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2018年11月22日 (木)

クラコン2018 その3 さて本番が始まりました

 さて、本番です。まずは妻の出番だったので、私は当日リハーサル会場から、直接会場のホールに入って、演奏を聞きながら、録音機をセットしました。録音機は、ここから私の本番が終わるまで、ずっと録音しつづけるわけです。

 妻はチマーラ作曲の「雪が降っています」とモーツァルト作曲の「夜の女王のアリア」を歌いました。チマーラ(歌曲)の方は、とても良かったと思います。モーツァルト(アリア)の方は、とても難しいアリアなんだなって思いました。今まで妻は、たいていの曲をかなり完成した形で歌っちゃう人なんだけれど、この曲は決してそうとはいかなかったです。演奏が終わって、妻が「あなたの気持ちがよく分かった。本番で、歌えないってのは、悔しいね」と言いました。まあ確かに、私は常にきちんと歌えないからなあ。

 ピアニストさんは、ソロ演奏でのミスをまだ引きずっているようで、メンタル的に凹んだままで、妻の舞台でも(素人が聞いても分かるほどの)ミスがありました。舞台から下がってきて「もうダメ、引退する…」と言っていたくらいです。

 まあ、舞台には魔物が住んでいますからね。

 妻の本番が終わったので、私も舞台袖に入りました。妻と私の間に二人の方が歌います。ピアニストさんは、この時間でメンタルのリセットに励んでいました。なんとか気持ちを切り替える…と言ってました。妻は、自分の出番が終わったとは言うものの、私の舞台で二重唱を歌うので、今度は二重唱に集中です。私は…と言えば、せいぜい、カラダをほぐすくらいかな? 今更ビビっても仕方ないしね。

 やがて私の出演の時がやってきました。今までは、舞台と舞台袖はカーテンで仕切られていたので、出演者が自分のタイミングで舞台へ登場できたのですが、リニューアル後は、カーテンではなくドアになったので、ステマネの方がドアを開けてくれないと出入りできなくなりました。ここに関しては、自分のタイミングで出入りできた以前の方が良かったかな?

 私のセットリストは…

レスピーギ作曲「Invito alla danza/舞踏への誘い」(歌曲)
ドナウディ作曲「Amor s'apprende/ 愛は取り付いてしまう」(二重唱)
ヴェルディ作曲「椿姫」より「De'miei bollenti spiriti/燃える心を」(オペラアリア)

 …です。まずはレスピーギからです。この曲はイントロがないので、お互いの準備が完了し、私が舞台の中央に進み出たところで、出だしの音をピアニストさんがポンと弾いてくれるので、そこに乗っかって歌い出しました。

 まあまあ、悪くない感じだったと思います。とにかく、ホールの音響が良くて、とても歌いやすかったです。歌うことに集中できましたし、ホールが良いのは、歌手にとって、とても大切なことなんだなって思いました。以前のホールも、客観的に言えば、汎用ホールとしては音響が良い方だったと思いますが、それでも声の返りはほぼないし、結構息が飲み込まれていく感じのホールだったのです。なので、ついつい力押しで歌ってしまいがちだったのですが、今度のホールは、楽に歌えるし、息が十分に続けられます。いいね、この感じ。

 ちなみに私の次は、本日のトリを取るギターアンサンブルの方々が舞台袖に控えていましたが、私が歌っている最中に、彼らの一人がギターを倒して大きな物音を立てたそうなのですが…歌っている私は全然気が付きませんでした。

 で、次は妻が登場して、ドナウディの二重唱を歌いました。実はこの曲、暗譜できなかったんですよ(涙)。なので、やむなく、歌詞カードを用意して、本番では歌詞カードをチラ見しながら歌いました。歌曲の暗譜は難しいね、特に有節歌曲はほんと難しいです。オペラのアリアなどは、メロディと歌詞が密接に関係しているし、動作を入れて歌いますので、割と簡単に暗譜できるのですが、歌曲、とりわけ有節歌曲と言って、1番2番ってあるヤツは、頭の中で歌詞がこんがらがってしまって、なかなかすっきり歌えないのです。ちなみに、この二重唱は4番まであるんだよ。同じメロディーに4つの異なる歌詞が乗ってて、最後まで混乱したままで、完璧な暗譜ができなかったので、やむなく歌詞カード持参しました。

 まあ、プロでも歌曲は楽譜持参で歌うことがあるから、勘弁してくださいませ。

 二重唱は、私と妻との間に音量差があるので、レッスンでは、私はいつも妻に遠慮して、彼女の歌を消さないように音量を抑え気味に歌っていました。で、音量を抑え気味に歌うと、どうしても音程がフラットしがちで、そこをY先生にはよく注意されましたが、本番のホールは音響が良くて、妻の声も結構聞こえるので、私はあまり遠慮せずに歌ってみました。

 結果的には、やっぱり多少は遠慮しないといけなかったかな…と録音を聞き返して思いました。音量を抑えながらも、音程をキープして歌っていく…のが、今後の私の課題(だって、妻に音量マシマシで歌えとは無理な注文だからね)だな。

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