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  •  いよいよG20大阪サミットが開催されますね。世界中の要人たちが日本にやってくるわけです。事故もテロも無い平穏なサミットが行われる事を祈っています。
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カテゴリー「声楽のレッスン&活動記録」の記事

声楽の[個人]レッスンで学んだ事や、声楽関係の活動を集めてみました。

2019年6月25日 (火)

丁寧に歌っていきましょう

 さて、声楽のレッスンの続きです。ドニゼッティ作曲の「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」の練習です。

 まずはすべてのフレーズの出だしに、ちょっぴりずつハミングを入れて歌ってみました。これをやる事で、声の響きを高くするんですね。響きが高くないと、高い音の多いテノールアリアは歌いきれませんからね。とにかく、ハミングを入れて、響きと支えを入れていかないと…ね。

 ドニゼッティにも、今さっき歌ったヴェルディにも、曲中に普通に高いAが出てきます。ちょっと前の私なら、そのあたりで声がつまってうまく歌えなかったのですが、今では何の違和感もなく、ひゃらっと歌えます…ってか、何の違和感も無しでないと、歌えません。ちょっとでも違和感を感じたり感じさせたり…とにかく、そこまでとは別物として歌おうとすると、失敗してしまいます。高いAだからと意識しない事が肝心なんです。意識せずに、特別扱いもせずに、ただの高いAと思えれば、楽に歌えるのです。つまり、Aが歌えるかどうかは、テクニックの問題ではなく、メンタルの問題です。メンタルさえ大丈夫なら、Aは大丈夫。メンタルに不安があると、声にも支えにも不安が生じて、失敗してしまいます。

 これでようやく、高音Aが実用音域に入ってきたなあと感じています。Aが普通に歌えると、歌える曲が格段に増えるのがうれしいです。今まで、Aに自信がなくて、避けていた曲にチャレンジできるのがうれしいです。

 で、そんな感じで丁寧に丁寧に歌っていきました。それでも穴はあるわけで、高音が歌えるようになった私でも、まだまだ落ちてしまう穴は、下降音型ってヤツです。それも跳躍音型です。

 だいたい五度以上離れた下降音型があると…たいてい失敗してしまいます。音程が下がりすぎて、声が落ちてしまいます。これも支え不足が原因なんだそうです。支えが不足していて、跳躍した下降音型に耐えられなくて、ついつい声が行き過ぎてしまうのです。これを防ぐには、支えをしっかりするのは当然として、一番は、下がった先の音のイメージをしっかり持って、そこに目掛けて意識的に下げていく事です。イメージがいいかげんだと、声の落ち着く先もいいかげんになってしまうわけで、息とイメージの両方が大切なんですね。

 それにしても、この曲は、テノールのアリアの中では、格段に簡単なアリアとして有名だけれど、そもそもテノールアリアって、どの曲もどの曲も格段に激難なわけで、そういう曲と比べると、このアリアは簡単って感じられるだけで、このアリア単独で考えるなら、これはこれでやっぱり難しいアリアなんだな…って思います。だから、気を抜かずに丁寧に歌っていかないといけません。

 丁寧に歌えば、最後にカデンツァだって、きちんと決まるサ!

 

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2019年6月24日 (月)

最後の曲も決めました

 声楽のレッスンに行ってきました。まずは発表会の曲決めです。まだ歌曲を、何を歌うか決めていませんでしたからね。妻は選曲に難航しましたが、私はあっさり「Il pescatore canta!/漁夫は歌う」に決まりました。「これでいいの?」と言われたくらい問題のない曲選びです。単純に歌い飛ばし系の歌で、アリアを歌う前に声を温める感じで歌う歌です…って書くと、あんまり面白くなさそうに聞こえますが、いやいやそんな事は無く、実に痛快で爽快な曲です。

 知らない人のために音源貼っておきますね。歌っているのは、カルロ・ベルゴンツィです。たぶん、トスティのテノール音源としては、かなり有名な音源ですから、知る人ぞ知るといった名演です。いやあ、こんな感じに歌えたらいいですね。

 これで次の発表会で歌うのは…

 歌曲は、トスティ作曲の「Il pescatore canta!/漁夫は歌う」
 アリアは、ドニゼッティ作曲の「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」(愛の妙薬)
 二重唱が、ヴェルディ作曲の「Un di felice, eterea/思い出の日から」(椿姫)

 …の三曲です。ま、これでだいたい12分ぐらいですね。前に習っていたキング門下なら、発表会ではなく、ガラ・コンサートレベルの演奏時間です。とにかく、さっさと暗譜しないとね。頑張るぞっと。

 まずはハミング練習からです。声を後ろに回す事、後ろを大きく開ける事。耳の後ろの関節を開いて歌う事などを注意受けました。そうは言われても、日常生活で耳の後ろの関節なんて開かないから、なかなか上手に開けないんだよね。

 発声練習では“息で支えてから声を出す”の練習です。具体的に書けば、ド-レという音列を出す時に、まずドを出しているじゃない? で、ドを出したまま、息をレにするんですよ。で、息をレにしてから、声をレにします。つまり、

(息も声もド) -> (息はレ、声はド) -> (息も声もレ)

 というのをやっていきます。ドレの次は当然、レミだし、ミファだし、ファソだし…って感じです。これがね、コツを掴むとできるけれど、最初はなんのこっちゃって感じですね。でも、これが上行音型を歌う時の基本だから、ガンガン練習していかないとね。ちなみに、今回で言えば、ドニゼッティもヴェルディも、このテクニックをガンガン使って歌っていくのです。

 というわけで、さっそくヴェルディ作曲の「Un di felice, eterea/思い出の日から」を歌ってみました。今回は、難しい後半はやめて、ソロパートしかない前半部を歌ってみました。

 最初に歌った、先生の感想は「とにかく音痴!」だそうです。息の支えがないために、どの音も不安定で聞いていられなかった…というわけで、さっそく息の支えをしっかり入れて歌い直します。

 息の支えがあれば、間違えて覚えていない限り、音程はジャストになります。息の支え、とても大切です。

 音程は風船のようなモノなのだそうです。で、この風船には紐がついていて、その紐をコントロールする事で、音程を確かにしているのです。その紐は丹田のあたりの腹筋とつながっているので、そこでしっかりと風船の紐を握りながら歌っていくのです。音を下げる時は紐を下に引っ張るわけだし、上に上げる時は、紐をにぎりしめたまま、息を上に送って声を上げていくわけです。ちなみに風船の位置は、たいてい目線よりも上にあります。

 全くオカルトな話ですが、こんな感じです。

 

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2019年6月12日 (水)

8年ぶりに取り組むわけです

 声楽のレッスンの続きです。さて曲の練習に入りました。ドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」から「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」です。この曲は、発表会で歌う曲です。つまり、さっそく発表会の準備に入ったわけです。頑張りましょう。

 さて、最初に、フレーズを歌い出す前に準備をしっかりしましょうって言われました。特に出だしの子音をたっぷり時間をかけて発音する事…子音の段階で目的の音程に到達している事が大切との事です。

 また、同じ音程が続く箇所は、意識して後ろの音符ほど音程を高めに歌う事。また、子音の音程は高めに取り、母音へのつなぎは、音程を高く上げながら歌っていく事。つまり、アゲアゲな気持ちで歌う事が大切って話かな? 高い音を歌う時は、勢いで声を前に出す事なく、しっかりゆっくりと声を後ろに回してから出す方が楽だし、キレイに聞こえるので、必ずやる事。

 音取りをもっとちゃんとする事。このアリアは、昔歌った事があったので、実は音取りがいい加減…ってか、してないのですが、やはりそれでは不完全で、どうも、昔の音取りの記憶を頼りにしてはいけないみたいです…ってか、昔行った音取りが、どうにも不完全のようで、かなり部分的に低く、ぶら下がっているんだそうです。やはり、今歌う歌は、今の実力でしっかりと音を取り直さないと駄目みたいです。歌えない時に行った音取りのイメージでは、歌えない時のイメージになってしまって、きちんと歌えないまま歌ってしまうようです(って、何を言っているか、分かりますか?)。とにかく、改めてきちんと音取りをし直さないと駄目みたいです。

 転調している部分ほど、音程をクリアに歌う事。半音の違いがとても大切。

 ドニゼッティなので、不要なルバートはなるべくかけない事。プロ歌手の中には、この曲を大幅に揺らして歌う人もいるけれど(それも相当数…)、なるべく楽譜通りにスタイリッシュに歌うように心がける事。長い音符は、しっかりと回して出すこと。下降音型は、ゴールを見据えて、しっかりと音程を納める事。そこで音程が納まらないのは…筋力不足を承知する事。

 ま、こんな感じでしょうか? とにかく、以前歌った歌(それも発表会で歌ったんだよ、キング門下時代の話ですが…もう8年前になりますが)だからと言って、手を抜いちゃダメッて話です。あの頃と今では、あれこれ違うわけだし、あの頃の自分に戻ってしまってはダメダメなのです。今の自分の力で、このアリアを歌わないといけないわけで、そのためにも、全くの新曲に取り組むような気持ちでいかないと…昔の悪いクセとかが出てしまうし、良い事はありません。

 おニューでバージョンアップした私なりに、このアリアを歌えるかが、今回の見どころ(?)なのかもしれませんね。

 とにかく、頑張っていきます。

 

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2019年6月11日 (火)

今年の発表会が決まりました

 声楽のレッスンに行ってきました。

 発表会が決まりました! 今、告知できる事は、9月7日(土)に横浜の杉田劇場で行うという事だけです。また詳細は決まり次第、お知らせします。よかったら、応援にいらしてくださいませ。

 なので、先生と発表会について打ち合わせをしました。

 まずは、何を歌いましょうか?…です。ウチは持ち時間制だし、発表会の中での曲のダブリはダメだし、選曲は早いもの勝ちなので、曲に関しては、早く決めた方がいいのです。今回の持ち時間は一人10分です。二重唱を歌う場合は、プロの方とデュエットするなら、全部自分の時間としてカウントされますが、門下生同士のデュエットだと、持ち時間的にはデュエット相手の方と半分ずつ負えばいい事になります。なので、私は妻と二重唱を歌うので、持ち時間的には(二重唱の時間にもよりますが)10分ではなく、実質、12分とか13分とかになります。なにしろ、二人合わせて20分以内に収まればいいからです。ウチの門下の発表会って、結構歌えるんですよ。

 で、二重唱は、ヴェルディの「椿姫」の「Un di felice, eterea/思い出の日から」にしました。第一幕の中盤あたりで歌う二重唱です。例によって、アリア同様、目が飛び出るくらいに難しい曲です(汗)。頑張りましょう。

 ちなみに、こんな歌です。ここで歌っているのは、ネトレプコとヴィラゾンです。演出は一時期、世界の色々な有名歌劇場で上演されまくったデッカー版です。ちなみに私はこの演出が嫌い(笑)で、メトもずいぶんこの演出を使ってましたが、今年から別の演出に切り替えたんですよね。いやあ、ほっとした(笑)。演出が嫌いとは言え、それは歌手の責任ではないし、歌の出来とも関係ないので、これをそれに貼っちゃいます。

 オペラアリアに関しては、今学んでいるドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」のテノールアリア「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」にしました。これを歌っても、まだもう1曲分の時間が余っていますので、何か歌曲を歌うことにしました。それは次回のレッスンで決める事にしました。

 発表会が急に決まり、先生も急いでピアニストさんの依頼をしたところ、ピアニストさんもすでに色々とお仕事が入っていて、ピアノ合わせの日時にあれこれ制約が生じました。で、問題は、そのピアニストさん(公式ピアニストさんと呼んじゃいましょう)の予定と、我々の予定が全く合わず、発表会近くの日程が取れず、直近でも発表会の2週間前が最後のピアノ合わせにならざるをえない状況なのです。

 それじゃあ、ちょっとねえ…ってわけで、Y先生から、ピアニストを自前で用意できませんかと相談を受けました。つまり、去年同様、我々は公式ピアニストさんではなく、自前で頼んでいる、いつものピアニストさんで歌う…ってわけですね。さっそく、ピアニストさんに連絡を取ったところ、快い返事をいただきましたので、今年も昨年同様、ピアニストさんの持ち込みをする事になりました。本番にピアニストさんを持ち込むとなると、当然、レッスンにもピアニストさんを持ち込むわけで、そうなるとピアノ合わせが不要になるので、忙しい社会人歌手にとっては、ありがたいことです。

 さあ、頑張るぞ。歌曲は何を歌いましょうか?

 さて、レッスンです。ハミング練習から入りました。響きは上へ…と、そこに注意して行いました。ハミングの振動でクチの中がかゆくならないように、響きを高く高くしていきます。

 発声練習です。声を真っ直ぐに前に出すのではなく、一度後ろに回してから前に出すをたくさん注意されました。とにかく、しっかり支える、後ろを開ける、声を回す。今日の注意ポイントは、この3つです。

 高音も、あら不思議、後ろから回して出した方が楽だね。音色も良いし…問題は、私に後ろ回しにする習慣がない事くらいかな? 常に前に真っ直ぐに声を出したがるんです。ああ、意識改革が必要です。

 

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2019年5月30日 (木)

音は高めから取る…のは、私には難しい(汗)

 さて、声楽のレッスンの続きです。やっぱり大変なのは子音です。特に“ss”とか“nn”とか子音がダブっている箇所は、ダブっている分だけ、しっかりと子音を発声しないといけません。子音なんて、ついつい飲み込んでしまいがちな私なのに、ダブっているから余計にしっかり発音しろ…ああ、難しい注文だなあ。

 とにかく今は、全体的に朗読をしながら歌っているような感じです。朗読なんだから、無闇に声は張り上げないのです。朗読なんだから、一つ一つの音を明確に滑舌良く発音していかないといけないのです。朗読なんだから、役に没入して歌わないといけないのです。とにかく声を節制してコントロールしながら歌っていくのです。

 基本的に、朗読は得意な私なので、言わんとする事は分かりますが、声を節制していくのは、難しいなあ。声なんて、あればあるだけ、出せるなら出せるだけ出していきたい人なんだよ、私って。歌とは解放であり開放であり、声とは解き放たれるべきもの…だと信じている私ですから。ああ、ドイツリート、難しい。

 レッスンの残り時間は、ドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」の「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」に使いました。

 とにかく、支えが大切です。支えさえあれば、この曲は歌いきれるので、しっかりと支えましょう。支えが足りなくなると、息が足りなくなるし、音程も届かなくなります。とにかく、支えていくのです。

 フレーズの出だしは、必ず上から音程を狙って出す事。下から狙って出してはいけないのです。

 私の場合「…ここらへんだろう?」と思って、適当に声を出して、それを微調整して音程を合わせに行く(絶対音感がないから、まあこんな感じ)のだけれど、たいていの場合、ターゲットの音よりも低い音で入るので、そこからずり上がって音を取っていく事が多いのです。これって結果的に“下から狙って”いるわけです。これはダメなやり方です。

 音程を上から狙うのには、そもそも最初の発声を、かなり高めにしないといけないわけで、高い音を発声するのってエネルギーがいるわけで、ううむ、大変。

 そもそも声を出す前に音程のイメージをしっかり固めてから少し高めの声を出せば済むのかもしれないけれど、その音程のイメージが“なんとなく”なのが私なんだな。基本、出たとこ勝負? そんなんだから、ダメなんだよね。

 まあ、自分なりには、常にフライング気味に小さめに声を出して、当たりをつけてから発声しているのですが、それじゃあダメなんだな。

 曲の後半になると、最後のカデンツァの部分にどうしても意識が行ってしまいます。それまでリラックスしていたのが、段々と緊張してきて力が入ってしまいます。力が入ると、音程ってフラットするわけで、その力が入ったままの状態でカデンツァ部分に突入すると…当然、失敗します。もっと気楽に歌わないと、きちんと歌えません。ダメだよね。ああ、残念。なので、曲として歌うと緊張してダメだけれど、その部分だけ取り出して歌えば、緊張している暇がないので、たいていうまくいきます。

 技術よりもメンタルの問題でカデンツァが歌えないというのは、なんか悔しいです。技術なら練習して身につけられるけれど、メンタルは…どうにもならないじゃん。

 ってわけで、アリアの勉强が「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」に入ったので、次のアリアを決めなければいけません。

 で、次はあっさり決まりました。ドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」のテノールアリアの「Sogno soave e casto/青春の甘く清らかな夢よ」です。ドニゼッティって、ベルカントオペラの作曲家なので、決して簡単ではない(「愛の妙薬」は例外的に簡単)のですが、勉强には良いので、チャレンジしてみます。

 こんな感じの曲です。

 オペラの中ではバリトンとの二重唱(?)ですが、このうちのテノールの箇所だけをソロ曲として歌います。ビデオの中で歌っているのは、稀代の名テノール、フローレスです。こんなに歌えたら、今すぐに死んでもいいくらいですが、実際の私は、当然、こんな感じには歌えません。

 試しに軽く歌ってみたら…曲の最後までたどり着けませんでした。途中で声を浪費して歌えなくなってしまいました。いやあ、発声的にめっちゃ難しい曲ですね。自宅練習では、声の浪費を抑える歌い方を探さないといけません。

 でも、いい曲でしょ? 有名な曲ではないし、めっちゃ難しいのですが(汗)。

 

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2019年5月29日 (水)

低音を発声するのは難しいぞ

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。息をたくさん流して、息をいっぱい吐く。そしてそれを支える。これだけに集中して、丁寧に行いました。ただ、それだけ。でもそれが大切な事なのです。

 発声練習です。どの母音でも、同じ場所で歌う(つまり、同じ音色で歌う)練習をしました。これは意図的に行わないと難しいです。無意識に発音しやすいところで歌っていると、各母音はそれぞれ自分にとって楽な場所で発声しがちで、その結果、母音の音色に統一性が失われてしまいます。でも、それじゃあダメで、どの母音で歌っても、同じ音色で歌えないと歌がガチャガチャになってしまいます。クワバラクワバラ。それを防ぐ目的の練習なのです。

 しかし、すべての母音を同じ場所で歌うには、かなり腹筋を使わないと無理ですね。なので、腹筋が割れたような気がします(あくまでも“気のせい”です:笑)。

 さて、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の2曲目の「Wohin?/どこへ?」です。レッスンでは初めて歌います。今回はお経のように、歌詞だけを取り出して歌ってみました。

 ついうっかり、スペルに書いてあるままに読んでしまいがちです。でもそうなると、ほぼ文語になってしまいます。私は口語で歌いたいので、それではダメです。

 ちなみに私が考えるドイツ語の口語の特徴を書きますと…

 1)発音が英語っぽい(笑)。特に母音が英語っぽいので、発音しやすい。
 2)“r”を巻き舌にせず、曖昧母音(ほぼア)にするので発音しやすい。

 まあ、確かに書いたまま読める文語はとっつきやすいのですが、単語の発音を電子辞書等で調べると、そこに書かれていたり、発音されていたりするのは、たいてい口語です(そりゃそうだ)。勉强するなら、圧倒的に口語の方が楽だし、正しく学べます。

 なので、歌詞をドイツ語の口語にして、読み直します。ドイツ語は口語にしても、子音を飲み込んだりはしないので、読んでいて忙しいです。結局、クチが間に合わないと、ついついいくつかの子音を省略して発音してしまいますが、本当はそれではダメなんです。どんなに忙しくてもきちんと子音を発音しないといけないのです。子音の発音で頑張れないと、ドイツ語じゃあ歌えないってわけです。大変だあ。単独で使われている“t”とか“d”とかなんて、ついつい飲み込んでしまいますが、それは厳禁なのです。ああ、大変だあ。

 低音の練習をしました。低音と言っても、絶対的な低音ではなく、私にとっての低音です。具体的に言えば、五線譜の下から真ん中へ向かってのド~ファあたりです。バリトンさんなら、立派に中音ですが、私には低音です。このあたりの音程は、普通の人には歌いやすい音程なのですが、私にはかなり歌いづらい音程なのです。

 歌いづらい音程なので、ついつい頑張って発声してしまうのだけれど、その頑張りが良くないのです。そんな押した声で歌ってはいけないのです。もっと軽く歌わないといけません。音程が低いからと言って、響きまで低くしてはいけません。たとえ音程は低くても、響きは高めに歌わないといけません。つまり「この音、低いなあ…」という意識を捨て「低くない、低くない」と自分に言い聞かせながら、まるで高い音であるかのような気持ちで歌っていかないといけないのです。

 音色の統一ですよ。低い音程も高い音程も、同じような高めのキラキラした響きで歌う事が大切なのです。

 ううむ、低音を発声するのは、難しいぞ。

 

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2019年5月14日 (火)

ほぼ10年ぶりに取り組んでみた

 声楽のレッスンの続きです。

 プッチーニ作曲の「マノン・レスコー」のテノールアリア「Tra voi, bello, brune e bionde/美しい人の中で」を歌いました。

 この曲はプッチーニの曲なので、緩急が割と自由に動きます。なので、しっかりと緩急を付けてしまう方が歌も映えるし、伴奏もやりやすいのです。中途半端は厳禁です。高音(A)は、その音を意識するのではなく、その前での準備が大切。もはやAは準備なしでも出せるようになっていますが、やはり準備なしで出すのは危険。失敗する可能性も高いし、何よりノドが消耗してしまいます。それらのリスクを回避するためにも、しっかりと準備をして高音に臨むことが大切です。

 具体的に、しっかりノドを開けて、速い速度の息を送って、声を支える…です。

 高音Aを出した後、放心状態になりがちで、その後のフレーズがとっ散らかってしまいがちなので、その後もしっかり歌えるように、気を抜かないようにしましょう。

 この曲は全般的にイケイケで、ノドに負担がかかるタイプの曲なので、こればかりを歌ってはいられません。なので、次回もまだこの歌を歌っていく事にして、次のアリアに取り掛かる事にしました。

 次のアリアは…ドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」にある、有名なテノールアリア「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」です。

 実はこの曲、キング先生時代の2010年にレッスンでやり、翌年の発表会でも歌ってます。最初に歌ってから、ほぼ10年ぶり、厳密には9年ぶりに、レッスンで取り上げるわけです。

 当時は…全然歌えていませんでしたね。今思えば、そりゃあ無理ってモンです。あの頃はF♯までが実用音域だった頃です。その頃に、A♭が頻出するこの曲を歌えって、そりゃあ無理ゲーですね。でも、先生の命令なら仕方ないわけで、先生の指導を信じて取り組み、見事に撃沈した曲です。やっぱり無理なものは無理なんです。

 高い音も発声練習なら、スコンスコン出せるようになった現在、ようやく取り組むべき曲かなと思い、今回、改めてこの曲に取り組む事にしました。発声練習で出せるから、曲の中で使える…ってわけじゃないしね。こういう曲で、少しずつ高い音のある曲も歌えるようにしていかないと…ね。

 とは言え、実はこの日「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」は、楽譜を持ってきただけで、まだきちんと譜読みをしていませんでしたが、以前も歌った事があるので、その時の記憶を元に、サラッと1番だけだけれど、歌ってみる事にしました。

 歌い始めると…以前の悪い癖が出てきます。悪い癖を直しながら学び直さないといけません。そういう意味では、全くの新曲の方が楽に歌えるのかもしれません。

 とにかく、あの当時の歌い方がバンバン出てきます。ほんと、面白いように出てくるんですよ。まるで、タイムマシンで昔に戻ってしまったかのようです。こういうのは、事前に自宅練習で潰しておかないといけないのですが、今回は譜読みすらせずにレッスンに臨んでいるので、こういう事になってしまうのでしょう。自分の事ながら、実に面白いです。

 各フレーズは、常に高い音から始まるので、しっかり息を支えて、息を止めて待っているくらいの準備が必要です。逆に言えば、それが出来ていれば、それほど難しいフレーズではありません。いわゆる“音は上から取る”をしっかり実践していればいいわけです。

 曲の中に頻出する高音Aは、そこまでの音と同じように連続性をもって歌う事です。つまりAもそれ以外の音と同じ音色で歌いましょうって言われました。と言うのも、どうも私、Aだけ、全然別のところから持ってきて歌っているようなのです。

 まあ、以前は高音Aなんて無理ゲーだったので、なんとかやりくりして出そうとした、その名残で、全然別のところから持ってきて歌っているんだろうと思います。今や、高音Aも、そんなに大変ではなく出せるのだから、音色をキープしていく事にも気を使いながら、連続性のある声で歌えるように、気を使って行きましょう。

 それに、高い音を全然別のところから持ってきて歌うと、声の消耗が激しいのです。低い音と同じ音色で連続性をもって歌えた方が楽だし、ノドの消耗も抑えられるのです。なら、そうするべきだよね。

 さて「Una furtiva lagrima/人知れぬ涙」は有名なアリアなので、皆さん、ご存知でしょうが、念のために音源を貼っておきます。

 これはロイヤル・オペラでのグリゴーロの歌唱です。この曲は、色々なテノールさんが歌っていますが、案外、自分用のオリジナルのカデンツァで歌っている人も多いのですが、グリゴーロ君は標準的なカデンツァで歌っているので、勉強になります。私も、このカデンツァで歌うんだよ。

 それにしても、約10年ぶりだし、私もあの頃と比べると、だいぶ上達しているはずだけれど、今取り組んでみて思う事は、この曲、結構、難しいです。今の私が歌っても、結構ギリギリだし、手に余る部分があります。なのに、よく10年前の私がチャレンジしたものです。また先生もよく与えたものです。当時は、お互い怖いもの知らずだったんだよなあ…。

 

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2019年5月13日 (月)

ドイツリートに江戸庶民の価値観を感じた私です

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習から。ハミングの響きをうまく鼻に入れることができた私でした。鼻に響きが入ったので、先生からの注文は、その響きをさらに上に持っていって、そこから前に出してくださいって内容でした。響きをさらに上に、さらに前に…。頭で考えても分かりませんので、感覚で、それっぽくやってみました。たぶん、正解。ただし、感覚でやってしまい、言語化していないので、次も同じようにできるかは…かなり不安。私の場合、言語化出来ないものは記憶できないんだよなあ…。

 発声練習、息を支える。息を上まで上げていく。ノドを上下に開いていく。これを丁寧にやりました。このやり方で高音B♭まで出るそうです…逆に言えば、高音BやHi-Cには音程的に届いていないってわけです。これらの音を出すには、クチの奥の開き方と息の支えがまだ足りないようです。クチの開き方にせよ、息の支えにせよ、すべては筋肉の問題ですから、鍛錬を続けていけば、いずれ出るようになる…んだろうと勝手に思ってます。

 焦らない、焦らない。

 それにしても、ほんの少し前まで、高い方はGが限界で、それも割とギリギリで、その上は長い間博打状態だったのに、Gはもちろん、A♭やA、B♭はスコンスコン出ちゃいます。で、今現在はBが博打状態、Hi-Cは無理めって感じです。なんか急に音域が広がりました。カラオケ的な表現をすれば+3広がったわけです。これってすごくない? あんまり急に高音が出るようになったので、メンタルが付いていけません。カラダは十分高音に対応しているのに、メンタルがまだビビっちゃっています。なので、まずはAあたりをビビらずに出せるように、心と体を鍛えていくのが、当面の課題です。つまりAまでを実用音域にしましょうって感じです。で、Aが実用音域になったら、B♭を実用音域にして、それが終わったら、その次ってやっていくつもりです。そんな事をしているうちに、BやHi-Cも出せるようになったら、うれしいな。

 ちなみに、どんな高音が出ているのか、自分では分からないので妻に尋ねてみたところ…私の声は、苦しげでもなく、かと言って柔らかめの声でもない。キラキラ系でもなければギラギラ系でもない。あえて言えば、伸びやかな声なんだそうです。なんだい? 伸びやかな声って?

 さて、曲の練習になりました。まずは、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」より「Der Wandern/さすらい」です。この曲は、今回でひとまず終了です。まあ、二ヶ月近くも取り組んだ成果でしょうね、ドイツ語のさばき方が多少なりともマシになってきました。通常の速度でも、突っかからずに歌えるようになりました。まあ、当然と言えば当然なんだけれど、その当然が出来るようになるまでに二ヶ月という時間が必要だったわけです。

 で、ドイツ語のさばき方…と言うか、発音ばかりに気がいってしまったので、肝心の音楽練習が少々不足気味で、今回は、音楽的な注意(音程とか表情記号とかの注意です)を受けてしまいました。とにかく、しゃっべってばかりいないで、歌にも気を使えって事です。

 “Das”などの冠詞にアクセントを置かないこと。フレーズの出だしの歌詞が冠詞ってのは、ドイツ語に限らず、西洋語ではよくあるわけだけれど、その際、冠詞部分はアウフタクト(弱起)で作曲されているので、それを忠実に守ること。つまり、冠詞部分ではなく、その次の単語にアクセントを置いて歌うわけです。また、高い音は感情を解き放して歌うのではなく、慈しむようにして歌います。開放よりも節制を重んじると言うか、喜びを見出すというか…まあ、キラキラに輝く黄金の世界ではなく、いぶし銀の世界です。なので、高い音は、あえて抑えて歌います。

 ドイツリートって、江戸庶民に通じる価値観があるんじゃないの…って、ちょっぴり頭をかすめました。きっとドイツ人も、服の裏地に金をかけるタイプなんだろうなあ…。

 まあ、そんなこんなで「Der Wandern/さすらい」は終了です。

 次回から2番の「Wohin?/どこへ?」になります。ちなみにこんな感じの曲です。

 

 歌っているのは、テノールのヴンダーリヒです。動画なのに動いていないのは残念ですが、歌はいいでしょ? 私もこんな感じで歌えたら最高だけれど…まあ「何を言ってんだい唐変木が!」って感じっす。それにしても、テンポが速い…ドイツ語で苦労しそうだ…。

 

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2019年4月30日 (火)

ほぼほぼ、高音Aが実用音域に入ってきました

 声楽のレッスンの続きです。次は新曲のプッチーニです。「マノン・レスコー」の「Tra voi, bello, brune e bionde/美しい人の中で」です。

 新曲…と書きましたが、実はこのアリア、キング先生に習っていた2011年(なんと8年前だ!)に、一度習って歌っています。歌っています…と言っても、当時の記事を読んでも分かるけれど、全然歌えていません…ってか、あの頃の私に、この歌が歌えるはずもないわけで…キング先生なりに狙いがあったにせよ、確実に背伸びをしすぎた選曲だったなあと思います。

 で、あれから8年たって、ようやく、この曲が歌えるかな…?って感じになってきたので、改めてチャレンジしてみました。

 プッチーニなので、音楽自体がかなり難しいです(当時はそれすら分かりませんでした:呆)。だいたい、テンポは揺れまくるし…。

 まずは歌ってみました。先生からは「すとんさんは、だいたいの感じで歌っているので、リズムがよく分かりません」と言われました。確かにそのとおり、だいたいの感じで歌っておりました。そこで次はしっかりビートを感じながら歌うようにしました。そうする事で、伴奏もしやすくなるわけです。

 で、ビートを感じるだけでなく、長い音では、その音の結末を知らせるような声(ブログで説明するのは難しいのだけれど“はい、おわり”って感じで声を出します)を要所要所で使って歌っていきます。ボエームの時にもやりましたが、この場には指揮者がいないので、歌手が指揮者の役割も果たしながら歌っていかなきゃいけないわけです。

 この曲は、ナンパをしている曲なので、“brune”も“bionde”も同じく“bella”なので、“brune(茶髪)”も“bionde(金髪)”も同じ熱量で歌わないといけません。楽譜だけ見ると、ついつい金髪ばかりを贔屓して歌いたくなってしまうけれど、しっかり茶髪も素敵だよって気持ちで歌わないといけません。

 ドイツリートの後だと、なおさらキラキラ輝いている感じる曲だなあ。

 この曲の最高音は五線の上のAです。以前は全然出なかったAですが、インフルエンザ後の私だと、割と普通に出せるようになりました…ので、この曲でも、全然臆する事無く、ピャーっとAを出してみました。

 いやあ、実に楽にきれいに出ました。自分でも分かるくらいに、音程も良いし…なんで、今まで、Aで苦労していたんだろ? インフルエンザになって高音が楽に出せるなら、また来年もインフルエンザに罹りたいくらいです。

 なんて、ご満悦な気分でAを出していた私ですが(テノールですから:汗)、先生がおっしゃるには、Aは確かに出ているけれど、それでは側鳴りの声です…って事です。せっかくAが出ているなら、もっと深い声で響きをたくさん乗せて歌えば、もっと遠くまで聞こえる声になりますのに、残念ですね…って事です。

 なので、その次は、思い切って響きを乗せて発声してみました。側鳴りの声よりもシンドイけれど、出ないわけじゃありません。Aなんて、何度だって出しちゃうよ…って気分で歌っていました。

 しっかり、息で声を支えて、深くて響き豊かな声で歌えるように、特に高い音こそ、深くて響き豊かな声で歌えるように、心がけて歌いましょう。

 それにしても、Aが楽に出せる日が来るなんて、なんかうれしいですよ。高音Aが、ほぼほぼ実用音域になったわけで、ああ、うれしい。

 

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2019年4月29日 (月)

美しき水車小屋の娘をどんなふうに歌うべきか

美しき水車小屋の娘をどんなふうに歌うべきか

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。鼻の中がかゆくなるくらいに、鼻に響きを入れて歌いました。

 次に、発声練習では、しっかり息を支える。たっぷり息を流す、吐く。その上で、息に蓋をしないように気を使う。常に息を上に貫くように吐いて歌う…など、息の支えと流れに注意しながら、行いました。息、大切です。

 さて、まずはシューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の第1曲「Der Wandern/さすらい」です。

 レッスンのポイントは…メロディ歌唱よりも、まずはドイツ語です。ドイツ語は、歌うのに難しい言語です(涙)。

 お経のように、ゆったりしたテンポで、すべての母音と子音をきちんと発音しながら、音程変化を入れずに歌ってみました。ドイツ語の発音そのものも難しいけれど、それ以上に難しいのは、子音をしっかり正しい音程にして歌っていく事です。

 本来、子音はノイズですから、音程など気にしなくてもいいはずです。しかし、歌ともなると、音程があるものですから、ただのノイズである子音も、しっかりと音程を付けて発音しないといけないわけです。子音をノイズとして扱い、子音の音程がいい加減だと、いくら母音の音程が正しくても、歌が音痴に聞こえてしまうので、子音にまで神経を行き届かせて歌わないといけません。

 プロの歌唱でも、ドイツリートだと音痴に聞こえてしまう人は、この子音の扱いがうまくいっていないからなんだそうです。

 ドイツリートは、イタリア歌曲以上に、メロディーが動きますので、それだけ音程にはシビアにならざるをえません。そこで子音の音程に気をつけるわけだけれど、このやり方は、フィッシャー=ディスカウの歌い方に端を発します。日本人はフィッシャー=ディスカウが大好きなので、このやり方でリートを歌っていくのが王道と言えば王道なのです。

 もちろん、フィッシャー=ディスウとは別のアプローチもあります。子音を単なるノイズとして扱い、発音よりも感情などその他の要素を重要視して歌っていくやり方です。このやり方は、どうかすると音痴になりやすいのですが、それでも母音にたくさん響きを載せて歌うと、歌(子音+母音)の音程が多少甘くても、聞いていて許せてしまうのだそうです(ただし、ちゃんと聞くと安定の音痴なのが分かっちゃいますが:笑)。

 つまり、ドイツリートをきちんと歌うためには、1)子音に気をつける 2)響きに気をつける 3)その両方を行う、があるわけで、私としては、1)に軸足を置きながら3)を目指していこうというわけです。

 まあ、この件に限らず、リートという種類の歌は、10人いれば10通りの歌い方があるわけで、そこがオペラのアリアとは違うわけです。オペラアリアは“配役”の歌であり、その役柄のキャラクターは、台本作家によって、きちんと決まっているわけで、乱暴な言い方をしてしまえば、誰が歌っても大きく変わらないのが理想です。つまり、オペラアリアなんて誰が歌っても一緒…でないといけないわけです。だから、我々ファンは、やれ高音がどうのとか、あそこがパワフルだとか、感情のこもった歌であるとか…、そういう枝葉末節の部分の違いに着目するわけです。

 そこへ行くと、ドイツリートの場合、歌の主人公には決まったキャラクターがあるわけではありません。歌の主人公に血肉を通わせるのは歌手の歌い方であり、歌手がその主人公をどんな人物として設定していくかで、そのリートの歌い方が変わってくるわけです。

 私が今挑んでいる「水車小屋の娘」に出てくる、若い粉挽き職人の彼は、一体どんな人間なのか? ネクラなのか、チャラ男なのか? 都会の出身なのか、田舎モノなのか? どんな生育歴なのか? 今までの女性経験はどうなのか? カラダは大きいのか小さいのか? 腕っぷしは強いのか弱いのか? 自信にみちあふれたタイプなのか、劣等感に悩まされている人間なのか? そう言ったキャラ設定をきちんと決めると、自然と歌い方も決まってきます。

 確かに、勉強のために、色々な歌手の「水車小屋の娘」を聞きましたが、どの歌手、それぞれに違いました。「良いなあ」と思った歌手もいれば「なんか違う」と思った歌手もいました。

 私はどんなふうに歌っていこうか…まだ歌い始めたばかりなので、何も決めていないけれど、歌っていく中で、見えてくるものがあるだろうから、それを大切にしていきたいと、今はそう思っています。

 それにしても、ドイツ語。難しい(涙)。ちょっと前の時代まで、声楽を学ぶと、まずはドイツリートから始めたそうです…が、こんなに難しい言語の歌を初心の段階でやらなきゃいけないなら…私なんかは、早々に挫折してしまったかもしれません。ああ、ドイツ語、難しい。

 

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