ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2015年8月27日 (木)

グリッサンド、グリッサンド

 声楽のレッスンの続きです。

 秋のクラシックコンサートに向けたレッスンを開始しました。当面は、Y先生に歌を見てもらい、ある程度歌えるようになってきたら、ピアニストさんを交えてのレッスンにする予定です。

 今回は、自宅練習でどのあたりに注意しながら練習をしていけばよいかの道筋をつけるレッスンとなりました。

 最初は「Love Me!/私を愛してください!」からです。とにかく、音程が上がる時に、腹筋をグイグイ入れていくことが肝心…と言うか、それに尽きるタイプの歌なんだそうです。とにかく、グイグイ入れていくんです(笑)。

 歌詞が英語ですから、子音をしっかり立てて歌うことが肝心です。英語は子音が強い言語ですからね、イタリア語や日本語のように子音を優しく発音するのではなく、ドイツ語を歌うようにゴツゴツ角張らせて歌うんです。テノールの歌ですから、メロディが下がってきても、響きは絶対に下げない事。低音は決して声を貼らずに、軽くささやくように歌う事(つまり、捨てちゃえって事です)。これは楽譜上もそう歌うように作曲されているので、絶対に低音で声を張っちゃいけません。

 それにしても美しい曲です。歌っているだけでロマンチックな気分になってしまう曲です。でも、歌手が歌に溺れてしまってはいけません。歌に自分の感情が引っ張られないように気をつけながら歌わないといけません。でないと…聞いている観客がシラケちゃうからね(笑)。

 それにしても、本当に美しい曲です。高いGがあるのが難点だけれど、バリトンであるY先生もご自分のレパートリーに入れたいほどに気に入ったようです。まあ、高いGは作曲家自身の指示で、1オクターブ下げて歌っても良いことになっているので、下げて歌えば、バリトンでも歌える曲(バリトンにとっては、高いGはかなりきびしい高音なんですね)になりますからね。Y先生「ノドさえ温まっていれば、高いGでも行けるし…」とも言ってました(笑)。まあ、合唱バリトンはともかく、ソリストのバリトンさんは高いGまでが守備範囲ですからね。近いうちに、どこかでY先生の「Love Me!/私を愛してください!」が聞けるかもしれませんね。

 さて、次は「Starlight/星の明かり」です。

 この曲は音程の平均値が高い歌です。先ほどの「Love Me!/私を愛してください!」では高いGは2回しか出てきませんが、こっちの曲では、遠慮会釈無くバンバン出てきますし、だいたい最後は、可能なら高いHで歌うことになっている曲です。この曲も「Love Me!/私を愛してください!」同様に名曲ですが…バリトンさんには手の出ない、テノール専科な曲です…ってか、私だって、最後の高いHは歌えません。いやあ、難しいです。

 まあ、モーツァルトのアリアほどではありませんが、この曲も命を削りながら歌うタイプの曲です(っか、テノールの曲って、そんなばっか:笑)。一回、歌い終えると、ぐったりします。高いHは…最近の私なら、元気いっぱいならば、出せない音ではありませんが、この曲の最後の最後に到達した時は、元気いっぱいどころか、息も絶え絶えなので、とても高いHなんて出せる気がしません。

 この曲を歌う時の注意は…とにかく、伸ばす事。声帯を伸ばして伸ばして、引っ張上げ続けて歌います。そうしないと歌いきれません。なにしろ、音程の平均値が無闇に高いんですからね。その上、曲中に何度も出てくる高いGを、いかに美しく歌うかがポイントになるんです。

 いやあ、トスティ、さすがにテノールの声について、よく知ってるわ。テノールって、高いGが音色的に一番美しいんだよね。そこを多用してくるなんて、ほんと、トスティって、ニクいわあ…歌う方はツライんだけれどなあ(涙)。

 とにかく声帯を引っ張り続けます。それも全身で。しっかり足は地につけたまま、全身を上へ上へと引っ張ります。

 とりあえず、最後の音は、高いGでも高いHでも、楽譜上は良いことになっているので、私はひとまずGで歌ってます。息も絶え絶えになって、最後のGを発声している状態で、とてもHにチャレンジしようという気になりませんが、Y先生がおっしゃるには「伴奏のピアノの動きを見る限り、ここはやはりGではなくHが妥当」なんだそうです。だから、できればHで歌えると良いのだそうですが…さすがにHはかなり高い音なので「“Hで歌いなさい”とは言えません」との事です。

 …ってか、現段階ではHでは歌うべきではないという判断です。しっかり練習を積み重ねて「いける」と思えてからHに挑戦するべきでしょうとの事です。

 その練習も、グリッサンドで“D -> H”がスムーズに歌えるようになってからだそうです。とにかく、グリッサンドでの発音練習を何度も何度もやる事が、確実な高音発声への近道なので、ひたすらそれをやり続けるしかないそうです。グリッサンドを使わずに、いきなり“D -> H”へジャンプして声を出すと、てきめんに声帯を痛めてしまうので、それは避けるように言われました。

 とにかく、グリッサンド、グリッサンドです。

 そして、そのグリッサンドを成功させるためには、声帯を引っ張り続ける事が必要なんです。

 「Love Me!/私を愛してください!」は、曲の美しさに酔いしれてしまう事に気をつけないといけない曲ですが、「Starlight/星の明かり」は、高まる興奮に巻き込まれないように気をつけないといけない曲です。とにかく、曲の終盤に向かって、ガンガン盛り上がっていくタイプの曲です。興奮のクライマックスのすぐ後に、次の興奮が始まり、クライマックスを迎えると、また次の興奮が始まり…というタイプの曲なんです。曲自体はガンガン盛り上がっていきますが、歌い手がそれに釣られないようにしないといけません。曲の盛り上がりに釣られて、早い段階でマックスを迎えてしまうと、その後のクライマックスに対応できません。曲の興奮に巻き込まれずに、しっかりゴールを見据えて、そこまでの道のりを計算しながら、少しずつ少しずつ歌の興奮を高めていけるように歌わないといけません。ハッキリ言って、私が一番苦手な事かもしれません。

 何しろ、私、「最初っから最後までクライマックス!」って歌い方をしている人だから、徐々に盛り上がるのって苦手なんだよなあ。

 さて、最後はドニゼッティ作曲の二重唱、「Caro Elisir! Sei Mio!/素晴らしい妙薬」ですが…時間切れとなりました。二重唱はまた次回まわしです。次は予定では、ピアニストさんを交えたレッスンになる予定です。

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コメント

早朝から、おはようございます、笑
声帯を引っ張るって、具体的にはどんな動作をするといいのかしら?私は歌うとき、軟口蓋をあげ、舌根をさげ《喉仏を下げる》ほほ骨を高く鼻の付け根を意識、上に打ち上げるようにして歌います!と、ともに、腹筋はグッと力を入れ、あとは背筋の力で歌う、これが全て。声帯を伸ばす作業がないのよー。高音を開発したいのであとは、声帯の処理ですなぁ。でも、テナーとソプラノは処理が違うかしらね。

アデーレさん

 “声帯を引っ張る”とは、感覚的な表現、あるいはオカルト的な表現であって、現象的な表現ではありません。だって、声帯なんて見えないし、感じられないもの。

 一応“咽頭を下げる”“軟口蓋を上げる”“腹筋を引っ張る”などの動作をする事で、間接的に声帯が引っ張られる…と聞きます。これらの動作をひっくるめて『声帯を引っ張る』という表現をしてみました。実際に声帯が引っ張られているのかどうかは、私には分かりません。むしろ大切なのは、声帯が引っ張られるかどうかではなく、声帯が引っ張られたような声の変化が見られるかどうか…って事なんだろうと思いますし、そう思ってます。

 そのへんを全体をまとめて“声帯を引っ張る”という、感覚的なオカルト表現を使ったわけですが、なぜそんな表現を使ったのかというと、それが楽な表現だから、ついつい使ってしまったわけです。それが事の顛末です。すいません。

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