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2019年4月16日 (火)

ロイヤル・オペラ・ライブで「椿姫」を見てきた

 私がブログを休んでいる間に上演終了してしまったのだけれど、先日見てきた、ロイヤル・オペラ・ライブの「椿姫」に関して書いておきたいと思います。それにしても、メトのライブビューイングは見逃しても、夏にアンコール上映があるから、たとえ上映期間中に見逃す事があっても、お盆休みに再び見るチャンスが与えられるけれど、ロイヤル・オペラ・ライブは、その手のアンコール上映がないので、一度見逃したら、もう見るチャンスがないのが残念です。一部の作品はDVD化されるのかもしれないけれど、大半の上演に関してはDVDにもならないので、もう見る事はできません。残念です。

 さて、この上演には2つの見どころがあります。一つは、名演出の誉れ高いリチャード・エアの演出である事。もう1つが、プラシド・ドミンゴが(バリトンとして)出演している事、です。

 まず、リチャード・エアの演出だけれど、これは今年で25年続いている演出で、その25年前の上演(ゲオルギューの出世作)のDVDが、かつて発売されていました。今は、中古(アマゾンなら、マーケットプレイス)でないと入手できませんが、興味のある方はどうぞ。

 この演出は、かなり良いです。椿姫は数多くの異なった演出があり、どの演出もなかなか良いものが目白押しなのですが、この演出は、かなり私好みで気に入りました。

 エアの演出の特徴は、21世紀に入ってから、オペラ演出の常識とも言われる“読み替え”が一切無い事です。楽譜に書かれている事が、そのまま舞台上で表現されています。これはとても良いと思いました。特にオペラ初心者が見るなら、こういった演出で見てもらいたいものです。

 もう1つの特徴が、リアル志向である事です。これは演劇志向と言ってもいいかもしれませんが、オペラ的な夢々しさを取り除き、映画や演劇を見ているような、地に足の着いた演出がされています。

 例えば、ヴィオレッタは結核なので吐血するわけですが、舞台上(特に3幕)にはヴィオレッタが吐血したと思われる痕跡が舞台上に残されています。また、ヴィオレッタは病気の性質上、よく咳をするはずですが、今まで見た他の椿姫では、ヴィオレッタが咳き込むシーンなんて見たことはありません(だいたい、オペラ歌手にとって、咳というのはノドを痛める行いですから、舞台はもちろん、日常生活でも咳をしないように、極力努力している方がほとんどです)が、この上演では、ヴィオレッタは折りに触れ、咳き込みます。さらに病床で寝込んでいるヴィオレッタはスッピン(に見える化粧かな)です。考えれば、そりゃあそうで、ベッドで死にかけている患者が、きちんとメイクしている方が可怪しいのです。

 という訳で、私はこの演出がとても気に入りました。

 ここで、キャスト等を書いておきます。

指揮 アントネッロ・マナコルダ
演出 リチャード・エア

ヴィオレッタ:エルモネラ・ヤオ(ソプラノ)
アルフレード:チャールズ・カストロノボ(テノール)
ジェルモン:プラシド・ドミンゴ(バリトン)

 音楽面の話をすると、ドミンゴの歌唱について触れないわけにはいきません。

 私はドミンゴが大好きです。テノール時代はもちろん、バリトン時代のドミンゴも好きです。だいたい、ドミンゴに関しては言えば、テノールとかバリトンとか、そんな事はあまり関係ないのかもしれません。ドミンゴほど、数多くのキャラを感じた歌手はいません。自分のレパートリーというものを固めずに、常に新しい作品、新しい登場人物を歌い続けてきました。テノール時代だって、軽めの役から重厚な役まで、歌ってきたわけで、そんな彼だから、バリトンの役を歌うのは、ある意味当然なのです。そして、ドミンゴはあくまでもドミンゴだから、どんな役を歌うときも、いつもの彼の声で歌ってきたわけで、当然、バリトン役もいつものあの声で歌っちゃうわけです。

 今回は、テノールのカストロノボがやや重いテノールだった事もあって、例によって、ドミンゴとカストロノボの声のコントラストは、あまりありませんでした。むしろ、アンサンブルで歌うと、テノールのカストロノボの歌唱よりも、バリトンのドミンゴの声の方が浮き上がって聞こえるほどです。ドミンゴは、バリトンと言えども、かなり声が軽いですからね。声の軽重で言えば、テノールのカストロノボよりもドミンゴの方が声が軽いと思いました。まあ、ある意味、こんな声の軽いバリトンを使っちゃうのは、キャストミスとも言えますが、ドミンゴ見たさで集客されるわけだし、ドミンゴの歌が聞きたいという人がまだまだたくさんいる以上、これはキャストミスではなく「まあ、そういうモノだ」って事になるのだと思います。

 結論から言ってしまえば、ドミンゴはバリトンではなく、あくまでもドミンゴなんです。つまり「プラシド・ドミンゴ…声種:ドミンゴ」って事になるんだろうと思います(笑)。

 で、そんなドミンゴですが、歌っている様子を見ていると、なんとも苦しげでした。全身全霊を使って、全力で歌っていました。そんな役柄じゃないのに…。もしかすると、体調が悪かったのかもしれませんが、なにしろ、かなりの御老体(78歳!)ですからね。お達者でいらっしゃるだけでも大変なのに、長時間の舞台をこなしているのですから、そりゃあもうビックリポンですって。もう、オペラの舞台は、体力的に厳しいのかもしれません。ドミンゴのお元気な舞台姿を見られるのも、もう長くはないかもしれません。

 主役の二人の歌唱は…私的には、ちょっと残念でした。いや、立派に歌っていましたよ。ただ、慣習的に歌われているバリエーションは避けられていたようで、あくまでもヴェルディの譜面通りの歌唱だったのが…実に実に、残念なわけです。やっぱ、スパンと抜けた高音を響かせてほしいじゃん。私は単純にそう思っただけです。それを除けば、とても良くて上手な歌唱でした。さすがに世界に配信される歌手さんたちだけありますって。

 あと、残念なのは…別に人種差別のつもりはないのだけれど、黒人歌手が貴族の役って、どうなの? 読み替えなしの演劇路線な舞台だっただけに、舞台は見た目重視で、貴族は白人キャストで固めてほしかったというのが本音かな? オペラはヨーロッパ文化だからね、黒人や東洋人が白人の役をやるのは無し…というのが、私の個人的な考えです。ま、偏見と言われれば、その通りなんですがね。

 とても良い上演だっただけに、もう見られないのは残念ですね。

 

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