お知らせ

  •  こちらのブログは2019年8月14日に終了しました。現在は引っ越しをし、こちらで活動しています。ブックマーク等の変更をお願いします。また、こちらのブログにコメントをされてもお返事しかねますので、コメントは新しい現在のブログにしていただきますように、お願いします。

« LFJ2018 その1 開始早々、あれこれダメな私なんです | トップページ | LFJ2018 その2 音楽会だもの、見えなくても文句は言わないよ »

2018年5月 7日 (月)

メトのライブビューイングで「コジ・ファン・トゥッテ」を見てきました

 ブログ記事をアップする順番を間違えました(汗)。LFJの記事は毎年の事だし、私にとって大切な記事だけれど、リアルの世界ではすでに終わったイベントであり、思い出記事なわけです。しかし、メトのライブビューイングは、今もまだ上映しているわけで、皆さんの参考になるかもしれないはずの記事であって…とにかく、今日はLFJは横に置いて、メトの方の記事を急いでアップします。

 という訳で、モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」の新演出版をライブビューイングで見てきました。

 指揮:デイヴィッド・ロバートソン
 演出:フュリム・マクダーモット
 フィオルデリージ:アマンダ・マジェスキー(ソプラノ)
 ドラベッラ:セレーナ・マルフィ(メゾソプラノ)
 フェルランド:ベン・ブリス(テノール)
 グリエルモ:アダム・プラヘトカ(バス・バリトン)
 デスピーナ:ケリー・オハラ(ソプラノ)
 ドン・アルフォンソ:クリストファー・モルトマン(バリトン)

 見に行く前の舞台写真などを見ていると、どうやら現代演出らしいというのは分かっていました。今っぽい服装で、今っぽい設定で…なんか期待できないなあ…と薄ぼんやり思っていたのでした。

 実際、舞台の設定は1950年代のコニーアイランドっぽい場所(コニーアイランドってのは、ニューヨークの都市型リゾート地の一つで、遊園地などがたくさんあった所のようです。今の日本で言えば、舞浜って感じなんでしょうね)で、まごう事なき“現代演出”だったわけです。

 でもね、これは当たりだと私は思いました。いや、むしろ、古典的な演出よりも、こっちの方がいいかも…とすら思ったわけです。

 だって、そもそも“コジ・ファン・トゥッテ”って、嘘っぽいお話でしょ? ああいう嘘っぽいお話は、嘘がまかり通る舞台装置が必要なわけで、そういう意味でも、現代設定とは言え、リアルとファンタジーがまぜまぜになったリゾート地でのお話ってのは、アリアリなんだと思います。

 で、このオペラの演出における世界観は、ほぼミュージカル映画「グレーテストショーマン」の世界なんです。本当にコビトさんはいたし、火吹き女はリアルに火を吹いていたし、蛇使いは本物の大蛇を首に巻いてたし、剣呑み姉弟は本当に剣を飲んでいたし、本当にあのミュージカル映画の世界観そのままだったんです。実際、共通して出演していたキャストさんもいたし、彼らはもちろんオペラでは黙役なんだけれど、ただのお飾りではなく、しっかりした存在感はあるし、舞台の進行上も必要な人たちなんだよね。

 また、元々からいる役である、哲学者のドン・アルフォンソなんて、グレイテスト・ショーマンの主人公でヒュー・ジャクソンが演じたバーナムそのものだったし…ね。

 あの、グレーテストショーマンの世界のようなエンターテインメントな世界なら、コジ・ファン・トゥッテのお話もアリかなって思ったわけです。

 ちなみに、オペラの中では、舞台になっていた遊園地の名前が“コジ・ファン・トゥッテ”だったりします。おもしろいでしょ? ミュージカル映画「グレーテストショーマン」が楽しめた人なら、このオペラ、楽しめると思いますよ。

 歌手についても書いておきます。最近のメトは、あまり有名ではない人も、とても水準の高い歌唱を聞かせてくれます。今回の人たちも、ケリー・オハラ以外は、あまり有名ではないけれど、みんな高水準の歌を聞かせてくれました。特にテノールのベン・ブリスはすごぶる美声で…ああ、生で彼の歌は聞いてみたいです。

 唯一の有名人であるケリー・オハラだけれど、存在感はすごかったですよ。彼女が出てくると、ほぼ彼女の舞台になってしまうくらいです。演技力は抜群。歌も、期待していた以上に歌えて、むしろビックリ。これで歌が上達してしまったら、無敵のオペラディーヴァになってしまうかもしれません。凄い人材をメトは発掘したのかもしれません。

 もちろん、実際のメトでは、ケリー・オハラは毎回出演できるわけじゃないので、デスピーナを別の人が演じる時もあるだろうけれど、そちらの方は、どんな感じなのだろうかと、余計な心配をしてしまうくらいに、ケリー・オハラは存在感バッチリなんですよ。

 という訳で、この新演出の「コジ・ファン・トゥッテ」は、なかなかおもしろいですよ。あえて欠点を言えば、現代演出って事で、衣装が地味なんてすよね。特に第一幕の姉妹の服装なんて、ほぼ普段着のノリですからね。おまけにフィオルデリージは黒縁メガネをかけているし…なんかそういうところで拒否感を感じる人もいるかもしれません。

 というわけで、好き嫌いが分かれてしまいそうですが、私は気に入りましたという記事になりました。

 まあ、どちらにせよ、かなり個性的な演出なので、始めてコジ・ファン・トゥッテを見るという方には、お勧めしません(笑)が、何度もコジ・ファン・トゥッテは見ております…という方は、騙されたと思って、この演出版を見るとよいですよ。ほんと、おもしろいです。

 あと、オペラとは全然関係ないけれど、来年から、メトの音楽監督が、レヴァインから、若手のヤニック・ネゼ=セガンに交代する事になりました。元々、ネゼ=セガンに音楽監督が交代すると言うのは、決まっていたそうなんだけれど、その交代時期は、来年ではなく、2年先の予定だったそうですが、それが2年間前倒しになっての交代なんだそうです。レヴァインの状態がよろしくないのかもしれませんね。どちらにせよ「ご苦労さま、、レヴァイン。頑張れよ、ネゼ=セガン」ってところでしょうね。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 クラシックブログへ
にほんブログ村

« LFJ2018 その1 開始早々、あれこれダメな私なんです | トップページ | LFJ2018 その2 音楽会だもの、見えなくても文句は言わないよ »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« LFJ2018 その1 開始早々、あれこれダメな私なんです | トップページ | LFJ2018 その2 音楽会だもの、見えなくても文句は言わないよ »

フォト
無料ブログはココログ