ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2014年8月の記事

2014年8月31日 (日)

iPhoneで活動しているので…[2014年8月の落ち穂拾い]

 実は最近、忙しいこともあるけれど、自分のブログに記事をアップして、コメントにお返事しているだけで手一杯で、他の人のブログは読みには読むけれど、とてもコメントまでしている余裕がないのです。

 まあ、以前は他の人のブログを読むでも、自分のパソコンの前に座って読んでいたので「おおっ!」と思えば、すぐにコメントが出来てたわけですが、最近はパソコンの前に座っている時間もなく、案外、移動中の電車の中でiPhoneでブログを読んでいたりします。iPhoneでもブログは読めますが、コメントはとても書けません。そうなると、ついついコメントをする量が減ってしまって…この“落ち穂拾い”で拾えるようなコメントがなくて、ちょっぴり興ざめの今日このごろです。

 と言うわけで、今月も、落ち穂を拾っているわけではなく、ミニエッセイでお茶を濁す私でした。

今年の夏と私

 今年の夏は、7月の初めにぎっくり腰になってしまったので、その養生に明け暮れていましたねえ…。7月の前半は、とにかく痛かった(涙)。麻酔科に行ってみたり、マッサージさんにお世話になったり、とにかく痛みを取る事、痛くないようにする事などに邁進していたわけです。

 8月に入ると、途切れなく続く痛みと言うのがなくなり、日常生活で気をつけていれば、そうそう痛くはならなくなりました。まあ、痛みを警戒する時期というのでしょうか。とにかく、痛みと共存していました。

 で、8月も後半になった現在は…と言うと、怪我による痛みはなくなりましたが、腰の力がとても弱くなってしまった事を実感しています。ただ、立っているだけ、座っているだけでも、同じ姿勢が少し続くと腰が痛くなります。ただし、この痛みは怪我の痛みではなく、疲労による痛み…というか、いわゆる筋肉痛ですね。若い時もたまに無理をして、ぎっくり腰になったりはしましたが、それでも回復に、こんなに時間がかかる事はなかったので、筋力やその他もろもろも、怪我さえ治ってしまえば、すぐに元通りになったものですが、今は怪我の回復そのものに時間がかかりすぎ、その間に、見違えるほどに筋力が衰えてしまいました。

 おかげさまで、めっきり腰が弱くなりました。二ヶ月近くも安静にしていると、ほんと筋力は落ちますね。

 落ちたのは筋力だけでなく、柔軟性もです。いやあ、ホントのホントに、目がクラクラするほどに腰とか股とかが硬くなってしまいました。現在、柔軟性、ほぼゼロです(涙)。私、これでも割りとカラダが柔らかい部類の人だったので、これだけ硬くなってしまって、すごくショックです。とにかく、カラダが曲がりません(涙)。

 もちろん、こんな感じだから、カラダがたるんでおります(涙)。例年、夏と言えば、ダイエットしたり、トレーニングをしていたりする季節なのですが、今年はダルダルのユルユルの夏を過ごしてまいました。

 ダメじゃん…と思いつつも、怪我には勝てないよなあ(涙)って感じの、今年の夏でした。

老眼がますます進んでいる(涙)

 本棚を漁っていたら、1994年版のぴあマップを見つけました。20年前の地図です。ぴあマップと言えば、昔は街歩きの必需品でしたね。私もこの地図を持って、東京のあちこちを歩きまわったものです。

 「この20年で東京もずいぶん変わったよなあ…なんか、懐かしい」と思って、ぴあマップを見てみたら…何も見えない、読めない。そりゃあ地図だもの、限られた紙面にたくさんの情報を載せなきゃいけないのだから、小さめの活字でビッチリと情報が書き込まれているわけですよ。

 昔は当然ですが、裸眼でこの地図を愛用していたのに、今じゃ老眼鏡のお世話にならなきゃダメか…と溜息をつきながら、老眼鏡をかけ直して地図を見ると…やっぱり、何も見えません。ううむ、活字が小さいので、老眼鏡をかけたくらいじゃあ、間に合いません…ってか、老眼がますます進んでしまい、今の老眼鏡では力不足のようです。

 参ったなあ…確かに、老眼鏡をかけても、対象をかなり遠ざけないとピントが合わないものなあ。で、活字が小さいと、せっかくピントが合っても、小さくしか見えないので、何が書いてあるのか判別不可能だったりします。

 せめて、読書用の老眼鏡だけでも、もっと度の強いメガネに買い換えないといけないかもなあ…と思う、今日このごろの私でした。

お茶と塩アメ

 夏でした。私はデブなので、他の人よりも汗を多くかきます。当然、水分が足りなくなります。そのまま放っておくと熱中症になってしまうかもしれないので、まめに水分を取るように心がけています。

 まあ、そうやってまめに水分補給をしているので、ますます汗をかいてしまうというジレンマはさておき(笑)。水分補給をすると言っても、馬鹿正直に水を飲んでいるのは、どうもダメで、水って案外飲めないものです。ある程度汗をかいて、水を飲むと、なんか水がいつまでも胃の中でチャプチャプ言っているような感じ、全然水分が補給されたような感じがしません。たぶん、水だけでは体内にうまく取り込めないのでしょうね。

 なので、夏場の移動では水ではなく、濃いお茶を愛飲していました。お茶、それも濃い目のヤツは、水よりもチャプチャプ感が少なくて、普通に暑い日でもスイスイとカラダの中に入って行きました。

 それでも、外出時間が長くなると、やがて濃いお茶でも胃袋がチャプチャプするようになります。そうなると、次に登場するのが、塩アメです。塩アメと言っても、塩のアメではなく、コンビニなどで売っている、塩入りのアメです。これをなめます。すると、胃袋のチャプチャプ感が、すーっと無くなります。胃袋の水分が、塩アメの塩分と一緒に体内に取り込まれていくような気がしました。

 私が子どもの頃、スポーツをして汗をたっぷりかくと、決まって「水、飲むなよ。お腹がタプタプになるからな。絶対に飲むなよ~」と指導者に言われていました。で、隠れて水を飲んでいたわけです(じゃなければ、日射病になって倒れちゃいますよ)。

 で、実際、隠れて水を飲み過ぎて、お腹がタプタプになって、その後が苦しかったりしたわけですが、あれも塩アメさえあれば、水分がすーっとカラダに取り込まれて、お腹のタプタプ感でつらい思いをせずに済んだんだろうなあって思います。

 ほんと、昔の人は無知だったんだな、それと、昔の人はタフだったんだな。あ、昔の人って、私のことか(笑)。

今月のお気に入り 巻きタオル

 この夏の必需品は、私の場合、巻きタオルでした。マフラータオルとも言う、長尺で少し厚手のタオルです。これを夏の私服時にマキマキしてお出かけしていました。これをすると、首の後ろの日焼けを防げるし、なによりもいつも首にかかっているので、汗拭きとして重宝していました。

 私は日頃はネクタイ族なので、私服になって、首の後ろがむき出しになると、案外弱るものみたいなので、重宝しました。

 あと、厚手の少し大きめのスポーツタオルも重宝しましたね。こちらはブランケット代わりに、冷房の効いた映画館や音楽ホールに入った時に、お腹の上に広げて置くと、いい感じでした。

 この夏は、タオル様々な私でした。

今月の金魚

 2014年8月19日 通販でマツモ草2房購入。上物が入手できてホクホク。

今月のひとこと

 先日、東京に所用で出かけたら、ゲリラ雷雨ってんですか? いきなりの激しい夕立に遭いました。しかし、ありゃあ夕立と言えるほどかわいいモンじゃなかったです。なんか罰ゲームみたいな降り方でした。毎日アレなら、同情しちゃうなあ…。(2014年7月30日~8月3日)

 思うに…やっぱり湘南地方は涼しいと思う。海のイメージがあって、灼熱の砂浜のイメージがあるから、夏は思いっきり暑いと思いがちだけれど、絶対に湘南よりも、横浜や東京などの大都会の方が暑いと思う。灼熱の太陽よりも、ヒートアイランド現象の方が手強いと、私は思います。(2014年8月3~11日)

 先日、朝日新聞が『従軍慰安婦』に関する報道に関して、重大な誤りがあった事を認めた記事を発表しました。でもね、この特集記事。ネットでは見つけられないのよねえ…。まあ、日本語の方はいいでしょう。記事そのものは見つけられなくても、新聞紙面を見ればいいわけだし、その記事に関する記事(二次資料ですな)を見れば、ある程度の察しはつきますから…。問題は、英語でもネットにアップされていない事。これはマズイでしょ。朝日新聞は、自分たちの誤りを新聞紙面を読んでいる日本の自分たちの客には、直接知らせたわけです。でも、そこまでしかやらなかった。自分たちが日本を代表する大新聞で、世界中の多くのマスコミに記事を引用される対象であるという事を知っていながら、頬かむりを決めたわけだ。だから、あの特集記事は、世界的には存在していない事になるわけなのです。だから未だに国際政治的には…日本人は罪のない韓国娘をむりやりに強姦した破廉恥な民族である…という事になったままなんだな。そして今後も従軍慰安婦問題は事実としては無かったにも関わらず、政治的には未来永劫たっぷりと利用され、日本の国益を損ない続けるわけです。改めて思うけれど、朝日新聞は日本人の恥だな、害悪だな。私達と私達の先祖を辱めたままで国際的には無視を決め込むなんて、許しがたい会社だな。(2014年8月11~14日)

 朝日新聞の慰安婦報道が誤報だった件について、朝日がいつまでもバックレているので、読売新聞が自社の英字新聞のネット版に、朝日の誤報の件をアップしたようです。Good Job>読売。それにしても、朝日新聞って、だらしなさすぎ~。(2014年8月14~18日)

 海水浴に行って、日光でヤケドした(涙)。(2014年8月18~22日)

 天気予報の“最高気温”って、日かげの温度だって知ってた? つまり、日なたは直射日光の影響もあって、もっともっと暑いってわけだ。考えたくもないなあ…。(2014年8月22~25日)

 オッサンになって、日焼けをすると、皮膚ってムケるものなんですね(しみじみ)。(2014年8月25日~30日)

 ええと『今月のひとこと』のフォローをしておきます。朝日新聞の謝罪記事を英語でアップしなかった件ですが、あれから色々な方々から批判されたせいでしょうか、約二週間後の8月22日にようやく謝罪記事を英文でアップしました(ただし、英文サイトではなく、日本語サイトに英文でアップされています。なぜなぜ?)。

 しかし、世間から批判されたので、やむなくイヤイヤアップしました感、満載ですね。そうやってアップされた記事でしたが、その内容は日本語の記事と比べると、だいぶカットされているし、おまけに自分たちの姿勢は間違っていないとか言い訳ダラダラだし。ああ、みっともない。

 今月は以上です。よろしくお願いします。

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2014年8月30日 (土)

通販でマツモ草を購入してみた

 ここ数年で、近隣の金魚専門店が、軒並み廃業または規模縮小をしております。まだ飼育用品などは購入できますが、段々、生体の購入に困難を感じるようになりました。

 近隣のリアルな専門店での購入が難しくなってきたので、今流行の通信販売店での購入はどんなものか、お試しの意味も込めて、利用してみました。

 いきなり、金魚を買うのは怖いので、まずは水草です。金魚水槽にいれる水草、いわゆる金魚藻は、あっちこっちの店で販売しています。専門店でなくても、総合ペットショッピでも、ホームセンターでも販売されています。ただし、そこで売られている金魚藻の大半はアナカリスと呼ばれる水草で、たまにガボンバが売られています。そう、たいていは、この二つなんです。

 私が欲しいのは、それら外来種の水草ではなく、日本原産のマツモ草です。マツモ草は、専門店以外ではなかなか販売していません。と言うのも、他の二つと比べると高価なんですね。外来種だと一房100円程度ですが、国産のマツモ草は一房400円程度します。たかが金魚藻に400円なんて出せない…というわけで、専門店以外では、なかなか販売されないわけです。

 ちなみに、金魚的にはアナカリスやガボンバよりもマツモ草の方が良いです。と言うのも、マツモ草は水槽にいれると、あっという間に金魚たちが食べ始めるほどに美味な水草ですが、アナカリスやガボンバは、まず食べられる事はありません。つまり、そんなに美味しくないってわけですね。美味しくない…とは、金魚たちとの相性が良くないとも言えます。ですから、私はマツモ草にこだわっているわけです。

 マツモ草を通販で購入してみました。通販と言っても、アマゾンです(笑)。最近のアマゾンは、CDや書籍のみならず、色々なものが買えるんですね。まるで楽天みたい(笑)。もちろん、アマゾンが直接販売しているのではなく、アマゾンに出入りする業者が販売しています。マツモ草は複数の業者が販売していますが、それぞれで値段が違いますが、送料が大きく違いますので、お買い求めの際は、販売価格+送料の合計で考えた方が良いかと思います。

 もちろん、私も、購入時点で、販売価格+送料が一番安い店で購入しました。

 5本で1房のモノを2房購入しました。アマゾンの商品写真がちょっとしょぼかったので、あまり期待していませんでしたが、届いたマツモは実に立派なモノでした。いつも購入している近所の専門店で扱っているマツモの数倍上等なモノでしたし、数量的にも豊富でした。やはり、ネット通販はお安いんだなあ…と思いました。。

 もっとも、生体を運送するというので、販売元とはメールで何度かやりとりをして(このあたりは、他の商品購入とは異なり、面倒と言えば面倒です)、ウチに届けてもらう時刻をピンポイントで指定しました。配達業者も時刻通りに配送してきました。で、ウチにマツモが届いて、すぐに開封したのですが、マツモが入っていた水は、かなりの高温になっていました。箱にはきちんと「高温厳禁」と書かれてあったのにも関わらず、こんなになってしまいました。水草だったから良かったものの、金魚の場合、少なくとも夏場の通販利用は避けた方が無難かもしれません。

 もう少し涼しくなったら、ヌマエビでも購入してみようかな? 実は最近、ヌマエビの姿を見かけなくなったんですよ。ついに星になってしまったようです。ヌマエビも水槽のお掃除人として、必要なんですよね。

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2014年8月29日 (金)

脱水症には気をつけよう

 フルートのレッスンに行ってきました。

 実はお盆明け最初のレッスンということもあって、先生、話すことが溜まっていたのでしょうか? 私がレッスン室に入ると「いやあ、この前、死ぬかと思ってね~」と、いつもはレッスン優先な先生が、雑談からレッスンに入りました。

 お盆の時期は、いつも忙しく働いている先生も、少しは仕事をセーブするようで、その日も午前中は自宅スタジオで仕事をしていたそうですが、お昼には仕事を終え「お盆だから…」という理由で、一人で日の高いうちから、酒盛りを始めたのだそうです。

 一仕事を終えた充実感の中、冷房の効いたスタジオでのひとり酒は、なんとも堪えられないものがあったそうで、とっても気持ちよく酔ってしまったのだそうです。で、そして酔っ払ったまま、お昼寝をしてしまったのだそうです。

 で、目が覚めると、夕方の五時半だったそうです。「寝すぎてしまった」と思って、起き上がると、なんか変なんだそうです。冷房が効いているはずなのに、室内がすごく暑い。ふと見ると、窓が全開で、直射日光がガンガンと先生を照らしていたそうです。どうも、酔っ払って気持ちよくなって、窓を開けて、寝てしまったそうです。クーラーは入っていても、開放された窓と、そこから差し込む真夏の日差しには勝てません。

 なんかマズい…と思うものの、何がマズいのか、よく分からなかったので、ひとまず冷蔵庫に行って、お茶のペットボトル(500mlだったそです)を飲んでみたんだそうです。あっという間に飲み干してしまったけれど「飲んだ!」という気持ちになれなかったのだそうです。そこで、2リットルのペットボトルを続けて飲んだところ、飲み終わったあたりで、ようやく「ああ、ノドが乾いていたんだ」と気づいたのだそうです。なので、2リットル飲んだ後で、もう1本2リットル飲んで、ようやく落ち着いたのだそうです。

 「気がつかないうちに、熱中症になっていたんだよ」との事です。いや、熱中症もそうだろうけれど、夏の暑さとアルコールによる脱水症もあったんじゃないかと私は思いますが…。

 「年を取ると、自分のノドが乾いているかどうか分からなくなるって言うけれど、アレは本当だな。自分のノドがカラカラに乾いているなんて、自覚なかったもの。ただ、何となく変だなっ思っただけなんだよ」「もしもあの時、冷蔵庫に行かなかったら、もしもあの時、ノドの乾きに気が付かなかったら、今頃は熱中症で倒れて、ヘタすると死んでいたかもしれない」

 ありうる話なだけに、洒落になってませんよ>先生。

 かく言う私も、数年前に沖縄に初めて行った時、一日中活発に動きまわって、気分がハイになって、はしゃいでいた時は、数時間単位で水分補給を怠っていました。で、何気なくサンピンチャを飲んだら、あっという間に6リットル飲んじゃった事があります。人間、渇く時は、それくらい乾いちゃうみたいです。気をつけないとね。

 …と、先生のお盆休みの事件を聞いて、一段落したので、レッスンをしました。暑さでボーとしてた私は…たまに指を間違えて、先生に叱られました。いやあ、意識が飛ぶと、ついつい指間違えちゃうんです(涙)。

 エルステ・ユーブンゲンは3番ですが、一発合格をしました。ふふ~んだい!

 合格はしました…指は完璧だったのですが、実はブレスの箇所を3つばかり間違えてしまいました。反省。まあ、次回は4番の暗譜と5番の練習が課題になりました。

 プチ・エチュードは6番でした。いやあ、難しかった。もちろん、自分でも全く満足のいかない出来栄えなので、不合格は当然の話です。

 実は、E-F#-Eと16分音符で動く所は、F#を替え指使って練習していたのですが、叱られました。「そんなツマラナイところで替え指使わない!」ってモンです。

 替え指と言うのは、めったに使ってはいけないのだそうです(音程と音色が犠牲になるからです)。トリルなどが頻発するなら仕方ないですが、そうでも無い限り、絶対に替え指を使ってはないないのだそうです…厳しいなあ。

 そうそう、指的に吹けるけれど、音楽的に納得いかないのは、中間部の跳躍が連続するフレーズ。どうやって吹けば音楽としてまとまるのか…全然分かりません。困りました。

 たぶん、跳躍の元と先は、別のフレーズになっているんじゃないかな? つまり、一人でベースとメロディを吹いている…のかもしれませんが、そうじゃないのかもしれません。先生に尋ねておけばよかった…。

 で、レッスンが終わったので、再び雑談(笑)。今度は私のターンだったので、お盆にオペラやミュージカルを見に行った話をしました。

 「ミュージカルのオケピを見ると、フルートの人がいらっしゃったけれど、あの人はフルートだけでなく、サックスも吹いていましたよ」と言ったところ「あちら(ポピュラー音楽業界の事です)では、フルートとサックスを兼ねる人が多いんだよね」と答えてくださいました。

 先生曰く「サックスの人って、フルートを吹きたがるんだよね。フルートの人は、別にフルートを吹きたいってわけじゃないけれど」っと教えて下さいました。確かに、ジャズ・サックスの人がフルートを兼ねるっパターンは多いけれど、ジャズ・フルートの人はフルート専門で、サックスも兼任する人って、確かに少ないかも。

 それにしてもサックス奏者はフルートを吹きたがりますね…という事で、ナベサダさんの話を始めたら、先生はとんでもないという顔をし始めて「彼はフルートの人ですよ。サックスは後から始めたんです」とおっしゃいました。ジャズとかポップスとか、あまり詳しくない先生が珍しい反応です。

 なんでも、ナベサダさんは、H先生の兄弟子に当たるんだそうです。つまり、ナベサダさんは元々クラシックフルート出身で、H先生と同じ先生に習っていたんだそうです。当然、ナベサダさんがサックスを始める前からの知り合いで「サックスを始めたばかりの頃は下手くそだったんだけれど、フルートをやっていたせいか、あっという間にサックスも上手になったんだよね」などとおっしゃってました。

 で、先生がしみじみとおっしゃるには「あの人(ナベサダさんね)は、本当にいい人なんですよ。後輩に優しくて、面倒見が良くてね。人当たりも良くて、丁寧だしね…」との事です。どうやら、若い時には同門のよしみもあって、H先生、ナベサダさんにだいぶ可愛がってもらったみたいです。

 それにしても、サックスのイメージの強いナベサダさんだけれど、フルートご出身とは知りませんでした。ナベサダのフルートと言うと、私はこのイメージです。

 このフルート、クラシック系の音とも違うし、なんだか上手いんだか上手くないだか分からないのだけれど、H先生と同門って事は、すっご~~くフルートが上手なんだろうなあ。つまり、この演奏は、ヘタウマって事なのかな?

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2014年8月28日 (木)

ワクワクして出かけた声楽系の講演会と、フラッと見てきた怪獣系の展示会の話

 時はうんと戻ります。ほぼ8月の頭まで戻ります。

 妻が以前お世話になった耳鼻科の先生の講演会があったので、行ってみました。耳鼻科と言っても、声が専門の先生です(って書けば、高名な先生なので、誰のことか分かってしまいますね)。

 ちなみに、講演会の前に、同じ会場で声楽発表会が行われていました。講演会の先生の奥様(オペラ歌手さんです)の声楽教室の発表会のようです。

 「おお、見知らぬ人たちの声楽発表会だ!」と開場前に会場に到着した私は、当然のように声楽発表会を聞こうと思って、受付の方々に「発表会を拝見させていただきたいのですが…」と申し出たら「関係者以外はダメなんです」との返事! いやあ、ビックリしたなあ。発表会の見学を断られるなんて…生まれて初めての経験をしました。

 それにしても、ホテルの宴会場で発表会なんて、なんて豪勢な発表会なんでしょ? ちなみに、生徒さんたちは『発表会 -> 講演会 -> 打ち上げ』という順番で参加されるそうだし、また発表会の打ち上げも同ホテルの宴会場で行われるようです。おお、ほんと豪勢だなあ。ついつい下衆な勘ぐりをしたくなっちゃういます(ごめんなさい)。

 それはさておき、声楽系、特に発声に関する講演会…のはずでした。実はこの講演会、数年前にも一度出席していて、その時はとっても感激し、大いに勉強になったので、また開催されるようなら、ぜひぜひ参加したいと願っていましたので、今回の講演会には多大なる期待をして参加させてもらったわけですが、今回は…ちょっと残念だったなあ。

 まあ、私が思い描いていた内容と違っていたってだけの話なんですけれどね。

 今回の講演会は、日本語のための美しい発声方法の検証…がテーマだったのです(少なくともチラシにはそう書かれていました)が、実際はよく分からない箏曲を数曲聞かされて、筝曲の鑑賞がプログラムの中心となっていました。確かに筝曲の演奏がある事はチラシにも書かれていたけれど、日本語の発声方法に関する話は…ううううううう~む。

 歌の勉強に行って、箏曲ばかりを聞かされたのでは…正直ガッカリです。だって声楽系の講演会ですからね。箏曲の演奏がある事は知っていたけれど、チラシの予告には、その他にも“地歌”とか“美しい日本語のための発声”なども触れることになっていたはずですが、実際にはこれらの内容に触れていなかった…ような気がするんですね。

 日本語の歌唱に関しては、たくさんの疑問を抱えている私です。それらに対する解答を一つでも二つでも掴んで帰ろうと思っていただけに、手ぶらで帰るのは「なんだかな~」って気分です。

 あ、でも、講演会で全く発声の事に触れなかったわけではないんですよ。“声帯を下げる事”と“軟口蓋を上げる事”が発声にとって、とても大切な事だと強調していました(まだ、どんな本にも書かれていないともおっしゃってました)が、Y先生のレッスンで毎回、同様のことを注意されている私は「耳タコ…」って思ってしまいました。

 なわけで、大いにガッカリした私ですが、それは勝手に期待をふくらませて参加した私の責任です。講演会はナマモノですから、予告通りの内容にならない事があっても、まあ、不思議ではありません。

 今回の件から私が学ぶべき事は…大きすぎる期待は失望を生みだす、という事です。

 期待せずに無心の気持ちでで講演会に参加すれば「筝曲、面白いよね」という感想になったはずですから。それを「日本語の歌い方を知りたかったのに~」と歯ぎしりするのは、私が、勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に悔しがっていただけの話なんです。チラシの予告なんて、あくまでも予定の予定なんですね(涙)。

 でも、以前参加させてもらった講演会では、本当に感動したんですよ、その時は、実に多くのことを学んで帰ったのです。ただ、前回良かったからと言って、今回も私の希望通りになるわけではないって事を学んだわけです。

 で、講演会が終わって、ちょっと割り切れない気持ちのまま、フラフラしていたら、近所のデパートで『円谷英二 特撮の軌道展』をやっていました。

 思わず入場したところ、こっちはガッツリ大満足の展示会でした。いやあ、ほんと良かったよ。だって私は、ゴジラとかウルトラマンとかセブンとかの世代だもん。子どもの頃に目を輝かせて見ていたものを、大人になって、どうやって作ったのか、どれだけの知恵と苦労があったのか、それを知ることができたわけです。いやあ、感涙ものでした。コンピューターが無い時代ゆえの高度な技術と、それらが今失われつつある現場を、胸アツで見させていただきました。

 あと、テレビにご出演なされた怪獣さんたち(撮影で使われた当時の着ぐるみ…の事です)との対面も感動的だったなあ。

 全く予期していなかったところに、これだけの水準の展示でしょ、そりゃあ感動するわなよ。

 今回の件から私が学ぶべき事は…期待せずに得られた感動は、期待して得た感動の何倍もの喜びを生みだす、という事です。

 それにしても、ゴジラもウルトラマンも、2014年現在でも、新作が作られているわけで、もはやこれらは立派に日本文化の一翼を担っているって言えるでしょうね。

 期待をして聞きに行った講演会と、行き当たりばったりで見た展示会の話でした。

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2014年8月27日 (水)

帝国劇場で「ミス・サイゴン」を見てきました

 ミュージカル「レ・ミゼラブル」は…映画も見ましたし、帝劇の舞台も見ましたが、本当に良いミュージカルだと思います、見れば必ず感動しちゃうミュージカルです。特に、オペラ並に音楽で劇が作られているので、オペラファンの私には、とても親しみやすいですしね。

 「レミゼ」があれだけ良かったのですから、同じ作曲家(クロード=ミシェル・シェーンベルク)の他の作品も見たいじゃないですか? 彼は他に何かミュージカルを作曲していないのかな?…と思って調べてみたら「ミス・サイゴン」も作曲しているんですね。で、あれば「ミス・サイゴン」を見なきゃダメじゃないですか?

 「ミス・サイゴン」って、別に「レミゼ」うんぬんを言い出さなくても、有名なミュージカル・ナンバーです。ブロードウェイのロングラン公演では、歴代12位なんだそうです。

 ちなみに、現在の歴代1位は「オペラ座の怪人」で、2位が「キャッツ」、3位は「シカゴ」です。「ライオン・キング」が4位、「レミゼ」は5位、「コーラスライン」が6位、「美女と野獣」が8位、「マンマ・ミーア」が9位、「レント」が10位、「ウィキッド」が11位で、「ミス・サイゴン」が12位ですから、すごいもんです。

 「グリース」が15位で、「屋根の上のバイオリン弾き」が16位、「マイ・フェア・レディ」が20位、「メリー・ポピンズ」が22位、今度映画化される「アニー」が25位です。ね、立派なもんでしょ。

 それだけ有名な作品なのに「ミス・サイゴン」って、映像が全くないんですね。映画化されていませんし、舞台を録画したモノも、放送された映像もありません。サウンド・トラックのCDはありますが、映像がないんですね。これだけ有名な作品なのに、こういう現状ってのは、ほんと珍しい。つまりDVDが無いんです。なので、なおさら舞台を見に行きたいと願っていました。

 それが帝劇の7~8月公演で上演するんですから、見に行くしかないですね。夏休みだし(笑)。

 はい、行ってきましたよ。私が見に行った時のキャストは、エンジニア役が筧利夫氏、キム役が笹本玲奈氏、クリス役が原田優一氏でした。エンジニア役は、本来は筧利夫氏ではなく、市村正親氏がやる予定の公演でした。まあ、市村氏はすでにテレビ等で報道されていますが、7月の5回の公演だけ出演して、8月の舞台はすべて筧利夫氏に交代したわけです。胃がんで舞台を降板されたんですね。胃がんは、今や治る病気ですから、一日も早い回復と舞台復帰をお祈りしています。

 で、この筧利夫氏のエンジニアが良いんですよ。本来の市村氏のエンジニアも良いんだろなあって思うけれど、市村氏が演じると、きっとエンジニアが立派な人間に見えちゃうと思うんだよね。でも、エンジニアって、セコい小物なんですよ。“立派”とは正反対のタイプの役なんです。で、筧利夫氏が演じると、実にエンジニアがセコく見えるんですよ。エンジニアって人間は、悪いこともするけれど、所詮は小物だから憎めない、そこがいいんです。

 キム役の笹本玲奈氏は良かったですよ。さすがなもんです。本来はキムが主役のミュージカルですから、少しは頑張ってもらわないと締まりません。クリスの原田優一氏は…クリスという役そのものが、記号的な存在ですから、いいも悪いもないかな?

 「ミス・サイゴン」って、プッチーニ作曲のオペラ「蝶々夫人」を原作とするミュージカルです。時代と場所を、明治維新直後の日本から、ベトナム戦争終結前後のベトナムに変更した芝居です。「蝶々夫人」の蝶々さんがキムで、ピンカートンがクリスってわけです。

 主人公の男が、遠征先で友人の紹介で女を作って、さんざん楽しんだ挙句に捨てて帰国し、本国で妻を娶り、幸せな家庭を築く。一方、残された女は、男の子どもを産み、ひたすら男を信じて、言い寄る他の男を拒否し、男が自分を迎えに来るのを待っている。妻を連れて遠征先を再び訪れる男。そこで、残した女や子どもで会う男。絶望する女。子どもを男に託して、女が自殺する。…という、あらすじは「蝶々夫人」も「ミス・サイゴン」も全く同じ。

 なので、特に一幕は「蝶々夫人」をなぞるような展開なので「ああ、そうなるのね…」とか比較的冷静に見ていたのですが、物語は一幕の終わり頃から大きく化けてきます。というのも、「ミス・サイゴン」には「蝶々夫人」にはいない狂言回し役(エンジニア)がいるのだけれど、このエンジニアが大きく活躍しはじめるからです。彼が動く事で、物語がダイナミックに動いていきます。主役は一応、ミス・サイゴンであるキムですが、実質的な主役というか、座長はエンジニアなんだと思います。

 演劇の演出的には、二幕のアメリカ大使館のシーンは特筆すべきシーンです。大勢の人々と一緒に大道具がグルグルと動いて、大使館の内と外の人々を瞬時に切り替えて表現していくし、音楽的に力強い合唱でグイグイ来るし、終いにゃヘリコプターが登場するは、もうほんと、大スペクタクルっす。

 「蝶々夫人」も相当重い内容のオペラですが、「ミス・サイゴン」はさらに重たい内容のミュージカルです。劇が断然と現実味を帯び、絶望がより深くなっているわけです。

 確かに、この内容なら、わざわざ劇場にやってきて見るにはいいけれど、映像化は無理ですね。

 だって、これが近所の映画館で上映していたり、うっかりテレビで放送されたのを見てしまったら、心が折れてしまう人もいるでしょうし、怒り出す人もいるだろうし、クレームをつけたくなる人もいるでしょうね。

 何しろ、物語は純粋だけれど、舞台設定が少々下品(売春宿とかナイトクラブとかキャバレーとかなんだもん)だから、そこで嫌がる人もいるね、わざわざ映像化して、そういう良識ある人にクレームつけられるのもなんだしね。とにかく、出演する女優さんは、皆さん、ほとんど裸体ですから(笑)。それが舞台上で股を開いて腰を振っていたりするわけで、目のやり場に困るし、使われている言葉も、ケツとかアソコとかの放送禁止用語も満載だし、平気で人は殺されちゃうし…。そういう物語の表面的なところで拒否反応を示す人も大勢いるでしょうね。

 また劇中でベトナム戦争が描かれているので、そこがトラウマになっている人も(アメリカだと)いるだろうし、そうでなくても戦争に拒否反応がある人には厳しい内容かもしれない。

 でも、そういうあれこれはあるにしても、物語も音楽も、実に感動的な良いミュージカルです。私は帰宅して、すぐにアマゾンでサウンドトラックをポチしたくらいですもの。

 8月中は、帝国劇場で上映し、その後は日本全国を回るそうです。舞台でしか見れないミュージカルだからこそ、ぜひチャンスがあったら、舞台で見てほしいと思います。

 ミュージカルを見終えた私の感想は…もう一度見たいです。それは、再び感激に浸りたいというよりも、もう一度見ないと、あれもこれも理解できないからです。映像化されていない事もあって、事前の予習というのをせずに帝劇に向かったという事もありますが、あれこれと消化不良な感じがします。音楽的にもストーリー的にもお芝居的にも、拾いきれていないものがたくさんあるような気がします。

 だから、もう一度「ミス・サイゴン」を見たいです。できれば、オール日本人キャストではなく、それぞれの役にふさわしい人種の役者を配置したバージョンでみたいです。だって、キムは日本人役者でもいいけれど、クリスはアメリカ人じゃないとダメでしょ。エンジニアがフランス人とベトナム人のハーフという設定(つまり白人っぽい)だから、それとのコントラストで考えれば、クリスは黒人役者の方が良いかも。そんなリアル人種版「ミス・サイゴン」が見たいです。使用言語は…英語でもいいや(笑)、その代わり、きちんと日本語字幕をつけて欲しいです。

 だったら、さっさと映画化してくれればいいんだけど、それはやっぱり無理なんだろうな(ため息)。

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2014年8月26日 (火)

東京音楽コンクールの声楽部門本選を見てきました

 夏休みと言うか、お盆休みは、あれこれと出歩きました。毎日毎日が忙しかったからこそ、休日は積極的に活動してしまうわけで、それが原因で公私ともに忙しさに拍車をかけるわけです。休日にカラダを休めずに活動するので、ほんと、シンドイです(嬉しい悲鳴)。

 というわけで、先日、ヘトヘトなのに頑張って『東京音楽コンクール・声楽部門本選』を見てきました。この手のガチなコンクールを見るのは初めてだったので、楽しみでした。公式ホームページはこちらです。

 声楽部門の本選会場は、池袋にある東京芸術劇場コンサートホール(つまり、大ホール)でした。声楽部門以外では、ピアノ部門、弦楽部門、金管部門が実施日を変えて開催されました。ちなみに、このコンクール、フルート部門というのはありません。木管部門はありますが、金管部門と交互に開催されるので、今年はナシでした。打楽器部門というのはありません(打楽器奏ってそういう扱いなのね…)。

 予備審査と第一次予選は非公開で、第二次予選は小ホールでの演奏、本選は大ホールでの演奏となります。第二次予選と本選は公開審査で、声楽の場合、第二次予選はピアノで歌い、本選はオーケストラと歌います。

 審査員の先生方は、市原多朗氏、伊原直子氏、大倉由紀枝氏、大島幾雄氏、小林一男氏、直野資氏、永井和子氏、松本美和子氏、彌勒忠史氏の9名で、私でも全員、名前と顔が一致する声楽界の著名人ばかりです。

 このコンクールの今年の応募数は59名だったそうです。ソプラノが35名、メゾソプラノが8名、テノール7名、バリトン9名、アルトとバスおよびカウンターテナーはゼロだったわけです。この応募数が多いのか少ないのか私には分かりませんし、ソプラノが過半数で、アルトとバスとカウンターテナーがゼロというのは、これが常態なのか、今年特有のバランスなのかも私には分かりません。

 応募資格は、日本人または日本在住の外国人で、国籍不問、プロ・アマ問わずです。ただし、年齢制限はあって、声楽部門の場合は、20歳から35歳までだそうです(つまり私は応募できないわけだ:笑)。参加費用は、予備審査は無料で、第一次審査に出場が決まった段階で参加費3万円を支払うそうです。

 予備審査はCD審査なんだそうです。歌曲とアリアを各1曲ずつ、10分以内のプログラムで構成されたものを録音して郵送して審査を受けるわけです。ちなみに、アリアとは、オペラ・アリアだけでなく、オラトリオ・アリアやコンサート・アリアでも良いのだそうです。ただし、原語・原調で歌わないといけないのだそうです。また、応募にあたって、推薦者の直筆の推薦状が必要となります。まあ、推薦者は、今現在師事している先生で良いのだと思いますが、推薦者が必要となると、冷やかし応募はできませんね(笑)。で、この予備審査で、59名の応募者が41名に絞られて、第一次予選に駒を進めます。

 第一次予選は、非公開で小ホールでの演奏となります。曲は、歌曲とアリアを各1曲ずつ、10分以内のプログラムで構成されたもので、予備審査と同じ曲でも良いのだそうです。伴奏はピアノで、伴奏者は自分で用意しなければいけません。ちなみに、第一次予選から先は、曲目の重複は認められないようですし、すべて暗譜して歌わないといけないようです。ここで41名の出場者が12名に絞られます。

 第二次予選は、公開審査で小ホールでの演奏となります。12名の出場者の内訳は、ソプラノ5名、メゾソプラノ2名、テノール2名、バリトン3名でした。皆さんの学歴を見ると…すごいなあ。大学院の博士課程を修了している方がほとんどだし、数名はヨーロッパの大学院を修了しているわけで、学歴的にはピカイチな方々ばかりです。いやあ、家庭が相当に裕福でないと、子どもにここまでの学歴を付けさせるのは無理だな(うむ)。

 第二次予選は、歌曲とアリアを各1曲以上(曲数は任意)、約15分のプログラムを構成して歌うのだそうです。私、今回は本選を見たわけですが、単純にコンサートとして見るなら、本選よりも、こちらの第二次予選の方が面白いかもなあって思いました。来年、またこのコンクールを見れるチャンスがあったら、第二次予選から見るようにしたいと思います。で、ここで、その12名が4名に絞られて、本選出場者が決定します。

 本選出場者は…

 バリトンの清水勇磨氏(27歳・国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了)
 ソプラノの盛田麻央氏(30歳・パリ国立高等音楽院修士課程修了)
 メゾソプラノの相田麻純(32歳・東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了)
 バリトンの岡昭宏氏(34歳・東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了)、

 …でした。

 本選は大ホールでのオーケストラ伴奏となります。アリアまたはアリア以外の曲(曲数は任意)で、15~20分のプログラムを構成して歌うのだそうです。ただし、アリア以外の曲を歌う場合は、オリジナルがオーケストラ編成の曲に限るようです。本選のオーケストラは、飯森範親指揮による東京交響楽団でした。

 本選の演奏曲目は以下のとおりでした。

 バリトンの清水氏が、プッチーニ作曲の歌劇「エドガール」より“この愛を、この恥を”と、ジョルダーノ作曲の歌劇「アンドレア・シェニエ」より“祖国の敵”と、レオンカヴァッロ作曲の歌劇「道化師」より“失礼いたします。紳士、淑女の皆さん方”の3曲。

 ソプラノの盛田氏が、グノー作曲の歌劇「ロメオとジュリエット」より“私は夢に生きたい”と、フォーレ作曲の「レクイエム」より“ピエ・イエズ”と、トマ作曲の歌劇「ハムレット」より“私も遊びの仲間に入れてください”の3曲でした。この方はすべてフランス系の曲で決めてきたわけです。よく見ると、この方は、第一次予選、第二次予選もフランス系の曲で固めてきましたので、フランス音楽の専門家って事になるのでしょうね。ちなみに、すごい美人でもあります(音楽家は、容姿は大切ですからね)。

 メゾソプラノの相田氏が、ベルリオーズ作曲の歌劇「ファウストの劫罰」より“燃える恋の炎に”と、エルガー作曲の歌曲集「海の絵」より“泳ぐ人”の2曲。この方は、ウチの近隣の方のようです(笑)。

 バリトンの岡氏が、グノー作曲の歌劇「ファウスト」より“門出を前に”と、プッチーニ作曲の歌劇「エドガール」より“この愛を、この恥を”と、ヴェルディ作曲の歌劇「ドン・カルロ」より“終わりの日は来た”の3曲。この方は昨年の本選出場に引き続きの出場となります。

 コンクールを見た私の個人的な感想ですが、まずは皆さん、素晴らしかったと思うし、真剣さがピリピリと伝わる良いコンクールでした。

 ただ、観客として無責任な感想を書くと、大ホールで審査されるのが、本選が初めてというのもあるのでしょうが、大ホールでは会場が大きすぎて、うまく対応しきれていな方がいたのは残念だなって思うし、コンクール向けの曲目という事で、エンタメ性に乏してくて、4名のうち、2名の歌唱の時は、私、夢の世界に遊びに行ってしまいました。また、バリトンのお二人は、曲目が被っているのも残念ですね。

 審査結果は…

 第1位が、バリトンの岡昭宏氏
 第2位が、ソプラノの盛田麻央氏
 第3位が、メゾソプラノの相田麻純

 …でした。また、聴衆賞も、バリトンの岡昭宏氏が受賞されていました。

 受賞者には賞金が出るのは当然として、今後は東京文化会館や東京芸術劇場主催の各コンサートの出場がオファーされたり、色々と音楽活動の便宜を図ってもらえるそうです。

 私も私なりに順位をつけてみましたが、それと正式な審査結果は…ちょっと違ってました。この件に関しては、色々と言いたくなりますが、止めておきます(笑)。何はともあれ、これが結果です。

 受賞者の皆様方、おめでとうございました。今後のご活躍をお祈りいたします。

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2014年8月25日 (月)

メトのライブビューイングで「ばらの騎士」を見てきました

 ただ今、関東地方では、築地にある東劇で、メトのライブビューイングのアンコール上映をやっています。レギュラーシーズンの時に見逃した作品を見るのに絶好のチャンスなわけで、私も毎年、この機会を利用して、いくつかの作品を見ています。

 で、先日、2009年シーズンに上演した、リヒャルト・シュトラウス作曲の「ばらの騎士」を見てきたわけです。

 元帥夫人にルネ・フレミング、オクタヴィアンにスーザン・グラハム、ゾフィーがクリスティーネ・シェーファーで、オックス男爵がクリスティン・ジグムンドソンでした。これが実に良かったんですよ。元の作品が良いのですから、歌手に実力派を揃えれば、音楽的には、そんなに不出来にならないのが、このオペラの特徴だと思います。あえて言えば、演出で出来が左右されるかもしれませんが(笑)。

 その演出が、いかにもメトっぽくて、とても親切で分かりやすい演出なんですよ。とにかく、小芝居が多い(笑)。その小芝居で、色々とストーリーを説明するわけです。我々日本人には、ヨーロッパの歌劇場の上演よりも、アメリカのメトの上演の方がしっくり来る事が多いと思います。、まあ、アメリカも日本も、オペラ鑑賞では周辺国ですからね。本場ヨーロッパ並の演出ではキツイ部分があるのも事実ですから、これはこれで良いと思います。

 (昨今のメトは、新演出と称して、ヨーロッパの歌劇場と共同プロダクションをしていますが、これではメトの良さが生かされていなくて、私はあんまり好きではありません。やっぱり、昔のメトの演出は最高だよね:笑)

 歌唱は、それぞれに素晴らしくて、文句のつけようもないので、その部分の感想はパスします(褒め殺しになるのは避けたいからね)。

 改めて驚いたのは、オクタヴィアンを歌ったグラハムの身長。幕間のインタビューを担当したのは、プラシド・ドミンゴですが、ドミンゴよりも身長が高かったんですよ。言っておきますが、テノールと言うのはチビの多い業界ですが、ドミンゴはその中では珍しく背の高いテノールとして有名なんです。なにしろ、187cmありますからね。そのドミンゴよりもグラハムの方が大きかったんですよ。一応、グラハムの身長は公称では183cmであって、ドミンゴよりも5cm低いことになってますが、むしろ5cmほど大きく見えました。(ちなみに、ドミンゴは、エリーナ・ガランチャ(メゾ)ともインタビューをしていますが、ドミンゴよりもガランチャの方が大きく見えました。

 ドミンゴはリアルに大柄なテノールなので、グラハムやガランチャが規格外に大女なんだろうとは思いますが、メゾってこれくらいの身長がないと、ズボン役をやっても説得力がないんだろうなあって思いますし、これぐらいが一流のメゾのボディサイズなら『日本女性にはソプラノしかいない』という都市伝説もまんざら嘘ではないと思います。

 それにしても、ズボン役のメゾの身長が男性並の高さだと、演技に違和感がなくていいですね。

 元帥夫人をやったフレミングの演技は、公私を分けた感じで良かったですよ。公的な時は、いかにも貴婦人らしく凛としているし、私的な時は、実にチャーミングな感じで、その演技の幅は素晴らしいと思いました。また、オックス男爵をやったジグムンドソンの演技は、分かりやすい悪役でとてもよかったです。

 そうそう、残念だったのは、ばらの騎士として登場した時のオクタヴィアンの衣装が豪華すぎた事です。なにしろ、グラハムが「人間ミラーボール」と言ってたほどにキラキラで、そのキラキラの輝きが上演を撮影していたカメラの中にまで入ってしまって、画面が時折ハレーションを起こしている事です。ライブビューイングって、世界配信したわけだから、このハレーションは、ほぼ放送事故だったでしょうね。それも1度や2度でなく、何度もハレーションを起こして、画面に青い光がビュンビュン入りましたからね。

 でも、それを補っても余るほどに、素晴らしい上演でした。まあ、絶対に商品として発売される事はないだろうけれど、放送事故さえなければ、発売されても不思議ではないほどに、素晴らしかったですよ。

 それにしても「ばらの騎士」って、実に実にドイツ・オペラでした。音楽はとても美しいのですが、どこにもカタルシスを解消させるような部分はなく、観客に色々とフラストレーションを溜め込ませたままオペラは終演しちゃいます。さすが、リヒャルト・シュトラウスのイタリア・オペラ嫌いがよく分かる作品でした。いや、テノール嫌いと言うべきかな? 考えてみれば、オクタヴィアンという役、なんでズボン役なんだろ? だって17歳の若者だよ。立派にツバメとして奥方を肉体的に満足させているわけで、とてもとても変声期が終わっていないとは思えないんだよね。この役、本来なら、テノールの役でしょ? でも、作曲家的にはオクタヴィアンはテノールではなく、メゾのズボン役でやらせたかったのでしょうね。そのために「ばらの騎士」というオペラが、少女マンガ的というか、宝塚的な雰囲気になってますが、そこが狙い目なんでしょうね。

 それにしても、テノールの雄叫びの聴こえないオペラって、なんとも静かなオペラなんですね(笑)。

 メトのライブビューイングのアンコール上映は9月半ばまでやってますので、興味関心のある方は、ぜひどうぞ。

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2014年8月24日 (日)

某大学の掲示板を見て思ったこと

 ええと、体重を計り忘れた。なにしろ、世間は夏休み。私もうかれて、ついつい不摂生な生活をしてますが、不摂生な生活をしていると、体重計に乗らないものです。ああ、いかん。しかし、体重計に乗るのも怖い、今日このごろです。

 さて、今週のエッセイです。

 先日、仕事の関係で、某大学に行きました。ちょうど、試験が終わったばかりなのでしょうか、どの学部の掲示板にも「カンニングするなよ」といった趣旨の連絡が貼っていました。

 大学生にもなってカンニングをするのかよ…と心の中で思った私です。

 だって、大学生ともなれば、もはや大人じゃないですか? まだ心身ともに未成熟な子どもなら、悪いこととは知りながら誘惑に負けてカンニングをしてしまうというのもあるでしょうが、立派な大人である大学生がカンニング? そりゃあ、ありえないでしょ…と思ったわけですが、今どきの大学生は、まだまだ精神的に子どもなのかね? 善悪の区別もつかないでしょうかね? ああ、情けない。

 そう思いました。

 それと同時に、大学の先生方もだらしないって思いました。だって、カンニングされるような問題を出すから、学生がカンニングしちゃうわけでしょ? カンニングが可能…ってのは、テスト問題で“知識”を問うからカンニングされちゃうわけです。大学生相手に“知識”を問うてどうするの? 問うべきなのは“知識”ではなく、その向こう側にある“手に入れた知識を用いて、どのように考えるべきか”なんじゃないかな? そういう問題ならば、学生が100名いても、100名全員、答えが違うわけだから、学生もカンニングなんて出来るわけないでしょ。もっとも、その分、テストの採点は大変になるでしょうが…そこは仕事なんだから、大変さも割り切ってやらないと…ねえ。大学の試験なんて、年に2回しかないんだから、先生方も頑張って欲しいなあって思いました。

 そう思って、なにげに各学部の掲示板に貼ってあった連絡を読んでいったところ、ちょっとばかり引っかかったのです。何に引っかかったのかと言うと、掲示板に貼ってある連絡には、2パターンある事に気づいたのです。

 ほとんどの学部の掲示板に貼られていたのは、次のような趣旨の掲示物でした。『カンニングは禁止です。カンニングをした場合、その学年の単位を抹消した上で、カンニングをした日をもって退学です』って趣旨でした。

 いやあ~厳しいなあ。カンニングをしたら、退学だって。それもその学年の単位を抹消した上で退学だって。例えば3年生の最後のテストでカンニングしたら、2年生までの単位しか認めない上に退学ってわけだね。3年生で支払った学費が丸々損です。いや、退学しちゃうんだから、大学にかかった費用が丸々損か。

 いやあ、今どき、厳しいですね。でも、カンニングに対する、大学側の毅然とした態度は評価できるなあ。

 これくらい厳しい態度でカンニングに臨むことも必要なんだな…と変な感心をした私ですが、実はこの大学、おそらく看板となっていると思われる二つの学部では、カンニングの扱いが、これとは違ったんですね。

 他の二つの学部では…「カンニングは禁止です。カンニングをした場合、その学期の単位は抹消した上で、その学年が終了するまで停学です」という趣旨の事が書かれていました。

 つまり3年生の最後のテストでカンニングしたら(二期制なら)3年生の前期までの単位は認めた上で、後期の単位は抹消され、残り数日を停学扱いとなります。実質的には、3年生を留年をして、もう一度3年生を4月からやり直すというわけです。ただし、前期分の単位は習得済みですから、普通の留年よりも優しい扱いになる…のかな?

 でもね。

 同じ大学なのに、学部によって、カンニングをしたら退学になっちゃう学部と、留年で済ませてもらえる学部があるわけです。これって、学内で問題にならないかな?

 …って、最初からカンニングをしなければいいんだから、問題にならないかも。いやいや、やはり同じ大学なのに学部によって扱いが違うなら、カンニングして退学になった生徒が「処分が不当だ」と言って、退学撤回&身分の回復を争う事は可能だし、もしも争ったら、勝てるんじゃないの? どうだろ?

 それにしても、今どきの大学生ってカンニングするんだ~と、妙な感心を改めてした私でした。

 ちなみに、その大学、学校から最寄り駅までの道(通学路でしょうね)のあっちこっちに「広がって歩くな」とか「静かに歩け」とかの注意書きがアチコチにありました。やっぱり、今どきの大学生は、まだまだ子どもなんだなって思いました。

 やれやれ。

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2014年8月23日 (土)

氷プカプカ

 暑いですね、いや熱い熱い。

 夏の暑さは、我が家の金魚にとっては鬼門です。なにしろ、熱い日中は、気温よりも水槽の水温の方が熱を貯め込む分だけ、熱くなる事が多いからです。気温29度。水温32度なんて、ザラですからね。

 金魚にとっての適温は17度なんだそうです。そこから上下に10度の範囲が生育可能温度で、それ以上やそれ以下になると、さすがの金魚たちもバタバタと死に始めるのだそうです。

 我が家の場合、住んでいる地域が暖かいせいでしょうか、冬場の水温が10度以下になることはめったにありません。しかし、夏は水槽にファンをあてたところで30度を越えることはよくあります。その暑さにやられて、夏~秋にかけて、バタバタと金魚が星になっちゃうわけです。

 昼間、人間が部屋にいれば、クーラーが入るので、涼しい室内の空気に触れて、水槽の水温も低くなるけれど、人間が仕事に学校に出かけちゃえば、クーラーをつけっぱなしにするわけにはいかないので、水槽の水温がメキメキと上昇して、金魚たちは室内の水槽で釜茹でになるわけです。

 何か良い手はないのもかと、ずっと思案していたのですが、ついに先日、一つの方法を考え出しました。それは…

 『ペットボトルに水を入れて、それを凍らせてフタをして、水槽にぶち込む』

 名案でしょ? 

 氷を直に水槽に入れると、水が増えるし、氷に触れた金魚が疑似凍傷で怪我をしてもイヤなので、氷投入は見合わせていたのですが、ペットボトルに入れた氷なら、水槽の水も増えないし、溶け方も氷を直に入れた場合よりも優しいし、金魚も怪我をしないだろうし…というわけで、さっそくやってみました。

 まずは350mlのペットボトルをキンキンに冷やして水槽に投入してみると…15分で溶けちゃいました。あっという間にペットボトルの水が水槽の水温になってしまいました。おそるべし、水槽の水温。

 でも水槽の水は、温度的には1度しか低くなりませんでしたが、感覚的には“ぬるい水”が“少しぬるめの水”に変わりました。ウチは45cm水槽ですから、水はだいたい20リットル入っているのですが、その20リットルの水の温度を1度下げるなんて、実はかなりのエネルギーを使っていると思いますよ。ひとまず、効果あるんじゃないでしょうか?

 それに水槽の水をキンキンに冷やす必要はない(そんな事をしたら金魚が死にます)ので、水温を数度下げる事ができれば良いので、ペットボトル作戦はそんなに悪くないと思います。

 あとは、どれだけのペットボトルをいつ投入すると良いのか…という事を、トライ&エラーで探していく事です。

 350mlのペットボトルの代わりに、500mlのペットボトルを入れてみたところ、全部溶け切るまで、約30分かかりました。温度も3度近く下がりました。また一本ではなく複数投入しても、良い感じです。ですので、ひとまず普段はその日の天気に会わせて、350mlか500mlのペットボトルを2本ずついれてやる事にしました。少なくとも、これで午前中は乗り切って欲しいです。午後は…普段よりも人間も早く帰宅するので、それまで待ってもらうことにしましょう。

 一応、1000mlのペットボトルも用意していますので、人間が夜まで帰ってこない日は、これを水槽に入れても良さそうです。

 また水温が低いと、金魚が過ごしやすいというのもありますが、それ以上に、水の傷みが抑えられる事に気づきました。夏って、結構早く水が傷むんだよね。もちろん、その分、水換えをマメにしてあげればいいのだけれど、水が傷まないに越したことはないですからね。

 これで少しは水槽の水温が下がって、金魚たちが夏の暑さを乗り越えられるといいなあって思います。

蛇足 犬を飼っている友人に夏の暑さ対策を尋ねたら「ウチは、家に犬しかいなくても、クーラーつけっぱなしだよ」だって。ううむ、私がワンコを飼っていたら、人間不在時はクーラーはOFF!だな。

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2014年8月22日 (金)

高音を弱音で歌うことは、テノールの魅力の一つです

 声楽レッスンの続きです。

 「さて、それでは…」という事で、いよいよ秋のクラシックコンサートに向けての準備が始まりました。

 「まずは、パリ…」
 「“パリを離れて”は、まだ音取りが済んでません」
 「じゃあ仕方がないですね、Come againにしましょう」

 と言うわけで、ダウランド作曲「Come again/来たれ、今いちど」になりました。それにしても「…音取りが済んでません」とは、我ながら大胆不敵と言うか、ちゃんとレッスン前に音取りぐらいしておけよ…って気もします。

 「Come again/来たれ、今いちど」は、元々世俗曲という事もあり、歌うには簡単な曲ですので、とにかく1音1音丁寧に声を回して歌うことが肝心だと言われました。また、響きを上に持って行くこと。子音の音程に注意する事。子音を捨てずに最後までしっかり歌うこと。これらの注意を受けました。

 また先生ご自身もちょっと手間取りましたが、変拍子を自然に乗り越えて歌えるようになるために、この曲をしっかりとカラダに入れてしまうように言われましたが…この件に関しては、自分のカラダに入れるのは当然として、そうでなくても、ピアノを聞いているとリズムが分かるので、よくピアノを聞いて歌えば大丈夫そうです。

 先生曰く「1番は良いのだけれど、2番3番がダメです」との事ですが、これは歌い込みの量の違いに起因するのでしょうね。練習では、ついつい1番ばかり歌ってしまいがちなので、今後は2番や3番にも気を配りながら歌うようにします。もっと、私が歌っている3番の歌詞って、本当は8番の歌詞なんですけれどね。つまり、本来の1番2番を歌った後、3~7番を飛ばして、最後の8番を歌っているんですけど…まあ、そんな事はどうでもいい事ですね。とにかくたくさん歌って、クチで覚えないとね。

 それにしても、英語はイタリア語やドイツ語と違って、スペルと発音が一致しないので、歌う上では色々と厄介な言語ですね。

 次は、トスティ作曲の「Ideale/理想」です。この曲は今回が初レッスンです。

 「この曲は、歌も難しいけれど、私もチャレンジなんです」と先生がおっしゃいました。どうもこの曲、ピアノも難しいようです。

 三連符と八分音符の歌い分けをきちんと意識する事が大切です。ピアノは三連符のリズムを刻んでいるので、そこに載ったり載らなかったりしないといけません。とは言え、拍頭はきちんと合わせないといけませんが。

 歌がピアノに合わせるのではなく、この手の曲の場合、ピアノが歌に合わせるものです。だから、歌はピアノが合わせやすいように、考えて歌ってあげないといけません…との事です。具体的に言えば、ブレスの位置とか、フレーズの切り方とか、そういうところでピアノと息を合わせていくのです。そのためにも、歌手はしっかりと自分のリズムで歌い通す事が必要なんです。なまじ日和ってしまうと、ピアノが合わせづらいんだそうです。

 この曲には、高音のフレーズの箇所に、しばしばpやppがあります。こういう箇所は、しっかりと弱音で歌いましょうって事です。と言うのも、高音を弱音で歌えるのがテノールの魅力なんだそうです。同じ音をバリトンが歌うなら、弱音で歌うのは、とても厳しいんだそうです(音域の上限近くだったり上限越えていたりするわけだからね)。上の音に余裕のあるテノールだからこそ、軽く柔らかく高音を歌えるわけで、それを利用しない手はないし、作曲家もそれを期待しているわけです。

 ついつい弱音を忘れて歌ってしまいがちだけれど、頑張って弱音に挑戦してみましょう。

 それと、この歌、二箇所でテノール特有のバリエーションを加えて歌うことにしました。それに関してはOKだけれど、そうなると、最初のバリエーションで高音Aを使う事になるので、しっかりとノドの準備をして、Aを歌ってくださいとの事です。具体的に言うなら、Aの前の音で(声色が変わってしまうけれど)しっかりとノドの下方を開き、そのままポルタメントでノドの上方を開けながらAに持っていくというテクニックです。ノドを上下にしっかり開けば、Aは私に出せない音ではないそうですから、やり方さえ間違えなければミスらない音なんだそうですし、そのやり方通りにやってミスったら、そりゃあ歌手の責任じゃないそうです(じゃあ、誰の責任なんでしょうね)。

 2番目のバリエーションでは、フレーズ全体を1オクターブ上げて歌うのですが、それもなるべく弱音でたっぷりと歌うのが効果的なんだそうです。歌の難易度はかなり上がりますが、そうやって歌うとカッコいいので、そうしたいと思います。

 この曲を知らない人のために、YouTube画像を貼ります。

 これくらい、軽く軽く歌えたらいいなあって思います。

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2014年8月21日 (木)

さあ、これで秋のクラシックコンサートに邁進できる準備ができたぞ

 声楽のレッスンに行ってきました。はい、この話もお盆前の話です。

 レッスンは発声練習からですが、ここでもフルートのレッスン同様「(ノドを)鳴らしすぎない」と注意されました。先生が違っても、同じことを注意されているようじゃあ、しょうがないね。

 とにかく私はノドが良く鳴るんだそうです。むしろ、鳴り過ぎる傾向があります。ノドは全く鳴らないよりは鳴った方が良いのだけれど、それも程度の問題で、鳴り過ぎるくらいなら、いっそ鳴らない方がマシなんだそうです。

 と言うのも、ノドが鳴ると、一見良い声に聞こえるけれど、それでは声の消耗が激しすぎて長く歌えないし、高音も絶対に無理なんだそうです。テノールの声帯を持っていれば、誰でもどんな発声をしても、FisやGは出るけれど、普通はそこが限界。ノドが特別強い人なら、なんとかGisやAまでたどり着けるかもしれないけれど、絶対にBやHは無理、Hi-Cは論外。まあ、Hi-Cはともかく、BやHを、いやGisやAだって安定的に発声するためには、ノドをなるべく鳴らさずに、響きで軽く歌う事を身につけないとダメなんです。

 確かに、前の先生に習っていた時は、たかが3分の曲ですら、ノドが鳴っていたために、声が消耗して最後まで歌えなかったし、Gになると、ノドに蓋がされるような気がして、絶対に高音は歌えなかったもんなあ…。Y先生のアドヴァイスが、グサグサ胸に突き刺さる私です。

 ノドを鳴らしすぎないために、ノドを鳴らさないように気をつけるのはダメなんですね。そんな事をしてしまうと、支えが不足してしまいます。ノドを鳴らしすぎないためには、ノドの事を忘れて、声を奥にまわして歌う感覚が必要なんだそうです。そうすると、結果としてノドの鳴りが抑えられるって寸法なんです。

 とにかく今の私の歌声は、ノドが鳴っているため、声の直進性が強く、前後と左右にしか広がらない“二次元の声”なんだそうです。つまり“平べったい声”ってわけです。声の広がりを左右ではなく上下にする事で、前後左右上下に広がる“三次元の声”になります。そうなると、響きも豊かになるんだそうです。そのためには、声の支えの位置をもっと下げる事が必要。なにしろ、先生の見立てでは、今の私は胸とか肩で声を支えているそうです。それをもっと下げて背筋とか腹筋とかで声を支えないといけないのです。

 とにかく声を支える位置がノドに近いため、どうしてもノドに負担がかかり、その結果、ノドが鳴り過ぎてしまうのだそうです。

 ちなみに、ハミングをすると、口内がかゆくてたまらない私なんですが、これは響きの位置が低いので、口内がかゆくなるんだそうです。もっと響きの場所を高くすると、振動が鼻に移るので、そうなると口内がかゆくなくなるのだそうです。ここでも、位置が低いと注意されたわけです。

 さて、曲の練習ですが、とにかく今回は、ヘンデル作曲「Ah, mio cor/ああ私の心である人よ」を仕上げてしまい、クラシック・コンサートの準備に集中しましょうという事になりました。

 とにかく注意されるのは『ノドを上下に開ける』事です。下に開けるのは、声に響きをつける上でもちろん必要な事だけれど、それだけではバリトン的な声になってしまうのでダメなんです。ノドは下に開けると同時に、上にも開けないといけません。そうしないと、テノール的な響きが付きません。

 さらに言えば、ノドを上下に開けると音程が良くなるし、声も前に飛びます。

 「ノドを開けると、かえってノドが塞がれるような感覚になるのですが…」と言ったところ、それはノドを下に開けても、舌根が下がらずに、ノドを塞いでいるから、そう感じるのだと言われました。もちろん、舌根が上がりっぱなしは良くない事だけれど、物事には順番があるので、今はノドを下げる事に注意をし、舌根に関しては、追々対応していきましょうって事になりました。

 「ノドを開けると、かえって声が浅くなるような気がするのですが…」と言ったところ、それはノドを上下だけでなく左右にも広げているからだと言われました。ノドは上下にはできるだけ大きく広げるべきですが、左右にはそんなに広げる必要はありません。むしろ左右に広げすぎると、声が平べったくなってしまうので、あまり広げない方が良いのです。

 と言った感じで、ひとしきりノドの開きの注意を受けたところで、仕上げとなりました。最後に通して歌ってみましょうってわけです。とにかく“ノドを開け”という注意で歌ってみました。自分では、やり過ぎてカッコ悪いなあという感じだったのですが、先生曰く「まだまだノドの開きが足りない」んだそうです。まあ、本来なら、まだまだこの曲で学ぶべきなんでしょうが、本番が迫っているので、ここで終いです。

 とにかく、これでいわゆる“歌の練習”は終了で、秋に行われるクラシックコンサートの準備に邁進です。

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2014年8月20日 (水)

私が吹奏楽部の合宿に行っている間に、H先生は門下のフルート合宿を行っていたわけで…

 時は、お盆前に戻りますが、フルートのレッスンに行ってきました。

 例の山籠りでバッチリ練習してから臨んだレッスンでした。先生に「練習、してきた?」と尋ねられたので「バッチリです!」と答えたほどです。

 とにかく、たっぷり練習してきたので、今回のレッスンは自信があります。自信があると、フルートもよく鳴る…なんていい気分でいたら、先生に「フルート鳴らし過ぎ、そんなに鳴らしちゃダメだよ」と言われてしまいました(ショボン)。

 ロングトーン練習は(鳴らし過ぎでしたが)バッチリです。

 で、エルステ・ユーブンゲンの2番は余裕で合格…のはずでしたが、先生曰く「大甘で合格だな…」とポツリ。なんでも、指は合っているけれど、ブレスが全然違うとの事でした。いやあ、確かにそうなんですね。指はなんとか暗譜しましたが、指の暗譜のために、ブレスの暗記は後回しになり、結果として、かなりいい加減になってしまいました。反省。でもとにかく、2番は合格です。

 で、3番を楽譜を見ながら悠々と吹いて「まだ暗譜してません」と言ったら、先生がずっこけました。当然、3番も暗譜しているだろうと思ったようですが…私を見くびってもらっては困りますね、2曲も同時に暗譜できるわけじゃないですか(笑)。

 なので、次回は3番を暗譜して、4番を練習してくる事になりました。頑張るよ。

 プチ・エチュードは5番です。こちらもたっぷり練習してきましたが…まだちょっと危ない箇所があるのですが、そこは甘くみてもらって、こちらも合格をいただきました。やったね。で、次は6番なんですが…いきなり難易度が上がってませんか! 先生の模範演奏を録音して聞いてますが、とても私に吹けるような気がしません(涙)。でも、やるしかないのですが…できるかな?

 さて、今回の雑談は、お互いの合宿のおみやげ話をそれぞれに披露しました。それにしても、先生が主催している門下の合同合宿は、実に楽しそうです。ああ、私も参加したいなあ。毎年、仕事が重なって、門下の合同合宿に出席できない私なのだけれど、話を聞くたびに楽しそうです。宿泊する施設も上等だし、食事も美味しそうだし、フルート三昧だし、先生の指導もたっぷりあるし…いいなあ。ほんと、そっちに参加したかったな。

 「今の仕事を引退するまでは、そちらの合宿には参加できそうもないのですが…」と言ったら「それまで私はやってないよ。私は元気なうちに引退するんだからね」と言われてしまいました。いや、実際、H先生はそろそろ引退を考えているようだし、それも無理ない話なのですが、せっかく良い先生と巡りあえて、ご指導いただけているのだから、まだまだ教える事は辞めないでいて欲しいなあと思ってますが…なかなかそうもいかないようです。

 H先生がお元気なうちは先生に習い続けるとして、その次の事もぼんやりと考える…のは、ちょっとイヤだな。ずっとH先生に習い続けたいものだなあ。でも、出会いがあれば、別れもあるのが人生さ。ならば、今のうちに多くのことをH先生から習っておかないとね。

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2014年8月19日 (火)

すとんが薦める初心者向けオペラ その9「ウエスト・サイド物語」

 さてさて、昨日はオペレッタを薦めた私ですが、今日は…ミュージカルをお薦めしたいと思います。良質なミュージカルを入り口としてオペラに突き進むのもアリだと私は思っております。

 という訳で、数あるミュージカルの中から、オペラの入り口になりうるミュージカルとして、私がお薦めするのは、バーンスタイン作曲の「ウエスト・サイド物語」です。

 お薦めディスクは…これしかないでしょう!

 はい、映画版の「ウエスト・サイド物語」です。この一択です。

 ストーリーは“ロミオとジュリエット”です。実はこのミュージカル、ロミジュリの舞台を1950年代のニューヨークに置き換えた翻案ものなんですね。つまり定番ストーリーって奴です。

 ニューヨークの下町にあるウエスト・サイド地区は、移民が多くて、いつも何かと騒ぎが絶えない地区である。特に、イタリア系移民のジェット団と、プエルトリコ系移民のシャーク団の二つは、いつも何かと張り合っては騒ぎを起こしていた。

 シャーク団のリーダのベルナルドは、副リーダーのチノの結婚相手として、自分の妹のマリアをプエルトリコから呼び寄せ、自分の恋人であるアニタが働くブライダルショップでバイトをさせていた。

 ある日、マリアはベルナルドに連れられて、ダンスパーティーに出かけ、そこでトニーと出会い、お互いに一目惚れをする。

 トニーはイタリア系移民の子で、ジェット団の元リーダー。つまり、マリアの兄のベルナルドが率いるシャーク団の敵対勢力の元親玉というわけだ。もっとも、今は更生して、コンビニでバントをしていたトニーであった。

 そのダンスパーティーでちょっとしたイザコザが起こり、二つのグループは、後日“決闘”をする事を決める。しかしそこに居合わせたトニーが、決闘では互いに武器などを使わずに、団を代表してリーダー同士が素手で一対一で闘って勝負をつける事を約束させる。

 しかし、この話を聞いたマリアは、たとえ素手であっても決闘は良くないことだと思い、なんとしてもこの決闘を止めさせて欲しいとトニーに頼み込む。それを承知したトニーは、急いで決闘を止めにかかる。

 まさに決闘が始まろうとしたその瞬間、トニーが両者に割って入って、決闘を止めにかかる。しかし、トニーが決闘に加わった事で、パワーバランスが崩れ、シャーク団のベルナルドがナイフを抜く。それを見たジェット団の現リーダーのリフもナイフを抜く。やがて素手ではなく、ナイフで戦う両者。ベルナルドのナイフが自分の後輩であるリフの胸に刺さるのを見たトニーは、その瞬間我を忘れて、リフのナイフでベルナルトを刺し殺してしまう。

 ベルナルドを殺され、悲しみにくれるシャーク団。マリアの許嫁であり、団のナンバー2であったチノは、銃を懐に入れて、ベルナルドの仇を取るために、街に飛び出してトニーを探し始めた。

 一方、自分の罪の重さを思い知るトニー。自首する事を決意し、その前にマリアに会いに行く。その姿を見たマリアは、トニーに駆け落ちを持ちかける。愛しあう二人の恋人たち。そこにアニタが入ってきたので、トニーは逃げ出す。アニタはチノが銃を持って飛び出した事をマリアに伝えた。そこへ、ベルナルドの殺人事件の件で、警察がマリアへの事情聴取にやってきた。チノが探している事をトニーに伝えなければ…しかしマリアは警察に身柄を拘束されてしまう。そこで、マリアは自分の代わりに、チノの件をトニーに伝えるようにアニタに頼む。マリアの真剣な思いに打たれ、しぶしぶ引き受けるアニタ。

 マリアの願いを聞き入れ、一人ジェット団の根城に行くアニタ。しかし、シャーク団の女であるアニタが行ったところで、トニーには会わせてもらえず、ジェット団の連中に弄ばれたアニタはつい「マリアはトニーのせいでチノに殺された」と嘘をついてしまう。

 その嘘を真に受けたトニーは、自分など生きていても仕方ない、これならチノに殺された方がマシだと思い「殺してくれ」と街中を叫びながらチノを探しまわる。そこに死んだはずのマリアが現れ、互いに駆け寄った時、チノの弾丸がトニーを撃つ。マリアの腕の中で死ぬトニー。

 ストーリーとしてはこんなものです。

 この「ウエスト・サイド物語」は、作曲者であるバーンスタインはミュージカルではなく、オペラとして完成させたかったのだそうですが、どうしてもフィナーレを音楽で書くことできず、セリフ劇のままにせざるをえなかったのだそうです。フィナーレがセリフ劇のオペラなんて存在しないわけで、そこでバーンスタインは「ウエスト・サイド物語」のオペラ化を諦めたそうですが…映画版では、そのフィナーレは、きちんとトニーとマリアの二重唱で締めくくられています。

 バーンスタインは晩年「ウエスト・サイド物語」の決定稿を書き下ろしますが、その際にもフィナーレは、映画のような音楽劇にせずに、セリフ劇のままにしたので、今でも「ウエスト・サイド物語」はオペラではなく、ミュージカル作品とされています(映画版を踏襲しなかったとは、バーンスタインも頑固だね)。しかし、バーンスタインの死後、彼の決定稿を元に、このミュージカルはオペラ劇場でオペラとして上演される事も増えました。有名どころでは、2000年にスカラ座で上演したそうです。また、近年では決定稿に基づく全曲盤が、オペラ歌手たちによって録音もされています。

 と言うわけで、YouTubeを漁ったところ、こんなモノを見つけました。

 コジモ・パノッツォというテノール歌手が歌っている「マリア」です。彼が歌っているのは、映画版の「マリア」でなく、決定稿による「マリア」です。調性と一部のメロディーが映画版とは異なっています。実は、映画版の「マリア」なら私でも歌えますが、この決定稿の「マリア」は難しすぎて歌えません。いや、この曲に限らず、決定稿では各ソングやアンサンブルが、映画版よりもずっと難易度が上がってます。映画版は初演当時の舞台版の楽譜を元にしていて、ミュージカル作品として当たり前の難易度(つまり歌って踊ってが可能なレベル)の曲なんですが、決定稿の方は、まるでオペラ作品のような難易度(歌に集中しないと歌えないレベル)なんですよ。なので、音楽的には、決定稿による演奏の方が聞き映します。ちなみに最近の舞台では、決定稿で上演するケースがほとんどなんだそうです。いやあ、ミュージカル俳優さんたちも、大変だなあ…。

 しかし、このコジモ・パノッツォというイタリアのテノール歌手、なかなかの美声でイケメンですが、一体何者なんでしょうね。

 さて、夏の連載も今回で終わりです。明日からは通常運転に戻りますので、よろしくね。

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2014年8月18日 (月)

すとんが薦める初心者向けオペラ その8「メリー・ウィドウ」

 今回私が薦めるオペラは、レハール作曲の「メリー・ウィドウ」です。実はこの作品、オペラではありません。オペレッタです。オペレッタは喜歌劇と日本語では訳しますが、オペラがミュージカルに変化する過程に存在した中間物のようなモノで、オペラよりも音楽的には軽くてポピュラー寄りで、演じる人間も歌手ではなく俳優が起用される事も多く、オペラのように歌っていれば良いのではなく、歌も演技もダンスも水準以上に出来ないといけません。もっとも、その分、音楽的には、聞くにも歌うにも平易になっているわけです。

 オペレッタは、20世紀の前半にドイツで盛んに作られました。音楽的な基盤としては、当時ヨーロッパを席巻した、ウィンナ・ワルツがあります。このウィンナ・ワルツをメインに音楽を作って芝居をつけたら、オペレッタになりました…って感じのようです。ですから、ドイツのオペラって、ワーグナー以降、重厚長大になってしまったわけだけれど、オペレッタは同じドイツものだけれど、根っこがウィンナ・ワルツだから、洒脱で軽妙なんです。全編にダンスミュージックが流れるわけで、お客も難しいことは抜きにして、歌に芝居にダンスに、全力で楽しめるのです。

 この流れが20世紀中頃になると、アメリカでのミュージカルにつながっていくわけです。

 で、数あるオペレッタの中から、私がお薦めするのがレハール作曲の「メリー・ウィドウ」なわけです。

 「メリー・ウィドウ」はドイツの作品で、本来なら「ルスティゲ・ヴィトヴェ」と呼ぶのが正しいのでしょうが、我が国には、ハリウッドで映画化されたモノが最初に入ってきて、そのタイトルが(当然ですが英語タイトルなので)「メリー・ウィドウ」だったので、今でもこのオペレッタの事を「メリー・ウィドウ」と呼ぶことになっているようです。

 ちなみに、その映画は1934年にアカデミー賞美術賞を獲得している名画で、日本でも人気があったそうです。また1934年版に限らず、アメリカでは何度も映画化され、その都度日本に輸入され、その度に大人気になったんだそうです。

 さて、タイトルが英語化されてしまった事からも分かるように、オペレッタはミュージカル同様、原語での上演ではなく、上演国の言葉に翻訳して上演するのが通例なので、日本にはアメリカ経由で入ってきたオペレッタなので、アメリカでのタイトルで輸入され、そのまま定着してしまったのだろうと推測します。

 なので「メリー・ウィドウ」は上演する団体によって、使用言語が変わるという面白い作品です。私は以前、チェコの団体が上演する「メリー・ウィドウ」を見たことがありますが、当然使用言語はチェコ語でした。またフランス語で上演されたDVDも持っています。当然ですが、日本の二期会では日本語で上演します。今年のメトでのライブビューイングで「メリー・ウィドウ」を上演する予定になってますが、メトでは英語で上演するのだそうです。

 ね、面白いでしょ? ちなみに、吹奏楽でよく取り上げられる「メリー・ウィドウ」はこの曲のメロディーを接続してアレンジして吹奏楽用にしたもので、なかなかよい感じに仕上がっていると思います。

 ストーリーは以下の通りです。ちなみに、この話は元々現代劇で、時代は作曲された当時に設定されていますので、現在の上演では時代設定を、作曲された20世紀初頭に設定して上演されるバージョンと、現代劇として上演されるバージョンの二種類があります。

 パリにあるボンテヴェドロ(仮想の国家)の公使館は困っていた。それは、同国の大富豪と結婚したハンナが結婚後わずか8日で未亡人となり、そのハンナが同国を出て、パリに引っ越ししてしまったからである。もしも、ハンナがパリの男と結婚したら、彼女が引き継いだ莫大な財産が国外流出してしまい、国家存亡の危機(って、どれだけの財産なんじゃい?)に陥ってしまうからだ。

 なので、ハンナの持っている財産をボンテヴェドロに留めておきたい。そのためには、ハンナの再婚相手は、外国人ではなく、ボンテヴェドロの男でなければ困る…という命令を本国から命ぜられたので、ボンテヴェドロの公使館は頭を抱えているわけなのだ。

 そこでボンテヴェドロ公使であるツェータ男爵は考えた。公使館で働くイケメン書記官のダニロをハンナと結婚させて、遺産の流出を食い止めようと計画するわけだが、それがうまくいかない。と言うのも、実はダニロとハンナは、過去に付き合っていた事があるのだが、二人の身分が違うという理由で、ダニロの親が反対して、二人は無理やり別れたという経緯があるからだ。今更、金持ちになったからハンナと結婚するというのでは、ダニロはすっきりしないし、ハンナにしても、昔自分を捨てた男とヨリを戻すのはちょっと…というのである。

 ある晩、ハンナ邸で舞踏会が開かれ、そこに現れたパリのチャラ男のカミーユが、ツェータ男爵の妻であるヴァランシエンヌを口説きます。最初のうちは断っていたヴァランシエンヌだけれど、ついにはその誘いを断りきれず、庭の小屋で二人でイチャイチャし始めます。それに気づいた夫のツェータ男爵とハンナ。友人のヴァランシエンヌの危機を察したハンナは、ツェータ男爵が小屋に踏み込む前に、彼女と入れ替わります。友人を救うために、ついつい勢いでカミーユとの婚約を発表するハンナ。愕然とするボンテヴェドロ公使館の面々。これで彼女の持つ膨大な財産はパリのチャラ男のモノとなり、ボンテヴェドロは経済的破綻を余儀なくされるからです。また、それとは別に、実はダニロは、ハンナの事を憎からず思っていたので、思いっきり落ち込みます。その姿を見たハンナは、再びダニロに惚れてしまいます。

 もちろん、ハンナとカミーユの婚約は(勢いで発表したものだったので)すぐに破棄されました。その過程で、ダニロとハンナも和解をするが、それでもダニロはなかなかハンナにプロボーズをしない。イケメンでプレイボーイという設定にも関わらず、なぜかハンナの前では中学生のような反応を取ってしまうダニロ。なんとかダニロにプロポーズをしてほしいハンナ。ハンナの事は愛しているけれど、うまく自分の気持ちを表現できず、プロボーズをついつい避けてしまうダニロ(このあたり、まるで日本のアニメのよう…)。最後の最後に、二人はワルツを踊り、お互いの気持ちを(今更)確認し、ダニロは彼女にプロポーズをしました。そして彼らは結婚をし、彼女の財産も故国にとどまったのでした。ちゃんちゃん。

 …とまあ、ストーリー的には、まるで少女マンガなんですが(そこがオペレッタの特徴)音楽的には実に素晴らしいです。このオペレッタ、カルメン同様に捨て曲がありません。劇中のどの音楽も実に美しいのです。また、劇の進行はセリフで行いますで、ストーリーがサクサク進んで、これもまた実に気持ち良いのです。

 お薦めディスクは、これかな?

 このディスクは、オリジナルのドイツ語で上演されています。我々はどうせ字幕で鑑賞するのですから、使われている原語は何語でも関係ないとも言えますが、どうせ関係ないならオリジナル言語が良いのではないでしょうか?

 さて、このオペレッタを代表するナンバーと言えば、誰がなんと言っても「メリー・ウィドウ・ワルツ」と呼ばれる、男女の二重唱でしょう。しかし、この曲、名曲である上に、声の指定がないので、ダニロのパートはテノールでもバリトンでも歌えますし、ハンナのパートは重いソプラノでも軽いソプラノでも歌えます。そのせいもあって、YouTubeを漁ると、オペレッタの上演シーンよりもコンサートの中で歌われているのがバカスカ出てきます。それも名歌手たちの歌唱が! なので、最初はぜひオペレッタのシーンとして歌われているのを選ぼうと思いましたが、諦めました(笑)。この曲は、コンサートで歌われている画像で紹介します。…となると、やはりイメケン&美女の組み合わせが良いでしょう、という事で、この画像で紹介します。

 いわゆる名歌手による歌唱ではありませんが、やはりこの曲は年寄りのベテラン歌手よりも、若い歌手たちの歌唱の方が良いでしょう。特に音楽的に難しい部分もありませんし(笑)。

 しかし、聞けば聞くほどに良い曲だよなあ。私もいつかこの曲を妻と二重唱しようと思ってます。もちろん、間奏ではワルツを踊りますよぉ。

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2014年8月17日 (日)

すとんが薦める初心者向けオペラ その7「フィガロの結婚」

 さて、今回私が薦めるのは、モーツァルト作曲の「フィガロの結婚」です。

 モーツァルトにはたくさんの作品がありますが、その中でも最高傑作との呼び声が高いのが、この「フィガロの結婚」というオペラです。有名なアリアがたくさんありますし、重唱も素晴らしい。序曲は、オーケストラの演奏曲として単独で演奏されるほどの名曲だし、ストーリーだって、皮肉のきいた、なかなかのコメディです。このオペラの欠点は…上演時間の長さぐらいかな? 四幕ものだけれど、それぞれの幕が約1時間ずつあるわけで、1時間ドラマを4つ連続で見るようなものです。そこが初心者の方には、高いハードルになってしまうかもしれません。

 ストーリー的には、ロッシーニが作曲した「セヴィリアの理髪師」の続編となります。前作では、アルマヴィーヴォ伯爵とロジーナの恋をうまく取り持ったフィガロでしたが、今作では伯爵夫人(元ロジーナ)に使える小間使いであるスザンナとフィガロ自身の結婚話がメインとなります。

 結婚を数日後に控えたフィガロとスザンナの元に、伯爵がかつて廃止した初夜権を復活させ、フィガロとの結婚前に、伯爵がスザンナを試食しようとしている知らせが、フィガロたちの元に入ってきた。収まらないのが、フィガロとスザンナと伯爵夫人である。なんとか、初夜権の復活を阻止して、無事に結婚したいものだと画策を始めるわけである。

 三人が部屋から出て行った後、医者のバルトロと女中頭のマルチェリーナが登場。バルトロは、伯爵夫人の独身時代の後見人であって、元々彼女と結婚するつもりで、身寄りのない彼女を育てていたのに、それをフィガロに邪魔されて、伯爵に取られてしまったので、フィガロに対しては積年の恨みが積もり積もっています。一方、マルチェリーナはフィガロを憎からず思っていて、彼がマルチェリーナから借金する際に「借金を返せなかったら結婚します」という証文を持っていた。この二人は、フィガロの結婚が失敗すればいいのに…と思っているわけだ。そこで、フィガロとスザンナの結婚をご破算にして、フィガロとマルチェリーナが結婚できるように、こちらはこちらで画策し始めるわけだ。

 そこでこの二人は伯爵を巻き込んで、フィガロへ借金返済要求の裁判を起こします。結婚を控えたフィガロには、マルチェリーナへ返せる金などない。となると、裁判の判決はもちろん『マルチェリーナへの借金を返せないフィガロは、約束通りマルチェリーナと結婚する事』となるわけだ。

 さあ、困ったのはフィガロだ。そこでフィガロは苦し紛れに“自分は貴族の出身だから、結婚するなら親の承諾が必要だ”と言い出す始末。貴族だという証拠を見せろと迫る伯爵。そこでフィガロは、自分は子供の時に盗賊に盗まれた子だから親の顔も名前も知らないが、自分の腕には貴族の印の紋章(実はアザ)がある、と言い出す。それを聞いたマルチェリーナは驚き、フィガロの腕のアザを見るなり「ああ、この子は私の息子だ」と言い出す。昔、バルトロの家で女中をしていた時に、バルトロとの間に生まれた息子が神隠しにあってしまったが、実はその子の腕には、フィガロと同じアザがあった…年格好からすれば、フィガロは私のいなくなった息子に違いない…と告白をするわけで、親子ならば結婚はできない。借金もチャラだとなるし、バルトロはバルトロで、息子相手に恨みを抱えていても仕方ない…というわけで、三人は親子の名乗りをした。そして、改めて、バルトロとマルチェリーナ、フィガロとスザンナは、その晩に結婚式をする事となった。

 一方、スザンナと伯爵夫人は、なんとか伯爵に初夜権の行使を思いとどまらせ、伯爵をコテンパンにしてやろうと、あれこれ考える。そして、スザンナから伯爵に手紙を送り『結婚式後の夜、庭で二人きりで会ってイチャイチャしましょう』と誘いをかけるという計画を立てた。もちろん、夜半の庭で伯爵を待っているのはスザンナではなく、伯爵夫人。そう、二人は衣装を交換して伯爵を騙して、伯爵を懲らしめてやろうと考えたのだ。

 スザンナが伯爵に手紙を送るのを偶然見てしまったフィガロは、それを真に受け、スザンナが伯爵と良い仲だと勘違いをして、嫉妬に燃える。

 やがて、夜となった。スザンナだと思って、自分の妻である伯爵夫人を口説く伯爵。一方フィガロは、伯爵夫人だと思って、スザンナの浮気を当の本人に愚痴る。愚痴っているうちに、フィガロは相手が伯爵夫人ではなくスザンナだと気付き、逆にスザンナをからかい始める。やがて、二人で互いに馬鹿しあっている事に気づき、スザンナの正体をバラして、喜んで抱き合う。そして、フィガロはスザンナと共に、スザンナの姿をした伯爵夫人を口説いている伯爵のところに行き、夫人と共に伯爵を懲らしめるのであった。心より、夫人に謝る伯爵。雨降って地固まるというわけで、全員で伯爵夫妻を祝福するのであった。…というお話です。

 さて、お薦めディスクですが…今回はちょっとお高めだし、古い映像なんだけれど、このディスクをお薦めしたいと思います。

 なぜ、このディスクをお薦めするのかと言うと、実はこれ、舞台中継ではなく、映画なんですよ。映画なので、歌と演技は別撮りで、歌が臨場感に乏しいという欠点はあるけれど、その代わり、舞台ではなく映画なので、歌手たちが演技に集中できる上に、卓越したカメラワークによる映像の表現力が素晴らしいです。実に映像が雄弁なんですね。おまけに、出ている歌手が往年の名歌手揃いなのもうれしいです。フィッシャー=ディースカウ、ヘルマン・プライ、キリ・テ・カナワ、ミレッラ・フレーニに、指揮はカール・ベームですよ。もう、オールドファン垂涎の一品です。

 オペラは舞台中継も良いですが、映画化されたものも、なかなか素晴らしいですよ。

 さて、アリアのご紹介なのですが、あらすじの説明に登場しなかった、ケルビーノのアリアをご紹介しましょう。ケルビーノとは伯爵夫人に憧れる小姓なのですが、ストーリー的にはコメディ・リリーフ的な役割をする大切な役割です。しかしコメディ・リリーフなので、本筋とは関係ないところで騒動を起こすという役回りの、青年の役です。

 この役はズボン役なので、男性の役柄にも関わらず女性が演じます。女性が演じているけれど、劇中の役としては男性なのです。ちょっとややこしいですが、女性が若い男性役を演じるのがズボン役なんです。このケルビーノ、ズボン役なので男性なのですが、劇中で女装をします。女性歌手が男性として女装をしながら演技をするといったシーンもあり、なかなかに面白い役なんですよ、ケルビーノは。

 現在の視点で見ると、ちょっとばかり怪しいズボン役ですが、当時は大真面目にやっていたわけです。ある意味、日本の歌舞伎の女形の正反対の事をやっているわけです。まあ、面白いと言えば面白いですね。ちなみに、画面の中でギターを弾いているのスザンナで、ケルビーノが歌いながら誘惑している相手が伯爵夫人だったりします。

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2014年8月16日 (土)

すとんが薦める初心者向けオペラ その6「オテロ」

 今回のお薦めオペラは、ヴェルディ作曲の「オテロ」です。ヴェルディ作曲のオペラとして推薦するのは「椿姫」以来の2作品目ですが、気にしないでください。「他の作曲家が1作ずつなのに、なんでヴェルディだけ2作なの?」って、そりぁあ、それだけヴェルディがオペラ作曲家として大物だからって事です。

 ま、それ以前、私がヴェルディ大好きって事もありますが(笑)。

 「椿姫」が女性向けでソプラノが主役のオペラだとしたら、「オテロ」は男性向けでテノールが主役のオペラです。

 原作はシェークスピアの「オセロ」です。いわゆる、シェークスピアの4大悲劇の一つです。その“オセロ”をイタリア語読みにして“オテロ”なんですね。ストーリーはこんな感じです。

 オテロはベネツィア軍の将軍で、今日も大きな戦果を上げて、港に帰還した。喜んで迎える街の人々。街中が戦勝ムード一色。

 軍の旗手であるイヤーゴは、自分よりも先に出世した副官のカッシオが気に入らない。そこで一計を案じて、カッシオを酒に酔わせて悪乗りをさせて騒動を起こさせて、将軍であるオテロに彼を罷免させる。

 職を失い失意のカッシオに、イヤーゴは親切そうなフリをして、オテロの妻であるデズデーモナに仲介を頼めと言う。カッシオがデズデーモナに取り成しを頼んでいるところを、遠くから物陰に隠れながら眺めるオテロとイヤーゴ。実はイヤーゴが気に入らないのはカッシオだけでなく、オテロも嫌っていて、彼の失脚も狙っていたのだ。

 オテロは人格者であり立派な将軍であったが、彼には大きなコンプレックスがあった。それは彼が黒人であり、ベネツィア軍の中では将だけでなく、兵卒まで含めても、黒人は彼だけであったという事だ。彼以外は皆白人。その中で、功を上げ、人々の信頼を勝ち取って、ここまで出世してきたオテロだが、やはり肌の色によるコンプレックスは彼を捉えて離さなかったのである。

 彼の妻デズデーモナは、聡明で美しい白人の女性であった。オテロにとって、妻は最愛の人であり、自慢の妻であったが、心の何処かで黒人である自分をなぜ愛してくれるのか自信がなかったのであろう。オテロのそんな心の弱さに、イヤーゴはつけ込んだのである。

 デズデーモナの側で彼女に忠実に仕えているエミーリアは、イヤーゴの妻である。イヤーゴはエミーリアを脅して、デズデーモナがオテロからもらったハンカチを奪い、そのハンカチをカッシオの部屋に落としておいた。

 カッシオが自分の取り成しをしてもらいたく、デスデーモナに面会を求め、親しげに話している様子を、遠くからオテロに見せるイヤーゴ。実は二人は不倫を働いているのだとオテロに吹き込むイヤーゴ。大いに心が動くオテロ。不倫の証拠を見せろとイヤーゴに迫るオテロ。イヤーゴはオテロをそこに残したまま、カッシオの元に行き、親しげにカッシオに話しかける。イヤーゴはカッシオに彼の恋人の話をふり、カッシオは照れながらも自分の(現在つきあっている本当の)恋人の話をする。その話を途切れ途切れに聞くオテロ。どうもカッシオは自分が付き合っている女の自慢話をしている…ということは分かるのだが、その詳細までは分からない。

 ジリジリしているオテロの心を、見透かすかのように、イヤーゴはカッシオに話をふると、カッシオは、先日、自分の部屋でこんなモノを見つけたと言って、オテロがデズデーモナに贈ったハンカチを見せる。イヤーゴはそれを手に取り、遠くにいるオテロにも見えるようにハンカチを高くかざす。それを見たオテロは、デズデーモナがカッシオと不倫をしていると、完全に誤解をしてしまう。

 オテロとイヤーゴは相談をして、オテロがデズデーモナを、イヤーゴがカッシオを殺す事に決める。

 オテロはさっそくデズデーモナを詰問した。彼女はありのままを述べたが、彼女を信じる事ができなかったオテロはデズデーモナを殺してしまう。そこに女中のエミーリアが現れ、自分の夫がカッシオとオテロの二人をハメた事、デズデーモナは不倫などしていない事、証拠となったハンカチは、夫のイヤーゴが自分から脅し取っていったものだと告白する。すべてイヤーゴの計略だと悟ったオテロ。イヤーゴは自分が失敗した事に気づき逃げ出す。オテロは自分のつまらない嫉妬心から最愛の妻を誤って我が手で殺してしまったを悔い、妻の傍らで自決をする。

 と、まあストーリーはこんな感じです。では、お薦めするディスクなんですが…「オテロ」というオペラは、実に歌い手を選ぶオペラなんです。特に主役のオテロを歌う歌手は、昔から“オテロ歌手”と呼ばれるほどに、容姿と演技力と歌唱力と声に高い水準のものを求められました。…なにしろ、オペラ界の巨匠、ヴェルディの最晩年の作品ですからね。上演に際しては、名人クラスの歌手が必要なんです。

 …となると、歌える歌手も限られてくるわけだし、ディスクだって、そんなにたくさん出ているわけじゃないし、最新の上演なら良いというわけでもなくなるのです。なので、上演そのものは、少し前のモノですが、このディスクなら安価だし、入手しやすいので、お薦めしたいと思います。

 私達の世代の“オテロ歌い”と言えば、プラシド・ドミンゴしかいません。このディスクは彼が60歳の時の上演だそうです。すでに歌手としての全盛期は過ぎてますが、それでも歌では力不足を感じさせる事はありません。年齢がいっている分、演技力の方は鬼気迫るものがあります。…まあ、本当はドミンゴの全盛期に映画として撮影した「オテロ」があるので、入手が容易ならそれをお薦めしたいのですが…仕方ありません。

 と言うわけで、画像の方は、1979年、つまり全盛期のドミンゴとミルンズによるメトで上演した「オテロ」です。音声が一部で残念な感じですが、ドミンゴ演じるオテロの凄さがよく分かる二重唱だと思います。「オテロ」というオペラは、終始こんな感じで、実に男臭いオペラなんですよ。

 もはや、ドミンゴも年を取り、ほぼ引退状態です。次の世代の中から、優秀なオテロ歌手が現れるのを待ち望んでいる私ですが…どうでしょうね。一時はホセ・クーラに期待していたのですが、なんか違うんだよなあ。円熟してくれば、また変わるかな…って思ってますが、どうでしょうね。

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2014年8月15日 (金)

すとんが薦める初心者向けオペラ その5「トスカ」

 さて、本日お薦めするオペラは、プッチーニ作曲の「トスカ」です。プッチーニは実に素晴らしいオペラをたくさん書いてます。今回も、その中からどれをお薦めしようかと悩んだほどです。最近流行りの「誰も寝てはならぬ」が入っている「トゥーランドット」が良いか、それとも日本を舞台にした「蝶々夫人」が良いか、あるいはミュージカル「レント」の原作になった「ラ・ボエーム」も捨てがたいし、歌を学ぶソプラノさんなら誰もが歌う「私のお父さん」の入った「ジャンニ・スキッキ」も悪くない。個人的には「マノン・レスコー」も大好きだし…と悩んだ結果、「トスカ」をお薦めする事にしました。

 推薦理由は、ストーリーがちゃんとしている事。ソプラノ、テノール、バリトンのそれぞれに素晴らしいアリアがある事。何と言っても有名なオペラなので、見ておいて損はない事…かな?

 ストーリーはこんな感じです。

 画家であるカヴァラドッシが教会からの注文で、マグダラのマリア像を描いているところに、彼の旧友で現在は革命の志士として働いてるアンジェロッティが追手に追われて教会に逃げ込んできた。彼は政治犯として命を狙われているのである。追われている友人を見捨てる事ができないカヴァラドッシは、彼を自分の別荘に匿う事にした。そこにカヴァラドッシの恋人である歌手のトスカが現れる。カヴァラドッシの態度に不審感を抱いたトスカに事情を説明するカヴァラドッシ。トスカは納得はいかないものの、その夜、舞台が終わった後にデートする事を約束して別れる。その後、号砲がとどろき、アンジェロッティの逃亡が発覚した事を悟ったカヴァラドッシとアンジェロッティは教会から立ち去り、別荘に向かう。

 入れ替わりに教会にやってきたのは、アンジェロッティを追ってきた警視総監のスカルピアである。スカルピアは教会で聞き込みをした結果、何か怪しいと気づいたところに、まだカヴァラドッシの態度に納得していなかったトスカが、彼にもう一度確かめるべく再び教会に現れる。トスカに聴きこみをするスカルピアは、トスカの態度から何かあると感づく。そして、かねがねトスカに横恋慕をしていた事もあり、これを機会にトスカをゆすって自分の女にしてしまうと企む。

 教会から出て行くトスカ。その後を部下に尾行させたところ、トスカはスカルピアがやってきた事をカヴァラドッシに伝えようとして、尾行されている事も知らずに、別荘に行ってしまう。隠れていたアンジェロッティが見つかってしまうが、命からがらアンジェロッティは逃げ出す。その代わりにカヴァラドッシが政治犯を匿ったとして捕まってしまう。

 その夜、ステージが終わったトスカを公権力を使って公邸に招くスカルピア。トスカに聞こえるように、カヴァラドッシの拷問をするスカルピア。しかし、カヴァラドッシはアンジェロッティの居場所を白状しない。しかし、拷問に苦しむカヴァラドッシの姿を見て、トスカがアンジェロッティの居場所を白状してしまう。怒るカヴァラドッシ。しかし、その時、革命が起こった事を知らせる伝令がスカルピアの公邸にやってきた。形勢逆転である。勝ち誇るカヴァラドッシ。その態度にいらついたスカルピアは彼を牢屋に連行し、死刑にする事を決める。旧勢力が革命で負けたとは言え、革命軍が政権を握るまではまだ数日あるわけだから、その権力の空白期間に好き勝手をやってしまおうとスカルピアは考えたわけである。

 恋人の命乞いをするトスカ。自分に抱かれるならば、カヴァラドッシの命を助けてやろうと答えるスカルピア。身の不幸を嘆くが、やがて観念するトスカ。それを見たスカルピアは部下に“カヴァラドッシの処刑をパルミエリ伯爵の時と同じようにしろ”と命令をする。トスカは、それをみせかけの処刑であり、カヴァラドッシは助かるものと理解する。

 「さあ、約束は守った」と、人払いをしてトスカに迫るスカルピア。しかしトスカは彼を拒絶し、ナイフで彼を刺し殺してしまう。

 翌日の早朝。トスカの見守る中、カヴァラドッシの処刑が始まった。パルミエリ伯爵の時と同じように…カヴァラドッシは殺されてしまった。パルミエリ伯爵もスカルピアに騙されて、取引を反故にされて殺されたのであった。そこにスカルピアが殺されている事を知った部下たちが、トスカを殺人罪で逮捕しようとするが、トスカは逃げ出し、処刑場であったサンタンジェロ城の屋上から身を投げて死んでしまう。

 と、まあこんな感じのストーリーです。

 お薦めするディスクですが…はっきり言っちゃえば、作品そのものが素晴らしいので、出演者のレベルが水準以上なら、どのディスクで見ても感動しますよ(笑)。と言うわけで、このディスクをお薦めします。

 申し訳ないですが、Blu-rayディスクです。でも、安いでしょ? あんまり安すぎて不審に思うかもしれませんが、別に普通のディスクですので、ご安心ください。

 このオペラには数々の名曲があります。ソプラノには「歌に生き、恋に生き」という名アリアがあるし、テノールには「妙なる調和」と「星は光りぬ」の二大アリアがありますが、ここで私は、あえてバリトンのアリアである「行け!トスカ」をご紹介します。

 オペラのアリアと言うと、テノールやソプラノのものばかりとなってしまいますが、バリトンにもこのような素晴らしいアリアがあるんですね。

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2014年8月14日 (木)

祝! 老犬ブログ、8年目突入~!

 はい、8月14日になりました。8月14日と言えば、我が老犬ブログのお誕生日でございます。で、今日で満7年を修了し、無事に8年目に突入でございます。いや~めでたい。あんまり、めでたいので、連載を中断して、お祝い記事を挿入しちゃいました(テヘッ)。
 では、恒例の派手な文字列をアップしておきます。

   ★★★ 祝! 老犬ブログ、8年目、突入~! ★★★

 8年目ですよ、8と言えば、末広がり。めでたいめでたい。皆様方のご支持のおかげで、にほんブログ村のランキングでも上位にいられます、ほんとめでたいめでたい。

 毎年毎年書いてますが、リアルな日記では3日ともたない飽きっぽい私が、ブログを書き続けて8年目ですよ。ほんと、よく続いてます。実にめでたい事です。特に昨年からはリアルな生活が忙しくなって、ブログ継続も、ホント、大変なんですが、それでも何とか続いてます。エライなあ~>自分。これも皆さんのご支持とご愛顧のおかげです(ペコリ)。

 てなわけで、やせても枯れても、8年目です。これまでのまとめの意味も込めて、去年同様(笑)、この一年間の月間トップ3の記事を発表します。どの記事に皆さん方の注目は集まったのか、一目瞭然ですよお。それではスタート!

2013年 8月

1位 私は世界でも、上位0.13%に属する、富裕層らしいです(笑)[2013年8月第2週・通算25週]

2位 金魚すくいの金魚をうまく飼う秘訣 エサやり編

3位 病院に診察をことわられた(笑)

2013年 9月

1位 金魚すくいの金魚をうまく飼う秘訣 エサやり編

2位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

3位 [生徒・客の立場から見た]講師演奏について

2013年 10月

1位 クラシックコンサートに出演してきました その2

2位 成人男子には教えません

3位 私のフルートがサビています

2013年 11月

1位 ネットで嫌われる人 その2

2位 フルートを学び続ける楽しみ

3位 合唱の声、独唱の声

2013年 12月

1位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

2位 結局、無趣味な人が多いから、カルチャーセンターは老人たちであふれるわけだ[2013年12月第4週・通算33週]

3位 フルートの演奏に性差はあるのか

2014年 1月

1位 フルートメーカーについて語る(笑)その7 サンキョウ・アルタス

2位 フルートメーカーについて語る(笑)その3 パール編

3位 フルートメーカーについて語る(笑)その1 ムラマツ編

2014年 2月

1位 ゴーストライター事件について、思った事

2位 フルートの頭部管練習って、本当に必要?

3位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

2014年 3月

1位 フルートの音色にこだわるべきか?

2位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

3位 レッスンも色々

2014年 4月

1位 ポール・ポッツについて思うこと

2位 なぜ私はフルートを始めたのか?

3位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

2014年 5月

1位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

2位 35歳以上の女と、年収400万円以下の男は、なぜ結婚できないのか? その1

3位 そう言えば、フルートの調整に行ってない…

2014年 6月

1位 響声破笛丸(エスエス製薬)が製造中止になっていました

2位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

3位 譜面は読めないけれどピアノは弾ける?

2014年 7月

1位 ヌーボ社のプラスチック製フルートを、衝動買いしてみた

2位 金魚すくいの金魚をうまく飼う秘訣 エサやり編

3位 アルテを学び終えて、思うこと

 今年の感想は…やっと“ヒャダル子さん”と“オペラ座の怪人”関係の記事がランキングから落ちましたなあ…って感じでしょうか。とにかく、昨年まで“ヒャダル子さん”と“オペラ座の怪人”関係の記事が強かったものなあ。

 相変わらず人気のある記事というと“ヌーボ社のプラスチック製フルート”の記事と、夏場の“金魚のエサやり”の記事です。金魚が2009年の記事で、プラ管フルートの記事が2012年ですから、どちらも結構古い記事です。でもまあ、古い記事が今でも読まれているというのは、単純に嬉しいです。ライター冥利につきますよ、ほんと。

 それと、相変わらずフルート関係の記事は人気がありますね。ここ数年、ブログ記事のネタ的には声楽系のネタが増えているにも関わらず、フルート記事の人気がこれほどあるならば、フルート記事にももっと力を入れないといけませんね(でも、フルート関係ネタって、ほとんど書き尽くしてしまったような感じがしています。新ネタを考えないとなあ:笑)。

 さて、8年目も頑張ります。また、明日からは連載を再開しますので、よろしくお願いします。

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2014年8月13日 (水)

すとんが薦める初心者向けオペラ その4「カルメン」

 さて、本日私が薦める初心者向けのオペラは、ビゼー作曲の「カルメン」です。このオペラは、昨日まで薦めたオペラとは違いフランスものです。さらに言うと、オペラ本編は未完成だったりする作品です。でも、それでいいんです。

 「オペラ本編は未完成? ダメじゃん??」と思ったら、それこそダメです。おそらく、これは天の配剤で未完成のまま完成してしまった作品なんだと思います。

 通常のオペラは、大雑把に言えば、アリアとレチタティーヴォから成り立っています。アリアというのは、美しい旋律を持った歌の事(いわゆる“聞かせどころ)”です。ただし、アリアは美しい音楽なんですが、このアリアが歌われている間は、劇中の時間は止まっている事になっています。つまり、アリアが歌われている間は、劇はその場に立ち止まったまま前に進まないんです。

 一方、オペラには、レチタティーヴォと呼ばれる部分があり、これはストーリーを進めるためのセリフに音楽を載せたものです。元がセリフだし、劇を進行させるのが目的なので、音楽的にはあまり美しくありません。美しくはありませんが、一応音楽なので、単なるセリフよりも暗記は容易だろうし、セリフの訛りも隠せますし、歌手って歌うのは得意でもセリフ劇は苦手だったりするので、レチタティーヴォって必要なんだろうと思います。

 まあ、そんなわけで、アリアとレチタティーヴォ。この二つが揃っているのが「カルメン」が作曲された当時の、オペラの完成された姿なんです。

 ところが「カルメン」では、作曲家のビゼーは、レチタティーヴォ部分を作曲していないのです。だから「カルメン」には、ストーリーを進めるためのセリフは、セリフのままだったのです。初演当時の「カルメン」は、アリアとアリアの間をセリフでつないで、劇を進行させるというやり方で上演されました。これには、このオペラを初演した劇場の都合があったらしいのです。実は初演は、小さな劇場で上演されたそうなんです。

 もしかしたらビゼー的には、この初演のバージョンは、パイロット版を披露したぐらいに考えていたのかもしれません。

 その初演後、今度はきちんとしたオペラ劇場から「カルメン」の上演の依頼を受けたビゼーは「カルメン」をきちんとしたオペラとして完成させるべく、アリア部分に若干の手直しを加え、オーケストラ部分を大劇場にふさわしく重厚に書き直し、セリフだった箇所をきちんとレチタティーヴォとして作曲しようとした試みたところで、死んでしまったのです。享年36歳。若すぎる死でした。

 だから、ビゼーが作曲した「カルメン」は、きちんとしたオペラの体裁を調えておらず、レチタティーヴォが無く、音楽の響き的にも軽いままの、未完成なオペラだったのです。

 もちろん、そんな未完成のままでは大劇場では上演できないので、ビゼー亡き後、別の作曲家(ギロー)がレチタティーヴォ部分を作曲し、大劇場での上演にふさわしくオーケストラのパートを部分的に書きなおしました。ようやくオペラ「カルメン」の完成です。
 その後は、ギローによって加筆修正されたバージョンが「カルメン」の正式完成バージョンとして使用されました。

 さらに言うと「カルメン」はフランス語で書かれたオペラなのですが、世界のオペラ劇場で歌っている歌手って、イタリア語やドイツ語は得意でも、フランス語は苦手という人が、ほんのすこし前までは多くいました。そして観客の方も、オペラ好きな人はイタリア語やドイツ語なら、なんとかなっても、フランス語歌唱だと、かなり厳しいという人も大勢いたのでしょうね。なにしろ、今と違って字幕設備のない時代です。

 ですから、世界中の歌劇場で、ギロー版の「カルメン」にイタリア語やドイツ語の歌詞で歌うという事が多かったそうです。少なくとも1970年代に入るまでは、そのような形で「カルメン」は上演されました。(なので、古い音源にはちょっと気をつけた方が良いです)。

 ところが1970年代に入ってから「カルメン」の見直しが始まり、ビゼーが書いたオリジナルの「カルメン」に戻そうという動きが起こりました。その結果、今ではビゼーが書いた、ある意味未完成だったバージョンを、完成品として扱う事になりました。

 これが良かったのです。だってそうでしょ? 当時はいざ知らず、現代の感覚だと、レチタティーヴォって、ウザいもの。現在上演される「カルメン」では、メロディアスなアリアとアリアの間を、セリフがサクッとつないで上演するものが多くなりました。

 また従来型のギロー版を使うにしても、一部のレチタティーヴォをセリフに置き換えたり、オリジナルとギロー版の中間ぐらいのバージョンで上演する劇場も増えました。だから、最近の「カルメン」は、劇の進行が速いんです。おまけに、セリフだとレチタティーヴォと違って、文字数が多いので、ストーリーも丁寧に説明できます。

 これってどういう事かと言えば「カルメン」はオペラとしては、形式的に未完成だったのかもしれないけれど、それが功を奏し、現代的な視点で見直すと、あたかもミュージカルのような形式で上演可能だという事なんです。だって、そうでしょ? ミュージカルにレチタティーヴォなんて(普通は)ないもの! それに音楽だって軽快で軽いし、ダンサブルだし。

 なので昨今の「カルメン」には、ウザいレチタティーヴォはありません。重厚な響きはありませんが、踊れる曲が満載です。その上さらに素晴らしい事に、ビゼーが「カルメン」に書いた音楽は、すべてが美しくて、本当に捨て曲がないんです。それに、何語で歌われていようと、字幕で楽しむ日本の我々にはフランス語はハンデになりません。なので、まるでミュージカルを楽しむように、オペラ「カルメン」を楽しむ事ができるのです。

 さて「カルメン」の物語は…少々現実離れはしていますが、まあありえない話ではありません。何しろ、原作はきちんとした小説ですからね。内容的には…“悲恋もの”と言うべきか“寝取られ男の恨み節”と言うべきか“真面目人間の転落”と言うべきか…とにかく、それなりに面白いストーリーとなっています。

 ごく簡単に説明します。

 冴えない伍長だったドン・ホセ(おそらく非モテ)は、ひょんな事からタバコ工場で騒ぎを起こしたカルメンを逮捕しますが、彼女に誘惑されて心を奪われてしまい、彼女の逃亡を手助けしてしまいます。責任を取って営倉に入れられたにも関わらず、カルメンの事を忘れられないホセは、営倉から出るや否や、その足でカルメンに会いに行きます。その場で、ちょっとした事件(上官とのいさかい)が起こり、それをきっかけにホセは、故郷を捨て、仕事を捨て、婚約者を捨てて、カルメンの後を追い、カルメンが属する盗賊団の一味として生きていきます。

 しかしホセには盗賊団としての才能はありませんでした。さらにカルメンという女は、そんなに純粋な女じゃありません。カルメンは冴えないホセを捨てて、闘牛士のエスカミリョに乗り換えます。カルメンに捨てられたホセは、盗賊団にいられなくなり、故郷からホセを迎えにきた田舎の許嫁であるミカエラと共に、一度は故郷に帰ります。

 しかしカルメンの事を忘れらないホセは、捨てられた怒りを胸に抱き、故郷を飛び出して、カルメンに会いに行きます。そして、エスカミリュのところに駆けつけようとしているカルメンと出会い、言い争った挙句、カルメンを刺し殺してしまいます。

 ああ、救いがないストーリーだなあ。ほんと、ホセって、しょうもないなあって思います。でも、これで見限ってはいけません。ストーリーはしょうもないのですが、そこに付随している音楽は、実に素晴らしいのです。まあ、正直な話、このオペラの場合、ストーリーは気にしなくてもいいと思います…と言うか、気になりません。だって、ひたすらビゼーの美しい音楽に身を委ねれば、それでいいんです。

 このオペラ、初心者向けのオペラとして推薦しますが、ストーリーよりも音楽を愛する人向けと言えるかもしれません。

 お薦めするディスクは…高いし、期間限定発売なので、すぐに廃盤になってしまうだろうけれど、ガランチャがカルメンを演じたこのディスクを薦めます。

 ガランチャのカルメンが素晴らしいです。実に役に没入していまず。古い映像で見るオペラ歌手って、ほとんど演技らしい演技をしないんですね。おそらく、歌の勉強はしていても、演技力を磨くチャンスがあまりなかったんだろうと思うし、舞台の上でも歌に集中して演技どころのさわぎじゃなかったんだろうなあと思います。

 でも、21世紀の現在では、それでは通用しませんよ。やはり、オペラ歌手と言えども、きちんと演技できないと…ね。少なくとも、私は演技もできる歌手が好きですから、ガランチャをお薦めします。

 そんなガランチャのカルメンの画像を貼っておきます。これはカルメンの登場シーンです。これを見ると、ガランチャの演じるカルメンという女がどんな女なのか、よく分かります。なかなかの演技力&歌唱力だと思いますよ。

 どうでしょうか? 悪くないでしょ。

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2014年8月12日 (火)

すとんが薦める初心者向けオペラ その3「愛の妙薬」

 さて、本日私が薦めるオペラは、ドニゼッティ作曲の「愛の妙薬」です。

 今まで薦めた「道化師」や「椿姫」と言ったオペラは、シリアスなオペラで、いわゆる“悲劇”という奴ですが、今回の「愛の妙薬」は、バカバカしいお話で、いわゆる“喜劇”というジャンルに属するものです。

 とにかく、話がバカバカしくて、ありえない事だらけなんです。でも、それでいいんです。お笑いですから(笑)。このオペラは、そんな馬鹿話と、それに付随している音楽を楽しむタイプのオペラです。だから、別に名歌手が演じているモノでなくても全然かまいません。誰がどうやっても、それなりに楽しいオペラなんですよ。

 ストーリーは以下の通りです。

 頭がちょっと足りない小作人の子であるネモリーノ(落語で言えば“与太郎”の位置です)は、農場主の娘であるアディーナに惚れています。アディーナは、ネモリーノよりも年上だし、美人だし、教養もある娘なので、当然ネモリーノとは釣合いません。だから、どんなにネモリーノがアディーナに惚れていても、アディーナは軽くあしらい、全く相手にしませんでした。

 ある日、村外れに駐屯している軍隊からベルコーレ軍曹が村に遊びにやってきました。軍曹は若くてイケメンでなかなか立派な人なので、アディーナは軍曹に一目惚れしてしまいます。その様子を見たネモリーノはガッカリしてしまいます。

 そんなところに、旅の薬売りであるドゥルカマーラがやってきます。ネモリーノは彼に“愛の妙薬(惚れ薬)”はないかと訪ね、ドゥルカマーラは手元にあったワインを愛の妙薬と偽って、ネモリーノに叩き売ります。

 薬をあおって、アディーナの元に現れたネモリーノだけれど、アディーナはだらしなく酔っ払ったネモリーノの姿を見てガッカリして、彼へのあてつけもあって、つい勢いで軍曹と結婚の約束をしてしまいます。そこに本隊の方から、急にベルコーレ軍曹の隊に進軍命令が出て、この地を去らなければならなくなったので、急遽、軍曹とアディーナが結婚する事となります。

 明日になれば、愛の妙薬の効果が現れると信じているネモリーノだけれど、その効果が現れる前に、大好きなアディーナが軍曹と結婚してしまうと知り、ガッカリします。そこで、ネモリーノはドゥルカマーラのところに再び現れ、追加の愛の妙薬を買おうとするが、お金を持っていなかったので、購入できません。

 アディーナの事が諦めきれないネモリーノは、恋敵であるベルコーレ軍曹のところにやっていき、軍隊に入隊したいと申し出て、その給料を前借りして、そのお金を持ってドゥルカマーラのところに行って、追加の愛の妙薬を買い、さっそく飲み干します。

 そんな時、村に一つの噂が流れてきました。それは、ネモリーノの大金持ちの伯父さんが死んでしまい、その財産をネモリーノが相続するという噂です。貧乏で馬鹿な青年であったネモリーノが、村一番の大金持ちになると知った村娘たちは、さっそくネモリーノを誘惑し始めます。

 急に女性たちにもて出したネモリーノは、これも愛の妙薬の効果のせいと信じます。村娘たちにちやほやされているネモリーノを見たアディーナは、なぜかイラツキます。そして、実は自分はネモリーノに恋している事に気づきます。その上、ネモリーノが自分の気をひきたいために、命を投げ出して軍隊に入隊してお金をつくって、そのお金を愛の妙薬という、デタラメ薬に費やして、いわば詐欺にカモられているを知り、そこまで自分の事を愛している事を知ります。

 アディーナは、ベルコーレ軍曹との結婚を取りやめ、ネモリーノの前借りした給料を軍隊に返し、入隊契約を破棄させて、彼に愛の告白をします。アディーナとネモリーノの二人は、こうして結ばれました。

 …というお話です。愛の妙薬が出てきたり、都合よく金持ちの伯父さんが死んで財産が転がってきたり、軍隊への入隊も簡単なら、契約破棄も簡単すぎて、色々とご都合主義なんですが、いいんです。だって、これ喜劇ですから。コメディーなんです。コントに毛の生えたようなモノなんですから。

 さて、私が推薦するディスクは、パヴァロッティがネモリーノを歌っているこのディスクです。推薦理由は…安いから。確かにパヴァロッティはネモリーノを得意としていた歌手ですが、別に誰が演じても、そんなに大きく違うわけじゃありません。たとえほぼ無名なオペラ歌手が演じていたからと言って、このオペラの価値が大きく下がるわけでもありません。たまたま安いのでパヴァロッティのディスクを薦めますが、本当はどれでもいいんです。

 とにかく、気合を入れてみるようなオペラではありません。肩の力を抜いて、おやつでも食べながら「バカだな~」とか「ありえないだろ(笑)」とか笑いながら見ていれば良いのです。その程度のオペラです。

 さて「愛の妙薬」と言うと「人知れぬ涙」というアリアが有名です。YouTubeに、昨年のメトロポリタンで上演された「愛の妙薬」でのマシュー・ポレンザー二の歌がアップされていたので、それを貼ります。ちなみに、この時の公演はライブビューイングとして上演されて、私もそれを見て、感想をブログ記事にしてアップしています。そちらをご覧になりたい方は「メトのライブビューイングで『愛の妙薬』を見てきました」をご覧ください。

 「愛の妙薬」は出演者の数が少なくて済むし、オーケストラも小編成でいいので、実に多くの団体が頻繁に上演しています。どの上演でも、そんなにハズレる事はないので、ぜひ、ライブ上演でも、DVD鑑賞でも良いので、ご覧いただけるとオペラの楽しさをご理解いただけると思います。

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2014年8月11日 (月)

すとんが薦める初心者向けオペラ その2「椿姫」

 本日紹介するオペラは「椿姫」です。実は、昨日の「道化師」と、どちらを先に紹介しようかと悩んだほどのオペラです。

 「椿姫」もストーリーがしっかりとしたオペラです。それも恋愛ものです、悲恋ものです。ある意味「道化師」が男性向けのオペラだとしたら、「椿姫」は女性向けのオペラかもしれません。

 ストーリーは…大雑把に言ってしまうと以下の通り。

 恋愛の旬を過ぎてしまった年増の高級娼婦であるヴィオレッタは、ある日、田舎貴族の若者であるアルフレッドに求愛されます。二人の歳の差や、病魔に侵された我が身などを考えて、彼のことを忘れようとしたヴィオレッタだったけれど、彼の熱意に負け、娼婦をやめて田舎に家を買って二人暮らしを始めます。

 しかしアルフレッドはボンボンで世間知らずなため、ヴィオレッタの貯金を切り崩して田舎暮らしをしている事に気づかず、やがてヴィオレッタの貯金が底をつき、金策せざるをえない状況になってしまいます。そこへ、田舎からアルフレッドの父親であるジェルモンがやってきて、アルフレッドが留守の時に「息子が田舎で娼婦と暮らしているというのは世間体が悪く、近く控えているアルフレッドの妹の結婚にも支障が生じる可能性があるので、別れてほしい」と頼むわけです。元々、裏社会の身の上であったヴィオレッタは、泣く泣く承諾し、アルフレッドに手紙を残して、パリに戻り、元の高級娼婦に戻ります。

 ヴィオレッタに捨てられたと勘違いしたアルフレッドは、パリの社交界に急いでやってきて、人々の面前でヴィオレッタを大いに侮辱します。そこにジェロモンが現れて叱責され恥じ入ります。その後、決闘やらなんやかんやあって(笑)、ヴィオレッタは病状が悪化して、死の床に伏しています。残った財産のすべてを貧しい人々に寄付をし、後はあの世に旅立つばかりというところで、アルフレッドが登場。思わぬ再会に喜ぶ二人だったけれど、そこでヴィオレッタの命の炎は燃え尽きてしまい、最愛の人の腕の中で死んでしまうのでした。

 …ね、悲恋ものでしょ? このストーリーの上に、ヴェルディの珠玉の音楽が載るんですよ。素晴らしくないわけないじゃないですか!

 で、お薦めのDVDなんですが…今入手できるモノの中から選ぶとすると、やはりグルベローヴァのこのディスクでしょうね。

 本来ならば、ストラータス主演の映画版の「椿姫」をお薦めしたいのですが、残念ながら廃盤なんですよ(涙)。また舞台ならば、ナタリー・デセイの「椿姫」をお薦めしたいのですが、レコード会社の契約の都合なんでしょうね、輸入盤ならあるのですが、日本語盤が無いんですよ。

 私としては是非デセイの「椿姫」をご覧になっていただきたいです。もしも、興味のある方がいらっしゃったら…まず、この「椿姫ができるまで」という映画をご覧になってください。この映画は、デセイが演じる「椿姫」のメイキングを映画化したものです。メイキングだけで一本の映画になってしまうくらいにデセイのオペラ歌手としての魅力が詰まっている作品です。

 で、この映画を見た後に、実際に上演された「椿姫」がこれなんです。

 これ、いいですよ。ただし、日本語の字幕はありません。イタリア語に堪能か、英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語の読み書きに不自由なければ楽しめます。うむ、ハードル高いですね。とても初心者には薦められないチョイスですが…いいですよ、これ。

 というわけで、「椿姫」と言えば、このアリアって事で、デセイの歌う「花から花へ」です。ライブならではの“演奏の傷”が数箇所ありますが、それであっても、実に素晴らしい歌唱だと思いますし、役に没入して歌う“歌う女優”としての特性がよく分かるビデオだと思います。そう、オペラって、こんな感じなんですよ。

 ね、すごいでしょ。

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2014年8月10日 (日)

すとんが薦める初心者向けオペラ その1「道化師」

 さて、今年もお盆の季節になりました。そこで、毎年恒例の夏の連載を開始しますので、よろしくお願いします。

 しかし、この手の記事って、書き溜め記事の大放出だろうと思われるでしょうし、実際、以前はそうだったのですが、去年あたりからは自転車操業で“書いては出し”状態だったりします。ほんと、ブログ更新に関しては、綱渡りな私です(笑)。応援よろしくお願いします。

 さて、今年の連載のテーマは「すとんが薦める初心者向けオペラ」でございます。

 ここのブログには、オペラファンの方もいらっしゃるでしょうが、その他にもフルートファンとか、歌曲ファンとか、オーソドックスな音楽ファンとか、習い事ファンとか、オペラ以外に主軸を置いている人もたくさんいらしゃるのではないかと思われます。なので、そんな人々にも、ぜひオペラを知ってもらいたい、できれば見てもらいたいなんて思っていたりするわけです。

 というのも、オペラほど、食わず嫌いなモノはない…と、私は思っているからです。なので、皆さん方には「騙された」と思ってくださって結構ですので、一度オペラをご覧になって、その素晴らしさをご堪能いただきたいと思ってます。

 とは言え、一言でオペラと言っても、たくさんあるわけで、どれから見ればいいのか分からない…と言うのが本音だろうと思いますので、そこで私が『オペラ初心者さんが見るなら、どのオペラから見ればいいのか』と言うのをガイドして差し上げたいと思って、今回の記事を書いてみました。

 では、まず最初の作品ですが…レオンカヴァッロ作曲の「道化師」などはいかがでしょうか!

 本当なら、プラシド・ドミンゴが主演したDVDをお薦めしたいのですが、残念ながら廃盤なので、最近の上演を収録したこのDVDをお薦めします。

 それにしても、DVDって安いですね。私が熱心にオペラにはまっていた時は、当然DVDはなく、VHSはあったけれど、とても高くて、なかなか手が出せず、結局音のみのCDを購入して、付属の対訳を見ながらオペラを聞いたものです。音だけですから、どんな演技をしているかなどは想像するしかなく、おまけにCDってやつが現在のDVDよりも、ずっと高価だったんですよ。

 ほんと、良い時代になりました。今思えば、オペラをCDで楽しむなんて、なんて不便だったんでしょうね。もっとも、私よりも前の世代のオペラファンは、ラジオ放送でオペラを楽しんだそうです。ラジオ放送ですよ! 対訳すらないんです。ほんと、選ばれた人しかオペラを楽しめませんなあ(涙)。

 しかし、オペラって、映像があってナンボのモンだと思います。最初から演技付きのモノでオペラを楽しめるなんて、今の人が、本当に、うらやましいです。それに映像なら、字幕で日本語訳が表示されますから、画面から目を離すことなく、ストーリーや歌詞の内容が把握できるわけで、本当に素晴らしいです。

 実は「道化師」というオペラ。私が最初にはまったオペラと言いますか、私がオペラを好きになったきっかけの作品なんですよ。当然、当時の話ですから、DVDではなく、CDで知ったわけなんですが(笑)。

 私が聞いたのは、マリオ・デル・モナコ主演の「道化師」でした。このCDは現在では廃盤のようです(残念です)。ただし、モナコの「道化師」はDVDでは発売されていますので、画像は白黒、音声はモノラルでも良いのなら、世紀の名演が今でも楽しめるってわけです。ちなみに、私がお薦めしている最近の上演の方で演出をしているジャンカルロ・デル・モナコという人は、マリオ・デル・モナコの息子さんなんですね。親子二代で「道化師」で食べているわけです。うむ、道化師一家だな(笑)。

 私が初心者の皆さんに「道化師」を薦める理由は、内容が普通に面白いんです。まあ、もっともその内容って、ドロドロの痴話喧嘩なんですがね。

 旅芸人の夫婦のうち、若い女房の方が村の青年と浮気をしてしまい、今夜舞台が終わったら駆け落ちをしましょうという事になり、それを知った年寄りの亭主が、ウジウジしているうちに舞台の時間となり、芝居をしている最中に、芝居と現実の区別がつかなくなって、自分の女房と愛人の青年をナイフで刺し殺してしまうという、ちょっとばかり血生臭いけれど、実際にありそうなストーリーのオペラなんです。

 オペラって数多く見ていくと分かりますが、ストーリーって、ほぼ無いモノがほとんどなんです。でも、それでいいんですね。と言うのも、ストーリーって、歌の舞台装置の一つなんですよ。つまり、歌の状況説明のためにストーリーがあるわけです。と言うのも、オペラってストーリーを楽しむモノではなく、あくまでも歌を楽しむものなんです。だから、オペラって、ストーリー軽視の作品が多いのですが、それではオペラ初心者にはハードルが高いわけです。ですから、ストーリーがちゃんと存在する「道化師」を最初にお薦めするわけです。

 さらにこのオペラ…上演時間が約70分と、普通の映画並な点が良いですね。普通、オペラと言うのは上演時間が長くて、それが人々に敬遠される部分でもあるのですが、このオペラは映画並の上演時間なので、オペラ初心者の方でも、映画を見るような感覚で見てもらえる点がお薦めです。(ただし、お薦めしたDVDは「カヴァレリア・ルスティカーナ」という、これも70分程度の短いオペラと組み合わされているので、合わせて2時間半程度になってますので、注意してください)

 言わずもがなですが、このオペラは音楽がいいんです。劇中で歌われる「衣装をつけろ」という曲(アリア)は、1904年にエンリコ・カルーソーが歌ったレコードが、世界初のミリオン・セラー(!)になったほどです。今の感覚で言えば、パヴァロッティが歌った「寝てはならない」が世界的なヒットになったわけだけれど、あれを数倍すごくした感じなんだと思います。とにかく良いんですよ。

 本来、私が薦めたかったドミンゴ主演の「道化師」より「衣装をつけろ」でございます。

 ね、すごいでしょ! 騙されたと思って「道化師」をご覧になってください。私はこの作品でオペラにはまりました。ほんと、お薦めなんですよ。

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2014年8月 9日 (土)

腰痛をこらえて、タニシをゲットしてきました

 とりあえず、ちょっとだけ、溜まった年休を消化できる時間をいただきました。しかし、平日だったので、妻と遊びに行くわけにもいかず、歌とフルートの練習に明け暮れていましたが、ふと「もしかしたら、タニシをいただきに行っちゃえばいいんじゃないの?」と思いつき、さっそく連絡をして、知り合いの農家さんのところにタニシをいただきに行ってきました。

 正直、腰は痛かったです。田んぼまで、ウチから徒歩約1時間の距離でして、以前なら元気一杯で往復できたのですが、今は休み休み腰をかばいつつの移動です。バスが走っていればバスに乗りたかったのですが、そうもいかず、タクシーに乗るほどでもないので、ゆっくりゆっくり歩いて田んぼまで行きました。

 お日様はギラギラでした。田んぼに到着したところ、いるはいるは、タニシがウジャウジャ。今年は例年よりもたくさん、そして一つ一つが大粒でした。

 タニシは、水の流れがあって、水温が比較的低いところにたくさんいます。水がよどんでいたり、水温が高めのところにはいません。なので、タニシをゲットするには、用水路から田んぼに水を注ぎ入れているあたりが良いのです。そのあたりに手を突っ込んで、比較的大きめの子を、持ってきた空のペットボトル(500ml)に入れていきます。1枚の田んぼから20匹前後。6枚の田んぼからタニシを収集したので、合わせて約120匹ゲットしました。

 それらをウチまで持ち帰り、殻をブラシで洗い、何度も何度も水洗いをしました。洗いながら、中身のない殻を外し、殻が割れている子を外し、健康な子の数を数えてみたら111匹でした。で、残ったその子たちの泥やらなんやらをたくさん吐き出させてから、塩で消毒して、抗生物質の溶液に浸してから、水槽に入れました。

 いわゆる“検疫”ですが、タニシは水槽のお掃除要員として働くだけでなく、キンギョたちの生き餌にもなるので、食べても平気なようにきちんとしておかないと、キンギョがカラダを壊すので、要注意なんです。田んぼから拾ってきた直後のタニシは、あまりに野性味が強すぎて、ペットである我が家のキンギョたちにはアクが強すぎるんですね。

 腰の痛みをこらえて、田んぼにはいつくばってタニシを111匹ゲットしてきました。111匹いるとは言え、いずれはキンギョたちに食べつくされてしまうだろうけれど、少なくとも、来年の今頃までは、なんとか全滅を避けてほしいと願ってます。

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2014年8月 8日 (金)

なんか歯切れ悪い話でごめんなさい

 フルートのレッスンに行ってきました。ただし、これは山籠もり直前のレッスンの話です、あしからず。

 ふふふ、実は今回、たっぷりと練習できたんですよぉ~。いつもいつも練習不足で、レッスンにも遅刻気味な私ですが、今回は普段の10倍近い時間を費やして、練習三昧をしてから、定刻よりも少し早目にお教室に向かいました。

 少し早めにお教室に入ったせいか、久しぶりに姉様のレッスンを聴講。ううむ、私なんかよりもずっと難しいエチュードをやってらっしゃる(当たり前)。それにしても、たかがレッスンとは言え、先生とのデュエットは、かっこいいなあ~。ほぼミスブロー無しじゃん。我が身と比べると、ほんと、信じられません(私は当然、ミスばかりです)。

 ロングトーン練習も、久しぶりに三人でやりましたが、実にバッチリです。…って事は、以前バッチリでなかった理由は…私…ですか? ですよね(笑)。

 とにかく、私が加わってもロングトーン練習がバッチリになるほど、私も上達したというわけです。

 さて、エルステ・ユーブンゲンは2番です。バッチリバチバチと練習してきました。暗譜もかなりいい感じとなっております。2番を今回であげて、山に籠ったら、新曲にチャレンジするつもりで、今回で合格する気まんまんで臨みましたが…不合格になっちゃいました。と言うのも、いきなり曲の出だしで自分を見失いました(涙)。最初の四小節、ボロボロ。そりゃあダメだね。また次回も2番となりました、残念。

 暗記していないけれど、3番も合わせみました。前回も間違えた箇所を今回も間違えました。中音域で吹かなければいけない箇所を、ついついうっかり低音域で吹いてしまうというミスです。だめだな~。

 プチ・エチュードは5番ですが…実はこの曲、あんまり練習してません。いやあ、練習時間のほとんどをエルステ・ユーブンゲンの暗記に使っちゃったもので…。それでも全くしなかったわけじゃないですが…。「スラーはきちんと吹いてね」「中音レの指遣いに注意」「音型の違いを明確にしてください」と、割といつも言われることを言われました。へへ、ダメだな。

 さて今回の雑談は「ところで、吹奏楽コンクールはどうだったの?」という話題でした。はい、今年も残念賞だったわけです。先生からは、コンクールの審査の裏側の話などを聞いて(先生、昔はコンクールの審査員の常連さんだったんです)、色々と勝ち上がるヒントをいただいたのですが、それを実行するのはなかなか難しいですね。特に私は顧問と言っても、コーチではないわけで、主な役割は“引率責任者”ですからね。実際の指導をしているわけじゃないのですから。だからと言って、この事をコーチに伝えるのも…結構キツいなあ。

 まあ、吹奏楽のコンクールの結果と言うのは、子どもたちでなく(H先生いわく)指導者の仕事に対して付けられるものですからね。だからこそ、残念賞という結果は、子どもたちには酷なんです。

 もっとも、それは吹奏楽に限らず、ガッコの部活の試合というのは、多かれ少なかれ、そういう側面があるわけなので、だからこそ、結果って指導者次第なんですよ。指導者次第だからと言って、それをプロの指導者でもない(指導者としてはアマチュアでしかない)ガッコのセンセに責任として背負わせるというのも、なんか変な話です。変な話に変な話を掛け合わせるのが日本の教育界とか音楽会とかスポーツ界とかの現状って奴で、なんか歯切れが悪くてごめんなさい。

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2014年8月 7日 (木)

さて、ブログを再開いたします

 山籠もりから帰って参りました。

 ブログをしばらく休んでしまいました。以前、ブログを休んだ時は…私が緊急入院をした時じゃなかったかな? まあ、あれは仕方のない事ですので、ご勘弁いただくとして、本来なら、今回のような前もって分かっている時は、事前にブログ記事を書きためておいて、それを予約アップロードで投稿するというやり方を今までは取っていました。今回も、そのつもりでいたのですが、なにしろ最近はめっちゃ忙しいので、ブログ記事のネタはあるけれど、それを記事に書き上げている時間がないため、今回は事前に記事を書きためておくことができずに、ブログを休止せざるをえませんでした。

 いやあ、ほんと、最近は、自分のブログの記事を書いて、コメントにお返事をするので精一杯なんです。ああ、忙しい(涙)。

 さて、言い訳はこれくらいにして… 『山籠もりとはなんぞや?』と思われた方もいらしゃると思いますが、実は吹奏楽部の夏合宿の引率をしてきました。はい、これでも一応、吹奏楽部の顧問なんです、私。まあ、あくまでも顧問であって、コーチではないので、指導にはノータッチで、合宿だとか演奏会だとかコンサートだとかの時に引率に出向いて、行った先での責任って奴を取るという仕事でございます。

 まあ、本来は、コンクールの地区予選を勝ち抜いて、県大会で勝ち進むために強化練習を行う…という日程で組んでいる合宿なんですが、創部以来、常にコンクールでは残念賞なので、この時期に合宿をやる意味があるのか…と真剣に悩む私でした。

 まあ、結果はともかく、気持ちは常に上昇志向で予定を立てるわけですから、悩んじゃいけんないんだろうなあ…とも思います。で、とにかく合宿に行って参りました。

 行った先は、富士山のそばの山中湖。湖の向こう岸には自衛隊の演習場があって、毎日ドカンドカンと大砲の咆哮を聞いてました。

 いやあ、山中湖、暑い。もしかすると、湘南の方が涼しいかも。昼間の日差しの中が暑いのはもちろん、室内にいても(冷房はありません)カラダから水分が抜けていくのが実感できる暑さでした。室内よりも木陰の方が涼しかったです。その木陰にそよ風が吹けば、なかなか良いのですが…それでもカラダからガンガン水分が抜けていきます。

 おそらく気温で比べれば、山中湖よりも、やっぱり湘南地方の方が暑いだろうけれど、湘南地方なら、たいていの建物が冷暖房完備だから、外にいれば話は別だけれど、室内にいる限りは、山中湖よりもずっと快適。日中はもちろんだけれど、特に夜は…大きく違います。

 昔は“高原で避暑”というのがあったけれど、21世紀の現在、それはどうなんでしょうね? 涼しいイメージの高原よりも、灼熱のイメージの海浜の方が、実際は過ごしやすいんじゃないかと思います。

 暑さにも閉口したけれど、一番つらかったのは食事。だいたい、高原地域の合宿所(つまり団体さんが泊まれる民宿)と言うのは、大学生のサークルの合宿というのをターゲットにしているのでしょう。食事のテーマが“安い”“脂っこい”“白米たっぷり”なんですね。まあ、大学生は、夜は部屋で宴会をするわけだから、一日の必要な栄養はそっちで取るから、食事はとりあえず言い訳程度に出しておけばいいやという発想なんだろうけれど、とにかく貧食。食べていると、何となく悲しくなるような食事でした。胃袋は満腹になるけれど、心は満たされない…そんな悲しい食事でした。

 “食事なんて満腹にさえなればいい”では悲しすぎます。でも、安い宿賃ではロクな食事が提供できないのも当たり前。そして、部活の合宿では費用をかけられないのも事実。となると、こんな食事でも仕方ないのだろうけれど、食事って“仕方がない”ではいけない部分じゃないかと思います。

 少なくとも、人生を半世紀以上も生きてきたカラダには、つらい食事でした。ああ、精神的には拷問でしたよ(涙)。

 で、肝心のフルート練習の方は、かなりバッチリやってきました。吹奏楽部が合奏練習の時は、練習につきあって(見学ですが)いますが、パート練習で散り散りになった時は、私は自分の練習をする事にしてました。

 もっとも、宿舎の中は手狭だったので、私は自分の練習のために、フルートと譜面台を持って、山口湖畔に出かけて、戸外で練習してました。

 直射日光を避けるために、ちょっとした森の中に入って、森を渡るそよ風に吹かれながら、霊峰富士を仰ぎ見ながら、遠くの自衛隊演習場で轟音とともに舞い上がる白煙を見ながら、じっくり練習をしてきました。

 気分は良いのですが、水分補給をしながらでも、2時間が限界ですね。2時間練習をするとグッタリします。普段の(快適な環境で行っている)自宅練習なら、2時間ぐらいは屁の河童なんですが…いくら木陰とは言え、戸外練習は、じわじわと暑さにやられるようです。んもー、体力ないんだから(涙)。

 そんなわけで、3日間、フルートの練習をたっぷりやってきました…全部で6時間程度ですが(笑)。ちなみに、吹奏楽部の子たちは、私と同じだけのパート練習をした上で、さらに6時間程度の合奏練習をしていますから、頑張ったと思います。若さって偉大ですね。

 しかし、温泉地帯でフルートを吹いてきたので、フルートの錆びがかなり進行したんだろうなあと思うと、なんか残念な気分です。

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2014年8月 4日 (月)

苦渋の決断ですが、しばらくブログを休みます

 ブログのネタなら、売るほどあるけれど、ブログ記事を書いている時間と体力が無くなってしまったので、やむをえず、8月6日(水)までブログの更新をお休みします。うむ、残念。再開の予定は7日の木曜日という事でよろしくお願いします。

 実はこの8月4日(月)から6日(水)まで、山籠もりをします。例年、そんな時は、書き溜めしておいたストック記事をアップしているのですが、今年はとても書き溜めをしている余裕がありませんでした(日々、自転車操業だったわけです)。小ネタの記事でも書いて…とも思いましたが、ネタはあっても、体力的にちょっと無理。まあ、体調も万全とも言えませんし…。そこで、やむをえず、2日間ほどですが、お休みをいただく事にしました。あしからず。

 籠もった山にネット環境があるかどうかは分かりません。まあ、たとえあったとしても、パソコンを持ち込まないので、iPhoneで日々のブログのチェックぐらいはできますが、とてもとても記事を書いている余裕がありません。と言うわけで、今回のブログ休業の件、なにとぞ多めに見てやってください。

 ちなみに、山籠もりをして何をするのか…ですが、フルートの練習をしてきます。みっちりやってきます。まあ、たった3日間、みっちりやったからと言って、急にフルートの腕前が上がるとは思えませんが、まあ頑張ってきますよ。

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2014年8月 3日 (日)

テレビ番組やテレビ視聴について思う事

 体重、計り忘れました。すんません。さっそくエッセイに入ります。

 近年、テレビの視聴率が下がってきているそうですね。つまり、テレビを見る人が減っているわけで、それに伴って、CM広告料で経営している民放テレビ局の収入が減ってきているそうです。

 そのあおりを受けて、テレビ局で働く方々のお給料が下がってしまって大変なんだそうですが、私に言わせれば、今までが高給過ぎたのですから、そんなに大騒ぎをする事ではないと思います。減った減ったと騒いでいる今だって、世間の普通の会社員と比べたら、十分すぎるほどの高給取りなんですから。

 と言うわけで、テレビ局の職員の方々にはあまり同情しない私ですが、テレビ局に出入りしていた業者の方や下請け会社の方々の中には、契約を打ち切られたり、仕事量が減ったり、支払が渋られるようになったり…と色々とコストダウンのしわ寄せの煽りを受けて、廃業せざるをえなくなったり、失業したり、そこまでいかなくても収入が極端に減ってしまったりした方々も大勢いらっしゃるわけで、そういう方々については、深く同情している私です。

 大手による下請けイジメと言うのは、いつの時代でも、どんな業界にもあるモノとは言え、相手の立場の弱さを突いて、無理難題を吹っ掛けると言うのは、端から見ていて、あまり気分のいいモノではないです。下請けの人たちにも家族がいて生活があるわけだからね。できれば、お手柔らかにお願いしたいものです。

 まあ、それはさておき、それらすべての元凶は『テレビの視聴率が下がってしまった』からですね。テレビ番組が以前のように大勢の人たちに見られていたら、そんな事にはならなかったわけです。

 民放テレビ局の番組を見るのに、テマもかからなければ、オカネもかかりません。ただ、テレビにスイッチを入れて、チャンネルを合わせるだけで、見れます。それは今も10年前も30年前も変わりません。なのに、昔はみんなテレビを見てくれたのに、なぜ今は見てくれなくなったのか? そこが問題でしょうね。

 私はテレビを見る人です。忙しい忙しいと言いながら、結構見てます。毎日の簡便な娯楽として、2~3時間か、もっと見てます。だって、いわゆる“テレビっ子世代”ですからね。テレビ大好きなんですよ。

 そんな私からすれど『テレビの視聴率が下がった』と聞けば…そりゃあそうだよね、以前と比べて、テレビ番組がつまらなくなったもんなあ…って思います。

 テレビなんて、自宅で無料で見られるものです。面白ければ見るし、つまらなければ見ないだけです。それはテレビっ子世代である私だってそうです。面白い番組は見るけれど、つまらないモノは見ません。つまらない番組ばかりになれば、どんどん見なくなります。見る人が減れば、当然、視聴率だって悪くなるでしょ? つまりそういう事なんですよ。

 テレビ局で、番組を作ったり、番組を編成している人って、きちんとテレビを見ているのかな? って思います。たぶん、見ていないんじゃないかな? きちんと毎日テレビを見ていたら、あんな番組は作らないだろうし、あんな番組編成にはしないだろうなあって思うもの。

 具体例を出しましょう。

 例えば、バラエティー番組の、番組冒頭部とか、CMに入る前にちょっとした時間に、その番組のハイライト的な部分を見せるでしょ? で、その時「この後、驚きのゲストが!」とか言いながら、そのゲストの姿を映しちゃったり、「この後、衝撃の事実が!」とか言いながら、その衝撃のシーンが流れちゃったり…。あれって、推理小説の合間合間に「犯人は××です」って書き込むようなモノで、あれを見ちゃうと白けるんだよね。だから、私は、その手のシーンがあって、この先の展開が見えちゃうと「もういいや」と思って、その番組を見るのを止めます。だって時間がモッタイナイじゃない? それに、ああいうのって、なんかテレビ局のスタッフに馬鹿にされたような気がして、イヤなんですね。

 確かにCMって奴は、番組にとっては鬼門です。CMになったら、別の局にチャンネルを替えちゃう(いわゆるザッピング)でしょうから、なるべくCM後も同じ番組を見続けてほしいので、色々と苦労して、興味をつなぎとめようとしているんだろうけれど、だからと言って、あれはないでしょ? 逆効果じゃんって思うわけです。

 視聴者は番組を見たいのであって、CMを見たいわけではないのです。でも、CMを見せなければいけないのがテレビ局の仕事だとしたら、CMをどう見せるか、そこに知恵をしぼるべきじゃないのかな?

 同じように、バラエティ番組を見ていて「馬鹿にされているなあ」って感じるのは、雛壇タレントさんたちの存在です。特にVTRで番組が進行するような番組だと、VTRとVTRの間に雛壇タレントさんを映して、彼らの感想を聞いたり、VTRの最中もワイプで雛壇タレントさんの表情を抜きだして彼らの反応を映していたりするけれど、あれって、テレビ局のスタッフに「ああいう感想を持ちなさい」とか「こう反応しなさい」とか示されているようで、とってもイヤ。押しつけがましいし、番組の中身が薄く感じます。もちろん、VTRの合間にメインの解説者なり司会者の方が解説をしてくれるのはありがたいけれど、雛壇タレントさんたちの感想はいらないです。ましてや、雛壇タレントさんたちの悪ふざけなんて、うへ~って思うだけです。

 テレビドラマも、ドラマを見せたいのか、タレントさんを見せたいのか、中途半端なモノが多くて、ちょっとウンザリです。ドラマを見せたいなら、有名なタレントさんなんかいらないから、演技派の俳優を揃えて、ビシっとドラマ制作して欲しいし、タレントさんを見せたいなら、ドラマの筋書きなんてどうでもいいから、そのタレントさんの様々な表情をたっぷりと見せてほしいです。

 タレントさんにきちんとしたドラマをやらせるのが、今の流行りなんだろうけれど、それは無理な話でしょ? きちんと演技の勉強をして経験を積んだプロの俳優さんと、ただのテレビタレントさんでは、その実力は雲泥の差じゃないの? 

 なまじ素人に毛の生えたようなタレントさんをドラマに起用するから、ドラマそのものがつまらなくなってしまうし、彼らに無理めの演技を要求するから、せっかくのタレントさんの良い部分が生かされないし…。なんだろうねえ。「虻蜂取らず」というか「角を矯めて牛を殺す」と言うか、結果として、ドラマもタレントさんも、両方の良いところを殺している事になるわけです。おまけに、そんな生ぬるいドラマばかり作っているから、本当のドラマ好きの視聴者たちにあきれられて、映画とか海外の秀作ドラマに逃げられてしまうんだよな。

 歌番組も、昔の歌番組は家族揃って見れたと思うけれど、今の歌番組って若者しか楽しめないラインナップでしょ? そんな狭い年齢層を狙っているのに、視聴率もへったくれもないと思うし、私なんかは、とても歌番組を見る気持ちにはなれないよね。

 ニュース番組は、反日的な番組ばかりで、政府やアメリカに常に反対しケチをつけ、皇室を軽んじているのが見え見えでイヤです。別に番組の主張が右翼でも左翼でも良いのですが、自国を貶め、若い人のやる気をそぐようなテレビ番組はいりません。 そんなモノ、誰が見るんですか? ニュース番組なら、中立な立場で事実を伝えてほしいわけで、テレビ局の反日的な意見を、アナウンサーに語らせるのは止めてほしいなあって思います。

 昔は似非インテリが幅を利かし、そういう人ってへそ曲がりだから、反日自虐報道が受けたから、そういうスタイルでも良かったんだろうけれど、今はそういう自国を貶める報道って、かっこ悪いって事に気づかないのかな? 妙に愛国的なモノも、どーかと思うけれど、反日的で、国益に反するような報道なんて見たくないよ。なるべく中立公正な立場で報道してほしいものだと思います。

 さらに言える事は、我々視聴者の、テレビを見るスタイルが変わったという事も、視聴率の低下につながっているんだろうなあって思います。

 昔は、テレビ番組って、一期一会の部分があったら、ちょっと時間の隙間にテレビのスイッチを入れて、ダラダラと言うか、仕方なしにと言うか、とりあえず“今放送している番組を見る”というスタイルでした。その番組が、たとえつまらなくても『そのうち、面白くなるかもしれない』と思って見ていたり、そのうちお目当てのスターが出てくるだろうから、それまで我慢して見ていたり、他に見るものもないので仕方なしに見ていたり、とにかく寂しいから、誰も見ていないけれど、テレビをつけておいたり…なんてね。

 でも、今は、HDR(ハードディスクレコーダー)が普及して、ひとまず見たい番組は録画しておいて、あとで見るのが普通になったと思います。なぜなら、このやり方なら、CMをスキップして番組に集中して見る事ができるし、裏番組だって録画しておけば見れるし、雛壇タレントさんの馬鹿騒ぎを飛ばせるし、早朝や深夜の番組だって見ることができるし、新番組だけれど、今すぐに見るかどうかは決められないので、しばらく録画して溜めておいて、評判が良ければ見るし、悪ければ見ずに削除すればいいし…なんて感じでしょ?

 さらにケーブルテレビやBS放送やCS放送も普及して、いわゆる“地上波”以外のテレビ局もたくさん増え、見たい番組も増えました。地上波では放送されない海外ドラマにも面白いものはたくさんあります。地上波で中継してくれないマイナースポーツの試合だって見たいです。昔々に放送された過去の名番組を再放送してくれるのも、その手の局だったりします。

 映画もビデオレンタル店から借りてくれば、旧作ならいつでも見れます。ヒデオオンデマンドだってあります。当然、それらで映画を見ている時間は、テレビは見ていても、テレビ番組は見ていないわけです。

 さらにゲームをするためにテレビを使えば、その時間はテレビ番組は見ていません。最近では、テレビでネットも見れるそうですね。そうなると、ますますテレビ番組を見ている時間が減ります。

 そう考えると、みんな昔ほどテレビを見なくなってきたわけで、視聴率が下がるのも仕方のない話かもしれません。

 その一方で『あまちゃん』や『花子とアン』は高視聴率なわけだし、例年視聴率が悪い悪いと言われている大河ドラマも、今年はなかなか視聴率が良いわけでしょ? 民放だって『半沢直樹』や『リーガル・ハイ』とかは高視聴率だったわけで、こんな時代でも、テレビ局がきちんと面白いモノを作れば、みんな見るわけよ。

 つまり、視聴率が下がってきたのは事実だけれど、それは時代が変わったから、そうならざるをえなくなった部分があるわけで、あくまでも構造的な変化がもたらした結果なんだと思います。

 簡単に言っちゃえば、昔はNHKと在京5局の民放で分け合ってきたテレビ視聴者を、今では地上波のテレビ局以外でも、ケーブルテレビやBS放送CS放送、レンタルビデオにゲームにインターネットなどと、分け合っているのだから、一つ一つのテレビ番組/テレビ局の視聴率が下がっているのも当たり前と行っちゃあ当たり前の話なんです。

 結局、視聴率は下がらざるを得ないのだから、昔のビジネスモデルである、広告収入だけに頼ったテレビ局経営では、今後は難しいでしょうね。かと言って、NHKのような、テレビという機械が家庭にあったら、問答無用で受信料徴収というやり方も、理不尽だと思います。

 素直に、視聴者とテレビ局が契約を結び、視聴者はテレビ局に契約料を支払ってテレビ番組を見るというスタイルにすれば、問題ないんじゃないかな? そうすれば、テレビ局は視聴率から自由になれるわけだし、個性を打ち出して他局との差別化を図れば、固定客だって獲得できるわけだしね。

 まあ、どちらにしても、テレビ局が殿様商売ができる時代は終わったという事だと思います。ラジオ局が今に生き残っているように、テレビ局も自分たちの立ち位置をしっかり見定めて、落ち着くべきポジションに落ち着くべきだろうと思います。

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2014年8月 2日 (土)

新しい仲間を入れました

 我が家の水槽の牢名主(笑)だったチビが星になってしまいました。残ったドジョウはラズ一匹だけです。

 ドジョウって愛情深い生き物で、仲間の体調が悪くなると、みんなで心配して寄り添ったり(たぶん励ましているのでしょう)、治療のために隔離すると、みんなで「どこに行った?」と探し回ったり(だから、隔離水槽は、本来の水槽のすぐそばに置いて安心させないといけません)、仲間が死んでしまうと、寂しさのあまりに、大暴れをしたり、自殺をしたりします。それくらいにドジョウは仲間に対する愛情が深い生き物なんです。

 だから、チビが星になんて、ラズの事が心配になりました。だって、この二匹、実に仲がよかったわけですから、ほんと、心配でした。

 ですから、私、すぐに動きました。

 チビが星になったその日、行きつけの金魚屋に行きました。以前なら、この店はドジョウ類を多種多量に用意していたのですが、今では金魚がほんの数匹いるだけで、緋ドジョウどころか、ドジョウそのものがいません。もう仕入れていないそうです。

 ここ以外に地元には真面目な金魚屋はありません(ここも真面目とは言い切れなくなりましたが…)。以前は隣町に立派な金魚屋が複数あったのですが、いずれもお店をたたんでいます。

 さあ、どうしましょう? 地元のリアルな店で買えないなら、ネット通販?

 ちょっと不安があったものの、ネットで検索してみました。やはりネットで金魚を始めとする生体たちが売られていましたが、緋ドジョウは見つけられませんでした。ネットでも買えない? ええ? って気分です。ちなみに食用のドジョウは売ってましたが、単位は“Kg”でした。ドジョウ1Kgと言えば…百匹前後になるわけで、そんな大量のドジョウなんて、私には飼えません。

 で、色々と考えてみたところ、反対側の隣町の熱帯魚屋に、もしかすると緋ドジョウがいるかもしれないと思って、さっそく行ってみましたところ…やはりいませんでした。

 そこの店主の話では「最近は、問屋でも緋ドジョウは見かけませんよ」との事です。つまた、今現在、日本全国規模で緋ドジョウが品切れ状態って事になるみたいです。ええ? だからネットでも緋ドジョウの販売がないのか?

 一縷の望みを託して、金魚もちょっとだけ売っている犬猫屋に行きました。やっぱり緋ドジョウは売っていませんでしたが、食用のマドジョウが売っていました。1匹190円。本来、マドジョウは1Kgで500円くらいで売られています(1匹5円程度。もちろん食用)ので、1匹190円ってのは、かなり高いけど、文句言っても仕方ないし、種類は違うけれど、ラズにはドジョウ仲間が必要だから、この店にいるありったけのマドジョウを買う事にしました…で、そのありったけってのが、2匹でした。ううむ、残念。

 マドジョウ2匹に合わせて、イシマキガイ10匹を合わせて購入。500円でしたから、1匹50円ですね。私が元気なら、近所の農家さんにお願いして、田んぼのタニシをいただいてくるのですが、今の私は腰が痛くて、とても田んぼに這いつくばってタニシの採集はできないので仕方ありません。

 元気になったらタニシを採集するとして、それまではイシマキガイを補充して、水槽のお掃除を強化したいと思いました。

 というわけで、マドジョウ2匹とイシマキガイ10匹が我が家の水槽にやってきました。ちなみに、イシマキガイはもちろん、マドジョウにも名前はつけていません。と言うのも、個体識別が今のところ不可能だからです。それぞれ個体識別が可能になれば、名前をつけてあげたいと思ってます。

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2014年8月 1日 (金)

やっぱり、プロとアマじゃあ、次元が違うんだよね

 フルートのレッスンに行ってきました。

 最近、少しだけですが“脱力”というのが分かってきたみたいで、実にロングトーンはバッチリです。あんまりバッチリですから、ついつい気を抜いてフルートを吹いていると、時折、とんでもない音を出してしまいます。フルートって、自分で音程を作る楽器なのに、ボケっとしていて、そこんとこをなおざりにしちゃうと、ついつい濁った音を出して、自分でビックリしたりします。緊張でガチガチになる必要はないにせよ、気を抜きすぎる事の無いようにしないといけませんね。

 で、エルステ・ユーブンゲンは2番と3番です。もちろん、暗記はできておりません(えっへん)。いやいや、一応、家ではかなり練習してきたのですが、暗記できませんでした。先生は「暗記をしてこなくていいんだよ。ただ、たくさん練習してきて欲しいんです。で、たくさん練習をしてくると、自然と暗記しちゃうものだから、暗記しないとダメって言っているだけで、暗記が目的ではなくて、たくさん練習してくることが目的だから、暗記しちゃうくらいに、たくさん練習してきてね」との事です。つまり「お前さん、まだまだ練習不足!」ってわけです。

 さーせん。

 2番も3番も、ミスなくほぼ完璧に吹けるんだけれどなあ…。

 プチ・エチュードは5番です。レッスン初回でございます。あっちこっちミスはありましたが、ひとまず最後までなんとか通りました(エライエライ)。「悪くはないんだけれどなあ…もう少し、フレーズのなんたるかを考えてよ」との事でした。アルテを吹いていた頃なら、初回の練習でこれくらい吹けていたら、大絶賛だったんだけれどな。先生の誉める基準もアルテが終わったという事で、少しばかり高くなったみたいです。

 フレーズのなんたるか…タンギングとかスラーはもちろん、強弱とかブレスのタイミングとかブレスに要する時間とか音のメリハリとか音尾の抜きとか…そういう細々とした事らしいです。ミスなく吹ければいいってわけじゃないみたいです(って、ブローミスもあれこれしましたが:汗)。

 と言うわけで、今回はエルステ・ユーブンゲンもプチ・エチュードも次回に乞ご期待となりました。

 さて、今回の雑談。

 レッスンが終了したのは夜の8時過ぎだったのですが、先生が「これから某所で“合わせ”があるんだよね」と言い出しました。なんでも、この週末のリサイタルのために、ピアニストさんと“合わせ”をこれからやるんだそうです。お互い忙しいので、それぞれの仕事が終わってじゃないと、リサイタルの“合わせ”ができないんだそうです。

 「今日なんかは、まだ早い方だね。ひどい時なんかは、11時ぐらいから始めて、午前様になっちゃう事だって、ザラにあるからね」との事でした。仕事のスケジュールの合間に、別の仕事の打ち合わせとか合わせとかするなら、そうならざるをえないでしょうね。

 「まあ、音楽家の家って、たいてい完全防音だから、そんな事ができるんだけれどね」って、そりゃあそうでしょうね。

 それにしても夜が遅くて大変ですね…と言ったら、夜はいくら遅くてもいいけれど、朝早いのは困るって言ってました。まあ、音楽家の方々って、昼から夕が一番活発に働かないといけない人たちですから、我々と比べると、1/3日ぐらいタイムスケジュールが後ろにズレているんだろうなあ。案の定、先生も午前中は苦手なんだそうです。

 さて、本番前に、合わせとか練習とかって、どれくらいの回数やるんですかと尋ねてみました。

 「練習? しないよ。どんな曲でも即座に吹けるのがプロの最低基準なんだよ」との事でした。「ただ、曲の解釈とか演奏のタイミングとか曲のテンポとかは、事前に合わせておかないといけないし、当日は当日で、会場の響きとか気温や湿度や季節とかを考えて、どう吹くかを調整はするよ」との事でした。

 つまり、本番に向けて、練習はしない。打ち合わせを含めて“合わせ”を1回程度、当日のゲネプロを1回(だいたい本番通りに、一度通すだけなんだそうです)、そして本番。これだけなんだそうです。

 「そりゃあ、丁寧に打ち合わせをして、練習も丁寧にやれればいいけれど、お互い忙しいし、1~2回合わせて、ちゃんと演奏できなきゃ、プロとは言えないしね」との事なんだそうです。

 やっぱり、プロとアマチュアでは、次元って奴が違うね。当たり前か。

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