ひとこと

  •  京アニ放火事件、ただただご冥福を祈るばかりです。優秀な日本の職人さんたちが、一人のキチガイによって殺されたのだと思うと、なんとも無念で言葉がありません。世の中は理不尽で不条理なのだなと、改めて思い知らされるばかりです。
2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

コメントについて

  • コメントは、どの記事に対して付けてくださっても結構です。歓迎します。ただし、以前書いた記事については、現在では多少考え方が変わってしまったものもあります。また、コメントをくださる場合は必ず“名前”の欄にハンドルネームをご記入ください。ココログ的には、コメントの際の名前の記入は任意となっていますが、このブログでは必須としますので、ご了解ください。また、その時に使用されるハンドルネームは、お一人様一つで統一してくださいますようにお願いします。複数ハンドルの同時使用、及び別人への成りすまし発言、捨てハンドルのご使用等は固くご遠慮願います。迷惑コメントやアラシ発言に関しては放置でお願いします。記事とは無関係のものや、プライバシーに触れたコメント、スパムコメント、エロ系コメント、商用コメント及びにネットマナーを無視したコメントに関しては、予告なしに削除する事もあることを御承知置きください。また、度重なる迷惑コメントに関しては、ニフティに「迷惑コメント」として通知し処理してもらうことにしました。

カテゴリー

メールについて

  • 記事の訂正および削除の依頼と、部外者に見られることなく、私(すとん)と連絡を取りたい方は、メールリンク(この下にある「メール送信」)をクリックしてメールでご連絡ください。その際、どの記事でもかまいませんから、コメントに「メールを送りました」と一報いただけると幸いです。私、メールを見る習慣がないので、黙っているといつまでもメールを放置してしまいますので、よろしくお願いします。メールを送ったことをお知らせいただいたコメントは、メール確認後、すみやかに削除させていただきますので、ご安心ください。

« 実はすごいぞ、ファーウェイ! | トップページ | 低音を発声するのは難しいぞ »

2019年5月27日 (月)

ロイヤルオペラのライブで「運命の力」を見てきた

 ロイヤルオペラ(コヴェントガーデンのこと)では、映画館での上演を“ライブビューイング”ではなく“ライブ”という言葉を使っているんだけれど、普通日本では“ライブ”って、生で直接コンサートを見る事を言うんだよね。事前に収録したものを映画館で見るのは“ライブ”とは言わないわけで、そこんとこ、関係者の皆様には考えていただきたいなあ…と思ったり思わなかったりします。

 まあ“ライブ”って“生中継”のつもりで使っているのだろうけれど(実際、日本以外では生注意らしいし、以前イオン系で配給されていた頃は生中継だったらしいけれど…東宝系に配給が変わってからの)日本じゃあ生中継じゃないし、日本語の(カタカナ語の)“ライブ”には生中継って意味は無いし…。最近は“ライブ中継”なんて言葉も見聞きしますが、まあせいぜいそんなところだよね。

 と、表題を書くのに悩んでしまったので、ついついグチが出てしまいました。

 それはさておき「運命の力」です。

指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:クリストフ・ロイ

レオノーラ:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
ドン・アルヴァーロ:ヨナス・カウフマン(テノール)
ドン・カルロ:ルドヴィク・テジエ(バリトン)

 この「運命の力」というオペラは、ヴェルディの中期~後期にかけての作品で、音楽的には充実したピカイチの作品ですが、上演機会には恵まれない、ちょっぴりマイナーな作品になっています。でも、音楽的にはピカイチなんですね。ほぼ、捨て曲はありません。オペラ全曲での演奏はあまりありませんが、序曲やアリアなどは取り出して演奏されるチャンスもあり、オペラファンなら結構聞き知っている音楽だったりします。実際、とても聴きごたえのある面白いオペラです。

 特に今回の上演は、主人公の二人にスターを迎えた事もあり、本当にお薦めです。これ、DVDで発売されるのなら、マストアイテムになると思いますよ。

 オペラ好きにはたまらない公演ですが、じゃあ万人向けのオペラなのかと言うと、そうでは無いし、上演機会が極端に少ない理由も分かるオペラが、この「運命の力」なのです。

 まず、お話が分からないのです。これ、致命的ですね。登場人物たちの説明がオペラ内で圧倒的に不足しているうえに、幕が変わるたびに時が飛び、登場人物たちの立場が代わります。おまけに、お話はシリアスっぽいのに、実は荒唐無稽だし、ご都合主義だし、ストーリーなんて無いものと思わないと、とても見ていられません。それくらいに分からないストーリーのオペラなのです。これじゃあ、上演されなくても仕方ないです。

 おまけに劇場にとって、このオペラを上演するのは、かなりの負担になるんだろうなあと思いますし、それゆえに上演されづらいんだろうなあとも思いました。

 だって、ちゃんと歌えるソリストが11人も必要なんだよ。普通のオペラでは、ソリストなんて5~6人いれば十分なのに、このオペラはその倍のソリストが必要なのです。ギャラが掛かって仕方ないよね。おまけに合唱団とバレエ団は、そこそこ大規模に必要だし…。ああ、人件費がかかりそう。

 さらに言うと、このオペラは場面が7つあるのですが、それがほぼ全部別の場所なので、ト書きに忠実に舞台を作るなら、大道具のセットが7つも必要なのです。たいていの歌劇場では、構造上、大道具なんて3セットしか用意できません。メトのような大劇場でも5つが限界。7つのセットなんて…どないせいいうねん、って感じです。

 つまり「運命の力」というオペラは、音楽だけが突出して素晴らしいオペラであって、その他は金食い虫の上に、訳わからない感じになってます。ざっくり言えば「とても美しくて残念な駄作オペラ」という範疇に入ると思います。

 それをロイヤルオペラは頑張って上演したんだよ、そこを私は評価したいです。

 まず、歌手に関しては…ギャラを支払えるの?ってくらいに頑張ってます。ソリスト11人、皆、実に達者な歌手を揃えています。主役二人は大スターだしね。それも声と役が実にピッタリと合っている二人を選んでいます。今の時代、確かに「運命の力」をやるなら、この二人が一番の適任でしょうね。それくらい、歌手に関しては充実した公演になっています。ほんと、音だけなら、永久保存版ですよ。

 金のかかる大道具(舞台セット)に関しては、演出が頑張って、たった1つのセットですべてを乗り切っています。もちろん、あっちこっち無理はあるんだけれど、その無理の中でとても頑張っていると思います。でも、こうでもしないと、現実的には難しいだよねえ…。

 分からづらいお話も、演出家が頑張って、分かんないところは演技や映像で補って、なるべく観客に分かりやすくしています。それでも限界はあるものの、この演出は、まあお薦めかなって思うくらいです。

 ただ、根本のストーリーそのものは、やっぱりダメですね。

 このオペラのテーマって「魂の救済」なんです。いかにも19世紀的なテーマですが、そのテーマが、教会批判という辛口のオブラートに包まれて表現されています。ですから、ぱっと見だと、ただの教会批判のオペラに見えてしまいます。これじゃあ、西洋社会じゃあ受け入れられないよね。

 そのオブラートの部分を剥ぎ取って「魂の救済」に目を向けても…現代社会に生きる我々には、どうなんでしょう?ってテーマじゃない。今の人たちって、そこまで魂の救済なんて求めてないしね。そうなると、やっぱりお話は無視して、音楽だけを楽しむしか無い…って結論になります。

 でも、その音楽が絶品なんですよ。ほんともう、素晴らしいったらありゃしないんです。そんな、色々と残念なオペラだったんですよ、運命の力って。

お知らせ 明日はココログのメンテがあるので、念のためにブログはお休みします。明後日以降も、メンテの具合によってはお休みしますので、別にブログが更新されなかったとしても心配しないでくださいね。よろしく。

 

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログ 声楽へ
にほんブログ村

 

 

« 実はすごいぞ、ファーウェイ! | トップページ | 低音を発声するのは難しいぞ »

歌劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 実はすごいぞ、ファーウェイ! | トップページ | 低音を発声するのは難しいぞ »

フォト

↓参加しています

  • 人気blogランキングへ にほんブログ村 クラシックブログへ

アマゾンでどうぞ

アマゾンで検索

トラックバックについて

  • 2011年12月1日以降の記事において、トラックバックの受付を止める事にしました。それ以前の記事に関しましては、トラックバックの受付自体は継続いたしますが、承認公開制にさせていただく事にしました。また今までトップページに表示していました「最近のトラックバック」という項目の表示も止めました。よろしくお願いいたします。
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ

このブログは2007年8月14日から始めました

  • Copyright(C) 2007-2019 すとん