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2012年12月25日 (火)

年始年末にかけて、新曲の練習をしましょう

 声楽レッスンの続きです。曲は『マリンコニーア/ Malinconia, Ninfa gentile』です。

 歌いだす前の息の音程を注意されました。キング先生のところでは、子音の音程に注意された事はあるけれど、その子音よりも前の、息の音程の話です。子音を発音する前の息の段階で、次に出す音(母音)の音程で息を吐くのが大切って言われました。つまり「Malinconia~」なら「Ma」の「M」の前に吐き始める息の段階で「a」の音程の息を吐くって事で、これは言葉で書くとオカルトですが、やってみると、納得の作業でした。特に出だしの音が高い時(歌に入って7小節目の「consa, croa te」の「co」の高いGなどではとても有効な方法でした。

 それに伴って、今まで二小節ごとにブレスを取って練習していたけれど、四小節ごとにブレスを取って歌ってみました。ううむ、こっちの方が結果がよさそうです。

 母音よりも子音より、息を優先して出して歌いだすと言うのは、ノド声回避のために有効手段だと思いました。ノド声で歌った場合、息と音がほぼ同時に出て、アタックの強い声になりがちですが、響き優先で行くと、息が先に出るので、ふわっとした感じの声になるので、息と音が同時に出るのを避けるためにも、意識的に息を先に出すわけです。

 ですから歌いながら、次の音の前に、息だけ次の音の音程に調整していくわけで、結構忙しい作業になります。しかしこれをしていると、次の音が高音の時は、高音そのものが出し易くなる事に気づきました。

 ノド声で歌っている時は、高音を出すには、声帯のエネルギーが必要でしたから、高音の前に歌い直す必要がありましたが、息を流して歌うなら、高音の前に息を流しておく必要がありますから、歌い直すどころか、前の音からの流れで歌った方が高音を出し易くなります。このあたりが、発想の転換? 歌っていて面白いです。

 とりあえず『マリンコニーア』に関する、現在の私の課題は二つあるそうです。一つは「高いAが出ない」事と「ノドを鳴らさずに歌えない」事です。

 ノドを鳴らさずに歌うのは、注意している限りは出来ないわけじゃないですが、なんかの拍子で、うっかりノドに力が入ってしまうと、それ以降、ノドから力が抜けることはなく、最後まで突っ走ってしまって失敗するのです。これはスイッチの問題であって、どんな状況になっても“ノドに力を入れてしまう”少し前までやっていた唱法に戻らないようにすればいいだけなんですが、それがなかなか難しいのです。切羽詰まると、昔の悪い癖が出ちゃうわけです、ああ、ああ、ああ、…。

 高いAが出ないのは、先生的には「???」なんだそうです。と言うのも、私の声を聞いている限り、高いAなんて、楽々出るはずだと思ってらっしゃるんですね。実際、歌っていても、Gisまでは楽々出てます。で、Gisまでは楽なのに、Aになると、途端にヘナってなるので、不思議なんだそうです。

 自分でもその現象については自覚してます。思い当たり事としては、Aになると、急に息が吐けなくなってしまうんです。つまり、Aを意識しすぎて、無意識のうちにカラダがこわばって、気道のどこかが狭まってしまうのだろうと思ってます。つまり、心が負けているんです。

 以前、Gが出せなかった時と全く同じ状況が起こっているんですよ。以前はGが怖くて、Gが近くなると、カラダがこわばってしまってGが出なかったのですが、ある時からGが怖くなくなって、カラダがこわばらなくなったら、Gが楽々出るようになったのです。だから、今、Aが出せないのも、それとメカニズム的には全く同じことが起こっているのですが、私自身、どうやってG恐怖症を乗り越えられたのか…覚えてないんですよ。ああ、残念。

 先生曰く「まずは、気軽にAを出してみよう。引っくり返してもいいから…」って事です。力んでぶら下がった声で歌うよりも、引っくり返っても正しい音程で歌いましょうって事です。ファルセットで歌えるなら、ファルセットでどうぞ、です。

 それにしても『マリンコニーア』からは、まだまだたくさん学ぶことがありそうです。

 で、先生から「マリンコニーアはまだまだやりますが、そろそろ、これだけだと飽きてくるでしょうから、もう一曲やりましょ」と声がかかりました。やったねー、実はもう、マリンコニーアには飽き始めていました(笑)。

 「次は何をやりましょうか?」と尋ねられたので「私はもう少しベッリーニを歌いたいですが、高い音のある曲はマリンコニーアで十分なので、しばらくは最高音が低い曲をやりたいです」と言いました。で、しばらく二人でベッリーニの楽譜を見ていたのですが、なかなか良い曲が見つからず(高声用のベッリーニの楽譜だと、そりゃあ、最高音の低い曲なんて無いよねえ:爆)、『イタリア近代歌曲集』でもピンと来る曲がなかったので、仕方なく『トスティ歌曲集』にまで捜索の範囲を広げました。先生的は、すでに前の先生のところで歌った曲はやらなくていいだろうとお考えのようだし、すでに『トスティ』などは、その代表曲はほとんど歌っているだろうと思っているようでした。

 ですから「たとえ以前習った曲でも、ちゃんと歌えた曲はあまりないので、もう一度習うのもいいと思ってますし、実際、ちゃんとレパートリー化できたのは『セレナータ』ぐらいなので、それ以外の曲ならウエルカムです」と言ったところ「じゃあ、この曲で…」と言って、先生が選んだ曲は『最後の歌/L'ultima canzone 』でした。

 やったね、この曲、歌った事ない! それどころか、以前から歌いたかった曲だし、キング門下だと、私以外の人(特に男声)は、たいていこの曲にチャレンジしているんだよねえ。私は、この歌を歌いたいと希望を出したことあるけれど、軽くスルーされていた(私が歌いたいと言った曲は決まって却下されていた…イジワル?)ので、うれしいです。やっぱり、歌いたい歌を歌いたいよねえ。

 この曲の最高音はFです。結構、低い曲なんですね。この最高音がFってのが、ミソらしいのです。

 Y先生のところでは、例えばイタリア古典歌曲だと、声種がなんであれ、中声用で学ぶのだそうです。それも全音版ではなく、より低い調性で書かれている教芸版を使うのだそうです。ソプラノやテノールの生徒さん相手でも、例外なく必ず中声用。なぜかと言うと、歌を学ぶ順序の問題で、最初の段階では、Fまでの音域をしっかり育てたいのだそうです。そのために、教芸版イタリア古典歌曲の中声用はちょうど良いのだそうです。

 Fまでがしっかり作られていれば、次はAまでの曲にチャレンジするのだそうです。Aまでがしっかり作られれば、次がHまでの曲、Hが出来れば、次はCの曲…という手順で学んでいくのだそうです。これは発声のメカニズムやチェンジやパッサージョとの関係で、そういうグループわけをしているわけで、私は現在、その第二段階の『Aまでの曲にチャレンジ』段階なんだろうけれど、先生的には、その前の『Fまでの曲にチャレンジ』を確認したいんだと思います。果たして、きちんとFまでの音が作られているかどうか…ね。そこは私的にも、甚だ疑問なので、ダメなところがあれば、この際、きちんと手直ししたいので、ウエルカムです。

 とりあえず、次回のレッスンは…なんと一カ月先なんですよ。なので、今回新曲がもらえて、うれしい限りです。『最後の歌』、きちんと練習しておこうぉと。るんるん。

 そうそう『最後の歌』をご存じない方のために、YouTUBE画像を張っておきます。歌っているのは、フランコ・コレッリというイタリアの往年の名テノールです。いいでしょ? この歌! 声質的には私からは程遠い(コレッリはスピント系の声なんです)ので、この発声はマネしちゃダメだけれど、この歌心はぜひ取り入れたいですね。ほんと、歌心あふれる歌唱だこと…。これだけ歌えたら、死んでもいいかもね。あ、あと、息の通し方とか、アゴの使い方とか、色々勉強になる歌い方をしているなあ。

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コメント

新曲、いいですね。トスティは、テノール魂をくすぐる素敵な旋律だらけで困っちゃいますね(?) 最後の歌も、好きです。頑張ってください!
そういえば、全音のイタリア歌曲集中声用が改訂になって、いくつかの曲でキーを下げたようです。個人的には、Tu lo saiが下がったのが納得でした。

声質違うかもしれませんが、中間部のセレナード部分はすとんさんの声に合うんじゃないかなぁ?っておもいます。
Folia de Rosa~ でしたっけ?あそこから最後の盛り上がりまで、すばらしく似合うと思います。頑張ってくださいね。
これわたし舞台で歌ったことがあるの、懐かしいです。
ぜひこれは音源アップして欲しいなって思います。

椎茸さん

 トスティ、いいでしょ? トスティ嫌いなテノールって、たぶんいませんよ。それくらい、テノール魂を揺さぶる揺さぶる(笑)。ほんと、困っちゃいますよ。

 ところで、全音のイタリア歌曲集、キー下げの情報ありがとう、初耳でした。先月、新版が発売されたばかりみたいですね。高声用と中声用だけが新版になったみたいですね。低声用は…継子扱い? 暇が出来て体調が回復したら、楽譜屋に行って、現物を見てこないと(笑)。先生方は、一斉に買替え…なんでしょうね。なにしろ、定番の楽譜集だからなあ。

>個人的には、Tu lo saiが下がったのが納得でした。

 あの曲は、中声と高声が全く同じだけれど、本当に中声の人にはキツイ曲だからねえ。私も、この曲はちゃんと歌えたことないけれど、今歌ったら、イケるかな(笑)。

ミルテさん

 分かってらっしゃる(笑)。そう、中間部のセレナードの部分は、私に合うかどうかは別として、すごく惹かれているし、そこに思いをたっぷり込めて歌いたいと思ってます。
>ぜひこれは音源アップして欲しいなって思います。

 私も仕上がったら、音源をアップするという、今までの形を崩すつもりはないのですが、そういう録音のチャンスはあるのかな? でも、なんとかアップしたいと思ってます…って、まだまだだいぶ先の話だと思いますが(笑)。

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