ひとこと

  •  仕事が忙しすぎて、カラダがバテバテです。メトのライブビューイングで「ルサルカ」を見に行こうと思っていたのに、カラダが言うことを聞かずに、出かけられませんでした。ああ、ちょっぴり残念。今はオペラ鑑賞よりも休息を第一としましょう。
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カテゴリー「ラ・フォル・ジュルネ」の記事

ゴールデン・ウィークになると見に行く音楽祭の話です

2016年5月15日 (日)

LFJ2016 その7 4K上映は…まあ、当分はいいかな。

 マスタークラスの列に並んでいると、すぐそばの会議室で行われている催し物が気になって仕方ありませんでした。それは何かと言うと…4K上映って奴です。なので、ブラレイ先生のマスタークラス終了後、いくつか見ようと思っていたコンサートがあったのですが、またガッカリしてもイヤなので、おやつを少し食べて、ホールE(昨年までの展示ホールを改称したのです)を冷やかしてから、予定していたコンサートをパスして、4K上映を見に行きました。

クラシカジャパン 4K 2015スカラ座「アイーダ」

 4K上映は、クラシカジャパンと言う、CS局が行っていました。もちろん、自社番組の宣伝を兼ねた4K上映のデモなんですが、4K上映というものに初めて触れる私は、なんかワクワクドキドキしちゃいました。

 会場は壁いっぱいの大型スクリーン(120インチ…って言ってたような気が…)に、5.1chサラウンドの高級スピーカー(200万円の値札が付いてました!)の組み合わせです。いやあ、超豪華なホームシアターってか、小さめの映画館のような設備で、4K上映のデモが行われました。

 上映するのは、2015年にスカラ座で行われた「アイーダ」の第2幕第2場の“凱旋の場”でしたが、まずはその前にたっぷりと宣伝ビデオを見せていただきました。

 宣伝ビデオはとても面白かったですし、クラシカジャパンも良い放送をたくさんしているなあと分かりましたし、我が家はケーブルテレビなので、配信元に電話をすれば、明日からでもクラシカジャパンを見ることができるのですが、毎日が忙しくて、とても見ている時間はないなあ…と思いました。現役引退して、時間が余るようになったら、面白いけれど、現役のうちは無理って思ったわけです。でも、ほんと、良い番組が目白押しだなって思いました。

 で、肝心の「アイーダ」は、なかなか面白かったです。なんでも、スカラ座の新演出なんだそうで、今までやっていた派手派手なゼッフィレッリ演出を止めて、ヴェルディの初演当時の演出を可能な限り復元した、オリジナルに近いシュタインの演出で上演という事で、確かにウマもゾウも出ない、地味めな演出でした。何よりも「あれ?」と思ったのは、バレエシーンが一切カットされていた事です。何でも、初演の時はバレエはなかったのだそうです。

 正直、見慣れていないせいもあるけれど「アイーダ」って、グランドオペラでしょ? 祝祭オペラでしょ? こんなに地味でいいの? って感じでした。

 で、肝心の、4K5.1chサラウンド上映ですが…まあ、こんな感じ?って調子で、少し拍子抜けだったかな? 別にダメってわけじゃないんですよ。良いのですよ。でもねえ…って感じでした。

 まず、システムのオーバースペックさを肌で感じました。4Kって、ハイビジョンの四倍の高細密なんだそうですが、例えば我が家の場合、テレビはいわゆる“ハイビジョン対応のテレビ”なので、4Kの再生機を入れても、たぶんきちんと再生できません。

 じゃあ、テレビを4K対応に買い換えればいいじゃんとなるでしょうが、そんなに積極的に導入しなくてもいいかなって思いました。と言うのも、ハイヴィジョンと4Kの差は、おそらく超大型モニター(それこそ120インチ?)を導入して、やっと分かるかどかって程度の違いで、ウチの40インチテレビの場合、DVDとハイヴィジョンの差すら分からないのに、4Kなんて導入しても、DVD画質との差が分からないと思いました。

 結局、画質の良し悪しなんて、ある一定レベルを越えたら関係ないんだなって思ったわけです。だって、コンテンツの中身が良ければ、そこに集中しちゃうわけで、画質の良し悪しは、そこまで気になりません。

 それに、いくら4Kがホームシアター向けとは言え、我が家にホームシアターを構築する予定はないし、だいたい大型画面で楽しむなら、映画館に行って、メトのライブビューイングを見ちゃうもの。あっちは、本当の映画館での上映だから、画面だって比較にならないほどに大きいし、音響だって最高だよ。それと比べちゃうと、4Kって、どうにも分が悪いなあって思いました。

 4Kって、スペースの問題もあるけれど、都市部で流行らないんじゃないの? 土地に余裕があって、一部屋一部屋が大きくて、なおかつ、近隣に映画館がないような地方じゃないと、流行らないんじゃないかしら? だって皆ハイヴィジョンで足りているでしょ? それにだいたい、クラシカジャパンだって、ハイヴィジョン放送だしね…なんて思った私でした。

 …と書きましたが、案外、4K上映自体を満足して楽しんだ私でした。夕食は…ちょっと時間があったので、ガストに行って食べました。丸の内とか銀座だって、ファミレスはあるんだよね。

 夕食を終えて臨んだ最後のコンサートは、トリを飾るにふさわしいコンサートでした。

天地創造(ダニエル・ロイス:指揮、リュシー・シャルタン:ソプラノ、ゾエリーヌ・トロイエ:アルト、ファビオ・トゥルンピ:テノール、アンドレ・モルシュ:バリトン、ローザンヌ声楽アンサンブル、シンフォニア・ヴァルソヴィア)

 今年の(私にとっての)LFJ最後のコンサートは(私には珍しく)ホールAに行きました。

オラトリオ『天地創造(全曲)』[ハイドン]

 今年のLHFの話題コンサートの一つである、ハイドンの大人気オラトリオ『天地創造』を聞いてきました。会場はやたらと馬鹿でかいホールA(客席数5008席だって、信じられないよ。サントリーホールの大ホールの2.5倍の広さです)でした。まあ、馬鹿でかいと言っても、しっかりとP.Aが入っているので、どこに座っても決して聞こえないという事はないし、大型ディスプレイもあるので、どこに座っても決して見えないという事はないのがうれしいですが…まあ、クラシックを演奏するホールとしては、かなり邪道だとは言えます。本当は、オラトリオならば、1000席ぐらいのホールでの演奏が適切な大きさかな(サントリーホールでも大きすぎる)って思ってます。

 今回はそんな馬鹿でかいホールAのセンター前寄りの、普通ならば、良い席を確保できました。ま、ホールAは、どこに座っても関係ないんだけれどね(涙)。

 大型ディスプレイもあるホールでの演奏だから、当然、字幕サービスもあるだろうと思っていたら、字幕はなくて、入り口付近で訳詞の小冊子を無料で配っていました。去年の『マタイ受難曲』は有料で配布していたので、無料にしただけサービスが良くなったなあとは思ったものの…やはり字幕サービスを付けてくれてもいいんじゃないのかなって思いました。

 だって、ストーリーがあるのに、オラトリオだから演技はないのです。だからこそ、字幕サービスがないと、何を歌っているのか全然分からないじゃない。訳詞の小冊子を配っていても、客席真っ暗だから見れないし…。LFJと言うのは、日頃クラシック音楽との親しみのない人も楽しめるコンサートを行うのが主旨なのに、字幕サービス無しで訳詞を渡して会場を真っ暗にするなんて、主催者の頭の程度がよく分かります。

 来年もオラトリオを上演するのなら、ぜひ、字幕サービスを付けて欲しいものです。

 P.A.が入っているとは言え、やはりAホールは広すぎますね。合唱とかオーケストラは遠方からの集音マイクでの収録でも十分ですが、ソリストたちは、若い人たち中心で、声量にも差があって、マイクのレベル調整が難しかったみたいで、かなり聞きづらかったです。特に最初はテノールが本当に聞こえなくて難儀しました(とても軽い声なので、広い会場では声が散ってしまいマイクで拾いづらかったのだろうと思います)。

 ソリストは4人いましたが、かなりの部分はソプラノとバリトンで歌っていました。テノールは第1部と第2部では頑張っていましたが、第3部では最初と最後に少し歌っただけでしたし、アルトに至っては、第3部の最後の歌にちょっとだけアルトのソロパートがあるので、そこだけ歌っていました(ソプラノに較べて、アルトの仕事の何と楽な事よ!)。なので、最終曲は、元気のないテノールと、ヘロヘロになったソプラノとバリトンと、元気いっぱいでアゲアゲなアルトの組み合わせという、何ともバランスの悪い重唱となりました。ああ、ハイドン先生、これって絶対、作曲上のミステイクでしょ!

 日本ではオラトリオそのものが滅多に聞けませんし、『天地創造』という曲は、名ばかりが有名ですが、ほんと、演奏の機会の少ないオラトリオ(アリア中心のオラトリオなので、市民合唱団だと取り上げにくいのです)なので、それが聴けた事は大変うれしい事でしたし、演奏もすごく良くて、しばしばホールAで聞いている事を忘れてしまうほどでした。

 ああ、楽しかった。これで今年のLFJもお終い。今年の来場者数は45万9千人だったそうです。昨年が45万7千人だから、まあ、45万人強の入場者数という事で落ち着いてきたのでしょうね。

 来年のテーマは「ダンス」だそうです。今年よりは楽しい曲が並ぶでしょうね。来年に、乞うご期待ってところですね。

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2016年5月12日 (木)

LFJ2016 その6 音楽を演奏するって、不可能を可能にしていくオカルトなのかもしれません

 昼食を食べ終えて、予定していた次のコンサートに行きました。そのコンサートの演奏会場はとっても素晴らしかったのですが、演奏が…ねえ。事前に告知していた曲目を変更していたのです。まあ、曲目変更に関しては、本日二度目だし、まあそういう事もあるからねえ…って事になるので、それはまあいいのですが、音楽ジャンルが変わってしまうのは…いかがなものかな?

 一応、LFJですから、クラシックコンサートが前提であり、テーマも「ナチューレ(自然)」という縛りがあったはずですし、事前告知の曲目は、まあ、その縛りにかなった曲目でしたが、実際にそこで演奏された曲は、事前告知とは全く違ったJ-POPでしたし、ジャズっぽい…と言うよりも、BGMっぽいサウンドの曲が演奏されていました。ソロ楽器のコンサートでしたが、伴奏はカラオケで、ラジカセっぽい機械から音が出て、それをマイクで拾っていました。

 そういう音楽を聞きたい気分ではなかったので、ちょっぴりガッカリして、その場を去る事にしました。残念です。

 で、空いた時間が出来たので、周辺を散歩する事にして、三菱一号館美術館の併設の歴史資料室とデジタルギャラリーを見てきました。だって、無料だったんですもの。

 で、有意義に時間をつぶして、次のマスタークラスを見に行きました。

ピアノのマスタークラス

 先生は、私の大好きなフランク・ブラレイ先生。生徒さんはショパンの「舟歌」を演奏してくれました。

 実はこのクラス、フランス語の通訳の方が遅刻していたので、最初はブラレイ先生が英語を話して、それを司会の人が通訳するという方法で進められました。まあ、まもなく通訳の方が到着したので、ブラレイ先生も英語を止めて、フランス語で話しましたが…私的には、ブラレイ先生の言葉が直接分かる英語の方が良かったなあ、そのまま英語でマスタークラスを続けて欲しかったのですが、ブラレイ先生、フランス語に切り替えた途端、饒舌になっておりました。やっぱり、英語よりもフランス語の方が不自由がなかったみたいです。

 私、出入り口のドアのそばに座っていたのですが、始まってしばらくして、ルネ・マルタンがやって来て、マスタークラスを見学しようとしたようですが、あいにくの満員だったので、あきらめてすごすごと引き返していました。音楽ディレクターなのに、満員だと見れないんだな(笑)。

 さて、今回もマスタークラスで、私の心に残ったことを書き記していきます。

 クラスの初っ端に、ブラレイ先生が生徒さんに質問をしました。

 「私はショパンをレパートリーに入れていません。あなたは、誰のショパンが1番好きですか?」
 「サムソン・フランソワです」
 「サムソンは、ショパンを即興的に演奏しているように聞かせるけれど、そのためには、右手と左手が独立して動かせないといけません。片方がもう片方につられてはいけません」

 そう言って、ブラレイ先生が見本演奏をしてみました。すごく軽やかで、まるで音楽が波間で漂うかのような感じになりましたが、それを生徒さんが聞いて演奏しても、決してそうはならないのです。

 「右手と左手のルバートを揃えてはいけません。また右手と左手のアクセントも揃えてはいけません」

 そんな事を言っても、生徒さんが簡単にできるわけはありません。

 「では、私(ブラレイ先生)が左手を弾くから、君は右手を弾いてご覧なさい」と言って合わせたところ、すごく良い演奏となりました。

 「ピアノでは、右手と左手は別々の音楽家でないといけません。バレエで男性と女性がカップルになって踊るように、右手と左手は、独立して互いに支えながら演奏していかないといけないのです」

 すごく深い事を、実演をしながら、教えて下さいました。

 また、ブラレイ先生は、こんな事を言ってました。

 「ピアノはレガートもヴィブラートもできません。出来るような事を言う人もいますが、それはただのイマジネーションです。ピアノは打楽器なのです。だから、歌うように弾く事なんて物理的に不可能なのです」

 「ピアノの演奏にはイマジネーションが必要なのです。ピアノはレガートもヴィブラートも物理的に出来ません。しかし、ピアニストが強く念じて演奏すれば、レガートもヴィブラートも、客に“やっているように”聞かせる事ができるし“歌っているように”錯覚させる事もできます。そのように、出来ない事を、あたかも出来ているように思わせて弾くのが、ピアニストのイルージョンなのです」

 念ずれば、出来ない事も出来ているように聞かせられる…言っている事は、かなり無茶苦茶なんですが、その無茶苦茶を実演している人が言うと、無茶苦茶が無茶苦茶に感じられないのだから不思議です。

 ピアニストは、出来ない事をやってしまう、現代の魔術師でなければいけない…言っている事は本当にオカルトなんだけれど、ブラレイ先生は、そういうオカルトなピアニストなんだなあって思いました。

 で、私は、そんなブラレイ先生のオカルトっぽいところに、惹かれているのかもしれません。

 はあ…ブラレイ先生のマスタークラスを聞いて思った事は、やっぱりブラレイ先生のコンサートのチケットを買えば良かった。コンサートを聞きたかった!って事です。ほんと、うっかりしていたなあ…。

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2016年5月11日 (水)

LFJ2016 その5 二日目は朝から眠かった…みたいでした

 さて、LFJも二日目です。本日から本格参戦となります。意気込んで出発しようとしたら、外は大雨でした。うーむ、雨の中、傘をさして出かけると…会場で傘が荷物になってしまうわけで、さてどうしたものかと考え、天気予報とも相談した結果、見れるコンサートは減ってしまうけれど、出発を2時間ほど遅らせて、雨がやんでから家を出る事にしました。

 2時間後に家を出たものの、途中色々と乗り継ぎが良かったせいか、現地到着時刻は当初予定の90分後になりました。途中で30分時間を稼いだわけです。そのおかけで、ダメ元で、マスタークラスの整理券を貰いに行ったら、まだあったので、本日の1番目はマスタークラスを見ることにしました。

ヴァイオリンのマスタークラス

 先生は、ジュヌヴィエーヴ・ロランソー氏でした。名前だけでは分からないけれど、女性ヴァイオリニストでした。生徒さんが演奏してくれた曲は、ラヴェルの『ツィガーヌ』でした。

 やはり昨日、目一杯活動した疲れが残っていて、マスタークラスの前半部分はたっぷり寝てしまった(ごめんなさい)のですが、レッスンの後半部から、私の心に残った事を書き連ねてみます。

 「やりたい事があるのは分かるけれど、それができていない」 生徒さんがあれこれ苦心しているのを見たロランソー先生がおっしゃった言葉です。生徒さんの動きを見て、先生としては、その先(生徒がやろうとしている事)が読めたのでしょうが、生徒の方はそれができないわけです。先生はアドヴァイスとして「力を抜きなさい」「緊張を取り除きなさい」と言ってました。緊張して、カラダがこわばると、あっちこっちに力が入り、その結果、思うようにカラダが動かなくなるのだから、まずは脱力しなさいって言ってました。もっとも「それが出来る様になるには、まだ数ヶ月かかります」とも言ってました。これはテクニックの話ではなく、脱力の話ね。力を抜けと言われて、簡単に力を抜くことができるようになるまで、数ヶ月はかかる…つまり、それくらい脱力って難しい事なんですね。

 「息をたっぷり吸って、たっぷり吐いて」 音楽とブレスは関係するのだそうです。ヴァイオリンは奏者が呼吸をしなくても演奏できる楽器ですが、それでも呼吸が浅いと、音楽が単調になるのだそうです。だから、たとえヴァイオリンであっても、息は深く吸って、しっかりと吐かないといけないのです。

 「ヴァイオリンの表現や表情は弓で作ります」 弓の圧力は弱すぎても強すぎてもいけないのだそうです。弱ければ十分に鳴らないし、強ければ音の表現が飛んでいってしまいます。

 「フレーズを切るごとにブレスをする」 歌や管楽器の人には自明の事ですが、弦楽器ても、フレーズとブレスは関係するのだそうです。

 「音楽を演奏している時は、その音楽にふさわしいキャラになりましょう」 楽しい曲を演奏する時は楽しい人に、悲しい曲を演奏する時は悲しい人にならないといけないのだそうです。で、この曲の場合は、かなり神経質な人間にならないといけないのだそうです。つまり、曲を演奏するためには、まず自分がその音楽を体現するキャラになってしまえ…という事です。

 「カラダを無駄に動かさない」 カラダを無駄に動かすと、様々な動作が不安定になり、音に影響が出る(さすがに私でも分かります)から、カラダは無駄に動かしてはいけないのです。

 色々なアドヴァイスをしながら、時々、先生は生徒の楽器を借りて見本演奏をしました。その際、先生と生徒では演奏がまるっきり違い、先生の演奏は非常に表現力にあふれたモノだという事は良く分かりますが、楽器の音は、ほぼ一緒なんですね。つまりヴァイオリンの音は、奏者の違いではなく、楽器の違いによって生まれるわけです。そして、音楽は、音色の影響だってあるけれど、やはり表現の違い、つまりは奏者の違いが大きいなあとも思いました。

ピアノ連弾(伊賀あゆみ,山口雅敏:ピアノ)

 次は、国際フォーラムの隣にある東京ビルTOKIAの1階で行われた無料コンサートを聞いてきました。

モシュコフスキー:火花
ファリャ(山口編):愛のワルツ
ファリャ(山口編):火祭りの踊り
ベートーヴェン(ラヴィーナ編):交響曲第9番より 第4楽章「歓喜の歌」

 伊賀さんのピアノは2012年以来の4年ぶりです。以前も山口さんとピアノデュオだったのですが、その時は特にコメントがなかったのですが、このお二人、ご夫婦なんだそうです。他人事ながら、ビックリしてしまいました(だって、ちょっともご夫婦には見えないのだもの)。

 このお二人のピアノ連弾にはポリシーがあるようで、余り耳慣れない曲、とりわけ世界初演とか日本初演とかご当地初演とかにこだわっているのだそうです。確かに、今回の演目も耳慣れない曲ですよね。

 例によって、私はピアノは詳しくないので、よく分かりませんが、それでもモシュコフスキーやファリャに関しては、なんかすごかったです。

 面白かったのは、ラヴィーナ編曲版の「歓喜の歌」です。ベートーヴェンの交響曲をピアノ連弾にしたモノって、数は少ないけれど、無いわけではないし、私も音源で何度か聞きましたが、このラヴィーナのモノはベートーヴェンと同時代に編曲されて出版されて、あっという間に絶版になってしまった、貴重な楽譜なのだそうです。

 いやあ、ずっと絶版のまま埋もれさせておいて良かったんじゃないかな?

 この編曲は、色々とダメな編曲だと思いました。と言うのも、オーケストラ部分をピアノに移すのに一生懸命で、合唱や独唱部分がうまく移植されていないのです。歌が入っている部分に関しては、歌がメロディーなのに、そのメロディー担当の合唱とか独唱がオーケストラ部分に埋もれるように編曲されていたり、オーケストラの動きが大変な箇所だと、ごっそり省略されていたり…、こりゃあダメだなって思いました。

 これ、もしかしたら、歌や合唱の練習の際に使う、ピアノ伴奏譜なんじゃないかしら? 単独でコンサートにかけられるような編曲ではないんじゃないかしら?

 もう二度と聞かなくてもいいや…と思いました。まるで、歌なしメロディー無しのカラオケ伴奏を聞いたような気分になりました。

 もったいないなあ…、伊賀さんにしても山口さんにして、腕のいいピアニストなのに、こんなつまらない曲を演奏して。ほんと、もったいない。そう思いました。珍品と言うか、ゲテモノなので、一度は聞いてもいいかなって思いましたが、二度は結構です。ピアノとピアノの腕と演奏時間がもったいなあ…って思いました。

シューベルトの歌曲(コロンえりか:ソプラノ、広瀬悦子:ピアノ、吉田誠:クラリネット)

 時間ギリギリに会場に飛び込みました。そういう事が可能なのは、有料コンサートで指定席だからです。

春に D882
野ばら D257
月に寄す(第2作)D296
ます D550
ナイチンゲールに寄す D497
恋人のそばに D162
若い尼僧 D828
夜のすみれ(はなだいこん)D752
ガニュメート D544
さすらい人の夜の歌 D768
岩上の羊飼 D965

 で、会場に飛び込む時に見つけたのが、曲目変更のお知らせでした。ほぼ、全曲変更! 「え!」と思ったものの、会場入口で配布しているプログラムは訂正されているだろうとタカをくくったら、全く変更が反映していませんでした。つまり、開演直前に変更されたようでした。

 プログラムの変更の仔細が分からずじまいのまま、本番を迎えてしまいました。それでもシューベルトに詳しい人なら、演奏を聞けば、どの曲を歌っているのかか分かるのでしょうが、私はそんなにシューベルトには詳しくないので(だってリートなんだもの)、ちょっと困ってしまいました。だって「野ばら」と「ます」ぐらいしか分からないもの。こんな事なら、予習してくるんだった…。

 せっかく訳詞をいただいたのに…曲目変更では、困ってしまいました。リートって、詩の内容が分かっナンボじゃない? だから訳詞を見ながら歌を聞きたかったのに…。でもまあ、せっかくの有料公演だから、気持ちを切り替えて、歌詞の内容を分からないまま聞くことにしました。

 いやあ、やっぱり、ドイツリートって、地味だ(涙)。良いメロディだとは思うけれど、地味だ。いつも、リートは歌詞と見比べながら聞くから気が付かなかったのかもしれないけれど、音楽だけ聞くと、やっぱり地味だ。ソプラノさんの歌声は、美しくて澄んだ感じで、いかにも歌曲向けの軽い声なんだけれど、歌っている音楽が地味だから、今ひとつパンチを感じられませんでした。

 歌の意味が分からないと、ドイツリートって、こんなにつまらなく感じられてしまうんですね。ある意味、新鮮な感覚にビックリしています。

 演奏が終わって、周囲のオバちゃんたちも「歌っているのと歌詞カードが全然違うじゃないの」と文句言ってましたが、この人達は、それ以前に曲目変更があったことを知らなかったようです。

 曲目変更の件くらい、歌い出す前に、少しアナウンスをしてくれれば済むのに、それを怠った事で、またもLFJの評判が下がったんじゃないかって思いました。残念だな…。

 で、遅めの昼食を食べようと、国際フォーラムを出たら、あっちこっちのお店がお休みでした。そうだね、丸の内ってオフィス街だって事を忘れてたよ。休日はたいていの食べ物屋さんがお休みになるんだね。で、あっちこっち歩いて、なんとか昼食を確保しました。なんだかんだ言って、毎年、昼食難民になってしまう私なのでした。

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2016年5月 9日 (月)

LFJ2016 その4 ハイライトオペラは、やっぱりいい!

お琴とソプラノ(竹内恵美:ソプラノ,多田彩子:二十五絃箏,永井英里香:ピアノ)

 LFJでお琴ですよ。珍しいですね。

春よ[ティリンデッリ]
蝶と花[フォーレ]
たんぽぽ[中田喜直&三好達治]
さくらさくら[日本古謡]
主よ人の望みの喜びよ[バッハ]
春の海 歌曲編[宮城道雄&下司愉宇起]
タイム・トゥ・セイ・グッドバイ[サルトーリ]

 『春よ』『蝶と花』『たんぽぽ』の3曲は、ソプラノとピアノだけで演奏でした。それにしても『春よ』は名曲だと思います。ソプラノで歌われることが多い曲だけれど、私も来年あたり歌ってみようかな…って思いました(季節モノだから、いつ歌ってもいいってわけじゃないしね)。

 『さくらさくら』から、お琴が演奏に加わりました。お琴と言いますが、今回使われたのは、二十五絃箏という、明治時代に作られた、比較的新しい楽器なんだそうです。だから、奏者の数も非常に限られているとか…。ちなみに、普通のお琴は十三弦なんだそうです。だから、普通のお琴の倍の弦を使っている…ということは、音域も倍あるって事ですね。

 お琴は撥弦楽器です。ですから、これに対応する西洋の楽器はハープですが、日本のお琴はハープと違ってヴィブラートが掛けられますので、ヴァイオリンのような泣き節を加えて演奏できるわけで、表現力が、かなりある楽器なんですね。すごいね。

 『さくらさくら』と『春の海 歌曲編』は、ソプラノさんにはキーが低いのか、歌いづらそうな感じがしました。もっと低い声の人が担当したら、感じがだいぶ変わったんじゃないかな?

 『主よ人の望みの喜びよ』はピアノとお琴の2人で演奏で、これはこれでおもしろかったです。

 最後の『タイム・トゥ・セイ・グッドバイ』は、1番のメロディをお琴が、2番のメロディをソプラノが担当しました。最後のAのロングトーンを、まるでテノールが歌うような歌い方でまとめ上げていました。会場はすごく湧き上がり、私の隣にいた老夫婦は大喜びをしていました。アンコールを求める声もあったくらいでした。すごいなあ。でも、ああいう歌い方は、ソプラノ的には邪道なんじゃないの(って、ちょっとやっかんでみる:笑)。

 ここまで聞いたところで、重い腰をあげて、ようやくパソナから出て行った私でした。当日は、すごく風が強くて、パソナを出た途端に、風で帽子が飛ばされてしまい、散々な目にあいました(死ぬかと思った…)。

 東京国際フォーラムのEホール(旧展示ホール)に着いて、座席を確保して、一息ついたところで、すぐそばからバンドの演奏が聞こえました。

木管五重奏

 たまたま私が座った席が、管楽器ダクのブースのそばで、そこで木管五重奏の演奏が行われ、私は座席に座ったまま聞かせていただきました。聞こえてきたのは演奏音だけで、途中のアナウンスなどは全く聞こえず、演奏者の姿も見えず、曲紹介も聴こえなかったのですが、たぶん、セットリストはこんなものじゃなかったかな?と、うろ覚えで書きます(ごめんなさい)。

カルメンより
  アラゴネーゼ
  ハバネラ
  セキディーリャ
  行進曲

 木管五重奏ですが、フルート、オーボエ、ホルン、バスーン、クラリネットという編成じゃないかな(耳で聞いただけなので、間違っていたらごめんなさい)。演奏が素晴らしかったのは当然として、アンサンブルっていいなあって思いました。

 我々アマチュアがアンサンブルと考えると、合唱とかフルートアンサンブルとかの、同族楽器同士のアンサンブルを思い浮かべがちです。これは仲間を集めやすいという事で作りやすいのですが、聞く側からすると、同族楽器のアンサンブルも悪くないけれど、異なる楽器同士のアンサンブルの方が個性の発露という点からも、聞いていて楽しいなあと思いました。

 それにしても、カルメンには捨て曲がないなあ…。

歌劇『魔弾の射手(ハイライト)』(丸の内フェスティバルシンガーズ、丸の内交響楽団、岸本祐有乃:指揮)

 そんなわけで、ダクの木管五重奏を楽しんでいるうちに時間となりました。(私的に)本日のメインイベント、ウェーバー作曲、歌劇『魔弾の射手』のハイライト上演となりました。

 丸の内フェスティバルシンガーズさんは、おそらく、アマチュアの合唱団でしょう。ここが主体となっての公演のようです。オーケストラは、同じくアマチュアの丸の内交響楽団でした。合唱団の方々は(もちろん)合唱部分を担当し、ソロはプロの方々にお願いしているようでした。まあ、いわゆる“市民オペラ”形式の上演です。

 会場がホールEという事もあって、ソリストたちはミュージカルマイクを使用し、合唱団とオーケストラは天井から下がっているマイクで音を拾っているようでした。まあ、ここではマイク無しの状況での演奏は難しいでしょうから、これはこれでアリだと思います。ただ、マイクの制約が付くので、リハーサルでは、立ち位置に気を使っていましたね(音が拾いやすい場所と、拾いづらい場所があるようでした)。

 ハイライト上演ですから、曲と曲をアナウンスで埋めていくのですが、それを担当されたのが、イタリアの方でした。ドイツのオペラをイタリア人が日本語で解説するという、国際色豊かなアナウンスでした。この方の日本語は、分かりやすい日本語で聞いていて不自由はなかったのだけれど、すっごい早口だったのですよ。あんなに早口でペラペラしゃべっているのに、ちゃんと通じるんだから不思議なものです。ちなみに、あれだけたくさんしゃべっても、だいたい1分程度のアナウンスで収めていました。やはり、ハイライトオペラでのアナウンスは、せいぜい1分が限界か…。ちなみに、アナウンスの内容だけれど…物語のストーリーには一切触れることはなく、次に歌われる曲の簡単な状況説明だけでした。曲の前後の事や、登場人物の説明すらなく、はっきり言って、何が行われるのか…冷静になって聞いていると、何も分からないのですが、雰囲気で分かったような気になってしまいます。あれじゃあアナウンスなんて無くても一緒…なのですが、そうは言っても、ハイライト上演のアナウンスがあるとないとでは大違いなわけで、とりあえずアナウンスが有りさえすれば良いみたいですから、あの程度のアナウンスでいいって事なんでしょうね。

 私もボエームの台本を、あの程度のモノに書き改めるか…と思い直した次第です。

 さて、演奏そのものは、普通に良かったです。合唱団の方々の気合を強く感じました。練習期間は一体どれくらいだったのでしょうか? かなりの完成度でした。

 私、『魔弾の射手』というオペラそのものをよく知らなかったのですが、あれこれと知っているメロディを耳にしました。結構、有名な曲なんだなあと改めて確認しました。序曲のメロディは讃美歌「主よ、御手もて」だしね。男性合唱である「狩人の合唱」もよく耳にする曲でした。他にも聞き覚えるメロディがありました。

 今度、きちんとハイライトでない上演を見てみようと思いました。

 この日は『魔弾の射手』が目的だったので、これを見終えて、さっさと帰宅しました。だって、翌日もLFJに来るつもりだったので、体力を温存しておかないと…ね。で、さっさと帰ろうと思ったら、電車が途中で止まって、1時間ぐらい電車の中に閉じ込められました。東海道線が、上野東京ラインになってから、こんな感じの電車の遅れが頻発するようになりました。明らかにJRの電車運行能力が落ちているんだなあ…と感じています。競争相手がいない路線だから、露骨に手を抜いているのかしら。

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2016年5月 8日 (日)

LFJ2016 その3 ブラームスは、やっぱりいいですね

 賑々しいポピュラーコンサートの後は、渋いブラームスのコンサートでした。

ブラームスコンサート(塩崎めぐみ:メゾソプラノ、正田響子:ヴィオラ、宮崎真利子:ピアノ)

 こう言っては申し訳ないのだけれど、ここまでが前座で、ここからが本番って感じの出演順を感じました。それにしても、ブラームスは渋くてカッコいいです。

6つの小品より、第1番『間奏曲』
子守歌
2つの歌『沈められた憧れ』『聖なる子守歌』

 1曲目の『間奏曲』はピアノ独奏でした。ffは十分に大きかったのだけれど、ppは極めて繊細だったので、静かな会場で聞きたかった演奏でした。いやあ、本当に音響の良い音楽ホールで聞いてみたかったですよ。ここはエアコンの音がうるさすぎる(涙)。

 2曲目の『子守歌』は、いわゆる『ブラームスの子守歌』って奴で、メゾソプラノ+ヴィオラ+ピアノの編成で演奏してくれました。

 で、これが良かったんですよ。歌が立体的にカラフルに聞こえたんですね。おそらく、子音をとてもきれいに歌ってくれたから立体的に、母音を明瞭に歌ってくれたのでカラフルに聞こえたのだと思います。私はドイツ語はほぼ解しませんから、言葉の意味的なモノは分かりませんが、言葉の響きが旋律の流れに伴って、声という楽器を楽しませていただきました。

 同じ事は3曲目の『2つの歌』でも言えます。イタリア好きな私ですが、リートもいいなあと思いました。それに言葉の意味は分からなくても、メゾさんの声の表現を聞いているだけで、おおよその事は分かります。これってすごいことだよね。無料コンサートにはもったいない演奏でした。アンコールをしても良かったなら、ぜひアンコールを求めていたと思います。

ピアノ連弾(松岡磨美・安岡奈緒:ピアノ)

 動物の謝肉祭[サン=サーンス]

 この曲は、本来は2台ピアノのための曲なんだそうだけれど、今回は連弾用にアレンジされたバージョンで聞きました。私はピアノに詳しくないので、アレンジされて、どう変わったかなどは分からないけれど、とても面白く感じました。それにしてもこの曲、絶対に真面目な曲ではなく、ジョークソングの一種なんだろうなあ…。

 小品集ですし、なんかしょーもない曲もありましたが、それでも光る曲もあって、私的には『水族館』『化石』『白鳥』は、やはり名曲だなあって思いました。しかし『白鳥』に関しては、オリジナルのピアノで聞くよりも、よく耳にするチェロ編曲版の方がいいなあと思った事も事実です。白鳥が優雅に泳ぐ様は、減衰音ではなく持続音で表現するべきだと思ったわけです。ですから、チェロが最高だけれど、フルートの演奏でも、ピアノよりはいいんじゃないかなって思いました。

 ピアノでメロディを歌うのは難しいなあ…と思いました。

 お二人の演奏は、息もピッタリの丁々発止で、楽しめました。

クラシックコンサート(田代華菜:ソプラノ、内田尚志:テノール、三浦千佳:フルート、武田早耶花:フルート、久保朱那:ピアノ、田町公美:ピアノ、大久保愛:ピアノ、大橋理香:ピアノ)

 一時間ほど前にポピュラーコンサートを行った新入社員5名に、2年目と3年目の社員さんを加えてのクラシックコンサートでした。同じメンバーだけれど、ポピュラーとクラッシクでどう演奏の切り口が変わるのか、楽しみでした。

歌劇「ファウスト」より『この清らかな住まい』[グノー]
歌劇「ルサルカ」より『月に寄せる歌』[ドボルザーク]
組曲「鏡」より第4曲『道化師の朝の歌』[ラヴェル]
カンタービレとプレスト[エネスコ]

 さて1曲目は、テノールアリアの『この清らかな住まい』です。クラシックコンサートだし、当然、テノールが歌うわけですから、もう私はワクワクが止まりませんでした…と言うのも、このパソナのコンサートの出演者は、毎年毎年ほぼ女性奏者だけなんです。だから、珍しく登場してきた男性の出演者には期待しますし、それがテノール歌手となれば、もう期待値マックスな私なのでした。

 テノールの彼ですが、先ほどのポピュラー発声とは変えて…あれ? あんまり変わっていなような気が…。うむうむ…うむ?って感じでした。で、よくよく耳をそばだてて聞けば、多少は声に張りと深みがあるかも…しれません…かもしれません。

 いやあ、実に小声量で、よく聞こえないのです。舞台で歌った声が、観客の手前の水田にボトボトと墜落しているんです。ああ、残念。音波としては感知できるのですが、歌としては、我々の手前で失速して墜落しているのです。ほんと、残念。

 でも、彼の名誉のために書き添えておくと、歌は…技巧的に上手いと思いました。さすがはプロだねって感じです。実際、このグノーの『この清らかな住まい』という曲は、難曲中の難曲であって、まあ、普通のテノール歌手ならば、なかなかコンサートにはかけないだろうというほどの難曲(ハッキリ言っちゃえば、コンサートではなくコンクール向けの曲…と言えば、分かるでしょ)なのですが、それをわざわざコンサートに持ってきて、難なく歌っているんだから、それは立派なものです。聞かせどころのHi-Cだって、ファルセットぎりぎりの一番美味しいところで歌えているんだから、本当に上手だなって思いました。

 でもね、ここは学校ではなく、コンサート会場なんだよね。

 学校なら上手にミスなく歌えると、良い点がもらえるのだろうけれど、コンサートではミスなんてあったとしても、それ以上の感銘を客に与えられたらOKなんだよね。大切なのは、客に感銘を与える事であり、そのためには、まず、客に歌を届けないと…ね。ミスがあろうがなかろうが(だいたい客は、歌っている歌そのものを知らない事も多いから)、そんな事は客的には、どうでもいい事なんだな。

 素直に感じた事を書くと…技巧に声が伴っていないのかな?って思いました。音楽なんて、観客に届けてナンボでしょ。まあ、歌唱テクニックはともかくとして、今後は当然発声テクニックを磨いていくでしょうから、今後に期待って事になるのかな? まあ、まだ若いんだし、何とかしてくる事でしょう。

 とにかく、Hi-Cなんて美味しい箇所を難なく歌っちゃダメだよね(笑)。それじゃあ客が喜ばないよ(大笑)。ああいうところは、楽に出せたとしても、苦しげに歌い「とっても大変な歌を苦労して歌っているんですよ」というのをアピールしないといけないのがプロなのにね。歌の聞かせ方を考えながら歌わないと…ね。

 発声も含め、数年後に期待です。これだけの技巧を持っているんだから、これで声が出るようになり、歌の聞かせ方が分かってきたら、鬼に金棒って感じになると思いますよ。

 2曲目の『月に寄せる歌』は、ソプラノ+フルート+ピアノの演奏で、音楽的にもエンタメ的にも、十分水準に達していて、すでにお金のいただけるパフォーマンスだと思いました。

 だって、三人とも若くて美人だし、演奏も上手だし、ソプラノさんは美声だしね。ただ、問題があるとしたら、このくらいの美人で演奏が上手で美声な人たちって、今のクラシック界には掃いて捨てるほどいるって事です。ソプラノもフルートもピアノも、過当競争だからね。水準以上の力があっても、プロとしてやっていくには、色々と難しいんです。売れるかどうかは、マネージャーの腕次第でしょうね。

 それにしても『月に寄せる歌』という曲は、名曲ですね。実に美しい曲です。まあ歌詞がチェコ語というハンディがあるせいか、余り歌われないのが気の毒になってしまうほどの名曲です。もっと多くの人に知られてもいい歌だよね。

 以上で新任社員の部は終了。次は2年目のピアニストさんによる『道化師の朝の歌』でした。この曲、LFJではよく聞く曲です。この曲『~朝の歌』というタイトルで、なんかさわやかな雰囲気がしそうな気もしますが、実は「飲み過ぎてグデグデになって朝を迎えた、朝帰りのオッサンの歌」なんだよね(笑)。しかし、そういうグデグデな感じを一切感じさせない、パリッとした演奏でございました。

 お次は3年目のフルートさんによる『カンタービレとプレスト』でした。いかにもフルートっぽい曲で、フルートの音色を楽しむには良い曲だと思いました。聞いていて、思わず演奏に引きこまれてしまいました。まあ、曲自体は、無名な曲なんだけれどね…。良い曲なのに、無名な曲って奴を聞く度に、フルート音楽そのもののマイナーさを感じて、なんとなく寂しくなってしまう私でした。

 ここまで6連続、パソナに居座ったままコンサートを聞いていた私ですが…この後もまだまだ居座り続けるのでした(笑)。

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2016年5月 7日 (土)

LFJ2016 その2 ポピュラー系のコンサートだって、悪くはないです

 パソナ本社に、そのまま居座り続けて、次のコンサートを待ちました。

フルートコンサート(フルート:長谷川絢香)

 次のコンサートになっても、エアコンの音はガンガン響いていました。普通、いくら大きな騒音でも、そこにそれなりの時間いたら、耳が慣れるものですが、ここのエアコンの音は、全然慣れないです。陽気もいいし、エアコン、必要なのかな? ああ、エアコン止めてもいいから、静かにしてほしいなあ。

 さて、ソプラノの次はフルートのコンサートでした。で、フルートと言えば、私の興味関心は、奏者の使っているフルートは、シルバーなのかゴールドなのかって事で、さっそく、それを見分けようとしましたが、奏者の手にしているフルートが、なぜかシルバーに見えたり、ゴールドに見えたり、なんか不思議な感じがしました。

 結局、この会場のライトが、かなりの濃い黄色のライトと白い光のライトの二つを混在させて使っているので、ステージ上の立ち位置がちょっと違うだけで、黄色い光が当たったり、白い光が当たったりして、肝心のフルートが、シルバーであってもゴールドであっても、黄色い光が当たっている場所では、同じように肉眼では黄色に見えてしまう事に気付きました。じゃあ、白い光が当たっている場所で判断すれば…と思うでしょうが、目が黄色いライトに慣らされてしまい、色がよく分からなくなってしまいました(笑)。

 とは言え、目を凝らして見た結果と、ライトの光の加減を脳内補完した結果を合わせた結論として、私の目には黄色いフルート(つまりゴールドフルート)に見えるけれど、おそらく、あれは黄色い光が当たっているシルバーフルートであろうと思ったわけです。と言うのも、フルートがゴールドに見える時は、演奏者の顔も、まるで肝臓病患者のような、黄疸の出ているような顔色に見えていましたからね。あんな顔色の人がコンサートできるわけはないので、かなり強い黄色が当たっている…と思ったわけです。

 おそらく、この会場のライトは、稲の成長に必要な光が出るように、黄色いライトと白い光のライトの二つで調整されているのでしょう。そして、室内であるけれど、おそらく太陽光に近い光を作っているのだと思いますが、やはり人間の目には、かなり黄色い光になって見えているのです。で、その光の設備のまま、音楽コンサートをやってしまうと、何もかもが黄色く見えてしまい、黄色い照明がアダになるわけです。

 まあ、何でもかんでも黄色っぽくなっても、音には関係ないから、いいっちゃあいいんです。

シリンクス[ドビュッシー]
フルートソナタ『ウンディーネ』[ライネッケ]

 最初の『シリンクス』は、フルート独奏曲としては定番中の定番曲です。ff~ppまで、美しい音色で演奏されました。いいなあ。この方の音色は、全体的に太めの暗めで、一般人が思うフルートの音色とは、ちょっと違うかもしれないけれど、楽器の音としては、なかなかに美しいです。

 1曲目はあっという間に終わり、すぐ最後の『ウンディーネ』になりました。この曲、4楽章まであって、演奏時間も20分程度あるので、今回のコンサートは、こちらの曲がメインになるわけです。

 しかし、このライネッケのフルートソナタ。フルートの演奏会に行くと、割りとよく聞きます。いい曲だと思うけれど…フルートオタクしか知らない、隠れた名曲なんだよね(溜息)。フルート音楽的には名曲になると思いますし、耳当たりだって悪く無いと思うのだけれど、やはり聞いた後、観客の心に爪痕を残せるタイプの曲とは違うので、一般的な名曲の中には入れてもらえないんでしょうね。で、フルート音楽って、たいてい、こんな感じの曲ばかりだよ。「悪く無いんだけれど、なんか残らないんだよね…」って感じの曲ばかりになってしまうのが、フルート音楽の悲劇なんだと思います。ピアノ音楽におけるショパンのような作曲家が、フルート音楽には現れなかったって事なんだろうなあ。

 演奏自体は、良かったと思うけれど、ライトのせいもあって、どうしても気が散ってしまいました。と言うのも、フルート全体はシルバーだろうと思ったけれど、リップの部分が、どうしてもゴールドに見えてしまって、最後まで「あのフルートのリップはシルバーなのかしら、それともゴールドなのかしら」と、そればかりを考えてしまいました。

 と言うのも、フルートの音がね…なんとなく、ゴールドっぽい感じがしていたし、目で見た感じもゴールドなんですよ。でも、ライトは黄色でシルバーも黄色く見えちゃう照明なんですよね…と、音楽自体とは関係ない部分に気が散ってました。ごめんなさいです。

ポピュラーコンサート(田代華菜:ソプラノ、内田尚志:テノール、三浦千佳:フルート、久保朱那:ピアノ、田町公美:ピアノ)

 その次は、今年のパソナの新入社員さんたちによるポピュラーコンサートでした。

情熱大陸[葉加瀬太郎]
ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)[サティ]
オー・シャンゼリゼ[ウィルシュ&ディーガン]
トップ・オブ・ザ・ワールド[カーペンターズ]
銀河鉄道999[ゴダイゴ]
ミュージカル「アニー」より『トゥモロー』[ストラウス]

 1曲目の『情熱大陸』は、原曲はヴァイオリン曲ですが、今回はピアノ連弾(一台のピアノを2人で弾く)でした。ヴァイオリンがピアノに変わっただけなんですが、それだけで、曲のイメージがガラッと変わります。ヴァイオリンは泣き節だと思うのだけれど、ピアノだと泣けない分、無闇に音数が増えてしまい、それを受け付けられない人だとダメだと思うけれど、私は楽しみました。

 2曲目の『ジュ・トゥ・ヴ』は、ソプラノ+フルート+ピアノの演奏でした。この曲は、そもそもシャンソンであって、歌詞も男性歌手用と女性歌手用の2つあるそうですが、今回は女声用の歌詞で歌ったそうですが…フランス語なので、よく分かりませんでした…と言うよりも、この曲って、男性歌手用の歌詞がある事を知らなかったのでビックリでした。そうか、男性が歌ってもいいんだ…と思った次第です。

 歌ったのが、クラシック系ソプラノ歌手さんでしたから、いわゆるシャンソンのイメージとは違った感じでしたが、なかなか良かったです。個人的には、シャンソン系のぼそぼそ歌唱よりも、思いっきり声を出して伸びやかに歌う、クラシックスタイルの方が好きです。

 3曲目は、テノールの人でした。片手にフォークギターを持って登場したので、あれあれあれ…と思っていたら、ギター弾き語り+ピアノの組み合わせで歌い出しました。ちなみに、歌にはきちんとマイクを使い、ぼそぼそとポピュラー発声で歌っていましたので「だったら、テノールって名乗るなよ」とちょっぴり思いました。

 まあ、テノールには、オペラとロックやポピュラーの二刀流の人もたくさんいるので、この人もそんな感じの人なのかなって思ったわけです。で、今回は、ポピュラー歌手として歌ってくれているんだなあ…と納得させながら聞きました。それにしても、この曲、ギターが似合わないよなあ(笑)。伴奏は、ピアノだけでも良かったんじゃないかしら?

 4曲目は、カーペンターズの「トップ・オブ・ザ・ワールド」です。歌手も男性と女性の2人がいるので、てっきり、カーペンターズ並に男女デュオで歌ってくれるのかと思ったら、フルート+ギター+ピアノという演奏形態でした。ああー、ヴォーカルラインをフルートで吹くわけだね。

 勝手に期待して、勝手にがっかりするのは、私の悪い癖です。でもまあ、確かにカーペンターズの曲って、フルートが似合うよね。

 5曲目の『銀河鉄道999』は「何か昭和っぽい曲を…と思って選曲しました」って紹介していたような…。まあ、確かに昭和の曲だけどさあ…。これも男性歌手がいるんだから、ノリノリで歌ってくれるのかと思ったら、ピアノ連弾で歌はありませんでした。演奏は頑張っていたけれど、なんか色々と違うんだよなあ…と、ゴダイゴファンとしては、苦言を呈したいです。少なくとも、ミッキーのオルガンソロの部分は、あのニュアンスを再現してくれなきゃイヤだよぉ。

 最後の『トゥモロー』は、全員総出の演奏でした。今回、テノールの人はマイクを使わないで歌っていたので、彼の歌唱は全然聞こえませんでした。そりゃあ、ポピュラー発声のままで、マイク無しはキツイよね。ここは、クラシック発声に切り替えるか、マイクを使って歌えば良かったのにね。残念なのは、そこだけで、後は良かったです…ってか、このコンサートで一番良かったのはこの曲かもしれません。

 この人たちは、1時間後に同じステージで、今度はクラシック系コンサートをしてくれるので、それを楽しみに待つことにしました。

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2016年5月 6日 (金)

LFJ2016 その1 まずはお一人でお出かけをしました

 さて、今年も、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(以下LFJと略)の季節がやって参りました。今年も例年通り、丸の内に参戦してきました。

 例年、初日と最終日の2日に渡って参戦してきた私ですが、今年は事前発表のあった有料コンサートのリストを見た結果「今年は1日だけ行けばいいか!」という結論となり、色々と考えて、中日だけに行くことにしていました。

 いやあ、だってね。LFJも、以前ほどの規模ではなくなり、コンサートの数も悲しくなるくらいに減ってしまったじゃないですか? もはや、全盛期の半分以下の規模の音楽祭になってしまいました。当然、見たいコンサート、聞きたいアーチストだって、激減ですからね。なのに無理して、コンサートに行くのも、アレかな?って思って「今年は一日だけにしよう!」と決心したのです。

 まあ、お疲れも溜まっているので、LFJに行かなかった日は、休息に当てようかなって思っていた事も事実です。なので、そういう予定を当初から組んでいたのです。

 でも、間際になって発表された、無料コンサートのメニューを見て、気が変わってしまいました。「いやいやいやいや~、これは例年のように、初日は外せないんじゃないですか!」と思ったわけです。で、急遽、LFJを初日から参戦することに決めたのは、なんと、LFJ前日だったりします(笑)。

 なので、いつもなら夫婦2人で出かけるのですが、妻はすでに別件が入ってしまっていたので、仕方なく(笑)、一人でLFJに出かける事にした私です。

 と言うわけで、LFJ初日から、オッサンが一人で音楽祭を見に行ったわけです(ああ、寂しいねえ)。

ソプラノ・リサイタル(ソプラノ:山口和江)

 と言うわけで、向かった先は、日本橋にあるパソナ本社です。なんだかんだ言って、ここ数年、LFJと言うと、このパソナ本社でのミュージックメイトのコンサートに行っちゃう私でした。だって、ここのコンサートって、声楽とフルートとピアノがメインなんだもん。もろ、私好みの音楽ばかりやってくれるわけだから、そりゃあ行くしかないよね。

 今年は、一番最初のコンサートから見る事にしました。

 行ってみたら、今年は今までとはステージの場所が変わっていました。この会社の入り口入ってすぐの、本来なら、ロビーとかコンコースとか呼ばれる場所に水田を作っているのが、この会社の特徴で、いつも、この水田に蓋をして、その上をステージにし、その周りを取り囲むように座席をセッティングしていたのですが、今年は、水田に水を入れて、花(アヤメかな? かきつばたかな? 花菖蒲かな?)を咲かせていました。ステージは、水田と玄関ドアの間のスペース(いつもは観客席になっている場所です)で、客席は水田の向こう側に配置され、例年のように、演奏者の後ろからコンサートを見る…という事は無くなった代わり、どこからもちょっとずつ遠い座席配置となってしまいました。

 まあ、遠くなった分、演奏者が頑張れば良いだけの話なんだけれどね。

 それと…たぶん、去年も書いたと思うけれど、この会場のエアコンの音がうるさくてね…。おまけに、今年は水田に水を入れているものだから、水を入れるモーター音もうるさくて…無料コンサートだから文句は言わないけれど、これが有料ならば、当然クレームの対象となるほどの騒音で…そんな中でやる演奏家も大変なわけです。

 とりあえず、この日最初のコンサートは、ソプラノさんのリサイタルだったわけです。

彼方の光[村松祟継]
星に願いを[ハーライン]
からたちの花[山田耕筰]
小さな空[武満徹]
アヴェ・マリア[マスネ]
虹の彼方へ[アーレン]

 うーん、頑張っているのは分かる。でもね、歌手がエアコンやモーターの音に負けちゃダメだよね。観客に、そういう雑音が気にならない程度の音量では歌って欲しかったです。「ああ、エアコンの音がウルサイなあ…」と客に思わせちゃダメだと思いました。

 1曲めの『彼方の光』という曲は、日本人作曲家さんの作品なんですが、歌詞は英語なんですよね。でも、英語で歌っているという事に気づいたのは、曲が終わる頃になってからです。と言うのも、よく聞こえないんですよ。何か、遠くの方でアウアウ言っているのは聞こえるけれど、それか何語で、何を言っているのか分からない程度にしか聴こえなかったのです。

 2曲目の『星に願いを』も、日本語歌詞で歌っているのか、英語歌詞で歌っているのかの判別が、なかなかつきませんでした。結局、英語で歌っていたのですが、声量もさることながら、たぶん、この歌手さん、英語が苦手なんだと思いました。だから、よく聞こえないんだよね。特に英語の子音の発音が苦手そうでしたね。こちらも頑張って耳をそばだててみたのですが、母音は聞けるのですが、子音が全然聞こえず、こちらで脳内補完をしてやって「ああ、あの歌詞なんだな」と分かるくらいでした。まあ、英語で歌うのって、難しいからね。英語が苦手なんだろうなあ…と思った次第です。

 で、それを確信したのは、3曲目の『からたちの花』になってからです。いやあ、最初の2曲は残念でしたが、この『からたちの花』は良かったですよ。ここまで、何を言っているのか聞き取れなかったわけですが、この『からたちの花』は、必要にして十分な声量で、何を言っているのか、ちゃんと分かりましたもの。歌手が自信を持って歌っているのが分かりました。

 で、4曲目の『小さな空』は曲の良さもあって、とても良かったですね。ほんと、この曲、名曲ですね。私も歌ってみたいけれど、この曲はテノールで歌うよりも、ソプラノで歌った方が良いでしょうね。

 5曲目の『アヴェ・マリア』はマスネの作曲という事で、私の聞いたことのない曲でしたが、よくよく聞いてみたら、これ、ヴァイオリン曲として有名な『タイスの瞑想曲』だね。この器楽曲にラテン語の歌詞を載せてみました…というパターンで作られた曲でした。

 で、最後が『虹の彼方へ』という、再び英語の歌となりました。英語の聞き取りにくさは、あまり変わりませんでしたが、1,2曲目よりも声が出ていました。このソプラノさんは、スロースターターなのかもしれません。最初っから、コンサートの時間は30分と決められているのだから、最初の最初から声を温めておいて、バンバン歌わないといけないのになあ…とも思いました。

 まあ、ウルサイことも書きましたが、総じて楽しかったですよ。ただ、この歌手さんは30分ではなく、もっと長い時間のコンサートで聞きたかったです。ちょっと時間が短かったような気がします。あと、曲目的に、あまり本気を出していないような気もするんですよね。まあ、まだ若いのだし、頑張れ頑張れ。

 コンサートが終わって、ちょうどお昼となったわけだけれど、今年は昨年のように、お昼の休憩時間がなかったので、コンサートとコンサートの間の15分程度の休憩時間に、事前に買っておいた、おにぎりを食べてました。いやあ、水田を眺めながらの握り飯も悪く無いですよ(笑)。

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2015年5月17日 (日)

LFJ2015 その10 これで2015年は終わりです

 プーランクのモノオペラを見て感服した私です。当初の予定ではこれで帰宅でしたが、今朝方、衝動的に最終コンサートを見たくなって、急遽チケットを入手したので、さっそくそちらに向かいました。

2015年 ラ・フォル・ジュルネ 最終コンサート

 会場は、あの大きなホールA。コンサートは、オペラとピアノ協奏曲とオーケストラ曲を順繰りにやりました。まさに、今回の“なんでもあり”っぽい感じのコンサートでした。

アマンダ・パビアン (ソプラノ)
アレッサンドロ・リベラトーレ (テノール)
ユリアンナ・アヴデーエワ (ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ロベルト・トレヴィーノ (指揮)

プッチーニ:オペラ《ジャンニ・スキッキ》より 「私のお父さん」
プッチーニ:オペラ《ラ・ボエーム》より 「私の名前はミミ」
ドニゼッティ:オペラ《愛の妙薬》より 「人知れぬ涙」
ヴェルディ:オペラ《ラ・トラヴィアータ》より 「乾杯の歌」
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16
ショパン:ワルツ第5番(アンコール)
マルケス:ダンソン第2番
ヴェルディ:オペラ《ラ・トラヴィアータ》より 「乾杯の歌」(アンコール)
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番(アンコール)

 久しぶりのホールAです。何年ぶりでしょうか? 私、最初の年にホールAのコンサートを聞き、それで色々とガッカリしたので、それ以来、ホールAには足を踏み入れなかったのですが、そのホールAも色々とテコ入れをして、多少は良くなったと聞いたので、それを確かめる意味もあって、行ってみました。

 ホールAは会場が大きいです。いや、大きすぎます。このホールでは、舞台上の出演者なんて、米粒のようにしか見えません。でも数年前から、舞台脇に巨大オーロラヴィジョンが設置され、そこに出演者の姿が映し出されるようになったので、肉眼では小粒のようにしか見えない出演者の姿も、普通にテレビで鑑賞しているような感じで見えました。

 まあ、ただ、オーロラヴィジョンだと、テレビ放送のような、お仕着せの画像になってしまうので、オペラグラスで自由に見た方が楽しいと思います。で、私も持っていたオペラグラスを取り出して見たのですが…安物のオペラグラスでは、あまり役に立ちませんでした。私が持っていたのは、この前のグリゴーロのコンサート会場で売ってた1000円の安物オペラグラス。倍率は3倍で、普通のオペラグラスとしてはいいのですが、ホールAでは力不足です。ここはもっと高い倍率のオペラグラスが必要です。あと、1000円程度のオペラグラスではピントがうまく合いませんし、色もにじみます。近いうちにきちんとしたオペラグラスを購入しないとダメかも…。

 で、視覚の方は、オーロラヴィジョンとオペラグラスの使用で、どうにかなる事が確認されました。音の方は…マイクで拡声されているという噂を聞きましたが、どうなんでしょうね。聞こえないわけではありませんが、かなり貧弱な感じにしか聞こえません。しかし、脳内で補正可能な程度には聞こえますので、贅沢を言うべきではないのかもしれません。まあ、ピアノとオーケストラはいいのですが、歌手には広すぎて、ちょっとかわいそうだったかもしれません。

 このホールで声楽曲を聞くのは厳しいかもしれません。これだけ広いと、反響なんてほぼ無いわけだし、歌手にとっては、歌っても歌っても声が会場に飲み込まれてしまいます。会場が広ければ、オーケストラも容赦無いですから、ちょっと盛り上がるところは、オケの音が歌手の声をかき消してしまいます。それに負けずに声を張れば…そりゃあヘトヘトになってしまいます。

 なので、オーケストラ曲やピアノ曲を聞くなら、ホールAでも何とかなりそうな気がしますが、声楽曲は厳しい…と言うか歌手が可哀想…って気がします。

 だいたい、この広い場所で、クラシック音楽を演奏することが、並大抵のことではないはずですから、多くを求めてはいけません。実際、たった2曲しか歌っていないのに、テノールさんはヘトヘトに疲れきっていましたよ。なので、テノールさんは、少し休んだ後の、アンコールで歌った方が、全然出来が良かったですよ。

 ピアノは…私はよく分からないのですが、タッチが強くてメリハリのある音で演奏していました。周囲の人は多いに盛り上がっていたので、素晴らしい演奏だったのだと思います。オケ曲は現代曲で、南米の映画音楽やダンスミュージックを聞いているような感じの曲でした。私は好きだな、

 実は、ピアノ協奏曲のアンコールが終わった段階で、終了予定時刻になってしまったので、コンサートの途中で退席される方が多くて、ちょっぴり残念な感じがしました。結局、予定の倍近い時間をかけて、コンサートが終了していました。

 で、帰り際、某芸能人の方もコンサートを見ていたようで、すれ違う人たちが「あ、芸能人だ」「ほんとだ、芸能人だ!」と叫んでいました。いやあ、有名人って大変だな。でもね、せめて名前を呼んであげようよ。私でも知っている有名な俳優さんなんだから「あ、芸能人だ」は、さすがに失礼でしょ(笑)。

 と、まあ、2015年度の私のラ・フォル・ジュルネは、こんな感じでした。

来年に向けて

 来年以降のテーマがすでに発表になっているので、備忘録代わりに書いておきますと…。

2016年「自然」
2017年「ダンス」
2018年「亡命」

 …だそうです。来年の「自然」は日本人がイメージする「自然」ではなく、ヨーロッパ人の考える「自然」…つまり“(人間以外の)神様によって作られたモノ”という意味でしょうね。あるいは“人間と対峙するモノ”という切り口で来るかもしれません。さて、どんな曲が来るのかな? 天候とか動物とか植物とか、水とか光とか炎とか、そういうモノを主役にした曲だろうなあ…、そう考えると、結構、曲のバリエーションもありそうな気がします。

 再来年の「ダンス」はダンス・ミュージックでしょうね。ヨハン・シュトラウス祭りなんだろうなあ(笑)。その次の「亡命」は亡命作曲家の特集でしょうね。ロシア系作曲家を中心にこってりした音楽が聞けそうです。うむ、なんとなく、楽しみになってきたよ。

 今年の来場者数は、42万7千人だそうです。東日本大震災の時に、一気に客が減ってしまったラ・フォル・ジュルネだったけれど、そこから毎年毎年、少しずつ客足が回復してきたんだけれど、今年はいきなりの乱高下となり、ワースト3の来場者数です。ワースト1が、東日本大震災の年で、ワースト2が、まだ知名度も何も無かった初回の時の数ですから、今年のこの数は、イベントとしては惨敗と言っていいでしょう。

 来場者数だけでなく、切符販売率(つまり、チケットがどれくらい売れたのか)は、80.8%だそうです。これはもちろん、例年よりも低い数字だし、単独の数字的にも、かなり悪いモノなんだそうです。つまり、今年のラ・フォル・ジュルネは、来場者が減った上に、チケットも売れなくなってしまった…という事です。やばいね、これ。

 テーマが「パシオン」などという分かりづらいテーマだった事も、客足を遠ざけた原因の一つだったと思います。だってヨーロッパ人の考える「パシオン」って「(キリストの)受難」って意味だよ。そりゃあ、クラシック音楽的には主要なテーマだけれど、日本人には縁遠いテーマだよなあ。

 あと、やっぱり、ラ・フォル・ジュルネも、10年以上もやってますからね。飽きられちゃったのかな?

 せっかく、去年が10周年という事で、区切りをつけたのだから、今年は“ラ・フォル・ジュルネ、リブートの年”にするべきだったのに、テーマこそ違うけれど、昨年の劣化コピーのようなイベント状況だったので「今年はいいか…」って思われてしまったのかもしれません。

 最近は、ラ・フォル・ジュルネに行っても、以前のような“ワクワク感”は、確かにないよね。だからと言って“心地よいマンネリ”には、まだほど遠いわけです。公演の数とか、演奏者の数はそれなりに揃っていても「有料チケットを購入して見てみたい」というモノがすごく減少したよね。まあ、無料公演でも一日楽しめるのは有難いけれど、あまりお手軽公演ばかりでは、人は飽きるんだよね。つまり、動物園における、パンダとかコアラなどのような、人気を集めるコンテンツが不足していたって事だな。羊とかヤギとかウサギばかりの動物園も悪くないけれど、大勢の人を集めるには力不足って事よ。

 なんて、文句ぶーたれてる私ですが、きっと来年も、いそいそと、ラ・フォル・ジュルネに出かけているんだろうなあって思います。

 私って、そんな奴ですから(笑)。

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2015年5月16日 (土)

LFJ2015 その9 モノオペラって見たことありますか?

 楽器屋を冷やかして、自分用の土産の楽譜も購入して、ホクホクした気分になって、次のコンサートが始まるのを待っていました。そうそう、待ちながら、久しぶりにドクターペッパーを飲んだよ。やっぱり私、リコリス味って好きかも~(はぁと)。

ピアノクインテット(東京音楽大学ピアノクインテット)

シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44より 第1楽章、第4楽章

 ピアノクインテットとは、弦楽四重奏+ピアノという組み合わせの演奏形態です。私は室内楽をあまり聞かないので、こういう楽器の組み合わせは新鮮でうれしいです。演奏の良し悪しは私には分かりませんが、楽しませていただきました。

 まあ、そんなわけで、演奏は悪くなかったのですが、ミュージシャンたちは、黙って舞台に登場して、一礼をして、無言で演奏をし、終わったらすごすごと舞台から退場していきました。

 ピアノの発表会ならそれでもいいのかもしれないけれど、これ、一応、客が入っているコンサートですよ。もう少し、愛想が良くてもいいんじゃないの?って思いました。おそらく、演者さんたちは大学生で、プロ奏者ではないでしょうから、エンタメ性がゼロでも仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが、彼らがプロの音楽家を目指しているなら、演奏だけではなく、ステージ話術も磨いた方がいいと思うのは…余計なお世話ですね。

 演奏されていたのは、坂本文香(ピアノ)、福田ひろみ(1stヴァイオリン)、福田俊一郎(2ndヴァイオリン)、藤瀬眞希(ヴィオラ)、新井昴(チェロ)の五名の方々です。

 で、なぜわざわざ学生さんのお名前をここに書いたかと言うと、私、彼らが舞台に登場する前に、お名前を拝見して、勝手に女性3名、男性2名のグループだと思っていたのですが、実際は、女性2名で男性が3名のグループでした。

 いやあ、最近は男女兼用の名前も増えて、字面だけ見ていると、その方が男性なのか女性なのか迷ってしまうケースも増えてきました。

 さて、どなたが男性で、どなたが女性なのか、お名前だけで正しく判断できますか? 私は、お一人の性別を間違えてしまいました。私が間違えてしまったのは、ヴィオラさんです。私のこの方のお名前を見て「女性かな?」と思ってしまいましたが…男性でした。ちなみに、チェロさんも男女兼用のお名前ですが、こちらは男性でした(私も男性だと思ってました)。あと、1stヴァイオリンさんも男女兼用のお名前ですが、女性が名乗られているケースが多く、今回も女性の方でした。ピアノさんと2ndヴァイオリンさんは、それぞれ女性専用、男性専用のお名前なので、性別を間違える事はありませんね。

 いやあ、それにしても、お名前だけ拝見していると、性別が分からないというのは、実生活上、困ることはないのかしら! そんな野暮な心配をしてしまうオッサンが、私なのです。

 で、ピアノクインテットが終わると、夕飯時でした。さて、何を食べましょうか? この日は、朝がコンビニで軽食を購入し、昼がケンタッキーフライドチキンだったので、夕飯はちゃんとしたモノを食べようか…と一瞬も思わず、本能の赴くままに「さあ、ラーメンでも食べようか!」となりました(笑)。

 しかし、ラーメンとなると、案外難しいです。東京国際フォーラム内には、高級中華料理店はあっても、ラーメン屋などという庶民的なレストランはありません。東京国際フォーラムの周辺…と言っても、丸の内だよ。おしゃれな高級なレストランばかりが軒を連ねる丸の内ですよ。あの中からラーメン屋を見つける? 土地勘のない人間には無理…じゃないか(笑)。iPadで検索すりゃあいいのか。

 チャチャと検索したら、東京国際フォーラムの有楽町側を出てすぐの、線路下に長崎ちゃんぽんのチェーン店、リンガーハットを発見。なんだ、すぐそばじゃん。長崎ちゃんぽんなら、普通のラーメンよりも野菜たっぷりだから、より良いね。

 で、とっとと出かけて、大盛り無料サービスはもれなく利用して、さっさと食べて、次のコンサートに向かいました。

オペラ『人間の声』

 次のコンサートは、めったに見れない、おそらく私にとって、これが生涯最初で最後の鑑賞となるだろうオペラ、プーランク作曲の『人間の声』の演奏会形式での上演でした。

プーランク:オペラ『人間の声』(演奏会形式)

 なぜ“これが生涯最初で最後の鑑賞”なんて書いちゃうのかと言うと、それぐらい上演される事が珍しく、DVDなどでパッケージ化されて販売されることも無いという、レアなオペラの貴重な上演だからです。

 このオペラは、いわゆるモノオペラと言われるジャンルのモノで(舞台に登場する)出演者は、ソプラノ歌手たった一人です。つまり、通常の公演なら、オペラ劇場のあの広い舞台を、たった一人きりのソプラノ歌手だけで、最初から最後まで休む間もなく、出ずっぱりで歌って演じないといけないわけです。そりゃあ、まあ、普通はやらないよね。

 もちろんこのオペラ、本来なら伴奏はオーケストラ伴奏なんだけれど、今回はピアノ伴奏に変え、上演形式も簡略化して演奏会形式という事でした。場所も小さめなD7ホールです。小さな空間にピアノと歌手一人という、いかにも小規模なオペラ上演だったわけです。それにチャレンジしたのが、ソプラノ歌手の中村まゆ美氏とピアニストの大島義彰だったわけです。とても有意義な公演だったと思います。客層も、他のコンサートとは違っていて、一見して職業音楽家としか見えない方々が大勢いらっしゃっていて、なんか居心地悪かったです(私なんかが見ちゃダメなのかな…って、ちょっぴり思ってしまいました)。でも、席そのものは、すごくいい席だったんですけれど(笑)。

 上演はフランス語でした。ラ・フォル・ジュルネですから、字幕スーパーは無いだろうし、入り口で無料の対訳冊子を配布するくらいだろうけれど、対訳を読みながらオペラを聞くのも興ざめだなっと思って、事前にCDと台本を入手して(便利な世の中になりました)、色々と準備しておきました。入場の際、ホール入口でいただいたリーフレットには対訳がなく、マタイ受難曲の時のように対訳冊子を販売する様子もなかったので「まさか日本語上演?」と思ってしまいました。実際は違ったわけですが、まあ、日本語なら日本語でも良いかなと思いました。

 D7ホールは小さなホールです。舞台にはピアノと…床と机と椅子と電話が置いてあり、最低限の小道具は揃っていました。演奏会形式と予告されていたので、棒立ちで歌うものと思っていましたが、これなら最低限の芝居があるんだろうなあと思いました。

 時間になり、あたりが真っ暗になりました。やがて舞台にライトがつくと、衣装をつけたソプラノさんが床に投げ出されたような格好で倒れていました。伴奏がオーケストラではなくピアノであるというだけで、かなり本格的なオペラ上演でした。そして、舞台の壁面に対訳が投影されました。字幕サービス付きの上演でした。やったね。

 最初こそ「ソプラノさん、調子悪い?」とか思いましたが、それは杞憂で、ドンドン調子をあげていき、見ていた私もドンドンオペラに引きこまれていきました。全部、45分のオペラなんですが、あっという間に終わってしまいました。「え? もう終わり?」って感じでした。いやあ、良かった。

 大満足。これで“今年のラ・フォル・ジュルネは良かったなあ…”と言えます。うん、良かった。

 この続きは、また明日アップします。

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2015年5月15日 (金)

LFJ2015 その8 日本語のオペラは、なんか恥ずかしい

 TOKIAでのコンサートを見終えて、幸せな気分になった私は、ある意味、本日のメインイベントの一つを見るために、さっそく東京国際フォーラムの展示ホールに向かいしました。ちょうど、前のコンサートが終わる頃だったので、しばらく立って様子を見て、コンサートが終わったところで、座席をゲットしました。やったね。で、そのまま小一時間待ち時間があったわけです(笑)。荷物を置いて座席をキープするのは反則なので、妻と交代で色々と時間を潰しました。

 ソフトクリームを食べたり、まわりの出店(ほんと、ちょっとしか無いんです)を冷やかしたり、座席の後ろの方でやっている島村楽器さんのミニコンサートを聞くとも無く聞いたり、座席の左の方でやっているローランドさんのミニコンサートを聞くとも無く聞いたり、iPad Air2で時間を潰してみたり、トイレ行ったり、コンビニ冷やかしたりと、それなに有意義に時間を過ごしていました。で、ようやく、次のコンサートの時間になりました。

シンフォニーとオペラ(指揮:曽我大介)

 次のコンサートは、クラシックソムリエでもある曽我大介氏のステージでした。演奏曲目は以下の通りです。

エルガー:愛の挨拶
エルガー:ニムロット~『エニグマ変奏曲』より
ベルリオーズ:幻想交響曲より 第4~5楽章
ビゼー:歌劇「カルメン」第4幕より

 おしゃべりの方は、クラシック・ソムリエ検定の話題が中心でした。クラシック・ソムリエって何?って感じですが、日本に数ある検定試験の一つで、どれだけクラシック音楽に関する蘊蓄があるかを検定してもらえる試験なんです。つまり『クラオタ認定試験』ってわけですね。で、クラシック・ソムリエ検定で実際に出された問題などが話題になりましたが、私、全然話題に追いつけませんでした。いやあ、私、クラオタとしては、まだまだだなあと痛感しました。自分をクラオタと言うためには、クラシック・ソムリエ検定の勉強をしないといけない…のかもしれない(笑)。ちなみに、この検定試験に向けた、教科書とか過去問題集とかも販売されているんですね、かなり本格的な検定試験です。

 で、演奏の方ですが、最初の3曲はオーケストラ曲です。オケは、アマデウス・ソサイエティー管弦楽団でした。上手なオケなのでプロオケかと思っていましたが、どうもアマオケのようです。アマオケで、これだけ演奏できるなんて、なんかすごいですね。特にベルリオーズは、曲そのものが、私が好きって事もあって、結構前のめりになって聞きました。ああ、それにしても残念なのは第4楽章からだって事です。できれば最初から聞きたかったなあ(ならば、有料コンサートに行かないとね)。

 ニムロットを聞いている時、意味なく、キング先生の事を思い出しちゃいました(なぜでしょうか?)。ところで、ニムロットって何?

 最後はオペラ「カルメン」からの抜粋演奏でした。配役は、カルメンが浪川佳代氏、ホセが豊原奏氏、合唱が一音入魂合唱団でした。合唱団はその団名を見るまでもなく、アマチュア合唱団の方々でした。今回の演奏のために集められた方々なのかな? 演技が初々しくて、なんかほほえましかったです。ソリストの二人は…アマチュアなはずないよね(笑)。とりわけ、カルメンをやられた浪川佳代氏は素晴らしかったです。ちなみに、このカルメンは日本語上演でした。いやあ、オペラって、日本語で見ると、なんかこっ恥ずかしいですね。

 で、曽我大介氏のコンサートが終わって、次のコンサートは…同じ展示ホールでのコンサートです。また1時間待ちとなりました。下手に異動すると座席が無くなってしまうので、またも座席確保のために、この場所に留まることにしました。妻と交代しながら、ちょっと周辺を冷やかしました。

 御茶ノ水の楽器店からの出店があったので、少しのぞきました。プラスチック製の楽器をたくさん持ち込んでいました。フルートはありませんでしたが、トロンボーンやトランペット、サクソフォーンが販売されていました。値段はどれも5万円前後。おそらく、きちんと演奏できるんだろうなあと思いますが、やはりプラスチック製だと、見た目がオモチャにしか見えないのが、ちょっと残念かも。問題は配色かもね。素材がプラスチックでも、渋い配色なら問題ないのかもしれないけれど、そこに並んでいたのは、そのままオモチャ売り場に並んでいても違和感ない配色のものばかり…メーカーさんはもう少し考えた方がいいかも…って、日本のメーカーじゃないから、日本人の感覚なんて分からないんだろうし、おそらくメインターゲットは日本人じゃないだろうから、これはこれでいいのかも。

 プラスチック製楽器以外にも、ハーモニカやバンドネオンも売っていて、これらには人も集まっていました。ウクレレも押しているようでしたが、どうなんでしょうね。ヴァイオリンも並んでいましたが、さすがにこういう場でヴァイオリンを買う人なんて、いないよね(笑)。

 楽譜の投げ売りもやっていたので、自分へのおみやげとして、コープランドの『オールド・アメリカン・ソング』と、ブリテン編曲版のパーセル歌曲集を買いました。楽譜との出会いは一期一会ですし、何よりアマゾンで購入する価格の半額以下で購入できたので、良しとしたいと思います。

 で、そんな感じで時間を潰しました。

 続きはまた明日アップします。

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