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  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2017年9月13日 (水)

声は年を取っても衰えない?

 先日「こうもり」を聞きに行った時の話。公演そのものは午後からだったので、会場近くのそば屋でお昼ごはんを食べた私でした。

 私がそばを食べている、その隣のテーブルのお姉さま軍団の方々の会話が、聞くともなく聞こえてしまいました。別に盗み聞きをするなんて、野暮な事はするつもりは全然ないのですが、そのお姉さま軍団の方々の声が大きすぎて、店内のどこからでも聞こえるくらいに大きすぎるので、盗み聞きではなく、勝手に声が耳に入ってきた…って感じなのです。

 あれこれたくさんの事を話していらっしゃいました。どうやら、この軍団の方々は、声楽のグループレッスンを受けている方々のようで、どうやら同じレッスンを受けている仲間同士のようでした。おそらく、今回のオペラに出演されている方に師事されているようで、先生の応援に来られたようなのです。とは言え、決してオペラファンというわけでもなく、むしろオペラ観劇そのものには、あまり慣れていないようではありました。

 で、そのお姉さまたちが、あれこれたくさんの話題を話していたのですが、その中に「年を取っても、声は衰えてないから、これからも頑張っていきましょう」って調子で話されていたのです。

 「…これからも頑張っていきましょう」という前向きの発言部分は、ただ単に微笑ましいだけなのですが、その前の「年を取っても、声は衰えないから…」の部分には、ちょっと待てよ…と思ったわけです。

 ちょっと待てよ…と思ったのは確かですが、そこで見知らぬ他人の会話にクチをはさむほど、私は良識のない人間ではないので、その場は黙ってやりすごしましたが、この人たち、本当に、年を取っても声が変わらないなんて信じているのかしら?

 声って、明らかに年齢で変わるよね。同じ人でも、少年少女時代の声、青年時代の声、中年からオジサンオバサンになった頃の声、そしてジイさんバアさんになった時の声、それぞれ明らかに、声が違います。だから、演劇などでは、役の年齢に応じて、役者は声を変えていくわけです。つまり、一般的には、年齢に応じて、人の声は変わるわけで「年を取っても、声は衰えないから…」というのは、ちょっとどうなのかな?とは思うわけです。

 なぜ年齢で声が変わるのかと言うと、要因は二つあります。一つは筋肉であり、もう一つは性ホルモンであります。

 筋肉…そう、声は筋肉を使って発声します。声帯が筋肉であるのはもちろんの事、呼吸筋だって筋肉だし、響きを作るためにカラダのあっちこっちを広げたり伸ばしたりするのだって筋肉の仕事です。で、筋肉は一般的に若い時の方が力強く激しく動きますが、やがて年を取るに従って、少しずつ衰えていくのが普通なのです。

 でもね、実は、筋肉は加齢では、衰えないのですよ。だから、あのお姉さま軍団の言っている事も、半分ぐらいは正解なのです。筋肉は使用しないと衰え、使用すると強くなります。これは年齢とは関係ありません。ですから、筋肉むきむきなジイさんなんて、あっちこっちにいるし、若くても運動不足の塊のような人は、ロクな筋肉を持っていませんし、運動不足のあげく、年齢を積み重ねていくと、やがて廃用症候群という病気にだってなっちゃうわけです。

 だから歌い続けていく事で、歌に必要な筋肉を鍛えていけば、歌い続けられていくのは本当なのです。

 でもね、声って、性ホルモンの影響をすごく受けるもので、性ホルモンは、どうしたって加齢の影響をモロに受けますからね…。この部分を無視して、目をつぶって「声は衰えない」と言ってしまうのは、あまりに無理ある事だと思います。

 声って、人生において、大雑把に3つのステージがあるのだと思います。

 それは、少年少女期と、成人期と、老年期の3つです。ザックリ言えば、性ホルモンの分泌前の時代と、性ホルモンの影響下にある時代と、性ホルモンの影響から抜け出た時代の3つです。もちろん、人として完成期である成人期の声が充実しているのは当然です。
 少年少女期は、性ホルモンの影響が弱い(子どもであっても性ホルモンは、微量ではあるけれど、分泌しているようです)ので、男女の声の差は、オトナほどの違いはありません。むしろ、少年少女の声の違いは、性ホルモンよりも筋肉の差によって生じる要素の方が多いかもしれません。

 成人期に入ると、性ホルモンの分泌も盛んになり、それぞれの性に合わせて声を変化させ、異性を引きつける声に変えていきます。女性は軽やかな声に、男声は力強い声になります。音域だって、女性は子ども時代の音域を中心に上下に大きく広がります。男性は、子ども時代の音域からグッと下って、いかにも“オトナ”な声に質的に変貌しちゃいます。それゆえ、男女では、声が全く違うと言っても良いほどに変わるわけです。

 しかし、性ホルモンの影響を抜け出して老人期になると、それぞれの声から、女性的な特徴や男性的な特徴が薄れ、互いに中性的声に変化していきます。女性は、音域が下がり、声質も太くなります。男性は低音が出しづらくなり、声質は細くなっていきます。

 また男女ともに、性ホルモンの影響から抜け出すと、声から潤いや輝きが失われ、声に渋みが加わってきます。性ホルモンは若さも司るホルモンですから、性ホルモンの減少によって、いわゆる老人の声ってヤツに変わります。また、人によって、声がかすれやすくなる人もいます。

 そういう意味では、年を取ると、音域が変わってしまい、声のツヤも失われてしまいます。つまり、声が衰えていきます。これは人によって程度の差はあるとは言え、誰もが声の衰えからは、逃れられません。

 私は、それはそれでいいんじゃないかなって思ってます。性ホルモンが減少して、声質が年寄りくさくなのは仕方ないじゃありません。それは衰えだろうけれど、その衰えは受け入れていけばいいんじゃないかって思います。

 渋く老成した声じゃないと歌えない歌って、たくさんあるじゃない。年を取って、声からツヤが失われしまったなら、ツヤめかない声で歌った方がジーンと来る歌を歌えばいいじゃないって思うわけです。

 筋肉は衰えないのだから、歌い続けていけば、声はいつまでも出るわけです。ただ、声色だけは、加齢に伴って、ジジババの声になっていくだけです。

 私も老人の初心者クラスの人間です。声も、正直、ツヤッぽくはないです。ぎりぎり、成人の声…かなってところで踏ん張っています。

 もう老人に近い声であって、とうの昔に子どもの声でないので、当たり前ですが、子ども声でないと歌えない歌は…歌うのを諦めています。

 今は成人の声で歌える歌をガンガン歌っていきたいと思っています。いや、残された時間の少なさを考えると、尻に火がついたような感じすらします。今のうちに、あれもこれも歌っておきたい…と焦る日々です。

 やがて声が年を取って、老人の声になったならば、老人の声で歌うと味が出てくる歌をしみじみと歌っていきたいと思ってます。

 別にそれでいいじゃん。老いから目を背けるではなく、老いと戦うわけでもなく、老いを受け入れて、その時なりにベストを尽くしていけばいい…と思っています。

 つまり、年を取れば声は衰えてしまうけれど、年を取ったら、取ったなりに、衰えた声をうまく活用して歌っていきたい…と思っているわけです。

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コメント

>「年を取っても、声は衰えないから、

すとんさんの聞き間違いで、本当は

「(もうこれ以上)年を取っても、声は衰えないから」
だったりして(笑)。

Hiro.MTBさん

>「(もうこれ以上)年を取っても、声は衰えないから」だったりして(笑)。

 いやいや、その聞き間違いは、あながち否定できません。だとしたら、確かに、その言葉どおりですね。

 加齢と声の話をすると、以前、キング先生に「テノールは50歳過ぎたらお終い」とよく言われていました。テノールの場合、年を取ると、声は衰える以前に、お終いになるそうです。だとしたら、市民合唱団のテノールさんなんて、みんな50歳を越えているから、あれって“終わった人たちの集団”って事になります。

 当時、そう言われて、すごく悲しくなった事を思い出しました。

すとんさん、こんにちは。
やはり、今は音楽教室という所は、お金と時間がある高齢者は非常に重要なターゲットなのです。
でも、「年だからムリ」と言っている方も多いので、励ます必要はあります。
でも、歌で肝心なのは、声帯だけではないと思います。
体全体の筋肉もあれば、記憶力・集中力なども侮れません。

>つまり、年を取れば声は衰えてしまうけれど、年を取ったら、取ったなりに、衰えた声をうまく活用して歌っていきたい
私も、そう思います。
将来のある音大生が歌うような曲より、年齢による人生の深みが感じられるような選曲が良いですね。

ドロシーさん

 プロでは無いのだから、自分を商品として枠にはめる必要はなく、自分の個性を活かして(若干の上昇志向も組み込みつつ)今の自分を受け入れつつ、好きなようにやっていけばいいのだと思います。

 趣味ですからね。まずは楽しくないと。

 若者でなければ歌えない歌もあるし、老人じゃないと味の出ない歌もある。今の自分が何を歌うと良いのか、そのあたりを常に考えていきたいですね。


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