ひとこと

  •  ああ、腰が痛い…。またまた、ぎっくり腰をやっちまいました。今回の原因は不明。先日、何となく腰が痛いなあ…と思って、整体に行ったら「ぎっくりですね」と言われちゃいました。ぎっくりと言われる前は何となく痛かった程度だったのに、ぎっくりと言われた途端にめっちゃ腰が痛くなりました。…言霊って、すごいなあ。
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2011年5月の記事

2011年5月31日 (火)

素赤和蘭獅子頭&iPhoneな月[2011年5月の落ち穂拾い]

 今月の私は…と振り返ると、金魚とiPhoneに心を奪われていたような気がします。ブニョが星になって、カグヤを迎え、そのカグヤも星になったので、ジュナを迎え…。一方、ついにiPhoneを購入して、iPhoneに振り回される日々もあったり…、なんだかんだで、私の人生は充実しているのかもしれない。あ、そう言えば、声楽の発表会が間近に迫っていたっけ?
 
 
ジェネレーション・ギャップ

 ジェネレーション・ギャップと言う言葉をよく聞きますが、私はそんな事を、あまり気にしないようにしてきました。と言うのも、結局『人はみなそれぞれ違う。その多様性を受け入れられるかどうかは、その人の器の大きさ次第』って事だと思っているからです。

 たしかに年令や世代が違えば、育ってきたバックボーンだって違うし、価値観だって違うでしょう。でも、たとえ年令や世代が同じでも、バックボーンが違う人はいるし、価値観が違う人はたくさんいます。だから、ことさら“ジェネレーション・ギャップ”と言って、それだけを取り上げないようにしています。

 それに、気分だけでも、大物な私(笑)なので、他人との違いも「まあ、そんなモンだよねえ…」という感じで、受け入れるように心掛けています。もちろん、人間ですから、そんなに簡単に受け入れられない人物もいるし、逆に、私の方が、受け入れてもらえなかったり拒否られたり…。

 でも、世の中、そんなモンじゃないかなあって思って生きてきました。

 そうそう、他人を拒否する感情の土台には、嫉妬心って奴がある事って多いですね。私は(自慢しているつもりはありませんが)他人を嫉妬させやすい要素をたくさん持っているので、子供の頃から、なるべく他人様の嫉妬心を刺激しないように心掛けて生活してきました(それは今も一緒ね)。

 共通項が多ければ、後輩とも楽しく過ごせます。若い者がモノを知らないのは当たり前です。それはそのまま受け入れて上げましょう。逆に年寄りは昔話が大好きです。昔話を始めたら、チャンスと思って耳を傾けています。相手が年上であれ、年下であれ、きちんと今の世の中をたくさん勉強し、この時代を肌で感じている者同士なら、ジェネレーション・ギャップなんて、言葉ほどには無いもの、と思ってます。いかが?
 
 
フルートは楽に音が出る楽器のはず

 フルートを吹く時に、満身の力を込めて吹く人がいます。かつての私もそうでした。なぜ、そんな事をするのでしょうか? それは、そうしないとフルートが鳴ってくれないのからです。だから、仕方なしに力を込めてフルートを吹くわけです。

 しかし、フルートって、実は、簡単に音が出る楽器です。必死にならなくても、音がラクラクと出る楽器です。ではなぜ、力を入れないとフルートを鳴らせないのかと言うと…理由はいくつか考えられますね。

 例えば…フルートのポイントを外している? 息が散ってしまっている? アパチュアが大きすぎる? フルートの組み立て方が間違っている? フルートの構え方が間違っている? 色々な理由が考えられます。だから、簡単に「これが原因」なんて特定できませんが、考えられそうな原因を一つ一つ潰していって、フルートを楽にきれいに鳴らせるようにしたいものです。
 
 
楽団分裂の話

 アマチュアの吹奏楽団とか合唱団とか、だいたい、団が大きくなると運営方針に齟齬が生じて、分裂するのは、よくある話ですが、そこで追い出されるのが、決まって、創業チームの方なんですね。

 これって、守旧派対改革派って図式になっちゃうからなのかもしれません。改革派の人たちって、大抵が真面目で「もっと熱心に練習しよう」「もっと技術を向上させよう」「もっと演奏会の回数を増やそう」とか、たいていがイケイケなんですよ。で、創業メンバーさんたちが「まあまあ…」とか押さえにかかるわけなんだけれど、改革派の人たちは、それが気に入らなくて、結局、正義は自分たちにあると信じて、団を立ち上げた人たちを追い出して、団を乗っ取るというのが、現実社会では多く見られます。

 アマチュアと言えども、演奏団体を立ち上げて大きくするって、すごいエネルギーがいるし、人生の中で、そう何度も何度も演奏団体を立ち上げられるほどのパワフルな人って、なかなかいないと思います。せっかく立ち上げた団を追い出されてしまった創業メンバーの方々の寂しさ/悔しさはいかばかりかと思います。

 私は思うのです。向上心は必要だし、熱心である事は大切な事です。しかし…。

 単純に上手な演奏を聞きたいなら、アマチュアの演奏なんて、誰も聞きたくないです。それならば、ちゃんと、プロの演奏を聞きにいくでしょう。ではなぜ、客は上手くもないアマチュア楽団の演奏を聞きにきてくれるのか? そこをよく考えて、団の運営を考えていかないと、やがてその団は、運営も先細りになってしまいます。
 
 
フルートとクチビルの厚さ

 フルート奏者は、クチビルが薄いほど良いのだそうです。

 その理由は二つあります。一つは、クラシックの楽器は、白人男性のカラダに合わせて作られているのですが、白人男性と言うのは、たいてい、クチビルがめっちゃくちゃ薄いので、そういう薄いクチビルで演奏するようにフルート自体が作られているからです。

 二つ目の理由は、上記の理由と関連しますが、フルートはエアリードなので、楽器を鳴らすためには、人間と楽器の距離が近いほど有利になります。クチビルが分厚いと、そのクチビルが厚い分だけ、人と楽器の距離が遠ざかるので、不利になるんです。

 そういう単純な理由で、クチビルが薄い方がフルート向きってわけですが、あくまでも適性うんぬんの話であって、趣味で楽しむ分は、無視して良い程度の理由ですから、気にしなくても全然平気ですね(笑)。
 
 
歌う筋肉

 一日二日の練習で、急に駆け足が速くなったりはしないように、歌だって、短期間で上達する事は、あまりありません。

 なぜなら、声は筋肉で出すものだから、筋肉が鍛えられないと、その効果が出ないからです。たとえば、5Kgのダンベルなんか、最初は「うっ、ちょっと重いなあ…」なんて思っていても、毎日毎日持っていると、やがて「5Kgじゃ軽くてトレーニングに使えないなあ…」と思えるようになるわけです。歌もそれと同じ事。

 今、歌える音量が小さかったり、音域も狭かったりするのは、あなたの筋肉がそこまでの筋肉だからです。それを越えて使おうとすると、無理が生じるわけです。だから、筋力アップです。歌の筋肉は歌ってしか鍛えられません。毎日毎日、自分が歌える程度ギリギリの音量&音域で歌っていけば、必ず音量はアップし、音域は拡大します。こんな練習をしていても、なかなか進歩は見えませんが、それでも、やるとやらないとではかなり違うはずです。
 
 
J-POPは“曲先(きょくせん)”

 ポップスで平気で単語の途中でフレーズが切れますが、その理由の一つとして“曲先(きょくせん)”だという事があげられるんじゃないかな? 例えば、曲を作る時、メロディーやアレンジを先に作って(時には先にレコーディングすらしてしまうケースもあり)、最後にメロディーに歌詞を当てはめていく作曲手法であるため、歌詞がメロディーに対して不自然な付き方をしている事があるわけで、それを無理やりに歌うために、歌い方にも無理が生じる…って事があるんじゃないかな?

 あと、J-POP界では、作詞家/詩人と言う人たちが減ってきています。今のJ-POPの歌詞は、プロの作詞家の手によるものは少なく、歌手やバンドのヴォーカル担当者が、自分の生活雑感をメロディーに載せて歌うケースが増えていて、J-POPの歌詞が、どれもこれも類型的になり、使用される言葉も限定的になってきて、どの曲も歌詞は同じような感じになってきたという話/嘆きもよく耳にします。

 どちらにせよ、現代のJ-POPでは、歌詞が軽い扱いを受けているという事だけは、事実としてありそうですね。

 その点、クラシック~現代音楽は、まだまだ“詩先”であり、言葉を大切にする傾向があるんだと思います。
 
 
今月のお気に入り 坊主DAYS

 異色のエッセイマンガですよ、これ。どんな修行をするとお坊さんになれるか…なんてテーマのエッセイマンガが、他にあるでしょうか? テーマが「いかにしてすればお坊さんになれるのか」だけれど、決して抹香臭いわけでもなく、いやむしろ、お坊さんってカッコいいの?って思っちゃうくらい、サラっと書かれています。

 それにしても、仏に身をささげた生き方というのは、実に潔く、美しいものだと思いました。どんな宗教であっても(まっとうな宗教であるなら)聖職者というのは、神々しいものなのだと思いました。とにかく、お薦めですよ。ちなみに、このマンガ、すでに2巻めの「お寺とみんなの毎日」も発売中(で、私は拝読中)です。こっちは、お寺とお坊さんに関する、色々な疑問をネタにしております。こっちも、なかなか面白いです。
 
 
今月の金魚

 2011年 5月11日(水) ブニョが星になる
      5月15日(日) カグヤがやって来る
      5月26日(木) カグヤが星になる
      5月29日(日) ジュナがやって来る(詳しい話は週末に書きます)

 
今月のひとこと

 ゴールデン・ウィークになったのに、まだ花粉がブンブン飛んでいる(涙)。例年なら、今時分はもうすっきりしているのに、今年はまだまだツライ。そんな花粉に付け加え、今年は放射性物質まで飛んでいるわけで、その相乗効果なのか、まだまだツライですよぉ~。ううむ、ラ・フォル・ジュルネで東京に行くんだけれど、やっぱりマスクは手放せないですなあ…。(2011年4月28~29日)

 4月29日にアップする記事をうっかり日にちを間違えてアップ予約をしてしまい、それに気づかず(連絡をいただいて始めて気がつきました:汗)通常配信よりも7時間も遅れてアップする事になりました。私の場合、アップロードは予約で行ってますので、こういう配信ミスはないはずなのですが…パソコンは間違えなくても、人がミスるわけで…いやあ、申し訳ないです。しかし、連絡をいただけなかったら、きっと全然気がつかなかったかもしれません。いやあ、ボケボケな私です。(2011年4月29~30日)

 今年のラ・フォル・ジュルネは色々と今までにない事をやっちゃうようですが、その中でも驚きなのは、去年まで、有料公演で大人気だった、小曽根真氏が、なんと有料公演には出演せず、無料公演の方に出ちゃうこと! 大ホールですら満員にしちゃうほどの人気アーティストを無料に廻すとは…商売っ気をなくしたのか~!(2011年4月30日~5月2日)

 最近、楽譜支援「希望」というプロジェクトに関して、何やらゴタゴタしているみたいですね。私は部外者だから無責任に言うけれど、主催者はともかく、そこに協力している周辺の人たちが、振り回されていて可哀相だなあって思います。本来の支援のジャマにならなければいいけれど…。ちょっと考えれば、今はまだ楽譜とか音楽とか、そういう時期じゃない事くらい分かりそうなものでしょう。主催者の方は、善意はあっても、想像力がないんだと思う。これじゃあまるで“被災者のため”と言うよりも“居ても立ってもいられない自分の心をなぐさめるため”の支援になってます。音楽の支援なら、あと数年して、被災地に笑顔が戻り、生活に心配がなくなってから、援助を始めても遅くないと思います。その時は、楽譜じゃなくて、ピアノそのものを贈ってあげればいいのに…って部外者だから思います。できれば、そのピアノだって、余所から調達するのではなく、現地の楽器店で購入したものを贈れれば、なお良いでしょうね。ピアノがあれば楽譜がなくても音楽できますが、楽譜があっても肝心の楽器がなければ、音楽できないでしょ。(2011年5月2~6日)

 ラ・フォル・ジュルネ…終わりました。来年のテーマは「ロシア音楽」なんだそうです。ああ、何とか継続するんですね、よかった。さあ、今年のラ・フォル・ジュルネ観戦記を書き始めよう! また長期連載になる予感が…(笑)。(2011年5月6~10日)

 まだ5月の初旬なのに、30度越えなんて…聞いてないよぉ。(2011年5月10~12日)

 ああ、ノドが痛いかも…、イガイガするかも…、タンも溜まり気味かも…。仕事が忙しくって寝不足の上に、このところの気温の変化にオッサンのカラダはついて行かれません。ああ、すべてを放り出して、ひたすら睡眠三昧したい気分です。(2011年5月12~17日)

 iPhoneの夢を見ました。ちなみに、私はソフトバンクユーザーだけど、普通の携帯を“通話のみ”で使ってます。だって、携帯って操作性悪いんだもん。夢を見たのは、iPhoneだけど、実は本当に欲しいのはiPadだったりします(大きい事はいいことだ~!)(2011年5月17~19日)

 庭のビワの実が、たった一個だけど、色づいた! 夏だねえ…。(2011年5月19~22日)

 あの、夢にまで見たiPhoneを、買った。使い方がよく分からない(汗)。まずは基本テクニックから習得しないとね。(2011年5月22~28日)

 
 今月は以上です。よろしくお願いします。

2011年5月30日 (月)

メトのライブビューイングで「イル・トロヴァトーレ」を見てきました

 そう言えば、ライブビューイングでオペラを見るのは久しぶりです。本当は3月の震災後の「ランメルモールのルチア」を見たいなあ…と思っていたけれど、それは3Dオペラの「カルメン」とバッティングしてしまったために、泣く泣く諦め、四月以降は仕事が忙しくなってしまったために、時間が取れずに、見に行く事ができませんでした。

 で“忙しい”を理由にしていたら、全然ライブビューイングに行けなくなってしまう事に気づき、忙しいけれど無理やり行ってきました。おかげさまでヘトヘトになっちゃいました(笑)。でも、いいんだ。体は疲れても、心は元気になれたから。

 私は横浜で見てきたのですが、なんと、お客さんがたくさん来てました。八割ほどは入っていたかな? なにしろ、一番前の席まで客か座っていたんです…その繁盛ぶりが分かるでしょう。以前見た「ラインの黄金」にせよ「ドン・カルロ」にせよ、おそらく半分どころか、ちょっと数えれば数え上げられる程度の集客だったのに、しばらく行かなかったら、こんなにたくさんのお客を集めるようになっていました。すごいな。

 横浜でメトのライブビューイングの上映を始めたのは、今シーズンからです。ようやく、オペラファンの間でも、横浜で見れるという情報が周知し始めたのかもしれませんね。

 さて、公演の基本情報を書いておきます。

 指揮:マルコ・アルミリアート
 演出:ディヴィッド・マクヴィガー
 マンリーコ:マルセロ・アルヴァレス(テノール)
 レオノーラ:ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ)
 ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー(バリトン)
 アズチェーナ:ドローラ・ザジック(メゾ・ソプラノ)

 指揮者は、当初予定のジェームズ・レヴァインから変更になっていました。この公演は、歌手に世界的な名歌手(ってか、客を呼べる歌手)がいないわけで、指揮者のネームバリューで客を呼ぼうと考えられていた公演だと思いますが、そこに肝心の指揮者が欠けちゃ、一体どうなるんだろう…というのが、見る前の私の感想[危惧?]でした。

 結論から言えば、素晴らしかったですよ。レヴァインの不在を感じさせないほどに。

 とにかく、歌手たちの歌が素晴らしい。主役四人の声が素晴らしい。四人の声のバランスも素晴らしい。聞いていて、音楽的な欠点は特に感じられませんでした。いやあ、本当によかったですよ。CDが発売されたら、買ってみたいくらい、音楽的にグッドな公演でした。

 さらに、演出がとても素晴らしいかったです。何が素晴らしいのかと言うと、ストーリーが分かるんです(笑)。

 実は「トロヴァトーレ」って、すごくストーリーが分かりづらいオペラだと思うのです。少なくとも私が今まで見てきた「トロヴァトーレ」は、熱心に見ていても、全然ストーリーが分からないものが大半でした。とにかく、幕が開く毎に、話の状況が変わりすぎるし、その変わった事の説明がないんです。だから、事前にあらすじを頭に入れていたとしても、その劇進行の唐突ぶりについていけなくて「???」が頭にいくつも浮かんじゃうオペラなんですよ。あの、名優であるドミンゴが演じた「トロヴァトーレ」もDVDで見ていますが、全く意味不明なオペラでした。

 ところが、このメト版の「トロヴァトーレ」は違います。状況説明をきちんと演技でしてくれるんですよ。だから、幕と幕の間に何が行われていたのかは、言葉による説明がなくても、演技を見ていると分かるんです。「はは~ん、あの後、マンリーコは、ルーナ伯爵にケンカを売ったのはいいけれど、ルーナの家来たちが乱入して、ボコボコにされたんだな」とか「マンリーコは頭に血が上って突撃したまではいいけれど、きれいに返り討ちを喰らって撃沈したから、今はここにいるんだな」とかが、主役脇役たちの細かな演技で伝わるんですね。そう言った意味では、歌手たちは歌っていればいいだけでなく、しっかり演技をしていかないといけないので大変です。しかし、この演出家の演出プランは、実に綿密に練られていると思いました。

 最初に「この演出はいいな」って思ったのは、第一幕の、マンリーコとルーナ伯爵をレオノーラが間違えてしまうシーン。ここって、演出によっては、かなり不自然になってしまうのですが、メト版では -間違えて当たり前- って感じです。そんなレオノーラを責めるマンリーコの人間の小ささや、間違えられてドギマギしちゃう伯爵のかわいらしさとかが、よく伝わりました。

 全体的に、お芝居はそんな感じで、お客に分かりやすく進行していきます。文句をつけるとしたら…一カ所だけダメを出しておきたいシーンがありました。そのダメな“一カ所”とは、第二幕のラストシーンの演出です。あそこはもう少し演技を付け足した方がよかったんじゃないと思いました。と言うのも、あの演出だと、ルーナ伯爵は第二幕で死んでいないと奇怪しいと思います。しかし、ルーナ伯爵は死なず、頬に傷を負った程度の怪我で、第三幕に元気に登場してくるのが、実に不自然。やはり第二幕の最後で、伯爵がマンリーコの部下にやられっぱなしで幕を下ろすのではなく、あそこからうまく逃げ出すところまでやってから幕を降ろした方がいいと思いました。でも、あのシーン以外の演出は、実に分かりやすく、歌唱の見事さと相まって、とても良い、お薦めなオペラ公演だと思いました。

 それにしても、この「トロヴァトーレ」は“歌オペラ”だと改めて思いました。とにかく、歌手たちが歌いまくります。レチタティーヴォはとても少なくて、二重唱や三重唱で、ドンドン劇が進んでしまいます(だからストーリーが分かりづらいんだな)。とにかく、オペラ全体がメロディにあふれています。その分、歌手たちの負担は半端ないでしょうね。しかし、声楽学習者としては、これほど勉強になるオペラも少ないでしょう。とにかく、見ていて、とても勉強になるオペラでした。

 そうそう、アンヴィルコーラスで使うハンマーが、とても大きなハンマーだったので、合いの手で入る槌音の音程が低くて、面白かったです。普通は取り回しの事も考えて、小さなハンマーで合いの手を入れるから、槌音もかなり高い音になるけれど、今回は、大きなハンマーを派手に振り回していたので、結構低めの音で合いの手が入って、新鮮でした。

 私は、今回の演出を誉めてますが、この演出で理解が深まった事があります。それは、アズチェーナという人の本質、ですね。

 私、今までアズチェーナって「気の狂ったジプシー女」「ちょっとイッちゃった人」「余計な事をベラベラしゃべる、頭の悪い下層民」「感情に任せて、すぐに自分を見失うタイプ」程度に思ってました。

 でも、この公演を見て考えを改めました。アズチェーナって、確かに感情的な部分がある人だけれど、あれでも結構考えていて、復讐を遂行するために、冷徹に計算のできる女性じゃないかって事です。

 そして「トロヴァトーレ」というタイトルから、主人公はマンリーコだと思われがちですが、実はこのオペラ、アズチェーナが物語の主人公なのではないかって事です。

 マンリーコ、ルーナ伯爵、レオノーラの三角関係の話は、サイドストーリーもいいところでしょう。だって、結局、オペラの最初から最後まで、一本スジが通っているのは“アズチェーナの復讐話”でしょ。オペラの中で、テーマとして何度もオーケストラで演奏されるのは、アズチェーナのアリアの旋律だし…だから、このオペラのストーリーって、アズチェーナの話なんですよ。

 そんな彼女のストーリー、それは、無実の罪のために先代のルーナ伯爵に殺された母親の復讐…なんですね。

 最初の復讐は、母親が火刑台で殺された日に、ルーナ伯爵家の子息を火の中に投げ入れて焼き殺すという行為で行われました。『目には目、歯には歯』です。ジプシーの母親の命は、貴族の息子の命で贖ってもらおうってわけでした。しかし、この復讐は失敗となりました。それは、アズチェーナ自身が、火の中へ投げ入れてしまったのは、事前に誘拐しておいたルーナ伯爵家の息子ではなく、アズチェーナ自身の幼い息子だったからです。つまり、最後の最後で、彼女は失敗してしまったわけです。

 そこでアズチェーナの復讐は、次善の策へ方向転換したわけです。それは、彼女が誘拐し、火の中に投げ入れ損なってしまったルーナ伯爵家の次男を(これが後のマンリーコに成長するわけです)彼女自身が育て上げ、その次男を使って、伯爵家を亡ぼすという策略だったわけです。

 それこそ、アズチェーナは、この計略を15年がかりで準備してきたのです。しかし、この計画も失敗に終わります。と言うのも、肝心のマンリーコが、心優しい青年に成長してしまったからです。仇である、代替わりをした当代のルーナ伯爵(マンリーコの実の兄)を殺害するチャンスがあったにも関わらず、マンリーコは殺害を躊躇し、実行できず、返って返り討ちを喰らって死にかける始末だし、それどころか最近では女にうつつを抜かして、アズチェーナの制止を振り切って、我が命を危険にさらすことも平気でしちゃうわけです。で、アズチェーナはこんなマンリーコを見限るわけです。それが決定的になったのは、第二幕で行われる、レオノーラ救出作戦であって、ここでアズチェーナはマンリーコを道具として使うのを諦め、復讐計画の変更を余儀なくされたのだと思います。

 アズチェーナの次の計画は、第三幕から始まります。彼女自身が、自らルーナ伯爵に近づいて、捨て身で、作戦を実行するわけです。その作戦とは…ルーナ伯爵にマンリーコを殺させた上で、実はルーナ伯爵が長年懸命になって探していた弟がマンリーコであると伝え、伯爵が、弟殺しの罪に生涯苦しめられるように仕向けるというもの。

 この作戦はマンマと成功するわけです。そして、復讐をなし遂げた喜びの中で、アズチェーナは死んでいくのです。これが彼女のストーリーなわけです。

 これが今回の演出だと、実によく分かるんですよ。だから、素晴らしい演出だと思いました。分かってみると「トロヴァトーレ」って、結構ドロドロした面白いオペラなんですよ。

 なんか誉めてばかりいると、嘘っぽいので、残念だった事も書いておきます。

 まず、ルーナ伯爵がかっこいいです。銀髪だし、渋めのイケメンだし、良いです。「あれ、残念な事を書くと良いながら、誉めちゃうわけ?」 いえいえ、この人がかっこいいのが、実に残念なんです。と言うのも、彼だけ、一人だけ、人間の形をしているのが、残念なんです。

 と言うのも、他の三人の主役たちは…私のクチから言うのもなんなんですが…みな、目を覆わんばかりのデブでした(残念)。

 特に残念なのが、ソプラノのレオノーラ。最初の登場シーンでは、侍女(この人もデブでした)と一緒に出てきたのですが、私は「これはオペラではなく、横綱の土俵入りですか?」と思ったくらい、デブデブなんですよ。

 もっとも、レオノーラ役のラドヴァノフスキーは、歌も演技も上手なので、劇が進むにつれ、ドンドン彼女に引き込まれ、レオノーラが美女に見えてくるのです、不思議でしょ。だから、オペラの最後の方では、二人の男がレオノーラを取り合うのも分かってくるのですが、それでもやはり、最初の印象は“森三中”ですよ。これはオペラを見慣れている私でも、ハードルが高かったです。

 マンリーコ役のアルヴァレスもデブ。雰囲気的には、どことなく、若き日のドミンゴに似ていてカッコ良さ気なのですが、やっぱり超デブです。

 マンリーコがデブなのに、ルーナ伯爵がイケメンなので、なぜ、レオノーラがルーナ伯爵じゃなくてマンリーコを選んだのか、全く分からなくなってしまいます。

 だって、全然説得力ないでしょう。ルーナ伯爵の方が、身分はしっかりしているし、王様の覚えはめでたいし、口うるさい親はいないし、お金持ちだし、かっこいいし…。一方、マンリーコはデブだし、ゲリラ隊の親分であって、社会的な身分はまるでないわけだし、何といっても、あのジプシーのお母ちゃんがもれなく付いてくるわけだし、芝居としてのキャスティングを考えると、この配役は失敗? だって「レオノーラってダメンズなんだな」ってしか、思えないもの。これが、素直な感想。歌える歌手を揃えたら、自然とデブばかりになってしまったのでしょうが、これは視覚的に、かなりキツかったです。だから、この公演、買うならCDですよ、DVDはキツすぎます。

 まあ、アズチェーナは…年老いたジプシー女という設定だから、デブでいいんじゃないかな?(笑)

 なので、歌手たちの容姿さえ、我慢できれば、最高レベルの「トロヴァトーレ」が楽しめますよ(笑)。

 そうそう、幕間の解説で、メトのゲルブ支配人も、ルーナ伯爵役のホヴォロストフスキー(彼は来日公演の「ドン・カルロ]でロドリーゴ役をやるそうです)も、日本へのメッセージを送っていました。ゲルブ支配人は日本語で「ニッポン、ガンバレ」と言ってました。

 この公演の収録が4月30日で震災後すぐという事もあっただろうし、メトは来月(2011年6月)に来日するから、日本へのメッセージがあるのは、ある意味、当然かもしれないけれど、日本人として、日本に対するメッセージがメト関係者から聞けたのは、うれしいですね。

2011年5月29日 (日)

[今頃ですが]iPhone4を買いました[2011年5月第5週・通算16週]

体重:100.6kg[+1.0kg:+0.2kg]
体脂肪率:30.1%[+0.1%:-0.1%]
BMI:31.8[+0.4:+0.1]
体脂肪質量:29.9kg[+0.1kg:-0.5kg]
腹囲:97.0cm[+-0.0cm:-0.5cm]
     [先週との差:2011年当初との差]

 ゴールデン・ウィークやら、ラ・フォル・ジュルネとかあって、ダイエット記事をアップしていませんでしたが、あれれ…いつの間にか、体重が100㎏オーバーしてますね(ヤバい:汗)。とにかく、7月になったら、やせようと思いますので、しばらく体重は横ばいになるかもしれないけれど、勘弁してください。とにかく、六月は仕事が忙しくて、ダイエットをしたら、倒れちゃうかもしれないので、待っててね(って、誰に言っている?)。

 ダイエット記事も久しぶりなら、エッセイをアップするのも久しぶりです。

 私はよく知らないのですが、どうやら、私の携帯電話の契約は二年縛りだそうで、二年間は何があろうが現在の機種を使い続けないといけないそうなのです。と言うか、二年たったら、新しい機種に変更する約束というか…まあ、そんな感じの契約らしいのです(本当に私は良く知らないのです)。

 で、先日、この度の二年縛りのお勤めが解けて、機種変更の時期がやってきたらしいのです。それで、先日来「iPhone、欲しー!」と騒いでいた私の事を知っていた妻が、調べてくれて、今回の機種変更ではポイント(ってなんですか?)が溜まっているので、iPhoneに無料で変更できると、うれしい事を言うじゃないですか? ラッキーです。

 え? 今頃、iPhone? だって4でしょ、5じゃなくていいの?

 そんな声が聞こえるような気がします。確かに、iPhone4は発売されて、だいぶ経った機種です。風の噂では、そろそろ次のiPhone5が出るとか出ないとか…。でも、それを待たずに、iPhone4を購入しちゃった私です。

 だってサ、本当に近日中にiPhone5が発売されると決まったわけじゃないでしょ。

 東北の工場が被災して、世界的に電子部品が不足気味で、色々なIT系製品の製造がスピードダウンしているわけだし、中国でアップル系の工場が爆発したらしいし…。

 仮に明日、iPhone5がアメリカで発売って事になったとしても、iPhone4の時がそうだったけれど、日本はそこから数カ月ほど発売が遅れるわけでしょ。…それに、iPhone4だって、つい最近、ホワイトモデルが出たばかりで、まだまだなんじゃないの?

 そんなこんなで、iPhone5の発売を待っていたら、いつ入手できるか分からないし、「欲しい時が買い時」というのがIT系ガジェットに関する基本ルールな私ですから、さっさと購入しちゃいました。

 ちなみに私は漆黒のiPhoneを購入しました。妻は純白のiPhoneです。

 実は私「iPhoneが欲しい!」と言い出したのは、つい最近の事で、それまではiPhoneは全く眼中にありませんでした。

 「電話なんて、かけれられればいいじゃん」と言うのが、私の思想でして、だから携帯電話を持っていても、今までは、電話とショートメールしか使ってませんでした。それも相手は、ほぼ妻オンリーです。ワンセグ機能が付いていてもワンセグ見ないし、ネットが使えてもネットを使わないし、カメラが付いてても写真は取らないし…という体たらく。基本的に、モバイルコンピューティングって奴に興味がない人でした。

 だって、モバイル機って、小さくて使いづらいジャン。結局、携帯電話が高性能な事は知っていても、あんな小さいボタンをチマチマ触るのがイヤだったんです。文章を入力するのに、ボタン連打するなんて、アホらしくて(ごめん)できなかったんです。

 私、小さなモノって、基本的に、嫌いなんです。「大きいことはいい事だ!」と心の底から思っている人間です。いや、それでも、ある程度の小ささまでなら甘受しますが、限度を越えた小さなモノって、ダメなんです。だから、電卓も卓上タイプのモノしか使わないし、本も文庫本は読みません。携帯電話を持っていても、公衆電話とか、普段は家に置いてあるファックス電話の方が好きだったりします。

 私の基準では、今の日本の携帯電話は、どれもこれも小さすぎます。だから、携帯電話は持っていて、あんまりに小さいので、正直なところ、使いたくないのです。iPhoneも当初は携帯電話の一種だと思っていたので、小さなボタンを連打しないと使えないモノだと思い込んでいたので、気にもしていなかったのですが…。実はiPhoneって、そんなに小さくないんですよね。本体も、携帯家電にしちゃあゴツイいし、タッチパネルに現れる各種ボタンって、案外、大きいんですよ。

 考えてみれば、iPhoneって、アメリカ人向けに作られたマシンでしょ。図体ばかり大きくて不器用なアメリカ人(ごめんなさい)が快適に使用できるように設計されているんだから、小さすぎて使いづらいなんて事、あるはずないんです。その事に気付いたのが、割と最近。これでiPhoneに多少の関心を持つようになりました。

 実は私、これで、マンマシン・インターフェースって奴にこだわる奴なんです。

 iPhoneに関心を持っても、欲しいとはすぐに思えなかったのは、文字入力の方式に疑問を持っていたからです。

 私は、パソコンでは、日本語入力を“親指シフト入力”で行っています。

 ご存じの通り、私はパソコンの中では、かなり饒舌な人間です。そんな私ですが、元々はローマ字入力をしていたのです。でも、思考の速度について来れないローマ字入力の、あまりの“かったるさ”に嫌になってしまった上に、入力量がかなり多めな私は、ローマ字入力をし続ける事で、次第に手が壊れ始めて(腱鞘炎になりかけていたんだと思う)、このままだと、取り返しがつかない事になる…と思って、ある日、健康に良いと言われた親指シフト入力に変更した人なんです。

 だから、親指シフト入力は気に入ってますよ。口で話すよりも高速で入力できるので、キー入力に関するストレスはあまり溜まりませんね。手にもやさしいので、どれだけキーを打っていても、腱鞘炎の影すら見えません。幸せに日々を過ごしています。

 そんな私なので、どうにもこうにも我慢ならないのは、携帯電話での文字入力って奴。

 携帯電話では親指シフトは使えません(当たり前)。マウスも使えません。携帯電話での文字入力は、基本的に“携帯入力”と言う奴で「お」を入力したければ「あ」ボタンを5回連打する入力方式なわけです。「ぉ」だったら10回も連打するんだよ、一文字入力するのに、一体平均でどれだけボタンを連打しなきゃいけないわけ? 一文字入力するのにキーを二つ打たなきゃいけないローマ字入力が嫌だった私に、そんな携帯入力が我慢できるはずがありません。

 私は、iPhoneも携帯電話の一種なんだから、当然、日本語入力は、携帯入力でしかできないものと思い込んでいました。

 ところが、iPhoneは違ったんです。iPhoneの日本語入力は(携帯入力もできるけれど)携帯入力しかできないわけじゃなかったんです。

 ある日、キング先生が、iPhone自慢の時に、フリック入力というのを見せてくれたんですよ。私、それを見た時に「おおっ」て思いました。携帯入力では日本語を入力する気にはなれないけれど、今見たフリック入力なら、いけるかも…。だって、フリックなら、基本的に一文字入力するのに必要な動作はワンアクションでしょ。キーを叩くか、キーを方向を変えて横に飛ばす(ような)動作をすればOK。これだけで、基本的な入力はできます。まあ、濁音とか拗音はちょっと違うけれど、そこは勘弁してあげる事にします。うん、フリックなら、親指シフトほどではないけれど、携帯入力はもちろん、おそらくローマ字入力よりも素早く快適に日本語入力ができそう。こいつに私のハートは射抜かれました。

 ところが、最近のスマートフォンの販売シェア的な話をすると、日本におけるiPhoneの天下は、どうやら終わり、今はアンドロイドの方が売れているんです。勢力拡大中のアンドロイドとシェアを落としまくりのiPhoneって感じですか? 「勝ち馬に乗れ!」と言うのがIT系の定石ですから、これからスマホを買うならアンドロイド携帯でしょう、iPhoneを購入するのは馬鹿?って事になります。

 なので、iPhoneだけでなく、アンドロイド携帯の購入も、実は検討したんです。だって私の場合、iPhoneに機種変更しても無料だけれど、アンドロイド携帯に機種変更しても無料なんだもん。同じ無料なら、良い方を選択しないと…ね。(2011年6月1日追記:実はこの部分は間違いだと妻から指摘されました。と言うのも、iPhoneとアンドロイドでは、値引きとかポイントの使い方とか料金体系とかモロモロが違っていて、iPhoneならタダな私ですが、アンドロイドでは決してタダではなく、むしろ機種によっては、従来型の携帯よりも高額な費用負担になる事もあるそうです)

 で、調べて分かったのですが、アンドロイド携帯って、私の危惧どおり、日本語入力方式は、いわゆる“携帯入力”なんですよ。標準ではフリックには対応していません。

 どうやら、アンドロイド携帯の方が、機械的な性能は高いらしいですし、色々とかゆい所に手が届くような機能が満載らしいのですが、フリックに標準では未対応なんです。もちろん、アンドロイドにもフルック入力が使えるような裏技とかアプリとかあるんでしょうが、文字入力なんていう基本的な機能に関する事が標準でフォローされていないなんて、イヤだな。

 そんなこんなで、結局、フリック入力が決め手になって、iPhoneを購入しちゃった私です。

 携帯電話の時は、電話とショートメール以外には携帯を使わなかった私ですが、iPhoneはイジリ倒してますよ。いやあ~、iPhoneって、時間泥棒ですね。

 とりあえず、今は、フリックの練習に邁進しています。フリックに習熟したら、かなりiPhoneが便利に使えそう…。それと、意外なほどに、iPhoneでネットに接続してます。iPhoneは携帯サイトは見れませんが、元々携帯サイトという場所に行った事がない私です。私にとって、ネットとは、いわゆる“インターネット”の世界の事だし、普通の携帯では、そこに行くのは色々と面倒だったり制約があったりしますが、iPhoneなら、そこに行けるし、Flashを使用しているページ以外は普通に楽しめます。画面がちょっとばかり小さいのを我慢すれど、いつも出かけている、おなじみのネットの世界に行けるんだから、こりゃあ便利です。

 そうそう、ネットブラウジング以外にも、私のiPhoneは、電子辞典としても活躍してます。こんな小さな端末なのに、百科事典・国語辞典・英語辞典・イタリア語辞典が使い放題なんですよ、素晴らしすぎるワ。それに新聞だって朝刊が毎朝iPhoneの中に配達されるのは気持ちいいわぁ~ん。あ、もち、ゲーム機としても、活躍してます(笑)。

 とにかく、マニュアルが付いてません(ネットのサイトに行って読むらしい)ので、ヤマカンだけで使ってますが、結構使えますし、おもしろいです。たぶん、この一週間で、すでに前の携帯電話の総使用時間数よりも、多くの時間、iPhoneで遊んでいるかもしれません(ないない!)。

 ま、つまり、私は“iPhoneにはまりました”って事です。

 エッセイと言うよりも、報告ですね、これ。

2011年5月28日 (土)

カグヤが星になりました

 そうなんです(涙)。まだウチに来て十日ほどでしたが、カグヤが星になりました。

 水槽に入って、最初の4~5日は元気なカグヤでしたが、やがて水槽に沈み始め、静かにじっとしているようになりました。最初は「お座りの技を覚えたのか?」と思っていました。

 ところがある日、トートにたかられて食べられている姿を目撃! びっくりですよ。で、カグヤを良く見たら、ウロコが逆立っています。ん? もしかして、松かさ病?

 我が家に来て、1週間足らずで、カグヤは松かさ病で入院となりました。

 松かさ病とは、ウロコが逆立って、まるで松ぼっくりのようなカラダになってしまう病気です。最近では、星になる直前のブニョやキッカが、それに似た症状になりました。金魚の死病の一つです。症状は、全身のウロコが逆立つ事ですが、別にウロコの病気と言うわけではなく、内臓の病気らしいです。カラダが水ぶくれを起こして、ふくれてしまって、体表面積の増大についていかれないウロコがカラダにへばりつけずに、逆立ってしまうんです。

 原因は…水槽の常在菌に負けた事です。つまり、金魚自体の体力/免疫力不足、つまりカグヤは、ウチの水槽で暮らすには、弱い子だったわけです。

 たしかにウチの現在の水槽の水は…あまりよろしくないかもしれません。なにしろ、シッポナが死にかけていますので、その半分死にかけているシッポナのカラダから色々と汚いものが出ているだろうと思います。カグヤはそれにやられたのかもしれません。だからと言って、それはシッポナが悪いわけではありません。なにしろ、他の三匹の金魚は元気ピンピンですし、水質にうるさいエビたちも元気一杯ですから、やはりカグヤの方に問題があるわけです。おそらく、元々、内蔵疾患を持っていた子なのでしょう。内臓疾患は、外から見ても分かりませんからね。

 松かさ病は難治性の病気です。普通はこれになると、まもなく星になります。それでも、ほんの少しの可能性を信じて、カグヤを病院水槽に入れ、絶食の上に、塩+抗生物質の治療水につけてみました。案の定、全身から、ドロドロした嫌なものをたくさん出しました。具合の悪い子は、カラダからたくさんのドロドロしたものを出しますが、その出方がハンパじゃなかったです。

 最後の方は、空気ポンプを抱きかかえるようにしていました。息苦しかったのでしょうね。ウチに来て、十日ほどで星になってしまいました。

 カグヤはまだ子どもでした。ウチに来た金魚で、子どものまま星になってしまった子はカグヤが初めてです。もちろん、十日ほどで星になってしまった子も初めてです。かわいい子だけに、星になってしまって、残念ですが、生き物の寿命は人がコントロールできるものではありません。しかし、何とも、後味の悪い感じがします。

 写真の一枚も取らないウチに星になってしまいました。

2011年5月27日 (金)

フルートの調整に行ってきました

 いつもお世話になっている、ヤマノのフルート無料調整会に行ってきました。アルタスフルートフェアも同時開催し、田中会長によるワークショップも行われていましたが、今回はパス。今年のワークショップは、初級と中級の二つのクラスに分かれていたのですが、初級は昨年受講したものと同じでしょうから受講する必要はないでしょうし、中級に参加できるほどの演奏技量は私には(永遠に)ありませんからね。残念ですが、仕方のない話です。

 さて、ワークショップの方は諦めましたが、新製品の“ブリアコフ監修の新頭部管”には期待していました。どんな音が出るんだろ? どんな吹奏感なんだろ? ちょっぴりワクワクして行ったのですが、残念な事に、現物はありませんでした。なんでも、現在、品切れなんだそうです。秋になると、生産体勢にも、多少の余裕が出てくるので、秋のフェアの時には試奏ができるようなのですが、現在は品切れ。無いものは試せません。ま、半年ほど、お楽しみが先のばしになりました。

 新頭部管が品切れの理由ですが…なんでも、フルート工房というのは、春が一番忙しいのだそうです。と言うのも、フルートは春になると売れる楽器なのだそうです。なので、作っても作っても、片っ端から売れてしまうので、工房は休みのない状態で昼も夜も連日フルート作りに没頭しているだそうです。

 ちなみに売れ線は“頭部管銀”とか“管体銀”のモデルだそうです。…と書くと、みなさん、察しがつくと思いますが、この時期、日本中で吹奏楽部の学生さんたちが、フルートを新規購入するので、フルートの品不足が発生して、作ったそばから売れていくわけです。ビバ!ブラバン! いや、最近の子は“ブラバン”ではなく“スイブ”と言うそうなので“ビバ!スイブ!”って感じでしょうか?

 現在、日本は不況の只中で、楽器メーカーも大変なのだろうなあと思っていましたが、どうやら、この不況と、フルートの売り上げとは直接の関係性はないそうです。フルートは、好不況にかかわらず、コンスタントに売れるものなんだそうですよ。ううむ、フルート製作&販売って、不況に強かったんですね。知らなかった…。

 ちなみに、ヴァイオリンはフルートとは全然状況が違って、好不況と言うか、株価の上げ下げで売り上げがコロッと変わるそうです。なので、今はヴァイオリンは全然売れないのだそうです。だから、今は良いヴァイオリンが比較的入手しやすくなっているのだそうです。

 これってつまり、フルートをお買い求めいただく方と、ヴァイオリンをお買い求めいただく方の、客層が違うって事でしょうね。どっちがどうとは、私は言いませんので、後はみなさんでご想像ください(笑)。

 さて、今回アゲハの調整をしてくださったのは、アゲハの実の父(製作者)のSさんでした。久しぶりなので、私の顔や名前を見ても、すぐにそれとは思い出さなかったSさんですが、アゲハを手にとるや否や、すぐに思い出してくれたみたいで…お客さんを顔や名前でなく、所有している楽器で思い出すなんて、Sさんってホンモノの職人さんですね。

 アゲハさんの状態ですが、右手の方はノープロブレムでしたが、左手の方は結構キテいたようです。特に親指部分は念入りに調整してもらいました。また半年後に、親指周辺で違和感があるようなら、次は腰を据えて修理をしてくれるそうです。

 アゲハさんを分解して、細かいところまで掃除してもらったのですが、普段の掃除が行き届かないところは、やっぱり、うっすらとサビてますね…。黒くサビルとカッコいいですが、どうやら私の場合は、管の表面が白くサビルみたいです。管内は黒くサビルのですがね。管内と管表面ではサビ方がちょっと違うみたいです。

 アゲハは、まだオーバーホールの必要はないけれど、タンポは消耗品なので、固くなってきたら交換だと言われました。とは言え、まだまたタンポは柔らかいそうです。

 Sさんが試し吹きをしたので、頭部管の組み立て方を(内向き加減)を確認しました。やっぱり、Sさんも私同様に、かなり内向きに頭部管を回してフルートを吹きます。私も試行錯誤して、その位置に落ち着いたのですが、それが製作者であるSさんとほぼ同じ位置だったのがうれしいですね。

 アルタスフルートは、全般的に内向き吹きがベストな状態のフルートなのですが、どうも、そういう部分が、なかなか世間には浸透しないみたいです。他社製フルートは、むしろやや外向きの方が良い音がするのだけれど、アルタスは(国内メーカー品としては例外的に)内向きがいいんです。でもその事が知られていないので、ついつい外吹きをされて「つまらない楽器だ…」とかわいそうな評価を受けがちなんです。そういう意味では、やっぱり特殊なフルートなんでしょうね。

 私がアゲハを吹き始めてから、まもなく三年になりますが、少しずつ音色が変わって来た事が分かりますが、Sさんが言うにも、アゲハはまだまだ大きく音色が変わるそうです。どういう方向に変わるかと言うと、これからドンドン明るい音色になっていくそうです。それは楽しみだな。私は明るい音色のフルートが好きだから、それはとっても楽しみです。

 ちなみに、すべてのフルートが吹き込むほどに、音色が明るくなっていくわけではなく、それはすべて個体差・モデル差というのがあるのだそうです。だから、吹くほどに渋くなっていく楽器もあれば、深みを増してくるのもあるけれど、アゲハは明るくなっていくタイプなんだそうです。

 そんなフルート談義の間に、二人で湘南ローカルネタ(Sさんのご実家は、我が家のすぐそば)に華を咲かせました。いや、湘南ネタを話している時間の方が長かったかもしれません。

 調整後のアゲハは、実にバッチリです。どこもかしこも実によく鳴りますよ。やっぱり、半年ごとの調整は必要ですね。

 フルートの調整が終わったら、最近はなかなか東京に来れないので、東京土産を買って帰りました。

 今回のお土産は以下の三つ。一つ目は、ミュージカル映画「マンマ・ミーア」のDVDです。元々大好きなミュージカルなんですが、これの映画版DVDが、タイムセールで一枚1000円で投げ売っていたので、思わず購入です。

 二つ目は「ウェスト・サイド・ストーリー」のヴォーカル譜を買いました。バーンスタインオリジナル譜に基づいた、舞台上演用のヴォーカル譜です。こんなもの、大都会の楽譜屋に行かないと買えませんね。実はこれ、日本で一般に売られている「全曲集」とは、一部の曲で調が違っています。また、舞台の稽古で使う楽譜なので、アンサンブルの曲も全部ちゃんとアンサンブルのカタチで載っているし、インスト曲もすべてピアノ用にアレンジされて載っているので、これ一冊と台本(セリフや演技の指示がある台本)があれば、ピアノによる「ウェスト・サイド・ストーリー」が上演できます(笑)。ちなみに「ウェスト・サイド・ストーリー」って、楽譜を読んでいるだけでも、すごくおもしろいですよ。しかし、このミュージカルは、ミュージカルのくせに、マリアとトニーを歌う歌手には、オペラ歌手並の歌唱力を要求しています。ミュージカルなのに、主役のトニーにHi-Cを要求するなんて…結構手ごわいミュージカルですね。普通のミュージカルでは、男声主役には、せいぜい高くてもA止まりですよ。

 で、三つ目の土産は、音楽之友社の「世界の名歌集2」という楽譜集。“Time to say goodbye(君と旅立とう)”が載っているので買いました。発表会が終わったら、やっぱり「Time to say goodbye」が歌いたいかな? 本当はオリジナル歌手のボッチェリの楽譜で欲しかったのだけれど、銀座の楽譜屋でも品切れなんだから、あきらめました。で、中を見たら、結構、歌いたい曲満載でした。“グラナダ”も載ってたよ。この楽譜集は2巻目なので、1巻目もアマゾンで買っちゃいました。これで当面、楽譜には困らないな。

2011年5月26日 (木)

最後のピアノ合わせに行ってきました

 声楽発表会に向けての、最後のピアノ合わせに行ってきました。最後と言っても“二回目”なんですが…。とにかく、このピアノ合わせが終わると、次に本番ピアニストさんと合わせるのは、発表会当日のゲネプロ -> 本番って流れです。ああ、段々、発表会直前って雰囲気になってきました。

 さて、最後のピアノ合わせの日の私は、ピアノ合わせが午後だったため、午前中は自宅で一人で“通し稽古”をしていました。しかし、連日忙しい上に、前日が歌劇団の練習で声が疲労気味だったにも関わらず、午前中から歌っちゃったわけで…テキメンに声が割れてしまいました。ははは、痛くはないけれど、ちょっと声に違和感を感じました。やっぱ、テナーは午前中からフルヴォイスで歌うものじゃないな(反省)。

 …発表会当日は…会場入りするまで、歌わないでおこうっと。

 私は、会場係なので、ちょっと早めに行って、会場の準備をして、皆さんのお越しを待ってました…が、会場はムンムンして蒸し暑かったです。とりあえず、準備時間のうちは、窓を開けて換気をして多少は涼しくしましたが、この会場は住宅地の真中にあるので、ピアノ合わせが始まったら、窓は締め切らないといけませんので「節電だから冷房は不可」と言っている事務方を説得して、なんとか冷房使用の許可をいただきました。

 と言っても、暑い暑いと騒いでいるのは、私と先生の二人だけみたいでした。なんで、みんな、平気なんだろ?

 さて、ピアノ合わせの順番は、原則、本番と同じ順番なのですが、色々な都合がある人もいるので、最初は歌劇団の「乾杯の歌」からピアノ合わせを始めました。

 そう言えば、この曲は、歌うことばかりに集中していて、出入りの練習をしていなかった事に、今頃気づきました。次回の練習の時に、きちんと出入りの練習もしないとダメだね。それと、礼のタイミングとか、歌い終わった後の動きとか、小道具の出し入れとかナンヤカンヤも…だ! やる事がたくさんありますね。

 「乾杯の歌」が終わって、一息ついたあたりで「フニクリ・フニクラ」の順番になりました。私はバックコーラスの“フニクリ隊”のメンバーなので、意気揚々と歌ってきましたよ。この曲のコーラスは、基本“追っかけ”なので、リードヴォーカルの後を、オウム返しで歌えばいいだけで、本来はすごく楽なコーラスのはずなんですが、リードヴォーカルの後ろにいると、ヴォーカルを歌っている人の声が良く聞こえない事に、今更、気づきました(笑)。いやあ、リードヴォーカルをあてにしていたのに、そのリードヴォーカルが聞こえないんじゃ、オウム返しの技がうまく使えないじゃない。ううむ、やっぱり、バックコーラスと言えども、歌詞はきちんと覚えておかないとダメみたいです。

 フニクリ隊のお仕事が終わって、一息つくと、もう自分の出番です。「愛の妙薬」の二重唱とアリアです。

 この曲も歌うことばかりに一生懸命で、特に演出プランもないまま、最後のピアノ合わせになってしまったのですが、さすがに出入りの打ち合わせ無しってわけにはいかないだろう…という事で、急遽、演出プランを、私と先生とピアニストさんでササッと決めました。で“オペラの一場面なんだから、オペラっぽく演技付きで歌ってみよう”という方針になりました。実際、私たちが歌う二重唱は、本当にオペラの一つの場面全部(ほんとです)なので、それもアリだよねって事です。

 まず、観客への礼は省略して、アディーナ(妻)が舞台中央で、役になり切って待っています。これを専門用語で“板付き”と言うそうです。アディーナが板付きになったところで、ピアノが最初の和音を鳴らすので、それを聞いて、私は舞台に歌いながら入ります(この部分、無伴奏)。で、私が一声歌い終わったところから伴奏が始まって、二重唱開始となります。

 二重唱の終わり部分も、観客に向かっての礼は省略で、曲が終わる前に、アディーナが自分の歌を歌い終わると、舞台から先に掃け、ネモリーノ(私)が一人残され、途方に暮れているうちに、ピアノは二重唱のコーダからアリアのイントロに切り替わり、そのまま続けて私のアリアへ突入するという事になりました。

 細かい事を言い出すと、歌詞的にはつながらない二つの場面(曲)ですが…まあ、細かい事は気にしない事にします(笑)。

 ちなみに、観客への礼は、私のアリアが終わったところで、まず私が一人で礼をして(これはアリアの分の挨拶)、それからアディーナを呼んで、今度は二人で礼をして(こっちは二重唱の分の挨拶)終わる…という事になりました。ちなみに、二重唱からアリアまで通して歌うと…時間にして、12分弱でした…長いですね(笑)。

 演技の方は…歌詞の意味は分かっていますし、ダテにオペラファンを長年やっているわけじゃないので、稚拙ですが、とりあえずはなんとかなりました。それに、このオペラは(舞台の実演は見た事ないのですが)、数枚のDVDで見ているので、だいたい、どこでどんな動きをすればいいかは、検討がつきますので、それらを無意識に参考にして(笑)歌ったわけです。

 ただし、ちょっと困ったのは、出入りの関係で、二人の立ち位置が練習の時とは逆になってしまった事です。立ち位置が違うだけですが、ちょっと歌いづらかったかな? 今後は、この逆の立ち位置を前提にして練習しないと…。

 さて問題は、歌の方です。二重唱は、本人的にはまだまだ納得いっていない部分もあるし、細かい失敗もたくさんあるんですが、先生からは「ひとまずOK!」と言っていただけるほど、仕上がってきていたと思います。しかし、アリアは…ねえ。

 なにしろ、一番の強敵である、アリアのカデンツァは最後の最後、10分以上歌い続けた後にやってきますからね。そりゃあもう、とんでもない状態でカデンツァに突入するわけで、なかなか大変なんです。

 先生からは「とりあえず、通しの練習を重ねていくしかないかな」と言われるくらい、体力的にギリギリな状態でやってます。ま、まだアリアは、他人様に見せられるような状態ではありませんが「少しずつ正解に近づいている」という先生の言葉を信じて、もっと正解に近い歌唱、いや、当日は正解な歌唱をしたいです。

 とにかく、アリアは「慌てない」「イントロの間に体勢をを建て直す」「体力配分をしっかり考える」「準備を早めに」「ポジションは下げない」でやるしかないです。ピアニストさんは色々と助けてくださるけれど、結局、歌そのものは、一人で歌うわけだし、すべて自分にとって、楽なタイミングで歌えばいいんだから、もっと最後まで体力が残るように考えながら、良い意味でのマイペースで歌っていきたいです。

 やれやれ、これで私が歌うところは全部終わったかな…と安心して、妻のアリア(カルメンの「ハバネラ」)を聞いていたら、先生が「この曲にもコーラスを付けよう」と急に言い出されて、急遽“ハバネラ隊”が結成されました。もちろん、私も“ハバネラ隊”です(笑)。楽譜配布は…次回の歌劇団の練習の時になります。コーラスの練習とヴォーカルとの合わせは…ん? 発表会当日? まさかね??

 結局、発表会では「人知れぬ涙[アリア]」、「ひと言だけでも、おお、アディーナ[二重唱]」「乾杯の歌[声楽アンサンブル]、「フニクリ・フニクラ[バックコーラス]」、「ハバネラ[バックコーラス]」の五曲を歌う事になります。ううむ、結構、忙しいぞ。ああ、忙しくて、たくさん歌えて、楽しそう(喜)。

 前回の声楽の発表会では、自分の担当する歌曲一曲しか歌えなかった(まあ、能力的な限界から考えれば妥当なんだけれど)から、それと比べて、今回の発表会は五倍楽しそう! もう、すでにワクワクだね。

2011年5月25日 (水)

特訓! 乾杯の歌

 歌劇団の練習に行ってきました。今回は、見学者がお一人いらっしゃいました。それも男声です。声種は[キング先生曰く]バノールです。あ、この“バノール”と言うのは、元々バリトンだけれど、声が変わってきて、最近はテノールの方も歌えるようになって来たバリトンさんの事を言う“俗語”だそうです。ちなみに、元々テノールだったけれど、低音拡張してバリトンになってきた人は“テノリトンと”と言うそうです(もちろん俗語)。バノールでもテノリトンでも、低音が歌える歌手が欲しい歌劇団です。メンバーに入ってくれると、とってもうれしいのですが…。

 さて、今回は、筋トレは省略でした。代わりに呼吸の練習をやりました。

 呼吸練習、発声練習と、一通りやったら、コンコーネです。

 コンコーネは「1~5番の中から、当日の先生の気分で歌う曲を決める」となっていたので「さあ、今日は何番かな」とオドオドしながら待ち受けていたら、なんと今回は「1~5番全部!」ときました。いやあ、驚きました。確かに、何曲歌うとは決めていなかったので、そりゃあ全部だってあるわけだけど…ね。

 ちなみに次回の練習は、発表会直前特別練習なので、コンコーネはやりません。発表会後の最初の練習では、コンコーネは、また1~5番を全曲やるそうです。その時は…今回よりも上手に歌えないと…叱られる事になってます(そりゃ、大変)。

 コンコーネが終わったら、いつもの「演技付き発声練習」を今回は省略して、さっそく、本日のメインイベントである「乾杯の歌」に取りかかりました。

 今回は、この「乾杯の歌」を動きを付けて歌う事が宿題になってました。まあ「演技付き発声の代わり」って感じかな? なので、みな、それぞれのプランを試してみましょうって感じです。

 しかし、動きながら歌うという事は…つまり“暗譜済み”が前提というわけですね…。先生、はっきりとはおっしゃっていなかったけれど、そういう事だったんですよね。ああ、暗譜、実はまだ、あっちこっち怪しかったりします。

 それに、動き出すと、色々と飛んじゃうものですね。暗譜と言っても、直立不動で歌えてる程度の暗譜(自宅練習で準備できるのはこの程度でしょ)だと、動き出した途端に、覚えていたはずのモノが、みんな飛びます。これは実に不思議ですね。これは私だけでなく、皆さん、同じような感じでした。

 もっとも、実は動きと言っても、そんなに大した事はできないんですよ。舞台が狭くて自由に動けないので、団員みんなで横一列に並んだ状態から始めるのですが、イントロの部分は、互いに談笑しているような演技をし、歌に入って、自分の番になったら、優雅に前に出て歌って、終われば下がって、最後は全員、前に一歩出て、歌ってお終い…という、演技らしい演技もない程度の動きなんですが、やってみると結構大変。

 例えば、本番ではグラスを持って歌う予定なので、練習ではグラスを持った演技をしながら歌ってますが、そのグラスの持ち方にもダメが出ます。立っている姿でダメが出て、お辞儀姿でダメが出て、談笑している姿でダメが出て「動きが乱暴。それじゃあシャンパンがこぼれる」と言ってはダメが出て、「貴婦人はそんな動きはしないよ」と言ってはダメが出て…。そんな感じで、たくさんダメをもらいながら、何度も何度も繰り返して歌って、ようやく、どうにか、カタチらしいものになりました。

 結構、ヘトヘトです。そんな感じで、たっぷり「乾杯の歌」でしごかれて、休憩となりました。

 休憩の時間は、例によって、二重唱の練習タイムです(先生、感謝です)。今回は「手紙の二重唱(モーツァルト“フィガロの結婚”より)」と「パリを離れて(ヴェルディ“椿姫”より)」の二組が、たっぷりとしごかれました。そんな先生の熱血指導で、この二曲の指導だけで、休憩時間一杯一杯になっちゃいました。なので、三番手に控えていた、私たちの「おお、アディーナ、ひと言だけでも(ドニゼッティ“愛の妙薬”より)」の練習は「もう、いいでしょう」のひと言で、無し(残念)。その代わりに「フニクリ・フニクラ」の練習をしました。

 「フニクリ・フニクラ」を発表会で歌う方は、歌劇団のメンバーではないのですが、まあ、そんな細かい事はどうでもいいんです。とにかく、バックコーラスのメンバー(“フニクリ隊”と命名。メンバーは、私とYテノールさんと見学のバノールさんです)が今ここに揃っているんだから、練習しちゃいましょうって事です。

 リードヴォーカルがいませんので、先生が歌ったり、私が(いいかげんでデタラメな歌詞で)歌って、それに合わせてみました。ま、合わせると言っても、いわゆる“追っかけコーラス”ですから、リード・ヴォーカルの歌った歌詞をよく聞いて、それをそのままオウム返しすればいいのですから、さほどの負担にならないはずです。舞台に上がるのはフニクリ隊だけですが、舞台の下でも一緒に歌ってあげると景気づけになるので、女声メンバーたちも、舞台下から一緒に歌えるように練習してみました。と言うわけで、ささっと合わせて「フニクリ・フニクラ」もOKにしました。

 そんなこんなで、休憩時間が終わると、練習の後半は「赤ずきんちゃん」の第一幕の通し練習です。…“通し”と言っても、序曲はインスト曲なので省略。また「木々の合唱」というコーラス曲もありますが、これも省略。さらに、まだ舞台で言えば、本読み段階なので、楽譜にかじりついたままでOKです。こんな感じでも通してやってみると、この「赤ずきんちゃん」というミュージカルの面白さが分かります。このミュージカル、結構おもしろいですし、老若男女問わず、色々な人たちにウケルんミュージカルじゃないかな?

 発表会後の練習からは、いよいよ第二幕に入ります。最初の二曲“子リスと子ウサギの二重唱「大丈夫かな、赤ずきんちゃん(コンコーネ50番の25番)”と“赤ずきんちゃんのアリア「お花のじゅうたんみたい(31番)」”をやるので、団員の皆さんは(発表会が終わったら)譜読みの方をよろしくお願いします。また、第一幕の通しも、また配役を変えてやるので、そちらの練習(復習)もよろしくお願いします。

 というわけで、今回の練習はお終い。いやあ、実に中身が濃かったです。

 とにかく、今は門下生全員が発表会モードだし、歌劇団自身も、発表会に出演するので、練習に邁進状態で、気合入りまくりです。

 さらに、発表会後というか、秋の活動についても、少しずつ話始めました。今年の後半は、「赤ずきんちゃん」の第二幕を練習するのは当然として、新曲として、合唱曲「春に(谷川俊太郎/木下牧子)」をやりたいなあと先生からのご希望がありました。レパートリーを増やすという意味でも、ドンドン新曲に取り組んでいきたいですね。そして、去年のように、秋の音楽祭などもチャンスがあったら、出てもいいかもしれません。

 その他にも、ちらほら演奏依頼も来ているような来ていない様な状況なので、そういうのも少しずつ検討していかないといけませんし、私たちができる社会貢献について、考えておかないといけません。

 個人的には、レパートリーを増やすなら、有名なオペラ合唱とか、大人数で歌えるオペラ二重唱などを増やしていきたいのですが、聞く人の事も考えると、有名な曲や日本語の歌、癒し系の曲などをレパートリー化していく事が大切なんだろうと思います。

 とは言え、今はその前に迫った発表会をやっつける事が先決ですね。

2011年5月24日 (火)

最近の日課練習(2011年春 ヴァイオリン編)

 ヴァイオリン独学練習報告です。

 私のヴァイオリンの練習は、日課練習と課題練習の二つに大きく分かれます。課題練習というのは、ここで報告しているような、篠崎教本を少しずつ前に進める練習です。

 一方、日課練習とは文字通り、日課として行う練習で、私の場合、朝の出勤前の5~10分くらいを利用して、原則、可能な限り、毎日行う練習の事です。

 朝の出勤前ですから、ガツガツしない事がポイントです。できるだけ短時間で切り上げること。もしも、時間が足りなければ、潔く中止する事。この二点を鉄則として、無理のない範囲で行っています。

 日課練習として、以下のような事を行っています。

1)重音の練習 これは重音を練習するというよりも“弓をまっすぐに弾く練習”という位置づけです。なにしろ、弓が真っ直ぐに弾けなければ重音はなりませんからね。これは大切な練習です。

2)各弦の練習A 解放弦をドと見なして「ドレミファソファミレド~」と弾きます。しっかりと耳を澄ませて、各指が正しい音程のポジションを押さえているかを聞きながら、丹念に練習していきます。

3)各弦の練習B 最近始めた練習で、解放弦をラと見なして「ラシドレミファミレドシラ~」と弾くパターンを練習します。Aの練習とは2の指が違うだけですが、それだけでも、もう、混乱している私です。

4)ハ長調の音階練習 単純にハ長調の音階を上へ下へと適当に弾いていく練習です。まずは音楽の基本のハ長調の音階をカラダにしみこませようと思ったわけです。

 たぶん、こんな日課練習じゃあ、全然足りないのだろうけれど、時間的にも能力的にも、これが手一杯だから、出来る範囲でのベストって奴を尽くしています。

 さて、今回の篠崎教本は、以下の三つしかやれませんでした。やっぱり、恐れていたとおり、ドンドン、ペースが落ちてますねえ…。

 70番「荒城の月」 ああ、名残惜しい。これ、大好きな曲です。一生弾き続けたいほど大好きな曲です。なんて、ヴァイオリンの音色とよく合うメロディーなんだろう。ほんと、私のヴァイオリンはここで終わってもいいや~ってくらい大好きです。しかし、いつまでもこの曲ばかり弾いていては先に進みませんので、この曲ともいよいよ訣別です。今後は、たまに思い出した時に弾くことにしましょう。OKです。

 71番「(二音ずつスラー)四分音符一音に対して弓半分ずつ使う」 アップの時の弓元が難しいです。どうしても、ガリガリ音になっちゃうし、弓の使い方の計算間違えて、弓元の金具でヴァイオリンの弦をひっかけちゃうし…。ああ、アップは難しい。だからと言って、ダウンが完璧にできるわけでもないし。あと、こういう単純なリズムの曲を演奏する時は、よくヒイロ先生が言っていた「リズムのウラを感じながら演奏する事」の大切さを感じます。こんな曲、オモテのリズムだけ感じて弾いていたら、絶対にワヤクチャになっちゃいます。裏拍を一生懸命感じる事が、リズムキープのみならず、こんな単純なリズムでも楽しめる曲になる、って思います。まあ、とりあえず、形になってきたので、OKにしました。

 72番「ルーマニヤ舞曲」 何度目の登場でしょうか(笑)。でも決してキライじゃないですよ、この曲。今回は、スラーに注意してルーマニヤ~ンです。意外に難しかったのは“ラ-ソ”の“4-3”の指の動き。やっぱり4の指は他の指よりも、運動性は低いし、ポジション的に確実性が低くて、大変です。最後の4小節は、特に何度も練習しました、…が、とりあえず、OKっす。

 さあ、次回(約二週間後)まで、篠崎教本は、一体どれくらい進んでいるでしょうか? ちなみに、その頃は、声楽の発表会でワヤクチャになっている予定なんですけれど…。

 全然、進んでいなくても、とりあえず、ヴァイオリン独学練習報告は続けるつもりなので、色々な意味でお待ちください(笑)。

2011年5月23日 (月)

門下生なのに、不参加不参加で申し訳ない

 フルートのレッスンに行ってきました。

 レッスンの始まる前に先生から二枚のプリントをいただきました。一枚は、門下のフルートアンサンブルの演奏会のご案内。もう一枚は、夏合宿のお知らせです。

 フルートアンサンブルの方は、H先生の門下生だけで作っているフルートアンサンブルがあって、そこの定期演奏会のお知らせなんです。なので、私も新参者とし、その演奏会に観客として参加するべきなんでしょが、その日は、息子君の運動会とブッキングしちゃったため参加できません。もう一枚の、夏合宿の方は、どうしても抜けられないお仕事があるのでダメ。結局、両方とも参加できません。せっかくの門下の集まりなのに、参加できなくて、とても心苦しいです。

 さて、今回のアルテの戦績は、二勝二敗と言ったところでしょうか?

 15課1章5番「C-durのクロマティック」は合格です。ま、一週間越しだからね。

 6番(A mollの最初の課題)もクリア。ま、楽勝ですね。

 7番と8番「A mollのスケールとアルベジオ」は不合格。どうも、高音ソ#-ラ-ソ#のところでヘマをし、それが癖になっているようです。どういう癖かと言うと、最初のソ#でGisキーを押さえるじゃないですか? で、次のラでGisキーを外すわけだし、そのつもりなんだけれど、この外し方がちょっと中途半端で、指を置いたまま吹いちゃう時が、どうやら、あるらしいんですよ。それで不合格です。…ここで、Gisキーに指を置いたままか、あるいはきちんと離しているかなんて、耳で聞いていると、そんなに大きな差じゃないと思うんだけど、先生には一発でバレます。テヘっ。あと、7番で出てくる高音シが発音があまり美しくないのもダメな理由の一つですね。

 と言うわけで、高音のソ#、ラ、シ、あたりの運指が若干こんがらがっているのが不合格の理由です。だって、このあたりは、普段は使わない運指だもんねえ…。もっと自宅で練習してきなさいって事です。なので、今回は宿題が増えませんでした。G-durは「調が違うから…」と言われて宿題になりませんでした。おそらく、A-molを倒しきってからでないと、取り掛かれないのではないかなって思います。

 ミニオン・エチュードは相変わらず苦戦しています。どうも、スラーがダメです。中音レの運指が時折ダメです。それに加え、やっぱりタンギングがノー・グッドのようです。

 私が普通にしているタンギングは、どうやら先生には“ブレス”に聞こえるらしく、私がタンギングをするたびに「ブレスをしない!」と注意を受けます。実際、ブレスはしていないのですが、タンギングする直前の一瞬に音が切れる(一応、音をためているわけです)のがダメみたいで、普通のタンギングをやめてソフトタンギングをすると、普通のタンギングだと思ってくれるようです。これは、すべてのタンギングをソフトタンギングに読み替えればいいので、慣れれば楽勝ですが、強いタンギングが癖になっている私は、全編ソフトタンギングで演奏しないといけないわけで…結構かったるい(謝)です。ま、努力目標です。

 一通りの注意があった後は、また先生と一緒にミニオン・エチュードを吹きました。先生と一緒に吹くと、ちょっとのリズムや音程のユラギがよく分かるので、これはこれでいい勉強になります。

 「次の曲は譜読みしてきた~?」と聞かれたので「一応、大雑把に…」と答えたら「譜読みに大雑把はありません。最初からきちんと正確にできるように譜読みをしてきなさい」と注意されました。最初の最初から完璧目指して練習して来いって事ですね。

 それと「譜読みをする時は、指の動きや音符の流れで覚えちゃダメですよ。一音一音を切り離して、しっかりやってきてください」と言って、先生がエチュードの2番を模範演奏をしてくれました。そう言えば、先生の演奏をまともに聞くのは今回が始めてかもしれません。さすがにプロの演奏家だけあって、ぶ太い音でフルートを吹きます。いかにも“ゴールドフルートでございます”という音でした。ま、CDで良く聞くフルートの音と言うと、想像がつくかな? やっぱり、クラシック系の人は、こういう野太い音のフルートが好きなんだろうね。

 つまり、これは「2番を練習してきなさい」って事だな。うん、ガンバロ。

 最後はロングトーンでした。今回は次の生徒さん(私のほんの数秒後に入室してきたので、私のレッスンの間中、ずーーーーっと、そばで待ってました。ごめんね、待たしちゃって…)と一緒に、三人でやりました。やっぱり第三オクターブはうねりますね。それはともかく、今回のロングトーンはアゲハがビリビリと振動してくれて、楽しかったです。やっぱり管体を振動させて吹くと気持ちいいよね。

 それにしても、30分レッスンは、本当に短いです。あっと言う間だよ。

2011年5月22日 (日)

あまりにヘロヘロだったので、レッスンは短めにして切り上げていただきました

 まだ、ラ・フォル・ジュルネ関係の記事連載の余波って奴が残ってまして、今すぐにアップしないとマズイという音楽関係の記事が目白押しでございます。なので、今日は日曜日ですが、普段のレッスン記事をアップします。

 と言うわけで、声楽のレッスンに行ってきました。

 標題の通りなのですが、仕事でヘロヘロになったまま、声楽のレッスンに行ってきました。どれくらいヘロヘロかと言うと…ちょっと動作が止まると気絶するくらいヘロヘロでした。まだ五月なのに、こんなに忙しいなんて…予定では、六月になると、もっともっと忙しくなるはずなので…今から恐怖してます(汗)。

 ヘロヘロな私を見て、先生曰く「疲れたまま歌うのも練習のうちです。本番の時、疲れ切っている事なんて、よくある事だし、そういう時の対処を覚えるためにも、疲れた時も歌いましょう」だそうです。確かに、そうですね。

 とりあえず、疲れているので、カラダに負担をかけないためにも、発声などは何もしないで、いきなりアリアです。「これが本番、一発勝負のつもりで歌ってください」というわけです。疲れているんだから、たとえレッスンであっても、二度もアリアを歌うのは、無理って判断です。適切な判断だと思います。

 歌ってみました。ま、例によって、色々とダメです。一番はまだマシとしても、二番に入るとガタガタと崩れ始めます。疲れもあるでしょうが、やはり崩れた原因は、テクニック不足かな? 特に、転調した後は、もう目も当てられない状態になっちゃいました。

 歌が崩壊した原因は……、やはり、歌っている途中で、声のポジションが下がってしまった事。歌詞で言うと「i palpiti, i palpiti sentir!」の箇所で、“ファ-ド”と四度下がるメロディがあるのですが、どうやらそこで、ついつい音程と共にポジションが下がっているようです。「低い音は捨てても(歌わなくても)いいから、ポジション死守!」と言われました。気をつけないと…。

 また、その少し前の「i miei sospir confondere」のAsのポジションがうまくはまっていないのです。ここのフレーズは結構歌いづらくて(私は“i”の母音が苦手)、普通に歌うと大変苦しいのですが、鼻声(普段は禁じ手です)で試しに歌ってみると、案外楽に歌えます。…というのも、そのあたりの音程の音は、副鼻腔で歌うべき音なんです。でも副鼻腔で歌うのに、まだ慣れていない私なので、そこで、副鼻腔に響かせて歌う代わりに鼻声で歌ってみたところ、楽に歌えたわけです。と言うのは、おそらく、鼻と副鼻腔は近接した場所にあり、鼻声のポジションと副鼻腔のポジションは、ほぼ紙一重くらいの違いで、ほぼ同じ高さだからです。違いは、鼻声は声が前に出すぎている点がダメなので、鼻声の高いポジションのまま、声を後ろに持って行ければ、自然と、副鼻腔に響かせて歌えるようになるわけです。

 そう言えば、高い声を出すために、ハミングの練習をしますが、この時、声は鼻に響くわけです。これは、ハミングで副鼻腔が響く場所を確認しているんでしょうね。

 ああ、そうか、だからハミングの練習が大切なのね。

 そう言えば、私は実は高い声のハミングがあまり得意ではありません。と言うか、高い声のハミングが、ちょっと鳴りづらいんですよ。息を入れてからヌ~~ンとなるまで、ちょっとしたタイムラグがあります。ああ、これが「準備が遅い」という事か?

 ハミングがアリア攻略の鍵となるなら、ちょっと、気合を入れて、ハミングの練習をして、ハミングのエイジングをするかな? そうすると、高い声の準備が早くなるような気がします。

 また、転調の直前の「confondere i miei co'suoi sospir!」の箇所は、一気に歌わずに「sospir!」の直前で(忙しいけれど)ブレスをとって、その後の白玉音符を思いっきり伸ばして「Cielo」に入る前で“ファ-ソ”と声を上げてしまうのが良さそうです。そして大切なのは“ファ-ソ”と上がるところで、肩が上がりがちなので“力付く”で、肩をむしろ下げて歌うのが成功の秘訣です。

 「di piu, non chiedo」の「non chiedo」の「non」の音はソなんですが、ここが十分に上がりきっていない事も注意されました。

 また「non」と「chie-」は同じソなんですが、私はこのソが下がっているそうなので、ここはソのままで堪えないといけません。これも注意です。

 それと、先生に注意されていないけれど「chiedo」はソ-シbという6度音程で下がっています。たぶん、ここでポジションが落ちているような気がします。それにも気をつけないと…。

 準備を早くする事、副鼻腔で歌う事、ポジションは下げない事、メロディは正しく歌う事、とにかく、このあたりに注意して、さらに自宅練習だよ。

 あ、それから、発表会の第一部[歌曲・カンツォーネ部門、私が出るのは第二部のオペラ部門]では、Yテノールさんと一緒に、カンツォーネの「フニクリ・フニクラ」のコーラス(もちろん、メロディは別の方が歌います)をやる事が決定。ううむ「フニクリ・フニクラ」も、ちょっとは練習しないと…。

 ああ、仕事も、趣味も、忙しい忙しい。

2011年5月21日 (土)

カグヤがやってきました

 キッカとブニョという二大巨大金魚が星になり、すっかり水槽が寂しくなりました。「まだまだ大きな金魚が三匹もいるんでしょ、それなのに、寂しいって、どういうこと?」と言われそうですが、実際に寂しいんです。

 数量的にとか、物量的に、寂しいというわけではなく、色味的に寂しいんですよ。

 だって、スズネ(黒)、サクラ(ほぼ白)、チグサ(紅白だけど白の面積の方が多い)わけでして、水槽の中が、基本的にシロクロになっております。そのシロクロに、ほんのちょっとだけ、サクラの頭の部分にある赤と、チグサのカラダの赤があるくらいで、ほぼ、シロクロ。これは寂しいでしょ。今まではブニョ(巨大な“赤”)がいたので、バランスがよかったのですが、ブニョがいなくなって、一気に水槽が寂しくなったわけです。

 「これは、赤い子を入れないとダメだな」

 …というわけで、近所の金魚屋に赤い金魚を買いにいきました。

 行ってみたら、その店にいた金魚のほとんどが、ランチュウでした(笑)。普段は、ランチュウはほんのちょっとしかいないのに、なぜか今は「ほぼランチュウ」でした。ランチュウのセールでもやっていたのかな?

 ランチュウは……背ビレがなく、尾ビレも胸ビレも腹ビレも尻ビレも極短小タイプで、ずんぐりむっくりしていて、頭の肉瘤ばかりが発達し、金魚なのに極めて泳ぎが下手くそな種類の金魚です。かなり異形な魚ですが、マニアには堪えられない金魚のようです。

 以前、飼った事がありますが、我が家の今の水槽は水流が強いので飼えないでしょうね。それに、そこで無理をしたとしても、生命力弱いし、他の種類の金魚や他の小動物たちがいるし(ランチュウは普通ランチュウだけで飼います)、飼育が難しいので、私の手には負えませんよ。たぶん、ランチュウの子なんて、水槽に入れた途端に、トートに食べられちゃうかも…。

 なので、ランチュウ以外の子を探してみると…残りは、水泡眼[すいほうがん](眼の下にとても大きな水ぶくれを持っている金魚で、これも異形系の金魚です。この店にはいつも水泡眼がいますが、水泡眼も飼育の難しい金魚で、基本的に水泡眼だけで飼います)・丹頂[たんちょう]・東錦[あずまにしき]ばかりでした。丹頂(白い金魚で、頭のテッペンに赤い“日の丸”をつけてます)はサクラがいるし、東錦(白い金魚で、三色の模様が入ります)はキッカの代わりとしては良いのですが、これらはやっぱり“白い金魚”なんで、この子たちじゃ水槽は寂しいままだし…。

 ま、金魚屋と言うのは、生き物を扱っているわけだし、生き物である以上、在庫(と言うか金魚)の種類に偏りがあるのも仕方ないのですがね…。

 妻は素赤琉金[すあか・りゅうきん:真っ赤な琉金]が欲しかったみたいですが、素赤どころか、琉金はゼロでした。

 じゃあ、素赤和蘭獅子頭[すあか・おらんだ・ししがしら:真っ赤で頭がボコボコな金魚]にするかと探してみると…二匹だけいました。一匹が1870円、もう一匹が3800円でした。で、見比べて…1870円の子にしました。この子がカグヤです。

 別に値段が安いので購入したわけではなく(金魚を購入する時は、基本的に値段は気にしていません)、単純に顔つきで選びました。どちらの子もカラダのバランスや発色は申し分ないです。ただ、顔が、3800円の子は“ヘチャムクレ”だったので、パスしました。だって、ヘチャムクレはサクラ一匹で十分でしょ(笑)。なので、スッとした優しい顔つきの子にしました。それがカグヤです。あと、カグヤの方がカラダが小さかったのも理由です。やっぱり、小さな子を大きく育てるのが、飼育の楽しみの一つでもあるわけだし(笑)。

 カグヤは素赤和蘭獅子頭で、ブニョと同じ種類の金魚になります(そういう意味でもブニョの代わりには、うってつけ)。まだ若いので、肉瘤は小さめですが、カラダのバランス的には、サクラとスズネの中間ぐらいの肉瘤ですので、ブニョほどではないでしょうが、かなり肉瘤が大きくなりそうです。まあ、肉瘤が大きい方が良い金魚という事になりますが、ブニョみたいに、大きくなりすぎて、目が見えなくなるのはかわいそうなので、そこまでは大きくならなくていいかなって思ってます。

 大きさは当然、まだまだ小さいです。ビッグ3の中では一番小さなチグサの1/4ぐらいの大きさ(体積比)しかありません。でも、この子もあっと言う間に大きく巨大になるんだろうなあ。

 我が家に来て、始めてエサ(コメット社の「川魚の主食」、今は金魚のエサもアマゾンで売っている時代なんですねえ…)を食べた時、ヒトクチ食べて、水槽の中を、ものすごい速度でグルグルまわっていました。いやあ、どの子も始めて我が家に来て、このエサを食べた時の反応がおもしろいのですが、この子はかなりのオーバーリアクションでした。

 しかし、この「川魚の主食」というエサは金魚たちに大人気で、たぶん美味しいエサなんだと思います。欠点は「高価な事」かな? なので、ウチは最初のヒトクチはこれにして、あとはエンゼル社の「色揚げ」をあげています。「色揚げ」もなかなかの人気です。以前は色々なエサをあげていましたが、エサによって、金魚たちのエサへの食いつき具合が違うので、人気の二種類のこれらのエサにいつのまにか落ちつきました。

 カグヤはまだ小さい事もあって、動きがキビキビしていて、いいですね。何をやるにしても、幼さを感じます。眼も小さいので、リアルに若いのでしょう。雌雄の区別はまだつきませんが、行動パターンを見ていると、メスじゃないかなって思います。

 さあ、カグヤはどんな子に成長するのでしょうか? 今から色々と楽しみです。

2011年5月20日 (金)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その8…まとめと感想

 では、例年のように、今年のラ・フォル・ジュルネのまとめを個人的に行いたいと思いま~す。

 まずはダメ出しから(笑)

 展示ホールの企業ブースがなかった事。 寂しかったです。ある意味、この展示ホールに出店で出てくる、たくさんの企業ブースが、ラ・フォル・ジュルネの華の部分であり、私が大好きな場所なんです。ここに来ないと買えないもの、ここに来ないと知ることのできない情報が、たくさんあるんですよ。企業主催のミニ講演会/ミニライブも、毎年の楽しみでしたし、ブースでの買い物が楽しいんですよ。ここにいるだけで、結構楽しめるのですが…それがなかったのが、とても寂しかったです。

 売店の規模が小さかった事。 展示ホールが無くなってしまったけれど、いわゆる“売店”が全くなくなってしまったわけではありません。地上広場とか、地下1階の広場とかに、例年と比べれば、かなり小規模でしたが、お店が出ました。しかし、こちらが買う気満々であっても、屋外のテントに商品平積みでは、不思議と購買意欲がそそられないんですよ~。それに、実際、買い物客も少なかった様子です。たぶん、売り上げ的には、大したことなかったんじゃないかな?

 当日フラッと来ても見れる有料コンサートがほとんどなかった事。 ま、これは実は今年に限らず、毎年の事です。これがあるから、ラ・フォル・ジュルネは、地方展開とか規模拡大とかをしているんだろうと思いますが、やっぱり当日買える有料チケットがあまりないと言うのは、商売的にも興行的にもマズイですよね。

 アーティストたちが忙しそう。 プログラムの数が減った事もあるだろうけれど、来日しているミュージシャンたちの絶対数が、たぶん少ないんじゃないかな? どのアーティストさんも、忙しそうにしていました。おそらく、次から次へとスケジュールが詰まっているんでしょうね。例年のような、ゆったりとした表情がアーティストたちから消えていました。いや、夕方ぐらいになると、明らかに、お疲れさんの方もいらっしゃましたし…。例年だと、地上広場でくつろいでいるアーティストさんも、たくさんいたんですが、今年はそういう姿は、チョボチョボとしか見かけませんでした。

 ガラス棟の演奏会場やマスタークラス会場に行くには、エレベーターしか移動手段がない事。 これは建物の構造上仕方ないのだろうけれど、私は階段を使って昇り降りをしたい人なんです。だけど、今年は、階段使用不可になっていたのが、残念だね。東京国際フォーラムの階段って、すごく解放感があって、私は大好きなんだけれどな。それに、エレベーターに閉じ込められて移動するのって、実は好きじゃないんだ。

 会議室を会場としたいなら、ステージを敷設して欲しい。 せめて一段だけでも、高くして欲しかったな。ステージと客席が同じ高さの床だと、アーティストがピアニストだったりチェリストだったりすると、二列目以降は、ほとんどアーティストの姿が見えなくなります。せめて、30cmでもいいから雛壇を用意して、その上で演奏してくれると、だいぶ違うんだけれどなあ…。

 周辺エリアコンサートも、なるべく電気的な拡声を避けてくれるとうれしい。 すべての会場で、演奏を聞いたわけではないので断言しちゃいけないのだろうけれど、やっぱりクラシック音楽なんだから、基本的に拡声はいらないんじゃないかな? みんなで耳を澄ませて音楽を聞こうよ。だってね、演奏音を拡声することで得られる事も確かにあるけれど、失う事だってあるんだよ。だから、その損得を天秤にかけて考えた方がいいと思うし、天秤にかけたなら、ポピュラー音楽ならともかく、クラシック音楽は拡声しない方が絶対にいい、って私は思ってます。だってね、マイクを通すと、楽器の音色って変わるでしょ。アーティストたちは、その音色にこだわって演奏しているのに、それが電気を通すと変わっちゃうんだよ。それってマズイでしょう。それに、聞こえなきゃ聞こえないでいいと思うし、どうしても雑踏の雑音が大きめなところでコンサートを開きたいなら、歌手とかピアニストなんて呼ばないで、ブラバン呼んでくればいいじゃん。

 公式ガイドブックが発行されなかった事。 どうやら正式に作成され、アマゾンを見ると、一度は販売ルートに乗ったらしいですが、結局、販売中止となり、今年はうやむやのうちに無くなってしまいました。おそらくは、旧プログラムに基づいて作成されたガイドブックであり、新プログラムで作り直すには、時間的制約など色々と困難があったので、止めちゃったのではないかと憶測します。私は、2008年から公式ガイドブックをいわば“思い出の品”として毎年揃えていただけに、入手できなかったのは、実に残念です。個人的には、旧プログラムのものでも良いので、ぜひ入手したいです。あ、ついでに言うと、うっかりしていて買えなかった2007年の公式ガイドブックも、今更だけど入手できるといいなあ(ボソッ)。

 
 
 さて、ダメ出しばかりじゃ、イジワルな小姑さんになっちゃいますので、よかった点もあげましょう。

 開催できた事。 まず“よかった点”と言えば、これですね。ほんと、開催できてよかった。関係者の方々の働きに感謝です。やってきてくれたアーティストの方々に感謝です。

 展示ホールが完全入れ替え制になっていた事。 毎年、展示ホールの八角形のステージ周りの椅子が「場所取りはご遠慮ください」となっていても、ほとんどの席が荷物を置かれて、場所取りされているんですよ。で、荷物を置きっぱなしにして、肝心の演奏の時間に姿を表さない人も結構います。だから、立ち見は押すな押すなの大盛況なのに、座席の方には、空席がチラホラって状況は、なんか納得いかないし、だったら朝早くから来ている私なんかは、展示ホールの場所取りだって可能なんだれど、そこはあえて我慢してやっていないのに、日本語が読めない/理解できない/無視する人たちだけが、オイシイ思いをして、真面目にルールを守っている私たちがヘトヘトになっているのは、すごくすごく納得いかなかっただけに、完全入れ替え制は大賛成です。このシステムは、来年以降もなんとか継続してもらえるとうれしいな。

 毎年いる、地上広場のステージ周りでヘベレケになって酔っぱらっているオヤジ軍団がいなかった事。 自粛ムードのせいもあるのかな? “酒を飲んで酔っぱらってはいけない”なんて事は言いません。しかし、音楽のお祭りなんだから、酔うのは、酒ではなく音楽にしましょう。アルコール臭い人は、興ざめよ。

 東北物産展のブースがあったよ。 場所的な問題もあって、仕方なかったのだろうけれど、本当は涼しい場所で広々とお店を出せるとよかったでしょうね。こんな時だから、みんな、東北のモノが買いたいんだよね。

 全般的にどこもかしこもすいていた事。 地方在住な私には、あのくらいの人口密度が快適でよかったのだけれど、でもこれじゃあ、明らかに例年よりも人手が少なかったわけで、主催者的には、どうだったのでしょうか? あんまり儲けが出なくなっちゃうと、ラ・フォル・ジュルネ自体の継続が不可能になるので、多少は混雑しても、経済が回っている方がいいんだろうなあ。

 例年、チケット半券が必要な場所も、無料で解放してくれた事。 チケットの販売枚数が激減したのだから、仕方ないことだ思うけれど、それであっても、どこもかしこもスカスカでした。ただし、来年からは、例年どおり“半券が必要”にした方がいいです。でないと、どこもかしこも殺人的な混雑になっちゃうからね。

 室内楽や声楽のコンサートに会議室を利用していた事。 アーティストと観客の距離がとても近くて、私は大好きです。会場もデッドだから、楽器の音を素で楽しめるしね。そんなサロンコンサートっぽい感じがいいですね。

 周辺エリアコンサートが意外と充実していた事。 気のせいか、例年よりもそそるミュージシャンたちがラインナップされていたような気がします。なぜ? それとも、私の気のせい?

 よみうりホールが演奏会場として、新しく加わりました。 私は今回、ここには行かなかったけれど、演奏会場が増えて、選択肢が広がるのは、うれしい事ですし、どうしてもオーケストラ演奏は、大きなホールじゃないとダメだもんね。よみうりホールの使用を今後も支持します。

 では、最後に、ちょっとムチャな提案をしますね。それは…

 日比谷の野外音楽堂はどうだろうか? 何が「どうだろうか?」と言うと、ラ・フォル・ジュルネの演奏会場としての採用ね。 三菱一号館広場での演奏を聞いて思ったのですが、クラシック音楽の野外演奏も捨てたものではないと思います。もちろん、色々な手立ては必要でしょうが、帝国ホテルで周辺エリアプログラムをやるのだから、日比谷の野音でラ・フォル・ジュルネを行っても、問題ないんじゃないの? 東京は吹奏楽団体の出演が極端に少ないのですが、その手の吹奏楽団を野音に集めてみてはいかが? それなら、音響的な心配もせずに済むし、吹奏楽ファンも集まるし…それとも、やっぱ野音はダメ?

 

 来年は、ロシア音楽だ~。ロシア音楽って、結構ウェットな音楽が多いので、好きです。ああ、楽しみ。だけど、ロシア音楽だと、フルートがまたまた寂しい事になりますわな…。声楽は…どうなるんだろ? 低音歌手がたくさん来るのかな?

2011年5月19日 (木)

レッスンがあっと言う間に終わった(ように感じます)

 フルートのレッスンに行ってきました。しかし、レッスンの時間が決まっていないと言うのは、案外、いいものです。

 今までは時間が決まっていたので、遅刻しないように、早めにお教室に到着するように心掛けていましたし、もちろん時間厳守ですから、仕事から帰って来て、本当に時間もなくて、慌ただしい状態でレッスンに駆けつけるという事だって、何度もありました。

 ところが、今は、レッスンの時間が特に決まっていないわけで、先生がお教室にいるうちに行けばOKという実にアバウトな事になっているので、仕事から帰って来て、心の準備をして、軽く家で音出しや軽めの練習などをしてから、テクテクとお教室に通っております。実に気分が楽です。

 さて、今回のレッスンは音出し(ロングトーン)から。今回は四人でやりました。私の前の生徒さんと私と先生と、楽器だけ残してどっかに消えてた生徒さんです。

 そうそう、この“どっかに消えてた生徒さん”の消えていた理由が分かりました。実はこの方、フルートのレッスンを受けた後、そのままピアノのレッスンに行っているそうなんです。で、ピアノのレッスンが終わるとまたフルートのお教室に戻ってきて、ロングトーンをしてから帰るという行動を取っているわけです。ふーん、やっぱりフリーダムだな(笑)。

 で、フルートも四本同時に鳴ると…耳が痛いね。ウネウネうねるネ。ロングトーン練習そのものに文句はないけれど、ああいう、うねった音の中にいると、耳が壊れちゃいそうで、ちょっとイヤです。私はいつでもきれいな音だけを聞いていたいですよ。

 音程を楽器任せにしたら、フルートって音痴な楽器だから、ウネウネしちゃうんだよなあ(ボソッ)。

 アルテ15課をやりました。まずは、メトロノームをチクタク鳴らしながら「C-durロングトーン」です。今回も「よくできました」と誉めてもらったけれど、教本に丸はいただけませんでした。どうやら、このロングトーンは練習の冒頭に必ず行う課題のようで、合格不合格というか、○×というのはないみたいです。

 今回の戦績(!)は、1章2番「アルペジオ基本練習」合格、3番 合格、4番「C-durのスケールとアルベジオ」合格、5番「C-durのクロマチック」不合格、でした。

 まずは2番「アルペジオ基本練習」ですが、さすがに苦手なアルペジオですが、この課題そのものは、笛先生のところで、今年の1月から練習を始めてますから、すでに5カ月も練習しているわけで、いくら苦手なアルペジオでも、5カ月もやりつづければ、そりゃあ、なんとかなっているわけです。

 それでも注意される事はあるわけで、まずは「もっとゆっくりと演奏しなさい」と私の演奏速度に対してダメが出ました。どうも、私の演奏の基本テンポが速いらしいんです。一応、この課題は、フリーテンポで演奏していいので、私が何気に自分の好きなテンポで吹き始めると「ダメダメ、速すぎる。もっとゆっくりと」必ず言われます。ゆっくり吹かないといけないというのも、案外、シンドイものです。

 それと、低音のド-ミの部分は左手小指をスライドさせるように注意されました。別にそこはスラーではないので、今までは、小指は一度あげて、改めて押し直す動作でやってましたが、そうではなく、必ずスライドさせるように言われました。改めて押し直す動作でも演奏上、なんの支障もないはず(だって他の指と同じタイミングで押し直しているんだし…ね)ですが、ま、そういうモンなんでしょう。苦手だけれど、スライドするように練習してきます。それでも、この課題は合格で上がりです。

 3番は特にコメントもなく、合格でした。

 4番は、中音レの注意を改めて受けました。結構、中音レは気にしているので、上向音列の時は気をつけているのですが、下降音列の時に気が緩むのか、うっかり左人指し指を上げ忘れます。ま、中音レについては、今後も引き続き注意すると言うことで勘弁してもらいました。

 5番の「C-durのクロマチック」は吹いているうちに、頭の中がこんがらがってしまいます。大事な練習なので、ここはもう少し自宅で練習してくる事になりました…ヤバいなあ、今、家でほとんどフルートの練習していないんだよぉ(涙)。

 さて、次回のレッスンに向けて、A-molの課題全部が宿題になりました。A-molを一週間で仕上げて来いって事らしいです(汗)。
 
 
 ミニオン・エチュードは、まだ1番です。次回もやっぱり1番です。

 今回は、先生と一緒に吹いて、その違いを感じてみようというレッスンでした。あれ、似たようなレッスンをつい先日も受けたような…。

 以前から、スラーとかタンギングとかブレスとかが、いい加減だった私ですが、H先生になってから、そこのところを、全く許してもらえません。

 まず、スラーの吹き方を注意されました。スラーは前の音と後の音を同じ強さで吹いてはいけないそうです。必ず、スラーの後の音は前の音よりも、少し息を引いた感じで吹かないといけないのだそうです。ううむ、難しいです。

 タンギングの有無は、しつこいくらいにチェックチェックです。単に有無だけでなく、タンギングの強さもチェックチェックです。特に、タンギングが強すぎて、音が瞬間でも切れてしまうと、もうアウトなのです。

 ブレスは決められたところ以外で吸うと、やっぱりダメ出しです。息が無くなろうが、音が切れようが、ダメなものはダメなんです。はぁ~。

 ま、この際だから、直せるところは全部きちんと直しちゃうつもりです。がんばれ>自分。

 レッスンがあっと言う間に終わりました。感覚的には10分くらいしかやっていない気分なんですが、きちんと30分やっていただきました(レッスンは一応、30分レッスンなんです)。笛先生とのアルテのレッスンだって1回30分でしたが、今の方がすごく短く感じます。まだ、先生に慣れていないからそうなのかな? とにかく、無駄話を一切しないで、サクサクレッスンを受けてます。

2011年5月18日 (水)

ご準備はお早めに(涙)

 声楽のレッスンに行ってきました。

 先生に、六月(発表会がある月です)は仕事がメッチャ忙しくなりそうで、レッスンには頑張って来ようと思っているけれど、思わずお休みしちゃう事があるかもしれないって事と、自宅練習も頑張るけれど、発表会間近は、ほとんど練習出来なくなる可能性がある事を伝えました。そうしたら「じゃあ、5月のピアノ合わせの日までに一度完成させて、あとは本番の日に“ぶっつけで歌う”つもりで行きましょう」と言われました。ま、正論ですな。問題は、5月のピアノ合わせって…もうすぐじゃん(涙)。

 オトナの趣味ですから、仕事優先だし、仕事が忙しくなれば、当然、趣味に使えるエネルギーも減るわけだ。なにしろ、誰であっても、一日は24時間しかないわけだからね。見事に平等って奴です。

 ただ「忙しいから出来なくて当然」と開き直ったり諦めたりするのは御法度破りでございまして、忙しくても、時間を作って練習する。本番が迫ってきたのに全然間に合ってなくても、諦めずに練習をし続ける気持ちが大切だし、そういう、ある種の諦めの悪さが本番成功への鍵だったりする…という、いい話をしてもらいました。

 私も諦め悪く、土壇場までギリギリとやっていこうっと。

 さて、歌ってみました。アリアにせよ、二重唱にせよ、とにかく、完成度が低いです(涙)。イヤになるほどダメです。なんかもう、気持ちが折れそうなくらいにヘタヘタな状態。ま、発声方法を変えたばかりだから、仕方ないとは言え、かなりな未熟さ加減。

 いつもなら「発表会が待ち遠しい~」って言ってる私ですが、今回はさすがに逃げ出したい気分です。いやマジで、この歌は他人に聞かせられるレベルじゃないね。

 先生と一緒にアリアを歌ってみました(同じ声種だから出来る練習方法ですな)。一緒に歌うと色々と違う事が分かりますが、違いすぎて(笑)どこからやっつけたらいいか分かりません(涙)。

 「準備を早くしましょう」と先生がおっしゃいました。「これから、ピアノ合わせの日まで、イタリア語の意味だとか、感情を込めるだとか、もうそんなものはすべて捨てていいから、ひたすら“準備を早くする”事だけに集中して歌ってきてください」と言われました。

 準備を早くする…“発声的な準備を早くする”という事です。その音を出すためのカラダの準備を、実際に音を出す前に、すでに終えておいて、準備万端の状態で出す…って事なんですが、分かりますかね? 器楽的な表現をするなら「今、演奏している場所でなく、そこよりも常に1~2小節前を考えながら演奏する事」って感じでしょうか? いや、どちらかと言うと、ヴァイオリンで、右手を動かす前に、左手がすでに正しく弦を押さえている、つまり右手に先んじて左手が動いている、と言うのと同じ事…かな?

 とにかく“準備を早く”と言っても、時間にすれば、わずか1秒にも満たない、ほんのちょっとの時間だけ早く行動すれば良いことなんです。

 でも、私はこの“準備”って奴が苦手なんです。基本的に音楽に関しては“行動は常に On time で!”と言う人です。だから、楽器の種類に関係なく“今、ガン見している箇所を誠心誠意込めて、今、音にして演奏する”という、究極のライブ感覚で常にお届けしています。ま、こういうのを、ある人たちは「行き当たりばったり」と表現するんですがね。

 いやあ、常に先々に注意を払い、先読みの先回りの準備をするのが正しいやり方だって事は分かっちゃいるし、音楽以外では結構準備万端な人なんですが、こと、音楽に関しては、この“準備”って奴が苦手なんです。

 でも、準備が遅いから、音程に苦労しているんだよね。

 “楽譜を見る”
   ->“ああ、この音を出すンだなって思う”
     ->“カラダのあっちこっちを準備し始める”
       ->“準備が出来たら、息を声帯に送って声を実際に出す”

 ま、こういう手順で発声するわけなんだけれど、オンタイムで行動しているものだから、最初の“楽譜を見る”と最後の“声を実際に出す”の時間が短すぎて、カラダの準備ができないまま声を出そうとして失敗しているわけです。ま、オートフォーカスのカメラなのに、ピントが合う前にシャッターが切れて、ピントボケボケってのと、同じメカニズムなのかもしれません。

 こういうケースがある事は、自分でも何となく感じていましたが、今回の先生の指摘はまさにそれ。だからこその“その準備不足を解決しましょう”ってことです。

 だいたい、アリアでAsとかGとかに苦労をしてますが、私の場合、別にこれらの音が能力的に出せない訳じゃないんです。発声練習なら、ちゃんと出せるんです。でも、これが歌になると出せないのです。一般的には「発声練習と歌は違うからねえ…」と言われて「もっと歌の練習をしないとねえ…」で話が終わっちゃう事が多いのですが、これってつまり、発声練習は発声だけに集中しているからできるけれど、歌だと発声以外にもたくさんやらなきゃいけない事はあるし、歌いづらいフレーズだったりするし、だから発声練習のような感じで、歌が歌えるわけじゃないよって意味でしょ。

 だったら、発声練習のような気分で、歌が歌えれば、問題は解決するわけです。

 発声練習の時は高い音でもなぜ出せるのかと言うと…次に高い音が来ると予期していて、その音に備えながら歌っているから出せるわけで…ああ、やっぱり、高い音を出すためにきちんと準備をしているわけです。つまり、発声練習だと準備をしているから歌えて、実際の歌だと準備が不足して歌えない。

 これが原因のすべてではないだろうけれど、原因の一つである事は間違いないです。 だから先生は「準備を早くしましょう」って言っているのでしょう。

 では、その準備とは何なのか? 具体的には「声を出す前に、その音に必要なポジションを事前にキープしておく癖を付ける」って事なんです。ざっくり言っちゃえば「ノドの奥を必要なだけ縦開きしておく」って事ですね。まさに“ヴァイオリンの左手は早め早めに動かす”のと一緒です。

 レッスンで何度かトライしてみました。、先生に「もっと早く、もっと早く」と促されながら、やってみましたが、それでもまだまだかなり遅いようです。ううむ、もっともっと早く準備をしないといけないみたいです。とにかく頑張ります。ただ、問題は一つあって、準備を早くしようとするあまり、ノドや声に力が入ってしまいがちなんですよ。力づくで発声しちゃいけないのに、準備を早くと考えると、どこでボタンを掛け違うのか、ついつい力んだ声で歌っちゃうわけで…世の中、そう簡単には参りません(涙)。
 
 
 さて、発表会後のレッスンで歌う曲の話をしました。まずは「発表会ご苦労さま。お楽しみとして、最初は何を歌ってもいいですよ」って事のようです。だから、何を歌いたいか考えておいてと言われました。日頃から歌いたいけれど、なかなか歌えなかった曲がいいなあ。例えば「ネッラ・ファンジア」とか「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」とか「カルーソー」とか「(ウエスト・サイド・ストーリーの)マリア」とか…ああ、歌いたい。どれにしようかな。そう言えば、先日、ドミンゴが(テレビで)歌っていた「グラナダ」もいいよなあ…。ああ、テノールのレパートリーには名曲が多いから、悩む悩む。まだ、日があるので、ゆっくり考えましょう。

 そう言えば、先生から、近隣地区で市民オペラをやるという話を聞きました。合唱パートを歌う人を募集なんだそうですわ。「すとんさんは、もう普通の合唱は無理だろうけど、オペラの合唱ならいいんじゃない?」と、ちょっと解説してもらいたいようなコメント付きで、情報をいただきました。ううむ、興味がないわけじゃないです。いや、むしろ、やりたいです。問題は、練習の日程とか準備期間だよなあ…。先生もあまり詳しい事をご存じではなかったし、ネットで検索しても、何の情報も出てこないです(ま、準備段階なら出てこなくても当然か)。

 ま、オトナの趣味なので、すべては仕事との兼ね合いなのですが、可能なら、やりたいなあ。声楽でイタリア系の歌を学んでいる以上、たとえ合唱でも、本物のオペラの舞台で歌ってみたいじゃない。でしょ、でしょ。それに、余所のアマチュアオペラ合唱団に参加する事で、色々な事を学び、それを自分たちの歌劇団にフィードバックすることもできるしね。

 とりあえず、情報をどこからか入手しないと…ね。

2011年5月17日 (火)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その7…電池切れをおこしました

 マスタークラスを終えた私は、その足で、私にとっての、今年始めて(で最後)の展示ホールで行われる無料コンサートに行きました。例年は、ここに入り浸りなのに、これが最初で最後とは、なんとも変な感じします。

ビオラコンサート リダ・チェン・アルゲリッチ

 完全入れ換え制なので、列を作って並びました。たくさん人が並んでいたような気がしましたが、会場に入ると、会場はガラガラでした。ざっと数えたところ、座席数は1200席程度あったと思いますが、たぶん、観客の数は600名程度かな? だから、ガラガラな印象ですね。会場が大きすぎると、600名入ってもガラガラに感じるものです。

 このコンサート、出演者は当日発表というサプライズコンサートでしたので、一体誰が出てくるのかとワクワクしていたら、出てきたのは、ビオラ奏者のリダ・チェン・アルゲリッチとピアニストの酒井茜氏でした。演奏曲目は以下のとおりです。

ブラームス:インテルメッツォ
ブラームス:ワルツ
マーラー:ピアノ四重奏曲断章

 最初の二曲は、酒井茜氏のピアノ伴奏によるアルゲリッチのビオラ独奏でした。ビオラの独奏なんて、滅多に聞けるものじゃないので、面白かったですよ。

 ビオラ…正直に言って“超地味なヴァイオリン”ですね。渋い…とも言えますが、深みは、それほどあるわけじゃないです。“高音のないヴァイオリン”って感じで、やっぱり、独奏楽器としては、もういいやって感じがしました(ビオラ奏者の皆さん、ごめん)。音域が低くても、音に深みがあれば、チェロのように独奏楽器としてブイブイ言わせられるのでしょうが……私はやはり、ビオラよりもヴァイオリンやチェロの方が好きです。

 ビオラを弾いていたアルゲリッチは、あの世界的に有名なピアニストのマルタ・アルゲリッチの娘さんなんだそうです。ああ、お母さんが有名だから、本人はビオラという地味な楽器でも、ソリストとして演奏できるわけねえ…即座に納得しちゃいました。

 三曲目はプラジャーク弦楽四重奏団から、ヴァイオリンとチェロが助っ人に来てくれてのピアノ四重奏曲の演奏でした。主役のアルゲリッチは一生懸命にリズムを刻んでいましたよ。やはり、ピアノ四重奏となると、ピアノ、ヴァイオリン、チェロには、それぞれの聞かせ所があるけれど、ビオラには…ああ、なんて地味な楽器なんだ。まるで、ビートルズにおける、リンゴ・スターのような存在じゃないか。いないと困るけれど、いても注目されない…ああ、なんて理不尽な扱いなんだ。

 ちなみに、演奏自体はなかなかよかったのですが、ピアノ四重奏曲の途中で、実に大勢の客たちが途中退席を始めました。「一体何が?」と思ったのですが、どうやら、演奏予定時刻の20分が過ぎても、演奏をやめる気配がなかったので、しびれを切らした客たちが退席していったようです。なにしろ、まもなく、ラ・フォル・ジュルネの最終公演の「ルネ・マルタンの“ル・ク・ド・クール”」が始まるわけですから、そりゃあ、皆さん、急ぐわけだ。

 結局、アルゲリッチさん、20分の演奏時間のところを30分もやっちゃったわけだし…。私? もちろん、私は最後まで聞いてましたよ。私が次に行く公演には、多少の時間的な余裕がありましたから。

 ちなみに、妻は、この段階で電池切れを起していたようでした。

トリオ・ヴァンダラー ブラームス:ピアノ三重奏曲

 これが、朝、私がチケットを忘れた公演でございます。すでにボケボケになった妻を引き連れて、会場のガラス棟の会議室に向かいました。

 手書きの仮チケットなので、入場する時に、意味もなくドキドキでした。案の定、妻は係員に捕まってアレコレと質問されていました。私は…係員が何か言いたげでしたが、思いっきりニラみ付けてやったら素通りできました(笑)。はは、こういう時に、強面オヤジは便利だなっと。座席に着いてあたりを見回すと、この公演、完売のはずなのに、結構空席が目立ちます。さて、皆さん、チケットを自宅に忘れてきましたねえ(ナイナイ…)。あ、念のため、演奏曲目は以下のとおりです。

ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8
ブラームス:ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 Op.87

 演奏が始まりました。ついさっき、マスタークラスのヴァイオリンを聴いたばかりだったので、彼らの演奏がとてもすばらしく感じられます。ああ、プロの演奏ばかり聞いていちゃあダメだな。たまには学生さんの演奏も聞いて、プロの素晴らしさを感じないといけない、と思いました。

 この曲は、あまり知らない曲だったので、事前にCDで何度も予習をして臨んだのですが、ううむ、CDの演奏と生演奏は全然違いますね。生演奏は、音楽が実に立体的に聞こえます。CDでは、正直、ちょっと退屈な曲だなって思ってましたが、生演奏を聞くと、結構スリリングで全然退屈な曲ではありませんでした。

 …なんて、思いながらも、私もどうやら電池が切れてきたみたいで、演奏を聞きながら、一瞬、意識が飛んでしまったようです。ふと目覚めると、チェリストさんと目が合ってしまいました。「やあ、おはよう、お疲れだね」と目で言われたような気がして、なんとなく照れちゃいました。プログラムを見ると、彼らは今日一日だけでも、この曲を三度も演奏していて、全くご苦労さまなんですよね。

 考えてみると、私が聞いた、今年の有料公演は、すべて、このガラス棟の会議室のコンサートでした。声楽、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ三重奏曲……すべて、いわゆる室内楽というか、サロン音楽ですね。その手の規模の音楽は、いくら音響が良くても、ホールで聞くよりも、デッドな狭い室内で聞いた方がいいような気がします。でも、普通は室内楽でもホール演奏で聞くわけだから、それをこんな会議室で聞けるなんて、それもラ・フォル・ジュルネの魅力かなって思いました。

 ちなみに、公演時間は45分の予定でしたが、彼らも時間超過で65分も演奏してくれました。至福の65分でした。
 
 
 さあ、これで最後のコンサートが終わったので、帰ろうかと言う事になった時に、妻が「あれ? 上着がないよ」と言いだしました。そうです、羽織っていた上着をどこかに忘れてしまったようなんですよ。今日は、一日、あっちこっちを歩いていたので、どこに置き忘れたのか分からないです。

 とにかく、困った時のインフォメーションですね。さっそく、インフォメーションに言ってみました。もう、ラ・フォル・ジュルネ関係のところは締まっていたので、東京国際フォーラムのインフォメーションに話を持って行ったところ、やはり、ラ・フォル・ジュルネの方で尋ねてほしいと言われて、ラ・フォル・ジュルネで空いていた窓口…チケット・サポートに行って相談してみました。チケット・サポートの人は親切で、色々と連絡したり尋ねてみたりして探してくれましたが、見つかりませんでした。そこで、次に案内されたのが、ラ・フォル・ジュルネのインフォメーションセンターです。最初にここに行けばよかったのでしょうが、その存在に気がつかない私たちだったので、三番目になってしまいました。やはりここでも上着は見つからず、東京国際フォーラムの警備室にある遺失物係に相談してくれと言われて、東京国際フォーラムのバックヤードにある、警備室の中の遺失物係の窓口に相談に行きました。

 ありましたね。どうやら、妻は、展示ホールの無料コンサート会場で上着を忘れたのでした。そういえば、あそこですでに電池切れを起していたもんなあ。電源オフのまま、移動したので、忘れ物をしてしまったのでしょう。何にせよ、上着が見つかってよかったです。これも完全入れ替え制のおかげです。ここが例年どおりであったなら、妻の忘れた上着は、まるで席取りのために置かれた上着と思われ、いつまでも会場に放置になっていた思います。で、気付かれるのは、本当の本当の最後で、その時間って、例年なら日付の変わった後でしょう。ううむ、それなら、上着が見つからなかったかもしれない…。

 今年は、ラ・フォル・ジュルネ自体が早仕舞いなので、すでに会場はあちらこちら片づけ始めています。私たちも東京国際フォーラムを後にし、直接東京駅の八重洲方面に向かって歩きだしました。この日の夕食……もまた、天ぷらにしました。へへへ、なんか天ぷらが食べたい気分だったんですね。

 これで、2011年のラ・フォル・ジュルネはお終いです。明日からはレッスン関係の記事に戻り、しばらくしてから、今年のラ・フォル・ジュルネの感想と言うか、まとめ記事をアップします。

2011年5月16日 (月)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その6…日比谷で行われた丸の内周辺エリアコンサートで迷子になりました(笑)

 三菱一号館広場での野外演奏を聞いた後、ちょっとスケジュールに余裕があったし、妻のリクエストもあったので、銀座にある、沖縄物産店の「銀座わしたショップ」に足を伸ばして行ってきました。最近、ウチで使う沖縄関係のものは、たいてい、ここで買ってます。この日も“沖縄そばだし(万能出汁ですね。我が家では基本調味料の一つになってます)”の特大サイズと“沖縄肉みそ(ご飯のトモにサイコー)”の瓶詰めを買いました。

 買い物後は、一度、東京国際フォーラムに戻って、帝国ホテルのソフトクリーム(と言っても、スジャータのアイスですが:笑)を食べて、アート・ショップとCD屋の屋台をひやかして、東北物産販売ブースで買い物をしました。義援金を送るのも良いですが、東北の物産を買う事は、微々たる金額かもしれないけれど、直接、被災地の人々にお金が渡る支援方法ですからね。見つけたら買い物をしないと…。そんなわけで、いつのまにか、手荷物がいっぱいになっちゃいました。

 で、そんな荷物を持ったまま、次のプログラムを聞くために、一路、帝国ホテルに向かった私です。
 
 
新村理々愛氏の“帝国ホテルロビーコンサート”

 これも一応「丸の内周辺エリアコンサート」なんだそうです。どう考えても、帝国ホテルって、丸の内じゃなくて、日比谷にあるような気がするんですけれど…。ま、細かいことは、ど~でもいいか。

 帝国ホテルは…さすがに東京国際フォーラムから、ちょっと距離がありましたね。いや、実際は丸の内オアゾに行くのと、距離的には、あんまり変わらないのかもしれないけれど、東京国際フォーラム~帝国ホテルの土地勘がない事と、地図を印刷してくるのも忘れたので、遠く感じちゃったのかもしれません。

 それでも開演30分くらい前に到着しましたが…すでに座席は満席でした。これだけ早く来れば行列に並んで座れるだろうと思っていましたが、ここは入れ替え制ではなく、座席は先着順になっていました。つまり、事前の席取りが可能なわけで、私が到着した時には、座っている人は半分ぐらいかな? 後の座席は荷物たちが座っている状態でした。ううむ、私が甘かったようです。

 しかし、帝国ホテルでのロビーコンサートは、明らかに今までのラ・フォル・ジュルネの周辺プログラムの客層とは違いましたね。何が違うって…まずは、服装が違いました。やっぱり一流ホテルだからでしょうか? なぜか、ビシッと決めている人ばかりでした。あと、幼児/未就学児がやたらとたくさんいたのも違ったかな? あれはなぜでしょう? それと、他の場所では、演奏会場では、飲食禁止だし、写真撮影不可だけれど、ここでは食べ放題飲み放題だったし、携帯写真撮影もバンバンやっていたし、家庭用ビデオカメラも取り放題だったようです。とにかく、それまで周辺エリアコンサートの客層とは、明らかに違いました。

 でも、いいんです。他人は他人、自分は自分ですから。

 他の会場とは違い、ここでは司会の方(ホテルの従業員さんですが)がいて、日本語と英語で演奏者紹介や曲目紹介などのアナウンスがあって、なんか普通の演奏会っぽい雰囲気でした。

 やがて、肝心の演奏が始まりました。演奏曲目は以下のとおりです。

リスト:ハンガリアン・ラプソディー
ライネッケ:フルート協奏曲第3楽章
タファネル:魔弾の射手幻想曲

 フルーティストの新村氏は今年で16才だそうです。10才でプロデビューしたそうですから、今年でプロ6年目ってわけですね。昨年も演奏を聞きましたが、この一年で、だいぶ変わりました。昨年は“かわいい演奏”をしてましたが、今年は“迫力と凄味のある演奏”をしました。この一年で、プロ奏者として、大きく成長したみたいです。考えてみれば、まだ16才、高校生です。これから、ドンドン成長していくわけで、本当に、将来がとても楽しみなフルーティストです。

 最初のリストは、原曲はオーケストラだと思いますが、いやいや、新村氏の演奏は、とてもフルート一本(ピアノ伴奏はもちろん付いてますが…)とは思えないほどの、堂々した演奏だし、音色も多彩で、オケ曲をソロ曲にアレンジした時にありがちなスケールダウンな印象は全くありませんでした。リスト作曲のオリジナルのフルート・ソナタじゃないの?って思えるほどの演奏ぶりでした。それにしても、フルートが実によく鳴っています。倍音が上から下までイヤになるほど出まくっていました。

 アレンジもののリストですから、こんな感じですから、フルートオリジナル曲である、ライネッケとタファネルは言うに及ばずですよ。フルートって楽器の表現力と、それを見事に引き出す新村氏に感服ですよ。彼女の演奏を聞きながら、今すぐウチに帰ってフルートを吹きたい気分になりました。

 あっと言う間にコンサートが終わっちゃいました。いやあ、楽しい時はすぐに過ぎ去るものです。私的には、この日のベスト・パフォーマーは彼女ですね。

 さて、演奏も終わり、急いで東京国際フォーラムに戻らないといけないのに、実は、帝国ホテルからの帰り道で迷子になっちゃいました(汗)。

 ホテルを出て、何の考えも無しで、目の前の公園(日比谷公園だったようです)に入って、そこを突っ切れば、すぐに東京国際フォーラムに行けると“なぜか”勘違いして、公園を突っ切ったら、霞が関の官庁街に出ちゃいました。日比谷から丸の内に戻ろうとして霞が関に行っちゃうなんて、いくら土地勘が無いとは言え、大失敗をした私でした。おかげで、元々時間的な余裕など無かったにも関わらず、次のマスタークラスは本当に時間ギリギリで会場に飛び込む事になっちゃいました。
 
 
マスタークラス(ヴァイオリン:ドミトリ・マフチン)

 本日二度目のマスタークラスもヴァイオリンです。曲目はブラームスの「F.A.E.ヴァイオリン・ソナタより スケルツォ」です。私の大好きな曲なので、とても楽しみです。

 私が会場に入ったら、すでに生徒さんが会場入りして、念入りにピアニストさんと練習していました。うむ、熱心な生徒さんのようです。ちなみに、伴奏ピアニストさんもとても若そうです(後の紹介で分かりましたが、大学の同級生って事らしいです)。

 道に迷ったため、会場入りが遅くなってしまった私ですが、なんとかギリギリで着席できる順番で会場入りできました。このクラスはかなり人気で、実際にクラスが始まる前に、すでに立ち見もすし詰めでぎっしりとなり、それどころか入りきれない客が室外で列を作って待っている状態でした。途中数名が退室をしたので、それと入れ代わるようにして、外で並んでいる人が入場してきたのですが、終了五分前にようやく入れたお客さんもいたほどですからね。

 どうやら、会場の他の客たちの会話を聞いていると、先生のマフチン氏のファンが少なからずいるらしいのです。そう言えば、初日のマスタークラスで、この先生の出待ちをしていたファンの方もいらっしゃいましたね。どうやら、今回の先生は人気者らしいです。

 さて、マスタークラスが始まりました。生徒さんの演奏は…とても頑張っていましたが、ちょっと音がフラフラするタイプのようでした。後、私でも分かるくらいに、音程が甘かったかな?

 先生の最初のアドヴァイスは「もっと、力強く、個性的に弾け」と「何となく弾くな。演奏にメリハリを付けろ」「音にエネルギーを込めろ」でした。この先生は、曲のニュアンスと言うのを大切にする先生のようです。

 まず、最初に先生が指導したのは、歌でした。「楽器を弾く前に、まず歌いなさい」 そう言って、先生は生徒さんに、何度も何度も歌えと指示していました。最初は、生徒さん、恥ずかしそうにして、なかなか歌いませんでした。そのうち先生がキレて「私は君にパヴァロッティのような歌声なんか期待していないのだから、サッサと歌いなさい」と命じて、生徒さん、ようやく覚悟を決めたようで、か細い声で歌い始めました。

 しかし、その生徒さんの歌は、全くの棒歌いで、先生はその歌に対してダメ出しをします。「もっと感情を込めて歌いなさい。こんなふうにヴァイオリンを弾きたいんだという気持ちを込めて歌いなさい」と指導します。それを何度か繰り返しているうちに、多少は、生徒さんの歌が変わったところで「今歌ったように、ヴァイオリンを弾きなさい」と言って、ヴァイオリンを弾かせたところ、ヴァイオリンの演奏にも、ニュアンスが宿り、最初よりはだいぶ良いヴァイオリンになっていました。

 「ヴァイオリニストは、まず歌えないといけません」と先生は言って、その部分を模範演奏してみたところ、確かに先生のヴァイオリンは、生徒さんとは全く違っていて、オペラ歌手がアリア歌っているようなニュアンスと響きをもった演奏でした。これがこの先生の目指しているものなんですね。よく分かりました。実に声楽的なヴァイオリンです。確かに、この音の虜になって、ファンにならざるをえない人の気持ちが分かる様な気がします。

 さて、以下、先生のおっしゃった言葉で、私の心に残ったものを列記しておきますね。

 ・君の演奏には中身が感じられない(キツいですね…)。音楽の中身は、楽器の音色の変化で表現するものです。もっとフレーズの中に、たくさんの音色を入れて演奏してください。

 ・弓を使いすぎです。そんなにたくさん弓を使ったら、ニュアンスを弾き分けられません。なるべく弓は弓先を中心に使うようにしなさい(ここは午前中の先生とは全く違っていておもしろいですね)。

 ・音符を単に音にするのはやめてください。ロマン派の音楽なんだから、一音一音にロマンチックなエネルギーを込めて弾こう。

 ・クレッシェンドは弱音から始めるのだから、クレッシェンド以前に音を弱音にしておく事。また、一般的にクレッシェンドは楽譜に書かれた位置よりも、少し後から始める方が効果的。

 ・この曲は、ブラームスがクララに対する愛を込めて作曲した愛の歌なんだから、そういう自覚をもって演奏してほしい。

 ・演奏にはストーリーを込めなさい。ロマン派なんだから、楽譜の指示どおりに演奏すれば、必ずストーリーはできあがる。だから、楽譜を無視して、つまらない演奏はするな。

 今回のマスタークラスは、先生も生徒さんも男性だったので、多少厳しめな部分があったようですが、生徒さんも結構精神的にタフな人のようで、散々な言われようでしたが、それでも凹まずに先生のレッスンに付いていきました。
 
 
 ここまでが最終日の夕方までの話です。明日はいよいよ、夜の話をしたいと思います。続くよ(笑)。

2011年5月15日 (日)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その5…野外演奏も捨てたものじゃない

 朝一番のマスタークラスに満足した私は、時間的にお昼になったので、昼食に向かってもよかったのですが、精神的に満足すると、空腹を一時は忘れるものらしく、このまま食事しに行くのがモッタイなく思ったので、食事は後回しにして(例によって、展示ホールの代わりの)マルキューブに向かってみました。

アンドレイ・コロベイニコフのブラームスとバッハ

 マルキューブは、ちょうどアンドレイ・コロベイニコフが出演するところでした。彼は去年、ホールCでショパンのピアノ協奏曲第1番を聞いているんですよね。これはなかなか期待できるって思いました。

 ステージに上がった彼は、一生懸命、ロシア人鈍りの聞きづらい英語で曲紹介をしてくれました。演奏曲目は以下のとおりです。

ブラームス:三つの間奏曲
バッハ/ブゾーニ:シャコンヌ

 最初の曲は「スリー・インテルメッツォ」って言いたかったのでしょうが、私の耳には「スリー・インスツルメント」って聞こえました。えっ? 三つの楽器がどうしたの? って頭に???がたくさん飛びましたが、演奏を聞いて納得。って、別に演奏された曲のメロディを知っていたわけではなく、短めの曲を三曲連続して演奏したので、ああ、これは“三つの楽器”じゃなくて“三曲の~”って言いたかったわけね…と頭の中を働かせて、「インテルメッツォ」と「インスツルメント」の聞き間違いだと判断したわけです。英語を話すのは、何も英米人だけじゃないわけで、訛った英語にも対応できる耳を作っておかないとダメですね、ちょっと反省。

 でもね、日本人の英語も鈍りがキツいし、ブラレイ先生のフランス訛りの英語もキツかったけれど、コロベイニコフ君のロシア訛りの英語は、相当キツいぞぉ。

 で、肝心の彼の演奏だけど…実に残念だった。彼の演奏は、マルキューブで聞いちゃダメだね。彼のような繊細で美音なピアニストを、あんなうるさい雑踏の中で、P.A.でガンガンに拡声しちゃったら、良いところなんて10パーセントも残らないよ。特に最初のブラームスなんて、やらない方がむしろよかったんじゃないかな? 本当につまらない演奏だったと思うし、コロベイニコフの名前を下げちゃうような演奏でした。でも、同じ演奏を、きちんとしたクラシック向けのホールやサロンで聞けたら、評価は全然別になったと思います。ま、彼のようなピアニストには、マルキューブは似合わないわぁ。あれは可哀相。まあ、彼と言うか、彼のマネージメントサイドの失敗だよね。会場の特性を考えて選曲する事って大切ですね。彼のような資質のピアニストが演奏しても、マルキューブのような雑踏の中でも、きちんと聞き応えのある曲を提案するのが、マネージャーの仕事だよね。

 その点、バッハの方はまだマシって感じでした。ブラームスが繊細なピアノならば、こっちは、粗野で粗削りっぽい感じの演奏でした。おそらく、チェンバロでの演奏を意識したメリハリだらけの演奏を意識していたのだと思います。ブラームスよりはマシだけど、やりすぎはやはり良くないと思いました。

 まあ、来年のラ・フォル・ジュルネはロシア音楽なので、きっと彼はまた東京にやってくるでしょう。その時のリベンジを期待したいと思います。
 
 
 さて、コロベイニコフ君の演奏も終わり、お腹もすいたので、昼食にしようと思いましたが、マルキューブって丸の内にあるんですよね。丸の内って、物価が無闇に高い町なんですよ。“丸の内価格”っていうの? さすが高級サラリーマンの町だけあって、ちょっとしたレストランのランチタイムであっても、ちょいとお高め。東京国際フォーラムまで戻って有楽町に行って食べるか、東京駅の向こう側に行って、八重洲で食べるかと迷ったところ、どうやらマルキューブのある丸ビルの地下はお弁当屋さん街のようなので、お弁当ならば、いくら高価と言っても限界はあるでしょうから、ちょいとのぞいてみる事にしました。

 案の定、ワンコインで食べれるものなんて見つけられなかったけれど、紙幣が一枚あれば、なんとか食事にありつけそうだったし、イート・インのコーナーもあったので、丸の内OL向けの、ちょっとオシャレで小振りなオムライス・ランチを食べました。美味しかったですよ、満腹とは程遠かったけれど(笑)。

 そこで食事とトイレを済ませて、さあ次は…と予定表を見ると、三菱一号館広場で木管四重奏をやるじゃない。ああ、これ、よさそう。これを聞きに行こうと時計を見ると、開演まで、もう5分を切ったところ。丸ビルから、三菱一号館まで、遠くはないけれど、普通に地上をアッチラコッチラ歩いたら、信号だっていくつかあるし、五分じゃ絶対に間に合わない。そこで考えた私は、地下通路を早足(走ってないよ:笑)で移動したら…三分で到着。やったね!
 
 
木管四重奏

 三菱一号館広場って、いい場所ですね。とても東京のど真ん中にあるとは思えない。ミドリ多めのおしゃれな空間です。その一角に四人の木管奏者が現れました。別にグループというわけではなく、今日のこの日のためのアンサンブルのようでした。メンバーは、ファゴットが君塚広明氏、フルートが黒田聡氏、オーボエが中山達也氏、クラリネットが渡辺一毅氏でしたが、私、誰一人として知っている人がいませんでした(ごめんなさい)。演奏曲目は以下のとおりです。

ヤナーチェク:三つのアラビアの踊り
ブラームス:マリアのための三つの歌
マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
フランセ:木管四重奏曲

 ここは野外/屋外にも関わらず、拡声無しの生演奏。でも周りを背の高い建物で囲まれているせいか、自然な感じでよく響いて、かなり聞きやすい状況でした。私は、演奏者からだいぶ遠くにいましたが、それでも十分に音楽が楽しめました。

 曲は、最後の曲だけが、木管四重奏のためのオリジナル曲だけれど、その他はアレンジものだそうです。ま、そりゃあそうだよね。有名な曲で、木管四重奏のために書かれた曲なんて、簡単には思いつかないよね。

 演奏場所が野外で、多少の風もあったので、四人の演奏者の譜面台には洗濯ばさみ(?)がたくさんありました。「我々木管奏者は野外演奏に不慣れで…」と言い訳してましたが、たしかに金管の人はお外も得意でしょうが、木管の人は、基本引きこもりだから、野外演奏は苦手でしょうね…。

 最初のヤナーチェクは、リードの楽器が大活躍って感じの曲で、なかなかおもしろかったです。やっぱり、リード楽器ってオリエンタルな感じがしますね。特にダブルリードのオーボエなんて、アラビアの民族楽器ですって紹介されたら、そのまま信じちゃいそうなくらい、音楽と音色がハマってました。

 ブラームスも、やっぱり、リード楽器が頑張ってましたね。フルートだけがエアリードで、音色が違うので、どうにも不利というか、孤軍奮闘な感じになってました。野外演奏は鳥の鳴き声と楽器の響きが重なり合って、ホール演奏とは、また違った良さがありますが、途中ヘリコプターの騒音と楽器の演奏音が重なって…じゃなくて、かき消されて残念でしたよ。

 一転して、マスカーニでは、フルートが主役で、その他の楽器は脇役にまわりました。私はそれまで「やっぱフルートの音は響かねーなー。金管どころか、リード楽器にも負けてんじゃねーぞー、見かけ倒しかぁ?」なんて、心の中で毒を吐いてましたが、すいませんでした、最初の二曲では、フルートはサポートにまわっていたんですね。きちんと主役を張ろうと思えば、立派に主役をなれていました。いやあ、マスカーニでは、フルートの響きが実にすばらしかったです。やっぱり、フルートは、こういう“祈り系の曲”が似合います。

 最後の“木管四重奏曲”はオリジナル編成のためか、どの楽器にも見せ場があるし、実にかっこ良かったです。現代曲だと紹介されたので、難解で楽しめない曲だったらどうしようと思ってましたが、いや実に楽しくてメロディアスな曲でしたね。こういう曲は、自分からはなかなか聞きにいけないタイプの曲なので、こういう曲を聞けるのも、ラ・フォル・ジュルネの楽しみの一つです。

 よかったですよ。後で妻が「あの木管四重奏曲が、あの日一日の中で、一番よかった演奏だったと思う」と言ってたくらいです。
 
 
 と言うわけで、最終日の昼下がりまでを書いてみました。続きは、また明日アップします。

2011年5月14日 (土)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その4…チケット、忘れた!

 寄る年波には勝てず、たった三日間のラ・フォル・ジュルネですが、全日参加は体力的に無理なので、今年も昨年同様に、初日と最終日に出陣しました。本当は毎日行きたいのですが…ね。やがて、それも体力的に無理になって、一日でギブアップするようになってしまうのでしょうか? ああ、年月は逆さまに流れないものなんですね。

 で、最終日のラ・フォル・ジュルネに向かったわけですが、実は私、大失敗をしでかしました。その事に、東京国際フォーラムの到着直前に気がついたのですが…

 実は……今日のコンサートのチケットを家に忘れてきました!

 いやあ、自分でもビックリ。私、その手の忘れものって、今までした事がない人なんですよ。人生始まって初の、チケットの忘れ物が、ラ・フォル・ジュルネとなったわけです。ううむ、2011年5月5日は“チケット忘れ記念日”になっちゃいました。

 チケットを忘れたので、今から家にチケットを取りに戻る? いやいや、我が家は東京国際フォーラムから、そんなに近くはないですよ。ここから、自宅まで往復すると、何だかんだ言って3時間程度はロスしてしまいます。昼間の三時間って大きいよね、ほぼ半日分の時間に相当するわけで、これは困りました。とは言え、幸い、チケットが必要な公演は今日の夜のプログラムだから、無料公演のいくつかを諦めれば、ありえない選択肢ではないのです。ううむ…。

 そこで私が考えた打開策は三つ。

 1)朝一番のマスタークラスを見たら、泣く泣く自宅にチケットを取りに戻る。 これなら、昼間の時間帯のいくつかの無料公演を諦めれば済む話なので、一番普通の解決策かな? とは言え、無料公演と言っても、なかなかよさげなプログラムなんだよね…。

 2)有料公演は諦めて、本日は無料公演だけを楽しむ。 これもありうる選択肢です。実際、ラ・フォル・ジュルネって、無料公演だけでもかなり楽しめますしね。私一人だったら、きっとこの選択肢をチョイスしたでしょう。しかし、今日は妻も一緒で、私がチケット忘れた~と言ったら「ええ~!(涙)」とかなりガッカリしていたので、有料公演を諦めるわけにはいかないでしょうね…。

 3)なにか当日券を購入する。 もちろん、当初行くはずだった公演のチケットが発売されていたら、それを買うし、もしそれが無くても、まだいくつか有料公演のチケットが販売されているはずだから、それを改めて購入して、ラ・フォル・ジュルネを満喫する事にするというのも一つの手です。と言うのも、自宅にチケットを取りに戻ると、その往復分の交通費が、ラ・フォル・ジュルネの当日券の値段と同じか、それよりも高くなっちゃうんですよ。だったら、時間とオカネの両方を浪費するよりも、オカネだけを浪費するパターンもアリかなって思ったわけです。

 で、この三つの選択肢を妻に提示したところ、即座に却下。で、妻が改めて出した選択肢は次の二つ。

 1)インフォメーションに行って、チケットの再発行をお願いする。 妻に言わせると「チケットを忘れたら、普通、再発行でしょ。それが常識と言うものです」なんだそうです。ううむ、そう言われても、チケット忘れたのは、これが人生初の経験なもんで…。この手のアクシデントには不慣れなんです。

 2)チケットを取りに妻が一人で往復する。 これはチケットの再発行が出来なかった時の選択肢です。何も二人で自宅まで往復する必要はないでしょう、と言うのが妻の言い分。一人が往復すれば、オカネも半額で済むし、残った一人はラ・フォル・ジュルネを楽しめるでしょと言うわけです。本来、自宅に戻るのはどちらでもいいのですが、そこは妻の優しさで「私が家に戻る!」と宣言したわけです。

 とりあえず、東京国際フォーラムに行って、チケットの再発行をお願いする事にしました。

 インフォメーションは地下一階にあるわけで、そこに向かって歩いて行ったところ、ふと目を横にやると“チケット・サポート”という窓口があります。ううむ、インフォメーションよりも、そっちの方が窓口的に正解じゃないかな? ってわけで、そのチケット・サポートに直接向かいました。

 チケット・サポートに着いて、係のお兄さんに「すいません、チケットを自宅に忘れてきちゃったので、再発行お願いできませんか?」とお願いしたところ「何か証明できるものはありますか?」と言われたので、チケット購入した時にチケピでもらった携帯メールを見せたところ「分かりました」と言うわけで、後は会場のコンピューターで照会してもらって、チケットを再発行してもらいました。もっとも、再発行と言っても、プリンタでチケットを打ち出すわけではなく、未記入のチケット用紙に、お兄さんが手書き(笑)で必要事項を記入するという、いかにもハンドメイドっぽい、贋作くさいチケットでしたけれど…。なんか、子どもが“ままごと”で使うチケットみたい…。

 「チケットの再発行はしますが、正規のチケットをお持ちの方がいらっしゃったら、ご退出となりますが、いいですか?」と確認されましたが、正規のチケットは自宅にあるので、絶対に他の人と座席が被る心配はないので「はい、分かりました」と返事をして、新チケットをいただきました。所要時間は約15分程度でした。

 うむ、チケットを忘れても、簡単にあきらめずに、まずはインフォメーション(今回はチケット・サポートだったけれど)に行く事が大切ですね。いい勉強になりました。

 と言うわけで、チケットを再発行してもらって、後顧の憂いも無くなったので、本日の一番最初のプログラムであるマスタークラスの会場に向かいました。
 
 
マスタークラス(ヴァイオリン:テディ・パパヴラミ)

 今回の課題曲は、ブラームス作曲「ヴァイオリン協奏曲」でした。もちろん、伴奏はオケではなく、ピアノでしたけれど。

 某音大の大学院の学生さんが生徒さんでした。会場は結構混んでいて立ち見も出るほどでしたが、私は早めに会場に到着したので、真ん中より少し後ろの席に座れましたが、その席で聞いていると、生徒さんのヴァイオリンの音があまりちゃんとは聞こえませんでした。はっきり言っちゃえば、ピアノに負けているような気がします。会場は本来会議室なのでデッドですし、ヴァイオリンって楽器は、元々音量の少なめな楽器だし、演奏しているのは学生さんなので、一流のプロが使うような高価な楽器を所有しているはずはないので「まあこんなものかな」って気で演奏を聞いていました。

 生徒さんの演奏が終わるやいなや、先生が言うには「ブラームスとバッハじゃ音楽が違う。今のあなたの演奏は、バッハならありうるかもしれないが、ブラームスではありえません。そんな音では、分厚いオーケスラの演奏に、ヴァイオリンの音がかき消されてしまいます」と言いました。うん、私が感じたのと、同じ事を先生も感じていたんですね。

 ただし先生は、音量うんぬんとは言いませんでした。言ったのは“ヴァイオリンの音の密度が薄い”と言うことと“楽器の響きが全然足りない”と言う事の二つです。つまり、絶対的な音量が問題なのではなく、演奏音の倍音に不満があるって事なんでしょうね。

 「音の問題の原因は、楽器にある事も多いのです」と先生が言いました。それで、しばし生徒さんとヴァイオリン職人の話をして、生徒さんの楽器を手にして色々と(調整具合などを)見て、おもむろに先生が弾き始めたら…あら、ビックリ。すごい大音量で、それもかなりの美音で鳴り響きました。「楽器に問題はないみたいですね。もちろん、限界がある楽器だけれど、オーケストラをバックにブラームスを弾くのに支障はないと思いますよ」と言って、楽器を返されました。

 つまり、音の密度とか響きの多少と言うのは、楽器固有のものではなく、奏者がどれだけ楽器から引き出せるかって事なんですね。ううむ、奏者が違うと同じ楽器でも、これだけ鳴りが違うんだ…。

 この後のレッスンでは、曲の解釈はほどほどにして、専ら、楽器をちゃんと鳴らすためのアレコレのテクニックを一生懸命教えてました。その中で私の心に残った言葉を以下に列記しておきますね。

 ・大きな音を出そうとして、弓を強く弦に当てると、音がつぶれてしまいます。だから、弓を強く弦に当てるのではなく、楽器が良く鳴るポイントを探して、そこに腕の重さだけをかけて、正確に弓を引く事が大切です。

 ・演奏フォームを大きくしましょう。フォームを大きくし、カラダをたっぷり使って、動きそのものを大きくすると良いです(これは、生徒さんの演奏姿勢があまり良くないと言っているわけですね)。

 ・弓は素早くたっぷりと使ってください。あなたは弓を半分ぐらいしか使わずに演奏していますが、しっかり弓元まで使って演奏しましょう。

 ・たしかに楽器の能力に限界はあります。あなたはその限界の中で演奏していますが、そうではなく、常に楽器の限界を越えていこうという気持ちで演奏しないといけません。

 ・大切な事はそんなに多くありません。「楽器がよく鳴るポイントを見つけて、そこで演奏する事」「腕の重さをしっかり楽器にかける事」「弓は素早く大きく動かす事」 これらが出来れば、楽器はしっかり豊かな音で鳴ってくれるものです。

 ・ヴァイオリンとカラダの位置関係を固定してはいけません。むしろ、楽器は移弦するたびに動かしてください。演奏する弦に応じて、左手で楽器を旋回させ、常に弓と楽器の関係を一番いい状態にしてください。練習の時も、常にこれを気にして、その良い場所を脳に刻み込んでください。

 ・ヴァイオリンは右肘(の関節)で弾くものです。絶対に右肩(の関節)を動かしてはいけません。

 ・ヴァイオリンは、弦と床が並行(水平)になるように持ってください。この構えだと、楽器を高く持っているように見えますが、これでいいのです。あなたのように構え(ヴァイオリンのヘッドがやや下向きになっている構え)では、弓が弦の上を滑ってしまい、いい音が弾けませんよ。

 ・右手を動かす時は、引力を巧みに利用してください。力を込めて弓を動かしてはいけませんよ。

 これで一時間経っちゃいました。それほど、楽器の構え方とか右手の動かし方って難しいんですね。この生徒さんだって下手ではないけれど、かなり上級者になっても、右手で苦労するんですね。

 ちなみに、この生徒さんは、左手はかなり上手なようで、すごく達者に動きますし、音程もバシッとしていて、先生からも左手の注意は特になかったです。こういう人は、ソリストではなく、オーケストラのメンバーを目指すといいんだろうなあって思いました。

 とにかく、ヴァイオリンのマスタークラスは、右手の使い方とか姿勢とか、初心な私にもタメになる事がたくさんあったので、かなり満足したマスタークラスでした。
 
 
 長くなったので、今回はこれくらいにして、続きはまた明日、アップしますね。

2011年5月13日 (金)

ブニョが星になりました

 今日は、いつもよりも一日早いですが、ラ・フォル・ジュルネ関係の連載の件の都合もあるので、金魚記事をアップしたいと思います。

 標題のとおり、ブニョが星になりました。元々、体調が芳しくない子でしたが、春なのに夏のように暑かった日の翌日の朝に星になりました。金魚は水温の上昇に弱く、水温が30度前後になると、体力のない子から死んでいくのですが、あの日は暑かったし、まだ春先だし節電だしで、室温と水温もかなり高くなっていたのだろうと思います。

 結局、キッカより一カ月遅れで、キッカの後を追う様な形になりました。そう言えば、ブニョとキッカは我が家の水槽では、ほぼ同期入槽だもんね。

 ブニョは、2008年夏に我が家にやってきました。都合約3年、我が家にいた事になりますね。

 ブニョは、元々金魚すくいの金魚で、最初はフウカ(風花)と呼んでいましたが、ポニョの映画を見た後、いつのまにか、みんながフウカではなくブニョと呼ぶようになりました。

 この子が我が家に来た頃の記事はこれですね。この時の予感は見事に的中して、ブニョの肉瘤は実に素晴らしいほどの成長を遂げました。肉瘤だけなら、一万円クラスの金魚にも負けません(ブニョは、他に欠点があるので、トータルで見たら、そんなに高級な金魚ではありません)。しかし、ブログの記事を読み返していると、実にブニョの登場回数が多いですね。私はなんだかんだ言っても、ブニョが好きだったんだと思います。

 ブニョは一時期は転覆金魚でしたが、最近は調子を取り戻したのか、熟睡している時以外は転覆する事なく、日々を元気に過ごしていました。なので、体調も良くなってきて、色々と回復してきたのかなあ、と思っていたくらいです。少なくとも、去年の秋に、この「シッポナとブニョ、どっちが早いか」という記事を書いた頃よりは、体調が良くなっていたはずなので、今回の暑さはよっぽど堪えたのだと思います。

 ちなみにその記事では、ブニョとシッポナで書いてますが、その時は予想もしていなかった、キッカが一番早く星になってしまいました。で、次がブニョ。シッポナはまだ生存しています。ただし、元気とは、とても言えない状態です。なにしろ、シッポナは一日の大半を微動だにせず、まるで死体の様に水槽の底に転がっているんですから…もうそんなに長くないと思います。

 寂しいなあ。最近は、金魚水槽の事を思い出すと、真っ先にブニョの事が頭に浮かんできたくらいなだけに、そのブニョが星になって悲しいです。

 これで水槽に金魚は、スズネとサクラとチグサの三匹になりました。さすがに、いくら巨大金魚とは言え、水槽に三匹では寂しいので、今度の週末には近所の金魚屋に行って、新しい子を迎え入れようと思います。

2011年5月12日 (木)

まだ先生のやり方に慣れていません

 フルートのレッスンに行ってきました。

 前回の次のレッスンを、仕事が忙しくて自主的にお休みした上に、その次の週はゴールデンウィークだったので、レッスン自体がお休みとなり、なんと三週間ぶりのレッスンとなりました。その割には、ちっとも上達してない私でした(笑)。…だって、ロクに練習してないんだも~ん。

 とにかく、ほとんどフルートに触っていない状態のままレッスンに行っては、さすがに先生に失礼だ!というわけで、レッスンの時間が固定でない事をいいことに、レッスンに出かける前の30分で、自宅で応急処置的な練習をしました。…まあ、全くやらないままレッスンに行くよりは良いでしょう(笑)。

 レッスンに行ったところ、どうやら、私の前に別の生徒さんがいらっしゃったようだけれど、楽器と楽譜を出しっぱなしで姿が見えず…たぶん、まだレッスン中なんだろうけれど、当事者がいない上に(なんてフリーダムなんだろ!)、先生も手持ち無沙汰なようだったので、さっそく私のレッスンを始める事にしました。

 まずは、アルテから。先生が「どこから?」と尋ねるので「15課1章の、ラーシーラーシーの課題からです」と答えると「じゃあ、ここから」と言われて一番最初のCdurのロングトーンの練習から…。あは、やっぱり、ロングトーン課題は、合格とは違ったんだ。

 とりあえず吹いてみて「ブラボー!」って言われて(何事もまずは誉める先生です)、その次の「ラーシーラーシー」の課題に取り掛かりました。四分音符までは良いのですが、八分音符になると右小指がバタバタしてしまい、たまに鳴らない音があったりして、自分的には不満足ですが、先生、アルテに大きな丸を書いてくれました(ちなみに“Cdurのロングトーンの練習”には丸は付いてません)。どうやら、この課題は合格のようです。

 「音階準備練習」も大きな丸をいただきました。最初の全部タンギングで吹いちゃうパターンしか披露していないのですが、どうやら、これも合格のようです。なので「次は、ここまで(「Cdurのクロマティック」の下に線を書いてくれました)やってきてね」と言われました。つまり、ロングトーンはもう一回だけど、その他は合格って事? 「音階準備練習」はスラーがついているパターンはやらなくていいの?

 どうも、今一つ、コミニュケーションが足りないと言うか、H先生のやり方に慣れなくて右往左往している私です。

 ちなみに宿題になった「Cdurのスケールとアルペッジオ」は十六分音符主体でなので、たとえメトロノームが先生ご指定のゆっくり速度の四分音符72の速度でやったとしても、かなり速くなるので、一応確認の意味で「メトロノームは72の速さでいいですか?」と尋ねたところ、この課題については、メトロノームは外して、自分の好きな速度で練習してきてくださいと言われました。と言うよりも、メトロノームを使うのは「音階準備練習」だけで、他の課題はメトロノームは一切使わないで練習してきてくださいと言われました。どうやら、H先生は、速さやテンポには、機械的な正確さを求めない先生のようなので、お言葉に甘えて、ゆっくりと練習してきましょう。ちなみにこの課題は、笛先生とはメトロノーム100の速さで練習してきたので、フリーテンポなら楽勝です。もっとも、100の速さで吹くと、実に目が回って、指がもつれていました(それでも練習を重ねるとできるようになるから、不思議です)。

 ミニヨン・エチュードはまだ1番です。とりあえずは(ゆっくりなので)止まらずに吹けるのですが、曲のニュアンス的に先生のご希望どおりには吹けないので、なかなか丸がいただけません。とにかく、私の息の使い方が乱暴(汗)なので、もっと繊細な息遣いにしないといけません。タンギングがまだまだ強いので、もっと優しいタンギングをしないといけません。さらに(これは笛先生にも散々言われましたが)タンギングとスラーがいい加減なので、そこをきちんとする事。フルートの音を前に出して吹いたり、後ろに引っ込めて吹いたり、自分で考えて工夫する事。速度を自然な感じで揺らしていくことなど、実にまあ“クラシック的な”注意を散々受けました。自分ではさほど意識していなかったのですが、私のフルートって、本当に“非クラシック的”なんですねえ…。

 そうそう、H先生からこういう注意を受けました。「間違えたら、前に戻らずに、間違えた場所、その場所からやり直す事」 どういう事か言うと、先生に演奏を止められて注意を受けたり、ミスブロウしたり、ヘマって演奏が止まってしまった場合、私は当該箇所を含んだフレーズの最初から演奏をするのです(フレーズの途中からは、吹き始めないって事です)が、これはダメって注意されました。フレーズの途中だろうがなんだろうが、絶対に前に戻ってはいけないのだそうです。なぜなら、少しでも前に戻ると、間違えた箇所について、その前からのフレーズの流れで指で覚えてしまうからダメなんだそうです。フルートを吹く際、曲を指で覚えるというのはダメなやり方なので、決して指で覚えることのないように、常に頭を使って吹けるように、吹き直すなら、その間違えた場所から吹き直すべきなんだそうです。

 ラジャーです、次回からはそうしたいと思います。

 で、そうこうしているうちに、いつのまにか、楽器を置きっぱなしにしていた生徒さんが戻ってきていたので、三人でロングトーンの練習をして終わりになりました。

2011年5月11日 (水)

移弦のコツは、肘の位置で確認…でいいのかな?

 ヴァイオリン独学練習報告です。

 ラ・フォル・ジュルネ関係の連載をしている最中ですが、楽器の練習/レッスン関係の記事を、そろそろアップしていかないと、時期をはずしてしまうので、今日と明日は、ラ・フォル・ジュルネ関連の連載は、お休みって事で勘弁してください。

 ヴァイオリンの独学、まだ続いています(笑)。目下の最大の壁が、移弦です。とにかく、移弦が苦手です。

 各弦における、弓の位置と言うか、右手のポジションがよく分からないため、右肘(の空間的な位置)に注意しながら練習してみたところ、何となく分かったような気がしました。

 どうやら、私が考えていたよりも、弦によって、大きくヒジの位置が変わることが判明。これだけ大きくヒジが動くなら、ヒジに着目して右手のポジションを変えていけばいいんじゃないかな?

 とにかく、G線のヒジの位置は、かなり高いところです。ヴァイオリンの高さとほぼ同じくらい? 思いっきり、右ヒジを上に持っていった方が良さそうです。

 D線は、そこから見れば、だいぶ下に下がります。私の想定の範囲を越えるほどに、下に下にうんと下がります。今までは、ヒジの高さをあまり変えずに、G線を弾いた後、ほんの少しだけ右手を下げて、手首の角度で調整してD線を弾いていましたが、なるほど、そんな事をしていたのでは、うまく弾けないはずだ。うんとうんと下に下げた方がD線は楽に弾けます。

 A線に至っては、気分的には“最下層”“どん底”って感じるくらいに、下に落とします。じゃあ、E線は? って言うと、A線でどん底に落ちた右ヒジを、下ではなく、カラダの内側にグイって入れる感じで弾くといいかもしれません。

 こうやって肘の位置を認識したら、次はこの位置をカラダで覚える事が肝心ですね。つまり、ここから先が時間がかかりそう。だけど、移弦が苦手なままでは、ヴァイオリン弾けないので、我慢強く、カラダがヒジの位置を覚えるまで、何度も何度も練習練習ですね。

 それにしても、右肘って案外大きく動くなのもんなんだね。

 篠崎教本の進度報告です。

 65番「アンダンテ」 フレーズの終わりで弓を弦から離し、改めて置き直す時に、ちょっと弓が弦の上で跳ねちゃいます。弓の扱いがまだまだ未熟って事ですね。そのため、フレーズの出だしの音が汚いですが、その点については、今は目をつぶる事にしましょう。その他はとりあえずOKです。

 66番「静かな森」 上記の「アンダンテ」と同じ感じ。最初の「ソーソソ、ドードー」の部分を、ボケっとやっていると「ソーソソ、ラーラー」ってやっちゃうくらいかな? なんか集中していても、この手のボケをかましてしまう私です。これもOKです。

 67番「A、D、G弦混合練習」 これは難しい。特にアップで移弦するのは難しいです。とにかく「弦を移動する」という意識よりも「肘の位置を変える」という意識で移弦にトライです。これもOK。

 68番 全音と半音の感覚はすでに持っているので、これは簡単。ただし、頭の中で「ドレミファソラシド~」と歌っていないとできません。そういう意味では、ヴァイオリンを弾いている時は、完全に“移動ド”の人になっている私です。ううむ、ううむ。これもOKです。

 69番「付点音符の練習」 楽勝でした。OKです。

 70番「荒城の月」 これもOKにして、次に進んでもいいのですが、この曲はまだ弾きたい私です。この曲を終えて次に行く事に躊躇しています。何というのか、音符を音にするのはできてますが、私の心が「もうちょっと何とかなるんじゃないか?」ってささやいていますので、次に進めません。もう少し、この曲を弾き続けていきたいと思いますので、この曲は、まだNGと言う事にしておきます。

 ひとまず、約二週間でこれだけ進みました。先生についていた頃と比べれば、亀の歩みのように遅いですが、まあ、誰かと競争しているわけでもないし、締切があるわけでもないので、このペースでゆっくりゆっくり進んでいこうと思ってます。

2011年5月10日 (火)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その3…今度はピアノ三昧さっ

 初日の夕方からの話です。ヴォーチェス・エイトのコンサートに満足した私は、マルキューブから、再び東京国際フォーラムへと向かったのであります。

 コンサート会場は再び、ガラス棟の会議室です。今度のコンサートは…待ちに待った、フランク・ブラレイ先生のコンサートです。もうワクワクです。

 妻とはコンサート会場の入り口で無事に落ち合えました。もちろん私は「マンメル、良かったよ~。『詩人の恋』を歌ったんだぜ~」と言ったところ「えっ!『詩人の恋』を歌ったの! それは残念。ぜひ聞きたかったなあ~」ときました。マーラーでは気持ちが動かない妻も、シューマンは聞きたかったようです。
 
 
フランク・ブラレイ&松山冴花 ヴァイオリン・ソナタ

 さっそく会場に入りました。座席は…最悪。一番前だったんだけれど、ちょうどピアノもヴァイオリンも背中しか見えない席(涙)。まあ、音はじっくりと聞けて良かったのだけれど、せっかくヴァイオリニストの演奏っぷりも見てみようと思っていただけに、実に残念な席でした。あ、演奏曲は以下のとおりです

R.シュトラウス:5つのピアノ小品 Op.9より 「静かな森」「夢」
リスト:レメーニの結婚式のための祝婚曲
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
ブラームス:F.A.E.ソナタより スケルツォ

 コンサートの最初はブラレイ先生だけが現れて「今からコンサートを始めるけれど、オープニングの曲を、作品3番から作品9番に変更するよ。抜粋でやるんだけれど『静かな森』と『夢』をやるから、よろしく」とフランス語鈍りの英語でしゃべってました。ううむ、フランス人の英語は、本当に聞きづらいです。あ、曲のタイトルだけは、片言の日本語で言ってましたよ。

 さて、演奏の方ですが、ブラレイ先生の演奏が悪いはずがありません。なにしろ(私の中では)世界最高のピアニストの一人ですからね。キラキラしているのにフワフワした音で、繊細なのに力強く、柔らかいのにどこまでも響き渡る音でピアノを奏でます。まるで夢の世界にいるような、現実離れしたピアノを弾くんですよ。ほんと、至福のひとときでした。

 ピアノ小品を二曲弾いたブラレイ先生は、一度舞台から引っ込み、今度はヴァイオリニストと一緒に現れました。そうです、ここからが今回のコンサートのメインであり、主役である松山冴花氏によるヴァイオリン・ソナタのコンサートです。

 合わせモノのブラレイ先生も、またサイコーなんですね。ソロも良し、アンサンブルも良しなので、ついついブラレイ先生のアンサンブルものも聞きたくなる私なんです。で、今年はヴァイオリンと一緒のステージがあったので、迷わず、そいつをチョイスしたってわけです。

 ヴァイオリニストの松山氏について、私は知りませんでしたが、なかなか好みのヴァイオリニストさんでした。ヴァイオリンって、人によって、楽器によって、その音が違うので、同じ曲を聞いていて、その音の好みで、曲の好き嫌いが左右されがちです(え? そんな人間は私だけだって?)が、この人の演奏は、私好きですよ。ぶっ太い音で、ガンガンとパワフルに演奏するタイプです。女性奏者だけれど、実に雄々しい演奏する人です。もちろん、全部が全部、力付くってわけじゃなく、すごく繊細な部分は本当に優しい音色で奏でます。これは、ブラレイ先生抜きで聞いても、楽しめるヴァイオリニストさんです。うむ、しっかり覚えたので、来年以降もチャンスがあったら聞いてみたいヴァイオリニストさんになりました。

 三曲やりましたが、私はメインのリヒャルト・シュトラウスよりも、ブラームスの方に魂を抜かれました。いやあ、かっこいいよ、この人。うん、ブラームスのこの曲、私のファイヴァリットになりましね、確実に。
 
 
マスタークラス(ピアノ:エマニュエル・シュトロッセ)

 ブラレイ先生に満足し、松山氏に魂を抜かれた私は、フラフラになりながら、次のプログラムであるマスタークラスに向かいました。

 列に並んでいる間中、午前中のマスタークラスが、如何に期待外れだったのかと妻にグチグチとこぼしました私でした。いやあ、だってねえ…。

 今度のマスタークラスは、この日の最後のマスタークラスでした。一応、座席に座りたかったので、前のクラスが終わる前から並んでいました。やがて、前のクラスが終了して、大勢の人が出てきました。しばらくして、講師の先生(ドミトリ・マフチン)が出てきましたが、出待ちをしていたファンにあっと言う間に囲まれていました。へえー、私は知らなかったけれど、ドミトリ・マフチンって人気者のヴァイオリニストさんなんですね。それに、出てきたお客さんも皆、満足げな顔でしたから、なかなか良いクラスだったみたいです。

 どうせ入場は10分前だろうとタカをくくっていたら、30分前に会場に入れてもらえました。早く会場入りできると言うことは、それだけ長く座っていられるわけで、ラッキーでした。私たちが会場入りした時は、まだ座席に余裕はありましたが、最終的にはほぼ満席になったようです。

 時間になって先生と生徒さんが現れました。にこやかに挨拶をして、さっそく生徒さんがベートーヴェン作曲のピアノ・ソナタ「テンペスト」の第一楽章を演奏し始めました。

 この生徒さん、芸大の1年生で18才だそうです(つまり、二カ月前までは高校生だったわけですね)が、おそらく天才肌のピアニストさんだと思いますよ。ピアノ演奏中、常に何かと交信しながら演奏しているのがよく分かりました。きっとピアノの神様とおしゃべりしながら演奏するタイプの人なんでしょうね。そうそう、テクニック的にも、相当高いレベルにあるのが分かりました。さらに、若いと言うこともあるのでしょうが、シュトロッセ先生のアドヴァイスがグングン入っていくのが見ていてよく分かります。マスタークラスに出てくる生徒さんって、大学院レベルの方が多くて、上手いんだけれど、その場で先生のアドヴァイスをこなせなくて苦労している人を多く見てきましたが、彼女はアドヴァイスを受けるたびに即座に反応して、すぐに変わるんですよ。まだ大学一年生だし、将来が楽しみなピアニストです。…プロとしてデビューできるといいですね。

 さて、シュトロッセ先生がたくさんの言葉を彼女に投げかけていましたが、その中で、私の心にひっかかった言葉を、いくつか列記してみたいと思います。

 ・フレーズは切りすぎないように。フレーズの開始直前の和音の響きをよく聞いて、その響きの中で、次のフレーズを始めるように。

 ・フレーズの開始を他人に悟られないように。次のフレーズへの準備が早すぎます。演奏は常に新鮮な驚きをもって行わなければいけません。

 ・あなたはベートーヴェンを、簡単に、きれいに、弾きすぎます。もっと、ゴツゴツと難しげに弾いてください。

 ・左手は単なる伴奏ではありません。チェロを弾いている気持ちで弾いてください。チェリストは、この旋律だけを一生懸命弾いているのです。そんなチェリストの気持ちになって左手を弾くこと。

 ・演奏する時は、必ず、弾いているフレーズが本来、どの楽器で演奏されるべきなのかを考えながら演奏してください。このフレーズはヴァイオリンのフレーズですか、フルートのフレーズですか?

 ・ベートーヴェンの音楽は、同時代的にはとても奇妙な音楽だったのです。だから、その奇妙さを忘れずに、表現すること。これは決して、当たり前の音楽ではないのです。

 ・ピアノをレガートに弾きなさい。チェロの弓の動きのように、一つのフレーズを一弓で弾きなさい。あなたの演奏はまるで、一音一音、弓を返しているような演奏になっています。

 ・暗譜できているなら、楽譜をピアノの前に置かない事。楽譜を前に置くだけで、演奏姿勢が悪くなります。楽譜はこちらで預かりましょう。

 ・弦楽器の弓の動きは円ですよね。あの弓の動きを真似てください。ピアノの音も、弦楽器のように、丸く弾かないといけません。しかし、ピアノは気を抜くと、直線的な固い音になりがちです。ピアニストは常に弦楽器奏者を意識しないといけません。
 
 
 マスタークラスは一時間でしたが、テンペストの第一楽章のレッスンは45分ほどで終わってしまいました。そこで先生が「時間があるから、第二楽章も見てあげましょう。途中まででいいから演奏してください」と予定外の事を振ると、生徒さん、暗譜で第二楽章の演奏を始めました。

 マスタークラスって、観客である我々は、教える先生の事ばかりに注目していますが、実は、教わる生徒さんって、すごく準備して臨んでいるだなあって思いました。当たり前と言えば当たり前だけれど、この一時間のクラスのために費やした練習時間を想像すると、ほんと、生徒さんは、たくさんのものを積み上げてきているんだなあって思いました。だから、見る方も、もっと真剣になって見てあげないといけませんね。
 
 
 実はこの後、夕食を食べてから、周辺エリアコンサートの“ジプシーヴァイオリンの演奏”を聞こうかなって思ってましたが、妻が電池切れを起したので、無理せず、帰宅する事にしました。ここで無理をして、カラダを壊しちゃ、ダメでしょ。

 まだ時刻的には宵の口だったので、東京駅付近で天ぷら屋さんに入って食事をしました。天ぷらって料理は、簡単そうに見えて奥が深いなあって、いつも思います。自宅であげた天ぷらは美味しいです。そば屋や定食屋で食べる天ぷらも、もちろん美味しいです。でも、なぜ、天ぷら専門店で食べる天ぷらは、それらとは別の料理のように感じてしまうのでしょうか。材料に衣をつけて油で揚げるだけなのに、なぜこうも違うのでしょう? そういう違いが生まれるところに“食文化の妙”って奴があるのかもしれませんね。

 ラ・フォル・ジュルネ関係の連載は、今日で一旦、小休止にします。いやあ、ヴァイオリンの独学練習報告とフルートのレッスン記事をアップしないと、そろそろマズいので、そっちを優先し、その後、ラ・フォル・ジュルネの連載後半をアップしますので、よろしくね。

2011年5月 9日 (月)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その2…やっぱ、歌はいいね

 初日の昼過ぎからの行動を書きます。

 マルキューブのウォルフィー室内合奏団の演奏に満足した私は、ひとまず東京国際フォーラムに向かいながら考えました。それは……どのタイミングで昼食を食べるべきか…。

 いつも、ラ・フォル・ジュルネでは、食事の時間には悩むんですよね~。どのタイミングで食べると良いか悩みます。この日は、次のコンサートまで45分ある、このタイミングか、それとも、次のコンサートの終わった後か。次のコンサート終了後、その次まで、予定では60分あるわけで、時間的な余裕なら、そっちの方があるけれど、そうなると昼食が午後2時過ぎになってしまいます。時間的な余裕はちょっとないけれど、時刻的にジャストな今のタイミングか、時間的な余裕はあるけれど、かなり遅めのお昼になってしまう次の機会か…歩きながら考えたわけですが…結局空腹に負けて、昼食にする事にしました。

 昼食、例年は、東京国際フォーラムの屋台村で食べて痛手を負っている私です。さすがに学習しました。「あそこにある、美味しそうな食事ほど、私のクチに合わない!」 そう、つまり私は“エスニック料理苦手人間”なんですよ(涙)。

 なので、歩きながら頭の中で付近の飲食店をサーチ(iPhone持っていれば、きっとiPhoneで検索しているだろうなあ…)しました。丸の内のビジネスビルの食堂街、有楽町駅付近の大衆的な飲食店、銀座の高級飯屋、日比谷の歓楽街の店々…。色々考えた挙句、結局、京橋のうどんチェーン店に行きました。いやあ、ハラペコだったので、安くて満腹できる店をチョイスしちゃいました。へへへ。

 次の会場には10分前に到着したので、結局、たったの25分間で、丸ビルから京橋に行って、うどん食べて、東京国際フォーラムに戻りました。いやあ、我ながらの強行軍でした。

ドイツ歌曲 ハンス=イェルク・マンメル

 13:15より、ガラス棟の会議室(G409)でテノールのマンメルのコンサートでした。演奏曲目は以下のとおりです。

マーラー:さすらう若人の歌
マーラー:リュッケルトの詩による歌曲集
シューマン:詩人の恋

 当初、発表されていた演目は、マーラーの二曲だけでした。予定演奏時間は45分ですから、この二曲だけでは45分にはちょっと足りません。だから、きっと、何かアンコールでもやって、帳尻をあわせてくれるんだろうなあと予想していたのですが、会場に行ってビックリ。だって、マーラーの二曲に合わせてシューマンの「詩人の恋」もやる事になってました。うわあ、うれしいサプライズですよ。でも、こんな演目、全部やったら45分で収まるわけないじゃん。ラ・フォル・ジュルネのお客さんたちは、結構分秒刻みのスケジュールで動いている人も多いので、コンサートの開始&終了時刻は、シビアでなければいけないのに、どうするんだろう?

 実際、マーラーの二曲を終えた段階で、すでにコンサート開始してから35分をオーバーしていました。「え、これから“詩人の恋”16曲を歌うの…」 はい、歌い始めましたよ、マンメルさん。歌い終えたら、コンサート開始から65分が過ぎていました。45分のコンサートなのに、65分も歌っちゃたよ、この人(汗)。20分オーバー、1.5倍増しだよ。ああ、昼食を無理して、コンサート前に食べておいてよかったよ。このコンサートの後じゃ、絶対に食べにいけなかったよ、ああ、よかった。

 肝心の演奏ですが、いやあ、実によかったです。私はマンメルという歌手を見直しました。

 ここまでのブログをご覧になっていて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、実はここまでは私一人で行動しています。いつも一緒にいる妻は、まだこの段階では会場にいません。その理由は「マンメルを聞くなら、私はパス」と言うのが、妻の言い分なので、このマンメルの後のコンサートから妻と合流することになっていたからです。

 まあ、妻の言い分も分からないではないです。昨年のマンメルはショパンの歌曲を歌ったわけですが、私は悪くなかったと思いますが、妻には不評だったのです。ま、あれはマンメルの実力ではなく、ショパンの歌曲の限界だと思っていますが…。で、そこへ持ってきて、今年はマーラーの歌曲でしょ。妻に限らず、マーラーって女性からはあまり好かれない作曲家ですからね。「パス!」って言う気持ちも分からないではありません。

 でも、私はマンメルは、あれっぽっちの歌手ではないと思っていたし、何といってもマーラーの歌曲って生で聞いてみたいじゃないですか。私はマーラーの歌曲は好きですよ。だから、妻と別行動を取ったわけですが、やっぱりマンメルのコンサートを聞いて正解ですよ。よかったですよ。

 座席は舞台の真横で、マンメルの左横顔しか見えませんでした。最初は残念な席だなあと思ってましたが、いやいや実はなかなか良い席だった事に気づきました。と言うのも、歌っている歌手を正面から見ることは何度もあるけれど、真横から見ることって、滅多にないじゃないですか? 真横から、顔やアゴやノド、さらにはお腹や背中の使い方がバッチリ見えました。うん、いい勉強になりましたよ。

 それにしても、マーラーの歌曲は、やっぱりいいですね。ショパンとはやっぱり違います。イタリアオペラ好きな私でも、グッと来ますよ。特に「さすらう若人の歌」は劇的な表現も随所にあるので、いいですね。マンメルは柔らかい声で楽々と歌っている印象ですが、よく聞いていると、かなりの高音を出してますね。やっぱ、歌、上手いわ、この人。

 マンメルの声のポジションは、すごく高いところにあります。テノールって、こんな高いところまでポジションを上げておくんだ…と言うのが、素直な感想です。私の声のポジションなんて、彼と比べたら、本当に低いところにあります。それに気づいただけでもマンメルを聞いた甲斐があります。ポジションを高めに高めに、自分が思っている以上に高いところで歌うようにしようっと。

 マーラーもよかったけれど、シューマンはもっとよかったです。元々「詩人の恋」は好きな曲だけれど、マンメルの歌唱はいいですね。なんかこう、主人公である詩人を突き放したかのような歌唱は、好感持てますよ。

 とにかく、大満足なマンメルのコンサートでした。
 
 
声楽アンサンブル ヴォーチェス・エイト

 妻との合流コンサートまで時間があったので、その間にもう一つ、コンサートを入れておいた私です。再び、マルキューブに向かいました。

 マンメルのコンサートが長引いたので、コンサート終了直後の出発で時間的にちょうど良くなっちゃってました、ははは。

 ヴォーチェス・エイトは、今年のラ・フォル・ジュルネの注目アーティストの一つです。どんなグループなのだろうか? 期待ワクワクです。

 会場に付いて、並んでみたけれど、やっぱり立ち見(笑)。でも、割と近い場所に立つ事ができたので、私的には満足。しかし、周囲の人、特に子どもやオバチャンは立ち見はツライみたいで、あっちこっちで不満が聞かれました。うむ、ラ・フォル・ジュルネを満喫するためには、足が強くないといけませんな。

 ヴォーチェス・エイトは、八曲やってくれましたが、曲目紹介がなかったし、耳慣れない曲ばかりだったので、何をやってくれたのか、今だに分からないので、曲目をブログに書くことができません。私でも分かったのは「となりのトトロ」の主題歌の一部(“ト、トロ、ト、ト~ロ~”の部分ね)と、ブラームスの「子守歌」ぐらいです。「ブルックナー……」とも言ってたので、ブルックナーの曲もやったんでしょうね。とにかく、私の知らない曲ばかりでした。

 賛美歌風の曲もあり、インド音楽っぽいのもあり、ジャズコーラスっぽいのもあり、曲は知らなかったけれど、結構楽しめました。また、彼らも一生懸命、下手くそな日本語で我々とコミュニケーションを図ろうと努力してましたね。その姿は好感持てます。

 声楽アンサンブルと名乗ってますが、その実態は、とっても上手なハモネプバンドって感じですね。メンバーは、私が見たところ、ヴォイパ、ベース、ソプラノ、ソプラニスタ、メゾ、メールアルト、テナー、バリトンの八人のようです。サウンドがなんかブリテッシュだなあって思って、後で調べたら、彼らはイギリス出身なんですね。なんか、納得です。ラ・フォル・ジュルネはフランス系のアーティストが多いのですが、そういう意味では異色なグループなんだと思います。

 選曲が通好みなのが難点ですが、なかなか良さ気なグループですね。来年以降も日本に来たら、ぜひ聞きたいグループの一つですね。

 で、ヴォーチェス・エイトで満足した私は、妻と合流すべく、再び東京国際フォーラムに向かったのでした。話はまだまだ続きますよ。

2011年5月 8日 (日)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その1…遅刻したら罰ゲームになりました

 行ってきました! 2011年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。まずは初日の5月3日のレポートから始めます。

 今年のラ・フォル・ジュルネは、規模縮小もあり、朝はゆっくり始まり、夜はさっさと終わるので、私もそれに合わせて、ゆっくりと出かけました。朝9時半に到着するつもりで、ゆっくり行動していたら、なんと会場到着は10時15分! いやあ、ゆっくりにも程があるって!

 とにかく、最初のプログラムに向かいました。
 
 
マスタークラス(ピアノ:酒井茜氏)

 マスタークラスは毎年大人気のプログラムです。例年、すし詰めの立ち見だったり、すぐには入れてもらえずに途中入場になっちゃったりと、散々な目にあっているけれど、それでも大好きなプログラムの一つです。だってね、プロの演奏家の、実に細かい楽曲解説付きで演奏が聞けるし、自分が演奏する楽器の曲だと、奏法に関して、色々と勉強になるし…だから大好きなプログラムなんです。

 今回のお目当てのマスタークラスは、予定では10:30開始だったので、その一時間前に会場に到着して、並んで待っていようという計画でした。例年、だいたい1時間ぐらい前から列ができるので、そこに間に合えば、たとえ座れなくても、最初から会場入りできるわけで、それを狙っての行動スタートだったのに、到着したら、すでに15分前ですよ。こんなギリギリじゃあ、いつもと同じじゃん。

 やっばい…と言うので、急いで会場であるガラス棟6階の会議室(G610)に行ってみたら、すでに入り口付近はガラガラで、短めの列がそこにありました。「…これはすでに入場が終了し、入れなかった人たちが、中の様子次第で途中から入れてもらうための列がすでにできている?」と思いました。いや、例年ならば、間違いなく、そういう状況でしょう。

 でも、よくよく見たら…実はまだ入場前でした。へえ?って感じで並んだら、10分前に入場開始。会場に入ってみたら、座席はざっと数えて120席ほど用意してあるのに、入った客は40名前後。うわっ、少な! まさか、早く来なくて正解? 遅刻ギリギリで来たのに、座れて感謝だけれど、大人気プログラムのはずがこんなにスカスカなんて、やっぱり規模縮小の影響があるのかな?

 講師の先生は、発表では広瀬悦子氏だったけれど、急遽、酒井茜氏に変更になったようです。この時間のマスタークラス自体がギリギリに開催決定された様子なので、まあ、色々とあったんでしょうね。

 取り上げた曲は、リスト作曲の「バラード2番」です。全く知らない曲ですが、それでいいんです。マスタークラスは、知らなかった曲の聞きどころを教えてもらえるプログラムですから、知らない曲の方がワクワクするってもんです。

 いよいよマスタークラスが始まりました。生徒さんが我々に一礼して、バラード2番を演奏し始めました。ううむ、いかにもリストっぽい、楽譜が真っ黒そうな、なんか大変そうな曲です。

 演奏が終わりました。先生登場です。先生はおもむろに生徒さんにそばに寄って、なにやらブツブツ言ってます。会場にマイク設備はあるのですが、マイクを使わずに小声で生徒さんに語りかけています。最初は、打ち合わせかな?、とも思ったのですが、どうやらそうではないようです。すでにレッスンが始まっていたようでした。

 この先生、観客、シカトだよ。

 終始ブツブツと生徒と会話してます。時折、生徒さんにピアノは弾かせるけれど、なんか二人で納得しているみたいで、なんのためにピアノを弾かせて、どう変わったのか、客席に座っていると全く分かりません。先生が観客に話しかける場面もなければ、もちろん模範演奏も無しです。

 私は前から三列に座っていたので、話が全く聞こえないって事はなかったけれど、それであっても、私が耳にした単語のかなりの数が「これ」「それ」「あれ」「ここ」「さっきの」などの指示語ばかりで、具体的な箇所は、先生が直接生徒さんの楽譜を指さして指示するので客席には伝わらないのですよ。先生も生徒さんも小柄な女性だし、その上、ピアノって背が低い楽器でしょ、三列目に座っていると、すでに何も見えないんです。

 この二人、一体、何をやっているの?

 正直な感想は、こんな感じ。プライベート・レッスンなら、これでもいいのでしょうが、これ、一応、マスタークラスですよ。公開レッスンですよ。観客は客であると同時に聴講生でもあるのですよ。…なのに、なんか、すごく退屈…。来なければよかったな。人が少ないので、途中退席もできず、悲しい一時間となりました。ああ、これって、遅刻した罰ゲーム? これなら、展示ホールでやっている、丸の内合唱団の演奏を聞きに行けばよかったよ。マイミクのムコ殿さんが歌っているはずなのに…、ああ、残念無念。
 
 
弦楽合奏 ウォルフィー室内合奏団

 うんざりした気持ちでマスタークラスの会場を出た私です。会場を見たら、次のマスタークラスまで一時間もあるのに、すでに次のクラスための長い列ができていました。やはり今のクラスは朝一番だったし、告知も遅かったので、客の入りが悪かったのかもしれません。次のクラスは例年どおりの並び具合です。

 さて、私は気持ちを入れ換えて、次は丸ビルのマルキューブに行ってきました。いわゆる“周辺エリアコンサート”って奴です。

 例年ならば、周辺エリアコンサートには、なかなか行かない/行けない私です。と言うのも、東京国際フォーラムだけで、見切れないほどの有料/無料コンサートが行われるし、展示ホールには、たくさんの企業ブースが立ち並び、小さな催しモノが数多く開催され、ホールの中心に無料コンサート会場があって、一時間おきにミニコンサートが開催され、それはそれは、にぎやかで華々しい場所だったのですが、今年はそれらは無しです。すごく残念。

 今年の展示ホールは、完全入れ替え制の大ホールになってしまいました。企業ブースは無くなってしまいました。だから、お買い物の楽しみはないし、コンサート以外の時間帯は人もいなくて、とても寂しい感じになりました。『屋台や露店のない夏祭りのような感じ』と言うと、その寂しさが分かるでしょうか?

 とにかく、従来のラ・フォル・ジュルネの楽しみの大きな部分が、この展示ホールだったんですよ。いや、この展示ホールを中心に、ラ・フォル・ジュルネが回っているというふうに私なんから思ってました。だから、今までは有料コンサートやマスタークラスの合間の時間は、展示ホールに行きさえすれば、楽しい時間が過ごせたのですが、今年はそれがないので、周辺エリアに出張せざるをえないわけです。

 「まあ、やっていないものは仕方ないわけだし、たまには周辺エリアで時間を潰すのもいいか…」 そんな気分で、丸ビルまでテクテク歩いていきました。

 丸ビルまで、徒歩約10分。会場には20分前に到着しましたが、ここも例年とはちょっと雰囲気が違いました。会場がヒモで仕切られています。どうやら、ここも“完全入れ換え制”のようです。ま、それはそれで良いでしょう。とにかく列ができていたので、並んで待ちました。

 10分前になり会場入りとなりましたが、座席はさほど多くなかったので、私は並んでいたけれど、立ち見になってしまいました。でも、ステージのすぐ側のところで立てたので、まあ良しですね。

 時間になりました。お目当てのウォルフィー室内合奏団が入場してきました。演奏曲目は以下のとおりです。

モーツァルト:ディヴェルティメント K.136 第1楽章
マーラー:交響曲第1番「タイタン」から第2楽章(弦楽合奏版)
北井康一:フルートと弦楽合奏の為のモーレツなアトモスフェーレ
北井康一:周期律表の唄
カッチーニ:アヴェ・マリア

 会場はマイクが入っていて、控えめに拡声していましたが、PAの存在が、さほど気にならない程度のものでした。スズメのチュンチュン鳴く声が会場に響き、まるで屋外で音楽を聴いているような、心やすらかな気分で演奏を楽しめました。

 演奏は、すごく良かったですよ。さっきの罰ゲームによく耐えたご褒美だったのかもしれません。事前の演目発表では、マーラーのタイタンの弦楽合奏版だけとなっていたので、最初にモーツァルトが始まった時は、ちょっぴりうれしくなりました。やっぱり、弦楽合奏とモーツァルトは相性がいいよね。

 看板の「タイタン」の弦楽合奏版は、ちょっとお茶目でした。原曲は大オーケストラを前提とした曲です。それをこの小さな編成でやると…ほんと、カワイイですよ。

 一生懸命、コントラバスがタイタン(つまり巨人)のテーマを演奏しても、たった一台でチンマリとやっているので、肝心のタイタンが小さく感じられます。私のイメージの中では、ジャイアント白田くらいの大きさの巨人がそこらを歩いているような感じかな? とにかくお茶目な演奏でした。これはアリですね、おもしろいですよ。

 そうそう、六名いたヴァイオリンさんですが、コンミスさんの隣のヴァイオリンさんが、ウチの歌劇団の会計さんにソックリでビックリしました。最初に気づいた時は「え、まさか!」と思いました。だって、本当に似ているんだもの。彼女がここにいるわけないし…まさかご姉妹、親戚? それにしても、よく似た人がいるものです。

 邦人作品の二曲は、指揮者みずからが作曲したオリジナル作品だそうです。一曲めは「フルートと弦楽合奏の為のモーレツなアトモスフェーレ」で、ジャンル的にはディヴェルティメントだそうです。それまでの弦楽合奏に、二本のフルートが加わりました。こんなところでフルートが聞けるとは思っていなかったので、うれしい拾い物でした。曲は、ディヴェルティメントというだけあって、全体的にはモーツァルトぽい雰囲気でしたが、ところところで現代的な、まるでゲーム音楽のようなテーマが流れて、今と昔の両方を感じられる、耳あたりの良い曲でした。CDで発売されていたら、買ってもいいかなって思っちゃいました。私は、この「~アトモスフェーレ」という曲、好きになりました。

 「周期律表の唄」は一種のジョークソングでしょう。でも、ここからソプラノさんが演奏に加わりました。フルートだけでもうれしいのに、歌まで聞けるなんて、うれしいすぎます。でも「周期律表の唄」はもう聞かなくてもいいや(笑)。

 最後の「アヴェ・マリア」はよかっですよ。ソプラノとフルートと弦楽合奏のそれぞれの良い部分が十分に発揮された曲でしたね。これが無料公演なんですから、周辺エリアコンサートを甘く見ちゃいけませんね。反省です。来年から、もう少し積極的に周辺エリアにも足を運ぶ事にします。

 ここまでが、初日のお昼頃までの話です。続きますよ。

2011年5月 7日 (土)

2011年 ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ その0…私が行かれなかったコンサート

 今年(2011年)のラ・フォル・ジュルネが終わりました。ああ、楽しかった。

 と言うわけで、例年のごとく、私の個人的なラ・フォル・ジュルネの振り返りの記事を、今年も連載してみたいと思います。

 まず、今年は震災の影響で、ラ・フォル・ジュルネそのものが、バタバタしちゃいましたね。これまで拡大を続けていたラ・フォル・ジュルネですが、今年始めて、規模縮小を余儀なくされました。

 直接の原因は会場である、東京国際フォーラムの一部が使用不可能になったためです。

 ホールA,B5,B7は、震災の影響による電気系統の不良のために、使用不可能になりました。また、相田みつを美術館は、美術館そのものは開催していますが、ラ・フォル・ジュルネへの貸し出しが取り止めになりました(残念)。9つのホールを使って公演するはずだったのに、そのうち4つが使えないとなると、大きな痛手ですよね。特にホールAは、ここだけで有料公演の(人数的には)約半分を占める大きなホールですから、ここが使えないというのは、とても大きな事だと思います。

 また、日本への来日を取り止めた海外アーティストが少なからずいますね(ここで名前は書きませんが、ちょっと調べればすぐに誰だか分かります)。放射能汚染が怖いのでしょう。海外での日本の原発事故の報道を見れば、日本中放射能汚染されちゃったような印象を持つでしょうし、ヨーロッパの人たちは、チェルノブイリの件がありますから、神経質になるな、というのが無理な話です。

 そんな中、逆に、幾人かのアーティストの方が、予定外の来日をしてくださいました。「こんな時だからこそ、日本に来たいんだ」というコメントを耳にすると、本当にうれしくなりました。

 震災による自粛ムードは、ラ・フォル・ジュルネのあちこちに確実に影を落としたと思います。いつもの“お祭りモード”は無くなり、祈りと鎮魂のプログラムが増えました。

 そんなこんなが積み重なって、結果的に、規模縮小になったのだろうと思います。

 規模縮小は残念ですが、様々な苦労を乗り越えて、ラ・フォル・ジュルネを開催してくれた、主催者の方々には、感謝感謝です。ほんと、旧プログラムが全面的に取りやめになった時は、今年は本当にできるの?って心配しちゃいました。規模縮小になったけれど、それでも開催されました。主催者の方々は、とてもとても大変だったでしょう。でも、継続する事、その事が一番大切な事なんだと思いますし、だからこそ、次につながっていくんだと思います。

 私は、来年以降のラ・フォル・ジュルネも応援していきますよ。

 さて、そんなわけで、テーマも「タイタンたち」から「とどけ!音楽の力 広がれ!音楽の輪」に変更されました。

 …もっとも、よくよく見たら、全面的なテーマ変更ではなく「とどけ!音楽の力 広がれ!音楽の輪 -タイタンたち-」となってました。つまり「タイタンたち」というテーマに変更無しって事です。…ううむ、私的には「タイタンたち」というテーマは、………なので、この際だから、テーマがガラっと変わるといいなあと期待してましたので、ちょっぴりガッカリです。

 だってね「タイタンたち」っ言うテーマで取り上げる作曲家は、ブラームスから始まって、リストとリヒャルト・シュトラウスとマーラーとシェーンベルクの五人でしょ。いわゆる「ドイツ・後期ロマン派」って奴でしょ。はっきり言って私の苦手な作曲家ばかり(涙)。リヒャルト・シュトラウスを取り上げるならオペラをやってみろ! マーラーなら、歌入り交響曲をドカドカやってみろ! …無理を承知で言ってみました。

 ってか、なんで、ここにワーグナーが入っていない! ドイツ後期ロマン派なら、まずはワーグナーでしょ!

 まあ、それはともかく、旧プログラムで、私がチケット争奪戦に勝ち残ってゲットしたにも関わらず、結局、払い戻しを余儀なくされた公演を、記録のために書いておきます。
 
 
シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」

 この曲は、今年のラ・フォル・ジュルネの目玉曲の一つで、ダンス無し版とダンス有り版の二公演用意され、私がゲットしたのは、ダンス無し版の方です。ま、ダンスがあると、音楽に集中できないでしょ。だからダンス無し版を選択したのです。

 実はこの公演、新プログラムになっても、中止はされずに、当初の予定から会場&日程変更をして行われました。ま、さすがに、今年の目玉公演だけあって、中止にはできなかったのでしょうね。ところが、日程変更してしまったため、私が東京に行かない日(毎日行くと疲れちゃうので、今年は初日と最終日だけ出陣しました)に開催となりました。それじゃあ、見れないジャン。ああ、残念。でも、仕方ないよね。泣く泣く諦めました。

 マリアンヌ・プスールの歌。今、一番のシェーベルク歌いだそうですが、聞いてみたかったなあ…。
 
 
ブラームスとR.シュトラウスの「ヴァイオリン・ソナタ」

 久保田巧氏(ヴァイオリン)とヴァルドゥイ・イェリツィアン(ピアノ)による公演です。この公演は、伴奏者を替えて、新プログラムでも行われました…が、この公演は新プログラムではチョイスしませんでした。その理由ですが、元々、今年は「ヴァイオリン・ソナタは一公演だけ聞こう」と決めていて、新プログラムでは別のヴァイオリニストでソナタを聞くことにしたので、この公演は取り止めにしたからです。

 と言うのも、今年のラ・フォル・ジュルネ、震災で仕切り直し後、来日しなくなった海外アーティストもいる反面、改めて来日してくれる事になった感謝なアーティストさんもたくさんいるわけで、そんな新規参入海外アーティストの中に、私が大好きなフランク・ブラレイ先生(私的には世界最高のピアニスト)がいました。ブラレイ先生がやってくるなら、絶対に聞きに行かなきゃダメでしょ。そこで新プログラムを見てみたら、そのブラレイ先生がヴァイオリニスト(松山冴花氏)と組んだ公演があったので、迷わずそちらをチョイス。そのため、久保田巧氏の方は取り止めました。

 久保田巧氏と言えば、三年前のラ・フォル・ジュルネのキッズ・プログラムで、息子君にヴァイオリンを指導してくださったヴァイオリニストさんなので、なんとなく親しみを感じていました。本当は、久保田氏のマジな演奏を聞きたかったのですが、やはりブラレイ先生の方をチョイス。だって、久保田氏の方だと、ヴァイオリンしか楽しめないけれど、ブラレイ先生の方は、ヴァイオリン・ソナタも楽しめるけれと、ブラレイ先生のソロピアノのコーナーもあって、一度で二度楽しい公演なんだもん。やっぱり、そっちをチョイスするよね。

 というわけで、色々とドタバタしましたが、改めて、チケット争奪戦にも参加して、今年のラ・フォル・ジュルネに参加してきました。明日から、遅ればせながら、しばらく、今年のラ・フォル・ジュルネの事を連載していきますね。よろしく。

2011年5月 6日 (金)

ゴールデン・ウィーク中にも関わらず、声楽のレッスンに行ってきたよ

 実は“100の質問”連載中のゴールデン・ウィークの最中、声楽のレッスンに行ってきました。もちろん、連休中なので、いつものカルチャーセンターではレッスンできませんので、先生のご自宅まで行ってきました。

 先生のご自宅は、最寄り駅から徒歩10分と聞いていたけれど、ついつい遠回りしてしまい、20分もかかってしまいました。てへへ。グランドピアノがまだ新しくて、無駄なものがない、シンプルでなかなか良い感じのレッスン室でした。なんでも、このレッスン室は「上手な人は上手に、そうでない人はそれなりの歌に聞こえるように作ってある」部屋なんだそうです。ううう、ちょっと怖いですね。

 ちなみに私は“猫アレルギー”なので、事前にそれを先生に言っておいたので、掃除を念入りにしてもらった上に、弥七君(先生のウチのネコ君)は、きちんと隔離されていました。ご面倒かけて、申し訳ないです。

 レッスンは…場所は変われど、やる事は一緒なわけで、まずは発声から。しかし、場所が違うと、部屋の響きも違うわけで、なんか変な感じです。いつもの部屋はビンビンに響く部屋だけど、ここは結構デッドなんですよね。確かに、下手くそさが丸分かりな、ナイスな部屋ですわ。

 発声が終われば、前回のレッスンのリベンジの“アリアの歌詞の暗唱”です。練習はきっちりとやってきましたが、実は今回のレッスンは、前回のレッスンの三日後でしたので、いくら“きっちりやってきた”と言っても限界はあるわけで…やっぱりまだ暗唱はできませんでした。それどころか「暗記の仕方に問題がある」って、改めて指摘された次第です。

 特に“L”と“R”、“B”と“V”がきちんと区別されていないと言うか、全体的にカタカナ発音になっているので、そのあたりをきちんとイタリア語として暗記して欲しいので、やり直しって言われました。がーん、仕方ないですね。言葉だけの練習は、さらに引き続きやる事になりました。

 三日分のダメで出てよかったです。これが二週間くらい努力した挙句のダメ出しだったら、そうとうヘコむよね。

 次にアリアを歌ってみました。ずっと歌っていなかったわけだから、当然、あっちこっちペケでした。

 とりあえず、大きなペケ(カデンツァとかその周辺)は後回しにして、その他の小さなペケを一つ一つ丁寧に潰していきましょうって事になりました。小さなペケ…例えば、母音や子音の発音の間違い、細かなリズムがいい加減になっている事、ブレスの位置をしっかり考える事、音程が届いていない箇所などを再確認して、それらをきちんと仕上げないといけないと言われました。

 次は二重唱です。レチタティーヴォはかなり仕上がってきたと誉められましたが、そうなると、やはり歌の部分(アリア)の荒さが目立ってくるわけです。そこで試しに、歌の部分を歌詞を外して“ア”だけで歌ってみました。そうやって言葉を外す事で見えてくる事が色々とありました。

 特に高音になった時に、力で押したりとか、ノドを締め上げたりとか、勢いでどうにかしようとするのが、よく分かります。私の悪い癖で、高音は無意識に力付くでどうにかしようとしてしまいますが、まずはこれを辞めないといけません。高音は、力付くで出すのではなく、ポジションを高くして軽く歌わないといけません。力付くでどうにかしようとするのは、実は正解とは、まるで反対方向の徒労なんですよ。

 分かっちゃいるけれど、無意識な行いなので、結構キビシイです。

 そこで、しばらくは、歌詞を外して、まるで発声練習でもしているかのような気分で、発音だけに集中して、二重唱の歌の部分の練習してくるように言われました。注意すべき点は、脱力と、ノドを締め上げない事。ここだけに注意しながら、高音になっても楽に楽に歌ってくる事です。で、声が正しい音程に届きそうになくても、そこで無理に力付くで声を届かせようとはせずに、むしろファルセットで逃げるくらいの気持ちで練習してくる事。それくらい、脱力メインで練習してくるように言われました。

 なので、当面、歌詞は言葉だけを取り出してイタリア語のセリフとして練習をし、メロディは発声練習のつもりでメロディだけを練習してくるわけです。

 この歌詞とメロディを分離しての練習ですが、二重唱で言われましたが、当然、アリアも二重唱同様に、言葉とメロディをわけて、それぞれで練習してくるように言われました。

 それにしても、前回のピアノ合わせ以来、まともに歌っていない私です。さすがに、これだけロクに歌わない期間が続くと、ちょっと不安になります。次のピアノ合わせでは、以前よりもマシな歌が歌えるかなあ…。ブツブツブツブツ…。

 今回はコンコーネをやらないので、レッスン時間がちょっと余りました。そこで、普段は見てもらっていない「乾杯の歌」を見てもらいました。

 先生に見てもらうと、出来ていると思っていた部分も案外いい加減だった事に気づきます。また、一人じゃどうにも合点が行かなかったところも、すんなり納得できたりして、やはりレッスンしてもらうって大切なんだなあ…。

 とにかく、言葉の発音がダメだし、リズムが不正確。「乾杯の歌」に関しては、リズム読みをもっともっとしてくるように言われました。

 発表会で自分か歌うのは、ほんの一部ですが、この曲はスタンダードナンバーなので、ぜひ自分のレパートリーに入れたい歌なので、発表会で自分が歌うパートはもちろんですが、アルフレッドのパートは全部しっかり歌えるようになりたい私です。

 レッスン終了後の最後の最後に弥七君と対面してきました。私は猫アレルギーなので、弥七君には触れませんでしたが、なかなかかわいいハンサムな子でしたね。ああ、アレルギーじゃなければ、猫ちゃんを飼いたい気分です。

 せっかく、先生のご自宅までレッスンに来るなんて遠出をしたので、帰りは電車を途中下車して、温泉に行ってきました。温泉に入って、疲れが出たのでしょうね。湯船の中で30分ほど熟睡しちゃいました。ああ、溺死しないでよかったよかった(汗)。皆さん、寝不足やお疲れの時に入浴しちゃダメですよ(いや、ほんと)。

2011年5月 5日 (木)

「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その5

 さて、今日で「フルート吹きさんに100の質問」は終わりです。感動のフィナーレです~。ちなみに、質問の全容はこちらのページに載ってますので、ご利用なさりたい方は、ご自由にどうぞ。

 さあ、今日で、ケリをつけちゃうぞ(笑)。

081)はっきり言って、総銀フルートの人って、洋銀系フルートを使っている人を見下していると思いますか?

 どうでしょう。少なくとも、私は、総銀フルートと洋銀系フルートは別物だと思っていますので、用途に応じて使い分ければ良いと考えているので、見下すも何もありません。

 しかし、吹奏楽系のブログを見ていると、洋銀オーナーの人が「威張るなよ、総銀!」とか言って、息巻いてますので、そういう現実はあるのでしょうね。値段の高い楽器を使っている方が、威張って良いのが吹奏楽の世界なのでしょうか?(まさか…ね) 

 楽器の値段や材質で、その楽器の個性が変わってくるのは事実だけれど、だからと言って、それが奏者の人間的な優劣を決めるわけじゃないし、仮に人間的な優劣を決めるものだとしても、そこで他人を見下したり、上から目線で接したりするのは、違うと思うよ。

 どうも、吹奏楽というか、学生吹奏楽出身者と言うのは、すぐに人間関係に上下関係を持ち込むのが悪い癖のように見受けられますね。一見、運動部体質のように見えますが、その中身は運動部のソレとは違うようです。運動部のソレならば、身内は最優先で守りますから、同じパートの後輩(先輩?)を見下すなんて、ありえないもの…ね。ありえない事をやっちゃうのが、一部の吹奏楽関係者たちって事ですわな。

 もっとも、吹奏楽なら、総銀フルートよりも大音量タイプの洋銀系フルートの方が、音楽ジャンル的(つまり、音色的)にふさわしいと、私は個人的に思ってます。それに野外などの過酷な条件での演奏だって多いわけなんだから、高価な総銀フルートを一つ所有するよりも、比較的安価な洋銀系のフルートをドンドン使い潰して、常に状態の良い楽器に買い換えていく方が良いと思う…し、ネ。
 
 
082)Eメカって必要だと思いますか? それとも不必要でしょうか?

 絶対必要ならば、Eメカ無しの楽器なんて、この世には存在しないはずです。しかし、全く不必要ならば、今度はEメカそのものが存在していないはずです。

 あると便利だけど、なくてもかまわない。あった方が色々と都合が良くて楽できるけれど、あると都合の悪い事だってあるよ。…こんな感じの鬼っ子がEメカなんでしょうね。

 個人的な意見を言わせてもらうと、Eメカはあった方がいいと思いますよ。だって、楽だもん。フルート奏者は基本的に自分の楽器しか吹かないのだから、自分の好みの楽器を吹けばいいだけの話で、他人にとやかく言われる筋合いというのは全くありません。ならば、少しでも楽な楽器をチョイスして、音楽表現に集中した方がいいと思います。

 もちろん、Eメカ無しでないと吹けない人は、そういう楽器を手にしなければいいだけの話だと思うし、もうちょっと言うと、フルート奏者は、数本のタイプの異なるフルートを所有して、演奏する音楽ごとに楽器を取り替えるのがいいんじゃないかなって思います(あくまで理想の話ね)。
 
 
083)“音量の大きなフルート”と“音色の美しいフルート”の二つがあります。今、あなたが一つだけもらえるとしたら、どちらを選択しますか?

 もちろん“音色の美しいフルート”ですね。音楽の世界では、音が美しければ、その他の七難は隠せますからね。音量が必要な場面があるなら“音量の大きなフルート”を使用するのではなく“音色の美しいフルート”の音をマイクで拾って使えばいいじゃんと思ってます。

 なので、私は基本的に“音量の大きなフルート”は不要だと思ってます。

 ただし、金管と戦わないといけなかったり、野外での演奏の機会の多い吹奏楽をやっているならば、音色よりも音量でしょうね。この場合は、音量で選ぶのが正解だと思います。
 
 
084)フルートを吹いてる時、どんなこと考えてますか?

 色々(笑)。私は雑念だらけの人なので、本当につまらない事を考えてます。例えば「今晩の夕飯の事」とか「先日見た映画の事を思い出」してみたりとか「次の休みのスケジュールを確認」してみたり、まあ、そういう生活雑事が多いですね。そんな事を考えながら演奏しているので、演奏中に簡単にトチるんだと思います。ああ、集中力に欠ける人間なんだなあ…。

 歌っている時は、不思議と頭の中は空っぽで音楽に集中している事が多いので、歌とフルートでは、脳味噌の使い方が違っているのだろうと思います。
 
 
085)自分の演奏に対して、言われるとうれしい事って何ですか?

 音色を誉めてもらうこと。「チャーミングな演奏ですね」なんて言われたら、天に登りますよ。
 
 
086)逆に言われると、キツイ事ってなんですか?

 「歌より、フルートの方がいいですね」って言われると、なんか人生を全否定されたような気になります。
 
 
087)あなたのフルートの音ってどんな音ですか?

 おそらく、セツナ系のウェットな音が基本になっていると思います。明るい音だけれど、どこかもの悲しいという、オリエンタルな響きじゃないかなって、録音を聞いていると、そんな感じですよ。

088)あなたの理想とするフルートの音色って、どんな音ですか?

 羊羹のような、ドデンとした音。そういう音が好きです。
 
 
089)フルートって、優雅な楽器と思われがちですが、それに関するあなたのご意見をお聞かせください。

 確かに優雅と言えば、優雅なイメージの楽器だと思いますよ。少なくとも、好戦的な楽器ではなく、平和を愛する癒しの音色の楽器ですから“優”とか“雅”がお似合いな楽器です。

 ただ、見かけよりも、演奏自体はハードだと思います。ヴァイオリンの方が、数倍、カラダにかかる負担は少ないです。…でも、声楽と比べたら、フルートもヴァイオリンも楽な事は確かです。声楽はスポーツ並にシンドイですよ(笑)。
 
 
090)フルートって、やっぱり女性専用の楽器かな?

 “専用”とまでは思わないけれど、女性奏者、多いですよね。少なくとも日本では「フルート奏者=女性」と言えるかも。何かの演奏会で、ゲストにフルート奏者が出て来る時など、男性奏者が出て来るとガッカリしませんか?(え、それは私だけ?)

 フルートって『華やかな女性奏者が、ドレスを着て、フリフリで演奏するもの』ってイメージが私にはあります。ま、偏見かもしれないけれどね(笑)。
 
 
091)フルートをやっていて良かったなあと思う事ってありますか?

 楽器が小さいので、持ち運びに便利な点かな? ギターとかベースって、楽器が大きいから、持ち運びが大変なのよ。ドラムスなんて個人じゃ運べないでしょ。ヴァイオリンも楽器は小さいけれど、どうしてもケースに入れて持ち運ぶって思うと、それなりの大きさになってしまいます。その点、フルートは小さくまとまるし、普通のカバンの中にも入れて運べるでしょ。“移動が楽”ってのは、ホント、良いですよ。

 あと、単純に笛が好きなので、フルートを吹いていると、それだけでうれしくなります。昔はリコーダーが好きでしたが、フルートを吹き始めてしまったので、もうリコーダーには戻れません。
 
 
092)フルートをやっていて後悔した事や、やめたいと思った事はありますか?

 後悔…と言うのとは、ちょっと違いますが、困った事として、ネットで変態にからまれるようになった事かな?

 どこの世界にも、変な人はいますが、声楽やピアノやヴァイオリンの人は、いくら個性が強くても、話せばお互い音楽好きですから理解しあえたものですが、フルートに関しては、日本語が通用しない人が、複数います。残念ですが、そういう人を惹きつける何かが、フルートという楽器にあるんでしょうね。

 ある意味“変人変態も魅了する楽器”って事ですね。昔の説話では、笛の音に鬼も涙したそうですから、当然と言えば当然な話です。

 ま、その手の変態さんたちがカラんでくるブログと言うのは、観察していると、たいていが、プロ奏者のブログであったり、素人さんでもおもしろいブログだったり、内容が素晴らしいブログが、ほとんどです。そういう意味では、変態さんがカラんでくるのは“小学生男子のスカートめくり”と同様な、変態さんなりの愛情表現なんだと思います。憎ったらしい事をやって、ブログ主を自分に振り向かせたいって事なんですよ。ああ、ガキの発想だね、行動原理が実に幼稚。

 ま、だから、そういう変態さんにカラまれるのは、ある種の“有名税”なんだと思います。そういう意味では、老犬ブログも出世した、ってわけです。

 あと、そういう変態さんは、目立つ場所で悪さをする事で、人々の注目を集めたいってのもあるでしょうね。犯罪者なら“愉快犯”をする人と、精神構造が同じってわけです。ジャンル分けするなら“劇場型”の目立ちたがり屋さんって事ね。

 変態さんたちが“愉快犯”タイプって事は、彼らは、小心者で劣等感にさいなまれ、嫉妬心に苦しんでいる…そういうタイプの人って事になるよね。 と言う事は、ずばり、精神的に病んでいるわけですネ(そりゃあ、そうだよね。普通の人が、あんな事、できるわけないものね)。

 フルートをやめたいと思った事…それは今のところ無いですね。ただし、目下のところ、モチベーションはダダ下り中でございますが(笑)。
 
 
093)法律の改正で、日本国内でのフルートの所持および演奏が禁止されました(笑)。あなたはその時、どうしますか?

 たぶん、あっさり、フルートを辞めます(笑)。で、歌一本でいきます。法律をやぶって地下にもぐってフルートを続けるほどの度胸なんて持ってませんから(爆)。これでも私、遵法精神に富んでおりますから(劇爆)。
 
 
094)自分がフルート吹きだなあ…と意識するのは、どんな時ですか?

 歌劇団でキング先生に「フルート吹いて!」って言われた時(笑)。でも、先生のご希望どおりにちゃんと吹けなかったので、ちょっと気持ち的にはグチグチしてますが…。

 それ以外の場面で……あんまり自分が“フルート吹き/笛吹き”だなって、意識した事ないっス。

 基本的に私は、自分がテノールであって、アマチュア歌手(それもかなり下手くそ)だという意識は常に持ってますが、フルート吹きという意識は、実に希薄なんですね。
 
 
095)フルート演奏をする上で、大切な事ってなんですか?

 フルートをいつも忘れずに、持ち歩いている事。フルートって、楽器がないと何も始まらないでしょ。

 あと、演奏の際に、音楽を常にリードしていく事かな。セッションなどの時は、フルートはメロディを担当する事が多いので、フルートが他人任せの音楽をやっていたら、バンドの演奏がグチャグチャになっちゃいますからね、しっかり自分をもって、きちんと自己主張をしながら演奏する事、これが大切ですね。
 
 
096)フルートの魅力を思う存分語ってください。

 小さい。繊細。軽い。ピカピカ。貴金属で出来ている。

 地味だけれど心に沁みる音色。主役も出来れば脇役もできる楽器。クラシックもポピュラーもラテンもジャズもボサノヴァも、何にでも対応できる幅の広さ。

 楽器店で普通に買える国産楽器が、実は世界レベルで見た場合、すでに一流品である事(うれしいね)。

 フルート人口が多くて仲間が日本中にいる事。フルート教室も多いので、習うのに困ることはあまりないし、楽器屋に行っても、フルート用の楽譜があふれるほどある事。

 何といっても、演奏していると、気持ちが安らいできて、いつのまにか、気分がホッコリしてくる事。
 
 
097)フルートの変な点を三つあげてください。

 1)息をたくさん使って演奏する割には、音量が小さくて、不経済。

 2)ピカピカで演奏姿は目立つ癖に、肝心の音は、合奏では埋没しがちで、残念。

 3)男性がフルートを吹いていると怪訝な顔される事。
 
 
098)あなたにとって、フルートとは何ですか?

 道楽!
 
 
099)フルートをこれから始めようと思っている人に、一言お願いします。

 気楽に始めるといいですよ。歌の楽譜を用意して、好きなアーティストの歌を吹いてみるところから始めると、いいんじゃないかな? それと、最初は音が出ないだろうけれど、そういう楽器だから、焦らずに頑張ってみよう。
 
 
100)最後に一言、感想をどうぞ(NGワード:疲れた)。

 自分で作ってみてなんだけれど、良くできた“100の質問”じゃないかな? 以前ほど“100の質問”って流行っていないみたいだけれど、これはよく出来ていると思うので、あちらこちらで利用してもらえるとうれしいなあ。マジでそう思います。
 
 
 と言うわけで「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたは、お終い。ううむ、この企画、ホントは、お盆休みにやろうと思っていたのに…、お盆は何やろうか? まだ何も考えてないので、今から考えないと間に合わないわ(汗)。

2011年5月 4日 (水)

「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その4

 さてさて、今日も「フルート吹きさんに100の質問」の回答です。飽きちゃった人もいるかもしれないけれど、もう始めてしまったのですから、諦めてください(笑)。このまま、最後まで突っ走りますよ~。ちなみに、質問はこちらのページにまとめて掲載してありますので、ご利用なさりたい方は、ご自由にどうぞ。

 では今日も、やんわりと行くよ(笑)。
 
 
061)自分の楽器に愛称とか付けていますか? 付けていたら教えてください。

 「アゲハ」と呼んでいます。最初に、この子を吹いた時に、目の前にキレイなアゲハチョウが飛んでいるイメージが見えたので、そう命名しました。
 
 
062)あなたはリング派ですか? カバード派ですか? その理由も教えてください。

 リング派です。カバードの楽器を持つと、なんとなく物足りなさを感じます。やっぱり、キイの真ん中には大きな穴が空いてないとね(笑)。

 私がリング派である理由ですか? それはリングキーの楽器を持っているからですが、なぜリングキーの楽器を持っているのかと言うと、最初の先生に「フルートを買うなら、最初からリングキーの楽器にしなさい」と言われたので、素直にそれに従ったまです。

 最初からリングにしておいて、よかったと思ってます。と言うのも、最初からリングだったので「フルートってそんなモンだ」と思っていましたので、リングに苦労しなかったからです。もしも、最初にカバードで慣れてしまったら、リングに転向するのは、大変だったろうなあって思います。これでも、結構、頑固で不器用ですから。
 
 
063)あなたのフルートは、C足部管付きですか? H足部管付きですか? その理由も教えてください

 C足部管付きです。理由は…やっぱり、最初の先生に「フルートはC足部管付きにしなさい。H音なんて滅多に使うものじゃないし、無くても困ることはないから。それよりも、H管買う予算があったら、その分、グレードの高い楽器を買いなさい」って言われたからです。

 確かに、C足部管付きで困った事はありませんが、やっぱりH足部管付きに憧れはあります。もしもにフルートを買い換える事があったら、次は必ずH足部管付きにすると思います。
 
 
064)あなたのフルートのトーンホールは、引き上げ式ですか? ハンダ付けですか? その理由も教えてください。

 引き上げ式です。だって、同じグレードの楽器なら、引き上げ式の方が安いんだもん。あと、吹き比べをして、引き上げ式とハンダ付けの違いって、そんなに大きく感じなかったし、ハンダ付けの方が良いとも思わなかったので、安い引き上げ式にしました。

 次にフルートを買い換えたとしても、やっぱり引き上げ式にすると思いますよ。と言うのも、別にゴールドフルートを買うつもりはありませんが、ゴールドフルート(って事は、つまり“高級フルート”って事ですが)は、引き上げ式が主流でしょ。高級フルートが引き上げ式なら、私が使う楽器だって、ハンダ付けよりも引き上げ式でいいんじゃないのって思うからです。
 
 
065)次に楽器をグレードアップするなら、どんな仕様の楽器にしますか?

 次も総銀にします。ただし、要所要所に14Kを使いたいですね。リップとか反射板とかは14Kにしたいです。必ず、H足部管付きにするし、Eメカもこの際だから付けちゃうと思います。あとは…管体に彫刻を入れてみたいです。ああ、いくらぐらいかかるのかな?
 
 
066)あなたのフルート遍歴について教えてください。

 最初に衝動買いをしたのは、中国製の一万円フルートでした。銅合金に工業用メッキを施した、イヤになるほどの粗悪品ですが、粗悪品は粗悪品なりに楽しめました。その後、先生に師事して三カ月ほどで、今の楽器(アルタス1307)に買い換えました。それ以降は、この子だけを吹いてます。
 
 
067)今、手元に何本のフルートを所有していますか?

 だから、二本ね。
 
 
068)日々のフルートのお手入れは、どうしていますか?

 吹き終わったら、管内をフルート・スワブで拭いて、管外はメガネ吹きで拭いて、ケースにしまってます。その程度しかしてません。あとは、半年ごとに調整に持って行ってますので、そこでメンテしてもらってます。
 
 
069)お薦めのフルートお手入れ用品や練習グッズってありますか? あったら教えてください。

 カワベフルート工房の「フルート・スワブ」。カワベさんでは「クリーニング形状クロス」って呼んでます。こちらのページの「クリーニングツール」から「カワベオリジナル クリーニング形状クロス」に行くと、詳細をご覧いただけますよ。これがあると、管内の掃除が本当に楽ですよ。
 
 
070)フルートの調整は、どれくらいの間隔でお願いしてますか?

 私は半年に一度です。販売店の技術者ではなく、メーカーの職人さんにお願いしています。
 
 
071)頭部管だけ別メーカーのものにするなど“私だけ仕様”のフルートにしていますか? それってどんな感じですか?

 実はアゲハさんは、アルタスの田中会長の指示の元、アルタスの職人さんによる改造手術を受けておりまして、そのため、Eメカ非搭載楽器ながら、高音Eが極めて出しやすくなっております。その改造とは…サンキョウのニューEメカと同じ原理で、一部のトーンホールの大きさを微妙に小さくしてもらっています。そのおかげで、高音Eが出しやすくなった反面、音色が多少曇り、音程も微妙に低めになりましたが、そこは奏者である私が意識して、そうならないように気をつけて吹いております。
 
 
072)フルートのケースカバーは、どんなものを使ってますか?

 S.HAYASHIさんの、本革の漆黒のケースカバーです。地味ですが、いいモノです。せっかく良い楽器を使っているので、ケースカバーもおごってみました。
 
 
073)洋銀系フルート(総洋銀~管体銀)って、どう思いますか?

 洋銀系の音って、ジャズでは、よく聞きます。だから、私は洋銀系フルートの音って、ジャジーだなあって思います。逆に言うと、クラシック系の音楽には、音色が浅いかなって気もします。まあ、ポピュラーを演奏するなら、総銀よりも洋銀系の方がいいかもしれませんね。
 
 
074)総銀フルートって、どう思いますか?

 とりあえず、フルートのスタンダードモデルって総銀ですよね。そういう意味では、オールマイティーな楽器なんだと思います。とは言え、やはりイメージ的には、クラシック系の楽器かな? 軽快でノリの良い音楽よりも、しっとりとした音色を聞かせるような曲に向いていると思います。室内楽に最適な楽器でしょうね。
 
 
075)ゴールドフルートやプラチナフルートって、どう思いますか? やっぱり憧れますか?

 憧れますね。高価だし(笑)。ただ、ゴールドフルートは、音色的には、音の密度が濃すぎて好きじゃないかも。なので、金と銀のハイブリッドな楽器の方が、私の好みに近いかもネ。たとえば、管体だけゴールドでメカはシルバーとか、全体は銀だけど要所要所に金を使うとかね。金の持つ密度の濃い音と、銀の持つ明るい音色の両方を適度に持ったフルートが、理想なのかもしれません。

 プラチナフルートは、メッキフルートしか吹いた事がないので、よく分かりません。
 
 
076)木管フルートってどう思いますか。割れるのは怖くないですか?

 憧れます。叶うならば、次のフルートは木管が欲しいくらいですが、きっと私の事だから、すぐに割ってしまうと思います。そう思うと、怖くて手が出せない楽器です。私のようなズボラな人間には向かない楽器だと思います。
 
 
077)ニュー・ボイス・フルート(総プラスチック製)ってどう思いますか?

 欲しいです。軽くて、メンテナンスフリーだし、安価だし、目立てるし。音自体は、すごく木管ぽいので、サブフルートにいいですね。でも、吹き方がアルタスフルートとはだいぶ違いそうなので、実際にサブフルートとして使用するためには、色々と検討を重ねないといけないかなって思います。

 ま、どちらにせよ、いずれはサブフルートも購入しないといけないと思ってますので、その辺の調査はおさおさ抜かりなくやっていくつもりです。
 
 
078)メッキのフルートってどう思いますか? メッキは剥がれるのが心配じゃないですか?

 メッキとは必ずハゲるものです。世の中に、ハゲないメッキはないと信じてます。なので、メッキのフルートは、メッキが剥がれるのが、とっても心配です。特に金メッキは、とても薄くメッキするものですから、どうしても剥がれが心配ですよ。

 あと、メッキのフルートは、オーバーホールの時に磨きがかけられないのが、困りものかな~って思います。だって、せっかくオーバーホールに出しても、汚いまま返ってくるんですよ、残念でしょ。無垢のフルートなら、ピカピカになって帰って来るのに…。それにメッキと言っても、銀メッキならば、やがて錆びますから、磨けないわ錆びるわじゃ、悲しいでしょ?

 そういう意味で、プラチナメッキは、ちょっと別格かもしれませんね。プラチナは貴金属の中では固い部類なので、キズが付きにくく剥がれにくく、おまけに錆びません。なので、メッキフルートにするなら、金メッキとか銀メッキじゃなくて、プラチナメッキかなって思います。

 でも、やはり、たとえプラチナでも、乱雑に扱えば、メッキが剥がれるわけなので、やっぱりメッキフルートは、私には無理じゃないかなって気がします。
 
 
079)新品同様のピカピカなフルートが好きですか? それとも時代を感じさせる黒錆びフルートに憧れますか?

 程度にもよりますが、黒錆びフルートの方が好きかな? だって、カッコいいジャン。
 
 
080)フルートに彫刻を入れるって、アリですか? ナシですか?

 アリです。ただし、リッププレートの彫刻ってどうなんでしょうね。女性はともかく、男性は、ヒゲにひっかかりそうで痛そうじゃないですか?
 
 
 さて、いよいよ次回で、この連載も終わりです。飽きちゃっていた人は、もう少しの辛抱ですから、あとちょっとだけ堪えてくださいね。

2011年5月 3日 (火)

「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その3

 さて、今回も「フルート吹きさんに100の質問」の回答を続けていきます。質問はこちらのページに一括して載ってますので、ご利用なさりたい方は、ご自由にどうぞ。しかし「100質」って、答える方はおもしろいのですが、読んでいる方は楽しいですか? ま、楽しくなくても、私のわがままに付き合ってください(謝)。

 では今日も、ソロリソロリと行くよ(笑)。

041)フルートはじめたばかりの頃、どんな事に苦労しましたか?

 楽しくて、楽しくて、あっと言う間に時間が過ぎてしまって、他のことが疎かになってしまった事が苦労と言えば苦労かな? なにしろ、時間は1日につき24時間しかないし、その中で、どうやって“時間のやり繰り”をしようかと、苦労していました。なにしろ(今だってそうなんだけれど)毎日忙しい日々を過ごしているわけで、その中でフルートの練習時間を工面するというのは、やっぱり大変でした。結論的には、睡眠時間を削り、運動する時間を削ったわけですけれどね(笑)。

 技術的な苦労は…そりゃあできないことはたくさんあったし、音程もちゃんと取れなかったけれど、レイトスターターな初心者なんだから“できなくて当たり前”程度に思っていたので、ちょっとは「ああ、出来ない~」とはちょっとは悩んでも、真剣には悩まなかったなあ…。今更プロになるわけじゃないんだし、自分が楽しめる程度に吹ければいいじゃん、って思ってました(あ、この考え方は、今でもそうだったりします)。
 
 
042)今、直面している課題とか、ぶつかっている技術的な壁って、何かありますか?

 今、直面している問題…フルートを熱心に学ぼうという心が折れてしまった事…ですか? 以前のように前向きにフルートに取り組めるといいかなって思いますが、一度折れた心はなかなか戻りませんね。

 震災で人は色々と変わるものだなあと、被災地でもなんでも場所で暮らしているのに、そう思います。

 震災後、しばらくフルートのレッスンが無かった事は大きいですね。これで私のフルートに対する熱意はウソのように消えました。

 フルートの無い生活をひさしぶりに経験して「あ、これもいい暮らしだな」って思っちゃいました。だってフルートが生活の中に無い分、仕事に集中できるし、音楽だって声楽にきちんと取り組めるわけだし、人生、悪いことばっかりじゃないと思っちゃいました。

 でね、せっかく、いい楽器を持っているわけだし、このまま、楽器を押し入れに入れちゃうのはモッタイナイかな…っていう程度の気持ちで、フルートを再開したわけです。ま、だから、今、直面している課題と言えば「フルートを熱心に学ぼうという心が折れてしまったけれど、再び熱心にフルートに取り組むには、どうすればいいのでしょう」って事かな?

 ぶつかっている技術的な壁…今に始まったわけじゃないけれど、指が動きませんね。なんか、これ以上練習してもフルートが上達する気がしません。しかし、H先生は「指なんか、練習すれば、バカでも○○○でも動くようになるんだから、気にしない事。それよりも、もっと大切な事がたくさんある」とおっしゃるので、指が動かない事は(程度問題だろうけれど)気にしないほうがいいのかな?
 
 
043)フルートを始めて吹いた時、あっさりと音が出ましたか? それとも音を出すのに苦労したタイプですか?

 あっさりと音が出ました。すぐに全音域の音が吹けるようになりました。今でも、何も考えずにフルートをクチビルに当てて、息を吹き込むと、すぐに音が出ます。一時期、高音ミに苦労した事もありましたが、それも良い思い出ですね。そういう意味では、音出しに苦労しないタイプなんだと思います。…その分、指が動きませんが。
 
 
044)ビブラートってできますか? いつからできるようになりましたか?

 ビブラートは意識的にはできませんが、必要だと思うと、自然と付いてます。まあ、そういう意味では、無意識にビブラートが出来るのでしょうね。これが意識的にコントロール出来るようになると、もっと良いのかもしれません。

 もっとも、観客の立場で言うと、ビブラート付きの音で演奏しているフルーティストって苦手です。これ見よがしのフルートのビブラートって、聞いていて気持ち悪いんですよ。同じビブラートでも、弦楽器のビブラートは心地よいのですが、管楽器のビブラートは気持ち悪いです。だから、フルートの場合、ビブラートは、観客に分からない程度に薄く薄くかけるのが、良い趣味だと思います。
 
 
045)現代奏法/特殊奏法について、何かできる奏法はありますか?

 フラッタリングとグロウルを少々…(笑)。

046)フルート初心者さんがワンポイントアドヴァイスを下さいと言ってます。まず何を教えますか?

 基本的には、私は指導者ではないので、他人に教えるという事はしない事にしていますが、それでも困っている人が目の前にいたら、助けてやらないほど、狭い心の持ち主でもありません。

 初心者さんがワンポイントアドヴァイスですか…? まずは「何に一番困っている?」と尋ねるところから始めて、その事に関するアドヴァイスをしてあげるんじゃないかな? そうでなく「何か一つ…」というリクエストなら…まずは、呼吸の仕方を教えてあげるかな? もちろん、呼吸って、腹式呼吸の事です。だって腹式呼吸って、管楽器の場合、案外ベテランさんでも苦手にしている人多いでしょ。だから、全身を利用した声楽で使うタイプの腹式呼吸を教えてあげるかな。
 
 
047)オーケストラや楽団、バンド、アンサンブルなどに所属してますか? その場合は、どこのパートを担当していますか?

 アマチュア歌劇団に属してますよ(笑)。パートは、テノールとフルートで~す(爆)。 あくまで、テノールが主で、フルートは従ですが(笑)。
 
 
048)ピッコロやサックスなど、他の楽器に持ち替えて演奏しますか?

 ピッコロもサックスも演奏できません。持ち替えっていう意味では、ギター/ベースやヴォーカルなら、やってみたいですね。え、そういうのは“持ち替え”って言わない? そりゃまあ、そうだな。
 
 
049)アルトフルートやバスフルートなどの特殊管を演奏してみたいと思いますか?

 バスフルートには多少の興味がありますが、アルトフルートには全く関心がありません。バスフルートは、自分のモノが欲しいなあ。あれば、結構吹いて遊んだりすると思います。私はこれで、結構バスフルートの音が好きなんですよ。
 
 
050)楽器の持ち替えで苦労する事ってなんですか?

 さて、なんでしょうね? 持ち替えをしないので、分かりません。
 
 
051)コンクールとかコンテストとか、いわゆる“音楽で戦った”事ってありますか?  その時の成績は、どうでしたか?

 音楽で戦うなんて…まあ、野蛮!(笑)。…ってのは、横に置いて、コンクールとかコンテストに出られるほどの腕前じゃないですからね。可能なら、自分を試す意味で、その手のモノに出たい気持ちはありますが…そんなチャンスもなければ、準備する時間もありません。
 
 
052)本番では緊張するタイプですか? あがらないために何かやっていますか?

 これでも多少は緊張しますが、たぶん「ほとんど緊張しません」と言っていいくらいの低レベルの緊張です。むしろ、スポットライトを浴びると、気持ちが安らぐタイプの人かもしれませんし、他人に見つめられると、いい気になるタイプかもしれません。

 あがらないために何かやる…後悔しないように、練習をたっぷりする、かな?
 
 
053)チューニングは、A音でしますか? B音(Bb)でしますか? なぜその音でしますか?

 ひとまずAです。理由は特にありません。管の構造を見ると、フルートの場合、Dあたりでチューニングする方が良いような気がしますが、そんな人はいませんね。
 
 
054)もし自由にフルートライブをしても良いことになったら、どんなライブを企画しますか? 演奏したい曲とか、共演したい人とかいたら、教えてください。

 まず、人前でロクに演奏できる曲がないからなあ…。

 もしも可能なら、80年代洋楽を中心にセレクトして、それに最近のJ-POPとクラシック曲を少しメニューに加えた感じのセットリストを作るんじゃないかなって思います。

 で、アンコールはアニソンかな? 今なら『日常』のエンディングソングの「Zzz」なんて、フルートで吹いたらおもしろいんじゃないかなって思います。ちなみに、こんな感じの曲です。

 ね、フルートで演奏すると、いい感じだと思うんですよ。
 
 
055)あなたのフルートの腕前を教えてください。教本を使っている方は教本のどのあたりですか? また、レパートリー的にはどのくらいの曲に挑戦していところですか? 一言で言えば、まだまだ初心者? もう中級者? すでにベテラン上級者? 失礼ですがプロ奏者の方ですか?

 教本的には、アルテの1巻15課を戦っている最中です。レパートリーと言えるような曲は、ほとんどありません。

 お月謝的には、フルート教室では「上級者」扱いですが、いわゆる「上級者」でイメージされるほど、達者にフルートが吹けるわけではありません。しかし、もう、フルートを始めて3年になるので、初心者/初級者と言い張るには、無理があることも承知しています。

 なので「新米な中級者」「中の下」、いや気分的には「下の上」って感じかな? なんか、分かりづらくてすみません。
 
 
056)将来、フルート演奏だけで生活費を稼いでみたいと思いますか?

 …んなこと、思ってもいません。将来、年金でカツカツに暮らして、報酬無しでフルートを吹いてあげるボランティア活動…なんて、できたらいいですね。あ、もちろん、フルートだけでなく、歌も歌いたいです。
 
 
057)自分の演奏を録音して聞いたことはありますか? それを聞いてどんな感想を持ちましたか?

 ありますよ。ま、思った程度の“ド下手”だなって思いました。“想定内の下手くそ”と認識しています。
 
 
058)自分の演奏をネットにアップした事はありますか?

 ありますよ。ブログの左下の「カテゴリー」から「録音音源付き記事」をクリックしてみてください。結構ありますよ。
 
 
059)あなたのフルート(メーカーや素材など)を紹介してください。また、その楽器を選んだ理由を教えてください。

 アルタスの1307です。いわゆる“総銀”フルートです。メッキ無しのAg958のブリタニアシルバーの楽器です

 この子を選んだ理由は…試奏してみて、いい音だったから。楽器は、自分との相性と、音の良さで選ぶべきだと思ってます。
 
 
060)好きなフルートメーカー、憧れのフルートメーカーがあったら教えてください。

 好きなフルートメーカーは、やっぱり、アルタスかな。自分の楽器のメーカーだもの、好きに決まっているよね。

 憧れのフルートメーカーは…ブランネン・クーパーかな? 一度試奏してみた事がありますが、あのメーカーの楽器は、ちょっと別格な感じがしました。どうせ憧れるなら、このクラスの楽器に憧れてみたいですね。
 
 
 さて、今日は、この連載の中日です。ここが折り返し地点です。さあ、ここから、後半戦に突入しますよ、乞ご期待(爆)。なお、この回答の続きはこちらになりますので、よろしくお願いします。

2011年5月 2日 (月)

「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その2

 さて、ここしばらくの間は「フルート吹きさんに100の質問」の回答を続けていくつもりですので、よろしく。質問はこちらのページに一括して載ってますので、ご利用なさりたいからは、ご自由にどうぞ。

 では今日も、張り切って行くよ(笑)。
 
 
021)ソロで演奏するって好きですか?

 大好きですね。もちろん、伴奏者がいると、もっとうれしいですよ。バンドがいるなら、もうサイコーですね。
 
 
022)ソロで演奏するなら、伴奏はカラオケでも平気ですか? それとも、やっぱり生演奏じゃないとイヤですか?

 贅沢は言ってはいけないと思いますが、でもやっぱり、カラオケはキライだな。カラオケを使うくらいなら、無伴奏を選びたいです。とは言え、現実的には、聞いている立場で考えれば、無伴奏よりもカラオケの方がうれしいだろうから、カラオケを選択することになるんだろうなあ…。
 
 
023)フルート以外に演奏できる楽器はありますか? 今はできないけれど、将来やってみたい楽器ってありますか?

 弾き語り程度ならギター弾けるよ。難しいことを要求されなければ、ベースもなんとかなると思う。

 今はできないけれど、将来やってみたい楽器…ううむ、やっぱりピアノかな? ま、今更練習始めても、一生弾けるようにはならないと思うけれど。それでも、ピアノを自由に弾けるといいなあという妄想はあります。
 
 
024)リアルな友人たちは、あなたがフルート吹ける事を知っていますか? フルート吹きである事をカミングアウトをした事はありますか? また、その時の反応はいかがでしたでしょうか?

 リアルな友人なら、知っている人もいれば、知らない人もいます。と言うのも、別に「オレはフルート吹けるんだぜ」なんて自慢もしないし、話題も振らないからです。だから、知る人ぞ知る、的な感じになってます。だってさぁ、別にフルートしか話題がないわけじゃないし…ね。そういう意味では、友人たちには“カミングアウト”ってした事ないかも。

 もちろん、尋ねられれば、それなりに答えますから、私がフルートを吹いたり、歌を歌ったりする事を知っている人もいますが、そういう人も、そういう事は私の個性の一つだと思ってくれているので、音楽の話をしても、結構反応薄いです(笑)。それに、音楽以外の話題も豊富に持っている私ですし…ね。


025)身近にフルート仲間とか音楽仲間とかは、いますか? 演奏会やセッションなどに定期的に参加していますか?

 024)な状況なので、音楽仲間って、いませんねえ…。欲しいですねえ…。でも、なまじ、そういう友人がいても、今は仕事で忙しくて一緒に遊べないので、しばらくは要りません。演奏会とかセッションも予定ないですし…。
 
 
026)フルート吹きにありがちな性格ってあると思いますか? あるとしたら、どんな性格ですか?

 フルート吹きにありがちな性格って、絶対にあると思いますよ。

 基本的に“光り物”が好きな人が多いでしょうね。その一方で、地味で内気という部分もあると思います。と言うのも、派手好きとか、積極的な性格の持ち主なら、フルートではなく、エレキギターとか金管楽器とかを選んでいるだろうし(笑)。だいたい、フルートって、心にしみるいい音色だけれど、派手とか目立つとかとは、路線が違うしね。

 あと、楽器が小さいので、非力な人間もチョイスしやすいでしょうね。

 光り物が好きで、地味で内気で、非力な人。これが私の抱く、フルーティストのイメージって事かな? あはは、全く私には当てはまんねえーやー。私は光り物キライだし、性格は派手でお祭り系だし、むしろ怪力な人ですからね。
 
 
027)親友にするなら、次のうち誰ですか?
 1)苦楽を分かち合える…フルート吹き
 2)伴奏なら任せて…ピアニスト
 3)演奏の場ならいくらでも用意してあげるよ…イベント/プロデュース関係者
 4)演奏会には必ず来てくれる音楽とは無縁の友人

 ううむ、2)と3)だね。やっぱり私は、人前にたくさん出たい人だから、友人にプロデューサーは欲しいし、出るとなると伴奏者が必要だからピアニストも友人に欲しいです。

 選択できるのが、どちらか一人って事になると…2)のピアニストかな? ピアニストが友人なら、二人でセッションに乗り込むとかできるし、色々と楽しいだろうから。
 
 
028)逆に、この人とは組みたくないなあと言うのは、次のうち誰?
 1)同じ楽器が二人いても仕方ないじゃん…フルート
 2)きっとフルート上手なんだろうなあ…サックス
 3)一番目立つの私じゃなくてこの人?…ヴォーカル
 4)きっと、そっちが主役なんだろうなあ…ヴァイオリン

 3)のヴォーカルだね。「お前が歌うくらいなら、先に私に歌わせろ」って感じかな。とにかく、私よりも目立つ人間とは、組みたくないです。
 
 
029)定期的にレッスンを受けていますか? それは個人レッスンですか? それともグループレッスンですか?

 個人レッスンです。フルートに関しては、グループレッスンを受けた事ありません。
 
 
030)今の先生で何人目ですか? あなたの先生ってどんな人ですか?

 二人目です。どんな先生なのかは、まだ付き合いが浅いので、よく分かりません(爆)。
 
 
031)あなたのフルートの練習時間って、だいたい、どれくらいですか?

 一日あたり0~2時間で、平均は30分くらいかな? 以前は、毎日熱心に練習していましたが、先生の都合でしばらくレッスンが無かった時に、心が折れたみたいで、それ以来、あまり熱心に練習していません。でも、フルートを辞めるつもりはないので、義務的に30分程度の最低限の練習をやり、たまにまとめて2時間くらいの練習もする事がありますって感じですね。
 
 
032)普段の練習は、主にどこで練習していますか?

 自宅の書斎です。
 
 
033)あなたの平均的な日課練習のメニューを教えて下さい。

 ロングトーン -> スケール練習。

 普段はこれだけです。毎日これくらいの最低限の事しかやりません。なんか、気が乗らなくってね。でも、これくらいやっておけば、最低限の演奏力はキープできると思ってます。

 気分が乗っていたり「ああ、レッスンが近い!」とかなると、さらに、

 -> アルペジオ練習 -> アルテの練習 -> 曲練習 と進みます。あまり、熱心な人間じゃなくて、ごめんね。

034)自宅で練習する事ってありますか? 自宅練習は夜の何時まで可能だと思いますか?

 基本的に自宅でのみ練習しています。余所ではしません。時間は夜の10時までやってます。
 
 
035)いつもどんな服装/姿勢で練習していますか?

 服装は…いわゆる“部屋着”です。夏場はほぼ全裸で練習している時もあります。

 姿勢は…以前は必ず立って練習していましたが、最近はなんとなく、座ったまま練習してます。練習する姿勢にも、やる気が薄れたことが現れている…のかもしれません。
 
 
036)初心者の頃(現在、初心者の方は、現在の話で結構です)は、どのテキストを使ってましたか? アルテス派でしたか? トレバー・ワイ派でしたか? それとも、ヤマハオリジナルテキストを使っていましたか? または別の教則本でしょうか?

 私はアルテを使ってます。
 
 
037)お勧めのフルート関係の本があったら、ご紹介ください。

 本を読む暇があったら、練習した方がいいよ。実際、私も、そんなにフルート関係の本は読んでません。
 
 
038)音楽関係の雑誌(もちろんフルート関係含む)を読んでいますか?

 雑誌を読む暇があったら、練習した方がいいよ。私の場合、「ザ・フルート」を、一年ほど定期購読していた時期もありましたが、すぐに飽きて、読まなくなりました。やっぱり、雑誌を読んでいる時間がモッタイナイと思っちゃう人なんですね。
 
 
039)フルートの音のうち、低音域、中音域、高音域のどれが好きですか?

 中音域。次が低音域。つまり、低音域~中音域にかけての音が好き。ジャズやボサノヴァだと、このあたりのしっとりした音を使うことが多いでしょう。甲高い音は、ピッコロに任せればいいやと思ってますので、高音域はあくまでも補助的な音域だと思ってます。だから、高音域に関しては、好きもキライもありません。
 
 
040)一曲をマスターするのに、どれくらいの練習期間が必要ですか?

 一曲をきちんとマスターした事は、まだありません。過去の発表会では三カ月ほどの準備期間がありましたが、その時間では、一曲まともに吹けるようにはならない事は経験的に分かりました。おそらく、私の場合、一曲をきちんと仕上げるなら、半年~一年程度の時間が必要なんだろうと思います。
 
 
 さて、今日はここまで。自分で質問を作っておきながら、答え方が乱雑でいけませんね。ちょっと反省です。

 なお、この回答の続きはこちらにありますので、もしよろしければ、どうぞ。

2011年5月 1日 (日)

「フルート吹きさんに100の質問」に答えてみたよ その1

 さて本日より、しばらくの間は「フルート吹きさんに100の質問」に回答してみたいと思います。もちろん、質問はこちらのページに一括して載ってますので、ご利用なさりたい方は、ご自由にどうぞ。別に模範解答のつもりはありませんが、質問作成者が答えていないというのは、アレって気もするので、ひとまず答えてみました。どうか、ご笑納くださいませませ。

 では行くよ。

001)ハンドルネームと、支障のない範囲で簡単にプロフィールを教えてください。

 ハンドルネームは“ちゃーりー・すとん”です。“すとん”という名前は、20年以上前から使っています。2009年にマジシャンのマジックジェミー師匠から“ちゃーりー”という名前をいただきましたので、今では“ちゃーりー・すとん”と名乗ってます。でも呼び名は、今までどおりの“すとん”で結構です。

 プロフィールは…ブログのプロフィール・ページをご覧ください。
 
 
002)ネット歴はどれくらいですか? ご自分のサイトやブログをやっていますか?

 ネット歴は約20年ほどです。まだ商用ネットが出来る前からやっていました。

 サイトやブログは…公私ともに手広く、いくつか運営しています…ってか、ネットは仕事の一部です(はぁ~)。 
 
 
003)フルート歴は何年ですか? 中断期間はありましたか? レイトスターターですか?

 フルート歴は、そろそろ三年になるかなあ…って程度の、ほんのヒヨッコです。中断期間は…最近の二カ月が、中断期間と言えば言えますが、この程度で中断期間と言って良いのかな? レイトスターターである事は、自信を持って断言できます(爆)。
 
 
004)フルート始めたきっかけを教えてください。

 衝動買いです(爆)。ある日、楽器屋さんを歩いていたら、キラキラ光る不思議な見慣れない物体を発見し、それが何かと店員さんに尋ねたらフルートという笛だと教えてくれました。笛なら、子どもの時にリコーダー小僧だったほどの私ですから、吹けないはずはないので、さっそく購入したところ、案外おもしろく、独学では物足りなくなったので、近所で先生を見つけて、習い始めたのがきっかけです。
 
 
005)フルート吹きとしての、あなたの目標は何ですか?

 自分の可能性を広げる事です。特定の曲が吹けるようになりたいとか、何かの団体に属したいとか、この程度の腕前になりたいとかいう、そういう具体的な目標は特にありません。

 と言うのも、私の趣味の音楽生活のメインは声楽です。メインが声楽だからと言って、歌に専念してしまっては、音楽的な視野が狭くなるし、経験も浅くなりがちです。そこで、器楽であるフルートを自分の楽器とする事で、音楽に対して、声楽&器楽という複眼を手にし、両方の側面から経験を深めていくのが目標なんです。

 あ、一つだけ、具体的な目標がありました。それは「ジャムセッションに行っても、邪険にされない程度の腕前になりたい」です。いやあ、これは切実な目標だな。
 
 
006)レパートリー(いつでも演奏できる曲)ってありますか?

 カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」とビートルズの「イエスタデイ」はいつでも吹けます(笑)。
 
 
007)あなたの活動の中心は、オーケストラですか? 吹奏楽ですか? フルートアンサンブルですか? それともレッスンオンリーですか?

 レッスンオンリーです。まだまだヘタッピですからね。願わくは、いずれはオケでフルートが吹きたいですが、そんな日はやってくるのでしょうか?(爆)。
 
 
008)普段聞く音楽は、どんなジャンルの音楽が多いですか?

 いわゆる“洋楽”。ロックからポップ系の曲が多いですが、最近は意識して“ジャズ・ヴォーカル”を聞くように心掛けています。クラシック音楽は、やはりオペラアリアが多いです。とにかく、歌ばかり聞いてます。

 たまにフルートやヴァイオリンのソロ系の曲を、勉強のために聞く事があります。
 
 
009)好きな作曲家&曲を教えてください(フルート音楽限定)

 フルート音楽限定で好きな作曲家と言うと、イアン・アンダーソンですね、やっぱり。彼の2003年のアルバム「ルピのダンス」に入っている「ユーロロジー」という曲が大好きです。時折、無意識にこの曲のフルートの旋律を口ずさんでいる事がありますね。それくらい好きです。

 ね、素敵な曲でしょ。クラシック以外のジャンルにも、素敵なフルート音楽って、たくさんあるんですよ。ちなみに、フルート吹いている人が、作曲者のイアン・アンダーソンです。

010)演奏してみたい曲って、ありますか?

 上にあげた「ユーロロジー」も演奏してみたい曲の一つですが、それよりもまず、ごく当たり前のオーソドックスなフルート曲を演奏してみたいです。「フルート名曲31選」に載っているような普通のフルート音楽をネ。
 
 
011)好きなフルーティストとか、目標としているフルーティストを教えてください。

 好きなフルーティストは、やっぱりイアン・アンダーソンです。目標とするのは、以前、フルートを教えてくださった、笛先生かな。彼女のようなフルーティストになりたいです。
 
 
012)クラシック音楽をほとんど知らない彼氏(または彼女)にフルート音楽の素晴らしさを伝えるとしたら、あなたはどんな方法を使いますか?

 語ります。それで落ちなきゃ、私の演奏を聞かせます。たぶん、これで大丈夫です(根拠のない自信で申し訳ない)。
 
 
013)フルートを始めたばかりの後輩に、CDを1枚だけ薦めるとしたら、何ですか?

 やっぱり、このCDですよ。パトリック・ガロワの「フルート名曲選」です。実際、フルート始めたばかりの私が、このCDを聞いて「ああ、フルートって、いい楽器だなあ」と心底思ったからです。これはお薦めです。今でもこのCDは大好きで、時折、聞き返しています。
 
 
014)フルートを始めたばかりの後輩に、楽譜を一冊だけ薦めるとしたら、何ですか?

 「自分の大好きなアーティストの楽譜を一冊買いな。別にそれがフルート用でなくても全然かまわないよ。ピアノ伴奏が付いているヴォーカル譜でコードネームも付いてたら、もう無敵だね」って薦めます。実際、自分の好きなアーティストの曲を吹くのって楽しいし、楽しいと上達するでしょ。特に、楽器を習い始めなら、まずは好きな曲に取り組むって大切な事だと思うしね。
 
 
015)クラシック音楽とポピュラー音楽、聞くならどっちが好きですか?

 ケース・バイ・ケースだけど、聞いている時間は、圧倒的にポピュラー音楽の方が多いです。でも、一応、クラヲタなので、クラシック音楽も相当聴き込んでますよ(笑)。
 
 
016)クラシック音楽とポピュラー音楽、演奏するならどっちが好きですか?

 ポピュラー音楽です。だって、自分を表現できるのがポピュラー音楽ですからね。自分大好きな私は、自分を表現できるポピュラー音楽が好きです。クラシックは、自分ではなく、作曲家の思いを表現するわけで、それはそれでキライじゃないですが「どっちか」と尋ねられたら、ポピュラー音楽の方が好きかも。

 あと、クラシック音楽って、難しくて、とても私の手の及ぶ範囲の音楽ではないとも思っていますので、演奏するなら、ポピュラーです。
 
 
017)吹奏楽って、クラシック音楽だと思いますか? それともポピュラー音楽だと思いますか?

 典型的なポピュラー音楽だと、私は思ってます。あ、これは、一応ほめ言葉のつもりですよ(念のため)。でも、吹奏楽がクラシック音楽だと思っている人が多いことも知っていますし、そう主張する人を否定するつもりもありません。ま、これは「クラシック音楽」の定義の仕方の違いによるのかもしれません。それに私的には、軍歌やマーチもクラシック音楽だと言うなら、吹奏楽をクラシックに入れるのは、ヤブサカではないと思います。
 
 
018)フルートって、やっぱりクラシック系の楽器だと思いますか?

 はい、やはりフルートはバロックの時代から、オーケストラでは必要とされていた楽器だし、ポピュラー音楽の世界では継子扱いされている楽器なので、やっぱり、フルートはクラシック系の楽器だと思います。
 
 
019)ブラジル音楽(ボサノヴァ、ショーロなど)にシンパシーを感じますか?

 シンパシーはさすがに感じませんが、いい音楽だなあって思いますよ。もっと笛先生の元でフルートの勉強が続けられたなら、ボサノヴァやショーロをもっと好きになれたはずだと思ってます。
 
 
020)ジャズフルート、って聞くと、どんなイメージを持ってますか?

 超絶技巧な音楽。テクニック的には、クラシックよりもずっと高いレベルの音楽だと思ってますが、同時に陽の当たらない日陰な音楽だとも思ってます。
 
 とりあえず、今日のところは、ここまで。続きを読みたい方は、こちらをクリックしてください。

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