ひとこと

  •  ポケモンGOの仕様が大きく変わって戸惑ってます。たぶん改良されたのだろうと思うのだけれど、どう楽しめば良いのか、正直戸惑っています。年寄りは変化が苦手なんだよねえ。ああ、以前のゲームシステムが懐かしい…。
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2016年9月14日 (水)

メトのライブビューイングで「連隊の娘」を見てきました

 例によって、東劇でメトのライブビューイングのアンコール上映を見てきました。今回はドニゼッティの「連隊の娘」です。

 「連隊の娘」と言うと、テノールがHi-Cを連発するオペラとして有名だし、実際、多くの歌劇場での上演や発売されているDVDなどでは、テノールにスター歌手を配し、Hi-Cの見事さを売りにしているわけです。

 正直、テノールさえ良ければ、後は“どーでもいー”という扱いになりがちのオペラですし、そうであっても仕方のないオペラかなって、私も考えます。

 でも、2008年に収録された、このメト版「連隊の娘」は違います。もちろん、テノールのファン・ディエゴ・フローレスは、素晴らしいです。Hi-Cの9連発だって、見事なものです。でも、この上演に関しては、彼は二番手です。それは本人だって分かっている事でしょう。

 「連隊の娘」というオペラでは、テノールのHi-C連発が最大の売りですから、このアリアを歌い終わった後に、客はアンコールを求めるわけですし、テノール歌手だって、自分の体調を鑑みて、なるべくアンコールに応えるのが、普通なのですが…今回のフローレスは(ライブビューイングであったと言う事情もあるでしょうが)客の求めには応えずに、アンコールを見送ったくらいです。

 でも、それでよかったんだと思います。

 と言うのも、この上演は、テノールのためのモノではなく、明らかにソプラノのための上演なのですから、テノールのアンコールは無くてもいいのです(もちろん、観客的にあった方がうれしいのですけれどもね)。

 そう、この2008年のメトの「連隊の娘」はソプラノのための上演であり、ソプラノ歌手を楽しむための上演なのです。

 そのソプラノとは、すでに引退し、今となっては過去の映像でしか見ることのできない、ナタリー・デセイです。

 今回のオペラは、不世出のソプラノ、ナタリー・デセイを徹底的に味わい楽しむためのオペラなのです。

 とにかく、徹頭徹尾首尾一貫として、ソプラノのためのオペラであり、そして、デセイのすごさを感じるオペラなのです。

 この「連隊の娘」というオペラは、通常のオペラとは違って、いわゆるレチタティーヴォがありません。アリアとアリアは、ストレートな芝居でつないでいきます。そう言った点では、ミュージカルっぽいオペラとも言えます。

 で、アリアとアリアをセリフでつないでいくタイプのオペラでは、しばしばセリフの部分が演出家の手によって書き換えられることがあります。今回の「連隊の娘」のセリフ部分は、完全にデセイが演じるという前提で書き直されているんだそうです。つまりデセイ有りきのアテ書き台本ってわけです。そのせいもあって、実にオペラが小気味良くて楽しいのです。

 とにかく、デセイというオペラ歌手は、歌手である前に女優である人なのです。だから、舞台では役に入り込み、完全に女優として振舞っているわけで、そんな彼女を活かすために台本を書き直しているのだから、素晴らしくないわけはないし、おそらくこの台本では、デセイ以外のソプラノが演じるのは…たぶん無理です。だって、この台本では、デセイ演じるマリーは、15歳の少女ということもあるけれど、常に動き回り、走り回り、飛び回り、何しろ一瞬たりとも止まらない、若いエネルギーにみちあふれた少女なのです。

 そんな若々しい役を、普通のオペラ歌手が演じるのは…まあ無理ってもんです。だって、オペラ歌手って皆さん、ああ見えて、カラダが重いんですね。デブに見えない人だって、かなりの重量級です。その点、デセイは普通体…と言うか、一般人に混じっても小柄な体型で、とてもオペラ歌手の体型ではありません。ああいう小柄な体型だから、飛んだり跳ねたりができるわけです。

 まあ、実際彼女は、オペラ歌手になる前は、ちゃんとした演劇学校で演技を学んだ女優さんで、女優さんなのに歌が上手いので、女優デビュー後に音楽学校に入り直してオペラ歌手になったという経歴の人なので、歌以前に演劇有りというスタイルは、彼女にとって、ごくごく当たり前なんでしょうし、元々が女優さんですから、体型だって、普通の女性サイズなのも、当たり前。

 そういう意味では、オペラ歌手としては異質で、規格外のソプラノと言えます。

 だから、15歳のマリーという役を(カメラのアップシーン以外では)本当の15歳に見えるように演じる事ができるわけです。

 あれだけの演技を魅せつけられたら、Hi-Cを9連発しても、注目されるのはその当座だけで、テノール歌手がかすむのは、当然と言えます。フローレスという稀代の名歌手であっても、デセイとの共演では食われっぱなしってわけです。

 まさにディーヴァです。

 デセイのオペラDVDはたくさん発売されていますが、契約の問題があるのでしょうね。日本語字幕の付いたモノは、ほとんどありません。そのため、日本ではデセイは評価されにくい歌手なのですが、本当に素晴らしい歌手です。今回のメトでの上演のような日本語字幕がついたモノは少ないので、こういうチャンスがあったら、なるべく見るのが良いと思います。

 それにしても、デセイのオペラDVDに日本語字幕をつけて販売してくれる業者さんはいないのかしらね。ほんと、残念だわ。

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