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2011年8月 5日 (金)

音取りのやり方(メサイア編)

 今年の年末はメサイアを歌うことに決めた私ですが、メサイアのブログ連載を始めたあたりから、ちょくちょくメサイアの音取りのやり方に関する問い合わせが来るようになりました。質問には丁寧に答えているつもりですか、これだけメールでの問い合わせが来るという事は、メールで問い合わせないまでも、音取りのやり方に興味関心のある方がいらっしゃると思われますので、そのあたりの疑問を解決するために、一度記事に書いてアップすることにしました。

 題して「音取りのやり方(メサイア編)」です。別にメサイアであろうがなかろうが、音取りのやり方に違いはないのですが、タイトルに“メサイア”と入れておくと、検索エンジンでチェックしやすいかなあ~と思いましたので、入れておきました(笑)。

 さて、私の音取りのやり方を公開します。…と言っても、特に変わったやり方をしているわけではありません(笑)。

 まずは楽譜の入手ですね。私は全音楽譜出版社の赤い「メサイア」を使っています。この楽譜は色々な意味で、良い楽譜だと思いますが、残念な事に“ただいま絶賛絶版中”で入手困難です。メサイアの楽譜は色々なバージョンものが多くの出版社から発売されていますが、どれもこれも少しずつ違うので、自分の属する合唱団が使用している楽譜と同じものを使用するのが良いでしょう。合唱団から特に指定がなければ、アマゾンでノベロ版が容易に入手できるので、今ならこれが良いと思います。ちなみに、楽譜はヴォーカル譜を用意します。フルスコアは、歌の人には使いづらいので止めた方がいいです。

 楽譜が入手できたなら、次は参考音源ですね。私は楽譜を読むのが苦手ですし、ピアノが弾けるわけでもないので、参考音源を聞いて、音楽の全体像をつかむ必要があります。この時に注意する事は、常に複数の音源を参考にする事です。一つの音源しか聞かないと、その音源の演奏のコピーをしてしまいがちです。複数の音源を聞くことで、その共通項(つまり、本来の音楽の姿)を感じる事ができる…んじゃないかなって信じてます(笑)。

 ちなみに、メサイアの場合…曲が長いので、参考音源となるCDも高価になってしまうのが欠点です。財布への負担は軽くはありませんが、なるべく複数の参考音源を用意するようにしましょう。

 私自身がよく聞く音源は、ヒギンボトム指揮のモノです。これは古楽器演奏の上、独唱も合唱もすべて男声によるもので、そういう意味では、かなり変わった演奏ですが、すごくいいですよ。ボーイソプラノ&メールアルトのメサイアなんて、なかなか聞けるものではないでしょ。

 さて、具体的な音取りの前に、楽譜に色々と手を加えましょう。

 まずは、合唱曲の始まりのページにインデックスシールを貼ります。これは「次は○○番を歌います」と言われた時に、さっと当該曲を見つけるために必要なものです。これがあるとないとでは大違いです。ぜひ行ってください。

 インデックスシールで小見出しを付けたら、次は自分のパートにラインをひきます。私の場合はテノールのパートにラインをひきます。独唱曲ではしませんが、合唱曲の場合、他のパートも同じページに書かれていますので、時折、歌いながら自分のパートを見失ってしまう事があるし、そうでなくても、いらぬ気を使いながら歌うのはイヤなので、自分のパートにラインをひいて間違えないようにしています。

 この“パートにラインをひく”は、人それぞれにやり方があると思いますが、私の場合は、色々と試行錯誤をした結果、五線譜の部分に黄色い蛍光ペン(それも裏映りのしないタイプ)を塗ることにしています。五線譜にマークするのは、私は歌詞よりも五線を見て歌う人だからですし、黄色を使っているのは、楽譜のコピーを取った時も、音符が見やすいからです。

 パートにラインをひいたら、次は譜読みをします。その時に注意するのは「ロングトーンは一体何拍伸ばすのか」「曲の途中から歌いだす場合、前の箇所から何拍後に入るのか、そしてどの部分(他のパートやピアノ)をきっかけにして入ればよいか」「言葉はどこで切れ、どこは切れないのか」「ブレスはどこで取るのが良いか」「メリスマの音型はどんなねじれ方をしているか」「転調している箇所はないか」「他のパートとのコール&レスポンスの箇所はどうなっているか」などかな? こういうところを、確認しながら、いちいち注意事項を楽譜に書き込んでいき、歌っている時に当該箇所に注意が払えるようにしておきます。

 各種音楽記号をチェックするのも、この段階です。独唱の時は、このあたりからどういう風に歌っていこうかな、などと考え始めますが、合唱の時は、指揮者の指示どおりに歌うので、余計なことは考えない事にしています。

 楽譜への予習段階での書き込みが終わったら、次はリズム読みをします。独唱の場合は、ここで単語を調べて歌詞の和訳をしますが、合唱の時は、単語の読みだけをチェックします。訳文はアリモノを読んでおしまいです。

 つまり合唱の時は、なるべく準備に手間をかけないようにしています。詩の解釈だって、自分でするのではなく、指揮者の解釈に従うので、こちらであえて準備する事はしません。合唱は指揮者の言うなりになって歌うのが大切なので、却って自分の意見や考えを持ってしまうと、私の場合、指揮者に対して批判的/反抗的になりがちなので、合唱曲は、なるべく自分をカラッポにして臨むようにしています。ま、これはいわば、一種の処世術なんですが(笑)。

 もっとも、メサイアは英語詩のため和訳が不要なので、準備の必要など最初からありません。いきなりリズム読みです。

 リズム読みとは、自分が歌うメロディのリズムに合わせて(音程を付けずに)歌詞を読んでいくモノです。知らない人が聞くと、お経を読んでいるように聞こえるかもしれません。それともラップかな? このリズム読みは、とても大切な練習ですから、結構丁寧にやります。

 で、リズム読みをやって、だいたいのリズムが分かったら、それに音程をつけていきますが、この段階でようやく「音取りCD」を使用します。「音取りCD」は合唱団に入っている方なら、合唱団の方で用意してくださいますので、それを使われると良いでしょう。そうでない方はご自分で用意する必要があります。

 日本ではメサイアは通常、英語で歌われますので、市販の音取りCDを購入される場合は、英語での歌唱のものを選択しましょう。実は国際的には、メサイアのドイツ語歌唱も割と普通に行われるので、輸入物の音取りCDの中には、ドイツ語歌唱による音取りCDも発売されていますので、入手される場合は、気をつけるようにしてください。

 英語歌唱の音取りCDで比較的入手しやすいものは、洋書扱いになりますが、アルテミス・エディション社の「"Messiah" from Scratch 」でしょう。これはかなり親切なCD付き楽譜です。ただし、音取りCDとしては、自分のパートがそれほど目立つように録音されていないので、ちょっと???かな?

 なので、最近では「Handel's Do-It-Yourself Messiah Choral Tutorial CD」を使って音取りをする事が多いです。この音取りCDは自分のパートが聞き取りやすくていいです。ただし、すべての合唱曲が入っているわけではありませんし、歌っている歌手の方はあまり発声が良くないです(残念)。でも、普通に有名合唱曲の音取りCDとして使う分には問題ないでしょう。むしろ問題は、このCDは入手困難かなって事です。私はネットで販売しているのを見たことがありませんし、リアルな店舗でも、銀座のヤマノ楽器以外では見たことがありません。参考までにアメリカのアマゾンでは取り扱っていますので、そちらへのリンクを張っておきます。

 色々な事情があって、CDの購入が容易ではない方は、ネットでMIDI音源を落として、それを参考にする方法もあります。私はあまり利用しないのですが「くまさんのヘンデル『メサイア』のページ」という有名なサイト(こちらです)があります。こちらにはメサイアの音取り用MIDI音源が用意されていますので、こちらからMIDI音源をダウンロードされても良いかもしれません。

 MIDI音源は、歌手の歌声でなく、楽器の音でメロディのガイドが行われる参考音源です。楽器の音なので、言葉の載せ方などが分かりづらいのですが…そこは勘弁ですね(笑)。楽譜が苦手な人には、メロディしかないとは言え、MIDI音源は、かなり便利で重宝すると思います。

 しかし、音取りCDにせよ、MIDI音源にせよ、練習道具としては万能ではありません。結局、細かい部分の音取りは、これらではきちんとする事はできません。結局、私は、音取りCDで大雑把にメロディをつかんだら、ピアノでいちいち音程を確認して、修正をかけながら、音取りをしています。

 ちなみに、似たような事は、独唱の音取りでも言えます。独唱の場合は、参考音源がすなわち音取りCDになるわけですが、これに合わせて歌ってしまったら、その歌手のコピーをする事になってしまいます。なので、参考音源はあくまで参考で、音楽が大づかみできたら、やっぱりピアノ叩いて音取りをしています。

 ピアノなんて弾けないのですが、背に腹はかえられません。間違いながらも、なんとか頑張ってピアノを叩いてます。毎日ピアノを叩いているうちに、ちょっとずつピアノも上達していて、ピアノのミスタッチが減ってきたような気がします(笑)。

 本当は自分専用のピアニストを雇って、ピアニストさんと二人三脚で音取りができたらサイコーなんだけれど…ね。

 それで肝心の音取りですが、いくら音取りCDを使用するからと言って、いきなり歌詞をつけて歌う事はしません。最初は階名唱法で歌って、純粋にメロディだけをカラダに入れます。私は階名唱法の時には、固定ド唱法を使用します。本来、合唱曲の階名唱法ならば移動ド唱法の方が良いのだそうですし、学校でもそう習ったのですが…移動ドでは全く歌えない私(たぶん頭が固いんですね:笑)なので、固定ドで歌います。

 ちなみに、固定ド唱法とは、調性に関係なく、どんな曲もハ長調のドレミで歌ってしまう歌い方で、対して移動ドは、その調性の主音をドと読んで歌う方法です。移動ドの方が音階内の半音全音の関係が正しく感じられるので、合唱では移動ドの方が望ましいと言われてます(涙)。

 階名唱法でちゃんと歌えるようになったら、そこで歌詞をつけて歌います。時折、歌詞をつけるとうまく歌えない箇所があると、その部分だと取り出して、母音唱法(子音を外して母音だけで歌う唱法。音のつながりを確認するには良い唱法です)で歌ってみて、それから子音をつけてみます。

 このようにして、だいたい、音取りができたら、今度はそれを定着させる練習をします。

 合唱なら、音取りCDに合わせて歌ってみて、それができたら、今度は参考音源に合わせて歌ってみます。この程度まで仕上げれば、自宅練習的には完璧じゃないでしょうか?

 独唱ならば、別途、MIDIでカラオケを作って、そのカラオケで歌の練習します。カラオケ作成はいつも妻にお願いしています(感謝です)。

 音取りの作業としては、こんな感じだと思います。

 お分かりでしょうか? つまり、私は、合唱の練習の数倍の時間をかけて音取りをしているわけです。ときおり、合唱団などには、前回の練習が終わったら、次の練習まで楽譜を開かないという強者もいますが、私はそれが全くできないので、どうしても自宅練習がメインとならざるをえません。むしろ、自宅で練習したものを、団の練習で確認していく…というスタイルを取っています。

 結構、大変な作業です。でも、才能や実力が足りない分を努力で補っていくしかないので、頑張らざるをえません。

 最後に参考書のご紹介。メサイア演奏に関する参考として、こちらの「メサイアハンドブック」は色々と便利ですよ。リンク貼っておきます。

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コメント

す、すとんさん・・・すごい・・・。
こんなにもドリョクの人なんですねっlovely

ワタクシ、自分のいい加減な練習を恥じましたわcoldsweats02

このほかにフルート・ヴァイオリン・合唱団&ソロでしょ?
お体、何個あっても足りないのねflair

やっぱりピアノで音程取るんですのね~。
アップライトは被災地に寄付しちゃったので、実家に預けてある
電子ピアノ持ってこようかなぁ。
ま、声楽を習うのはまだ先になるんだけれどね。

プリロゼさん

>こんなにもドリョクの人なんですねっ

 なんか、こそばゆい気がしますが、私は確かに、努力を惜しまないタイプの人間です。でも同時に、面倒くさがり屋さんでもあります。本当は、手を抜いてもOKなら、なるべく手を抜いて効率的にこなしていきたい人であります。

 それをしないで、結構手間をかけて音取りをしている理由は……単純に実力不足だからです。特に私には音感がないし、聴音の能力も皆無なので、楽譜を初見で歌うのが無理なので、きちんと練習してこないと、どうにもならないからです。

 本当は、初見でスラスラと歌えると良いのですし、それができる人もいます。でも、私は無理。愚直にきちんと手続きを踏んでいかないと、ロクに歌えません。

>このほかにフルート・ヴァイオリン・合唱団&ソロでしょ? お体、何個あっても足りないのね

 はい、足りませんね、確実に(笑)。メッチャ、忙しいし、大変です。でも人間って不思議なもので、仕事で忙しいとカラダが壊れますが、趣味で忙しいと元気になるものなんてす。だから、趣味は忙しいくらいの方が何かといいので、それはそれで別にかまいません。

 ただ、それでも時間的な制約はありますので、一応、趣味の中でも優先順位があって、その中で全力を尽くす様にしています。最近の優先順位は『声楽 - フルート - 歌劇団 - 合唱 - ヴァイオリン』って感じでしょうか? フルートの優先順位が上がりました。やはり毎週レッスンなので、ある程度優先順位をあげていかないと、やりこなせないんですよ(笑)。

>やっぱりピアノで音程取るんですのね~。

 ピアノはあった方がいいですね。もっとも、私の場合「ピアノ」と言ってますが、実際は書斎に転がっている電子ピアノです。音が取れれば、アコースティックなピアノにこだわる必要はないと思いますよ。別にポータブルな電子キーボードでもいいし、ピアニカでもフルートでもギターでもいいと思います。自分が気軽に弾ける楽器ならいいと思いますよ。むしろ、アコースティックなピアノだと、キーが重くて、私はツライです(笑)。

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