ひとこと

  •  今日は、近所の田んぼにカルガモの親子がいた。別にカルガモ農法をやっているわけじゃなさそうなので、単純に近所に住んでいるカルガモの親子が水遊びにやってきていただけなんだろうと思う。それにしても、田んぼの周辺は風が涼しくて気持ちいい。地球温暖化の原因は、二酸化炭素うんぬんではなく、単純に減反政策が原因なんじゃないからしら…って思ったりした私です。まあ、それ以前に、地球温暖化なんて嘘っぱちだと思ってますけれど(笑)。
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カテゴリー「声楽のレッスン&活動記録」の記事

声楽の[個人]レッスンで学んだ事や、声楽関係の活動を集めてみました。

2017年6月14日 (水)

クチが回らないだけで、別に歌えないわけじゃないんです

 さてさて、まだまだ声楽のレッスンの続きです。

 いよいよ曲の練習です。まずは、レハール作曲「メリー・ウィドウ」より「Maxim's/マキシムの歌」です。この曲は、実は音域が広い曲です。下は五線下のAで、上は五線上のGで、約2オクターブの音域があります。これだけ広い音域の曲を無理して歌っちゃうと、発声が壊れてしまう恐れもあるので、私は一番低い音である五線下のAの部分だけ、1オクターブ上げて、五線中のAにして歌う事にしました。実はこれ、多くのテノール歌手がこの曲を歌う時に行う常套手段なのですが、これをする事で、一番低い音は五線下のC#になるわけで、五線下C#~五線上Gならば、通常のテノールの音域内に収まるわけで、実に歌いやすくなります。実際、私もこの音域で収まってくれるなら、無理なく歌えます。

 で、歌ってみたわけですが、この曲、テンポがかなり速くて、まだまだま練習不足なせいもあるのですが、十分にクチが回っていないので、歌詞を付けて歌うと、あれこれダメダメになってしまいます。そこで、まずは歌詞を外して、ヴォカリーズとして歌ってみました。ちなみに、ヴォカリーズとして歌うとは、ラララ~とかアアア~とか、歌詞を外して、適当な発音(母音が中心)で歌う事を言います。

 この曲は、このオペレッタの主役であるダニロが舞台に初登場する時の歌であり、その時のダニロは泥酔しているという設定なので、いかにも酔っ払いが歌っているかのように、多少ルーズに、かつ粘っこく歌う必要があって、先生からもそれを求められたわけだけれど、まだまだ歌詞を付けて歌うことすら無理な段階で、それをやってしまうと、歌が壊れてしまうので、試したものの、やはりしばらくは楽譜通り四角四面に歌えるようにしましょうって事で落ち着きました。インテンポで楽譜通り歌えるようになったら、酔っぱらい風に歌えるように、あれこれも入れていく方針となったわけです。

 そんなわけで、今は正規のテンポよりもだいぶ遅い速度で練習しています。無理して速いテンポで歌詞を乗せて練習してしまうと、歌詞を言うために、あれこれ音楽的にいい加減な事をしかねませんので、今は歌詞をきちんと言いつつ、音楽的にもちゃんと歌えるように、テンポを十分落として、ゆっくりゆっくり練習を続ける事にしました。で、クチが音楽に追いついてきたら、少しずつテンポアップをしていく予定です。

 まあ、無理はしない事です。

 二重唱の2曲は、妻も私も全く楽譜を見ていないので、今回はパスとなりました。いやあ、まだまだソロ曲だけで手一杯ですって。

 先生からは「発表会まで、本当にこの曲だけでやる?」と尋ねられました。おそらく、発表会用の3曲は、発表会当日を待たずに仕上がってしまうと、先生は予測しているわけです。実際、妻は、発表会では歌わない曲(ロッシーニの「約束」)のレッスンを今回から始めました。私は、どうしようかな? 発表会の準備に負担のかからない曲でも用意しておこうかな? まあ、歌いたい歌曲なら、まだまだ山積みだし、発表会があるからと言って、レパートリーの拡充を足踏みする必要もないしね。何か歌曲でも準備しておきましょうか?

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2017年6月13日 (火)

音程の作り方

 さて、声楽のレッスンの続きです。

 ハミング練習が終われば、いつもの発声練習です。いつもの…そう、ほぼ筋トレっぽい発声練習です。この練習、やっている時は辛いのですが、確実に効果は上げています。やはり一人で練習をしていても、先生の前で行うほど、自分を追い込むのって、難しいからレッスンで行うには意味があるのです。

 今回徹底的にやったのは、音程の上行に伴って、クチの奥をガンガン開けていく事。つまり、上行音型の音程をクチの奥を開けていく事で作っていく事です。

 音程を作る作業にはいくつかあります。ちょっと考えただけでも4つくらいありそうです。

1)クチの奥を開いて音程を作る
2)声帯周辺部を緊張させて(つまりノドを絞めて)音程を作る
3)腹筋前面を下に引っ張って音程を作る
4)腹圧を上げて息を強くして音程を作る

 他にも音程を作る方法はあるかもしれませんが、ひとまず、これらの4つの方法で考えてみましょう。

 1)のクチの奥を開いて音程を作るやり方は、今、私が特訓している方法です。“口蓋垂を上げる”や“頬肉を上げる”という動作とほぼ同じです。違いは“クチの奥を開く”と言うと(頬肉を上げる事で間接的に)口蓋垂を上げるだけでなく、舌根を下げる動作も加わる…って事くらいかな? この方法は、通常使用の音域よりも高い音を出す時に有効な方法です。つまり、テノールやソプラノが、決めの高音を発声する際に用いられるやり方で、音程を跳躍する時に有益なやり方です。ある意味“奥の手”的な発声方法です。と言うのも、この発声法を使ってしまった場合、このやり方で出した最後の音よりも、上の音は(行き詰まってしまうため)出せなくなってしまうので、ほんと、いよいよといった場面でしか使えない発声方法となります。そういう意味では、多用はできません。

 2)のやり方は、多くの日本人がやるやり方ですし、私もうっかりすると、このやり方で音程を作ってしまいがちですが、これは、基本的にクラシック声楽では禁忌なやり方です。しかし、邦楽では割りとよく使う手段です。こいつの極端な歌声が詩吟の声になります。

 3)クラシック声楽で、通常使用される方法です。もっとも、腹筋前面を引っ張る程度によって音程を作るのではなく、腹筋前面を引っ張っていく中で、さらに声帯筋を独立させた運動によって音程を作っていきます。とは言え、腹筋前面を下に引っ張る動作が先行しないと、ノドを絞めて音程を作ってしまうので、腹筋前面を下に引っ張る事によって、ノドを絞めることを回避している…とも言えます(うむ、研究不足だな)。

 4)のやり方も、よく使用されるやり方ですが、これは度を越すと、怒鳴り声や叫び声になってしまうので、注意が必要です。度を越さないようにコントロールしながら息を強めていく事が大切です。何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。

 まあ、とにかく、声帯を引っ張ったり緩めたりしたり、そこを通る息の速度を変化させたりする事で、歌手は音程、つまり声帯の振動速度を変化させるわけです。楽器のように、キーを押したり、ホールを開閉することで音程を作れたら、ほんと、楽ですね。

 閑話休題。上行音型でクチの奥をガンガン開いていくためには、フレーズの出だしの最初の音は、逆にクチを開かずに出さないといけません。たとえその音がどんなに高くても…です。腹筋の前面をきっちり引っ張って、狭めの口腔で発声しないといけません。そこから、クチをガンガン開いていくわけですが、クチを開けば開くほど、ノドに力は入りませんから、その分、今度は腹筋を内部へドンドンしまっていかないといけません。表面は下へ引っ張り、内部は上へ押し上げていきます。で、クチを縦に引っ張りあげていくわけで…えらい大変な思いをしました。

 そんなわけで、現在の私は、発声練習という限られた場面においての話となりますが、高いAまでは、どうやらしっかりと音程通りに発声できるようになったそうです。問題は、そこよりも高い音ですね。Hになると、声にはなるけれど、音程がややフラット気味なのだそうです。BやCになると、音程そのものが声から無くなってしまうのだそうです。原因は…先生がおっしゃるには2つあって、1つは高音になるとカラダが無意識にあきらめてしまい緩んでしまうから。つまり高音から逃げ出しているわけです。もう1つの原因は、そこに至るまでにカラダが疲れてしまい、ちゃんとした音程が作れなくなってしまうから…です。実際、高いAを出すだけでも、無理やりカラダから音をひねり出しているわけで、それより上の音となると…そんなに気安く出せるほど簡単ではありません。

 まあ、私は幸いにも、優秀な音感を持っていませんので、今自分が出そうとしている音が何なのかは分からない人なので、高音だからカラダが無意識にあきらめているというパターンは、おそらく考えられないので、単純に筋肉筋力の問題なんだろうと思います。疲労も、確かにあります。それ以前に高音を出すための筋力不足も大いに考えられます。どちらにせよ、しっかり腹筋を絞り上げて、発声していく必要はあると思われます。

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2017年6月12日 (月)

「息を回して歌う」の正体が見えてきました

 声楽のレッスンに行ってきました。例によってハミング練習からです。

 ハミング練習の時に、声をまっすぐ前に出して発声するのではなく、クチの奥をしっかり開いて発声します。その時に、当然、腹筋もゆっくりと動かしながら発声するわけですが、そうするとカラダの中の動いている箇所が、下腹部 -> 腰 -> 背中 -> 舌根 -> 後頭部 -> 頭頂部 -> 眉間 と動いているように感じます。でも実際やっている事は、しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かしている事と、クチの奥を縦開きにしている事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから出す…って事をしているだけです。

 つまり「息を回して歌う」という動作と「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」という動作は、動作的にはほぼ一緒であるという事に気づいたわけです。

 自分的には、新発見であり、大発見だったわけです。

 ならば「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」という動作をするのなら、それらを一つ一つチェックしながら確実に行うよりも、「息を回して歌う」というイメージで行う動作の方が脳内メモリの使用量は少ないし、3つの動作を1回で行える「息を回して歌う」という(ちょっぴりオカルトっぽい)動作の方が楽だし、確実だなって思いました。

 そもそも息なんてものは、呼吸器の中の決まった通路しか流れないわけだし、そんなものを体内で回すのなんて、有り得ないわけだし、だから最初っからオカルト的な言い方であるとは思っていたけれど、この言い方で、何がどうなるのか、あるいは、何をどうするのかが、ちっとも分かっていなかった私なだけで、だから今まで「息を回して歌う」と言われた時に、なんとも試行錯誤をしながら息を回したつもりになっていたわけだけれど、それがようやく(今頃になって:笑)言葉と動作がつながったわけです。

 なんだ、なんだ、そういう事だったのか!

 だったら最初の段階で「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」をやって欲しいのだけれど、そういう言われ方をされても、それらをイメージして同時実行するのは大変だろうから、それらを総称して「息を回して歌う」という表現をするから、そう言われたら「しっかり奥までゆっくりと腹筋を動かして歌う事と、クチの奥を縦開きにして歌う事と、声をまっすぐに出すのではなく、口腔内に反響させてから歌う事を、同時に行う」事に留意しなさい…と言ってくれれば、よかったのに…。ああ、何とも今まで遠回りをしていた事だなあ(遠い目)。

 私のようなカタブツには、オカルト的な表現よりも、直裁的で理屈っぽい説明の方が、自分をコントロールしやすいわけです。はあ…。もっとも、そうは言っても、これに気づけたのも、腹筋が動くようになったり、クチの奥が開くようになったりと、今までできなかった事ができるようになり、それに伴って、身体感覚が拡張したからであって、腹筋も口腔内も動かせなかった時に、理屈で言われても、自分の中に無い感覚だから、どうにもならなかっただろう事は、容易に推測できます。

 そういう意味では、やっと『来るべき時が来た』って感じだし、一つのブレイクスルーを迎えられたって事になるわけだな。ひとまず、良かった。

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2017年6月 8日 (木)

モノマネやコピーではなく、カバー歌手を目指せ

 歌を歌うという行為は、自分のオリジナル作品を歌うわけでなければ、誰かが歌っているのを聞いて「ああ、いい歌だな」と思って、自分で歌ってみるわけです。真剣に朗々と歌うとしても、気軽に鼻歌で歌うとしても、その根本にあるのは「いい歌だな」という感動です。

 で、感動したから、自分もその歌手のように、その歌を歌いたくなるわけです。

 さて、歌いたくなったら、どうしますか? ポピュラーソングとクラシック声楽曲では、その先がちょっと違うかもしれません。

 ポピュラーソングなら、その歌を何度も繰り返して聞くでしょう。音源が入手できるのなら、入手するでしょう。何度も何度も繰り返して聞くうちに、メロディーも歌詞も覚えてしまうでしょう。そして、その覚えたメロディーと歌詞で、カラオケなどで歌う事でしょう。この手法は、いわゆる“耳コピ”であって、ポピュラー系の音楽では王道なやり方です。

 素直に耳コピをして、それで歌うのが、コピー歌手です。つまり、オリジナルの歌手そっくりに歌うわけです。いわば、モノマネのレベルですが…これはこれで、歌っていて楽しいんですよね。

 でも、それだけでは、やがてつまらなくなります。そこでオリジナルの歌手の個性から離れて、歌い手としての自分の個性を前面に出して歌うようになるのが、カバー歌手です。モノマネを脱して、いわゆる“カバーソング”として歌うわけです。元の歌と同じ歌なんだけれど、表現方法を変えて歌うわけです。場合によって、アレンジすら変えてしまうことだってあります。

 コピーとカバー。これらは、オリジナルの音源を聞いて歌を覚えるという作業があるポピュラー音楽ならではの話です。

 さて、クラシック声楽の場合ですが、クラシック音楽では声楽曲に限らず、オリジナルは楽譜であって、演奏や音源ではありません。作曲家の書いた楽譜を読み込み、忠実に音声化するのがクラシック音楽の演奏です。これは器楽曲であれ声楽曲であれ、同様です。まずは楽譜が大切なのが、クラシック音楽なのです。

 だから、感動したのが、ある有名な歌手の歌唱であったとしても、その歌を歌う時は、その歌手の歌唱ではなく、作曲家の書いた楽譜を元に、そこに自分の表現を加えて歌うのがクラシック声楽です。

 つまり、ポピュラー音楽では、コピーとカバーの2種類がありましたが、クラシック音楽では、コピーはありえないのです。すべての歌唱は(ポピュラー的に言えば)カバーなのです。

 そうは言っても、有名歌手の歌唱に感動すれば、やっぱりその歌手の歌を真似たくなりますよね。有名歌手のコピーをしたくなります、モノマネをしたくなります。でもそれはクラシック音楽ではダメなんです。なぜなら、モノマネは歌っている歌手の歌唱に基づいているのかもしれないけれど、作曲家の書いた楽譜には基づいていないからです。

 「そんな事はないでしょう。だって、有名歌手の歌は作曲家の楽譜に基いて歌っているでしょ?」

 それが困ったことに、そうでなかったりするんですよ。だから、昔から、歌手と作曲家は仲違いしやすいのです。作曲家が魂込めて作曲しても「歌いづらい」「効果的でない」「それじゃあ俺が目立たない」とかなんとか言って、勝手にメロディ替えたりしちゃうわけです。

 もちろん、そんな事ができるのは、有名な歌手たちだけです。なぜなら、昔は作曲家よりも歌手の方が偉かったからです。今では昔ほど作曲家を邪険に扱う歌手はいませんが、それでも、程度の差こそあれ、有名な歌手というのは、作品に対して傍若無人な事には変わりありません。

 100人歌手がいたら、100通りの歌い方があるのです。それがクラシック声楽なんです。だから、有名歌手の歌唱を聞いて、それをコピーすると、その歌手の歌唱そっくりになるだろうけれど、本来の作曲家の書いた楽譜に忠実なのかどうかと言えば、かなり微妙になってしまうのです。

 ポピュラー音楽を学ぶ人は、まずは音源に忠実に演奏できるようにコピーを行い、やがて自分の個性を加えていく事で、カバーをするようになります。そうやって上達していくわけです。

 一方、クラシック声楽を学ぶ人は、有名歌手の歌唱に左右される事なく、まずは楽譜を勉強し、楽譜に忠実に歌えるようになり、そこから自分の個性を加えて、自分なりの歌唱を完成させるのです。

 つまり、クラシック音楽と言えども、やはり目指すはカバー歌手なんですね。

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2017年6月 7日 (水)

ヨーロッパ人っぽく歌いましょう

 さて、声楽のレッスンの続きです。ティリンデッリ作曲の「O Primavera!.../春よ」です。この曲は(前回も書きましたが)ほぼほぼ歌えているわけですが、それは単に歌えているだけで、テクニカルに歌えているわけではないので、きちんきちんとテクニックが見えるように歌う練習をしたわけです。

 今回は私の歌い方、とりわけ高音発声のやり方が、日本国内だけで学んで活躍している日本人歌手のようだという指摘がありました。つまり“一昔前の日本人歌手っぽい歌い方”って奴になっているという指摘なわけです。

 今の若い歌手たちは、日本人であっても、日本国内だけで学びを終えず、大抵はヨーロッパに留学して、本場の(いわゆる)ベルカント(唱法)を学んでくるわけで、今や日本人歌手であって、発声そのものは外国人歌手たちと遜色ないレベルになっているわけです。

 でも、一昔前の日本人歌手までは、留学する人も少なく、外国から入ってくる書籍などの情報を元に研究を重ね、たまに来日する外国人歌手たちのコンサートで刺激を受けて切磋琢磨し、理想の発声方法を求めて、自分たち流にあれこれ創意工夫をしながら、ベストな発声を模索していたわけで、当然、本場のものとは、ちょっと違う、適度にローカライズされた発声で歌っていたりするわけです。

 で、私の発声が、そういう日本人っぽい発声をしているって言うわけです。

 で、それはある意味、当然の話なんだよ。だって私、世代的には“一昔前の日本人”だし、若い時から聞いてきた日本人歌手の皆さんは、当然、日本人っぽい発声をしていたわけで、そういう発声が骨身に沁みているわけです。なにしろ私、昭和のオヤジですから(笑)。

 でももう今は、例え日本人であっても、本場流の発声が当たり前になりつつあるわけだから、そういう昭和まるだしの日本人っぽい歌い方は止めましょうって事なのです。

 日本人っぽい発声と、そうでないヨーロッパっぽい発声が、具体的に大きく違う点は、二つあります。一つは声の深さであり、もう1つは声の方向です。

 声の深さは…よく「日本語を話していると、声の響きが浅くなる」と言われますが、その話です。確かに日本語は、ヨーロッパの諸言語と較べると、声の響きが浅いです。面白い事に、来日していたり在日していたりする、日本語ペラペラのヨーロッパ系の人たちと話していると、彼らの日本語も結構響きが浅いんですよね。でも、その彼らが一転して英語などのヨーロッパ語で会話を始めると、途端に声のトーンが変わって、声の響きがいきなり深くなるんです。不思議ですね。同一人物なのに、使用言語で言葉の響きが変わるんです。

 いかに日本語が、声を浅くしてしゃべる言語なのかが如実に分かるとともに、日常生活で日本語ばかりを使う日本人のデフォルトの発声では、声の響きが浅くなってしまうのも容易に想像できます。

 で、Y先生がおっしゃるには、私の声が一番美しく聞こえる深さは、私が日常的に話している響きよりも、だいぶ深いんだそうです。だから、声の響きをもう少し深めにし、もう少し太めの声で歌えるのが良いわけです。

 先生がおっしゃるに、私の声はまだ完成されていなくて、テノールである事は確定だけれど、まだレッジェーロになる声なのか、リリコになる声なのは分からないのだけれど、どちらであっても、今使っている声の響きでは浅すぎてダメで、もっと深めの太い声で歌えるようにしなさいって話なのです。

 次に声の方向だけれど、日本人はクチから声を直接前にスパーンと出す発声をしがちですが、ヨーロッパの人って、そういう発声をしないんだそうです。確かに、来日&在日ヨーロッパ人たちの発声って、我々日本人とは、ちょっと違ってますよね。一度口腔内で声を響かせてから、クチから出ていく感じです。音と光の違いもあるし、その方向性は真逆だけれど、レンズ式の望遠鏡と、反射式の望遠鏡のような違いが、日本人の発声と、ヨーロッパ人の発声の違いにあるのかなって思いました。

 いずれも先生が、日本人っぽい発声とベルカントの発声とを、目の前で実演してくれたので、どう違うのかはよく分かりました…ってか、だいぶ違いますね。まあ、違いが分かったからと言って、即座に真似できるわけではないのですが…。

 いわゆるベルカントの発声と言うのは(私も詳しくは理解していませんが)ヨーロッパ人の発声を元にして作られているわけだから、我々がヨーロッパの歌を歌うのなら、彼らと同じストラテジーを用いて発声するべきだし、そうでないと色々と壁にぶつかると思います(特に高音発声はね)。

 それにしても、本格的なベルカントは、今の私のやり方とは、そもそもカラダの使い方があれこれ違います。つまり、これからそういう動きができるカラダを作っていかないといけないわけで…たかが歌の発声とは言え、まだまだ道は遠くて長いようです。

 そうそう、あとね、日本人はマスケラを使いすぎるけれど、それは真似しちゃダメとも言われました。もちろん、マスケラを使って歌う事自体は必要なことだし大切な事なのだけれど、マスケラ発声に偏ってしまってはダメなのです。

 と、あれこれテクニック談義をして、実際の歌の中で声楽テクニックをどう使っていくかを練習して、今回で「O Primavera!.../春よ」をお終いとする事にしました。

 次回からは、そろそろ発表会に向けてレッスンを進めようと思います。まずは「Maxim's/マキシムの歌」を重点的に練習し、「A Dutiful Wife/従順な妻」の譜読みを始めようと思ってます。レハール作曲の「メリー・ウィドウ」は決して簡単な曲ではありませんが、昨年の事を考えれば、難易度も歌う分量も暗譜する楽譜のページ数も比較になりませんから、私、なんかのんびり構えちゃっているわけです。

 そんなにキリキリしなくも、発表会に十分間に合う…よね(汗)。

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2017年6月 6日 (火)

最近は低音歌手が不足しているんだそうです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 実は前回のレッスンと今回までの間に、先生から「某プロ歌劇団の皆さんと一緒に舞台で歌いませんか?」というお誘いがありました。練習日が平日だった事もあり、仕事を含めて色々と調整しているうちに、テノールが定員に達したようで参加しない事になってしまいました。

 まあ、元々、私には無理めな日程だったので、それでよかったのですが、プロの方々と同じ舞台で歌うというチャンスを棒に振ってしまったのは、ちょっぴり心残りでした。

 なんでもそのコンサートは、某自治体主催の文化事業で、市民の合唱愛好家の方々と某プロ歌劇団の共演コンサート(よくある話です)として企画されたのだそうです。もちろん独唱の部分はプロの方が、合唱部分を市民の皆さんが担当する事になっていたそうです。

 私も以前、地元で(クラシックではなく、ポピュラー音楽でしたが)プロ歌手のバックコーラスを市民代表として担当した事があります。なんか、懐かしいなあ…。

 で、話を戻すと、なんでもそのコンサートですが、どうにも地元の合唱愛好者の集まりが悪かったのだそうです。とは言え、女声はソプラノもアルトも、あっという間に定員に達したそうですが、男声が何とも足りず、自治体の方も、プロ方の事務所も動いて、メンバー集めをしたそうですが、それでも足りず、ついに出演者の方々に「誰か歌える人は知らない?」って声がけがあって、出演歌手が自分の知り合いのアマチュアさんたちに声をかけた…という経過があったそうです。

 で、私にもY先生経由で声がかかったわけですが、他にも合唱団の指導をしているようなプロの方は、当然、合唱団の人たちに声をかけたわけで(なにしろ、今回の企画は合唱の企画ですからね)、おそらくはそちらから希望者が出たので、たくさんの応募があったようなのです。

 それでテノールは定員に達したそうですが、バスは最後まで定員に達することなく、締め切りとなってしまったんだそうです。

 「テノールが定員になって、バスが足りないって…珍しいですね」と言ったら、何でも最近は、そういう事が多いんだそうです。どうも、若い男性の高声化が進んでいるそうで、かつてはテノールが希少種扱いだったのですが、今の若い世代ではテノールが増えて、逆に低音歌手であるバスやバリトンの方が不足気味なんだそうです。

 ふーん。世間の常識も時代とともに変わっていくものなんですね。確かに、テレビで見かけた昭和の歌謡曲や演歌の歌手たちって、低音歌手ばかりだったよね。でも平成のJ-POPの歌手たちって、大半が高音歌手だね。そういう事も影響あるんだろうね。

 さて、レッスンの話に戻ります。例によってハミング練習から始まりましたが、今回も私の弱点である“クチの奥を縦に開く”を重点的に指導されました。

 発声練習では、これまた例によって腹筋の筋トレ中心に行いました。ただし今回は、腹筋の動かし方をちょっと見直してみました。なんでも先日、Y先生はイタリア留学時代のお師匠さんと会って、あれこれ発声について見直したり思い出したりしたんだそうです。そんな事もあって、指導内容がちょびっと変更になったわけです。

 具体的には、腹筋を動かすベクトルを変更してみました。今までは“1)ヘソから腰へ 2)横隔膜を肺の中へ”という二つの動きを手順に従ってやっていたわけですが、それを変えたわけです。今度のやつは…言語化するのが難しいのですが、足元から脳天へ腹筋を動かします。ただし、足元と言っても、カラダの直下ではなく、かなり前方の位置から、また脳天と言っても本当の頭部ではなく、かなり後方の位置へと連なって、カラダの真ん中を貫きます。つまり、下前方から上後方というちょっと長めのベクトルで腹筋を動かすわけです。

 難しいでしょ?

 先生からは「焼き鳥になったつもりで!」と言われましたが、私、焼き鳥になって串刺しにされた経験がないので、うまく理解できたかどうか不安です。ただ、焼き鳥ですから、串が肉を貫く時の抵抗感ってのは理解したつもりで発声をしました。

 あと、クチを開けっ放しにして(アホ面で)歌う発声練習をしました。これも腹筋を鍛える練習であるわけですが…つくづく発声は、十四松君のような感じが良いのだなあと思ったわけです。

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2017年5月24日 (水)

歌はテクニカルに歌いましょう

 声楽のレッスンの続きです。歌の練習に入りました。先生に『メリー・ウィドウ』の楽譜は渡しましたが、私はまだまだ自宅練習を開始していないため、今回は『メリー・ウィドウ』の曲はパスして、今までどおり、ティリンデッリ作曲の「O Primavera!.../春よ」と、ヴェルディの「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」を歌いました。ちなみに、妻はすでに「ヴィリアの歌」のレッスンを始めました。まあ、本番はまだまだ先なので、私はゆっくりと構えていくことにします。

 去年の『ラ・ボエーム』と比べたら、今年は歌う歌の難易度や暗譜をする分量もお話にならないくらいです。おそらく労力的には、昨年の1/10程度でしょ? 仕事も忙しいので、焦らずにボツボツと準備していきます。、

 で、ティリンデッリ作曲の「O Primavera!.../春よ」です。

 今回は、音程を上から取る練習をしました。キング先生に習っていた時からよく「音程は上から取りなさい」と言われ続けてきましたが、言われてできるくらいなら、習いに来ないわけです。

 音程を上から取るのは大切な事です。一つには音程のぶら下がりを予防できますし、音程の正確さも増します。そういう点では、声楽テクニックとしては大切なんですね。

 やり方は…もちろん、目標とする音の音程よりもちょっとだけ高い音程で声を発声してから目標の音程に合わせていくわけですが、それだけ教わってもできるわけないわけです。

 だいたい人間と言うのは気持ち悪い事は避けるわけで、歌の音程にしたって、基本的にはジャストな音程で歌いたがるわけです。だってそれが一番気持ち良い事なんですから。それをわざわざ、ほんの少しだけ上に外してから入れ直すという作業をするわけで、それは人間の本性に逆らう作業なわけですから、そんなに簡単にできるわけないのです。

 では、その気持ち悪い事を気持ち悪くなく自然に行うにはどうしたら良いのか? そこで声楽テクニックって奴を使うわけです。

 まず、音程を上から取るためには、背筋とか腰筋などを一度下に引っ張る必要があります。感覚としては“身をすくめる”感じかもしれません。これは準備動作ですね。それから上アゴを開いて高音を出します。もちろん、目標の音程よりも多少高めの音程を出すわけですから、息は思いっきり多めにして出します。このようにする事で、瞬間的に高めの音程を気持ち悪くなく出せるわけです。

 気持ち悪くなく高めの音程を出したところで、出てしまった音程はちょっと高めで不快なわけですから、すぐさま修正をして気持ちよくて正しい音程にしないといけません。そこで、声を出した直後に、声をかぶせていきます。声をかぶせて若干音程を下げて、声に深みを与えて、音楽的に正しい声にするわけです。

 ちなみに、声をかぶせるには、下アゴを若干落とし、上アゴを若干前に倒していくわけです。気分としては嘔吐ですわな(笑)。この一連の動作をスムーズに行うわけです。

 別に音程なんて、下からジャストに当てても正解と言えば正解なんだけれど、わざわざ一度高めに出して、それを調整してジャストにするのは、正確さだけが大切なのではなくて、その方が聞いていて心地よいわけで、より音楽的って事なんです。まあ、器楽でもフルートなどの管楽器にはない奏法なんだけれど、弦楽器では主に独奏者が似たような事をやります。メロディーの音程をフワッフワッと上から置いていくと音楽的に聞こえるってわけです。

 歌う側からすれば、音程なんて、高くても低くても気持ち悪いものですが、聞く側からすると、若干高めの音程って、気持ちが高揚するし、伴奏から浮き上がって聞こえるので、上から音程を取るのは良いことなんだそうです。

 「O Primavera!.../春よ」という曲は、歌うだけなら、さほど難しい歌ではありません。だからこそ、テクニカルに歌わないと、それなりには聞こえないわけです。つまり簡単だからこそ“歌って終わり”じゃないわけです。

 音程を上から取る事もそうだけれど、あれこれテクニカルに歌う事を要求されるわけです。声やら勢いやらだけで歌うのではなく、いかにテクニカルに安定的に歌えるかを考えて丁寧に歌っていく事が大切なのです。

 さて、次はヴェルディ作曲の「椿姫」のテノールアリアの「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」です。レッスンの残り時間が少なくなってしまったため、部分的にやりましょうって事になりました。

 前回は曲の前半分であるレチタティーヴォの部分をやったので、今回は後半のアリアの部分をやりましょうかと先生から提案されましたが、実は私、レチタティーヴォの部分の復習に専念して、アリアの方はあまり練習できてなかったので、今回もレチタティーヴォのレッスンをお願いしました。

 音程を間違えて覚えてきたところは何とか修正してきました。うまく歌えない“scordo ne'gaudi suoi”の部分を集中してレッスンしてもらいました。

 まずは「準備が早すぎる」と言われました。“scordo ne'gaudi suoi”でいつも失敗するのですが、とりわけ最後の“i”の部分のA♭はうまく歌えません。私は“scrdo”に入ったところで、あれこれ準備を始めるわけですが、それでは準備が早すぎて、肝心の“i”には届かなくなってしまうわけです。準備はあくまでも直前にするべきであって、それまでは平常心と平時の発音で乗り切らないといけないのです。

 “scordo ne'gaudi suoi”ならば“scordo ne'gaudi”までは、平常心の平時の発音…ってか、むしろこの後の事を考えるならば、平時の発音よりも少々狭い口腔で歌った方が良いくらいです。で、“suoi”の“suo-”で下も上も開いて腹圧を上げて“-i”を出していかないとA♭には届かないわけです。特に“i”という母音は、クチを閉じてしまう母音なので、他の母音なら届く音程も“i”だから届かないという事もあり、極めてテクニカルに歌わないとうまくいかないわけです。

 さらに言うなら、その後に続く“tutto”のGは、“suoi”のA♭を出したなら、そのままの体制でどこも緩めること無く持ち込まないと歌えないのです。

 これを歌うのに必要なテクニックと体力がまだ私には無いために、いつもいつも失敗してしまうわけなんだな。残念。

 歌ってものは、勢いで歌ってい喜んでいるうちは、上達しないわけです。やはり大切なのはテクニックであり、歌うためのカラダづくりなわけです。今の私は、その二つを手に入れるために頑張っているわけです。

 頑張っていきましょう。

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2017年5月23日 (火)

テノールなんだから、バリトンっぽいやり方はダメです

 5月の上旬、GWが開けた直後に、声楽のレッスンに行ってきました。

 発表会の曲を『メリー・ウィドウ』に決めた私たちですが、実はまだ練習は始めていません。で、練習を始める前に…という事で、先生と確認をしました。それは“R”の発音をどうするか? ザックリ言えば、あまり巻かない英語(イギリス英語)にするか、巻き巻きの米語(アメリカ英語)にするか、どちらかに統一しましょうって事です。

 実は私と妻は、それぞれ英語を勉強した環境が違います。彼女はイギリスの知的な階級の方々にもまれながら英語を勉強してきたので、話す“英語”は英語です(って分かる?)。一方私は、FEN(現AFN)を聞いて育った人なので、ガチガチの米語なんですわ。私が米語で、彼女が英語なので、発音がアレコレ違うのですが、特に顕著に違うのが“R”の巻き方なのです。彼女はあまり巻きませんが、私はこれでもか!ってぐらいに巻きます。まあ、英語の発音と米語の発音は他にも色々と違うので、二重唱をするなら揃えましょうって事になりました。

 で、どうするか…って話ですが、そりゃあもう“英語”に統一ですわな(涙)。だって、お上品だもの。『メリー・ウィドウ』はお貴族様たちのお話だからね、それを米語で歌ったらヘンでしょ?って話です。そりゃまあそうだけれど…。

 私も頑張って英語で歌いたいと思います。

 さて、レッスンです。ハミング練習は、上アゴを開く、顔を開く、腹筋で支えるに集中して行いました。

 発声練習は、今回も筋トレ中心で行いました。毎度毎度言われている事なのですが、私の場合、声の重さに較べて内筋が弱いんだそうです。だから、やるべき事は、声の重さにふさわしいくらいに内筋を鍛えていくのか、内筋の強さに合わせて声を軽くしていくのか…なのです。可能なら、楽だし、将来性もあるのが、声を軽くして歌う方が望ましいのです。でも私、声を軽くして歌うのがなかなか苦手なんです。ついつい重めの声で歌ってしまう私なんです。そんな感じで重い声で歌い続けるのなら、筋肉を鍛えるしかないじゃないですか…って話になるわけです。

 一般的に、声って加齢に伴って重くなるんですね。私もいい年ですから、軽い声で歌えないのは仕方ないのかもしれませんが、この歳で筋トレってのも結構厳しいです。

 さらに言えば、筋トレ筋トレと言っても、インナーマッスル(呼吸筋)の筋トレだから、なかなか難しいのです。いわゆる筋トレってのは、カラダの外側の筋肉(アウターマッスル)を鍛えるわけです。ダンベルやバーベル、通常の腹筋運動などで鍛える事のできる筋肉は、アウターマッスルです。しかし、声楽で必要なのはインナーマッスルですから、これらのやり方では鍛える事はできません。

 じゃあどうするか? 私が必要としている腹筋は、インナーマッスルの腹筋であり、いわゆる呼吸筋ですから、呼吸をすることで鍛えるわけですが、日常生活の中での呼吸をいくらしても鍛えられないわけですから、日常生活以上の負荷をかけた呼吸を行うことで腹筋を鍛えるわけです。

 まあ、意図的に深くて速い呼吸をする事で呼吸筋を鍛えるわけです…って、マジに呼吸をすると、過呼吸になりますから、そこは呼吸運動だけを行って、ガス交換としての呼吸はそこそこにしないと倒れてしまうわけです。結構危ないのですよ。だから、レッスンで行うわけだけれど、本当は自宅でもやった方が上達も速いんだよねえ…。

 それに加え、音程の上昇のテクニックがバリトン的だと注意されました。まあ、先生(バリトン)を無意識に真似てしまったようで、そこはテノール的に音程を上げていかないとダメですよって事です。

 音程を上昇させるテクニックとは、声帯をひっぱって行うわけですが、その引っ張り方が、テノール(高音歌手)とバリトン(低音歌手)では違うわけです。それは、それぞれの声(音色)が違うためです。バリトンはノドを広げていく感じで声帯をひっぱるのに対し、テノールは口蓋垂を引っ張り上げる感じで声帯を広げていくのです。もちろん、テノールにせよバリトンにせよ、どちらか一方だけ行えばいいってわけではないし、とりわけテノールが限界ギリギリの高音を出す際は、口蓋垂を引っ張りつつ、ノドを拡張していかないとダメなのですが、主にする動きが口蓋垂なのかノドなのかは音色の関係もあるので、大切なんだそうです。

 今の私にとって、口蓋垂を持ち上げるよりもノドを広げる方が楽なので、ついつい楽な方向に流れてしまったわけですが、自分の声の特徴を考えるならば、あえて面倒な方をメインにやらないといけないってわけです。

 面倒面倒と避けてばかりいたら、いつまでも出来るようにはならないわけです。そこはあえて、困難な道に進んで苦手克服をするところなのだと思います。頑張りましょう。

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2017年5月11日 (木)

テクニカルに歌ってください

 さて、声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。ティリンデッリ作曲の「O Primavera!.../春よ」です。

 まずはピアノのような音程の取り方で歌ってはダメだと言われました。音符間の音程の移動はピアノのようなデジタル的な移動ではなく、音符と音符を滑らかにつないで移動をするのです。大げさに言えば、すべての音符にポルタメントをかけていくつもりで歌うのです。いやいや、音符間のみならず、白音符等は音符のうちに、すでに次の音符へのポルタメントを始めるくらいの勢いで、滑らかに滑らかに歌っているわけです。

 音程とは“音の色の違い”であると感じる人がいるそうですが、そうならば、白音符内のポルタメントは、音符の中で音の色を変えていくようなモノです。

 クレシェンドやディミヌエンドもなるべく掛けていくようにしましょう。楽譜に書かれているものは当然として、その他にも感情の赴くままに掛けていきましょう。つまり、今の私の歌い方は、ちょっとパキパキしすぎていて面白くないので、あれこれ人間味を加えていきましょうって事です。まあ確かに、ちょっと歌い込みが足りなくて、面白みにかける歌い方になっている点については自覚しています。

 (高い)E-E-Gのフレーズでは、Gを発声するために準備をしていくわけだけれど、その準備をちょうど良いタイミングでしないといけません。Gになってから行うのは、もちろん遅すぎます。だからと言って、その手前のEが始まる前とか、始まった直後では、今度は準備が早すぎます。しっかり(手前の)Eを発声してから、準備を開始し、準備が完了してからGを出す…のがベストなタイミングなので、そのタイミングを逃さないようにしないといけません。以前は「準備が遅い」と注意されつづけていた事もあって、最近は準備を早めにするように心がけていたのですが、その準備がどうやら早すぎる傾向にあって、注意されたようです。もちろん、この場合の準備とは、腹筋を入れるタイミングと、上アゴを上げていくタイミングの事を言います。ちなみに、私は上アゴを上げるのが、ちょっと苦手なために、少し早めに準備を開始してしまうようです。

 ヴェルディ作曲の歌劇「椿姫」のテノールアリア「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」を少しだけやりました。少しと言うのは、前半部のレチタティーヴォの部分を指します。

 この部分で気をつける事は“一度アクセルを踏んだら、踏みっぱなしにする事”です。つまり、腹筋をグイと入れたら、しばらくは入れっぱなしにして、決して緩めないって事です。これ、結構大変です。とにかく、休まない事が肝心です。緩めてしまうと、もうアクセルを踏むことができなくなってしまうので、とにかく休まずにアクセルを入れっぱなしにするのです。

 音程正しく歌うことは大切だけれど、今回は音程の事は考えずに、ひたすらアクセルの事だけを考えるように言われました。音程は気にせずとも、アクセルさえきちんと踏めていけば、音程問題はあとからでも、どうにでもなるようです。まずはテクニカルに歌う事です。音程優先のあまり、勢いで歌ってはいけません…って事ですね。

 さて、今回は知らない人のために、マキシムの歌を貼っておきます。これ、英語歌唱なんですよ。もっとも、私が歌う版とは歌詞違いですが(訳詞なので、あれこれバージョン違いがあります)英語で歌った時の雰囲気が分かると思います。

 なかなかアルコール臭い感じでしょ?

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2017年5月10日 (水)

カミーユとダニロを歌います

 話は4月の下旬、ゴールデンウィークの一番最初の日になりますが、声楽のレッスンに行ってきました。

 まずは、発表会の曲を決めました。先生には事前にメールで連絡をして了承を得ていましたが、決定は実際の楽譜を見てから決めましょうというわけで、楽譜を持っていきました。

 で、レハール作曲の『メリー・ウィドウ』を歌うことにしました。

 問題は何語で歌うか?って事ですね。これ、原語はドイツ語なんですが、プロでもドイツ語で歌うことは少ないんですよ、だってオペレッタですから。大抵の場合、この曲は現地語で歌われます。だから、ここ日本では日本語で歌われる事が多いです。もっとも、外国の歌劇団がやってきて上演する時は、その歌劇団のお国言葉で歌われることが多いです。ドイツ語圏の国ならドイツ語上演だし、フランス語圏ならフランス語、英語圏ならば英語で歌われます。だから、言葉に関しては、割りと自由に考えてよいのではないかと思います。

 で、私達は何語で歌うべきか…と考えた時、真っ先に思ったのは、やっぱり“日本語”だけれど、日本語歌唱って母国語歌唱であるので難しいだよね。それに母国語で歌う“こっ恥ずかしさ”というのもあり、色々と考えて、英語で歌う事にしました。

 英語歌唱なら、ドイツ語はもちろん、イタリア語ほど苦労はしないし、英語の歌ならジャンルを問わず浴びるほど聞きまくっているので、歌うにも苦労はない。それに英語なら、楽譜も音源も演技画像も入手しやすいしね…ってわけで、先生に「メリーウィドウを英語で歌いたいです」と申し出て、OKをいただいたわけです。

 歌うのは、以下の4曲です。

No.2  A Dutiful Wife/従順な妻(ナタリー&カミーユ)
No.4  Maxim's/マキシムの歌(ダニロ)
No.7b Vilia/ヴィリアの歌(ソーニャ)
No.17 I love you so/メリー・ウィドウ・ワルツ(ソーニャ&ダニロ)

 英語版なので、役名がドイツ語版(日本語版)とは異なります。とは言え、男性陣のダニロとカミーユは、そのままです。カミーユなんて、スペルからすれば“カマイル”になってもおかしくないのですが、ひとまずそのままです。

 女性の名前はガラッと変わります。主役のハンナはソーニャに、ヴァランシエンヌはナタリーになります。ほぼ別人です(笑)。

 私はカミーユとダニロの二役を歌います。カミーユもダニロもテノールの役ですが、ダニロはバリトンでも歌う役…ってか、昨今の上演ではむしろバリトンが歌う役なので、音域的には“高音が苦手なテノール”向けの役となり、私的には好都合なのですが、カミーユは純正テノールの役なので、かなり高音がビシバシ出てきます。一応、数カ所の高音に関しては、レハール自らがフレーズを2つずつ用意しているので、私は低い音でもOKなフレーズで歌うつもりです。とにかく、鬼門はナタリーとカミーユで歌う二重唱かな? この曲に全力投球するつもりです。

 まあ、鬼門と書きましたが、本来的な目的は、実はこの二重唱を歌うことです。これが歌いたいので『メリー・ウィドウ』を選曲しました。でも、この曲はそんなに有名な曲でもないし『メリー・ウィドウ』と言えば、アレとアレでしょ!って事で、独唱曲も同じ『メリー・ウィドウ』から選んだ次第なのです。

 独唱曲はダニロとして歌います。で、ダニロの歌は歌唱面ではなんとかなるでしょうが、マキシムの歌は泥酔しながらの歌なので演技が求められるし、ワルツは実際に踊りながら歌うのでダンスの練習(ウィンナーワルツ)が必要になります。まあ、歌と合わせて、そちらも練習してなんとかしましょう。

 さて、レッスンです。最初はハミング練習からです。一音一音差をつけながらレガートに発声する練習をしました。一音一音差をつけるには、一音一音きちんと顔を開いていき、レガートに歌うにはしっかりと腹筋で息を支えていくわけです。腹筋で息を支えるのも難しい私が、顔を開きながら歌うというのは、かなりの至難な技となりました。もっとも、まだ“顔を開く”ってのがよく分かっていない私なんだけれど…ねえ。

 発声練習になりました。発声練習はほぼ筋トレ状態です。涼しい部屋で汗みどろになって発声しました。一音ずつ腹筋を入れる、フレーズごとに腹筋を入れる、フレーズの頂点を目指して腹筋を入れ、頂点を過ぎたら腹筋を緩めながら歌うなど、様々な腹筋の入れ方のパターンを練習をしました。ああ、シンド。

 合わせて、顔を開く練習もしましたが、顔は高いGまでは順調に開いているそうですが、それがA♭やAになった途端に閉じてしまうのだそうです。そんなつもりは毛頭ないのだけれどなあ…。だからA♭より上が苦手なのだな。ああ、くまったくまった。

 さて、知らない人のために、カミーユとナタリーの二重唱…ってか、ヴァランシエンヌとカミーユの二重唱を貼っておきます…原曲のドイツ語歌唱ですが(笑)。

 音楽は…おしゃれな二重唱でしょ?

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