ひとこと

  •  なんかねー、最近、あれこれツイてないんです。あまりに小ネタ過ぎてブログに書くほどでもないのだけれど、なんかプチ不幸な日々が続いてます。なんかなー。

お知らせ

  • ●クラシックコンサートのお知らせをします。●10月8日(日)、茅ヶ崎市青少年会館ホールで行われます。今年のコンサートは、第1部ジュニア、第2部器楽、第3部声楽と、3部に分けて行われます。第3部の開演は15時20分となっています。●私は、第3部の10番として、トスティ作曲「Tristezza/悲しみ」とレオンカヴァッロ作曲「Mattinata/マッティナータ(朝の歌)」を歌い、次の11番目で、妻と一緒にレハール作曲「メリー・ウィドウ」より「A Dutiful Wife/従順な妻」の二重唱を歌います。私の登場時刻は、およそ16時30分前後になる予定ですが、あくまでも予定であって、これより早くなることもあるし、遅くなることもあります。●入場料は無料の千客万来系のコンサートです。ただし、例年までは市民文化会館で行われていましたが、今年は工事中となって、古い公民館系のホールで行われます。●会場的には、古くて小さい上に設備的にも??がつくような会場で「ここで歌うのはヤだな」という理由で、多くの方々が参加を取りやめたというほどの会場です。私も、練習で使用するならともかく、ここに人を招待して…となると、躊躇せざるをえません。なので、会場までお越しいただく事は望んでいませんが、もしよかったと、どこか遠くの空から、無事に歌えることを祈っていただくと感謝です。
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2017年9月12日 (火)

日本語上演オペラについて考えてみた

  先日、某K市市民オペラで、ヨハン・シュトラウス作曲の「こうもり」を見てきました。上演自体は、大変良くて、とても楽しいひとときを過ごしました。

 「こうもり」はオペレッタです。一応、オペラ歌手が演じますが、喜歌劇自体はミュージカルのようなもので、セリフ部分が大変多く、演劇性が強いので、大抵の場合、ミュージカル同様、現地語で上演されるのが普通です。なのでしょうか、今回の上演も日本語で行われました。

 日本語での上演ですから、ちょっとしたギャグやジョークも受けるし、ストーリーを説明するための、説明セリフが多くなっても、全然問題ありません。

 問題があるとすると…歌が日本語で歌われる事です。と言うのも、クラシック声楽の発声で日本語を歌われてしまうと…とても聞きづらいからです。

 おそらく日本語とクラシック声楽の親和性が低いため、言葉の聞きやすさと声の美しさの両立が難しいからでしょう。分かりやすく書くと、ヨーロッパ語ならば両立する、言葉としての自然な発声と音楽としての美しい発声が、日本語では、その両者が、あまりにかけ離れていて、その両立が難しいって事です。

 日本語って、クラシック声楽の基本とあるヨーロッパ語と較べると、声が浅いんですね。平べったいと言ってもいいかも。発音は浅ければ浅いほど明瞭であると判断されます。ヨーロッパ語のように深い声で話すと「何をゴニョゴニョ言っているんだ」と言われてしまいます。つまり、クラシック声楽で美しいとされる声は、日本語歌唱では“不明瞭な発音”になってしまい、そもそも両立が難しいのです。オペラ歌手は、声を深くして歌いますから、どうしても日本語が不明瞭になりがちで、何を歌っているのか、分からなくなってしまうのです。

 また、日本語ってヨーロッパ語と違って、アクセントを音程で付けます。ヨーロッパ語はアクセントを強弱で付けますから、どんなメロディーであっても、言葉が乗りやすいのですが、日本語は、話し言葉自体に音程の上下があり、そもそもが歌のような性質があり(百人一首などで和歌の読み手の発音を聞けば、日本語がいかに歌に近い言葉かが分かります)、日本語の持つメロディーと歌のメロディーが合致すれば良いのですが、合致しないと、何を言っているのか、全く分からなくなってしまうのです。それゆえ、外国語の歌を翻訳して歌うためには、訳詞にかなりのエネルギーを注がないといけないのです。と言うのも、元のメロディーと、そこにはめる日本語のメロディーが一致していないといけないのですが…世の中、そんなに簡単には行きませんから、オペラを日本語で歌われちゃうと、何を言っているのか、分からなくなってしまうのです。

 リズムも…ねえ。ヨーロッパ語は母音の長さは言葉の判別には関係ありませんので、言葉に自由にリズムに載せることができますが、日本語は母音の長さは基本的に一定だし、それが変わると意味が変わってしまいます。それゆえに、日本語の歌では、リズム的な冒険はあまりできません。日本語が単調で平板と言われるのは、このためです。

 例えば、ローマ字表記になりますが“obasan”と“obaasan”は、ヨーロッパ人にとっては、同じ風に聞こえるはずです。“aa”とダブっているのは、単なる強調ぐらいにしか思わないはずです。まさか、これで意味が変わって、違う単語になるなんて、ヨーロッパ人は想像もできません。でも、これ、ひらがなで書くと「おばさん」と「おばあさん」になるわけでしょ? そういう難しさが日本語にはあります。

 さらに日本語とヨーロッパ語では、同じ意味を表すためには、一般的に日本語の方が音数が必要だと言われてます。つまり、ヨーロッパ語の歌に日本語を翻訳して載せる場合、すべての意味を翻訳できないわけで、どうしても部分的に省略しないといけないのです。
 発音が聞き取りにくい。なんかイントネーションが変。言葉足らずな感じ。

 これら諸要件が重なって、オペラの日本語上演って、歌の部分が、本当に分かりづらいのです。

 まあ、私は「こうもり」のそもそものストーリーを知っていますから、歌が聞き取れなくても全然問題ないのですが、歌で何を歌っているのかが分かれば、もっと楽しめたんじゃないかなって思います。

 最近は、テレビのバラエティ番組でも、出演者たちのおしゃべりに字幕が付く時代です。オペラの日本語上演にも、少なくとも歌の部分だけでも、字幕が付いたら良いなあと思いました。原語上演の時には、必ず字幕が付くんだから、日本語上演にも字幕を付けてもバチは当たらない…と私は思うのですが、いかがでしょうか?

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コメント

すとんさん

字幕って、視覚に問題のある方には優しくないんですよね。そんな理由であくまで日本語上演にこだわっている団体もあります。
「沈黙」という日本人作曲によるオペラを観た時は、長崎弁ばかり話していてわかりにくく、英語の字幕を読んで意味がわかった、ということがありました。

ドロシーさん

 ああ、なるほど。確かに資格に問題があると、字幕はダメですね。

 それにしても、外国語も耳で分かりづらいですが、方言も同じくらいに分かりづらいですね。それこそ、字幕が必要かも。

 とにかく、内容把握を考えると、日本語オペラよりも、外国語のオペラを字幕で見た方が分かりやすい…と言うのは、実はオペラ普及に関しては、大問題ではないかと、ちょっと思っている私でした。

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