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2018年12月 3日 (月)

テノールとバリトンの違いは、気持ちとテクニックの問題でしょ(クイーンの話)

 映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしているそうです。私も見てきました。私の感想としては「映画としては、かなり面白いけれど、クイーンを見たけりゃ、ミュージックビデオ集を見た方が楽しめるなあ…」って感じかな? 

 私の個人的な感想はさておき、映画のヒットと一緒にクイーンとフレディ・マーキュリーが再注目されているそうです。クイーンのファンとしては、嬉しい限りです。

 で、そのフレディの声の話。最新の研究成果では、フレディの声はバリトンなんだそうです。ただし、バリトンと言っても、かなり高いバリトンで、いわゆるテノリトンとかバリノールとか呼ばれるタイプの声だったみたいです。

 私としては「だからどーなの? フレディの声はテノールでしょ?」って思ってます。

 ノド(声帯)と声って、密接な関係はあるけれど、必ずしもイコールではないわけです。もちろん、声はノドの制限を大きく受けるわけで、いくら努力しても物理的に無理な事は無理なのです。テノールのノドの人がバスは歌えないし、その逆も無理。この2つの声種の間には、広くて深い谷があるからです。

 でも、テノールとバリトンの間にある谷は深いけれど、そんなに広いわけではありません。人によっては、ぴょんと飛び越えることが可能な程度の広さだったりします。

 実際、世界的なテノール歌手たちも、そのキャリアの初めはバリトンだったと言う人は、たくさんいるし、テノールでありながらもバリトンの歌も歌っちゃう人もいます。有名なところでは、ドミンゴがそうだし、デル・モナコやベルゴンツィなんかもそうです。現役歌手で言えば、彼らはバリトン役は歌ってませんが、クーラやカウフマンなどのノドは、おそらくバリトンでしょ。

 持っているノドがバリトンであっても、テノールでありたいという強い気持ちと、発声テクニックがあれば、テノールとして活躍できます。

 だから、フレディのノドがバリトンであったとしても、彼の声はテノールなのです。だいたい、あんなエキセントリックな性格の持ち主がテノール以外の声で歌いたいとは、絶対に思わないでしょ? フレディなんて、典型的なテノール気質じゃない?

 あと、フレディの声域が4オクターブではなかったと記事に書いてあるけれど、この世に4オクターブの男声歌手って存在するの? 滅多にいないよ。

 大抵の男声歌手の声域って、いくら広くてもせいぜい2オクターブ前後です。むしろ2オクターブも出せれば、声域は広い方です。

 ちなみにバスの最低音からテノールの最高音までが、約3オクターブです。もし4オクターブの声域を獲得したいなら、バスからカウンターテナー(音域的にはアルトですね)までの声を駆使しないといけません。たまに、本業はバス歌手だけれど、たまにカウンターテナーも歌いますという歌手さんもいますが、そういう人は確かに音域が4オクターブ…って言えるかもしれませんが、そういう方って、途中の声域が中抜けだったりするんだよね。つまり、テノール音域がうまく歌えなかったりします。

 フレディの声は中抜けじゃないし、バス歌手のような低い声は出していません(し、出ないでしょう)。声的には、普通にテノールであって、声域的にも極端に広いわけではありません。実際、クイーンの多重録音されたコーラスの中でも、高いパートはフレディじゃなくて、ロジャーが歌っていますので、実はフレディって、そんなに高音が得意な歌手ではないのかもしれませんが…高音が得意ではないテノール歌手なんて、掃いて捨てるいるので、そこは問題ではないと思います。

 それにフレディは、声の高さとか声域の広さで勝負している歌手ではありません。密度の濃い声と、説得力のあるヴォーカルテクニックとで、独自の世界観を表現している唯一無二の歌手なわけです。フレディの前にフレディなし、フレディの後にフレディ無しです。私はそう信じてますです。

追伸 最近のクイーンは、三代目のヴォーカリストである、アダム・ランバートと共に活動しています(二代目は、バッド・カンパニーのヴォーカルでもあるポール・ロジャースでした)。しかし、あまりにフレディが偉大すぎて、現在のヴォーカリストさんが全く注目されないというのも、困ったものです。いつまでも過去にしがみついていても仕方ないし、死んじゃったフレディが生き返るわけじゃないし…ねえ。

 というわけで、最近のクイーンって、こんな感じのようです。

 これはこれで悪くないと私は思いますよん。

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コメント

高いポジションの響きが印象的な布施明さんも楽器はバリトンだそうです。何かのテレビ番組ではバス寄りのバリトンと言われてショックだったとコメントしていた記憶があります。
こちらでも少し言及していますね。
https://www.meitaku.co.jp/eye/eye23/eye5.html

ちなみに私はアマチュアバリトンをしていますが、人からはテノールだと言われる事がよくあります(苦笑)。確かに一時期テノールをやっていましたが、ギブアップしてしまいました。

オデさん

 同じバリトンでもバス寄りのバリトンの方がテノールを歌うと言うのは大変ですね。引用された記事にもありますが、布施明はアメリカで、本来の声で歌う訓練を受けたとか…。自分の本来の声で歌うことって大切だなって思います。

 私は半年前ほどに声帯を医者に見てもらいましたが、その時の会話で「何歌うの? ケジェリダ?」とか言われたので、たぶん声帯はテノールなんだろうと思います。

 そうそう、Y門下にも、どう聞いてもテノール声にしか聞こえないバリトン氏がいます。「なんでテノールをやらないの?」と尋ねたら「大変だから…」と返事されちゃいました。たぶんオデさんと一緒。声帯はテノールなのかもしれないけれど、性格がバリトンなので、バリトンをやっているんだろうと思います。

フレディはホントに美声ですよね〜

個人的にはモントリオールのライブの声が大好きです(笑)

ショウさん

 そうそう、ロックシンガーにありがちな、ハスキーヴォイスじゃないんです。

 声だけを言ったら、余裕しゃくしゃくのデビュー当時の声が好きですが、晩年の振り絞る感じの声も嫌いじゃないです。

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