ひとこと

  •  今時、インターネットエクスプローラーを使っているヤツが悪いんだろうけれど、今日のインターネットエクスプローラーは動きが遅いし、挙動が不審だ。でも、インターネットエクスプローラーじゃないと困る事だってあるんだよね。最新ブラウザのエッジがすべての面で、旧式のインターネットエクスプローラーよりも優れているわけじゃないしね。ああ、困った困った。
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

コメントについて

  • コメントは、どの記事に対して付けてくださっても結構です。歓迎します。ただし、以前書いた記事については、現在では多少考え方が変わってしまったものもあります。また、コメントをくださる場合のハンドルネームは、お一人様一つで統一してくださいますようにお願いします。複数ハンドルの同時使用、及び別人への成りすまし発言、捨てハンドルのご使用等は固くご遠慮願います。迷惑コメントやアラシ発言に関しては放置でお願いします。記事とは無関係のものや、プライバシーに触れたコメント、スパムコメント、エロ系コメント、商用コメント及びにネットマナーを無視したコメントに関しては、予告なしに削除する事もあることを御承知置きください。また、度重なる迷惑コメントに関しては、ニフティに「迷惑コメント」として通知し処理してもらうことにしました。

カテゴリー

メールについて

  • 記事の訂正および削除の依頼と、部外者に見られることなく、私(すとん)と連絡を取りたい方は、メールリンク(この下にある「メール送信」)をクリックしてメールでご連絡ください。その際、どの記事でもかまいませんから、コメントに「メールを送りました」と一報いただけると幸いです。私、メールを見る習慣がないので、黙っているといつまでもメールを放置してしまいますので、よろしくお願いします。メールを送ったことをお知らせいただいたコメントは、メール確認後、すみやかに削除させていただきますので、ご安心ください。

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月の記事

2010年1月31日 (日)

映画「サロゲート」を見て思ったこと…身代わりロボットってどうよ?[2010年1月第5週・通算3週]

体重:106.7kg[+0.2kg:-1.2kg]
体脂肪率:32.4%[+-0.0%:-0.4%]
BMI:33.7[+0.1:-0.3]
体脂肪質量:34.6kg[+0.1kg:-0.9kg]
腹囲:104.5cm[-0.2cm:-0.8cm]
     [先週との差:2010年当初との差]

 ええっと、お正月太りから回帰しません。普段の生活に戻って、それなりの時間が経ってしまったのに、この体重であるとは、今年はこの体重で落ち着いてしまうのでしょうか? 昨日の夜も、寝る前に、ポテチ2袋とキャラメルポップコーン1袋とぜんざい1杯食べたし…。ああ、ダイエットって難しいなあ(笑)。

 ダイエットに真剣に取り組もうと思う一方で、食欲に勝てない私です(涙)。時々「死んでもいいから、お菓子をたっぷり食べたい!」って思っちゃうんだよね。困ったものです。

 さて、今週のエッセイです。

 先日、フラッと「サロゲート」という映画を見てきました。ほら、家から映画館が近い(徒歩10分)ので、フラっと映画を見に行っちゃうという生活習慣が、私にあります。

 ええと、映画のあらすじは…

 近未来、人類の98%は自らの身代わりとなる“サロゲート”というロボットを日常生活に使用していた。ある深夜、青年と若い女性がクラブ前で殺された。その二人は実はサロゲートで、眼球を破壊され、IDチップも黒こげになっている。FBI捜査官のグリアーとピータースが女性のサロゲートの持ち主を訪ねると、太った男が目から血を流し死んでいた…。サロゲートの破壊により持ち主まで死んでしまうという、未曾有の事件が発生した。(「goo映画」より 元のサイトはこちら

 ま、本体である自分は自宅のベッドルームにいて、五感や運動神経をサロゲートというロボットとシンクロさせて、ロボットの方で社会生活を営むという、ちょっと濃いめのSF設定の映画です。

 つまり、人々は自分の好みのサロゲートを自分の身代わりに使えるわけで、それはまるで、アメブロのピグのリアル社会版のようなもので、ひとこと言っちゃうと「遠隔式身代わりロボット」って奴ですね。

 映画「アバター」で主人公が青い皮膚の異星人のアバターを使用していましたが、あのアバターが地球人型のロボットで、余所の星を侵略するためではなく、自分の日々の生活のために活用している話、って言うと、映画「サロゲート」を見ていなくても、分かるかな?

 おもしろいのは、その映画の中では、誰もが、サロゲートの外見をリアルな自分そっくりではなく、リアルな自分よりも、多少若くて、多少美化された、それなりに自分に似た感じのサロゲートにして使う人が多いという設定。さらに言うと、現実の自分とは全く違った容姿をもつサロゲート(年齢が違ったり、性別が違ったりって事)を使う人もいたりする。つまり、誰一人、自分そっくりのサロゲートを使う人がいないという事。

 つまり、誰もが外見を変えたいと願っているし、若々しい容姿を手に入れたいと思っているという前提で映画の世界が作られているわけだ。でもまあ、その話は全く分からないでもない設定です。つまりこれって、一種の不老不死(少なくとも“不老”だよね)の世界の話でしょ。

 で、もしも、こんな社会が現実となって、自分がその中で暮らしていたら、どんなサロゲートを使っているかなって想像してみました。

 私の事だから、パターンは二つ考えられる。一つは今とは何もかも全く違う容姿を持つパターン。人間の外見すらしていなかったりして(笑)。もう一つは、リアルな自分と性別も変えないし、年齢も変えない。肥満体な体躯も変えずに、現実の自分にそっくりのサロゲートにするというパターン。そりゃあ、リアルな私は、100点満点な容姿じゃないけれど、割とこの容姿は気に入っているので、変更する必要はありませぬ。あえて言えば、内容を変えるかな。現実の私よりも、パワフルでスピーディーで細やかな運動神経を持つサロゲートにするかもしれない。

 そういう点で言えば、私には不老願望って、あんまりないんだな。若いなら若いでいいし、年をとるならとればいいと思ってます。むしろ不老であることよりも、元気で御達者であれば、ジイサンの方がいいかなって思っているくらいです。

 じゃあ、私の場合はどんな願望を持っているかと言えば、まずは変身願望かな? 自分ではない存在になってみたいと言う好奇心はあります。それが最初のパターンです。もう一つあるのが、超人願望って奴で、それが二番目のパターンで、圧倒的な運動能力が欲しいです、たぶん社会生活をするには全く無駄な性能だろうけれど(笑)。

 そう考えてくると、身代わりロボットを使用して生活するというのも、そんなに悪くないかもしれません。なんか、楽しそう。

 みなさんは、サロゲート(身代わりロボット)を使用してみたいですか? 使用するとなると、どんな容姿や能力がお望みですか? 自分そっくりのサロゲートを使用しますか? それとも、リアルな自分よりも、若くてきれいでたくましいサロゲートでしょうか? いっそ別の性別のサロゲートにしますか? 映画には出てきませんでしたが、動物型のサロゲートとか、アニメのキャラとかゲームのキャラとかのサロゲートを使用しますか?

 あ、サロゲートが現実化すると、有名芸能人そっくりのサロゲートを利用する人も多いだろうなあ。それに、成り済まし事件とかも、本格的に増えるだろうね。

 つまるところ、これって、容姿の匿名化って事で、ネット社会がリアル社会に顕在化することなのかもしれない。今でもインターネットには、偽名を使う事で気が大きくなって、犯罪まがいの事をする人が大勢います(自律精神の全く欠けた、奴隷気質の人がそれほど多いという事ですね))が、サロゲートが使用される世の中では、犯罪利用にもサロゲートがたくさん使われるだろうね。それはそれで、暮らしづらい世の中になりそうでイヤだな。

 でもその反面、障害や病気を持っている人でも普通の健常者として暮らせるようになるし(アバターはそういう話だよね)、健常者でも年をとって寝たきりになった時に、サロゲートを使って、自分自身を介護することもできるわけだし、在宅勤務のまま外で働けたり(言葉の使い方が変ですか?)と、使い方によってはおもしろいモノになるかもしれません。

 こんな映画が作られるくらいだから、もうすでに、その手のものを研究開発している人がいるんだろうなあ。私が死ぬ前に、サロゲートを使用できる日が来るかな? もし使用できたら、それはそれで楽しそうだな。

2010年1月30日 (土)

チヅルが入院しました

 先週、ご紹介したチヅルですが、入院しちゃいました。とは言え、結構元気にしてますよ。入院した理由なんですが、体に黒いシミのようなものができて、2~3日様子を見ていたのですが、治るどころが広がってきたので、それで、入院しました。

 病名はおそらく「黒斑病」という奴でしょう。冬になって、水温が低くなると出やすい病気なんです。原因は、寒さと水質汚濁と体力低下という奴です。寒さは冬なので仕方がない、体力低下というのは、いつもエサを食いっぱぐれている奴がいけないので、これも仕方がない。…となると、主たる原因は…つまり「水槽の水が汚かったから…」というわけです。

 いや~、毎週、必ず水替えはしてます。だから、壊滅的に水が汚いという事はないはずなんですが、今月はうっかりしてまして、活性炭を水槽にぶち込むのを忘れていました。その事に先週の週末に気づき、あわてて活性炭をぶち込んだのですが、時すでに遅し、年末あたりから約一カ月の間、活性炭のない水槽といった感じでした。活性炭がなくても、水槽の水はきちんきちんと取り替えてましたし、今回だって取り替えて一週間もしていないのに、なんとなく水槽の水が赤っぽくなっていたし、臭いも少々していました。活性炭が一袋、水槽に入っているかいないかで、こんなに水の臭いや色が変わるとは…。活性炭って、結構偉大です。

 で、人間で分かるくらいに、水槽の水が汚くなったので、弱い個体が病気になったわけで、それでチヅルが黒斑病になったのでしょう。

 チヅルはひとまず、病院水槽に隔離して、塩水につけて様子見をしていました。黒斑病は元気になれば自然治癒する病気なので、しばらくは塩水で観察して、それで改善すればいいなあと思っていたのですが、一日しても、改善されず、むしろ体から色々なものが出てきたので、これはちゃんと治療しないといけないなあと思い、塩水から抗生物質につける水を変えてみました。少し元気がでてきたようなので、しばらくは抗生物質づけにしたいと思います。

 ちなみに、入院した金魚は、精神的にたくましくなるんですよね。あれはなぜでしょうか。金魚版「精神改造セミナー」のようなものなのでしょうか? これで草食系男子なチヅルもたくましいオスになれるでしょうか?

 病院水槽は、普段の水槽に隣接して置いてますが、サツキ以外の金魚たちは、エサの時以外は、いつも病院水槽のすぐそばにいて、心配そうにチヅルを見ています。お見舞いのつもりなんでしょうか? チヅルの方はチヅルで、本水槽の方を未練がましく見ています。サツキは水槽の反対側が広くなってうれしいのか、そっちでグイグイ泳ぎまわっています。ただ、チヅルがいない現在、水槽の一番下っぱはサツキになりましたので、ちょっとその点が心配です。

 ま、ひとまずチヅルは元気そうですが、金魚って死ぬ直前まで元気満々なので、注意してます。

2010年1月29日 (金)

あんまり寒いと腰にきます[2010年1月の落ち穂拾い]

 寒いと腰が痛みます、背中が痛みます。年なのかなあ…。最近は、少し寒くなると、腰や背中が痛みます。だからカイロを張ります。暖かくすると調子が良くなります。そう言えば、ぎっくり腰をやって、救急車で運ばれたのも冬だったよなあ。冬は鬼門なのかもなあ、私。

ブログの目的

 私は常に「リアルな生活が第一」と考えています。ブログを始めとしたネット関係は、あくまで余裕のうちで…と思ってます。なので、なんのためにブログをしているかという事も忘れなければ、日々の生活との両立は、何とかなると思ってます。

 私の場合は、ブログはあくまで備忘録です。ま、日記の一種ですね。でも、普通の日記と違って、日々の記録というよりも『読み返しておもしろいもの』という視点で書いてます。私はココログでブログをやっていますので、いずれはブログを書籍(自費出版ですが)にしたいと思ってます。で、年を取った時に、それらの本を読むのを楽しみにしたいです。それが私の余生の過ごし方です。幸せだった頃を思いだしながら、人生を終えたいと思ってます。そのための材料作りが“今”という時代だったりします。

 だから、思い出にならないような事は書きたくないです。例えば、同種の他のブログによく書かれている定番ネタの再生産記事とか、雑誌や書籍を読めば分かるような情報のみの記事とかネ。そんな記事の中には、私はいないし、私の生きた証もないから。私が書き残したいのは、その時の私が、何をし、何に夢中になり、何を考え、どんな生活をしていたのか、そういう事を書いていきたいです。だから、私が生きて生活して興味を持って日々を過ごしている限り、ブログのネタが尽きる筈はないのです。

 それゆえ、ブログのアクセス数が増えて、読者が増えることは、とてもうれしい事ですが、別段、読者がいなくなって、誰もアクセスしてくれなくなっても、それは残念で悲しい事だけれど、仕方のないことと割り切ることができます。だって私は、未来の自分に向けて、ブログを書いているのですから。

 でも、やっぱり、皆さん、見捨てないでね(哀)。
 
 
私の文体について

 私の文体は、ネット歴の古さもあって、基本的な部分は90年代に流行った「ネット軽薄文体」です。それに私の日常語である江戸弁と湘南弁と横浜弁がミックスされたものがプラスされて構成されています。

 私のしゃべり言葉は、生まれが東京の下町で、実家の家庭内言語が今でも江戸弁なので、その江戸弁(べらんめえ口調)を一番下に敷いて、そこに育った湘南弁(漁師言葉)を載せ、さらに学生時代を過ごした横浜弁(シャレたはまっ子言葉)が載っかった言葉です。で、これらのミックス言語を日常的に使っておりまして、そのしゃべり口調のまま、ネット軽薄文体に変換しつつ書いています。

 ですから、ネットの知り合いがリアルな私と会うと「すとんさんは、ネットのまんまだね」と言われる事が多いのですが、それは私が特徴的な文体の上に、言文一致な人だからだと思います。
 
 
私はなぜフルートを辞めないか

 誤解される事を恐れずに書いてしまうと、私は“歌う人”であって“フルートラブな人間”じゃない。だいたい、フルートを始めたのだって、楽器の衝動買いが入口だし(笑)。

 フルートラブでは無いと言いながら、決してフルートが嫌いなわけではなく「ではフルートは好きですか?」と尋ねられると「う~ん、好き…かな?」という何とも微妙な返事をしてしまう人です。

 そんな私が、なんでフルートが続いているのかと言うと……先生との相性かな? これは大きいですね。笛先生とのレッスンは楽しいもの。楽しいものは継続するんだよ。

 あと、純粋に練習とかレッスンとか、そのものに面白みを感じている、という要素もありです。と言うのも、フルートが上達して、アルテのページがドンドンめくられていくのは、ゲームの画面をクリアしているみたいでおもしろいしね。

 あと、フルートを学んでいるという意識が希薄だから、フルートを続けていられるのかもしれない。私はフルートという楽器を通して、ジャズとかポピュラーとかの勉強をしているんだよね。それは強く自覚してます。ジャズは…まだまだ分からない事だらけだけれど、結構おもしろいです。

 あと、これは見え張りの部分だけれど、マジでレアな楽器が演奏できる自分って、かっこいいじゃん。その姿に酔っている部分あるかも。歌が歌えるとか、ピアノが弾けるとか、ギターが弾けるって、そんな人、世の中に割とたくさんいるでしょ。そういう人って、すごいなあとは思うけれど、珍しくもなんともないし「はあ、あの人、ピアノ弾くんだ(えらいね)」くらいでしょ。

 珍しさを求めて、民族楽器系に行くと「○○弾けるんだ(変わった人だなあ…)」でしょ。それもまた困るよね。

 そこへ行くと、フルートは、オーケストラにもいるくらい、マジな楽器です。何しろ、音大で学ぶ楽器だよ。確かに管楽器系の中では圧倒的なユーザー数を誇るポピュラーな楽器だけれど、それは狭い吹奏界の話であって、世間から見れば、いやいや世間ではなく、ピアノやギターから見ても、いないに等しいユーザー数でしょ。十分レアでしょ。マジでレアだから「あの人、フルート吹くんだって(え! すごいじゃん。マジで? かっこいいじゃん)」ってなるわけよ。

 そんな、マジでレアな楽器を演奏する自分が大好きです。だから、フルート、辞めません(笑)。
 
 
神戸国際フルートコンクール

 神戸国際フルートコンクールで優勝したダニエラ・コッホさんの使用楽器は、パールフルートだけれど、オペラではなくマエスタなんだそうです。それも、マエスタのプリスティンシルバー(Ag998)です。ゴールドじゃなくても、最高級モデルのオペラでなくても、国際コンクールで優勝できるんですね。なんか、ちょっぴりうれしいです。

 ワタシ的にはアルタス代表のブリヤコフ氏が第三位だったのが残念です(オーディエンス賞を取ったから、まあいいか)。このブリヤコフ氏の使っているフルートがアルタスのPSでAg998の総銀モデルなんですよ。もしかすると、今のフルートの流行りはゴールドではなく、高純度シルバーか?

 ちなみに、第二位のシュネイデルさんはブランネンのシルバーを使っていたそうです。やっぱり、時代はシルバーか?

 ビバ! シルバーフルート! 決して、負け惜しみじゃないぞー! 
 
 
フルートの選び方

 まずは、楽器店に行ったら、同じグレード(頭部管銀クラスで十分)で色々なメーカーのフルートを出してもらって、それを片っ端から試奏する。色々なメーカーと言っても、日本の代表的なフルートメーカーは6つしかありませんから、最大でも6本しか出てきませんが(笑)。メーカーによって音色の特徴がありますから、そこで、好きなメーカーを1~2に絞ります。

 次にそのメーカーのフルートを色々なグレードで出してもらって試奏します。上限は…予算までではなく、予算を頭金にして買える限度までです(つまり、予算の倍額ぐらいまで?)。この時は、製品名を教えてもらわないようにして、吹いてみるといいですよ。それぞれに特徴はちょっとずつ違いますが、音色とか操作性とかの好みで選べばいいんです。本当に気に入ったものがあれば、予算の限度額はきっと忘れて「これが絶対に欲しい!」と思いますから。

 だけど、もしどれを吹いてもビビと来なかったら、無理して購入せずに、別の店に行けばいいんです。同じメーカーの同じモデルでも、実はかなり個性豊かなので、よそのお店に行くと、また違った笛との出会いがありますよ。

 フルートは決して安い買い物ではありません。品定めの時期をたっぷり楽しんでください。
 
 
今月の歌曲

 オ・ソレ・ミオ(ディ・カプア作曲:O sole mio)
 伯爵とスザンナの二重唱(モーツァルト作曲「フィガロの結婚」より)

 相変わらず、この二曲です。「オ・ソレ・ミオ」はレッスンでは終了しましたが、自宅ではまだ歌ってます。レッスンでは1番の歌詞でしかやらなかったので、今度は2番まで含めて歌ってます。歌っているうちに、2番の歌詞が暗譜できたらいいなあと思いながらやってます。それにしても、違う曲も歌わないとなあ…。
 
 
今月のフルートソロ(遊び吹き含む)

 グリーン・スリーブス(Greensleeves)
 悲しき雨音(Rhythm of The Rain)
 勝利を我らに(We Shall Overcome )
 トップ・オブ・ザ・ワールド(Top Of The World)
 花はどこへ行った(Where Have All The Flowers Gone?)
 ラスト・ダンスは私に(Save The Last Dance For Me)
 イパネマの娘(The Girl From Ipanema)
 悲しき慕情(Breaking Up Is Hard to Do)

 以上は、そのうち、レッスンに持っていこうと思って選曲したやつです。実はこれ以外にも、レオポルト・モーツァルトの「おもちゃの交響楽」にチャレンジしたのですが、これは開始早々、ギブでした。譜面の上では難しくないし、たぶん本当は演奏的にも難しくないと思うものの、なんか、ああいう、器楽っぽいフレーズって、それだけで演奏しづらいです。
 
 
今月のお気に入り

 東京ブラススタイル。いいですね、この人たち「ブラス」と名乗っているので「ブラスバンド」かと思いましたが、ところがどっこい、サウンド的にはビッグバンドですね。ビッグバンドのガールズバンドって珍しくない? 楽器編成は、トランペット2・アルトサックス・テナーサックス・バリトンサックス・トロンボーン2・バストロンボーン・キーボード・ベース・ドラムです。トロンボーンの子がヴォーカルを兼ねているそうです。これであと、エレキギターが加われば最強だよね。

 若い娘さんたちが、元気に金管やってます。もう、それだけで、オジサンはうれしいです。でも時代は変わりましたね。私が子どもの頃は、金管は男の楽器で、ブラバンでも「女は木管でもやってろ!」という雰囲気(ウチの地元だけ?)だったのに、今は女子金管だよ。バンカラだね~。

 出しているCDはアニメ系のものが多くて、企画モノっぽい臭いがプンプンしますが、これは仕方ないかな? スウィングジャズのCD出しても、一般人には売れないからねえ。

 「百聞は一見にしかず」というわけで、YouTUBEを漁ってみたら、彼女たちのプロモが見つかりました。埋め込みは御法度だそうですから、こちらをクリックして、あっちで見てください。なかなか、いいでしょ。

 
 
今月の金魚

 2010年1月26日 チヅル入院 詳しい話はまた明日します。

今月のひとこと

 ようやく「ザ・フルート103号」が届きました。今回は到着が遅く、すでに書店に山積みされているのを見て「ギーッ」と思いながら、届くのを待っていました。前回は発売当日に届けてくれたのですが…ちょっとガッカリです。さて「ザ・フルート」は、4月下旬発売の105号からリニューアル(誌面刷新)するそうです。“アンサンブル楽譜”の雑誌になるそうです。これで定期購読中止は決定、で当面は様子見です。だって、私は、フルートアンサンブルやらないし、興味もないから。やるなら、他の楽器とのアンサンブルだよね~。バンドとかコンボとかだな。今後は、吹奏楽のフルートちゃんは「パイパー」を読んで、フルートアンサンブルの人は「ザ・フルート」を読むという棲み分けになるわけです。私のような、単なるフルート学習者の読む雑誌がなくなりました、残念。フルート学習者は人口が多いんだから、きちんとした内容でマジメに出版すれば愛読者もきちんと付いて商売になると思うんだけれどね。撤退とは…悲しいね。読者獲得のために、間口を広げるならともかく、間口を狭めて、どーするの?(2009年12月28日~2010年1月1日)

 あけましておめでとうございます。2010年も昨年同様、私“すとん”と“老犬ブログ”をよろしくお願いします。今年は“人の輪と和”という言葉をモットーに、ブログ運営に励んでいきたいと思います。“人の輪”とは「人と人との豊かなつながり」を意味し、“人の和”は「みんな仲良く助け合う」という意味です。ぜひ、この“人の輪と和”でよろしくお願いします。(2010年1月1~5日)

 今月のブログのテーマは、なぜか“ネコ”です。タイトル横のネコ写真は、どうやらランダムに色々なネコポーズになるみたいです。お試しあれ。そうそう、全然関係ない話ですが、えなりかずきの元恋人のyumiさんはヤマハの(総銀)ビジューの愛用者で、ジェレミー・スタイグ氏はサンキョウのフルートの愛用者なんだそうです。ちなみに、奥様は日本の方なんですって、うひょ。(2010年1月5~7日)

 ああ、21世紀になったんだなあ…と今さらながらに感慨。お正月のフジフィルムのCMを何本見ても「♪お正月を写そ~」までは歌ってくれても、その後は「♪ララララ~ラ、ラララ」だよ。あれあれ「♪フジカラーで写そ!」じゃなかったの? そりゃあ、今どき、フジカラー(商品名:もちろんフィルム)を使う人はいないだろうけれど、フジカラー(企業名:デジカメ作ってます)でお正月を写そう~くらいのつもりで、堂々とコマーシャルすればいいのに…。ここの会社のお正月のCMって、確実に20世紀の(あるいは、昭和の)日本の歳時記の一部だったと思うんだけれどなあ…。ああ、時代は変わるんだ~。(2010年1月7~10日)

 はっチャンさんのブログ「はっチャンのブログ」を『お気に入りのブログ』に入れました。まだ出来立てホヤホヤのブログですが、皆さんで見守っていきましょう(2010年1月10~13日)

 昨日(1/12)の出来事。自宅のパソコンのスピーカーから「バツン!」という大きな音がして、そのままパソコンがハングアップしたよ。ハングアップなんて何年ぶりでしょうね…。仕方がないので、再起動をかけたら、マザーボードから「ピー」という音が鳴り続け…。ああ、なんか年末あたりで見た光景だなあ…。職場のパソコンと違って、壊れて無くなると本当に困るので、とりあえず、魔法を使って治しましたので、大事には至りませんでしたが、いったい何が起こったのでしょうか? ウィルスやワームは先日大量駆除したばかりなので、そっち系ではないと思うのですが…。もしかすると、静電気のせい? 書斎は結構、乾燥しているからねえ。それとも怨念とか生霊の類だったりして、くわばらくわばら。(2010年1月13~14日)

 やっと、職場のパソコン君が工場から戻ってきました~。これでやっと仕事が始められる~、うれしい~。うひょ~~。(2010年1月14~19日)

 本日(1/19)は結婚記念日なんだそうです。どうして、そういう事を女性は忘れずに覚えているのだろうか? そして、なんで男はそういう日を、まず間違いなく覚えていないのだろうか? 永遠の疑問です。私ですか? はい、もちろん、忘却の彼方でした。(2010年1月19~21日)

 あら、ま、驚き。ゴールウェイ氏が両腕骨折だってサ。指は動くそうだけれど、大丈夫? とりあえず、1月と2月の公演はキャンセルだって。楽しみにしていたファンの方々にとっては残念な事です。一日も早いご回復をお祈りしています。情報元はこちらの公式ホームページ)です。(2010年1月21~27日)

鳩サブレー、美味しい。なんで、こんなに美味しいのだろうか?(2010年1月27~28日)

 以上

2010年1月28日 (木)

ゴールドフルートについて思う事 その4

 不定期連載でしたが、一応、今回で終了です。

音色の問題について

 よく、材質と音色の話がブログではされます。「洋銀の音」とか「銀の音」とか「金の音」とかの表現が使われるし、私も使いますが、使いながらも、時折やましい気持ちを感じます。

 フルートの音色って、実に様々な要因で変わっていきます。もちろん、材質も音色をかえる要因の一つですが、材質だけでフルートの音色が変わるわけじゃない。フルートの作り方、とりわけ頭部管の作り方で音は大きくかわっていくと思うし、奏者の性別とか身体の大きさとか使い方とかでもだいぶ変わる。

 その辺の問題の切り分けをきちんとしないと、間違いを犯す事になります。

 私は、ブログで「ゴールドの音が嫌い」と公言してきました。今となっては、この発言は撤回したいです。問題の切り分けがうまくできていませんでした。私はゴールドの音が嫌いなのではなく、その他の色々の条件もあって、嫌いなフルートの音もあれば、好きなフルートの音もあるというだけで、たまたま、最初の頃に聞いた嫌いなフルートの音がゴールドフルートの演奏によるものが多かったから「ゴールドフルートの音が嫌い」と思い込んでいました。ただ、それだけです。

 同じ奏者が同じ作りで材質だけが異なるフルートを吹き分ける時だけ、音色と材質の関係に着目すべきで、そうでない時は、材質をあまり重要視するべきではないと、今の私はそう思います。

 具体的に言えば、ヤマハのビジューやメルヴェイユは同じモデルで、金や銀やその組み合わせ方で様々なタイプのフルートを用意しているし、アルタスも1207以上は同じ作りであるから、その材質や作り方でそれぞれの違いを感じていけばいいと思う。この手のモノなら「これはゴールドの音だから…」「これは総銀の音だから…」という言い方ではできるけれど、違うメーカーのフルートを比べるとか、同じメーカーでもタイプの違うフルート同士を比較するならば、材質よりももっと別の要素に着目して、音色の比較検討を行いたいものであります。
 
 
ゴールドフルートの換金性について

 ゴールドフルート、とりわけ18Kや24Kは、ひとまず“金”でできていると言えます。“金”と聞けば、私のような貧乏人はすぐに「これは一財産だね」なんて、知ったような口を聴きたくなりますが、実際にゴールドフルートって、財産になるでしょうか?

 2010年1月のある日の貴金属の買い取り価格(地金)は大雑把にならして、1g当たり、金が3500円、プラチナが4700円、銀が55円でした。フルートの重量を500gとすると、フルート一本あたりの貴金属としてのお値段は、ゴールドフルート(24K)が175万円、ゴールドフルート(18K)が131万円、ゴールドフルート(9K)が65万円、プラチナフルートが235万円、総銀フルートが2万8千円となります。計算あってるかな?  もちろん現実的には、ここからさらに中間手数料の類や加工賃のようなものも加わるので、実際の査定金額は大幅減額でしょう。

 確かに、財産というほど立派ではないけれど、ゴールドフルートとプラチナフルートはそれなりの金額になりますが、総銀フルートはまるっきり財産になりません。さらに言うと、ゴールドもプラチナも、それなりの金額になるけれど、この額なら、貴金属として売り払うよりも、中古楽器として売った方が、より換金性が高くなるんじゃないかな?

 もちろん、中古フルートで売却って事になると、なかなか売れないでしょうから、すぐにお金が欲しいという時には向きません。そうなると、貴金属として売却するか、楽器として売却するかって、ケースバイケースって事かな?

 どちらにしても、財産として所有するなら、ゴールドかプラチナってところですね。
 
 
本当に私にゴールドフルートは必要なのか?

 楽器は道具であって、良い道具を使用することは大切な事です。そのためにお金を惜しむべきではないし、高級な楽器を使用することは大切な事だけれど、フルートの場合、日本メーカーに限って話をすると、程度の差はあれ“ハンドメイド”と呼ばれるクラスになってくると、実はどこも水準以上の出来の良さで、このクラスになってくると、どれも道具としては必要十分に良い出来となり、ここから上は、材質の違いを楽しむか、設計の違いや味付けの違いを楽しむくらいになってしまう。

 だから、現実的な事を言っちゃうと、道具としてのフルートは、おそらく総銀クラスで十分なんだろうと思う。実際、プロ奏者でも総銀フルートをメインで使っている人はたくさんいるし、とりわけ外国のプロ奏者は総銀の方が多いですね。

 ヴァイオリンを始めとした弦楽器のように、素人でも分かるほどに、楽器の値段によって、音が明らかに変わってしまうのなら話は別だけれど、フルートの音の違いは、素人には全く判別できない程度にしか違わない。実際、モイーズのように、洋銀フルートで立派にプロ活動をしていた方だっているわけで、本当は、道具はソコソコで、あとは自分の腕を磨く方がフルートでは大切な事かもしれない。

 だから本当にお前にはゴールドフルートが必要なのかと突き詰められると、答えは「たぶん不要」です。だって、私の場合、ゴールドフルートが欲しい理由の一番目が「見栄を張りたい」だもん。「オッサンはオッサンらしく、高額な品物を所有したい」だけなんだもん。音楽的にはゴールドにこだわる理由は…おそらくない。

 音楽的には、菅厚の総銀フルートがあれば、ゴールドは要らない様な気がする。音の立ち上がりを考えれば、リップ&ライザーくらいは14Kにしてもいいかもしれないけれど、菅厚総銀で十分だと思う。いや、音量にこだわらないなら、鳴りを重視して、逆に菅薄総銀にした方が美音かもしれない。だって私はそんなにパワフルなフルーティストってわけじゃないもん。

 キンピカの外見が欲しいにしても、メッキは趣味ではないので避けるとしても、オーラマイト合金はおもしろいかもしれないし、これくらいで良いのかもしれない。

 でも、日本の景気は今悪いのだよ。このまま鳩山さんに任せていたら、日本が滅んじゃうかもしれない。ならば、日本の景気を少しでもよくするお手伝いとして、高額フルートを購入するって、アリだと思うんだよね。そうだ、私の物欲を満たすためではなく、日本の経済活動を活発にするために、ゴールドフルートを買おう。ぜひゴールドフルートを買おう。

 あとは、天からお金さえ振ってくれば、バッチグーだぜ!

2010年1月27日 (水)

音程と一緒にポジションを変えている?

 今日は純粋に声楽の話です。

 つらつらと振り返ってみると、どうも、なんか、歌っている時、音程と一緒にポジションを変えているような、そんな感じがします。高い音程はポジションごと高くなり、低い音程はポジションごと低くなる。いや、ポジションが高くなるというよりも細くなる、低くなるというよりも太くなる、そんな感じで歌っているみたいです。

 本当は、どんな音高であれ、発声のポジションは変えずに、同じ音色で歌わないといけないのに、どうも私は違うかもしれません。

 こんなんじゃ、ダメっす。

 太い声が低い声というわけでもなく、細い声が高い声ではありません。そんなに極端にやっているわけではないけれど、でも、なんか、そんな癖が身に付いているみたいです。

 そりゃあ確かに、低い声は太い方がかっちょいいっす。高い声は細い方がそれらしく聞こえます。でも、それじゃあ、歌っていても、音色バラバラでかっこ悪いっす。合唱なら、さほど目立たないから、音程さえあっていれば、それはそれでOKかもしれないけれど、ソロではマズいっすよ。

 …なんて事に気付きましたと言うか、疑心暗鬼な私です。

 おそらく、私の感覚の中で、音程の印象と音色の印象が、どこかでつながっているんだろうと思います。絶対音感を持っていれば、こういう間違った印象を身につけることもないだろうに…。まずは、この二つの印象を、切り離す事から始めないと…ね。

 自分がこういう癖を持っているんじゃない?って思うようになってから、他の人の歌声などを聞いてみると、プロはともかく、アマチュアレベルだと、私と同じような人って、結構沢山いる事に気づきます。なんか、一人じゃないって安心するとともに、そこがプロとアマを分ける一つの“分水嶺”なのかなって気もします。それと、自分の声って、自分じゃなかなか聞けないから、そういう癖を持っていても気付かないケースも多々あるだろうし…。

 でも、まあ、こういう癖の問題って、まずはそれが癖であると分かる事が大切なんだろうと思います。で、次に、癖と分ったら、それを直そうと努力すれば良いのです。ただ、長いこと、音程と音色をペアにして歌ってきたので、今更それを直すのは、かなり大変だと思いますが、そこは努力しかないでしょう。でもでも、どの音程も同じポジションで歌えるようになると、歌のレベルももう一段あがるというわけで、…私は、ちょいと努力をしようと思いました。

 合唱・合奏は音程命で、逆に言えば音程が合っていれば、その他の事は多少は多めに見てもらえるけれど、ソロは全部において注目されるわけで、音程命はもちろんだけれど、音程以外にも、リズム感や音質(音色)や演奏姿勢、演奏マナー、服装、カリスマ性などなどにも、気を使っていかないと…。

 頑張んないとね。

2010年1月26日 (火)

オペラでびっくり

 先日、オペラを見てきました。ベルガモ・ドニゼッティ劇場(イタリアのベルガモ市の歌劇場)の引越し公演って奴です。演目は、ヴェルディの「椿姫」。イタリアの歌劇団がヴェルディをやるんだよ、悪いわけがない。

 ヴィオレッタはまだ28歳の若いソプラノの、イリーナ・ドゥプロフスカヤ氏。「乾杯の歌」あたりは、まだエンジンがかかっていなかったのだろうか「この人で大丈夫?」と思ったものの、すぐにエンジンがかかり、それはそれは、なかなかのヴィオレッタぶりでした。若くて美人でスレンダーな歌手がヴィオレッタをやるというのは、なかなか説得力があって、いいです。

 アルフレードをやったアントーニオ・ガンディア氏は、肉食っぽい雰囲気の人で、歌は素晴らしかったけれど、あんまりアルフレードっぽくなくて残念。でも、この人はなかなか上手で「乾杯の歌」の時、合唱団と合わせて歌う時は、溶ける声で歌い、ソロの部分はギラギラの響き渡る声で歌っていました。オペラ歌手なのに、合唱声と独唱声の切り換えの上手い人でしたね。勉強になりました。

 海外からの引越し公演の歌劇場のオーケストラとか合唱が神業的に上手なのは当たり前(笑)として、バレエは…上手いうえに、茶目っ気たっぷりでgoodでした。いやあ、笑った笑った。今まで色々な闘牛士のバレエは見たけれど、あれだけかわいくてグロテスクでお茶目なバレエは始めて。客席のおばちゃんたちも口々に「かわいいわ~」と連発。あのバレエ、よかったっす。

 と、オペラの感想はこれくらいにして、それ以外の報告を…。

 あれは、二幕一場の時だったかな、ヴィオレッタがせつせつと歌っている時に、指揮者の腕が、コンサートマスターの譜面台の照明に当たって(オケピは狭くて暗いのです)、譜面台がガッシャーーーンと大きな音をたてて、倒れました。たまたまその現場を目撃してしまった私は、他人事ながら、血の気が引きましたよ。だって、演奏中に、コンサートマスターの譜面台が倒れて、楽譜ごと横倒しだよ~。えー、どーするの? どーするの?

 どうしたと思います?
 
  
   
    
     
 実は、どうにもならなかったんですよ。大きな物音がしたにも関わらず、ソプラノは何事も無かったかのように、そのままシレっと歌い続けました。

 指揮者は、譜面台が倒れた時、「ああ、しまった、やっちまったよ」みたいなオーラを一瞬出すもの、その腕は全然止まらず。顔をコンサートマスターにちょっと向けて「譜面台、倒してごめん」という念を送っていましたね。

 譜面台を倒された、コンサートマスターは、倒れる譜面台を一瞬支えようと体を動かしかけるも、すぐさま諦めて、ヴァイオリン演奏に集中。自分の譜面は床に落ちてしまったにも関わらず、その曲が終わるまで、そのまま暗譜で演奏を継続。曲が終わって、ヴァイオリンパートがお休みになってから、おもむろに倒れた譜面台を直していました。

 何があっても音楽は止めない。演奏中に譜面台の一つや二つ、倒れて、全然平気な顔で演奏を続ける…のがプロなんだな。すごいなあ…。

 ちなみに、オケの皆さんが使っていたパート譜はリングとじの楽譜で、きれいに簡単に開けるようになっていました。リングとじはなかなかいいですね。

 指揮者が使っている総譜は普通に本タイプのものでした。そう言えば、この指揮者さん、動きがなかなかダイナミックな人で、コンサートマスターさんの譜面台を倒した以外にも、単独で自分の総譜をブンと腕を動かした時に、スコーーーンと飛ばした事が第一幕でもありました。飛んだ総譜はチェロさんの足元に落ち、その時はすぐにチェロの演奏パートが終了したので、チェロさんが総譜を拾って、当該ページを開いて、指揮者さんの総譜を戻していました。

 たぶん、この指揮者さんの手癖が悪いのは、いつもの事で、オーケストラのメンバーは慣れっこなんだろうなあと思いました。

 フルートの人は一人だけで、彼はシルバーのH足管付きの楽器を使っていました。たぶん、シルバーだろうと思います。でも、照明の影響を差し引いて考えても、ほんのり黄色の入ったシルバーでした。ちょっとは金が混ざっているかしら? リップはあきらかな金でした。頭部管は、胴部管よりも黄色が濃いフルートでした。とは言え、やっぱり色的にはシルバーの色のバリエーションみたいな感じで、普通に楽器店でみる9Kのフルートの色よりも全然薄い黄色でした。ま、楽器から発せられるオーラのようなものが、あんまり親しみやすくなかったので、おそらく日本製の楽器ではないのでしょうね。使用材質は、ほんのり金がまざっている総銀フルートなのかな? おもしろい感じでしたね。彼に楽器に関する質問をしてみたかったのですが、休憩時間に私が楽器を見に行く時は、いつも彼は席を外していたので話できませんでした。

 あと、ピッコロの人は、楽器にマイクを接続したまま演奏してました。え? 拡声ですか?? などと思って、よくよく見てみたら、そのマイクはそのままチューナーに直結になってました。なんで、チューナーに直結したまま演奏していたのかは分かりませんが、そういう人もいるんだなあ…と思いました。ちなみに彼女は、休憩時間もオケピに残っているタイプの人でしたが、そばに行くと“私に話しかけないでね”オーラをプンプンと発していた人でしたので、話せませんでした(残念)。

 年に数回しかオペラを見るチャンスはないのですが、やはりオペラ鑑賞は、人生のメインイベントの一つです。ああ、楽しかった。

2010年1月25日 (月)

ソロのフレーズの作り方を、ちょっとだけ習いました

 フルートのレッスンに行ってきました。今回は月に一回ある“楽しい”セッションレッスンの日でした。

 まず一曲目は「グリーンスリーブス(Greensleeves)」でした。例によって、最初はピアノとフルートで、その次はフルート同士で合わせてみました。この曲では、アドリブ部分の吹き方のコツのようなものを、ちょっとだけ教わりました。

 この手の曲は最初と最後はテーマを吹きます。“テーマを吹く”と言うのは、まあ、楽譜どおりに(本当はちょっと違うけれど)演奏することです。で、そのテーマ演奏の間は、各プレイヤーがそれぞれでソロを取るわけです。“ソロを取る”とはアドリブをかましながら演奏することを言います。

 今回は3番までやる事にしました。つまり1番と3番はテーマを吹いて、2番はアドリブをかましたわけです。で、アドリブを、どう“かます”かなんですが、最初の演奏では、メロディを割と自由にフェイクっぽく崩して吹いてみたけれど、どうにもあんまりうまくいきませんでした。その理由は…私が下手だから…なんだけれど、それ以前に、この曲がマイナーな曲なので、スケールも三種類あって、それを上手く使い分けないと、ソレっぽく聞こえないのだけれど、それはそう簡単にはできないので、今一つって感じになったのだと思います。

 そこで、スケールについて考えなくてもできる、コード分解を基本にして、アドリブをかましていったらどうかという話になり、やってみました。コード分解が基本なので、全然メロディアスではないけれど、ある意味、器楽的なフレーズのソロになったかなあと思います。

 二曲目は「悲しき雨音(Rhythm of The Rain)をやりました。この曲のメロディの崩し方は「グリーンスリーブス」の時とは、ちょっと違って、曲自体のメロディがカッチリしているので、いきなり全然違うことをやると違和感が出てしまうので、まずは曲のメロディを生かす形で崩していったほうが良いとアドヴァイスしてもらいました。だから、最初はメロディそのままで、それから多少のフェイクをして、そこから大胆に崩していくというスタイルを採用。『言うは易し、行うは難し』です。

 あと、この曲では、事前にイントロやエンディングを決めてから演奏するの大切さも教えてもらいました。なにしろ、使用している楽譜がリード譜(メロディと歌詞とコードネムしか書いてない譜面。メロディは書いてあっても、実に大雑把な書き方だったりします)ですから、イントロもエンディングも自分たちで作らないといけないのですよ。

 三曲目は「勝利を我らに(We Shall Overcome)」です。この曲では、クラシックフルートとポピュラーフルートでの、低音の発声の違いを習いました。うん、同じようでいて、確かに違うんです。クラシックの時は、スムーズにスーッと伸びるような低音を使いますが、ポピュラーの時は、いきなりアクセルをガツンガツン踏み込んでいくよう発声になります。私の中では、クラシックはオペラハウスのアルト歌手のイメージ、ポピュラーはアメリカ南部のバプテスト教会の聖歌隊でゴスペル歌っている黒人のふとっちょシンガーのイメージ。分かるかな? クラシックは省エネタイプの演奏で、ポピュラーはアメ車のような演奏をします、ってこれも分かりづらいね。

 今回は、そんなソロの作り方の勉強をしたので、三曲しか合わせられませんでした。でも、たくさん習ったので、これでいいのだ。

 さて、今回は忘れずに録音機を持って行って、レッスンの様子を録音してみました。私がレッスンでどんな感じが演奏しているかという備忘録の意味を込めて、2曲ほどアップしてみます。最初は「グリーンスリーヴス」で、次が「勝利を我等に」です。

 解説のようなものをすると、最初の「グリーンスリーヴス」はフルート&ピアノバージョンです。もちろん、私がフルートです。真ん中でかましているソロは、コード分解を基本にしてやってみました。だから、ソロというよりも、アルペジオの練習っぽくなっちゃいました。おまけに使用音域が下の方に集中しちゃって華やかさのカケラもないし(この点に関しては、きっちりダメ出しをいただきました:汗)。ま、フルート初めて1年半で、アドリブでこれだけ吹けるんだから、スロースターターなオッサンとしては、なかなかのものでしょ(笑)。

 二曲目は「勝利を我等に」のフルート・デュエットバージョンです。これも、いわゆる、3番まで演奏しています。最初は私がテーマで、先生がそれに絡んでいます。せっかく、ポピュラーフルートの低音の発声方法を習ったので、二人で低~いところで渋く合わせています。なにせ、元歌はゴスペルでしょ。それっぽくやんないとね。

 真ん中のパートでは、先生が上に行ってソロを、私が下で伴奏をしています。コードネームだけ見て、フルートで伴奏しているんだよ。すごいと思わない? ギターならともかく、単音楽器のフルートで伴奏をやっているんだよ。フルートの衝動買いから初めて、1年半です。だいぶ前進していると思います。伴奏はいわゆるアルペジオ(分散和音)ですが、ギターと違って、同じフレーズで、ずっとやっていると単調なので、それなりにいろんなパターンを使っていたりします。で、最後のパートは、また私がテーマです。今度は、中音域でメロディを吹いてます。

 こんなかんじでやってます。全体的に、まだまだですが、初級者のレッスンなんて、こんなものです。よろしかったら聞いてみてください。

 「グリーンスリーブス」のフルート&ピアノバージョンは、こちら
 「勝利を我等に」のフルートデュエットバージョンは、こちらです。

2010年1月24日 (日)

あんまり寒い[2010年1月第4週・通算2週]

体重:106.5kg[-1.0kg:-1.4kg]
体脂肪率:-0.1%[-0.4%:%]
BMI:33.6[-0.3:-0.4]
体脂肪質量:34.5kg[-0.5kg:-1.0kg]
腹囲:104.7cm[-0.3cm:-0.6cm]
     [先週との差:2010年当初との差]

 冬ですね。寒いですね。なまじ木曜あたりが小春日和だっただけに、またまた寒さが身にしみます。

 私が住んでいる湘南地方は、雪は降らないし、いくら寒くても息は白くならない。水たまりが凍る事もないければ、氷点下なんてオッカナイ気温にはまずならない。時たま、冷える日は霜柱が立つ程度の寒さです。

 おそらくこれを読んでいる人には「あったかいじゃん」と言われそうだけれど、それでも、ここに住んでいる人間には寒いんです。シバれます(涙)。

 今日は、そんな私の防寒対策について語っちゃいます。

 まず部屋の暖房ですが…基本はエアコンです。22度以下の室温では生息できません。かと言って、ストーブを使うと、熱すぎて汗かいちゃいます。難しいものです。

 こたつは…一度入ると、そこから出られなくなるので、使いません。寝室は以前は、ノドがやられるといけないので、オイルヒーターと加湿器でしたが、電気代がかかりすぎという理由で、寝ている間は暖房を切る事にし、エアコンのお目覚めタイマーをかけています。

 服装は…まずは、タイツとかズボン下とか呼ばれるモノで下半身の防寒を中心に考えます。タイツ(毛織物)は仕事の時に、ズボン下(綿製)はウチにいる時に使用します。暖かいです。さらに寒くなってくると、靴下の二枚履きをします。ちゃんと、内側には履く靴下は、インナー用の暖かい素材の奴にしてます。あと、お腹が弱いので、腹巻着用は忘れずに…です。今のところはこれに、普段(春秋の服装という意味)のモノを着ています。仕事の時は、これでお終い。ウチにいる時は、さらにフリースのベストを来てます。これでぬっくぬっくです。

 コート(外套)の類は、仕事用は薄手のビジネスコート。私用の時は厚手のスポーツ系のロングコート。仕事の時は、徒歩通勤だし、職場は冷暖房完備なんで、比較的薄着でもOKなんです。手袋はフリース生地のものを通勤時に、毛糸のスカスカの奴を私用に使ってます。あと、毛糸の帽子は仕事でも私用でも使ってますね(デザインはもちろん違います)。

 こんな感じでしょうか? もっと寒くなると、仕事着だと、ワイシャツの下にTシャツを来てみたり、ベストを来てみたりして、上半身も防寒しますし、手袋もスキー用のものを出してきますが…今のところは大丈夫です。さらに寒くなると、使い捨てカイロを腰の周辺に貼ったりしますが、今年はそこまで寒くなるかしら。

 寒いからと言って、万全に防寒対策をしちゃうと、今度は室内で汗をかいてしまいます。汗をかいてしまうと、今度はカラダが冷えてしまうので、室内でも汗をかかずに済む程度の服装で押さえないといけないので、案外、防寒のための服装って気を使うものです。
 朝の通勤の時、うっかりしていると、時間に余裕がなくなってしまって、途中で長距離ランナーよろしく走り出す事があります。真冬なのに、汗びっしょりで職場に飛び込んだ時は、まず間違いなく、走って通勤した時です。そんな時は、どんな服装をしていても暑いものです。

2010年1月23日 (土)

これがチヅルだ

 今日は、我が家の水槽のオチ担当のチヅルを紹介します。特技は背面泳法、趣味は人間観察、職業は斥候?。そんなロンリーウルフなチズル君の姿は…これだ!

 我が家で一番小さめの子(頭の先から尾の付け根まで約5cm)で、いつも大きな金魚たちに体当たりを喰らってきりきり舞いしてます。定位置は、二枚目の写真のここ。いつもここにいて、人間を観察しています。

 こんな子だけど、ラブリーなんだよ。あ、一応、男の子です。

10_01_01

10_01_02

2010年1月22日 (金)

フルートの音程は運指ではなく、丹田で決める

 昨日の「腰と丹田と音楽と」の続きの話に…なるかな?

 フルートでも声楽同様に「腹式呼吸」の大切さは言われます。はい、フルート演奏でも腹式呼吸ができないと大変ですね。声楽のように、あっちの世界が見えるまで訓練するのかどうかは別ですが(笑)。

 腰による“息の支え”は重要です。ロングトーンをやって鍛えられるのは、この部分だと思います。長い息、安定した音色と音程のためには“息の支え”は重要です。息を支えないと、フルートはエアリードで全く抵抗というのがないので、あっと言う間に空気が無くなってしまいます。空気が無いと演奏できないのは、管楽器の宿命です。ですから、フルーティストの皆さんも背中は鍛えた方が良いでしょう。

 さて、皆さんは、フルートを吹いていて「運指は正しいのに、音程が違う」とか「音がすぐに引っくり返ってしまう」とか「演奏中にいきなり音が1オクターブ落ちてしまう」とか「高い音や低い音が混ざってしまう(追記:この件に関しては、コメント欄のひょっとこさんのご発言をご覧ください。ひょっとこさんのご意見の方が一般的な見解だと思います)」とか、そういう経験ありませんか? 私が思うに、フルート演奏時の、腰による“息の支え”も大切ですが、こういう時は丹田による“声の支え”は十分になされているか、確認すると良いのではないかと思います。

 「フルートなのに“声の支え”?」って思いますよね? 疑問ですよね? でも、フルートでも声を支える事は大切だと思います。

 私はフルートの演奏って、自分の声帯ではなく、金属管を声帯代わりにして歌う事だと思ってますし、そう思うことで、色々とすっきり分かることがあります。

 試しに、丹田のあたりに周辺の筋肉を集めてギュッとやってみながら、フルートを吹いてみてください。音の引っくり返りや、高い音や低い音が混ざらなくなると思いますよ。
 倍音練習ってやったことありますか? 例えば、低音ドの運指のまま指は変えずに、中音ド、ソ、高音のド、ミ、ソ、シ♭…って感じで発音しわけるアレね。ハーモニックスの練習とも言います。あの倍音の吹きわけ、どうやってますか? 息の勢いを変えてみる? 息の量を変えてみる? 私は丹田に込める力の加減で吹き分けます。え?と思われるかもしれませんが、これが意外といけるんです。

 この丹田で声を支える事が分かってくると、フルートで苦手な第三オクターブの音、特にミとか♯ファとかの発音が容易になります。あのあたりの音って、音を出すことだけでもヒーコラ言いますが、丹田にグイっと力を入れてやってみると、案外すんなり行くものです。

 あと、私が今苦しんでいるアルテ11課の11番の29小節目に出てくる「高音D→中音G」のようなに倍音関係(低音ソの第3倍音から第2倍音への移動)にある音程のフレーズは、うっかりすると、運指を変えても出てくる音が変わらなかったりしますが、そういう時に、ちょっと丹田のあたりのコントロールを効かせてやると、すんなりいきます。

 もちろん、低音のCisとかCを安定して出す時にもグイっと丹田を締めると、いい感じの太い音が出ますよ。さらに言うと、中音だってグイっと締めるといい感じです…って、結局、いつも締めてればいいって事じゃん(爆)。

 こんな感じで、フルート演奏の際に、腰をググっと引っ張る事はもちろんですが、丹田をグイっと締めるだけで、色々な事が解決できるので、おもしろいですよ。

 追記。昨日の記事の冒頭には書きましたが、今日の話も、あくまで私の個人的な感覚に基づく話です。一般的でない事も書かれているかもしれませんが、私はこうして乗り越えましたし、やっています。なので、方法論として、万人に通じるものではないですし、一般的なレベルで言って、間違っていたらごめんなさい。

2010年1月21日 (木)

腰と丹田と音楽と

 本当は間違いを含んでいるかもしれない…という事を前置きして、今日は、完全に私の個人的な身体感覚のみで、記事を書いてみます。

 みなさん、腰ってどこだか分かりますよね。では、丹田(たんでん)ってどこでしょうか?

 まず「丹田とは…」と言うところから話を始めると、丹田という臓器はありません。場所は男性では『ヘソ下三寸』って事だからおへその下9cmあたりですね。女性は実はヘソの場所が男性と違う(男性よりもへそが上にあります)ので、果たしてどのあたりになるんでしょうね。もっとも、丹田は機能的に男性にしかないという話を聞いた事あるし、細かい事を言い出すと迷路に入りますので、ひとまず「丹田とはへそ下9cmあたりの腹筋」という事にしておきます。

 歌でもフルートでも、大切なのは腹式呼吸です。

 腹式呼吸を考える時に、私は常に同時に“息の支え”というのを考えます。息の支えとは、息が体から出て行くのをコントロールしていく事で、あっという間に息が出てしまって息が足りないというのを防ぐために行います。これは主に腰の周囲の筋肉で行います。腰の筋肉の上下への引っ張り具合で調整します。歌の時は、もちろん「思いっきり下へ引っ張ったままキープ」です。

 一方で私は最近“声の支え”というのを考えるようになりました。声の支えとは、高い音程になっても声を引っくり返さないように支える事、低い音になってヘナヘナ声にならないように支える事です。この声の支えをするのが、丹田ではないかと思うようになりました。

 腰は背骨に沿った筋肉を上下に引っ張っていきますが、丹田は、丹田に向かって周囲の筋肉をぎゅっと集めて圧縮していく感じかなあと思ってます(結果として、お腹がへっこみます)。

 以前、グループレッスンを受講していた時、高い音にチャレンジした時に、まあ、私はそんな高いところまで声が届かず、途中リタイヤするのが常でしたが、かなり上の方までチャレンジしていく人たちがいまして、その方々はチャレンジが終わって休憩になると、一様に「腹筋が痛い」とか「お腹釣りそう…」って言ってましたが、当時の私には「???」な話でしたが、今はようやく「丹田をめいっぱい使って高音を出していたのだな」と理解できるようになりました。

 ま、実際、腰にせよ、丹田にせよ、声楽ではかなり使っていきます。うんと引っ張り、ギュッと集めていく。筋肉痛にもなるだろうし、酸欠にもなるし、時として気分や具合が悪くなる時だってある。それらを訓練によって乗り越えた向こうに、歌手としての扉があるのだと思うと「なにくそ」という思いで頑張っていけるのです。

 …息を腰で支えて、声を丹田で支える。考えてみると、腰も丹田同様に、腰という臓器があるわけでなく、臀部の上あたりの筋肉群を腰と呼んでいるわけで、そういう意味では陰部の上あたりの筋肉群を丹田と呼ぶのと、実は同じことかもしれません。それに、ちょうど場所的に、丹田と腰とは、体の表裏で同じ場所だしね。

 腹式呼吸の“腹”というのは、丹田と腰の二つを同時に使用する呼吸方法の事を言っているのかもしれません。なので、本当は“腹式呼吸”と言うよりも“下っ腹呼吸”とか“丹田-腰呼吸”とかと呼ぶと良いのかもしれません。

 この“丹田-腰呼吸”とフルートの話は…明日しま~す。

2010年1月20日 (水)

近所の声楽教室の発表会を見て思った事

 現在、学習中で発展途上にある子どもたち(と言っても、中学生~高校生)の発表会を見るのは、スロースターターである私にとって、とても学ぶところがある貴重な機会です。完成されたプロの歌唱からは学べないことがたくさんあるのです。なので、その手のものがあると、積極的に見に行くことにしています。

 若い人が頑張っているのは、見ていて、実に美しい。皆さん、真剣です。

 声は最初の1~2年ではあんまり変わらないが、3年目の壁を抜けたあたりから、ガラッと変わってきます。これは経験年数的に3年目で変化が訪れるのか、年齢的な問題で、女性は高校生になると声が完成してくるのか、その判断はちょっと難しいけれど、中学生たちと比べて、高校生になってくると、子どもの声から女性の声になってくるようです。

 見ていて「へえ」と思ったのは、姿勢です。姿勢を見るだけで、どれだけの声を持っているのか、割と簡単に判断できます。なにしろ、姿勢のいい子はいい声を出します。姿勢の悪い子はたいてい声が悪いです。

 さらに言えば、堂々とした態度で歌う子は堂々とした声を出します。そして歌唱もなかなか堂々としています。これはメンタルがかなり強いんじゃないかと思われますが、メンタルが強いことは、歌ではかなり大切な要素だと思います。

 そして、歌に表情がある子は演技も上手。歌の表情と演技力はどこかで関係しているのかもしれないと思いました。

 それに比べて、大人のパっとしない事(汗)。大人の生徒さんも発表会に参加していましたが、子どもたちと比べると、なんかどこかマイペースというか、余裕があるというか、エネルギッシュじゃないと言うか…。子どもたちはおそらく音大受験を目指し、ゆくゆくはプロの歌手になってやろうという野望を持っている子たちばかりでしょうが、大人はそうではないでしょう(当たり前か)。モチベーションの違いが歌唱や舞台態度に表れているようです。他山の石ですよ、全く。私も気をつけていかないと…。

 あと、大人も子どもも全員、女性でした。やはり今どき、音楽を気合を入れてやろうなんて人は、みな女性なんでしょうかね? 今回見たお教室に限らず、声楽教室は女性ばかりです。ま、声楽教室に限らないかな? 音楽学校が女子校化して久しいですしね。

 楽器の演奏者は、ある意味、性別は関係ありませんが、声楽では性別は必ずついてまわります。男性はどんなに頑張っても男声だし、女性はいくら努力しても女声です。だから、声楽学習者が女性ばかりというのは、実はゆゆしき事なんです。女声合唱団以外では、必ず男女が必要な世界ですからね、歌の世界は。

2010年1月19日 (火)

押しの一手で女性を口説く?

 声楽のレッスンに行ってきました。こちらもお年玉でして、一時間のレッスンをかなり延長して、たっぷり見ていだきました。

 まず最初は発声。ハミングから。「ハミングの目的は?」と尋ねられて即答できなかった私、ダメじゃん。ハミングは声が鼻腔で響いている事を確認するために行う行為。ただ、注意すべきは『鼻腔、鼻腔…』と考えすぎて、声を顔の前面に響かせ過ぎないこと。気持ち的には、鼻腔を広げて、そこに声を入れていくという感覚で行く。あくまで鼻腔を(後ろに)広げる感覚を大切にしていく[これが実は難しい]。

 ハミングから通常の発声に移行しても、やる事は全く同じ。鼻腔を後ろに広げる気持ちで声を鼻腔に入れていく。入れていくであって、前に声を押さない様にする事にも注意をする。

 次に行ったコンコーネの2番は、目からうろこのレッスンでした。何を教わったのかと言うと“休符”の歌い方。例えば、3小節目にある休符。3小節目って、四分休符にクレッシェンドが付き、続く音符たちにデクレッシェンドが付いています。そうです、休符にクレッシェンドが付いているわけです。つまり、休符だから言って“休む”のではなく、休符に“クレッシェンド”をしっかりかけていくわけです。「休符にクレッシェンド?」ってわけです。

 実際に先生が、休符にクレッシェンドをかけた場合とかけなかった場合の歌いわけをしてくれました。明らかに違う。でも、どこがどう違うのか、よく分からない。…答えは“息”なんですよ。つまり休符では息をクレッシェンドして、音符になるや否や、声はデクレッシェンドするという歌い方をするんです。はあ~、そんな風に休符の歌い方まで考えた事はありませんでした。…『すとんは経験値を上げた』

 とにかく休符はクレッシェンド、音符はデクレッシェンドでやってみました。で、音符の部分でダメ出しです。腹筋の使い方がなっちゃいないそうです。音量が下がるにつれ、しっかりお腹を絞っていかないと音程が下がってしまうので、しっかりお腹を絞って音程をキープしましょうとの事です。絞ると言っても、生半可な絞り方ではないんですよ。とにかく、これで2番は終了、次回は3番です。

 「オー・ソレ・ミオ」は今回で終わりなので、前に出て、ミニ本番です。

 結果…かなりボロ? 先生から「惜しいねえ、頑張りすぎ」と言われました。最後だから、かっこいいところ見せようと、ちょっぴり思ったし、緊張したつもりはないけれど、多少は緊張していたかもしれない。息が妙に浅かった事も感じてます。とにかく、何かがちょっとずつ変でした。自宅練習ではまあまあだったのに、レッスンでは練習どおりにはできませんでした。

 なぜ自宅練習と同じようにできないか考えた事はありますか?と尋ねられました。なぜ同じにできないか…それは、自宅とレッスンでのミニ本番が、同じ条件ではないからです。

 練習と(ミニ)本番の条件を全く同じにするのは無理ですが、練習の条件を本番のそれに合わせていけば、本番での失敗を減らす事ができるだろうから、なるべく練習の時も本番に近い条件で歌う様にしましょうと言われました。

 一番違うのは「気持ち(メンタル)」なんですが、これを同じにするのは難しいので、まずは形からという事で、服装に気を使うことにしました。

 なので、これからは「部屋着」で練習をしない事にしました。実は私、ウチでは、裸足だし、普段はスウェットの上下なんですよ。なので、これからはジーパンはいて、スニーカーを履いて、練習する事にします。とにかく、ベルトと靴は肝心なポイントです。

 あと気持ちは、なるべく、だらけずに真剣さを保つ様にしたいと思います。

 先生からも「本当にただの趣味で、自分の家でひとりで鼻唄を歌って楽しめればいいレベルなら、なんでも良いけれど、仮にも他人の前に出て自己表現をしようと思っているなら、練習の時から、常に本番を意識して練習しないといけませんよ」と激励されました。ラジャーっす。

 で、最後は「伯爵とスザンナの二重唱」です。実は、私が音取りが間に合わなかったため、事前に二人で合わせることなく、ぶっつけ本番でやってみました。なので、数カ所、音が怪しかったですし、歌詞も全然入っていませんでしたが、そこは夫婦でデュエットなので、阿吽の呼吸という奴で、互いに帳尻を合わせあいました(笑)。ひとまずは、二重唱っぽくなっているようです。

 とにかく、オペラだし、どんな歌なのかを、まずは感じさせてくれないと…と言うわけで、歌の背景確認などから(笑)。歌の内容としては『伯爵がスザンナを口説いている。それも押しの一手で迫り続けている。スザンナはそれを軽く手玉にとりながら、たくみにかわしながら、偽りのOKを出して、結果的に伯爵を騙す。つまり伯爵はスザンナにもてあそばれている』という状況を歌うわけです。だから、それにふさわしい感情をしっかり入れて、声で演技をしながら歌ってみましょう、というわけで、最初のブレイクのところまで、何度もやってみました。

 私は伯爵役なので、とにかく「押しの一手」で強引にスザンナ役の妻に迫るわけです。今は声だけだけど、いずれは動作を加えて演技をすることになるんでしょうね。夫婦だから平気だけど、このシーンって誘惑シーンというか、ナンパなシーンなわけで、赤の他人同士だと、すごく遠慮しちゃいますよね。いやあ、デュエットの相手が妻で良かった…。

 妻は演技をするのは何となく照れくさいと言ってましたが、やっぱり二重唱は楽しいです。特にオペラだと芝居っ気があるので、なお楽しいです。レッスンが楽しみです。

2010年1月18日 (月)

1625で行こう!

 今年最初のフルートのレッスンに行ってきました。先生からのお年玉として、特別にレッスンを1時間に拡大延長していただきました。

 まず、初っ端は、アルトフルートで遊びました。先生がおっしゃるには『おもちゃのようなフルート』との事でしたが、なかなかどうして、おもしろかったですよ。出ない音がいくつかある事(たぶんタンポがイカれているのだと思う)と、音程のコントロールがかなり面倒くさそうなのがマイナスですが、フルートアンサンブルなどで、低音の味付けみたいな使い方をする分には、お釣りが来るでしょうね。何といっても、野太い音が魅力です。

 特殊管っておもしろいね。でも、私は、アルトよりも、バスの方が、好きかな?

 さて、練習は音出しからです。最近、第三オクターブの音程のコントロールのコツのようなモノが分かってきたような気がするようなしないような感じです。経験を積んでいくことは大切なことです。

 音出しが終われば、アルテです。今日はたっぷりアルテです。結論を言えば、アルテ11課の11番は不合格、一歩も進まず、でした。11番の右側のページの上段部分(33~60小節)に、たくさん注意をいただいたので、列記しておきます。

 ・休符が重い。休符はもっと軽やかに吹く(つもりで)。
 ・休符明けの音符が強すぎるので、譜面どおりに吹いても、そのように聞こえない。
 ・タンギングはもっとしっかりと。スラーは確実に。
 ・スラー後のタンギングは強すぎないように。もっと丁寧に。
 ・急がない、もっとゆったりと吹く。テンポが早くても、そのテンポに追われない。
 ・リズムを大きく感じる事。
 ・フルートではなく、歌のつもりで軽やかに、演奏する。
 ・「楽譜どおりの演奏」は横に置いて「音楽を奏でる」事に重点を置く。

 まあ、とにかく、課題山積なわけです。特にアーティキュレーションに関する注意は山盛りでこぼれそうなくらいです。

 今後の自宅練習の方法としては、ゆっくりしたテンポでしっかりと音楽にノって、スラーやタンギングに注意しながら、確実に演奏できるようにする事。テンポは45くらい(おっそーい)にして、一小節を一拍に感じて練習をしてくるように言われました。しかし、実はこれが、意外と難しいのだ。とにかく、運指とアーティクレーションの見直しからやらないとダメみたいです。

 ひとまずこんなところです。実はまだまだ注意点と課題はあるそうですが、今日のところはかんべんしたろ、って感じです。

 ここまでやって、まだレッスン時間が余っていましたので、先に進む(12課に突入する)か、別のことをするかと尋ねられたので、11課の11番を攻略せずに12課に突入するのは、なんとなくイヤンなので、別のことをお願いしました。

 で、別の事です。

 1625(クラシック的に書くと、I-VI-II-Vの和音進行ですね)の勉強をしました。具体的には、シド-♯ソラ-♯ドレ-♯ファソを体が覚えるまで練習すること。で、このフレーズはハ長調なので、これを全部の調性で練習して、1625の進行を体に入れるように言われました。

 で、この1625の進行を延々とやったところで、この進行の上で、ハ長調のスケールを使ったアドリブをかまして遊ぶことにしました。

 ううむ、とにかくノリが悪い私です。先生と同じフレーズを合わせて吹いてみても、明らかに私の方がノリが悪いです。その理由はタンギングが甘いからと、体の中でスウィングしていないから。

 タンギングは要練習。スウィングはたくさんジャズを聴いて、体の中にジャズを溜め込まないとダメなんですよね。「クラシックとはノリが違うからね。そこは分けて演奏しないと…」との事です。

 ああ、人生は勉強です。あ、次回はセッションレッスンです。楽しみ楽しみ。

 蛇足。新年早々、先生のライブ(フルートとギターのデュエット、ジャンル的にはモダンジャズ)に行きました。知っている曲は一つもなかったし、何をやっているのかも皆目見当がつかなかったけれど、楽しかった。ほんの一年前だったら、きっと退屈しきっていたと思うけれど、分からないながらも退屈せずにジャズが聞けるようになった自分に驚き。少しずつ、耳がジャズ仕様になってきているのが、うれしいです。曲を知らないのは仕方ないけれど、せめて何をやっているのか分かるようになりたいです。

2010年1月17日 (日)

憎しみからは何も生まれない[2010年1月第3週・通算1週]

体重:107.5kg[-0.4kg]
体脂肪率:32.5%[-0.3%]
BMI:33.9[-0.1]
体脂肪質量:34.9kg[-0.5kg]
腹囲:105.0cm[-0.3cm]
     [先週との差]

 今週の数値です。体重の減り方よりも体脂肪質量の減り方の激しいのは、うれしいですね。つまり今週一週間で、純粋に体脂肪だけの減量ができたという事ですから。数値そのものはまだまだデブデブですか、ちょっといい傾向だと思いました。早く、昨年並に戻り、そして100Kg切りをしないとね。

 ダイエットの数字を毎週アップしているのは、自分にカツを入れるためですし、他人の厳しい視線にさらすためです。これが私のダイエットのエネルギーになっています。おそらくこれをしていなかったら、もっともっとデブデブの私がここにいるかもしれません。

 でも今の私、デブデブだけど、健康なんだよねえ…。別に病気になりたいと言うつもりはないけれど、これが病気で『やせなきゃ死ぬ』と言われれば、もっと悲壮感をもって激しくダイエットに取り組むのだけれど、私の場合は健康だし、ダイエットはどちらかと言うと、美容の観点から行っているわけで…男子の場合、美容ってのは、あまり強い動機付けにはならないんだよねえ…残念なことに。ああ。

 さて、今週のエッセイです。

 古い話でごめんなさい。大河ドラマの「龍馬伝第1話」を今頃見ました(笑)。上士と下士の反目の中、龍馬が最後の最後で良い事、言ってましたね。「憎しみからは何も生まれない」って。

 憎いからと言って、相手をやっつけても、相手の心に新たな憎しみが生まれるだけです。憎しみは憎しみを生み、報復は復讐を生み出すだけ。まさに『負の連鎖』、憎しみが再生産されつづけるだけです。

 もちろん、世の中には憎しみを心の支えにして生きる人もいる事は承知してますけれど、そういう、いわゆる“恨”の心は私にはよく分かりません。

 “憎しみ”から自由になるには“許し”の心が必要なのだろうと思います。

 私は“許し”は、とても大切な感情だと思います。だけど大切なのは“許し”であって、“忘れる”事ではないと思います。いや、むしろ“忘れる”事は良くない事だと思います。

 もちろん“許す”ためには“忘れて”しまうのが、一番楽な方法だと思います。“忘れて”しまえば、“憎しみ”の心も消えてしまいますし、ある種の宗教では、憎しみの感情を捨て去るために、積極的に忘れなさいと教え諭すものもあります。いやむしろ、その方が一般的な教えかな?

 そのせいでしょうか、寛大で他人を許す傾向のある日本人は、外国人から(時には日本人からも)往々にして“忘れっぽい”民族であると言われます。寛大である事を揶揄されているようです。「アメリカに原爆を落とされたにも関わらず、その事を忘れて、アメリカと仲良くつきあっている」なんて、よく引き合いに出される話です。

 他人を“許す”ためには“忘れ”てしまうのは、たしかに楽な方法です。簡単な方法です。だから「“許す”=“忘れる”」と教える人もいるし、またそう実践する人も大勢いらっしゃるのだと思います。

 でも私はあえて“許すけれど忘れない”という事が大切なのではないかと思います。“許すけれど、忘れない。忘れないけれど、責めない”という気持ちが大切なんだろうと思います。

 アメリカという国は日本人を大量虐殺した国家です。原爆であれ、空襲(今の言葉なら“空爆”ですね)であれ、例え戦争中だからと言って、武器を持たない一般市民を大量虐殺した事は、戦争行為ではなく、戦争犯罪、人種差別による民族浄化行為だと思ってます。

 でも、その事をいつまでも恨み、憎しみの心に捕らわれていたら、おそらく今の日本の繁栄はなかったと思います。「アメリカに原爆を落とされたにも関わらず、その事を忘れて、アメリカと仲良くつきあっている」と言われる事もあるけれど、当時の日本人はアメリカに原爆を落とされた事を決して忘れていなかったと思う。いや、アメリカのした事を忘れるはずがないのです。おそらく、しっかり覚えているけれど、憎しみの心を捨てて、あえて責めなかっただけなんだろうと思うのです。

 もちろん当時は、アメリカの占領下にあったとか、アメリカの核の傘の下に守られているとかがあって、アメリカには逆らえなかったんだ、と言う人はいるけれど、話はそんなに単純ではないし、多くの日本人が「アメリカのやったひどい所業は覚えているけれど、それを憎まずに許し、亡くなった人たちに報いるためにも、明るい未来を築いていこう」と思って頑張ったからではないかと思います。

 そして、その“許すけれど、忘れない。忘れないけれど、責めない”というのが、“和”の心なんだと思う。それが武士の心構えなんだと思う。私たちの先人たちは、実にエラかったのだと思う。

 “憎しみ”に自分の心が支配されている人間は、それが自分自身の人生を焼きつくしている事に気がつかないわけで…それはとても悲しい事だと思う。憎しみに心を焼かれているうちに、自滅していくんだよね。で、「憎しみからは何も生まれない」どころか「憎しみは我が身を亡ぼす」わけだ。

 テレビドラマの登場人物のセリフだけれど、龍馬さん、いい事言うね。「憎しみから何も生まれない」、本当だね、他人を憎んじゃいけないんだね、恨んじゃいけないんだね、妬んじゃいけないんだね。

 龍馬さんの、人としての器の大きさを感じました。何事かをなす人は、やっぱり器が大きいですよ。溜まったビデオはさっさと片づけないと…ね。

 蛇足。大河ドラマは「坂の上の雲」をパスして(ハードディスクの中で埋もれています)、「天地人」から直接「龍馬伝」に来た私ですが、いや~、いいねえ、あの画質。スーパーだねえ。遠近がしっかり表現されているね。明暗もすごくよく分かる。それでいて、かなり細かいところまでしっかり見えて、その場の空気が感じられるかのようです。そして何より、絵が嘘っぽくない! まるで映画みたいな画質だね。こういう画質でテレビが見れるとは…科学の進歩って素晴らしいですね。

2010年1月16日 (土)

ブニョの目がつぶれました

 ブニョの目がつぶれた、と言うか、ふさがりました。ほぼ全部。何があったのかと言うと『成長』です。ブニョが半端なく成長しました。

 ブニョはオランダ獅子頭という種類の金魚です。この種類は、らんちゅう同様に、頭部に肉瘤(にくこぶ)というのがあります。カエデもオランダなので、肉瘤はあるんですが、額の部分がちょっともりあがっている程度です。ところがブニョは額どころか、頭部全面に実に立派な肉瘤があり、それが成長して、ついに目まで覆ってしまうほどになってしまいました。目の下にあった瘤が成長して、上に伸びてきた感じで、おそらく今ブニョの視界は、かろうじて真横の斜め上だけが見える程度でしょう。前は確実に見えません、横も下も見えません。斜め上だけがほんの少し見える程度です。

 人間からは、もうブニョの目はほとんど見えません。

 金魚ってカラフルな体色をしていますが、一般的に体色がカラフルな生き物は視覚優先で生活をすると言われます。ならば、金魚も視覚をかなり使って生活する生き物って事になりますが、それが肉瘤で視界をさえぎられたら…生活しづらいよね。

 肉瘤が立派というのは、金魚の格付け的にはすばらしい事なんだけれど、生活に支障が出るようでは、ちょっとかわいそうかなって気がします。

 証拠写真をアップします。最初がブニョの全身写真です。頭の先から尾の付け根までで約15cmです。私の手のひらよりも大きいです。尾の先まで入れたら、一体どれくらいの長さになるんでしょうね。何気に後ろで見きれているのが、水槽に映ったチヅル君です。本体は水草の向こうにいます。ちなみに手前の水草は金魚藻の一つのマツモグサです。ちょっとお高い金魚藻です。下に緋ドジョウとタニシがいますね。タニシはこんな感じで現在100匹くらいいると思います。みんな元気ですよ。緋ドジョウとブニョの間に、アサリよりも大きなシジミがいるのは見えますか? 黒っぽいのがそうです。

 二枚目が頭部のアップ写真です。気味悪いですか? 三枚目が正面からみたブニョです。絶対に前なんて見えていないと思います。四枚目が斜め上から見たブニョで、この肉瘤の内側にしっかり目がある事の証明です。

 撮影したのは、真夜中で、ブニョは熟睡していたので、おとなしく写真に写ってくれました。起きている時だと…この子、絶対に写真に撮らせてくれません(涙)。

2010_01_01

2010_01_02

2010_01_03

2010_01_04

2010年1月15日 (金)

少し無理をしても総銀にしておくべきだったかな?

 …というセリフをたまにネットで見かけます。たいていは、新しいフルートを購入したばかりの人(おそらく初級者)のセリフです。「…新しいフルートを購入しました。でも、いつまで続くか分からないので、とりあえず頭部管銀(または管体銀)にしました。でも最近、少し無理をしても総銀にしておくべきだったかなと思うようになりました」って奴です。ある意味、これって、お決まりのセリフと思えるくらい、あっちこっちでたくさん見かけます。

 このセリフの背景には、次のような心理の移り変わりがあったと推測されます。

 1)さあ、フルートを買い換えるチャンスがやってきた。
 2)フルートは高価な楽器である。
 3)お金は大切。できれば安くて良い楽器が欲しい。
 4)総銀フルートは憧れ。できれば欲しいが、実に高価である。
 5)今はフルートを夢中でやっているが、それもいつまで続くか自信がない。
 6)もしかすると、近いうちにフルートを挫折してしまうかもしれない。
 7)せっかく高いフルートを購入しても、やめてしまってはもったいない。
 8)だから、いつやめても悔いの無いように、比較的安価なフルートを購入した。
 9)しかし、思っていた以上にフルートが面白く、なんだか続いている。
 10)一度は諦めたはずの総銀フルートに未練が湧いてきた。
 11)これほど夢中になるのだったら、総銀フルートを購入すればよかった。

 ね、こんな感じでしょ。で、比較的安価な(あくまで“比較的”であって、普通の生活感覚だと十分に“高価”な)フルートを買って、ちょっと後悔しているんです。

 私はそんなふうに、ちょっと後悔している人に「別に後悔する事なんて、何もないから、安心すれば…」と言いたいです。今日の記事は、そういう事です。

 皆さんは、高価なフルートは良い楽器だと信じているのでしょう。

 ではお尋ねします、良い楽器って、どんな楽器の事か考えてみた事、ございますでしょうか? じっくり、胸に手を当てて考えてみてください。そうすると、高価な楽器が必ずしも良い楽器であるとは限らない事が分かりますよ。

 所詮、楽器は道具です。それを使う人間(自分ですね)が使いやすくて、良い音が出せれば、それが良い楽器です。これは論を待ちませんね。ですから、自分が手にした楽器の値段がいくらであれ、その楽器が扱いやすく、良い音で音楽を奏でられたら、それは良い楽器なわけで、逆にいくら高価な楽器でも、その楽器で良い音が出せず、演奏がしづらかったら、それは自分にとって、悪い楽器なのです。

 つまり、高価な楽器だからと言って、必ずしも自分にとって良い楽器であるとは、限りませんよ、という事です。

 フルートは楽器であって、工業製品(例えば、白モノ電化製品の類)ではないので、価格と性能は比例しないんです。工業製品なら、価格と性能はほぼ比例関係にありますが、フルートは楽器なので、価格差は、使用する材料と製造工程と製造に携わる人の経歴の違いによって生じるだけで、価格差と品質はダイレクトに関係づけられません。

 使用する材料や製造工程で、価格が変動するのは、ある意味当たり前です。その結果、楽器としては色々と違いは生じますが、その違いはあくまで“違い”であって“善し悪し”ではありません。だから、高価だから良いのかと言うと、そこはそうとは言い切れないのです。

 例えば、重さ。高価な楽器は銀とか金とかの貴金属でできてますが、これらの楽器は重いですよ。その点、洋銀の楽器の軽いことと言ったら、お話にならないくらいです。重い楽器は扱いが大変です。それに重い材料を使った楽器を鳴らすには、息のエネルギーがたくさん必要になります。息のエネルギーをたくさん使えますか?

 さらに銀とか金とかは柔らかいですよ(特に銀は本当に柔らかい:汗)。ちょっと力を入れて握っただけで、キーメカが曲がって音が出なくなる事もあります。ちょっとぶつけただけで、管体が凹んだり、エグれたりしますよ。

 木製のフルートも高価ですね。こちらも見た目よりも重かったりします。金属製のフルートと違い、温度変化とか湿度の変化に敏感で、大雑把な扱いをすると、楽器が割れたりするそうです。怖いですねえ。

 そうそう、楽器の扱いには慣れていますか。無意識であっても大切に扱えますか? うっかり、フルートを床とか椅子とか机の上とかに無造作に置きませんか? そんなところに置いて、うっかり落としたり蹴っ飛ばしたりすると、修理をしないといけませんが、その修理費用だって、洋銀のフルートが買える様な金額がかかったりするわけです。

 フルートに、金やプラチナのメッキがしてあると、さらに話は大変な事になりますよ。だって、楽器の表面がメッキでしょ。メッキって、乱暴に扱えば剥がれてしまいますよ。メッキが剥がれたら悲しいでしょう。

 そうそう、高価な楽器は精密に作られていますよ(“精密な楽器”=“良い楽器”ではありません)。精密な分、ちょっと狂うだけで使い物にならなくなります。だから、調整にだってマメに出さなければいけないので、出費が結構かさみますよ。

 確かに、楽器の値段が変わり、材質が変わると、フルートの音は変わります。洋銀のフルートは洋銀の音が、銀のフルートは銀の音が、金のフルートは金の音が、木製のフルートは木の音がします。でもそれは、演奏する側の人間にとっては大きな違いですが、実は客の立場になると、そんなのは全然関係なかったりします。

 お客からすれば、フルートが洋銀であろうが、銀であろうが、金であろうが、木であろうが、聞こえてくるのは“フルートの音”であって、それ以下でもなければ、それ以上でもないものです。つまり“みんな一緒”なんです。客は楽器の材質には、全く関心がないし、楽器の材質で音楽の善し悪しの判断はしません。

 お客さんが評価するのは、奏者の腕前であって「ああ、今日のフルートはなかなか良かったね」という感想は「奏者の腕が良かったね」という意味であって、フルートの値段で評価することは絶対にありません。“音がきれいで良かった”という意味であっても、それは『使用しているフルートが高価だから良い音だ』とは夢にも思わずに『演奏している奏者の腕前が良かったから良い音だ』と見抜きます。そんなものです。

 それに一般のお客さんにとって、洋銀のフルートもプラチナフルートも全く同じに見えるものです。かろうじて、色が違うので、ゴールドフルートだけは違いに気がつく程度です。

 単純に、自分の洋銀のフルートは総銀のフルートと比べてイマイチだ、と思っているなら、それは大きな間違いだし、決してそんな事はないのです。その洋銀のフルートが使いやすくて手に馴染み、楽に吹けるなら、そのフルートはあなたにとって良いフルートなんです。肝心なのは、フルートの値段や材質ではなく、奏者自身の腕前だし、その楽器と自分の相性なんだから。そんな事でくよくよ悩むなら、自分の腕を磨いた方が絶対に良いです。

 ただし、吹いていて、物足りなさを感じたり、違和感を感じるなら、そのフルートは、良い楽器とは言えなくなっているのかもしれません。と言うのも、どんなに奏者が腕を磨いても、奏者はその楽器が本来持っている能力を超えた演奏はできないからです。

 その場合は、腕前が上がるにつれて、使用する楽器をよりポテンシャルの高い楽器に代えていく必要はあると思います。そして、ポテンシャルの高い楽器は、手間隙をかけて作られているので、一般的に高価な楽器だったりします。

 つまり、高価な楽器は良い楽器なのではなく、ポテンシャルの高い楽器なんです。そして、高いポテンシャルの楽器は、奏者を選びます。良い腕前の奏者でなければ演奏できません。そして、それらはポテンシャルが高いが故に、初級者の腕には余る楽器であったりします。

 だから、大切な事は、今の自分にとって、ぴったりの楽器を見つけ、それを使用することです。初級者は誰でも腕前が初級レベルなんだから、自分の腕前にふさわしい楽器、あるいは少し背伸びな楽器にすべきであって、あんまりポテンシャルの高い楽器にすると、色々と大変です。もっとも、その大変さを最初から覚悟して取り組むなら、それはまた、話は別です。がんばりましょう。

 そして、自分の腕前が今の愛器のポテンシャルを越えてしまったなら、その時は、よりポテンシャルの高い楽器に買い換えるべきです。そのよりポテンシャルの高い楽器が、総銀フルートならば、迷わずにその総銀フルートを購入すればいいんです。その時は総銀フルートの値段なんて関係ないはずです。「高くて買えない」ではなく「必要だから買う」になっているはずだからです。

 私に言わせれば、みなさん、総銀フルートに夢を抱きすぎ(笑)。総銀フルートに持ち替えたら、今の悩みがすべて解決するなんて事はありえません。むしろ、新たに問題が発生するばかりだと思いますよ。それに、良く鳴らない総銀フルートよりも、遠鳴りする洋銀フルートの方が、絶対によいフルートだと思いますもの。

 総銀フルートなんて、所詮、銀を使って作られただけのフルートなんだから。どうせ夢を抱くなら、総金フルートの夢を見た方が、きっと楽しいよ(笑)。

 なので「少し無理をしても総銀にしておくべきだったかな?」と思い悩む必要は全くないし、そんな悩みを持つくらいなら、さっさと腕前を上げて、よりポテンシャルの高い楽器に買い換えるべしって事です。

 とは言え、コレクター的な興味関心は、またこれとは別の話です。特に日本の景気は悪くなる一方ですからね、お金のあるコレクターの方は、バンバン、フルートを買い増ししてください。総銀でも、ゴールドでも、プラチナでも、バンバン購入してください。できれば、日本の楽器店で、日本のメーカー品を買ってくださると、日本経済に貢献できると思いますので、一つよろしくお願いします。

蛇足。当然、ここまで書けば「そういうあんたは、どんなフルートを使っているサ」という事になりますが、申し訳ない、総銀フルートです。別にこれは私の腕前が極上だからと言うわけではなく「フルートを買う時は、難しいフルートを買いなさい」という、ウチの先生の方針なんです。だから、総銀だし、インラインリング式だし、Eメカなんて付いてません。今の自分には難しくて吹きこなせないフルートを頑張って我慢して吹くのが勉強…というのがウチの門下の方針(?)です。厳しいですよ~、このやり方は万人に薦められる方針ではないです、念のため。

 だって、このやり方でやって、挫折したら、元も子もないでしょ(笑)。実際、私、挫折しかかったし…。初級者に総銀のEメカ無しのフルートって、めっちゃ難しいんだよ。あと、良い音のするフルート(美音系フルート)って、一般的に音が出づらく鳴りづらいものです。「このフルートの音が素敵」と思って買ったはいいが、鳴らすのに一苦労というのは、よく聞く話です。

 それぞれ、今の自分に合ったフルートが、良いフルートだという事をお忘れなきよう、お願いします。

 あと、プロ奏者は、演奏曲目や演奏場所によって使用フルートを変えるし、そのために複数のフルートを所有していたりするそうですが、みんながみんな高級なフルートばかりを使っているわけではなく、洋銀系のフルートを愛して使用していらっしゃる方も少なからずいますよ。だいたい、フルート界の前代の神様であるモイーズは洋銀フルートを生涯使用していた事で有名だし…。大切なのは、フルートの材質じゃなくて、そのフルートから、どれだけ美しい音色が奏でられるかって事なんだと思います。

 …それにしても、お金があったら、ゴールドフルートが欲しいぞー(自己矛盾な私です:笑)。

2010年1月14日 (木)

練習しないことも練習です

 「練習をすればするほど上達をする」というわけではないのが、理不尽ですが不思議な話です。何の話かって? そりゃ、歌の話です。

 ちょっと練習するだけで、調子よくガガっと上達する時期もあるけれど、いくら練習しても、ちっとも上達を感じられない時もあります。そんな時は、人って、ついつい腐ってしまいがちです。ダイエットなんかの時は「これだけ頑張ってダイエットしているのに、全然やせないなんて、もー、ダイエットなんてヤメヤメ~」とか思って、辞めてしまって、結局リバウンドしちゃったりします(涙)。

 さすがに音楽の練習にはリバウンドはありませんが、いくら練習しても上達しない時は、ついつい練習をサボってしまいたくなります。でも、そこをグッと堪えて、練習を積み重ねていくと、ある日、いきなりドアが開いて次の部屋に入れる様な感じで、グウっと上達することがあるので、腐らずに練習をした方がいいでしょう。

 だから、もちろん、練習はした方がいいし、するべきなんです。

 でも、世の中は不思議なもので、いくら練習をしても全然できなかった事が、よんどころない事情があって、しばらく練習しないで休んでいて、その休み明けにやってみたら、すんなりできるようになっていたという経験が多々あります。特に高音や低音にチャレンジしていた時などは、根をつめて練習するよりも、むしろ休みを入れた方が上達が早かったりします。

 なぜなんだろ?

 一つには、休むことで悪い癖が取れた事。練習の本質って“癖をつける事”なんだと思います。もちろん、練習を通して、良い癖を身に着けるわけだけれど、ついうっかり悪い癖が身についてしまう事があります。で、その悪い癖が上達の妨げになっていたりすることも多々あるわけで、練習を休み、悪い癖が取れてしまうと、今までできなかった事がスムーズにできるようになる…のではないかと推測しています。

 また、人間の体はそう短時間で変わることはないので、練習を積み重ねてきたことで、作られてきた神経回路や筋肉が、休んでいる間に上手い具合につながってきて、結果として、今までできなかった事が、やっとできる様になった、という事も考えられます。

 それに、初心の頃は、必死に練習してもできなかったことが、特に何かの練習をしたわけでもないのに、数カ月越し、あるいは数年越しで、いつのまにか楽にできるようになっていたりとかもします。これらも、なかなかに面白い体験です。

 特に音域や音量の拡大はそう。今はラクラク出せる音が以前は苦心していたなんて、なんか不思議な感じです。以前はすぐそばにいても、ロクに聞こえなかった歌声が、今では壁越しで聴いても十分な音量になっているとか。…きっと、今は苦しんでいる音も、いずれは『なぜあの音が歌えなかったんだろう』と不思議な思いをする日がきっと来るでしょうね。

 あと、練習も大切だけれど、それよりも、ある意味大切なのは、健康である事。具合が悪いと、実は何をやってもダメ。疲れていても、全然ダメ。寝不足でもダメ、食べすぎてもダメ。

 基本的に健康で、睡眠十分で栄養十分で、ほとほどに空腹(練習後にガガ~っと食べればよい)で、練習少々というのが、歌にはいいのかもしれない。だから、古来、クラシック系の歌手は太るんだよね。歌に良い環境を作れば、それは同時に肥満に適した環境でもあるからね。

 楽器の人は…時間があればあるだけ、睡眠時間を削っても、体を壊しても、練習するものみたいだけれど、歌手はそんな事はできない。そこが声楽と器楽の一番の違いかもしれない。長時間の練習ができないのが声楽だし、自分をかわいがらないとダメなのが声楽だからね。

 そういう意味では、オレ様やお姫様がウヨウヨしているのも、仕方ないのかもしれない(汗)。

 練習をするだけでなく、練習しない事も、練習のうちなのが、声楽の世界です。もちろん、それを練習しないことの言い訳にしてはいけないのですが…って分かりづらいですね。

 なんかまとまらない話だけど、そんな雑感です。

2010年1月13日 (水)

吹奏楽を聴きに行ったつもりだったんですが、なぜかビッグバンドを聴いてきました

 はい、タイトルの通り、吹奏楽の演奏会に行った…つもりでした。

 どこの団体の演奏を聴いてきたのかと言うと「アメリカ第七艦隊音楽隊」の皆さんの演奏です。はい、アメリカ海軍の軍楽隊の皆さんの演奏です。

 実はこの方々の演奏は以前聴いたことがあります。宇宙飛行士の野口聡一さんの、前回のフライトでの帰還パレードを見に行った時に、パレードで演奏していたのが、このアメリカ海軍第七艦隊の軍楽隊の皆さんだったんですよ。これがも~~、めっちゃウマなんですよ。さすがに『武器ではなく楽器で戦争する人たち』です。そりゃあ、上手いの上手くないなんて言っちゃあいけないレベルで、とにかく「すげ~」演奏だったわけですよ。

 で、縁があって、この人たちがホール演奏をしてくれると言うので、シャリシャリ出かけて行ったわけです。

 パレードではなく、ホール演奏ですから、編成が小規模になるのは覚悟していましたが、メンバーを見て、ちょっと違和感。吹奏楽(軍楽)を予想して行ったのですが、ステージにいるのは…、トランペット4、普通のトロンボーン3と長めのトロンボーン1、アルトサックス2、テナーサックス2、バリトンサックス1。ここまでは、OKです。

 ドラムス1、エレキベース1…ま、そういう吹奏楽もあるでしょう。

 でもね…エレキピアノ1、エレキギター1…は吹奏楽では、さすがにないですよね。さらに言うと、ステージの途中から歌手が参加して歌いだしちゃう(笑)。歌入りの吹奏楽って…たぶんないよね。だから、これ、吹奏楽(軍楽)じゃなくて…ビッグバンド? だよね。

 演奏曲目は、インスト系はスィングジャズ中心で、ヴォーカルが入ってからは、ブラスロック(シカゴとかスティーヴィー・ワンダーとかね)をやりました。圧巻は何と言っても、サザンオールスターズの「ホテル・パシフィック」! いやあ、実にかっこ良かったです。

 ホール演奏と言うこともあり、リズムセクションは(ドラムス以外は)PAから音を出していましたが、ホーンセクションは生音で勝負です。やっぱり、管楽器は生音がいいね。金管の音がとても柔らかくてやさしかったです。かなりの大音量のはずなのに、ちっともうるさくない。かなりの腕前と見ました。癒し系の金管の音って、いいです。

 疲れていた事もあるし、音楽自体が単調な事もあって、ワクワクしながら見ていたにも関わらず、時折、ウツラウツラして聴いていた私(汗)ですが、頭をハンマーで殴られるよう出来事がありました。

 それは、会場にやさしい音色のフルートの音が突然響き渡ったからです。

 あの、音響地獄のような会場で、フルートの音ですよ。それもやさしくて柔らかいフルートの音です。…ありえないでしょ。あんまり場違いだったので、思わず正気に返り、ステージ上を探しちゃいました。

 いたいた、さっきまでバリトンサックスを吹いていた女性士官が、フルートに持ち替えてます。えっ、この大音響の中で、たった一本のフルートですか!と思ったものの、よく見たら、マイクを使ってPA経由でした。ああ、そうだったのか。納得。

 PA経由のフルートもなかなかいいですね。無理に大音量を出さないから、低い音域でやさしく吹いても、きちんと会場全体に聞こえるんですよ。やっぱりフルートのキレイな音は低音域じゃないかなって思いました。フルートの低音域はいいですよね。癒しのサウンドだと思いました。私はPAをあまり好まない人ですが、こういうPAの使い方なら、全然OKでした。

 このフルート以降は、ウツラウツラも辞め、結構真剣に見ていました。よくよく見ていると、フルートのみならず、トランペットもトロンボーンもソロになると、マイクの前にやってきて吹いてます。PA経由だから、金管楽器と言えども、フルボリュームでソロをとる必要がないので、演奏に余裕が生まれるみたいで…いいですね、PA経由の音楽も。

 リズムセクションと金管楽器のメンバーは終始自分たちの楽器を吹いてましたが、サックスの人たちは、ショーの後半は、持ち替えで結構忙しかったです。バリトンサックスはフルートと持ち替えでしたが、アルトサックスの人たちはクラリネットと、テナーサックスの人たちはオーボエと持ち替えていました。フルートと違って、クラリネットとオーボエは、サックス同様、PAによる拡声無しで演奏していました。クラリネットは十分でしたが、オーボエは、ちょっと…と言うか、かなり音量的に厳しかったです。オーボエは、フルートよりも音量はあるのでしょうが、クラリネットほどの音量はないというわけで…今回は無理せずにPAを使った方が良かったかなって思いました。

 それにしてもアメリカ人だなあ…と思ったのは「In the Mood」の絶妙なスウィング感。あれは我々ではなかなか無理ですね。あの、フックのかけ具合と言うか、タメと言うか、泥臭さと言うか…ああ、スウィングジャズは彼らの音楽なんだなあと思いました。うまく言葉では言えないけれど、リズムがちょっと違っててかっこ良いのです。

 ビッグバンドもいいものですね。

2010年1月12日 (火)

ゴールドフルートについて思う事 その3

 不定期連載の三回目です。今回は、ちょっと屁理屈をこねてみました。

一体、どこからがゴールドフルートなのでしょうか?

 フルート界ではよく使われる「ゴールドフルート[英語的には Golden Flute だから、ゴールデンフルートなのでしょうが、業界の慣習に従って、ゴールドフルートと呼称しておきます]」ですが、本当はどのあたりからゴールドフルートと呼ぶべきでしょか?

 リップ&ライザーのみゴールドのフルートは、ゴールドフルートとは呼びません。すべてのパーツがゴールド製のフルート(総金)は、もちろんゴールドフルートです。では、管体のみゴールドでメカ銀のフルートは…ゴールドフルートと呼ぶようです。頭部管のみ金製で、その他は銀製のフルートは…あまり見ませんが、ゴールドフルートとは呼ばれないようです。つまり、管体金、または総金のフルートをゴールドフルートと呼び、頭部管金またはリップ&ライザーのみ金製のフルートはゴールドフルートとは呼ばないようです。

 次に金の含有量について。アルタスフルートのカタログによると、フランスでは18K以上でないとゴールドと呼ばないそうで、ならば14K以下のものは、ゴールドではなくゴールド合金という事になりますが、14Kや9Kや5Kのフルートを“ゴールド合金フルート”と呼ぶ人はいなく、みな“ゴールドフルート”と呼びますので、フランスはともかく、ここ日本では、たとえ5Kであっても、金色でゴールドを含んだ金属でできたフルートは“ゴールドフルート”なんだと思います。なので、たとえ金を含んでいても、見かけが金色でないフルート(G10フルートなど)はゴールドフルートとは呼ばれません。

 では見かけが金色をしていれば、みんなゴールドフルートなのかと言うと、それは違うような気がします。ポッドメタルフルートに金色のペンキを塗ったフルート(チャイナ製にはよくあります)は、見かけはゴールドフルートだけれど、これをゴールドフルート呼ぶ人は、少なくとも我が国にはいないと思います。また同様に、金メッキのフルートも、確かに見かけは金色だけれど、たとえ24Kでメッキをしていたとしても、やっぱり“メッキのフルート”であって、ゴールドフルートは呼びません。いくら見かけがゴールドでも、中身はゴールドではないわけですからね。銀メッキした洋銀フルートを、誰も“総銀フルート”とは呼ばないのと同様です。

 さて、難しいのは、パウエルから出ているオーラマイト合金のフルート。それらのうち、9Kの金とAg925の銀を張り合わせたものは、外側が金色だし、実際に9Kだし、一見するとゴールドフルートですが、これは“ゴールドフルート”と呼んでいいのでしょうか? 私個人的には“ゴールドフルート”と呼んであげたい気もします(だって少なくとも表面は本物の金だもん)が、やはり“オーラマイトフルート”であってゴールドフルートとは呼ばない方がよさそうな気がしますが、いかが?

 結論。管体部分の金属素材が金または金合金であって、なおかつ見た目が金色であるフルートの事を、我が国では“ゴールドフルート”と呼ぶ…みたいです。
 
 
一体、どこからがプラチナフルートなのでしょうか?

 金の話が出たので、ついでにプラチナ(白金)フルートについても考えてみましょう。

 総白金フルートというのは、この世に存在するのでしょうか? 私が大雑把に見た(本当に大雑把なので見落としがあるかもしれませんが)ところ、総白金フルートを見つけることはできませんでした。なので、プラチナフルートとは、管体白金フルートの事を言うので正解だと思います。

 でも、プラチナメッキの総銀フルートの事を“プラチナフルート”って呼んでいませんか? おそらく“プラチナメッキフルート”と呼ぶべきところ、いつしか“メッキ”という言葉が落ちてしまい、そのまま通用するようになってしまったのではないかと推察します。

 だいたい「私のフルート、プラチナだから…」というセリフを聞いたら、ほとんどの人が『ああ、PTP(プラチナメッキフルート)だね』と思い『おお、総白金フルートか!』とは思わないものです。

 ここでおもしろい事に気付きました。それは素材によって、認定されるレベルが違うという事です。具体的に書きますと…。

 素材が『銀』の時は、総銀(すべてのパーツが銀製)の時に、シルバーのフルートの扱いを受ける。しかし、素材が『金』の時は、管体金であれば、メカがシルバーであっても、ゴールドのフルートの扱いを受ける。さらに、素材が『白金』の時は、管体やメカがシルバーであっても、それらにプラチナコーティング加工(つまりメッキですね)がされていれば、プラチナフルートの扱いを受ける。

 いやあ、おもしろい。実におもしろい。筋はまったく通っていないし、理論的でもなんでもないけれど、そういう慣習って、おもしろいなあと思います。

 なぜ、そうなったのかは、もちろん、費用対効果の面もあるだろうけれど、案外、楽器としての実用性を考えた時には、これくらいがちょうど良いのかもしれませんね。これについては、また後日、考えるかもしれません(笑)。

2010年1月11日 (月)

お正月にビートルズ特番を見て思った事

 昨年はビートルズのリマスターアルバムが発売という事もあり、ビートルズ界がだいぶ盛り上がっていて、その余波で、お正月もビートルズ特番(マイケルと抱き合わせの番組が多かったですね)が例年に無く多かったかなあ…と思いました。

 ビートルズ特番を見ながら思った事。「ああ、ビートルズってオールドスタイルな音楽をやっているんだなあ…」って事。

 音だけを聴いている時は、曲の良さに心を奪われて、そんな事はツユほども思わないのだけれど、映像込みだと、本当にビートルズって古い。もちろん、白黒映像というのもあるけれど、それ以上に何と言っても、使用している楽器が…もう古い(涙)。

 ドラムスにエレキギターにエレキベースですよ。たまに、フェンダーローズやハモンドオルガンを使ったりする。後期になると、メロトロンとムーグとかも使うけれど、それはだいぶ後になってからの話。ピアノやアコギなどの楽器も使うし、たまにはオーケストラも呼んじゃうけれど、だけどやっぱり基本的に彼らが使う楽器は、いわゆる“電気楽器”。そう『電“気”楽器』なのよ、『電“子”楽器』じゃないの。電気的に音を作った楽器ではなく、アナログ部分で発音した音を増幅させて使う楽器なんだね。

 画像だと、それがモロバレなわけで「ああ、古~い!」と思っちゃうわけよ。だって、今どきのJ-POPのバンドなんかだと“電子楽器”をジャカジャカ使うでしょ。

 代表的な電子楽器は、キーボードと総称されちゃうけれど、各種シンセサイザー。ギターやベースで使うエフェクターだって今どきは電子式だし、ボーカルにだって電子系のエフェクターかけちゃうし、それに何と言っても、コンピュター無しの音楽制作って、狙ってやっているわけじゃなかったら、なかなか無いよね。もちろん、昔ながらの電気楽器である、エレキギターもエレキベースも使うけれど、それはビートルズの時代にアコースティクな楽器であるドラムスを使ったのと同じ理由だよ。

 で、ビートルズを見ながら「ああ古い」と思っていたわけだけれど、最近、熱心に聴いている、いわゆるジャズ系の音楽は、その全盛期においては、電気楽器ですからあまり使わずに(ってか、まだ無かったんだね)、非電気な楽器(生楽器と言うか、アコースティク楽器と言うか…)にこだわっていたわけで、それが金管楽器やサックスやクラリネットだったわけだ。

 つまり、ポピュラー音楽って、常に同時代の音楽であって、その時代の影響の元で作られていて、消費されているって事よ。

 だから、その時代に流行った音楽で、その時代の人々の好みが分かるって事です。ジャズの頃は金管楽器やサックスやクラリネットが、ロックの時代はエレキギターが、そして今は各種シンセサイザーで作られる多種多様な音が好まれるわけだ。ビートルズの頃はオーケストラを呼ばなければ実現できなかった音も、今やシンセでできちゃうんだから、シンセサイザーのポピュラー音楽に与えた影響って、すごいものがあるね。

 ところで、音楽は常に、時代に即して作られ、消費されていくわけです。昔活躍したクラシック系の作曲家たちも、今の時代に生きていたら、クラシックを作曲せずに、やはり今どきの音楽を作っていると思うよ。

 モーツァルトは絶対ロックをやっているだろうと思うけれど、最近思うのは、ワーグナーが今に生きていたら、化粧をして舞台にあがって、ビジュアル系バンドをやっていたんじゃないかなって事。あと、シューベルトはフォーク系の音楽をやっていそう(笑)。リストは案外地味に、劇伴をバンバン書き飛ばしていたりして(核爆)。

2010年1月10日 (日)

年始年末な私[2010年1月第2週・今年はここからスタートです]

 ダイエッターな皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、年も明けましたので、ダイエットも仕切り直しです。この数字が、今年の基準値となります。

体重:107.9kg
体脂肪率:32.8%
BMI:34.0
体脂肪質量:35.4kg
腹囲:105.3cm

 いや、なんか、例年になく、すごい数値が出ました。それにしても、例年のことですが、お正月は太りますね(涙)。ロクに動かず、食べてばかりで、ゴロゴロしているんだから仕方ありません。とは言え、あんまりすごいので、思わず過去の数値と比較してみました。

 私がダイエットを始めたの、今から7年前の2003年7月19日でした。そこから今日まで絶えることなくダイエットしてきたわけですが、そこからの新年スタートの数値を出してみます。ダイエットの要素はたくさんありますが、体重だけをアップしてみると…

2003年 103.6Kg[スタート]
★(ダイエットに集中)
2004年  91.5Kg
2005年  81.5Kg
2006年  84.7Kg
★(何度目かの合唱再開)
2007年  95.4Kg
★(合唱を辞め声楽へ方向転換)
2008年 103.4Kg
2009年 105.8Kg
2010年 107.8Kg

 一応、新年のスタートというのは、正月太りの後なので、一年で一番重い頃なんですが、それにしても、これはすごいでしょ。

 これを見ると、ダイエットに集中していた頃は、やっぱりそれなりの体重ですね。音楽を再開したあたりから、やっぱり体重が増えてます。特に合唱と声楽は影響ありますね。フルートを入れていないのは、フルートと体重はあんまり関係なさそうだからです。

 一応、今年の目標は、100Kg切りですが…ううむ、できるかな?

 ……では、今週はエッセイではなく、そんな私の年始年末の備忘録です。

 まずは、鎌倉に行って、毎年恒例の「メサイア」を聞きました。

 例年どおり、箱根に行きました。もち、観光です。ルートはお決まりのコースで、登山電車に乗って、まずは箱根の入り口“入生田(いりゅうだ…と読みます)”にある「生命の星・地球博物館」という小学生向け理科系博物館に行って恐竜の化石を見てきて、さらにケーブルカーとロープウェイに乗って、大涌谷(おおわくだに、ただし地元民は「おんわくだに」と言います)に行って黒タマゴを食べて、さらにそこから芦ノ湖に行って、海賊船に乗って対岸(桃源台→元箱根)に渡って、バスに乗って箱根旧街道をビュンビュン飛ばし、奥湯本の日帰り温泉宿で温泉を楽しんだあと、またまた登山電車に乗って、風祭(かざまつり)の地元の地産地消系のレストランに行って来ました。

 遊んだ後は働かなくっちゃということで、数日間、大掃除に邁進。かなり家の中が片づきました。その代償として、全身筋肉痛になりました。ここで活動は大幅にペースダウン。この筋肉痛には松が開けるまで苦しみました(涙)。

 年明け前後は筋肉痛に苦しむ日々。寝正月をしていました。

 少し動けるようになると、またも外出。行き先は例年どおり熱海。熱海の街を散歩しました。暮れは箱根、年明けは熱海がここ数年の定番コースです。熱海の裏道の温泉が噴き出しているところの一つで、自由に「温泉玉子」が作れるところを発見。そこですごく温泉玉子が作りたかったです(涙)。

 テレビもたくさん見ました。第九の演奏会。レコード大賞。紅白歌合戦。12chのジルベスターコンサート。ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。オペラニューイヤーコンサート。サラ・ブライトマンのコンサートの放送。クイーンのコンサートの放送。ビートルズの特番。宇宙戦艦ヤマトの旧作映画シリーズ。

 フルートの吹き初めは3日、歌い初めは4日でした。「伯爵とスザンナの二重唱」の譜読みをしたし、音取りもした。翻訳もざっとしたよ。後は歌詞どおり歌えればいいんだけれど、二重唱はソロとはまた違った難しさがあって、はてさてどうなることやら。フルートも、セッションレッスンに持っていく曲を、少し先まで選曲したよ。

 DVDとかコンサートとかは、松の内は忙しくて見れなかったし、行けなかった。せめて、お正月休み中に「フィガロの結婚」のDVDくらいは見たかったな。コンサートは、これから忙しくなる予定。少なくとも、吹奏楽(プロ楽団)のコンサートと、某声楽教室の発表会と、笛先生のモダンジャズのライブには行きました。今日は、地域の吹奏楽連盟の演奏会があるので、行けたら行きたいと思っているし、来週はキング先生のシューマン・コンサートでしょう、再来週はオペラ(椿姫だよ)も見に行くでしょう。あ、結構忙しいじゃん。

 結局、お正月は本を読もうと思ったけれど、FX関係の本(それも今頃:笑)を一冊読んだだけでした。結論、バクチに手を出しちゃあかんね。

 何にもない年始年末だと思っていたけれど、こうやって書き出してみると、それなりに色々と忙しかったんだな。

 それにしても…お正月太り、怖い。

2010年1月 9日 (土)

水槽で流行っている事

 年末年始から、我が家の水槽では、二つの事が流行っています。それは「トーテムポール」と「背面泳法」です。

 「トーテムポール」とは水槽の隅で、金魚が段々に重なって人間様の様子をうかがう姿です。たいてい、一番下がカエデで、その上はチヅル、その上にブニョまたはキッカが来ます。たまにブニョとキッカが同時にやってくる時もあります。サツキはこのトーテムボールにはあまり参加しません。

 この四匹が四重の塔よろしく、縦に連なっている姿は、なかなかかわいいですよ。特に、一番上はたいていキッカなんですが、この子は背中が水面から出ちゃいますし、それが気になるようで、セビレをピクピクさせるのですが、そんな様子がまたまたラブリーです。

 「背面泳法」とは文字通り「背面泳法」で、つまり腹を上にしたまま泳ぐもので、これを主に行うのは、リューキンズ(チヅルとサツキ)の二匹です。最初見た時は、ギョっとしました。だって、転覆病になったのかと思いましたもの。でも、どうやらそういうわけではなく、半分遊びで、半分勢いで、背面泳法をしているみたいなんです。

 例えば、スイスイと泳いでいて水槽の壁面近くになると、普通の子は右か左に曲がるのですが、リューキンズは上に行って、背面泳法で後ろに進んで、やがて横転して、通常の姿勢に戻ります。

 例えば、地面に落ちているエサを食べるため、頭を下にした逆立ち状態になった後、普通の子は、頭を持ち上げて普通の状態に戻りますが、リューキンズはそのまま背面泳法に切り替わって後方に進んでから横転して元の体勢に戻ります。

 また例えば、水面に浮かぶエサを食べる時も、食べ終わると、そのまま後方にでんぐり返しをして背面泳法になってから姿勢を立て直します。

 つまり、リューキンズは、縦回転という運動を結構するんです。で、その途中で「背面泳法」を披露するんですよ。

 最近は見慣れたので、リューキンズが背面泳法をやっていても「やってるやってる」と冷静に見れるようになりました。

 もっとも、チヅルは時々、背面泳法の途中で休憩しちゃう事があるみたいなので、もしかすると、軽度の転覆病にかかっているんじゃないかと疑うこともあるのですが…。本当に転覆病にかかってしまうと、自力で普通の姿勢に戻れないし、無理やり普通の姿勢に戻しても、すぐに転覆してまいますが、とりあえず、リューキンズたちは、腹が上になっても、自力で姿勢を戻せますし、戻せば、後は普通にしてられるので、やっぱり趣味で背面泳法をやっているみたいなんです。

 この「背面泳法」。元々はチヅルだけがやっていたのですが、それを見たサツキがどうやらマネをし始めたようなんです。ちなみに、一時期、キッカもマネしていたみたいなんですが、どうやらキッカは背面泳法が苦手なようで、しばらしくすると、マネをしなくなりました。やっぱり背面泳法は、琉金じゃないと難しいみたいです。

 最後に、水槽の緋ドジョウちゃんたちから、新年の挨拶だそうです。

 「今年も、私たちをよろしくお願いします」

2010_01__2

2010年1月 8日 (金)

読売交響楽団の第九はすごかった

 新年早々、年末の話題を取り上げます(笑)。ほら、なにしろ、年末年始進行をしていたから(大笑)。

 クラシック音楽界における日本の年末というのは、ベートーヴェンの第九演奏に尽きると言っても過言ではありません。実際、年末になると、あちらこちらの音楽ホールで第九が演奏されますし、テレビでも第九の演奏がたくさん放送されます。また、私のように、第九の演奏会に参加する人もたくさんいます。それくらい「日本の年末」=「第九の演奏シーズン」なんだと思います。

 考えてみれば、人生を通して、一番たくさん生演奏を聞いているクラシック曲って、私の場合、第九かもしれません。

 第九はたくさん聞いていますが、よくよく考えてみたら、オーケストラはプロ団体であったり、アマチュア団体であったり、様々ですが、合唱団は、たいていアマチュア団体のものばかりでした。

 本当かどうかは知りませんが、ベートーヴェンは第九の合唱を『アマチュア合唱団での演奏を想定して作曲した』という話を聞いた事があります。だから、必ずアマチュア合唱団員の助けになるように、合唱パートの音は必ずオーケストラの楽器がどこかで演奏しているので、それを聞けば、歌う時に迷子になる事はないよと聞いた事があります。

 そんな話を信じている私なので、第九の合唱はアマチュア合唱団程度(失礼)で十分、と思っていました。もちろん、アマチュア合唱団と言っても、ピンキリで、臨時編成の市民合唱団から始まって、音大生を集めたセミプロと呼んでも構わない即席合唱団まで色々と演奏レベル的にはありますが、まあ、それでも、アマチュア合唱団向けの曲なんだろうなあと、漫然と思ってました。

 だいたい、N響の第九演奏会ですら、臨時編成の音大生合唱団を使うんだから、そんな扱いがふさわしい作品だと思ってました。

 もちろん、外国レーベルのCDの第九は、プロオケ&プロ合唱団の組み合わせですが、これは「外国だから」「商品だから」という理由で、気にも留めずにいました。

 さて、タイトルの「読売交響楽団の第九はすごかった」に戻るのですが、最初に誤解を招かないように書いておくと、生演奏を聞いたわけではなく、テレビ放送を見ての感想です。

 当然の話ですが、私は今まで、プロの合唱団による第九演奏というのを、テレビやCDで聞いています。もちろん、大半が外国のものです。外国のものだからでしょうね、なんか違っていて当然というか、所詮クラシック音楽は彼らのものだから、上手くて当然って思って聞いてきたので、心にひっかからなかったのです。

 今年は、久しぶりに自分も第九を歌ったという事もあり、気合を入れて、色々な第九の演奏を見聞きしました。その中に、読売交響楽団の第九演奏会のテレビ放送がありました。

 すごかったです。この第九がすごかったんです。合唱団は、新国立劇場合唱団でした。つまり、プロの合唱団の方々で、普段はオペラの合唱を担当している方々の歌唱でした。最初は舞台に乗っている人数も少なめで、これは大丈夫かなって思ったのですが、演奏が始まってビックリしました。

 もちろん、テレビ放送なので、ミキシングなどの補正は加わっているので、会場で聞ける音場とは違うのかもしれませんが、とりあえず、他のテレビで放送された第九演奏と比べて、という程度で話を進めても、やっぱりすごいんです。

 何がすごいのかというと、合唱にダイナミクスがはっきり付いている事。pは本当に優しく、fは本当に迫力いっぱいで歌う事。さらにどんなにfになって、合唱団員は顔色一つ変えずに歌うし、どんな高音になっても常に余裕はあるし、pもfも同じ音色で歌っちゃう事。なんか、今まで聞いていた第九とは次元が違う演奏が聞けました。

 アマチュア合唱団の演奏で聞いても感動的な第九ですが、プロ合唱団の演奏で聞く第九は、さらに感動的でした。やっぱり、プロはすごいと思いました。アマチュア合唱団が歌うと熱心さや必死さが伝わって、それはそれでいいのですが、プロ合唱団の歌唱には必死さはない代わりに、音楽の姿を伝える力強さが感じられました。ベートーヴェンの第九って、こういう音楽だったんだ…と今さらながらの感想なんです。

 …で、恥ずかしい話なんですが、実は昨年も、読響の第九はテレビで拝見しているはずなんですが、去年は今年ほど感動してないんですね。演奏は同じくらい感動的だったはずなのに、聞いていた私はそれほど感動しなかった…。これはおそらく私サイドの問題でしょうね。今年は自分で歌ったので、第九を自分にひきつけて聞けたのだと思いますが、昨年は他人事として突き放して聞いていたので、感動が少々薄かったのだと思います。

 音楽を自分に引きつけて聞けるかどうかで、その感動が違う…考えてみれば当たり前の事ですね。改めて、アナリーゼの大切さを実感です。自分でその曲を歌うためにその曲をしっかり勉強しておく事(アナリーゼ)は、鑑賞する時にもより深く味わいを増してくれるわけです。

 ああ、来年の読響の第九は、ぜひ、生演奏で聴きたいなあ。

2010年1月 7日 (木)

私が聞いたポピュラーフルート その5 ボブ・メッセンジャー編

 私が一番好きな、愛しているフルーティスト、それは、ボブ・メッセンジャーです。知ってますか? ボブ・メッセンジャーというフルート奏者。たぶん、一般的には無名な奏者なんだろうと思います。だって、ググっても、ロクな情報がヒットしませんもの。

 でも、私は好きです。おそらく日本の音楽ファンの多くの方が、彼のフルートが好きだと思います。と言うのも、彼はカーペンターズのフルート奏者だからです。カーペンターズのバックバンドに、デビュー当時からずっと在籍して、カーペンターズの代表的な曲で、たくさんフルートを吹いています。もちろん、ゲストプレイヤーが録音に参加している曲もあるので、CDで聴けるすべてのフルートが彼のプレイとは限らないのですが、でもまあ、カーペンターズの曲の中で聴けるフルートの音は、ほぼすべて彼のプレイと思っていいんじゃないでしょうか? 少なくとも、ライブのフルートはすべて彼です。

 例えば、多くの人が持っている(そして私は持っていない。濃いめのファンはオリジナルアルバムで揃えるものです:笑)カーペンターズのベスト盤「青春の輝き ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ」の中で聴けるフルートの音のほとんどは、ボブの演奏です。

 彼のフルートが印象的な曲をざっとあげてみると「愛のプレリュード」「シング」「小さな愛の願い」「マスカレード」「ジャンバラヤ」…実にたくさんあります。(ただし「青春の輝き」のフルートはライブではボブですが、レコーディングでは残念ながら彼ではなく、ゲストプレイヤーのディヴィド・ショースタックです)

 ボブ・メッセンジャーはフルート専業の奏者ではありません。ライブ映像などを見ますと、いつもいつもフルートを吹いているわけではありません。曲によっては、テナーサックスやアルトサッスクを吹いている時もありますし、エレキベースを弾いている時もあるし、キイボードを演奏している時もあれば、タンバリンを叩いている時もあります。バリトンサックスとクラリネット担当のダグ・ストロウンと同様に、基本的には何でもやる人で、つまりマルチプレイヤー(別名、便利屋さん)なんだと思います。

 そんなマルチな彼ですが、やはりフルートは素晴らしいです。彼の最高のプレイは「ミスター・グーダー」という曲のプレイだと思うのですが、残念ながら現在のベストアルバムに、この曲は入っていません。セカンドアルバム「遙かなる影」の収録曲です。ああ、残念だなあと思っていましたら、YouTUBEでこの曲を発見しました。これは、日本武道館でのライブ映像ですね。録音(録画)がかなり悪いのですが、フルートを演奏するボブの姿が見れる貴重な映像です。

 実はこの曲、メンバー紹介があって、リチャードが「テナーサックス、エレキベース、フルートのボブ・メッセンジャーです」と、彼を紹介した後に演奏した曲で、いわば、ボブにライトを当てた曲なんですね。おもしろいですよ。

 という訳で、私が一番好きなフルーティストはボブ・メッセンジャーでした。ほんと、大好きなんだ。

 蛇足。カーペンターズはカーペンター兄妹がフロントマンで、それを有能なバックバンドが支えるという構成のバンドです。このフロントマンとバックバンドを合わせたものが、カーペンターズ本体と思って間違いないと思います。で、カーペンターズのデビュー当時のメンバーというのが、カレン・カーペンター(リードヴォーカル/ドラムス)、リチャード・カーペンター(ピアノ/キーボード)、ボブ・メッセンジャー(ベース/フルート/テナーサックス)、ダグ・ストロウン(クラリネット/バリトンサックス)、ゲイリー・シムズ(ギター担当)です。

 我々がよく聞く、全盛期のカーペンターズは、さらにメンバー構成が変わり、カレンがヴォーカル専任となり、ドラマーにカビー・オブライエンが加わり、ギターはゲイリー・シムズが辞め、代わりにトニー・ペルーソーが加わり、新たにベーシストとしてダニー・ウッダムスが加入したので、ボブ・メッセンジャーは管楽器専任プレーヤーになりました。

 カーペンターズはカレンの死後、開店休業状態ですが、それでも時折、リチャードとそのバックバンドという形で来日をしております。そのバンドにボブ・メッセンジャーとトニー・ペルーソーは必ず入っていますので、現在のカーペンターズは、リチャードとボブとトニーの三人なんだろうと思います。つまり、カーペンターズの最初から最近まで、ずっと通してバンドに所属しているのは、リチャードとボブだけなんですね。だから、ボブ・メッセンジャーこそが、カーペンターズなんです(と言うのは言い過ぎですね:笑)。

 あと、レコードではよくオーボエの音が聞こえますが、あれはセッションミュージシャンのアール・ダムラーのプレイです。彼はバンドメンバーではないので、ライブのオーボエは、初期はボブが吹いたり(つまり、ボブはオーボエも吹けるわけです)、ダグがクラリネットで吹いたりしていたそうですが、のちにシンセサイザーの性能がよくなるにつれ、リチャードがキーボードでプレイをするようになりました。

 さてさて、これで年始年末特別編成は終了です。明日からは、このブログも通常営業に戻りますので、よろしくお願いします。

2010年1月 6日 (水)

私が聞いたポピュラーフルート その4 スーパー・サブ編

 さらに深くなってきますよ。実は、今日、ご紹介するCDは、私的には、かっこよくて、すごくいいんですが、その良さがうまく伝えられないものばかりです。と言うのも、これらのアルバムはフルートが主役ではないんですよ。あくまで、フルーティストはスーパー・サブの立場で、フルートの良さで売っているアルバムではなく、トータルのサウンドで評価されているアルバムなので、私のような初心なオッサンではうまくご紹介できないのですが、でも、良いと思ったのだから、これでいいのだ。行くよ~。

 最初にご紹介するのは、ビル・エヴァンスの「ホワッツ・ニュー」です。このアルバムのフルーティストはジェレミー・スタイグです。

 このアルバムを購入した動機は、笛先生からジェレミー・スタイグの話を聴いたから。彼は不自由な体(交通事故の後遺症の顔面マヒなんだそうです)だけど、すごくかっこいいフルートを吹くと聴いたので「さてどれどれ…」って感じだったのです。

 フルート、シブイですね。でも、フルートだけじゃなく、ピアノもベースもドラムのシブイくってかっこいいです。ああ、これって、ジャズなんだなあ…って感じです。本当は、こういうサウンドは、私、得意じゃないですが(身も蓋もない:汗)、なんかジェレミーのフルートに惹かれて、何度も聴いているうちに、なんか体の中に入り込んでしまったというアルバムです。

 ジェレミーの吹き始めのブゥ~~って音の立ち上がりが、何とも言えずに私のツボなんです。ちょっとおもしろい発音だなって思います。シブくっていいです。

 ジェレミー・スタイグは「プテロダクテル(翼竜)」というソロアルバムあって、これを先日購入したばかりで、今まさにヘビーローテーション中なんですが、これが楽しくておもしろいアルバムです。これは、一昨日ご紹介した中川昌巳氏の「Magic Flute Tango」と同じ、多重録音によるワンマンバンドのフルートアンサンブルです。中川氏と違うのは、スタイグはすべてのパートをたった一人で演奏しているという事でしょうか? 私は「ホワッツ・ニュー」よりもこっちのアルバムの方が好きだな。ブォーブォーという低い音はバスフルートで、ブォンブォンというパーカッシブな音は何かの酒瓶のようです。

 ちなみに、ジェレミー・スタイグは画家でもありまして、半年ほど前に近所の画廊で個展をやってました。お父さんのウィリアム・スタイグは絵本作家で、シュレックの原作者なんだって、知ってた?

 次。ヒューバート・ローズは元々、クラシック系の曲を集めたベスト盤で知ってました。その時もかっこいいなあと思っていたのですが、ザ・フルートで紹介されたマッコイ・ターナーの「フライ・ウィズ・ザ・ウィンド」でローズがフルートを吹いていると知ったので、試しに買ってみたんですよ。

 クラシック系の曲をやっている時(と言っても、クラシックそのままではないんですけど)とは、全然違いますね。それともこのアルバムだけかな? とにかく“吹き飛ばしている”でしょ。やたらと威勢がよくて、でもしっかり吹いている。もっとも“飛ばしている”のはローズだけでなく、バンド全体で“飛ばしている”んだから、やっぱりアルバムの性格なのかな?

 骨太ですよね、フルートもバンドサウンドも。漢くさいです、そこがまたカッコいいです。

 笛先生によると、ロウズはタンギングがすごいんだそうです。そばで聞くと、そのタンギングの激しさがよく分かるそうです。確かに録音を聴いていても、まるでギターの速弾きのようなフレーズがたくさん出てきて、すごいなあと思います。ああ、そうか、あれはタンギングが上手だからできる技なんだね。

 ロウズのような、骨太でしっかりしたフルートの音は、一般的な癒し系のフルートのイメージとは違うかもしれないけれど、ああいうアグレッシブな音(でいいんですよね?)も私は大好きです。

 次はミルト・ジャクソンの「オパス・デ・ジャズ」です。フルーティストさんはフランク・ウェスです。なんで、私はこのCDを買ったのかな? その動機を忘れてしまいましたが、購入後は結構聴いてます。たぶんヴィブラフォンの音色にやられたのかもしれません(笑)。だって、ガラス細工のようなクリスタルな音色なんですもの。もちろん、フルートのフランク・ウェスもいいですね。

 笛先生に「フランク・ウェスのCDを買いましたよ~」と報告をしたら「オパス・デ・スィングですか?」と突っ込まれました。ううむ、フルート目当てなら、そっちだったのか! でも、キラキラしたヴィブラフォンの音と、しっとりしたフルートはなかなか対照的で私は好きです。

 4曲入のアルバムなんですが、2曲目の「Opus Pocus」という曲だけは、フランク・ウェスはフルートではなくテナーサックスを吹いてます。同じ奏者でも、使用する楽器が変わるとだいぶ音楽の印象が変わりますね。フルートを使用している時は、癒し系の音楽ですが、サックスになると酒場の音楽になります。いやあ、不思議不思議。

 チック・コリアの「ボヤージ」は、ザ・フルートの最新号で紹介されているCDですが、私がこいつを購入したのは、その雑誌の発売よりもだいぶ前なんですよ~、信じてください、お代官様~。

 このアルバムでフルートを吹いているのは、スティーブ・クジャラです。で、このフルート。なんか変なんですよ。地味に個性的なんですよ。クジャラのフルートってヒュードロドロドロみたいな音を使うんですよ。あるは、ウッヒョ~~ヒョイヒョイヒョイみたいな音というか、フルル~~ホイホイホイホイみたいな音というか。全部分かりづらい表現ですね(汗)。なんか、ヴィブラートとも違うし、ギターで言うところのチョーキングみたいな音をバンバン使うのね。それも地味に(笑)。とにかく、変なんです。で、それが気になると、結構耳に残るんですね。たぶん、これがこの人の味なんですね。

 この人の演奏を聴いていると「クロマチックの練習をしなきゃいけないなあ…」となんとなく思ってしまいます。この演奏はかっこいいかと言われると、正直“?”なんですが、すごく心に残ります。気になります。不思議なフルートなんです、私にとっては。

 彼のフルートに関して言える事は、こんな初心者に毛の生えたようなオッサンでも、けっこうおもしろい(興味深いという意味です、念のため)フルートを吹く、という事です。とにかく、フルートの音程が平均律の中に収まっていないと言うか、1オクターブを絶対に12個以上に分けて使って吹いているというか、とにかく、音程的に面白い演奏をします。

 なんて書くと「じゃ、スティーブ・クジャラって、下手くそなフルーティストじゃないの?」って誤解されそうですが、それは全然違う。むしろ、テクニシャンの方かもしれない。きっとこの人、上手すぎて、どっか逝っちゃっているんだと思う。そういうのって、クラシック系のミュージシャンにはいないタイプでおもしろいですね。

 さて、ここまで色々なフルーティストさんのCDを紹介してきました。私が一番美しい音色のフルーティストさんだと認めているのが、エミリー・バイノンで、演奏スタイルに憧れるのが、イアン・アンダーソンだと書きましたが、では、一番愛しているフルーティストさんはと言うと…明日は、その方について書いてみたいと思いますので、お楽しみに~。

2010年1月 5日 (火)

私が聞いたポピュラーフルート その3 ターニング・ポイント編

 昨日「もう少し深みにはまった」と書きましたが、クラシックからだいぶ離れた演奏(当社比)という意味です。私的には、こういう音楽がこの世に存在するとは思わなかった(おおげさでなく)というCDをご紹介します。

 まず最初はやはりハービー・マンです。「ベスト・オブ・ハービー・マン」の「メンフィス・アンダーグラウンド」がいいですね。

 本当はベスト盤ではなく、オリジナルアルバムをご紹介するところなのでしょうが、生憎とオリジナルの方は聴いたことがない(笑)ので、聴いたことないアルバムは、お薦めできませんわな。ほら、何しろ、フルート始めて2年目に私ですから、色々なところのキャリアが少ない少ない。ベスト盤で勘弁してくださいな。

 でも「メンフィス・アンダーグラウンド」という曲はいいですね。どれくらい良いかと言うと「油断すると勝手に頭の中でグルグル再生されてしまう」くらいに良い曲ですし、大好きです。ベスト盤ですから、他の曲もすごいんでしょうが、今の私では、残念な事にその良さが全然わかりません(悲)。今のところ、ハービー・マンのベスト盤は「メンフィス・アンダーグラウンド」を聞くためのアルバムと化してます。

 その代わりと言ってはなんですが、ハービー・マンは「ドゥ・ザ・ボサノヴァ」というアルバムがあるんですが、これが私は大好きです。

 後から知ったのですが、このアルバムの中でマンはカルロス・ジョビンやセルジオ・メンデスと共演しているんですねえ。へえーって感じです。軽快なリズムでノリノリでフルートを吹いてます。これがまたいいんですねえ。

 もしかすると、私は、フルートに関して言うと、重めのアフタービートよりも、こういう軽快なリズムの方が好きなのかもしれません。

 軽快なリズムと言うと、デイブ・ヴァレンティンの「ワールド・オン・ア・ストリング」も大好きです。これも、本当にリズムが軽快なんですね。このCDは、実はジャケ買いなんですが(笑)、サウンド的に当たりだったのでうれしいです。

 ちなみに、このジャケのどこに惹かれたかと言うと、彼が持っている“ゴールド”フルート。これ実は、彼の持っているフルートが光の加減でゴールドに見えただけで、他の写真だと、普通にシルバーなんですが、私はてっきりゴールドフルートだと勘違いしちゃって買いました。

 だって、ポピュラー系のフルート奏者でゴールド吹いている人なんて皆無でしょ。そんな変わったプレイヤーだから、きっと奇妙な演奏をするに違いないと思って買いました。

 買ってみて、よくよく写真を見たら、シルバーフルートだったので、ちょっぴりガッカリしたんですが、演奏を聴いてみて、大満足でした。いいよ、これ。

 ちなみに、本当にジャズやポピュラーのフルーティストさんは、ゴールドフルートを使いませんね。ゴールドを使うのは、一部のクラシック系のフルーティストさんばっかり。日本では、アマチュアですらゴールドを使うというのに…ね。なんででしょ。

 そうそう、CDのブックレットによると、ヴァレンティンさんは、ヤマハのフルートを使っているそうです。何使っているんだろ?

 本日の最後は、イアン・アンダーソンで「ルピのダンス」です。

 ええと、彼は世にも珍しいロック・フルーティストです。私の憧れのフルーティストは、ゴールウェイでもパユでもランパルでもなく、実はこのアンダーソンです。私はこの人を目指したいです。あ、音色的にはエミリー・バイノンを目指したいですが、演奏というか、スタイル的には、このアンダーソンを目指したいです。だって、すっごくかっこいいんだもん。

 ジェスロ・タルというロックバンド(本国イギリスではビックネームなバンドのようですが、日本では全然無名ですね:笑)で、作曲とヴォーカルとギターとフルートをやっているオッサンなんですが、ソロアルバムではフルートメインの曲をやってます。

 ああかっこいい、(アラフィフのオッサンの腰ですが)腰が抜けちゃうくらいに、サウンド的にかっこいいです。私は本当にイアン・アンダーソンになりたいです。ああ、彼のやっているような音楽をやってみたい。ついでに鯉の養殖もやってみたいです(意味不明)。

 明日は、さらにもっと、深みにハマります。

2010年1月 4日 (月)

私が聞いたポピュラーフルート その2 ほんの入り口編

 クラシック奏者によるポピュラーフルートも悪くないぞと思った私は、次に本格的なポピュラー系フルーティストたちの演奏へ舵をきったのでした。

 本当は、まず最初にあげるべきは、我が笛先生のCDなんです。が、私が持っているCDは4枚ともアマゾンで取り扱っていませんので、みなさんにお薦めしづらいのがつらいです。個人的には最新作の「黒と白のポートレイト」が、フルートたっぷりで、お薦めなのですが…。

 と言うわけで、アマゾンで取り扱っているCDで話を進めていきますと…まず最初に取り上げるのは、城戸夕果氏の「ルル」かな。

 なんか、好きなんですよね、このCD。聴いていて、なんか落ち着きます。気持ちが安らぎます。聴いたきっかけは、大したことではなく、単に同郷の人だから(笑)。この人、ウチの地元出身のフルーティストさんなんですよ。で、聴いてみたら、案外ツボでハマってしまったというわけです。音の方向性がなんとなく笛先生と似ている感じがします。湘南の潮風浴びて生きていると、こんなフルートになってしまうのかもしれませんね。

 「ルル」ではフルートだけでなく、城戸氏のチャーミングなヴォーカルも聴けます。結局、私はフルートが好きだけれど、それ以上に歌が好きなので、こういう歌入りのアルバムは特に心惹かれます。もちろん、歌がなくて、楽器オンリーの演奏も良いです。「イパネマの娘」はヴォーカルが入っていませんが、なかなか良いです。

 涼しげなサウンドのアルバムです。

 で、この城戸氏つながりで、フォー・カラーズにつながります。

 このCDは最近出たCDですね。城戸夕果氏、赤木りえ氏、井上信平氏、スティーブ・サックス(うわ、一人だけ呼び捨てになっちゃったよ、他意はないので、勘弁!)の四人のフルートカルテットです。「ザ・フルート」のカバーストーリーに取り上げられていたので買ったんじゃないかな。これでも私は、結構ミーハーなんですよ。で、聴いてみたら、やっぱりいいんですね、これが。買った当初は毎日毎日聴きました。こういう音楽が好きなんですね。

 城戸氏目当てで買ったのですが、実はこのCDで、私は赤木りえ氏を再確認しました。赤木氏は、以前、銀座の山野楽器でインストアライブをしていたのを拝見した事があるのですが、その時は日本民謡を中心に演奏していた事もあり、私の心に入ってこなかったのです。でも、こういうジャジーな曲はいいですね。近いうちに、この人のリーダーアルバムを買って堪能してみたいと思います。

 でも、最近は、フルートアンサンブルと言うと、フォー・カラーズではなく、もっぱらこちらの中川昌巳氏の「Magic Flute Tango」を聴いております。

 一人多重録音によるワンマンフルートバンド+ピアノ+二十五弦箏というおもしろい編成のCDです。お名前が中川昌三ではなく、中川昌巳なので、本来はクラシック扱いのアルバムなのでしょうが、私の中では選曲的に立派にポピュラーアルバムですから、とりあえず、ポピュラー系のCDとして、ここに入れておきます。

 ピッコロ、ソプラノフルート、グランドフルート(普通のフルート)、アルトフルート、バスフルート、ビービーフルートの6本を中川氏一人で演奏してます。おもしろいです。ところで、ビービーフルートって、どんなフルートなんでしょうね?

 この人の演奏は、本来の私の好みとはちょっと違うのです(失礼)が、このCDは選曲が私好みなので、ついつい聴いてしまいます。クラシックぽくってポピュラーぽくって、こういう感じがなんとも私にはたまらないのですね。

 明日は、もう少し深みにはまったCDをご紹介します。

2010年1月 3日 (日)

私が聞いたポピュラーフルート その1 クラシック奏者編

 さて、いよいよポピュラーフルートの話をします。今日はクラオタな私が、どうやって軸足をポピュラーの方にズラしていったかという話です。

 話の発端は、やはりゴールウェイになります。ゴールウェイ…笛吹きさんには評判の高い、生き神様のようなフルート奏者さんですね。私もフルート始めて間もない頃(今もそうですが…:笑)は、みんなが素晴らしいと言うゴールウェイのCDを聴き漁りました。

 私が聴いたゴールウェイは、やはりクラシック系音楽が中心なんですが、その中にポピュラー系の演奏のCDが入っていました。私が聞いたのは「アンチェインド・メロディー」と「オリビアを聴きながら」というCDなんですが、これらはすでに廃盤になっているようなので、代わりに「ベリー・ベスト・オブ・ジェームズ・ゴールウェイ」をあげておきます。このベスト盤には、私が聴いた二枚のアルバムに収録されている「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニックのテーマ)」とか「オールウェイズ・ラブ・ユー」とか「愛を感じて(ライオンキングのテーマ)」とかが入っています。

 いいんですよ、このゴールウェイのポピュラーって、端整なんですよね。変に崩していないのが、クラオタである私の心にすっと入ってきました。

 ものの本によると、ゴールウェイってクラシックの人だから、アドリブとかは全くできないそうです。その代わりに譜面にさえ書いてあれば、どんな難しいフレーズも吹きこなしちゃうそうで、これらのポピュラー曲では一流のポピュラー系のアレンジャーが書いてくれた書きリブをゴールウェイが演奏したそうです。書きリブ?なんて思って馬鹿にしちゃいけません。これがなかなかのものなんですよ。

 このゴールウェイのポピュラーアルバムを聴いて以来、クラシック系の奏者の演奏するポピュラーアルバムに興味が出てきた私は、当然、次に当代のフルート名人である、パユに手を伸ばしたわけです。はい、エマニュエル・パユの「フォーレ:夢のあとに」を聴きました。

 これはゴールウェイよりも、もっと濃いアルバムですね。ゴールウェイはあくまでホームミュージック的な演奏でしたが、パユはかなりジャージーです。パユもおそらくゴールウェイ同様書きリブでしょうか、若いだけあって、かなりジャズっぽいリズムで演奏してます。演奏している曲そのものはクラシックナンバーなんですが、アレンジが良くて、これなら、私がよく知っているロックにも通じるものがあります。ニコニコしながら「良い良い」って感じで聴けました。

 そしていよいよ手を出したのは、高木綾子氏のカーペンターズのカバーアルバム「青春の輝き」です。

 “いよいよ”と書いたのは、このアルバムの評判は聴いていたものの、聴いてガッカリしてはいけないと思って、実はなかなか手が出せなかったからです。でも、ゴールウェイを聴いて、パユを聴いて、クラシック系の奏者がポピュラーを吹いても、カッコ良い場合もあるんだと分かったので、満を持して触手を伸ばしたわけです。

 で、聴いてみた感想ですが…これはよかった~。このアルバムは、今でも私の中での最高のポピュラーフルートアルバムの一つです。それくらいいいです。何かきっかけがある度に聞き返しています。フルート系のCDの中では、断トツにリピート回数が多い、ヘビーローテーションアルバムです。

 このアルバムの、何がいいかと言うと、旋律の歌わせ方。全然クラシックぽくなくて、まるでカレンのような歌い方なんです。カーペンターズファンである私が納得するくらいに、カーペンターズっぽいんです。フルートって楽器はソプラノだとばかり思っていた私ですが、実はアルトな楽器(カレン・カーペンターはアルトヴォイスです)としても十分いけると思いました。

 フルートもクラシック系の曲だと、高音ばかりが強調されますが、ポピュラーフルートでは、結構低音が使われるんですよね。その事に気づかされたCDでもあります。

 そして、いよいよポピュラー系フルートアンサンブルにも手を伸ばしてみました。それがフランスのQuatuor La Flute Enchantee(“魔笛四重奏団”と訳すそうですが…、フランス語は全然分かりません)の「リバプール」です。

 この魔笛四重奏団、私的には正体不明な団体なのですが、日本のコンセールルミエールのような団体なのかもしれませんね。

 演奏している曲は、ポール・マッカートニーの「ファミリー・ウェイのテーマ」「リパプール・オラトリオ組曲」「ア・リーフ」「ディストラクション」の四曲です。まず、選曲がおもしろいですね。クラオタである前にビートルズのファンである私には、興味津々なCDです。正直に言うと、1時間もフルートアンサンブルを聴いていると、ちょっと飽きちゃうのですが、iPODでシャッフルして聞くとなかなか良いですよ。特に最後の「ディストラクション」は原曲の雰囲気がいい感じで残っていて、グーですよ。

 さて、明日はいよいよポピュラー系の奏者のCDの話をしますよ。

2010年1月 2日 (土)

私が聞いたポピュラーフルート その0 クラシック音楽編

 「私が聞いたポピュラーフルート」というタイトルでいきなり「クラシック音楽編」?って思った方、申し訳ない。一応「その0」にして勘定には入れない事にしておきました(笑)。でも、話はここから始めたいのです。

 私は音楽ファンであり、クラオタでありますので、今までもこのブログで様々なディスクを紹介してきました。で、今回はいよいよ、最近、足を踏み入れたフルート音楽のディスクを紹介しようかなと思いたちました。ま、フルート音楽のディスクと言っても、たくさんあるので、今回はポピュラー系のフルート音楽ディスクの紹介をしようと思います。

 では…と思って始めようとしたのですが、やはり話はポピュラー系フルート音楽に辿り着く前の、その前史である、つまり、最初の頃に聞いたフルートCD(クラオタなので当然クラシック系)をご紹介しないと始まらないかなあ…と思いました。だって、私は、ここを経由して、ポピュラーフルートの世界へ旅立ったわけです。スタート地点はしっかり確認しないとね。と言うわけで、いきなり番外編から話は始まります。

 何度も書いていますが、私がフルートを始めた理由は『フルートを衝動買いした』からです。なので、フルートを手にした段階では、私はフルートがどういう楽器で、どんな音楽を奏でるものなのかも、ロクに知りませんでした。

 フルートを始めるにあたり、さすがにそれはマズいだろうと思ったので、さっそくフルート音楽のCDを買って勉強する事にしました。それが、これ、パトリック・ガロワの「ベスト・オブ・ベスト フルート名曲集」でした。

 2000円で70曲入ってます。極めてお得です。曲目を見ると、クラシック音楽を中心にすえ、それに若干のポピュラー系の愛唱歌が入っていて、私の音楽の好みとも合致するので、これをチョイスしました。当時はガロワがどれだけの奏者かも全く知らずに購入したわけですが、これが大正解でした。鳥は始めて見た動くものを“母親”として認識するそうですが、ならば私が始めて気合を入れて聞いたこのCDは「フルート音楽の母」とも言うべきものです。実際、今でも私は色々な演奏を評価する時、このCDを基準にしています。

 このCD、いいんですよ。何がいいって、ガロワの奏でるフルートの音色ですよ、これがいい。このディスクの、このガロワの音色が、私にとってフルートの原点であり、この音が私にとっての、フルートのデフォルト音なんです。もちろん選曲も、代表的なフルート音楽の大半が入っていて、お得お得。

 とにかく最初の数カ月はガロワのCDばかりを聞いていましたが、やがて色々な奏者のディスク(クラシック中心でしたが)も聞くようになりました。フルートと言っても、奏者や使用楽器によって様々な音色があることが段々分かるようになってきました。

 やがて私は、使用楽器を現在のアゲハに買換えました。アゲハはアルタスフルートです。当然、アルタスフルートを使用しているプロ奏者のCDを聞いてみたくなりますよね。そこで入手したのが、エミリー・バイノンの「ファンタジー フランス・フルート作品集」です。

 このCDを聞いた時のショックは今でも忘れられません。だって、この時まで「フルート音楽の母」である、ガロワのCDがベストだと信じていた私ですが、このバイノンのCDを聞いた時に、本当の「フルート音楽の母」にあったような気がしたからです。それくらい、このCDのフルートの音に心を持っていかれました。今でもこのCDの音がベストだと信じているくらいですから。

 バイノンのCDを聞いて以来、ベネットやエイトキン、ブリヤコフやホヨスらの、いわゆるアルタスの広告塔になっている奏者の録音を次々に聞いてみました。どの奏者もみなアルタスの音はするのですが、なんかバイノンとは違う。どれもバイノンほどはしっくりと来ず、これは一体どうした事だろうと思っていました。やはり同じ(ような)楽器を使っていても、奏者の違いは大きいのだなあと思っていました。

 やっぱりバイノンが最高!と思っていた私ですが、ある日、思わぬところで、思わぬ奏者にビビっと来たんですね。それは、アラン・マリオンです。彼の「パリのフルート フランス・フルート名曲選」を聞いた時にビビっと来ました。

 アラン・マリオンと言えば、サンキョウフルートの広告塔をやっていた奏者で、あまりにサンキョウのイメージの強い奏者なんですが、このマリオンが、おそらくはサンキョウフルートを吹いて録音したと思われるのが、この「パリのフルート」です。この音色がグイッと私の心をつかんだのです。

 不思議ですよね。実は私は、サンキョウフルートの音にはあまりピンと来ない人なんですよ。試奏をしても、サンキョウはいつも軽くスルーしてます。それくらい私と相性が悪いというか、私の好みではない楽器なんです(あくまで私の好みの問題です。楽器のつくりはとてもいいと思ってます)。なのに、なぜサンキョウの広告塔だったマリオンに惹かれる? なぜアルタスの音色が好きで、バイノンの音が好きな私が、サンキョウのマリオンに惹かれる? 不思議不思議。

 調べていくとおもしろい事が分かりました。バイノンはアルタスユーザーで、一般的にはウィリアム・ベネットの弟子として世間的に知られていますが、実は彼女、ベネットの前にマリオンのところで勉強しているんですね。元々はマリオンのお弟子さんで、そこでフルート演奏の根っこの部分を学び、それから(どういう理由かは知りませんが)ベネットへと師匠を変えているんですね。

 マリオンと言えば、根っからのフレンチスクールの奏者で、その師匠はランパル。実はガロワの師匠もランパルなんですね。私が気になっている日本のフルート奏者の工藤重典氏もランパルのお弟子さん。レレと思って、私のCD棚を漁ってみると、出るは出るはランパルのCD。フルートを吹き始める前は、誰がフルート奏者かなんて、全然気にせずに音楽を聞いてましたが、私が好きな演奏でのフルート奏者って、実は大半がランパルでした。

 要は、私、ランパルっぽい音や音楽、それをフランス的と言うならフランス的なフルートが好きなんですね。もちろんランパルの音も音楽も好きだし、ランパル系の人たちのフルートが好きなんです。ガロワ、バイノン、マリオン、これらの奏者たちは、みんなランパルにつながっていて、その音色もいわゆるフランスっぽい音色で、彼らの演奏したフランス系の音楽がここに並んでしまったのは、おそらく偶然ではなく、私の趣味趣向に沿ったものだったのだと思います。

 さらにバイノンの場合は、その大好きなフランスっぽい音を、大好きなアルタスフルートで奏でてくれるわけですから、“(大好き)×(大好き)”となって、夢中になるわけです。

 つまり、私は、こういうフルートの音が好きなんです、と言うのが、本日の記事の内容です。

 さて、こういう音色のフルートが好き、と白状したところで、いよいよ明日からは、ポピュラー系の音楽CDのご紹介をしたいと思います。

2010年1月 1日 (金)

今年(2010年)の抱負だよ

 あけましておめでとうございます。今年も、私ならびに、この「老犬ブログ」をよろしくお願いいたします。

 さて、恒例の「新年の抱負」という奴です。まずは、昨年の抱負を検証しましょう(笑)。ちなみに昨年の元記事はこちらです。

去年の抱負 1)イタリア古典歌曲に限らず、(自分基準の)レパートリー曲をさらに20曲増やしたい

 今年、独学も含めて、勉強したイタリア古典歌曲は…

 ・ボノンチーニ作曲「Deh Piu a me non v'ascondete:ああ、もうわたしから姿を隠さないで」
 ・ガスパリーニ作曲「Caro laccio, dolce node:いとしい絆よ」
 ・スカルラッティ作曲「Son tutta duolo:私は悩みに満ちて」
 ・ヘンデル作曲「私を泣かせてください:Lascia ch'io pianga」
 ・トレッリ作曲「あなたは知っている:Tu lo sai」

 の5曲だけ。目標の20曲には程遠い始末。ぐわー、ダメじゃん。いくらレッスンの課題曲に集中しているとは言え、レパートリーは着実に増やしていかないと。気持ちはあるけれど、現実にはなかなか手が伸ばせません。ぐえれれれ~。
 
 
去年の抱負 2)近代イタリア歌曲(具体的にはトスティとかドナウディとか)にも手を広げたい

 とりあえず、発表会でドナウディ作曲の「O del mio amato ben(ああ、私の愛する人の)」をやってみたので、この抱負は達成ですね。
 
 
去年の抱負 3)音域を広げて、Hi-Cまでを常用音域にしたい

 ううむ、なんとかGまでを常用音域にできたかも…ってところです。Hi-Cはまだまだ先の話です。
 
 
去年の抱負 4)アルテの第1巻を終了したい

 ううむ、これも11課の10番で足止めなので、ダメでした。ま、早く終了すれば良いものではないとは言え、もそっとガンバン無いとね。
 
 
去年の抱負 5)金魚が一匹も入れ代わることなく、元気な毎日を過ごさせたい

 金魚的にはカスミとハヅキを、ドジョウ的にはヨサと名無しを、天国に送りました。生き物を飼うって、難しいなあ。
 
 
去年の抱負 6)体重を100Kg以下にしたい

 ははは…(汗)。
 
 
去年の抱負 7)妻が笑顔で毎日暮らせるように支えたい

 たぶん、OK。
 
 
去年の抱負 8)息子君が人の道を外れず生きて行けるように、より一層厳しく接してゆきたい

 まだ警察のお世話になってません(笑)。
 
 
去年の抱負 9)もう少しブログを続けたい

 心が折れそうになった事もありましたが、みなさんの暖かい励ましのおかげで、どうやら無事に続けています。感謝です、ありがとうございます。そういう意味では、このブログは、もはや私の個人ブログというよりも、私と愛読者のみなさんで育てているブログになったのではないかと思います。感謝です。
 
 
 と、言うわけで4勝5敗の負け越しです。さて、去年の抱負を踏まえて、今年の抱負を公表しましょう。
 
 

1)歌のレパートリーを増やそう

 「イタリア古典歌曲」にこだわらず「イタリア民謡」や「日本歌曲」や「世界の愛唱歌」のようなものでも、ポピュラーな曲を、10曲程度さらいたいと思ってます。ジャンルを絞らずに、たった10曲とは言っても、最近の練習状況から考えると難しいですけれど、それでも、ちょっとずつレパートリーを増やしてみたいと思います。
 
 

2)今年こそは、Hi-Cを常用音域にしよう

 声楽は教則本があるわけではないので、上達する姿がなかなか見えません。その中で、音域を拡大するというのは、必要な事だし、目に見える上達なので、これをひとつの目安にします。現在がGまでが常用音域なので、そこからHi-Cというのは、まだまだ道が険しく遠いですが、目指さなければ到達しないので、今年も懲りずにこの目標をかかげます。やるよ、私は!
 
 
3)なんとかアルテ15課に突入しよう

 目標を下方修正して、フルートでは“アルテ1巻終了”という目標は辞めました。いたずらに急いでも仕方ないからです。それよりも、じっくりとエチュードを練習して、アルテの15課に突入できたらいいかなと思うことにしました。
 
 
4)金魚たちの誰もが死ぬことなく、元気な毎日を過ごさせたい

 生き物を飼っている以上、健康でつつがなく生活させるのは基本です。なかなか難しいですが、今年もがんばります。
 
 
5)今年こそは、体重を100Kgより少なくしよう

 ははは(笑)、言わなきゃできないような気がするので、ひとまず書きます。でも、本当に100Kg以下になりたいのですが…すっごぉく、難しい気がします。
 
 
6)家内安全、家族が健康で安心して暮らしていく

 昨年までの「妻が~」と「息子君が~」を一つにまとめてみました。やっぱり、こういう願いが基本ですよね。
 
 
7)ブログをもそっと続けるぞ

 心が折れそうになる事はありますが、そんな時に、私を支えてくださる読者の方々の存在が身近に感じられたのが、昨年でした。このブログは、もはや私個人だけのものではない事を実感しました。

 私のためにも、現役読者であるみなさんのためにも、そしてこれからこのブログを読んでくださる未来の読者のためにも、このブログをもう少し継続させていきたいと、気持ちを新たに決意しました。
 
 
 結局、年は改まり、年齢を加えても、念頭の抱負って、そんなに大きく変わるものじゃないですね。結局、人間の幸せって「毎日が健康で、生活の不安がなく、ほどほどに忙しくって、ほどほどに楽しい事」なんだろうと思いました。

 だから、結局、私は幸せな人生を過ごしているわけで、そういう恵まれた人間の抱負なんて、こんなモンって事です。

 これからもよろしくね。

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

フォト

↓参加しています

アマゾンでどうぞ

アマゾンで検索

トラックバックについて

  • 2011年12月1日以降の記事において、トラックバックの受付を止める事にしました。それ以前の記事に関しましては、トラックバックの受付自体は継続いたしますが、承認公開制にさせていただく事にしました。また今までトップページに表示していました「最近のトラックバック」という項目の表示も止めました。よろしくお願いいたします。
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ

このブログは2007年8月14日から始めました

  • Copyright(C) 2007-2014 すとん