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2013年4月 3日 (水)

音程が正しいから、歌えたというわけではありません

 声楽のレッスンの続きです。

 曲の練習です。今回から、新曲のトスティ作曲『Non t'amo piu!/君なんかもう』です。ひとまず、最初に通して歌ってみました。

 イタリア語の発音を、あっちこっち間違えていましたので、それを直しました。この曲の場合、音域的には何の問題もありません、だって最高音はFisだもの、私に出せない音は特にありません。

 メロディーを母音だけで歌うだけならともかく、言葉を乗せて歌うと、あっちこっちガタガタになってしまいます。先生的には、すべてのフレーズをレガートに息を流して歌って欲しいので、お経のように音程の上下は無しで、息を流して音をつなげて、言葉をリズム通りに歌う…いわゆるリズム読みの歌声版のような歌い方で練習をしてくるように言われました。これ、案外、難しいんですよ。でも、音程を抜いて練習すると、色々と心にも余裕が生まれるので、息をつないで言葉を歌うには、ちょうど良いやり方かもしれません。

 高い音には何の不安もありませんが、それゆえに、支えがちょっといいかげんになってしまっているようですし、ついついノドでも歌えるので、ノドで歌ってしまっている部分もあるようです。音域的には楽だからこそ、しっかり支えを意識して、ノドで歌わないように気をつけないといけません。

 Meno mosso の部分は、楽譜通りと考えるなら、それまで歌っていたテンポよりも遅くして歌うわけなんだけれど、多くの歌手が、Meno mosso からは、むしろ逆に速いテンポで歌う傾向があるので、本当は遅く歌うのが正しいのだけれど、どうしますか?と尋ねられました。確かに、色々な音源を聞くと、速く歌う人が多いし、それも演奏効果の一つですが、私はひとまず、楽譜通りに遅くする方を選択しておきました。遅くしてうまくいかなければ、そこで速くすればいいんじゃないかなって考えたわけです。歌って、速く歌うよりも、遅く歌う方が難しいものね。だから、最初は難しい方にチャレンジってわけです。

 それにしても、相変わらず先生はピアノを初見で弾いているみたいです。私的には、別に気にならないだけれど、先生的には、今回はちょっとミスタッチが多くて、ちょっと凹んでいました。「普段は、バリトン用の調で弾き慣れているので、テノールの調でピアノを弾いていても、ついつい指が勝手にバリトンの調で弾きたがるんですよ」とおっしゃってました。さもありなん、先生的にはバリトンの調で指が暗譜しているんですよね…。

 とにかく『君なんかもう』は、私にとっては、音域的に楽勝な曲です。楽勝だから、息を流すなどのポイントに気をつけて歌わないといけません。絶対に声を張ってはいけません。絶対にオペラチックに曲を歌い上げてはいけません。高い音もレガートに流れるように歌わないといけません。

 だって歌曲だもの。感情表現は必要だけれど、アリアのような過度の感情表現は不要なんです。あくまでも、自然な感情表現で切々と歌うのが歌曲ってモンです。

 そうそう、1フレーズは1支えで歌うように注意されました。フレーズの途中でカラダを休めてはいけないのです。

 歌える…って事は、別に音程が合っていればいいってわけではなく、音程が合った上で、色々と気をつけないといけない事がたくさんあるわけで、この曲では、そういった『音程が合った、その先の事』を勉強するために歌う曲のようです。

 なかなか難しいですね。
 
 
 今回の雑談は「ウチの門下って、どれくらいの規模なんですか」って話です。個人レッスンなので、他のお弟子さんと顔を合わせる事がないので、どれくらいの規模なのか、全然想像つかないのだけれど、去年の夏の発表会を見ると、そんなに規模が大きくないような気がします。で、そこで先生に単刀直入に尋ねてみました。

 答えは、今のところ、10名前後なんだそうです。ちなみに、そのうちの約半分が男性で、残りは女性。男性はテノール2名(つまり、私ともう一人ね)で、あとはバリトンなんだそうです。奥様先生の方も、だいたい同じ規模だそうですが、そっちは全員女性なんだそうです。二つの門下を合わせても、キング先生のところの半分ぐらいかな? やっぱりY門下は小さいね。でも、いくら少人数な門下と言えども、レッスンは本業の合間でしか行えないし、本業の方は、それなりにお忙しいようなので、ほんの少人数であっても、結構、レッスンを行うのが大変なようなんです。ですから、今現在、門下生の募集はしていないのだそうです…ってか、私たちなんか募集していないのに入門を許しちゃった特例さんだったようです。本当は、どんどん生徒さんを減らして、教える仕事を減らしたいのが本音らしいのですが…少なくとも、私たちがもう一段二段声楽の階段を昇るまでは、教えることを辞めないで欲しいなあって思います。

 Y先生からは、まだまだたくさんの事を学ばないといけない…って思ってます。でもそれはY先生も同じで、たくさんの事を私に教えたいのだそうです。「私は、歌が上手くなりたい、上達したいという人が大好きだし、そういう人のお手伝いをしたいんですよ」とおっしゃってくれています。そういう点では、私と同じ方向を向いてレッスンをしてくださっているわけです。お忙しいのに、本当に有り難い先生です。

 「私に教える事が無くなったら、次の先生を紹介しますので、それまで私のところでしっかり学んで行ってください」と先生に言われてます。でも、Y先生は若手のプロ歌手にもレッスンをなさる方なので、私が先生からの教えをすべてマスターして「もう教える事がありません」なんていう日が来るとは、今のところ、想像もできません。

 その一方で、Y先生に次の先生をご紹介いただける日を夢見ています。と言うのも、次の先生をご紹介いただけるとは、つまり『Y門下卒業』で、次のステップに進むわけです。小学校を卒業したら、中学校に行って、そこを卒業したら高校に入学して…って感じです。でも、今は中高一貫校も増えていますから、なかなか二番目の学校って卒業できないかもしれませんね(笑)。

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コメント

音楽家は、演奏だけで食べていければいいのでしょうが、
なかなか、演奏だけで食べていけず。
教えることで収入を得つつ、演奏活動にも力を入れ、
人によって、その割合は、色々でありましょう。

たまたま、今日、最新の、季刊ムラマツを読んでいたら、
フルートではなく、オーボエの方ですが、
日本のオーケストラの首席を務めたのち、
大学教授に転じ、後進を育成しておられるようで、
この方は、きっと、演奏>教育、だった比率が、
演奏<教育、に転じておられるのでしょう。

音楽ではなく、一般の大学教授は、
研究と教育、2足のわらじ。
昔、ある助教授と、お酒の席で話していて、
きっと、酔ってしまったんでしょうね、助教授曰く、
「本当は君たちに講義なんかしたくないんだ。
 講義なんかしないで、自分の研究に専念したいのに、
 教授に命じられて、仕方なく、君たちに講義してるんだ。」と。
あーあ、言っちゃった。それを言っちゃうんだ。

偉大な音楽家、偉大な大学教授は、
演奏と教育、研究と教育、どちらもキチンとやって、
聴衆からも、学界からも、学生からも、尊敬されていると思います。

ああ、なんだか、とりとめがなくて、すみません、すとん様。

楽譜の話よかったです。
私は楽譜が好きなので楽しく読ませていただくことができました。ありがとうございます(^^)

operazanokaijinnokaijinさん

 演奏だけで食べていけるのは、本当にごく一部の方だけで、多くの方は教育にも携わる事になります。演奏と教育は、全くの別物ですから、両方とも好きで得意という方もいらっしゃるでしょうが、演奏は良いけれど、教育は苦手とか嫌いという方も、当然いらっしゃいます。特に、自分自身が学ぶのに苦労しなかったタイプの方は、教育は苦手なんだろうなあって思います。

 本当は、演奏だけが好きな人は演奏だけをやり、教育も好きな方は、演奏と教育の二足のワラジを履けばいいと思いますよ。いや、演奏と教育では必要な賜物が違いますから、演奏の世界では成功できなかったけれど、教育の世界で大成するミュージシャンだっていらっしゃるでしょう。それはそれで、世界に必要とされている存在だと思います。

>「本当は君たちに講義なんかしたくないんだ。講義なんかしないで、自分の研究に専念したいのに、教授に命じられて、仕方なく、君たちに講義してるんだ。」と。

 本音ですね(笑)。愛すべき人柄なんでしょうね。ただ、研究活動に限らず、自分の好きなことだけをやって生活できる人なんて、ほんの一握りの幸運な方しかいないって事なんだと思います。

 私も、できるならば、楽隠居をして、悠々自適な生活をしてみたいですよ。でも、妻子を養うためには、老体にムチ打ち、心にフタをして、働かなきゃならないのです。そこが、オヤジのつらいところです。

由美香さん

 喜んでいただけたようで、私もうれしいです。音楽の話は、私自身が好きなので書き続けられるんですね。好きこそものの上手なれ、です。ちょっと違うか(笑)。

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