ひとこと

  •  ああ、ゴールデンウィークに突入いたしました。今年のGWは、レッスンと温泉とラ・フォルジュルネとオペラで過ごそうかと思ってます。あ、溜まったDVDも見ないとなあ。ああ、とりあえず忙しいGWになりそうだなっとね。それはそれと、今年のラフォルジュルネは、パソナが不参加なんすよ。ああ、残念残念残念。私はパソナのコンサートが大好きだったのに…、もう生きる希望が無くなったよ(ちょっと大げさ)。とにかく、パソナが不参加で悲しい私でした。
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カテゴリー「声楽のレッスン&活動記録」の記事

声楽の[個人]レッスンで学んだ事や、声楽関係の活動を集めてみました。

2017年5月 1日 (月)

顔を開いて歌いましょう

 声楽のレッスンに行ってきました…とは言え、これはブログをお休みしていた4月の上旬の頃の話です。

 まずは発表会の話から。あれから発表会の参加者およびオペラ参加者を募ったんだそうです。今回は、発表会の場所も良いためか、参加者多数になったんだそうです。で、参加者が増えたため、時間の余裕も無くなってしまい、一人あたりの持ち時間が少なめにならざるをえないのだそうです。つまり、とてもオペラをやっている余裕はありませんって事です。さらに、オペラに出たいという人たちも、合同練習に参加するのは難しい…って言う人も多く、今回はオペラ上演は現実的ではないのでパス…って事になりました。

 まあ、たとえハイライト&演奏会形式であっても、オペラ上演は色々と厳しいという事は理解しています。前回のボエームが最初で最後であっても、仕方がないだろうなあと思っていますので、今回、オペラが流れてしまったのは、私の中では「まあ、そうだよね」という事で飲み込みました。

 オペラは一人じゃできないものね。次のチャンスを待ちましょう。

 今回はオペラをやらないので、自分で発表会の曲目を考えないといけません。持ち時間もさほど多くはないので、アリアまたは二重唱を1曲…か、短めのアリアと歌曲の組み合わせって感じでしょうか。ウチの門下は、自分で選曲するので、まあ、これからアレコレ考えていきたいと思ってます。

 先生からは、ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』の第一幕の二重唱はいかが?と、薦められていますが…あれって音が高いし、難しいんだよねえ。

 さてレッスンです。まずは発声練習です。

 今回のポイントは…顔を開いて声を出す、です。私たちは普段意識していませんが、頭蓋骨にも関節…と言うか、連結部があり、骨と骨がごくわずかだけれど動かせます。そこを動かす…と言うか、動かす覚悟で顔の各パーツを外側に動かして発声してみましょう…って事です。これ、キング先生から習った事の真逆です。キング先生は「歌う時は無表情で! 発声と表情は切り離す」と、よく言ってました。ま、発声方法にも色々あるって事で…。

 顔を開いて声を出す…分かりやすく言うと『しかめっ面』の逆ベクトル方向に顔全体を動かして発声しましょう、です。

 顔を開く…やってやれない事ではないのですが、やり慣れていないので、すぐに疲れて戻ってしまいます。しかめっ面なら何分でもできるんですが(笑)。で、顔を開いていると腹筋を忘れ、腹筋に集中すると顔を忘れ…と、私はほんとトリアタマだな。

 ちなみに、顔を開いている様子は、旗から見ているとアホ面に見えます。まさに“テノールバカ”です。ちなみに、顔を開いていく方向は、まずは上下が優先です。次が前後で、最後が左右ですね。この順番は大切なんだそうです。

 で、顔を開く練習をした後は、ひたすら腹筋の筋トレのようなレッスンを受けました。結局、理屈だけじゃ歌えない、カラダが伴わなきゃ歌えない…ってわけで、ひたすら腹筋を鍛える練習をしましたとさ。いやあ、しんどい。

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2017年4月23日 (日)

久しぶりに音源をアップします

 声楽のレッスンの続きです。

 歌曲のレッスンに移りました。曲目は、カッチーニの「Amarilli/アマリッリ」です。

 この曲は古典歌曲ですから、声を薄く薄く使っていきます。まずは薄い声でフレーズに入り、そこから声に厚みを加えて歌っていくのです。オペラじゃないので、最初からガツンとパワフルに発声していくのではなく、常に息を先行させて繊細に歌っていく感じです。息をケチらずに、常に大量に流しながら歌っていきます。

 この曲は、音域的には男性にとってキツい音をたくさん使う曲で、私も歌いづらいのですが、先生もやはりこの曲は歌いづらいのだそうです。フレーズの作り方が、男性向けではないんでしょうね。かと言って、歌詞の内容はモロ男性歌手向きです。まあ、そもそもがカストラートの歌手に向けて作曲されていますので、フレーズ自体は女声に適した音型になっているんだろうと思います。そういう意味から言えば、この曲は女性には歌いやすい曲なんだろうと思います。

 とにかく、薄い声で歌い始めるのがコツであって、力んでしまったり、ノド声で歌ってしまうと一発で声を使い切ってしまいます。そういう意味では発声の教材としては、よく出来た曲なんだと思います。

 常にノドを開いて、腹筋で息を流して歌っていかないと、とても歌いきれません。とにかく、見た目以上に歌っていてキツイ曲なのです。

 曲そのものは、比較的簡単なのですが、そのキツさは半端ないのです。まあ、それはともかく、この曲は今回で終わりです。試しに通して歌ってみました。

 いかがでしょうか? 聞いてみると、歌っている時のキツさは声には現れていないかな? そもそも、声の調子が良くない所に、こんなにキツイ曲を歌ったので、今回のレッスンはこれで終了です。オペラアリアは…また次の機会に…です。

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2017年4月22日 (土)

クチは縦開きって何度も注意されているけれど…

 時計の針を約一ヶ月ほど戻して、3月下旬の話をします。ひとまず、声楽のレッスンの話をしましょう。

 まずは発表会の日程と場所が決定した事をお知らせします。

 もっとも、まだ日程と場所が決まっただけで、参加メンバーも決まらず(何しろ、当門下の発表会は希望参加制ですから、これから参加者を募るわけです)、そのコンセプトもまだ決まっていてません。人数次第では、昨年同様にオペラのハイライトをやれるといいのですが、まずは人数が集まるかどうか、そして、集まったメンバーたちがオペラ上演を望むかどうか…、そこが問題です。まあ、私と妻は発表会に参加しますし、できればオペラを歌いたいと願っていますが、こればかりは皆さんの意見もあるからなあ…。とにかく、もう少し詳細が決まったら、ぼちぼちとお知らせしたいと思います。

 さて、今回のレッスンは3月下旬に行われたレッスンだったのだけれど、その前のレッスン(3月上旬のレッスンだね)では、実は私、珍しい事に声楽のレッスンをお休みしてしまったのです。フルートのレッスンは曜日や仕事の関係もあって、よく休む私ですが、声楽のレッスンは、そういう忙しい日を避けて、レッスン日を、その都度設定しているので、めったに休む事はないのですが、今回は、レッスンの少し前にひどい風邪をひいてしまって、レッスン当日は声が全く出なくなってしまったので、やむなくレッスンをお休みしてしまいました。

 ですから、今回のレッスンが、ほぼ一月ぶりのレッスンだったわけです。

 もっとも、風邪は治っても、花粉症が真っ盛りの時期だったので、ノドは腫れに腫れている状態で、自宅練習もままならぬ状態だったし、公私共に忙しい最中の時期だったので、ほんと、練習不足のままで迎えたレッスンでした。ちょっと前まで熱心にやっていた腹筋の練習も、そんなに一生懸命に呼吸をすると、花粉症が悪化すると思い、練習をサボっていたくらいなので、ノドは腫れているは、カラダは緩んでいるは…という、どうにもこうにもこうにもな状態でのレッスンだったわけです。

 なので、今回の発声練習は、いつもの倍以上の時間をかけて、ゆっくりと丁寧に行われました。いや、発声練習とは名ばかりで、ほぼ呼吸関係の筋トレ状態でした。いやあ、キツかった。

 私には、歌っている時にクチが横開きになるという悪い癖があるわけですが、なぜクチの横開きがダメなのか? それは、クチを横開きにして発声すると、声が平べったくなるからです。平べったい声は、日本語の発声には適していますが、歌の声としては、あまり適していません。特にクチを横開きにして、浅い響きで歌っていると、音程の幅も狭くなりがちです。音程の幅は広い方が歌うのに楽だし、音程の幅の広い声ってのは、結局、深い声なわけですから、聞く方も心地よいわけです。

 歌う側の音程問題を楽にし、聞く側も心地良いのが、クチを縦開きにして歌う事なのです。しかし、クチを横開きにして得るものだってあります。一つは自然な日本語の音韻を使いやすい事と、高音が多少出しやすくなる事です。

 私の場合は、無意識のうちに、高音を出しやすくしようとして、クチを横開きにするようです。と言うのも、中音を歌っている時は、きちんと縦開きなのに、高音に移行すると、無意識でクチが横開きになるからです。これって、意識していないのに、カラダが自分なりに高音に備えてしまっているわけです。クワバラクワバラ。

 もちろん、クチを横開きにして高音を出すのは、声楽テクニックとしてはアリなのですが、同時に注意も必要です。と言うのも、口を横開きにして高音を出しても、先はないのだそうです。つまり、口を横開きにして高音を出すのは、あくまでも最終手段であって、日頃からこれを乱用しては歌がうまくならないって事です。

 という訳で、発声練習も終わり、次はいよいよ歌曲の練習に入りましたが、その前に、現在歌っている、カッチーニの「Amarilli/アマリッリ」(イタリア古典歌曲)は、今回でひとまず終わりにして、まずは次に取り組む曲を決めましょうって事になりました。

 色々と候補は上がりましたが、最終的には、ティリンデッリ作曲「O Primavera!.../春よ」にしました。理由は…今の季節の曲だから、今じゃないと歌えないから…です。いやあ、だいぶ前からこの曲を歌いたいと願っていたのだけれど、いつもいつもそれを思いつくのが、春じゃない季節だったので、言いそびれていたわけです。

 でも、今は春なので、堂々とお願いしちゃいました。

 知らない人のために音源を貼っておきますね。

 画像も音声も、あまり良くないですが、パフォーマンスはなかなか良いでしょ? これ1987年のカルロ・ベルゴンツィの東京リサイタルからの音源です。良いですね~。この曲は、YouTubeにアップされた音源に限らず、コンサートなどでも女性歌手(ってかソプラノ歌手)たちによく歌われる曲ですが、歌詞の内容を考えると、若い男性(って事は声的にはテノール)が歌うのがふさわしいと思うのですが…別に歌曲だから、歌の主人公と歌手の性別や年齢が一致していなくても良いので、まあ、ソプラノが歌っても全然問題ないのですが…ね。

 とにかく、いい曲でしょう?

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2017年3月 2日 (木)

思い込みだけで判断しちゃダメです

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。カッチーニ作曲の「Amarilli/アマリッリ」です。いわゆる、イタリア古典歌曲です。

 いわゆる“レコ勉”してきた私ですが、そもそもこの曲がカストラートの曲ですから、教材として聞く音源も低声の女性歌手のモノが多かったのです。自宅練習での最初期は、この歌を歌おうとすると、低めの女声的な声(つまり、カストラートっぽい声?)を出そうと無理に身構えてしまい、ノドを締め付けて歌っていました。しばらくして、それはマズイ事に気づき、女性歌手をレコ勉対象から外して、テノールの歌唱だけでレコ勉を続けた結果、少しずつ楽な発声で歌えるようになりました。

 レコ勉も、声種を選んで聞かないとダメだな(笑)。私は女性でもなければ、カストラートでもないんだから、彼らのような声は出るわけないし(汗)。

 男性的な太めの深めの声で歌う練習をして、ようやくそれが板についた頃にレッスンとなりました。ああ、間に合ってよかった。

 発声練習の続きで、ノドの奥を常に開いて、深い声で歌う事を注意されました。この曲は、なんとなく弱々しい声で歌うというイメージがありますが、そこは軽く無視をして、全力全開で歌いました。いやあ、世間の『アマリッリ』とはだいぶイメージが違う歌い方ですね。

 とにかく、腹筋を使いまくる。声は頬骨に乗せたまま、響きは落とさない。これを徹底的に行う。

 まあ、曲そのものは簡単なので、そう言った発声技巧に注意をして歌ったわけです。

 声の響きの上の方の薄い所を使って、楽に歌うと、古楽っぽい声(?)になるようです。自宅練習でやっちまったような、ノドを締めて歌っちゃダメなんだな。

 あと、高い倍音をいっぱい出して歌うように言われました。と言うのも、私の歌は、音程が正しくても、しばしば音程がぶら下がっているように聞こえるんだそうです。それは単純に、倍音が少なめ…と言うか、貧弱な声で歌ってしまうからで、もっと倍音、それも高い倍音をいっぱい出して歌えば、もっと音程正しく聞こえるようになるそうで、だからたくさん倍音を出して歌いなさい…ってわけです。

 まあ、高い倍音をたくさん含んだ声は、音が実際よりも高く聞こえるからね。そりゃあそうなんだね。そのためにも、鼻腔の響きをもっと活用しないと…。

 さて、今回は、以前から先生がおっしゃっていた、マイアベーアの「おお、パラダイス」の楽譜をようやく入手したので、それを二人で見ました。

 マイアベーアの「おお、パラダイス」という曲は、オペラ「アフリカの女」という、なかなか上演されないオペラの中の一曲で、このアリアだけ取り出して歌われることが多いのです。いわば、扱いとしては“コンサートアリア”なわけですが、なんかイメージ的には、初学のテノールが歌う…というイメージを、私も先生も持っていたわけで、じゃあ次に歌ってみるか…と思って、真面目に楽譜や音源を漁ってみたら、ちゃんとした歌手が歌っている音源は、ほぼフランス語歌唱なうえに、日本で発売されている主な楽譜も歌詞がフランス語なんですよ。

 あれ! 私のイメージじゃあ、この曲はイタリア語歌唱が普通じゃなかったのかな?

 あれこれ楽譜を探してみたら…ありました。こちらの楽譜に収録されている「おおパラダイス」は、英語(笑)とイタリア語の歌詞が付いてました。ちなみに、イタリア語は“原語”という扱いでした。マイアベーアの「アフリカの女」というオペラは、フランスオペラですから、原語はフランス語なのです(笑)が、昔はヨーロッパでも外国のオペラは自国語の歌詞で歌うのが普通でしたから、元がどこの国のオペラであっても、イタリア人歌手はイタリア語で歌ちゃっうわけで、その頃の古い音源のイメージで、私なんぞは、この曲が…イタリア語歌唱が普通じゃない?…って思っていたわけです。

 同じようなケースに、フロトーが作曲した『マルタ』というオペラの中の「夢のごとく」というテノールアリアがあって、この曲、実はドイツ語で作曲されているにも関わらず、イタリア語で歌われるのが普通で、日本で発売されている楽譜もイタリア語の歌詞のモノが大半…なので、根拠なく「おおパラダイス」も似たような状況にあるんじゃないの?っと勝手に思っていたわけです。

 思い込みだけで判断しちゃダメですね。

 で、ようやく入手した、イタリア語の歌詞付きの「おお、パラダイス」でしたが、案外、音が高くて難しいでやんの(笑)。これじゃあ、さすがに今の私の手には負えません…って事で、ペンディングになりました。ま、しょうがないね。

 ちなみに、先程の楽譜ですが、掲載されているアリアのすべてに英語の歌詞が付いています。オペラアリアを英語で歌うチャンスって、まずは無いかもしれないけれど、つらつらと眺めてみると、なかなか面白いですよ。あと、選曲されているアリアも、日本のモノとは一味違うのも、お国柄かもしれませんね。

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2017年3月 1日 (水)

裏声、始めました

 声楽のレッスンに行きました。

 まずは先日、アゴが痛くなってしまった事を話しました。なにしろ、推定される原因がアゴの開き過ぎですから、明らかに歌の(自分勝手な間違った)練習の結果なので、アドヴァイスを貰おうと思ったわけです。

 先生、開口一発「病院へ行った?」…行かずにアスピリンで治しました…と答えたら、唖然としてました。まあ「ありえない!」って顔をされちゃいました。いやあ、だって、アゴが痛いくらいじゃあ、仕事休めないじゃん。

 Y先生からは、やっぱり、アゴの開き過ぎを注意されました。アゴは…もちろん限界近くまで開くことが大切なのですが、あくまでも限界近くまでであって、限界を越えてまで、無理に開けちゃいけないのだそうです。「リハビリがそうでしょ? 痛くなる直前まで動かして運動機能を回復させるわけで、無理に動かして、痛くなってしまったら怪我がひどくなるだけじゃないですか!」 ごもっともです。

 毎日毎日限界近くまで開き続ける事で、少しずつ少しずつ限界が広がっていくわけで、それを一時的に根性を出して無理をして壊してしまったら、元の木阿弥どころか、覆水盆に返らずになってしまうわけです。ああ、危ないところだった。

 なまじ、根性を出して何とかしようとするから、結果が悪くなる…のは、私のいつもの事です。反省です。

 さて、ハミングの練習ですが、今回はノドを閉じずに、開きっぱなしで歌う事に注意して行いました。

 発声練習は、ハミング練習の延長で、開いたノドに息を途切れずに流してレガートに歌う事に留意しました。とにかく、ノドは開きっぱなし、息は流しっぱなし。もちろん、息は腹筋で支え続けないと、あっという間に途切れてしまいます。これが楽にできるようになれば、もっと高い声も楽に出せるようになります。と言うのも、私が高い音が出ないのは、…

 1)高音直前で息が途切れてしまう(息を貯めてしまう)ため。
 2)ノドに力が入って閉じてしまうため。

 …だからです。そこに注意を払うのは大切な事なのです。

 次に行ったのは、高音で音程を維持したまま音色を変える練習。具体的には五線の上のミを明るい声で発声したら、その音程と響きをキープしたまま、音色だけを暗くするという練習。これが結構難しいのよ。最初は音色を暗くしようとすると音程が下っちゃうのよ。音程のキープを優先すると、音色があんまり変わらないし…ホント難しい。

 さらに行ったのは、裏声(弱々しいファルセット)の練習。私は、そもそも裏声が苦手なんだけれど、それはあまり自慢できた話ではなく、裏声が苦手と言うのは、必要以上にノド(声帯)に力が入って、ピタっとくっついていて、そのために裏声が発声できないわけです。まあ、それでも最近はノドの脱力も徐々にできるようになってきたので、裏声の発声も出来ないわけじゃないのだけれど、うまくコントロールは出来ないわけです。

 まずは裏声を低い方(中央ド)から高い方(Hi-E)まで自由に出す事と、裏声と地声の切り替えを同じ音程でスムーズに出来るようにする事。この2つを徹底的にやりましたが…どちらも十分には出来ませんでした。特に裏声と地声の切り替えは難しい(汗)。宿題としてお持ち帰りとなりました。

 とにかく難しいのよ。だって、私が裏声のつもりで高くて弱々しい声を出しても「それ、裏声じゃないから」と即座にダメが出されます。

 裏声と地声は、声帯の使う場所が違うから、聞いていて、すぐに分かるんだそうです。私の高くて弱い声は、裏声ではなく、地声なんだそうです。つまり、私には強い地声と弱い地声があるわけなんですね。普段の歌で使っているのは、強い地声なんですが、これが実はダメな声で、歌は、普段使わない、弱い地声の方で歌わないといけないらしいのです。で、この弱い地声から裏声につなぐことができないと、高音は出せないってわけです。

 だからと言って、テノールの高音は、弱々しい裏声ってわけじゃないのよ。まあ、高音を出せるようになるまでは、まだまだ必要なテクニックがあるみたいです。

 頑張ろうっと。

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2017年2月15日 (水)

アゴを全開して声帯を伸ばそう

 さらに声楽のレッスンの続きです。今度はアリアです。ヴェルディ作曲「椿姫」のテールのアリア「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」です。

 まだ、歌い込みが全然足りないので、部分的にリズムがいい加減だったり、音程が怪しかったりする箇所があるので、それらを間違えずに一発で歌えるように、音を取りながら、しっかりと歌い込んでこないといけません。

 さて、この曲はレチタティーヴォから始まるわけですが、先生曰く「なぜ、この曲は、こんなに軽く歌えるのか!」とビックリしていました。なにしろ私、無自覚に歌うと、バリトンよりも重い声で歌ってしまい(汗)、毎回のように注意されている人なのに、この曲に関して言えば、無自覚に歌い始めても、かなり軽めの声で歌っているのだそうです。

 良い事なんだけれど、それが無自覚って部分が残念なわけで、しっかり自覚をもって軽い声でいつも歌うことが必要なわけです。それにしても、なぜこの曲だけ軽い声で歌えるのでしょうね。本人にも分かりません(そこが私のダメなところなのです)。

 “scordo ne'gaudi suoi”の“suoi”がE♭-A♭という上行跳躍音形なのですが、このA♭でいつも失敗する私です。ちなみに、他の箇所のA♭はまあまあ歌えるわけだから、A♭が出ないわけじゃないのです。単純に出し方が悪いのでしょう。

 結論から言えば、E♭-A♭という4度の跳躍で、跳んだ距離が4度に届いていないってだけです。だから、4度に届くような跳び方をすればいいだけの話です。

 私の音程跳躍力が4度に足りないのなら、飛び跳ねる前に足を溜めて跳べばいいのです。

 足を溜める…と言っても、リアルに息を溜めてしまっては力づくになってしまうのでダメです。では何を溜めるのか? 音を上に飛ばすわけですから、単純に考えるとノドを上に引っ張り上げることで実現できますが、それをするための溜めですから、ノドを下に引っ張る事が必要となってきます。“scordo ne'gaudi suoi”というフレーズは上行音程なのですが、ノドは逆方向に下に引っ張って歌い“suoi”の“suo”まで思いっきり下に引っ張って、そこから“i”で、下に引っ張ったノドはそのまま下に溜めたままで、そこから思い切って上に引っ張り上げるのです。そうしないと、跳躍の箇所は歌えません。音は上行させながら、ノドは下降させていくのって、案外むずかしいものです。もちろん、ノドを上に引っ張り上げる時には、腹筋は嫌になるほど体内にめりこむように押し込みます。順番的には…

 1)ノドを下に引っ張る
 2)腹筋を体内にめり込ませる
 3)ノドを上に引っ張る
 4)実際にA♭の音を発声する

 …って感じです。こういう難しい箇所ほどテクニカルに歌うことが大切だし、もしもテクニカルに歌おうとして歌えなくても、それはあきらめるしかないのです。

 私は本来あきらめが悪い人間なので、失敗しそうになると、なんとかしようとしてしまいがちです。例えば、この箇所にしても、テクニックで上手に歌える時は良いのですが、うっかり音が届かない時も、諦めきれないので、力づくで何とかしようとしてしまいがちですが…それは絶対にやってはダメと先生に念を押されました。

 力づくの苦しげな声で歌う癖が付いてしまった人よりも、失敗は失敗のままにできる人の方が、早く上達するのだそうです。そして、同じ失敗なら、力づくで歌うのではなく、声がひっくり返ってしまった方が、まだ未来は明るいのだそうです。

 とにかく『その“力づくの声”は使うなよ』って事です。反省です。

 さらに言うと、高音を出す時は、クチを全開にしないといけません。私はめったにクチを全開にしないのですが、そこがダメなんだそうです。高音を歌う時は、しっかりとアゴの関節を外して、頬に縦筋が現れるほどに極端にクチを開かないといけないのです。

 そう、アゴの関節を外さなきゃダメなんですよ。アゴの関節を外すと言っても、完全に本当に外してはいけません。実は、アゴの関節って、二段階で外れるんですよ。クチって大きく開くと、普通はあるところまでしか開きません。多くの人がその状態です。これが普通で健康な状態です。しかしアゴは、そこからもう一段階、カクって感じがして、さらに大きく開きます。これは出来る人と出来ない人がいるし、できるけれどアゴに痛みが走る人もいます。そういう人は無理をするべきではありません。

 私の場合は、痛みこそがありませんが、違和感がありました。ですが、これを違和感なく、スムーズにできるようにしないと高音が出ないとY先生に言われて、時間をかけて、なんとかスムーズにできるようにしましたが、やはり以前の癖が残っていて、ガクってなる前まででアゴの開きをやめてしまうわけです。せっかくできるようになったのだから、アゴは全開で歌いなさいって言うわけです。

 アゴを全開にして、クチを大きく開く動作は、声帯を思いっきり引っ張る事とつながるのだそうです。クチの開きが中途半端な人間は、声帯の引っ張りも中途半端なのです。それじゃあダメなんです。それにアゴを極限まで開いてしまうと、ノドに力が入らないので、お腹で歌わざるをえないわけです。そうやって、しっかりアゴを大開にして声帯伸ばして腹筋を使って歌えるようになれば、Hi-Cも夢ではないわけです。

 後半のアリア部分は…メタメタでした。全然歌い込みが足りないので、本当にあっちこっち穴だらけです。特にアリアの後半になってくると、疲れてしまって、あっちこっちがダメになり、支えも無くなって、力任せな歌になってしまいます。

 後半は高いA♭が連発しますが、そこを楽に歌わないと、ドンドンHPを削られてしまって、カデンツァまで声が持ちません。声が疲れてくると、ドンドン音程がぶら下がっていきます。もちろん、そこで力づくになってはいけません。では何か出来るのか?

 対処療法的には“軟口蓋を上げる”事で音程のぶら下がりに対応できます。軟口蓋を上げて歌えば、音程が多少あがりますので、音がぶら下がり気味になってきた時は、意識的に軟口蓋を上げていくことで対応できます。それでも対応しきれない時は…どうにもなりません。ですから、そういう事態を招かないように、事前の対応が大切なのです。

 事前の対応とは、脱力して楽に歌っていく事です。ついついノドを始めとするカラダの各所に力を入れて歌ってしまうから疲れるわけで、疲れるのは腹筋だけにしておかないと、声が長持ちしないのです。

 音がぶら下がる…キング先生に師事していた時に、さんざん言われた事です。キング先生からは「耳が悪いから音が下がるんだ」と言われて、音叉の持ち歩きを命じられたり、ピアノの音当てを散々やらされました。確かにキング先生のおっしゃるとおり、耳の悪い人は正しい音程では歌えません。しかし、だからと言って、そういう人は常に音が下がるわけではなく、耳が悪ければ、音がとっぱずれるだけなので、常に音程がぶら下がる場合は、耳の良し悪しとは無関係です。

 音のぶら下がりは…Y先生に言わせると、ノドに無駄な力が入って、ノドが硬直する事で起こるのだそうです。ノドが硬直すると、声帯ってちょっと縮むんだそうです。その縮んだ分だけ、音が下がるわけです。だから、音のぶら下がりを解消するためには、縮んだ声帯を伸ばせばよいので、対処療法的には軟口蓋を上げるのが良いわけですが…それ以前に、ノドが硬直して収縮しないようにすれば、なお良いわけです。

 対処療法よりも根治療法の方が良いわけで…そういう意味でも、無駄な力みを加えないように歌わないといけませんね。

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2017年2月14日 (火)

歌はテクニカルに歌わないといけない

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。まずは、トスティ作曲の「Penso!/僕は思っている」です。

 この曲に数回出てくる高音は、ネチっと歌うのではなく、投げ捨てるように息を吐き出して歌うこと。私の歌い方は、いつまでも音を握ったまま抱えているような発声なので、そうではなくポーンと投げ出すように歌うわけです。

 逆に後半の“Ma tu,…tu l'ai scordato”から始まる箇所は、テンポも遅くなるので、ねちっこくネバネバと歌って、前半部との雰囲気の違いを表現するのが吉です。

 “come in quel di beato”のフレーズは“beato”の“a”が最高音のG♯になります。私はこの箇所を、フレーズに入ったあたりから声をかぶせ始めて歌っているそうなのです(無自覚です:汗)が、それはダメなんだそうです。と言うのも、確かに声をかぶせると高音が出しやすくなるのだけれど、かぶせた箇所からせいぜい1~2音程度までしか高くならないのだそうです。だから、声をかぶせるのは早すぎてはダメなのです。ぎりぎりまで待ってからかぶせるの効果的…というわけで、フレーズに入った箇所からではなく、単語(beato)に入ったところから声をかぶせましょうという事で、そうやって歌ってみました。つまり“di”でかぶせる準備を始め“be”でかぶせ始めて“a”できちんとかぶせて“to”で声を戻すわけです。ほんの一瞬だけ、ヒョイとかぶせておしまいなのです。

 無意識に勢いで声を出すのでなく、こんな感じで意図的にテクニカルに発声する事は大切なのです。それに勢いで出した声は聞き苦しいしね。

 “Ah!”もC♯-Eという音型なのだけれど、これを馬鹿丁寧にC♯を歌ってEにつなげて歌うのではなく、C♯を歌ったら、そのまま何も変えずにC♯に声をかぶせてEにして歌う方が、よりレガートに聞こえるわけだし、何より声が楽で休まるのです。こういう所もテクニカルに歌うと良いわけです。

 さて、この曲は今回で終了となりました。ご苦労様です。次回からは何を歌いましょうか…というわけで、たまたま妻がイタリア古典歌曲の楽譜を持っていたので、その中から“ある曲”を歌いたいと先生に申し出たところ、その曲は難しすぎてレッスンには適さないというわけで却下となりました。いずれそのうち歌うことにして、再度イタリア古典歌曲から選び直すことにしました。

 先生の感覚では、私はイタリア古典歌曲(のうち学ぶべき曲はすでに)学び終えている段階なんだそうです。だから、そういう人のためにイタリア古典歌曲から選曲するのは、なかなか難しい…とこぼしておられたので「私、あんまりイタリア古典歌曲を学んでいませんよ」と言いました。実際、私、そんなに多くのイタリア古典歌曲をやっていないんですね。なにしろ、キング先生のレッスンって、レッスン回数は多いのですが、一つの曲をいつまでもいつまでもねちねちやっていくパターンなので、数多くの曲の勉強は出来ないんですね。せいぜい年に4~6曲学ぶ感じです。ですから、キング先生に師事していた時は、もっとたくさんのイタリア古典歌曲を学びたいと直訴して…軽く無視された記憶があります(笑)。とにかくそんなわけで、初歩の段階で学んでいないといけない曲も抜けていたりするのが私なんですね。

 とにかく、まだやっていない曲はどれなのか教えて欲しいとおっしゃるので「まず、1番のアマリッリはやってないです。2番は…やったなあ…、3番もまだで…」と言い始めたら「じゃあ(1番の)アマリッリをやろう」って事になりました。まあ、そりゃあそうだよね。アマリッリって、割りと早い段階で学ぶ曲だよね。まだやっていない事がビックリなんだと思います。

 と言う訳で、次回からは「アマリッリ/Amarilli」です。この曲を知らない人のために音源を貼っておきます。

 歌っているのはカウンターテナーのフィリップ・ジャルスキーです。たぶん、この曲はこういう形態(男声が女声音域で歌う+ギター伴奏)で歌うのが正しいのだと思います。

 と言うのも、この曲は、歌詞の内容から考えれば男性の曲なのですが、元々マドリガーレ(つまり歌曲)として作曲されているし、メロディの音型を考えると、男声よりも女声の方が適していると思われるし、実際、今では多くの女性歌手たちに歌われています。メロディの音型に加え、この曲が作曲された時期(ルネサンス期)という事も考え合わせてみると、たぶん、この曲は本来、プロ歌手であるカストラートが歌うことを念頭に置いて作曲されたんじゃないかなって思います。ならば、男性向けの歌詞の曲が女声の音質用に書かれているのも納得です。でも、現在はカストラートなんていません。また、時代背景を考えると、ピアノはまだ無いし、通奏低音による伴奏ならば、リュートが一般的だった時代なわけです。となると、現在ならば、クラシックギターによる伴奏でカウンターテナーが歌うのが、最善って事になるわけです。で、この音源を選んでみました。

 この曲がカストラート(女声)向けの曲ならば、この音源での歌唱のように、極めて軽く軽く歌う必要があります。そういう意味では、私が苦手とするタイプの曲なわけで…良い勉強になりそうだなあ(汗)。

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2017年2月13日 (月)

自分の癖を知って、その癖を無くしましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。今回はしっかりお腹を使うことを目的に行いました。とにかく、外見からでも分かるほどにしっかりお腹を動かす事をやりました…が、私のお腹の動き方が、どうも先生が納得できるほど動いているわけではありませんでした。それもまた無理のない事で、実は私、100%の力でお腹を動かしてはいなかったのです。

 と言うのも、満身の力を込めてお腹を動かすと、ノドが痛くなるんですよ。だから、ノドが痛くなる手前までの力でしかお腹を動かしていないのです…と答えたところ「それは、お腹以外にも力が入っているからでしょう」と言われました。で、先生が観察したところ、私の場合、お腹を動かすと、カラダのあっちこっちに力が入るのだけれど、特に胸の筋肉にかなり力が入っているみたいなのです。発声する時は「ノドは脱力、胸も脱力」を心がける事となりました。

 また腹筋の動かし方にも注意が入りました。私の場合、最初の一撃でかなり力が入ってしまうのだけれど、これはあまり良い動かし方ではないそうです。お腹は徐々に徐々にフワッとした感じで緩やかに動くのが良いそうです。腹筋がゆっくりと入っていって、ゆっくりと抜けていく感じがベストなんだそうです。

 さて、発声練習です。腹筋での息の支えに重点を置いた練習をしました。

 腹筋を上げる際、抵抗を感じないまま、グイっと上げるのは良くないのだそうです。腹筋に重さ(抵抗)を感じながら、動かすのが良いのです。ゆっくりゆっくり重みを感じながら腹筋を動かしていくわけです。

 自分の癖を知る事は大切です。私が高音へ行く時の癖を書くと…

 1)高音の直前で息が切れる/引っ込む
 2)クチが上下に少し閉じる
 3)クチが横に少し開く

 これはすべて悪い癖です。1)の高音の直前で息が切れるのは、本当に無自覚なのですが、おそらく高音に向けて“息を溜めている”のかもしれません。一瞬、息を止めて、次の瞬間に発射するわけですが、これは勢いで声を出すやり方ですね。歌は常にレガートが大切ですから、高音だろうと低音だろうと、常に前の音とは息がつながっていないといけません。

 2)と3)も無自覚なのですが、要するに、高音を意識すると、クチが縦開きから横開きに変わってしまうって事です。声が平たくなる…とも言えます。もしかすると、無意識に声を平たく出そうとしているのかもしれません。クラシック声楽では、高音でも低音でも、平たい声で歌っては美しくないので、この私の癖は悪い癖なのです。

 とにかく、声は縦開きに。決して息を溜めずにレガートで歌う。なかなか難しいですが、意識しない事には改善されませんから、まずは自分の悪い癖を見つめて矯正していきましょう。

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2017年2月 2日 (木)

奇跡の一声が出ちゃいました

 さて、声楽のレッスンの続きです。トスティ作曲の歌曲「Penso!/僕は思っている」です。

 この曲、最初思っていたよりも、かなりの難曲のようです。速いし、高いし、ピアノは難しいし…。まあ、レッスンの課題曲としては、学ぶことが多くて良いのかもしれません。

 ついつい速さに引きずられ歌ってしまいますが、速さに負けずに、一音一音丁寧に歌わないといけませんし、何よりも響きを忘れちゃいけません。そこで、せっかく習った腹筋のアクセルを使って、1フレーズごとにその踏み方を確認しながら歌っていきました。

 で、アクセルを踏むのと連動して、ノドを開いていく練習をしました。アクセルを踏んで息が吐き出されたら、それに合わせて、喉仏を下げて、軟口蓋を上げていくのです。言葉にすると簡単ですが、実際にやってみると、なかなか難しいです。

 速さに負けないためには、準備を早めにする事と、色々な事を考えずにできるようにしておく事が大切です。歌詞を読むことに神経を使ってしまうと、歌わずについついしゃべってしまいます。歌詞を丸暗記する事で、歌詞が自然とクチがら出てくれば、歌詞の事に気を使わずに歌い続けることができるわけです。早めの準備と、歌詞をクチにつけるためには…練習が必要です。たくさん歌いこむ事で、これらの事が確実になっていくのですから。

 発声練習では、上昇音型でのアクセルの踏み方を中心に練習しましたが、実際の歌では、下降音型もたくさんあって、そんなフレーズでもしっかりアクセルを緩めながらも踏み続ける事を学びました。アクセルを緩めすぎると、声に響きがなくなります。アクセルを緩めないで下降音型を歌うのは無理です。だから、緩めながらも踏み続けるという矛盾した行為をやり続けるのです。

 今回、アクセルの踏み方に注意を払いながら歌っていったのですが、そんな事もあって、たった一度だけ、最高音のG♯を驚くほどの美声で歌ってしまいました。たったの一度きりでしたが、私もびっくりしましたが、先生もびっくりしました。アクセルさえ正しく踏めれば、プロ並みの声で歌えるものなのだなあ…と我ながら恐れ入ったのでした。先生も、今回は1回しか出来なかったけれど、1度できたなら、これからも出来るので、その出来る確率をドンドン上げて、出来るのが普通になるように目指しましょうって事なのです。

 そのためには、最高音の事ばかり考えずに、今歌える音域の音を楽に楽に歌えるようになることが大切で、そうやって楽に歌える音域を確実にして大切にしていく事で、音域の拡大ができるわけです。その先に、今回のような美声があるのだから、楽に歌う事と、テクニカルに歌う事の2つを大切にしていきましょうなのです。

 とにかく、アクセルをきちんと踏んで、息を吐き続けるのが、とてもとても肝心なのです。

 さらに、自分のクチが金管のベルだと思う事が大切だそうです。クチのカタチが歪むと、声の響きが歪みます。私はクチのカタチに無頓着すぎるので、そのために音色が犠牲になっている部分があります。もっと、スカッとかっこよくクチが開ければ、もっと良い音色で歌えるようになるそうです。ああ、ならば頑張らないとね。

 奇跡のG♯が出たので、その後も高音を狙って歌ってしまいましたが、やはり高音は狙って出そうとするものではないみたいです。高音を狙えば狙うほど、胸に力が入ってしまい、うまく息が吐けなくなりました。ダメだな。

 クチの奥を開く…のも四苦八苦しながらやってますが、やはり言い古された「嘔吐のつもりで歌う」と言うのは、かなり正解なのではないかと、オエーと思いながら歌ってみる私でありました。

 とにかく、今回のレッスンでは、多くの事を学びました。「Penso!/僕は思っている」に集中して学んでしまい、時間を使ってしまったので、今回アリアはパスです。

 最近書いていなかった、妻の話をちょっとだけ。

 妻は、以前所属していた合唱団ではアルトを担当し、キング先生のところでも、アルトやメゾを歌っていました。なにしろ、発表会ではカルメンを歌ったくらいですからね。メゾもメゾ、真正なメゾソプラノという扱いでした。そんな事もあって、妻は自分の声種は独唱なメゾ、合唱だとアルトだと思っていたのですが、Y先生に声を聞いてもらって「ソプラノに間違いない」と言われて、それ以来ソプラノに転向していた妻でした。ソプラノに転向した直後は「ソプラノになったと言え、アルトと大して変わらないなあ…」と私は思ってました。声の響きも良くないし、声量もないし、なんかうまく行ってない感じが続いていました。アルトの歌が彼女に合っていないように、ソプラノの歌も、そんなにしっくり来るわけではなかったのです。

 そんな日々がしばらく続いたところで、ある日ふと、妻の声が、ソプラノはソプラノでも、コロラトゥーラではないかしらと先生が気づき、試しにコロラトゥーラのアリアにチャレンジしてみたところ、これがうまくはまったようで、妻の声がみるみる良い方向に変わっていきました。今はドニゼッティ作曲の「シャモニーのリンダ」の小難しいアリアを歌ってますが、このアリアを歌っている時の妻の声は良いですよ。声の響きも整い、声量も増し、声がビンビン飛んでいく感じがします。

 妻は話し声がやや低めで、それゆえに今までアルトだと思われていたわけですが、実はコロラトゥーラだったようです。話し声と歌声は、ほぼ無関係という良い実例でした。

 紆余曲折有りましたが、どうやら妻はコロラトゥーラソプラノのようです。でも、今まで誰もそれを見抜けなかったし、本人も想像だにしていなかったわけだし、プロの声楽教師ですら見誤っていたわけですから、声を見つけるというのも、実に難しい事なのですね。

 そんな彼女を見ていると、私は一応、リリコレッジェーロのテノールって事になってますが、本当の本当はどうなのだろうか…と思わないでもありません。私の声って、そこまで軽くないような気が、本人的にはするんだよね。

 でも、どうなんだろうね?

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2017年2月 1日 (水)

アクセルの踏み方を習いました

 声楽のレッスンに行ってきました。まずはハミングの練習からです。

 今回のレッスンに至るまで、私、頑張って宿題の腹筋運動をコツコツと続けてきました。その結果、以前よりもずっと楽に腹筋が動くようになりました。ただしそれは“筋力がついた”と言うよりも“神経がつながってきた”って感じです。今までは、腹筋を動かそうとして、うまく動かせなかったのが、今は以前よりも簡単に自分の意思で腹筋が動くのが分かります。それもかなり軽快に動きます。いやいや、自分の意思でも動くけれど、意思とは関係なしに、無意識でも自然に腹筋が動いているのが分かります。

 なかなかの進歩じゃない?

 そこで今回は、腹筋が動くという前提の元、響きを多めに歌う癖をつける練習をしました。ちなみに、ここで言う響きとは、イタリア語で“ティンブロ”と呼ぶものなんだそうです。

 さて、その響きを多めにする方法ですが…

 1)息をたくさん吐く。
 2)クチの奥をしっかり開ける。  以上です。

 今回はとにかく、息をガンガン吐きながら歌うのを練習しましたが…これが難しい。私はキング先生の元で、徹底的に息を節約しながら歌う事を学び、今やそれが癖になっているので、息をたくさん吐いて歌うのが苦手です。ちなみに、息を節約して歌うためには、胸で息を支える事が必要で、そのために胸の筋力が必要なのですが、私は息を節約するために胸を使いすぎています。なので、胸を脱力しないと、息をたくさん送って歌う事ができず、胸を脱力しながら、息をたくさん吐いて歌う…これが本当に大変でした。

 あんまり大変なので、ついつい眉間にシワを寄せて歌ってしまうと「眉間を開いて!」と注意が飛びますし、息を吐き過ぎて足りなくなると、ついつい胸を使ってしまうのですが、それもアウトなのです。

 間違った事を学んでしまうと、それを直すのに、習得する事の何倍もの労力が必要になるので、なるべく最初から正しい事を学ぶべきだ…と痛感しました。

 次に腹筋の使い方を、アクセルを踏む感覚で練習しました。アクセルをちょっとだけ踏む。少しずつ踏んでいく。踏んだアクセルを、ちょっと戻す…とかね。もちろん、アクセル全開の練習もしました。腹筋をアクセルを踏むように、自由に扱えたら、もっと上手く歌えるようになれるんだろうなあ…って思いました。

 腹筋を使って、響きで歌っていくと、声は楽で、ちっとも充実感がない代わりに、やたらとカラダが疲れてきます。カラダは疲れてきますが、声は楽なので、あまり消耗しません。声が楽だと聞いていて心地よいですし、声が楽なので、高い声も楽に出せます。

 プロ歌手でも、鳴りを多めに力技で歌っている人も結構いますが、歌はなるべく力技ではなく、テクニックを駆使してテクニカルに歌うべきだというのがY先生の方針です。と言うのも、テクニカルに歌えば、失敗する可能性は低くなるし、万が一、失敗しても大きく外すことがないからです。力技だとハマればバッチリかもしれませんが、外せば空振りなのです。野球で言えば、ヒットやバントや盗塁でコツコツと点を稼いでいくやり方でいくか、ホームラン狙いの大味なやり方で点を取っていくやり方でいくか、そんな感じなのかもしれません。

 それに鳴りの声で歌うには、特別な才能が必要なのです。私は比較的、鳴りの声は得意なのだけれど、別に豊かな才能があるわけでなく、鳴りの声だけでは歌いきれていないので、やはり響きを交えて、テクニカルに歌えるようになるのに越したことはないのです。

 それに、私の場合、鳴り中心の声で歌うと、どうしても声は尖るし、平べったくなるし、軽薄になるし…音色としては、全然美しくなくて、ただ単に、大きな声で歌えるだけの人になり兼ねません(でも歌っていて充実感はあるんですよ)。

 なので、元々持っている鳴りの声に、響きの声をプラスして自由に歌えるようになりたいのです。難しいなあ…。

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