ひとこと

  •  今時、インターネットエクスプローラーを使っているヤツが悪いんだろうけれど、今日のインターネットエクスプローラーは動きが遅いし、挙動が不審だ。でも、インターネットエクスプローラーじゃないと困る事だってあるんだよね。最新ブラウザのエッジがすべての面で、旧式のインターネットエクスプローラーよりも優れているわけじゃないしね。ああ、困った困った。
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2010年8月の記事

2010年8月31日 (火)

なんか今年は夏休みが短かったような…[2010年8月の落ち穂拾い]

 なんか、年々、お仕事が忙しくなっているような気がする私です。夏休みはいただけたんですが…なんか短かったような気がします。ま、これは納得ずくなので、仕方がないのですが、その短い夏休みに、遊びをギューーーッと詰め込んで、ハードスケジュールにしたものだから、なんか休みが休みじゃないような、あるいは夏休みが超特急で進んでしまったような、そんな気がします。ま、充実していた夏休みでしたが、なんかゆっくりしている暇がなかったような気がします。

 カラダが元気なうちに、現役引退して、楽隠居したいなあ…。


共感覚?

 この世には、共感覚というものがあるそうです。例えば“脳のある特殊な働きで音を聴くと色彩を感じる”などの感覚のことですね。限られた特殊な人たちのみに起こる現象だそうです。そう言えば「ヒーローズ・ファイナルシーズン」にそんな特殊能力の女性が登場しますね。

 私は…そういうはっきりした感覚はないです。

 が…、音を聞いて、色彩が思い浮かぶ事って、たまにあります(たぶん、誰にでも、その程度はあるんじゃないんですか?)。でも、いつもあるわけじゃないです。

 私はそれよりも、音を聞くと温度を感じます。温度と言っても、暑い寒いじゃなく、エネルギーの有無ね。あえて言うと“色温度”ならぬ“音温度”って奴です。これまた、分かりづらいく説明しづらい感覚なんだけれど。私は音を、音色とか温度とかで感じる人なので、音程で感じる力がちょっと弱いんですよ(汗)。…いいわけだね。
 
 
指揮者と演奏者

 アマチュアバンドや合唱団の演奏で、たまに見られる光景の一つに“下手じゃないけれど、何となく緻密さに欠けた演奏”というのがあります。原因は色々あるので、ほんとのところは分からないけれど、でも、これって、多くの場合、単純に「指揮者を無視/軽視して合奏をしているから」なんじゃないでしょうか? 指揮者を見なかったり/見れなかったり、あるいは指揮者をあてにせず、ただ何となく演奏しているからじゃないでしょうか? 

 知っている曲なので、ろくに練習もせずに、ただ何となく合っているような気がしているので、ひとまずステージでやってみました…ってのは、本番に追われる団体でありがちなことなんだけれど、これって、実は“知っている曲”だから、それぞれの演奏者の中にあるイメージで演奏しているだけなんですね。それぞれの演奏者の中のあるイメージに合わせているので、それぞれの演奏者ごとに違うことをやっていて、結果として、合っていない…これは“知っている曲”だからこその“罠(わな)”のような気がします。

 むしろ、良く知らない曲の方が、指揮者を頼りにしてしっかり演奏をするので、そんなにズレた演奏にはならないかもしれません。

 あるいは、指揮者の力量不足(わ~、ごめんなさい)で、細かい指揮ができないとか…。

 どちらにせよ、合奏が甘いのは、指揮者と演奏者の関係が希薄だからだと思います。
 
 
落ちるのは筋力

 よく「練習をサボルと腕が落ちる」と言います。

 私が思うに、落ちたのは“腕”じゃなくて“筋力”じゃないかな? 筋力…つまり筋肉はサボルとすぐに劣化しますからね。腕…つまり神経回路の方は、練習したからと言って、すぐにつながらないか代わりに、多少サボったくらいでは、簡単に切れませんから、大丈夫です。腕だけを考えるなら、むしろ、集中的な練習した後、神経をつなぐために、2~3日休んだ方が結果が良いくらいです(笑)。

 私は、都合で練習ができない日が続いたら、練習再開日は筋肉を目覚めさせる練習から始めるようにします。つまり、練習再開日は、まずは筋トレっぽい練習から開始ってことです。
 
 
歌の上手い人は、楽器演奏も上手?

 時々、そう勘違いする人がいますね。また逆の「楽器演奏が上手な人は、歌も上手」と思っているケースもあるみたいです。これ、全くの誤解ですね。歌は歌であって、楽器は楽器です。

 私は、歌が上手でも楽器が散々な人を知ってますし、歌はジャイアンだけれど楽器の上手な方も知ってます。

 歌と楽器で比べるから分からないのであって、楽器同士で比べてみれば、よく分かります。ピアノが上手なら、ギターも上手いのか? フルート吹ければ、ヴァイオリンなんてお茶の子サイサイなのか? …ね、そういう人もいるけれど、そうでないケースもたくさんあるでしょう。なのに「歌」となると、皆さん、そう考えないわけです。

 楽器は難しいけれど、歌は簡単。 まさか、皆さん、そうお考えじゃないでしょうか?

 楽器って、どんな楽器であれ、練習しないと上手に弾けないでしょ。それと同じで、本当は、歌も練習しないと上手に歌えません。いや、むしろ、楽器は楽器屋で買ってくれば良い楽器が買えますが、歌の楽器は自分のカラダです。まずはカラダを楽器にして、きちんとした声を出すところから始めないといけません。そういう意味では、歌って…実はかなり難しいんですよ、楽器演奏よりも難しいかもしれない。

 なので、楽器のオンリーの人が歌えなくても、全く仕方のない事なんだと思います。

 時折、ピアノとかを幼い頃からやっていたけれど、歌はロクにやっていなかった人で、歌わせると、結構いけるという人がいますが、あれは単純に“器用なだけ”だと思ってます。器用なので、ちょっと聞いた感じ、上手に歌えている(つまり“音程”は正しい)ように聞こえるだけで、そういう人の歌は、それはそれで悪くないですか、カラダが楽器になっていないので、長く歌わせたり、広い場所で歌わせると、ボロが出ます。
 
 
ジャズをやっている人は、クラシックができない

 そう言う人、結構大勢いるみたいです。もちろん「できる/できない」のレベルをどのレベルにするかで、話の結論は変わってくるでしょうが、プロのトップレベルの話ではなく、普通に趣味の音楽愛好家レベルの話に留めておきましょう

 そんな音楽愛好家レベルの話であっても「ジャズをやっている人は、クラシックができない」とはよく聞く話ですね。あ、ジャズが「ポップス」や「洋楽」でもいいです。つまりクラシック音楽以外の音楽って意味で考えるとよいでしょうね。「クラシック以外の音楽をやっている人は、ちゃんとしたクラシック曲を演奏できない」って意味です。

 でも、これは主に日本のクラシック系の人が言う事で、外人さんたちは言わないし、日本のジャズ系の人も絶対に言わない。なぜなら、その手の人たちって、実は平気でクラシックもやればジャズもやってます。と言うのも、クラシック音楽って基本だから、ジャズの人もポピュラーの人も、実はみな、程度の差こそあれ、クラシックを勉強しているんですよ。バッハとかモーツァルトの数曲は、普通にジャズのレパートリーでしょ。

 一方、クラシック系の人は…全員がそうとは言わないけれど…クラシック以外の音楽の勉強って、ほとんどしていないん人もいるでしょ? ヒドイ人になると、クラシックの、それも自分の楽器の勉強だけしかしてないとか…ね。そういう人で、例えば、クラシックのフルートを勉強している人の何人が、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲や、ヴェルディのオペラとか、シューベルトのリートとかを知っているんだろ? クラシックの他ジャンルの曲もよく知らないような人ならば、ましてや、ジャズなんか、知っているはずもないわな。

 だから「ジャズをやっている人は、クラシックができない」ではなく「クラシックをやっている人は、ジャズができない」の方が、世間の実情に近いような気がします。

 ピアニストが目立ちますが、クラシックでもジャズでも、両方の畑で活躍しているミュージシャンって、結構多いです。そういう人って、最初の入り口はクラシックで、後にジャズに転向したけれど、クラシックに回帰してきて、今は両方やっているって感じの人が、大勢いるんと思います。

 結局、知らなきゃ興味を持てないし、やらなきゃ出来るようにならないって事だね。
 
 
今月のお気に入り

 台湾のGUO(ゴウ)社の「New Voice C Flute」が、お気に入りと言うか、とても気になっています。

 私はこの楽器を、銀座のヤマノ楽器で実際に試奏してみましたが、これはなかなか良いですよ。思わず衝動買いをしてしまうところでしたが、妻に止められて(口は一つしかないのに、フルート二本持っててどうするの?)、我に返って、購入をやめましたが、実は、諦めきれないです(笑)。サブフルートとして、これ欲しいです。

 音色は深くて優しいです。最低音と最高音の発声はちょっと難しいですが、それ以外の音域の音は、実に楽に発声できます。プロ奏者の方がオケの中で使われているので、音量的にも問題はないのでしょう。

 あえて問題点を上げるなら、その価格が安い事。店頭販売価格では約12万円です。値段的には頭部管銀とフル洋銀の間くらいの値段です。「高価な楽器ほど音が良いと思ってもらっていいでしょう」と言っちゃうお馬鹿ちゃん相手には、この楽器の良さが、価格が安すぎるために、うまく伝わらないという事が、あえて言えば問題点ですね。

 それとカラーバリエーションも問題かな? 白とかグレーとかピンクとかオレンジとか、まあとにかく色々な色のモデルがありますが、ピカピカ系はありません。フルートって「ピカピカだから好き」と言う、ヒカリモノ系の女子にはウケないかな?

 タンポの材質はシリコンだそうです。ならば、このフルート、水洗いOKというわけですね(笑)。ウォッシャブルフルートならば、野外ライブに向いてます。メンテナンスフリーとまではいかないだろうけれど、調整のためのネジは分かりやすいところについているので、自分で調整できるんじゃないかな? オーバーホールの必要性もなさそうだし…。

 安いし、メンテナンスが簡単で、取り扱いも楽みたいですから、ブラバンなどに良いのではないでしょうか?

 やっぱり、欲しいなあ。買えばよかったよ。なんか、タイミングを外してしまいました。このフルート、実際に、お店では、右から左へと売れているそうです。購入する人もアマチュアばかりでなく、プロの方も購入されているそうです。樹脂製のフルートって、やっぱり需要があるんだね。

 このフルートの売れ行きを見て、日本のフルートメーカーもプラ管フルートを作り出さないかしら? 日本のフルート製造技術と金型技術をもってすれば、もっと良いプラ管フルートが作れると思うんだけどなあ…。ヤマハあたりに期待したいです。できれば、メンテナンスフリーなプラ管フルートを希望します。
 
 
今月の金魚

 8月15日(日) カエデが急死。とても悲しい。
 8月17日(火) タニシ70匹投入。
 8月18日(水) スズネがやってくる。かわいい。
 8月26日(木) スズネ入院。赤班病。
 8月30日(月) スズネ退院、おめでとう。

今月のひとこと

 アバターが消滅した~と騒いだその日の午後には、新しいアバターサービスか始まっていたココログでした。さっそく、新しい自分のアバターを作ってみたところ…ううむ、ジジイになってしまった(落)。ニコットタウンのアバターは何をどうしてもチャラい若者になってしまって、不満タラタラだった私ですが、今度のココログオリジナルアバターでは、リアルにジジイです。ううむ、もう少し作り込んでみるか…。若者じゃイヤだけど、ジジイもイヤ。揺れるオッサン心を汲んでほしいものです(って、誰に向かって書いているんだか…)。(2010年7月29~31日)

 海水浴に行ってきました。波に呑まれて、プチ溺れてしまいましたが、それでも私は元気です。(2010年7月31日~8月5日)

 人間ドックに行った。内視鏡検査が急遽、内視鏡生検(手術?)に切り替わったらしい。…らしいと言うのは、途中で意識が無くなったので、分かんないから(笑)。どーしてもドクターが私に会いたいらしいので、無理やりデートの約束をさせられた。ううむ、告白はその場でお願い。焦らしちゃイヤだよ、バカぁ~ん。(2010年8月5~6日)

 お腹(おそらく胃袋)が重くて痛くて、歌とフルートの練習ができない(涙)。幸い、ヴァイオリンは関係なく弾けるけれど…カラダの調子が悪くて、歌えない、笛吹けないなんて、悲しすぎる…(2010年8月6~7日)

 ヴァイオリンが完成しました~! 詳しい話は、記事に書いてアップしますが、いやあ、驚いた驚いた。(2010年8月7~10日)

 元衆議院議員の浜田幸一氏の逮捕といい、Mixiへのサイバーアタックといい、「在日特権を許さない市民の会」のメンバーの逮捕といい、「マニフェストの抜本的修正の可能性について」といい、いつでもいいのに、なぜ今日行ったんでしょうか? よっぽど隠したい事を閣議決定でもしたのかしら? そのための“目くらまし”?なのかな…。なるほど、独裁共産主義政権である民主党菅政権がやりそうな事だけど、本当に政府がやったのかな? 韓国には伝えたいけれど、日本人の耳に入れたくない事でも…やったのかな? さあ、どうなんでしょうね。もしそうならば、日本国と日本国民に対して、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを求めたいですね。(2010年8月10~11日)

 私は、政府関係者が靖国参拝をしなくてもいいと思う。なぜなら、そこは究極的には個人の信仰の問題だから。でも、靖国参拝には政治的な意味合いも残念ながらあると思う。だから、それをする/しないを明言化したり、しつこく報道する事には疑問がある。しかし、菅内閣のみなさんは全員、判で押したように、靖国参拝をしないそうですね。全体主義なんですね。靖国参拝をしないことで悲しむ日本の戦争遺族の方よりも、中国韓国のクレーマーの方に目が向いているのが、現在の政府関係者ってことで、ここでも「日本国&日本人軽視」という、この政権の基本的傾向が分かりやすい形で現れています。日本の舵取りをする人たちが反日というのは、やっぱりおかしいね。こんな人たちを選んだ人たちを恨みます。(2010年8月11~14日)

 先日、数年ぶりの同窓会に出席。みんな、出世して立派になって、オジサンはうれしいよ。しかし、我々も、あの頃の我々の、親の年齢になっちゃっているんだよねえ…。なんか、複雑。(2010年8月14~17日)

 人間ドックの結果が出たよ。とりあえず、胃ガンではなかったそうで、ちみっと安心しました。だったら、わざわざ呼びつけるな~!と言いたいけれど、医者は常に最悪を想定しているんだろうね。ま、たまたま休みの日に病院に行けたので、文句は言わない事にします。(2010年8月17~20日)

 寄席に行って、春風亭昇太師匠の落語を聞いてきたよ。古典をやっていたけれど、やっぱり、話にキレがあっていいね。15分の持ち時間が、一瞬だったよ。(2010年8月20~22日)

 先日、ヴァイオリンの駒を削っていて、思わず、彫刻刀を左の人指し指の先に刺しちゃいました(笑)。ま、怪我の程度としては大した事はないのですが、一応、指先の保護のために、バンドエイドのようなものを貼っているのですが、これがあると、ヴァイオリンもフルートも練習しづらくて困ってます。ま、その分、歌ってますが(笑)。指先の保護になって、演奏のジャマにならないような都合の良いものって、なんか無いかなあ…。(2010年8月22~23日)

 右欄にある「人気記事ランキング」とは、過去一カ月のそれぞれの記事のアクセス数をランキングしたもので、通常はここ1~2カ月の記事が並ぶものなのですが、なぜ今どき、1年半近くも前の「初心者は安い洋銀フルートで十分?」という記事がランキングされているの? わっかんねーなー。ま、考え方は当時も今も変わらないから、別にいいんだけれど。(2010年8月23~27日)

 民主党の代表選挙の「管総理と小沢元幹事長の争い」を「赤と黒の対決」と言っている方々がいらっしゃるそうですが、とてもお上手な表現ですね。尊敬します。私は「ソ連対韓国」と思ってましたが、あんまり洗練された表現とは言えませんね。私もマダマダです。…しかし、民主党政権では、誰も日本のことを考えていないってのが、よく分かります。ああ、不幸だ…。(2010年8月27~28日)

 アルタスさんからユーザー向けのカタログ(?)が届きました。20周年記念限定モデルとして、LTD1007とLTD1307が出るそうです。LTD1307について書けば、通常の1307(57万7500円)と比べ、キーカップとヘッドクラウンに彫刻を施し、リップ&ライザーが14Kで、三種類のヘッドクラウンが付属し、特製本革ケースカバーのおまけ付きで、66万1500円(メーカー希望価格)だそうです。かなりのサービス品ですね。特に、三種類のヘッドクラウン付属ってのは、その日の気分と吹奏感でヘッドクラウンを選べるわけで、評価すべき新しい試みですね。私、これ欲しいけれど、今のアゲハ(通常の1307)で、結構満足しちゃっているので、買うかどうかは微妙だな。でも、総銀フルートを購入予定の人は、これを候補に入れるといいかも。アルタスフルートにありがちな、音量不足は、かなり解消されていると見ました。ああ、試奏してみたい。(2010年8月28~30日)

2010年8月30日 (月)

フルートも裏街道をまっしぐらです

 フルートのレッスンに行きました。今回は雑談は無しで、音合わせ&音出しもサクサクと完了して、すぐにレッスン本体に突入しました。今回のレッスンはアルテの14課でした。

 14課の1番A合格、1番B不合格、2番合格、3番不合格、4番合格、5番A合格、5番B不合格、以上。

 …つまり、1~5番までを見ていただいて、1番の後半と、3番の前半と、5番の後半が不合格だったわけです。…理由ですか? 分かってますよ。[小声で…]練習不足です。13課が終了するや否や、オトナの夏休みに突入しちゃったので、連日、夫婦でデートしまくっていました。で、毎日を楽しく暮らしていたので、本当に練習している暇がなかった(汗)。で、休み明けに急いで帳尻合わせを試みたんだけれど、ダメでした。

 やっぱり練習って、まとめてやっても効果薄いね。毎日、コツコツとやんないと、ダメなんだな…。

 ええと、まずは1番ですが、第三オクターブは鬼門ですね。特に高音Asがイヤンです。音を出すのは別に難しくもなんともないけれど、指が…。私の指がAsを拒絶するのよ、どうしても、ナチュラルAにしたがるのよ(涙)。これって、練習不足以外の何者でもないでしょ…。

 3番の後半は…この速度に指が付いていけません。指が転びまくります。特に“As”で(笑)。Asは高音でも中音でも低音でもイヤンな運指です。

 …と、まあ、この二つが不合格になった理由は、よく分かるし納得できるし、さあ、次回までにきっちり練習しておこうという気になります。問題は5番の後半部です。

 これ、実は、メトロノームさえなければ、完璧にできます。メトロノームが入ると「あれれ??」になります。メトロノームが入ると…と言っても、別にメトロノームの速さに付いていけないとか、メトロノームの均等なリズムから外れるとか、そういうのではありません。メトロノームを聞いちゃうと「裏拍で演奏しちゃう」だけなんです。

 実は「ピッピッピッ…」とメトロノームの音を聞くと、カラダが勝手にこれを「ンピッ、ンピッ、ンピッ…」と聞いてしまって、裏拍でフルートを吹いてしまう…とまあ、それだけの理由です。だから、メトロノームを消したり、メトロノームは鳴っているけれど、耳を塞いで演奏すると、完璧にできるんだけれど、メトロノームを聞いちゃうと、どうしても「ンピッ、ンピッ、ンピッ…」に感じてしまうわけです。

 先生がおっしゃるには「この速さで裏でフルート吹くのって、表拍で吹くよりずっと難しいですよ。すごいすごい」なんだそうですが、無意識で裏拍になっているだから、ダメじゃん。

 ヴァイオリンで裏拍の練習ばかりしているし、歌劇団の「木綿~」が裏拍の曲だし、なんか、ここんとこ、裏づいて、裏街道まっしぐらな私だけれど、表拍の曲は表で、裏拍の曲は裏でやんないといけないのに、14課の5番Bはなぜか裏拍になってまう。困ったもんでつ。

 先生は「裏だけど、ちゃんとできているし、むしろ裏の方が難しいので、合格にします」とおっしゃってくれましたが、私が合格を辞退をしました。だって、アルテを裏拍で演奏しちゃダメでしょ。これは表拍のエチュードですから。

 なので、次回までに5番は表拍で吹けるように、練習してきます。

 5番Bの裏拍問題でたっぷり時間を使ってしまったので、今回のレッスンはこんなものでした。

 帰宅して、レッスン報告を妻にした所「裏でしかリズムが取れないって事は、つまり、リズムが取れてないって事で…ダメじゃん」だそうです。

 ま、そういう事だね。身内ってキビシイね。

2010年8月29日 (日)

歯医者さんに行ってきました[2010年8月第5週・通算30週]

体重:95.6kg[-0.1kg:-12.9kg]
体脂肪率:28.5%[-0.1%:-3.9%]
BMI:30.2[+-0.0:-4.3]
体脂肪質量:27.2kg[-0.2kg:-8.5kg]
腹囲:93.8cm[-1.5cm:-11.5cm]
     [先週との差:2010年当初との差]

 おたびダイエットは12週目のはずですが…実は、夏休みと言うか、お盆休みの間、ダイエットを中断してました(てへへ)。そしたら、いきなりリバウンドしちゃって、あわてて帳尻合わせをした結果がこれですが…ううむ、来週あたり、帳尻合わせのリバウンドが来そうで怖いわ…。

 さて、先日、歯医者さんに行ってきました。その理由ですが…歯が欠けたんですよ、いきなり、なんの前触れもなく…。

 そこで、歯が欠けた翌日、予約なしで、かかりつけの歯医者さんにに行ったんです。病院の受付で「痛みはありますか?」と尋ねられたので「別に歯は痛くないです」と答えたら「それでは、予約を入れますので、来週また来て下さい」と言われちゃいました。「え?」と思ったけれど、後の祭り。病院中が忙しそうにしているので、なんかもう一度お願いするのも悪いような気がして、素直に予約を入れて、すごすごと病院から出て行きました。

 私のかかりつけの歯医者さんは、人気があるらしく、すごく繁盛しています。確かに予約を取るにも、一苦労で、いつも予約で大変な思いをするほどの繁盛ぶりです。名医という評判は高いし、私もここの病院でイヤな思いをした事がないから、実際に腕は確かなんだと思います。しかし、先生の愛想は悪い(なんか、いつもお疲れっぽいんです)し、周囲のスタッフの方々もテキパキしすぎで余裕がない(どうしても患者的には色々と遠慮しがちになります)んです。繁盛している病院って、どこもこんなモンなのかもしれないけど…。

 でもね、予約を入れるのが大変な上に、一回の治療時間が短いから、結構、長期にわたって通院しないといけないのが、億劫です。痛くしないの嬉しいけれど、すぐに麻酔を使うので、歯医者に行ったその晩は、麻酔がさめるまで、食事も満足にできなきゃ、歌えないので、ちょっと困ります。

 なので、歯医者に行くのって、私的には、かなりの大仕事で、決意をきちんと固めないといけないんです。

 で、その決意を固めて、やっとこさ、歯医者に行ったんです。だって、歯が欠けたんだもん。そしたら「来週、来てね」でしょ。なんかガッカリしちゃうよね。

 欠けたのは、下の前歯。センター右側の前歯の上辺部分。ここがポキっと欠けたのよ。別にぶつけたわけでも何でもなくて、ヴァイオリン弾いてたら、口の中に電撃が走って、気がついたら前歯が欠けたてわけ。で、欠け残った部位が尖っているらしく、チクチクチクチクチクチク~って舌先にあたるわけよ。で、口の中がなんとなく血なまぐさい。なので、別に歯は痛くはないけれど、舌先が傷ついているみたいだし、口の中は違和感バリバリでした。歯医者に行くのが億劫なので、本音では「このままやり過ごすことはできないか…」と悩み、翌日はしばらくの間「我慢我慢」…と思っていたけれど、やっぱり、これじゃ困るってんで、仕事を早めに切り上げて、意を決して歯医者に行ったわけです。

 ほら、歌手(笑)にとって、口は楽器の一部だからね。前歯が欠けて、舌が傷ついたなんて、フルートで言えば、机の角にメカをぶつけちゃったようなモノじゃない。やっぱり、早めにメンテナンスしないとダメじゃんと思ったわけですよ。

 それだけの覚悟を決めて行ったのに「来週来い」です。ま、歯は痛くないし、命が危険にさらされているわけじゃないし、お医者さんは大繁盛していて、予約でいっぱいだから、たとえ常連客でも、たとえ初診でも、予約なしでは診察できません、と言うのは分かるけれど…さあ。

 でも、今、診てほしい欲しいんだよ、長時間待たされてもいいから、今日のうちに何とかしてもらいたいんだよ。

 そんな私のささいな希望も聞き届けられず、とりあえず、翌週の予約を入れた私は、すごすごと病院を出たわけだけど、なんか納得できないのです。このまま、尖った前歯と、それに傷つけられて痛い舌先と、血なまぐさい口のまま、一週間過ごせ? ちょっと我慢できません。

 病院を出て、ふと頭をあげると、斜め向かいに別の歯医者さんの看板が見えました。実は、私の地元って、歯医者がやたらとたくさんあって、同じ道路に、ほぼ200m程度の間隔で歯医者が並んでいるのですよ。別名「歯医者銀座(笑)」。いつものセンセに、一週間しないと診てもらえないなら、今、あそこの病院に行っても、勘弁してもらえるよね…。

 そう思ったら、斜め前の歯医者のドアを開けて、中に入っちゃいました。

 病院に入って「こちらは予約制ですか?」と尋ねると「予約制ですけれど、初診は予約不要ですよ」との返事。「すぐに見てもらえますか?」と尋ねると「ちょっと待てば大丈夫ですよ」OKとの事。なら、ここで見てもらおう。

 30分ほど待って。名前を呼ばれました。先生は、私と同年配の女医さんでした。先生も看護婦さんも人当たりが良い感じです。歯のレントゲン画像を見て、私の歯を見て、主訴である「前歯が欠けた」以外の異常がないことを確認してくれました。虫歯があったらイヤだなあと思ってましたが、一安心です。

 欠けた前歯を削って滑らかにして、たまった歯石(すぐに歯石がたまる体質らしい…:涙)を取ってもらいました。で、終わり。テキパキとしつつも、きちんとこちらの話も聞いてくれて、その要望に丁寧に対応してくれました。かかりつけで同じことをしたら、たぶん3回は通わないといけないくらいの治療内容でしたが、一回の治療で終了。時間は約30分。お値段は約3000円。そう言えば、麻酔もしなかったので、治療後もすっきりしていました。

 ああ、うれしいなあ。やっぱり、不快な時にチャッチャッと治療していただけるのは嬉しいです。そういう意味では、こっちの病院の方が、私に合っているかもしれない。別に今の歯医者に通っているのは、単純に「病院通い」がしやすいからだけで、私の場合は、それ以外に特に理由があるわけでもないし、「病院通い」のしやすさなら、こちらの病院でも同じ事だし…。次に何かあった時も、こっちの病院に来てみようかな?

 とりあえず、欠けた歯を直してもらえて、ホクホクの私です。でも、話を聞いてみたところ、この歯が欠けたのも、どうやら老化現象っぽいので、悲しいです。

 ところで、歯医者からの帰り道、色々とつまらない事を考えました。

 こんなにたくさん歯医者があって、どこもそれなりに繁盛しているのは、なぜだろう? やっぱり、世の中には、こんなにもたくさんの、歯が痛い人が大勢いるって事なのか?つまり、歯医者って“商売として美味しい”のかな?

 歯医者さんって「歯・医者」だけど、免許は医師免許は持ってなくて、代わりに歯科医師免許を持っているんだよね。そういう意味では、歯医者さんは“お医者さん”の一種類かもしれないけれど、でも、いわゆる“お医者さん”とは、ちょっと違う存在でしょ。だから、飛行機や船の中で「どなたか、お医者様はいらっしゃいませんか?」と尋ねられても、前には出て行けないんだよね。だって歯医者さんは医師免許を持っていないのだから、けが人の治療はできないのだよ。なんか不思議…。

 あと、歯医者さんって、すぐに「保険の範囲で治療しますか?」って聞くよね。これはつまり「保険外の治療」を求める人がとても多いからだろうけれど、他の病院(例えば内科とか)が受付で「保険の範囲で治療しますか?」なんて、絶対に聞かないよね。これっておもしろいよね。歯科治療では、保険って、全然ダメって事だよね。いや、保険の定める治療範囲が現実的ではないって事なのかな?

 歯科医とは別に、口腔外科という、口の中を扱う医者がいるけれど、これらの棲み分けって、素人には分かりづらいよね(ってか、私はよく分かりません)。ま、口腔外科では虫歯治療はしないってのは分かるけど、それ以外はどう違うんだろ?

 なんか、歯医者には、色々とよく分からない事が大勢あるみたいです。でもまあ、とりあえず、歯が直って良かったです。

2010年8月28日 (土)

今度の新入りさんは、スズネと言います

 カエデが星になってしまって、水槽の金魚が四尾になってしまいました。金魚って、スキマがあると、そのスキマを埋めようとして、すぐに他の子が大きくなってしまうので、星になった子が出たら、すぐにその後釜の子を水槽に投入しないと、みんながみんな、巨大金魚になってしまうので、カエデの喪が明けたところで、次の子を迎えました。

 今度の子は“スズネ”と言います。漢字表記は「鈴音」です。青文(せいぶん)という種類の子で、いわば「真っ黒なオランダ獅子頭」って思っていただければ正解です。まあ、種類的には“真っ黒”個体のはずですが、スズネは黒というよりも鉄色というか鈍色で、背中にちょっとだけ茶色が入ってます。その姿を見た、妻が「鉄? 亜鉛? 錫(すず)? ああ、錫だね、これは」と言って、そこから「錫」→「鈴」→「鈴音」→「スズネ」となりました。ちなみに、金属の「スズ」は、合金として、ハンダとかブリキとか青銅とかの材料になります。

 さて、なぜこの子が我が家にやってきたか…ですが、私が選んだからです。どうやって選んだのかと言うと「金魚屋に行って、最初に目が合った子を家に連れ帰る」と決めて、金魚屋に入り、ものの五秒もしないで目があったので、この子に決めました。いつも、金魚を選ぶ時は、熟考長考する私が、即断即決だったので、金魚屋さんも驚いていました。実は、選んだ私も驚いちゃったんですが(笑)。ちなみに、1780円でした。

 スズネ(すでに我が家では“スズ!”と呼ばれています)は、元気の良い黒い子です。おそらく熟考長考していたら、買ってこなかった子です。と言うのも、我が家の水槽では、今まで「黒い金魚」って長生きしていないんですよ。みんな短命なんです。なんかそういうトラウマのようなものがあるので、考えたら、買えなかった子です。なので、ぜひスズには、元気に長生きして欲しいと思ってます。

 と書いているそばから、実は早々に入院しました(涙)。ウチに来て、すぐに赤班病になっちゃいました(涙)。水槽の常在菌にやられたようです。参りました。やっぱり、黒い子は弱いのかな?

 スズは、鉄色でやせッぽっちの子です。カラダの長さ的には、サクラよりやや短い程度の子なんですが、なにしろやせているし、黒っぽいので、見た目が「小さい~」って感じになってます。だから、すぐに病気になっちゃったのかな? チグサはもっと小さい子だけれど、元気に頑張っているんだけどな。

 カエデ亡きあとのエサねだりは、主にサクラが担当してますが、メイン水槽にいた時は、スズもサクラに負けじと(時々負けてましたが…)一緒になってエサねだりをしています。とにかく、サクラとスズは欠食児童のようです。

 このサクラとスズにチグ(チグサです。最近はチグと呼ばれてます)の若者三匹が、キャピキャピしてかわいいですよ。やっぱり金魚も若いと動作がかわいいですね。その点、二大巨頭(文字通り、頭、デカいです)のブニョとキッカは、なんかデーンと落ち着いちゃってますよ。日本のオバチャンをやっているようです。

2010年8月27日 (金)

帝国劇場に行って、ミュージカル「エリザベート」を見てきました

 私とした事が、いい年のオッサンなのに、今まで一度も帝国劇場に行ってミュージカルを見た事がありませんでした。いや~、なんたる、不覚ぞ! それじゃあ、オッサン失格だろ~と言うので、早速、帝劇に行って参りましたよ。

 見てきたのは、シルヴェスター・リーヴァイ作曲の「エリザベート」。公式サイトはこちら

 さて、豆知識です。「エリザベート」は、世界初演が1992年のウィーンのアン・デア・ウィーン劇場なので、作られてから、まだ20年もしていない、新しいミュージカルです。初演劇場のアン・デア・ウィーン劇場というのは、いわゆる老舗歌劇場で、モーツァルトの「魔笛」の初演劇場として有名な劇場です(つまりシカネーダが作った歌劇場って事?)。初演の演出は、オペラ演出家としても有名なハリー・クプファーが行ったそうです。この「エリザベート」って、ミュージカルのジャンルで言うと“ウィーン・ミュージカル”というそうです。知らなかったなあ…。

 日本初演は1996年(なんと)宝塚歌劇団雪組公演だったそうです。その時に、ミュージカルのメインテーマ「愛のテーマ」が書き加えられ、ストーリーが改変されました。ほら、宝塚って、男役が主役じゃないとマズいでしょ。なので、ミュージカルの主人公も、女王陛下であるエリザベートから、黄泉の帝王(当然、男役)のトートに変更されたそうです。あと、ルドルフ皇太子の死の場面が、情婦との心中から、革命に挫折したため自殺したというストーリーに変えられたそうです。情婦との心中じゃあ、宝塚ファンに受け入れられないだろうしねえ…。

 で、宝塚で大当たりをしたので、このプロダクションを元に、2000年に東宝版が製作され、帝劇で上演。主人公がエリザベートに戻され、エリザベートのアリアがさらに追加されるという、紆余曲折があったそうです。で、これらの一連の作業は、日本人が勝手にやったのではなく、日本スタッフが作曲家に依頼してやってもらったんだそうです。なんでも、作曲家自らが、よろこんで改変作業に応じたというから、ある意味、リーヴァイって作曲家さん、すごい作曲家です。もっとも、ミュージカルという音楽ジャンルは、オペラのような完成された芸術ではなく、上演される土地土地で改変され、上演されるごとにダメな部分は直され、新しいパーツが組み込まれて、ブラッシュアップされていくモノらしいのですが…。

 さらに、リーヴァイの、別のミュージカルである「マリー・アントワネット」は、世界初演が、ウィーンではなく、日本の帝国劇場だというから、驚き。よっぽどリーヴァイという作曲家は日本をビジネスパートナーとして大事にしているみたいです。ちなみに、この「マリー・アントワネット」というミュージカルは、遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」が原作なんだって。どこまで、日本好きなんだい!

 さて、帝劇ミュージカルを初観戦した私ですが、何と言っても興味深かったのは、ミュージカルのオケピ(オーケスラ・ピット)。さっそく、見学しちゃいました。

 ミュージカルのオケピって、ちょっと見では、オペラのオケピと似た雰囲気だけれど、よくよく見ると、だいぶ違います。

 まず、違うのは、弦楽器の数。オペラだとオケピの半分は弦楽器(ヴァイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバス)が占めていますが、ミュージカルだと、弦楽器奏者は、ヴァイオリン6・ビオラ2・チェロ2。これだけ。コントラバスなんていないんだよ。

 その代わりに、オケピでデカい顔しているのが、ドラムスとパーカッション。奏者的には、それぞれ各1なんだけれど、ドラムスとパーカッションだけで、オケピの半分の場所を塞いでおります。それだけ、リズムセクションが充実しているというわけですね。

 管楽器は、木管が、フルート・オーボエ・クラリネットがそれぞれ各1ずつ。金管が、ホルン・トランペット・トロンボーンがそれぞれ各2ずつ。まあ、何となく分かりますよね。

 オペラのオケピだと滅多に見かけない楽器もありました。まずはサックス2でしょ。これはアルトとテナーね。プッチーニあたりだと、この手のサックスもたまにいるけれど、まあ、普通のオペラにはまずいません。それと、エレキギターとベースギターが各1ずつ。これらの楽器も、オペラで見た事ありません。さらにさらに、シンセサイザーも1つありました。こんな楽器、オペラじゃありえません。

 ミュージカルの音作りは、ドラムス、パーカッション、ベースギター、シンセサイザー(ピアノやオルガンの音色で演奏される事が多いようです)を基本にして、ここにその他の楽器が乗っかっていくようです。メロディーを演奏するのは、オペラではヴァイオリン主体ですが、ミュージカルでは、主にエレキギターです。これは、19世紀から20世紀に移る間に、楽器の主役が、ヴァイオリンからギターに変わった事を示しているのでしょうね。とにかく、ミュージカルのオケピはおもしろいです。

 さて、ネタばれしない程度に、ミュージカル本体の感想を書きましょう。

 「エリザベート」というミュージカルそのものは、とてもおもしろいミュージカルです。ウィーンで製作されたという事もあるのでしょうが、実にオペラチックなミュージカルです。セリフは狂言回しの俳優が状況説明のために、各場の頭でペラペラとしゃべる以外は、まずないです。ミュージカルのほとんどが、アリアとレチタティーヴォで構成されています。そういう点では、バーンスタインの「ウエストサイド物語」よりも、ずっとオペラ寄りの作品だと思います。ってか、100年前に作曲されていたら、絶対に名作オペラの仲間入りしていると思う(100年前の史実を元に台本が書かれているから、それは絶対にありえないけれど:笑)。だから、演技もダンスもすごいけれど、とにかく曲が素晴らしいんです。音だけを聞いても、十分に楽しめる(はずの)ミュージカルだと思います。

 問題は、これだけ、音楽が充実しているミュージカルだと…演じる人間をとても選ぶんですよね…。

 私はミュージカルを、オペラと比べて下に見るような気持ちは全くありません。いや、むしろ、オペラもミュージカルも同じような、総合芸術的な香りを持った歌芝居だと思ってます。ですから、この両者の違いは、それらが作曲された年代の違いしかないと思ってます。作曲された年代が違うから、歌唱スタイルが異なり、オケピの楽器の種類も代わり、マイクが使えたり使えなかったりするだけの話だと思ってます。

 客である私はそう思ってますが、演ずる方や製作する方は、そのあたりをどう思ってらっしゃるのでしょうね?

 コーラスや端役の歌手たちは、実に素晴らしかったです。ほんと、すごかった。歌は言うに及ばず、演技もダンスもすごかったです。歌って踊って演技ができる! さすが東宝、さすが帝国劇場って感じで感服しました。

 でもね…、一部の主要キャストの方々は…実に残念でした。なぜ、きちんと歌えない人をキャスティングするのかな? 音程も残念だし、発声もハモリづらい発声で歌うし、セリフも何を言っているのか分かんなかったし…思わず、字幕の掲示板を探しちゃいましたよ(笑)。そういうキャストが数人いるだけで、ミュージカル全体が残念なモノになっちゃいます。聞いている客の立場で言うと「夢が覚める」って感じかな? ざっくり言っちゃうと「しらける」んですね。ミュージカル見てて「しらける」ってのは、なかなか残念ですよ。高いお金だして、チケット買って、劇場まで足を運んでいるのに、明らかにありえない現代音楽っぽい音程の歌声を聞かされたんじゃあ、たまんないですよ。悲しいです。

 こういう人がキャスティングされている理由は…たぶん、集客の問題かな? ネームバリューのある役者さんを使わないと、客が来ない…と主催者は心配しているのかな? ま、確かに、そういう役者さんがキャストに入っていると、その人に付いている固定ファンの皆さんがやってきてくれるでしょ。そういう安全策を取りたい気持ちは分かります。もしも、音楽の完成度を優先して実力主義でキャスティングして、よい作品が出来上がったとしても、それで、客が来なかったら…劇場経営者としては不安だよね。冒険できないよね。だから、集客力重視のキャスティングになっても仕方ないと理解するものの…客の立場的では、とても残念です。だって、私は、役者の名前なんて見ないでチケット買っているンだもん。純粋に、そのミュージカルが見たかったからチケット買ったのに…ううむ、残念だよ

 ま、ミュージカルが商売である以上、仕方ないんだろうなあ…。

 おそらく、ミュージカル通の人は、キャスティングを見て、どの日に劇場に足を運べばよいのか、分かるんだろうねえ。だから、チケットが売れている日と売れていない日があるわけだ。で、私のような客だと、そういう事も分からないし、ある意味、固定客の売れ残りのチケットを買うわけだから、ハズレの日に行っちゃってガッカリする、そういう仕組みになっているのかもしれない。

 とまあ、一部主要キャストの方々の歌唱力に、不満がありましたが、その他は、すごぶる良かったです。曲もダンスも演技演出も良いし、なんと言っても、大道具・小道具・衣装が素晴らしかったです。歌さえしっかりしていたら、夢の世界で遊べたと思いますよ。

 こういうのを見ちゃうと、思わず比べちゃうのが、オペラ。日本のオペラ興行は…この1/100どころか、1/1000の集客力もないですよ。客が集められないから、上演期間も回数も少ないし、当然、舞台にカネもかけられないので、大道具も小道具もあってもないようなものだし、衣装? なんですか、それ? って感じになります。

 やっぱり、集客力は大事だね。客が来なければ、何も始められないもの。

 それにしても、日本語で上演してくれるってのは、ありがたいですね。一部キャストは何を歌っていたのか分からなかったけれど、大半のキャストはクリアな日本語で演じてくれたので、親しみやすくって良かったですよ。

 その点、オペラは原語上演にこだわります。あの習慣って…なぜなんでしょ? 客の立場で言えば、原語じゃ何を言っているか分からないから楽しくないし、字幕を見るのもうっとおしいです。作曲家は言葉の響きまで考えて作曲しているから…と言えば、そのとおりなんだろうね。でも、オペラは歌であると同時に芝居でもあるわけだから、分かりやすさというのも同時に必要だと思います。つまり、芸術性と大衆性の両立を目指すべきだと個人的には思います。

 オペラを日本語で上演したらおかしいですか? ならば、おかしくないように、きちんとした力のある脚本家にちゃんとした日本語台本を製作潤色してもらえば(直訳じゃおもしろくないでしょ)いいのにって思うけれど、やっぱりオペラがクラシック音楽である以上、そうはいかないんだろうね。

 その点、ミュージカルは、ポピュラー音楽だし、きちんと大衆性というのを獲得していると思います。権威はないけれど、とても楽しいです。私はオペラもミュージカルも、どっちも好きだな。

 それにしても「エリザベート」はすごく楽しめました。リーヴァイという作曲家に脱帽です。彼の「モーツァルト」という作品が、今年の秋の帝国劇場で上演されるんですよねえ。それも見に行きたいなあ…。でも秋は忙しいよぉ。メトのライブビューイングでワーグナー見たいし、工藤氏のフルートリサイタルにも行きたいし、劇団四季の「キャッツ」や「サウンド・オブ・ミュージック」にも行きたいし、息子君の団の定期コンサートはあるし、その他にも細々としたコンサートに行く予定もあるし…。そうそう、私自身も本番を一つ抱えていたんだっけ? ああ、秋は忙しい。さすがは「芸術の秋」と言うだけあるわ。今年は「第九」をパスしたけれど、正解だよ。ああ、コンサート貧乏になりそう(涙)。

 おまけ。「エリザベート」の主要登場人物であるトートという役は“Der Tod”なので、本来は“死神”ですね。でも、そうは呼ばず、なぜか「トート」という名前の“黄泉の帝王”という位置付けで、死神なのか、リアルな人物なのか、はっきりしないまま、ストーリーが進んでいたので、分かりづらかったです。死に神なら、死に神らしく振る舞わんかい!

2010年8月26日 (木)

十月の本番に向けての練習が始まりました

 歌劇団の練習に行ってきました。今回の練習は、ピアニストさんと会計さんがお休みでした。夏ですからね~、猛暑ですからねえ~、色々とカラダが参っちゃうのでしょう。お大事に。かく言う私も、夏風邪に負けずに練習に参加しました(なので、ちょっぴり元気がありませんでした)。

 今回の練習場所は…もしかすると、始めて、グランドピアノが使える練習会場だったかもしれない(笑)。こういう場所はなかなか取れないんですよねぁ…。ピアノがグランドだったので、先生が喜んでいました。やっぱり、ピアノはグランドの方がいいみたいです。

 さて、今回の練習から本番モードに突入。なので、練習の前半メニューは、色々と圧縮してチャッチャッと行いました。

 我が団恒例の筋トレは、スクワットと腹筋が20回を1セットで終了。いつもの半分です。背筋だけは、20回を1セットでいつもどおりでした(汗)。

 演技をしながらの発声は、予告どおり、各人2回ずつ行いました。今回の私は「ホームレス(つまり乞食)」と「行商人」にチャレンジしました。「ホームレス」をやったつもりですが、どうにも単なる「怪しい人」になっているというチェックが入り、もっとブルーシートとか段ボールとかを感じさせるような、ドロッとした感じで怠惰な感じの演技をよろしく! というチェックが入りました。

 団員の方々は、女王様、王女様、妖精、魔法使い、フラダンサー、ガードマン、娼婦とその客、ツアコンとその客など、色々とやってました。今回からは、単に役になって発声をするだけでなく『お互いに役になりきって絡みなさい』という指示も出ていたので、私(ホームレス)は魔法使いにつかまって、ブタにされて、王女様に乗られて、妖精さんにからかわれました(涙)。

 ちなみに、この練習は、次回からは『場面設定』が加わることになりました。次回の場面設定は「中世ヨーロッパの公園」という設定ですので、それに合わせた役柄をおのおの考えてくるようにとの事でした。私は司祭様でもやるかな…。

 コンコーネは、発声練習代わりにやりました。今回は6番メインでした。コンコーネを、ソロではなくアンサンブルを歌う時の注意として「和音を感じながら歌う事が大切」という指導が入りました。これは特に内声パートの人間は心に留めておかないといけないのですが、和音の第三音を歌う人は、ここの音程次第で、同じ曲が長調にも短調にもなってしまうので、高く取らなければいけないところは、少し高めに、低く取らないといけないところは、少し低めに取るつもりで歌ってちょうどよいのです。難しいですね。

 私は後半の練習もあるので、休憩がてら練習をちょっと中座(スポーツ飲料を買いに行ってました)しているうちに、7番を軽く合わせたそうです。次回の練習では、7番と8番をやるそうです。

 で、休憩を挟みました。休憩時間中に、急遽、臨時でお願いしたピアニストさんがいらっしゃったので、後半の練習を開始しました。

 後半は「木綿のハンカチーフ」一色の練習になりました。まずは一回、全体を通して歌い、次は、言葉とリズムと音程のチェックをしていたら、時間一杯となりました。なかなか大変です。次回の練習では、アーティキュレーションの指導になるので、このあたりは今回できちんと決めておかないといけないのです。

 私はソリストなので、かなりの権限(と責任)が与えられています。まず、曲のテンポは私が決めます…と言うか、私の歌いたいテンポで行きます。この曲は、テンポの揺れが激しいのですが、それぞれの箇所は、基本的には私が歌いたいテンポで行き、音楽的な効果を考えて、それに先生が手を入れるという方向で決めていきました。今更ですが、ソリストと言うのは、責任重大なんだなあ~。

 でも、今回は初合わせなので、時々、私のテンポとコーラス(つまり指揮者)のテンポがズレてしまう事もあり、ピアニストさんは苦労したみたいです。申し訳ない。

 私が心しておかないといけない事は多々ありますが、そのいくつかを書いておきます。

 まずは「口は縦開き」。口を横に開くと声が汚くなるので、常に縦開きを意識すること。特に長く伸ばすところは、確実に縦開きにして深い声で歌うこと。その上で、感情をしっかり入れて歌うこと。歌詞を良く読み、歌詞の内容を考えて歌うこと。ただ、歌えばいいと言うものではないのです。

 「が」は“ga”ではなく“nga”のつもりで「に」は“ni”ではなく“nni”のつもりで「を」は“o”ではなく“wwo”のつもりで歌う事。「ん」は“n”でも“nn”でもなく『口を開いたままのハミング』で歌う事。これは結構難しいです。

 いわゆる“三番”は歌の入りの直前で転調するのだけれど、どうも私はここの入りの音程を間違えて覚えてしまった(三度高く入ってしまうのです。だって、正しい音程だと低くて歌いづらいのよ:汗)ので、ここの箇所の音程をきちんと取り直してくる事。

 先生に、ソロの歌唱の方向性を、今の方向性(かなりポピュラー寄り)で行くか、もっとクラシック寄りの方向で行くか、さてどうしましょうか、と尋ねられました。当然、クラシック寄りの方向で行くとなると、今後の個人レッスンの大半が、この曲の練習になってしまいます。せっかくトスティの「Sogno(夢)」を頑張って練習しているし、次はヴェルディ歌曲に挑戦する予定なので、それはちょっと(正直)勘弁だなと私は思いました。そこで、今の方向のまま、聞き苦しいところだけを修正していく事で合意。つまり、道具としてはクラシック声楽の道具を使って、ポピュラーソングを歌うという事で決着しました。つまり、クラシカル・クロスオーバーって奴のノリですね。

 やはり個人レッスンは、来年の発表会に向けて、着々とオペラアリアへの道を歩みたい私です。それに、歌謡曲よりもイタリア歌曲の方が好きだし(笑)。

 さて、この曲では、女声はコーラスを担当します。コーラス隊は苦労してましたね。たぶん、ソロよりもコーラスの方が、ずっと難しいと思います。特に、ウチの歌劇団は、今まで合唱経験のない方もいますので、コーラス経験者だと簡単な事でも、ウチの歌劇団では、ちょっと難しい事というのがいくつかありました。

 その一つが「指揮者を見る事」です。ソリストって、基本的にワガママだから、指揮者もピアニストも勝手に自分に付いてくるものと思って、マイペースで歌っているわけです(だから、プロ歌手の歌唱であっても「第九」のソリ[ソリストたちがハモる部分]は時折???な演奏にぶつかるわけね)が、合唱というのは、そうはいかない。指揮者を見て、指揮者の指示に従って歌うのですが、これが普段はソロばかりやっている人間には、実に難しい。まずはここから始めます。

 …そういえば、私は「少しは合唱の人の事も考えて歌いなさい」と注意されたな(汗)。好き勝手にやっていいけれど、少しは手加減してやれ、って意味でしょうね。

 話を戻しますと、…ま、指揮者を見なくても、ちゃんと歌えればOKなんですが、メンバーの中には、今までクラシックしか歌ったことのない人もいるわけで、そういう人にとっては「木綿の~」のようなポピュラーソングって、えらく難しいんですよ。特に、ポピュラーソング独得のノリ。シンコペーションとか裏拍って奴ですね。これにエラく苦労してました。

 ソリストはワガママに歌っていいので、リズムを喰ってみたり丸めてみたりテンポを揺らしてみたりは自由(と言っても、当然、限界はある:苦笑)なんですが、コーラスはリズムは譜面どおり、テンポは指揮者の指示どおりに歌わないといけないので、そういうところで苦労しているようです。

 我が団にしては珍しく、曲練習さなかの休憩とか、練習終了後も、ピアノの前に集まって、自主練習をしていたくらいですからね。皆さん、気合いが入ってます。

 とにかく、今回の本番では、先生が挙げていた三つの目標を達成することができるように、頑張っていきましょう。その三つの目標とは…「(合唱だけど)声楽アンサンブルとして歌う事」「口をどこの団体よりも大きくあけて歌う事」「しっかり指揮を見て歌う事」です。

 で、練習が終わったら、親睦会という名の、お楽しみ会と言うか、宴会と言うか、ま、その手のモノをやりました。たまには、遊ばないとね。

 親睦会では愚にもならない話ばかりしましたが、楽しかったですよ。でも、何を話したのか、もうほとんど忘れちゃいました(笑)。覚えているのは…「すとんさんとこは、夫婦が同じ趣味だからうらやましい」 そうかな? 実は元々は同じ趣味ではなく、私の趣味に妻を引き釣り込んだだけなんだけどね。

 それと「すとんさんはノドが強い」、もっとも先生に言わせれば「このままだと、60歳過ぎたら、絶対にノドを壊す。しかも、その年で壊れたら、もう歌えない」と、とっても嬉しい宣告までいただきました。なので、60歳になる前に、ノドを壊さない歌い方をマスターしないといけないとも言われました。…普通の人は、どこかでノドを(程度の差こそあれ)壊して、それ以降気をつけるようになるものだけれど、私のノドは至って丈夫で全然壊れない代わりに、一度壊したら、ガックリ来るだろうとの事。ま、そうかもね。

 ダイエットについても話が出ましたね。私の場合は、90Kgまでやせるといいそうです。それよりやせてしまうと、今度は筋肉が減って声に支障が出そうだから、90Kgキープが理想だそうですので、そこを目指して、ダイエット、頑張ります。

 そうそう「すとんさんは、性格がテノールだから、自分を基準にモノを考えないように」とも言われました。へへへ、意味分かんないよ。

 さあ、とりあえず、今は10月末の本番に向かって、レッツ・ゴーだぜ。本番が終わったら、打ち上げをしないと! 今回お休みだった二人のメンバーも次回の練習までには元気になってもらわないと。とにかく、ウチは小規模団体なので、一人一人の役割が大きくって…。会計さんもピアニストさんも、練習&本番にいないと、すご~く困るわけだし。どうでもいいメンバーなんて、一人もいない、我が歌劇団でした。

2010年8月25日 (水)

ヴァイオリンの試奏に行ってきました その9 弦楽器屋さんにも色々あるんだねえ…

 人間、慣れというのは怖いもので、先日、先生の名前を使って弦楽器屋さんに行ったら、もうそれだけで怖いもの知らずになってしまって(笑)、今度は縁もゆかりもない弦楽器屋さんにノーアポで行っちゃいました。

 ここも、小規模なお店なので、名前を控えることにしますので、ご了承ください。

 さて、どれくらい小規模なのかと言うと、いわゆるマンションでひっそりと営業しているタイプのお店です。特に案内もなければ、派手な表札も出ていないので、事前に調べておかなければ、営業しているのかどうかも分かりません。とにかく、知らないと入れない…そういう意味では、一見さんお断りっぽい雰囲気のお店でした。

 そんな店に私は何のツテもなく、通りすがりの一見さん状態で、突撃しました(笑)。

 まず、店に入ると、中はとても薄暗く、女性店員さん(かなりの美人)に奥まで案内されて、ソファセットに案内されて、アイスティを出してもらいました。雰囲気は“楽器屋さん”というよりも“秘密クラブ(はぁと)”って感じです。やがて店長さんがやってきて(私はオジサンなので、どこの店に行っても、一番エライ人が接待してくれるのです)、色々と話をしながら商談(買い物という雰囲気ではありません)をするわけです。

 店内にはたくさんのヴァイオリンがありましたが、どのヴァイオリンにも値札や作者名など一切ありません。どれでもお好きな楽器を試奏して、気に入ったものがあれば、それを、さきほどのテーブルまで運んできて、それからお店の人と値段の交渉に入る…というスタイルです。ははは…まるでロシアンルーレットのような買い物です。ちなみに楽器は、比較的高価な楽器は、簡単に手にとれるように店内に置いてありますが、安価な楽器は奥の部屋にしまってあるので、手近な楽器をチョイスすると、たいてい何百万から何千万の買い物になってしまいます。怖いですね…。

 おかげで、すっごく高価な楽器を何梃も試奏できました…が、店長さんと話をして、私の音楽的な傾向と演奏ジャンル(はっきり言っちゃえば、かぎりなくフィドルっぽいものを求めているわけです)を伝えたところ、ジャズヴァイオリンにも造詣が深い方だったようで、それようの楽器を8梃ほど用意してくれました。内訳は、新作が4本、モダン(中古?)が4本でした。どれも50万円以下の楽器です。値段は(比較的)安いですが、なかなか良い楽器が揃っていました。

 ここは海外オークションで仕入れた楽器も扱ってますが、量産品とか、自社ブランドのヴァイオリンとかも扱っているので、安価な楽器と言っても、小奇麗だし、新品の健康なヴァイオリンが購入できますのが特徴のようです。

 ドイツの楽器は音色が柔らかいですね。そこへ行くと、東ヨーロッパのものはイタリア楽器を意識しているのか、高音がよく出てます。これに柔らかめの弦を張ったら、いい感じになるでしょうね。そうそう、試奏の弓は、500万円のオールドフレンチ弓(ゴールドフルートよりもお高いの~)と、ジャズを弾くならカーボン弓でも確かめないといけませんねと、20万円のカーボン弓(カヅノよりもお高いのよ~)の両方を貸してくれました。

 店長さんのお話では、やはりジャズをやるなら、ヘルナンブーコ弓よりも、アタックの強いカーボン弓の方がいいですと言われました。楽器も、マイク使用を前提にチョイスした方がいいですって言われました。生で聞いて良い音でも、マイクを通すと、ただウルサイだけって楽器は、ジャズには向かないですって言われました。

 色々と弾いてみて、私が気に入ったのは、某東ヨーロッパの工房の楽器でしたが、実はこれ、同じモデルを某大規模路面店でも扱ってましたが、そこと比べて、楽器のお値段は約半額でした。「うへっ」て感じですね。なぜ?と尋ねたところ、入手経路が違うし、お店の規模が違う(つまり必要経費が全然違うというわけです)ので、同じ品でも値段が変わってくるのだそうです。半額とは言え、安いわけじゃないので、もしも、このブランドのこのモデルを買うなら、絶対に大手の楽器店ではなく、こっちの弦楽器屋さんにしようと思いました。いや~、ヴァイオリンの値段って、色々と複雑な経路で決まるみたいです。

 フルートは、ある意味、どの店で買っても大きな違いはありませんが、ヴァイオリンは、店によって品揃えも違えば、同じモノでも値段が極端に違うようです。これは、楽器選びの前に、楽器店選びをしないと、楽器が買えない…という世界のようです。コツコツと弦楽器屋さんを尋ね歩く事が大切なようです。ううむ、ヴァイオリンを買うのって、大変だよ~。

 やっぱり、しばらく、ミヤマで遊んでいるのが、無難かもしれない。

2010年8月24日 (火)

フォルテ三昧な演奏ですわ(笑)[音源付きです]

 今回のフルートのレッスンは、セッションレッスンでございました。

 レッスン前の雑談は…「スタンダード・ジャズ・ハンドブック」という楽譜本をぜひ買いましょうでした。

 実は、先日のセッションの時に、ミュージシャンの皆さん、この楽譜本を持っていて、そこから選曲してセッションしていたのに、私だけ、この楽譜本を持っていなくて困ったからです。この楽譜本は、決して内容的には良いものではないそうですが、便利な本なので、ぜひ一冊持っていましょうという事です。

 なにしろ私が持っている楽譜本は「プロフェッショナルユース ポピュラー・ソングのすべて」という楽譜本で、これはフルートを習い始めたばかりの頃「クラシックをメインに、ちょっとはポピュラーもやりたいです」と私が希望したので、ポピュラーの楽譜本を一冊用意してレッスンでやりましょう、と決めたためです。最初からジャズもやるつもりだったら、こっちの「ジャズ・ハンドブック」がテキストになっていたはずです。

 ま、それはともかく…(いわゆる)ポピュラーとジャズの違いって、やっぱりありまして、それは「ポピュラーはメロディーをきれいに吹く」のが練習の目的だけれど「ジャズはノリ良く自分を表現する」というのが目的で、そのあたりが違うので、当然、音楽的なアプローチも違うわけです。

 …今は、ジャズの基礎としてのポピュラーソングの練習をしていますが、いずれは、ジャズフルートも勉強したいですね。…でも、その前にボサノヴァかな?

 さて、最初の曲は「ユー・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」です。まずは、いつものようにピアノとフルートで合わせてみました。それは決して悪いものではないのですが、とてもジャズという仕上がりになりませんでした。「まだジャズをきちんと教えていないのだから、できなくても仕方ないです」と先生がおっしゃっていましたが、「ユー・ビー・ソー~」のようなジャズの名曲でも、私の手にかかると、健全なポピュラーソングになっちゃうんです。

 そこで、ちょっとはジャズっぽい演奏をしましょうと言うことで、先生から、ほんの少しだけ、ジャズっぽいノリの出し方を教わりました。それは「オフビート気味に吹く」事です。具体的に言えば、バッキングのパターンを…

2010  にするだけでも、かなりジャズっぽくなります。もちろん、譜例はFの場合ですし、本当に吹く時は、譜面とはリズムが微妙に違います(でも、これが一番正解に近いと思う)が…。最初がルート音で、次が第3音です。コード分解を元にした、とっても簡単なパターンですが、まずはここから始めましょうというわけです。

 ポイントは「(楽譜に書かれいてる以上に)キレ良く演奏する事」です。ジャズは“キレ”が良くないと、リズムが際立たず、リズムが際立たないと、ノリが出てこないのです。

 もちろん、このパターンは基本パターンなので、いつまでもずっとこのパターンで演奏する必要はなく、時折、オカズを入れてもOKなんです。で、ソロもこのリズムパターンをベースにして、演奏するのが良いでしょうという事です。

 と言うわけで、しばらくは、このパターンを取り出して練習しました。こういうのは、フィーリングではなく、きちんと練習しないと、できるようにならないからです。

 このパターンを使って、フルート同士で合わせたり、ピアノと合わせたりして、ジャズ演奏の入門編みたいな感じでやりました。

 で、二曲目は「小さな愛の願い」です。「ユー・ビー・ソー~」と違って、こっちは“ど・ポップス”です。

 まずは普通に譜面どおりに演奏。次は、尺を伸ばしてソロを入れてみました。しかし、こういうカチッとした造りの曲は、普通にソロを入れても、なんかしっくり来ないので、1番と2番の間に“F/F/Cm/Cm//”を延々と繰り返してソロを入れてみてはどうだろうという事になりました。ちなみに、このコード進行は、この曲の冒頭4小節のコード進行です。つまり、1番が終わったら、延々と、この四小節を繰り返してフルートソロをして、いい加減納得したら、フルートは演奏止める。ピアノがこの四小節で繰り返し演奏をするので、適当なところで乱入して2番に突入するというパターンです。

 FとCmなので、ヘ長調の音階を使ってのアドリブは、しっくり来ません(ヘ長調なら、CmでなくC7となります)。そこで、FをF7に変え、Cmと共通するEbという音を、いわば接着剤代わりに使ってアドリブをやってみました。それなら、しっくり来ます。

 しかし、この曲は似たようなパターンを何度も繰り返す曲なので、やっているうちに、なんかよく分からなくなって迷子になってしまいがちな曲でした(笑)。簡単なようでいて、実はかなり手強い曲でした。

 三曲目は「ドリーム」です。メロディは実に簡単な曲で、この曲なら、今の私でもヴァイオリンでメロディが弾けるかも…というくらい簡単な曲です。しかし、簡単な曲ほど実は難しいわけで、この単純明解な曲を聞かせられるようにするには、とびきりの美音が必要になります。

 この曲は、自宅練習では低音域で吹いていましたが、レッスンでは、何となくのノリで中音域で吹きましたが、やっぱり、フルートの中音域と曲調はなんか合わず、低音域で吹いてみて、しっくり来ました。フルートはなまじ音域が広い楽器なので、どの音域を選択して演奏するかというのは、かなり大切なチョイスなんだなあと思いました。

 今回のレッスンには、実は妻が途中からやってきて見学をしていたのですが、感想を聞いてみたところ「あなたは、歌も、笛も、フォルテの一本槍ね」と来たもんです。基本的に「前へ、前へ」という性格なので、音楽を弱めに優しく演奏するなんて、そういう発想がない人です。言われて初めて「ああ、そう言われてみれば、フォルテ三昧だなあ」と思ったものです。

 さて、今回の音源はレッスンの一番最後にやった「ドリーム」です。アドリブ無しのたったワンコーラスだけの演奏です。あっと言う間に終わりますよ(笑)。こういう飛び道具無しの演奏だと、私の実力が丸分かりなので、ちょっと怖いですね。まあ、何はともあれ、夢うつろな雰囲気で演奏してみた…つもりです。たまには、こういうのも良いでしょう。

 演奏はこちらです。

2010年8月23日 (月)

早く、ヴァイオリンでセッションできるようになりましょう

 ヴァイオリンのレッスンに行ってきましたが、今回はレッスンの前に、ヒイロ先生主催のジャズセッションの会があったので、まずはそちらにいきました。

 セッションの会なので、セッションに参加してきましたよ(当然)。もちろん、難しい曲には参加できませんでしたが、私の技量に合わせてのセッションもやっていただけたので、結構、楽しんで遊んできました。

 フルートで「イパネマの娘」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」「ユー・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」「花はどこへ行った」の四曲をやり、ヴァイオリンで「Cコード・ブルース」を、ピアノで「ジャンバラヤ」をやりました。

 セッションと言うと、たいていフルートで参加している私ですが、今回はヴァイオリンとピアノでもやったんですよ。

 すごいね~、ヴァイオリンだよ、始めて、ようやく1~2カ月なのに、もうセッション(笑)。もちろん、ほとんど何もできずに終わってしまいましたが、まあデビュー戦として、あんなものでしょう。しかし、楽器を持ち替えるだけで、あんなにできなくなるなんて、いやあ、大変、大変。ヴァイオリンは、もっともっと経験値を積まないと、遊べませんね。

 ピアノは…「みんなで順番にピアノをやろう(ピアニストばかりに頼っていてはいけない)」というので、やっちゃいました。「ジャンバラヤ」はCとG7の二つしかコードを使わない曲なので、ピアノを弾くというよりも、ピアノを叩くといった感じでやりました…が、余裕がなかったので、トロンボーンの方にソロに振らなきゃいけなかったのに、それに気がつかず、短めで終了してしまいました。申し訳なかったです。

 で、3時間ばかり、ジャズセッションで遊んだ後、私とヒイロ先生は別の場所に移動してレッスンをしました。

 ちなみに、レッスンに連れて行ったのはスズキ君の方です。実はこの時のミヤマは、ちょうど「弦が曲がって張られていた」時期で「このヴァイオリン、本当に使えるのかなあ?」と悩んでいた時期だったので、自宅でおとなしくしてもらっていました。一度、ミヤマをレッスンに連れていって、先生に弾いてもらいたいと思ってます。

 ま、ミヤマはお留守番でしたが、カヅノ(弓の名前です:笑)は連れて行ったので、まずは、弓を新規購入した事を報告しました。開口一発「事前に言ってくれれば、もう○万円、安く買えたのに~」との事。“先生割引”ってのがあるんだよねえ…。うっかりしてました。

 カヅノで「チャルダッシュ(?)」をひとくさり、サラっと演奏してくださいました。あんな名曲をさらっと弾けるなんて、やっぱり、ヒイロ先生はかっこいいよぉ~。

 社交辞令半分かもしれないけれど「いい弓ですね」とおっしゃってくれました。「この弓なら、200万円くらいのヴァイオリンまでなら、楽器に負けないですね」「この弓よりも、二つ下のグレードの弓でも十分なほどです」「この弓はずっと使えますよ。良い弓だし、カーボン弓は(木の弓と違って)劣化しないので、もう、これで、すとんさんは、弓を買う必要はないですね」「あとは、この弓を使いこなせるように練習あるのみ、ですね」と言う事です。

 どうやら、カヅノは私が思っていた以上に良い弓かもしれません。これで「弓がダメだから…」という言い訳が使えなくなりました。

 ま、良い弓を使っていて、困る事は無いから、いいんです。

 さて、肝心のレッスンですが、今回は、弓を新調した事もあって、ボウイングのチェックから始めました。

 メトロノーム(60の速さ)を入れて、開放弦でG弦から順番に4拍×4回ずつで弾きました。一音一音を丁寧にキレイな音で弾くように言われました。カヅノを使用するようになって以来、色々な事が楽になってますので、ちょっといい気になって、グワングワンと弾いていたら「弓、使いすぎ…」と注意されました。「もう少し、省エネでいきましょう」と言われました。いやあ、だって、カヅノで弾いていると気持ちよくて、ついつい全弓使いたくなるんですよ。

 例によって、もっと弓先を重点的に使いましょうと言われました。毎度の注意ですが、一向に改まらない、ダメな私です。弓先まで使うには、まだ、右の手首と肘の筋肉が硬い…ような気がします。右腕を“ヴァイオリン仕様”にしないと何ともならないみたいですよ。肉体改造だな、ここでも…。

 それと、しっかりお腹に力を入れて、弓を弾きなさいとも言われました。「歌う時、しっかりお腹で声を支えるだろ? あれと同じ。ヴァイオリンは歌う楽器なんだから、しっかりお腹に力を入れて、弓を弾かないとダメ。それができないと、いつまでも、しっかりした音でヴァイオリンが弾けないよ」ですと。ヴァイオリンでも、お腹の支えは、重要なようです。

 って言うか、ヴァイオリンも、かなりインナーマッスルを酷使するみたいですね。

 開放弦の練習が終わったので、“開放-1指-開放-2指-開放-3指”という練習を各弦ごとにやりました。もちろん、それぞれの指位置を事前に確認することなく、いきなり押さえて、それの正誤を自分の耳で瞬時に判断、瞬時に修正というプロセスで行います。もちろん、この練習の目的は「正しい音程の獲得」という奴です。しかし“開放-1指-2指-3指”なら簡単なのに“開放-1指-開放-2指-開放-3指”となると、途端に難しくなりますわな…。

 1~3指の練習が済んだら、次は“開放-4指-(隣の弦の)開放-(隣の弦の)4指-(さらに隣の弦の)…”という練習をやりました。4指って難しいので、この指だけ、取り出して練習です。この練習では4指で出した音と、その次の開放の音が同じでないといけません。いいかげんな指感覚がバレバレで困りました(汗)。練習、しないと…ね。

 「ここまでやれば、音階ができます」というわけで、4弦と3弦を使ってト長調の音階を、3弦と2弦でニ長調の、2弦と1弦でイ長調のスケールをやりました。

 スケールができれば、曲ができる…というわけで、4弦と3弦で「キラキラ星」をやりました。…やりました、と言うよりも、先生が一度弾いてみて「はい、このとおりにやってみて」って感じです。この曲は私でも暗譜できている曲なので、楽譜がなくても(移調ドの感覚で)なんとかなりました。…が、基本的に耳コピの苦手な(というよりも出来ない)私です。ヒイロ先生のレッスンでは、基本的に楽譜は使用しない事になってますが…今度は一体、どうなることやら。とても、不安です。

 4弦と3弦のあとは、同様に、3弦と2弦で、2弦と1弦でも「キラキラ星」をやりました。

 曲の演奏になった途端「弓の返しが速すぎる」と注意を受けました。音符の長さいっぱいまで、きちんと弓は弾き続けないといけないし、リズムをきちんと出すためにも、正しいタイミングで弓を返さないとダメですと注意されました。

 で、リズムが不正確な人間のために、リズム矯正レッスンとして「裏拍で曲を演奏する」の刑に処せられました(嘘です、刑じゃなくて練習です:笑)。メトロノームをコツコツと鳴らしながら、その音を、0.5、1.5、2.5、3.5拍目と感じて演奏するんです。

 これ、私、実は、かなり苦手です。私の場合、どうやるかと言いますと、メトロノームのコツコツに合わせて「…と、…と、…と、…」と言います。そして、リズムをつかんだら「1と、2と、3と、…」というように、数字を入れて、「4と…」の次の「1」で曲に飛び込みます(笑)。

 まるで「せ~の~!」で長なわとびに飛び込む、小学生男子の気分です」

 メトロノームを鳴らしたまま、裏拍で「キラキラ星」をやりましたが、これが実に難しい。4弦と3弦の時は何とかできましたが、これが3弦と2弦になったら、途端にリズムが狂って、すぐに演奏が止まってしまいます。3弦と2弦は苦手なんです。苦手なので、ついつい音符の長さがいいかげんになってしまって、そこであたふたしているうちに、リズムは何となく表になってしまうんですよ。で、演奏が止まるわけだ。

 「演奏はなるべく止めない事。ズレても、演奏をしながら、修正をする事。そのためにも、少しのズレの時に気づいて、即座に直す事」と言われました。

 何度もトライしたんですが、やはりどこかでズレちゃいます。結局、その先に進めませんでした(ので、あとは宿題です)。

 裏拍の次は、短調です。

 まずは「キラキラ星」を短調にして、歌いました。短調にするというのは、ハ長調をハ短調にする感じです。つまり、ミとラとシを半音下げて歌うわけです。きちんと短調で歌えたところで、ヴァイオリンで演奏です。当該の音では、1指と2指をナット側に半音分動かして押さえるわけですね。

 短調の練習が済んだら、次はGb(F#)の練習です。具体的には、開放音をCと見立てた時にの「F-Gb-F-Gb-F…」という動きを4指だけで行う練習です。

 これで12音すべての指使いをマスターした(あれ、C#は?)ので、さっそく確認作業に入ります。先生が任意の音名を言うので、それに即座に反応して、その音を出すという練習です。…はい、即座の反応はムリでした。これもどの音名を言われても、すぐに反応できるようにする宿題ですね。

 なぜ、このような練習が必要なのかと言うと、頭を空っぽにして、指や腕の動きだけで曲が弾けるようになってはダメで、いつでも「今、この音(例えばCならC)を出している」という自覚をもって曲が演奏できないといけないのだそうです。なにしろ、ジャズはクラシックと違って、調性というのがあってないようなものなので、こういうタフな練習が必要なんだそうです。

 で、12音の次は、4度進行を練習しました。…と言うか、次までに4度進行をカラダに入れてこいという宿題ですね。

 4度進行とは、C-F-Bb-Eb-Ab-Db(C#)-Gb(F#)-B-E-A-D-G-(C)、と進行する事です。これはジャズでは色々な場面で使う、必須な進行なんだそうですが、今一つ、ピンときませんでした。ピンとは来ませんでしたが、これがカラダに入っていないとダメらしいと言うことは分かったので、ひとまず、とりあえず、暗記します(笑)。

 で、先生がおっしゃるには「ここまでマスターすれば、とりあえず、ジャムセッションに参加しても、ジャマにされないでしょう」ですって。もちろん、難しい事はできないけれど、最低限の事はこれでできるようになるはずだから、頑張りましょうとの事です。

 確かに、ジャムセッションの時に、手も足も出ない曲ってのがあったけれど、このレッスンの内容がきちんと身に付けば、どんな難しい曲でも、楽譜が読めて、楽譜を目で負えるならば、なんとかなりそうですね。

 ヒイロ先生のレッスンは、いつも難しくて中身が濃いのですが、実践的なのが、うれしいです。

2010年8月22日 (日)

ヴァイオリンを作ってみよう! 番外編2 弓を買って、弦高を下げて、弦をまっすぐに張りました

 日曜日ですが、お盆関係の記事が書きたまり、それらをたてつづけにアップしている最中なので、ダイエット記事は今週もお休みをして、どんどん溜まっている記事のアップをします。…というわけで、少しインターバルを入れましたが、ヴァイオリン製作日記の番外編です。

 ひとまず、ミヤマは完成しました。完成したところで、色々と考えてみました。

 (私基準で)良いヴァイオリンが手に入ったので、当然、次は、良い弓が欲しくなりました。先生から借りている弓に不満はないのだけれど、某弦楽器店で弾いた、オールドフレンチの感触が忘れられなくて…。

 ま、あんな高いものは買えませんが、安くて良い品で、あんな感じの弓があったら欲しいなあ…と思いました。なにしろ、今持っているのは、先生から借りている弓が二本(一本はレギュラーで使ってます。もう一本はサブですが、これはまず毛替えをしないといけないみたいです)と、自分のモノが一本。この自分のモノと言うのが、ミヤマ付属の弓(価格不明、中国製のおそらくは1000円程度の弓)です。ま、この弓、全然使えないわけではありません。それどころか、先生に「普通の練習用の弓ですね」と言われるレベルの弓なんですが、巻き線の金属がほどけてしまって、やむなく、ビニールテープで止めている程度の粗悪品なんです。

 ヴァイオリンに限らず、私の人生訓の一つに「マンマシンインターフェイスにはお金をかけろ」と言うのがあります。パソコン関係で言えば、マウスとキーボードは高級品を使います。文房具で言えば、筆記具やハサミやナイフには、結構凝ります。人間が直接手にして使う道具には、少しでも良いものを使うべきだという考え方です。

 元々、そういう考え方の人間だし、ヴァイオリン弾きの皆さんにも「楽器を買う前に弓を買え」と言われていたし、良い弓があれば欲しいなあ…という気持ちもあり、そういうモヤモヤした気持ちを持ったまま、東京に行くチャンスがあって、ヴァイオリン屋さんに入ってしまったので「ええい!」と(半ば衝動買いで)弓を買ってしまいました(笑)。

 何を買ったのかと言うと、アメリカのCoda Bow(コーダボウ)社の“DIAMOND GX(ダイアモンドGX)”を買いました。

 はい、大量生産品です。はい、ヘルナンブーコ弓ではなく、カーボン弓です。そんなものを、私は、大枚はたいて買ちゃいました。15万円の品です(たった15万円かよ~と言わない事。世間常識では15万円は大金でしょ)。15万円あれば、洋銀フルートやニューヴォイスフルートが買えちゃう値段でしょ。それなのに、楽器であるヴァイオリンじゃなくて、楽器の付属品であるヴァイオリン弓を衝動買いしたわけで…。

 なんか、すごいね、私。…え、そうでもない? それともバカ?

 「よりによって、なんでカーボン弓を買ったの?」と尋ねられそうですね。

 一応、色々と弓を出してもらって、その中から、なんとなくオールドフレンチの感触に近くて(もちろん当社比)、一番しっくりする奴にしたんですよ。そしたら、こいつだったと…とまあ、ザックリ言っちゃえば、そうなんですけれど…。

 木の弓という選択肢がなかったわけじゃないけれど、木の弓でしっくりする奴と出会わなかったんです。「良い弓の最低条件、ヘルナンブーコで作られている事」なんて書いてある本やサイトが、山のようにある事は承知しています。でもね、ヘルナンブーコ製の弓って、弾きづらくねえ? もちろん、リアルに300万円以上のオールドフレンチ弓だと、案外しっくりするのも何本かはあるんでしょうが、そういう高級品は、現実的な選択肢じゃないし、自分の買える範囲で、いい感じのヘルナンブーコ弓ってのが無くてね。で、材質にこだわらなければ、これが一番と言うか、材質にこだわっても、やっぱりこれが一番と言うか…。まあ、そんな感じだったんですよ。

 これでも、一応、弓を買う時は、お店のハシゴをしたんですよ(笑)。で、ハシゴの結果が、これです。

 ま、上手な人が選ぶと、また結果は違うのかもしれませんが、今の私では、この弓が一番よかったんです。確かにカーボン弓だけど、この弓、なかなか弾きやすいと思うんですよ。弓がヴァイオリンにペタって引っついて、無駄に跳ねないのがいいです。もちろん、跳ねさせると、ピョンピョン跳ねますが(笑)。あと、音のふるえやガリガリってのも、だいぶ減りました(私的には「ほぼ無し」って状態です)。何より、無駄に弓が暴れる事がないし、私の言う事も(割とよく)聞いてくれるんですよ。それに弓を持っても、全然持った感じがしないんです。たぶん、バランスがいいんだと思います。弓で弾いているというよりも、指をウンと伸ばして弾いているような感じがします。道具を使っているという感覚が比較的薄いんですよ。だから、この弓を持つと、自分がすごく上手くなったような気がするんですよ、マジで。

 ま、妄想半分、自己満足半分、かもしれませんが、それで私が幸せなら、それはそれで良いではないですか。

 後から思えば、工業製品で品質が安定してるカーボン弓を買って正解だったと思います。木の弓は、当たりハズれが多いし、実際、私が弾いた弓は(おそらく店に私の)足元を見られて、ハズればかりを出されたのかもしれません。それなのに、弓の材料にこだわってカスをつかんでも…それじゃあ、悲しいでしょ。

 ま、素晴らしいヘルナンブーコ弓は、私がうんと上達して、もっともっと弓の善し悪しがきちんと分かるようになったら、その時に購入するという事で(笑)。なにしろ、ヘルナンブーコ弓の、安くて良い弓って、一見の客には、なかなか見せてもらえないみたいだし…(この世界が、そういう世界だと言う事も、少しずつ分かるようになりました)。

 それにしても、普通、ヴァイオリンの弓と言うのは、楽器の1/3~1/5の値段のものを買うと良いそうですが、私の場合、弓の値段は、楽器(ミヤマ)の約20倍です(爆)。すっげ~、贅沢をしちゃったわけです。贅沢と言うか、楽器と弓のバランスが悪い? まあ、いいか。

 でも、まあ、これで、50万円程度までのヴァイオリンに対応できる弓を買ったと言う事ですね(そんな50万円もする高価なヴァイオリンなんて、絶対買わないけれど…)。

 あ、名前がないと不便なので(笑)、カヅノと名付けました。漢字表記だと「鹿角」です。ミヤマの相棒なので、カヅノです。クワガタのオオアゴは、諸外国では「鹿の角」に例えられるそうなので、ならば、そのまま「鹿の角」でカヅノにしました。ちなみに、ミヤマとカヅノの、ボディの茶色と黒の組み合わせバランスはほとんど同じです。そういう意味でも、この二つはまさに良きペアでしょう。

 クラシックの人は、オールドイタリアンの楽器と、オールドフレンチの弓を使うのが標準(?)みたいですね。でも、私はちょっとマネできません。手作りキットのヴァイオリンに、カーボン弓の組み合わせって、すごくリーズナブルでいいでしょ。いかにも私らしいでしょ。これなら、フルートの神様にも、きっと叱られません(笑)。

 …それでも、一応、20万円近く出費しているんですよ(笑)。
 
 
 さて、カヅノを買って、上手くなった気がするのは良いのですが、相変わらず、ミヤマを弾くと左手は痛いです。その理由は、やっぱりミヤマの弦高が高すぎるからだと思います。実際、駒のオーベルト君は、デフォルトチューンのままでは、背が高めなんですよね。これからもずっと痛いのが続くと思ったら、いやな気持ちになってきたので、やっぱりミヤマの弦高を低くすることにしました。

 まずは、ナットの溝を削り直す事にしました。最初にナットの溝を削った時は、精密ヤスリを使用したのですが、これだと溝が結構大きめに削れてしまい、あまりちゃんとした溝にならないのです。そこで、今回は新兵器を導入する事にしました。その名は“両刃ヤスリ”です。一本千円しますが、背に腹は変えられません。さっそく購入して、ナットの溝を削ってみました。

 実に簡単にキレイに削れるものですね(笑)。

 ナットの溝がキレイに削れたので、次は駒も削る事にしました。

 ヘマをするのが怖いので、新しい駒を買ってきて削りました。今度の駒は、同じオーベルト君ですが、横浜で購入したので、数枚の中からチョイスする事ができました。ちゃんとヘッド側は縦の木目で、テールピース側は点々の木目が入っている上物をチョイスしてきました(笑)。さあ、これで、削りに失敗しても、今の駒が使えるので、大胆に削っていきましょう。

 駒を削る手順と方針は、以前考えた線をベースにして、こんな感じでいきました。

 1)まずは背の高さを現行の駒よりも6mm程度低くする。現行の駒は付属していた駒よりも3mmほど高かったけれど、その最初に付属していた駒そのものも、かなり背が高かったので、そういう事も考え合わせて、いっその事、6mm削ってみる事にしました。→もちろん、音量は下がるだろうけれど、指の痛みを軽減するために、それは諦める事にしました。

 2)駒の背を低くするために、駒の上辺部分をザックリ削ってしまうので、せっかくメーカー側で駒の上辺を細く加工してあるのが台無しになってしまいます。駒の背を低くしたら、改めて上辺部分を丁寧に仕上げて、弦が乗る部分の最終的な厚さを1mm程度にするため、上辺部分だけを、斜めに丁寧に削る事にします。

 3)オーベルトの駒って、全体的に分厚いので、少しだけ削って(1mm程度)少し薄く仕上げます。本当は優しい音が好きなので、駒の厚みは削らなくてもいいのだけれど、音量が多少とも下がる分、音を少し硬くした方が良いかなという判断をしました。駒が薄い方が音が硬くなるそうです。しかし削りすぎると、せっかくの「偽フレンチ」な音色の味が減るので、そこは要注意要注意ですよ。

 4)両刃ヤスリで弦の溝を彫る。

 5)E線の食い込みを防ぐために、その部分に(革の代わりに)メンディングテープを貼る。

 6)ヴァイオリンにジャスフィットさせるために、ヴァイオリンの形に合わせて、脚を削る。

 7)駒の足に石鹸をたっぷりとなすり付ける。理由はよく分からないけれど、良い駒にするためのオマジナイらしいです。

 4)~6)は、ごく普通の駒削りの手順ですね。実は、この駒削り、すごく時間がかかるかと思ってましたが、実はあっさりと終了しました。所要時間は、たぶん、一時間もかかってません(笑)。駒の調整は…案外、簡単です。

 出来上がった駒は、ちょっとばかり、小さくなってしまいました。

Photo  新しい駒に交換したところ、ミヤマの音量は小さくなったかもしれませんけれど、弾いていて分かるほどの音量減少はしていないようです。私的には、音量については変化なしって感じてます。音質の方は、明らかに、ちょっとばかり、まろやかさが失われました。いや、別に硬い音になったわけではなく、やっぱり丸くて優しい音なんですが、背の高い駒を使っていた時と比べると、少し普通っぽい音に近づいたような気がします。

 つまり、それだけ、駒で音って、変わるって事ですね。

 で、駒を新調して、一週間ほどはウキウキしてました。で、そして、ふと気づきました。「もしかして、弦、曲がってねえ?」

 そうなんですよ、弦がどうも、真っ直ぐ張られていないのです。具体的に言うと、弦全体が低音側に寄っているんです。なんかバランスが悪い。

 これは悩みましたね…。どうすればいいんだろ? やっぱり、ミヤマはダメな子?

 色々考えました。「テールピースが曲がっている」「テールガットが不揃い」「指板が曲がっている」「そもそもヴァイオリンが曲がっている」「アジャスターを二つも使っているので、弦のバランスがおかしい」

 ふと、ひらめいたのが「駒の取り付け位置が微妙にズレている?」です。さっそく、弦を緩めて、駒を全体に高音側に移動してみました。

 バッチリです。正解でした。これで、弦の張りもまっすぐになりました

 弓を新調して、ナットを削り直して、駒を交換して、弦もきちんとまっすぐに張って…。さらにミヤマはグッドなヴァイオリンになりました。ああ、うれしいなあ。

2010年8月21日 (土)

カエデが急死しました

 とても悲しいです。今まで、多くの金魚たちを見送ってきましたが、今回はちょっとコタえてます。

 今まで星になった子は、みな予兆がありました。でも、カエデは違いました。カエデは、私がジャムセッションに行っている間に、星になってしまいました。

 カエデは全然元気だったんですよ。出かける時に、いつものようにエサをねだるカエデに「出かけてくる。エサは帰ってきてからやるからな」と一言かけて出かけたのですが、私がセッションをしている間に、あっちの世界に行ってしまったそうです。

 最後を看取ったのは、妻ですが、それだって、ついさっきまで水槽をヒラヒラ泳いでいたカエデが、泳がずに水面に浮かんでいるので、変に思って、水槽をのぞいてみたら…死んでいた、と言うわけです。

 原因が分かりません。直前まで元気だったんですよ。本当に急死です。他の子たちは、至って元気なので、水質が悪いとか、悪い菌がいるとかではないと思います。だから、人間的に言えば、ポックリ死んじゃったわけです。

 カエデがいなくなった水槽は、本当に寂しいものです。今更ながら、カエデの不在を強く感じます。

 気の優しい、おだやかで、食欲旺盛な子だったんです。水槽のボスとしては、とても良いボスだったと思います。

 8月15日の終戦記念日に、流れ星になって逝っちゃいました。お盆の時期だし、たまたま我が家に帰って来たご先祖様に気に入られて、連れて行かれちゃったのかな?

 カエデ、バイバイ。

2010年8月20日 (金)

メトのライブビューイングを見てきました

 実に今更だけれど、お盆の時期に、メトロポリタン歌劇場の「ライブビューイング」を見てきました。それも…アンコール上映と言う奴です。いや~、声楽ファンなのに、アクション遅すぎですね。実は、メトのライブビューイングを軽く見ていたので、今までスルーしていただけなんですけれどね。公式ホームページはこちら。いや~、石、投げないでねえ~。

 場所は、東京の築地にある東劇。せっかくなので「カルメン」と「ホフマン物語」の二本立てで見ました。一本、3時間半なので、7時間もオペラづけ(笑)。至福でした…。

 メトのライブビューイングを知らない人のために、ざっくり説明をしますと…。

 世界のトップ歌劇場の一つである、アメリカのニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の最新オペラ公演を、世界的な規模で、衛星同時中継しちゃうという奴で、まあ、オペラのパブリック・ビューイングって奴です。ただし、日本だけは、日本語字幕をつける作業が必要なので、同時中継ではなく、三週間ほど遅れて[日本全国各地の映画館でハイヴィジョン]上映します。

 ま、世界の一流オペラ劇場の最新演目を三週間遅れで見れる…という奴です。すごいでしょ。これの再演というか、アンコール上映って奴を見てきました。

 私は、メトのライブビューイングを、単に「DVDとして販売されている過去のオペラ上演を映画館でやっている」と勘違いしていた、大馬鹿野郎だったんですよ~。

 市販のDVDと違うのは、単なる劇場中継ではなく、休憩時間は、準備中の幕の中でのスタッフさんたちの仕事ぶりが何気なく映し出されていたり、歌い終わったばかりの歌手を舞台袖で捕まえてインタビューしてみたり、演出家や指揮者に話を聞いてみたり、稽古場に行って、次の上演演目を準備している歌手たちにリハーサルの進捗状況を尋ねてみたりと…実におもしろい特典映像(のようなものが)幕間にたっぷり入っているんですよ。ま、日本以外は、生中継なんだから、そういう工夫が必要なんだと思います。

 ところで、インタビューアーたちも大物を使っていて「カルメン」ではルネ・フレミングが、「ホフマン物語」ではナタリ・デセがやってました。贅沢だね…。

 もちろん、ホンモノのオペラ上演並に、休憩時間もたっぷりあります(本来は生中継ですから当然と言えば当然ですけど…。その間も、ずっとスクリーンには何かしらが映っています)。とにかく、上演時間である約3時間30分があっと言う間に過ぎてしまうような工夫が随所にありました。…日本の場合は生中継じゃないんだから、もう少し、そのあたりの工夫があっても良いかもしれませんが…。

 もちろん、オペラ公演の方は、すべて初日の最初の公演で、緊張感があっていいですよ。ライブビューイングなので、アップのシーンも多いので、歌手たちの細かな演技も楽しめます。今まで見に行かなかった事を激しく後悔しちゃうほどです。

 最初に見たのは「カルメン」でした。これはメトの2010年からの新演出で、今までのメトのカルメンとはだいぶ違いました。

 今回のものは、演出がリチャード・エア、カルメンがエリーナ・ガランチャ、ホセがロベルト・アラーニャで、指揮がネゼセガンでした。

 ちなみに、旧演出はブライアン・ラージのもので、これはバルツァとカレーラスのコンビのものが今でもDVDで見れます。

 とりあえず、歌手が素晴らしいです。もちろん、歌だけなら、バルツァ&カレーラスだってすごいのですが、今度のガランチャ&アラーニャのコンビは、歌だけでなく演技もすごいんですよ。とにかく、20数年ぶりの新演出だそうですが、その間の歌手たちの演技力の向上には目を見張るものがあるわけです。演技で見せて、歌で聞かせて…。特にカルメンをやったガランチャは、ダンスもバレリーナと混ざって踊っても、見劣りしないくらいに、ちゃんと踊れる…。まあ、歴代のカルメン歌手はみな踊れる人が多いのですが、それでもガランチャのそれはちょっと別格でしたよ。いやあ、すごいすごい。カルメンがとても猥褻で下品で鼻っ柱が強くて、でもかわいくてツンデレで…。ホセは馬鹿真面目で小心な臆病者なモテナイ君だし、ミカエラは利己的な策略家だし、エスカミーリョは実に好青年だし…。

 そうそう、「カルメン」って普通に上演すると、バレエのシーンがほとんど無いのですが、この演出では随所にバレエシーンが挿入されていて、それも良かったなあ…。私は、この「カルメン」実に気に入りましたよ。とにかく、これは良いプロダクションですよ。

 それにしても歌手って大変だあと思ったのは、エスカミーリョを歌ったテディー・タフ・ローズ氏。彼は上演当日の三時間前に自宅に電話がかかってきて「メトでエスカミーリョを歌ってくれない?」とオファーが来て、それでメトデビューが決まったそうです。なんか、すごい話だね。

 この「カルメン」は世界のライブビューイングで観客動員数の新記録を樹立した大人気演目だそうですが、それも納得の素晴らしさです。もしも、難点を一つあげるとすると…カルメンがセクシーすぎるという点かな?

 そうそう「カルメン」にはフルートソロがたくさんあるんですが、ちゃんと、デニス・ブリヤコフ君がアルタスPSで演奏してましたよ。PSはホントいいフルートですね。それにしても、彼、本当にメトの首席フルーティストみたいです(笑)。

 実は「カルメン」の次は、東劇では、プラシド・ドミンゴ主演の「シモン・ボッカネグラ」を上演しました(本当はぜひ見たかったのです)が、それを見るのは、体力的にキツイので、パスして、その次の「ホフマン物語」を見ました。

 パスした間の時間で、昼飯を食べ、iPADで遊び、銀座ヤマノ楽器に行って、ニューヴォイスフルートの試奏をしたり、イル・ディーヴォの楽譜を買ったりしました。いやあ「ネッラ・ファンタジー(ガブリエルのオーボエ)」の男声用の楽譜が入ったモノが欲しかったんですよ~。

 「ホフマン物語」も新演出でした。これの旧演出は、ゼッフィレッリのもので、ドミンゴが主演した奴がDVDで販売してますね。

 「ホフマン物語」の新演出は…現地では好意的に迎えられたそうですが、私的に×××だなあ…。音楽は最高なんだけれど、演出がどうにも疑問でねえ…。私は、この演出はイヤですよ。妙に演劇くさくて、なんか、舞台は暗いし、貧乏くさいし、救いがないし…。前の夢々しくてゴージャスなゼッフィレッリの演出の方を支持しますよ。やっぱりミューズ(音楽の女神)が裸足のキャミソールワンピース姿でホフマンを突き放しちゃダメでしょ。きちんと純白な大天使の姿になって、ホフマンを救済しないと…。ホフマン、かわいそ過ぎますって。

 演出は??だったけれど、歌手は良かったです。特に主役のホフマンを歌ったジョセフ・カレーハは、これがメトデビューだそうですが、すごい新人さんですよ。私は彼の今後に注目します。

 アントニアとステラの二役をやった、アンナ・ネトレプコはいわゆるディーヴァですが、あの人、絶対に変人だと思う。素の時の彼女って、ネジが5~6本、外れているもの。周りのスタッフは絶対に大変だと思うよ。

 メトの特徴は、舞台に色々な人種の人がいる事で、今回の「ホフマン物語」では、オランピアをキャスリーン・キム(韓国系のソプラノ)が演じました。歌唱にも演技にも文句はない(どころか、すごく良い)のですが、やっぱり白人の中にぽつんと東洋人がいると…違和感があります。その違和感で、なんか夢が冷めちゃうような気がするんですよね。だって、彼女以外の自動人形の黙役のダンサーたちは、みな白人だもん。人種差別のつもりはないけれど、東洋人を使うなら、もう少し考えて欲しいなあ。「カルメン」ではカルメンと小競り合いを起こすマヌエリータ役を別の韓国系ソプラノがやってましたが、これは違和感なくOKでした。だから人種によって、できる役とできない役があると思うんですよ。特に、演劇的な要素が強い演出なら、なおさらです。

 それにしても、レヴァインは、病気で倒れて以来、急に老け込んだみたいです。ちょっと指揮姿も痛々しかったです。

 ああ、メトのライブビューイングは、本当に良いですよ。もっと早く、その良さに気づいて、見ておけばよかった。

 来シーズンの演目も日本で上演します。来シーズンの情報はこちらにありますが、来シーズンは、ワーグナーの「ラインの黄金」で始まり「ワルキューレ」で終わる、夢のようなシーズンです。それも新演出だよ。予告編をちらっと見たけれど、なんか、すごそうでした~。その他にも、ゲルギエフ指揮でムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」や、アラーニャで「ドン・カルロ」でしょ、作曲家自身が指揮をする「ニクソン・イン・チャイナ」もあるし、定番の「トロヴァトーレ」や「ルチア」もやるし…、見たいものだらけだよ、どうしましょう。

 一週おきに、メトに通うか。…あ、いや、メトのライブビューイングをやっている映画館に通うか(笑)。

2010年8月19日 (木)

ヴァイオリンの試奏に行ってきました その8 勇気を出して、弦楽器屋さんに行ってみたよ

 お盆進行もあったので、話は前後してしまいますが、この話はミヤマが完成する前の話です。

 路面店については何となく把握できたかな…という気になってきたので、ここで試奏の旅も次の段階に入らなきゃいけないだろうなあ…と思って、勇気を出して弦楽器屋さんに行ってきました。

 まずは、全然知らない店というわけにもいかないので、最初はヒイロ先生御用達のお店に行くことにしました。もちろん、先生の名前をジャカスカ出してもいいですという許可をいただいているので、ちょっとだけ気持ちを大きく持って行ってきました。

 そのお店は…東京のちょっと交通の不便なところにあって、新品は一切扱わず、すべて海外オークションで入手した中古、モダン、オールドなどの一品ものばかりを扱っているこじんまりとした店なので、今回は店と弾いたヴァイオリンの名前を伏せます。あしからず。

 店内に入って、例によって20万円までという予算を伝えて、色々とアドヴァイスをしてもらいました。さすがに、この値段の楽器となると、ワケあり楽器がウヨウヨです。出てきたのは、ノーラベル(ラベルが貼っていないんです:驚)のいかにも古そうな楽器とか、ラベルに「ストラディバリウス」とか「ガルネリ」とハッキリ書いてある、ちょっといたづらが過ぎるコピー楽器とか、ドイツを始めとするヨーロッパの中小工房の中古品(それでも100年ほど前のものがばかり)とか、あきらかにネックとか表板とか裏板に修復跡がしっかりと残っている楽器(ちゃんと修理されているので実用上は何の問題もないです)とかでした。

 さすがは弦楽器屋さん、専門店だよ、路面店とは品揃えの方向が全然違います。

 弾いてみた感じは、どれもこれも約20万円のヴァイオリンの響きでしたが、音は全くそれぞれで違いました。さらに、弾きやすさも全然違いました。とても弾きやすいものから「なんじゃ、これは?」というものもあり、また音程も無意識に弾いてもいい感じの音程で鳴る楽器から、すごくシビアで音程がなかなか定まらない楽器もありました。曲者ぞろいでしたよ。

 「簡単に弾けてしまう楽器よりも、少し難しいくらいの楽器の方が、あとあといいですよ。ただし、難しい楽器と、ダメな楽器の見極めはしっかりやってくださいね」とはお店の若旦那のセリフ。それくらい、癖の強い楽器が多かったです。ああ、路面店に並ぶ量産ヴァイオリンって、優等生ぞろいだったんだなあと、今更ながら思います。

 試奏していた時に、ちょっと響きの変な楽器があったのだけれど、それを若旦那に伝えると、その楽器を奥にいる職人さん(常駐しているんです)に渡して、その場で調整。あっと言う間に直って試奏続行。ううむ、やはり職人さんがいるお店っていいですね。

 しかし、ここのお店は10万円の楽器も1000万円の楽器も、何の区別もなく、並んでいるんですよ。すごいなあと思いました。

 試奏で使った弓は…350万円のオールドフレンチな弓でした。値段に騙されているつもりはありませんが、嘘みたいに弾きやすかったです。やっぱり、弓はおごらないとダメかもしれない。

 色々と弾き比べてみて、最終的に気に入ったのは、なんと「デル・ジュス・ガルネリの1744年」でした(笑)。すっごいボロボロで相当な年季モノに見えますが…実は単なるコピー品で、おそらく極々最近作られた楽器でしょうとは、職人さんのセリフ。そりゃそうだよね、本物が20万円の値札をぶらさげているわけないもの(笑)。

 この手の“イタズラが過ぎるコピー品”って、ヴァイオリン界にはたくさんあるそうです。もしかすると、コピー品とは知らずに「私の楽器は18世紀のイタリアもので~」なんて思い込んで使っているパターンもあるかもしれませんね。あれ、私が今まで弾いてきた楽器にも、もしかすると、そのパターンがあったのかな? 本当は安価なコピー品を、素人だと思って、足元を見て、ふっかけて売りつけられるところだったあ? まさか~?

 さて、このデル・ジュス・ガルネリ君ですが、ボロく見えるようにしてあるだけ(アンティーク仕上げです)で、実際は全然古くもなければボロくもないのだそうです。かなり良い感じでした。値段も値段だし、一品ものだし、一期一会なので、もう少しで財布を開いちゃうところでしたが、ビビッとまでは来なかったので、今回は見送りました。ここで、ガルネリ君を買っちゃっていたら、きっとミヤマの製作は、途中で放り出していたと思います(笑)。

 せっかく専門店に来たので、すっごいお高い楽器やビオラなども、たくさん弾かせていただきました。なにしろ、高価な楽器もショーウィンドウなどには入っていなくて、そこらへんにぶら下がっているので、すごく楽な気持ちで試奏できるんですよ(笑)。しかし、先生の名前を出して店に行くと、ほんと、いたれりつくせりですよ。先生の名前って強力だなあ…。

 さてさて、ここのお店で、これだけたくさんの色々な楽器を弾いて分かったことがいくつかあります。

 まず、高い楽器の特徴が分かりました。高い楽器とは、1)音量が大きい。2)響きが豊か。3)古い、です。

 逆に、安い楽器の特徴としては、1)身元不明。2)ボロい。3)ニセモノ。4)新作。5)弦の振動を楽器が受け止めきれない、です。私が結構重視する“音色”は値段とは全く関係ないみたいです。

 安い楽器の特徴の「5)弦の振動を受け止めきれない」について、ちょっと解説しておきましょう。これは私の感覚なんですが、安い楽器は太い弦を思いっきり弾くと、楽器自身が共振してしまって、弦の振動エネルギーを音エネルギーにうまく変換できないんじゃないかと思います。なので、弦の振動が、音ではなく、楽器そのものの振動になって、なんか変な音になるので、響きが足りなくなるのではないかと思います。逆に弦の振動をしっかり受け止める楽器は、強い振動ばかりではなく、弱い振動も音に変えるので、それが豊かな響きになって聞こえるのだと思います。

 ヴァイオリンの値段に関して言うと、ここのお店は、海外オークションで競り落とした楽器を取り扱っているお店なので、ここの楽器の値段というのは、生産者が付けたものではなく、買い手がつけたものなんですよ。つまり、材料費とか人件費とか生産工房の固定費などの必要経費っぽいものは価格に全然反映されていなくて、楽器としての実力や健康状態だけが評価されて値段づけられているんですよ。なので、値段の付け方が実に納得できる感じだし、全体的にお安めの価格になっていると感じました。

 優等生っぽい楽器が欲しいなら、路面店がいいと思いますが、個性的な楽器とか、掘り出し物とか、ワケあり楽器が欲しいなら、この手の専門店がいいなあと思いました。あと、やっぱり職人さんが常駐しているところは、いいですね。

2010年8月18日 (水)

ヴァイオリンを作ってみよう! 番外編 ミヤマってどんな娘?[音源付きです]

 さて、ミヤマ(Suton_2010)の紹介をします。

 私が作る前、作っている時に思っていたよりも、ずっといい感じに仕上がったミヤマです。出来が良いので、欲が出てきました。

 ミヤマって、案外、ちゃんとした楽器じゃないの?と日々、思えるようになってきました。となると、次は、どれくらいの力量がある楽器なのか知りたくなります。

 そこで、一人前の楽器であるスズキ君をひっぱりだしてきて、比較検討してみました。このスズキ君とタメが張れるなら、ミヤマも相当なランクの楽器、って事になるわけですからね。

 ちなみに、スズキ君(Suzuku 300)とミヤマは、弦も同じ、肩当ても同じ、弓も同じで、演奏者も同じ(笑)なので、違うのは楽器だけという状況です。比較対象としては良い相手だと思います。

 さっそく、ミヤマとスズキ君を比較してみましょう。

 まずは外見。色が違います。スズキ君はいわゆるレッドヴァイオリンで、かなり赤っぽいヴァイオリンです(以前、ボウイング矯正器具と一緒に画像をアップしました)。対するミヤマはダーク系のヴァイオリンで「セヴシック」の表紙のヴァイオリンにそっくり娘です。あと、ミヤマは“偽アンティーク仕上げ”になっていますので、遠くから見ると、お高いヴァイオリンに見えます。どこの誰とは書きませんが、あるヴァイオリンビジネスに関わっている方が、ミヤマを見てオールドヴァイオリンだと勘違いされた事があります(私は人を騙すのは嫌いなので、勘違いされた方には、きちんと「7000円ヴァイオリンです」と白状してます。たいていの方は驚きますので、私の“汚し塗装”の腕前はまんざらでもないんだと思います)。

 大きさ的には、ミヤマもスズキ君も、見た感じは、ほとんど同じですが、仔細に比べてみると、多少の違いがあります。例えば、ネックを持った感触は、だいぶ違いますね。ボディに対してネックが付けられている角度はミヤマの方がキツいので、弦のテンションはミヤマの方が強い感じです。弾いていて、ちょいと左手の指先が痛いし、実際、弦が指先にしっかり食い込んでいますし(笑)。まあ、慣れれば、指先が硬くなってくるので、楽になってくると思いますが…。

 あと、ネックそのものも、ちょっと違っていて、ミヤマは幅広ネックだけれど、薄いので、むしろ握った感じは小さくて優しく感じられます(頑張ってネックは削ったんです)。

 あと、ネックの裏側のフィニッシュが違います。スズキ君は透明ニスで仕上がってますから、ちょっと手にひっかかる感じがしますが、ミヤマはオイルフィニッシュ(えごま油使用)だから、使っているうちに手に馴染むようになるはずです。

 見た目ではよく分かりませんが、ボディそのものは、どうやらミヤマの方が小さいみたいです。と言うのも、スズキ君の大きさに合わせた肩当ては、ミヤマに付けると、ストンと落っこちるし、ミヤマに合わせた肩当てはスズキ君にはハマりません。ちょっと差のようですが、スズキ君のボディの方が幅広のようです。しかしケースに入れる段になると、スズキ君はジャストサイズで、ケースにすっぽり入るのに対して、必ず肩の部分がキツキツになるのはミヤマです。どうやら、ミヤマのボディはちょっと縦長のようです。あと、ボディの厚みもミヤマの方がありそうです(これもケースいっぱいいっぱいになることで分かります)。

 楽器としての音量は…両者ともに、それほど大音量って感じじゃないです。ただ、この二つで比較するなら、スズキ君の方が音量は大きいかも…。ただし、これは音量ではなく、音色の違いに引っ張られて、スズキ君の方が音が大きいと判断しているだけかもしれませんが、でもやっぱり、スズキ君の方が音量が豊かなような気がします。

 さて音色は…これはかなり違います。スズキ君の方が攻撃的というか、クラシカルでイタリア~ンな方向の音です。典雅でクリアで速度の速い音がします。A線やE線の音がよく響きます。メンコンが似合いそうな音です。人前で演奏するなら、こっちでしょうね。いかにも、目立ちたがり屋なヴァイオリンって感じの音だもの。

 対してミヤマは、まろやかで落ちついた音色です。はっきり言っちゃえば地味な感じかな? 意外とG線やD線の音をしっかり鳴らしてきます。四つの弦の音のバランスが良い感じです。音のイメージとして、私が最初に思いついたのは、SPで聞く昔のヴァイオリニストの音(笑)です。ハスキーで、ひなびた感じの音色なのに、どこか生々しくて…、そんな印象です。長い時間聞いてても、聞き疲れしなさそうな音です。癒し系の音かな? 高次倍音があまり目立たない感じです。聞きようによっては、ちょっとビオラっぽい音かもしれません。合奏をすると、確実に合奏の中で埋もれてしまいそうな、ちょっぴり残念な音かもしれませんが…私は決して嫌いではないです。

 響きという点では、スズキ君はよく響きますよ。この点では、ミヤマは明らかに負けてます。ミヤマは、まだボディが鳴っていない感じです。弦の音をボディがしっかりと受け止めているのは感じますが、肝心のボディがうまく鳴らないみたいなんです。まだ楽器として、目覚めていないような気がします。なので、弾きこんでエージングすれば変わるかもしれないし、そうではなく、単にそういう響かない楽器なのか、ちょっと、今の時点では判断が付きません。とりあえずミヤマは、現時点では、あまり響きのない(残念な)楽器です。

 ま、ちゃんとしたメーカー品のヴァイオリンだって、20万円前後の楽器は、音量や響きが足りませんから、それを考えると、ミヤマがダメと言うよりも、スズキ君が値段と比較して、すごく良い楽器なんだと思います。スズキ300って、値段よりもいい楽器だと思います。ハイコストパフォーマンスな良い楽器だと思います。みんな、スズキバイオリンを馬鹿にしちゃダメだよ。

 しかし、おもしろいものですね。こうやって、ミヤマとスズキ君を比較していると、見かけに左右されているつもりはありませんが、スズキ君は見たマンマの“レッドヴァイオリン”の音がしますし、ミヤマは“黒いヴァイオリン”の音がします。

 ああ、それにしても、ミヤマの名前を変えて良かった。だって、ミヤマは、全然“キラメキ”って感じの音じゃないんだもの。むしろ真逆な音になりました。今はまさに“ミヤマ”って感じの音を奏でてます。 

 そうそう、演奏のしやすさというか、振動エネルギーを音エネルギーに変換する道具としても、スズキ君の方が上です。これはつまりボウイングの許容範囲の問題で、少々、グズグズなボウイングでも、スズキ君はきっちり音にしてくれますが、ミヤマは、きちんとしたボウイングで弾かないと、すぐにジリジリジリ~って音になります。ボウイングに関しては、ミヤマの方が心が狭そうです。そういう意味では、コーチとしてはミヤマの方が厳しそうです。

 あと、やっぱりミヤマを演奏した後は、痛い…というほどではないですが、左の指がジンジンしますね。特に人指し指はジンジンして、うっかり就寝直前に練習してしまうと、眠れなくなるほどジンジンします。スズキ君の時はそんな事はないので、これはちょっと困った現象です。もっと弦高を下げた方が良いのかしら?(でもそうすると音量が減るだろうねえ…)

 そんな欠点だらけなミヤマにも、長所はありますよ。まずは、ペグがすごく回しやすいです。回しやすいし、よく止まります。スズキ君は古いせいもあって、ペグの調子があまり良くないのです。一方ミヤマは健康な新品楽器なので、ずっとチューニングが楽なんです。これはとてもよい事ですね。

 それに、スズキ君よりも、高級そうなヴァイオリンに見える事も長所ですかね。実際は、スズキ君はミヤマの10倍以上の価格のヴァイオリンですが、並べてみると、ミヤマの方がお高そうにみえるから不思議…というか、そこを狙って塗装をしたのですが、実際、ちょっと見なら、それなりの高級楽器に見えるミヤマでした。

 これも長所と言えるかな? ミヤマにはおもしろい特徴があるんですね。それは、消音器を付けても、あまり音色が変わらないって性質です。スズキ君は消音器(私は、ピアニッシモという磁石式の消音器を使ってます)を付けると、音色が大きく変わりましたが、ミヤマは音量は確実に下がりますが、あまり音色は変わりません。ま、それだけ、元々の音が地味な音と言うか、最初から消音器をつけたような音色の音って事なんでしょうが…。

 しかし最初に仮組した時のキラメキと完成したミヤマでは、本当に違います。仮組をした時は、多少オーバーでしたが“キラメキ”という名前が実はそんなに不釣り合いってわけじゃなかったんです。あの時は、キンキンジャリジャリの音だったけれど、元気良くって、明るくて、反応もピカイチでした。それが、落ちついたマイルドな音になり、音量も若干増えているわけです。

 キラメキとミヤマで違うところというと、ざっと考えて五点かな。

 一つ目はニス。キラメキは無塗装。ミヤマはステイン8回、ニス16回の合わせて24回も塗装してます。これだけ塗装をすれば、音質に何らかの影響があっても不思議ではありません。

 二つ目は弦。これは大きいですね。なにしろキラメキはノーブランドのチャイナなスチール弦。ミヤマは、オーストリアはウィーンにあるトマスティック社のナイロン弦(ビジョン)と、ドイツのこれまた有名メーカーであるレンツナー社のスチール弦(ゴールドブラカット)を張っているわけですから、この差はかなり大きいですね。

 三つ目は駒。駒がヴァイオリンの音に与える影響は大きいそうです。キラメキはチャイナなノーブランドの駒だけれど、ミヤマはこれまたフランスの高級ブランド、オーベルトの駒です。

 四つ目の違いは、表板の厚さ。実は、ミヤマはキラメキよりもだいぶ表板が薄くなっています。その理由は二度に渡って、塗装を剥がしているからです。塗装を剥がすと言っても、塗料を溶剤で溶かして剥がしているのではなく、スチールウールで表面を削っているので、当然、塗料込みで塗料の染み込んだ表板を削っているわけです。それも二度目の時は、塗ったニスが硬かったせいもあって、かなりの厚さの表板を削ってます。その後、ニスを16回塗ってますが、おそらく塗ったニスの厚さよりも、削った板の厚さの方が厚いとすら思えるほど削ってます。ま、そんだけ削ったから、シミのような木目も現れたのでしょうが…ねえ。ヴァイオリンでは、表板は薄い方が上物とされていますので、これはあくまで怪我の功名のようなものですが、確かに違う点です。

 そしてそして、五つ目の違いは…私の愛情だよ。キラメキは愛情知らずの娘だけれど、ミヤマは私は手塩にかけて完成させたヴァイオリンだもん。そりゃあ、吹き込まれた魂の量は段違いです。しかし、その五つの違いで、ヴァイオリンって、すごく音が変わるんだね。いや、まったく、不思議なものです。

 最初に我が家にキラメキがやってきた時は、本当にメンテの勉強用に購入しました。だから、作ってしまえば、その使命は終わりなので、完成したら、玄関に飾ろうと妻と真剣に話してました。しかし、完成したら、ちゃんとした、それなりの楽器になりました。もちろん、新作イタリアンヴァイオリンや個人作家の作品とは比べ物にはならないけれど、初心者向けの20万円以下の廉価な楽器たちとは、結構いい勝負になっているんじゃないかなって気がしてます。ま、オーナーのひいき目はもちろん入ってますが(笑)。私が練習用として使うには十分だし、マイク使用が前提なら、ステージに持って上がっても、大丈夫なんじゃないかなあ…。

 つまり、私自身の腕前が上がって、スズキ君やミヤマでは不足を感じるようになるまでは、スズキ君とミヤマを弾いていれば良いのかもしれません。では、いつ、スズキ君やミヤマで不足を感じるようになるか。これはまったく分かりませんね。明日には不足を感じるようになるかもしれないし、死ぬまで不足を感じないかもしれないし…ね。

 そう言えば、ヴァイオリンって、使わなくなると、弦楽器屋に持ち込んで、売るのがルールだそうです。スズキ君は弾かなくなれば、先生にお返しするのだけれど、ミヤマは弾かなくなったからと言って、別段、引き取り手はいないんだよね。7000円のキットヴァイオリンだから、弦楽器屋に持ち込むような楽器じゃないですよ。となると、使わなくなったら、それこそ、玄関の飾りか、廃棄処分なんだろうなあ。廃棄はちょっと寂しいね。うん、寂しいと思うよ。

 さて、ミヤマはミヤマとして、いつの日か夢を見ながら、やっぱり試奏の旅は継続していこおっと。

 最後に音源をアップします。録音すると…あんまり音色の違いが分からないねえ…。目立つのは私の下手くそさばかりです。右手は揺れるし、左手はアバウトだし(涙)。まあ、先生についてヴァイオリンの練習始めて、やっと一カ月が過ぎたあたりの頃に録音したものです。ヴァイオリンを始めて、一カ月の人間の演奏だよ。こんなモンでしょ。

 ちなみに、最初は開放弦で、次は各弦で「ドレミファソ~」と弾いて、最後は「キラキラ星」のテーマを演奏してますが…ううむ、音痴だ~(涙)。怖いものみたさの方は、どうぞ。

 ミヤマでの演奏はこちら。スズキ君での演奏はこちらです。

2010年8月17日 (火)

一歩、前に進みます

 フルートのレッスンに行ってきました。レッスン前の雑談では「ジャズは、生演奏をたくさん聞いてからじゃないと、CDの演奏は楽しめませんねえ…」という話題になりました。そうなんだよね、ジャズの演奏って、プレイヤー同士が音で会話しているけれど、音以外の部分(例えばアイコンタクトとかゼスチャーとか)でも、奏者同士の会話というか、意思疎通があった上で演奏が成り立っているので、そういう呼吸のような阿吽のようなものを、生演奏で見ながら感じながら演奏を聞くと、実に分かりやすいんですよ。だから、そういう経験をたくさん積んで、そういうモノを演奏の行間から感じられるようになると、本当の意味で、CDの演奏の音が聞こえるようになる…という話でした。

 クラシックでも室内楽なんか、そういう部分ってありますね。もっともクラシックは楽譜というガイドがありますが、ジャズは楽譜がないので、クラシック以上に奏者同士のコミュニケーションが必要とされるのだと思います。

 なので、私はまだ、いくら名盤名演奏といわれるようなCDの演奏であっても、チンプンカンプンなんですね。生が足りない、生不足ってわけだ。もっとライブに行ったり、DVDとかの映像付きの演奏を見るとか、そういう(楽しい)勉強が必要なんだな。

 さて、レッスンです。もちろん、アルテの13課を持っていきました。…が、レッスンに入る前に先生から「今日は、別のことをしますか?」と尋ねられました。まあ、それくらい、行き詰まっている私、って事ですね(汗)。

 無論、別の事を練習してもいいのだけれど、13課の8番のVer.2も、この二週間、必死な思いで練習してきた事は事実なので、まずは13課を見てもらって、現在の進捗状況を確認し、アドヴァイスをいただいて、それから別メニューの勉強をしたいですとお願いしました。

 なので、とりあえずアルテから入りました。

 この8番のVer.2の完成形は144の速さなのですが、もちろん、その速さでできるはずはありません。自宅では、改めて二週間前から、地道に、テンポ60から始めて、ちょっとずつちょっとずつテンポを上げて、ようやく130まで辿り着いたところです。144まで、あとちょっと。でも、自宅でできても、先生と一緒にできなければ意味がないので、まだまだ完成までは、時間はかかりますよ。なので、今週は途中経過の報告というつもりで、音楽の完成そのものは、早くても次回のレッスンでもいいやという気持ちで、まずは聞いてもらいました。テンポは…130ではなく、安全(笑)のため120でお願いしました。

 もちろん、テンポ120であっても、レッスンとなると、完璧ではありません。ところどころ、音を落とすし、発音も汚かったりしますが、まあ何とか通せます。二週間、必死に練習した成果は、ちょっとは現れたようです。

 2~3の注意箇所があって、そこを取り出して練習をしたところ、先生が「これならいけるかも…」と言い出して、合わせてみたところ、なんとか合わせられました。テンポは120で、規定速度よりもだいぶ遅いですが、おまけのおまけで、アルテ13課8番Ver.2の合格をいただきました。実際は“合格”というよりも“努力賞”って感じなんだと思いますが、ひとまず、これで、アルテ13課は終了です。

 ああ~、長かった。私的には「13課合格」というより「13課から解放」って感じです。

 それにしても、13課から解放されて思うことは、指もそうだけれど、発音って大切だね。Ver.2は跳躍音程が多かったけれど、この跳躍音程がきれいに出せないと、指以前の問題として、演奏が止まります。「指が回らない~」と叫んでいましたが、今思えば、指以前の問題でひっかかっていたわけですよ。ああ、実に課題が多いです。この課にこれだけ長尻をしたわけですが、少しは上達とやらをしたのかしら?

 さあさ、やっと、14課に入れます。次の14課は、何カ月かかるんでしょうね?

 14課はフラット系の曲(はっきり言ってキライです)ですし、先生ご自身はAisレバーは使われないそうだし、実際の演奏場面ではAisレバーはほとんど使わないけれど、使わない事と使えない事は別なので、14課では、アルテの指示どおり、Aisレバーを使って練習してみることになりました。いやあ、Aisレバーなんて、触った事すらないよ、なんかこんなつまらない事なのに、ワクワクしている私でした。

 結局、レッスン時間のすべてをアルテ13課8番Ver.2に使ってしまったので、別メニューの練習ができませんでした。一体、先生は、何を教えてくださるおつもりだったのでしょうか?

 というわけで、ブログではヴァイオリンの記事が続いちゃいましたが、私の日常生活では、ちゃんとフルートも声楽も今まで以上に頑張っていたりするんです。うむ、趣味多きオッサンの日々は忙しいのでありんす。

2010年8月16日 (月)

ヴァイオリンを作ってみよう! その10 完成、そして、ミヤマに改名しました

2010_7  さて、完成まで約一カ月の月日がかかりましたが、ようやく完成したヴァイオリン「キラメキ」ですが…どうも、出来上がったヴァイオリンは…どうにも「キラメキ」というイメージじゃないんですよ。なんか、違うんですよ。あなた、どうしちゃったの?って感じです。

2010_8  確かに、我が家に来たばかりの時は、半分以上シャレだったけれど「キラメキ」と呼べたし、製作の途中までは、確かに「キラメキ」だったんです。しかし、完成が近づくにつれ、どんどん「キラメキ」というイメージから遠ざかっていきました。完成した現在、もはや、この子は「キラメキ」とは到底呼べないところに着地したみたいです。

 「キラメキ」はどうやら幼名だったようです。大人になった今は、新しい名前を必要としているようです。

 出来上がった彼女を見た妻は「このヴァイオリン、甲虫みたい。カブトムシかなあ…」と言ってました。確かにボディは甲虫系の色だし、角が一本生えているけれど、カラダは薄くて平べったいので、とてもカブトムシって雰囲気じゃないと私は思ってます。私にとっては、茶色くて薄い体型の方の方が印象深く、虫…と言われて「クワガタムシ」を連想しました。

 クワガタムシと言っても、日本には色々な種類がいます。オオクワガタ、コクワガタ、ノコギリクワガタなど、たくさん有名なクワガタがいるけれど、やっぱりクワガタは何と言っても“ミヤマクワガタ”でしょう。なので、この娘の新しい名前は“ミヤマ”にします。よろしくお願いします。

 (本当は、ここにクワガタの画像をアップするつもりでしたが…辞めました。なんか、空耳かもしれませんが…悲鳴が聞こえたような気がしたんですよ。なにしろ…リアルな虫の画像を…アップするつもりでしたから)

 さて、キラメキ改め、ミヤマの査定です。玄関のお飾りになるか、私のサブヴァイオリンになるか…それを確かめるために(恐る恐る)弾いてみました。
 
 
 
 
2010_11  ミヤマは…実は、意外に、ちゃんとした音が出ました。アレレ? ホワイトヴァイオリンの時代に仮組をした時の音とは全然違います。いやあ~、ビックリ。だって、これ、普通にヴァイオリンじゃない。全然、聞き苦しくないです。いや、むしろ耳に優しい音がします。これなら、玄関の飾りにする必要はないし、サブヴァイオリンとして十分通用します。いや、スズキ君とは音色がかなり違うので、使い分けができるかも…。

 音色だけでなく、音程だってちゃんと取れますし、故障していたり、不具合があったりするわけでもなく、むしろ、きちんと健康な楽器です。一応、完成はしましたが、もし真面目に使用するつもりなら、もう少し、調整をつめていく必要はあるかもしれませんが、まあまあ、普通の廉価なヴァイオリン程度の性能は、十分ありそうです。ほんと、意外。7000円のヴァイオリンでも、きちんと手をかけると、ここまでちゃんとしたヴァイオリンになるとは、思いも寄りませんでした。いや~、7000円のヴァイオリンキット、なめちゃいけないね。案外、やるもんです。

 もっとも、7000円のキットを買ってきて、ただ組み立てわけじゃないです。色々と手を加え、手間をかけ、いくつかのパーツは交換しました。

 と言うわけで、最終的にいくらかかったかと言うと…

 本体 7000円
 透明ニス 2100円
 ステイン(メープル)500円
 ニス刷毛 200円×2本→400円
 紙やすり 200円
 精密ヤスリ 300円
 大型カッターナイフ 100円
 駒 1000円
 アジャスター 1000円×2個→2000円
 アゴ当て 8000円
 弦 5000円
            合計 約2万7千円

 つまりミヤマは、原材料費を全部ひっくるめると、3万円弱って感じです。もっとも私の労働賃金がここには入っていません。私は、ミヤマを作るのに、約50時間ほど使ってますから、もしも、これを必要経費に数えて費用に入れれば、プラス5万円(時給は千円で計算)になります。うひゃあだね。けれど、ミヤマを作ったのは趣味なんだから、労賃どころか、塗装費やその他も“持ち出し上等”なので、やはりミヤマは“7千円ヴァイオリン”って事で、いいんじゃないかな? それが趣味ッてもんです。

 しかし、ヴァイオリン本体が弓付きで7000円なのに、交換パーツの値段が結構してますね。特に、アゴ当てが8000円と言うのは笑っちゃいますね。実は、アゴ当ては、日本製品で、良質なエボニーを使っているし、日本人の職人さんが作ったパーツなので、お高いんですよ。

 でね、仮に私が製作者で、ミヤマを販売するって事になったら(あくまで妄想ですが)、原材料費に私の労賃を入れて、さらに販売に関する利益なんてものを計上した場合、原価が約3万円で、職人さんの労賃が5万円(職人さんにしては激安ですな:笑)の合わせて8万円を仕入れ値として計算をするなら、ミヤマの店頭販売価格っていくらになるんだろ? ヴァイオリンなんて店舗における回転率が良いはずがないから、利幅はかなり広くとらないと商売としてやれないでしょう。そうなると、実際の販売価格は…10万円? 15万円? まさか20万円? そう考えると、案外、ミヤマも馬鹿にできないのかもしれません(って、製作者が素人なので、そんなふうにはなりませんね)。

 最後に、記録のために、実際の作業を行った日程をアップしておきます。

2010年
 7月12日(月) アマゾンに発注

 7月13日(火) ヴァイオリン到着。「キラメキ」と名付ける。ひとまず干してみる。

 7月15日(木) ナット、ペグボックス&f字ホールを調整する。

 7月17日(土) 指板剥がし、失敗。マスキング処理をした。

 7月18日(日) ひたすら、スチールウールを使って表面塗装を剥がす。

 7月19日(月) 下地塗り(ステイン塗装)開始。この日は、2回塗った。

 7月20日(火) 下地3回目を塗った。

 7月21日(水) 下地4回目を塗った。

 7月22日(木) 下地5回目を塗った。

 7月23日(金) 下地6回目を塗った。

 7月24日(土) 下地7回目と8回目を塗った(下地塗りは終了)。最後に木目を自分で書き加えてみる。

 7月26日(月) 最初のニス塗りを開始(4回塗った)。塗装に失敗した表板と側板の一部の塗装を剥がす。

 7月27日(火) 剥がした箇所にステインを塗る。シミのような大きな木目を表板に発見。

 7月28日(水) 剥がした箇所の下地塗装終了。着色ニスを塗り始める(4回塗る)。

 7月29日(木)全体にオールナットを塗る。これをニス塗り5回目と勘定。これ以降はクリアニスの重ね塗りをした。

 7月30日(金) ニス塗り6回目と7回目、8回目、9回目を行う。

 7月31日(土) ニス塗り10回目、11回目、12回目を行う。ペグボックスの中をプラモ用の塗料で塗る。

 8月1日(日) ニス塗り13回目を行う。

 8月2日(月) ニス塗り14回目、15回目を行う。

 8月3日(火) f字ホールの削り直しとその断面の再塗装を行う。

 8月4日(水) ニス塗り16回目(最終ニス塗り)を行う。マスキングテープを外し、微妙なニスはがれを修正。エンドピンホールとペグホール内部についてしまったニスを彫刻刀と精密ヤスリで丁寧に削る。ペグホールの調整も行う。

 8月5日(木)ネックをオイルフィニッシュにした。えごま油を3回塗る。指板とサドル、テールピース、アゴ当てもオイルフィニッシュにした。

 8月6日(金)駒削りは中止し、組み立てる。発注から25日で完成する。

 いやあ、ヴァイオリン作りはとても楽しかったです。なんか癖になりそうです。もしも次に作るなら、今度こそは「キラメキ」と名づけられる、キラキラなゴールドヴァイオリンを作りたいと思います。

2010年8月15日 (日)

ヴァイオリンを作ってみよう! その9 木工作業の最終行程に入ります

 ペイント作業も終了したので、本当の最後の仕上げ段階としての、木工作業に取り組みます。

 まずは、塗りすぎてしまったニスを剥がす事から始めました。丁寧に塗っていたつもりだけれど、やはり、エンドピンホールやペグホールの内側を見ると、ニスが若干入り込んでいます。ほんの少々であって、元々ジャストサイズに加工してある部分ですから、ニスがちょっと入っただけでも、もうピンは入りません。なので、彫刻刀でニスを剥がし、ついでに元から粗削りでキツメだったところも、丁寧に精密ヤスリでヤスリがけをしました。その上で、エンドピンやペグを装着。ペグにはチョークをたっぷり塗って回して、ペグホールにチョークが万遍なく行き渡るようにしてみました。これでペグもペグホールもいい感じになったのではないでしょうか?

 ヴァイオリンのネックの裏は、通常、塗装しないものです。なので、私もその部分はステインは塗ったものの、ニスは塗りませんでした。後でニスの塗り跡の不格好なところはヤスリがけをして整えて、白木状態で仕上げればいいやと思っていたからです。

 ちなみにスズキ君のネック裏は透明ニスが塗られていて、ニス仕上げになっています。別にそれでも使用上に問題はないので、木材保護という観点からもそれもアリかなと思ってましたので、キラメキは本当に白木状態で完成でいいのかな?とは悩んでいました。なにしろ、白木が木材の一番弱い状態ですからね。

 悩んだ時は…やっぱりネットサーフィン(古っ!)です。色々と読んでみたところ、高級ヴァイオリンは、ネック裏は白木ではなく、オイルフィニッシュにするそうです。ふふーん、じゃあ、私もネック裏はオイルフィニッシュにしようっと(猿まね)。

 さて、問題は、どんな油を使うか…です。調べたところ、一般的には亜麻仁油(あまにゆ)が用いられるらしいです。この油は木製品、革製品のオイルフィニッシュの油としては、ごく普通に用いられるものらしいし、食用としても使用されている、なかなかのすぐれものらしいが…我が家には無い(汗)。オイルフィニッシュ用にわざわざ亜麻仁油を購入してくるのも癪なので、我が家にある別の油を使用する事にしました。な~に、油なら、なんでも一緒でしょ。

 一番最初に思いついたのは、サラダ油(笑)。でも、これではなんとなく安っぽいので却下。次に考えたのは、ごま油とかオリーブオイル。これらはなかなかいいんじゃないのと思ったところ、臭いがいつまでも残りそうなので、どうしたものだろうと悩みました。だってね、ヴァイオリンから、中華なごま油の香りがいつも漂っていたらどうよ? どうせ臭うものなら、イタリアンなバージンオイルにしてみようかと決意したところで、妻から「えごまはどう?」と提案されました。

 えごま油…シソの油です。無色透明で、臭いもほとんどない上に、油としてはなかなか上等なものらしいです(お値段もちょっとハリます)。ううむ、ヴァイオリンをシソの油で仕上げるのか…悪くないな。決定、えごま油でオイルフィニッシュです。

Photo  ネック裏をキレイにヤスリがけをして、えごま油を塗って、オイルフィニッシュしてみました。若干の時間を置いて3回ほど塗ってみました。木材にも油がちゃんと染み込んだみたいだし、見た目もいい感じになりました。これは正解ですよ。

Photo_2  左の写真が「使用前」で、右が「使用後」となっております。ううむ、見違えるほどキレイになりました。…が、写真じゃあ分かりづらいかな。

 ネック裏がとてもよく仕上がったので、調子にのって、指板とテールピース、アゴ当てにも、えごま油を塗りました。オイルフィニッシュも悪くないですよ。

 さあ、次はいよいよ、駒を削って、弦高を調整して、弦を張ったら、いよいよ完成だよ。

 駒はとても大切な部品です。付属の駒に手を加えて、二度と使えなくなるほどのダメージを与えたら、それこそ取り返しがつかなくなるので、別の駒を購入して、それに思う存分、手を加えることにしました。

 ヴァイオリンの駒って、どこでも売っているんですね(笑)。近所の楽器屋にフラ~っと行ってみたら、置いてありました。それも、フランスのオーベルトという高級ヴァイオリン駒です。ちなみに、1枚千円でした。これなら、いくら失敗しても(買い直してくれば)全然平気だぞ。

 さあ、良い駒を入手したので、これをキラメキ用にカスタマイズします。

 カスタマイズ前に、入手した駒を子細に見たところ、この駒は“仕上げ済み”の駒である事が判明。つまり、大半の加工は終了していて、後は個々のヴァイオリンにジャストフィットするように、足の部分を加工すればいいだけになってます。ラッキー。これなら、作業も最小限で済むじゃん。

Photo_3  さて、付属の駒とオーベルト君を比較してみました(左が付属君、右がオーベルト君です)。まず、横幅や各種のサイズや角度はほぼ一緒。年輪の入り方が、オーベルト君の方が細かくはいっているようです。つまり、木材としての密度が違うのだけれど、これは音と関係するのかな?

 肝心の背丈は…若干、オーベルト君の方が背が高いです。具体的に言うと、約3mmほど大きいです。付属の駒ですら、ちょっと背が高いなあと思っていたのに、オーベルト君は付属駒よりも3mmも大きいです。3mmなんて、普段の生活なら、軽く無視できる長さだけれど、ヴァイオリンの駒の高さとしては、有意に高いです。…となると、やっぱり自分で削るべきでしょう(笑)。なにしろ「大人の夏の自由工作」だから、ここは自分でエイヤーと駒削りにチャレンジしちゃおう! そうなると、手順は以下のとおり。

 1)まずは背の高さを3~5mm程度低くする。そのために上辺を彫刻刀でガリガリ削って紙やすりで仕上げる。

 2)そのため、弦と接する上辺部分が太くなるので、最終的な厚さを1mm程度にするため、斜めにさらに削る。

 3)全体的に分厚い(6mmほどある)ので、これも削って4mm強にする。

 4)弦の乗る部分を彫刻刀または精密ヤスリで削って作る。

 5)E線の食い込みを防ぐために、その部分に(革の代わりに)テープを貼る。

 6)ヴァイオリンにジャスフィットさせるために、ヴァイオリンの形に脚を削る。

 駒を削ると言っても、結構、やることありますね(笑)

 さあ、取り掛かるぞ~と思っていたところ、複数のヴァイオリンのメンテナンス系の本に、共通して、こんな主旨の事が書いてありました。

 ヴァイオリンの駒は、音質に大きな影響を与えるから、扱いは慎重にね。安いヴァイオリンの場合、駒を取り替えるだけでも、音は飛躍的に良くなるよ。一般的に駒の背丈が高いほど、ヴァイオリンは音量を増し、低くすれば低くなるほど、音量的には弱くなるんだよ。ストラディヴァリウスの時代のヴァイオリンは駒が低かったけれど、今はヴァイオリンにも音量が求められる時代なので、一般に駒の背丈は高目が標準よ。さらに駒の厚さも影響力強いよ。厚いと音がまろやかに、薄いと音が鋭くなるよ。

 ううむ、別に駒を削る事には何の躊躇もありませんが、駒を削って、音量が小さくなるのは、ちょっとマズイかもしれない。なにしろ、キラメキは素の状態の時は、めっちゃくっちゃ音量のない娘だったから。これは楽器が鳴らない/響かないという事もあるだろうけれど、駒の高さでそれが若干でも修正されるなら、直した方が良いだろうなあ…。

 ヴァイオリンの音は、マイルドでまろやかな方が私の好みだよね。素のキラメキは、実に耳に刺さるような、刺激的な音を出していたもの。駒が厚さで音がまろやかになるなら、それは願ったりかなったりだし…。

 ううむ、決めた。今回は、オーベルト君は削らない。フランスの駒専業会社のチューニングをそのまま使うことにしました。何、これが気に入らなければ、その時点で、シャカシャカ駒を削ればいいんだから(笑)。

 と言うわけで、駒を大胆に削るのは辞めて、E線に革の代わりにメンディングテープ(不織布です)を張り、駒の脚がヴァイオリンにジャスフィットするように、シャカシャカヤスリがけをしました。

 で、弦(ヴィジョンとゴールドブラカットの組み合わせね。スズキ君と同じ組み合わせにしてみました)を張って、完成しました。そうです、完成したんです。おめでとー。

 完成後の感想は…それは明日の記事に書きます。お楽しみに…ね。

 ちなみに、アマゾンに注文してから、完成まで25日かかりました(笑)。

2010年8月14日 (土)

三年目も、よく頑張りました(いよいよ四年目に突入だ~)

 毎日、一つずつ記事をアップしてきて、ふと、気がつくと、そんな日々も今日で、四年目を迎えました。

 おめでとう、Me & My Weblog~! 四年目だよ、四年目。子どもなら、幼稚園のご入園だー。よく、三年間、雨にも風にも変態にもストーカーにも負けずに、頑張りました。エラいぞ>自分。

   ★★★ 祝! 老犬ブログ、四年目、突入~! ★★★

 てなわけで、まとめの意味も込めて、去年同様、この一年間の月間トップ3の記事を発表します。どの記事に皆さん方の注目は集まったのか、一目瞭然ですよお。それではスタート!

2009年 8月
 第1位 「レッスンは、グループがいいの? 個人がいいの?」

 第2位 「親子は似るモノと言うけれど…」

 第3位 「金と銀のフルートの吹き比べをしてきました」

2009年 9月
 第1位 「総銀フルートはぜいたく品か! ではゴールドフルートはなんなんだ!」

 第2位 「H足部管付きは難しい」

 第3位 「私はなぜフルートを吹いているのでしょうか?」

2009年 10月
 第1位 「ピアノが弾ける男と、フルートが吹ける男。カッコいいのはどっち?」

 第2位 「サブフルートについて考える」

 第3位 「ここがスタート地点です」

2009年 11月
 第1位 「フルートの発表会に参加しました その1 シシリエンヌ編」

 第2位 「楽器フェア2009に行ってきました」

 第3位 「友だちだと思っていた人に捨てられました[2009年10月の落ち穂拾い]」

2009年 12月
 第1位 「埼玉のみなさん、ありがとう[2009年11月の落ち穂拾い]」

 第2位 「下手でもいいじゃん、胸張って演奏しましょうよ」

 第3位 「ケースも付けずに楽器を販売するのって、どうなのサ」

2010年 1月
 第1位 「今年(2010年)の抱負だよ」

 第2位 「少し無理をしても総銀にしておくべきだったかな?」

 第3位 「フルートの音程は運指ではなく、丹田で決める」

2010年 2月
 第1位 「サムライは「勝てばいい」とは思わないもの[2010年2月第3週・通算6週]」

 第2位 「フルートのメカは銀の方が楽?」

 第3位 「なぜフルートはメッキするのだろう その2」

2010年 3月
 第1位 「 “痛い人”について考えてみました[2010年3月第2週・通算9週]」

 第2位 「朝鮮学校の無償化について、私もちょっと考えた[2010年2月第4週・通算7週]」

 第3位 「金昌国教授の芸大退任記念コンサートに行ったよ」

2010年 4月
 第1位 「なぜ、コンサート会場に楽器を持ってくるの?」

 第2位 「音楽の才能がなくて良かった、スロースターターで良かった」

 第3位 「2010年ラ・フォル・ジュルネの有料コンサートが発表されました!」

2010年 5月
 第1位 「ヴァイオリニストになりたい…かも?」

 第2位 「ラ・フォル・ジュルネに行く前に、アルタスフルートフェアに参加しました その2」

 第3位 「ラ・フォル・ジュルネに行く前に、アルタスフルートフェアに参加しました その1

2010年 6月
 第1位 「フルート、指だけ練習ってどうなの?」

 第2位 「ヴァイオリン購入計画、発動!」

 第3位 「独学って怖いです」

2010年 7月
 第1位 「アルタスフルートはやっぱり特殊?」

 第2位 「ヴァイオリンの試奏に行ってきました その3 ヤマハはやっぱり世界のヤマハ」

 第3位 「恋人にするなら、フルーティスト? ヴァイオリニスト?」

 各月のトップ3の記事のタイトルを見て思う事は「アルタスフルート関係の記事に需要がある」「その時々のイベント(ラ・フォル・ジュルネ、楽器フェア、フルートフェア)の記事に需要がある」「落ち穂拾いを馬鹿にしてはいけない」「エッセイもまんざらじゃない」「声楽と金魚は人気薄」「レッスン記事は人気がない」ってところでしょうか?

 「アルタスフルート関係の記事に需要がある」は、意外とも思えるし、当然とも思えます。と言うのも、ネットにありそうでないのが、実はアルタスフルート関係の記事なんですよね。私も、アルタスフルート関係でググる事がありますが、アルタスの情報を求めると、通販のページか老犬ブログにヒットしちゃうんですよね。そういう意味では、老犬ブログはアルタスフルートの宣伝ブログと化している? ま、私はアルタスのファンだし、老犬ブログは間違いなく「アルタスフルートのファンサイト」という側面もありますから、それでもいいんですが…。ちょっとキビシイ事を書いちゃうと、公式サイトでの情報提供が、他のメーカーのそれと比べて、極端に少ないのがアルタスの物足りないところだと思います。もしかすると…2003年にサイトを作って以来、全然情報を更新していないとか?

 「その時々のイベント(ラ・フォル・ジュルネ、楽器フェア、フルートフェア)などの記事に需要がある」というのは、ライター冥利につきます。イベント関係の記事って、結構、一生懸命に書いているんですよ。だから、読んでもらえると、とてもうれしいです。

 「落ち穂拾いを馬鹿にしてはいけない」は、ああ、そうなんだ~と思います。落ち穂拾いって、私が他の人の記事につけたコメントを集めているわけなんですが、意外と需要があるのでうれしいです。ま、ある意味、記事のリサイクルなんですが、書き殴ってお終いではなく、こうやって集めて、ここの読者の皆さんに読めるようにして、よかったなあと思います。

 私の『エッセイ記事』にアクセスが集まるのって、実はとても、うれしいです。エッセイの記事って、一応、音楽から離れて、本当に普通のエッセイを書いてますが、そこを読んでもらえるというのは、私の文章そのものに興味のある方々がいらっしゃるというわけで、ライターとしては、ワクワクする結果です。

 その一方で、声楽関係と金魚関係の記事の人気薄は…ね。金魚関係は、最初から人気はなかったし、我が家の水槽の記録なので、人気薄でもいいのですが、声楽関係の記事の人気が少ないのは、私的には、かなり残念なんです。一応、老犬ブログの出発は“声楽”だし、私自身、音楽の中心に“歌”を置いているし、一番力が入っているのも“声楽”なんだけれど、読者の方は、そこを強く求めているわけじゃないってのが、書き手と読み手で、すれ違っている部分なんでしょうね。おそらく、フルート人口に比べて、声楽人口の人数の少なさがその原因なんだろうと思ってますが、真相はいかに? これが、声楽ではなく、合唱の記事を書くと、アクセスがババ~ンと増えるのは知っているのだけれど、やっぱり、私的には“歌”って言うのは、合唱ではなく、声楽であり歌劇なんだよね、人気ないけれど。

 あと、レッスン記事には人気なくてもいいんです。それこそ、これらの記事は私の備忘録ですから(笑)。でも、結構、良い事がたくさん書いてあるんですよ。
 
 
 さて、ここ、一年間のアクセス数&訪問者数のレコードは…

 一日あたりのアクセス数のベストは、1354ページ(2009年12月2日)で、訪問者数のベストが、590人(2010年7月11日)です。すごいですね、ほんと、感謝しています。別に数を誇るつもりはありませんが、これだけの皆さんに読んでいただけていると思うと、ブログをやっている甲斐というものがあります。

 まあ、この数字は最高値ってやつで、だいたいのところで言うと、一日のアクセス数が800ページ前後で、訪問者数が400人前後というのが、最近の平均的な数ですね。

 そうか…老犬ブログには400名の愛読者の方がついてくださるんですね。本当に本当に本当に、ありがとうございます。

 そうそう、毎日、ブログランキングへのクリックをしてくださっている方々、本当にありがとうございます。なかなかお礼も言えませんが、毎日感謝しております。ランキングも、なかなか絶妙な順位をキープできていて、いい感じです。ランキングと言うのは、あまり下の順位では意味がありませんが、だからと言っても、ランキングの上位に位置づけてしまうと好事魔多しで、良くないです。今の絶妙な順位がかなり気に入ってます。この絶妙な順位も、皆さんのクリックのおかげです。本当に感謝しているんですよ。

 来年のお盆も、こうして、お礼とまとめの記事が書けるといいなあって思ってます。

2010年8月13日 (金)

ヴァイオリンを作ってみよう! その8 ついにプラモ用塗料、投入(笑)

 色々とトラブルはあったものの、その場の成り行きと思いつきに任せたところ、何となく形になってきたキラメキでした。

 オールナットで色塗りを重ね、まあ、シミ(のような木目)も目立たなくなってきたので、着色作業は終了しました。表板とほかの部分との色の違いが目立ってますが、でも背面のフェイクな木目塗装も気に入ってますので、この木目塗装を、なるべくイカすように、表板(とっても黒い)、側板(そこそこ黒い)、裏板(あんまり黒くない)というツートンカラー、あるいはスリートンカラーの方向で行くことにしました。ま、こういう色の違いも、古くて汚くてボロッちいヴァイオリンにはたまにありますので、キラメキはそういう方向のヴァイオリンって事にします。つまり、偽アンティーク仕上げ(笑)で行きますですよ。

 ヴァイオリンの色が決まれば、あとはひたすら透明クリアニスを塗って塗って塗りまくります。それがヴァイオリンの塗装ってもんさ!って感じで、本当にただただ透明クリアニスを塗りました。

 で、そんな時に、あるウェブページを見ていたら、高級なヴァイオリンはペグボックスの中とf字ホールの断面は黒く塗るけれど、安いものは何もせず、そのまま木の色なんだという記事を見つけました。

 おお、キラメキは安い楽器だけど、お飾りオブジェ楽器なので、みかけだけでも高級アンティークヴァイオリンにするつもりです。ならば、ペグボックスの中とf字ホールの断面を黒くする事に決定。とは言え、f字ホールはすでに勝手に黒くなっている(表板に塗ったオールナット塗料のおかげでしょうね)ので、ペグボックスだけを黒く着色しましょう。

 しかし…だからと言って、黒い着色ニスを買うとお金かかるしなあ…と思って、家の中にあるニス…って、さすがに黒いニスを買った覚えはないので、探しても絶対に出てきません。いよいよ出費かと思ったところ、ふとひらめきました。そうだよ、プラモ用の水性アクリル塗料を使えばいいじゃん。

 探したところ出てきました。グンゼ産業「水性ホビーカラー No.2 ブラック(黒)基本色」という塗料が! エヴァンゲリオンのプラモ(ヲタクなんです、勘弁してやってください)を作った時に一緒に買った塗料ですよ。これを塗ってしまいましょう。なに、木に直接塗るのではなく、ニスの上に塗るんだから、アクリルでもウレタンでも、特に問題ないでしょ(笑)。

 で、さっそくペグボックスに塗ってみました。

 …失敗しました(涙)。白髪を染めるからと言って、漆黒の髪染めを使ったら、いかにもな感じで変でしょ、あれと同じ事になりました。ペグボックスの中だけ、妙に鈍い黒で、とても変です(涙)。

 さあ、この始末、どうつける?(悩)
 
 
 
 善後策を考える事にしました。また、塗装を剥がす? それも面倒だな…とあたりをキョロキョロしていたら、目に入ったのが、グンゼ産業「水性ホビーカラー No.17 ココアブラウン(艦底色)基本色(艦底用)」という塗料。つまり、赤茶色の塗料を発見したわけよ。うん、これを薄めて、半透明にして、黒の上から塗って、色味を足して上げればいいんじゃねえの? って事で、さっそくやってみました。うん、ま、なかなかいいんじゃないの? ナイスリカバーって感じ、これでいいでしょう。

 さてさて、ペグボックスは一段落したところで、肝心の透明クリアニスは、何回塗ればいいのでしょうか? 色々なサイトをみると、たくさん塗った方が良いみたいだけれど、何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。適当なところで止めないとね。

 色々なヴァイオリン製作サイトをみると「透明ニスは最低15回塗りましょう」と書いてあります。最低が15回であって、特上の高級モデルによって、それが30回とか50回とか、もっともっとで、それ以上の回数になるようです。それも透明ニスだけの回数で、ここには着色ニスの塗装回数は入っていないようです。

 さて、最低15回のニス塗りですが、それは油性ニスを塗る場合であって、私のようなウレタンニスでの塗りの回数ではありません。ウレタンニスの特徴は、他のニスと比べ、皮膜が厚いのが特徴なので、そのウレタンニスを15回も塗ると言うことは、普通のニスの30回塗りに相当すると勝手に解釈して、ひとまずニス塗りは15回(それも着色ニス塗りの回数含む)で終了することにしました。

 そこで、予定の15回、塗り終えたところで、ヴァイオリン全体を子細に観察したところ、f字ホールの部分が、はみ出したニスで、ちょっと不格好になっている事を発見、カッターナイフではみ出したニスを削り取り、整形するためにヤスリでガシガシ削ったところ、その断面にニスで黒くなったところと、白木が見える部分ができてしまったので、その断面を一度水性ホビーカラーの黒で塗り、さらにそこを他の部分と馴染ませるために、全体に軽く、もう一度、ウレタンニスを塗りました。これでニス塗りは本当に終了にしました。結局、ニス塗りを16回やったわけです。ご苦労様でした。これでひとまずニス塗りは終了です。

 「透明ニスは最低15回塗りましょう」と、あっちこっちのヴァイオリン製作サイトに書いてありますが、それは高級ヴァイオリンの話であって、よくよく調べてみると、安価なヴァイオリンって、そんなにたくさん、ニスの重ね塗りは、されていないようです。ひどいのになると、機械吹きつけ(つまりスプレーだね)で一回塗ってお終いってのもあるそうです。そういう点で考えると、キラメキはニスの重ね塗り回数という点だけで言えば、高級ヴァイオリンと同じって事になるね(回数だけ、だけどね)。

 ニス塗りを終了したので、マスキングテープを剥がしてみました。マスキングテープの断面から、今回のニスの厚さが分かりました。私はかなり厚く塗られていると思ってましたが、ニスを16回塗っても、その厚さは0.1mmも無いんですね。私はてっきり1mm前後の厚さになっていると思っていたので、ちょっとガッカリです。

 最後の最後に、マスキングテープを剥がした時に、一緒に剥がれちゃったニスや塗料の部分修復作業を、面相筆で、塗料やニスを使って、チョコチョコと直しました。これで本当にペイント関係は終了です。

 さて、ご好評(?)いただいてます「ヴァイオリン製作日記」ですが、明日はお休みします。なぜって…だって、明日は『老犬ブログ』の四回目のお誕生日だからです。いつものように、ベスト記事ランキングを発表しちゃいますので、お楽しみに

2010年8月12日 (木)

ヴァイオリンを作ってみよう! その7 トラブルはもう一つのトラブルを招く(着色ニス編)

 キレイに下地を塗り、いよいよ透明ニスを塗って、キラメキを黄金に輝くヴァイオリンに仕上げようとしたにも関わらず、不確かな情報(あるいは私の勝手な誤解)によって、ニス塗りを失敗してしまい、結局、表板と側板の一部の塗装を剥がして、ステインを塗り直す事から始めることにしました。

 いやあ、ニス塗装を剥がすのって、大変。“水性ウレタンニス”って、結構強力なニスでヤスリがけ(実際に使ったのは、スチールウールです)も、かなりの力づくで行わないと、歯がたちません。てか、スチールウールで軽くこすったくらいじゃ、傷一つ付きません。いやあ、ウレタンニスってすごいわ。デフォルトのベージュ色の塗装を剥がすのとは、だいぶ勝手が違いました。もう、ヘトヘト。腕がツルかと思いました。

 それでもニスを必死に剥がしました。いや、正確に言うと、ニスの塗ってある表板をガシガシ削りました。たぶん、1mm前後は確実に削ってますよ。ニスを剥がし終わったら、ニス屑よりも、木屑の方が遙かに多かったもの。頑張ったなあ…私。

 とにかく、なんとか、ニス剥がしも終了し、ステインを塗ってみたら、またまたトラブル発覚。「泣きっ面に蜂」とは、まさに、この時の私のためにある言葉でした。

 ニス塗装を剥がす時、同時にヴァイオリンの表板の表面を削ったわけです…が、その結果、いままで隠れていた、新たな木目が出現!(ジャーン!)

 …問題はその木目があまり美しくないんです(涙)。まるで、シミのように見える、かなり大きくて、かっこ悪い木目がキラメキの左肩の部分に出現!

Photo  最初、これを汚れと勘違いした私は、この木目の部分を一生懸命ヤスリがけしたところ、取れるどころか、むしろ広がる始末。ヤスリをかけて、表面が削れれば削れるほど、奥にある、かっこ悪い木目が姿を現してくるんです。ようやく、これは汚れではなく木目だと理解した私は、ひとまず、ヤスリがけを止めて、ステインを塗ってみたけれど…なんかかっこ悪い。この手の、色の濃い木目って、ステインを思いっきり吸うんですよね。なので、色の濃い木目の色がさらに濃くなる始末で…。

 ステインを塗って、透明ニスを塗ってみたけれど、やっぱりかっこ悪い(涙)。でも、これは木目だから、どうにもできないし…。

 さあ、この始末、どうつける?(悩)
 
 
 
 …で悩んだ結果、キラメキは黄金に輝くヴァイオリンになるはずでしたが、これを諦め「木目は取り除けないけれど、目立たせなくさせれば、OKじゃない?」というわけで、濃い色の着色ニスを上から塗って、キラメキの左頬にあるシミを隠す方向に方針変更しました。

 これでキラメキは、ゴールド系ヴァイオリンから、ブラック系ヴァイオリンと言うか、シスター系ヴァイオリンに路線変更が決定です。ま、ジャズをやるなら、シスター系ヴァイオリンでも悪くないでしょう。

 さて、シスター系ヴァイオリンに路線変更とは言え、着色ニスを買わない事にして(ちょっとお高い)ウレタンニスを買ってきた手前、ここで改めて着色ニスを購入しては「なるべくお金をかけない」という基本方針に反してしまうし、なんかモッタイナイので、うーむと考えていたら、以前、息子の夏休みの宿題の自由研究で使ったニスの残りが我が家にあるはずだと思い出しました。

 さっそく、家の中を漁ってみましたよ。そうしたら、やっぱり出てきました。同じ和信ペイントの「水性ニス木工作用(オールナット)」でした。オールナットという色は、一言で言うと「こげ茶色」です。それもかなり黒に近いこげ茶色。ま、色的にはGoodですね。

 しかし、こいつは、安い方の無印アクリル塗料でした。ウレタンニスと比べると、だいぶグレードが下がるけれど、濃いめの着色ニスには間違いないし、違う種類のニスが塗られているというのはキラメキにとっても良いことだろう(と勝手に解釈)から、これで行くことに決定。

 結局、経費を浮かせる事を優先した私です。

 ちなみに、このオールナットの水性ニスは、とても塗りづらかったのです。なにしろ、古いニスのせいか、液中の着色素材がタマになっていて、塗ってみると、あきらかにムラムラ。おまけに乾くと、ザラザラだし、なんかゴミのようなものまで、塗料の中に入ってます。

 そこで落ち込まないのが、私の良いところ。物事は、なんでも前向きに考えましょう。すっ転んでも、何かをつかんでから立ち上がりましょう。

 この塗りづらい、ムラムラになってしまう、オールナットの水性ニスの、その塗りづらさを逆手にとって、むしろ逆に、きちんと塗るのをやめて、汚し塗装の方向の味付けで、ビビュンと塗ってみました。自分的には、ヴァイオリン屋で時々見かける「古くて汚くてボロッちいヴァイオリン」って線の色塗りをしてみました。つまり“偽アンティーク仕様”のヴァイオリンを目指します。

 一度、下地を剥がした表板(と側板)は、最初に透明ニスを下地ニスとして塗った後、その上に三回、このオールナットのニスを塗ったところ、いい感じにボロっちくなったので、下地塗りと着色塗りの合計四回のニス塗りで終了。ちょうど、その他の部分も、透明ニスを四回塗ってあったので、ニス塗りの回数が揃ったのが、何となく気持ちいいです。

 ただ、このままだと、あまりに、表板[ボロい]と側板&裏板[輝きの黄金色]の差が激しいので、このオールナットのニスを、側板に二回、裏板に一回塗って、色の統一感を出してみました。なぜ、側板や裏板には、表板同様の、たくさんの着色ニスを塗らなかったのかと言うと、私は裏板に書いたフェイクな木目が気に入っていたので、これをなんとか生かしたいと思ったからです。なので、キラメキは見る方向で色の違う、まるで仮面ライダーWかキカイダーのようなヴァイオリンになりました。

 ま、かっこ悪いと言えば、かっこ悪いけれど、私の中では、むしろ“オシャレ”さんな感じとなってます。意図的にボロい、意図的に汚い、意図的に統一感がない。いいじゃないですか、オーナーである私が気に入っているのだから(笑)。

 で、この段階で、妻に見せたところ「まあまあじゃない、このヴァイオリン、少なくとも七千円には見えないよ」の一言で、さらに自信を深めた私です。

 さあ、以降はひたすらクリアニスの重ね塗りをすれば、だいたい完成だぞ~。

2010年8月11日 (水)

ヴァイオリンを作ってみよう! その6 そしてトラブルの女王が微笑んだ(ニス塗り編)

 ヴァイオリン製作日記、再開です。

 話は、白木のヴァイオリンをステイン(着色剤)でいい感じの黄色に染め、さらにフェイクな木目まで書いて、ウホウホになっていたところまで進みました。

 当初の私の予定では、ステインでの着色は、あくまで下地塗りであって、その後、茶色系の着色ニスを塗り、さらに透明ニスを塗って仕上げる予定だったけれど、ステイン塗装だけでも、かなりいい感じになったし、ステインで書いたフェイクな木目も気に入っているので、これ以上着色するのは止めて、その上に直接、透明ニスを塗って仕上げちゃう方向に変更しました。

 いかに、感性優先の、行き当たりばったりのライブ感覚のノリノリでヴァイオリン作りをやっているかが、知れますね。まるで、私の生き方そのもののようです(汗)。

 と言うわけで、さっそく、ホームセンターに、皮膜作り用の透明ニスを買いに行きました。

 え? なぜ、その都度、買い物に行っているのか? それは「ホームセンターまで徒歩10分なので、お気楽に出かけられるから」と「何事も行き当たりばったりで決めているので、明日の自分の気持ちや行動に自信がないから」その都度、買い物に行ってます。

 というのも、ニスは当初、オイルニスを使うつもりでした。なにしろ「ヴァイオリンに塗るニスはオイルニス」というのが、ヴァイオリン製作界の常識みたいですから。でも、水性ポアーステインを使ってみて、水性塗料の簡便さにクラクラきた私です。そりゃあ、水性塗料には色々と欠点はあるけれど、あの勘弁さは捨てがたい…。よくよく考えた末、私は水性塗料に宗旨がえをする事にしました。本格的な事よりも、お手軽さを選んだわけです。

 さらにヲタクなので、持ち前の妄想力を発揮して「ストラディヴァリウスの時代には、水性ニスがなかったので、彼は仕方なしにオイルニスを使ったんだ。彼の時代に水性ニスがあったら、きっと彼も水性ニスを使ったに違いない」と勝手に決めつけて、私の水性ニスを全面的に肯定することにしました(笑)。

 …ね、こんな事、水性のステインを使うまで考えませんでした。一度にすべての材料を買い揃えていたら…絶対、オイルニスを購入していたばずだもの。なので、必要な時に必要なモノを必要なだけ購入する、その都度買いをしているわけです。

 で、水性ニスの使用は決まったものの、ホームセンターに置いてある水性ニスは、二種類ありました。一つは無印の水性ニス、もう一つはお値段は倍以上する水性ウレタンニス。ちょっと調べてみたところ、無印の方はアクリル系塗料で、透明と書いてありますが、実はそれほど透明度が高いわけでもなく、皮膜も実はそれほど強いものではないので、後でニス剥がれを気にしないといけないかもしれません。その点、値段的に倍以上する、ウレタン系の塗料は、透明度が高い上に硬くてニス剥がれを考えなくてもよさそうなので、着色ニスを買うはずだった予算をこっちにまわして、高価なウレタンニスを購入することにしました。具体的に購入した塗料は、和信ペイントの「環境対応塗料 高品質 水性ウレタンニス 屋内木部用(透明クリア)」です。

 ウレタンって何?と思って、ググってみたのですが、実はよく分かりません(笑)。何かの化学物質のようです(汗)。分かった事は、硬いけれど曲げに強い事。テカテカ光る事。皮膜が比較的厚い事。プロの世界では以前から使われていた塗料のようだけれど、日曜大工的には最近実用化された塗料であること(色々と使いづらい点があったらしい)。ま、言える事は、無印の水性塗料よりも確実に良いものであるらしいということです。

 さて、そんなわけで、水性ウレタンニスを購入してきた私です。ニス塗りの前に、キラメキの表面をスチールウールでざくざく研磨しました。表面をザラザラにするって、ニスの定着がより良くできるように、必要な作業なんですわ。

 さて、スチールウールでの研磨も終わり、いよいよニス塗りです。ウレタンニスはアクリルニスと違って「べったり塗るのが吉です」とあるサイトに書いてあったので、それを信用して、べったりニスを塗ってみたところ…ニスが垂れました(涙)。しかし、垂れたニスは「垂れたニスは、ニスが乾いたら、ヤスリをかけて削り取っちゃえば大丈夫」という別サイトの情報を信じて、ヤスリがけをしたら、こんなになっちゃいました。

Photo  こりゃあ、ヒドイね。これだったら、ニスが垂れた時に、さっさと処理をすれば、こうならなかったはず。いや、それ以前に、ニスを薄く塗っていたら、そもそもニスだって垂れてこなかったはず。

 …インターネットを過度に信用するのは、やめましょう(涙)。

 とりあえず、修復しないと…。そこで、かっこ悪くなったところを、もう少し広く削ってステインを塗ってみたところ、そのステインがすでに塗ってあるニスの下に入り込んで、変な感じでにじみます。さらにかっこ悪くなりました。

 その上から透明ニスを塗れば目立たなくなるさ…と思って、上からニスを塗ってみたけれど、却って、ニジミが目立つようになりました。一回だけだから目立つので、回数重ねればニジミも目立たなくなるさ…。4回ぬりました。塗れば塗るほどニジミが目立ちます。

 さあ、この始末、どうつける?(悩)
 
 
 
 …色々考えた結果、リセットです。

 表板と側板の一部の塗装を全面的に剥がして、塗り直すことにしました。パソコンもそうでしょ、トラブルが発生した時は、小手先で色々やるよりも、ハードディスクをフォーマットしてシステムを再インストールした方が、早く簡単に修復できるわけです。アレと同じね。

 そうと決まれば、行動は早いですよ。当該箇所をガシガシ、スチールウールで削り、再びステインを重ね塗りして、その上からまたまたニスを塗って…で頑張ります。

 そうそう、この日だけで、透明ニスを4回塗れたのですが、この水性ウレタンニスって、乾くのがすごく早いんですよ。塗って、ものの10分もすれば、かなり硬くなります。30分でほぼ乾きます。二時間あれば、もう大丈夫って感じでの速乾性です。すぐに乾くので、すぐに次のニスが塗れます。これは思いがけない長所ですね。なにしろ、作業がテキパキ進みます。一般の速乾性の油性ニスでも乾くのに半日はかかります。ヴァイオリン専用ニスだと、乾くのに2~3日かかるそうです。それが二時間で次の作業に移れるんだから、これは良いですよ。

 作業はテキパキ進みますが、ヴァイオリンの音の方はどうなんでしょうね?

2010年8月10日 (火)

「なんちゃってジャズ講座」に行ってきました

 ヴァイオリンのレッスンの時に、ヒイロ先生に「今日は、笛先生主催の『なんちゃってジャズ講座』があるんだよ。おもしろそうだから、ぜひ行くといいよ。私も助手として参加するからサぁ~」と教えてもらったので、さっそく行きました。会場は我が家の近所のジャズバー。当然、テクテクと歩いて行きました。ヒイロ先生からは「ヴァイオリンを持ってくるといいよ」と言われてましたが…フルートを持っていきました(笑)。楽器を持たずに参加という選択肢がないなら、やはりここは、ヴァイオリンではなくフルートを持参した方が何かと良いでしょう。なにしろ、ヴァイオリンでは、音階すらまともに弾けないんですから。

 さて、笛先生主催の「なんちゃってジャズ講座」ですが、これはジャズ初心者向けの「ジャズって何?」という講座…というか、ワークショップでした。そこで私なりに学んだことを書きます。まず…

1)止めない、辞めない、止まらない

 まず、ジャズに一番必要なのは“持久力”なんだそうです。とにかくジャズは一曲一曲が長いし、セッションし始めると、とかくエンドレスになりがちなので、なによりも必要なのが“持久力”なんだそうです。なので、参加者全員(先生一人、助手二人、生徒五人、ママ一人)で、エンドレスにピアノをリレーしながら弾いていくという事をしました。

 弾くと言っても、生徒さんはピアノが弾けない人ばかり(ヴァイオリニストが二人、ヴォーカリストが二人、フルーティストが一人。私は当然フルーティストとして参加です)なので、ごくごく簡単に、C[ベース]-C[コード]-C[ベース]-C[コード] / G[ベース]-G[コード]-G[ベース]-G[コード]/ を延々と繰り返すだけ。もちろん、ベースは左手で、コードは右手で演奏です。

 会場には60の速さでメトロノームを鳴らしますので、その音を裏拍に感じてピアノを弾きます。ピアノの演奏は、適当に納得したら次の人と交代します。その交代の時に、音楽を止めないように、うまくリレーをするのが肝心なのです。それと、ピアノを弾いていない人は、手拍子でリズムをキープします。

 いやあ「音楽を止めない」は難しいですね。とにかく、何があっても音楽を止めない事が肝心なんですが…私、何度も止めてしまいました。リレー部分ではなく、一人で演奏していて(汗)。だって…ピアノに不慣れなので、弾きながら、リズムがドンドンずれてしまって、にっちもさっちも行かなくなるんだもの。でも、たとえ、どんな理由があっても、音楽を止めない事が最重要課題なんです。

 ちなみに私がなぜリズムがずれてしまうのか? 一つはピアノに集中していて、耳が十分に開いていないから。もう一つは、自分の体内のリズムでやっている(ここがすでにダメ)ので、何もトラブルがなければいいのですが、一瞬、コードを押さえ間違えるとか、ベースを間違えるとかすると、その一瞬だけリズムがズレて、それが重なると、段々と大きくズレてくるわけです。さらに、自分の叩くリズムの切れが悪く(本当に悪くて、実に気に入らないのですよ)色々と不満で、なんとかかっこいいリズムを叩き出そうと試行錯誤しているうちに、音が長くなったり短くなったりして、これもズレの原因となります。

 ちょっとのズレの段階で気がつけば、演奏しながら修正も可能ですが、その段階で気づかないと…音楽止めちゃいます。ああ、いけないいけない。

 それと、手拍子で上手にリズムを取る方法も教わったよ。いやあ、裏拍のリズムって簡単そうで意外と難しいのよ~。

 (ジャズ系の)裏拍の手拍子の、手を叩くタイミングなんだけれど、裏拍なので、当然2-4で叩くのだけれど、1-3はお休みではなく「手の甲で自分の隣の空気を叩く」くらいの気持ちでアクションでやるのがジャズ流というか、アメリカ~ンな手拍子なんですね。そういう気迫で手拍子をすると、かっこ良くウラで叩けるわけよ。対して日本式の手拍子は1-3で叩く上に、叩いた時に必ず“揉み手”が入り、リズムが粘ります。これはすごく、ジャポネスクな手拍子なので、ジャズでは禁則です。

 延々と、これをやって疲れたので、ちょっと休憩をいれて、次はCをC7にして再チャレンジです。C7にするとは、Cに7thの音を加えて、右手は四つの音を弾きましょうという事です。もちろん、それが難しい人は、適当に音を省いてもいいけれど、必ず7thの音は入れる事でやりました。私は…もちろん省きました。右手のルートを省いて、E・F・B♭でやりました。だって、左は必ずCを弾いているんだから、省いてもOKでしょ。

 ピアノマラソンをしながら、同時にアドリブマラソンもしました。そのアドリブとは、ヴォーカルアドリブで、ピアノを聞きながら、その傍らで思いついたメロディを歌っていくというアドリブです。順番的には、歌って、ピアノ弾いて、手拍子叩いて、歌って、ピアノ弾いて…という順番ですね。

 で、そのアドリブですが、まずは助手のヴォーカリストさんが雛型としてアドリブをしました。これが良かったのか悪かったのか、この最初のアドリブパターンから、結局、生徒のみなさんは、抜け出す事ができずに、その亜流ばかりを歌ってしまいました。

 本来ならば、ピアノを聞きながら、どれだけ自由にヴォーカルでアドリブができるか、そういうワークショップだったのですが、なかなか作られた枠の外に出るというのは、難しい事です。アドリブがバッキングに合わせると言うよりも、バッキングがアドリブ(つまりメロディ)に合わせてくるものだから、もっと自由にもっと逸脱しながらアドリブをした方がおもしろかったのだと思います。

 ちなみになぜヴォーカルでアドリブだったのかと言うと、それはおそらく、楽器の演奏技術に左右されずに、また楽器の違いを越えて、純粋にアドリブの勉強(アドリブ体験)をするためだったのだと思います。

 ま、とにかく、私たち生徒たちは、アドリブとは言え、なかなか枠から飛び出る事はできませんでしたが、さすがに、先生&助手のみなさんのアドリブはすごかったですね。アドリブって、演奏技術ではなく、ハートの問題なんだと言う事がよく分かりました。歌えない人は、楽器を持ったからと言って、アドリブができるようにはならないみたいですね。やはり、まずは歌でアドリブをできるようにし、次にその歌のように楽器でアドリブをする…というのが、正しい手順のようです。

 とにかく、歌だよ、歌。ジャズは歌なんだよ。

2)ブルースはエンドレス

 マラソン大会の次は、ブルースをやりました。それもロックブルースです。この日の昼間のヴァイオリンのレッスンで習ったアレです。でも、こっちの「なんちゃって講座」のブルースはもっと簡単な進行で…

 C7/C7/C7/C7 // F7/F7/C7/C7 //
 G7/G7/F7/F7//C7/C7/C7または単音Gの連打 /C7または単音Gの連打 //

 と言う、さらに簡単なバージョンでした。これでもちゃんとブルースに聞こえます。

 [追記]「なんちゃって~」でやったブルースは12小節ではなく16小節のブルースでしたので、上記のコード進行の一部を書き直しました。

 最後の小節の「C7または単音Gの連打」と言うのは、まだ曲を続けるなら「単音Gの連打」をし、これで曲を終えるなら「C7」にするという意味です。

 ピアノでやる時は、右手は小節の頭でバァーンと鳴らせば、それで良しです。それよりも大切なのは、左手で、符点のリズムで、CCGGAAGGなので「タンカ、タンカ、タンカ、タンカ~」って感じです。

Photo  ところでなんで、三拍目のベースはAなんだろ? 理屈で言えば、AじゃなくてBbなんだけどなー、分かんねーなー。

 さて、ブルースは12小節ですが、これは実は三人の奴隷の会話なんだそうです。

「なんか、この仕事、しんどくねー」
「んだんだ、本当に、しんどいなー」
「でも、あっちの仕事は、もっとしんどそーだよ」

 こんな感じの会話を音楽で延々と繰り返しているわけよ。なにせ、労働歌だから、働いている間中、ずっと歌っているわけで、だから、終わりがない。エンドレス。だから、いつまでもいつまでも演奏は続いてきます。そこがブルースの特徴なわけね。

 [追記]ブルースは三人の奴隷で話しているので、3×4の12小節が本来の姿ですが、ロックブルースはロックの寸法に合わせるために、三人目の奴隷が他の二人の倍の分量(8小節)語りますので、16小節になるそうです。

 ブルースは先生がピアノを弾いて、みんなで交代にアドリブをやっていきました。楽器の人は、ここから各自の楽器でアドリブです(私は当然フルートです)。とにかく、ブルースならば、ブルーノートで演奏すれば、難しい事はないと教わったばかりなので、ブルーノートで合わせてみました。「和風なフルートですね」とヴァイオリンの人に誉めてもらいました。

 ちなみに、ブルースって何?って人は、アッコちゃんのエンディング曲を思い出していただけるといいです。あの曲って…典型的なブルースなんですよ。

3)ジャズはブルースと小唄でできている

 「ジャズは大きく分けると、ブルースと小唄でできてます」と笛先生はおっしゃいました。なので、次は小唄の勉強です。先生のおっしゃる小唄と言うのは、いわゆる「2-5」のコード進行を持った曲の事で、そのコード進行は…

 C/A7/Dm/G7/(Ⅰ/Ⅵ7/Ⅱm/Ⅴ7)

 …と言ったものです。「Dm/G7」の部分が、いわゆる「2-5」になってます(Ⅱの和音からⅤの和音に進行すること)。これも理屈ではなく、実践あるのみという事で、先生がピアノで、みんなは交代しながらアドリブをやっていきます。ブルースは元々が泥臭い音楽なので、私はついつい和風なフルートを吹いてしまいましたが、小唄の方は、元々垢抜けた音楽なので、和風にはなりませんでした。

4)メジャーがあればマイナーもある

 メジャー進行の小唄をやったので、次は当然マイナー進行の小唄をやりました。コード進行は…

 Cm/Abmaj7/Fm6/G7//(Ⅰm/Ⅵbmaj7/Ⅳm6/Ⅴ7)

 …です。小唄はマイナーになると「2-5」ではなく「4-5」になります。

 こちらは、アドリブを一人ではなく、二人で担当するという練習もしました。それも交互ではなく、同時にアドリブをし合うという奴です。これは難しかったです。

 ほら、アドリブって、一人でやっている時は、割と好き勝手にやればいいのですが、二人でアドリブをするとなると、音が多くなる分、ハマる音が減ってくるので、一人でアドリブをカマスよりも、余計に耳を開いて演奏しないとダメです。それと、今のこの瞬間では、どっちが主導権を握っているかを常々確認し、自分が主導権を握ってる時は積極的に前に出て、そうでない時はされげなくオブリガードみたいなものでお茶を濁さないといけません。ムズいです。

 で、最後は何となくなだれ込んで、全員でアドリブをし合うという、パーティー状態の演奏になりましたが…これって、すごく難しいです。だって、ハマる音が本当に少ないんだもの。やっぱり、ジャズは、ビッグバンドとかでない限り、少人数で行う音楽なんだと思います。とにかく、大勢は大変です。

 「なんちゃってジャズ講座」はおもしろかったですよ。それにしても、ブルースは小唄がジャズの基本ねえ…。ううむ、一つ賢くなりました。

2010年8月 9日 (月)

C調のブルースを習ってきました

 ヴァイオリンのレッスンに行ってきました。レッスンの前に、先生にレッスンに対する心構え(レッスンの方針?)のようなものを教えていただきました。

 まず、このヴァイオリンのレッスンは、ジャズヴァイオリンのそれなので、クラシックヴァイオリンのそれとは色々と違うという事。

 一番大きな違いは、クラシック系のレッスンならば、エチュードがあって、それを自宅で一生懸命さらってきて、先生の前でそれを披露して、合格ならば次の曲に進み、不合格ならば、合格をもらえるまで何度でも同じ曲を練習し続けるのだろうが、ジャズのレッスンはそういうのとは違うので、その辺の気持ちを切り換えるようにとの事でした。

 ジャズのレッスンの場合。教えてもらった事は、その場で何とかする事、その場でシャカリキに頑張って身に付ける事。家に帰って、どうにかしてこようなんて考えない事(だからと言って、自宅での練習を否定しているわけではない)。

 なので、レッスンで一度やった事は、基本的には二度とやらない。その事を肝に銘じておく事。レッスンは毎回、ドンドン進んでいくものと承知する事。つまり「一度教えてもらった事は、絶対に忘れるな。その場で身に付けろ!」って事です。

 …が、それはとっても自信がありません(汗)。ううむ、そのためのブログですね。レッスン内容をブログに書くことで、少なくとも忘れる事は避けられます。教えてもらった事がすぐにできないのは仕方ないけれど、それは自宅で練習して、カラダに染み込ませる事にして、でも内容については、ここに書くことで、記憶の定着が図れると同時に、万が一、忘れても、ここの記事を読み返すことで思い出せるという寸法です。…ブログをやっていて、よかった~。

 それと、ジャズでは、基本的に音楽用語は英語にしてください、とも言われました。ドイツ語とイタリア語は不可なのであ~る。なので、音名も…ドレミで言ってはいけないのです。英語式に言いましょう。ううむ、コードネームは英語でいいけれど、音名は…ちょっとキビシイです。

 レッスンの中で、その都度確認しないといけない事、例えば、ボウイングやフォームの注意は、身に付くまで、何度でも注意をするので、それは覚悟して欲しいという事でした。ほぉ、よかった。ちょっと安心しました。

 ちなみに今回のボウイングの注意は「弓先で弾こう」でした。私は無意識に弓元で弾く癖があるのですが、ジャズヴァイオリンは基本的に弓先で演奏するもので、なるべくそういう弓使いをしましょうとの事です。あと、ボウイングは必ずダウンから始めることも注意されました。逆に言うと、弓中からダウンで始めるので、必然的にジャズヴァイオリンは、弓先近くで演奏する事になるんだと思います。

 あと、左手をしっかり“ヴァイオリン手”にする事も注意されました。私の左手は、気を抜くとネックをしっかり握ってしまうんですよ。これって、エレキギターのフォームですわな。同じ弦楽器ですが、ギターとヴァイオリンは、左手のフォームは微妙に違うので、そこの使い分けをしっかりしないといけません。左のフォームが違うと、弦の押さえる感覚が変わるので、正しい音程で演奏するためにも、左手のフォームは早めに正しいモノを身に付けないと…。

 さて、今回のレッスンは「ブルースをマスターしよう」でした。

 一番最初に、先生からカラオケCDをいただきました。それは「24の調、すべてのブルースのアドリブ練習ができる伴奏CD」という奴です。もちろんヒイロ先生のオリジナルCDです。これを使いこなせる日は、私に、やってくるのでしょうか? 今日は、このCDを使ってレッスンでした。

 まず最初に教わったのは、ブルースのコード進行。ブルースと一口に言っても、実はいくつか種類があって、私が今回習ったのは「ロックブルース」という種類。これは、ビートルズが作り出したブルースなんだそうです。ビートルズ以前の(古いタイプの)ブルースとはちょっと違います。ちなみに、最近のジャズでは、モダン(ジャズ)ブルースという、かなりコード進行が複雑なブルースが使われるそうです。

 で、ロックブルースのコード進行は以下のとおりです。

 C7/F7/C7/C7 // F7/F7/C7/C7 // G7/F7/C7/C7 //

  ええと「/」は小節の区切りで「//」は段の区切りです。つまり、C7を一小節やったら、次はF7を一小節やって、次はC7を二小節やったら、下の段に行って…という意味です。

 このコード進行を、レッスンのその場で暗記(笑)。演奏はこの具体的なコード進行で行うけれど、暗記としては…

 Ⅰ7/Ⅳ7/Ⅰ7/Ⅰ7 // Ⅳ7/Ⅳ7/Ⅰ7/Ⅰ7 // Ⅴ7/Ⅳ7/Ⅰ7/Ⅰ7 //

 って、感じで覚えるように言われました。その方が汎用性が高いものね。

 ちなみに、このコード進行が「ロックブルース」と言われる由縁は、もちろん、ロックの革命児、ビートルズが作ったコード進行だからですが、これのどこが特徴的なのかと言うと、三段目の最初の二つの小節ですね。ここがⅤ7/Ⅳ7/となっているのが、特徴なんです。実はこれって、クラシック音楽的には禁則なコード進行で、絶対にやっちゃいけないコード進行で、だから旧来のブルースでは、ここはⅡm7/Ⅴ7/(いわゆる、2-5のコード進行です)と進行していたそうですが、それをビートルズがタブーやぶって、新しいコード進行を作っちゃったというところが、その音楽の特徴と言うわけです。

 さて、このロックブルース。コード進行はこのとおりですが、これをバイオリンで弾くための定番の奏法を習いました。まずはリズムから…。リズムはオタマジャクシを書いちゃうのが一番早いので、画像を張ってみます。

Photo_2  これはC7の時のバッキングです。見づらいのでオクターブ上げて書いてみましたが、実際はオクターブ下で演奏します。つまり、始まりの音はG線の3の指で弾き始めます。C7なので、弾き始めはCと言うわけです。それで、合間に一音下のB♭を加えるわけです。

 F7の時は、記譜上のCを、実際に演奏するルート音であるFの音に置き換えて演奏します。つまり、A線の2の指で弾き始めるわけです。同様に、G7はA線の3の指で弾き始めます。

 この音型で、一人で弾いたり、カラオケと合わせたり、先生と合わせたり(先生はアドリブでメロディを演奏します)しました。楽しかったですよ。途中の3の音の時に、長二度下の音(つまりこれが7thの音です)が入るのがポイントです。だから、すべてのコードがセブンスコードになるわけです。

 そうそう、リズムは楽譜に書くと、あの通りなのですが、「タッカ、タッカーッ」と口三味線でリズムは覚えました。

 さて、この時点で、すでにレッスン時間の1時間は終了していたので「今日はこれでお終い、ああ、満腹だあ~」と思っていたら、続きがありました。

 「バッキングだけじゃおもしろくないでしょう」というので、このバッキングの上で遊べるように、ブルーノートをマスターしましょうとなりました。ブルースのコード進行の中なら、ブルーノートはコード進行については、ほぼ何も考えなくてもアドリブができるので、気軽にアドリブプレイが楽しめるそうです。

 で、ブルーノートと言うのは、一種の音階というか、旋法のひとつで、通称「ニグロ節」と言うそうです(最近は、この言葉、あまり使われなくなったそうです)。この旋法も、実は時代と共に発達し、今では、かなり面倒くさいことになっているそうです(例えば、チョーキングを使って弾かなきゃいけないとか…)が、まずは初心者である私が遊べる様に、最低限のブルーノートと言う奴を教わりました。それは、音階で書くと…

 C・Eb・F・(F#・) G・ Bb です。なので…

 4弦…G[開放]・Bb[2]・C[3]
 3弦…Eb[1]・F[2]・G[3]
 2弦…Bb[1]・C[2]

 の8つの音だけ使ってアドリブをしましょうという話です。もちろん、いきなりは無理なので、最初は4弦の三つの音だけ使って、次は3弦の三つの音、慣れてきたら、4弦と3弦の六つの音、そして最後は2弦の二つの音も加えてみましょうって感じで、カラオケバックにアドリブの練習です。ここまでで、約2時間のレッスンでした。

 1弦の音(F[1]・G[3])はやらなくていいと言うわけではなく、時間が足りなくなったので、やらなかっただけなので、自宅では1弦の音も加えて練習すると良いでしょうとの事です。

 あと、省略してしまったF#(と2弦のEb[4])と、E→F・A→Bbの三つの音も加えて出来る様にすると、尚よろしいと言うことです。あ、E→Fと言うのは、Eを出したら、すかさずチョーキングしてFにして、それを伸ばすという意味ね。つまり、本来のFは、いきなり、この音を出すのではなく、Ebを経由して、Ebのテンションを上げて出す音なんです。これはブルースが元々ギター音楽だった名残なんです。ただし、ヴァイオリンはチョーキングができないので、ポルタメントで代用します。

 こんな感じのレッスンでした。ヴァイオリンを習いながら、同時にジャズも習っている私でした。

2010年8月 8日 (日)

ヴァイオリンを作ってみよう! その5 さあ、下地塗りだよ

 今日は日曜日で、いつもならダイエット&エッセイの日ですが、今週はお盆進行って事で、ヴァイオリン製作話を続けます。

 さて、削るものを削り、剥がすものは剥がしたし、マスキングするところはしっかりマスキングをしたので、いよいよペイントします。いわば、ヴァイオリン作りのメインイベントです。いやあ、腕が鳴る鳴る。

 通常のヴァイオリン塗装の手順で行くと、ここで、いきなりヴァイオリン用の下地ニス(赤系の着色ニス、もちろん油性ニスです)を塗るみたいですが、私は、ここはあえて、通常の木工塗装の手順で行くことにしました。その理由は…ヴァイオリン用の専用ニスなんて、高価だし、簡単に入手できないし、だいたい、そういう決め打ちの塗料を使っちゃうと、私らしさを発揮できないじゃん。普通のヴァイオリンなら、お店に行って買ってくればいいだけなので、なぜ今、ヴァイオリンを手作りするのかという原点に立ち返り、ここは、あえて手順的にオーソドックスに、使用する塗料もごく普通の日曜大工用のものを使って、私らしさを全面に押し出す方向で行ってみました。

 要するに、お金をかけたくないというケチな気持ちと、好き勝手にやりたいというワガママな気持ちが、優先されたというだけの話です(笑)。

 とにかく、下地塗り開始。使用した塗料は、近所のホームセンターで売っていた、和信ペイントの「水性木部着色剤ポアーステイン〈顔料系〉メープル」を使用。和信ペイントさんのホームページはこちらね。本当は真黄色にしたかったので「ゴールデンイエロー」というステインが欲しかったのだけれど、売っていなかったので、売っているステインの中で一番黄色い「メープル」を購入しました。人生は常に妥協の産物なんですよ。

 とにかく、水性ポアーステインをザッパザッパと塗ってみました。いやあ~、水性塗料って楽だね~。とにかく、匂わないです。有機系の塗料だとほんのり酔います。油性の塗料は臭いです。でも水性塗料は酔わないし匂わないです。これは、とってもいいことです。あと、水性塗料は片づけが楽ですね。なにしろ、塗り終わったら、道具は水洗いをすれば、次の日も使えるんですよ。有機系でも油性でも、大型の瓶とかバケツとかを用意して、そこに薄め液を入れて、その瓶の中に、使用中のブラシとかを浸けておかないと、道具はすぐに使えなくなります。そういう面倒な事がないのが、水性塗料の良いところです。ま、これは、水性絵具と比べ、油絵具の管理の面倒くささからも、容易に想像つくでしょう。ビバ、水性塗料です。

 あと、水性塗料の方が、今流行りのエコっぽいでしょ。なにしろ、廃用油も有機溶剤も使用しないんだから(笑)。

 もっとも、水性塗料にも欠点はあるわけで、それはお手軽に使えるのだけれど、どうしても、ステイン(つまり塗料)そのものは薄い(水では、有機溶剤や油ほど、顔料を溶かし込む事ができないんでしょうね)ので、色にじみや色ムラは避けられません。それと、いくら乾かしても、重ね塗りの時にグズグズしていると、前日に塗った分が溶けてきます。実にお手軽だけど、扱いづらいです。ま、一長一短ありって事ですね。

 そうそう、ステインは一回塗っただけでは、薄くて話になりません。私は、最終的には八回、塗りました。

2010  最後の八回目では、フェイクな木目を書いてみました。表板は縦の木目を、裏板は虎杢っぽく横に太めの木目を書きました。実にいい感じです。なんか、この上から着色ニスを塗るのがもったいないくらいです。だって、この上からニスを塗って、テカテカにすれば…そう、ゴールデン・ヴァイオリンの完成でしょ。キラメキという名前にふさわしい、キラキラしたヴァイオリンが完成するじゃないですか! と言うわけで、ここで計画変更で、着色ニス塗りという工程を省き、いきなり皮膜作りの工程に入ることにしました。

2010_2 で、ニスの話は、また次回です。しかし、この時のすとんは、後で起こる悲劇を、まだ知らなかったのです(爆)。

告知 ええと「ヴァイオリン製作日記」の方は、ちょっとお休みします。再開は次の水曜日です。それまでは…通常のブログに一度戻ります。いやあ、レッスンに行ったり、ちょっとしたイベントに行ったりしたものだから、そっちの報告を時間をあけずにアップしておきたいんですよ。

 蛇足。写真ではヴァイオリンが宙に浮かんでいるように見えますが、実はそうではありません。ヴァイオリン製作中は、書斎にマイクスタンドを持ち込み、そのスタンドに針金ハンガーをぶら下げて、そのハンガーにキラメキをぶら下げていたのです。ま、簡易なヴァイオリンスタンド(?)ってわけですね。これって、意外に便利です。みなさんもお試しあれ(って、普通の家には、マイクスタンドがないって:笑)。

2010年8月 7日 (土)

ヴァイオリンを作ってみよう! その4 指板とサドルを剥が…せませんでした(涙)

 今日は土曜日で、いつもなら金魚の日ですが、今週はお盆進行って事で、ヴァイオリン製作話を続けます。

 さあ、今回は、いよいよ前半のメインイベントである、指板&サドル剥がしに挑戦です。事前に、あっちこっちのサイトを読んで、指板やサドルの剥がし方を研究しました。そこで学んだやり方は以下のとおり。

 1)ヴァイオリンを始めとする弦楽器は、基本的に接着剤で作られている。
 2)ヴァイオリンに使われている接着剤は、ニカワである。
 3)バイオリン系以外の弦楽器に使われている接着剤は、タイトボンドである。
 4)ニカワはお湯に溶ける。お湯に溶けると簡単に粘着力を失う。つまり剥がれる。
 5)ニカワを剥がすのは簡単、接着されている部分にお湯を刷毛でかければ良い。
 6)接着されている部分にナイフやキリで刻みを入れて上げると、お湯が簡単に内部に染み込むので、さらに作業は簡単になる。

 どうやら、手順的に、それほど面倒でもないみたいです。そこで、熱湯と面相筆と大型カッターナイフを用意しました。

 ヴァイオリンのネックと指板が接着されている部分の、一番下側の接合部分(ちょうど指板とボディの間で、よく見えないところ)に、カッターで刻みを入れて、そこにお湯を注ぎながら(笑)たっぷりと染み込ませ、その部分から、カッターナイフを入れて、指板を剥がそうと頑張りました。
 
 
 
 
 結局、二時間頑張ったけれど、カッターの刃が、約5mm、入っただけでした。一度、力付くで剥がそうとやってみたけれど、なんか、剥がれる前に、指板が折れそうな雰囲気になったので、やめました(涙)。

 キラメキって、指板とネックの接着剤にニカワではなく、タイトボンドを使用していない? よくよくキラメキを観察したところ、接着剤がはみ出ている箇所を発見、ガラスのような透明な固まりでした。…つまり、これって、タイトボンドで接着されている? タイトボンドはギターとかウクレレとかの製作で普通に使われている接着剤です。半端なく強力で、接着剤を使用した箇所の方が、使用していない箇所よりも強くなってしまうというくらい強力な接着剤なんだよね(元々ギタリストなので、こういう事には詳しい…)。実際にキラメキに使われている接着剤の種類は不明だけれど、ひとまず、暫定的に「タイトボンドで接着されている」と判断しました。ううむ、残念だけど、タイトボンドで接着されているなら、人力で指板を剥がすのは無理です。指板とサドルをネックから剥がすのは諦めました。

 そこで、仕方がないので、ネックとサドルをマスキングテープで保護しました。

_2010_08_07  さて、次の工程です。次は出荷時に塗られていた塗装を剥がすことにしました。

 マニュアル(バイオリンキット 組立説明書)には「組み立てる前に着色面をグラスウール(#300以上のサンドペーパーでも可)で軽くまんべんなく研磨します」とあります。そこでグラスウールの代わりにスチールウールを使って研磨する(つまり表面を削り落とす)事にしました。

 え? なぜスチールウールを使ったのか? それは安価だからです。スチールウールなら、百均で山のように買えるでしょ? 私はこんなところでは迷いません(笑)。

 スーパーのレジ袋(大きい奴)にキラメキを入れて、袋の中に手を突っ込んで、テレビを見ながら、シャカシャカ削りました。だいたい2時間ほどで、キレイに塗装が落ちました。

 塗装を落としてみると、キラメキは3種類の木材で作られている事が分かりました。

_2010_08_07_2  表板。これはおそらく、普通のヴァイオリンと同じくスプロースでしょう。ただし、木材の品質レベルは保証されませんが…。

 側板&裏板も、普通のヴァイオリンと(たぶん)同じでメープルだと思います。これまた品質の保証はございません。

 分からないのが、ネックと指板。通常はネックは、側板&裏板と同じメープル製なんだけれど、キラメキの場合は、色が明らかに違うけれど、やっぱりメープル? 産地が違うのかな? ギターでたまに使われるアッシュにも似てます。

 あと、ヴァイオリンの場合、指板は通常ならエボニー、安物でもメープルを黒く着色したものが使われるようですが、キラメキは、どうやらネックと同じ木材(暫定メープル)を黒く着色したようです(実は一部、削ってしまって、木地がよく見えるんですわ:笑)。

 ちなみに、ペグは暫定メープルの黒塗りのようです。これは弦を通す穴の色で分かります。サドルはたぶん、ホンモノのローズウッド(の破片)です。エンドピンやテールピース、アゴ当ては、黒いのでエボニーで作られているような気もしますが、なんとなく雰囲気がペグと同じなんですよね。それに通常、ペグとエンドピンとテールピースとアゴ当ての四つは同じ材料で揃えるものらしいので、ならば全部、暫定メープルですね。ここがホンモノのエボニーだったら、よかったのにねえ。

 そういう風に考えていくと、キラメキって、材料の品質はともかくとして、一応、すべて木材を使って作られているみたいです。安易にプラスチックとかが使われていないのは感心しました。

 ちなみに、キラメキは側板と表板の接着も、ニカワではなくタイトボンドを使用している様子。と言うのも、塗装を剥がしたら、ネックについていたのと同じ、ガラス状のはみ出た接着剤の固まりが見えたから(笑)。ボンドで頑丈に作ってあるのはいいけれど、これじゃあ、メンテの勉強になりませんよ(涙)。

 とにかく、剥がすものを剥がしたので、次はいよいよ、ペイント工程だよ。ワクワクだね。

2010年8月 6日 (金)

ヴァイオリンを作ってみよう! その3 細かいところをヤスリがけです

 さて、今回から、実際の製作過程を報告していきます。

 ひとまず、キラメキは、あまりにも弾きづらいヴァイオリンです。たぶん「指板下り」という状態なのかもしれませんが、肝心の指板は剥がせませんので、代わりに、ちょいと弦高を下げてみる事にしました。弦高を下げるとなると…ナットと駒を低くするわけなので、今回は「ナット削り」にチャレンジです。ナットと言うのは、ペグ近くにある弦がネックにかかる最初の部分の事を言います。

 まず、キラメキを一瞥して、ナットを紙ヤスリと彫刻刀で削ってみました。削った深さは、どれもせいぜい1mm程度。G線とD線の太い方は、ヤスリの角でガシガシと。A線とE線は彫刻刀(ナイフみたいな形状の奴)でシャカシャカと削ってみた。指板に数カ所キズがついてしまったけれど、気にしない(笑)。初期状態よりも弦高が低くなって、だいぶ良いのではないかと思う。たった1mmでも、弾き心地は全然違いますからね。

 ちなみに、ナッド削りは、少し削っては、弦を張ってその感触を確かめ、弦を緩めてはさらに削る…を繰り返してやりました。そんなふうに、弦を張ったり緩めたりしいるうちに、うっかりE線を切ってしまいました。…とは言え、別にE線を張りすぎたわけじゃないですよ。ただ、短時間のうちに、張って緩めて張って緩めて張って緩めて…を繰り返しただけです。それでプッツンです。E線は細い針金なので、金属疲労を起したんでしょうね。でも、切れた時は「え?っ」て感じでした。付属の弦は、安価なチャイナなスチール弦なので、そのクオリティも安物チャイナなクオリティなんでしょうね。ま、この弦は、どっちみち廃棄のつもりでしたから、切れても全然惜しくないです。ま、ナットに関しては、こんな感じで終了です。

 それにしても、ペグボックスはうかつの固まりです。ペグボックスの内部はバリ(取りきれていない木屑)だらけ。いや、バリと言うよりも、作業途中? ライブ感覚が生々しく残ってます。「続きは…明日やるんですか?」なんて雰囲気すら漂ってます。

 まずは、バリを削り落として完成感を出さないと。でもね、バリは丁寧に削り落とせば良いからまだマシ。問題はA線のペグホール。ここは、おそらくペグボックスの工作の時に、うっかり刃物が走ってしまったんでしょうね。ザックリと削られちゃっています。いやあ、ひどいね。外側から見ると丸いペグホールですが、ペグボックス内部から見ると『横一文字』な溝になってます。これって、大丈夫?

 削り足りないところは、ヤスリがけをすればいいけれど、削りすぎのところはどうにもなりません。パテでも盛りますか? まあ、人が見ないところだから、平気でこんな事をやっちゃうんだろうけれど、中学生でもこんな杜撰な削り方はしないと思われるくらい、手抜きだね。見かけさえしっかりしてれば、他人って騙せるんだよね。「中は溝でも、外側はきちんと丸くなっているから、なにか問題でもある?」 つい、知り合いの華僑さんの声と話し方で脳内アテレコしちゃいました…ああ、彼らは、そういう人なんだよね。…使えるんだから問題ないだろ? ま、それは確かにそうなんだけれど、日本人的には、なんか、スッキリしないんだよね。

 ペグボックスもできる範囲で丁寧に仕上げたので、ここもこれで終了です。

 今回は、キラメキのお腹の中を開ける事はしないけれど、もし開けたとしたら、おそらく中の状態は、このペグボックスのような状況なんだと思います。

 f字ホールもバリが凄かったんで、グリグリとやすりがけをしてみました。

 工作レベル的には…見えるところはまあまあだけど、見えないところの始末が実にいいかげんです。いわゆる“見かけ倒し”とは、この事だね。これが安物チュイナの標準的なレベルなんだから、仕方がない。しか~し、外側さえ取り繕っておけばいいという姿勢は、やっぱり、オジサン、嫌いです。

 後悔しているのは、作業前の写真を取らなかった事。ああ、うっかりしてました。

 とにかく、三時間ほど、彫刻刀とヤスリでシャカシャシガリガリやったら、だいぶキレイになりました。文句は言いましたが、ヤスリがけして、丁寧に仕上げたら、案外イケルかもねって気になってきました。(って、どこへ行くの?) さあ、次の工程に参りますか。

2010年8月 5日 (木)

ヴァイオリンを作ってみよう! その2 オトナの夏の自由工作が始まります

 とにかく、素のままのキラメキを弾いてみて思った事は「音色は最悪だし、造作もひどいモノだけれど、楽器としての最低条件はクリアしているなあ」って事です。なので、色々と可能な範囲で手を加えて、まずは普通の(安物)楽器にしてみよう…という方針を立てました。なに、うまくいかなくても、玄関の飾りにすればいいわけだし(笑)。

 そこで、これからやるべき事とその手順を書き出してみました。さあ、オトナの夏の自由工作の始まり始まり~。

1)ナットの調整

 ここをうまく調整できれば、かなり楽器として弾きやすくなると思います。逆に失敗したら、いきなり取り返しがつきません。カッターで刻むか、精密ヤスリでけずるか、彫刻刀でグイっと行くか…悩んでいます。

2)付属品外し

 15分かけて組み立てましたが、すべての付属品を外して、ふたたびキラメキを裸にします。いよいよ本格的工作の始まりってわけです。

3)ペグホール、fホール、エンドピンホールのヤスリがけ

 とにかくバリを取らないと(笑)。粗雑に作られている部分を、精密ヤスリ等で丁寧に削っていくつもりです。良いヴァイオリンにな~れ~と命を吹き込みながらのヤスリがけをしていきます。

4)ヘッドの仕上げ

 渦巻きだけではなく、ペグボックスの方もきちんと仕上げたいです。とにかく、ペグボックスなんて四角く乱雑に削ってあるだけなんですよ。彫刻刀で削り直して、紙やすりをかけるつもりです。

5)指板とサドルを剥がします

 実は一番不安な工程がここ(笑)。すでに接着されている指板とサドルをヴァイオリンから剥がします。ヴァイオリンのこの部分って、普通はニカワで接着されているので、お湯で剥がすことができるはずです。しかし、そのニカワの扱いに全く習熟していない私に、人生初めてのニカワ剥がしができるか否か、はなはだ心配でございます。でも、やるしかないでしょう。やらないとネック下になるボディの部分の色塗りに苦労しそうだし…。

6)表面塗装の剥離

 キラメキの表面に塗ってある塗装を剥がします。付属の説明書によれば、スチールウールまたは#300の紙やすりで削り落とすように書かれているので、安価なスチールウールを使用するつもりです。ちなみにスチールウールって、花火のようにきれいに燃えるんだよ。

7)下地塗り

 白木に直接、着色ニスを塗っても、最近のニスはよくできているから、全然問題ないとは思いますが、普通の木工塗装の手順って奴を尊重して、まずはニスを塗る前に、キラメキに色を塗っておきたいと思います。普通は“との粉”を塗って、その上に白い塗料を塗って下地にするところでしょうが、今考えている手順では、との粉は塗らずに、むしろ木目がはっきり見えるように、着色剤をいきなり塗ってしまおうかな、と考えてます。

 ネットをウロウロした結果、水性のポアーステインという着色剤がよさそうです。ま、着色剤ですから、水性も油性も関係ないので、ならば扱いがラクな水性がいいだろうと思うし、色は…黄色も黄色、真黄色にしようかなって思ってます。だって、ヴァイオリンて、赤とか茶色とかのボディが多いけど、あの赤とか茶色の向こう側に黄色い木地が見えるでしょ。あれって、絶対に下地塗装が黄色なんだろうとにらんでいます。たとえそうでなくても、キラメキは、まずは真黄色にしたいと思ってます。あのノリをマネしたいんですよ。

8)着色

 十分、キラメキが真黄色になったら、いよいよ着色ニスを塗ります。オイルニスを使用するつもりです。色は…まだ考えています。どのみち茶色系を塗るつもりですが、レッド系にするか、ダーク系にするか悩んでます。ニスは塗れば塗るほど色が濃くなるので、好みの色合いになるまで、何度も何度も塗っていくつもりです。

9)皮膜作り

 ヴァイオリンが好みの色になったら、普通の木工塗装なら、それで終わりですが、今回はヴァイオリンです。ニスは何度も塗り重ねることが大切なようです。なので、色のない透明オイルニスを塗って塗って塗りまくって行くつもりです。この工程がある意味、一番大変かも。とにかく、何度も何度も重ね塗りをしていくつもりです。目安は15回くらいでしょうか?

10)指板とサドルの接着

 ここも不安な工程です。サドルはともかく、指板はきちんと接着する事ができるでしょうか? うまくできないと“指板下がり”とかのトラブルが生じてしまうし、全然うまく付かなかったら、玄関の飾りにもなりません。とても大切で重要な工程です。もちろん接着にはニカワを使います。

11)ペグ調整

 たぶん不要と思うけれど、必要なら紙やすりでササっとね。

12)駒調整

 これは必須ですね。とにかく、駒が分厚いので、半分の厚さにしないと。それと高さも高すぎるので、弦と接する上部の方を幾分か削らないとダメでしょうね。それと、飾り穴(?)も広げる方向で削っていきたいです。本来は小型のカンナで行うようですが…私は紙やすりと彫刻刀でチャレンジするつもりです。

13)テールピース、アゴ当てを付け、ペグを差し込んで、普通に弦を張る

 難しい事はたぶん無いと思う。弦は付属品は辞めて、一応、ビジョンを張りたいです。ちなみに、ビジョンのセットは、キラメキ本体よりも高価なはずです(笑)。とにかく、弦の予備は持っていないので、買ってこないと…。アゴ当ても付属品じゃなく、もっと良いものに取り替えたいなあ…。でも、それは音とは関係ないから、いずれじっくりでもいいかなって思ってます。ペグは…チューニングがしずらそうならば、良いものと交換しないといけないでしょうね。でもまあ、当面は付属品で行きます。

14)完成・判定

 これで完成の予定です。完成して弾いてみて、奇跡が起こって、それなりの音が出たら、サブヴァイオリン(メインは…ひとまずスズキ君ですね)にしますが、相変わらずだったら、玄関の飾りになります。
 
 
 こんな感じの手順を大雑把に考えています。ニスは普通に日曜大工用のモノを使うつもりなので、いくらオイルニスは乾きづらいと言っても、日曜大工用のオイルニスならば、半日もあれば乾くので、ニス塗りは毎日できると考えると、完成予定は9月の頭かな…って思ってます。

 …という具合に、実際の製作前には考えていましたが、実際に作り始めると、まあ、色々とあって、それはそれでおもしろかったです。なので、次回からは、実際に作り始めたら、どんな感じになっていったのか、どんなトラブルが私とキラメキを襲ったのかという話をしていきます。乞ご期待を(あおりすぎ?)。

 さて、世間ではそろそろ夏休みとかお盆休みとかですね。いつもは、お盆になると、お盆進行になる当ブログですが、今年もそろそろ何となくお盆進行に入ろうと思ってます。今年はこの「ヴァイオリン製作日記」をダラダラとアップしたいと思ってます。いやあ、実際、書き溜まっているんですよ、このお話。なので、時折、合間合間に、各種レッスンの記録を入れながら集中連載していきます(笑)。

 という訳で、一足先に、お盆進行に入る、老犬ブログでした。

2010年8月 4日 (水)

今回ほど、自宅での練習成果が現れないレッスンはありませんでした(涙)

 声楽のレッスンに行きました。

 レッスン前の雑談では、先生と次の曲の相談などをしました。トスティを二曲連続でやりましたが、これからもトスティばかりではアレなので、そろそろ次の作曲家はどうでしょうか?という話です。次と言っても、好きじゃない作曲家の曲をやるなら、せっかくダイエットした甲斐というものがないのですぅ…と渋ったところ、次にやるなら、ベッリーニかヴェルディはいかがですか?と言われました。ベッリーニ! ヴェルディ! いや~、ウエルカムですよ~! 彼らの曲なら、全然いいです。ちょっと積極的に考えてみることにしました。だってね、ベッリーニだよ、ヴェルディだよ。トスティも良いけれど、ベッリーニはもっと好き。ヴェルディはさらに好きです! ああ、楽しみだなあ~。

 さらに雑談は続きました。この話は、どれくらい現実味があるのか分かりませんが、そろそろコンクールはいかがですかと、先生に誘われました。コンクールと言っても、日本には色々なコンクールがあって、正直、ピンキリなので、コンクールだからと言って、浮かれたり舞い上がったりする必要は全くないし、そんなにおおげさに考える必要はないでしょうが、私はかなりのオッサンだし、コンクールというのは、比較的若い人たちのためにあるものなので、私の外見がまだ若くみえるうち(とても50に近いオッサンに見えない私です)に、そういうものを経験しておくといいんじゃないかという、先生のご意見なんです。もちろん、コンクールに出たところで、一次予選突破すらかなわないでしょうが、そういう場を経験しておくというのは良いことだと思うので、可能なら参加しますと言っておきました。

 返事としては「可能なら~」なんですが、実はウキウキワクワクしてます(喜)。ああ、コンクールかぁ~。楽しみだなあ。

 さて、レッスンですが、今回は発声練習なしで、いきなりコンコーネをやりました。

 コンコーネ7番は、三連符の歌い方で注意を受けました。まず、ホワイトボードに三連符を書いてみてくださいと言われたので、さっそく書いてみたら、いきなりブーでした(汗)。私の三連符の書き方はポピュラー式だったそうです。へえ、三連符の書き方にクラシック式とポピュラー式があるんだ…。

 それはともかく三連符。クラシック式だと、スラーのような記号を使う(ポピュラー式だとカギカッコのような記号を使います)ので、これはスラーと考えて歌った方がいいですとの事です。つまり「三つの音符でひとつの固まり」という意識で歌うべきだし、さらにそれぞれの三連符をレガートに歌うことが大切。歌の中でも、私が取り組んでいるのはイタリア系の曲ですが、イタリアの曲は母音唱法、つまりレガートで歌うのが基本。なので、何はともあれ、レガートに歌うことを意識しましょうとの事です。で、7番は終了となりました。

 次はコンコーネの8番でしたが、このあたりから、私は発声のダメさを感じ始めました。なぜか、歌っていて、とてもツラいんですよ。普段、自宅の練習では8番は気持ちよく歌えるのですが、今日はFあたりから、もうツラい。当然、コンコーネの8番なんて、歌えるはずがありません。音程もいつもは微妙に違う程度(笑)ですが、今回は明らかに違ってます。全然届いてません。声が自分のものではないみたいで、全く制御不能になりました。その原因は…ひとつには声のポジションが低いままで、どうやっても高いところに入らないんです。それと腹筋が全然使えていなかった事。腹筋だけでなく、全身のほぼすべての筋肉がうまく使えていなかったと思う。それなのに歌おうとしたので、結局全身バラバラのまま、ノドとその周辺ばかりを使ってしまい、ノド声になってしまったのだと思う。とにかく、自覚的に最悪な歌でした。自覚はあっても、解決方法が分からなくて、ダメなまま突っ走ったって感じかな。

 コンコーネの9番は、さらに輪をかけてヒドかったです。先生がおっしゃるには「ムダな力が不必要なところに入り、必要なところが使われていない」のだそうですが、全くその通りなのですが、その袋小路から抜け出せないんですよ。

 そんな事もあるさ…などと軽くは考えられないのです。なにしろ、二週に一度しかない大切なレッスンですから…。一つ一つをきちんとやりたいのですが、全然できません。悲しくなりますよ。

 Sogno(夢)は(先生には信じてもらえませんでしたが)自宅では、結構楽しく、ラクラクと歌っているんですが、レッスンでは耳を塞ぎたくなるほどヒドい出来でした。歌っていて、ドンドンと気分が落ち込みました。途中で歌うのを止めようか思ったほどです。

 とにかく歌えない、曲になっていない。歌えば歌うほど、カラダのあっちこっちが閉じていくのが分かります。負の連鎖って感じでした。

 でも、言い訳してもダメなんですよね。歌に限らず、音楽は、練習でいくら良くても、人前できちんとできなければ意味がないわけでしょ。練習でラクラク楽しく歌っていても、先生の前でグダグダなら、それは練習をしてきた意味がないというものです。

 とにかく声を顔の前面ではなく、奥で出すようにする事と、この曲をすべてpで歌うことが言われました。特に高い音程はfで出ても、pででなければ歌えたことにならないので、pで歌う練習をしてくる事です(Sognoは全編ほぼpの曲です)。この曲は、次回のレッスンで終了予定なので、暗譜してくるように言われました(汗)。全然できていなのに…かなり心配です。

 フルートのレッスンでもダメだったし、声楽のレッスンでもダメで、一体私はどうなっているんだろ? いきなり全面スランプ? いやいや、そうではないと思うんだけれど。フルートは自宅練習でもダメなんだから、レッスンでダメでも、まあ、納得ですが、声楽は、自宅練習では、まあまあイケている(当社比)のに、これだもの。ちょっと、泣いちゃうよね…。それにしても、フルートも声楽もダメなんて、かなり落ち込みます。

 レッスン前に、コンクールがどうしたこうしたなんて話をしたのに、レッスン始まったら、このテイタラクです。もう、顔がヒキツリ、心は号泣ですよ。

2010年8月 3日 (火)

ボウイング矯正器具を作りました

 どうにもボウイングがダメな私です。まあ、ボウイングがダメなのは、私に限った話ではなく、ヴァイオリン初心者の皆さん、ほぼ全員ダメなようです。つまり、それくらい、“ボウイングをちゃんとやる”という事は、初心者にとって難しいわけで…。

 そんな私が、ある日、ネットをウロウロしていると、ボウイング矯正器具なるものが売られているのを発見しました。“大リーグボール養成ギブスかっ!”と突っ込みつつ、興味シンシンでございました。複数の近所の楽器屋に行っても、たいてい在庫があったりします。ううむ、実は隠れた定番商品なのか(実は私が知らないだけで、ちっとも隠れていなかったりするのかもしれませんが…。)。幅広なゴムひもと四本のプラスチック棒でできているという単純明解な造りなのに、お値段が5000円前後と言うのは、ちょっと気軽には購入できない感じなので、じゃあ、いっそ類似品を自作してしまえ~という事で作ってみました。

 市販品を参考にしつつ、材料は、L字金具を4枚、割り箸三膳、画びょう4つ、髪止め用のゴム一本、ビニールテープと細針金、という、我が家に転がっていた材料で作ってみました。つまり、材料費は0円です。経費は、私の作業コストのみで、製作時間は約2時間ですから、まあ、原価は2000円程度(時給1000円計算です)って感じかな?

Photo_3

 作り方はとっても簡単で、…

 1)L字金具の一辺に割り箸を一本ずつ針金で止める(同じものを四つ作る)。

 2)割り箸付きL字金具を二つで一組とする。

 3)それらの、割り箸のついていない方のもう一辺同士を、適当な間隔(ちょうどヴァイオリンのウエストのサイズね)で調整し、良い按配にしたら、それを針金で固定する。

 4)そのままでは、その部分は肉薄なので、それでヴァイオリンを傷つけてもアレなので、残った割り箸を適当な長さに折ったモノを添えて肉にして、その上からビニールテープでグルグル巻きにする。

 5)割り箸の末端のところにゴム紐を止めるための画鋲を差して、出来上がり。ま、写真を見て、参考にしてください。

Photo_2

 で、これをヴァイオリンに装着して使うのだけれど、案外いいですよ。見てくれは悪いですが、たぶん、機能的には市販品と同じかそれ以上だと自負しています。

 「それのどこが市販品以上なんだ!」と言いますと…。ゴムを止めているのが、ボウイング矯正器具の末端部なので、ちょっと強めの力で弓がこの矯正器具に当たっても、矯正器具が大きく外側に傾くだけなので、弓を傷つけないし、いくらボケっと練習していても(あるいは、曲に夢中になって練習していても)、矯正器具が外側に傾くおかげで、生徒側は弓が矯正器具にぶつかっていることがよく分かります。市販品は案外しっかりと棒を固定しているようなので、そういう動きはないですね。まあ、そんな働きは、意図して作ったわけではないけれど、怪我の功名ってやつですか、良いです。

Photo_4

 しかし、こんな簡単な器具で、ボウイングを完璧にコントロールなんて、できるわけないけれど、極端にヒドいものは、これで治るかもしれません。少なくとも、これを付けてしまうと、ヒドいボウイングでは、ロクにヴァイオリン弾けませんので、「ああ、自分はこんなにボウイングがヒドいのだ」という自覚は生まれるし、治そうと言う気が自然と湧いてきます。この器具で、大きく間違ったボウイングを矯正したら、細かい部分は、先生に見てもらうなり、自分で注意を払うなりして、さらに治していけばいいので、まずはそのきっかけづくりとしての“ボウイング矯正器具”なんだと思います。

 おっと、装着されているヴァイオリンは、もちろん、スズキ君です。ご覧の通り、スズキ君はレッドヴァイオリンで、いかにもレッドな音のするヴァイオリンです。

 実は、この器具、キラメキに着手する前に、チャチャっと作ったものです。ヴァイオリン関係の記事ばかりをアップするわけにもいかないので、ついつい書きためてしまい、アップが遅くなってしまいましたが、ヴァイオリン・メインテナンス講座を受けたことと、このボウイング矯正器具を作った事の二つから、ヴァイオリンをあれこれいじってみたいという思いにつながり、キラメキ作成へつながったのだと思います。

 ヴァイオリンは木工製品なので、なんか色々とDIYしたくなるんですよね(笑)。

2010年8月 2日 (月)

楽しくないなら、練習はやらない方がいいです

 フルートのレッスンに行ってきました。いつものように、レッスンは音出しからです。最近、この音出しが、ちょっとダメなんですよね。自宅でやっていても、なんかしっくり来ないんですよ。

 まずは音程がダメでしょ。どういうふうにダメかと言うと、どうにも音程が合わないのです。先生がおっしゃるには「(私の)フルートの音程が、なぜか、ぶら下がって聞こえる」のだそうです。

 頭部管の抜き差しでピッチを高めに合わせたところ、それでもやはりダメでした。どんな感じかと言うと、おそらくチューナー的には音程が合っているのだろうけれど、耳で聞くと、ちょっと違うような気がするのです。先生がおっしゃるには「…お腹の支えが足りない?」ので、機械的なピッチは正しくても、人間には正しく聞こえないだと言われました。確かに、お腹を(無意識でしたが)さぼっていた私です。

 そこでお腹を意識して音出しをしてみました。今度は「音程的に正しいし、さっきよりもだいぶ良いけれど、それでも、音色的に暗くて、ぶら下がって聞こえる…」という理由でダメでした。

 結論は…ちょっとやそっとでは直らないくらいに、音が壊れている、というわけです。

 実は私自身、自分の音が全くお話にならないくらいに壊れている事の自覚はありましたので、別に驚きませんよ、そうです、今の私、音が壊れているんですよ。

 ここんところ、ずっとフルートの音が壊れっぱなしです。ロングトーンをしたり、遊び吹きなどをして、音を治そうとしていましたが、全然効果が現れないんですわ。

 先生がおっしゃるには、壊れた音の「原因は心にありますね…」という事です。つまり、私自身、フルートが楽しくないと感じているから、フルートの音が楽しくならないで、壊れちゃった…という見立てなんです。

 いやあ~、私自身、そんな自覚ありませんでした。これでも結構フルート好きだし、練習も好きだし、だから毎日ピーピーやっているわけで「楽しく感じていない」とは思っていませんでした、本当にそうなのかな?

 でもね、確かに、私の場合、長いこと、アルテは13課でストップしていますね。レッスンでは、4月の半ばから取り組みだし、はやもう8月ですからね。1年の1/3も13課で戦っているわけです。正直、13課で苦労していますね。その状況をツライとか、辞めたいとか、そういう風には思ってませんが…本音の話、曲そのものに新鮮さを感じなくなった事は確かです。来る日も来る日も毎日毎日13課の曲を練習しているわけだし、さらに言っちゃえば、13課の曲って、レッスンが12課に入ってすぐのあたりから、自宅練習を開始していますから、何だかんだ言って、実質、もう半年くらい、13課を練習し続けています。

 この状態で、まだまだ新鮮さが維持できていたら、そっちの方が変でしょ。

 とにかく、アルテをは、楽しいとか、ワクワクした気分とかで練習しているわけではなく、何としてもアルテ13課という、この高い壁を乗り越えてやろうという気持ちで練習している事は…まあ、事実ですね。

 義務感とは違いますが、片づけなければならない大仕事に懸命に取り組んでいる…って感じですね。ちょっと辟易している部分は…あるかな。

 先生がおっしゃるには「レッスンでマルをもらおうと思って練習するなら、練習辞めちゃった方がいいですよ」とおっしゃるわけです。「…確かに練習はしないと上達しないけれど、練習を楽しく思えないなら、そんな練習なんて、いくらしても無駄で、却って下手になるから、練習、辞めた方がいいです」というわけです。…先生のおっしゃる事の意味は、よく分かります。

 マルをもらおうと努力しているつもりはない(単純に、吹けないので吹けるようになりたいとは思ってます)のですが、やっぱり、そんなドツボにはまっているのかな?

 でもね、13課に入って以来、確かに、よくフルートの音が壊れるんだよね。13課は私にはかなり難しいです。難しいところを必死にやっているから、音の美しさは二の次にして、練習練習って感じになるから、どうしても音が壊れるんだよね。

 はあ~、私は、13課には新鮮さは感じませんが、だからと言って、アルテに飽きたわけでもないし、あきらめたわけでもないし、ここをクリアしないといけないと思ってますので、楽しい気持ちになって、もう少し頑張ってみます。

 そう言えば、前回のレッスンで、13課でアルテを中座して、別の教本に移る人が多いっておっしゃっていたのは、こういう事なのかな…? 実際、13課、難しいし…。

 というわけで、レッスン本体の方は、当然、アルテの13課8番Ver.2でございました。

 結論ですか? そりゃあ、音を壊すほど練習しているということは、つまり「仕上がっていない」というわけで、今回も当然のごとく、不合格です。ま、仕方ありません。自宅練習の段階でダメダメなんだから、そりゃあ、レッスンでは出来なくても当然って奴です。

 メトロノームで144の曲ですが、とにかく90まで速度を落として、何度も先生と合わせました。実は速い速度で吹けない曲ですが、90なんて言うゆっくりした速度でも吹けなかったりする私です(ダメじゃん:汗)。結局、どんな速度でも、まだ吹けないんだから、そりゃ、合格しないわな。30分のレッスン中、90の速度で、何度も何度も先生と合わせて、ようやく合わせられるようになりました。

 現状は「合格はもちろん、おまけも出せません」という状況です。次回も、まだアルテの13課8番Ver.2です。頑張りましょう。

 この曲、すでに取り組んで、ずいぶん経つのですが、今更ですが、譜を読み間違えていた箇所発見(大笑)。いやあ、コーダの4小節目のリズム、間違ってました(汗)。だって~、私、譜面、読めないんだもん。そりゃあ、譜読みで間違えるなんて、アリアリの話ですわな。

 とは言え、この曲に関しては、正直、次のレッスンまで毎日練習しても、仕上げられない自信、大蟻、いや大アリでございます。でも、諦めずに頑張りましょう。ほい!

 蛇足。レッスン終わって、自宅に戻って、ツラツラと考えたんだけれど、私、音楽が楽しくない、フルートが楽しくないのではなく、単純に疲労困憊&寝不足&ダイエットの複合攻撃で、気力不足なんじゃないかな? フルートは楽しいし、練習も真面目にちゃんと取り組んでいるけれど、気力というか、気合が入らないのよ。やっぱり、これって、年のせい?

2010年8月 1日 (日)

身近なレジャー[2010年8月第1週・通算26週]

体重:95.7kg[-0.3kg:-12.8kg]
体脂肪率:28.6%[-0.1%:-3.8%]
BMI:30.2[-0.1:-4.3]
体脂肪質量:27.4kg[-0.1kg:-8.3kg]
腹囲:95.3cm[+0.4cm:-10.0cm]
     [先週との差:2010年当初との差]

 おたびダイエットの11週目です。今週も、数値的には微々たるものですが、それでもとりあえず体重が減っているので良しです。それにしても、夏になったら、夏負けの夏やせで体重が減るかと思ったのですが、実は意外に「買い食い王」状態で、むしろ太りそうな勢いで、ちょっと怖いです(笑)。

 さて、今週のエッセイです。

 夏ですね。子どもたちは夏休みになりました。大人はまだまだ休みというわけにはいきませんが、それでも週末になれば、何となくバカンス気分になったりして、日帰りだったり、一泊程度のレジャーに出かけたりするものです。

 私は…と言うと、これでも湘南という、日本屈指のリゾートに住んでいるので、もう、毎日がバカンス気分です。ほんと、平日なんて、街中アロハ着て遊んでいる人ばかりなので、おかしくて働けません(が働いてます)。

 お休みの日は、近場のレジャーとして、箱根に温泉に行ってもいいし、鎌倉を散策してもいいし、横浜中華街で食べ歩きしてもいいんだけれど、やっぱり自宅から自転車でチャッと走れば浜に出るので、そこで海水浴するのが、一番お手軽でお気楽でお金もかからないレジャーなので、夏の間は毎週のように、浜に行ってます。

 実にお手軽なものです。イエで水着に着替えて、Tシャツかぶって、ビーチシューズ履いて、麦わらを頭にのせて、荷物は、浮輪・ゴザ・タオル・日焼け止め・ペットボトルのお茶・小銭程度を、スーパーのビニル袋に突っ込んで、自転車でチャーっと浜に行って、ドボンと海に飛び込んで、しばしプカプカ浮かんで、飽きたら浜に戻って、浜に流れるサザンの音楽を聞きながら日光浴。暑くなってきたら、また海に飛び込む。それを何度か繰り返して、お腹が減ってきたら、海の家に行って、ロコモコ食べて休憩。その後、また海に飛び込んでもいいし、さっさと帰って来てもOK。イエに着いて、玄関入ったら、すぐに風呂があるので(こっちの家はみんな、そういう造りなんですね)、ザザっとシャワーを浴びて、冷たい烏龍茶をキューっとやって、クーラーの効いた部屋でくつろぐ。うわぁ~、極楽極楽。

 いいでしょ、これが湘南の人間の、週末の日常生活なんです。

 私はなるべく、夏の間は、海に行こうって決めてます。お金がかからないのに楽しいというのも理由のひとつですが、それ以外にも海水浴に行くと良いことがあります。

 まず、汚い話で申し訳ないのですが、海水浴に行くのは、水虫予防(時には、水虫退治)という現実的な側面があります。水虫…あまりなりたくないのですが、やはり普段、靴を履いて生活してますから、ときたま、水虫のようなものになってしまいます(病院で診断してもらった事はないので、水虫とは断定しない:笑)。しかし、海水浴に行って、熱い砂浜で、足を熱消毒して、さらに海水につけて、塩水消毒をすると、あら不思議、水虫ちゃんは消えてなくなります。それどころか、海水浴の効き目はかなり長く続くので、毎年海水浴に行くようになってからは、水虫ちゃんとは縁の切れた私でございます。

 水虫状のモノのみならず、私は皮膚が弱い人なので、アセモとか湿疹などにも悩まされる人だし、なんか小さなスリキズがあっちこっちにある人なんですが、海水浴に行っておくと、水虫ちゃん同様に、それらとも縁が切れます。いやあ、肌の弱い人には、海水浴って、ほんと、お薦めですよ。

 夏の間に何度も海水浴に行っておくと、冬になっても風邪をひきづらい事は経験済みです。これも良いでしょ。汗をいっぱいかきますから、きっとデトックスもしているんじゃないかな?

 あと、海水浴に行くと、色々と目の保養になるので、グッドです(笑)。特に白人さんはまぶしいですね。あと、いっぱいタトゥーが見れます。女性向けには、筋肉モリモリのライフセーバーさんたちの雄姿がお薦めです(笑)。

 海で食べる、つまらないモノがとても美味に感じられます。こっちでは、ロコモコが海の家の定番メニューですが、それ以外にも湘南ラーメンなんていう、緑色の海鮮ラーメンもおもしろいですし、縁日系の焼きそばとかたこ焼きなんかも、なかなかグ~ですよ。そうそう、カレーライスとか牛丼も忘れちゃいけませんね。

 どうですか? みなさんも海水浴に行きたくなりましたか? 行きたくなったら、ぜひ、来て下さい(笑)。そして、日本各地の海水浴場や観光地でお金を使ってください。観光地は、そうやって経済を回しているんです。

 今は不景気な時代なので、普段はきちんと働いて、休日は国内でお金を使って遊びましょう。できれば外国製品ではなく、国産品をなるべく買いましょうよ。可能なら、地産地消で行きましょう。そういう小さなことから、日本の景気は回復のきざしを見せるのだと私は信じてます。無理はしないで、できるところから、ちょっとずつ始めましょうね。

 と言うわけで、私はなるべく週末は地元の浜に行って、ロコモコを食べてきます(爆)。

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