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2018年10月25日 (木)

頭声の正体について考えてみた

 実は私、以前から“頭声”“胸声”という言葉は知っていましたし、なーんとなくのイメージも持っていましたが、それをビシッと説明できる言葉は持ち合わせていませんでした。

 それが最近、自分なりに腑に落ちるようになったので、それをここに書いてみたいと思います。

 まず、頭声と、それに対になる胸声について、以前は誤解していました。

 私は単純に「頭声は頭に響く声、胸声は胸に響く声」と思っていましたし、そのように理解して歌っていましたが、それではダメな事に気が付きました。と言うのも、単純に「胸に響く声」として歌ってしまうと、それはただの地声になってしまうからです。

 地声はダメです、絶対にダメです。

 そこで「頭声VS胸声」という対立軸だけでは足りない事に気が付きましたが、その足りないモノは何なのか…が長いこと分からなかったのです。

 最近は、そこに“ポジションの高い低い”を加えてみたらどうだろうか…と考えるようになりました。ポジションの高い声とは、オカルト的に考えるならば、頭蓋骨の上部から出てくるような声であり、感覚的に言えば、ノドの奥から声帯にかけての部分を十分に引っ張った時の声のことです。ちなみにボジションの低い声とは、オカルト的に言えば、アゴの下から胸にかけての部分から出てくる渋い声であり、感覚的に言えば、ノドの奥から声帯にかけての緊張が低くて、その引っ張りが足りない、楽に発声できる声の事です。

 で、まずは最初にこのポジションの高低が問題になるのです。ボジションの高い声ほど音楽的な声(つまり歌声)であり、ポジションの低い声ほど世俗的な声(地声とか話し声とか)となります。ちなみにポジションの高低に関しては、デジタル的に二分割されるものではなく、アナログ的に無段階でその高さが変わっていくと思われます。

 で、ポジションの高い声のうち、主に鼻腔共鳴を使って響きを与えられる声を“頭声”と呼び、胸腔共鳴を使って響きを与えられる声を“胸声”と呼ぶのであると、私は個人的に考えました。もちろん、完全なる頭声とか胸声とかだけで歌う人はいませんので、多くの歌手は、程度の差や割合の差こそあれ、その歌声には鼻腔共鳴と胸腔共鳴の両方が付加され、豊かな響きで歌っているわけです。

 つまり、歌で使う声は、常にポジションが高い声でないとダメなのです。低いポジションの声は、少なくともクラシック声楽ではダメです。低いポジションで高音は出ませんし、低いポジションで低声を出そうとすると、声が胸に落ちて、地声発声になってしまいます。歌で使う声は、鼻腔であれ胸腔であり、声に響きが与えられるものであるという事です。響きのない声は歌声じゃない…とも言えるわけです。

 ただし、ポピュラーではそれらの欠点も個性の一つですから、低いポジションの声で歌うのもアリです。

 これが2018年の私が考える、頭声とか胸声とかです。

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