ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2015年6月11日 (木)

なぜ、こんなにもテノールって希少種なのか?

 この場合のテノールというのは“完成されたテノール”という意味です。つまり、声質・声域・性格ともにテノールである“テノール”ことです。

 まあ、最後の“性格”はともかくとして(笑)“声質”および“声域”ともにテノールである人って、実際問題として、日本のアマチュアの声楽界とか合唱界では、なかなかいません。希少種です。

 なぜ、そんな事が起こるのか? 理由は色々とあります。一つには、日本男子の大半はバリトンなので、そもそもテノールの絶対数が少ないから(身も蓋もない)。

 もっとも、それでは合唱は成り立たないので、本来はバリトンをやるべき“テノールもどき”の人が、大勢テノールをやっているため「もっとテノールがいたらいいのになあ…」という渇望感が、心理的にテノールの不足感をあおっているから。

 また、本来、テノールをやるべき高い声の持ち主は、ロックなどのポピュラー音楽や邦楽(民謡や詩吟、長唄、小唄、地口に、謡とか各種浄瑠璃とか、などなどの日本伝統の声楽)などに行ってしまうため、クラシック音楽には流れて来ず、どうしてもバリトンさんが頑張ってテノールをやらざるをえないため、テノールは希少種にならざるをえないからだ…という説もあります。

 私は最近、これらの説とは別の説を聞きましたので、今回はその説をご紹介したいと思います。

 それは、テノールとは自然に発生するものではなく、努力と研鑽の果てに生まれてくるものだからだ…という説です。つまり、テノール後天説です。で、テノールになるのは難しいので、たいていの人はバリトンを目指さざるをえないからだ…という事なんです。

 これはある意味「日本男子はみんなバリトンである」という説と、同根かもしれません。

 低音は、持って生まれた声帯によって、発声できる低さに限界があります。だから、バス(男声低音歌手)は努力をしたからと言ってなれるものではありません。生まれつきバスの声帯を持っていないとなれません。これは自明の理です。一方、高音は、持って生まれた声帯が高音用であれば有利ですが、別にそうでなくも発声する事は可能です。分かりやすく楽器を例にして言えば、チェロの低音はヴァイオリンには発声できませんが、ヴァイオリンの高音はチェロでも出せるって事です。だからチェロの名曲をヴァイオリンで演奏するためには、曲そのものを移調して、音域を高くしないと演奏できませんが、ヴァイオリンの名曲をチェロで演奏する場合は、技巧的に難しくなりますが、そのままの音で演奏するが可能です。

 声も似たようなもので、低音は、低い音が発声できる声帯でないと発声できませんが、高音は、努力と研鑽次第で、たいていの声帯で発声できるようになるというのです。

 つまりテノールになるために必要なのは、テノール用の声帯ではなく、テノールになるための訓練と、それをやりぬく努力と、積み上げられた研鑽なのです。

 「テノールが努力次第でなれるものなら、テノールなんて人気があるんだから、いくら難しいとは言っても、もっと大勢のテノール歌手がいても不思議じゃないのに、なぜ少ないの?」 当然の疑問です。

 その答えとして、指導体制の不備が挙げられます。

 例えば、合唱団。どこの団にも指導者はいますが、一人の指導者が、団員一人ひとりを細かく指導していくのは無理です。どうしても個々人ではなく、集団に対しての指導にならざるを得ません。発声は集団指導でどうにかなるようなモノではありませんから、合唱団の指導から、努力と研鑽が必要なテノールが生まれてくるのは、なかなか厳しいわけです。で、結果として、テノールは少数派の希少種となるわけです。

 では、集団指導ではなく、個人指導ならどうなの?と思うわけだけれど、こちらにも問題はあります。何が問題なのかと言うと、指導者の力量の問題です。テノールの指導と言うか、高音発声の指導って、実はかなり難しいらしいんですね。私に言わせると、ソプラノだってバリトンだって、それぞれに難しいだろうから、テノールだけ特別なんて事はなく、みんな一緒じゃないの? と思いますが、実際にプロの方々から話を聞くと、そうでもないみたいなんです。テノールを育てるのは、指導者として、かなりの力量が問われる…んだそうです。

 実際、日本には、俗語でバリノールと呼ばれる「声質はテノールだけれど、声域はバリトンなので、テノールとして活躍しているけれど、本当の高音は出せないので、高いところはファルセットで歌ってます」という人が大勢います。これなんかは、本来テノールになるはずの人なのに、指導者に恵まれずに、高音開発をしてもらえなかったために、音域が広がらずに“ほぼバリトンの音域+ファルセット”じゃないとテノールの曲を歌えないテノールの事を言うらしいんです。なんか、悲しいですね。

 私は以前、尊敬するテノールの指導者の方[キング先生ではなく、某音大声楽科教授さんです]から「(テノールなら)ファルセットを使ったら負け」と言われたので、合唱でもファルセットを使わずに歌い、他のメンバーと音色が合わずに、よく叱られます(汗)。それくらい、日本の(特に)合唱のテノールさんたちは、高音になると、ファルセットを多用します。

 つまり、日本には、力量のある声楽教師が少ないので、きちんとしたテノールを育てる事ができず、結果として、テノール歌手が少ないんだという説です。面白いですね。一聴の価値あり…とは思うものの、ならば、優秀な声楽教師が多い国(例えばイタリアとか)では、テノールがたくさんいるのかと言うと、やっぱり少ないので、あまりアテにはならない説だなと思いました。

 個人的には、努力して『テノールになる』のは難しいと思います。やはり『テノールに生まれる』必要があるんじゃないかと思ってます。

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