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2017年11月22日 (水)

メトのライブビューイングで「ノルマ」を見てきた

 表題の通り「ノルマ」を見てきました。配役等は以下の通りです。

指揮:カルロ・リッツィ
演出:デイヴィッド・マクヴィカー

ノルマ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ)
アダルジーザ:ジョイス・ディドナート(メゾソプラノ)
ポリオーネ:ジョセフ・カレーヤ(テノール)

 このオペラは、いわゆる“プリマドンナオペラ”で、主役ソプラノを楽しみ愛でるオペラです。だから、主役ソプラノの歌唱はめっちゃめっちゃ難しくて、そんちょそこらのソプラノに歌える役ではありません。しかし、その分だけ華があるわけです。

 この「ノルマ」というオペラは、初演当時はともかく、19世紀後半~20世紀前半において、各地の歌劇場で上演されなくなくなり、戦後、事実上、忘れられたオペラになりました。上演されなくなった理由の一つとして「主役の歌唱が難しすぎて平凡な歌手では手に負えない」という理由は絶対にあると思います。そして、マリア・カラス以降に、ポツポツと上演されるようになったのは、腕に覚え(ノドに覚え?)のあるソプラノさんたちが、このオペラの難しさにチャレンジするようになったからでしょう。

 今回のラドヴァノフスキーも、そんなチャレンジ精神あふれるソプラノさんだったようです。実際、彼女の歌唱は良かったですよ。ほんと、最近のオペラ歌手は上手な人が増えました。すごいねえ。

 通常、プリマドンナオペラと呼ばれるオペラは、ムッチャ難しいのはソプラノだけで、他の役はソプラノを目立たせるためもあって、さほど難しくもなければ派手でもないのが普通なのですが、このオペラは、他の役もなかなかチャレンジのしがいのある難しい役なんです(だから、余計上演されなくなったんだと思います)。

 メゾのアダルジーザ役も難しいよね。今回、歌っているのはディドナートですから、そこは安心して見れますが、彼女に問題があるとすると、アダルジーザという役は、ノルマの弟子なので、若い…と言うか、ほんの小娘の設定なんですが、ディドナートだと、ちょっと貫禄があって、ノルマとアダルジーザが師弟関係ではなく、もうちょっと近い関係…例えば、上司と部下関係ぐらいにしか見えないのが、残念と言えば残念かな? かと言って、この演目は、今年のメトのオープニングアクトなわけで、ディドナートを見せる…という興行的な狙いもあるんだろうから、ここは外せないわけです。

 テノールのポリオーネを歌ったカレーヤも、実に見事でした…ってか、よく歌うよなあって感じです。ポリオーネという役は、テノールの中でも、かなり難しい役です。おまけに人間的にはクズだし、完全に脇役だし…多くのテノールが歌いたがらない理由は分かります。そこにあえて手を出したカレーヤには感服します。プロとして立派だと思います。

 というわけで、このオペラは、主要3人の見事な歌唱を楽しむオペラなんです。

 でもね、この作品が長い事、上演されなかった理由も、見ていて何となく分かりました。もちろん、主要3人の歌唱がめっちゃめっちゃ難しくて、歌い手を揃えるのが大変というのが、一番大きな理由だと思いますが、そればかりではないと思います。

 このオペラじゃ、客が集まらない…と思いました。音楽的には素晴らしい作品だと思うけれど、音楽的な価値と興行的な価値は違うわけで、興行的にはかなり難しいオペラだなって思いました。

 その主な理由は、ベッリーニの書いたメロディにあります。

 オペラ『ノルマ』のメロディは、実に美しくて耽美なメロディがたゆたうように流れていきます。でも、美しいばかりで、あまり激しくはないし、楽しくもないのです。むしろ、落ち着いているし、威厳すらあるのです。荘厳でもあります。

 美しい音楽が続くけれど、曲調に大きな変化はありません…申し訳ないけれど、このオペラを聞いて、そう思いました。どの曲もどの曲も不安げなのです。おまけに一曲一曲が長いんだな…。

 どんなに美しいものでも、続けば飽きます。ベッリーニの書いた音楽は、本当に、どの曲も美しくて素晴らしいのだけれど、そんな美しい音楽がずっと続くんです。ずっとずっと続くんです。ただただ美しいのです。美しさに感動はしますが、やがて飽きます。歌手たちが高難度のアリアを次々に歌い、最初こそは感心しますが、やがて慣れてしまいます。

 一度聞いたら満腹になっちゃうよなあ。それがこのオペラの特徴です。満腹になってしまうので、すぐに繰り返して聞きたいとは、ちょっと思いません。いい曲がたくさんあるので、つまみ食いのように、それだけを取り出して、コンサート等で歌ってくれるなら歓迎だけれど、一度見てしまうと、オペラとして、もう一度最初から見るのは、ハードル高いです。

 それにこのオペラ、終わった後に、歌いたくなるようなメロディが無いんです。つまり、キラーソングが無いんです。「Casta Diva/清らかな女神よ」が、このオペラを代表するアリアなんですが、このアリアを口ずさんでみたいと思う? 私は思わないよ。美しくて難しいアリアだけれど、やっぱり地味だもの。

 さらに言うと、オペラにありがちだけれど、ストーリーは凡庸で、単なる舞台装置の一つでしかなく、特に目を見張るものではありません。今回は演出のマクヴィガーが頑張りましたが、これを凡庸な演出で見たら、ストーリー的には退屈で仕方ないと思うよ。ここも、このオペラのマイナス要因です。

 正直、ノルマというオペラは、一度は見た方がいいと思うけれど、繰り返して見たいとまでは思わないし、人にも薦めないなあ。ただし、プリマドンナオペラだから、ソプラノ歌手が変われば、ガラッと変わるオペラでもあるから、ソプラノが変われば、また見てもいいかなって思います。でも、歌えるソプラノは限られているから、そんなにしょっちゅう上演もされないしね。

 そんな事を今回は考えました。

蛇足 それにしてもポリオーネってクズ野郎だね。私はテノールだから、どうしてもポリオーネを中心にオペラを見ちゃうんだけれど、正直、こんなクズ野郎、見ていて胸糞悪くなるばかりです。不快だよ。そりゃあ、多くのテノールが避けるわけだ。ただし、音楽は美しいので、コンサートなどで取り上げてくれれば、それはそれで良しですが、オペラとして見ちゃうと、ダメなところばかりが目立つので、パスしたいです。

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