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2014年5月 7日 (水)

人はなぜ舞台に立つと緊張するのか?

 歌であれ、楽器であれ、音楽は時間芸術ですから、当然、学んだ成果を披露するとなると、人前での演奏という形を取る事になります。まあ、我々のようなアマチュアの場合は、門下での発表会や勉強会とか、地域での公募演奏会とか、友人知人を集めてのサロンパーティーとか、まあその手のモンです。

 中には、人前で自分の演奏を披露する事に大きな心理的な抵抗を感じて、その手のモノに一切参加しない人もいますが、それも無理からぬ事です。人前で演奏するというのは、実になかなか難儀なものだからです。特にアマチュアの場合は、かなり厳しいですよ。

 なぜ、我々アマチュアが舞台に立つのが難義だと感じるのか…そこには色々な問題点があるでしょうが、一番の問題的は『あがる』事でしょうね。『あがる』のがイヤだから、人前では演奏をしない…多いですね、そういう人。

 では、なぜ舞台に立つとあがるのか、そしてそれを克服するならどうすれば良いのか、考えてみました。

1)舞台経験の少なさ

 日常生活であがる人はいません。いつもと違う世界だから緊張してあがるのです。舞台とは非日常そのものです。非日常だから緊張してあがるのです。まあ、プロは、舞台が日常生活の一部ですけれど、我々アマチュアはどこまで行っても、舞台が日常になる事はありません。しかし、その非日常を日常に近づけていく事はできます。それは、本番をたくさん経験する事。リハーサルをまめに行う事。本番、あるいは本番に近い状況を回数多くする事で、舞台経験の少なさを少しでもカバーしていければ、あがる事も少なくなってくような気がします。

2)圧倒的な練習時間の不足

 「あがる」理由には「失敗したらどうしよう?」という気持ちが常に裏側にあるものです。つまり、本番への不安というか、失敗を恐れる気持ちが「あがる」事につながり、それが舞台を敬遠させる遠因となります。

 要は『失敗しないか』あるいは『失敗を恐れないか』そのどちらかでしか、これを回避する事はできません。我々日本のアマチュアはマジメですから、そのどちらかを選択しろと言われれば、当然「失敗しない、完璧な演奏をしたい」という方向を選択したがるのです。これがマズい選択なんでしょうね。

 失敗しないためには、道は三つしかありません。一つ目は「レベルを落として安全パイで行く」。これはこれでアリですが、少し寂しいですね。

 二つ目は「一所懸命に練習をしてミスなく行く」これが理想ですが、我々アマチュアの場合、本業があります。人生の大半を練習に捧げられるプロやプロ候補生たちとは違います。忙しい生活の合間の隙間時間でしか練習できないのが我々アマチュアですから、これはかなり厳しい選択となります。

 三つ目は「失敗しないためには、最初から参加しない」参加しなければ失敗しませんからね(涙)。

 まあ、三つ目の選択は無しとして(笑)、要は「自分の実力に見合ったモノを熱心に練習して真摯にその結果を受け入れる」しかないわけです。つまり、自分を過大評価しない事。自分を過信しない事。さらに言えば“自分で思っているほどに他人は自分を気にしていない”という事を知るべきです。「あちゃー、大失敗しちゃったよ」と本人が思っていても、他人様は「あれ、おかしいな?」とその時は思っても、その5秒後には、そんな失敗があった事を忘れているものです。人間って、他人の事には大した興味を持たないもの…なんです。

 そういう点では「失敗をしない」ように心掛ける事はもちろん大切だけれど、もっと大切なのは「失敗を恐れない」事であり、「失敗をしても気にしない」タフな心が必要なのかもしれません。

3)専門教育の不足

 ほんのちょっとした知識で回避できる失敗なんて、この世にはたくさんあります。演奏の世界でも同じです。プロはその手のコツを知っています。きちんとした専門教育を受けているわけだし、師匠や同僚などから、この世界を渡っていくための様々なノウハウを学んでいるからです。でも、アマチュアである我々には、その手のものはありません。

 これについては、どうしようもない(笑)。ここはもう開き直るしかない(テヘペロっ!)。

4)あがった時の対処方法を知る

 最後にプロだってあがります。舞台の本番を前にして、程度の差こそあれ、あがらない人なんていません。ただ、プロの場合は、心理的にあがってしまった時の対処方法をそれぞれに身につけているので、なんとかなっているわけです。

 我々には、あがってしまった時に何をすればよいか、分かっているのでしょうか? その対処方法も知らず、あがってしまったら、そのままあがってしまうのに任せて、ドンドン心理的に自分を追いこんでパニックに突入してやしないでしょうか? それじゃあ、心理的な負の連鎖状態です。いいことなんて一つもないですよ。

 おまじないでもなんでいいんです。「これをすれば落ち着く」というものを二つ三つ見つけておくと、舞台であがらずに済むんじゃないでしょうか?

 ちなみに私は、舞台袖で『水を飲む』『体操をする』『音叉でAの音を聞く』の三つをやります。この三つをやる事で、不思議と気分が落ち着くものです。

 「音叉を忘れたら…?」「水が無くなったら…?」 大丈夫です。そういう時はセカンドベストの手があります。たとえば『深呼吸をする』『打ち上げの事を考える』『ブログネタを考える』『祈る』などの道具のいらない方法もいくつか用意してあるからです。

 それに、たとえ舞台にあがった時は落ち着いていても、演奏しているうちにドンドンあがってしまう事だってあるわけです。そんな時はもう「南無三!」ってなモンですよ。そういう時は「自分を忘れる」ことにしてます。演奏している自分と、あがってしまった自分を、心理的に切り離すわけですね。そして、あがってしまった自分は横に置いて、演奏している自分に集中していくわけです。ま、いわゆる“無我夢中”って奴かもしれません。

 まあ最後の最後は「プロじゃないし、舞台で失敗したからと言って、明日のオマンマが食えなくなるわけじゃない…って事だけは、肝に銘じているので、失敗したら『ごめんなさ~い』で済ましてやろう…なんて不謹慎な考えを持っている」事は、内緒だよ(笑)。

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コメント

あまりに読みやすく納得の内容で、そうだよねそうだよねと頷きながら、読ませていただきました~ありがとうございます。
(自分のブログにて、リンクを紹介させていただきました)

ひなさん、いらっしゃいませ。

 ジャンルは違えど、プロの舞台人の方からのコメントに恐縮しております。

 リンクは歓迎です。拙文、多謝。

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