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2014年9月 8日 (月)

私の好きなオペラ歌手は、マリオ・デル・モナコですが…

 声楽のレッスンに行ってきました。今回もピアニストさん同行レッスンです。

 まずは発声練習から。最初はハミングです。私は今までハミングが苦手だし、ちょっとイヤだなって思ってましたが、先日、松尾篤興氏(以前はよく老犬ブログにコメントをくださってましたが、お元気でいらっしゃいますでしょうか?)の『実用美声学』を読み直したところ、ハミングについて書かれている箇所(P.27 声の通る道)を読んで、ハッと思った事があったので、さっそくやってみたところ、なんかいい感じでハミングが出来ました。以下に今まで間違ったやり方でハミングをしていたのか、思い知らされました。

 ちょびっと、ハミングに開眼した私でした。

 発声練習で指摘されるのは、いつもと同じ「息をお腹で支える事」と「ノドを大きく開く事」の二つです。

 最初の「息をお腹で支える」ために、今回は無理めの長めのフレーズを歌っていく練習をしました。無理めの長めのフレーズを歌い、息が足りなくなってくると、否応なしに息をお腹で支えざるを得なくなるので、それを利用して、息をお腹で支える感覚を身につけようというわけです。まあ、なかなか難しいです。

 「ノドを大きく開く」練習は、母音を色々と使っての練習です。どうも私は「オ」の母音が一番良いようなので「オ」をベースに置いて、そこから色々な母音へ響きを変えないように注意しながら、色々な母音で歌った見ました。

 しかし、録音を聞くと…耳をふさぎたくなるほど、ひどい声だな。自己嫌悪に陥ってしまいそう(涙)。

 さて、曲の練習です。ダウランド作曲の「Come again/来たれ、今いちど」です。前回のレッスンでテンポを上げたので、今回はその早めのテンポで歌ってみました。

 この曲は、本来は古楽です。でも、古楽として歌うのは私には厳しいので、あくまでも現代的な視点で歌ってみる事にしてますが、それであっても、様式感と言うのは欲しいと言われました。つまり、ガチで古楽として歌うことはなくても、古楽っぽい雰囲気を残して歌わないと、音楽があまりに別物になってしまうので、その点は気をつけましょうってわけです。

 最初に直したのは、あまりレガートに歌わない事です。ポップスを歌うように、メロディーの音をブチブチと切って、きちんとアクセントを入れて、ゴリゴリのスタイルで歌うように直しました。また、音符の一つ一つにも表情を込めないようにしてみました。

 また“to hear”の“ hear”と“to kiss”の“kiss”は、同じ二分音符が当てられています。しかし、話し言葉だと当然“ hear”と“kiss”では母音の長さが違うのですが、これは歌なので、“ hear”と“kiss”の母音の長さを同じにして歌ってみました。こういうのを全部ひっくるめて様式感というヤツが出てくるそうなので、そこはそのようにしてみました。

 「本当は古楽って難しいんです。芸大でも古楽は、古楽声楽と言って、古楽だけを歌う専門家がいるくらいですから」との事でした。まあ、そうなんでしょうね。でも、私はアマチュアだから、専門にこだわらずに良い歌は歌っていきたいと思ってます。

 なので、様式感は大切なんだろうけれど、そこにこだわり過ぎるのもマズいような気がします。だって、古楽に寄れば寄るほど、現代から遠のくわけで、現代から遠いものって、たいてい現代人には受け入れられない(つまり『つまらない』って事ね)けれど、かと言って、全くべったりと現代感覚で歌っちゃうと、歌の個性ってヤツが消えちゃうからね。そこは上手な距離感ってのが求められるような気がします。

 ちなみに先生、ピアニストさんには、チェンバロを模して、チェンバロっぽくピアノを弾いてくださいとお願いしていました。また、この曲は前奏が極端に短い(たった1音だけです)ので、歌い出す前から、お互いに息を合わせて、準備万端にしてからアイコンタクトを取って歌い出すように言われました(し、そのようにするようにしました)。

 「ところで、すとんさんは、好きなオペラ歌手はいますか? いても、絶対にその人の真似はしないでくださいね」と言われました。いくら好きなオペラ歌手がいて、その歌手の真似をしたところで、絶対に同じように歌えるわけはないし、そんな事をすると、ノドを壊すだけなので、絶対にやっちゃダメと言われました。

 私にも好きなオペラ歌手は確かにいますが、今は、彼らの真似をしようとは思いません。と言うのも、私の好きなオペラ歌手って、東の横綱がマリオ・デル・モノコで、西の横綱がプラシド・ドミンゴだもん。真似なんて出来るわけないよね。

 そう言えば、以前、キング先生には「好きなオペラ歌手はいますか? いたら、その歌手になりきって歌ってみてください」とよく言われたものです。これは声の響きの浅い私が深い声で歌うためのひとつの方便だったんだと思います。

 しかし、先生によって、目的が違うとは言え、同じ質問をして、それを是とするか否とするか、真逆というのも面白いですね。

 私の好きな歌手は、マリオ・デル・モナコと言い、プラシド・ドミンゴと言い、重めのテノールが好きなわけですが、これはあくまでも“好きな歌手”であって、学習者としての自分がめざす先ではないと、今では自覚しています。私が目指すべきなのは軽めのテノールであって、昔なら、パヴァロッティとかニコライ・ゲッダとかタリアヴィーニでしょうし、今ならファン・ディエゴ・フローレスあたりでしょうね。とは言え、これもあくまでも目指す目標であって、私の行くべき先に輝く太陽のような存在で、彼らのコピーをしてもダメなんだろうと思います。私はあくまでも私でしかないのですから、私の声で私なりの高嶺を目指して歌っていくしかないのだろうと思います。

 つまり、モノマネと歌唱は、似て非なるものなんだって事ね。劣化コピーをするくらいなら、三流のオリジナルの方が全然マシって価値観だね。このあたりは人によって考え方が違うだろうけれど、今の私はY先生のおっしゃる事に全面的に賛成です。

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コメント

古楽の唱法、すごく面白いですよ。
面白くないっていうのは、オペラ好きかそれ専門の人たちの偏見だと思います。
私は、時代考証しながら歌うの、大好きです。
ダウラントを歌う時には、リュートの伴奏を頭に思い浮かべながら歌います。
やってみて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=UoRbncF9UHw

おぷーさん

 オペラだってダメですよ(笑)。オペラも十分“つまらない”です。今を生きている音楽じゃないと、なかなか受け入れてもらえません。

 クラシック・クロスオーバーとか、CMで取り上げられた曲ならともかく、そうでないと厳しいですが、それでも時代が近いと何となく受け入れてもらえますが、時代が遠くなると拒否反応ってヤツが生まれてくるのが、今回私が相手にする観客さんたちの傾向です。

 古楽なんて、誰もやらないからなあ(笑)。むしろ反応としては「何それ?」か「威張んじゃねーよー!」の二つだと思われます。だから、あんまり様式を追求するのも痛し痒しかなって思ってます。

 でもね、そうであっても、ダウランドのこの曲は、とても美しいので、大好きだし、ぜひ人前で歌ってみたいんですね。

古楽は、敷居が高いですけども、奥が深そうだと思いますね。
ダ・カーポアリアの盛り盛りぶりとか、人によって全然違うので楽しいです。
(盛り過ぎでうざいときもなきにしもあらず・・・)

好きなオペラ歌手かあ……私は、ルチアーナ・セッラさんですね。
素晴らしいコロラトゥーラです。

椎茸さん

>ダ・カーポアリアの盛り盛りぶりとか、人によって全然違うので楽しいです。

 ああいうのを見ると、ジャズの人たちが、バロックに惹かれるのかが分かるような気がします。何か通じるものが有るんでしょうね。だいたい、通奏低音ってコードじゃん、って私は思ったりしています。

 でも、古楽は、本当に奥が深いと思いますよ。ちょっとやそっとでは、マスターどころか近づけやしないとすら思ってます。私の場合、フルートを学び続けていくと、いずれはH先生の元で、ドイツバロックを学ぶ事になるのですが…そこに至るまで上達できるかどうかの自信はありません(笑)。

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