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  •  誤って殺害…が通用するんだ、サウジアラビアって国は(嘆)。
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2018年8月24日 (金)

フルートのあれこれについて語ってみよう その10 メッキと無垢

 金メッキ、銀メッキ問わず、メッキのフルートをお使いの方は大勢いらっしゃると思いますが、大切にされていますか? メッキラブな方は、今日の記事は読まない方がいいです…ってか、読まないでくださいね。うっかり読んで、気分を害されても、当方は責任を負いかねますので、よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 さて、これから書くのは、メッキフルートの話になりますが、結果的にメッキフルートをディスる内容とも解釈されますが、私にはそのつもりがない事を、最初に書いておきます。よろしくね。

 なぜ、世の中にはメッキフルートがあるのでしょう? 理由はただ一つ。誤魔化すためです。

 何を誤魔化すのか…一つには、腕が未熟な職人の仕事の痕跡を消して誤魔化すためです。

 誰でも始めがあるわけで、最初から上手な人はいません。それはフルート職人だって同じ事です。最初は誰でも稚拙なのです。あっちこっちヘマをするものです。うまくいかないものです。それが時には、フルートの管体に跡を残したりするわけです。で、若手職人の仕事の跡があっちこっちに残ったフルートも、最後の仕上げの時にメッキしてしまえば、あら不思議、そんな未熟な腕が残した仕事跡もきれいさっぱり消えてなくなってしまうわけです。もちろん、未熟な職人の作品だって、メーカー品として市場に出すのだから、最終的にはベテラン職人による修正が入っていますから、品質的には問題ないし、メッキをかけてキレイにすれば外見的にも問題はありません。人件費の安い若手の作品ですから、市場には安い価格で出せるし…ってわけで、銀メッキフルートって重宝されるんですよね。

 もう一つの理由は、価格をおさえるために、素材を、結果的に、誤魔化すってわけです。

 ゴールドフルートって高価ですよね。でも、欲しい。欲しいけれども高価だ。高価で買えないけれど、ゴールドが欲しい。仕方ないですね、人間には物欲がありますし、ゴールドフルートを吹いている私が好きという方もいるし、世間に対して見栄だって張りたいし、ちやほやされたいし…。でも、本当に高価なゴールドフルートは高くて買えないし…。

 そこで、一見ゴールドフルートに見えるフルートには、一定の需要があるわけです。そんな市場に向けて発売されているのが、金メッキのフルートです。

 金メッキのフルートは、総銀フルートに金メッキを施したものが大半です。洋銀フルートに金メッキをしてもいいのでしょうが、さすがにそれでは安すぎて誰も購入しないのか、そういう製品は知りません。

 お値段は総銀フルート+αで購入できます。無垢のゴールドフルートとは比較にならないくらいの安価に入手可能です。

 銀のフルートに金メッキしただけで、高く売れるわけですから、メーカー的にはウハウハですよね。買った人だって、その実態は銀のフルートなのに、メッキのおかげで金色にピカピカ輝くフルートが買えるわけですからウハウハです。要は、win-winなんですよ。第三者があれこれ言う事はないのです。

 でもね、メッキって、所詮、メッキだからね。取扱は注意しないといけませんよ。

 メッキには経年劣化があります。いずれは浮いてきたり、剥がれたりするものです。まあ、それはだいぶ先の話だろうし、その頃までフルート吹いているとは限らないから、あまり考えなくてもいいのかもしれません。

 それよりも傷に注意しないといけません。金せよ、銀にせよ、柔らかい金属です。そんな柔らかい金属でメッキ加工しているわけですから、ちょっとぶつけただけでも傷になりかねません。無垢(ここではメッキをしていない楽器って程度の意味です)な楽器なら、傷なんて磨いて落としてしまえばいいのですが、メッキフルートは磨けません。だって下手に磨いたら、メッキが剥がれちゃいますもの。なので、メッキフルートは傷つけられないのです。

 メッキフルートはぶつけて、傷をつけたり、凹ませたりすると、そこからメッキが傷んでいきますので、本当に扱いには注意してくださいね。

 日々のお手入れの際も、ポリッシングクロスとかシルバーポリッシュとかの磨き系のグッズは使わない方がいいですよ。磨くと言う事は、メッキを薄く薄く剥がしていく事と同義ですからね。

 あと、オーバーホールの時にも、メッキフルートは磨きは掛けられません。つまり、オーバーホールをしてもピカピカにはならないってわけです。だって、ピカピカにするために磨きを掛けたら、メッキが剥がれてしまいますからね。その代わりに再メッキは可能です。再メッキをすればピカピカにはなりますが、再メッキの時は、一度、以前のメッキを全部剥がしてから、再度メッキをするそうなので、それなりの費用がかかります。フルートのランクによって、再メッキ込みのオーバーホールではなく、新品を買ってしまった方が安くなるかもしれません。

 でも、取扱いにさえ注意すれば、メッキフルートも悪くないモノだと思います。まあ、私のようにガサツな人間は、あっちでぶつけて、こっちでこすって…をよくやりますので、無垢の楽器の方が楽だよって話です。

 長く使うつもりなら、メッキではなく、無垢の楽器をおすすめします。どんなに使い古してボロボロになっても、磨けば、あっという間に新品同様になっちゃいますからね。無垢の楽器は、メンテさえちゃんとすれば、子々孫々まで使える長寿命楽器ですから。

 でもね、人生は長いし、10年もフルートを吹き続ける人なんて、全体から見れば、ほんの僅かで、たいていの人は、学生時代の3年間だけフルートを吹くくらいですから…であれば、メッキの楽器であっても、全然問題ないと思うわけです。

 要は、どんな楽器であれ、吹いているその時に幸せを感じられる楽器が一番だと思います。

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