ひとこと

  •  ああ、ゴールデンウィークに突入いたしました。今年のGWは、レッスンと温泉とラ・フォルジュルネとオペラで過ごそうかと思ってます。あ、溜まったDVDも見ないとなあ。ああ、とりあえず忙しいGWになりそうだなっとね。それはそれと、今年のラフォルジュルネは、パソナが不参加なんすよ。ああ、残念残念残念。私はパソナのコンサートが大好きだったのに…、もう生きる希望が無くなったよ(ちょっと大げさ)。とにかく、パソナが不参加で悲しい私でした。
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カテゴリー「ヴァイオリンのエッセイ」の記事

ヴァイオリンに関する様々な事柄について書いてみました。

2014年7月28日 (月)

財布が寂しいけど、音楽をやりたいなら…

 発展途上国とか先進国でもスラム周辺とか、つまり貧しい人々がたくさんいる場所では、スポーツと言えば、まずサッカーなんだそうです。決して、野球とかゴルフとかでは無いそうで、貧しい地域ではサッカーが盛んなんだそうです。

 理由は…サッカーはボール一つあれば、他の道具がいらず、大勢が遊べるから…なんだそうです。おまけにサッカーボールと来たら、かなり大きいから無くなる事もまず無いし、バスケットボールやバレーボールのように、よく跳ねるボールでなくてもいいので、極端な話、ボロ布を丸めてまとめたようなものをボール代わりに使っても全然かまわないのだそうです。

 さらに、正式な試合となれば話は別だろうけれど、遊び程度なら、コートの大きさもゴールの大きさもいいかげんでいいし、人数もアバウトでいいし、ユニフォームだっていらないし、空き地にラインを書いて、ボールを持って、みんなで集まれば、それでOKなんだから、ほんと、金がかからないわけです。

 そこへ行くと、野球ならバットにボールにグローブが必要だし、ボールはすぐに無くなるから予備が必要だね。ゴルフならクラブとボール(予備含む)と…ゴルフ場が必要だね。他のスポーツでも、ネットが必要だったり、よく弾む良いボールが必要だったり、ラケットなどの専用の道具が必要だったり、専用の競技場が必要だったり…ね。乗馬なんか、馬を飼っていないとできないんだよね。ほんと、お金がかかります。

 つまりスポーツには、お金がかかるスポーツとかからないスポーツがあるわけです。

 そこへ行くと音楽は…基本的にお金がかかるものばかりです。まず、楽器が必要でしょ? で、その楽器というのがピンきりだけれど、そこそこ高価だったりします。ポピュラー音楽に使う楽器は、それでも常識的な価格でおさまっていますが、クラシック音楽で使う楽器は、基本的に非常識な値段なのがほとんどです。

 総銀フルートが一本100万円? グランドピアノが1台150万円? ヴァイオリンが時価??? 絶対に奇怪しいでしょ?

 でも高いからと言って、楽器無しというわけにはいきません。まあ、初心者用に廉価な楽器、例えばフルートなら洋銀フルートが、ピアノなら電子ピアノが、ヴァイオリンでも安い輸入楽器セットがあったりしますし、それで最初は十分かもしれないけれど、腕が上達すれば、すぐにそれらの楽器じゃ物足りなくなって高価な楽器に買い換えたくなるわけで、最初はなんとかなっても、やがてそれなりのお金がかかるようになるわけです。

 結局のところ、なかなか貧乏人では音楽を学ぶのは、とりわけクラシック系の音楽を学ぶのは、難しいです。

 安くて良い楽器があればいいのだけれど、楽器の世界って、きちんと市場が確立しているので、楽器の値段と楽器のグレードはキレイに関連しています。楽器を見極める力がない人はともかく、ある程度真面目に音楽をやっていれば、良い楽器と悪い楽器の区別がつけられるようになるわけだし、そうなった時に、良い楽器(=高価な楽器)を入手できないのは、とてもとても悲しい事です。

 そんな事は、皆さん薄々知っているわけです。だから、例えばヴァイオリンなら、ヴァイオリンを自分が始めるにしても、子どもに習わせるにしても、数年おきに楽器を買い換える必要がある事を頭の片隅にインプットして、経済的な負担がかかる事を覚悟してから手を伸ばすわけです。つまり、音楽を始めるには、経済的な覚悟が必要だって事ね。覚悟が出来ないなら、演奏を諦めて、鑑賞の方に身を置くしかないのです。

 さて、金持ちしか音楽は学べないのかと言えば、実はそんな事はありません。

 音楽に、お金がかかる一番の理由(と思われているの)は、楽器の購入とそのメンテナンスなんですね。だから、そこをパスできれば、それなりにお金をかけずに音楽を学べるわけです。

 つまり、楽器を使うからお金がかかるんだから、楽器を使わなければいいんです。

 楽器を使わない…そうです、歌です。歌えばいいんですよ。声帯はすべての人間に標準装備されていますから、改めて購入する必要はないんです。「ヴァイオリンはお金がかかる~」と嘆いたり「安い楽器でも大丈夫」とホラを吹くくらいなら、ヴァイオリンでなく、歌を始めればいいんですよ。

 もちろん、才能の有無はありますから、生まれた時から素晴らしい歌が歌える人もいるけれど、練習に練習重ねて、やっとなんとか歌えるようになる人もいます。でも、歌えない人って(脳や耳に障害がない限り)いません。苦労はするかもしれないし、たいして上手くはなれないかもしれませんが、どんな人でも最終的には歌えるようになります。少なくとも、趣味として楽しめる程度には歌えるようになります。

  お金もかからないし、努力さえすれば誰でもソコソコには上達するのが、歌なんです。だったら「音楽やりたいけれど、お金がない」とか「お金がかかるので音楽できない」と言っている人たちは、ぜひぜひ歌をやってみてください。

 お手軽なところではカラオケがあります。もう少し本気を入れるなら、バンドのヴォーカリストを目指してもいいでしょう。私のようにガチなクラシック音楽が好きなら、オペラとかリートなどのクラシック声楽もいいでしょうし、肩肘張らずに、ポピュラーとクラシックの中間あたりをお望みだったり、一人で歌うのは恥ずかしいと思われるなら、合唱をやってみるのもアリです。

 案外、歌う場所ってあるもんです。

 でも(あえて言うけれど)日本の、とりわけ男性にとって、音楽って楽器演奏なんだよね、決して歌じゃないんです。バンドなんかでも、メンバーのほとんどは男性なのに、ヴォーカルだけは女の子ってのはよくあるパターンです。「日本男子と言うのは歌わないもの」という取り決めでもあるんじゃないかというくらい、男性にとって、音楽とは楽器演奏の事であって、決して歌ではないのです。

 でも、それってどうなんだろうね。楽器もいいけれど、歌も楽しいよ。楽器には楽器の楽しみがあり、歌には歌の楽しみがあると思います。これは笛と歌の両方をやっている私だから感じることかもしれないけれど、どちらもそれぞれに違っているけれど、それぞれに楽しいです。

 だから、経済的な理由で音楽を躊躇しているなら、ぜひぜひ歌をやってほしいと思うんです。特に日本男子は、歌うべきです。食べず嫌いならぬ“歌わず嫌い”はダメだと思いますよ。

 「少年よ、お金に余裕がないなら、歌を歌いなさい!」

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2012年12月27日 (木)

基礎基本をないがしろにしないでっ!

 今回の記事は、こちらの記事に刺激されて書いてみました。教える側だけでなく、学ぶ側からだって、基礎基本をしっかり学ぶ事って、大切なんだよね。

 オトナが音楽を学ぶと言うと(特にオッサンの場合)まず最初に行うのは、楽器店に行って、楽器と教則本(とDVD)を買ってきて、練習し始める…つまり独学を始めるわけです。私もフルートは、本当に最初は独学で始めたんです。だって「縦笛は学校で習って吹けたもん、横笛だって、縦のモノが横になっただけで、変わんないじゃん」って思ったからです。

 で、始めてすぐに「こりゃ、ダメだ」と思って先生を探したわけです。

 私は独学を否定しませんが、独学は怖いと思ってます。と言うのも、独学って、結局、遠回りだし、何より「どこが大切か分からない」「練習の勘つぼが分からない」、つまり「何が基礎基本だか分からない」ってことに尽きるのだと思います。

 基礎基本って大切です。音楽ならば、演奏技術の土台に当たるわけで、その土台がしっかりしていないと、立派な建物は建ちません。基礎基本がいい加減なものを、世間では“付け焼刃”と言うわけです。必要最低限の事を当たり前にできる事、これが基礎力と言うものだけれど、この基礎力って奴が、ジャンルや分野ごとで違うわけで、音楽には音楽の、スポーツにはスポーツの、絵画には絵画の、基礎力って奴があるわけで、それぞれのジャンルにおいて必要な基礎力を身に付けることが、その道に入ったばかりの初心者が、まず最初に身に付けるべきことなわけです。

 で、この基礎力って奴が何なのかは…残念ながら、素人、つまり初心者自身には分かりません。『何事にも先達はあらまほしきことなり』…ってわけで、その道の行く先を示してくれる、先輩なり、先生なりの存在、つまり“ある程度、その道で先を歩いている人”の導きが必要なのです。

 だから、本当の独学って難しいと思います。

 オトナの場合、人生の残り時間は少ないですから、そんな事で遠回りをしたり、よそ見をしている暇はないし、趣味なら生業とは違って、エネルギーも時間もかけられませんから、さっさと先生に付いて、基礎基本からしっかり学んじゃった方がいいと思います。

 …と私は、ついこの前まで信じていました。でも、これは、一つの信仰にしか過ぎなかったなあと、今では思ってますし、先の記事を読んで確信もしました。

 結局、基礎基本からしっかり学べるかどうかは、出会った先生次第だから、なんでもかんでも先生について学べばOK、ってわけじゃあないって事です。

 と言うのも、実は先生と言っても、色々な方がいらっしゃるわけで、先生次第で、基礎基本からバッチリ学べる事もあれば、逆に、時間とお金と人生を無為に過ごしてしまうだけという残念なケースだってあるわけで……と、色々なようです。と言うもの、先生にも色々な方がいらっしゃるわけだし、また、先生ごとに、その資質も異なれば、指導方針も異なるからです。

 もちろん、私たちマジメな学習者が望む『基礎基本からしっかりやらせる』という先生は、この世には一定数、きちんといらっしゃいます。

 そういう先生は、先生ご自身が熱血マジメ人間で、自分について学ぶ以上、きちんと指導したいという当たり前の気持ちをお持ちであったり、あるいは『習い事なんだから、ちゃんと上達しないと楽しくないでしょう? 上達するためには、今はつらくても基礎基本からやらなきゃダメだよねえ』とお考えの方々です。

 でも、習い事の先生って、そんな人ばかりじゃないんですよ。特にオトナ相手だと、そういう先生はむしろ少ないみたいです。実に多いのは、オトナ相手の指導は“営業”って割り切っている先生方の存在です。

 ま、魚心あれば水心ありですから、一概に先生のせいとばかり言えない側面もあります。「基礎基本なんて吹っ飛ばして、とにかく、この曲を○月○日までに演奏できるようにしてほしい」という注文でレッスンを受けに来る生徒さんって、オトナの場合は多いし、そこまで極端でなくても、オトナって、すぐに結果を求めますからね。「何カ月も何年もエチュードばかりやってられない。いつになったら曲が弾けるようになるわけ??」とグチる生徒さんだっているわけです。

 そんな生徒さんばかりを相手にしていれば、先生の方だって、基礎基本は吹っ飛ばして、とりあえず、小手先でチョイチョイ…という指導スタイルになるのも、分からないでもないです。

 つまり、そういうレッスンもアリはアリだし、世間的には、一定の需要はあるんでしょうね。

 また、生徒さんがあまりにお年寄りの場合は、基礎基本をやっていると、それだけで残りの人生が終わってしまう事だってあるわけだから「本当は基礎基本から…」と先生が思っていても(泣く泣く)基礎基本をすっ飛ばして、希望の一曲を仕上げるレッスンをする…というのも分かります。

 また、オトナって頑固だし(笑)、特にオジサンだと年下のお嬢さん先生に師事されるのを拒む人だっているわけだし、生徒の方で、勝手なカリキュラムを作って、その通りに教えてほしいと先生にゴネる生徒さんもいます。そうなると、先生の方が立場弱いですから、先生的には良くない事とは分かっていても、生徒さん本人の希望どおりにして、基礎基本をすっ飛ばす事だってあるでしょう。

 あと、考えたくないけれど、先生自体の教授スキルが低くて、何が基礎基本か分からず、また何が基礎基本分かっていても、それをどうやって教えたらいいのか分からないって事もないわけじゃなさそうです。特に、天才型プレイヤータイプの人が先生業を始めると、往々にして、そういう事があるみたいです。

 なぜ色々と問題のある先生がいらっしゃるのかと言うと…音楽の習い事の先生って、無資格無認可でしょ? 力量があろうがなかろうが、適性があろうがなかろうが「今日から先生やります」って言ったら、とりあえず出来ちゃう稼業だからです。

 まあ、大手楽器店だと講師資格とかあるみたいだし、あと『大学教授』ってのも、一種の資格だと思うし“中学・高校の音楽教師経験あり”とかそうだろうし、まあ、このあたりの人は、それなりに先生としての実力のある方だろうと思うけれど、音楽の習い事の先生の圧倒的多数を占めている、申し訳ないけれど『“音大卒業”&“社会人経験ほぼ無し”』程度の先生方って、ほぼ無資格と言ってもいい状態に近いよね。

 とは言え、無資格で音楽の習い事の先生をやること自体、特に問題は無いと、私は思ってます。と言うもの、音楽と言うのは、我々の生死にも関係なければ、社会秩序の維持にも無関係な事だから、きちんとした有資格者がその任に当たらなければいけない…とまで、厳しいことは言えないからです。そこは、医者や弁護士や教員とは違います。

 音楽の習い事なんて、たかが趣味だもん。実業の世界の基準を、趣味の世界に持ち込んじゃいけません。

 でもね、たかが趣味だから、実業の世界以上に、真剣になる部分だってあるんです。

 音楽の習い事の先生は、無資格でもいいけれど、真摯で有能で優秀な方に先生になってほしいし、そういう方に師事したいです。

 と言うのも、学習者の側で、いくら基礎基本が大切って、お題目的に分かっていても、その基礎基本が具体的に何なのか、そしてその基礎基本を習得するための合理的なカリキュラム提示とその指導ってのは、先生次第なんです。生徒にとって、先生の導きって大きいんです。

 とは言え、先生をどう選ぶのかって難しいですね。今回の記事は、そこがテーマじゃないので、軽くスルーしますが。実に難しいです。以前“再度『良い先生の条件』について考えてみた”という記事で、その問題には触れていますので、興味感心のある方は、そちらの記事もご覧ください。

 と、まあ、学ぶ側にとって、基礎基本をしっかり学ぶ事って、基礎基本をしっかり教えてくれる先生に師事するって事と、同義なんですね。

 ほんと、いい加減な先生に付くくらいなら、独学の方がまだマシだし、そういう先生につかまった生徒は、本当に不幸だと思うからです。

 だって、基礎基本が出来なくて、苦しい思いをするのは、先生じゃなくて、生徒自身だもの。下手な先生に師事してしまうと、いくら自分の先生を信じて一生懸命に学んでいても、結果として、裏切られ続けるわけでしょ? 長年習っているに関わらず、全然上達しないわけでしょ? いつまでも出来ないままなわけでしょ? 一生懸命努力しているにも関わらず、その努力が報われないわけでしょ? すべてが徒労なんでしょ? 人生の無駄遣いなんでしょ?

 これっ、ほんと、悲しいよ。基礎基本をおろそかにされて、挙げ句の果て、欠点があっても、見て見ぬふりされるなんて! その場だけ繕って、何も指導されないで、ただただ御月謝を支払うだけなんて! 本当に、ひどいと思います。
 
 
 オトナの生徒なら、そういう事が重なれば「どこかオカシイ」とは感じる事もあるでしょ。多くの場合、そこで先生と話し合いが持たれるわけだけれど、先生自体がその問題に取り合ってくれない場合もあります。あんまりしつこく言うと、先生から切られる事だってあります。それを恐れてと先生と心中するか、いっそ思い切って、音楽を辞めるか、先生を変わるか、それくらいしか選択肢は無いのです。

 でも、先生を変わるって、大変な事です。今まで習ってきた先生には“情”だってあるわけで、その“情”を振り切って、先生を変えようなんて、すっごい精神的なエネルギーが必要となります。それに、そこを乗り越えて先生を変えると決意しても、地方だと、代わりの先生が見つからない事だってあるわけだし、それに先生を変えようとすると、妨害する先生だって、悲しけれど、います。門下の仲間や近隣の先生方に悪口を言いふらされて、二度と音楽が出来ないようにされてしまう事だって、あります。

 それに、それらを無事に乗り越えて、めでたく先生を変えたところで、今度は新しい先生の元で、基礎基本からやり直しをするはめになります。新しい先生のところ、基礎基本をやり直すたびに、前の先生のところで過ごした時間が、無為な時間だったと分かるのって、悲しいですぉ。ほんと、人生をたっぷり浪費しちゃったって感じるかも…。
 
 
 だからこそ、最初の先生選びは大切だし、そんな苦労を学習者にさせないためにも、力不足の人が先生をやるのは、止めて欲しいと思います。少なくとも、自分が力不足だと感じているなら、せめて勉強を続けて欲しいし、愛情をもって生徒を導いて欲しいです。

 「先生」と呼ばれているうちに、自分を何かエラい人間だと勘違いしているような人には、たとえ習い事の先生であっても、先生にはなって欲しくないです。

 何かを教える人って、その分だけ、他でしっかり学び続けないとダメだと思います。電池は、放電するだけでは、すぐにゴミになります。放電する一方で蓄電だってしないと、長くは役立ちません。放電しっぱなしの空っぽな電池は、電池の姿をしていても、それはもはや、単なる不燃ゴミでしかないのです。教える人は、常に学ぶ人でないといけないのです。

 先生を稼業としている人は、責任をもって、基礎基本をご自分の生徒に教えてほしいと思います。これは音大入学とかコンクール入選とかプロデビューとかの話だけではなく、趣味のオトナにも通じる話です。ってか、趣味のオトナだからこそ、ちゃんとした先生に、しっかり指導してもらいたいと思います。

 簡単に言っちゃえば、もらった月謝分だけの指導ができなきゃ、それは詐欺師と一緒だよって事です。

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2012年12月14日 (金)

楽器を独学する事について…ヴァイオリンを例に考えてみました

 ただ今、ヴァイオリンは絶賛挫折中ですが、今回はちょっと無理してヴァイオリンの話を書きます。いやあ、だって、ブログのタイトルに『ヴァイオリン』という単語が入っているのに、いくら絶賛挫折中だからと言って、一カ月の間に一度もヴァイオリンの事にブログで触れないってのは、さすがにマズイでしょうから(笑)。

 と言うわけで、今回は、頑張ってヴァイオリンの話をします(爆)。

 ちなみに練習状況の方は…忙しいとかなんとか言いながら、未だに練習時間は朝の出勤前の時間に設定しています。しかし、だからと言って無理やり時間を作っての練習はしていないので、現在はせいぜい月に2~3回、一回5分程度、ヴァイオリンに触って、ハ長調の音階練習をするくらいです。スズキの教本は全然進んでません。

 今の野望は、年末年始の冬休みの時に、少し頑張ってヴァイオリンの練習をしようかな…と悩んでいる程度です。せめて、毎日30分ぐらい弾ければ、多少はスズキの教本も前進するのではないでしょうか? 乞ご期待(爆)。

 …なんて感じで、絶賛挫折中の私でございますが、ヴァイオリンが割と好きで、やる気が無いわけじゃないのに、なぜ挫折中なのかと言うと…それはヴァイオリンを“独学”で学んでいるからでしょう。

 確かに時間はありません。なにしろ、声楽もフルートもやっていますし、当然の事ながら、仕事も現役で、今だって、無い時間を捻り出して音楽の練習をしているわけです。ですから、さらにもっともっと時間を絞り出せば、ヴァイオリンの練習時間ぐらい作れないわけじゃないです。実際、先生にレッスンを受けていた頃は、忙しい毎日でしたが、なんとか練習時間を捻り出して、毎日、少しずつ、しかし休むことなく、練習したものです。だって、レッスンに行って、前回と全然変わっていなかったら恥ずかしいじゃないですか? ちゃんと自宅で練習して、その成果をレッスンで見せたいじゃないですか? そりゃあ、時間がないとは言っても、なんとか時間を捻り出して練習しておくものです。

 でも、レッスンがないと思うと、途端に練習が後回しになります。これはヴァイオリンに限りません。声楽やフルートだってそうです。

 だって、毎日が忙しいもの。「今週は声楽のレッスンがある」「フルートのレッスンがある」そう思うと、日々の練習にも力が入り、前回のレッスンでは出来なかった所は、ぜひ何とかしてから、次のレッスンに臨みたいものだと、頑張るわけです。

 でも、声楽なんかは現在、ほぼ隔週レッスンなので、どうしてもレッスンの無い週は「来週でも間に合うよな…」とか思って、忙しい時は、ついつい練習量を減らしたり、後回しにしたり…があります。フルートは毎週コンスタントにレッスンがあるので、その点、手が抜けません。でも、たまにレッスンがお休みの週だと…ちょっと緩めの自宅練習になります。

 声楽レッスンが毎週の時は、本当にキツかったよ。毎週毎週、何らかの譜読みと音取りに追われていたものねえ…。

 というわけで、レッスンがないと、どうしても自宅練習の頻度が下がります。独学だと当然、レッスンは無しで、自宅練習しかないわけですから、練習頻度が下がってしまうのも、ある意味、やむを得ない話なのかもしれません。

 さらに独学だと、学び方が実に非効率的だと思います。レッスンだと、先生のアドヴァイスひとつで色々な事に気づいて、上達する事って、たくさんあると思います。独学だと、その“先生のアドヴァイス”がないわけで、実はとても簡単な事(しかし大切な事)が、自分一人であるために気づかないまま上達の妨げになっていた…なんて事は、枚挙に暇がないことでしょう。…何事にも先達はあらまほしき事なり。いくら、良くできた教則本や、教則DVDや、ネットの講座を見ていても、それはやはり、先生から直接指導を受けるのは、わけが違います。で、非効率を重ねているうちに、わけの分からないトンネルに入ってしまうと…弱気になって、挫折しちゃうかもしれません。

 私は幸い、迷いのトンネルにすら入れないほどしか進んでませんが、トンネルに入った時の事を考えると、ちょっと不安です。なにしろ、誰も私の間違いを指摘してくれる人がいないのですからね、これは不安ですよ。
 
 
 また、独学だと、人目にさらされる事がほぼありません。シャイな人には心地よいかもしれませんが、音楽なんて、他人の前での演奏経験が多いほど、上達が早まるものです。レッスンに通うと言うのは、毎回、先生の前で演奏するわけです。さらに、発表会などがあれば、さらに人目にさらされる経験が増えていきます。その点、独学だと、いつも一人で、他人の耳に演奏がさらされるなんて事は無いと思います。正直、それじゃあ、なかなか上達できなくても、仕方ないですね。

 独学だと、新しいテクニックを習得するのが困難だと思います。数こなせば出来るようになる類のものなら、独学でも習得出来るでしょう。しかし、今までとは次元の異なる、新しいテクニックを独学で学ぶにはどうするべきなんだろう? ヴァイオリンって、いわゆるアクセントのつけ方にも色々な弓の技術があるんだけれど、独学の人は、それらをどうやって学ぶ? 私的には、そんなところまで、まだまだ行ってないけれど、その日が来るのが、なんか不安ですよ。
 
 
 あと、独学だとお金がかかりません。まず、先生への謝礼が不要ですし、レッスンに行く交通費も不要です。対価を支払わずに手に入れるものって、あまり真剣にはなれませんよね。なにしろ、身を切っていないのですから。高いお金を出して(それなりに)高価な楽器を購入し、月々謝礼を支払って学んでいるフルートと、お手製の安価の楽器で、先生に習いに行かず、暇な時間をにチャチャと学んでいる独学のヴァイオリンでは、そりゃあ、色々と違っていて当然です。

 つまり、レッスンを止めて、独学に切り換えた時から、今の絶賛挫折状態が約束されていたのが、ヴァイオリン…って事になりますか? なんか、悔しいです。

 でも、声楽とフルートをやっている以上、少なくとも退職して現役引退&隠退生活に入るまでは、ヴァイオリンの練習時間を捻り出せないかも(涙)。ううむ、それではいけません。なんとかしないと…。

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2012年6月22日 (金)

ヴァイオリンを買い換えたいかも

 ちょっと前のフルバヨの親睦会での会話の中で、諸先輩方に、趣味のヴァイオリニストさんたちの使用楽器のレベルを尋ねてみました。レベルってのは、ざっくり言っちゃえば、価格帯ね。ずばり「皆さんは、だいたいどれくらいのお値段のヴァイオリンを使っていらっしゃるのですか?」って質問です。

 もちろん、人によってピンキリなんだけれど、だいたいのところ、楽器と弓とケースのセットで、20~40万円ぐらいのもので楽しんでいる人が多いとの話でした。たしかに、mixiの『大人からバイオリン』コミュの『あなたの楽器のお値段は?(楽器本体編)』を見ても、一番のピークは10~20万円だし、5万~40万の数値をまとめてみると、60%越えだから『セットで20~40万円』って数字は、実態をよく現している数字なんだろうと思います。

 趣味のオトナが使う楽器が、せいぜい40万円どまり。なんか驚きです。

 だって、40万円なんて、フルートで言えば、管体銀レベルのお値段で、そんな値段じゃゴールドフルートはもちろん、総銀フルートだって買えません。ヴァイオリンって、バブリーでセレブなイメージがあったけれど、実は趣味のオトナの世界じゃ、フルートの世界よりも、堅実なんじゃん。意外や意外…。

 趣味の世界限定かもしれないけれど、ヴァイオリンよりもフルートの方が、バブリーでセレブじゃん。
 
 
 ちなみに、私のヴァイオリンは手作り7000円ですから、お話にならないけれど、弓はカーボン弓とは言え、15万円だから、趣味の人にしては、お高い弓を使っちゃっているのかもしれません。ま、弓は楽器本体の値段の1/2~1/3程度が良いそうだから、それで考えると、私の場合は、楽器本体のお値段が30~45万円程度がふさわしいって事になり、そうなると、楽器と弓を合わせると、軽く上限の40万円超えてしまいます。やっぱり、弓はちょっと良すぎる奴を使っているみたいです。

 弓を買った当初、当時のヴァイオリンの先生であるヒイロ先生に弓を見せたら「いい弓を買ったねえ…これなら200万円ぐらいの楽器でも弾けますよ」って言ってたっけ? 200万円のヴァイオリンを買うつもりは全くないけれど、どんな楽器を買っても、弓が負ける事はないって事なんだろうと思います。

 それはともかく、趣味のオトナとして、ヴァイオリンを新規購入するなら、私の場合、30~45万円程度程度の楽器がちょうどいいって感じでしょ。以前、あっちこっちのお店で試奏した印象だと、そのレベルでいくつか良い楽器が頭に浮かびます。

 そこで妻に「ヴァイオリンが欲しいよ、買いに行ってもいい」とボソっと言ったら「ヴァイオリン、いつ弾いてるの? 弾いてもいないのに、そんな事にお金を使ったら、もったいないよ」と諭されました。

 一応、一週間に1~2回、一回3~5分程度、ヴァイオリンを弾いてます。ま、そんな程度しか弾かないのに、30~45万円程度の楽器を買うなんて、確かに、贅沢で無駄な話ですね。だいたい、楽器だって、そんな私に買われたら、可哀相かもしれない。

 でも、ヴァイオリンが欲しいかもしれない。声楽を辞めているんだし、その分の経済力と時間と心の余裕をヴァイオリンにぶちこめば、決して無駄にはならないでしょ?

 しかし、ヴァイオリンをきちんと再開するなら、先生を探さないとダメだけれど、ここでヴァイオリンを再開して、新しい先生についてしまったら、しばらく声楽に復帰する事は出来ないだろうなあ…ああ、思案のしどころだ。

 妻は先日「洋裁を習いたい!」って言い出しました。声楽のエネルギーを洋裁にぶちこむのも、女性としては、悪くはないよね。それとまたごく最近、ウチのすぐ近所で新しくピアノ教室が営業を始めたのだけれど、そこがかなり格安料金との事で、やっぱり妻が「ピアノ習ってもいいかも…」と言ってました。

 選択肢を持っているって、幸せだよね。

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2012年6月 5日 (火)

楽しかった、楽しかった、すっごく、楽しかった

 半年ぶりのフルバヨ参加報告と、ヴァイオリン独学練習報告です。

 で、実に半年ぶりに、フルバヨに参加しました。フルバヨとは 『フルート&バイオリン演奏コミ』のオフ会の事です。銀座のジャズバーを借り切って、約4時間、バイオリンとフルートで、スズキのバイオリン教本の曲を演奏しまくるという体力勝負なオフ会です。面白いですよ。

 私は日頃、心がけてはいるものの、なかなかヴァイオリンの練習が出来ていないのですが、このオフ会をもっともっと楽しむために、もう少し日頃の練習をしっかりやらないとダメだなって思いました。

 とにかく、スズキのバイオリン教本の2巻までの曲を片っ端から演奏するわけですから、まずは2巻までは、しっかり演奏できないといけないじゃないですか? 2巻が軽く演奏できるようになったら、次は2巻までの曲のセカンドパートを弾けるようにすると、もっと楽しめるし、さらに上達すれば、それにアドリブパートを加えたっていいわけで、スズキのバイオリン教本を使っているとは言え、色々な楽しみが出来るんじゃないかなって思ってます。

 とは言え、当面の目標は、2巻までのファーストパートをしっかり演奏できるようにしておく事ですね。なにしろ、私、1巻の9番「むきゅうどう」までしか弾けませんから。全体で言うと、最初の1/4ぐらいの箇所ですからね。もっともっと練習して、ヴァイオリンの腕前を上げておかないと…。

 あ、申し遅れましたが、私はフルバヨの時は、もちろん持ち替えプレイヤーとして参加してますが、一応これでも“ヴァイオリニスト”として参加してます。なので、スズキ教本の曲をやる時は、当然、ヴァイオリンです。たまに挟まる、余興の曲の時は、曲の難易度によっては、私のヴァイオリンごときでは初見演奏が無理と判断された時だけ、フルートに持ち替えて演奏に加わる事にしました。今回も『サウンド・オブ・ミュージック』の曲は『ドレミの歌』はヴァイオリンで参加できましたが、その他の曲は、ヴァイオリンではとても無理なので、フルートで参加させていただきました。

 しかし、ヴァイオリンとフルートは同じ楽譜で演奏が楽しめますが、ヴァイオリンは実音で演奏すれば良いのですが、フルートは実音よりも1オクターブ上げて演奏した方が何かと都合が良い事に気づきました。これは楽器の最低音が、Gのヴァイオリンと、Cのフルートの音域の違いがあるからです。

 それと、フルートは1オクターブ上げると、中音メインで演奏できるので、フルートらしい音色の音で演奏できるし、フルートは、低音よりも中音の方が鳴らすの簡単ですからね。一方ヴァイオリンは、1オクターブ上げた場合、第1ポジションだけで演奏するのが困難になります。そうなると、やはりポジション移動が必要になってくるわけです。そうなると、少しヴァイオリンのテクニックレベルが上がってしまうという事になるので、フルバヨでは、ちょっと難しいかな…ってなってしまうみたいです。なにしろ、ここには、私のような、へなちょこヴァイオリニストもいるわけですから(笑)。

 フルバヨではメインの楽譜として、スズキのバイオリン教本を使用しています。ですから私の場合「むきゅうどう」までは何とか演奏に参加できますが、そこから先は、初見だし、テクニックもないし、譜読も満足にできないしで…誤魔化しながらの参加となります。例えば、ゆっくりしたフレーズだけ参加するとか、拍の頭の音だけを拾って演奏するとか、込み入ったところはエア・ヴァイオリンで乗り切って、最後の音だけ合わせるとか…。

 特に今回は、総勢で、ヴァイオリン3名+フルート1名+持ち替え2名(メインはヴァイオリン)の6名でしたから、自分の音がよく聞こえるので、ヘマなことをすると、目立つ目立つ(笑)。いい感じの練習になりました。こういう、ちょっと緊張を強いられるような状況で演奏をすると言うのは、実にいい場所になります。それに、緊張は強いられるけれど、間違えたからと言って、糾弾されるわけでもないのは、うれしいです。これで「お前がヘマしたために、演奏が台無しになっただろ! このボケナス野郎が!」なんて言われるようなオフ会なら、私、泣きながら退室しないといけませんから(笑)。

 こういう演奏会だと、私一人では到底演奏できないような曲でも、部分参加(爆)できます。不思議なもので、こんな部分参加であっても、その曲が終わると“弾き終えた感”が生まれ、なんか、不思議な充実感に満たされます。だって、自分は満足にその曲が弾けていないんですよ。弾けていないのに“弾き終えた感”って変な話ですよね。私の演奏自体はダメダメでも、心の中は、満ち足りているんです。

 これって合奏の魅力の一つ…だろうけれど、こればかりになってしまったら、全然腕前が上達しないだろうなあ。気をつけないと。

 ちなみに主催者の方は、スズキのヴァイオリン教本をメインの楽譜と決める前に、色々な候補を検討したらしいです。もちろん、アルテも検討されたそうだけれど、実はアルテを、ヴァイオリンで演奏すると、エラく難しいのだそうです。理由の一つは、アルテがハ長調がメイン(実はヴァイオリンはハ長調が苦手です)である事、それと使用する音域が[ヴァイオリンにとって]無闇に高い事なんです。ヴァイオリンで高音域を演奏するのって、かなりのテクが必要なんですよ。なので、結局、スズキ教本になったそうです。

 …でも、スズキ教本は#系の曲がメインなので、フルートにとっては、そんなに優しくないんですけれどね(笑)。

 ああ、楽しかった。本当に楽しかった。独学でちょっと挫折しかけていた私ですが、フルバヨのおかげで、またエネルギー注入されました。もう少し、ヴァイオリン、ガンバルゾ。

 それと、オフの翌日、ヴァイオリンを練習していたら、なんとミヤマ(私のヴァイオリンの名前です)が、これまでにないくらいに、よく鳴ってくれました。やはり4時間も連続で弾いていると、楽器も目覚めるんでしょうね。今まで、練習をサボっていて、ミヤマに申し訳ないなあって思いました。
 
 
 さて、ここからが本編の、ヴァイオリン独学練習報告です。

 前回までのご報告では、「むきゅうどう」で足踏みをして、ヴァイオリンに挫折しかけていた私でしたが、今後の独学の友としてのヴァイオリン教本として、篠崎に戻るか、このままスズキ教本で進むか迷った私でしたが、やはりフルバヨは楽しいし、チャンスがあれば、また参加したいと思いますので、やはりスズキ教本で進んでいく事にしました。なので…今回は、どこまで進んだのかと言うと…。

 9番の「むきゅうどう」は諦めまして…次は…

「むきゅうどう」をD線から弾く 諦めました。これは私には無理です。オリジナルの「むきゅうどう」ですから危ないのに、D線から弾き始めるとはムリムリムリってモンです。と言うのも“D線から弾き始める”とは、イ長調で書かれた楽譜(A線から弾き始めます)を見ながら、ニ長調に移調しながら演奏しなさいって事なんです。

 これ実は、バイオリンを指の動きだけで記憶して演奏している人にとっては、朝飯前の楽々作業なんですよ。と言うのは、指を弦を一本分、太い方に移動して演奏すれば、それでいいんです。何の苦労もいらないのです。でも私は、ダメ。弾いているうちに頭が混乱しちゃいます。と言うのも、私は指の動きではなく、楽譜を読んで演奏しているから。だから、楽譜の音と、ヴァイオリンの弦を抑える箇所が違うだけで、頭の中が錯乱して、演奏が止まります。これは私には無理です。早々に諦めました。

指の練習 No.1 OK。これは大丈夫。最初は戸惑いました。特に1弦の練習が難しかったです。それに比べて2弦は易々。つまり、これは指が難しいのではなく、私の読譜力が不足していて、1弦が担当する音域の音が即座に読めなくて右往左往していただけです。ダメだなあ。でも、結局は仕上がりましたよ。

トナリゼイションの準備 No.2(ニ長調) OK。この課題の目標はなんなんだろう? 重音がキレイに出来ること? 重音なら、毎日の日課練習でやっているので、結構楽々な私です。

音階と分散和音(ニ長調) これもOK。つまりはアルペジオの下準備ってわけでしょ。

 さあ、これで、次回からは、10番「アレグレット」に挑戦だ! がんばろう!

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2012年4月 9日 (月)

音感訓練にヴァイオリンを?

 さて、ヴァイオリン独学練習報告なのですが…今回は…と言うか、今回も…ですが、まったく前に進んでおりません(涙)。相変わらず、スズキ教本の9番「むきゅうどう」で停滞しております。ううむ…。

 結局、まだまだ、あの速度に指がついていけず、どうしても、数ヶ所、ミスタッチしてしまうのです。おそらく先生についていたら、大甘で合格をもらえるレベルだろうと思いますが…自分で決めたルール(模範演奏CDときちんとデュエットできたら合格)を曲げちゃいけませんね。もう少しがんばりましょう。

 それに、左手はそんな状況なのですが、右手も実はまだダメなんですよ。変奏B(十六分音符主体の変奏)が全然追いつきません。つまり、弓をあの速度で折り返して演奏していく筋力が足りていない(涙)って事なんです。こちらも、場数を踏んで、筋肉を作っていくしかありません。

 ふ~、「むきゅうどう」難しい。
 
 

 と言うわけで、今回はヴァイオリン関係のエッセイを書いて、お茶を濁します(笑)。
 「むきゅうどう」は進まない私ですが、それでも日々の基礎練習だけは、割とマメにやれてますよ。チューナーを見ながら、きちんきちんと練習をしているせいか、最近はかなりヴァイオリンの音程も良くなってきました。

 ヴァイオリンって、自分で音程を作っていく楽器なんですが、ヴァイオリンの音って、音程のちょっとした違いが分かりやすいような気がします。自分で弾きながら「これ、ちょっと違うような…」という感じがする時って、たいてい違ってます。で、「うん、これはいい感じだね」って時は、たいていチューナーがグリーンランプです。

 …なに、当たり前の事を書いてるの?

 そう思われる方もいらっしゃると思いますが、自慢じゃないですが、私は“音感を持っていません”! なので、音程の正否なんてまったく分かりません。普段は「ちょっと違う」とか「これはいい感じだね」なんて感覚は持ってません。基本的に「たぶん…あっているよなあ…?」という気持ちでやっております。少なくとも、歌とかフルートはそう。で、結果は、無情にも私の感覚とチューナーの表示はいつも違っていたりして悲しいのですが、ヴァイオリンに関しては、私の感覚とチューナーの表示が一致することが多い…と言いたいわけなんです。

 つまり、どういう事なのかと言うと…ヴァイオリンの音色は、音程の違いがとても分かりやすい音色だ…という事です。少なくとも、私のような絶対無音感の持ち主にでも分かりやすいって事です。すごいでしょ。

 これは…ヴァイオリンを練習していると、ヴァイオリンと一緒に、音感も育つんじゃねえ? なんて、淡い憧れを持ってしまいかねないくらいの感覚です。

 そう言えば、以前、某ヴァイオリニストさんが「どうして、フルートの人って、ああも音痴なのかね?」と言ってた事を思い出しました。その時は「この人、すごい暴言を吐くなあ…」と思いましたが、今思うに、おそらくフルーティストよりもヴァイオリニストの方が音程にシビアなだけなのかもしれない。フルーティストにとってOKな音程でも、ヴァイオリニストにとっては『…ううむ?』な音程なのかもしれませんね。まあ、プロともなると、そんな事は無いのかもしれませんが…。

 歌は…自分が楽器になってしまうわけなので、器楽演奏者よりも音程に甘いのは仕方ないと思います(が、それが許されるとは思ってませんが)。

 音感を鍛えるには、ヴァイオリンをたくさん弾くのも、良い方法なのではないかと思った…という次第でございます。

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2012年1月16日 (月)

フルバヨのアンサンブル会に行きました

 フルバヨとは、フルートとヴァイオリンの事で、そのアンサンブル会とは文字通り、フルートの人とヴァイオリンの人が集まって、一緒にアンサンブルをしましょうって会のことです。笛先生がいらっしゃった頃は、よく笛先生とヒイロ先生が共同で企画してくれた“アレ”のようなものです。もっとも、今回、私が参加したのは“おとばよ”系の方が主催してくださったもので、笛先生のジャズ系のアンサンブルではなく、おそらく“おとばよ”寄りの企画ではなかったかなって思います。あ、“おとばよ”と言うのは“大人からバイオリン”コミュの方々が主催する、初心者向けのヴァイオリンのアンサンブル会の事です。

 今回、フルバヨアンサンブル会が立ち上がったので、その第1回目のオフに、さっそく参加してきたわけです。だから、私は、一応…創立メンバー?って奴になるのかな?(ちょっと違うか?:笑)。

 実は私、日本各地で行われている“おとばよ”のアンサンブル会には、以前から参加したかったのですが、場所や日時の都合がつかず、ずっと見送っていたのですが、今回のフルバヨの会は、たまたま色々な都合がついたので、思い切って参加したってわけです。もちろん、私はフルーティストではなく、ヴァイオリニストとして参加です。えっへん!

 いやあ、フルートはきちんと毎週レッスンに行っているし、フルートのアンサンブルって、あまり魅力を感じない(ごめんなさい)のですが、ヴァイオリンって、本来的にオーケストラを見ても分かる通り、群になって演奏する楽器じゃないですか。やはり、ヴァイオリンを学ぶのだから、やっぱり群に入って演奏するって経験は必要だと思うですよ。それに最近、私のヴァイオリンのモチベーションも下がっている(涙)事だし、ここらで一発、キッキングしないとねえ~ってわけで、ヴァイオリニストすとんとして参加してきました。

 フルバヨで使用する楽譜は、スズキの1巻と2巻です。スズキ? はい、そうです。ヴァイオリンの教則本である「鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集」の事でございます。つまり『みんなでヴァイオリンの教則本に載っている曲を片っ端から演奏しちゃおう』という企画で、フルートの参加も可だけれど、やっぱりヴァイオリン寄りのアンサンブル会でございました(だから、ヴァイオリニストとして参加したんです)。

 参加メンバーも2/3はヴァイオリニストさん(どうやら大半が顔見知りのようです)で、残りの半分がヴァイオリンとフルートの両刀遣いの方(私はこのジャンルの人ですね)で、その残りがフルートオンリーの方と言う内訳でした。フルートは少数民族でございました。

 ま、使っている楽譜はスズキなので、どの曲も♯系の曲ばかりで、フルートにはあまりやさしくなかったかな? 一応、フルート用の曲も一曲用意されていた(「赤とんぼ」でしたが、フルート用の曲はやっぱりフルートで吹くと吹きやすいです)けれど、今後の課題としては、もう少しフルートに配慮して、C-durとかフラット系の曲もあるといいかなって思います(エラそうでごめんなさい)。…ってか、フルートアンサンブルの曲をみんなで演奏してもいいかも? あ、そうすると、今度はヴァイオリンが難しくなるかな? だって、フルート用の楽譜でヴァイオリンを弾こうとすると、どうしても第3ポジションとかそれ以上の高いポジションを使わないといけないからねえ…。

 まあ、フルートとヴァイオリンのアンサンブルって、簡単そうで、実は色々と難しいんですね。ま、それはすでに私の場合、笛先生のところで経験済みですが…。

 会場は銀座のこじんまりとしたジャズバーを貸し切って行いました。へえー、銀座にもジャズバーがあるんだねえ…。

 アンサンブル会は、本当にアンサンブルを楽しむ会で、練習時間とかは特に無くって、とにかく教則本の曲を次々にガンガン合わせていくというやり方で、1~2回通したら、すぐに次の曲って感じで、実に初見演奏力が試されるアンサンブル会でした。練習をして、じっくり曲を作っていくのが好きという人には向かないかもね。私は笛先生のところで、こういう形式のアンサンブル会によく参加していたので『質より量』を求める演奏って、実は大好きだったりします(笑)。もっとも、使っている楽譜はスズキなので、スズキでヴァイオリンを学んだ人にとっては、初見でもなんでもないんですけれど…。私は、ふだんは篠崎を使っているので、当然、初見でございました。フルートの人も、もちろんスズキは初めて見るわけですから、初見ですね。

 とにかく、主催者さんのリードで、ガンガン合わせていきます。オフの時間は4時間ほどでしたが、たまに短い休憩時間は入りましたが、それ以外の時間は、特におしゃべりもせず、ほとんど演奏していました。たぶん、あれだけ長い時間ヴァイオリンを弾くなんて、私にとって、始めての経験だったと思います。

 私は「この曲はフルートだけで演奏してください」って言われない限り、基本的にずっとヴァイオリンを弾いてました。で、フルートの出番の時と、短い休憩時間の時だけ、フルートを吹きました。ほら、だって、ヴァイオリンの練習のために参加したオフだから、ヴァイオリンを弾かないとモッタイナイでしょ。

 しかし、初心者向けのアンサンブルとは言いながら、参加メンバーには上手な方もたくさんいらっしゃいました…と言うか、そういう人がいないまま、本当に初心者だけでアンサンブルをやったら、そりゃあ、アンサンブルとして成り立たないよね(笑)。フルートにはプロ奏者の方が混ざっていたし、ヴァイオリンはプロの方はいらっしゃいませんでしたが、すっごく上手な方が数名いらっしゃいました。私なんかは『まだまだだなあ…』って思っちゃいました(当たり前か)。

 アンサンブル会自体の感想は…楽しかったですよ。すごく楽しかった。

 でもね、アンサンブルって、自分がきちんと演奏できなくても演奏できた気分になってしまうので、危険だなあって思いました。自分の腕前上達のためには、この種のアンサンブルに通うのではなく、真面目&地味にじっくりと孤独に練習を重ねる事が大切だなって思いました。もちろん、おとばよ系のアンサンブルではなく、アンサンブル団体として活動しているようなトコロ(アマオケなどですね)は、また話が別だと思いますが…。

 私がなんとかついて行けたのは、1巻の真ん中あたりまでで、1巻も後半になると、だいぶ怪しくなったし、2巻の曲は弾けていない方が多かったくらいで、これをアンサンブルでなくソロで演奏していたら、そうとう凹んでしまう状況ですが、アンサンブルだと、自分が弾けなくても、周りが弾いてくれるので、なんか自分が弾けたような気がするんだよねえ、これって危険だな。罠だよ、罠。気をつけないと…。

 さて、アンサンブル会は、オフ終了後に宴会があったそうだけれど、私はそんな事を露とも考えなかったので、オフが終わったら、妻と映画に行く約束をしていましたので、宴会に出ずにさっさと帰っちゃいました。ううむ、せっかく新しい人たちと出会えたのだから、宴会にも顔を出したかったなあ…とちょっぴり思いました。まあ、また次の機会があるか(笑)。

 帰りに、一緒に演奏してもらったフルート奏者の方の最新CDを、自分へのお土産として買って帰りました。日本の曲を演奏されたCDで、いい感じでした。

 アンサンブル会の時に『この会の事をブログに書きますよ~』って許可を皆さんにもらうのを忘れちゃったので、なんか色々と書けない事があるけれど、今回のアンサンブル会、私はとても楽しかったです。変な音ばかり出して、アンサンブル会の方々にはご迷惑をおかけしたかもしれませんが、そこは勘弁してください。それと、こんなステキな会を主催してくださった主催者さんに感謝感謝でございます。

蛇足 しかし、皆さん、ご立派なヴァイオリンをお持ちでした。おそらく、最安値なヴァイオリンは私の楽器でしょうね。なにしろ、弓と楽器で合わせて7000円だもん。安さ爆発だね。でも、そんな楽器でもアンサンブル会には参加できたわけで、まあまあだな。

2011年3月23日 (水)

下手くそなヴァイオリン(失礼)も聞いてみたい

 たぶん、私はヴァイオリンが下手くそです。いや、おそらくは“たぶん”ではなくて“確実に”下手くそでしょう。でも、悲しいかな、私は、自分の下手くそさ加減がよく分かりません。つまりヴァイオリン界における自分の技術レベルというか、立ち位置がよく分からないのです。

 とは言え、プロの演奏は生で何度か聞いています。なので、プロの世界の状況と言うか、お上手な方の世界、つまり、いわゆる“てっぺん”の世界は、なんとなく想像がつきます。あそこは、ほんと、別世界だよねえ。

 とにかく、プロはすごいですね。テクニックもすごいけれど、生で聞くと、その音色が素晴らしい。実に美しいですよ。つい先日も、プロの卵である音大生の演奏を聞いたけれど、彼らの演奏を聞いて、私はヴァイオリンを辞めたくなりました(涙)。なんて言うかな…、音色が全然違う。あれはミヤマでは、絶対にたどり着けない“美の世界”だね。ああいう演奏を聞くたびに、自分がどれだけ努力をしても、たどり着けない世界があるんだなあって思いますし、無力感を感じます。ヴァイオリンを辞めたくなります(涙)。

 どんな世界にも、努力だけじゃ埋まらないものがあるんですね。

 とは言え、すぐに立ち直るのも私らしいんだけれど(爆)。ヴァイオリンを辞めたくなった、その直後に「まあ、いいか。アレはアレ。自分は自分」とか思い直すんだよね。なので「やっぱり、辞めるの止め~」って事になります(爆)。

 “てっぺん”の世界はともかく、問題は“ていへん”の方の世界、つまり、アマチュアの世界というか、レイトスターターの世界というか、そっちの世界を知りたいのです。特に老年にたどりついてからヴァイオリンを始めた方、ザックバランに言えば、私と同じような環境で頑張っている方々の世界を知りたいです。はっきり言って“私並に”下手くそな方の世界が知りたいです。物差しで言えば、限りなくゼロに近い私のような人間同士の、どんぐりの背比べというのをして(どんぐりの中だけど)自分の立ち位置を確認したいのです。確認して、自分の一歩前にいる方を直近の目標として頑張りたいんです。

 私は残念な事に、私の人生経験の中で、私ほど下手くそなヴァイオリニストは聞いたことはありません。その下手くそさ加減は孤高です。あまりに孤高すぎて比較できません。

 これがグループレッスンでも受けていると、同じレッスンの人との比較で自分の立ち位置が分かり「よし、頑張ろう」とか思えるのでしょうし、たとえ個人レッスンでも発表会に参加すると、また自分の位置というのが分かるのでしょうが、残念ながら、私は個人レッスンだし、ヴァイオリンの生徒さんは私一人なので、同門の人もいません。

 先日、聞きに行かせてもらったBEEさんの発表会で、何人かのヴァイオリンの方がいらっしゃいました。しかし、人数が少なすぎるのと、やっぱり私よりもキャリアも長く、テクニック的にも、かなり上級な方々ばかりだったので、あまり参考にはなりませんでした。

 近所でヴァイオリンの発表会があったら、ぜひ聞きにいきたいなあ。結構気をつけて探しているつもりだけど、ピアノの発表会は毎月のようにやっているのに、ヴァイオリンの発表会ってなかなか見つけられません。やっぱり、地方だとヴァイオリンの発表会って少ないのかな? ただ、お教室がないわけではないので、どこかで必ずやっているとは思うのですが、そういうチャンスと巡り合えません。まあ、気長に情報収集に励むしかないですね。

 始めたばかりの人から音大受験生まで、ズラズラズラ~とラインナップが揃っているようなお教室の発表会が聞けると、すごく良いと思うのです。

 ミクシィで、大人からヴァイオリンを始めた方のオフなどがたまに開かれているみたいだし、そういうのにも参加すると、すごく良いのだろうけれど、現実問題としては、それはなかなか難しいです。だって、どこも開催地が遠いんだもん。それに私、いわゆる休日に働いている事多いし(涙)、暇さえあれば演奏会に出かけていたりしているし、なんと言っても、休日はできるだけ家族で過ごしたいし。

 ああ、しずかちゃんやマスオさんのヴァイオリンを聞いてみたいです。でも、彼らも私よりは上手いんだろうなあ。

2011年2月23日 (水)

“自分の音が気に入らない”病になりました(笑)

 ただ今“自分の音が気に入らない”病が発症している最中でございます。え? 何の話かって? ヴァイオリンの話ですよ。

 かつてフルートでも“自分の音が気に入らない”病が発症しました。たぶん、この病気は、大人になってから楽器を始めた人なら、誰しもが一度はなる、ハシカのような病気じゃないかと思ってます。

 私の場合、最初の楽器であるチャイナ娘の時は“自分の音が気に入らない”病が発症する前に、新しいフルート(現在のアゲハ)を購入する事になったので、発症を抑える事ができましたが、アゲハの時は…購入して半年くらいの時かな? スランプに入って、高音Eに苦労したあたりの時に“自分の音が気に入らない”病が発症したんじゃないかと…思います。

 “自分の音が気に入らない”病…文字通り、自分の音が気に入らなくて悩む病気です。何というか、演奏しているだけでイヤになると言うか、自分の頭の中で鳴っている音と現実に鳴っている音のギャップに苦しむ時期ですね。下手をすると、楽器を手にしているだけで、心が暗くなってくる病気です。

 この病気の特徴は…

 1)自分の汚い音に嫌気がさして練習がイヤになる。
 2)自分はそれなりに一生懸命のつもりなのに、全然進歩/上達が感じられず、日々ドツボにハマり、徒労感に苛なまれる。
 3)自分じゃなく楽器が悪いんじゃないかと思い込む。さらに病状が進むと、楽器を変えれば解決するんじゃないかと思い込む。

 この病気はこじらせると…

 1)挫折、中断、さぼり、逃走など、音楽/楽器と一定の距離を取り始める。
 2)新しい楽器を購入して、財政的にピンチを招く。
 3)全く新しい楽器/趣味を始める。

 などの諸症状が現れます。ま、最初の“壁”というか、一種の倦怠期のようなものです。

 幸い、フルートの時は、私自身の根が真面目なために、嫌気がさしても日々の練習を怠らなかった事と、経済的にそれほど余裕もなかったため、楽器の買い換えなどの具体的な行動を取れなかったなどの理由で、余りこじらせる事なく回復しました。そして、その時に免疫を作ったせいか、現在、どうやらヴァイオリンで“自分の音が気に入らない”病になったらしいのですが、それほど重症化せずに済みそうです。

 でも、それでもやはり“自分の音が気に入らない”病になったみたいです。軽微な症状が現れています。

 ヴァイオリンも、ミヤマを弾き始めて…そろそろ半年です。この病気は新しい楽器を手にして半年ほどで発症する病気なのかもしれません。

 ミヤマの音は別に気に入らないわけではありません。開放弦での響きなどは好きですよ。でも、演奏していると、時折、変な音が鳴ります。弓を弾いても、なんか鳴りの悪い時があるし、たまにキーキーしたり、平べったい音が聞こえる事もあります。

 単純に私が下手くそだから仕方ないのですが、練習していて、たまに心が曇ります。何をどうやってもキレイな音にならない時は、嫌気がさします。「所詮、7000円のヴァイオリンなんて、こんなモンさ」と悪態をつく時もあります。

 でも、フルートで、この病気に対する免疫も備えたので…「自分の音が汚いのは、以前から汚かったのだけれど、以前はその音の汚さに気づかなかっただけで、今は多少耳が聞こえるようになってきて、やっと音の汚さに気づくようになっただけで、しっかりと成長しているじゃん」とか「理想の音が簡単に出るなら、誰だって簡単にプロ奏者になれるはずだけど、現実はそんなに簡単じゃない。理想の音は一生追いかけて求めていくべきものサ」とか「ダメなのは楽器じゃなくて自分の腕前なんだから、楽器を買い換えても、また半年もしたら病気が再発するだけだから、楽器の買い換えなんて意味ないね」とか…まあ、そんな事も心に浮かびます。

 免疫があるって、大切な事だね。

 たぶん、これから私は、しばらくの間、ヴァイオリンを手にするたびに暗い気持ちになるでしょうが、まあ、それはそういう時期だから仕方ないですね。この病気は、治るまで多少の時間が必要な病気ですが、必ず治る病気なので、その日が来るまでは、地味な練習をひたすら重ねて、気分は臥薪嘗胆で、気持ちが落ちつくのを待っていればいいような気がします。

 それに、今は楽器が欲しい~と思っても、それは病気が思わせているだけで、目が曇っている時期なので、今、新しい楽器を購入しちゃうと、選択ミスをおかしそうで怖いですよ。やっぱり、楽器は人生の伴侶みたいなものですから、きちんと釣書を見て、私との相性を何度も確かめてから嫁に来てもらわないといけません。一時の情熱に惑わされてしまうと、後悔する事になるかもしれないしね。

 ああ、新しいヴァイオリンが欲しー!(爆)。

2011年2月17日 (木)

駒はヴァイオリンの要です

 少し前から、ヴァイオリンの指板に貼っていた、指の置き場所を示すテープが、ちょっと汚く剥がれ始めました。貼り方がいい加減だったと言うこともあったので、今度は、きちんと貼り直したいと思いました。そして、どうせ貼り直すなら(指板の上でカッコ悪く目立っている)白いサージカルテープではなく、指板の上に貼っても目立たない、黒いメンディングテープにしようと、以前から思ってました。

 えっと、今回の記事は、ある意味、こちらの記事(2010年12月15日「ヴァイオリンにテープを貼ってみた…驚愕の事実が発覚!?」)の続きになりますので、以前の話が知りたい方は、お読みください。

 さて、問題は黒いメンディングテープの入手です。私はメンディングテープだから、てっきり建材屋とかホームセンターに売っているものと思ってました。

 いや、確かにその手のお店でメンディングテープは売ってました…が、黒いテープは一つもなく、たいていはクリーム色かオレンジ色でした。まあ、メンディングテープというのは、塗装の時の保護のために使うものなので、濃い色を塗るならクリーム色が、薄い色を塗るならオレンジ色だとテープの境目が分かりやすくて良いので、この2色ばかりが店頭に並べられているわけで…あっれー、それじゃあ、黒いメンディングテープって売ってないの?

 ちょっと困りました。

 そんなある日、大型スーパー(って、ジャスコですが:笑)に行きました。もちろん、日曜大工などで使うようなモノを売っているコーナーには、黒のメンディングテープはありませんでした。「ここにも黒は置いてないか…」と溜め息をついて、何気なく文房具売り場を歩いてたら、こちらには、色とりどりのカラフルなメンディングテープがたくさん売っているじゃないですか? え? なぜ、文房具屋にメンディングテープが? 事情はよく分かりませんが、今の時代、メンディングテープは文房具屋で、それもちょっとフェミニンな雰囲気のコーナーにたくさん並べられていました。

 うっそー…。我が目を疑いましたが、もちろん、しっかり“黒いメンディングテープ”も売ってました。当然、即、購入です。

 しかし、本来、塗装作業で使うメンディングテープがなぜに文房具売り場に、それもフェミニンなコーナーに…、謎は深まるばかりですが、とにかく皆さんも、黒いメンディングテープが欲しい方は、文房具売り場のちょっとフェミニンなコーナーに行ってみてください(爆)。きっと、そこで見つけられると思います。

 さて、黒いメンディングテープを入手した私は、さっそくヴァイオリンのテープの貼り替え作業に取り掛かりました。

 一応、弦をすべて外して、貼ってあったサージカルテープをキレイに剥がして、指板の汚れをちゃんと掃除して、キレイにカットした黒のメンディングテープを貼ってみました。

 仕上がりはなかなかです。なにしろ、黒い指板に黒いテープなので、目立ちません。もちろん、目立たないだけで、奏者からはバッチリテープが見えますし、メンディングテープはサージカルテープよりも、やや厚めなので、触感的にも分かりやすい感じがしますし、なによりしっかり貼れたようです。これは成功でしょう。グッドですよ。

 テープを貼るために、一度、弦を全部はずしたので、当然、駒もはずれました…が、私は自分で駒の調整をする人なので、駒がはずれても、全然無問題で、大慌てをせず、駒を再設置して弦を張り直しました。

 正直に書きます。実はこの時にヘマをして、駒が本来の位置より、ほんの2~3mmほどネック寄りになってしまいました。いや、駒を最初に立てた時は本来の位置だったのですが、弦を張って、駒の角度を調整しているうちに、何となくネックよりに駒が移動してしまったのです。

 駒の位置って大切ですね。ほんの2~3mmなんですが、音は大きく変わるようです。実はメンディングテープを貼ったのは、レッスンの前日でして、レッスンには、テープを張り替えたばかりのミヤマを持って、ウキウキして行ったところ、ヒイロ先生から「なんかヴァイオリンの音が変だよ。見せてごらん」と言われて見せたところ、駒がズレている事が発覚しました。

 ダメじゃん。それにしても、音を聞くだけで、駒の異変に気づくヒイロ先生もすごい人です。

 さて、駒が2~3mmズレていても、ちょっと聞いただけでは、開放弦だとあまり変わりませんが、指で押さえて音を出すと、音の響きがちょっと変わるようです。一人で自宅で弾いているだけでは私には分かりませんでした(先生は一発で見抜きました)が、ピアノと合わせた時に分かりました。ヴァイオリンの倍音構成がちょっと変わるみたいです。駒の位置がズレていると、ピアノときれいにハモらなくなるんですよ。音程が合っていても、倍音部分の音程が合わないんです。だから、結構気持ち悪いです。ああ、駒の位置って大切ですね。

 駒と言えば、先生のヴァイオリンも最近、駒を変えたのだそうです。以前の駒よりも、身の詰まった、重くて固い駒(やや厚め)にしたのだそうです。駒を変えたため、音の柔和さは少し失われけれど、音のダイナミックスが広がったそうです。さらに、どれだけ強めに弾いても、音が割れる事がなくなり、その結果、大きな音がより出しやすくなったそうです。たかが、駒ですが、この部品一つで、ヴァイオリンの音は大きく変わるようです。

 駒は、文字通り、ヴァイオリンの要ですよ。その材質も、その取り付け位置も、音質を大きく左右するものです。駒って大切なものです。

 で、肝心のレッスンの話は、明日の記事にします。

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