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2010年9月 2日 (木)

フルートワールド2010に行ってきました その1 ソルダードがフルートの標準です

 お盆進行だったので、優先順位を考えながら記事をアップしていたら、すっかり、フルートワールドの報告記事のアップが遅くなっちゃいました(汗)。…ってか、すっかりアップした気になって、その存在を忘れていました…。

 これ以上、アップするのが遅れてしまって、このままお蔵入りさせるのもなんなので、ほぼ、一カ月遅れ(大汗)ですが、今更アップします。完全にタイミングを外していますが、勘弁してつかあさい。

 …と言い訳をしましたが、今年も銀座山野楽器の「フルートワールド2010」に行ってきました。私は最終日の午後からノコノコと行って、パールとアルタスのイベントに参加して、フルートデュオの演奏を聞いてから、奥の試奏コーナーに行きました。今回はイベントの参加報告をします。

 まず、会場に到着して、場所取りをして、イベント開始まで、ほんのちょっと時間があったので、まずは敵情視察とばかりに、奥の試奏コーナーに行ったところ、私の目を引く、不思議な物体を発見しました。それは、カワベフルート工房さんのフルートスワブ(!)。なんとも不思議なものでした。写真はカワベフルート工房のこちらのページの下の方にあるので、見てください。

 はっきり言っちゃえば、クリーニングロッドに専用クロスを付けただけなんですが、なかなか便利です。約1000円というお値段もお手頃(冷静に考えると、お高い?)だったので、青緑のクロスを買いました。さっそく、使ってます。ガーゼ+ロッドよりも、ちょっと便利だし、なぜ他の楽器にあるスワブがフルートにはないんだ~と言う、小さな不満も解消されて、なかなかGoodです。いい買い物をしたなあ…と一人悦に入っております。

 そんな小さな幸せをゲットして、パールフルートのイベントに参加しました。

 パールのイベントは、実際にフルートを作ってらっしゃる職人さんがやってきて、プレゼンしてました。現場の人間ならではの話もあって、なかなかおもしろかったです。特に頭部管の説明は分かりやすくてグーッでしたよ。以下に教えてもらった事を書いておきます。

 頭部管の歌口の形状は、丸に近い形だと音が柔らかく、四角くなるにつれバンッとした音になるそうです。で、今の流行りは四角い方です。

 歌口の中にあるライザには、オーバーカットとアンダーカットを施します。これらは何かと言うと、ライザの脇(左右の部分)の壁を真っ直ぐな平面にするか、アールをつけて山形にするかという選択肢があるのだそうですが、その時の山の形状を決めるのが、オーバーカットとアンダーカットなんだそうです。つまり、本来フルートのライザは煙突状であり、左右の壁はまっすぐな平面なんだけれど、この平面の上下を削ることで、ライザの横の部分を山形にするわけです。このオーバーカットとアンダーカットを施すほどに、抵抗感が減って、息が入りやすくなるのだそうです。

 さらにライザの壁のうち、向こう側の壁(吹き込んだ息が直接当たる部分)は真っ直ぐな平面なんだけれど、これを直角なままにしておくと音量が増えて、角度をつけて下にいくほど開くようにすると、音量が減るのだそうです。

 さらに音量に関しては、テーパーをつけて(頭部管のクラウン側の径を小さくして微妙にラッパ状にすること)も、増やしているそうだけれど、このテーパーのつけ方も、直線的につけると柔らかい音色になり、カーブをつけて、急にグンとつける形にするとボリュームのある音になるそうです。

 で、パールフルートは基本的にドイツフルートを目指しているのだそうです。材料も国内調達ではなく、ドイツから輸入した銀管を使用し、出てくる音もドイツフルートっぽい音を目指しているのだそうです。メーカー的には、PHN-1という標準仕様の頭部管がお薦め頭部管なんだそうですが、関係しているフルーティストさんたちからの要望に応えて、フォルテやヴィーヴォのような、音量の出るタイプの頭部管を作ってきたそうです。現場の声に応えたもの作りというのは、立派な姿勢だと思います。

 それにしても、目指すはドイツフルートか…。そう聞かされて、パールフルートの音を聞くと、なんか納得できますね。

 で、そういう話をされて、最後は他の職人さんたちも現れて、職人さんたち四人でフルートアンサンブルをしました。キラキラ星変奏曲でしたが、さすが、フルート職人さんたちの演奏です。フルートの鳴らし方をよく知っているせいか、音の鳴りという点では、ピカイチなフルート演奏でした。

 パールさんからはノベルティとしてタオルハンカチをいただきました。

 次はわずかな休憩を入れて、アルタスのイベントでした。

 アルタスのイベントは、昨年同様、営業のSさんのプレゼンでした。話の内容も昨年とほぼ同じでした(当たり前)。いかに、PSとALが特別で素晴らしいフルートなのかを力説してました。ま、PSとALに関して言えば、四の五の言わずに試奏をしてみれば、その良さは一発で分かるんですけれどねー。

 今年仕入れた新知識。それはトーンホールの厚みについて。ソルダードは約1mm、ドゥローンは約0.1mmなんだそうです。実はあの煙突部分には、これだけの厚みの違いがあるそうです。ソルダードはこの厚みがあるから、しっかりした音が鳴るわけだし、厚みがあるからアンダーカット処理ができるわけだし、厚みがあって総重量がやや重くなることで音に芯が出てくるのだそうです。つまり「フルート的にはソルダードの方がお薦め」なんだそうです。

 それとアルタスでは、無垢の楽器は100年、メッキの楽器は20~30年は使えるように作っているそうです(これは「ウチの楽器はしっかり作ってあって、長持ちしますよ」というアピールなので、普通のフルートはそんなに長い寿命を持っていないという事でしょう)。まあ、人生の長さを考えれば、フルートは20年使えれば御の字なのですが、それにしても無垢の楽器は100年使用できるように作られているというのは、やっぱりすごいね。つまり、アゲハ(無垢で~す)は、私よりも長生きってわけだ。

 とにかく、アルタスフルートの売りは「メカの丈夫さ」と「音程の正しさ」なんだそうです。少なくとも、アゲハはぶつけても落としてもメカが壊れた事はないですし、音程はすごぶる良いですよ。

 あ、最後のビンゴではCDをいただきました。ウィリアム・ベネット氏のニールセンとライネッケのフルート協奏曲の奴です。なかなか手に入らないCDなので、うれしいです。ちなみに妻は、18KのCisキーのストラップをゲットしたので、私が横取りをして、ヴァイオリンケースに付けちゃいました(笑)。

 で、最後は、昨年も聞いた、ジャズフルートのデュオ演奏会でした。昨年よりも今年の方が、うんと楽しめました。おそらく、この一年で、私のジャズ経験値が増え、よりジャズが楽しめるようになったおかげだと思います。だってね、聞きながら、彼女らのやっている事が分かるようになってきたんです。いやあ、ジャズを聞く耳も成長してますね、私。楽しかったです。

 と、三つ連続でイベントに参加したところで、奥の試奏コーナーに行ったのですが、その話は、また次回です。

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楽器屋巡りとフルート試奏」カテゴリの記事

コメント

それ、私が楽器を買う時に知り合いの店員さんにも言われました。最終的には私が吹いて決めていますが、決めた後に。ソルダードは明らかに重いです。更にアルタスは鉛ハンダではなく、金ハンダを使っているので、他のメーカーの同じ素材・手法(?)できている楽器より若干重いんですよ
それから、ソルダードは管体にカップを付けているので管厚がより均一になって更に抵抗が出てきて高音が浮かないのだそうです
ただ、ドゥローンだとトーンホールに歪みができにくいので扱いは楽みたいですね

大音量のサンキョウやムラマツに比べてアルタスは歌口が丸いですよね。アルタスはやはり音色重視の楽器なんだなと実感させられます。その割によく響く楽器ですが…
ネットで色々なページを見ていると、ムラマツをすごい押してたりしてますが、どうもアルタスはアンサンブルをやるにはとても良い楽器なようです。ある楽器店のホームページに、ムラマツとアルタスとだとアルタスは劣勢(負けるからダメ!)って書いてありましたが、実際は違いましたね。ただ、残念なことに合奏の中に入ってしまうと、若干負けます。やはりアンサンブルには音色重視の楽器の方が有利と言えば有利なのかなと思いました

>水香瑶妃さん

 おっしゃるとおり、アルタスは金ハンダを使っていて、それもあそこのメーカーのウリの一つだそうです。ソルダートの欠点の一つに『経年変化に弱い』というのがあります。ハンダ部分が腐食して穴が開いてしまうのだそうです。これは通常の鉛系のハンダを使っている以上、避けられない事なんだそうです。そこでアルタスでは腐食しない金を主材料としたハンダを使っているのだそうです。

 「穴が開いたら修理して塞げばいいじゃん」と思いがちですが、実はチムニーの付け根に開いた穴をハンダで塞ぐと、フルートの音が大きく変わってしまうのだそうです。だから大切なのは、楽器に穴を開けない事、そのためには腐食に強い材料でフルートを作る事が肝心なんだそうです。

 この金ハンダは、他のメーカーでも高級モデルには使われていますが、アルタスは安価なモデルでも金ハンダを使用しているのが、特徴らしいです。だから「無垢の楽器は100年、メッキの楽器は20~30年は使える」って、言い切っちゃうんでしょうね。

 私が思うに、おそらくアルタスは、奏者なりの音が出てしまうのだと思います。なので、アマチュアレベルだと、ムラマツを始めとする他のメーカーの楽器に負けてしまう事も多いのでしょう。ただ、奏者の腕が良ければ、とてもよく鳴る楽器のようです。その証拠に、ロイヤル・コンセルトヘボウや、BBC交響楽団、メトロポリタン歌劇場管弦楽団などの一流オーケストラの首席フルートさんたちはアルタスを使っています。決して音量の不足を感じさせることなどありませんから、アルタスは腕さえあれば、すごくよく鳴る楽器なんだと思います。

 つまり、奏者の腕前が上達すればするほど、それに応えてくれる楽器って事なんだろうと思います。しかし、それは裏を返せば、初心者向けの楽器とは違う…って事なのかもしれません。

とても興味深いレポートでした。

吹くとバリバリ鳴るフルートの経験ばかりですので、
こういう方向のメーカーも少しずつ体験してみたいです。
フルートの数ほど人生と身体とお金!がないことが悔しいものです。

フルートも、縁ですよね・・・。いいと思っても、そのとき買えないまま時がながれ
違うのに移ってしまったりして、縁だなと感じています。

>かさん

 縁ですね、まさに“赤い糸”だと思います。どの楽器も縁があって、今のオーナーさんのところにやってきたわけです。大切にしてあげないと、いけませんね。

 楽器は~特にフルートはそうかもしれませんが~奏者とともに成長していくものだそうです。ならば、自分の手元に来た子をきちんと育ててあげることも、大切なオーナーとしての役割なんだろうと思います。

 バリバリ鳴るフルートさんは、時々うらやましくなりますよ。だって、楽器に気を使わない分、音楽表現に集中できますからね。その代わり、音を出す楽しみは、ちょっと少なめになってしまうかな?

ソルダードとドゥローンがそんなにも厚みが違うとは知りませんでした!
音質が変わってくるのもむべなるかな、ですね。


こうしてすとんさんが聞いたり感じたりなさったことをレポートしてくださると、
楽器選び中の身としては大変勉強になります。

>ひゃらりさん

 そうなんですね、そんなにソルダードとドゥローンって違うらしいんです。私もビックリでした。そういう話を聞くと「ソルダードが標準なんですよ」と言われても納得します。

 でもね、標準かそうでないかも大切な事かもしれませんが、楽器選びで何よりも大切なのは、自分にとって、その違いがどれだけの意味を持っているか、そしてその違いが気になるかどうかって事だと思います。

 私が自分のフルートを購入した時は、はっきり言って、ソルダードとドゥローンの音質の差までははっきり分かりませんでした。今でも、そんなによく分かりません。それよりも、頭部管のカットの具合とかフルートの材質の方が気になります。だから、もしも仮に、今、フルートを購入することになっても、ソルダードではなくドゥローンを選択すると思います。なぜなら、トーンホールの工作方法の違いが、価格の違いに見合っていると思えない以上、ちょっとでも安価な方を選択した方がベストじゃないですか?

 それに、高級フルートの代名詞である、ゴールドフルートにだってドゥローンモデルがあるわけで、ドゥローンだって、なかなか、捨てたものじゃないですよ。

 結論としては「自分の気に入った楽器を購入すること」ですね。余計な情報や他人の噂話に影響されない事が肝心です。

内向き・標準?どちらが自分とフルートに合っているのか試行錯誤してみたのですが・・
内向きだと当然ながら音程が下がるわけですが、頭部管の抜き差しでは音程の補正が出来ないレベルがあります。
アルタスは内向きで吹いてやや下がった音程でA=422となるスケールに作ってあると言うことでしょうか?これなら納得です。

>河童さん

>アルタスは内向きで吹いてやや下がった音程でA=422となるスケールに作ってあると言うことでしょうか?これなら納得です。

 これは結果論としてはそうでしょう。

 ただし、アルタスが内向きに吹かせるようにフルートを作っているのは、音程が問題ではなく、音色が問題なんです。内向きに吹いた時に、設計者が意図する音色が出るように作られているのです。で、その意図した音色で鳴らした時に、A=422になるように出来ているだけのようです。

 この内向き演奏スタイルは、昔のフランスのフルーティストたちの演奏スタイルを規範としているからだそうです。そしてアルタスフルートそのものも、昔のフレンチフルート(具体的には、ルイロットあたり?)を現代風にリメークするという趣旨で作っている…と聞きました。

 つまり、アルタスは、フランスっぽいフルートを目指しているってわけですね…って、関係者でもないのに、私が言い切っていいのだろうか(笑)。

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