ひとこと

  •  放送業界&家電業界では、4K、8Kのテレビ放送で盛り上がっているみたいです。皆さん、4Kのテレビって欲しいですか? 私は廉価ならば欲しいですが、高価ならばパスです。だって、ウチのテレビって42型だもの、そんなに大きくないもの。DVDとBlue-rayの画質の違いだって分からないくらいだもの、4Kや8Kの画面を見ても、たぶん、その美しさは分からないんじゃないかな? いや、それ以前に、アニメとかバラエティとかドラマとかを、そんなに美しすぎる画面で私は見たいのか…って話です。もちろん、廉価なら見たいですが、たぶん最初のうちは高価だよね。100万円以上もするようなテレビは、よう買わんですよ、私。私に買って欲しければ、まずは10万円程度にしてください。話はそれからです。

お知らせ

  • ●2018年秋の本番のお知らせです。●門下の発表会は、次の通りです。●2018年11月18日(日) 横浜市神奈川区民文化センター かなっくホール 13時開場 13時30分開演です。●こちらは一番下手っぴなのが私なので、最初から聞いても面白いと思います。全体で2時間程度の発表会です。私の出番は二回に分けてますが、最初の出番は14時前後になる予定です。●レスピーギ作曲「Invito alla danza/舞踏への誘い」●ドナウディ作曲「Amor s'apprende/ 愛は取り付いてしまう」●ヴェルディ作曲「椿姫」より「De'miei Bollenti spiriti/燃える心を」●そういうわけで、一つよろしくお願いします。
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2013年5月27日 (月)

いつまで歌えるのか、どこまで歌えるのか

 これでも私は老人(笑)なので、時折、自分の人生の終わりを見つめちゃったりするわけです。

 私はやがて死にます。すぐには死なないまでも、体力は衰えるでしょうし、色々と不器用になっていきます。記憶力だって低下してくるでしょうし、もしかするとボケてしまうかもしれません。

 もちろん、いつまでも若々しく暮らしたいですし、健康であり続けたいです。でも、いつまでも健康で若々しくて、衰え知らずの不老不死の人なんて…いるわけないじゃないですか? 遺伝子治療とやらで、将来、そういう人間が誕生するかもしれないけれど、少なくとも私の世代では、それは無理。私は確実に、やがて衰えていきますし、そして死にます。これ、自然の摂理でございます。

 そういう事を前提に考えると、いつまで歌えるのか、どこまで歌えるのかって、悩むわけなんですね。

 いつまで歌えるのか…これは単純に老化との戦いです。まあ、老いても筋肉だけは鍛え続けられますが、肝心なのは神経の老化ですね。

 歌って、時間芸術ですから、神経の反応が鈍くなってくると、歌えなくなります。テンポの速い曲、早口の曲は、かなり早い段階で難しくなってくるでしょうね。

 また、記憶力が低下してきて、暗譜が出来なくなると、歌えない曲が出てきます。と言うのも、暗譜で歌えないと…オペラ系の曲は演技を伴いますので…諦めざるを得なくなるからです。楽譜を見ながら演技して歌うってのは…ナシですよね(笑)。特にレチタティーヴォを含んだ曲は、演技もそうだけれど、結構膨大な量の歌詞がありますから、これを暗譜できないと歌えません。

 まあ、筋肉さえ鍛えてあれば、楽譜ガン見でアリアだけを演技無しで歌う…という事は可能でしょうが、それでは、ちょっぴり寂しいですね。

 たしかに、老いても筋肉は鍛えつづけられますが、粘膜は老化していきます。加齢に伴って粘膜が老化していけば、声質が老人のそれになってしまいます。私が低声歌手なら、元々オッサン役が多いので、加齢による声質の変化も大した問題ではないのかもしれません。でも私はテノールなんです。テノールって、若者の役が多いんです。必然的に、オペラアリアでは(若々しい声でなく)若者の声が求められるわけです。

 この『若者の声』って条件は、実は今でもすでにちょっとキツイ状況です。未成年の役のアリアを歌うのは、すでに「どうなのかな?」と思わないわけではありません。今でもすでに歌うのに躊躇してしまう曲があるわけですし、これからの人生の中では、今が一番若い時ですし、それを考えると、年齢の若い役の歌は、早め早めに歌っておきたいです。
 
 
 老いの問題もそうですが、テクニック的な問題もあります。

 このまま健康で、声楽を学び続けられたとしても、いつまでテクニック的に上達できるか…不安です。若者ならば学び続けている限り、今よりも、五年後、十年後の方が、確実にテクニック的に上達しているし、今歌えない曲も、やがて歌えるようになります。

 でも、私のような老人の場合は、そうはなりません。

 かつての師、キング先生は、私に向かって度々「声楽は50歳までです。しかし、テノールは厳しくて、40歳までです。40歳を過ぎたら高音域を拡張するのは難しくなります。だから、30代のうちに声域は広げておかないといけません。それでも、それをキープできるのは50歳までです。50歳を過ぎると、ドンドン声域は狭まり、歌えなくなります。だから、今、一生懸命頑張っていきましょう」って、よく50歳越えの私に力説していました(苦笑)。

 きっと私の事をアラフォーの兄ちゃんかなんかと勘違いしていたんでしょうね。私はしばしば一回りほど若くみられるんで(人間が軽薄なんでしょうね)、こういう事がたまにあります。女性は若く見られて、若者のように扱われると、うれしいようですが、オッサンの場合は、若者扱いされても、一つもうれしい事なんて無くて、むしろキツくて損する事ばかりなので、年齢相当に見られたいものだと、いつもいつも思ってます。

 仕事でも、若く見られて、軽んじられるんだよねえ…いい年したジイサンなんだけれどなあ…。

 閑話休題。所詮、キング先生は若者ですから、本当の老いの姿なんて分からないんです。たしかに彼の指導する歌い方では、40歳すぎたらテノールの高音域が広がらないし、50歳を過ぎたら歌えなくなるのかもしれません。そういう意味では、キング先生が嘘を言ってたわけじゃないのだろうと思います。

 その一方で、現在、Y先生の指導の元、50歳を越えた私の音域が高い方にも低い方にも広がっているのは事実です。一年前なら歌えなかった曲も、今はかなり楽に歌えるようになりました(だから、老人の声楽仲間の皆さん、諦めちゃダメですよ。諦めたら、そこで終わりです)。老いても成長しつづけられるメソッドと言うのも、あるんです。

 でも、どんなメソッドであっても、未来永劫、音域が拡張しつづけられるわけでもなく、やがては衰えを感じるようになるでしょうし、年をとれば、やがて、歌えなくなっていくのは、生物として、自明の理です。

 本格的な老人になってしまえば、毎日練習していても、テクニックは上達どころか、維持するので精一杯。やがては、維持していく事すら難しくなってきます。

 つまり、今ならギリギリ歌える曲も、来年は歌えなくなる可能性があるんです。老いるって、そういう事なんです。今なら、持てる力を最大限に活用すれば、なんとか攻略可能なアリアも、来年になれば、高嶺の花になってしまう事が十分あるわけなんです。

 そんな事を考えると、今歌いたい曲で、歌えそうな曲は、どんどん歌っていきたい。たとえ無理めであっても、少しの可能性があるなら、チャレンジしていきたい…そう思うわけです。今は少しの可能性しかなくても、来年は全く可能性が無くなってしまう事だってあるわけですからね。
 
 
 また、別の心配もあります。

 仮に、いつまでも現在の力量を維持できたとしても、後、何回、本番で歌えるでしょうか? 私は鉄人ではありませんからね、もしも後20年歌えたとしても、発表会が(キング先生のところのように)二年に一度なら、10回しか発表会では歌えません。

 たった10回ですよ。それに1回の発表会で歌える曲は、原則的に1曲なんですから、そうなると、後10曲しか歌えない…わけです。それこそ、歌いたい曲は、山のようにあるわけですから、後10曲って考えると、心が暗くなるし、落ち込みます。軽く絶望しちゃいます。だって、残り生涯で気合いれて歌える曲が、たったの10曲ですよ。

 それを思うと、先生の事なんて横において、ドンドン自分で歌える場に進出して、バンバン歌っていきたいって思うわけですよ。あせっちゃうわけですよ。

 とにかく、いつまでも元気で力量維持に成功していても、あと、数えるられるぐらいの曲数しか歌えないのです、もうあせるあせる。でも現実は厳しいんです。いつまでも元気で健康でいたくても、実際問題として、それはなかなか難しいわけです。となると、後10曲がいきなり御破算になる事だってあるわけですよ。ああ、人生は厳しい。
 
 
 さらに、私個人が元気で健康でも、周囲の状況が変われば、歌どころではなくなります。

 例えば仕事。今年の私がそれで、実はかろうじてレッスンに通えてますが、日々の練習は、かなり難しくなっています。あっちこっちで本番を設定してドンドン歌っていきたいのですが、とてもそんな余裕もなく、現在のところ、限られた回数しか準備できません。特に今年は、発表会に出演するので精一杯かな?

 家庭状況は…今のところ大丈夫ですが、実際問題として、どうなるか分かりません。家族の状況が変わって、趣味どころでは無くなることだってあります。だって、オトナだもん、自分の事ばかりを優先していくわけにはいかないじゃない?

 経済状況は…私の場合は、しばらくは大丈夫でしょうが、一般論的に言えば、今のこの時代ですから、いつ解雇され、いつ給料カットの憂き目に合うか、分からない時代です。オッサンだからと言って、無職になったり、やむをえず低賃金で働かざるを得ない人なんて、掃いて捨てるほどいるわけで、生活が厳しくなれば、呑気に歌なんて歌っている場合ではありません。

 そんな事やあんな事、こんな事を考えてしまうと、ほんと、いつまで歌えるのだろうか、どこまで歌えるのだろうかと、慮ってしまうわけなんです。

 それに、すべての問題がクリアになっても、やはり声は消耗品なんです。何もなくても、歌い続けていくだけで、声って、すり減っていきます。そしてやがては、声が使えなくなります、出なくなります。

 声がすり減ってしまえば、オペラアリアは歌えなくなるでしょう。アリアと比べれば、歌曲の場合は、声が出なければ出ないなりに歌えばいいのですから、長く楽しめるでしょうが、それだってソロ歌唱である限りは、いつまでもってわけには行きません。やがて、ソロで歌うこと自体が厳しくなってくるでしょうね。

 そうなると…合唱かな。合唱なら、声が出なくなっても歌が楽しめます。

 まあ、声が出すぎて合唱には不向きな私ですから、老いて声が出なくなってからの方が、合唱に参加するには良いのかもしれません。それに、元々合唱志向な私ですから、合唱に鞍替えしても、それはそれで楽しめるかもしれませんが…やっぱり、可能な限りは、ソロで歌い続けたいです。

 老人の繰り言と言えば、それっきりですが、でも結構、深刻な問題なんですよ。

 いつまで、どこまで、歌い続けられるのか…ああ、悩んでいても仕方ないのですが、ついつい悩んでしまうのです。

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コメント

昔ありましたね・・、「わかーものーよー からーだをきたえておけー」という歌。
ガチガチ反戦歌でもない普通の歌詞で、私もときどき歌ってました。若者というとだいたい二十代くらいまでかなあと思います。骨太の若者に骨太の心が宿るのでしょうか。
若々しい、ということばは真の若者さんには使わないことばですよね。だいたい中年以降から老年の方たちで、トシに似合わない若そうな様子であるときに使う、一種の褒め言葉なのかなあと思います。

実は私もときどき「あなた若々しいね」とかの類の言われ方をするときがありますが、うれしくは思ってもそれは八割増しのお世辞、と受け取って、常に自覚的にはチャクチャクと老年化している自分です。「いつまでフルートが吹けるのかなあ、筋力足りなくなったなあ」と不安になります。

でもま、多くは望まず、今日と明日とせめてあさってくらいまで健康でシャキッと笛が吹けている予想がつけばヨシとしています。すとんさんはブログの内容的にもとても若々しくていらっしゃいますよ。自信を持ってハイCめざして歌ってくださいませ。

だりあさん

 たしかに「若々しい」はリアルな若者に使わない言葉ですね。

 老いは防げませんが、健康は大切です。健康でさえいれば、多少老いても、元気に暮らせますからね。健康でいれば、仕事も趣味もできます。ほんと、この年になると、健康のありがたみをヒシヒシと感じます。

>自信を持ってハイCめざして歌ってくださいませ。

 いや、ほんと、ハイCって、行けちゃうかもしれないなあ…って、最近思うようになりました。もちろん、まだまだ先の話ですが、手を伸ばせば届きそうな感じがしてます。発声方法を見直してよかったと思ってます。年をとっても、ガンバガンバ。

私、すとんさんよりは若いですが、若者ではないんで、いつまで弾けるかな~ってよく思います。

以前、私が気持は若いけど、見た目は確実に老けているってコメント書いた時に、すとんさんは、自分は若く見られがちってコメントされてましたよね。
キング先生の力説聴いて、本当にそうなんだなって思いました。

ちなみに私も実年齢よりは若く見られます。
私の場合、本当はおばさんだけど、困ったことに気持は中高生くらいで、見た目はおそらく実年齢マイナス10歳(笑)
先生の若い生徒さんに「将来の夢は何?」って真顔で聴かれて、答えにちょいと困ります。
あなたのお母さんと同じくらいよって、言えない。。。

游鯉さん

>「将来の夢は何?」って真顔で聴かれて

 これ、困りますねえ…。「今がその“将来”なんだけど…」とは答えられませんからね。

 若く見られるのも困りますが、逆も大変だろうと思います。オトナになると、見かけの若さと実年齢の関連性が薄くなってしまいますからね。

 私の場合、若く見られるのはうれしくないけれど、健康だから若くみられるのかな…とは思えば、まあまあヨシヨシと思えます。何と言っても、健康一番ですから。

>自分は若く見られがちってコメントされてましたよね。

 これは今日の話ですが、以前からお付き合いのある仕事相手に、アラフォーだと思われていたようで、今日、何気に年齢の話になって、びっくりされました。そこそこの付き合いのある人なのに、今まで年齢を間違えられていたなんて、ちょっとショックでした。

お久しぶりです(^_^;)


私、あんまり深く考えないようにしてるんです。考えると何もできないから。
一番そういうことを考えていたのは、レッスンを受けられなかった時期なので。
ピアノの場合は、高齢でも弾き続けている方も多いですが、実はこのところ師匠から、すとんさんみたいな話をよく聞かされます・・・。

ちなみに、うちの師匠は若く見える(というか、私が学生の頃からあまり変わっておられない)のですが、ご本人曰く「俺は老人だから」だそうで(^_^;)

私の場合「弾きたい曲=自分に合っている曲」じゃないことも多々ありますが、弾き散らかして封印したくないなという気持ちの方が強いので、今は「弾きたい曲=自分に合っている曲」と「今まで弾こうとしなかったけど、案外あってるかもしれない曲」に絞ってやっていこうと思っています。

できることをできるようにやる。それだけ。

老眼だけど楽譜は読めるぞ!!(ここ笑うところ)

あと、一番体力的に充実していた30代にほとんど自分の技術を伸ばせてないので、逆に諦めたくないんですね。転んでもただでは起きない。おばさんは強欲ですよ、本当に。

私のブログに写真載っけてますので、見ていただくとわかりますが、大体年齢ー5歳くらいには見られます、でも一応高校生の娘がいるんだよというと「見えない」と。

ことなりままっちさん

 こちらこそ、お久し振りです。ブログは拝読させていただいてますが、なかなかコメントつけられなくて…ごめんなさいね。

>今は「弾きたい曲=自分に合っている曲」と「今まで弾こうとしなかったけど、案外あってるかもしれない曲」に絞ってやっていこうと思っています。

 それ、いいですね。でも、残念な事に、私はまだ、自分に合っている曲というのが分かりません。それが分かれば、そこを重点的に攻めるんじゃないかな? だって、人生には限りがあるんだもの。自分に映える曲をたくさん演奏したいですよ。

>一番体力的に充実していた30代

 その頃は、私は働き盛りで社畜になっていましたので、趣味なんてできなかったなあ。…ってか、趣味を持っていた同僚を見下していたかも。「オレは仕事100%なのに、オマエは遊んでばかりいて、ダメな奴だぜ!」とかね。ああ、人間が小さい小さい。

 別に趣味三昧でも、仕事がきちんとできれば、なんの問題もないのに…。むしろ、仕事100%で趣味をする余裕もなかった自分の方だダメなんじゃないの? って今なら思えますが…その頃は、視野が狭くて、そんな事も分からなかったんだよね。

 長時間、休日返上で働くのが、エラいと思ってました。ああ、社畜だね。

>老眼だけど楽譜は読めるぞ!!

 エラい! 私はすでにメガネがないと、楽譜は読めないぞ!

初めまして。
私も、いつまで歌えるのかな、と言う気持ちとともに歌っています。
出産と更年期を経て変化が男性以上にあると思いますし、持病のため薬をとっていますのでその作用も気になります・・・気が付けば、そんな状態で15年がたちました。

体力はわかりやすい事ですが、「粘膜」について書いてあるブログはなかなか見当たりませんので、書き込みさせていただこうと思った次第です。

雑歌屋さん、初めてじゃないですよ(笑)。

 粘膜については、確かに、あまり語る人、多くないですね。でも、粘膜は(残念な事に)年を取ります。そして、声帯は筋肉を粘膜でコーティングした器官ですから、粘膜が老化すると、やはり粘膜も変化します。

 粘膜は鍛えられないからなあ…。

 粘膜の老化って、どうやって防げばいいんでしょ? とりあえずは健康でいる事。乾燥は避ける事。大切に扱う事。そんな事しか思い浮かびません。いつまでも、若くてみずみずしい声で歌い続けたいです。

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