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  •  誤って殺害…が通用するんだ、サウジアラビアって国は(嘆)。
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2018年9月26日 (水)

発声を根本から変えちゃいましょう

 って、直接言われたわけではないけれど、よく考えてみれば、そういう事を求められました。いやあ、大変なんですよぉ。

 さて、声楽のレッスンに行ってきました。最初はハミング練習からです。今回は、最高音を狙って出すのではなく、最高音のあたりをスラッと通り過ぎて出す練習をしました。で、ハミング練習から始めて、発声練習に移っても、最高音をスラッと通り過ぎて出す練習を継続したのですが、どうもうまくいかないのです。

 うまくいかない理由をアレコレ探っていきました。

 まず、一点目が、私の音程の取り方とか発声の仕方が、ドミンゴ的…と言うか、ドミンゴっぽいやり方を随所でしている…と言われました。まあ、ドミンゴは私の永遠のアイドルであり、心の師匠ですし、体に染み込むほどドミンゴの歌唱を聞いてきて、骨の髄までドミンゴが染み込んでいる私ですから、歌えば、無意識にドミンゴに寄せてしまうのは、ある意味当然なのですが、それがダメだと先生は言うわけです。

 ドミンゴのやり方は、彼の才能があってこそ成り立っているやり方であって、私のようなトーシロが真似て良いわけがないのです。特に高い音は、普通の人がドミンゴのように(息を溜めて、圧を上げて、一気に発声するやり方で)やってもうまく行くはずはない…というわけです。つまり、ドミンゴは真似しちゃいけないお手本だと言うのです。

 「じゃあ、デル・モナコは?」 当然ですが、もっとダメなんだそうです。普通、ドミンゴとかモナコとかの発声を真似て歌っていると、ノドを壊しますよって話なんです。

 真似をしているつもりはないけれど、骨の髄までドミンゴが染み込んでいる私だからなあ…。

 お手本にするなら、まだパヴァロッティの方がいいですと言われました。パヴァロッティは、高音発声の時に、息を流しながらスピード感のある発声をする人なのです。で、私に欠けているのが、そういう“スピード感のある声”なんだな。

 まあ私、パヴァロッティも好きだよ。ただ、骨の髄まで染み込んでいない…と言うか、パヴァロッティの歌は、そこまで好きじゃないんだよね(へへへ)。

 ちょっと集中して、パヴァロッティの歌を浴びてみるかな?

 もう一つ、うまくいかない原因がありました。それは私の声、と言うか、発声法がダメなんじゃないかって話です。

 実は私の、今の発声って、息漏れのない密度の高い声なんです。これは、古いブログの記事を読んでもらうと分かりますが、キング先生のご指導で数年かけて作りあげた声なんです。いわば、私の宝であり、私のアイデンティティであります。

 とにかく、キング先生と二人三脚で、息の無駄遣いの無い、息を全部声に変換してしまうような発声を目指して、ずっと訓練して得られた声なのです。

 ブログの古い記事では、よく酸欠になりながら、発声練習をしていた私の事が書かれていますが、あれがまさにそう。とにかく、なるべく少ない量の息で最大限の声を出せるように訓練していったのです。おかげさまで、私、やろうと思えば、デスヴォイスですから出せるようになっちゃいました。(デスヴォイスってのは、ロックで使う声で、息をほとんど使わずに、声帯を自律的に振動させて発声する声なんです)

 で、この声がダメって言われちゃったのです。この発声では、絶対に高音は出ないよって話なんです。

 今の私の声だと、息を声に変換する効率が良すぎて、すぐにノドが鳴ってしまうのと、息をあまり使わなくても歌えてしまうので、息が余ってしまうわけだし、息が余るという事は、息のスピードを上げずに歌えてしまうってわけで、それらモロモロが全部全部ダメって話なのです。

 とにかく、今の発声では、発声する時に、声帯がきれいに閉じすぎてしまうのだそうです。

 普通の人は、発声する時に、そんなにきれいに声帯って閉じないものなんだそうです。いや、厳密に言えば、閉じられないのです。だから、歌を歌えば、歌声と一緒に、息の漏れる“シャーッ”って音が聞こえるものなんだそうです。確かに妻の歌声を聞いてみると、息の漏れる音が結構大きく聞こえます。息を声に変換する効率があまり良くないようです。

 で、この声帯がちゃんと閉じないのは、良くない事のように思えるけれど、実はそうとばかりは言えないのだそうです。要はバランスの問題です。

 声帯があまりに閉じない人は、声が弱いですし、大きな声も出ないし、歌ってもろくに聞こえません。逆に閉じすぎてしまう人(私ですね)は、声が強く、大きな声もラクラク出ますが、声帯が強すぎて、息が声帯で蓋されてしまうのです。息が声帯で蓋されてしまうため、歌っている時に息が流れ続けるという事がないのです。

 まずはレガートが苦手だし、息が頻繁に止まるので、速い息を使えないし、声のアタックが強くなりがちです。つまり怒鳴り声になりがちなんです。ああ、全部当てはまる(涙)。

 確かに、キング先生に師事していた時、高音(ってFぐらいの話ね)になると、ノドに蓋が被さる感じがして、たびたび声が出なくなりました。当時、その事をキング先生によく相談したのだけれど、特にアドヴァイスもなく、全然解決できなかったわけです。Y門下に移って、ノドの脱力を覚えてから、ノドに蓋を感じる事はなくなったのですが、それで全部が解決できたわけではなさそうです。

 で、Y先生は、私がキング先生と作った今の歌声をベースに指導されてきたわけだけれど、この声のままでは、限界が見えてきたので、今の発声を捨てて、普通の発声にしましょうって提案されたのです。

 普通の発声とは、適度に息漏れをしている、ごく普通の人の声の事です。つまり、キング先生に習った事は全部忘れて、捨ててしまいなさいって事です。

 いやあ、参りました。

 とにかく、普通の人程度に息を漏らしながら歌えとは…何をどうすれば良いのか、想像もできないし、頭真っ白です。Y先生は、見本を見せてくれますが、なんともよく分かりません。

 分からないけれど、やらないと歌えないので、次のように考えてみました。

 まず、今の声に息漏れを加えるのは無理です。だって、息漏れのない、息を声に効率よく変換する発声法を元に作られた声なので、この声に息漏れを加えるのは、方法論的に無理なのです。かと言って、別の発声なんて出来ないよぉ。

 そこで発想を変えてみました。声に息をまぜるのではなく、息に声をまぜてみようって発想です。

 いくら私でも、息は吐けます。ハーっと息を吐く事はできます。なので、そのハーと吐き出した息に、軽く声を乗せてみることにしました。

 人間、やれば何でもできるものですね。実に頼りない声だけれど、ひとまず歌声になりました。ただ、音程は今以上にメチャメチャふらつくし、何よりも、声のボジションが考えられないくらいに低くなりました。使える音域も、いっきに狭くなりました。発声的には、全然ダメダメです。

 そりゃあ、新しいやり方に変えたばかりだもの、全然ダメでも仕方ないよね。

 とにかく、今までの発声法だと限界が見えてしまったので、もっと先の見える、ごく普通の発声法に切り替える…と決めたので、切り替えることにしました。

 それにしても、今のタイミングで発声法を変えてしまって、11月の本番たちに間に合うのかしら?(ってか、間に合わせるしかないわな)。

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