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  •  誤って殺害…が通用するんだ、サウジアラビアって国は(嘆)。
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カテゴリー「発声法のエッセイ」の記事

発声に関する様々な事柄について書いてみました。グループレッスン時代の話もここです。

2018年9月24日 (月)

そう言えば、以前はよく「音がぶら下がっている」と注意されました

 今日の記事は、恨み言です。いや、愚痴かな? とにかく、そういう種類の話です。

 以前、キング先生に歌を習っていた時、私はよく「音がぶら下がっている」と注意されました。結局、それはキング先生から離れるまでは治らなかったのですが、当時の私はとても苦しんで悩んだものです。

 キング先生は「音がぶら下がっている」と指摘はしますが、その解決方法と言うか、指導に関して言えば、ほんと、今思えば、的外れな指摘でした。

 例えば「伴奏をよく聞け」…伴奏なら、嫌になるくらいガッツリ聞いた上で声がフラットしているんだよぉ。

 「音叉を聞いて、その音を覚えなさい」…一時期、結構真剣にやりましたし、実際、音叉の音は覚えちゃったよ。でも、声がぶら下がる件に関しては、全然解決しませんでした。

 「音程は上から取りなさい」…じゃあ、音程を上から取るやり方を教えてください。やり方も教えずにやれやれと言われたって出来るモノではないですよ。

 結局、キング先生に指導されているうちは、音程がフラットする癖は治りませんでした。

 今は割といい感じで歌えるようになりました(うっかりしてると、まだフラットしちゃいますが…)。それはY先生のご指導のおかげなんだけれど、Y先生のご指導のどこが良かったのかを考えてみました。

 「音がぶら下がる」ってのは、あくまでも結果なんですよね。だから、その原因を直さないと、いつまでたっても、音はぶら下がったまんまなんです。その原因を指摘せずに、音がぶら下がっている結果ばかりを指摘しても、そりゃあ治るわけないわな。

 「音がぶら下がる」原因には色々ありますが、私の場合は、様々な原因が複合的に関連していたようです。Y先生は、それをひとつひとつ解決してくださろうとしたわけです。

 まず“声を鳴らしたら、音程は下がるものなのです” これ、真理ね。

 声を鳴らすためには、かなりノドに力を入れる必要があります。ノドに力を入れると、声帯の動きが(若干)悪くなり、それに伴って、音程が下がるのです。私はついついノドを鳴らしてしまうわけで、ノドを鳴らして歌っている時は、本人は気持ち良いのですが、そんな時は、たいていピッチが低くなっているわけです。

 “声を押すと、音程は下がります” これも真理ね。

 声を押しても、やはり声帯に力が入ってしまいます。ほら、押した声って、力んだ声…とほぼ同じでしょ? なので、声を押してしまうと、ピッチが下がるんですよ。

 “腹圧が弱く、息の勢いが弱いと、音程は下がります” 残念な事に真実なのです。

 この場合は、正確に言えば「音程がぶら下がる」のではなく「音程が届かない」のです。ま、結果は同じだけれどね。解決策としては、単純に腹筋を鍛えて、腹圧を強くして、息をきちんと吐いて、声を支えられるようにすればいいのです。腹筋が弱いから、音程が届かないんだからね。

 これに関連して、キング先生がよく言っていた「音程は上から取れ」なんだけれど、キング先生はそのやり方をついに私に教えてくれませんでしたが、これも音程の問題と言うよりも、実は腹筋の問題なんだよね。。

 Y先生から教えていただいた、音程を上から取る方法では、腹圧をうんと高めて…特に腹筋の動きは後ろと上の二段階に動かして、高く吹き出す息に声を乗せて、それで一旦高めに取った音程を狙い所にはめていくやり方です。やり方そのものは簡単(できるかどうかは別)なので、なんでこんな簡単な事をキング先生は教えてくれなかったのかと、今となっては、正直恨んでいます。レッスン料返せよって言いたい気分です。

 なので、音程が下がり気味でお悩みの皆さん。音程が下がっているからと言って、音程を上げようとしても、それでは問題は解決しません。

 なぜなら、下がった音程で歌っている本人は、実は正しい音程で歌っているつもりなのだからです。正しく歌っているつもりでも、ただ、ちょっとばかり、ノド周辺に力が入りすぎていたり、お腹周りがユルユルのままだったりしていて、それで本人の意図とは違って、つい、音程がちょっぴり下がってしまうからです。

 「自分で歌っていて、音程がぶら下がっている事に、なぜ気づかないの?」

 そういうもんですよ。歌っている時の自分は楽器になっているわけですからね、自分の声が体中に鳴り響いているわけで、大きく音がズレていれば、さすがに気づくだろうけれど、少々フラットしている程度だと、気づかないものです。

 でもね、ノドは脱力、しっかり腹筋で声を支える…これを心がけるだけで、あら不思議、今まで低かったあなたの声のピッチも、ジャストミートするようになります。それに、微妙な音程は気づきづらくても、ノドの力みとか、腹筋の緩みは、割と簡単に自覚できるものです。だから、音程うんぬんで考えるよりも、脱力系の話として考えた方が現実的なのです。

 ただ、ノドを脱力させる事。腹筋を強くする事。言葉で言うのは簡単ですが、実際に実行するのは、結構難儀だし、時間も掛かりますよ。だから、それに気づいた指導者は、いの一番に、この問題に着手するべきだと思うし、それを見て見ぬふりして放置するのは、指導者として、どうだろうと私は思います。

 未必の故意…だよね。隠れた悪意とも言えるよ。そういう指導者にあたった人は、ほんとう、不幸だと思うよ。

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2018年9月21日 (金)

男声の高音ってのは、結局、ファルセットなんだな その2

 昨日の記事の続きです。

 でも、ある時、ふと思い出したのです。何を思い出したのかと言えば、ある日のキング先生のつぶやきです。この先生、先生としての教える能力に関しては、私、疑問に思っていますし、少なくとも私と妻に関しては良い教師ではなかったと思うけれど、歌手としては、良い歌手であったと思います。そもそも美声だしね。声はイケメンなんですよ。

 彼は良い歌手なんだけれど、トレーナーとしては?なタイプの人だったというのが、今の私の見解です。「名選手、必ずしも名伯楽ならず」というタイプなんだと、今は思います。なにしろ、彼は自分でも自分の事を“天才”と言ってしまうほど、他人からあれこれ学ぶという事をせずに、あそこまで歌えるようになったんだそうです。つまり、いわゆる“自然歌手”なんだと思うのです。

 で、このキング先生が、世界的に有名な歌手さんのマスターコースであれこれ勉強してきて、それからまもなくのある日、ぽつりとつぶやいたのは「高音なんて、ファルセットからノドを開けていけば良いだけじゃん」だったのです。

 その言葉を聞いた時は、何を言っているのか、当時の私は分かりませんでしたが、今なら分かります。ファルセットの状態って、声帯の半分が閉じているように、声帯以外のカラダのあっちこっちも閉じていたり閉まっていたりしています。もちろん、クチの中も狭まり、息が鼻腔に行く道も閉じているんです。鼻腔が閉じているし、口腔も狭いし、カラダも閉じているから、声は弱々しいし、コントロールも難しいのです。それがファルセットなんです。

 だったら、閉じているところを開けばいいのです。ファルセットのまま、カラダ中の閉じているあっちこっちを開けばいいのです。そうすると…声量も増すし、響きも加わるし、コントロールも効くようになる。キング先生が言っていたのは、こういう事だったのでした。

 ありがとうございます、キング先生。先生の教え(つぶやき?)もたまには役立ちます。

 で、カラダのあっちこっちを開いていく…というと、これってハミングでしょ?

 ハミングって、別に鼻声で歌う事が目的ではなく、カラダを開いて、息の通り道を確保していくのがハミング練習の目的だと思うのです。ハミングはクチを閉じているからこそ、カラダのあっちこっちが開いていないといけないわけです。だからこそ、歌う人はハミングの練習を一生懸命やるわけです。

 ファルセットで高音を作り、ハミングの要領でそれを増幅して響きを加えてコントロールできるようにする。つまり、テノールの高音ってのは、ファルセット+ハミングの声なわけだと、私は考えます。

 ただ、ファルセットとハミングは、先程から述べているように、カラダの動き的には、ある意味、逆ベクトルです。だから、この2つを同時に行うのは、難しいのです。簡単にはできません。なにしろ、声帯は閉じようとし、カラダは開こうとするわけですからね。相反する2つの動きを同時に封鎖し、同時に実行しないといけないのです。

 私も実験的に声を出すだけなら、両立も不可能ではありませんが、曲の中はもちろん、発声練習中でも、これら2つを両立させながら出すのは、実に困難です。

 だってまだまだ未熟だもの。

 私の未熟さは横に置いて…ハミングのフォームを維持して、息の通り道を確保したまま、ファルセットの声帯で歌う…と、男性は高音が出せるし、コントロールできるし、響きも加わるし、音量もマシマシになるというわけです。

 こういう声をアクートと呼ぶかどうかまでは、私、分かりません。と言うのも、男声の高音と言っても、それは一種類しかないわけではなく、バッハやヘンデルの曲で使う高音と、モーツァルトで使う高音と、ロッシーニで使う高音と、ヴェルディやプッチーニで使う高音と、ワーグナーで使う高音って、それぞれ高音なんだけれど、発声方法が違うと思うのです。なんでもかんでもアクートと呼んで、ひとくくりにするのは乱暴だなって思ってます。

 ちなみに私がここで書いている、ファルセット+ハミング的な声って、おそらくヴェルディやプッチーニあたりの高音なんじゃないかなって思います。少なくとも、私の体感的には、そんな感じです。じゃあ、モーツァルト的な高音の出し方ってどうなんだよ…とは今は聞かないでくださいね。まだ私、分からないんですよ。

 モーツァルト~ロッシーニぐらいまでの、当時のテノールの高音って“ヤギ声”という呼ばれ方(悪口?)をされているのですよ。悪口かもしれないので、理想形を表現しているわけではないかもしれませんが、どこかヤギの鳴き声のような音色を感じさせるような高音って事になりますが、一体どうやって出すのでしょうね?

 まあ、現代でも“モーツァルト歌い”“ロッシーニ歌い”という呼び方があるように、それぞれの音楽に適した音色と発声法があるみたいで、現代でも、これらをメインに歌う専業歌手さんがいるわけです。確かに、ヴェルディやプッチーニをメインに歌う歌手さんとは、多少の違いは感じます。もちろん、兼業する人もいないわけじゃないですが。

 それはさておき、私的には『男声の高音ってのは、結局、ファルセットなんだな』という結論に達しましたって話です。

蛇足 女声の高音ってのは、ほぼファルセットでしょ? ただのファルセットを鍛え上げて、コントロール可能にした声が女声の高音なわけです。だったら、男声の高音がファルセットをベースにしていても、なんの問題もないわけでしょ。

蛇足2 アベルトな声とか怒鳴り声とか以外に、健康的に無理なく実声で高音を出す方法があれば、知りたい私です。それがアクートだよと言うのなら、じゃあアクートの出し方を教えて欲しいです。

蛇足3 私がたどり着いた答えなんて、たぶん、プロのヴォイストレーナーな方々には常識なんだろうなあって思います。少なくとも、キング先生は(教えてくれなかったけれど)気づいていたわけだしね。プロの人々から見れば「こいつ、何を今さら言ってるんだ」って感じかもしれないけれど、趣味の素人オジサン的には大発見なわけですよ。

蛇足4 私の出した結論が間違ってても勘弁してね。所詮は素人の戯言ですからね。

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2018年9月20日 (木)

男声の高音ってのは、結局、ファルセットなんだな その1

 ここ数日、ずっとずっと、男声の高音…まあ、それをアクートと呼びたければ呼んでもいいと思いますが、こいつの正体を考えていました。

 理屈はともあれ、声は声帯からしか出ません。声帯から出てくるのは、声帯をフルに使って鳴らす“実声”か、声帯の半分を閉じて鳴らす“ファルセット”か、その2つしかない…と言うのが、私なりの結論です。

 胸声とか頭声とかは、実声のバリエーションだと考えてます。

 で、声帯の全長を使って豊かな声のまま高音に行く…と言うのは、弦楽器で言えば、弦の張力を高めて高音を出す事に等しく、物理的な限界が当然あります。弦なら切れちゃうし、声帯は…切れないまでも痛めてしまい、やがて声をつぶしてしまうでしょう。それに、声帯の全長を使って高音を出すには息の力も必要だし、限界近くまで伸びた声帯にむりやり息を通そうとすれば、ノドに力も入るし、結果的には怒鳴り声になりかねません。つまり、声帯の全長を使って高音を出そうとすると、それは喉声にしかならないのですよ。それをどんなに美的に磨いたとしても、ポピュラー音楽用語で言うところの“シャウト”にしかなりません。

 こんな声はダメね。ポピュラー音楽なら十分魅力的な声として使えますが、クラシック系声楽では、ダメダメです。持ち声が素晴らしければ、怒鳴り声ではなく、アペルトな声になるかもしれないけれど、まあ普通の人なら、ただの耳障りな怒鳴り声にしかなりません。

 男性なら分かると思いますが、ノドを脱力したまま、楽に高音にいくと、声って簡単にひっくり返ってしまいます。これは、高い声は声をひっくり返して発声するのが自然だし、カラダに楽だよって事なんだと思います。このひっくり返るという現象は、声帯的に言うならば、声帯の半分を閉じて振動しなくしてしまい、残った半分の声帯を振動させて出す声なんだそうです。

 つまり弦楽器で言うなら、張力はそのままで、弦の真ん中を左人指し指で押さえて、1オクターブ高い音を出す…に似たような事をやっているわけです。弦の全長ではなく半分の長さしか使わないわけですから、当然音色は変わりますが、楽に高音は出るわけです。

 で、このひっくり返った声ってのが、ざっくり言っちゃえば、ファルセットなんです。つまり、高音はファルセットで歌うのが、自然と言っちゃえば自然なんです。

 でもね、怒鳴り声がダメなように、ただのファルセットもダメなんです。だって、ただのファルセットだけでは、実声との音色の違いは明らかだし、限りなく声は弱々しくて使い物にならないからです。

 で、しばらく私の思考はここで止まったままでした。

 さて、長くなってきそうなので、続きはまた明日にします。

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2018年7月23日 (月)

アニメ声とイケボ

 私もアマチュア歌手の端くれなので、声については、いつもあれこれ考えています。

 私がいつも感心しているのは、最近の声優さんたちの凄さです。何がすごいって、彼ら彼女らはアニメでは、いわゆるアニメ声でアフレコをしているわけですが、そのアニメ声でキャラソンも歌っているわけで、こりゃあすごいなあと感心しているわけです。

 アニメ声って、ざっくり言っちゃえば,作り声なわけで、作り声って、たいてい声域が狭いし、声としてのコントロールが難しいのに、そんな作り声で普通以上の上手さで歌っちゃうんだから、声のコントロール能力がすごぶる高いなあ…って思うわけです。

 さすがプロだよなあ、見事だよなあ…。声のコントロール能力に関しては、ほんと、見習いたいものです。

 我々、クラシック系声楽の人だって、歌う時の声は話し声とは違うわけで、ある意味、作り声で歌っていると言えなくもないわけですが、それはあくまでも歌用の作り声なわけですが、いわゆるアニメ声は歌うための作り声ではないわけで、それを考えても、声優さんはすごいと思います。

 でも、アニメ声はいただけないし、マネしない方がいいです。少なくとも、アニメ声とクラシック系声楽の相性は良くないです。

 と言うのも、アニメ声の出し方って、クチの中をなるべく狭くして、息もなるべく多く鼻腔を通して(ってか口腔へはあまり息を通さない)、息漏れの多い声で、滑舌悪く舌っ足らずな感じでしゃべる事で出している声なんですよ。アニメ声は別名“ロリ声”とも言うわけで、オトナが幼女の声を真似して出している声なんですね。そりゃあ、声楽との相性悪いです。

 アニメ声はいただけませんが、アニメにはもうひとつアニメ特有の声があります。それは、イケボと呼ばれる声です。

 イケボというのは、イケメンヴォイスの略で、かっこいい男声の事を言います。これはおそらく、女声のセクシーヴォイスに相当するものだろうと思います。

 イケボの特徴は、低くて若々しくて吐息混じりの声…なんだそうです。吐息混じりはいただけませんが、低くて若々しいのは、確かにかっこよいですが、クラシック声楽的には…おそらく「まだ声が熟成していないバリトン」あるいは「高い声が全然出ないテノール」って扱いになってしまうかな…とも思います。ハイバリトンにすら成らないと思います。

 と言うわけで、アニメに特徴的な、アニメ声にしても、イケボにしても、クラシック声楽とは相性が良くない事が分かりました。

 でも、アニメ声にしてもイケボにしても、日本人には人気の高い声なんですよね。だから、アニメで受けるし、この種の声の声優さんがたくさんいるんです。逆に、クラシック声楽系の声なんて「オペラっぽくて、おおげさで」というイメージで捉えられがちだし、しばしばお笑いネタにさえされちゃうわけで…一般人に対しては受けが良くないなあ…なんて思ったりもします。

 だから何だと言われると困るのだけれど、日本人が好む(?)声と、声楽で美しいと呼ばれる声って、全然違うんだよなあ、ちょっとショックだなあ…って話です。

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2018年6月25日 (月)

声種の決定は…好き好きでいいんじゃないの?

 私は以前、『声種と声域』という記事で「声域で声種を決めるなよ」という趣旨の記事を書きました。で、結論としては、声種は声質に着目して判断しましょうとしました。

 この記事に書いた事は、私の主張としては揺るがないものなのだし、プロの方とか、プロ志望の方は、そうあるべきだけれど、アマチュアさんの場合は、それだけじゃ済まないかなって、あの記事を書いて以来、考えるようになりました。

 つまり、アマチュアさんには、もう一つ別の尺度があって、それで声種を決めてもいいのかなって事です。

 そのもう一つ別の尺度とは…「自分の好み」(笑)です。ざっくり言えば“歌いたいパートが自分のパート”でもいいかな?って事です。

 今、パートと書きましたが、この前提条件の一つに“市民合唱団で歌う”という暗黙の了解を設定しました。と言うのも、ソロで歌うなら、いくら自分の好みがあろうと(特にオペラアリア等は)やはり歌えないものは歌えませんから、自然と自分の声質にあった歌に落ち着くわけですし、歌曲は自分の歌える音域に移調すればいいわけだから、あまり自分の声種とかを意識しなくても良いわけです。

 アマチュアシンガーさんが、一番自分の声種を意識するのは、やはり合唱団でのパート分けではないかと思うわけで、で、そのパート分けだけれど、団の方針でオーディションなどがあったりするところもあるわけで、そういう団に所属しているのなら、団の方針に従わないといけないとは思うものの、そうでなく、割と自己申告とか周囲との相談で成り立っているような団に所属しているのなら、まずは自分の好みをクチに出して主張してみるのも良いのかなって思います。

 実際、ソプラノとアルト、テノールとバス、それぞれ両方歌えますよって人、いるじゃないですか? あるいは初心者や初学者などは両方とも歌えないじゃないですか? だったら、歌いたい方を主張するのも、アリかなって思うわけです。

 第三者的には「え? その声でそのパートを歌うの?」って思うことあるかもしれませんが、アマチュアさんなら、ますは「やりたいことを、悔いなくやってから死ぬ」というのがあるわけで、残り少ない人生、自分の歌いたいパートを思いっきり歌ってみるのが良いかな…って思うようになりました。

 もちろん、希望したパートがあまりに自分の声とは合っていない場合もあるでしょうが、そんな場合、そうそう無理は続きませんから、やっぱり自分の声とは合っていないパートを歌い続けていくのは、いくら歌いたいと思っていも、やがて歌っている事が苦痛に感じるようになりますから、そうしたら、もっと楽に歌えるパートに移動すればいいのです。

 やるだけやったら、人生、悔いは残らないでしょ?

 と言う訳で、あくまでもアマチュアさん限定だけれど、声種の決定は、まずは自己申告を優先し、やりたいパートにチャレンジしてみる…でいいかなって、個人的には思ってます。

 まあ、こんな意見、合唱団の運営サイドの人から見れば「ありえない!」って思われるかもしれませんが、団中心ではなく、歌う個人に焦点を当てて考えてみれば、私の言ってる事も、そんなに的外れではないと思っていただけるかな…なんて思ってます。

 もちろん「ウチは市民合唱団だけれど、プロのような合唱を目指しています」という団は、その限りではないでしょうね。

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2018年5月 3日 (木)

年を取ったら、節制しないと…ね

 本日からラ・フォル・ジュルネが始まりますが、記事の方は、全部終わってから書きますので、しばらくお待ちくださいね。

 さて、今日の記事は…標題で勘違いされても困るのですが、別に飲酒とか食事とかのダイエット系の話ではありません。歌系の話です。

 人にはそれぞれ持ち声というのがあり、生まれながらに良い声をお持ちの方がいらっしゃいます。そういう人、つまりは“自然歌手”と呼ばれる、自然体のままで、すでに素晴らしい歌手でいらっしゃる方は、若い時からプロアマ問わず、歌の世界で大活躍されるわけです。

 若い時から活躍されて、中年になっても活躍されて…でも、そこを過ぎて、40代とか50代とかになって、いわゆる衰えが見え始める時期になると、そういう方って、一気にダメになってしまう人、多いんですよね。

 若い時に、持ち声の良さに頼り切りで、歌いまくっていたために、歌のテクニックが身に付いておらず、声が使い減りして、カラダが老化を始めると、一気に歌がダメになってしまうわけです。若い時が良かっただけに、その落差はすごいみたいですよ。

 以前、キング先生がおっしゃっていた「テノールは50歳を過ぎると歌えなくなる」という言葉も、この事を指していたのかもしれません。テノールは、プロアマ問わず、持ち声だけで歌っている人、大勢いるもんな。

 で、そこで「節制しなさい」と言っているのは、現在の我が師であるY先生です。

 私は自然歌手ではありません。でも、私もテノールだし、持ち声も平均的な日本人と比較すると、多少は恵まれている部類だろうと思われます。なので、私にも、声だけで歌ってしまう…というか、自分の声をひけらかして歌いたがる傾向があります。

 なので、このまま、このやりかたで歌っていると、あっと言う間に声が劣化して、歌えなくなってしまう恐れが大なのです。それが嫌なら…声はひけらかさずに、節制して、控えめに、テクニカルに歌いなさいと教えてくださるわけです。

 大きな声で歌える事は、私の長所なのですが、これからの事を考えるならば、大きな声は要りません。声がよく鳴るのも、私の長所なのですが、これからの事を考えるならば、声を鳴らしてはいけません。力強く重めの声で歌えるのですが、これからの事を考えるならば、そんな力強い声や重めの声で歌っていはいけません。

 これらの私の長所は諸刃の刃であって、長所であると同時に、私の声が劣化する原因でもあります。幸い、使い減りするほど歌ってきてませんので、まだなんとかなっていますが、やがては声は減ってしまうわけです。このまま歌っていたら、どんどん声がダメになってしまうのだそうです。

 だから、これらの長所を一旦封印して、我慢して、これらの長所を使わずに歌っていく事が必要なのです。だから、声を節制しないといけませんって事になるわけです。

 簡単に歌い飛ばしていけるところを、わざわざテクニカルに歌うように癖をつけていくのも、声が衰えても歌い続けられるようになるためであり、今からその準備をしているのです。歌のテクニックは、歌えなくなってからでは身につかないものね。

 ああ、我慢我慢。節制、節制。

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2018年4月26日 (木)

声と響きの正体

 最近の私は、歌声のことばかり考えています。まあ、アマチュア歌手としては、ごく当然の事なのかもしれませんが、ほんと、歌声のことばかり考えています。

 で、このところ考えるのは、声と響きの話。一体、声って何? 響きって何? って考えてます。

 まず大前提なんだけれど、声にせよ、響きにせよ、それらの発信源は声帯です。それ以外の部位からは、これらの音声は出ません。

 つまり、声にしても、響きにしても、根っこは一緒。声帯の振動で生まれた音なんです。じゃあ、その違いは何? どこにあるの? って考えるわけです。

 共鳴腔の中の響かせ方の違い? 支えの問題? 多少は関連あるだろうけれど、ここらに問題の答えがあるようには思えません。

 そこでピンと来たのが、幼女の話し方。幼女全般と言うよりも、割とおとなしめのお姫様タイプの幼女(幼稚園児あたりをイメージしてます)の話し方です。彼女たちって、ヒトなのに、まるで小鳥がさえずるような声で話すんですよ。同じ幼女でも、活発な子は違います。彼女たちは、少年たちと同じように、しっかりした声で話します。でも、お姫様タイプの幼女たちは、小鳥がさえずるように話します。この小鳥のさえずりのように聞こえる声が、いわゆる“響き”の声ではないかと思ったわけです。

 では、なぜ彼女たちの声が小鳥のように聞こえるのか…もちろん、その音高も関連しますが、一番の原因は、彼女たちの筋力不足。根本の筋力が不足気味なので、少年や活発な幼女たちとは違って、しっかりとした声が出せなくて、ふわふわ話すわけです。この筋力不足気味のふわふわした声が、小鳥のように聞こえる原因なのではないか…と私は考えました。この幼女たちも成長に伴い、やがて筋力増強してくれば、ふわふわ話さなくなるわけですし…ね。

 つまりお姫様タイプの幼女たちのような、ふわふわした声で歌えれば、響き多めの声で歌えるのではないかと思ったのです。

 しかし、オトナは幼女と違って、必要にして十分なだけの筋力を持っています。ですから、素のままの声では響き多めの声にはなりません。

 そこで必要なのが、リラックスだとか脱力だとかのテクニックなんだろうと思います。

 声帯から力を抜いてリラックスさせた状態で、声帯を振動させられたとしたら、お姫様タイプの幼女のように、響き多めのふわふわした声になるのではないかしら?って…。だから、声楽のレッスンでは、常に“リラックス”とか“脱力”だとかが言われ続けているんじゃないかしらって…思うわけです。

 ああ、なんか、納得。

 で、響きの声がリラックスした声であるならば、響きと対義語として使われる“声”は、逆に声帯をしっかりと鳴らした時の声…って言えるのではないでしょうか?

 つまり“響きと声”と言いながら、実は“響き”にせよ“声”にせよ、それらが単独で存在している事はなく“響き”と“声”は連続した一続きのものであると考えたわけです。

 で、我々の声のニュートラルな状態は…やっぱり“声”と呼ばれる状態だろうと思います。そして、そこよりも、声帯の脱力度が高ければ、声は芯を失って“響き”になります。また逆に“声”の状態よりも、声帯がしっかりしすぎる程に鳴ってしまえば、それは“鳴り”と呼ばれます。「声がよく鳴っているよね」って言われる時の状態がこれです。

 さらに“鳴り”の状態よりも声帯に力を込めて、しっかりしすぎるほどに声を鳴らしてしまえば、それはやりすぎとなり“怒鳴り声”になり、この“怒鳴り声”は、ほぼ“ノド声”と呼ばれるものになるのではないか…と考えました。

 そうなると…

  響き > 声 > 鳴り > 怒鳴り(ノド声)

 となります。

 で、これらの違いは、声帯周辺の筋肉のリラック具合なんだろうと思います。リラックスして声帯が脱力してくれば、声は響きになっていくし、緊張して声帯に力を込めてしまえば、声は鳴りや怒鳴りになっていくと考えています。

 そして、これらとダイレクトに関連してくるのが、ノドの強さかもしれません。

 ノドがあまり強くない方は、そもそも声を鳴らす事が苦手です。ノド声なんて無理も無理です。こういう方が軽く歌うと、ふわふわな声になり、まるで小鳥たちのような軽々とした声で歌えるわけで、それは響きをメインにした声で歌っているからです。

 一方、ノドが強い方は、声を鳴らすのが普通だし、鳴らしすぎてノド声になっていたりします。こういうヒトが響きの声で歌おうと思うと、振り子を逆に振っていかないといけないわけで、そりゃあ大変な仕事になるのだろうと思います。力を込めるのは簡単な事だけれど、力を抜くというのは、名人や達人の行いだもの、簡単にはいきません。

 そうなると、響きメインで歌うには、ノドは弱い方が良いのかもしれません。少なくともノドの強い方よりもスタートがずっと有利ですよね。もっとも、ノドが弱いと、声量は少なめになるし、声の通りも良くなくなるので、そもそもは歌向きな声ではないとも言えます。でも一人で歌えなくても仲間と合唱を楽しむ分には問題はないでしょうね。

 実際、響きの方が多くいる合唱団のハーモニーって、すごぶる美しいですものね。

 ソロで歌っていこうと頑張っている方って、程度の差こそあれ、ノドは強い方が多いと思います。そういう方が響きの声で歌うためには、脱力・脱力・脱力…ってなるわけで、皆さん、泣きを見ているわけです(涙)。

 というわけで、ノドに力をどれくらい入れるかで、我々の声は“響き”“声”“鳴り”“怒鳴り”に分かれていくというふうに私は考えました。

 いかがでしょうか?

蛇足 …と言うよりも追記ですが、今回の記事内容は、すべてノドの脱力うんぬんの話に終始しています。もちろんの話ですが、息そのものはしっかりと支えて、必ずちゃんと発声しないとダメですよん。

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2018年4月24日 (火)

歌は中低音が命

 私はテノールという事もあって、歌においては高音にこだわりがあります。高音命です。高音さえ出せれば、それでいいとすら、時折、思うこともあります。

 これは極端な例ですが、まあ、歌を志す者、趣味とする者は、多かれ少なかれ、高音にこだわりがあると思います。なにしろ、歌の難しさの要素の一つに“音程の高さ”ってのがあるくらいですからね。

 ですから常に“高音が出ない”という悩みがつきまといます。しかしY先生に言わせると、私の場合、高音が出る出ない以前に多くの問題を抱えているわけです。

 つまり、私自身は“高音が出ない”という事を悩みとして自覚しているわけですが、先生から見れば“高音はもちろん、高音以外もちゃんと出てない”って事になるわけです。高音に悩む前に、高音以外の音をしっかり歌って欲しいってわけです。何しろ、歌の9割9分は高音以外の音で成り立っているわけですからね。

 じゃあ、高音が出ている人は中低音もしっかり出ているのか…と言うと、プロはともかく、趣味の素人レベルだと、高音しか出せていない人って、実はたくさんいるんですね。むしろ、高音が得意だからこそ、高音ばかり練習をし、人前で歌えば「高い声が出るんですね~」と感心されてしまい、中低音がおろそかになっているなっているというパターンの人、実に多くいます。

 そもそも、素人でプロ並に歌える人って、ごく少数ですからね。なぜなら、プロ並みに歌える人は、そもそもプロになっているわけだし(笑)。

 素人で、趣味として歌っているアマチュア歌手は、程度の差こそあれ、なんらかの問題を抱えていて当然なわけです。

 でね、男性の場合、やっぱり歌の上手な人は…バリトンに多いんです。バリトンの人って、ある意味、高音を特別扱いしていないわけで、低音も中音も高音も等しく勉強して、曲全体としての上手さを追究していくわけで、そりゃあ歌ウマにもなるよね。テノールは、どうしても高音を飛び道具(アクートなんて、ほんと、飛び道具だよね)として考えちゃうし、飛び道具が手に入ればうれしくなっちゃうし、飛び道具が使えるようになれば、それで遊んでしまうわけで、なかなか歌手としての上達は二の次三の次になりがちです。

 これって、女声の場合は、アクートをコロラトゥーラに置き換えてみると分かりやすいかも…。

 アクートもコロラトゥーラも、それらを使う曲よりも、使わない曲の方が圧倒的に数多いわけだし、アクートもコロラトゥーラも、あくまでも飛び道具であって、歌の本質とは関係ない歌唱テクニックであって、それが出来ないからと言って、歌が歌えないわけじゃないのです。いやむしろ、アクートが得意、コロラトゥーラが得意と言っているアマチュアさんは「この人、ちゃんと歌が歌えないかも…」と、歌が分かっている人たちに思われているかもしれません。

 歌のほとんどは中低音(つまり五線譜の中の音)で出来てます。高音にこだわって学ぶよりも、地味に中低音を磨く勉強をした方がよっぽと歌が上達するし、理知的な学習者と言えるでしょう。

 だけど、やっぱり、高音にこだわるんだよね、私は。テノールだもん。だからテノールって“バカ”って言われるんだよな(汗)。

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2018年4月19日 (木)

案外、合唱での歌い方も正しいものなんだな…と思いました

 今回の標題は…ほんと、失礼な書き方ですね。ごめんなさい。

 私は声楽(を含んだ音楽演奏)を人生最後の趣味としているので、どうしても声楽視点でモノを考えがちで、その視点から見ると、合唱での歌い方は、時折物足りなかったり、方向性が違っていたりするわけで、それについて時折意見を述べたりします。それが時によって人によって、反対意見を書いているように受け取られるし、実際反対意見を書いていたりする事もあるわけで、今回もそういう視点からの記事だとご理解ください。

 さて、私はテノールで、合唱でもテノールパートを歌うわけですが、私が今まで属した合唱団ではたいてい、高音(と言っても、五線の上の方のEとかFとかの話ですが…)を歌う時は、無理に叫んで出さずに、ファルセットで軽く出せという指示がよくありました。

 叫び声よりも裏声で行けよ…って事なのです。もちろん、叫ばなければ裏声でなくても良し…と言ってくれた指導者もいれば、たとえ実声で楽に出せたとしても、必ず高音はファルセットで出さないといけないという指導者もいました。

 私が尊敬していた指導者は「ファルセットは負けだから…」といい(音程を外していけないのは前提として)多少叫んだとしてもファルセットを使わない方が良いという考え方でしたが…そういう考え方の合唱指導者って、やっぱり少数派なんですよね。多くの指導者は「叫ぶよりもファルセット」「高音は必ずファルセット」なんですよ。

 当時の私は、先の指導者の言葉を盲信していた上に、ファルセットが苦手という事もあり、なるべくファルセットを使わずに歌っていたので…まあ、後は何度かブログに書いたとおりです。

 そんなわけでファルセットを毛嫌いしていた私でしたが、先日の記事で書いたとおり、テノールの高音(よく“アクート”と呼ばれる領域の声です)がファルセットの延長線上にあるならば、合唱でテノールがファルセットを多用して歌うのも、分からないでもないなあ…と思いました。

 もちろん、アクートとファルセットは、全く同じモノではありませんし、単純にファルセットを強化したからと言ってアクートにはならないのは明白ですが、アクートがファルセットの亜種であり、進化系であり、アクートの中にファルセットがあるのならば、合唱におけるテノールがファルセットを用いて歌い、その音色を合唱の中に加えるのは、案外、正しいやり方なのもしれないなあ…って思います。

 以前の私は、たとえ合唱とは言え、テノールにファルセットで歌わせるなんて…と全く納得していなかったのでした。市民合唱団等のテノールにファルセットを使っ歌わせるのだって、単純に高い音が出せない(または、不安定)だから、ファルセットに逃げているだけだろうと思っていたし、高い音をすべてファルセットで出させるのも、単純に音色の調整が目的であって、ある人は実声で楽に歌い、ある人は叫び、ある人はファルセットで歌っているなら、そこは誰でも出せるファルセットに統一した方が音色の統一感が出せるわけで、そんなやり方は、高い音を出せない人間に合わせたやり方ではないかと、ぐずぐず思っていたのです。

 今の私は違います。合唱で大切なのは、個々人の声ではなく、合唱団としての集団の声であり、響きです。テノールが個人でファルセットで歌うのはどうなのかなと思う私ですが、集団の中で、内声として和声の響きの中でテノールがファルセットの声で歌い、あの響きをハーモニーの中に加える事で、その響きに輝きが加わるなら、それはそれでアリって思っています。

 一人ひとりのファルセットはか細く弱い声であっても、大人数で発声すれば、それなりの力強さも得られるというものです。なら、ファルセット歌唱も合唱ではアリでしょうね。

 どちらにしても、叫び声はノンです。ファルセットはウィです。

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2018年4月18日 (水)

アンサンブルとソロ、合唱と声楽で違う点

 先日、あるプロ奏者の方と話した時に教えてもらった事です。

 オーケストラの中で演奏する時とソリストとして演奏する時では、演奏上、わざと変えている点はありませんか?という質問をしたところ、次のような答えをいただきました。

 まず1点目は、楽器を変えるのだそうです。オーケストラの中で演奏する時と、ソロを演奏する時は、違う楽器を使うようにしているのだそうだけれど、どう違うのかと言うと、音量の問題なんだそうです。オーケストラの中で演奏する時は、標準的な響きの楽器を使うんだそうですが、ソロの時は、バカ鳴りする楽器を使うんだそうです。一曲の中で、ソロとオーケストラをやる時は、オケの時は控えめに演奏し、ソロの時は目一杯で演奏するんだそうです。

 つまり、アンサンブルの時とソロの時では、音量の違いが大切だって事のようです。ま、アンサンブルならば、その集団のみんなの音が合わさって大音量になるけれど、ソロは一人で、そのアンサンブルと戦うわけですからね。音量、大切です。でないと、後ろの音にかき消されてしまうわけですし…。

 次にあげられたのは、ピッチです。ソロで演奏する時は、バックで演奏しているオケよりも、ほんの少しだけ、気持ちだけピッチを高くして演奏するんだそうです。そうする事で、オケの中でもソロの音が埋もれずに聞こえるんだそうです。へえー、です。

 あとは…衣装。まあ、男性はあまり関係ないだろうけれど、女性の場合は、オケの中で演奏する時と、ソロで演奏する時は、衣装が全然違うので、そこは(当たり前だけれど)注意するそうです。オケの時は、黒のロングドレスでシックな感じですが、ソロの時はカラーのハデハデなドレスですし、装飾品で身を飾る事も必要だし…。

 ここから分かる事は、ソリストにとって必要な事は“大きな音”で“ピッチは若干上げて”で“衣装はハデハデ”って事です。とにかく、音楽的にもビジュアル的にも目立つことが大切ってわけです。

 これは器楽の人に尋ねたので、楽器の世界の話ですが、歌の世界にも通じるなあと思いました。つまり、合唱とクラシック声楽の違いね。

 合唱人よりも、声楽人の方が、大きな声が必要…なのは当然ですね。

 ピッチを高めに歌う事は…さすがにダメでしょう。合唱であれ声楽であれ、ピッチは正確が旨だと思いますが、声の中に含まれる倍音、つまり音色に関して言えば、声楽人は声の響きを豊かにし、高音成分を多く含んだ声で歌うのが良いわけだし、合唱で高音成分を多く含んだ声で歌うと…たぶん周囲の声に溶けづらい声になって、ダメかもね。

 衣装は…個人が目立つのが禁忌な合唱と、スポットライトを浴びて目立ってナンボな声楽とでは、やっぱり違います。

 アンサンブルとソロの違いは、器楽の世界も、歌の世界も案外、似ているものだなと思いました。

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