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2014年6月19日 (木)

ベートーヴェンはなぜ有名なのか?(そして、ヴェルディはなぜ有名ではないのか?)

 「クラシック音楽の作曲家を1名あげなさい」という質問があったとします。皆さんは、何と答えるでしょうか?

 まず、ベートーヴェンでしょうね。それと、モーツァルト。バッハ。この三人で回答の大半を占めるでしょう。残りは、チャイコフスキー、ショパン、ブラームス、シューベルトあたりになるかな? さらにグッと少なくなるでしょうが、ヴィヴァルディとか、ヘンデルとか、シューマンとか、ヨハン・シュトラウス2世とか、ラフマニノフとか、マーラーとかの名前も出てくるかもしれません。もしかすると、ビゼーとか、ワーグナーとか、スーザとか、ドビュッシーとかフォーレの名前も上がるかもしれません。

 でも、ヴェルディの名前をあげる人はどれだけいるでしょうか? プッチーニは? ロッシーニは? ましてや、トスティとか、ベッリーニとかの名前をまずあげる人は皆無でしょうね。

 なぜそうなるのか? それは“我々がいつどこでクラシック音楽について学んだか”…って事と関係するでしょうね。

 多くの日本人にとって、クラシック作曲家について学んだのは、学校の音楽の時間でしょうし、それも壁に貼ってあった“作曲家の肖像画”とか“音楽史年表”に書かれていた作曲家の名前じゃないでしょうか? そして、それらは作曲家たちのキャッチフレーズと共に暗記されていたりします。

 例えば“楽聖”と言えばベートーヴェンでしょ? “神童”と言えばモーツァルト。“音楽の父”がバッハで、“音楽の母”がヘンデル。“ワルツ王”がヨハン・シュトラウス2世で、“歌曲王”がシューベルト。“ピアノの詩人”がショパンですね。

 では、ヴェルディのキャッチフレーズはなんでしたっけ? “歌劇王”…かなって思ったりしますが、実は“歌劇王”または“楽劇王”はワーグナーのキャッチフレーズだったりします。プッチーニにはキャッチフレーズはありましたっけ?

 実はこの二人、キャッチフレーズどころか、学校の音楽室に、肖像画が貼られていなかったり(一応、肖像画セットの中にはあるようですが、スペースの都合上、貼られる作曲家と貼られない作曲家があるわけです)、音楽史の年表にも記載されていなかったり、記載されていても、小さな字でしか載っていなかったりします。

 二人とも大作曲家なのに…。

 おそらく、その理由は、ここが日本だからでしょう。そして、この二人が日本人受けしない作曲家だからでしょう。

 彼らが日本人受けしない理由の一つは、オペラ作曲家だという事です。それもオペラしか書いていない点が、全く受けない原因の一つです。例えオペラ作曲家であっても、モーツァルトやビゼーは、オペラ以外にも有名な曲を書いてます。

 また、ワーグナーはオペラしか書いてませんが、彼はドイツ系の作曲家です。オペラしか書かず、ドイツ系ではない作曲家…これが日本人受けしない理由なんだと思います。

 オペラしか書かず、ドイツ系ではない作曲家…ヴェルディやプッチーニ以外にも、ロッシーニやオッフェンバック、ドニゼッティにベッリーニなどもそうです。

 つまり、日本人にとってのクラシック音楽とは『器楽曲』であり『19世紀前後のドイツ系の民族音楽』なんです。だから、たとえクラシック音楽でも、そこから外れる作曲家の音楽は、マイナーな扱いになるんです。

 これが、ベートーヴェンは有名だけど、ヴェルディが有名ではない理由…だと私は思います。

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コメント

おはようございます。

> 「クラシック音楽の作曲家を1名あげなさい」

こちらもやはりベートーベン、と答えるとおもいます。

http://www.hfukuda.info/review/review0011.htm
「大正デモクラシーの時代」に「ロマン・ロランによって描かれたベートーヴェン像に瞬く間に魅了され」た、とあります。
ある時期まではロマン・ロランの影響は大きかったのでしょう。こちらもロマン・ロランによる作品の解説(生涯の本ではありません)を読んだことがあります。
ベートーベンへの関心は、よく言われていることですが、一つのモチーフの展開が面白いです。「「生」に対する意味づけをしてくれる存在」、といわれてもピンときません。

ヴェルディよりプッチーニのオペラのほうがなじみやすい、というか聴いています。
アイーダは凱旋行進曲はメチャ有名ですが、後半のストーリー展開はいまだに???です。

ベートーヴェン・・・・超有名ですよね。知らない人はいないってくらい有名ですよね。
楽聖と呼ばれている、とか、耳が聞こえなくなったとか、ドラマチックに習いました。音楽室の肖像画でも一番目立ってました。そのころはマインドコントロールにかかったかのように好きだったのですが、大人になってから好きではなくなりました。まあ嫌いってほどでもないけど、なんだか音が耳につくし、味が濃すぎてくどいというか・・・。
第九のソプラノも歌いましたけど、歌い手に思いやりがないというか、押しつけがましいというか、おおげさというか・・・、人間性がまるさがないのを音に感じてしまったとき、ベートーヴェンさんのことはどうでもよくなりました。以上、超個人的感想なのでお気にさわったらごめんなさい。
話がそれますし、ちょっとおおげさになるかもしれませんが、すとんさんが学校関係の方とのことなので、私の戯れ言もうけとめていただけるかな、と思って申し上げますが、学校教育の押しつけ力って、ほんとうにおそろしいですね。個人的な好みの方向まで決めてしまわれても、そのときはまったく気づかないです。白紙で習うことの恐ろしさだと思います。私自身、自分にとってほんとうに大切な光るものや人を見つけられたのは、年齢的にも心理的にも、自分自身が学校教育の影響からうーんと離れた薄まったころだったなあ、と最近になってつくづく思います。学校教育とマスコミはこわいなあ、と思います。

tetsuさん

 オペラにストーリーを求めちゃいけません(笑)。ストーリーなんて、歌の、舞台セットの一つみたいなもんです。

 ベートーヴェンは、なんだかんだ言って外せません。私も、結構好きだったりします。普通に好きすぎて「好きです」って言えないレベルで好きです(笑)。

だりあさん

>学校教育とマスコミはこわいなあ、と思います。

 よく「韓国や中国では、反日教育が行われている」という報道がテレビやネットで言われていますが、何を隠そう、一番激しく反日教育を行っているのは、我が国日本だったりします。だから、日本の学校を卒業した人は、日本がキライになり、日本という国を恥ずかしく思い、日本人であることを卑下するようになります。

 ほんと、学校教育って怖いなあって思います。日○組の“日”は“反日”の“日”だと思いますよ、ほんと。

 日本という国をダメにするには、日本の若者をダメにすればよい…素晴らしい戦略だと思います、ほんと、マジでね。

>第九のソプラノも歌いましたけど、歌い手に思いやりがないというか、押しつけがましいというか、おおげさというか・・・、

 それはテノールパートも一緒ですが、私が思うに、ベートーヴェンはコミ障ですから、他人と関わるのが苦手で、それゆえに、歌手の気持ちとか生理とかが、全然分からなかったので、ピアノ曲やヴァイオリン曲を書く感じで、合唱曲を書いちゃったんだと思います。

>人間性がまるさがないのを音に感じてしまったとき、

 丸さと言うか、優しさとか包容力とか、そんなモンだと思います。とにかく、音楽家としては、誰もが認める天才ですが、人間としては、いかがなモノだったんでしょうね。まあ、それも含めての“天才”だから、それはそれでいいのか。

ブラバンをやっていた高校時代、ヴェルディの「運命の力」序曲のかっこ
よさにしびれたことがあります。弦楽器なしの編成でもじゅうぶんに迫力
がありました。

そう言えば、去年は、ワーグナーとヴェルディの生誕200年祭でしたね。

Yokusiaさん

 ヴェルディの「運命の力序曲」はよく吹奏楽版で聞きます。コンクールなどでも、予選会場で聞くことがあります。管楽器が活躍する派手な曲ですね。実はオペラ自体は、ヴェルディの作品の中では不人気なもので、序曲とソプラノのアリアが単独で演奏されるくらいで、オペラ全体が演奏される事はあまりないんですね。

 それはともかく、この序曲、ヴェルディが書いたオペラの序曲の中では、例外的に長いんですね。なにしろヴェルディは歌の作曲家ですから、良いメロディーは全部歌にしちゃう人ですから、器楽曲には力が入らない人だけれど、この時は色々とあったようで、オーケストラ曲である序曲に気合を入れて書いてしまったようです。

 きっとヴェルディはもう少し早く、そしてドイツに生まれていたら、ベートーヴェンを継ぐ交響曲の作曲家になっていたかもしれないなあっと思わないでもないです。

>そう言えば、去年は、ワーグナーとヴェルディの生誕200年祭でしたね。

 そうでしたね、この二人の天才、同じ年に生まれているんですよ。ちなみに、バッハとヘンデルも同じ年じゃなかったかな? さらに言えば、バッハとヘンデルは、同じ目医者にかかっていたと思いますよ。で、二人とも目の手術の失敗で死んだんじゃなかったっけ?

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