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  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2017年2月 9日 (木)

声種の見分け方

 先日の声楽のレッスン記事で、妻がコロラトゥーラソプラノであった事を書いた記事にコメントが付いて、皆さん、声種の見分け方に興味があるようなので、一般論としての声種の見分け方について、書いてみたいと思います。

 声種と言うのは、合唱でいうところのパートであり、独唱だと音域や音色まで含めた声の分け方を言います。

 多くの人が趣味として歌う場合は、まず合唱団の扉を叩くと思われるので、合唱における声種の見分け方を書いてみます。

 原則的に性の違いは越えないところが多いでしょう。つまり、男声なのにアルトになるとか、女声なのにテノールで歌うとかは、普通の合唱団ではありません。女声ならソプラノかアルト、男声ならテノールかバスになります。つまり、高声か低声かに分かれるわけです。

 団によって多少の違いはあるにせよ、多くの団では次のような基準でパートを分けると思います。

 1)合唱団の都合や人間関係
 2)歌の巧拙
 3)音域

 1)について。どこの団でもソプラノやバスはたくさんいるものです。ですから、新入団者は、なるべくなら、アルトやテノールになって欲しいものです。また合唱団には友達作りのためにやってくる人も大勢いるので、新入会者の人間関係、とりわけ紹介者との関係を重んじてパート分けをする事が多いです。

 2)は、とりわけ女声において、歌の巧拙はパート分けと大きく関係します。正直『メロディーは歌えても、ハモリパートは歌えません』という人は大勢います。そういう人は、他の要因がどうであれソプラノにするしかないので、自然と人数的なバランスを取るためにも、歌える人はアルトにまわってもらう事が多いのです。

 3)について。女声はあまり考えなくても良いかもしれません。オーケストラ付きのラテン語やドイツ語の宗教曲を歌うならともかく、ピアノ伴奏の邦人作曲家の合唱曲だと、ソプラノとアルトでも、そんなに大きく使用音域が変わるわけではありません。むしろ音域について考えるのは男声の方かな? 邦人作曲家の合唱曲でもテノールならFやGぐらいまでは使います。この高さでも案外出ない人はいます、それも大勢ね。これらの音が楽に出ないとテノールは無理です。

 合唱団の声種分けの観点として大切なのは、その人の現在の声であり、力量なのです。『今どれくらい歌えるのか?』を目安にしてパートを分けます。だから、団によって、シーズンが変わるたびに声聞きをして、パートの入れ替えをするところがあるのは、そういう理由なのです。

 次は独唱における声種分けについてです。合唱が“今現在”を重んじているのに対して、独唱は“将来”を見据えた分け方をします。つまりは、今現在はどうであれ『これから練習をして上達していったら、どんな声として完成するのか?』という視点で考えます。ですから、今現在の音域とかは全然関係ありません。ましてや、周囲との人間関係とか、歌の巧拙などは全くの考慮外です。大切なのは、どんな可能性を持っているか…ただそれだけなのです。

 可能性…歌声の可能性ですね。まずは“得意な音域”が問われます。独唱は合唱よりも幅広い音域が求められます。高音歌手はより高い音が、低音歌手はより低い音が求められます。合唱だと、ソプラノでもアルトでもどちらも歌えますとか、テノールでもバスでもOKという人は珍しくありませんが、独唱では考えられません。それぞれが専門家となり、得意な音域で勝負をするのです。ですから、将来的に、どの音域の音で勝負できるようになるか、それを見越して声種を決めていきます。

 次に大切にされるのが、歌い手の個性だと思います。

 個性と言えば、まずはその人の声の音色があります。これは実に人によって様々なのですが、合唱では気にすることのない声の音色は、独唱では音域と同様に大切です。

 また、本人の性格は声種分けするにあたって、大切な要素かもしれません。独唱を目指す人は、多かれ少なかれ我の強い人が多いのですが、それでも高音歌手に関しては、かなり我の強い人でないと務まりません。一方、調整役に長けている人は低音の方が自分を生かせます。

 アマチュアはともかく、プロやセミプロ、そこまで行かなくても活動を熱心に行うアマチュアにとっては、容姿は声種と大きく関わりがあります。昔々は、歌手にとって容姿なんてものは無関係で、ひたすら声が追究されましたが、今の時代はヴィジュアルの時代ですから、容姿は大切です。独唱では、歌手の体格や年齢、美醜で歌える歌が限られます。ドミンゴがバリトンに転向したのだって、声の問題もさることながら、ヴィジュアル的にテノール役が歌えなくなってきた…と言うのも絶対にあると思います。

 70歳過ぎて、恋する王子様の役はやれないよね(笑)。でも、国を憂う王様役なら70歳を過ぎていてもOKでしょ?

 独唱における声種分けのポイントは、その歌手の可能性と個性なのです。

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コメント

声種ね、本当に興味深く詳しく知りたいです。
どこからどこが、レジェーロでどうだったらリリコレジェーロなの?で、そのまたしたのリリコとか、。ずっと上のコロラトゥーラとか、
コロラトゥーラは曲からするとツェルビネッタや魔笛の夜女からいくとハイF は必須?
なら、レジェーロはそこまでいかなくてよいハイEは必須?で、リリコレジェーロは鬼門のハイEsかしらん?と勝手に解釈してました(笑)だとすると、私はコロラトゥーラは厳しい、ハイFはたまのたまに五回に一回の割合。怖くてあまりださないけど、月に一度二度出たらラッキーもの。安定的にはハイEsどまりだから、ならさ、リリコレジェーロ?と思ってました、。音色的にはコロっぽいんだけどね〜〜。だから、だれか教えて、といつも思ってましたが、皆様、どうやって判別してますか?

アデーレさん

>コロラトゥーラは曲からするとツェルビネッタや魔笛の夜女からいくとハイF は必須?
 んなことは無いでしょ? それはコロラトゥーラの中でもトップレベルの人の話でしょ? コロラトゥーラとはコロラトゥーラの技術を持っていて、余裕でコロコロ転がせる“神から選ばれた人”の事を言います。高音は出るに越したことはないけれど、メゾの音域でコロラトゥーラやっている人もいるわけだし(ロッシーニのメゾとかね)、音域は高いに越したことはないけれど、それよりも転がす技術の有無でコロラトゥーラって決まると思います。まあ、だから、Hi-Fまで出ればそりゃあ理想だけれど、そこまで出ないコロラトゥーラだって(プロを含めて)たくさんいますよ。

 ちなみに今、妻が歌っている『シャモニーのリンダ』のアリアだと、普通に歌って最高音はHi-Cです。後はどのカデンツァを選ぶかで変わります。妻はHi-Dまで使うカデンツァで歌ってますよ。

 コロラトゥーラの役をたくさんレパートリーに入れちゃえば、誰がなんと言おうと「私はコロです」って言えるんだと思います。


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