ひとこと

  •  お相撲さんは格闘家であり、その素手は強力な武器であるわけだから、土俵以外の場所では、たとえ素手であったとしても他人を殴ってはいけないわけだし、ましてやその手に器物を掴んで凶器を使用してしまったら、言い訳はできないし、そもそもやり過ぎだし、卑怯ですらあると、私は思う。今回の件は、日馬富士にも同情すべき点は多々あると思うし、魔が差したのかもしれないが、鉄拳制裁はアウトだと思う。武道や格闘技は、暴力とは違うわけだが、角界の範たる横綱が暴力を行使しちゃあ言い訳できないよなあ。
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2009年10月12日 (月)

ピントの合った柔らかい声で歌おう!

 第九の練習に行ってきました。今回は、654~726小節の、いわゆる“ドッペルフーガ”です。ここは、正直、第九の中でも歌うに難しい個所です。某プロオケ付属合唱団のオーディションの課題は、この第九のドッペルフーガなんだそうです。セミプロのオーディションにも使われる個所を、今回は歌ってきました。

 いやあ、難しかったですよ。さすがに私(どこが“さすが”だか分かりませんが…)も、最初の合わせでは落ちました(汗)。落ちると、シンコペーションだらけだから、なかなか戻れない(大汗)。おまけにテノールは五線の上のラが普通にたくさん出ます。こりゃ、きびしいね。

 ドッペルフーガは6/4拍子なんですが、この6/4拍子って奴が、どうにも難しいみたいで…。アルテにも6拍子(6/8だけど)は難しいって書いてあるほど、日本人には難しいのが6拍子なんだろうね。ドッペルフーガは6拍子だけれど、私はこれを2拍子だと考えて歌ってます。その方が楽にリズムが取れるんですよね。側の人たちが一生懸命「123456、123456…」と数えているところ、私は「1・2・1・2…」って数えてます。この数え方だと、シンコペーションのところだけ、3:1ではなく、2:1の食い込みになる事が分かっていれば、どうにかなります。

 そうそう、このシンコペーションって奴も難題だねえ…。やっぱり、合唱歴の長い人でも年配者になると、みな一様にシンコペーションには苦労しているみたい。シンコペーションって、実は裏拍のことであって、洋楽では普通にある技法だけれど、日本の歌とか、定番のクラシック曲だと珍しいリズムなのね。だから、物心つく前から洋楽を聞いて育った世代とそうでない世代では、シンコペーションの処理の仕方が違うわけで、仕方のないことだけれど、年配者の方々は、ジャストのタイミングの裏を取るというのが難しいようです。指揮のS先生は「1と、2と、3と…」なんて数えて「と」で入るんだよと教えてくださっているけれど、それでも難しい人には難しいのだよ、シンコペーションって奴は。

 さて、今回も、練習に心に残った、アレコレを書いてみたいと思います。

 まずはsfこと、スフォルツァンド。sfって難しいよね。今フルートで練習しているシシリエンヌにも散々出ていて、苦労しているけれど、今日は合唱でこいつの練習をしました。

 まずは、sfの前後の息をしっかり支えているのが前提。つまり、sfをかけたら直後にシュンと息を小さくするのではなく、最初から最後までしっかり息を支えている中で、sfの部分だけ、フンッて感じで、お腹の中のフイゴを踏んで、ババンと瞬間的に息を出して、sfにする感じ。だから、sfで音を大きくして、その直後に小さくするのではなく、sfでお腹の中のフイゴを瞬間的に強く踏むって感じなんです。前後はもちろん普通にしておく。ほおーっと思いましたが、やってみると、案外難しいですよ。でも、このテクはフルートにも応用できそうで、良いこと教えてもらったなあと思いました。

 歌うときは、腹話術をしているように、あまりクチビルは動かさずに、ノドを開いて、ノドの奥で母音を作るようにすると、深くていい音色の声が出せますと教わりました。でも、ノドだけで「イ」とか「ウ」とかを発音するのは難しいね。

 今回は第九に入る前に、散々カデンツァをやりました。いいなあ、カデンツァ練習。いわゆる、ハーモニー練習なんだけれど、カデンツァがうまくいくと、実に身震いするほどキレイな和音になる。この瞬間(は、なかなか無いけれど、たまになります)って、合唱と弦楽合奏だけ許された、精緻な和声って奴なんだよね。この瞬間の音の振動の中にいる時ほど、音楽を趣味にしていてよかったなあと思います。ああ、神様、ありがと。

 タイトルの「ピントの合った柔らかい声で歌おう!」ってのは、今回のS先生のひと言。この先生は、実によい言葉をたくさん知っていらっしゃる方だと思う。ピントというのは、音程のピントの事です。そこを「音程を合わせて…」ではなく「ピントを合わせて」という事で、ズーミングの感じがよく分かります。

 この先生、毎回の練習で、実にこれ!って感じの言葉をおっしゃいますが、今回のお言葉はこの「ピントの合った柔らかい声で歌おう!」です。あと、次点で「合唱はユニゾンが命」ってのもありました。これは「パートの中でハモるな」の裏返しなんですが、これもいいお言葉でしょ。

 最後に…今回はついにアルトで戦犯探しをしました(!)。しかし、本当にアルトは人数が多くて、テノールだとあっと言う間に戦犯が分かって手が打てますが、アルトだとまずは犯人探しだけで時間がかかりすぎ…。今回は30分近く、戦犯探しとその対策をしていました。

 何しろ、アルトの方々、とりわけ犯人っぽい人って、ピックアップの時は声を出さなかったり歌わなかったりして、難を逃れちゃうのに、合わせになると、実に生き生きと歌うものだから、先生もだいぶ苦労してましたね。超難関モグラ叩き状態でした。いやあ、アルト相手の戦犯探しは難しいね。

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コメント

その先生、本当に良い言葉をたくさんお使いになりますね。
・・・というか音楽を教える人はそうでなければならないと思うし、声楽の指導者はなおさらそうなのですよね。
すとんさんのブログを通して私も「なるほど~。」と思います。

日本人にわかりにくいものと言えばシンコペーションの話に繋がりますがアウフタクト(裏拍)で始まる曲ですね。
ある声楽の先生のところでは発声よりもでだしのところで時間をかけたレッスンを受けました。
自分ではちゃんとできているつもりなのだけれどだめだったのですね。

あと6拍子を2拍子で・・・は私もそうしています。
4分音符が一拍、8分音符が半拍・・・みたいにはじめるからややこしくなるのですよね。
高齢の方でそういう知識がなくて合唱に参加している方も多いのかもしれませんが。
(第9に出ようと言う人はご存知かもしれませんが。)
万が一習っていたとしてもうまく取ることができない人は多いですからね~。
うまく取れていそうな人でもCDなどで練習して覚えている場合は楽譜の読み方は案外知らなかったりしますね。

>Ceciliaさん

>(第9に出ようと言う人はご存知かもしれませんが。)

 いえいえ、初心者大歓迎の合唱団なので、本当の本当に初歩の初歩すらご存じ無いという方も混ざっていまして、そういう方と大ベテランの方が一緒に歌ってます。ですので、すごーく、ややこしい状態になってます。でも「初心者歓迎」と大々的に言ってメンバーを集めているのだから、それはそれでいいのだろうと思ってます。でも、そういう団体を、たった10回ちょっとの練習で舞台に上げる合唱指導の先生のご苦労たるや、すごいなあと思います。ヘマなことをすれば、自分の合唱指導者としてのキャリアに傷をつけるわけですからね。大変ですよー。

>うまく取れていそうな人でもCDなどで練習して覚えている場合は楽譜の読み方は案外知らなかったりしますね

 歌をやる人って、意外と譜面が苦手な人が多くって、耳コピに頼る人がいますねえ…。私も譜面が苦手なので、そういう側面は…否定できませんが(笑)。耳コピは、時折、空耳のまま暗記しちゃうので危険と言えば危険なんですよね。

 ああ、少なくとも、楽譜を初見で歌える人がうらやましいです。簡単に楽譜が読めるようになる方法って…あったら、とっくの昔にやっているか(笑)。

昔アマチュアのオーケストラにいた頃は、ベテランのおじさんでもアウフタクトやシンコペーションなどは、苦手なようでした。
それに比べて市民吹奏楽団の方は、学校の部活でしてきた人ばかりなので、さすがに楽勝でしたね。
楽器をする人って、クラシックや吹奏楽では楽譜が読めないと出来ないですよね。それでも楽譜どうりにリズムが打てないのは、練習できてないのだなあ(失礼。何でも練習命です)と思います。練習が好きでない人は、先伸びないです。

ところで。
ピアノの発表会が、今日(昨日?)の午後ありました。さすがに練習しましたよ。1日2時間くらいは。
惨敗でした。自分が思っているのの半分くらいしか出来ませんでした。
足が震えました。手が震えました。いつもは完璧に出来ているところを間違えました。足が手が震えている自分に驚きました。
先生は、「大人になって初めての発表会で、あれだけ出来れば充分です」と仰ったけど、自分では恥ずかしくてしょうがなかったです。
子供達は普通に弾いているように見えました。怖いもの知らずです。私は怖いものを沢山知ってしまったようです。
先生は、「来年も頑張りましょうね。」と仰ったけど、もういいかも。

>chikoさん

 練習命ですね。それは基本ですね。練習はしないといけません。練習しないで出来るようになりません。音楽をやる人の多くが、マジメで、粘着質で、しつこくて、クドくて、ウザイのは(笑)、そういう性格でないと、練習をし続けることができなくて、そういう人柄でないと、音楽ができるようにならないからなのだと思います。

 だから、音楽家には、突拍子もない変人が多いのかもしれません(ごめんなさい。でも「多い」であって「すべて」じゃないよ>すべての音楽家諸氏)

 しかし、その一方で、練習だけじゃ乗り越えられないもの、練習しただけでは奏でられない音楽というのも、あるような気がします。その部分については、またいづれ記事にするかもしれませんが…。

 ところで。

 発表会、ご苦労さまでした。発表会に参加できたのですね、よかったよかった。

 大人が毎日2時間ずつ練習するというのは、大変な話です。たくさん、練習しました。おつかれさま。

 でもまだ、練習が足りなかったのでは? 自分自身はちっともその域には達しませんが、何があろうと、どれだけボケッーとしていようと、指が勝手に完璧に演奏できるようになるまで、丹念に練習して、音楽がしっかり身体に染み込むまで、しつこく練習をする。こんなニュアンスの事を教えてくれた方がいました。

 その話を聞いた時「そんな馬鹿な~」とか思いましたが、あるピアニストさんのお世話をした時に、その方が、一日12時間とか、平気でピアノ引き続けるんですよね。それを何年も何年も…。そういう世界を知って、ああ、音楽って、まずは努力なんだなあと思いました。

>先生は、「来年も頑張りましょうね。」と仰ったけど、もういいかも。

 いやいや、chikoさん、リベンジという言葉はご存じですよね。リベンジですよ、リベンジ。ぜひ、江戸の仇を長崎でとってください(笑)。

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