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2013年7月24日 (水)

開ける声、被せる声、閉じる声

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミングの練習から入りましたが、今回は息を噴水のように湧き出させながら発声する事を意識して行ないました。このように、息を噴水のように湧き出させながら発声すると言うのは、支えで発声する事の、具体的なイメージなんですね。

 あくまで息はお腹から上に向かって出します。ピュッピュッと出したり、ピュ~~~ッと出したり、その出し方は様々ですが、とにかく、お腹(横隔膜?)を下から上にピュッピュッと押し上げて息を出します。そのためには、ノドは開放されていないといけません。ノドで息を作ってはいけません。お腹で作った息を、ただ、ノドを始めとするカラダの中を通すだけです。

 そして最高音に至るまでの上向音形では、この噴水式で発声し、最高音を経由してからの下降音形は、噴水式で一度上にあがった息を前方に向けて方向を変えて吐き出します。今回のハミング練習は、これを徹底的にやりました。

 そして、発表会も近いと言う事で、その後の発声練習は軽く行い、すぐに曲の練習に入ったわけです。しかし、曲練習の中でも、ハミング練習でやった、噴水式の息で歌う練習は続きました。

 トスティ作曲『Non t'amo piu!/君なんかもう』は、かなり出来上がりました。しかし、歌の仕上がりって奴には「これで良し」という事はなく(特に私レベルなら)いくらでも手を加える箇所はあるわけで、今回、先生は“開(あ)ける声”“被(かぶ)せる声”“閉じる声”を私に教え『君なんかもう』の歌唱で“開ける声”と“被せる声”を上手に取り入れて歌うように指導してくれました。

 今回は、この三つの声について解説します。

 まず“開ける声”とは、扉を開けていく声です。何の扉か? もちろん、声の扉です。この声は上向音形の時に使い、高い音程へ向かって声が進んでいく時に使います。私がもっとも苦手としているのが、この“開ける声”なんだそうです。高い音程に向かって、次々と音程の扉を開けて、グイグイと声のポジションを持ち上げていく推進力のある声です。これは、噴水のように吹き上げる息に伴って発声される声で、とにかく明るくて上向きの声です。

 “被せる声”とは、上に向かって吹き上げられた息を前に飛ばす声です。クチの奥の響きをたっぷり使う声です。音色的にはやや暗く、発声している人には籠もった感じに聞こえる声で、やや陰影のある声となります。この声は最高音と下降音形の時に使います。上に引っ張る力が強くて、高い声が出しやすい(故に声がフラットしにくい)のだそうです。

 これらとは別に“閉じる声”と言うのがあります。これが私のデフォルトの声なのですが、決していい発声ではないそうです。

 “閉じる声”とは、息をあまり使わずに、声帯の自力発声に重きを置いた発声です。いわゆる“ノドを鳴らした”声で、長所は息をあまり使わないので、長いフレーズを歌うことが出来ることと、迫力のある声が出しやすい事です。ただ、息をあまり使わないため、声が前に飛びづらく、側鳴りになってしまう事も多々あるようです。また、ノドの消耗も激しく、声がドンドン目減りするのが欠点ですし、音域がどうしても狭くなりがちで、高い声も低い声も出しづらいのも欠点でしょう。

 この“閉じる声”にノド声が加わると、かなりヘタクソな発声になるわけです。

 で、私は、しばしば閉じる声(with ノド声)で歌ってしまいがち[キング式発声は、この“閉じる声”をベースにしていると思います]ですが、それを止めて、開ける声と被せる声を使って歌いましょうって事なんです。

 開ける声を使って、ドンドン声のポジションを上げていき、フレーズの頂点に来たら、声を被せて下り降り、また上向音形になったら、開ける声でドンドン昇っていき…とまあ、こんな感じです。イメージ的には、開ける声が“ア”で、被せる声が“オ”って感じです。

 とりあえず、これで私は二色の声をゲットし、一つの声を封印したわけです。

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