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2014年9月 2日 (火)

ポリリズムに挑戦?

お盆休み初の、声楽のレッスンに行ってきました。今回は、本番ピアニストさんと一緒にレッスンを受けました。

 まずは、発声練習でしたが、先生から「頭の後ろ半分が全く動いていない」と言われてしまいました。

 頭の後ろ半分?…頭の後ろ半分には関節などありませんから、動かないのは当然です…なんて言っちゃいけないんですよね。これは、ノドの奥、とりわけノドの上部の方の空間が狭いです…という事だろうと解釈しました。

 先生から「少なくとも、歌い始めは100満点で始めてください」と言われました。

 歌というのは、歌っているうちに、あれこれ失敗をしてしまうもので、一度失敗をすると、その失敗したその時点の状態が、次の瞬間からの満点になってしまうのだそうです。で、失敗を重ねていくうちに、どんどん満点の基準が下がってしまって、最後はどんなに失敗を取り返そうとしても、グチャグチャになってしまうのだそうです。

 ああ、そんな経験、たくさんしてきました(涙)。

 だから大切な事は、歌い出しは完璧に行う事。もちろん、途中のミスを減らすのは当然だけれど、歌い出しが完璧でなければ、その後の事は、火を見るよりも明らかなんだそうです。だからこそ、発声練習ではパーフェクトが期待されるわけだけれど…なかなかそうはいかない私です。

 ああ、厳しい。

 今回はピアニストさん同伴なので、さっそく曲の練習に入りました。曲は、ダウランド作曲「Come again/来たれ、今いちど」からです。

 実はピアニストさんと共演するのは、このレッスンが今回始めてでした。それまでもコンサートホールなどでは、顔を合わせることもあったのですが、レッスンの前に事前練習などはせずに、いきなり合わせてみました。これには別に意図はなく、単純にスケジュール調整の問題だったわけですが…。

 でも、これはこれで返って良かったのかもしれません。と言うのも、合わせがほぼゼロの状態から、先生の前で始めたので、先生も色々と意見や忠告が言いやすかったようです。

 歌への注意としては、まずは「音楽を止めてはいけない」と言われました。全くそんなつもりはないのだけれど、私の歌には音楽を推進する力を感じないのだそうです。それよりも、1フレーズ歌うたびに「よっこらしょいっ!」って感じで休んでいるように感じられるのだそうです。つまり、そこで音楽がせき止められるように感じさせるのだそうです。だから、フレーズが終わっても「まだまだ行くぜっ!」って感じに歌わないといけないのだけれど…これかなかなか難しい。

 結局、テンポを上げる事で解決する事にしました。なので、元々テンポの速い曲だけれど、それをマッハの速度で歌うことで、フレーズごとの一休み感を感じさせないようにします。

 あと、歌う所としゃべる所をきちんと分けた方が効果的と言われました。私は全編、馬鹿丁寧に歌っていましたが、別に全部をきちんと歌う必要はなくて、たとえ音符が割り振られていても(音程とリズムは守らないければいけないけれど)歌わないでしゃべってしまった方が楽だし、効果的な部分はあるわけだから、しゃべる所はきちんとしゃべりましょうって事です。具体的に言えば、サビ前半はしゃべった方が、サビ後半の歌う部分が引き立つわけです。

 この曲はルネサンスの頃の歌なので、いわゆる“古楽”なんですが、古楽として歌うのか、それとも現代の歌として歌うのかと、先生に尋ねられたので、迷うことなく“現代の歌”として歌いたいと宣言。なので、そっち方面の味付けをして歌うことにしました。

 ま、これはバッハをチェンバロで弾くか、ピアノで弾くかってのと通じる問題でしょうね。まあ、バッハに関しては、ピアノよりもチェンバロの方を好む私です(笑)が、歌は古楽っぽく歌うよりも、現代風味にした方が良いかなって思ってます。と言うのも、私が持っている“私の声”という楽器は、明らかに古楽にに不向きな現代的な声だと(個人的)に思っているからです。

 それにしても、この曲のリズムは難しいです。ただ『変拍子が多い』と言うよりも、時代的な背景を考えると、単純に“ポリリズム”なだけなのかもしれないと、最近思うようになりました。ポリリズム…なんか古楽って言うと古い音楽というイメージですが、一周して新しく感じますね。

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