ひとこと

  •  来年(2019年)10月から消費税が増税されます(8%->10%)。それに伴って、軽減税率というのが導入され、外食と酒を除いた飲食物の税率が8%に据え置かれます。で、外食をどこで線引するかで混乱しているようです。スーパーで購入したおにぎりを、イートインコーナーで食べたら外食扱いで税率は10%になるのに、お店の片隅に設置されたベンチで食べたら持ち帰り扱いで税率が8%になるのは、なんか変。外食と言うのは、高級レストランや料亭だけでなく、ファミレスもあれば、スーパーのイートインコーナーもあるわけだけれど、きっと軽減税率を考えたお役人さんの頭の中には、庶民感覚がすっぱり抜け落ちていて“外食=ぜいたくな食事”って考えたんだろうね。だから外食は軽減税率の対象にはしなかったわけだ。でもね、実は安い外食って、自炊するよりも安価なんだよね。だから、そこそこお金に苦労している人は、案外、外食が多かったりするんだよ。なので、庶民の生活の事を考えたら、外食も軽減税率の対象にするか、あるいは安価な支払いの外食(例えば、一回の支払いが1万円以下とか…)は軽減税率の対象にするとか…の方が、いいんじゃないの?

お知らせ

  • ●2018年秋の本番のお知らせです。●門下の発表会は、次の通りです。●2018年11月18日(日) 横浜市神奈川区民文化センター かなっくホール 13時開場 13時30分開演です。●こちらは一番下手っぴなのが私なので、最初から聞いても面白いと思います。全体で2時間程度の発表会です。私の出番は二回に分けてますが、最初の出番は14時前後になる予定です。●レスピーギ作曲「Invito alla danza/舞踏への誘い」●ドナウディ作曲「Amor s'apprende/ 愛は取り付いてしまう」●ヴェルディ作曲「椿姫」より「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」●そういうわけで、一つよろしくお願いします。
2018年11月
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2015年1月 9日 (金)

すとんが薦める、脱初心者向けのオペラ その7 ランメルモールのルチア

 今回お薦めするのは、ドニゼッティ作曲の『ランメルモールのルチア』です。このオペラにも、ほとんどストーリーはありません。

 だってね、ストーリーと言っても、こんな感じですよ。

 エンリーコの一族は衰退していた。一族を復興させるためには、政略結婚が必要。そこで、エンリーコは妹のルチアを、近隣の有力者であるアルトゥーロと結婚させようとする。しかし、ルチアにはエドガルドという恋人がいたのだ。それを知った兄であるエンリーコは、ルチアの気持ちを無視して、勝手に縁談をすすめる。さらに、エドガルドがルチアを捨てたと嘘をついて、ルチアを騙して結婚式に及ぶ。

 結婚式当日、エドガルドに捨てられたと思ったルチアは、一族のためにしぶしぶと結婚証明書にサインをする。そこに現れるエドガルド。自分を捨てて、他の男と結婚してしまったルチアに怒り狂う。場は混乱し、逃げ出すエドガルド。

 混乱はなんとか収まり、結婚披露宴が続いた。しかし、自分は騙されて結婚させられたと知ったルチアは、気が狂い、新郎であるアルトゥーロをナイフで刺殺し、自分も狂い死にしてしまう。それを聞いたエドガルドは、自殺してしまう。

 こんだけ(笑)。こんだけしかストーリーはありません。

 このオペラの見どころは『狂乱のアリア』です。つまり、気が狂ってしまったルチアが、その気違いっぷりを歌で表現して、もう訳の分からないことを口走っているというアリアなんですが、このアリアが、もう難曲中の難曲なんですよ。難しい上に長い! このアリアを聞くためだけに、このオペラは存在すると言ってもいいくらいなんです。

 YouTubeでは、ナタリー・デセイが歌う、狂乱のアリアが3つに分割されてアップされていました。

 このアリアを心の底から楽しめたなら、もはや“脱初心者”どころか“通”かもしれませんね。それくらいに、玄人好みのアリアだと思います。

 あと、このオペラも『ドン・カルロ』ほどではありませんが、色々とバリエーションがあります。まずは、フランス語の台本で上演されるか、イタリア語の台本で上演されるかの違いがあります。ちなみに『ランメルモールのルチア』はイタリア語上演の時のタイトルです。フランス語だと『ランマームールのリュシー』というタイトルになり、イタリア語台本と、台本の中身が若干違います。だいたい登場人物の数も違うので、台本的にはかなり違います。台本が違えば当然、音楽も変わります。差し替えられた曲も多数ありますので、イタリア語で上演されるか、フランス語で上演されるかは、実は結構大きな違いです。

 それに実は目玉である『狂乱の場』にも、色々な違いがあります。あまりに長いので、中間部をカットして上演する事も結構多いです。また、難しすぎるので、本来は無伴奏のところを、伴奏を入れてみたり、カラオケよろしくメロディラインをフルートでなぞるように吹かせてみたりと、色々なバリエーションがあります。また、当然の話ですが、歌手ごとにカデンツァを変えてきますので、聴き比べをしても楽しいですよ…って、それ以前に、あまりに難しいので、めったに上演されないというオペラなんですけれどね。

 でも、一度ハマると、なかなか抜け出せなくなるオペラだったりします。『ニーベルングの指』同様、“脱初心者”向けと言うよりも“通好み”なオペラかもしれません。

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コメント

おお、ベルカントもの!いいですねぇー!
ドニゼッティーのルチア、狂乱の場は大好きです!でも、アリアをCDで聞いてるだけなので、今度、是非、DVDでみたいです。ナタリーデセイは素晴らしい歌手ですし、私は映像的に声的にアンナ ネトレプコもいいなぁ~と思ってます!

アデーレさん

 ナタリー・デセイの良い所は、声でもなければ、容姿でもないんですよ。彼女の長所は演技力です。彼女は“歌う女優”なんですね。

 デセイは元々、女優さんなんですよ。で、女優さんって、ミュージカルとかやるでしょ? で、若い時に、歌のあるお芝居で歌ってみたら、半端無く歌が上手かったので、周囲の人たちが「それだけ歌えるなら、歌も勉強した方がいいよ」と薦められて、歌を本格的に勉強したら、そんちょそこらのオペラ歌手よりも上手になってしまったんだそうです。で、歌もお芝居もやりたいというので“オペラを歌う女優”という、とてもニッチな職業についたんだそうです。

 歌いながら、あれだけの芝居が出来る人って、なかなかいないんですよね。去年、引退してしまったのですが、ほんと、もったいないなあって思います。

私も【椿姫ができるまで】をみて、非常に驚きました!本当に女優さんだなあ~と。最近みた、デセイの夢遊病の女も本当に、これはオペラをみてるというより芝居というに違く、非常にびっくりしました!オペラの舞台しなくなり、マイクをつかって歌うようになったのも、本当にここ最近、なんですがやっぱりデセイさんはオペラでないと納得できないな~と、思いました。私もナタリーデセイは好きですよ~!また、オペラでの活躍を期待したいですね!


アデーレさん

 残念な事にデセイはオペラを引退しちゃったんですよね。今は、いわゆるシャンソン歌手をやっているそうです。「なぜシャンソン?」とも思いますが、彼女はフランス人ですから、次のテーマを“母国語の歌”にしたのかもしれません。なにしろ、オペラはフランスものもありますが、大半はイタリア語のものですからね。

 デセイのオペラDVDは、それなりにあるのですが、日本語字幕付きはほとんどないんです。たぶん現行品は『椿姫ができるまで』だけかも。後はすべて日本語字幕のない輸入DVDばかりです。おそらく、大人の事情でこうなっているんだろうと思いますが…それにしても残念です。

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