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2019年5月13日 (月)

ドイツリートに江戸庶民の価値観を感じた私です

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習から。ハミングの響きをうまく鼻に入れることができた私でした。鼻に響きが入ったので、先生からの注文は、その響きをさらに上に持っていって、そこから前に出してくださいって内容でした。響きをさらに上に、さらに前に…。頭で考えても分かりませんので、感覚で、それっぽくやってみました。たぶん、正解。ただし、感覚でやってしまい、言語化していないので、次も同じようにできるかは…かなり不安。私の場合、言語化出来ないものは記憶できないんだよなあ…。

 発声練習、息を支える。息を上まで上げていく。ノドを上下に開いていく。これを丁寧にやりました。このやり方で高音B♭まで出るそうです…逆に言えば、高音BやHi-Cには音程的に届いていないってわけです。これらの音を出すには、クチの奥の開き方と息の支えがまだ足りないようです。クチの開き方にせよ、息の支えにせよ、すべては筋肉の問題ですから、鍛錬を続けていけば、いずれ出るようになる…んだろうと勝手に思ってます。

 焦らない、焦らない。

 それにしても、ほんの少し前まで、高い方はGが限界で、それも割とギリギリで、その上は長い間博打状態だったのに、Gはもちろん、A♭やA、B♭はスコンスコン出ちゃいます。で、今現在はBが博打状態、Hi-Cは無理めって感じです。なんか急に音域が広がりました。カラオケ的な表現をすれば+3広がったわけです。これってすごくない? あんまり急に高音が出るようになったので、メンタルが付いていけません。カラダは十分高音に対応しているのに、メンタルがまだビビっちゃっています。なので、まずはAあたりをビビらずに出せるように、心と体を鍛えていくのが、当面の課題です。つまりAまでを実用音域にしましょうって感じです。で、Aが実用音域になったら、B♭を実用音域にして、それが終わったら、その次ってやっていくつもりです。そんな事をしているうちに、BやHi-Cも出せるようになったら、うれしいな。

 ちなみに、どんな高音が出ているのか、自分では分からないので妻に尋ねてみたところ…私の声は、苦しげでもなく、かと言って柔らかめの声でもない。キラキラ系でもなければギラギラ系でもない。あえて言えば、伸びやかな声なんだそうです。なんだい? 伸びやかな声って?

 さて、曲の練習になりました。まずは、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」より「Der Wandern/さすらい」です。この曲は、今回でひとまず終了です。まあ、二ヶ月近くも取り組んだ成果でしょうね、ドイツ語のさばき方が多少なりともマシになってきました。通常の速度でも、突っかからずに歌えるようになりました。まあ、当然と言えば当然なんだけれど、その当然が出来るようになるまでに二ヶ月という時間が必要だったわけです。

 で、ドイツ語のさばき方…と言うか、発音ばかりに気がいってしまったので、肝心の音楽練習が少々不足気味で、今回は、音楽的な注意(音程とか表情記号とかの注意です)を受けてしまいました。とにかく、しゃっべってばかりいないで、歌にも気を使えって事です。

 “Das”などの冠詞にアクセントを置かないこと。フレーズの出だしの歌詞が冠詞ってのは、ドイツ語に限らず、西洋語ではよくあるわけだけれど、その際、冠詞部分はアウフタクト(弱起)で作曲されているので、それを忠実に守ること。つまり、冠詞部分ではなく、その次の単語にアクセントを置いて歌うわけです。また、高い音は感情を解き放して歌うのではなく、慈しむようにして歌います。開放よりも節制を重んじると言うか、喜びを見出すというか…まあ、キラキラに輝く黄金の世界ではなく、いぶし銀の世界です。なので、高い音は、あえて抑えて歌います。

 ドイツリートって、江戸庶民に通じる価値観があるんじゃないの…って、ちょっぴり頭をかすめました。きっとドイツ人も、服の裏地に金をかけるタイプなんだろうなあ…。

 まあ、そんなこんなで「Der Wandern/さすらい」は終了です。

 次回から2番の「Wohin?/どこへ?」になります。ちなみにこんな感じの曲です。

 

 歌っているのは、テノールのヴンダーリヒです。動画なのに動いていないのは残念ですが、歌はいいでしょ? 私もこんな感じで歌えたら最高だけれど…まあ「何を言ってんだい唐変木が!」って感じっす。それにしても、テンポが速い…ドイツ語で苦労しそうだ…。

 

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