ひとこと

  •  なんかねー、最近、あれこれツイてないんです。あまりに小ネタ過ぎてブログに書くほどでもないのだけれど、なんかプチ不幸な日々が続いてます。なんかなー。

お知らせ

  • ●クラシックコンサートのお知らせをします。●10月8日(日)、茅ヶ崎市青少年会館ホールで行われます。今年のコンサートは、第1部ジュニア、第2部器楽、第3部声楽と、3部に分けて行われます。第3部の開演は15時20分となっています。●私は、第3部の10番として、トスティ作曲「Tristezza/悲しみ」とレオンカヴァッロ作曲「Mattinata/マッティナータ(朝の歌)」を歌い、次の11番目で、妻と一緒にレハール作曲「メリー・ウィドウ」より「A Dutiful Wife/従順な妻」の二重唱を歌います。私の登場時刻は、およそ16時30分前後になる予定ですが、あくまでも予定であって、これより早くなることもあるし、遅くなることもあります。●入場料は無料の千客万来系のコンサートです。ただし、例年までは市民文化会館で行われていましたが、今年は工事中となって、古い公民館系のホールで行われます。●会場的には、古くて小さい上に設備的にも??がつくような会場で「ここで歌うのはヤだな」という理由で、多くの方々が参加を取りやめたというほどの会場です。私も、練習で使用するならともかく、ここに人を招待して…となると、躊躇せざるをえません。なので、会場までお越しいただく事は望んでいませんが、もしよかったと、どこか遠くの空から、無事に歌えることを祈っていただくと感謝です。
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2009年8月27日 (木)

ハモる声、ハモらない声

 ピアノなら、ドとミとソの鍵盤を叩けば、とりあえずハモる。平均律のハモリだから、“天上の音楽”のように美しい…とはならないけれど“地上の星”程度には美しくハモれる。丁寧に鍵盤を弾いても、乱雑に叩いても、猫が歩いて鳴ったとしても、ドとミとソの鍵盤であれば、それなりに美しくハモれるのだ。

 その点、声は違う。

 三人の人がいて、それぞれの人がチューナー的に申し分のない音程で、ドとミとソを歌っても、ハモるとは限らない。もちろん、大抵の場合は、ハモる。それもピアノなどよりも美しい、純正律で“天上の響き”を再現することだってありえる。しかしその一方で、理屈の上では確かにハモっているのだけれど、ハモっているようには聞こえない時もある。稀にだが、ハモっているはずなのに、耳を覆いたくなるような変な時もある。そこが声の不思議なところだ。

 この手の事は、まずピアノでは起こらない。でもアマチュア合唱では頻繁に発生する。特に歌い手が素人で十分な訓練も受けておらず、指導者が声の専門家ではない場合(多くの場合はピアニストさんが歌の指導をしている時)は、実に頻繁に行われている。

 ハモってるはずなのに、すごく、き・た・な・い。

 私は以前、こういうのを聞くと「発声が悪いから、ハモっても汚い」と思っていました。でも「発声が悪い」と言いながらも、どう悪いかまでは分かりませんでした。ただ「話し声に近い声でハモルと汚いなあ…、もっと歌声でハモれよ」と言った程度の認識でした。

 フルートをやって、音を曲げたり伸ばしたり、倍音を増やしたり減らしたりするようになってから、汚いハモりの正体が何となく見えてくるようになってきました。

 音って、音叉の音でない限り、必ず基音とその倍音で成り立っています。分かりやすく言うと、ドを出したつもりでも、ド以外の音が鳴っているわけで、その基本と倍音の比率というか割合というか、そういうモノで、音色というものが規定されます。

 そして、ハモリとは、基音だけがハモっても美しくなくて、基音と倍音のそれぞれがハモッた時が美しいのです。つまり、音程だけでなく、音色でもハモれると美しいわけです。

 ピアノは、メカの部分が多いために、誰が叩いても一つの音に含まれる基音と倍音の関係は、大きく変化しません。ですから、ドとミとソを叩けば、その関係(つまり音色)は似てますので、割と簡単にハモります。

 けれど、声は違います。基音と倍音の関係で音色が決まるなら、声は、歌手ごとに音色が違います。基音と倍音の関係が、歌手ごとに違います。ですから、何も考えずに歌手たちがドやミやソを出して、基音部分がハモっても、倍音部分が不協和音になってしまえば、それは汚いハーモニーなのです。

 つまり、ハモル声とは、倍音部分までハモりやすい声の事。つまり、倍音部分がきれいにバランスよく並んでいる声のこと。「倍音部分がきれいにバランスよく並んでいる」ってのは、なかなか想像しづらいけれど、これは逆を考えると分かりやすい。逆ってのは、倍音部分がでたらめで、勝手気ままなバランスで鳴っている音。それってつまり、ノイズ(それもピンクノイズってやつだね)の事です。だから「倍音がきれいに~」ってのは、「ノイズっぽくない声」つまり「美しい声」ってことです。

 あれ? 出発点に戻っちゃったよ。つまり、発声が良くて、美しい声でハモルと、とても美しくハモれるけれど、発声が悪くて、声そのものが汚いと、いくらハモっても、汚くて聞き苦しいというわけよ。

 フルートでは、この美しい声に相当するのが“音程の幅の広い音”って奴だと思う。倍音をたっぷり含んだ音程の幅の広い音だね。フルートは、ピアノほどはメカ部分がないので、人が音色をコントロールする余地がまだ残されているというわけだけれど、人に任されている部分があると言うことは、奏者によって、音の美しさが大きく違うというわけで、だからこそ、フルートでは『美音作り』にエネルギーが注がれるのでしょうね。

 もちろん、声楽では『美声作り』が練習の大半なのは、言うまでもないことです(笑)。

 きれいにハモるためにも、ボイトレは必要だし、合唱団の指導者は、きちんと声のことが分かる人があたるべきなんだと思う。もちろん、ピアノニストさんでも、声のことがよく分かっている人もたくさんいるし、指揮者でも声のことが分からない人もいるから、ピアニストさんだからダメってわけではないけれど、地方では、ピアノしか弾けないピアニストさんが、合唱団の指導をしていたりするから、始末に負えないのよね。ふう。

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コメント

>フルートでは、この美しい声に相当するのが“音程の幅の広い音”って奴だと思う。倍音をたっぷり含んだ音程の幅の広い音だね。

ここ3か月ほど、ほとんどの時間をこのために使っているのですが、難航中です。

機械で出る数字と、耳で聞いた感覚が必ずしも一致しないんですね。。。照準を合わせなければいけない軸の次元が増えてきて(と言うか、今まで気づかなかった所に気づいてしまい)、ちょっと混乱気味です。

自分が出している音が色々な要素を含めて安定していればいいのですが、まだまだ音程すらままならない状態ですので、『美音づくり』の道は長く険しそうです。

近頃は、フルート専攻の新卒さんで開かれるコンサートを聴いていると、ある事が出来ている人、できていない人がいらっしゃる感じがしています。その正体が何なのかは、まだまだ分かりませんが、もっと生演奏を聴く機会を持って突き止められればと会場に足を運んでいます。

>ムラマツEXⅢさん

 クラシック系の音楽は、美音作りに始まり美音作りに終わるんじゃないかなあ…って生意気ながら私はそう思ってます。逆に言うと、音が美しければ、あとの要素は多少ガチャガチャでも楽しんでもらえるのがクラシック系の音楽じゃないかと思います。

 癒し系音楽なんて、モロにそんな感じでしょ。という前提で話を進めていくと…。

>機械で出る数字と、耳で聞いた感覚が必ずしも一致しないんですね。。。

 これもあんまり気にしなくていいんじゃないかなあって気がします。まあ、一致しない度合いにも寄りますが、チューナーがドンピシャじゃなくても、美しい音で美しい響きになっていれば、無問題じゃないですか? だいたい、チューナーって、平均律だから、チューナーにドンピシャだと、多少響きが悪くなるし、音色は濁るし…。

 耳で聞いて、美しければ、それが何よりです。もっとも、その際は自分の耳だけでなく、必ず他人の耳も借りてくださいね。独りよがりは往々にして困りものですからね。

 地方に住んでいて、そういうチャンスの無い人には酷な話なんですが、やはり音楽は生演奏だと思います。生で聞かなければ伝わらないものはあるし、生だからこそ感動できる音楽があります。私もなるべくチャンスを作って、生演奏を聞くようにしています。

 蛇足。今日もこれからミュージカル(のガラコンサート)を聞きに行きます。

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