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2011年11月 8日 (火)

プッチーニを歌うようになってきて、スタイルが変わったんじゃないの?

 声楽のレッスンに行ってきました。今回も二重唱は無しです、と言うか、当分は二重唱は無し…という事になりました。その理由は、私もお相手のMさんも、現在、発声上の課題を抱えていて、その課題を二人とも、今まさに乗り越えんとしているところなので、今はその課題の克服が優先で、それをなし終えたら、また改めて二重唱をしてみましょうと言う事です。特に私の場合、現在「Somewhere」を歌っていますが、次に歌う「Tonight」を歌うためには、現在の課題をどうしてもクリアしておく必要があるそうです。

 さて、私の現在の課題と言うのは『高音Gを百発百中にする事』です。どんな曲でも、どんな状況でも、間違いなく高音Gを歌えるようにする事、これが課題です。つまり、一度や二度カツーンと出したくらいでいい気になるなよ、いつでもどこでも、カツーンと出せるようにしろよ…って事です。

 さて、レッスンの最初に、まず、ガラコンサートの楽譜[オペラ座の怪人]を先生に見せました。あの時に決めた三曲以外に「タイトル曲も歌いたい」と言葉を添えて楽譜を見せました。「この曲(タイトル曲ね)は低いんだよね~、それに(歌っていて)つまらないし…」…かもしれませんが、やはりお客さんはタイトル曲、聞きたいでしょうし、私もせっかくだから歌ってみたい。「じゃあ、ピアニストさんと相談して、部分的にカットしながら、可能なら歌いましょう。ピアニストさんと相談するから、それまで待っててね」 はい、待ちますよ。待つのは得意ですから(笑)。

 ちなみに、ガラコンサートに向けての練習は年明け、2月前後からボツボツとやりましょうと言う事になりました。

 と言うわけで、まずは発声練習から。本日は歌う場所が変わりました。いえ、部屋は同じなんですが、部屋の中の立ち位置が変わりました。

 お教室として使っている部屋は、実はかなり広いです。う~ん、小学校の教室の二部屋分と言うか、一個半と言うか、まあそれぐらいあるかもしれない。とにかく広いです。で、その部屋の片隅にピアノがあって先生がいるんのですが、私は今まで部屋の中央からほんの少し前気味のところで歌っていたわけですが(これは門下の皆さん、だいたい同じ立ち位置です)、私は教室の一番後ろに場所移動となりました。ピアノとはうんと離れてしまいますが、このくらい、正面の壁から離れていた方がいいかもしれません。と言うのも、正面の壁との距離がある方が、壁からの跳ね返り音が聞きやすいような気がします。コダマの要領なのかもしれません。

 とにかく、先生と、うんと離れた場所で発声練習をしました。ポイントは、何があっても「声を押さない事」「力まない事」「芯のある声で歌う事」です。すべては高音発声のために行います。「芯のある声」の出し方ですが、これは遠くのポイントに目標を定め、そこに向かって歌っていくのです。その際に気をつける事は、声を思いっきり後ろに引っ張る事で、弓矢の弓を引いている様な感覚で歌うと、声に方向性が生まれるようです。これをやらないと、声が浅くなってしまって、高音が出ても、使えない声になってしまうのです。

 発声練習では、細部に渡って注意しながら練習するせいか、高音Aまでは確実に当たります。「発声練習で出る音が歌になると出ないのは…余計なことを色々やるからです」 そうですね。虚心坦懐で歌わないとダメですね。

 コンコーネは15番です。オクターブの跳躍などが数ヶ所ありますが、その時に注意するのは、低い方の音は捨てて歌う事。そんな低い音をきちんと歌ってしまうと、声のポジションが低くなってしまうため、それでは高い音が歌えなくなってしまいます。だから、低い音でもポジションは高いまま(当然、低い音はきれいに出ません)で歌い続ける事で、高い音をきれいに出してゆきましょうと言うことです。何ヶ所からある高音Gは、押さず力まずに軽~く声を当てていくこと。

 高音Gの発声に気を使いながら、次回もまだこの曲です。

 さて、プッチーニ作曲のマノン・レスコーの「美しい人の中で/Tra voi, bello, brune e bionde」です。難しいですね。でも、三部構成の最初と中間のパートは、なんとか歌えていると思います。問題は最後のパートです。ここには高音Aがあるわけで、ここを意識すると、その前にある高音Gを失敗してしまうのです。

 「すとんさんは高音Aだって歌えるはずなんだけれど、カラダが高音Aを恐れているので、高音Aはもちろん、その前のGですら、カラダを身構えてしまって失敗するのです。もっと自信を持って歌わないと」と言うことなのですが、問題は、カラダの準備は無意識でやっているので、どうも高音になると、カラダが無意識でビビるんですよね。

 とりあえず、発声練習のように、失敗してしまう高音Gを何度か丁寧に何度かチャレンジしてみました。やはり鬼門は、その次に控えている高音Aのようです。

 「とりあえず、高音Aは捨ててみようか。この音は歌わなくていいです。ファルセットか何かで適当に出しておいてください。それでいいです。その代わり、高音Gをきちんと歌ってください」 はい、そうします。

 「高音Gも力一杯歌う必要はないです。軽く声を当ててみてください」 はい、そうします。

 先生がやおら私の隣にあって、このアリアを歌ってくれました。それは、どれくらいの息量、声量、を使ってこの曲を歌っているかを教えてくれるためです。ううむ、すごく軽いですね。息も声もあまり使わずに、それでも大音量で歌ってます。これが、押さず力まず芯のある声って奴だね。

 最初と最後のパートは基本的には繰り返しなので、歌詞もメロディもほとんど一緒なのですが、一部、ちょっと違う部分があるので、その部分の音取りを改めてきちんとやってくる事が大切かな?。

 途中でモナコの笑い(つまり、高笑い)入れて歌ってみました。本来はバックの合唱がやっている事なのですが、あえてやってみました。と言うのも、モナコの笑いを入れる理由は…下がってしまったポジションを上げ直すためです。

 そんなこんなで、今、声のポジションを上げると言うのが、少しずつ分かり始めているところかもしれません。

 あと、姿勢を注意されたかな? 私、夢中になって歌っていると、どんどん姿勢が崩れてしまうそうです。ドンドンと前屈しだして、肩が前に出て、前のめりな姿勢になるそうです。その体勢で、さらに息が上がってしまうので、そりゃあ、歌なんか歌えるはずないです。美しい歌声は美しい立ち姿からしか出せません。そのためにも、まずは息を常に下に下げておく事が大切です。

 それと、ブレスをする速度が速すぎると言われました。特に高音を出すためには、ブレスは柔らかく少なめに取る事が大切なんだそうです。乱暴なブレスとか、多量に息を吸ってしまうと、高音は出なくなります。高音は勢いで出す音ではないからです。柔らかく少なめに取ったブレスで、細くやさしい声で高音に当てる事が肝心なんです。そう、まずは「高音で歌う」とか「高音を出す」ではなく「高音を当てる」のです。まずは音を届かせる事が大切。それができるようになってから、ロングトーンに挑戦してみたり、声に色を付けていけばいいわけで、まずは音を当てるところから、欲張らずに始めましょう。

 とにかく、大きな声はいらないのです。特に私の場合は、何もしなくても、声は十分な音量なので、今以上の音量は不要です。それよりも、必要なのは高い声を出す事なのだから、目指すべきは、細くて軽い声。お手本はパヴァロッティです。ああいう、キンキンした声を目指すこと。そのためにも、まずは口を大きく開きましょう。

 それと先生から「すとんさん、最近、体型が変わった?」と尋ねられました。そう言えば、ここのところ、体重がちょっとだけ減りましたし、むやみに背中が痛いです。そんな話をしたところ「それはいい傾向ですね」と言われました。プッチーニはかなりカラダを使わないと歌えないのですが、そのプッチーニを歌うために、カラダの方が変わってきているのだろうと思います。もしかすると、背中の筋肉痛は座業による筋肉痛ではなく、歌うためのカラダ作りの筋肉痛?なのかな…だとしたら、とってもうれしいな。

 何はともあれ、美しい歌は美しい声から。美しい声を出すためには、美しい声を出せるような楽器に自分のカラダを作り替えていく事。そのためには、日々の練習(&訓練)で地道にカラダを変えていく事。そういう意味では、すぐに歌が上手くなる即席なやり方なんて無いのかもしれません。

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コメント

レッスン室、そんな広いんですか私の通ってるところなんか三畳くらいの部屋にピアノと先生と私ですから どんだけ〜ですね。すとん様がそんなレッスン室だったら部屋ごと響いてしまいますよ、きっと。低い音は 『捨てて!』と私もよく言われます。下のミくらいだったらどうせ出ないから 捨てられるのですが その上のソラシは 出てしまうから 却って出してしまって ポジション落としやすいです。高い音の前に わあ キタキタ って思うと つい息を ガバーって 吸って そうすると余計な所に力が入るから 声が汚くなって 頑張らずに高音出すのは 本当に難しいですね。プッチーニは『ある晴れた日に』をちょっと練習しましたが 一曲でヘロヘロになりました。

まるで、ストンさんと一緒にキング先生のレッスンを受けている様に
参考になります〜笑

姿勢とか、ポジションキープとか、高音Gを力まないとか
目下同じ課題をかかえておりますので〜感謝感謝です!

そうそう、レッスンでも家でのおさらいでも、
その後は背中の下の方の筋肉が痛いですね。

生まれてからこのかた腰痛という経験がまったくないので判りませんが、
ストンさんのも座業によるものではなく発声の精進による筋肉痛でしょう。

グレッチェンさん

 レッスン室、広いですよ。広いと部屋の響きを利用できるので、歌っていても気持ちいいですよ。

>私の通ってるところなんか三畳くらいの部屋にピアノと先生と私ですから どんだけ〜ですね。

 確かに狭いですねえ…。しかし、それぐらいの部屋だと、声が全く響きませんから、欠点丸見えで、レッスンには良いかもしれませんね。響く部屋は、声の欠点も歌のダメも響きで隠れてしまいますから、歌っていると気持ちいいのですが、レッスン部屋としてはどうかなって感じです。

 私、最近、フルートの先生を変えて、当然、教室も変えたわけですが、以前の教室はデッドなところで、本当に響かなかったのですが、今度の教室はガンガンに響く部屋なんです。戸惑いましたよ~。そして、自分の演奏が上手なんじゃないかと錯覚するようになりました。「響きは七難隠す」かもしれません。そういう意味では、レッスン部屋は響かない方が良いかもです。

>低い音は 『捨てて!』と私もよく言われます。

 『捨てて』と言われて、簡単に捨てられたら、苦労しないですよね。これでも貧乏性だし、ついついモッタイナイと思ってしまうので、なかなか捨てられません(何の話?)。

>高い音の前に わあ キタキタ って思うと つい息を ガバーって 吸って そうすると余計な所に力が入るから 声が汚くなって

 わあー、あなたは私ですか? 全く一緒です。そして、ガバーって息を吸うのがいけない事だと分かっていながら、ついつい吸っちゃうわけで…。ほんと、頑張らずに高音出すのって、難しいですね。あ、頑張って出すのもの難しいか(笑)。

>プッチーニは『ある晴れた日に』をちょっと練習しましたが 一曲でヘロヘロになりました。

 アリアは体力勝負ですよね。なのに、アリアをバンバン歌って、2~3時間の公演をこなすんだから、プロってすごいですよね。

Yテノールさん

 お役にたてて、何よりです。ってか、私の記事を読んで参考にできる人って、少ないと思うので、ドンドンご活用ください(笑)。

>そうそう、レッスンでも家でのおさらいでも、その後は背中の下の方の筋肉が痛いですね。

 Yテノールさんもそうなんですか? そうなると、やっぱり、私の背中の痛みは、座業のせいではなく、歌のせいと思った方がいいのかな?

 私は数年前にギックリ腰で緊急搬送されている人なので、腰には自信がないですが、ぎっくり腰で痛める腰と、現在傷んでいる背中は、場所が違うので、原因が違うとは思ってましたが、そうか、歌で背中を痛めているか…。

 ならば、きちんと訓練すると、背中の痛みも治まるわけで…頑張るしかないですね。

ワタクシの通うお教室もグレッチェンさまと同じで防音室&3畳程度ですの。
今日レッスンだったんだけれど、
ポジションってヤツをミルフィーユに喩えて習ってきましたわっ。
アタマの中にミルフィーユがあって、ひとつひとつの音にミルフィーユの層のようなお部屋をあてがって、低音から跳躍するときは低い音でも高い音との間のお部屋を間借りして発声するといいって。
こんなカンジだったかなぁ?
レコーダーチェックしてみなくちゃ~

プリロゼさん

>低音から跳躍するときは低い音でも高い音との間のお部屋を間借りして発声するといいって。

 低い音から高い音へ跳躍する時は、低い音本来の部屋ではなく、一時的に高い音の側の部屋を間借りして、そこから高い音へ飛んで行くって事?

 つまり“方違え”をしましょうって事…なのかな? うーん、分かったようで、分からんけれど、なんとなく「ああ??、ああ~、ああ?」って感じです。

 …ミルフィーユか。食べると美味しいけれどね。

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