ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2015年4月 9日 (木)

ソロは名誉職。稼ぐなら合唱

 先日、声楽のレッスンでY先生と雑談をしていて、おもしろい話になったので、そこを取り出して、一本の記事にしたいと思います。

 オペラの舞台って、歌手の皆さんが大勢関わるわけで、主役の方もいれば脇役の方もいるし、モブ役の合唱の方もいます。作品にもよりますが、ホント、大勢の歌手の方々がご出演なさるわけです。

 で、素人考えだと、主役が一番ギャラが高くて、次が脇役の皆さん。モブ役の合唱の皆さんは薄給なんだろうなあって思うわけだし、通常のオペラ以外の舞台だと、そんな感じになるんですが、実はオペラの世界は違うんだそうです。

 オペラの出演者で、一番ギャラが高いのは、実はモブの合唱の皆さんなんだそうです。で、次が脇役で、一番ギャラが安いのが主役クラスの方々なんだって。意外ですね。

 理由は簡単で、主役にせよ脇役にせよ、ソロを歌うと言うのは、誰もがやりたい仕事であり、名誉な事であり、名前を売る行為なので、ここはギャラは安めでいいんだそうです。特に主役なんて「ぜひ歌いたいです」って売り込んでくる人も大勢いるくらい、歌う人に事欠かないんだそうです。その一方(オペラの舞台の)合唱は、プロなら誰もやりたくない仕事だし、実際にやる人もあんまりいないので、ギャラを高く設定しないと人が集まらないんだそうです。

 だって合唱じゃあ、名前は売れませんからね。

 実は、オペラの舞台に立つ合唱の方って、合唱専門の方ではなくて、実は皆さん、本来はソリストなんですよ。ソリストだから、合唱はやりたくないんです。やっぱり舞台で歌うなら、ソロを歌いたいわけで、好んで合唱なんて歌いたくないんです。おまけにソロ曲ならレパートリーに入っていても、合唱なんて普段勉強していないわけで、公演のために、わざわざ合唱パートを勉強しないといけないわけで面倒だし、合唱は周囲と合わせないといけないので、練習などで拘束される時間も多いくて面倒だし、合唱の経験を重ねても、自分のキャリアにもならなければ、次の仕事にもつながらないわけです。

 だから、誰も合唱は歌いだがらないわけで、誰もやりたくないけれど、必要なパートなので、結果としてギャラは高めになるんだそうです。で、ギャラで釣って「誰かやる人、いませんか?」と声をかけるんだそうです。

 だから、合唱って(Y先生曰く)今すぐにお金が必要な人しかやらない…んだそうです。

 逆に、ソロ、とりわけ主役は、オペラの舞台公演では、全然お金にはならないそうです。主役は、ギャラが低いばかりでなく、チケットもたくさん抱えないといけないので、金銭的には、持ち出しも多くて、折り合いが全くつかないのだそうです。

 でも、主役を歌えば、名前は売れるわけです。で、名前が売れれば、リサイタルも開けるし、講演会にも呼ばれるし、学校からセンセのクチが紹介されたり、生徒もたくさんやってきたりするわけだし、テレビ・ラジオなどのマスコミ仕事が舞い込む事だってあるんだそうです。とにかくオペラの舞台で名前を売っておけば、オペラ以外の仕事の声が色々とかかるようになるんだそうです。

 だから、オペラの舞台出演では金銭的に折り合いがつかなくても、ソロを歌い続けていけば、他の仕事で稼げるようになるので、合唱をやるよりも、ずっと良いそうだし、音楽事務所も頑張ってソロの仕事を探してくるわけです。

 そんなソロを歌う歌手の皆さんにとって、特に美味しいのが年末なんだそうです。

 年末になると、クラシック音楽の世界では、第九の演奏会ばかりになるわけで、他の曲の演奏は、バタリと無くなるんだそうです。当然、合唱ばかり歌っている人は暇になります。そりゃあそうですよね、第九には合唱パートはあっても、第九の合唱は、ほとんどがアマチュアさんたちが歌うわけで、プロの歌手さんたちの出番はないので、プロの合唱の方々は、年末は暇になるんだそうです。

 一方、ソリストさんたちは忙しいんだそうです。年末は毎日のようにお座敷がかかるんだそうです。有名な方だと、毎日どころか、週末は昼間と夜と二回歌う事もあるんだそうです。それくらいにソリストさんたちはお忙しいんです。

 (失礼な言い方だけれど)Y先生ですら、12月はあっちこっちの舞台で第九を歌いまくるんだそうです。先生は毎年、日本の各地で10回程度の本番があるそうです。それぞれの本番でギャラは違うし、先生の場合は事務所を経由するので、ギャラのすべてが手元に入るわけではないそうだけれど、それでも第九は本番1回のギャラが10~50万円なんだそうです。で、これが10回あれば…第九はよいボーナスになるわけです。

 第九以外にもソロを歌う歌手さんの場合は、色々と特典があるわけです。だから歌手の皆さんは、合唱はやりたがらないわけだし、だから合唱を歌う人のギャラは高めに設定されるんだそうです。おもしろいですね。

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コメント

今日のテーマ、面白いです!久々の投稿させていただきます!合唱かぁー、でも、なんか金銭は大事だけど、やっぱソリストがいいよねー!今や、オペラ歌手も三拍子揃ったような人が沢山いるし、美声の持ち主だけでは難しいのでしょうね、、。オペラ合唱はプロの団体ならばソリストの集団ですから、ヨーロッパなみに受け入れる環境や対偶があれば日本でも活躍していいのですけどね、、。ソリストで満足に食べれる方の条件ってなにかしらね、、また、日音コンとかの1位2位をとれる条件も知りたいわーー!

アデーレさん

 私が思うに、たぶんソリストで満足に食べれる方の条件って…

1)美形である
2)愛嬌がある
3)時間に正確
4)サービス精神が旺盛
5)目下の人にやさしい
6)ファンを大切にする

 かな? たぶん、歌が上手い事って、大した条件じゃないと思います。だって、みんな上手いもの。コンクールの順位も特に関係ないと思います。むしろ、どれだけ歌以外の部分で勝負ができるかが、ソリストとして生きていけるかという条件になるんじゃないかな? とにかく、雇い主に気に入られる事は大切だし、同僚と良い関係を作れないといけないし、目下の人たちに好かれないといけません。そして何よりも顧客に気に入ってもらえる事。これらがとても大切だと思います。

 だって、ソリストって、個人事業主だもん。人気と人脈で商売する人だもの。上手いよりも、愛されること。それが次の仕事につながっていくんだと思います。

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