ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2017年1月 8日 (日)

すとん前史 その5

 Y君の英才教育によって、いっぱしのクラヲタに成長した私でしたが、実はまだオペラは全く知らなかったのでした。

 Y君とは彼が大学を卒業するまで、濃厚にお付き合いをしました。私は良い生徒だったと思います。やがて彼は卒業して就職し、私は研究者を目指して大学院に進学して、別れ別れになりました。

 大学院時代は、研究一筋で頑張ったよ(笑)。で、院を終えて「さあ、次はどうしようか?」と考えているうちに、今の職場の偉い人から一本釣りをされてちゃいました。研究を続けていくのもいいけれど、現場で実践を積み重ねて、若い人たちを育てる方が世間様のお役に立てるんじゃないかな…なんて説得されたわけです。…ってか、まだまだ私自身若かったしキャリア不足だったので、いきなり大学や研究機関への就職は現実的ではなかったので、実績を積むために現在の職場に就職するのも悪くないかな…なんていう打算もあったわけですが…踏み台のつもりで就職したら、あまりの居心地の良さに、いつの間にか抜け出せなくなって…今に至ってしまったわけなんだけどね。へへ、人はぬるま湯に漬かると抜け出せなくなるんだな(若い人への警告だよ)。

 さて就職すると、キャリアバリバリの仕事がすっごーく出来るお姉さまが私の教育係になりました。で、このお姉さまが、実はペラキチ(熱狂的なオペラファン)だったのですよ(笑)。いやあ、音楽の神様も洒落た事をなさるものです。

 最初は単なる“指導者&徒弟”という関係だったのですが、あれこれ話しているうちに、私がクラヲタである事が分かり、ならば…というので、お姉さまがペラキチである事をカミングアウトして、仕事を教えてくれながら、オペラを教えてくれたのです…ってか、仕事3割、オペラ7割くらいの勢いでした…が(笑)。

 彼女は、マリア・カラスの大ファンであり、プラシド・ドミンゴの現役ファンでした。なので、私は当然ですが、カラスとドミンゴを中心にしたオペラの楽しみを教えていただいたわけです。休日ごとに彼女のご家庭にお邪魔しては、彼女のコレクションであるドミンゴのLDを見せてもらいました。この時に、オペラの基本的なレパートリーの鑑賞を終えた私でした(ほぼテノールものに偏っていましたが:笑)。

 生のコンサートやオペラにも連れて行ってもらえたし、本当にあれこれ良くしていただきました。ほんと、彼女には感謝の言葉しかありません。合掌。

 カラスとドミンゴを中心にオペラの世界を学ぶと、やがてカラスの時代におけるドミンゴのようなスターテノールの存在にぶち当たるわけです。それがマリオ・デル・モナコだったのです。

 私が最初に買ったオペラの全曲盤が、実はモナコの「道化師」だったのです。

 実は、モナコを始めて聞いた時に思った事は、不遜ながら「同じだ!」って事です。不遜と言うよりも、不謹慎と言うべきか、身の程知らずと言うべきかも(笑)。とにかく“同じ”だと思ったのですよ。

 何が同じなのかと言うと“声”が私と同じだと思ったのです。もちろん、モナコと私では、声そのものは“月とスッポン”ほどの違いはあるけれど、声の方向と言うか、ジャンルが一緒だと、一瞬でピーンと理解したのです。

 私が若い時って、日本の流行歌って、特に男性の歌って、キーが低かったんですよ。歌っている歌手もバリトン~バスぐらいの声域の人が多かったと思います。だから、私には当時の流行歌って、歌いづらくてね…。当時の流行歌には、私の気を引くような歌もあまりなかった事もありますが、洋楽の方が男性歌手のキーが高くて(洋楽の男性歌手は、たいていテノール音域です)無意識に親しみを感じていたのかもしれません。

 そんな素地があったので、モナコを聞いてピーンと来て「ああ、私はテノールという人種だったのか(納得)」となったわけです。

 で「テノールなら歌える!」と根拠もなく思い立って、まだ若かった事もあって、それをさっそく実行にうつし、新設されたばかりの某市民合唱団の扉を叩いたわけです。

 「なぜモナコを聞いて合唱を?」と思うかもしれませんが、私の音楽趣味の入り口はカーペンターズでありアバであったわけで、当時はまだ、オペラの朗々とした独唱よりも、美しいハーモニーの方が好物だったからです。それに習い事を、学生時代の部活の延長のようなものと思っていたからと言うのもあります。ですから、合唱部に入部するような感覚で、市民合唱団に入団したわけです。

 ちなみに、今でもハーモニーは大好きですよ。自分がハーモニー向きの声で無いだけで、ハーモニーは大好物です。合唱は、特に上手な合唱は大好きなんですよ。

 というわけで、オペラに目覚めて、なぜか合唱を始めてしまった、若き日の私でございました。

P.S. この頃、職場の若い連中でバンド活動みたいな事をやりました。私はギターを…と言いたい所だけれど、ギターは先輩たちに取られてしまったので、エレキベースを弾きました。おかげさまで簡単なベースプレイなら出来るようになりました。感謝ですね。

 で、当時どんな曲をやったのかと言うと…これです。

 ハウンドドッグの「フォルテッシモ」ですね。ちなみにこの曲は、ヴォーカルの方の趣味で選曲されました…ってか、私はまだ職場でもバンドでもペーペーだったので、与えられた曲をただただ演奏していただけです。私の趣味なら…まず選ばない(笑)。だって私、こういう不良っぽい感じって苦手なんだよ。でも、さんざん練習で、ヴォーカルがいない時は代理で歌っていたので、今でも歌えたりします(笑)。もっとも私が歌うと、もっと端正な歌になるけれどね。

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