ひとこと

  •  北極に棲んでいるシロクマは、カラダは毛皮で覆われていて寒さ対策はバッチリだろうが、肝心の肉球は直接氷に接しているわけで、無防備じゃないのかな? 肉球は冷たくないのだろうか? 凍傷にはならないのだろうか? 疑問です。南極のペンギンの足も同様だな。
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カテゴリー「フルートのエッセイ」の記事

フルートに関する様々な事柄について書いてみました

2018年2月16日 (金)

メカは偉大だ

 メカとは、フルートなどに載っている、あのメカの事を指しています。

 あのメカのおかげで、フルートは、本来複雑な運指を必要とするモノでも、割と簡便な運指に置き換えて吹くことができます。あのメカのおかげで、複雑な調性の曲でも(比較的)楽に演奏できるわけです。

 さらに言えば、人間の通常の手の大きさでは演奏しづらい、小型楽器や大型楽器の演奏をラクにしてくれます。

 私は先日、ファイフを吹いていました。ファイフは、ほぼピッコロと、楽器の大きさや音域が一致しています。まあ、簡易版ピッコロと言っても良い感じの教育楽器なのですが、ファイフには当然、メカは搭載されていません。指で直接トーンホールを塞ぐわけですが、これが結構大変なのです。なにしろ、私の手はファイフよりもだいぶ大きいので、上手くホールを塞ぐのに難航しちゃうわけです。ファイフにもピッコロ同様に、メカが搭載されていてたら、指の置き場はメカでしっかり確保されるわけで、それだけでだいぶ吹きやすくなるんだろうなあと思いました。また、面倒な運指も、メカの使用で簡略化できれば、複雑の調性の曲もファイフで吹けるようになるでしょう。とにかくファイフは変化音が苦手ですから、そんなに複雑な調性の曲は吹けません。吹けるのは、C管という事もあって、ハ長調にヘ長調にト長調ぐらいかな? ニ長調や変ロ長調は頑張ればどうにかなるかもしれないけれど、イ長調とか変ホ長調はあまり頑張りたくないし、それ以上はちょっと無理でしょう。でも、メカがあれば、それも楽になるはずです。

 ちなみにファイフは、かなり音痴な楽器なので、標準的な運指はありますが、より正しい音程で演奏するためには、自分で試行錯誤して運指を工夫した方が良いです。

 さて、指の置き場と言えば、逆のパターンもあって、知り合いの女性でリコーダーが得意な方がいるのですが、彼女は、ソプラノ、ソプラニーノ、アルト、バスのリコーダーを吹きます。テノールだけは吹きません。なぜかと尋ねたら「テナーだけ、指が届かない」んだそうです。

 リコーダーはフルート同様に笛なのですが、基本的にメカが搭載されていません。例外的に、バスリコーダーとコントラバスリコーダーにはメカが搭載されています。実はテナーリコーダーにも部分的にメカが搭載されていますが、メカが搭載されていない部分もあって、その部分のホールとホールの間隔が広すぎて、指が届かないのだそうです。

 ね、メカは偉大でしょ。

 ちなみに私はテナーリコーダーはジャストサイズなので、とても吹きやすいです(笑)。

 もしもフルートにメカが搭載されていなかったら…とは、想像せずとも経験できます。フラウト・トラベルソを吹いてみれば、メカのありがたさを実感できるでしょう。フルート・トラベルソは、古楽器版のフルートと言って良い楽器で、色々と素朴に作られています。メカが使われていない事も特徴の一つです。プラスチック製のモノが、リコーダーメーカーのアウロスから比較的安価で販売されています。私は所有していませんが、色々なイベントで、このプラ製フラウト・トラベルソを吹いた事がありますが、面白い楽器です。私は、この楽器を吹いた時に、ああメカって有り難いなあって思いました。

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2018年2月 9日 (金)

人はなぜフルートを買ってしまうのでしょうか?

 フルート吹きには、誰でも身に覚えがあるでしょうが、フルートって、買い替えたくなりますよね。あるいは、買い足したくなりますよね。とにかく、動機は何であれ、人はフルートを買い替える、あるいは買い足していく生き物なのです…で、合っているよね(笑)。

 例によって、その動機を整理して羅列していきましょう(今週はこのパターンが多くてゴメンなさい)

 1)マイ楽器が欲しいから。これは最初の購入ですから、買い替えや買い足しとは厳密に違いますが、フルートの買い物には違いないので、ここに入れておきます。これからフルートを始めようと決意したので、まずは楽器を買ってしまおうとか、部活動で部の楽器を使っていたけれど、そろそろ自分の楽器にしたいなあとか、フルートを習いだしたばかりで、ずっとレンタル楽器を使っていたけど、そろそろ自分の楽器が…という人が、覚悟を決めて、本格的にフルートに取り組もうと決意した時に、これからの笛人生をともに歩むマイ楽器を購入するわけです。良い楽器と巡り会えることを祈っています。

 2)楽器をグレードアップするため。先生に買い替えを薦められる時は、たいてい、このパターンです。初心者用の楽器は、容易に音が出る代わりに、さほど鳴りません。ある程度、笛吹きとして上達してきて、楽器を鳴らせるようになってきたら、その人にパワーに合わせた楽器に持ち替えた方が良いわけです。そこで、初心者用楽器から、総銀フルートやゴールドフルートに買い換えるわけです。

 3)教室や先生の都合のため。教室や先生から楽器の買い替えを薦められる事があります。大抵の場合は、2)のケースでしょうが、時には、そう見せかけておいて、実は教室や先生の都合のため…正直に書いてしまうと、大人の事情のために、楽器の買い替えを薦められる事があります。単純に店の売上に貢献するために楽器の買い替えを薦められるわけです。その際は、オトナの対応をするのが良いでしょう。もちろん、それがきっかけで、良い楽器との出会いもあるでしょうから、買い替えるのも、もちろんアリだし、それはそれで良しだと思います。

 4)今使っている楽器はあまりにヒドいため。初心者が何も知らずに楽器を購入して、その楽器をもって先生に習いに行くと、早晩、先生から楽器の買い替えを薦められる事があります。素人ゆえの悲しさで、楽器としては、ちょっとヒドいモノを知らずに入手してしまったため、その楽器を使っていては、きちんと学ぶことができなくなってしまうのです。先生としては、そんな状況を見かねて、ちゃんとした楽器を購入するように言われるわけです。多くは、安いだけの中国製のフルートを買ってしまった場合に言われるようです。いくら安くても、国産大手楽器メーカーの品なら、そんな心配も不要ですが、中国製の楽器は…安いだけで、ヒドいモノもありますからね。

 5)今の楽器に行き詰まりを感じた時。あるいは飽きた時と言い換えてもいいかもしれません。とにかく、その楽器をを吹いていて、楽しさを感じなくなった時、人は思わず「買い替えちゃおうかな…」と思うものです。そんな時は…お財布さえ許すなら、ドンドン買い替えてしまいましょう。楽器を複数所有するのも、音楽愛好家の楽しみの1つです。欲しくなった時が買い時です。じゃんじゃん買い足してしまいましょう。フルートを丸々買い替えるほどの財力が無ければ、頭部管だけ買い替えるのもアリですよ。

 6)今の楽器に不満があるわけじゃないけれど、新しい楽器が欲しくなった時。例えば、セカンド楽器が欲しいとか、野外で吹きたいからプラ管フルートが欲しいとか、あるいは次の発表会に向けて、カッコいいフルートが欲しいとか…。そんな時もあります。いいじゃないですか、じゃんじゃん買い足して行きましょう。買い物は正義です。

 私も、何回かフルートを購入しています。まず最初は当然、1)のパターンです。で、その時に買ったのが、安物の中国製フルートだったので、4)のパターンで今のアゲハ(総銀フルート)に買い換えています。で、その後、セカンドフルートとしてプラ管フルートのプラ子を購入していますから、6)のパターンもやっています。

 それにしても、なんでフルートって、定期的に買いたくなるんでしょうね? 全く、不思議です。

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2018年1月26日 (金)

フルートって、楽器の中では高い方? それとも安い方?

 気になりますよね。特に「音楽を始めたーい!」なんて声を上げているお子さんのいらっしゃる家庭だと、楽器ってむやみに高いんじゃないかって思うわけじゃないですか? まあ、確かに安いモノではありませんし、高級楽器は車や別荘ぐらいの値段のするモノもありますが、初心者が手にするような楽器だと、そんなにバカ高くはないんです。

 だって、そんなにバカ高かったら、誰も楽器を買わないし、それじゃあ楽器メーカーも商売できないわけだしね。庶民でも頑張れば手が届く範囲の価格に設定していないと、商売が成り立たないわけです。

 と言うわけで、主な楽器の初心者クラス(安いけれど十分使える楽器)の値段を列記して、フルートが高い楽器なのかどうかを考えてみたいと思います。

 まず、基準と言うべきか…フルートの初心者用楽器としては、激安なモノも当然あるのだけれど、ヤマハの洋銀フルートの価格、8万円というのをフルートの値段として考えて良いと思います。

 さて、フルートが8万円という事で、その他の楽器の値段を見てみましょう。

 まずは“楽器”と思うと、一般人の方々は学校で使う楽器たちを思い浮かべると思います。

 ソプラノリコーダー 1千円
 アルトリコーダー 2千円
 鍵盤ハーモニカ 4千円
 ミニキーボード 5千円

 学校で使うという事は、毎年毎年、何万台もの楽器が売れていくわけで、大量生産大量消費が可能ですから、こんなお値段になるんですね。さすがにこれらと較べると、フルートの8万円と言うのは、激高かもしれません。

 でもね、でもね。フルートと同じ、他の木管楽器と較べると、話は変わります。

 オーボエ 40万円
 クラリネット 8万円
 アルトサックス 13万円

 実はフルートって、木管楽器の中では、初心者用楽器が安い楽器であると言えるかもしれません。リコーダーや鍵盤ハーモニカが安すぎるだけで、フルートって決して高い楽器ではないという事が分かります。それにしても、オーボエって…高っ!

 さらに金管楽器と較べると、次のとおりです。

 トランペット 8万円
 トロンボーン 10万円
 ユーフォニアム 20万円
 ホルン 45万円

 トランペットとフルートが、実は同じお値段なんです。トランペットは金管楽器の中では、人気楽器で演奏人口も多い楽器です。ユーフォニアムなどの演奏人口が少ない低音楽器ほど高くなるのかもしれません。ホルンが高価なのは…ホルンって難しい事で有名ですから、実は初心者が手を出しづらい楽器なので、安くないのかもしれません。

 一般的に高価であるいうイメージの強い弦楽器の相場と言うと、次のとおりです。

 ヴァイオリン 6万円
 チェロ 15万円

 実はヴァイオリンの初心者モデルって、安いんですよ。フルートよりも安い。もちろん、高価な楽器は、ゴールドフルートが束になってもかなわないほどのお値段になりますが、初心者用は、実はそんなに高くないんですね。演奏人口が多いと、楽器って安くなるんですよ。

 同じ弦楽器でも、ポピュラー系になると以下のとおりです。

 アコースティックギター 3万円
 エレキギター 4万円
 エレキベース 4万円
 ドラムス 6万円

 ポピュラー系の楽器は、演奏者が多いこともあって、安いですね。リコーダーよりもお高いけれど、フルートと比べれば、かなりお安いです。

 で、楽器の王者ピアノを見てみると…

 電子ピアノ 6万円
 アップライトピアノ 60万円
 グランドピアノ 120万円

 ピアノって高いですね。考えてみると、ピアノには初心者用の楽器って無いものね。素人もプロも同じピアノという楽器を演奏するわけだから、そんなに安くはならないのかも。でも、どの家庭でも、子どものために高価なピアノを買ってあげたりするわけだから、フルートを買ってあげるなんて、造作もない事のはずだけれど、ピアノに何十万も支払えても、フルートに10万円出すのは…勇気がいるんだよなあ。

 結論。フルートは楽器の中では、比較的安い楽器であると言えます。ただし、楽器というモノ自体が、我々の生活感覚の中では、決して安いモノではないとも言えます。

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2017年12月22日 (金)

フルートは…落としてはいけない!

 分かりきった話だけれど、フルートは落としてはいけません。フルートを落とすと…たいてい壊れます(涙)。

 以前、自宅練習を終えて、フルートを片付けていた時、うっかり置いた机から頭部管を床に落としてしまった事があります。はい、頭部管は見事に凹みました。高さ的には1mあるかないかぐらいの高さだし、床は自宅の書斎の木の床で、そんなに堅いわけでもないけれど、フルートは銀製で柔らかい(特に私のフルートは柔らかい銀を使ってます)ので、落としただけで、凹みました(涙)。そりゃあ見事なモンです。もちろん、オーバーホールの時に修理をしてもらったけれど、一箇所に付き、万単位の修理費がかかりました。

 それ以降、総銀フルートの扱いには慎重の上にも慎重を重ねて取り扱うようになりました。

 で、先日は、プラスチック製のフルートを、思わずゴロンと落としてしまいました。これは持っていた手から、なぜか落ちてしまったのです。どうも最近、手元が不案内で…。

 プラスチック製のフルートだしね。銀とは違って、そんなに柔い材料じゃないし、フルートが落ちている最中は、軽い気持ちでいました。プラスチックだもの、別に落ちたからと言って、どうにかなるわけないじゃん…って感じです。

 でもね、そのプラフルートが床に落ちたショックで、バラけてしまって、メカがバラバラになってしまった時は、血の気が引きました。いやあ、見事に分解バラバラになりました。

 幸い、部品が外れて飛び散っただけで、部品そのものが破損したわけではなかったので、すべての部品を拾い集めて、組み立て直したので、大事には至らなかったのです。

 外れた部品を組み立てている時は、フルートを修理しているというよりも、プラモデルかなにかを組み立てているような気分になりました。私は子どもの頃、プラモデルが大好きで、プラモデルを散々組み立てていたので、たとえ相手がフルートであっても、プラ部品を手にすると、まざまざと昔々のプラモの記憶が蘇るわけです。

 おそらく、そんな経験がなかったら、分解バラバラになったプラフルートを抱えて、途方にくれてしまった事でしょう。人生、役に立たない経験は無いって事です。

 今の子たちはプラモを組み立てるのかしら? 少なくとも、ウチの息子は…プラモなんて、一つも組み立てた事ないと思うんだよね。

 私が小さな子どもだった時は、ゴジラとかガメラの怪獣のプラモを、小学生ぐらいになんてませてくると、タミヤの1/35ミリタリーシリーズで、ドイツ戦車とかをたくさん組み立てて、ジオラマして遊んだものです。中学生になると、1/700のウォーターラインシリーズで日本帝国艦隊を作り、文化祭等に出品したものです。高校生になると、楽器とかバイクとかの緻密な部品をたくさん使うプラモを作ったものです。

 今は昔と違って、いわゆる模型屋が激減してしまったし、玩具屋でもプラモ売り場は縮小してしまったし、売ってるプラモもガンダムを始めとするアニメ系のロボットモノばかりだし…私の子ども時代とは、何もかもが違います。

 ガンプラを組み立てたことないけれど、一時期、エヴァンゲリオンのプラモをたくさん作った事がありますが…ああいうファンタジーのモノって(当たり前だけれど)リアル感がなくて、作っていても、何かしっくり来ないんだよね。模型って言うよりも、人形って感じがして…人形は別に好きじゃないしね。

 やっぱ、模型がいいよね、模型が…さあ。

 閑話休題。銀製フルートを床に落としてはいけないのは当然として、プラ製フルートだって床に落ちたら大惨事になるんです。

 フルートは絶対に床に落としてはいけません。絶対に…ダメです。

蛇足 先日、キーメカの調子が悪いと書いたプラ製フルートのプラ子ですが、あれから数日たって、空気が乾燥してきたせいでしょうか? 全然、調子が良くなってしまいました。今では、普通に使えるようになってしまいました。ううむ、プラ製楽器ってタフなのかもしれません。

蛇足2 ここ数年、一番たくさん吹いているのは、プラ製フルートのプラ子かもしれない。総銀フルートのアゲハは、レッスンの時しか吹かない…なんて状況になってきました。つまり、私にはプラ管フルートがお似合いって事なのかな?

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2017年12月21日 (木)

口呼吸と鼻呼吸

 フルートにせよ、声楽にせよ、息を使って演奏します。音楽演奏時は、息はもちろんクチから吐きますが、息を吸うのは…クチから吸いますか? 鼻から吸いますか? と問いかけるのは、よく初心者の方が悩むポイントだし、また指導者によってはこだわりのあるポイントだったりするからです。

 つまり、口呼吸と鼻呼吸のどちらが音楽演奏上、望ましい呼吸法なのか…って事です。

 まあ、確かに、口呼吸にせよ鼻呼吸にせよ、メリット・デメリットが無いわけじゃありません。と言うわけで、口呼吸と鼻呼吸を比較して、それぞれ秀でている点、劣っている点を考えてみましょう。

口呼吸の方が秀でている点

1)短時間で多量の息を一気に吸い込む事ができる

 鼻呼吸では、鼻の穴はクチよりも遥かに小さな穴なので、そこを通して息を吸うならば、どうしても時間がかかってしまうし、あまり多くの息を吸い込む事は難しいです。しかしクチからの呼吸ならば、一気に多量の息を吸い込む事ができます。

2)鼻の病気を持っていても演奏できる

 これは利点と言えないかもしれませんが、鼻に疾患を持っている人って、少なからずいるでしょ? 慢性的な病気の方もいれば、風邪をひいたり、アレルギーだったりと、一時的に鼻が不調になってしまう事もあります。そんな時でも、口呼吸をメインにすれば、演奏できます。

3)声のポジションを下げずに済む

 これは声楽のみの利点ですが、口呼吸をするならば、クチをずっと開けっ放しにする事もできますので、呼吸のたびにポジションを仕切り直す事もせず、ポジションを高めに維持したまま歌えますから、口呼吸の方が楽に歌える…という人もいます。鼻呼吸の人は、どうしても鼻から息を吸う時にクチを閉じてしまいがちですからね。一度クチを閉じてしまうと、声のポジションもリセットされ、再びクチを開けた時に、改めてポジションを高めに設定し直さないといけません。これを回避するために、クチを開けたまま鼻呼吸をすると…不可能ではありませんが、クチで吐いていた息を鼻で吸い込む時の切り替えに一瞬の時間のロスが生じるんです。その一瞬が案外音楽では致命的な時間だったりします。声の事を考えると、口呼吸の方に一理あったりします。

4)鼻を鳴らさずに息ができる

 鼻呼吸では大量の息を一度に吸うことができません。でも、音楽の演奏では、しばしば短い時間にたくさんの息を吸わないといけない事があります。そんな時、鼻呼吸を強行すると…たまに鼻が鳴ったりします。恥ずかしいですね。少なくとも、私は結構な高頻度で鼻が鳴ります。グギグギグギ…と言うか、ズグズグズグ…と言うか。クチで息をすれば無音になるか…と言えば、風切音はせざるをえないので、必ずしも無音というわけにはいかないけれど、クチからの呼吸音は、たとえうるさくても、鼻を鳴らすよりはずっとマシですよね。

鼻呼吸の方が秀でている点

1)クチが乾かない

 口呼吸をしていると、どうしてもクチが乾きます。ノドが乾きます。クチが動きづらくなったり、場合によってむせてしまう事だってあります。鼻はそもそも息を吸い込むための器官ですから、鼻呼吸ならば、そういう不都合は特にありません。

2)ゴミをホコリを吸い込みにくい

 口呼吸は、大きなクチを開けて、一度に息を吸い込むわけで、息以外のモノもついつい吸い込みがちです。ゴミやホコリを吸い込みやすく、そんなモノを吸い込めば、当然演奏にも支障が生じます。NHKの紅白などでは、雪に見立てた紙をザザーと降らせて、それを吸い込みながら歌う演歌歌手が毎年のようにしますが、あれは口呼吸だからであって、鼻呼吸なら、よほどのことが無い限り、紙を吸い込む事はない…と思いますよ。

3)呼吸音が静か

 鼻呼吸は口呼吸ほど、一度に多くの息は吸えません。吸えない代わりに、呼吸音も(よほどの事がないかぎり)小さいです。観客で、演者の呼吸音が気になるという人は少なからずいますので、呼吸音は静かな方が良いに決まってます。特にフルートの場合、口呼吸で息を吸うと…結構響きますよね。

4)循環呼吸は鼻呼吸

 これはフルートのみの利点ですが、フルートで使われるテクニックの一つに、循環呼吸がありますが、この循環呼吸は、鼻呼吸の人じゃないと使えません。

 まあ、こんな感じでしょうか? 口呼吸と鼻呼吸、どちらが良いのかと言えば「そんなのは、個人の好みで好きにすればいいじゃん」って私は思ってます。それぞれのメリット・デメリットを熟知した上で、自分のやりやすい呼吸をしていけばいいと思います。まあ、多くの人は、口呼吸も鼻呼吸も両方やっていると思いますが…。

 呼吸で大切な事は、実はクチから吸うのか、鼻から吸うのかではなく、きちんと腹筋を使って腹式呼吸ができているか否かなんだと思います。腹式呼吸ができていれば、息をクチから吸っても、鼻から吸っても、大きな違いではないと、私は思うわけです。それは、フルートであっても、声楽であっても…です。

 でしょ?

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2017年12月20日 (水)

下手くそな音源でもアップする理由

 世の中には、完璧な演奏の音源しかアップしてはいけないという、頑なな考え方の人がいます。そういう人に言わせれば、不出来な演奏や、下手くそな演奏の音源など、アップしてはいけないし、アップすること自体が恥であり、わざわざ恥をかくためにアップする人の気が知れないんだそうです。

 つまり子どものピアノ発表会の音源とか、アマチュア音楽家の演奏とか、まだまだ修行中のプロの卵の演奏などは、決してアップしちゃいけないのです。ネットに演奏をアップしてよいのは、完璧な演奏のみ。まあ、プロ中のプロの方の感動的な録音で、ミスした箇所を切り貼りしたり、編集したりして、そうやってミスを取り除いた完璧な音源だけがアップされるべきって事なんでしょう。

 つまり、CDなどで販売される音源と同レベルのモノだけしかアップが許されない…って考えているから、先の暴言を平気で言えちゃうんだと思います。

 ふーん、世の中には色々な考え方の人もいるし、そういう人が暴言を吐けるのが、自由主義社会だし、言論の自由ってヤツだから、その発言自体は良くも悪くもないのだけれど、世の中には、そういう考えなしの大声によって、無意味に萎縮しちゃうメンタル弱々の人もいるんだから、その手の暴言は、あまり感心できません。

 だいたい、完璧なモノしか発表するべきでないなんて、発想が昭和的なんだよね。今時の発想じゃないよね。

 そもそも、YouTubeが開発された動機は、友人たちにパーティーで撮ったホームビデオを配布するために考えられたシステムなんだよね。最初っから、ユルユルの画像を、仲間内で和気あいあいと楽しむために作られたシステムなわけです。

 素人レベルの画像をみんなで共有して楽しむために作られたもので、完璧で商業レベルのモノをアップするためのシステムではなかったわけです。

 そういう意味で考えれば、そもそもアップされる画像や音源なんて、玉石混交が大前提であり、完璧な演奏もあれば、微笑ましい演奏もある…そういう混沌とした状況を受け入れて楽しむのが、21世紀の発想なんだよね。

 みんな違って、みんな良い。誰もに輝く瞬間があり、誰もが自分の人生の主役! つまりそういう事。発想が昭和な人は、そういう事が分からなくて『世間に発表する』って事が『限られたエリートの方々だけに許された特権的な行為』になっちゃっているわけよ。だから「お前ら、シロートのくせして、生意気なんだよ!」って、勝手に義憤を感じちゃっているわけです。厄介だね。

 ちなみに私は昭和生まれだけれど、そんなにガチガチのジジイじゃないので、声楽であれ、フルートであれ、チャンスがあれば、自分の演奏音源をアップしちゃう人です。

 でも頑固で昭和なジイさんたちは、次のような事を言ってきます。

 「下手くそな演奏なんてアップして恥ずかしくないのか!」

 うーん、別に恥ずかしくはないです。だって、やるだけやって、これが精一杯の今の私の実力なんだから、未熟だな、下手だなとは思うけれど、恥ずかしくはないですよ。“自分は完璧な演奏ができるはずだ”などという傲慢な気持ちがあったら、恥ずかしいかもしれないけれど、これでも結構、謙虚な人柄だし、分を知っていますので「まあ、こんなもんだよね」って思っているわけです。

 「下手な演奏をアップするなんて、失礼にも程がある」

 誰に対して、どんな失礼があるのかな? もちろん、期せずして偶然私の下手くそな演奏を聞いてしまった不幸な人はいらっしゃるかもしれないけれど、それはあくまでも不幸であり不運ではあるけれど、失礼とは違うでしょう? それにだいたい、音源ファイルをクリックした段階で、自己責任ってヤツが生じると私は思うんだよね。今から聞く演奏は、天下の名演奏かもしれないけれど、ジャイアンの遠吠えかもしれないわけで、そのあたりの覚悟を決めてクリックをしているわけだから、たとえ聞こえてきたのがシズカちゃんのヴァイオリンだったとしても、それは不幸な出来事であって、失礼なんかじゃないです。

 「下手な演奏をアップするなんて、失うものが多すぎるでしょ?」

 別に私、何も失わないです。少なくとも、アマチュア音楽家の方で、自分の演奏をアップする事で、多くのモノを手にする人はいても、何かを失う人なんて、いないんじゃないかな? 下手な演奏をアップして何かを失う可能性があるのは、プロの人だけでしょ?

 だから、プロの人は、滅多なことじゃ音源なんてアップしないし、アップする時は、自信のある演奏か、ミスを修正した演奏に限っているよね。だいたい、そのレベルの演奏だったら、ネットに無料であげるよりも、きちんと販売した方が良いしね。

 実際、ネットにあがっているプロの演奏なんて、本人とかマネージャーとかが宣伝のためにアップしたモノなんて、ほんの少数であって、大半は権利関係がうやむやのまま黙ってアップされちゃったモノばかり。限りなく盗品に近いモノと私は認識しています。下手くそな音源がアップされる事よりも、むしろ、そっちの方が問題あるんじゃないのって、私は思いますよ。

 でもまあ、思いもかけずに下手くそな演奏に当たった時は、まさに事故にあったようなものだよね。その驚きとか、不運さとか、不快感は、理解できないわけじゃありません。誰だって、素晴らしい演奏と出会いたいものね。

 だから、音源をアップする側にも、ある程度の気遣いは必要かなって…時々考えます。少なくとも、音源を聞く前にタイトルは誰でも見るわけだから、そのタイトルに「アマチュアによる演奏」である事を推測される文言とか入れるのは良いかもしれません。

 ちなみに私の場合は『限定公開』にしているので、YouTube内でも、グーグルでも、私の音源を直接検索できないようにして、事故は未然に防いでいるつもりです。で、基本的には演奏ファイルはブログの記事に貼り付けちゃうので、私のブログからでないと聞けないようにしています。これで少なくとも私の演奏を聞く人は、演奏者が私である事が前提になるわけだし、ある程度の覚悟を持って聞いていただく事にしています。

 それでも(だいぶ最近は減ったけれど)私の演奏が下手だ糞だ耳が腐るだ恥ずかしくはないのかだとか親の顔が見たいだとか早く音楽やめちまえだとかの罵詈雑言をいただく事があったりなかったりするわけですが、それは文句を言う方が間違っていると私は思いますよ。

 あなたは私の音楽レベルを承知した上で音源をクリックしたわけでしょ? それで文句を言うなんて、ちょっとずるいよなあ…って思います。それとも私の事を、一流のプロの名音楽家であると、誤解されているのかしらね。

 私が自分の音源をアップするのは、自分の演奏力向上のためです。つまり、勉強のためにアップしています。だって、自分の拙い演奏をアップするという前提があるから、音源の収録の時は、キリキリの本気の全力の演奏をするわけだし、それをアップして、皆さんからコメントをいただく事で、多くの事を学びます。それは本当に有り難くって、日常生活だけでは得難い事です。

 なので私は、アマチュアの音楽家の皆さんは、ガンガン自分の演奏をアップしていって、互いに励まし合い学び合ってゆけばいいと思います。

 昭和なジイさんたちの暴言なんかに負けないぞーぉと(笑)。

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2017年12月 8日 (金)

アンブシュアについて悩む人が多いのだけれど…

 一般的に、フルートは簡単な楽器だと言われています。何を以て簡単だと言ってよいかという部分については、議論の余地はあると思います。しかし、単旋律用の楽器である事。ト音記号の世界の楽器である事。移調楽器ではない事。メカシステムの完成度が高く、奇妙な運指がない事。軽量であり持ち運びに便利である上に、音量も小さいので、どこでも練習できる事、などから考えても、比較的演奏が簡単な楽器と言われても仕方ありません。

 しかし、いくら簡単だと言われても、あくまでも“比較的”簡単なだけで、リコーダーやハーモニカやオカリナのような教育楽器ほどは簡単ではありません。

 フルートの場合、あえてどこが難しいのか言えば“音を出す”と言った、基礎の基礎の部分が難しいです。つまり、一番最初が一番難しかったりします。逆に言っちゃえば、ここを乗り越えちゃうと、後はさほど難しくないとも言えます。また、音出しに苦労しない人だと、どこも難しい事がない楽器だったりするんです。

 さて、フルートの音が出ない理由には、実は様々な要因が絡んできます。呼気圧や腹圧の問題、楽器の構え方の問題、そしてクチビルのカタチの問題…つまり、アンブシュアの問題があります。

 初心者の頃って、音が出ない人は本当に出ません。いくら頑張っても出ません、出ないものは出ません。私の知り合いのピアニストさんは、学生の時、副科でフルートを学んだのだそうですが、親にねだってムラマツを購入してもらったところまでは良かったのだけれど、全然音が出なくて、毎日毎日フルートの練習をするのだけれど、全然出なくて、友人や教授にも散々教わったのだけれど、本当に出なくて、それでようやく「ピヤ~」って鳴り始めたのが夏休みを終えて、すでに授業が後期に入った頃だったそうです。音さえ出てくれるようになれば、後は楽なもので、あっという間にフルートを普通に吹けるようになったのだそうだけれど、音大生ですら、フルートの音が出せない人はいるわけだし、音が出せなきゃ、何もできないわけです。

 だから、趣味のオジサンオバサンがフルートを始めて、最初の音出しの段階で、さんざん苦労するのは、まあ、当たり前と言っちゃあ当たり前なのです。当然と言っちゃあ当然なのです。逆に言えば、たいていの人は、音出しで苦労すると思って、間違いないのです。

 で、そんな音出しに苦労する初心者の皆さんが、その原因として、最初に着手するのが、アンブシュアの問題なのです。クチビルをどんなふうにしてフルートにあてるのか…そんな事に悩むわけです。で、その結果、ネットのフルート情報のページには、アンブシュアに関する記事があちらこちらにあるわけです。

 でもね、そんなにアンブシュアって大切なのかな? プロのフルート奏者の口元を見ると、皆さん、それぞれだし、決まりきったやり方なんて無さそうじゃない? 中には、斜めにフルートを構えていたり、クチを尖らせて吹いていたり、ほんと、色々です。ちなみに、私はインコのクチをしてフルートを吹いてます(笑)。

 でも、ネットに書かれているアンブシュアのページを見てみると、理想的なアンブシュアは…クチビルを閉じて、軽く横に引っ張り、息を吹き出す勢いでクチビルを開ける。その息が通る大きさは細めのストロー程度が良い…なんて書いてあったりなかったりするわけです。

 でも、そんな事、誰がやっている? 案外、みんな、思い思いのスタイルでフルートを吹いているわけで、そんな理想なアンブシュアなんてしてないよ。少なくとも私はやっていないし、H門下の人もやってません。みんな、フルートを手に持って、無造作にクチビルに当てて、息を吹き込んで吹いてます。何か特別な事はしていません。

 それでも吹けちゃうのがフルート…なんだと思います。

 まあ、アンブシュアは大切だけれど、音出しに関しては、一番大切とは言えないのだろうと、私は思います。

 では、音出しに一番大切なのは…おそらく腹圧だろうと思います。

 初心者の頃は、とにかく腹圧が弱いのです。腹圧が弱いので、呼気圧が弱くなり、呼気圧が弱いので、クチビルであれこれしようとしてしまい、結果、アンブシュアにこだわるわけです。

 いわば、腹圧の弱さをクチビルでカバーしようとしているだけで、やっている事は邪道も良いところなのです。

 と言う訳で、音出しで一番大切なのは腹圧です。言葉を変えて言えば、腹筋です。だから、腹筋がある程度強くなり、腹圧が強くなれば、アンブシュアを気にせずとも、自然とフルートの音が楽に出るようになるわけです。

 では、腹圧を強くし、腹筋を鍛えるには、どうしたら良いのか?

 少なくとも、体育会系の人がよくやっている腹筋運動は、あまり効果が無いと思います。と言うのも、腹筋を動かすと言っても、ちょっと動かす方向が違うからです。

 フルートを吹くための筋肉を鍛えるために一番の近道は、フルートを吹くことです。フルートを吹いて吹いて吹きまくって、カラダをフルートを吹く人のカラダに作り変える事です。

 そうすると、簡単にフルートの音出しができるようになります。

 なので、フルートの音が出なくて悩んでいる人は、アンブシュアをあれこれいじるよりも、ひたすらフルートを吹いて、早く自分のカラダをフルーティストのカラダにしてしまう方が現実的だと、私は思うわけです。

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2017年12月 6日 (水)

演奏する前に食べていいもの、悪いもの

 気にしない人は全く気にしませんが、気にする人は気にするのは、演奏前の食事です。食べる人、食べない人。食べる人でも、食べて良いものといけないものを気にする人、全く気にしない人。実に様々です。

 気にしない人の話は横に置いて、気にする人や、多少なりとも気にする人たちの話をします。

 まずは、笛吹きさんたちの話。

 演奏前に食事をした方がいいのか、しない方がいいのか…ですが、だいたい男性は「演奏前は基本的に食べない」という印象かな? 食べると眠くなるし、お腹も動きづらくなるので、演奏前は基本的に食べないようにし、その代わり、演奏が終わったら、目一杯、食べて飲んで楽しむ…という人が多いかな?

 一方、女性奏者は「軽く食べておく」という人が多いですね。演奏前に何か食べておかないと力が入らない…とか、空腹のままで演奏すると気持ち悪くなる…とか、空腹だと集中できない…とかで、何か少し食べるんだそうです。ここでポイントは、やはり満腹にはしないって事です。演奏前に満腹にするのは良くないようです。まあ、食事をするという感じよりも、おやつをつまむって感じなのかもしれません。

 あと、食べるにしても、ニオイがキツイようなモノは、楽器が臭くなる(ような気がする)ので極力パスするそうですし、食後は丁寧に歯磨きするんだそうです(当たり前か)。

 一方、歌手の皆さんは、もう少し細かいです。

 基本的な方向性は笛吹きの皆さんと同じですが、歌手の皆さんは笛吹きさんよりもあれこれ細かいようです。

 例えば…ステージの前に軽く一杯引っ掛ける…なんて人がいるそうです。緊張をほぐすという意味があったり、より良い声を出すためであったりするそうです。まあ、だいたい、バリトンとかバスなどの男性低音歌手の皆さん方のようです。でもほんとに一杯引っ掛けると、声って良くなるのかな?

 演奏前は肉料理ではなくパスタ料理を食べ、休憩時間にはバナナを始めとするフルーツを食べるという人たちもいます(主にオペラ歌手)。休憩時間に昼寝をするって人もいるそうです(寝たら、声出なくなるんじゃないの!)。オペラはコンサートと違って、長丁場ですから、あれこれ工夫をされるようです。

 演奏会が近づくと、熱を通した食事しかしないという人もいます。生物生水厳禁ってわけです。

 アマチュア歌手ですと、のど飴を携帯していて、暇さえあれば飴を舐めているって人も見かけますね。薬用のど飴を愛用している人もいます。飴だけでなく、プロポリス系のスプレーを携帯しているという人の話も聞きます。また、食べ物ではありませんが、常時マスクを身に着けて乾燥を防いでいる人もいます。

 飲み物にこだわる人もいます。一般的にはちみつや生姜汁は好まれるようです。オリジナルドリンクを作って用意する人もいます。常温のコーラが良いと言う人(テノールに多いようです)もいます。一方で、お茶はダメという人もいます。お茶を飲むなら麦茶のみOKとか、水しか飲まないとかいう人もいます。何を飲んでもいいけれど、冷たいものは、ノドを冷やすからダメという人もいます。

 人それぞれだね。

 ちなみに、私は全然気にしません。本番前でも食事の時間になれば食事をするし、そうでなければ食べないし、食べるものもその日の気分だから、サンドイッチ食べたり、カツ丼食べたり、カレーライス食べたりと、やりたい放題です。飲み物は、冷たくした濃いお茶が好きです。妻から「カフェインの取りすぎ」と言われますが、好きなんだから仕方ないです。舞台袖で、冷たいお茶をガブガブ飲んで、舞台に出ちゃう時もあります。

 だから、私は下手くそなのかもしれません(大笑)。でも、たかが食べ物で結果が変わるような、ヤワなカラダじゃないからね。へへっ。

蛇足 でもさすがに冬の乾燥の時期は、ノドの乾燥に悩まされます。クチビルにリップクリームを塗る要領で、ノドに油を塗る感覚で「油、飲みたいー!」って、時々思います(でもやった事はありません)。

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2017年12月 4日 (月)

声楽と器楽の違いとは?

 もちろん、声楽と器楽の一番の違いは、演奏の際に、自分の声を使うか、楽器を使うかの違いが一番大きいでしょう。

 器楽であれば、どんな楽器にするか、自由に選べますし、一度選んで「なんか違うなあ…」と思えば、楽器を変える事も可能ですし、余裕があれば、二つ三つの楽器を同時に学んでも良しです。ガチにヴァイオリンを学んでいる人は、まずピアノを器楽の基本として学びながら、並行してヴァイオリンを学ぶ人は多いです。またオトナだと、フルートを学びながらサックスも嗜む人は多いです。いやいや、それどころか、管楽器プレイヤーにはマルチプレイヤーと言って、フルートとサックスのみならず、クラリネットもオーボエもリコーダーも嗜む人も少なからずいます。すごいよね。

 しかし、自分の声を使うとなると、持って生まれた声で歌うしかなく、これは選択の余地がありません。自分の声が好きであろうと嫌いであろうと、自分の声でしか歌えないのです。声は取り替える事ができないのです。男性が女声では歌えませんし、女性が男声では歌えません。また同じ男声女声であっても、それぞれに声色があって、高い音域が得意な声を持っている人、低い音域が得意な人、声が強くて張りのある人、ソフトな声で包み込むように歌うのが得意な人…声には様々な種類があり、鍛錬していく事で、声の幅や強さをある程度は広げていくことは可能であっても、別物になる事はまず無理です。

 声楽と器楽の違いと言えば、ソロ前提か、アンサンブル前提かという違いもあります。

 歌の場合、独唱と合唱の両立はもちろん可能だけれど(特に日本の趣味の音楽の世界では)普通はあまりしません。独唱の人は独唱を専らとし、合唱の人は合唱を専らとします。器楽の場合は、ピアノ以外は、アンサンブルが大前提にあります。まずはアンサンブルありきが器楽の世界です。器楽を、アンサンブル無しで、ずっとソロでやっている人って…いないわけではないけれど、多くはやむをえなくソロをやっているという人が大半で、そういう人だって、チャンスさえあれば、アンサンブル団体に加わりたいと願うものです。

 声楽と器楽の違いと言えば…言葉を介在させるか、させないかと言った違いもあります。歌には歌詞があります。歌詞はさまざまな言語で書かれています。日本語の歌しか歌わないと心に決めた人は別として、普通の人は声楽を学ぶと、必然的に外国語も学ぶ必要があります。少なくとも、イタリア語とラテン語とドイツ語ぐらいは、読めて、簡単な意味ぐらいは分からないと、とても声楽はやれません。

 そこへ行くと、器楽には言葉が伴いませんから、言葉の壁を簡単に超え、言葉の違いをものともせずに、音楽を共有できます。しかし器楽では音楽でしか表現ができないので、人の持つ様々な感情を象徴的にしか表現できません。

 しかし声楽は言葉を伴うが故に、人々の感情を具体的にダイレクトに音楽に載せて表現する事ができます。感情表現という点について見れば、器楽よりも声楽の方が様々な点で有利であると言えるでしょう。

 器楽の場合、アンサンブルをする事が多く、音楽のイニシアチブを握るのは指揮者である場合が多く、指揮者がいなくても、コンサートマスター等、自分ではない誰かが音楽のイニシアチブを握る事は少なくありません。

 声楽は、基本的に歌手が絶対君主です。歌手が音楽のイニシアチブを握っています。難しいのは、オペラ等で歌手と指揮者が並び立っている時ですが、オペラ全盛期の19世紀はともかく、現代では指揮者が歌手をリードするカタチが多いようですが…それでも両者の力関係によっては、歌手が絶対君主として君臨することもあるようです。

 あと、つまらない事ですが、器楽演奏は基本的に楽譜を見ながら演奏する事が多いですが、声楽は暗譜が大前提です。と言うのも、椅子に座って楽器演奏に専念できる器楽と違って、声楽の場合、多くは歌唱に演技が伴うことが多いからです。演技をしながら歌うなら、楽譜なんて持っていられませんからね、自然と暗譜になるわけです。

 ざっと思いついただけでも、これぐらい、器楽と声楽では違いがありました…という話です。 

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2017年11月24日 (金)

フルートを大きな音で吹くにはどうしたら良いのか?

 私は時折、吹奏楽等でフルートを吹く若い子たちと話す事があります。そんな時に、色々な悩み相談を受けることがあります。まあ、たいていの場合「他人に聞くよりも、自分でもがいて解決しなさい」というナイスな返答をするようにしています。

 それはともかく、若いフルーティスト共通の悩みというのが、いくつかありまして、その中でもダントツ一番なのが「どうすれば大きな音で吹けるのか」という悩みです。これは本人が自分の音が小さい事を単純に悩んでいる事もあれば、吹奏楽等で活躍している子などは、指導者から「フルート! もっと大きな音で吹け!」とか言われる事もあって、気の小さな子は、本当に真剣に悩んでいたりするんです。

 で、言われて、悩んで、もがいて、なんとか解決策を見つけようとします。例えば、勢い良く楽器に息を吹き込んでみたり(そんな事をしても、音色と音程が悪くなるだけで、大きな音にはなりません)、力いっぱいホールを押さえてみたり(パッドの痛みが早くなるだけですし、メカ調整の間隔も短くなります)、首や楽器を振ってみたり(気休めにもなりません)…、それはそれは涙ぐましい努力の数々をするわけです。

 まあさすがに、この問題ばかりは、自分でもがいても解決できないので、色々とアドヴァイスをしてあげたりします。

 まず最初に言ってあげるのは「気にするな」です。指導者だとかコーチだとか上司だとかと言うのは、基本的に無茶振りをするのが仕事です。無茶を言うことで、言われた方が何とかしようとして、その何とかする事で成長する事を期待して無茶を言うわけです。もちろん、このやり方はコーチングとしては正しくないし、一流の指導者は、そんな無茶ぶりはしませんが、二流以下の指導者は頻繁に無茶振りをします。

 無茶は無茶なので、私は「気にするな」と言ってあげるわけです。

 なぜ「気にするな」というアドヴァイスをするのかと言うと、フルートって、構造的に大きな音が出ないように作られているからです…というか、現代フルートって、長い歴史の中で、これでも大きな音が出るように改良された結果の楽器で、すでにフルートという楽器としては、マックスな音量が出るように最適化されているのが現代フルートだからです。すでに最大音量が出るように最適化されているの楽器なので、これ以上の音量の増大化は、フルート製作に技術的なブレイクスルーがない限り、ありえません。つまり、結論から言えば「フルートからは、これ以上の音量は出ません」という事になります。

 これ以上の音量が出ない事が明々白々なのに、それ以上の音量を出せと要求してくる指導者の言う事など「気にするな」と、だから私が言うのです。

 指導者が本当にフルートの音量の増大を願っているのなら、それを奏者に求めるのではなく、バンド内のフルーティストの数を増やせばいいのです。一本のフルートだけでは、大した音量は出ません。しかし、フルートの数を増やすことで、バンドの中でのフルートの音量は増えるわけです。つまり、フルートの音が小さいのは、フルート奏者の責任ではなく、バンドの指導者の責任なので、フルート奏者は「音が小さい」と言われたからと言って、何も気に病む必要はないのです。

 だいたい、フルートなんて、何をどうあがいても、笛なんです。笛は、何を頑張ろうと、所詮、笛なんです。本来、ヴァイオリンやピアノなどと一緒で、室内楽で楽しむ楽器なんですよ。そんな笛を、ラッパや太鼓と一緒に野外に持ち出して演奏すること自体が間違いなのです。

 フルートに音量を求めるなら、オーケストラにおけるヴァイオリンのように、バンドの中にたくさんのフルートを用意すればいいのです。はい、解決。ちゃんちゃん。

 とは言っても、指導者ににらまれた若いフルーティストさんの悩みは、そんなアドヴァイスだけでは解決できません。

 そこで、気休め程度ですが、ほんの少々でも効果のあるアドヴァイスをしてあげます。

 最初のアドヴァイスは「毎日、走り込みをしなさい」です。体力を増やし、呼吸筋を鍛えるために、走り込みを命じます。

 だいたい「音が小さい」と言われる子は、実際に楽器の音が小さいかどうかは別として、線が細くて、弱々しい印象の子が多いです。本当にフルートの音が小さいと言うよりもいかにもその子が吹いているから、音が小さそうに感じられるだけだったりするのです。

 まあ、実際、そんな子は、か細い音で吹いていたりする事も多いです。

 で、そんないかにも音が弱そうな子は、音が弱そうなオーラを放っていたりするので、まずはそのオーラを消して、指導者に注意されないようにすることを目指します。それには、毎日走り込んで、元気で活発になり、体力をつけて、呼吸筋を鍛えるのです。そうすると、実際に、音が大きくなったような気もするし…ね。

 最初っから、元気いっぱいな子で、今さら走り込みなんて不要な子には、どんなアドヴァイスをするかと言うと…「楽器を変えてみようか」です。部活ならば、部室にフルートなんて、いくらでも眠っているでしょう。その中で、今自分が使っているのとは別の楽器を吹いてみようと薦めるのです。奏者と楽器の相性ってのがありますから、楽器が変わるだけで、実際にあれこれ変わります。また、実際に音量が変わるかどうか別としても、気分が新しくなるだけでも、効果がないわけではありません。

 あと、子どもに言いませんが、相手がオトナの場合は「楽器を買い替えてみたら、どう?」とも言います。実際、楽器を買い換えると、多少なりとも大きな音が出るようになるものです。

 素材の比重が重い楽器(つまり、貴金属製の楽器)は、よく音が響きますので、音量が多少なりとも増えます。また材質的には同じでも、厚管にすると、これまた音量が増えます。丁寧に作られた高級フルートも、響きが良いので、音量が多少なりとも増えるように感じられます。私の経験から言える事の一つとして、アメリカのブランネン・ブラザーズ社製のゴールドフルートは、爆裂的に大きな音が出ます。超高級フルートですから、お値段もかなりしますが、乗用車を買ったつもりになれば、買えない額ではないので、本当にお悩みなら、そういう選択肢もあります。

 楽器を丸々買い換えなくても、頭部管を変えるだけでも、音はガラッと変わります。フルートの頭部管って、美しい音を出すために作られたモノと、大きな音を出すために作られたモノがあって、それらの両立はかなり難しいらしく、多くの頭部管は、どちらかに重点を置いて作られているからです。ざっくり言っちゃえば、ぱっと見、頭部管の息を吹き込む穴のカタチが、丸いほど美音系で、四角いほど音量系になりますし、穴の面積か小さいほど美音系で、大きいほど音量系になります。

 まあ、そうやって楽器を替えても、微々たる変化ですが、それでもヤラないよりは精神的に楽なので、本当に悩んでいる方には、それを薦めます。

 実際のところ、フルートの音量を増やすのは無理でも、遠鳴りのする良い音で吹く事で、音量が増えたかのような錯覚を、指導者や観客にさせる事は可能です。それをするには、しっかり腹筋で支えられたトルクの強い息(決して勢いの強い息ではありません)を、その楽器に適した分量(決して多くはないです)とスピード(決して速くはないです)で吹き込めばいいだけの話なのですが、それはそれこそ、他人に教わる事ではなく、自分でもがいて解決するべき事なので、私はあえて、そういうアドヴァイスはしないのです。

 こんな事を書いている私ですが、私の場合は、そもそもフルートに音量は求めないようにしていますので、使用している楽器も美音系のアルタスだったりします。それで困る事はありませんし、プロ奏者でもアルタスを使っている人は結構いますので、要は本人次第なんだろうと思います。

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