ひとこと

  •  最近、読みたいなあと思ったビジネス書とか実用書は、たいてい紙だけでしか出版されていない(涙)。なので、買えないし、読めない。それにあれだけ読んでみたいと切望していたのに、一週間もすれば、私の興味が次に移っているので、その本の事など、どーでもいい気分になっていたりします。以前は、週末ごとに書店に行って、ごっそり本を買っていたのに、昨今はそんな感じで読みたい本が電子書籍化されていないので、読めず、買えずで、読書量が落ちている私です。紙の本を買えばいいじゃんと思われるかもしれないけれど、一度電子書籍に親しんでしまうと、もう紙の本には戻れないんだよ。紙の本を販売しちゃいけないとは言わない。ただ、電子書籍版も同時に発売してくれよ~と声を大にして言いたいだけなのです。
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2018年6月11日 (月)

映画『羊と鋼の森』を見てきました

 映画そのものは、実に穏やかで「ああ、日本映画だな…」って感じでした(って、分かる?)。そのうちテレビで放送するかもしれないけれど、この映画は日常生活の中で見ちゃうと魅力半減しそうなので、もしも興味があるなら、劇場公開中に映画館で見ておいた方がいいかもって思いました。

 あと、西郷どんが先輩調律師役なので、いつ鹿児島弁が飛び出すかハラハラしちゃう、私のようなタイプの人だと、映画へ没入するのが難しいかも…ね(笑)。それに、主人公はいわゆる“陰キャラ”傾向にあるので、そういう人を見ているとイラつく人だと、この映画は無理かも…。

 そのあたりをクリアすれば、一人の調律師さんの成長物語(の発端編って感じだけど)として楽しめると思います。

 さて、映画の内容や評価はともかくとして、私がこの映画を見ていて、終始気になったのは、どうやら主人公さんは、ピアノが全然弾けないって事です。弾けないだけでなく、ピアノ音楽そのものにも、あまり興味関心がなさそうな点です。それなのに、調律師さんとして上を目指すって…え?って感じなのですよ。

 主人公さんは、高校卒業まで音楽とは無縁な田舎の山村で暮らし、高校卒業後、東京の調律師の専門学校で学んで、その後故郷(北海道旭川あたりがモデルのようです)に戻って、地元の楽器店に就職して、毎日忙しく働いているわけです。

 彼の仕事っぷりを見ていると、彼の興味関心はピアノの調律そのものにあって、お客さんであるピアニストさんへの関心は多少はあるようだけれど、ピアノ音楽そのものへの関心は…どうもなさそうなんです。

 私のような素人考えだと、ピアノが弾けない、ピアノ音楽に興味のない調律師さんなんて、いるわけないじゃん…って考えちゃうんだけれど、こういう映画が作られて、普通に配給されてしまう現状から考えるに、日本にはピアノの弾けない調律師さんって、たくさんいるんでしょうね。ピアノ音楽に興味のない調律師さんって、大勢いらっしゃるんでしょうね。

 主人公が働く楽器店には、彼を含めて4人の調律師さんがいるんだけれど、そのうちの一人だけが「元ピアニスト」と呼ばれているって事は、他の3人は、そもそもピアニストではないってわけで、幼い時から人生かけてピアノとピアノ音楽に向き合ってきた人は、元ピアニストさんだけって…って事になるわけだよね。それって、素人的には「なんか幻滅…」ってレベルの話です。むしろ、劇中の双子のピアニストの姉妹の一人がプロへの道を目指し、もう一人が調律師を志望するって話の方が、私のような素人さんには、すっと飲み込める話なのです。

 調律の技術とピアノ演奏の技術は全くの別物だし、調律師さんは道具としてのピアノのメンテナンスをするプロであって、その道具を使って奏でられる音楽には全く責任がないわけだから、その先に関しては興味関心がなくても、無問題という理屈は、よく分かります。

 でもね、なんかね、うまく言えないけれど、それって残念だなって私は思うんですよ。調律師さんは普通にピアノが弾けて欲しいなあ…って思っちゃう私は、夢想家なんでしょうね。

 そうそう、映画を見てて、改めて感じた事。それは、ヤマハとスタンウェイって、笑っちゃうほど音色が違うね。映画の中のピアノは、ほとんどがヤマハなんだけれど、劇中で音楽ホールのシーンがあって、そのピアノだけスタンウェイなんだけれど、そのシーンになると、まるで別の楽器じゃないかってくらいに、全然違う音色が鳴り響くわけです。

 楽器の音色ってのは、ほぼ好みの問題だから、それで良し悪しを言うのは野暮だけれど、私の好みで言えば、ピアノ単体の音色ならヤマハの木っぽい音が好きだな。でも曲を奏でるとなると、鐘っぽい音のスタンウェイは捨てがたいと思います。

 あ、そうそう。念の為に書き添えておくと、私自身、ピアノはロクに弾けない人なので、私の言う事なんて、真に受けちゃダメだよ。

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コメント

私も観ました。うん、日本映画だよねって感じ(笑)
でも、終始、品良く出来ていて出てくるピアノ姉妹も可愛いいし、なかなか良かったですが、まあ意外性はなかった。
けど、もう少し調律の職人ぽいところ見たかったけどね。調律の中身が浅すぎです(笑)後半のレストランでのピアノの響きは、場所の規模や客の入りで響きが変わるのは、私達?歌い手には経験積みだよね、すとんさん(笑)リハと本番ではまるで響きが違いますもんね。ピアノはいいなあ、響を調整できる、私らはできませんもんね、、。て訳で、まずまずの映画でした。個人的には主役の俳優が目当てで行ったまででした(笑)

アデーレさん

>後半のレストランでのピアノの響きは、

 あそこね…私、ピアニストのお姉ちゃんが「響きが…」って言い出した途端に「そりゃあ人が入れば変わるの当たり前じゃん」って思ってしまって、むしろそこに気づかない、ピアニストさんや調律師さんたちにビックリしました。「え、それって常識じゃないの?」って感じです。

 むしろ「お客さんがたくさん入った状態を想定して調律してくれたんじゃないの!」って思ってしまって、あのシーンでは、なんかがっかりしちゃいました。「まだまだ、小僧じゃん、こいつ…」って思っちゃった次第なのです。

 それにしても、羊、鋼、森…確かにピアノを形作る三要素だね。

>もう少し調律の職人ぽいところ見たかったけどね。

 ああ、私もそんな感じです。もっとお仕事映画になっていても良かったのになあって思います。

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