ひとこと

  •  記録的な大雪が関東地方に降りました。翌日は、物音一つしない静寂な朝を迎えました。いつもなら日の出の頃から、鳥たちのさえずりでうるさくなるのですが、雪と寒さのせいでしょうか、鳥の声が全く聞こえませんでした。なんか、不思議な感じです。
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2015年9月28日 (月)

メトのライブビューイングで「アイーダ」を見てきました

 シルバーウィークの最後日の話になりますが、東京東銀座にある東劇で、メトロポリタン歌劇場のライブビューイングのアンコール上映で「アイーダ」を見てきました。この上演は、2012-13年シーズンのものです。

 指揮は、ファビオ・ルイージです。彼は前年の2011年よりメトロポリタン歌劇場の首席指揮者となった人です。メトと言えば“ジェームズ・レヴァインの歌劇場”というイメージが強いのですが、さすがの彼も高齢だし、病身だし、どれだけ仕事をしているのやら…。今やメトの音楽面でレヴァインを強力にアシストしているのが、ルイージなんだろうと思います。

 演出は、ソニヤ・フリゼルです。とにかく、メトの定番というか、古くから使用されている演出で、私が持っている1989年(25年も前だよ)収録の、ミッロ、ドミンゴ、ザジックによる上演もフルゼル版です。一体、いつから使用されている演出なんでしょうか? 昨今、メトでは、バブルの頃に使用されていた絢爛豪華な演出を止めて、次々と時代設定を変更した地味な演出に切り替えていますが、アイーダは未だに以前の豪華絢爛バージョンなのは、不思議と言えば不思議です。大道具・小道具は昔からのものを使い回せば良いにせよ、舞台に上がる人間が多くて、あれ、絶対に人件費だけでも相当な制作費がかかっているはず…。とにかく、今っぽくない演出だけれど、エジプトっぽさ満載だし、豪華絢爛で夢々しい舞台なので、いつまでも残しておいて欲しい名演出だと思います。

 主な歌手は、以下の通りです。

 アイーダ(ソプラノ)…リュドラ・モナスティルスカ
 ラダメス(テノール)…ロベルト・アラーニャ
 アムネリス(メゾソプラノ)…オルガ・ボロディナ
 アモナズロ(バリトン)…ジョージ・ギャザニッザ
 ラムフィス(バス)…ステファン・コツァン
 エジプト王(バス)…ミクローシュ・シェベスチエン

 このオペラ、いわゆる定番オペラで、最近はあまり見ていなかったのですが、妻が「定番オペラが見たい」と言うので、見に行った次第です。

 久しぶりに見た「アイーダ」は、以前とは受け取り方が変わっていました。以前は、アイーダとラダメスの悲恋に同情して見ていたのですが、今回は…と言うよりも、年を取り、オペラにも詳しくなった今では、このオペラが、そんな単純な悲恋物語には見えませんでした。

 ざっくり言っちゃえば「敵国の女スパイのハニートラップに引っかかって、国を売ってしまった男の転落物語」にしか見えませんでした。つまり、アイーダとラダメスの悲恋物語ではなく、ラダメスの転落物語として、オペラを見てしまったというわけです。ああ、年を取ると、物事を斜めから見るようになってイヤだね。

 ですから、私のアイーダ観が全く変わってしまいました。アイーダという女性を悲劇のヒロインとしては見ることができず、男をたらしこむ女スパイにしか見れませんでした。なので、第四幕でアイーダとラダメスの悲劇の二重唱がありますが、あれを実に嘘っぽく感じてしまいました。私が感じた二重唱は、実はあの場にアイーダはいなくて、ラダメスはアイーダの幻と二重唱をし、現実のアイーダはエチオピアに逃げ帰って、虎視眈々とエジブト攻略の作戦を練っていた…なんて妄想をしてしまった程です。ああ、ひねくれているなあ(笑)。

 なので、あのオペラで、本当に可哀想なのは、アイーダではなく、ラダメスでもなく、アムネリスなのではないか…と思いました。

 身近に置いてかわいがっていた妹分が、実は敵国のスパイであり、よりによって自分の恋人が、その女スパイの色仕掛けで、自分と祖国を裏切ったあげくに、国外逃亡をして逮捕監禁されてしまったわけです。愛する人を何とかして助けたいと願いつつも、恋人の犯したあまりの重罪の前では、自分の力は全くの無力であり、ただただ、恋人の死と失恋の悲しみに耐えるだけ…じゃないですか! これが悲劇でなければ、何が悲劇なのかって事です。ほんと、アムネリス、可哀想すぎ。

 オペラのタイトルを「アイーダ」ではなく「ラダメス」とか「アムネリス」とかに変えるべきだと思いました。

 さて、歌っている歌手は…メトの場合は、本当に外れというのが少ないです…が、あえて文句を言うなら、テノールのアラーニャかな? 彼、弱音の高音をすべてファルセットで逃げて歌っていました。録音とか放送とかだけなら、それもありでしょうが、歌劇場の生公演では、それは無しでしょうね。特にメトのような大きな歌劇場の場合は、絶対にやっちゃいけない事です。だって、ファルセットで歌ったら、劇場にいる観客には聞こえないもん。だからダメなんです、ファルセットは。

 後は…主役のアイーダをやったモナスティルスカの表情が常に硬かったのが印象的かな。おそらくあがっていたんだろうけれど、他の歌手たちが演技上手だったので、モナスティルスカの演技があまり上手くないのが目立ってしまったのかもしれません。他の歌手たちは、ひとまず水準以上でした。全般的には、良いオペラ上演だったと思います。

 さて、これで今年のアンコール上映もお終い…かな? 次に私が見に行くのは、2015-16年シーズンの作品です。今回のラインナップはこうなっています。

 1)ヴェルディ作曲『イル・トロヴァトーレ』
 2)ヴェルディ作曲『オテロ』
 3)ワーグナー作曲『タンホイザー』
 4)ベルグ作曲『ルル』
 5)ビゼー作曲『真珠採り』
 6)プッチーニ作曲『トゥーランドット』
 7)プッチーニ作曲『マノン・レスコー』
 8)プッチーニ作曲『蝶々夫人』
 9)ドニゼッティー作曲『ロベルト・デヴェリュー』
 10)R・シュトラウス作曲『エレクトラ』

 ううむ、どれを見に行こうかな? 全部行きたいのが本音だけれど、オペラシーズンは仕事が忙しい時機と重なるので、案外見に行けないのが、悩み。それでも3~4作品は見に行きたいです。見たいけれど行けなかったものは、アンコール上映に期待する事にしましょう。

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