ひとこと

  •  ああ、腰が痛い…。またまた、ぎっくり腰をやっちまいました。今回の原因は不明。先日、何となく腰が痛いなあ…と思って、整体に行ったら「ぎっくりですね」と言われちゃいました。ぎっくりと言われる前は何となく痛かった程度だったのに、ぎっくりと言われた途端にめっちゃ腰が痛くなりました。…言霊って、すごいなあ。
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2009年5月の記事

2009年5月31日 (日)

道で転びました[2009年5月第5週・通算21週]

体重:103.6kg[+-0.0kg:-2.2kg]
体脂肪率:31.1%[-0.1%:-2.2%]
BMI:33.1[+0.1:+0.2]
体脂肪質量:32.2kg[-0.1kg:+0.9kg]
腹囲:103.5cm[+0.2cm:-2.8cm]
     [先週との差:2009年当初との差]

 そふくしダイエット第16週目です。実は数値を見て、ホッとしています。と言うのも、今週はかなり体調が悪く、ダイエットどころの騒ぎではなく、毎日、高カロリーのものを、それこそ、たらふく食べて参りました。当然、猛烈に体重&体脂肪が増えているだろうと覚悟しておりました。「健康と言うか、生命維持のためには、多少の増量もいたしかたなし」と気持ちを決めていましたが、なんとか横ばい程度で済んでホッとしています。ってか、あれだけ食べたエネルギーはどこにいったんだろ?

 さて、今週のエッセイです。

 私は時折、道で転びます。いい年した大人ですが、よく道で転びます。

 たいていの場合は、不注意で転ぶんですが、私に言わせれば、道が悪いんです。

 だって、道に穴が空いていたり、ヘコんでいたり、急な角度で斜めになっていたりするんだもん。私は残念なことに足に目がついていないので、道に穴が空いていれば足を突っ込み、ヘコんでいればケツマづき、斜めになっていればバランスを崩します。それで転ぶのです。

 あと、雨上がりのマンホールのフタなんかも、足を滑らせるにはちょうど良いアイテムですね。疲れていると、自分で思っているほどに、足が上がらなくて、階段なんかで倒れたりもします。犬のウンコを踏んで、足を滑らせて転んだ日には、泣くに泣けません。

 私はきちんと税金を納めている善良な国民なんですが、私のために、歩道というものを、もう少し整備してくれたら、きっと転ぶ回数が減るんじゃないかなあ…って思ってます。税金を“道路整備”に使う時、“道路”の中に“歩道”も加えてくれたら、とてもうれしい私です。

 それにしても思うのよ。

 なんで、舗装道路に穴が空いていたり、ヘコんでいたりするのでしょうか?

 歩道なのに、なぜ車道に向かって、急な角度で道が斜めに切り込んでいるのでしょうか?
 
 
 歩道と車道の区別のために段差って必要ですか?

 なぜ、排水路やドブのフタの上が歩道なのでしょうか?

 雨の日のみずたまりって、決まって歩道に出来ますよね。

 歩道の上には、なぜかジャリやゴミや落ち葉がいっぱいだったりしますよね。

 自転車はスピードをあげて歩道を走りますよね。

 狭い路地なんかだと、スピードを落とさずに、車がすぐそばを走っていきます。

 歩道の真ん中に電信柱が立っている理由は分かりません。

 バス停って、歩道をふさぐために作るものですか?

 商品を歩道いっぱいに広げて商売するはヤメて欲しいです。

 くわえタバコの人とすれ違った時に、火傷した事があります。
 
 
 人間の移動の基本は「歩行」だと思ってます。でも、これって、あくまでも“基本”なんだよねえ。現代社会では応用技の方がメインですね。なんか、まるで歩行者なんていないかのような事になっているような気がします。

 ちょっと疎外感? こんな世の中でいいのかな? みんな、もっと普通に道を歩こうよ。みんなが歩けば、多少は世の中も変わると思うんだ。だから、私のためにも、みんな、道を歩こうよ。

2009年5月30日 (土)

ブニョは「題名のない音楽会」が好き?

 どうやら、そうみたいなんですよ。

 ウチの水槽は、そんなに広くないし、金魚たちは一匹一匹が大きいので、ふだんは何となく、それぞれのパーソナルスペースを確保しつつ、適当に水槽内に散らばっているのですが、ある時、ふと気づいたのは、時折、ブニョがテレビに近いガラス面にいて、明らかに水槽の外(つまりテレビを見ている)事があります。ん?と思って、しばらく観察していたのですが、いつもいつもテレビを見ているわけではないみたいです(当たり前)。

 どうやら音楽番組の時にテレビを見ているようなのです。とりわけお気に入りなのが「題名のない音楽会」のようです。だって、いつも“かぶりつき”だもん。

 一体、何なんでしょうね。やっぱり好きなのかな? 音楽が。

 ちなみに金魚には耳がありません。音は、神経的には“側線”と言われる体側中央に頭から尾にかけての線があって、そこで感じているらしいですが、鼓膜があるわけではないので、実際の話は、振動として全身で感じるようです。

 全身で音楽を感じる…ある意味、人間よりも楽しいかもしれないね。

2009年5月29日 (金)

最後のレッスンでした

 声楽のレッスンに行ってきました。発表会前の最後のレッスンでした。これで、泣いても笑ってもレッスンは終了。これからあるのは、最後の音合わせ(ゲネプロ?)と当日のリハーサルと本番だけ。もう、後戻りできません(って、するつもり?)。

 今回習ったことは…内緒(笑)。本番に向かっての最後のキメのテクニックとして『高音歌手の歌いあげ方』と言うのを習いましたが、いつもは何をブログに書いてもいいよと、おっしゃっるキング先生ですが、今回のレッスン内容はブログに書いちゃダメよとのお達しなので書きません。と言うか、例によって、体の使い方の話なので、うまく書けないし(笑)。ま、そんなところです。

 ま、自分のための備忘録として、あれはこの時期に習ったんだなって事を記録に留めるために、そんな事をここに書いておきます。

 さて、それ以外の事を書けば、とにかく、ここまで来た以上、もう大きな変更はしないで、今の状態から、不愉快な部分を取り除く事だけに集中しましょうとの事です。不愉快な部分を取り除けば、残るのは心地よい部分だけ。その心地よい部分に感情を乗せていけば、音楽になるとのことです。

 今の私の歌唱の不愉快な部分(汗)…

   …母音が時折ひらべったくなる事
   …音程が時折甘くなる事
   …歌いだしの声が安定しない事

 それらを取り除くには…

   …口を縦開きにし続ける事
   …しっかりお腹で息を支え続ける事
   …歌いだす前に、歌のイメージをしっかりと想起する事

 そして、何よりも、これから本番に向けて、たっぷりと歌い込むこと。そして、今回習ったテクニックをフルに使って、しっかりと歌いあげること。これにつきます。

 まだ最後の音合わせまで、数日あります。この期間につぶせる不愉快な点をつぶして、しっかりと歌い込んでいきたいと思います。

蛇足1

録音機をもっと良いものに買い換えなさいと言われました。「ICレコーダーなんか使ってちゃいけません。歌を録音するなら、他人が聞いているのと同じ音が聞ける、ちゃんとした録音機を使わないと、練習になりません」とのこと。はい、もっともです。すぐに買い換えるわけにはいかない(フルートのローンがあるんです)のですが、必ず買い換えるので、しばらくお待ちください。

蛇足2

次回のレッスンからは、ヘンデル作曲の「私を泣かせてください(Lascia ch'io pianga)」をやります。ううむ、今まで歌いたくて歌いたくて仕方のない曲だったのですが、グループレッスンでは、いつも却下されていました。ようやくレッスンで取り上げてもらえます。これも個人レッスンだからかな? とにかく、う、うれしーい!

2009年5月28日 (木)

H管と横型のバスフルートを試してみました

 先週? 先々週? とにかくちょっと前の5月の中旬ぐらいの話になります。ここのブログは1日1記事なので、どうしても記事の重要性や即時性に応じて、後回しになってしまう記事もあるわけで、これは…やむなく後回しになっていた記事です。やっと、日の目を見ることができました(笑)。

 で、その一週間だが二週間だか前に、東京に出張に行ったので、そのついでにフルートの試奏をしようと思いました。どうせ行くなら、いつも行くところとは別のところにしようと、ネットでググってみたら、ちょうど池袋のヤマハでフルートフェアをやっているとの情報。池袋? 腐女子の街? 行ったことな~い。ってなわけで、出張先の仕事を終えた私は、乙女ロードはシカトして、さっそく、池袋のヤマハに行きました。

 フルートフェア、フルートフェア…。お店の奥の方でやってました。フルートは…ヤマハフルートはテーブルの上にありました。キレイに並べられています、一つ一つビニールで丁寧に包装されて…? 他社製フルートは…鍵のかかったガラスケースの中に飾られています。ん?「試奏をご希望の方は店員にお声をおかけください」ってか? ちょっと試奏するには、ハードルの高そうなディスプレイだなあ…(汗)。

 でも、めげない(笑)。フルートフェアを楽しむぞ!

 今回の一番の目的は『イワオフルートを吹くこと』。そう、滅多にお目にかかれないこのメーカーの出品があるってHPにあったので、ワクワクして行ったのですが……、私の来店時には、まだイワオフルートは入荷されていなかったので吹けませんでした。誰のせいでもないけれど、残念、かなり残念でした。

 でも、そこで落ち込まない。さっそく二番目の目的を達成することにしました。それは『アルタス1107GPを吹いてみて、金メッキの効能を体感しよう~』でしたが…、1107GPはありませんでした。ま、アルタスフルートの扱いなんて、そんなもんです。誰が悪いわけでもありません。ただ、予想していたこととは言え、ちょっとガッカリ。かなり残念。

 さあ、気を取り直して、三番目の目的を達成しようじゃないか。三番目の目的は『H管フルートをズラッと並べて、吹いて吹いて吹きまくる』です…が………、ん? もしかすると、ここにあるフルート、みんなC管?

 店員さんに声をかけてみました。「H管のフルートはないんですか?」

 「H足部管付きのフルートの事ですか(訂正されちゃいました:汗)? H足部管付きのフルートは注文をいただいた上で、お取り寄せになります」
 
 
 
 
 ……終了しました。本日の試奏タイム、終了。私、全敗でございました。
 
 
 
 仕方がないので、帰ろうと思った矢先、目に留まったのが、何やら奇妙な楽器。それは、大きな大きなバスフルートでした。それは普通に横型のバスフルート(ヤマハ YFL-B441)なんですが、リップ銀、管体真鍮、メカ洋銀(+銀メッキ)という構成の楽器です。つまり、ちょっと見だと、フルートには見えません。どっちかと言うと、何かの金管楽器。だって、ブラス色なんだもん。私は、最初、ソプラノサックスか何かだと思ってました(私の中では、サックスは金管楽器です)。でも、なんかおもしろそうです。

 せめて、これくらいは吹いて帰らないと、せっかく電車賃をかけて池袋まで来た甲斐というものがありません。

 あー、ちょっと、気持ちも盛り返してきました。先日のアルタスフルートフェアでは、ジュピター製の縦型バスフルートを気持ちよく吹いた私です。低音楽器との相性ばっちりな私ですから、こいつからどれだけの音を引き出してくれようぞ~~~!

 持ってみました。案外、持ちやすいです。大きくて、重いのだけれど、バランスはいいです。U字管でしたが、違和感はありません。左手にのせる補助器具がいい感じなんですよ。しっかり構えて、息を吹き込んでみました。

 息を吹き込んでみました…息を吹き込んでみました…息を吹き込んでみました…

 ……全く、鳴りません。いや、音、出ません。スーピースーピーでございました。アッレー、おかしいなあ…。今まで試奏で音が出なかったフルートなんて無かったぞ! すっごい焦りました。おかしい、何かが間違っている、そんなはずはない!

 結局、長い時間(と言っても、3分程度でしょうか)戦った挙句、やっとボーと音が出てきましたが、店員さんが「あら、残念」という顔をしました。そう、オクターブ高いんですよ。何としても、音を出してやる! と、そこからさらに3分ほど戦いました。やっと低音域の音が出ました。コツは…口の中を限界まで縦開きにすること。そうしないと、きちんと音が出ません(涙)。でも、なんとかコツが分かったので、いつもの「イエスタディ・ワンス・モア」を吹いてみたのですが、なんか、ヘロヘロのボロボロ…。全然、息が足りません。く、悔しいですっ(by ザブングル)。

 相性が悪いというよりも、手に負えない。私には、このヤマハのバスフルートは、たぶん、時間をかけても吹きこなせない、決定的に相性の悪い楽器…そんな気がしました。あれだけ、ジュピター製の縦型バスフルートは楽々吹けたのに(涙)。ヤマハはダメでした。

 敗北感? 目的は何一つ達成できず、たまたま見かけたバスフルートにはKOされるなんて…負けっぱなしじゃん。

 もう、帰ろう。負け犬は尾を丸めて退散さ…。そう思ったのだけれど、なんか心にひっかかるものがあったので、もう一度ガラスケースの中を端から端まで見ました。

 …なるほど、ほとんどのフルートが、カバードのC管ばかり。店員さんの言うとおり、H管はないよなあ………ん? だいたい、リング式すらないじゃん。世の中、そんなもんなのかなあ…。あれ、れれ、これ、もしかしたら?…

 値札に隠れていましたが、一つだけ、ちょっと足が長いフルートがありました。これって、もしかすると、H管?

 …そう、一つだけH管がありました。パールのプリスティーン・マエスタがH管でした。さっそく店員さんに確認しました。やっぱり、H管でした。H管をずらっと並べて…は、かないませんでしたが、たった一つでも吹かずに帰ることを考えれば、大収穫です。もちろん、すぐに試奏させてもらうことにしました。

 でもね、バスフルートはすぐに手渡してくれて、その場で吹かせてくれたのに、H管フルートはケースから出してくれない。あれ?って感じで、催促してみると、待ってくれと言います。今は試奏室が満員なので、部屋が空き次第、案内するから、そこで吹いてくれと言われました。

 ん? もしかすると、最初から、バスフルートは吹けないと見抜かれて、その場で渡されたけれど、フルートは吹いちゃうだろうから、渡してもらえないとか? だとすると、この店員さん、なかなか人を見抜く力があるぞ。なんか、すごい。たしかに、お店はそんなに広いわけでもないので、ここでフルートを吹かれたら、迷惑っちゃあ、迷惑だろうねえ。

 しばらく待っていたら、試奏室が空いたようで、案内されました。ガラス張り~の丸見えな試奏室でした。ううむ、色々と敷居が高いフルートフェアだなあ(笑)。

 とにかく試奏室に、パールのプリスティーン・マエスタと一緒に入りました。ええ、吹きましたとも。思いっきり、吹きましたとも。今までの色々な思いを吹き飛ばすように(爆)。

 マエスタの音は…甘美でした。甘くて優しく溶けてしまいそうな音でした。ああ、私はアルタスに負けないくらい、パールの音も好きなことを思い出しました。さらに言うと、吹いてて、すごく楽。ラクラクと音が出ます。あのツンデレのアゲハとはまるっきり違います。音が美しいし、楽だし、楽しい…マエスタって、そんなフルート。楽しみで吹くには最高かもしれない。でも、コーチとしてはどうなんだろ? これだけ楽だと、フルート修行には向かないかもしれない(笑)。でも、音楽の勉強には最適だね。

 パールのフルートも買っちゃおうかな…。そんな気がふとしました。

 もちろん、H管のHの部分もしっかり堪能しました。春先は、季節がら、毎日「さくらさくら」を吹いていましたが、この曲は最低音がHのため、いつも1オクターブ上げて吹いてましたが、Hが出るなら、オクターブ上げずに吹けます。上げずに吹けるなら、上げないで吹いた方が、より渋く演奏ができるので、いいなあと思いました。やっぱH管、欲しいなあ。

 難しい難しいと評判のH管ですが、確かに試奏程度じゃ、その難しさはよく分かりませんでした。でも、せっかくの試奏室だし、今日の試奏は譜面持ち込み(!)だったので、たっぷり4~5曲吹きました。「G線上のアリア」「さくらさくら」「白鳥」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「アヴェ・マリア」、やっぱ5曲だね。ガラス張りの試奏室だったし、防音もたぶん完璧ではなかったのだと思います。バンバン吹いているうちに、ガラスの向こうに人だかりができてました。お客の大半は、幼稚園から小学校低学年くらいの女の子たち。やっぱ、女子はキラキラする光り物のが好きなんだねえ…。

 試奏が終わって、店員さんと少し話をして、ヤマハを出ました。ま、それなりに楽しめたフルートフェアでした。何よりも、店員さんは親切だね。冷やかしの客なのに、丁寧な対応は好感持てます。良い感じのお店でした。

 ヤマハの前の店は、サカゼンでした。ヤマハよりも、もっと身近なお店です。なんか、サカゼンって文字を見たら、思わず頬がゆるみました。ちなみに、サカゼンって、デブさんたちご愛用の、デブ服ばっかり売っているお店です。すごいぞ。畳よりも大きなTシャツとかが売ってる店です。

 帰りに西武デパートの『大九州展』で、八重山そばを食べて帰りました。なぜに、九州なのに沖縄そば?

2009年5月27日 (水)

タキシード到着

 やっと、発表会で着るタキシードが来ました、やっとね。

 声楽の発表会の衣装は、タキシードなんです。当初は礼服でいいんじゃね?とか思っていたのですが、キング先生の「礼服不可」のひと言でタキシードなんです。何でも、声楽の発表会はタキシード(女性はドレス)が当たり前なんですって。合唱団の演奏会は通常、礼服なんだけれど、そこは合唱と独唱の違いなんでしょうね。フルートの発表会だったら…どっちでしょ? 礼服でもOK? やっぱりタキシード? それとも、アロハにハーフパンツっすか?

 それにしても、やっぱり、どうしても、なんとかして、タキシードです、…そんなもの持ってません。

 最初は、貸衣装で借りちゃおうとか思っていたんです。ですから、近所の貸衣装屋に予約に行ったところ……いやあ、デブは悲しいね。どこに行っても「お客様のサイズはありません」のひと言だもん。誰も私に衣装を貸してくれない(涙)。

 仕方がないから、ちょっと出費だけれど、吊るしのタキシードでも買ってくるかと考えて、洋品店に行くと、どこも軒並み10万円オーバー。たった一回の発表会、総着用時間は5分程度で、その値段はないでしょう。と言うことで、さすがに却下。

 じゃあ、安い値段でタキシードを貸してくれるところをネットで探してみよう…と頑張ったところ、さすがはネット、色々あるね。ほんと安い店をたくさん発見しました。発見したのは、安く貸してくれるところばかりでなく、安く売ってくれるところも、たくさんありました。同じような値段で、貸してもくれるし、売ってもくれるなら、自分用のを一つ買っちゃおうかということになりました。だってね、買っちゃえば、返す手間がいらないしね(笑)。

 で、色々とお店を検討した結果、ファイナルアンサーはこれ。その理由は…私は知りません。妻がチョイスしました。たぶん一番安かったんじゃないかな? あと、サイズが豊富。デブの味方? もっとも、私はかなりなデブですから、6XLでも入らない(キャー!)ので、フルオーダーでしたけど。フルオーダーは、定価に1万円をプラスなのね。それでも安いよね。

 着心地ですか…ううむ、微妙。何しろ、採寸は自分たちだもん。テーラーのおじさんが採寸しながら、こっちの体型を観察して、微調整をしてくれる、本当のオーダーメイドとはわけが違うもの、インターネット通販って。でも、ステージでほんの5分だけ歌う時に着るだけだから、別に着心地は関係ないような気もします。仕立ては普通。素材はビニール?じゃない、ポリエステル? アイロン不可だって。アイロンかけると溶けちゃうそうです。ま、よろしいのではないでしょうか? ステージ衣装に高級感求めても仕方ありません。クリーニングに出す時は、一声添えとかないとダメになりますね。

 とりあえず、これで衣装は揃いました。靴は昔買った、舞台用の靴底がフェルトの革靴があるから、これで良し。歌の練習だって、ちゃんとやっているぞ。笑顔の練習は…たまにやっているぞ。

 あとは、これに、シルクハットとステッキと仮面と赤いバラの花があれば、タキシード仮面さまだ!

 さあ、ドンと来い、発表会!

2009年5月26日 (火)

コードを吹く…?

 さて、セッションレッスンでは、遊んでいるだけではありません。きちんとフルートのレッスンもしているんだよ。

 今回は大雑把に三点注意を受けました。

音曲げはまだまだ。特に上クチビルの使い方がまだ不十分

 音曲げには色々なやり方があるわけですが、今の私はフルートの管体を回す事(これはあまり誉められたやり方ではない)と、それに伴う形で首を曲げる角度を変えるというのをメインに、下アゴを動かすとか、フルートを上げるとか下げるを合わせて行っています。こんなやり方でも、そこそこの音曲げはできますし、頭部管の抜き幅を5mm程度にしても何とかできます。

 でも、それではまだ曲げる範囲が狭いわけで、さらに上クチビルを上手に使うことを求められました。確かに上クチビルはほとんど使っていませんでした、研究対象ですね。それと、頭部管の抜き幅を5mmではなく8mmにするように言われました。これもまだ私の音の曲げ方が足りないから3mmほどの余裕というか、遊びが必要というわけなんだと思います。

 あと、フルートの管体を回すのは最小限にして、他の手段で音を曲げるべきなのは重々承知していますので、そのためにも、もそっと上クチビルの扱いを上達しないといけませんな。

吹くことに一生懸命になりすぎ。きちんと耳を開いて演奏してください

 実は先の音曲げとも関係するのだけれど、一生懸命に吹いていると、色々なことが飛んで行きます。一つには、音曲げの件もそう。それと同時に音程もそう。

 私の場合、フルートを吹くのに一生懸命になりすぎると、ドンドン音程がうわずっていきます。うわずるのを防ぐために、音曲げをしているのに、音曲げのことも飛んでしまっているのだから、始末が悪い。これを防ぐには「しっかり耳を開いて、相手の音を聞き、それに合わせていこうとする気持ち」が大切で、そのための手段として音曲げのコントロールがあるわけよ。

 まだ未熟で余裕なんてないから、もう、フルート吹き始めたら、すごく一生懸命になって、なって、なりすぎて、デュエットの相手の事が頭から抜けてしまうから、ダメなんですよ。

 アンサンブルの基本は、まず「耳を開くこと」。耳が開けば、音程もリズムも合わせられるのだと思う。音程がズレる、リズムがズレる、こういうのは、相手の音を聞かず、耳が閉じている状態だから起こること。もはや、それはアンサンブルではなく、ソロが同時多発で行われているだけの話。それじゃあ、音楽じゃないよね。

今日から、音出しメニューに、タンギング無しのオクターブ練習を加えましょう

 笛先生は私の状況や上達具合に応じて、色々と適切な課題を与えてくれます。で、今回、加わった練習が、オクターブ練習。それもタンギング無しでスラーでつないで行く奴。これを音出しメニューに加えましょうというのです。低音Cから半音ずつ上昇しながら、オクターブの練習をします。注意点は、タンギング無しなので、しっかりお腹で息を支えること。音が割れたり引っくり返ったりしない程度にフォルテで行うこと。ま、こんなところでしょうか。
 
 
 そうそう昨日の記事に出てきた「コードを吹く」やり方を簡単に書いておきます。

 まずは“コード”の説明から。

 コードって…和音の事です(笑)。その和音を五線譜に書くんじゃなくて、コードネームという一種の記号で書き表します。

 では、その記号の意味する内容とは何か? それは和音を構成している音の組み合わせを表しています。

 まずは和音の基本構造について。和音って、根音(第1音:ベース音とも言う)に第3音と第5音が合わさったものを言います。長調と短調の二種類の和音があって、根音をCと考えた場合、長調(つまりハ長調)なら、C・E・Gになります。つまりドを1と勘定した時、3番目のミと5番目のソを組み合わせたものです。短調(つまりハ短調)だと、C・E♭・Gになります。これは短調なので、最初の音をラと考えると、ラ・ド・ミになるわけです。

 で、表記的には、Cを根音にした長調の和音を“C”とし、短調を“Cm”とします。小文字のmは“マイナー”の略です。そして、長調の和音を“メジャー・コード”、短調の和音を“マイナー・コード”と呼びます。ここまではお分かり?

 だから、C(コード)はC(音)を根音とするメジャーコードなので、その構成音は、C・E・Gです。同様に、F(コード)はF(音)を根音とするメジャーコードなので、その構成音は、F・A・Cとなり、G(コード)はG(音)を根音とするメジャーコードなので、構成音は、G・B・Dとなります。あ、コードの世界では、英米式の音名を使うので、Bとはハ長調のシのことであって、シ♭のことではないからね。ご注意を。

 ピアノ的な発想で行くと、C(コード)は、左手でC(このCはベース音になります)を押さえ、右手でE・G・Cを押さえることになります。

 この基本的な和音に不協和音を載せることで、和音に色々なバリエーションがでてくるわけです。たとえばセブンスコードは、基本和音に第7音を加えたもので、根音をGとした場合、表記はG7、構成音はG・B・D・Fとなります。ピアノ的には、左手でG、右手でB・D・Fとなります。

 たいていの音楽は、メジャーコード、マイナーコード、メジャーセブン、マイナーセブンの四つの和音の構成が分かっていれば、だいたいどうにかなります。これ以外の和音は、メジャー系ならメジャーセブンとして、マイナー系ならマイナーセブンとして、演奏しすれば、事足ります。

 次に、コードを吹くというについて。

 コードを吹くとは、そのコードに基づいた演奏をする事です。つまり、決められた和音内の音だけを使って演奏することです。当たり前すぎて解説にもなってませんね(汗)。

 具体的に書きます。ギターやピアノのように、同時に多くの音が出せる楽器は、一度に鳴らしてみたり(例:ストローク奏法)、順番に重なるように鳴らしてみたり(例:アルペジョ奏法)します。ベースギターのような低音楽器は、根音を中心に、基本ビートに合わせて演奏します。フルートのような単音しか出ない楽器(リード楽器ですな)は、アルペジョをしてみたり、和音の中の音を組み合わせて、カウンターメロディー(対旋律って奴です)を作って演奏します。

 もちろん、コード内の音だけを使ってメロディーを作ると、ちょっと単調になりすぎるので、そこにスケールを盛り込みます。スケールを盛り込むと、当然不協和音になるので、和音外の音は短めの弱めに演奏すると、なかなか良いと思います。そんな感じ。

 ううむ、自分で書いておきながら、これじゃあ、ちっとも分からないよね。説明をしだすと、難しいなあ…。それにたぶん、きちんと説明すると、本一冊程度になりそう(汗)。

 結論。理屈だけじゃないよ、アドリブは。理屈を押さえた上で、経験値を積みましょう。

 以前、笛先生から、アルテの2巻が終わったら、ジャズの勉強をしましょうと言われていますので、ま、今はこんな感じでOKなんだと思います。

 まずは基本のアルテを攻略しないとね。

2009年5月25日 (月)

アドリブをかましてみました

 フルートのレッスンに行って参りました。はい、セッションレッスンって奴です。いやー、楽しかったです。なんか「フルートのレッスン」というよりも「フルートで遊んできた」って感じです。

 とにかく、たっぷり30分「G線上のアリア」だけを吹いてきました。いやあ、これ一曲だけで、こんなに遊べるとは…。

 最初はいつものように、先生のピアノに合わせて、フルートを吹きました。私的には、録音時よりも、もうちょっとだけ上手に吹けたような気がしました。先生にも「ポピュラーソング的には問題ないです」と言われました。ははは、たぶん、誉められているんだよね。

 で、ピアノで確認をしたら、今度は先生もフルートを持って、デュエットをします。これもいつもどおり、私がメロディで、先生が伴奏です。いい感じでした。

 いつもなら、これでこの曲はお終い。で、次の曲に入るのですが、今日は、ここから楽しくなりました。

 その前に、若干の補足説明をします。

 まず、「G線上のアリア」って曲は、その構造が「A-a-B-b」ってな感じになってます。そして、Aとaは同じ旋律、Bとbも同じ旋律。いわば単なる繰り返しなので、全く同じ事を二回やると考えてもOKです。つまり、Aパートを2回演奏してから、Bパートを2回演奏して終わりって構造になっています。

 それと、私が使っている譜面の説明をします。今回、私が使った譜面は…たぶん、これです。ドレミ楽譜出版の「クラシック名旋律集」。あれ、私の譜面と表紙と値段が違うよ、出版社と書名は一緒だけど(笑)。

 この譜面は、なかなかのもので、有名なクラシック曲(それもだいたいオリジナルのキーです)約500曲のメロディーにコードネームがふられてます。だから、コードでクラシック曲が演奏できるってわけです。ね、スグレモノでしょ。このコード付きの譜面で私は「G線上のアリア」を吹いているのです。

 ここまでが説明です。さて、話を戻しますと…。

 楽しい楽しい、セッションをして「さあ、次の曲…」と思っていたら、先生が「それじゃあ、今度は交代でメロディを吹きましょう」と言いました。交代で…というのは、AaBaという構造の曲なので、Aでは私がメロディを吹き、aで先生がメロディ、Bでは私がメロディで、bは先生がメロディ、と言うわけです。つまり、最初の大文字のパートは私がメロディを吹いて、小文字のパートは先生がメロディを吹くことになりました。

 「…?…、先生がメロディを吹いている時は、私は何をすれば?」
 「コードを吹いていてください」と言われました。……え? コード??

 「え、コードを吹く?」
 「そう、コード、分かるでしょ」
 「そりゃあ、ギター弾きますから、分かりますけど…」
 「ベース音だけでもいいから、とにかくやってみましょ」

 こんなやりとりで、やってみました。最初は私がメロディ。この部分は、つまりいつもの練習と一緒。くり返しから先生がメロディで私がコード。ひとまずは、ベースラインを基本に、時々、3度や5度の音も吹いてみました…なんて書くと、かっこいいけれど、実際は、二分音符と全音符のユルユルなリズムでベース音をブォーって感じで(なぜか中音域で)吹く程度の、しょーもない演奏です。でもね、しょうもないけれど、これって“アドリブ”だよね。

 つまり、私、生まれて始めて、アドリブというもの、かましてみました! おおぉ、アドリブ記念日じゃん。

 生まれて始めてのアドリブは、ほぼベースラインを吹いただけという、しょーもないもの(そういう意味では、アドリブとは言い難い?)でしたが、それでも始めてにしちゃあ、よくやったと自画自賛しておきます。

 始めてのアドリブ演奏の後、先生が「では、次は、ベースだけじゃなくて、コードから多少音がはみ出てもいいから、スケールもたまに入れて、やってみましょう」とおっしゃいました。そこでもう一回、今度は時々、スケールみたいなものも入れて吹いてみました。たぶん、ベースラインだけの演奏よりは、多少、形になったと思います。おおぉ、もっとかっこ良くなったぞ。

 スケールもどきが入った演奏が終わると、今度は「最初はメロディを吹いてください。二度目の時は、メロディは頭の中で鳴らすだけにして、二人ともアドリブをしましょう。そして最後はまたテーマに戻りましょう」ってなりました。ええ、メロディ無しなの?

 ともかくやってみました。メロディなしって事は、しっかりカウントをしながら、なおかつ和音の流れを感じながら演奏しないと、あっという間に迷子になっちゃいますが…、メロディ -> アドリブ -> メロディ って、立派にジャズセッションの形じゃん。ひえー、できるかーーーっ!

 やってみたら、かっこ悪いものの、何とか迷子にならずに、きちんと帳尻合わせて演奏できました。やればできるじゃん。

 すげー、すげー、すげー、G線上のアリアで、形式的には、ジャズっちゃったよ、私。うううむ、感動。

 とにかく、はじめてのアドリブ。楽しかったです。下手くそだったし、まだまだ勉強も必要だし、何と言っても経験が足らなすぎる。勉強はしていけばいいし、経験は積んでいけばいい。それに、アドリブをかますためには、フルート演奏の基礎力がもっともっとないと、思った通りに吹けないし…。色々と楽しい課題も見つかりました。

 だから、レッスンの最後に思わず「こっちの方向を極めたいと思います」って、勢いで(笑)言っちゃったよ。だって、それくらいおもしろいんだもん。ま、だからと言って、すぐにジャズに行けるわけではなく、まだ数年はアルテと戦わないといけないだろうし、基礎としてのクラシック曲はやっつけておかないとダメだしね。でも、ジャズっぽいものも、おもしろいと思ったよ。

 ウチに帰って、この話を妻にしたら「で、録音したの?」って聞かれちゃいました。もちろん、してません。「もったいないねえ、生まれて始めてのアドリブ演奏なんて、記録に残しておくと、記念とか記録とかになったのにね…」って言われました。でもサ、フルートのレッスンって、録音してないんだよ。だって、アルテを録音してもつまらないじゃん。今までのセッションレッスンだって、先生の伴奏でフルート吹くだけだし…さ。

 でも、今回は、録音していなかったことが、本当に悔やまれます。

 次のセッションレッスンの時から、先生に録音の許可をいただいて録音してみようかな?

 それにしても、ほんと、楽しかったよ。

2009年5月24日 (日)

トンカツに、カレーライスに、目玉焼きに、マヨネーズをかけるって、アリですか?[2009年5月第4週・通算20週]

体重:103.6kg[-0.5kg:-2.2kg]
体脂肪率:31.2%[-0.6%:-2.1%]
BMI:33.0[-0.2:+0.1]
体脂肪質量:32.3kg[-0.7kg:+0.5kg]
腹囲:103.3cm[+0.3cm:-3.0cm]
     [先週との差:2009年当初との差]

 そふくしダイエット第15週目。ダイエット自体は続けてましたが、こちらへ記録をアップするのは、一週間空いてしまいました。勘弁してください。ゴールデン・ウィークは、例によって、そふくしを少しの間お休みして、食べまくったのですが、さすがにゴールデン・ウィーク明けて、しばらくしてますので、それなりになっていて、まあ、いい感じです。それにしても、やせないなあ…。

 では、今週のエッセイです。

 できあがった料理に、何か調味料をほんの少し加える…これって日本じゃ、当たり前の風景ですよね。

 そばに七味とうがらし、ラーメンにコショウ、納豆にはカラシと醤油ダレ、刺身ならわさびと醤油、冷や奴にはすりおろした生姜とネギと鰹節に醤油、トンカツなら中濃ソース、お好み焼きにはおたふくソース、かきフライならタルタルソース…私はこんな感じです。みなさんはいかがですか?

 この調味料をほんの少し加えるは、個人の趣味だから、別に何をどうつけ加えてもいいのだけれど、やっぱり他人の味覚は分からないと思うのは、マヨネーズの台頭です。

 私は個人的には、マヨネーズはこの世から無くなっても、全然困らない調味料の一つです。私にとってマヨネーズとは、せいぜいマカロニサラダの時に、マカロニにマヨネーズを絡めたいと思う程度。あと、カキフライを食べる時はタルタルソースの代用品として使う時もあるぞ…と言った感じです。だから、マヨネーズが冷蔵庫に入ってても、文句はないけど、別に無ければないでも何とかなるぞ、みたいなポジションです。

 でも、世の中には、マヨネーズ党と言うか、マヨネーズ信者さんがいるらしいのです。

 とにかく、なんにでもマヨネーズをかけないと気が済まないという方々がいるそうです。タイトルに書きましたが、トンカツにも、カレーライスにも、目玉焼きにもマヨネーズを平気で、かけます。いや“平気と”と書くと間違いですね、“喜んで”マヨネーズをかけるのです。他人の味覚なので、文句は言いませんが、理解できません。

 でも、まだこのあたりは良いです。理解できませんが、認めます。でもね、白いご飯とか、おはぎとか、味噌汁にマヨネーズを加えるのは、実際、どうよ? 私の中では、ここら辺は“ゲテモノ食い”のジャンルに入っているのですが、それって偏見ですか?

 マヨネーズって、大量のサラダ油を卵黄と酢で乳化させたものに、塩と砂糖で味付けしたもの。だからマヨネーズの実体って、ただの“サラダ油”なんだ。サラダ油が美味しいのは分かるよ。人の味覚はカロリーの高いものを美味しいと感知するようにできているのだから。でも、所詮はサラダ油なんだから、いっぱい食べるのはマズイと思う。

 トンカツにせよ、カレーライスにせよ、目玉焼きにせよ、すでに最初から油まみれなんだから、その油に油ををかけなくてもいいような気がするけれど…やっぱり、私の偏見なんだろうなあ。

 ましてや「マヨネーズ、うめー!」と叫びながら、チューブからダイレクトに飲み干すのは…マヨネーズは飲み物じゃないと思っている私は…やっぱり、偏見の持ち主なのだろうか?

 人間いろいろ、味覚だっていろいろ。他人の味覚は、全然分かりません。

蛇足。主にヨーロッパ(の高級レストラン)では、できあがった料理に何か調味料を加えるというのは、シェフに対するブーイングみたいなものだと聞いたことがあります。そうね、そういう見方もできるね。でも、日本に生まれ育った私としては、食べる直前に、料理に自分なりのオリジナリティみたいなものを付加したいんだ。これって、日本と白人の文化の違いって奴だな。

2009年5月23日 (土)

かわいいチヅル

 金魚にはマブタがありません。だから、寝ていても目が開きっぱなしです。おまけにあんなに大きな目をしているでしょう。さぞや、まぶしい思いをしながら寝ているんだろなあ…と思ってました。

 まあ、本当に眠ければ、まぶしかろうがなんだろうが、寝ますよね。私も寝ますが、明るいところで寝ると、疲れません? やっぱり世間には夜と昼があるわけだから、金魚だって夜は暗い方がいいですよね。なるべく、夜は照明を消して、金魚を寝かせるようにしてます。

 ところが、人間だってそうだろうけれど、夜だけの睡眠では足りないみたいで、金魚たちも結構、昼寝をします。金魚はマブタがないので、マブタの開閉で起きているか寝ているかの判断はできませんが、その他の動作を見ていると、割と「ははーん、こいつ、今寝てるな」と分かります。

 金魚は寝ると、まず動きが止まります。入眠時は寝たり起きたりをくり返しているようで、ゆっくり泳いでいたかと思うと、やがて動きが止まって水槽の中をしばらく漂っています。しばらくすると、ビクっとして目を覚まし、少し泳いではまた意識を失って漂う…をくり返します。金魚の居眠りですね。

 やがて居眠り状態を経由して、水槽の底に沈んで、ピクリとも動かなくなります。熟睡モードに突入ですね。

 ウチの子たちは、みんなそれぞれにお気に入りの場所があるみたいで、熟睡モードに突入する時は、だいたい同じ場所で沈んでます。

 そこでやっとチヅルの話なんですが、チヅルが最近、寝場所を変えました。以前は、ナナ(水草。水槽の地面に生やしています)の茂みの中に入って寝ていたチヅルなんですが、ナナの植え替えをしたら、居心地が悪くなったのでしょうね。最近はドジョウハウス(水槽のオブジェ。ブロック状のオブジェで、主にドジョウたちが身を隠すためによく入ってます)のそばで寝てます。

 で、その寝方なんですが、ドジョウハウスの入り口に頭を突っ込んで寝ているんですよ、これが。おもしろいでしょ。なんでそんな事をやっているかと思ったら、これ、目を隠しているんですね。ドジョウハウスに頭を突っ込んでいると、照明が目に入らないんです。

 そう言えば、以前ナナの茂みに入っていた時も、目はナナの葉陰に入れてたなあ、この子。

 そうか、チヅルはまぶしいのが苦手なんだね。で、今はドジョウハウスに頭を突っ込んでいるわけだ。

 このチヅルの姿が、みょーにかわいいんですよ。だってね、水槽のオブジェに頭だけつっこんで、体丸見えで熟睡しているんですよ。これがラブリーでなくて、何がラブリーというのですか? ね、おもしろいでしょ。

 というわけで、チヅルはまぶしいのが苦手なんですが、他の子はまぶしくても平気なの? ちょっと疑問&心配。

 ちなみに、ドジョウには小さなマブタがあります。さらに言うと、こいつらは砂の中にもぐって寝ますので、まぶしさとは関係なく生活しているようです。

2009年5月22日 (金)

クリーゲル作曲のメヌエットを吹いてみた

 先日、ブログ友達のCeciliaさんがご自身の記事の中で取り上げ、演奏なされた、クリーゲル作曲のメヌエット(Ceciliaさんの記事はこちら)を聞いて、私は色々な事を思い出しました。

 この曲、実は私の人生最初のレパートリーかもしれない(笑)。

私が中学生の頃、この曲が器楽の教科書に載っていました。そして私はなぜか、この曲にはまってしまい、来る日も来る日も、毎日、リコーダーでこの曲を吹いていたような気がします。

 さらに二人の友人たちに命令して、リコーダーアンサンブルもしていたような気がします(もちろん、私が主役のファーストである事は、言うまでもない事)。

 とにかく、友人たちの伴奏が付く時もあれば、伴奏なしの一人だった時もあるけれど、なんか毎日のように、この曲を吹いていた時がありました。それくらい、なぜか、この曲がすごく気に入っていた…そんな思い出があります。

 だから、Ceciliaさんのブログで、この曲を久しぶりに聞いた時は、何とも言えない懐かしい気持ちになりました。そして数十年ぶりにこの曲を吹いてみたいと思ったものの、あの時使った教科書は…捨ててはいないはずだけど見つからない(笑)。ま、これもそれも縁だね…と思って、あきらめました。

 ところが、あの記事のコメントの中で、Ceciliaさんがこの曲のギター譜を見つけてくださったのです。ギター譜であって、リコーダー譜ではないのですが、とにかく、さっそく、ギター譜をダウンロードして、ギター譜のメロディの部分をフルートで演奏してみました。

 すっかり汚れっちまった私ですが、気持ちだけでも、中学生に戻って、一生懸命、一発取りで録音してみました(大笑)。あ、一発取りと言っても、全然練習していないわけでなく、実は、毎日のロングトーン代わりに、ここ数日間、不真面目に練習していました。

 しかし、私のこの演奏、伴奏もなければ、かっこいいトリルもありません。何らの装飾音符もなく、素朴なメヌエットですが、実はこれが私にとっての「クリーゲルのメヌエット」なんです。中学生の時に散々(リコーダーで)吹いたメヌエットは、当然、伴奏なし、トリルなしの、素朴な棒吹きなメヌエットでしたから。

 しかし、素朴すぎる(笑)。Ceciliaさんの記事で、Ceciliaさんの演奏(リコーダー演奏とチェンバロ演奏)が聞ける他に、そこからリンクされている、nyankomeさん(ギター演奏)やPapalinさん(リコーダー演奏)と比べても素朴すぎる…ってか、比べちゃいけないね。こりゃ、どうも、失礼しましたって感じです。

 ま、こんな感じです。普通なら、お蔵入りだよね、このレベルだと(大笑)。しかし、全くの無名曲だと思っていた、クリーゲルのメヌエットが、実は意外な人気曲なんだと知って、ちょっとビックリした私です。

2009年5月21日 (木)

観客に嫌われないようにしましょう

 発表会も近いので、レッスンの最後に、ステージマナーというか、舞台への出入りについて教えていただきました。教えていただいた事に、若干の自分なりの付け足しをしたものを、箇条書きにすると、以下のような感じです。

・自分の出番を舞台袖で待つ。前の出番の人が戻ってきたら、姿勢を正して、背筋を伸ばして、まず笑顔を作る。

・伴奏者とアイコンタクトをとり、準備OKかどうか確認。

・伴奏者の準備がOKなら、舞台袖から舞台中央に向かって歩きだす。歩く速度は、かなりゆっくりめ。お腹を引っ込めて、胸から前に引っ張られるような歩き姿で前に進む。

・舞台中央まで行ったら、一度正面を向く。思いっきりの笑顔を客席に。その時、コチョコチョ動かない。

・ピアノの方を見て、伴奏者の様子をうかがう。伴奏者の準備ができたら、正面に向き直す。

・背筋を軽く伸ばして姿勢を整え、(男性の場合は)軽く右手で上着が開かないように押さえたまま、ゆっくりとお辞儀。頭は3秒ほど下げたまま、ゆっくりと戻す。

・それからは、お客さんの事を忘れて、自分の世界に没入する。没入し終えたら、伴奏者に目で合図を送る。そうすると、伴奏者が前奏を始める。

・歌う。

・歌手が歌い終えても、後奏が終わり、ピアノが鳴り終わるまでは、歌は続いているので、決して素に戻らない、自分の世界に没入したままでいること。

・ピアノが鳴り終わると、たぶん拍手が来るので、そこで素に戻って、笑顔。ゆっくりと最初と同じようにお辞儀。

・ピアノの方を見て、伴奏者とアイコンタクトを取ってから、ゆっくりと退場する。

 こんな感じです。いざ、やってみると、結構難しいですし、一つ一つの動作がギクシャクしちゃいます。場馴れしてないって、かっこ悪いね。でも、歌手は注目されてナンボの演奏者だから、しっかりやんないとね。

 その他にも、こんな事に注意すると良いですよと、教えていただきました。

 「堂々とした態度の中にも、高尚な感じをにじませる」 何しろ、声楽はクラシック音楽ですから、多少は高尚な感じも必要でしょう。

 「できるだけ、嫌われる要素を排除し、お客さんに好感を持って、聞いてもらえるような態度で臨みましょう」 たとえ、歌唱そのものが立派であっても、ステージマナーが悪く、歌う前にお客さんにソッポを向かれてしまっては、いくら上手に歌っても、観客の心には届かないから。確かに、そうですね。

 そうそう、発表会の順番も教えてもらいました。

 発表会は「初心者の部」「第1部」「第2部」の三部構成で、私の出番は、第2部の真ん中あたり。順番で言うと4番目だそうです。

 どうやら、(休憩)-> 『二重唱』 -> 『二重唱』 -> 『男声』 -> 『私』という順番らしいです(涙)。休憩あけの最初の二つの二重唱は、どちらも軽いタイプのコミカルな歌なんだそうです。また、私の直前の男声の方は、声を聞かせるタイプの歌(はっきり言っちゃうと、ぶっ飛ばし系の歌)を歌います。そういう順番で、私が舞台に出て行って、こんなシリアスな濃い目の歌を歌うわけだから、かなり深刻に考えています。いわゆる「四番打者」? 自意識過剰でしかないけれど、そんな風に考えてます。先生からは「そういうわけだから、少しは緊張して歌ってください」と言われてます。ま、普通は、そういう順番なら、緊張しまくりだよね。

 いい意味での緊張をして、当日を迎えたいものです。

2009年5月20日 (水)

発表会まで、あとわずかです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 考えてみれば、発表会まで、あとわずかなんですよねえ…。緊張感なさすぎ(笑)。衣裳は、インターネットの安いお店にオーダーしてますが、まだ届きません(大笑)。新型インフルエンザの動向も気になります。色々な意味で、大丈夫なのだろうか?

 レッスンは、例によって、発声練習から。

 今回の注意は「その日最初の発声練習では、まず脱力することを念頭に置き、その次の練習からは響き主体で歌う」ことを習いました。今までの私は「最初から最後まで、クライマーックスッッ!」みたいな歌い方をしてましたが、それはダメよって事ですね。

 声楽のレッスンを始めて、三年目ですが、個人レッスンの開始日を出発点と考えると、まだ学習キャリアはわずか三カ月? 色々と初歩的な事を学んでいる最中です。

 とにかく、発声は脱力です。力で歌うと声が割れます。声を割らないように、脱力をしつつも、しっかりと腰で声を支えて、頭で響かせて…と、書くだけなら簡単ですが、いざ実行すると、難しいことにチャレンジです。

 声は、頭の後ろや頭の上の方で響かせる。歌い始めたら、口の形は変えない。そんな初歩のレベルで苦労してます。

 

 さて、肝心の歌の指導の方は、かなり細かいことをたくさん注意されましたが、ざっくりとメモ書きにしておくと、こんな感じでしょうか。

・数カ所で、平べったい母音になっている個所があるので、そこは意識的に深めの母音で歌うこと。そのためには、口の中を常に縦開きにしていくこと。

・「V」 は「F」でも「B」でもありません。しっかり「V」 で発音すること。

・ブレスの位置をしっかり考えて決めておくこと。決めた場所で必ず決めた量のブレスをすること。それをしないから、息が足りなくなったり、声の音色が変わったりするので、注意すること。

・楽譜を見て、歌い方に迷ったら(たとえば、テヌートとリタルダンドとフェルマーターのトリプルブッキングとかね)、歌詞を読んで、歌詞が求める歌い方をすれば、まず間違いない。

・もうここまでくれば、感情を込めすぎるぐらい込めて、ちょうどいい感じ。歌は“表現”行為だという事を忘れないように。

 そうは言ってもなかなか難しいですね。この後に及んで、まだまだ悩んでいます。

 あと、やっぱり音程の問題は必ず付きまといます。レッスンで歌ったピッチについて、先生は「いつもと同じ程度に音がぶら下がってるので、気にしても仕方ない」とおっしゃるけれど、私は自分で歌っていて、そのぶら下がり方が気持ち悪くて仕方ないのよ。本人が気持ち悪いのだから、そこは直さないとね。

 ところが問題は、ぶら下がっていて気持ち悪く感じているのに、その修正が容易ではないという事実。つまり、出だしの音程を間違えると、間違えたまま、突っ走るしかないというところがイヤ。そしてそれを、自分で直せないから、困ったものです。もちろん、一度、歌をやめて、歌い直すとOKだけど、そんなわけにはいかないものね。

 対応策としては、前奏を聞いたら、それに合わせるのではなく、そこよりもだいぶ高い音で歌いだすとちょうど良いので、それを忘れないようにすること。ついついうっかり、前奏に合わせて歌うと、低めの音になってしまうので、そんなことにならないように、しっかり覚えておく事が肝心なのです、私の場合は。気をつけないと…。

 あと、歌詞を忘れてしまう件については、歌詞を暗記しているから忘れてしまうのだと言われました。大切なことは、暗記した歌を歌うのではなく、歌の主人公になりきって、その感情の流れに沿って歌っていけば、歌詞は自然と口をついて出てくるので、歌詞を思いだそうとはせずに、歌の主人公になりきろうとするべきだと言われました。つまり「歌詞を思い出すのではなく、主人公の感情を思い出す」こと。確かにその通りだと思います。

 では歌の主人公になりきるにはどうしたらよいでしょうか? そのためには、その主人公がどんな人なのを知らないといけないので、…その設定を考えました。実はこれ、先生から宿題として出されていた課題なのですが、提出したモノに若干の加筆をしたものを以下にアップしておきます。

 私が考える O del Mio Amato Ben の主人公はこんな感じ。

【主人公(歌っている人)の設定

・男性、老人(73才くらい)、この歌の時点では、ひとまず健康。無職、無趣味、年金暮らし。

・高校卒業後、長年勤めた印刷会社を定年退職後、10年ほどは、妻との二人暮らしを楽しんでいたが、3年前に旅行先で妻が交通事故に遭い、一命はとりとめたものの、後遺症で足腰が不自由となり、寝たきり生活となってしまう。それ以来、献身的に妻の介護をする毎日であった。

・ある日、うっかり、妻に風邪をひかせてしまい、その風邪が悪化して、肺炎となり、その肺炎が原因で妻が死んでしまう。妻が死んでしまったのは、自分の介護が至らなかったせいだと思い、自分が妻を殺してしまったのだと、自責の念にとらわれている。

・やがて四十九日も終わり、色々と細々とした事がすべて終了し、改めて妻の死を悲しく思っている。

・“O del Mio Amato Ben”は、四十九日の法要のあと、誰もいなくなってしまった小さな自宅に、一人残された男性が、自分の人生をかみしめながら歌っている歌である。一応、イタリア語の歌詞だけれど、舞台は日本の地方都市で、主人公は平凡な日本人である。

・その後、ぬけがらのようになってしまった男性は、人知れず鬱病を発病し、妻を追いかけるように、その半年後に孤独死。その死は、週に一度の訪問介護をしてくれたヘルパーさんによって発見される。

【Amato Ben(歌われている人)の設定】

・男性の妻(享年70才)である。彼女は高校卒業後、地元の小さな会社に2年ほど勤めたが、その後、主人公の男性とお見合い結婚。夫婦仲は良かったものの、子宝には恵まれなかった。男性の定年退職後は、旅行が好きな妻のリクエストで、夫婦二人でよく旅行に出かけていた。

・3年前に旅行先で交通事故に遭い、その後遺症で足腰が不自由になった。最初は車椅子での生活だったが、元々病弱体質ということもあり、段々と体力が衰え、まもなくほぼ寝たきりの生活となり、全面的に夫である男性の介護に頼る生活となっていた。

・しかし、寝たきりになったとは言え、意識はしっかりとしていて、献身的に介護をしてくれる夫には、最後まで感謝していた。肺炎が原因で死んでしまったが、その最後まで意識はしっかりとし、愛と感謝の言葉を残して、先立ったのだ。

【その他の設定

・自宅は一戸建て住宅。関東地方の地方都市にある。表通りに面していて、人通りが多い場所にある。一応、住宅地だが、商店街や駅からは、さほど離れていないので、商店街や駅に用事のある人々が大勢、家の前を通る。

・自宅は、小さな庭と2DKしかない、平屋の本当に小さな家である。妻が最後に暮らした寝室は、表通りに面した部屋で、窓を開けると、人々の往来する姿がよく見えたし、妻は通りを行き交う人々の姿を見るのが好きだった。

・夫婦はあまり社交的ではなく、家を訪れる友人もほとんどいなかった。妻が寝たきりになってから、近所づきあいも減り、最近は介護ヘルパーさんを除けば、この家を訪れる人は、まずいなかった。

・猫好きな妻の気晴らしにと、長年猫を飼っていたが、その猫も、妻の死の前後でバタバタしているうちに姿が見えなくなってしまった。

 こんな感じ。じっくり考えると、この設定には結構おかしいところはあるけれど、ま、そこは無理やりねじ伏せる(笑)。発表会の舞台の上で、この絶望を抱えた老人になりきれれば、成功なんだが、どうだろうねえ…。

2009年5月19日 (火)

アルタスフルートフェア2009春 に行ってきたよ

 ラ・フォル・ジュルネの合間を縫って、銀座山野楽器で開催されていた、アルタスフルートフェアに行ってきました。なにしろ“おのぼりさん”だから、東京に行ったら、一度に沢山の用事をこなさないといけないので、大変です(笑)。

 まずは、恒例のフルート試奏からです。今回は、バスフルート(縦型、ジュピター製)、アルトフルート、GPTの三本を吹きました。

 バスフルート。「音域的にはテノールなのに、なぜバスフルートという名称なのか」と前々から疑問に思っていた私ですが、吹いてみて納得。これはバスだよ。テノールじゃないよ。たとえ音域がテノールであっても、音色はまごうことなきバス。うん、これはバスフルートだね。響きがとっても深くて、バス~って感じでした。

 私が試奏したモデルは、たまたま縦型のバスフルートでしたが、これが本来の横笛だったら、とっても吹くのが大変だろうなあ…と思いました。だって、重たいんだもん。肩こっちゃうよね。

 バスフルート。吹いた感じは、すっごく楽。軽く息を入れただけで、ボーーーって感じでした。低音楽器って、息をたくさん使うイメージがありますが、これは逆。むしろ息は余ります。もちろん、余らせずにしっかり吹けるのが上級者なのでしょうがね。

 これも低音楽器の常で、鳴らした音は、演奏者にはあまりよく聞こえないのですが、離れて聞いていた妻があの店内で「結構大きな音が出るのね」と言ったので、かなりよく鳴っていたのだと思います。お調子にのって、ちょっと長めに吹いてました。曲なんかも吹いちゃったりして…。なんかしっくり来るなあ…バスフルート。私は、この縦型バスフルートが気に入ったかもしれない。でもお値段は60万円だって。安くはないね。

 次にアルトフルートを吹いてみました。いいね、音色がいいね。メロディーを演奏するなら、普通のフルートよりもアルトフルートの方が似合う曲って、たくさんあるだろうね。こいつはG管で移調楽器という点が個人的にはマイナスだけれど、やっぱりいい感じの楽器です。これもブハーーーンといった感じで鳴りますね。たぶん、日頃アゲハなんてツンデレな楽器を吹いているから、私は大抵の楽器を鳴らせるようになったのだと思う(笑)。なので、私が「これは簡単に鳴る」と書いてあっても、信用しない方が良いかもしれないよ(爆)。

 GPTはプラチナ&金メッキのフルートでしたが、音は(ムラマツのPTPと比べて)あっけないくらい明るかったです。なんか、私の中のプラチナメッキのイメージが、ガラガラ音をたてて崩れ落ちました。このフルート、音的には総銀フルートと大きくは変わらないと言うか、キラキラ系のプラチナ? 根明なプラチナ?って感じでした。ああ、プラチナの音が分からなくなりました(迷)。

 そんな事をつぶやいたら、アルタスの営業さんが「GPTは1307にメッキしたものですから、音は1307に似ているんですよ」だって。そうか、そりゃあ、そうだよね。納得。アゲハにプラチナメッキすれば、こうなるわけだな。

 そんな気さくな感じの営業さんを捕まえて、色々と質問してみました。そんなやりとりを、一問一答式で書いてみます。

【現在、1037のC管を使用していますが、H足部管のみの買い足しは可能か?】

 可能です。お値段は本体価格の40パーセントだと考えてほしい(1307だと25万円程度って事ね。ムラマツEXが余裕で買えるお値段です)。受注生産になるので、お店に注文を出して欲しい。注文を受けてから、約2カ月程度で完成予定。出来上がったら連絡をするので、一週間ほど本体を預けてほしい。その際に、H足部管のすり合わせをし、C足部管とH足部管の両方が使えるようにします。

【H足部管を購入したら、C足部管は不要になるのだが、下取りはしてもらえるのか?】

 それは行なっていません。

【ケースはどうなるのか?】

 C足部管とH足部管の両方が収納できるケースは特注品で5万円程度になると思います。H足部管用の本体ケースは3万円。H足部管だけ収納する、小さなケースは約1万円となります。

【1307はAg958だが、なぜリッププレートやメカはAg925なのか?】

 メーカーとしては可能ならば、すべてをAg958で作りたいのだが、Ag958という金属は、とても柔らかくてフルートとしての必要な硬度を保てないので、リッププレートとメカはAg925で作成している。メカに硬度が必要というのは分かっていただけると思うが、実はリッププレートは見かけ以上に薄い金属でできているので、Ag958で作ると簡単にたわんでしまうので、Ag925を使用している。

【Ag958では音が出しづらいので、Ag925を使用しているという事はないか?】

 音の出しやすさは、専ら歌口のカットで決まるため、材質はあまり関係していない。材質が違うと音色は変わるけれど、音の出しやすさとは関係ありません。

【アルタスフルートは歌口のカットについて明言していないけれど、何種類あるのか?】

 三種類ある。807~TSまでのモデル(スタンダード)で採用しているカットと、1207以上のモデル(ハンドメイド)で採用してるカット。この二つのカットは、基本的に同じ傾向のカットだが、使用するユーザーが違うので、ユーザー層の違いから多少カット方法を変えている。それに加え、国内向けには出荷していないが、海外ユーザー向けにZカットがある。このカットは、かなり傾向が違う。とても簡単に音が出るし、音量もある程度確保しているが、あくまでアルタスとしてお薦めするカットは、1207以上で採用しているカットである。(蛇足:海外向けには、このZカットを前面に押し出したスクールモデル[AZUMIという別ブランドだけどね。ホームページはここだよ]を用意しているアルテスでした)

【金属の硬度のため、総銀フルートのリッププレートはAg925にしているとあったが、ALモデルはAg946である。硬度的には大丈夫なのか?】

 Ag946はそれ以外の銀と、銀以外の成分が異なり、金属としての硬度を保っているので、大丈夫である。Ag997は銀の精錬方法から変えていて硬度を確保している。

【歌口のカットはパソコンか何かでガガっと削っているのか?】

 アルタスでは、すべてのフルートの歌口を、職人が手掘りで行なっている。人の手で作っているので、個体差がある事は分かってほしい。また時代ごとの流行というのも加味されているので、製造年が違うものは、多少、歌口のカットの傾向も変わっていると考えて欲しい。

【私は現在、1307を使用しているが、もしも将来、フルートを買い換えるとしたら、どのあたりのモデルがメーカー的にはお薦めか?】

 アルタスフルートは、1307 -> 1507 -> 1607 -> AL と言うラインが、メインの製品ラインであって、PSモデルやGPTモデル、GOLDモデルは、そのラインとは傾向が異なるモデルとなる。1307ユーザーなら、やはり、1507、1607、ALに買い換えてゆくのか良いと思います(道理で、ALを試奏した時に“アゲハと同じ!”と思ったのか、納得)。

【頭部管のみの購入は可能か?】

 H足部管同様、可能である。(じゃあ、アゲハにALの頭部管買い足せば、ALモドキが完成じゃん)
 
 
 と言うわけでした。他にも書いちゃいけなさそうな話や、書いちゃうとかなりウザくなる話(ピッチとかスケールとかその手の込み入った話だね)も、たくさんしました(生意気言ってごめんなさい)が、それはそれでと言う事で…。

 次にアルタスの職人さんに、アゲハの調整をしてもらいました。調整ついでに、その作業を見せてもらいました。で、見せてもらいながら、職人さんと色々な世間話をしました。

 アゲハを通して見た私の吹き癖は…あまり強い癖はないそうですが、左人指し指に力が入りやすい人らしいです。なので、その辺の対応(バナー使ってキーを熱して調整してました)をしてもらいました。それと「このフルートはすぐに調整が必要になるんです~(涙)」とこぼしたところ、ネジがゆるみやすい個体かもしれない、と言われました(現に、一カ月前に調整してもらったにも関わらず、すでにあっちこっちのネジがゆるんでいたそうです、おまけに先日しっかりはめてもらったはずの、キーパイプも外れていました)。今回はネジをしっかり締めた後、ネジのゆるみ止めの薬剤を使ってネジがゆるみづらくなるようにしてくれました。

 「時間はありますか?」と尋ねられたので「はい、大丈夫です」と答えたら、アゲハは分解されちゃいました。いやあ、フルートって、簡単にバラバラになるんですね。分解されて、パーツ一つ一つ、タンポも一枚一枚丁寧に点検、調整&洗浄してもらいました。

 タンポの調整って、薄い紙で行うんだね。それを切ったり貼ったりして調整するんだ。キーをペコペコ押すだけで、紙一枚程度の厚みの調整の必要性が分かるんだから、フルート職人さんの感覚ってすごいよね。

 フルートの洗浄は、ベンゼンとアルコールをその用途に応じて使い分けて行なうんだよ、知ってた? 何となく、薄く白くなっていたアゲハがあっと言う間にピカピカになりました。すごいね。

 とにかく、ばっちり一時間以上もかけて丁寧に調整してもらいました。いつもの調整は2~30分程度だから、今回の調整がどれだけ丁寧だったか分かるものです。

 「本来は調整が不要なのが理想だし、多くの場合は調整と言っても、ネジを締めてあげる程度の調整で十分なので、自分でネジが締められると、調整の回数もかなり減ります」と教えてもらったけれど「どこのネジをどう締めたらいいのか分からないので、そりゃあ無理です」と答えました。そしたら笑いながら「春と秋に、ここのお店で無料の調整会をしているから、それをできるだけ利用するようにしたらいいでしょう」と薦められました。そうだよね、無料でアルタスの人に調整してもらえるなら、アゲハも私も幸せというものです。無料調整期間が終わったら、なるべく無料調整会を利用するように心掛けましょう。

 後日、家に帰って、改めてアゲハを見たら、本当に新品同様になってました。吹いてみたら、始めて私のところに来た、あの頃のようなツンデレ女に戻ってました(涙)。でも、少し吹き込んでみたら、ツンは最初にちょっとだけあったけれど、すぐにデレデレしてきました。よしよし、かわいいぞ。

 丁寧に調整してもらって、本体はピカピカだし、音の切れもとても良くなったし、何よりもすべての音が気持ちよく出るようになりました。高音EやFisが嘘みたいに楽に出るようになりました。調整はいいね。きちんと丁寧に調整してもらえたので、本当に幸せな気分になりました。

 ラリホー!

2009年5月18日 (月)

メトロノームを買い換えましょう

 フルートのレッスンに行ってきました。

 ようやく、アルテの8課がだいたい(笑)終了しました。

 8課の8番。難しかったです。とにかく、この手のメカニカルな課題は、好きなんだけれど、結構苦手です。もっとも得意な課題なんてありませんが…。

 この手の課題って、必ずどこかで、頭の中がこんがらがって、ミスしますから、そこをゲーム感覚で楽しめる時と、楽しめない時があります。楽しめない時…イヤ~な気分になります。

 それに指に集中していると、スラーとノン・スラー(つまりタンギングの有無だね)の区別が曖昧になって、そこも注意されちゃうし…、たいてい、低音になると息が足りなくなる(笑)。ああ、大変。それに私の悪い癖で、ついつい中音Cを低音Cの運指で吹いちゃうんだよね、それも上から順番に下りてきた時がヤバイ。うっかり、それをやっちゃうと…ね、ダメでしょ。

 そんなこんなのトラップだらけの8番だったのですが、今回はそれでも何とか乗り切って、合格をいただきました。たぶん、ヘロヘロのボロボロだったと思うけれど…、とにかく合格、次に進めます。

 次の8課の9番は不合格。合格した8番よりも上手に吹けていると(私は)思うのだけれど、ダメなのね。

 ダメな理由は“三連符がぎこちない”から。ミスの有無よりも、三連符の時の指の動きがスムーズでないことが気になるそうです。あと、体でリズムを取りながら吹いているのもアウト。フルートの演奏中は微動だにせぬのが理想なのに、私は一拍ごとにフルートを振っちゃいます(拍の頭と三連符の頭を合わせているのだけれど、ついついオーバーアクションになっているわけだ)ので、不合格。次までに、体を動かさずにスムーズに三連符ができるように、しっかり練習してきましょうというわけで、不合格です。

 次の10番は奇跡的に合格しました。この曲は、今回の合格は無理だろうと思っていたくらいですから、自分でもビックリですよ。なにしろ、先生の前で、たどたどしいのだろうけれど、ノーミスで吹けたんですからね、もう、奇跡ですね、本当に。

 だって、Allegro(四分音符=152)だよ。無駄に速いンだよ、この曲。

 私も自宅練習では、144までの速さなら、何とかなるんだけれど、それよりも速くなると、やっぱり指がもつれるのよ。先生がおっしゃるには「そのあたりに壁があるんでしょうね」との事。自宅練習でも、その壁がなかなか乗り越えられないってのに、152なんて訳の分からない速度で、先生の前で、落ちずに、間違えずに、指もからまずに、吹けた。もう、無我夢中だったのよ。

 奇跡だね。

 吹き終わって、先生に「もう、二度とミス無しでは吹けません!」と宣言したくらいだから(笑)。とりあえず合格(やったね!)をもらって、さらに数回合わせたけれど、落ちる事はしなかったけれど、やっぱり、数カ所指を誤魔化しながらの演奏でした。本当に合格した時の演奏は、奇跡的な演奏だったんだと思います。

 音曲げもちょっと良い感じになってきたと言われました。曲の頭の方はだいぶ良い感じで、隣で吹いていても合わせやすかったと言われました。うれしいです。しかし、後半になると、曲を吹くのに一生懸命になって、音曲げが甘くなってくるそうです。ま、音曲げは無意識でできるように、癖にしないといけませんね。練習練習です。

 と、いうわけで、8課は9番を残して、合格になりました。ハ長調攻略まで、あと一歩ってところです。次回のアルテのレッスンでは、9番もやっつけて、ハ長調を征服してやるっっっ!

 で、次の9課は全部宿題になりました。また「Allegro(四分音符=152)」という文字列が目に入りました。今度は十六分音符まであります。頭がクラクラしてきました。一難去ってまた一難って感じです。

 「9課について、質問はありますか?」と尋ねられたので「なんでFisでは中指を使っちゃけないんですか?」と素朴な質問をしました。答えは「サックスじゃないからです」 ううむ、、ジャズメンらしい答えでした。

 笛先生はクラシック出身のジャズフルーティストさんなので、基本はクラシック。だから、ご自身はFisを薬指で押さえるそうですが、生粋のジャズフルーティストさんは、たいてい、サックスとの持ち替え奏者(てか、ジャズ界では、フルートとサックスの両方できて一人前なんだって)なので、Fisは中指で押さえる人が圧倒的に多いのだそうです。その理由は、サックスではFisは中指で押さえるからだそうです。それにFisを中指で押さえたからと言って、それで実際の演奏上、困ることはないので『Fisは中指で押さえる』でも、本当はかまわないそうです(少なくとも、ジャズ界では無問題)。

 多くのジャズ系のプロ奏者はFisを中指で押さえるので、いずれは私(すとん)もFisを中指で押さえるようになるかもしれないけれど、今はまだ修行中なので、難しい方の薬指で練習しましょうとの事です。薬指でFisを押さえていた人が中指のFisに転向するのは簡単だけれど、その逆はできないので、Fisは薬指ということで…となりました。よく分かりました。

 自宅での練習方法の話をしていた時に、メトロノームの話になって、私のメトロノームを(持っていたので)先生に見てもらったところ、そろそろ、メトロノームも買い換えた方がいいでしょうということになりました。

 別に今のメトロノームが機械としてダメなのではなく、私が上達してきたので、もう少し性能の良い別のメトロノームを使わないと、これから先の練習で色々と支障が出てくるだろうからというのが理由です。つまり、今のメトロノームから卒業というわけです。なんか、うれしいです。もっとも、今のメトロノームは、チューナー兼用なので、今後もチューナーとして継続して使用していきます。

 で、先生に薦められたメトロノームはこれ。セイコーのDM50というメトロノーム。近所のお店で2500円と聞きましたが、アマゾンだともっと安かった(2100円)ので、速攻でクリックしちゃいました。

 このメトロノームを薦められた理由。

 1)音が大きいし、クリップ式なので、どこにでも付くので便利。エリに挟んでピッピッと鳴らせば、どんな大きな音の楽器にも負けません。痛みを堪えられるなら、耳たぶにもはさめます(笑)。今のメトロノームは音を最大にしても、かなり小さくてフルートに負けてしまうので、外部端子からパソコンにつないで拡声して使ってますが…ヒモ付きになるので、ちょっと使いづらいです。実際問題としては、現在のメトロノームをパソコン経由で拡声した音よりも、DM50の音(最大音量)の方が大きかったのは驚きです。

 2)メトロノームの数値設定が(普通に)細かい。 何しろ速度表記が「1」ずつ可変(爆)。今使っているものは、大雑把な数値設定しかできないので、それはそれで便利だけれど、楽器の練習には不向き。たとえば今のメトロノームだと、「152-> 144 -> 138 -> 132 ->…」という設定なので、152のすぐ下は144なんです。私の場合、このあたりに壁があるので、本来は「144 -> 145 -> 146 -> 147 ->…」と一つずつ数字をあげて練習するべきなのに、メトロノームの設定がアバウトなので、それができないわけです。だから買い換え。

 3)今のメトロノームの「ピッ」という音は、実はあまりシャープではないというか、ちょっと「ピッ」の「ピ」の部分の時間が長めなんですね。なので、もっとキレの良い「ピッ」の方が練習には良いので、「ピッ」のキレの良いメトロノームに変えましょうって理由もあります。

 腕前が上がって、道具を買い換えると、目に見える形で進歩しているんだなあと思います。その一番顕著な例が、フルートの買い換えだけれどね。もっとも、私の場合は、もうフルートを買い換えることはないだろうけれど。

 さて、次回のレッスンはアルテではなく、セッションレッスンです。先日、私がブログにアップした「G線上のアリア」を、先生が気に入ってくださったので、次回はこれをメインでやりましょうということになりました。それも、クラシック曲しての「G線上のアリア」ではなく、ポピュラーソングとしての「G線上のアリア」です。

 「G線上のアリア」は、もちろんバッハの曲なんだけれど、あのメロディーはスタンダード化して、ポピュラーでもジャズでも普通に演奏するので、そういうアプローチでセッションしてみましょうということになりました。さてさて、どうなるのでしょうか? 今から次のレッスンが待ち遠しいです。ワクワクですよ。

2009年5月17日 (日)

サツキはどんな子?

 本来なら、日曜日はダイエット&エッセイの日なんですが、今週はお休みして、変則連載と言うことで、金魚ネタで行きます。ダイエット&エッセイは来週は必ずアップしますので、そちらをお楽しみにしている方は、一週間待ってください。よろしく。

 さて、金魚ネタです。

 先週、ハズキが星になった話を書きました。今週の記事は、それと同時並行で進行していた話です。

 ひとまず具合の悪くなったハズキを病院水槽に隔離した後、我が家の水槽をのぞくと…なんと、金魚が四匹しかいません(あたり前)。はっきり言って、水槽がスカスカ…。

 そう言えば、カスミが星になって、約二カ月。金魚の補充をしていませんでした。その上でハズキの隔離(この時点では回復するという前提でしたが、それでも長期療養は必至と覚悟していました)となると、今いる子たちが、余裕で大型金魚になってしまう…。これは阻止しないと。

 そのためには、ノビノビになっていた、カスミの後釜の子を急いで決めてこないと…。

 6日(ハズキが大量出血をした日です)に、隣町に映画を見に行ったので、そのついでに金魚屋に行ってきました。カスミの後釜の子を購入するのが目的だったけれど、最近の我が家の水槽状態を鑑みて、カスミと同じ青文ではなく、普通の琉金を購入してきました。なにしろ、我が家の水槽は、チヅルとハズキのおチビな琉金コンビがいますが、この子たちの勢力がちょっと弱すぎで、水槽の中で小さくなっていて、かわいそうなので、数を増やして、現在ブイブイ言わせているオランダたちとのパワーバランスを以前のように戻そうと考えた結果です。

 なので、オランダ一族である青文を購入するよりも、琉金を買ってきてオランダ軍に対抗させた方がよいでしょうと判断しました。

 新しい子の名前はサツキ(皐月)。950円の琉金です。素赤琉金なんだろうけれど、左側の尾ビレ付近の色が白いので、ハヅキのようなキチンとした素赤琉金ではありませんので、まあ、素赤琉金ぽい琉金って事で(笑)。面構えが険しいので、やさしい顔つきのハズキとは一目で区別がつきます。とは言え、ウチの水槽に入ると、どの子も、表情も柔らかくなってくるとは思いますが…。

 サツキはとりあえず、病気もなく、元気な子です。動きを見ていると、まだまだ子どものようです。体はかなり小さいですが、それでもハズキより少し小さめって程度でしょうか。尾ビレが少し長いので、体が小さい割りには、大きく見えます。

 元気一杯なのはいいけれど、動作がアラアラしいのが玉にきずですかね。なんか、レッドデビルだったアカネを彷彿させるものがあります。先日も、王様であるカエデにケンカ売ってたし…。オスかな? でも、ブニョに体当たりして跳ね返されたあげく、ガラスに押しつぶされていたので、ブニョの敵ではなさそうです(笑)。

 サツキは、いつもエサをねだっている(こういうところは、生まれながらのペットなんだよね)し、エサをねだっていない時はたいてい何か(地面の落ちている食べ残しとか、水面の水草とか)を食べているし、欲望のすべてはエサ関係のようです。寝ている姿すら見せませんから…。もしかしたら、ほとんど寝ていない? きっと、すぐに大きくなってしまうような気がする…。差し当たって、チヅルよりも大きくなるのに、さほど時間もかからなそう…。

 とにかく、サツキを水槽に投入することで、他の子たちの巨大化はなんとかして防げるかな? ハヅキが回復すれば、素赤(っぽい)琉金二匹で、マンスリーシスターズとして、活動していただくことにしていましたが…結果はご存じのとおり、残念なことになってしまいました。カスミの後釜として買ってきたサツキですが、結果としてハズキの後釜のような形になってしまいました。

2009年5月16日 (土)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その6

 土曜日の今日は、本当なら、金魚の話をする日ですが、今週は予定を変更して、ラ・フォル・ジュルネのレポートの続きを掲載します。金魚の話は、また明日します。ダイエットの話は…今週はパスです。もっとも、ダイエットそのものは、一応、継続しております。

 では、ラ・フォル・ジュルネの話の続きです。5月5日の夕方から話は始まります。

【公演345 ミサ曲ト短調 & マニフィカト】

 尾原記念オーケストラの演奏が、いい意味での気分転換になりました。新しい気持ちで、次のコンサートに向かうことができました。次は、私の今年のラ・フォル・ジュルネの最後を飾るコンサート「ミサ曲ト短調 & マニフィカト」です。

 とにかく、今年は声楽曲のコンサートの数そのものが少ない上に、声楽には全く不向きなホールAまたはホールCでの演奏しかない。これは、歌の好きな人間は来るなと言っているようなもの。だから、今年の私は声楽を諦めて、フルート中心のチョイスにしたのだけれど、どうしても妻と息子が合唱を聞きたいと言い張ったので、それならば、ホールAよりはホールCの方が、幾分はマシだろうということで、最後の最後にこの「ミサ曲ト短調 & マニフィカト」をチョイスしました。

 というわけで、会場はホールCことライプツィヒです。1490席ですから、普通の大ホール程度の広さなのですが、とにかくデッドなホールで、音が会場の壁にドンドン吸われていくのが手にとるように分かる、演奏者にとって残酷なホールです。いやあ、本当にここのホールには残響というのがなくて、クラシックなどの生音の演奏は、CDの音量を小さく絞ったような演奏になってしまうので、私はここでの演奏そのものには、全く期待していませんでした。床とか(人の身長程度までの)壁とかイスとかは、ちゃんと木製だし、天井もそれなりに高いので、良さそうな気もするのですが、実際は、天井とは壁の大半を占める吸音材の性能がすばらしくて、まるでダメなんです。

 ダメダメと書きましたが、見方を変えれば、人工的な音場を作るなら、不要な響きを最大限にカットしているので、最高のホールなんだと思います。ミュージカルなんかには良いホールだと思います。とにかくPA使用前提の音楽ホールだと思います。

 このホールで、クラシック音楽の演奏、とりわけ、合唱は絶対にありえないことは、去年のコルボ&ローザンヌでイヤになるほど懲りてます。でも、妻と息子がどうしても合唱を聞きたいと言うし、ラ・フォル・ジュルネは音楽祭であって「“音楽”+“祭”」なので“祭”の部分に重点が置かれることがあっても良いかと考え、演奏者の方々には申し訳ないけれど、何の期待もせずに、「最後は声楽作品で締めました」という言い訳のために、このコンサートのチケットを買いました。

 このコンサートの演奏家は、指揮は、さきほどのマスタークラスでお世話になった、フィリップ・ピエルロ。それに、彼が率いる古楽オーケストラであるリチェルカール・コンソート。独奏者が、ソプラノがマリア・ケオハネとサロメ・アレール、男声アルトとしてカウンターテナーのカルロス・メナ、テノールがハンス・イェルク・マンメル、バスがステファン・マクラウドでした。で、合唱団は? と思っていたら、合唱団は無しでした。え? 合唱曲なのに合唱団無しでどうやって演奏するの?って思っていたら、合唱部分はソリストたちが重唱(つまり声楽アンサンブル)として歌ってくれました。

 ラッキー! これが実はかなり良かったのです。昨年の演奏でも思ったのですが、ホールCは合唱には全く向きません。と言うのも、合唱ってのは、弱音主体で会場の反響を前提とした音作りをするからです。でもソリストは違う。彼らは、会場の反響ももちろん利用するけれど、それ以前に自分たちの体で響きを十分に作って発声するので、反響の少ないところでも、合唱ほどには、ひどいことにはならないのですし、実際、昨年の演奏も、合唱はダメダメでしたが、ソリストたちは良かったのですよ。ああ、合唱部分を重唱で歌うなんて、想像もしなかったけれど、最後の最後で光が射してきました。

 合唱が聞きたかった、妻と息子君はがっかりしたようですが、ヘナヘナな合唱を聞かずに済んだ私は大喜び。昨年のローザンヌも合唱部分をソリストたちが重唱で歌ってくれたら、どれだけいいかと願いながら聞いていたくらいですから、合唱部分を重唱で歌ってくれるなんて、まさに私のためのコンサートみたいなものです。音楽の神様、ありがとう!

 それに、今年は座席にも恵まれました。去年は一階席の後ろの方で、二階席が屋根のように覆い被さったところ。舞台から遠かったです。今年は前から10列目の中央寄りの席。ベストとは言えないけれど、去年と比べれば、天国と地獄ぐらいの差はあります。

 なので、今年は、それなりにコンサートが楽しめました。ちょーラッキーでした。しかし、やっぱり去年並の席だったら、きっとブー垂れていたと思う(汗)。

 感想は…やっぱり古楽だね。オケの音も、歌手の声も、いかにも古楽って感じの演奏でした。確かに音量的には乏しいし、会場の事を考えると、もっとガンガン鳴らして欲しいけれど、音色的には、深みがあって美しくていいね。私はたまたま舞台の近くで聞けたから良いけれど、やはり基本的に、古楽を大ホールで演奏してはいけないと思いま~す。

 ちなみにオケの中に入った、フラウト・トラヴェルソって、キャピキャピのギャルって感じのかわいい楽器になっちゃうんだね。ソロだと素朴って感じの音色なのに、オケに入るとキュートって、楽器としてどうなのよ(笑)。やっぱり、トラヴェルソとフルートは別の楽器だね。

 歌手の方々は、パワー系ではなく、音色で勝負という感じの人が中心だったけれど、その中でも特筆すべきは、カウンターテナーのメナ。いや、いいね。アルトが力強いとハーモニーが引き締まるね。女声アルトだとこうはいかない。バロックの時代までは、アルトが歌の主役だったというのが、何となく分かる気がしました。男声アルトって、テナーよりもカッコいいじゃん。

 最後の最後のコンサートがコレで、実はよかったと思ってます。やはり、人の歌声は、人の心に共鳴するね。器楽曲も美しいけれど、人の声ほどには心に染み込んでこないもの。五人のソリストが作り出す、人声による美しいハーモニーは、決して楽器では得られないものだと思う。楽器は人が作ったものだけれと、声は神が造り人に与えたもの。その差は無視できないほど大きいと思う。心が洗われたような気がしました。

 それにしても、古楽の指揮者って、指揮棒を使わないの? ピエルロさん、指揮棒を使わずに、胸ポケットに入っていたピンクのボールペンを指揮棒代わりに持って、それで指揮をしていたよ。だから私は、ピンクのボールペンが気になって気になって(爆)。ボールペンを使うくらいなら、最初から指揮棒を使ってくれれば、私も余計なところで気を散らさずに、音楽に集中できて、もっと楽しめたのになあ…。
 
 
【リューベック広場対談 ルネ・マルタン×福岡伸一】

 マニフィカトが終了して、のこのことリューベック広場に行きました。ちょうど、ルネ・マルタンと福岡伸一氏の対談が終了するところで、来年の話を始める少し前に到着しました。ラッキー。

 来年のテーマ作曲家は“ショパン”なんだそうです。つまり、来年も、ラ・フォル・ジュルネをやる予定なんだね。よかった。

 でも、ショパンだよ。私はドン引きだよ。ショパンって聞いた途端「来年は、来るのをやめよう」と即座に決心したくらいだもん。

 だってさ、ショパンって、ピアノ馬鹿だよ。ピアノ曲とピアノが参加する室内楽曲とピアノの協奏曲くらいしか書いてないよ。一応、歌曲(伴奏がピアノだもんな)もほんのちょっとだけ書いたらしいけれど、普通は演奏されないでしょ。歌曲としては、どの程度なんだろうね?

 ショパンだよ、ショパン。ピアノばっかりだし、小品ばかりだし、寡作だし、どうするのよ? と思っていたら、さすがにマルタンも「ショパンだけだと、全曲をやっても30公演しかできない(今年は有料プログラムだけで、3日間で約170公演、去年は220公演やってます)ので、当然、ショパン以外もやります」ときました。そうでしょうね。そうでないと、喜ぶのはピアノファンだけで、オーケストラ好きや歌好きは、ラ・フォル・ジュルネをボイコットしかねないからね。

 ひとまず、ベルリオーズとメンデルスゾーンはやるって言ってました。そうでないと、オーケストラ好きが黙ってないでしょうね。それに、ベルリーニとドニゼッティもやるって言ってました。そうでないと、歌好きが泣くからね。それでもやっぱり、ショパン漬けなんだろうな。

 でもね、どこまで期待していいのやら…。去年は「来年はバッハです。東京国際フォーラムにはオルガンはありませんが、オルガン曲もやります。どうやるかは、お楽しみ~」なんて言ってて、実際はオルガン曲無しだもんね。来年だって、フタを開けてみたら、全部ピアノ曲だったりして…。

 ああ、来年は、歌もフルートも寂しい、ラ・フォル・ジュルネになりそう。とりあえず、プログラムを見てから決めるけれど、来年のゴールデン・ウィークは、東京に来るのは止めて、江ノ島あたりをハイキングしようかしら。いや、ほんと、ショパンがテーマ作曲家なら、そうなるかもしれない。

 そんな事をグチっていると、「ブラレイ先生が来るよ!」と妻のひと言。

 そう、私も妻も、実は、フランク・ブラレイ氏の大ファン。今年はバッハだったので、生粋のフランス野郎であるブラレイ先生(なぜか我が家ではブラレイ氏には“先生”という敬称をつけることになってます)の来日は無かったけれど、来年は絶対に、ブラレイ先生が東京国際フォーラムに来るでしょう。やってきて、ショパンを弾きまくるでしょ。ううむ、ショパンは嫌いだけれど、ブラレイ先生は好きなので、来年はブラレイ先生の追っかけをするかな? “ブラレイ先生のショパン・コンサートのコンプリート”もおもしろいかもしれない。そうだね、そっちの線で行くかな?

 ビバ! ショパン。来年は、ブラレイ先生を中心に聴くぞ!

 最後に、一週間の長きに渡った「ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009」をここまで、お読みくださり、感謝感謝です。また、来年も、ラ・フォル・ジュルネに行ったら、書きますので、よろしくね。

蛇足。ショパンには合唱曲は無いよ。マルガツは…アレンジもの? それとも周辺作曲家の作品? なんか、どっちもどっちって感じで、ちょっと残念ですねえ…。ああ、今年、聞いておけば良かったなあ…。

蛇足2 今年のラ・フォル・ジュルネは70万人の来場者数だったそうです。去年は100万人を突破しているけれど、期間が5日から3日に減った事を考え合わせれば、それでも去年並の来場者数とは言えます。“ラ・フォル・ジュルネ、強し!”って感じでしょうね。

蛇足3 しかし、商売としては、割合が同じでも絶対数は減りすぎの気がします。世界不況の影響なのか、バッハだから5日間開けるほど、公演が用意できなかったのかは分かりませんが、だから来年はショパンなんだろうね。ショパンなら、ピアノ関係のチャンネル使って、ピアノ関係の人間を大勢集められるものね。どこの国だって、クラオタの数倍の数のピアノ関係者がいるわけだし、手っとり早く人を集めようと考えると、ショパンなんだろね。特に日本女性には、絶大なる人気を誇るからね、フレデリック君は。それにピアノコンサートだったら、開催費用だって、オケ付き合唱曲なんかと比べたら比較にならないほど安上がりだしね。“不況だからショパン”なんだろうなあ…。逆に言うと、私の好きなオペラは、バブリーな時代じゃないとできないだろうなあ…。

2009年5月15日 (金)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その5

 話は、5月5日の昼食後から始まります。

【マスタークラス フィリップ・ピエルロ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)】

 食後は、のこのこ東京国際フォーラムに戻ってきて、マスタークラスのために、一時間ほど列に並びました。去年は開始時間ぎりぎりに行っても入場できたのに、今年は一時間前に会場にやって来て、並ばないとダメになっちゃいました。残念です。でもね、一昨日の反省から、その分、準備をしてきたので、しっかり読書ができて良かったです。読書と言っても、マンガですけれど(笑)。おもしろかったですよ、お薦めです。

 さて、マスタークラス。生徒さんは、小学生の女の子…に見えましたが、たぶん音高の生徒さんじゃないかな? スッピンだったので、大学生ではないと思います。なかなかの凄腕でしたよ。ただし、弓に松脂を塗るのは苦手そうでしたが…。

 演奏曲目は、バッハ作曲の「ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第1番」だそうです。そんな曲があるんだねえ…。

 ヴィオラ・ダ・ガンバと言う楽器を、きちんと聞くのは始めてです。ま、チェロのご先祖様みたいな楽器ですが、音色は深いね。チェロよりもだいぶ深いです。例によって、音量はありませんが、音色は味わい深いです。今回のラ・フォル・ジュルネのおかげで、古楽器の良さがちょっとだけ分かるようになった私です。

 例によって、先生の言葉の中から、私の心に残ったセリフを書き留めておきます。

 ・弓はきちんと端から端まで長く使うこと。
 ・腕力で押しつけるのではなく、弓の重さを利用して弾くこと。
 ・スラーでつながれたところは、一弓で弾く。
   (弦楽器の弓は、声楽や管楽器のブレスと同じだと、私は思ってます)
 ・曲の一番最初の音を大切にして、しっかり出せば、あとは自然と曲になる。
 ・演奏はおおげさなくらいが、ちょうど良い。
 ・歌手が歌うように弾いてみる。
 ・クラブサン(チェンバロのこと)との会話を強調して演奏してみよう。

 いやあ、それにしても、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色は深くて優しいよ。
 
 
【公演365 工藤重典のフルート】

 会場は先日の有田正広さんのコンサートと同じ、ヴァイマールことG402号室。会議室をサロンにしましたって会場です。私の席は中央正面、前から2番目。奏者である工藤さんとは、ほんの3mほどの距離。もう、彼の息づかいまで、手にとるように分かる、かぶりつきと言うべきか、砂かぶり席と言うべきか、とにかく、すごくいい席をゲットしました。たぶん、これからの人生で、これよりも良い席は確保できないでしょう。

 演奏者は、フルートが工藤重典氏。チェンバロが、先日、高木綾子姫と共演した、中野振一郎氏。綾子姫との共演時には、ほとんど聞こえなかったチェンバロも、ここでは細かなニュアンスまでも、よく聞こえました。やはり、古楽は、こういう小さい部屋で演奏しないとダメですね。

 曲目は「フルートとオブリガード・チェンバロのためのソナタ第2番」「フルートと通奏低音のためのソナタ第2番」「フルートとオブリガード・チェンバロのためのソナタ第1番」、アンコールは「シチリアーノ」をもう一回やってくれました。

 工藤さんの使用フルートは、ビジューだかメルヴェイユだかの区別はつきませんが、C管のゴールド・フルートでした。なのになのに、音はふくよかで木管フルートのような音が出てました。いわゆる“ゴールド・フルート”の音ではありませんでした。太くて柔らかくて、それでいて一つ一つの音がきちんと粒立っていて、リッチで美しい音なんです。録音で聞ける音とはだいぶ違いました。録音よりも実物の方が、数倍、美しい音なんですよ。あの音が、普段からの工藤さんの、本来の音色? それともバッハだから、あのような音色で演奏したのでしょうか? ううむ、どちらにせよ、やはり録音は生演奏には敵わないようです。

 ソナタ第1番とシチリアーノは、奇しくも先日の有田さんと同じ曲でしたが、使用楽器(と演奏者)が違うと、同じ曲でも、こんなに表情を変えるものなのかと、驚きでした。どっちがいいかは、もはや好みの問題でしょうね。私は現代フルートでの演奏を好みますが、バッハはトラヴェルソの音を念頭において作曲したという事実を踏まえると、色々と悩んでしまいます。

 工藤さんは口の左側半分だけでアンブシュアを作っていました。ブレスはとにかく素早いです。あっと言う間にブレスを完了してしまうので、とにかくフレーズが途切れません。

 伴奏者とはあまりアイコンタクトを取っていませんでしたが、それでも伴奏者との息はぴったりでした。なぜだろうと疑問に思って見ていましたら、どうやら秘密は、工藤さんの動きにあるようでした。

 工藤さんは、とにかく動きます。フルート演奏中は片時も休まずに、オーバーアクションではないかと思われるくらい、体を動かします。私らアマチュアがやったら、絶対に音が乱れてしまうというくらい、激しく体を動かしていますが、あの動きで伴奏者に色々と伝えているようです。伴奏者は工藤さんの体の動きを見ながら、それに合わせて伴奏していることに気づくと、まるで工藤さんのゴールド・フルートが、金の指揮棒のように見えてくるから不思議です。

 工藤さんのフルートの組み立て方は、ほぼ標準のようです。口は、ちょっと見では、インコの口ではありませんが、よく見ると、息そのものはフルートの真上から下に向けて吹き込まれています。つまり、そうは見えないけれど、実はかなりインコの口のようです。それよりも驚きなのは、かなり音が激しく動く曲でも、指はあまり動かないことです。本当にちょっとしか動かないのです。ううむ、ううむ。

 私のアゲハはC管で、でも、演奏会で見るプロの方々のフルートって、たいていH管じゃないですか。だから私も、いずれそのうち、H管のフルートが欲しいなあと思うのですが、工藤さんはC管のフルートを使用しているのです。

 何となく「プロや上級者はH管のフルートを使い、初心者はC管のフルートを使う」という思い込みに捕らわれていた私にとっては、なんか新鮮でした。理性で考えると、奏者の腕前と楽器の最低音は関係ないはずなんですが、何となく、そんな思い込みに捕らわれていましたので、工藤さんがC管のフルートを使用されているのを見て、C管ユーザーとしては励まされているような気がしました。

 そうなってくると、具体的にC管とH管とで、最低音Hの使用の有無以外に、どれだけの違いがあるのか知りたくなりました。おそらく、工藤さんは、今回のコンサートでは、わざわざC管をチョイスして演奏に臨んだのでしょう。そうならば、その理由も知りたいものです。

 それにしても、本当に至福の45分でした。あんなに、美しいフルートの音を、たっぷり聞けるとは、思ってもいませんでした。とろけるように美しい音色でした。音楽の神様、ありがとう。
 
 
【リューベック広場コンサート 尾原記念オーケストラ】

 工藤さんのコンサートがあまりに素晴らしかったので、もうこれ以上の音楽は聞きたくないと思いました。もう、何も要らない、すぐに帰りたい! これが本音。

 でも、そうもいかないので、次の予定を確認したら、次は尾原記念オーケストラでした。昨年も聞いた、あの素晴らしい団体の演奏なので、気を取り直して、リューベック広場に向かいました。

 演奏曲目は「G線上のアリア」と「トッカータとフーガ(オーケストラ版)」に、アンコールとして「主よ、人の望みの喜びを」をやってくれました。こういう選曲をしてくれるところが、この団体の良いところです。

 アマチュアっていいな。演奏そのものは完璧ではないけれど、演奏する喜びに満ち満ちているのがよく伝わってきました。昨年のシューベルトも良かったけれど、今年のバッハも気に入りました。私はここのオーケストラが好きかもしれない。それにしても、オーケストラ版の「トッカータとフーガ」って、ムッチャおもしろい!

 さて、明日は金魚の話を日曜日に延期して、ラ・フォル・ジュルネの最後の晩の話をします。あ、ダイエットの話は、今週お休みしま~す

2009年5月14日 (木)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その4

 5月4日はたっぷり一日休んだので、5月5日の最終日に、またまたラ・フォル・ジュルネに行ってきました。今度は、アゲハは留守番、息子君を連れて行きました。子ども連れなので、色々と無理はできません。この日は、ゆるゆると行動しました。

 まずは、現地到着は10時。そんなもんです。本当は朝9時からの、好田タクト氏の演芸(指揮者モノマネ)を見たかったのですが、息子に好田タクト氏の芸の奥深さが分かるはずもないので、あきらめました(ちょっと残念)。

 ま、とにかく到着して、すぐに「ごはんミュージアム」に行きました。

【キッズ・プログラム 楽器体験】

 子ども連れなので、まずは「キッズ・プログラム」からです。毎年行なわれている、楽器体験って奴です。リューベック広場でも同様な企画が島村楽器で行なわれていますが、こちらは山野楽器主催の公式キッズプログラムです。公式に弱い我が家は、迷わずこちらにご参加です(爆)。

 会場は「サラバンド」と名付けられた「ごはんミュージアム」。ホールAの一階にある博物館って言うと分かるかな?

 とにかく、会場入り口に並んでいると、係員のお兄さんが来て、どの楽器を体験したいのかと尋ねてくるので、楽器を選択します。メニューとしては、フルート、ギター、チェロ、バイオリン、サクソフォーン、トランペット、クラリネットがあるので、その中から一つ、選ぶわけだ。息子君のチョイスは、トランペット。ま、いいでしょう。

 会場に入って、トランペットの先生の指導の元、トランペットに、触って、持って、吹く。時間にして10分程度? まあ、体験でして、レッスンではありませんので、こんなもんです。こんなもんだけど、すごくうらやましかったぞ。この手の楽器体験って、大抵、子ども対象なんだよね、大人もOKだったら、絶対に参加するのに(涙)。

 周りを見回したところ、子どもに人気の楽器は、何と言ってもヴァイオリン、それとチェロ、ギター。弦楽器は人気だね。フルートも人気はあるけれど、音が全く出ないし、楽器は大きくて重いしでつまらないのか、あっと言う間に解散です。逆に不人気なのは、サクソフォーンとクラリネット。もう、見事なくらい不人気。サックスの先生が「あたしもフルート教えに行っちゃおうかな」とつぶやいていました。

 ちなみに、息子君。トランペットは、とても美しくない音で「ブーーーー」と鳴らしてました。あれは、トランペットが鳴っていたのか、ただ口で「ブーー」と言っていただけなのか、判別つきませんでした。

 体験が終わると、アンケートを書いて、楽器ストラップをもらってお帰りです。なぜか、息子君はホルンのストラップをもらいました(で、すぐに壊れて無くしました)。

 会場を一度は出たものの、楽器体験の列が短くて、もう一回参加できそうだったので、また列に並びました。今度のチョイスは(クラシック)ギターです。ま、ギターなら、音は確実に出るもんな。

 再び、先生の指導の元、ギターをポロポロやりました。その時にテレビ局(NHKだと思う)の取材が入ってきました。ちょうど、息子君がギターをやっている時に、ギターの取材です。もっとも、息子君はスルーで、その隣にいた女の子と、そのさらに向こうにいた小さな男の子が取材対象になってました。息子君は、取材価値無しと瞬時に判断されたのでしょう。ま、そんなモンです。

 また、アンケートを書いて、楽器ストラップをもらいました。今度は「フルートをもらえ」というオヤジの命令で、フルートをゲットしました。もちろん、オヤジが奪い取りました(爆)。

 息子君の二度目の体験が終わって出てきたら、会場の外はなんと長蛇の列。うわー、タイミングが良かったんだねえ、ウチって。
 
 
【リューベック広場コンサート イズミノーツ】

 楽器体験を終えたので、次の目的のイズミノーツを聞きに、リューベック広場に行きました。イズミノーツ? はい、千代田区立和泉小学校のビッグバンド部の事です。さすがは、子どもの日ですね。朝っぱらから、小学校の部活演奏です。なぜ、これを聞くか? もちろん、息子君を発奮させるためです。「お前と同じ年の子がこんなに上手に音楽やっているんだぞ」と、最近ピアノをサボり気味の息子君に言いたいためです。

 イズミノーツは小学校5~6年と昨年卒業した中1のメンバーで成り立っておりました。楽器は、サックス(アルトとテナー)、トロンボーン、トランペット、ユーフォニアム、ティンパニ、シンバル、バスドラム、ウッドブロック、グロッケンシュピール、ドラムセット、エレピ、エレキギター、エレキベースでした。木管楽器がない(サックスは私の中では金管楽器です)のが、潔くて好感持ちました。

 5曲も演奏してくれました。「バッハ作曲:目覚めよと呼ぶ声の聞こえ」「バッハ作曲:メヌエット(有名なト長調の奴)」「グレン・ミラー作曲:ムーンライト・セレナーデ」「デューク・エリントン作曲:キャラバン」「ウッディ・ハーマン作曲:ウッド・チョッパーズ・ボール」。最初の二曲は、かなり怪しい演奏をしていました(バッハって難しいんだね)が、演奏曲目がスウィング・ジャズになった途端、プロ顔負けの凄腕バンドに変身。バンド全体も上手いけれど、ソロがまた格別。小学生なのに、バンバン、ソロを取るんだよ。もちろん、アドリブではなく、計算し尽くされ、練習し尽くされたソロだろうけれど、すごいなあ…。だいたい、あんな立派な音で吹けるというのが、すごいです。

 いいものを見させていただきました。

 そうそう、リューベック広場コンサートだけど、初日の3日はかなり寂しい状態だったのですが、最終日の5日は例年並の混雑で、ちょっと移動なども大変でした。天気が悪かったので、東京国際フォーラムが混みあったのかしら。
 
 
【キッズ・プログラム フルートでバッハを吹こう

 イズミノーツでいい感じの刺激を受けたので、その流れで、フルートの体験レッスンに参加しました。これは事前の予約が必要なキッズ・プログラムでしたので、しっかり予約しておきましたよ。その辺は抜かりがない私です。

 事前のインターネットでのタイムテーブルでは、10時から11時の時間帯が「楽器体験とミニコンサート」で、「体験レッスン」は11時30分からとなってました(ここにその証拠がありますが、PDFファイルなのでご注意を)が、当日はスケジュールが変わって、10時からの時間帯は楽器体験だけ、レッスンは11時15分からに繰り上がってました。でも、そのことに気づかず、当初の予定通り11時半に会場入りをした(だって、イズミノーツを聞いていたんだもん)ので、堂々の遅刻でした(汗)。

 実は繰り上がった時間帯で、消えてしまったミニコンサートをやっていたようです。私たちが入った時は、ちょうど「G線上のアリア」をやってました。その後に「主よ、人の望みの喜びを」と「イタリア協奏曲第1楽章」をやってくれました。演奏者は、本日の講師の先生方でフルート・デュオでしたよ。

 さて、今回の体験レッスンを受けるのは、息子君と妻です。なにしろ「親子でレッスン」というサブ・タイトルですが、私が一緒にレッスン受けるわけにはいかないでしょうから(笑)、子守は妻に任せました。ちなみに楽器がフルートでなければ、当然、私が参加しましたよ(笑)。

 レッスンの内容は、頭部管での発声から始めて、フルートを組み立てて、ソとラとシとファ#とミ(いずれも低音)の出し方を習って、「主よ、人の望みの喜びを」の2nd.パートを吹く(当然、1st.パートは先生が吹きます)というものでした。時間は45分ですが、実にもりだくさんの内容でした。

 妻と息子は、レッスン会場のほぼ中央にいたので、私は近くに寄る事もできず、どうなるものやらと、涼しい顔で見物していました(近くに寄れたら、アドバイスくらいはするつもりでした)。

 頭部管での音出しは、二人ともクリアできたのですが、案の定、フルートを組み立ててからが大変でした。息子君は、フルートを組み上げた途端に全く音が出なくなり、ふてくされて、途中でフルートを床に投げ出そうとしたらしいです。全く、危ない奴だ。

 妻は、チャイナ娘だと、簡単な曲が吹ける程度の腕前は持っています(アゲハは音すら出ません)が、今回は全く歯が立たなかったそうです。やっぱり、フルートを組み上げた後は、いくら頑張っても音が出なくて、息もれの音しかしないので、こちらも途中でイヤになってしまったそうです。

 こういうのを見ていて思うのは、つくづく頭部管のみでの音出し練習って、意味ないなあって事です。頭部管だけでどんなにキレイな音が出ても、フルートを組み上げた時に、リセットされちゃうんじゃあ、何のためにやっているんだか。時間がもったいないよ。

 講師の先生はお二人でしたが、その他にボランティアの指導員さんがたくさんいました。会場のセッティングのせいか、会場の端に座った方々は、それらの指導の方々に付いてもらって指導を受けてましたが、ウチを含めて、会場の中央の家族は完全に放置プレーでした。会場が狭くて、先生も指導員も中まで入れないんだよね。ま、あれでは放置プレーもやむなしでしょうね。運が悪かったのですね。

 ちなみに使用フルートは、息子君がヤマハのYFL-311、妻がアームストロングのA-104だったそうです。アームストロングってメーカーはアメリカのメーカーですが、初耳です。公式ホームページはこちらです。

 他の家族を見ていると…いやあ、おもしろかったですよ。本当の初心者って、色々やってますね。きっと私も最初はあんな感じだったんだろうと思いました。

 例えば、机にヒジをつきながらフルートを構え、そこに口を持っていってフルートを吹く人がいましたね。見るからに、全力でフルートを握りしめている人(指先が真っ白になってました)もいたかと思えば、フルートをつまむように持っている人もいた。一応、講師の先生は、三点支持を教えていたけれど、初心者にできるわけはないので、これも仕方ないね。あと、両手とも逆手で構えていた人もいたけれど、これはさすがに先生に見つかって、指導受けていたね。

 金管楽器のマウスピースのように口を付けて吹いている人もいたし(あれじゃあ音が出るはずはない)、カバードで分かりづらいせいもあるけれど、指がずれてた人も一人や二人じゃないね。あと、左親指をプリチアルディキーに置いてた人が少なからずいた。ありゃ、なんでだろ?

 ともかく、レッスンは予定調和的に終了しました。形としては、とりあえず最後までたどり着きました。

 レッスンの最後に「今日の皆さんは、とても優秀でした。音の出ない人は一人もいませんでした~」なんて講師の先生が言って、レッスンをまとめてましたが、それを聞いた息子君は涙目になってました。たぶん、そのセリフを聞いて、音が出なかったのは自分だけだと思ったんだろうね。私が見ていた限りじゃ、会場の1/4程度の人(主に子どもたち)はピーともスーともいってなかったので、息子君が落ち込む理由はないんだけれどサ。

 体験レッスンが終わって、大半の子が不機嫌な顔をしてましたよ。音が出ても出なくても、たぶん満足いかなかったんだろうね。なんか会場の空気が重くなってましたよ。小学校3~6年生の初心者の子ども相手に、フルートを45分でどうにかしようというのが間違いなのかもしれない。去年はスズキメソッドがヴァイオリンの体験レッスンをやっていたけれど、あの時とは全く空気が違ったもの。子どもだからこそ、何がしかの達成感って奴は必要だと思うよ。

 とは言え、無料で小一時間の体験レッスンを受け、楽器も無料でレンタルしてもらっているのだから、本当に有難い事だと思ってます。ま、親たちもそこのところは分かっていたと思いますよ。

 今回もアンケートを書くと、楽器ストラップがもらえます。例によってアンケートを書いたのに、息子君は楽器ストラップをもらおうとはしませんでした。午前中にもらった、ホルンのストラップがもう壊れてしまったので、新しいのをもらえばいいのに…なんか、よほど音が出なかったことがショックだったのか「もういやだ」みたいな事ばかり言います。もう、打たれ弱いんだから…。「とにかく、もらうものをもらって、ご飯を食べに行こう」となだめて、ようやく、シンバル(?)のストラップをもらいました。

 実は息子君は、午後のフルート体験レッスン(今度は子どもだけです)も予約いれてあったのだけれど「もう、フルートは見るのもイヤだ」と言う事で、午後の予定はキャンセルしました。あれだけ楽しみにしていたのに…ま、仕方ないね。音楽的な才能がないと言うべきか、フルートとの相性が悪いと言うべきか…。ま、これでフルート嫌いが一人誕生したわけだ。

 男の子だし、まもなく変声期になるし、変声中は歌えないので、何か楽器をやらせよう、どうせ楽器をやらせるなら、フルートをやらせれば、親子で遊べていいかなと思っていたのですが、それは泡と消えました。やる気を見せてくれれば、YFL-311を買って、笛先生に相談しようと思っていたのに、全く残念です。

 息子君をなぐさめる意味もあって、お昼ごはんを食べにいきました。道すがら「なんで、お父さんはフルートの音が出せるの?」と尋ねられて、困りました。だって、私はフルートの音が最初から出せる人だったんだよ。だから、フルートの音の出し方って、全然知らないんだよ…とは言えないので「練習練習、また練習だね」と嘘つきました。

 京橋駅まで行って(国際フォーラムから徒歩5分くらいだね)、はなまるうどん(讃岐うどんのお店)に行きました。私は、かけうどんに天カスをたっぷりいれた、たぬきうどんと、好物の釜たまうどん、それに、ゲソ天とトリ天とイモ天とレンコン天をつけました。大満足でした。こんなに食べるから、やせないんだよね。食後は隣のカフェでメイプル・ラテを飲みました。甘くておいしかったです。だから、やせないんだよね。息子君も、アーモンド・ラテを飲んで、機嫌を直してくれたようです。

 さて、長くなったので、続きはまた明日です。

2009年5月13日 (水)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その3

 さてさて、今日の記事は、5月3日の夕方から夜の話になります。

【公演166 有田正広のフラウト・トラヴェルソ】

 本日二度目の有料コンサートです。場所はヴァイマールと呼ばれる103席しかない会議室。この会議室にイスを並べて、急造のサロンにしたのが、ヴァイマールです。この狭くて小さな会場にチェンバロ入れて、フラウト・トラヴェルソの演奏会なんて、最高の贅沢だよね。これで2000円なんだから、なんか、とっても罪悪感にさいなまれます。そんな複雑な気分のまま、演奏を聞きました。

 演奏者は、有田正広氏がフラウト・トラヴェルソ、チェンバロがモード・グラットン(若手の美人演奏家でした。肌が抜けるように白い人でしたよ)で、演奏曲は5曲。「フルートとチェンバロのためのソナタ第3番」「バルティータ第6番よりトッカータ(チェンバロ独奏)」「ファンタジー(チェンバロ独奏:この曲のみW.F.バッハ作曲)「フルートとチェンバロのためのソナタ第1番」、アンコールとして「シチリアーノ」でした。

 調律師の方がコンサート直前まで、チェンバロの調律をしていました。そういえば、マスタークラスでも会場係さんが「たった今、チェンバロの調律が終わったばかりなので、絶対に触らないでください」って言ってたよ。チェンバロって、とても繊細な楽器みたいですね。

 マスタークラスでも感じたけれど、フラウト・トラヴェルソって、本当に小さな音量しか出ない楽器ですね。でも、音量は小さいけれど、音はひなびた感じの優しい素朴な音色。ある意味、現代フルートとは真逆な音色ですね。サロンで聞くには、まさにぴったりって感じの楽器です。チェンバロとの相性もばっちりだし。バッハが、フルートの曲を、この楽器を想定して作曲したのだったら、私は、バッハの曲を、とても軽く洒脱に演奏しないといけないなあと思いました。だって、この音色では、どうやっても重厚な演奏は無理。どうしても、カジュアルな感じのかわいい音楽にしかならないよ。

 考えてみれば、バロック音楽なんて、軽さが取り柄の音楽で、バッハなんて、バロックの親分みたいなものなんだから、軽く軽くフワフワな感じが本来なんじゃないと思いました。

 有田さんのバッハ、良かったです。すごく親しみやすくて笑顔満々のバッハさんでした。高音域のpが、まるで宝石のように美しかったです。チェンバロさんとの息もぴったりで、時折、フルートとチェンバロのフレーズがピタっと重なる瞬間があるのだけれど、そこが、とてもつなく、気持ちよかったです。さすがは、一流のプロ同士の共演ですね。

 有田さんの演奏フォームは、しっかりとアゴを引いていました。楽譜を低い位置にしたためか、目線も下がり気味で、しっかり音を曲げてましたね。構えは、オーソドックスな三点支持のようです。ただ、演奏中は汗をかくのでしょうね。ちょっと間でも、フルートの歌口付近と、ご自分の口のまわりを拭いてました。

 驚きは、有田さんが、演奏中に譜面をめくったこと。右手でめくったのですが、その間も演奏していて、左手は忙しく動いてました。三点支持なのに、右手をハズしたら、すごく不安定な構えになるのに、それでも演奏はやめずに譜をめくってました。スゲーと思いました。ちなみに、チェンバロも左手で演奏中に素早く譜をめくってました。こっちもすごいと思いました。

 ラ・フォル・ジュルネのコンサートは、アンコールを基本的にしないのですが、時間がちょっとあったので、有田さんは大忙しでアンコールをやってくれました。さすがはプロですね。しっかりエンタメの部分も忘れていないのですよ。

 なんか、フラウト・トラヴェルソもやりたくなりました(やんないけど)。

 しかし、ここのサロンは全部で100席程度しかないのに、ざっと見回しただけで、10席以上も空席がありましたよ。完売したはずなのに、行きたいのにチケット買えないって泣いている人が大勢いるのに、なぜ、こんなにたくさんの空席があるの? オークションを見ると、ラ・フォル・ジュルネのチケットが定価の3倍程度の値段で売っているね。ああいうのは、ダフ行為って言うんだよな。ダフ屋がチケット買って、音楽ファンがチケット買えないなんて…。なんとなく不愉快だね。こんなところで、商売すんな! それにインターネットオークションでのダフ行為は違法だし、取締対象って事になったんじゃなかったっけ? 違ったっけ?
 
 
【リューベック広場コンサート JR東日本交響楽団】

 それはさておき。

 なんかもう、今の有田さんで、音楽的に満腹と言うか、食い過ぎみたいな感じになってしまいました。「もう、今日はいいや」なんて、投げやりな感じでリューベック広場に行った私です。

 次は、アマオケのJR東日本交響楽団でした。期待せずに聞いたせいか、大満足でした。演奏曲目は、いわゆる「シャコンヌ(無伴奏バイオリン・パルティータ第2番)」を、ラフという名前のロマン派の作曲家がオーケストラ用にアレンジしたものを演奏しました。まさに、ロマン派バッハの曲でした。これがおもしろい。いわゆる「デザートは別腹」状態で楽しみました。それに演奏がいかにもアマチュアで、ほほえましい部分も多々あるけれど、音楽をする喜びがとても良く伝わる演奏で、すごく一生懸命で、思わず聞き惚れてしまいました。いいなあ、こういう演奏。大好きです。

 バッハの音楽が、JR東日本交響楽団によって、カラフルな音楽に変わりました。たぶん、こういうバッハは二度と聞けないでしょう。良い物を聞かせていただきました、感謝です。
 
 
【島村楽器ブース前 レイモンド・クラシックギター演奏会】

 JR東日本交響楽団の演奏が終わるやいなや、島村楽器のブースで「レイモンド・クラシックギターのデモ演奏を行いまーす」という呼び込み開始、なんだなんだと人ごみが移動するので、私もつられて移動。そのまま、演奏を聞いちゃいました。

 レイモンド・ギターというのは、島村楽器が開発製造しているクラシックギターのブランド名です。そのギターを、島村楽器の音楽教室の先生(お名前は聞き取れませんでした、ごめんなさい。たぶんスペインの方だと思う)が演奏されました。クラシックギターの演奏会でしたが、実際はフラメンコ風味のジャズ・ギターでした(笑)。こういう音楽、大好きな私です。

 4曲演奏してました。「ヴィラロボス作曲:プレリュード第3番」「ロドリーゴ作曲:アランフェス協奏曲」「マルキーナ作曲:エスパニア・カーニ」「大野雄二作曲:ルパン三世」、全部、ご自分の流儀でアドリブをガンガン入れてやってました。大抵の曲が原曲をかろうじて留めるか留めないかといった具合に崩されていましたが、そこが格好良かったです。ジャズゥ~って感じの演奏でしたよ。

 演奏が終わって、お腹が減った私は、ネオ屋台村で夕食を取ることにしました。
 
 
【ミュージックキオスクコンサート 東京音楽大学ホルン・アンサンブル】

 妻が屋台で見かけた、イタリア丼が食べたいと言うので、付き合うことにしました。私はイタリア丼のうち、ボロネーゼ丼と言うのを食べました。ご飯の上に、ミートソースをかけたものです。味は…ご飯の上にミートソースをかけた味でした(涙)。いやあ、何のひねりも工夫もなく、ただただ、ご飯の上にミートソースをかけただけでした。

 ポイントは「トマト味のご飯はOKかどうか」と言った点でしょう。私は不可です。口に合いませんでした。酸っぱいご飯ってどうよ? 少なくとも、もう少し塩味が効いているとか、肉の旨味が付加されているならOKですが、ただのトマト風味のミートソースよ。ミートソースって言われないとトマトソースだと勘違いするほどに、トマト風味のミートソースだよ。あ、ローリエはたっぷり入ってました。トマト風味なライスがお好きな方はどうぞ、です。ちなみに、妻は「美味しい」と言ってました。どうも、夫婦とは言え、味の好みは違うようです。

 で、このイタリア丼を食べながら、背中でホルン・アンサンブルを聞きました。目の前は居酒屋状態で、酔っぱらってヨレヨレになった人を見ながらです。毎年思うけれど、このネオ屋台村周辺って“アルコール臭い(苦)”。

 そんな状態で聞いた演奏だったので、4~5曲やってましたが、何をやったのか分かんないです。たぶん「バッハ作曲:イタリア協奏曲」「バッハ作曲:主よ人の望みの喜びを」くらいは分かったけれど、後は???でした。何しろ、空腹なのに、口に合わないものを食べて、プンスカしてましたので…。

 でも、ホルンはいいね。あの音色は心にしみるね。とても金管には思えない上品な音色だよ。私の中では、金属製の木管楽器として認定してあげたいです。フルートよりも、よっぽど木管っぽい音じゃない、ホルンって。いいね、ホルン。ただ、アルコール臭い場所で聴きたい音色じゃあないね。
 
 
【リューベック広場コンサート 世田谷おぼっちゃまーず】

 私の本日最後のコンサートがこれでした。時間も遅いせいか、会場に空席が目立ち始めましたので、さっそく席をゲットして、座って演奏が始まるのを待ちました。さすがに、イスに座ると疲れが出てきました。何しろ、朝から活動しまくりですから…。もう、年だな。

 この団体は、なんでも“ハルモニア杯の入賞者”とか。妻が大変楽しみにしていました。

 「世田谷おぼっちゃまーず」という、何ともふざけた名称(失礼)ですが、世田谷の学校のブラバンOBで結成されたバンドだそうです。クラリネット五重奏のバンドです。名前はふざけていますが、腕前は大したものでした。若い人が一生懸命な姿は美しいものです。

 演奏曲目は4曲。「バッハ作曲:イタリア協奏曲第1楽章」「バンドメンバーの後輩作曲:ディア・ヨハン・フロム・パリス(原曲は「主よ、人の望みの喜びを」)」「どこかの外国の作曲家が作曲:フルフェージェット(C.P.E.バッハ作曲のピアノ曲が原曲)」「バッハ作曲:イタリア協奏曲第3楽章」

 当然、バッハの時代にクラリネットはありませんので、すべて、アレンジものです。なかなか良かったですよ。バッハもクラリネットで演奏すると、何となくジャズっぽく聞こえるものですね。オシャレで良かったですよ。本日の締めのコンサートとしては、最高の出来でした。

 演奏が終わって、アゲハをコインロッカーから出して、そのまま帰るのは悔しいので、イタリアの仇をインドで取ろうと思って、有楽町駅のカレー屋でカツカレーを食べました。そしたら、口の中がカレーになってしまったので、今度はマクドナルドに行って、ソフトクリームとコーヒー(コーヒーはラ・フォル・ジュルネ会場で無料券を配っていたので、それで引き換えました)を買って、ナメナメ飲み飲みしながら、有楽町駅から東京駅までガード下を歩いて行きました。

 ああ、疲れた。でも、楽しかった。これで5月3日(日)はお終い。翌日の5月4日は家でおとなしく休んで、最終日の5日にまた東京国際フォーラムに行きました。今度は息子君も参上です。5月5日の話は、また明日アップします。

2009年5月12日 (火)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その2

 さて、一週間遅れで、ラ・フォル・ジュルネです。5月3日の午後の話から始めましょう。

【山野楽器銀座本店 アルタスフルートフェア】

 実はアウラのコンサート終了後、東京国際フォーラムを出て、銀座山野楽器で行なわれていた「アルタスフルートフェア」に行っちゃいました。だって、東京国際フォーラムと山野楽器って、徒歩で10分程度の距離なんで、移動も楽だし…ってな感じです。

 ここでの出来事は…とても書くことがたくさんあるので、後日、別記事にしてアップしますので、今回はパスさせてください。

 アルタスフルートフェアで、たっぷり時間を使った私たちは、途中、有楽町駅の吉野屋で牛丼を食べて、東京国際フォーラムに戻りました。吉牛なんて、普段食べないので、こういうチャンスに食べると…美味しいなあ…。ちなみに、私は特盛牛丼に、紅生姜を敷き詰めて、さらにその上に、とき生卵をぶっかけて食べました。これが美味しくて美味しくて…。
 
 
【マスタークラス ヒューゴ・レーヌ(リコーダー? フラウト・トラヴェルソ?)】

 アルタスフルートフェアの後は、ムコ殿さんのマルガツこと「丸の内合唱団」のコンサートがリューベック広場で行なわれるので、それを聴こうと思っていたのですが、その次の、ある意味、本日の私にとってのメインイベントである、マスタークラスの出足(先着順で入場なんです)が思ったりよりも早くて「マルガツを聞いたら、マスタークラスに入れない」と判断して、泣く泣くマルガツを来年まわしにしてしまいました。ムコ殿さん、ごめんね。

 しかし、日本人って行列が好きだねえ…。なんで、ラ・フォル・ジュルネみたいな音楽祭で、一時間も前なのに長蛇の列って奴になっているのさあ(涙)。去年なんて、開始時刻にノコノコ行っても、十分間に合ったのに…。ああ、せっかくの音楽祭なのに、行動が制約されてイヤだなあ。あっちこっちで演奏が行われているのに、こんなところで、1時間もただ立って待っているなんて、イヤだなあ。しかし、たまたま本を持っていて良かったよ。並んでいる時に読み終えたよ。iPODも持って行って正解でした。ふん。

 マスタークラスの会場は、ツェレと呼ばれるセミナー室でした。昨年は、キッズプログラムで、楽器体験をやった場所で、息子君がヴァイオリンを習った部屋です。あの後、息子君はひと言もヴァイオリンと言いませんので、ヴァイオリンに感じるところは無かったのでしょうね。親としては、よかったと思ってます。ヴァイオリンを習わせるのは経済的にもサポート的にも大変だもんね。

 さて、私の座席は良いところでした。舞台から5メートルほどの中央の席で、音もちゃんと聞こえて、演奏者もきちんと見えました。あ、アゲハはこの時点でコインロッカーに入れました。フルート持ちながら歩いていると、なんかアーチスト気分になれて、ちょっとだけ、うれしいのですが、やっぱり邪魔です(笑)。

 このマスタークラス、なかなか変則的で、生徒さんはフラウト・トラヴェルソを使い、先生はリコーダー(たぶんテナーリコーダー)を使うという、マスタークラスでした。始まる前は「?」と思いましたが、始まってみると、何となく納得しました。というのも、フラウト・トラヴェルソとリコーダーって、吹き口や演奏スタイルそのものは違うけれど、あれは、基本的には同じ楽器だと思いました。亜流? まさに、縦笛と横笛程度の違いしかないので、どっちで吹いても音楽的に同じだと思いました。

 生徒さんはお二人。最初の方は、オジサン(失礼)で「ヘンデル作曲:フルートソナタ第1楽章」を演奏されました。いい曲だったなあ…ヘンデルのフルートソナタ、でも何番だったんだろ?

 生徒さん、一生懸命、音を曲げて演奏してました。トラヴェルソでも、音曲げって基本テクニックみたいです。

 先生がおっしゃった事で、私の心に残ったことを箇条書きで書いておきます。

 ・音を遠くまで届かせるために、きちんと音を膨らませる事。
 ・ハーモニーを感じさせる音色を選択して演奏する事。
 ・音は最初から最後まで維持しながら吹く事。
 ・ブレスの回数はできるだけ少なくし、一つ一つのフレーズを長めに演奏する事。
 ・自分が伴奏にまわった時には装飾音は付けない事。
 ・演奏中は、常に伴奏者とアイコンタクトを取る事。
 ・その音程にふさわしい音色を選択する事。
 ・せっかく、トラヴェルソを吹いているのだから、現代フルートが失ってしまったもの(多彩な音色)を大切にして演奏して欲しい。
 ・速い速度で演奏する事と、アクティブに演奏する事は違う。多くの演奏家は速く演奏しすぎるが、大切な事はアクティブに演奏する事だ。
 ・カンタービレとそうでない部分を明確に分けて演奏する事。

 二人めの生徒さんは、若い女性でした。まだ学生さんかな? この人の音色が、ホイップしたてのクリームみたいに柔らかくてフワフワした音で、その音でバッハの「フルートソナタ第1番第1楽章」を演奏しました。この生徒さんは、あまり音曲げをしていませんでした。軽めにまっすぐに吹いてましたね。ううむ、なぜなぜ??

 こちらも先生がおっしゃった事で、私の心に残ったことを箇条書きで書いておきます。

 ・長い曲でも、疲れをお客さんに見せてはいけない。
 ・装飾音はセンシティブに吹く事。装飾音は、時間的には短い音符だけれど、気持ちをしっかり込めて、ゆっくりと表情を入れながら演奏する事。
 ・上昇する半音階と下降する半音階(バッハはこっち)は違う。そのニュアンスの違いをしっかり音色で表現すること。
 ・この曲は、バッハがクラブサンを弾きながら、フルート奏者である王様を楽しませながら演奏した曲だから、そのあたりの作曲意図も踏まえて演奏する(つまり、接待のための曲って事?)

 予定の一時間をちょっとオーバーするくらい、熱心なマスタークラスでした。やっぱり長い時間、行列で並んだけれど、その価値は十分あるマスタークラスでした。至福至福。 
 
【丸ビルホール のだめカンタービレ・ワールド】

 マスタークラスの終了後、またまた東京国際フォーラムを離れ、東京駅そばの丸ビル七階の丸ビルホールで開催されている「のだめカンタービレ・ワールド」を見に行きました。ちなみに、東京国際フォーラムと丸ビルは徒歩で5分程度の距離でした。

 入場無料でしたので、文句を言っては罰当たりというものです。展示物のほとんどは、カラー原稿を拡大コピーしたものをパネルにしたものです。拡大コピーをしたので、線の荒さが強調されたりして残念なパネルも結構ありました。

 でも、なかなかの展示物もありましたよ。一番おもしろかったのは、生の手書きのネームが展示され、そのネームと完成原稿のコピーが比較検討できるというモノ。これはおもしろいです。漫画家のネームなんて、なかなか見れないものですが、これはおもしろい。先生とアシスタントの仕事分担とか、仕事の指示の仕方とかが見え隠れして、すごく興味深いものでした。マンガって、分業作業で成り立っているんですねえ…。

 あと、私は興味ありませんが、テレビドラマで使用された小道具もちょっとだけ展示されていました。興味ある人にはおもしろいでしょうね。あと、各国語版の単行本の展示もありました。そんなものかな? 意外に、のだめって多くの国に輸出されていたんですね。ビバ! ジャパニーズ・マンガ!

 無料の展覧会にしては、サービスがよかったと思います。あ、のだめの部屋を再現したというコーナーもあったよ。でも、なんか違うなあと私は思いました。本当の汚部屋って、ああいうオーラじゃないと思うもの。のだめって、基本的に汚女でしょ。腐敗という意味での腐女子なんだから、ああはならないと思うんだけれどなあ。違うかな? とにかく“ホコリ”と“異臭”のない汚部屋って、ありえないと思うんだけれどなあ…。

 丸ビルホールの帰り道に、同じビルにあるマルキューブ(1階エントランス)でヴァイオリンの演奏がありました。あんな、うるさい雑音だらけの場所で演奏するというのも、仕事だから仕方ないにせよ、ちょっとかわいそうな感じがしました。演奏者は気が散らないのかしらね? 周囲の雑音をかき消すためか、PAの音も大きめで、ちょっと不自然な感じがしないでもないけれど、仕方ないね。でも、周辺の雑音をどうにかすると、日頃ムコ殿さんがブログで書いているとおり、天井も高いし、コンクリート作り(つまり石造りと一緒だね)な空間なので、クラシック音楽には良い場所だと思いました。PA抜きで楽しみたい会場でした。
 
 
【リーベック広場コンサート The Pink BAcCHus】

 のだめの後は、また東京国際フォーラムに戻りました。それにしても、人が大勢集まるラ・フォル・ジュルネだから仕方ないのだろうけれど、会場周辺の警備は物々しかったですよ。機動隊がいくつも待機し、あっちこっちの道が封鎖されていました。右翼の宣伝車(右翼と言っても、反日だよね、彼らは)がいくつも出ていて、騒いでました。そういう光景をみると、私はわけもなく悲しくなります。

 東京国際フォーラムに戻って聞いたのが、The Pink BAcCHus(ザ・ピンク・バッカス?)というオーケストラ&歌手のグループ。愛想というものが、全然ない団体でした。自分たちの紹介もなければ、曲目の案内も無し、無愛想な顔つきで舞台にあがって、淡々と演奏してました。子どものピアノの発表会じゃないんだから、お客さんの事を無視しないで欲しいなあ…。通常の演奏会なら、入り口でプログラムを配るだろうから、それでもアリだろうけれど、ここはプログラムも何もないイベント会場なんだから、少なくとも、自分たちは何者で、これからなんて曲を演奏するから程度の説明はしないとね。少なくとも、他の団体はみんな、それをやったんだから。ま、つい、うっかり忘れちゃっただけなんだろうけれどね。来年またやるなら、今度はお客さんがいることを念頭に入れてくださいな。

 ちなみに、ここの舞台にあがってきただけあって、演奏は上手でしたが…、私は時間の都合もあったので、途中で退場しました。

 あ、曲目は「マタイ受難曲」を抜粋でやってました…が、マタイ受難曲って、大曲だけれど、一般的な知名度はかなり低い曲だよね。クラオタとか合唱フェチとか宗教曲マニアならともかく、一般人は案外知らないよ。会場にいた人たちも「何だか知らないけれど、いい曲だなあ…」みたいな感じでした。せっかくの大曲の演奏なのに、もったいないなあと思いました。

 このあたりが、5月3日の午後5時ぐらいまでの話です。ようやく夕方になってきたところです。続きはまた、明日。

2009年5月11日 (月)

ラ・フォル・ジュルネに行ってきたよ 2009 その1

 今年も行ってきました、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン。個人的には今年で三回目。最初の年(民族の祭典の年)は、そんな音楽祭があることを、直前に知り、東京タワー見物(いかにもお上りさんでしょ)のついでに行ったところ、すごくおもしろくて、ハマってしまいました。有料コンサートは、でっかい、でっかい、ホールAの当日券を買っただけでしたが、いやいや、それでも大満足でした。

 二度目の昨年は、チケット争奪戦に参加し(はっきり言って惨敗)、シューベルトと言うこともあり、声楽中心で楽しみました。

 で、三度目の今年は、チケット争奪戦も勝ちすすみ、バッハと言うこともあり、器楽(フルートです)中心のコンサートをセレクトしました。

 そんなわけで、今年のラ・フォル・ジュルネのレポートです。まずは5月3日(日)の初日のレポから行きます。

 とりあえず、この日は息子君をオバアチャン家に追い出し、アゲハを持って、妻と二人で早起きして出かけました。9時には会場である、東京国際フォーラムに到着して、一番最初のコンサートに行きました。
 
 
【公演121 高木綾子のフルート】

 場所は「ケーテン(ホールB7)」で820席の大ホールでした。去年も散々書いたけれど、会場の東京国際フォーラムはクラシックの演奏には全く不向きなホールばかりです。このホールは始めてでしたが、全然ダメでした。何しろ、音が全部、壁に吸われてしまい、響きは、ほぼゼロ。おまけに天井低い、人、詰め込み過ぎ。こういう会場なら、むしろマイクを立てて、人工的に響きをエコーなどで付加して拡声再生してあげた方が、よっぽど親切というものです。今年のリューベック広場のコンサートは、マイク使用でしたが、PAの操作が絶妙でとても良かったので、なおさら残念でした。

 ここでの演奏曲目は三曲。「ブランデンブルグ協奏曲第5番」「二つのヴァイオリンのための協奏曲」「管弦楽組曲第3番」で、演奏時間は約75分。一つのコンサートがだいたい30~40分というラ・フォル・ジュルネからすれば、通常の倍の時間のコンサートだし、出演者もなかなかなので、とてもお得感のあるコンサートでした。

 私は会場の前方のほぼ中央という、かなり恵まれた席にいました。舞台とはほんの10メートルくらいの距離(つまり、かなり近くね)でしたが、まあ、色々な意味で残念でした(涙)。

 まず最初の曲は「ブランデンブルグ協奏曲第5番」。お目当ての高木綾子姫が参加した曲です。綾子姫は青緑の体にピタッとしたドレスで、妻が言うには「お腹が出てた」そうです。ま、妊娠中ですから、そんなもんです。私はそれよりも、あんな薄い生地のドレス着て、体を冷やしては母体に良くないでしょと、オジサン的な心配をしました。

 共演者は、チェンバロが中野振一郎氏、ヴァイオリンが渡辺玲子氏、それにイプ・ウィンシー指揮の香港シンフォニエッタという室内オーケストラ。外人は平気で呼び捨てなのに、日本人アーティストには敬称付けるのは…何となくです、ご勘弁を。

 ブランデンブルグ協奏曲第5番…オーケストラをバックに、フルートとチェンバロとソロヴァイオリンが絡み合う、とてもおもしろい曲でした。CDで聞くのと、生演奏で聞くのとは、大違いで、見ていて楽しい曲でした。見て楽しいんですが、聞くと…ちゃんと聞こえないんですよ。こんな前にいるのに(涙)。かなり近くにいるのに、音はすごく遠い感じです。ああ、会場がデッドだと、こんなに音楽って貧弱になるんだなあと言う、とても悪い見本のコンサートでした。

 綾子姫のフルートを楽しみにしていたのですが、すごく遠くで鳴っているという感じです。遠鳴りではありません、遠くで鳴っているのです。それくらい、音が客席に届きません。全然、カツーンと来ないのです。それはフルートだけでなく、チェンバロなんて、もっとヒドかったです。ああ、ここのホールにこの曲は似合わない。元気なのはオーケストラだけでした。ほんと、バランスが悪いったらありゃしない。

 綾子姫の演奏は、また別の機会を楽しみに致しましょう。残念だけれど、今回はなかった事にしておきます。ああ、お金、もったいない。

 二曲目は「二つのヴァイオリンのための協奏曲」です。当然、綾子姫とチェンバロの中野氏は退場。代わりに入ってきたのが、ネマニャ・ラドゥロヴィチという、若手のイケメン凄腕ヴァイオリニスト。すごく背の高い男でした。

 この曲は良かったです。すごく良かった。音量的にはソロヴァイオリンだって、フルートやチェンバロ同様、厳しいはずですが、ヴィブラートの深さとか、音色のおかげもあって、結構客席まで音が届くんですね。やはり、楽器としての基本性能は、弦楽器の方が管楽器やチェンバロよりも良いのだろうなあ…。

 ラドゥロヴィチの演奏を見ていて分かったこと。「人は、努力をしても、ヴァイオリニストにはなれない」という事。どれだけたくさん練習しても、彼のようなソリストには絶対になれない。彼のように音楽の神様にすごく愛されていて、神様に選ばれている人間だけが、ヴァイオリニストという種類の人間に成れるだと言う事を、瞬間で悟りました。とにかくオーラが全く違います。ああ、つまり才能と神様の気まぐれの両方に恵まれないとヴァイオリニストにはなれないということよ。ああ、ああ。

 とにかく「二つのヴァイオリンのための協奏曲」は、ラドゥロヴィチを見て聞いて楽しむ曲でした。ラ・フォル・ジュルネの楽しみは、こういう無名(ただし、ラ・フォル・ジュルネ的には大スター)だけれど、すごい演奏家が楽しめるところだと思います。

 フルート目当てで購入したチケットだったので、ヴァイオリンは正直、どうでも良かったのですが、思わずおもしろい演奏とぶつかって、得した気分になれました。フルートがガッカリだった分をヴァイオリンで取り返したって感じかな? ラドゥロヴィチという名前は覚えておく事にします。

 三曲目は「管弦楽組曲第3番」。オケだけの演奏でしたが、実はこの曲が一番良かったかもしれない(笑)。音がドンドン壁に飲まれていきますが、そこは大人数ですから、吸われるのに負けない様に音を出していくんですね。いやあ、勉強になりました。「G線上のアリア」は凄く良かったですよ。やっぱ、トランペットっていいよね。
 
 
【リューベック広場コンサート アウラ】

 お目当ての綾子姫を満喫できず、なんかお預けを喰らったような気分のまま、ホールB7を後にした私たちは、地下2階にある大展示場、今年は“リューベック広場”と名付けられた会場に、半券無料コンサートを聞きに行きました。

 今年のリューベック広場は、広かった。

 いつもは、この大展示場は会場を二つに分けるのだけれど、今年は全部をリューベック広場にしちゃいました。だから、会場の広さにも余裕があって、コンサートがとても見やすくなりました。何しろ去年までは身動き一つとれないくらい混み合っていましたから、今年の程よい混み具合はグッドでした。

 でも、その分、活気がなかったかな? ブース参加している企業の数も明らかに減っているし…。

 アウラは、アカペラ女声アンサンブルです。最初は会場の造りもよく分からず「ここからステージがよく見える」って場所を確保したのですが、いざアウラが入ってきたら、真後ろで(爆)、お姉さんたちのお尻しか見えない。若い女性のお尻は見るに値するものですが、音楽を聞きに来たので、お尻よりも顔とか体(発声法を見たいんですよ)の方が大切なので、反対側に回りました。失敗失敗。

 演奏は「ヴィヴァルディ作曲:四季~春の第1楽章」「ヘンデル作曲:オンブラ・マイ・フ」「バッハ作曲:ポロネーズとバリネッリ」「バッハ作曲:小フーガト短調」の5曲でした。これを楽器を使わずに、声楽アンサンブル(それも女声5人)でやるっていうんだから、まるで“声のサーカス”ですね。

 楽しかったですよ。技巧的なコーラスが次々と展開されて、まるでスポーツを見ているような感じの歌唱でした。音楽的には…女声のみという限界が多々感じられて「ああ、ここにテノールやバスがいたら…」と何度も思いましたが、それは無い物ねだりというものですね。女声5人だから華があるわけで、そこに例えイケメンであっても男声が入ると、音楽的な性格が、がらっと変わって別物になってしまいますから。

 ちなみに私、アウラの演奏を聞きながら、脳内で低音を補って、脳内で歌いながら聞いてました。だって、ベースのないアンサンブルって、落ち着きが悪くってね(笑)。

 それにしても、アルトの人はすごいね。音域的にはほぼテノールだったよ。残念なのは、この人だけが他のメンバーとは発声方法が違った事。だから、声がうまく溶けないのね。でも音域優先で行くなら、ああいう発声方法を取らざるを得ないのだろうと思います。やはり、そこが女声アンサンブルの限界であり、個性やおもしろさなんだろうと思います。

 ここまでが3日の午前中の話です。午後の話は、まだ明日アップします。

蛇足。実はアウラの面々は午後、サイン会をやっていたんですね。私、午前中のコンサートですっかりファンになってしまったので、サイン欲しかったです。

 ちょうど、午後の時間に私が偶然、リューベック広場に入った時に、アウラがサイン会をしていて「おお、サイン会じゃん!」と気づいて、サインをもらうためにCDを探して購入しようとしたら、その間にサイン会終了~、アウラ撤収~、でした。残念。結局、CDも買わずじまいでした。ああ、サイン、欲しかったな~。握手して欲しかったなあ~。「がんばってください」って、声をかけたかったなあ~。残念残念。

2009年5月10日 (日)

転職はストップっす[2009年5月第2週・通算18週]

体重104.1:kg[+0.6kg:-1.7kg]
体脂肪率:31.8%[+0.1%:-1.5%]
BMI:33.2[+0.2:+0.3]
体脂肪質量:33.0kg[+0.2kg:+1.2kg]
腹囲:103.0cm[-0.3cm:-3.3cm]
     [先週との差:2009年当初との差]

 そふくしダイエット第13週目。やっぱり、ゴールデン・ウィークは鬼門ですね。お休み続くと、きちんと「そふくしダイエット」できないので、太ります。困ったものです。年の始めと比べると、それでも体重そのものは、ちょっとだけ減ったみたいだけれど、体脂肪質量が増えてるじゃん。これって…マズイ?

 さて、今週のエッセイです。

 私は飽きっぽい。いやあ、実に飽きっぽい。何でもかんでも、目新しくなきゃイヤなんだ。私の人生訓として「新しいは正義だ」と言うのがあるくらい、目新しいものが好き。「転石苔むさず」と言うのは「コケが生えちゃうような石なんて、転がり方が足りないよねえ~」くらいの意味に考えてます(これ、教科書的には間違っているので、テストに書かないように)。

 私の職場のエラい人は、私がとっても飽きっぽいのを知っているので、配置転換も頻繁にしてくれて、絶えず目先を替えてくれる。ありがたいことです。そんなありがたい職場にいる私なんだけれど、今の現場になって今年で二年。実はもう、飽きた。

 さすがにまだ二年目の現場なので、配置転換は申し出るわけにもいかないので「そうだ、転職しよう!」という気分になりました。

 そこで転職のプロである妻に相談したところ、就職情報誌というものを数冊持ってきました。もう「時刻表をながめる鉄ヲタ」の気分で、ワクワクしながら、就職情報誌を見ましたよ。

 いやあ~、ないっすねえ、おめがねに合う仕事口が。

 私の条件は…

 ・最初の収入は、今の半分程度でもいいけれど、真面目に働けば、給料があがる見込みがあること。

 ・肉体労働でも、汚れ仕事でもいいけれど、毎日きちんと家に帰って、歌って笛を吹く余裕があること。

 ・できれば人に会わずに済むとうれしい(なにしろ、基本的にヒッキーですから)。

 ・都会っ子なので、田舎はイヤ~ン。

 ・飽きっぽいので、単純労働はイヤ~ン。

 この程度よ、この程度の条件だけれど、あんまりないです。さすがは100年に一度の大不況。がっくりしました。

 この話を、職場のエラい人とお茶を飲みながらしたところ、笑われました。こんな恵まれた職場環境にいるのに、なんで転職なんて馬鹿なことを考えるの~って感じ。

 そりゃあ、そうだよ。だって今の仕事って、収入は必ずしも多くはないけれど、まあまあ家族で遊んでくらせる程度のお給料はいただいているし、毎年、微々たるとは言え昇給しているし、仕事の内容はお楽な研究職(それもほとんど名ばかり)だし、人ともあんまり会わずに済んでいるし、定時というわけにはいかないけれど、だいたい日が暮れる前に家に帰れるし、歌も歌えれば笛も吹けるし、レッスンにも通える。

 あ、確かに、今、理想の職場で働いているじゃん、私。

 飽きたからって、何でもかんでも、すぐに放り出すのは、私の悪い癖だな。深く反省。

【おまけ】
 何の気無しに自分の日給を計算してみた。一年間の総収入を総労働日数で割ってみたんだけれど、いやあ、転職なんて考えちゃいけないな。こんなに高い日給(時給も)で働いているんだ、すげえじゃん、私。妻に報告したら、彼女の一週間の労働賃金と私の日給がほぼ一緒なんだそうな。へえ、正規雇用の正社員って、すげえな。

2009年5月 9日 (土)

ハズキが星になりました

 5月1日の夜かな? それまで元気だったハズキが、いきなり転覆しました。しばらく転覆をして、もがいていましたが、やがて自力で戻りました。私は???と思っていたものの、自力で戻ったので、心配しませんでした。

 翌2日は、気がつくと転覆。何とか戻ろうとするのだけれど、気を抜くと転覆という状態で、転覆している時間の方が長くなってきました。明らかにハズキの調子が悪そうです。少し心配になりました。そう言えば、4月の下旬あたりから、水槽の中をグルグル回っていたり、水槽の水流に流されていたり、今考えると、ちょっと普通じゃなかったな。

 そのうち、転覆したまま、水槽の濾過器に吸われてしまったので、このままでは危険と判断して、ひとまず病院水槽に隔離しました。

 3日、4日、5日と、ずっと転覆していましたが、それでも小康状態でした。しかし、6日は隔離水槽の水が真っ赤になるほど、大出血をしました。

 どうやら、病状から察するに、体内の常在菌にエラと浮き袋がやられてしまったものと思われます。この菌は、尾腐れ病の菌でしょう。ハズキが元々持っていた菌です。体力が回復さえすれば、おそらく元気になるでしょうし、回復しなければ、このまま星になってしまうと思いました。人がどうこうできる状態ではありませんでした。

 そして、7日の朝。星になっていました。

 ハズキは名前のとおり、葉月(八月)にやってきた子ですから、我が家にいたのは、わずか10カ月。最初から病気を持っていた子でした。

 最初にウチに来た段階で、すでに尾腐れ病の子でした。ですから、最初の検疫(ウチに来たすべての子は、塩&薬浴を半日~2日程度します)で、尾腐れ病の治療を始めたら、あっと言う間に、ヒレが無くなってしまった子です。尾腐れ病を完治してあげれば良かったのでしょうが、病気を退治する前にハズキが死んでしまいそうになったので、中途半端な状態でウチの水槽に迎えました。結局、死因もこの時に完治できなかった菌が、体内に入って暴れた事が原因だと思います。

 完治できなかった尾腐れ病でしたが、それでも病変個所はなくなり、その後、半年ほどかけて徐々に回復し、最近では9割ほど回復していました(結局、最後まですべてのヒレが回復することはなかったわけです)。もう大丈夫と思っていましたが、病原菌が体表から体内に移動していたんですね。

 もっとも、回復したヒレを見ると、ヒレの左右の形がアンバランスで…、形の悪い子は内蔵にも問題を持っている事が多いので、きっとハズキもそうだったんでしょうね。エサだって、結構熱心に食べていましたが、いつまで経っても大きくならない子でした。

 カスミもそうでしたが、金魚と言うのは、死ぬまで元気な魚です。なので、元気がなくなるというのは、かなりのモノなのです。クチがきければ、何か手をうってやれるものを、結局、気がついた時は手遅れなんです。

 ハズキが星になって、残念です。

2009年5月 8日 (金)

バッハ作曲「管弦楽組曲第3番よりエール」を吹いてみた

 なあ~んて書いてみるとカッコいいよね。実は「G線上のアリア」を吹いてみただけです。ちなみに、この2曲は、元は同じ曲だけれど、原曲(管弦楽組曲第3番よりエール)はニ長調で、これをハ長調に移調してアレンジを加えたものが「G線上のアリア」です。だから厳密に言うと、違う曲なんだけれど…で、私が吹いたのはハ長調版なので、正式には「管弦楽組曲第3番よりエール」ではなくて「G線上のアリア」なんだけれど、まあ、たまにはハッタリもかまさないとさぁ…、ね。

 とにかく、今回は苦労しましたよ。何しろ、曲が長い。省略無しの丸々一曲だもん。約3分だよ、ココログの制限で、だいぶ圧縮しちゃったから、音質はかなり悪くなっているけれど、我慢してちょーだいね。

 はっきり言って、長いというだけで、難しい! まず、長いから、必ずどこかで指を間違える。このアップしたテイクだって、お分かりだろうけれど、何カ所も指を間違えてます。指を間違えるのは…練習不足ではなく、力量不足です。まだまだ、私にはこの長さの曲を一カ所も間違えずに演奏するのは、ムリムリムリってところです。

 あと、長いので、最初は平気でも、なんか段々緊張してきて、2分を越えたあたりでは、かなり心臓バクバクで、目の前、真っ赤になっております。イヤな汗をベッタリかいて…「うわーん、逃げ出したいよー」な感じでパニクりながら演奏してます。それを傍観している別の自分が「やっべー、これ、ちょっとマズくねえ? 落ち着けー」とか、演奏中にも関わらず、叫んでいたりして…。さらにその二人の自分のやりとりを聞きながら、また別の三人目の自分が「演奏に集中しなきゃ、ダメ~」とか悲鳴をあげていたりして…。

 ううむ、1分前後の曲では、そんな事を感じたことはなかったのに、やっぱり長いというだけで、鬼門だな。

 それとお恥ずかしいけれど、今回の演奏はかなり“音痴”です。自分でも「気持ちワリー」って思ってますが、今はこんな感じです。何しろ、音曲げ、難しいです。フルートは7mmしか抜いてません。今までのフォームで吹くと、確実に半音高くなります。それを、音を曲げて曲げて曲げて…ここまで曲げてます。それでも曲げきれなくて、ところどころうわずってます(涙)。

 おまけに音曲げが下手だから、フルートがズレる、オチル、カブサル…もう、演奏フォームがたがたです(涙)。演奏中のわずかの間に、ズレたフルートを直して、変なフォームになっている手を直して…それはそれは大変だったんだから(大泣)。

 それと、この曲がバッハの曲だと言うのは…すっかり忘れておりました。たぶん、バッハの音楽様式からは、だいぶ外れてます。何しろね、演奏するのに一生懸命で、バッハらしさ? そんな余裕はありませんでした。だから、あえて言えば、演奏者の個性あふるる、すとん様式の演奏になってます。いやいや、単に、素の私が出まくりの演奏ってだけの話なんですがね。だって、体裁整えている余裕なんてないんだもん。

 これも例によって、将来、上手になった時に「昔はこんなに下手くそだったんだー」と振り返るためにアップしました。

 撃沈した自覚はアリアリさ。さあ、ダメ出しOKだよ。フルボッコで一つよろしく!。

2009年5月 7日 (木)

音曲げだよ。今度の壁は、かなり高い

 (ゴールデン・ウィーク前に)フルートのレッスンに行ってきました。

 結論から言えば「アルテの8課8番から一歩も動かず」です。つまり、一つも合格しませんでした。ま、足踏みってやつですか。先生からは「教則本が全然進まなくても、進歩しているからガッカリしないでね」と励まされています。いやいやいや…。

 アルテが合格しなかった理由は、ごくごく簡単で、指が動かないからです。とは言え、自宅練習では何とか動いているのに、先生の前に行くと、ほとんど動きません。自宅とか楽屋とかで、いくら器用に動いても、人前で動かないなら、その指は動かないと言って良いと思います。それが現実。それが現時点での自分の実力であり、才能の限界なんだ。

 しかし、もう二カ月近く、毎日毎日、この曲ばかりを練習しているのに、一向に出来上がらないとは、私のキャパを越えている難曲なのかな…。

 とは言え、別に本日のタイトルは、この8課のことではありません。そんなものは、時がくれば、いずれ乗り越えられる、ほどほどの高さの壁だから…と信じてます。

 で、アルテが進まなかった代わりと言ってはなんですが、別の事を習ってきました。そっちの壁の方が、格段に高いです(涙)。

 事件は、フルートの組み立て方チェックから始まりました。

 以前、書いたかな? 私の音はピッチがかなり高いのです。ピッチが高い? そう、普通にフルートを組み立てて吹くと、どうしてもピッチが高くなってしまうのです。これ、最初はだいぶ悩みましたよ。チャイナ娘を吹いていた頃は、チャイナ娘自身にも問題はありましたが、私自身のピッチの高さと相まって、もうガタガタの音痴状態でした。今となっては懐かしい思い出です。

 あの頃はネットを検索して、ピッチの高いのをどう修正するべきか悩んだものです。同じような問題に悩んでいる人はたくさんいて、あっちこっちのブログなどでは、…

「フルートをどう吹いても音程が高くなってしまう」
   -> 「演奏者のパワーが多すぎて、楽器がそれを受け止められないためです」
      -> 「より高級なフルートに買い換えましょう」

 …などと書かれていましたが、たぶんそれは違うような気がする。それは単に、商売人に漬け込まれているだけで、根本的な解決とは程遠いと思う。それにフルート始めたばかりの素人にパワーなんてあるわけないじゃん。

 でも、私を含め、結構の初級者さんたちが、この問題で悩んでいたりします。

 では、どうするか? そこで“音曲げ”なんですよ。これ、笛先生のところに入門した当初から教わっていましたが、なかなかできなかった、初級者には難しいテクニック(だと思ってます)なんです。ですから、習った当初はムリムリにやってましたが、無理は続かず、いつのまにか、ピッチの高さを音曲げではなく、頭部巻を抜くことで調整するようになってしまいました。つまり、音曲げに挫折していました。

 ですから、最近の私は、音曲げはピッチの微調整だけに使用し、基本的なチューニング作業の際は、頭部管を思いっきり抜いてます。今はだいたい20mm程度抜いてます。そうすると、チューナー的には、なかなか良い音程になります。もちろん、それはフルート職人さんの想定の範囲外の抜き方なのですから、当然、あっちこっちの音の音程が微妙だったりするわけですが、その程度の微調整なら、耳さえ開いていれば何とかなりますし、何とかしてきました。ま、結果オーライってやつです。

 でもね、いよいよ、その「結果オーライ」にダメが出ました(涙)。

 いくら、普通に吹いた音が高いからと言って、そんなに頭部巻を抜くのはダメ。今すぐやめましょうというわけです。やっぱりダメなんですね…。

 頭部管はちょっとだけ抜くのが良いわけで、その抜く長さはせいぜい7mmまで、できれば5mm程度(メーカー推奨は5mmです)にしておきたいとの事。そうしないと、フルート全体の音程がダメになってしまからだそうです。ご説ごもっともです。以前もその話、聞きました(涙)。

 以前は、音もろくに出せなかったので、ある程度、目こぼしていたけれど、最近、めきめきと腕を上げてきた(ありがとうございます)し、音もしっかり出るようになってきたので、そろそろ、そのあたりもきちんとしないといけませんねえ…って感じで、真顔で言われてしまいました。

 なので、普段から20mmほど抜いていた頭部管は、今後は5mmからせいぜい10mmまでの範囲(アゲハは442Hzの設計なので10mmまで勘弁してもらいました。)でしか抜いてはいけない事になりました。

 言われたとおり、10mmだけ抜いてフルートを吹いてみると、当然、それは全然ダメなわけで、やたらと(半音近く)甲高い音がピーピー鳴るだけです。もう、全く、音なんて合いません。それはそれは見事なものです。きちんとするのは大変なことです。

 でも、その状態で正しい音を出せるようにしないといけませんと言われました。で、その正しい音はどれくらいの周波数にするべきかと言うと、とりあえず、A=441Hzで合わせましょうとなりました。441とはちょっと半端ですが、レッスンで使っている部屋にあるピアノが441なんだそうで、まずはこのピアノに合わせてみましょうって、感じです。

 しかし、頭部管をちょっとした抜かなくなったので、ピアノよりも半音近く高い楽器になってしまったアゲハです。半音は…大きいね。もはや、気合とか微調整とかで、どうにかなる問題ではありません。

 そこでいよいよ、音曲げに本格的に取り組むことになりました(涙)。過去、数回、挫折をくり返しているテクニックです。ついに逃げるわけには行かなくなりました。正面きって、真っ向勝負です。これが私にとっての“そそりたつ壁”って奴です。

 音曲げ…今も全然できないわけではありません。音程を微調整する時に軽微に使っていますが、今回はそんな“微調整”なんて甘いものではなく、大胆に音程を変えられるほどに、音を曲げなさいというのです。

 …難しいぞ!

 それに音曲げにチャレンジする理由として、第一に、半音近く高い音を低くするというのもありますが、それと同時に「何となく息をフルートに吹き込むのを辞める」という目的もあるそうです。今の私は、何となく息をフルートに吹き込んで、何となく音を出しているように思えるのだそうです(いや、実際問題、そうなんだけれど)。それではダメで、やはりフルートに吹き込む息は、意識的な息を入れましょうというわけです。そのためにも、音曲げをしてください、なのです。

 (まずは)チューナー的に正しい音程を意識しつつ、息をしっかり曲げて、常に一定した音(音量・音程・音の安定度)を出せるようにすること、ここを目指して練習開始です。

 音曲げとは…簡単に言っちゃうと、運指を変えずに息の方向だけで音程を操作する吹き方。その操作する音程の幅は上下に半音程度でかなり広めです。

 今までも何度かトライしてきましたが、どうにもうまく行かず、何となく辞めちゃっていたテクニックです。でも今度は違う。強い意志の元、きちんと習得するつもりです。なにしろフルートの頭部管に 7mmのラインを書きました。今後はこのラインを越えないようにフルートを組み立てるつもりなので、イヤでも音を曲げないと音痴になります。

 その音曲げのやり方なんですが「自分で工夫してください」と先生に言われました(汗)。これは、人それぞれで口の形やその他の事情が違うので、最善の方法を自分で見つけないといけないからなのだそうです。

 それでも、いくつかのヒントはいただきました。

アゴを出したり引いたりする
首を曲げたり伸ばしたりする
口の中を「ア」にしたり「オ」にしたりする
上クチビルを出したり引っ込めたり伸ばしたり縮めたりする
管体をあっちこっち廻してみる
管体を上へ下へ引っ張ったり押したりしてみる
フルートに吹き込む息の角度を前にしたり下にしたりする
フルートに吹き込む息の速さや量を色々と変えてみる

 色々やってみました。とにかく、上記のヒントを複合的に使用して、自分なりのやり方というものを獲得しないと、上下半音なんて言う、広い幅での音程の調整なんて、できません。YouTube見たり、ラ・フォル・ジュルネでフルーティストの方々の演奏姿を見ても、ほんと、音曲げのやり方は、人それぞれっぽいです。

 とにかく、色々やってみました。まだ「これだ」と言うのものは見つかりません。でも、試行錯誤を重ねているうちに、いくつかの光が見えてきたような気がします。

 まず大切なのは、この前、習った「フルートの構え方」。特に左腕の使い方がポイントかなあ~って思ってます。特にフルートをクチビルに当てて、グイと下に下げるところ。ここで思いっきり下げることで、音が曲がりやすくなるような気がする。

 それと、この前、テレビで見た、荒川洋さんの“インコの口”。具体的にはあんな感じにならなくてもいいのだろうけれど、気持ちはあんな“インコな感じ”で吹くことが大切なんだろうと思う。

 それと、結構うなじがポイントかもしれないと思います。うなじを十分伸ばした方が結果がいいように感じます。あと…歯。上の歯の内側のカーブがうまく使えるといいかなあ…なんて、ボンヤリ考えています。

 とにかく、しばらくは音曲げを日課練習に加えて、精進していくつもりです。

 では、音曲げの練習方法を書きます。これは簡単。どこから始めてもいいのだけれど、まずは、低音C~高音Cの二オクターブの範囲の音のどれにでも音曲げができるようにしたいです。

 やり方は、まずは真っ直ぐ前に息を吐いて、高い音を出します。そこから運指は全く変えずに、音を曲げて行って低い音を出します。低い音が出たら、息の方向を戻して、高い音に戻します。この一連の動きをノンブレスのノンタンギングのグリッサンドでなめらかに行う。これだけ。

 これだけだけど、私には難しい。先生の許可ももらって、チューナー使って、音程の上下を視覚でとらえながら練習してますが、半音高いところから曲げ始めて、正しい音程を通過して半音低いところまで曲げに曲げて、それからまた元に曲げ戻す…む、むずかしい。

 半音高く出発するのは実に簡単。でもそこから正しい音程まで曲げていくのが難しい。ましてや、そこから半音低い音まで出すなんて、どうすればいいの?

 いや、実に難しい。低い方に曲げる時、うっかりしていると、特に第二オクターブの音の時は、簡単にオクターブ下がります。これを先生は「音が落ちる」と言ってましたが、とにかく音を落とさずに音程を曲げなければいけないのが困難です。さらに音をあげる時だって、うっかりしていると、第三倍音の音が出たりしてぶち壊しになります。大変です。

 こんな大変な思いまでして…と思わないではないけれど、先生がおっしゃるには「音曲げができないと、演奏中の音程の調整をするのが難しくなる。演奏中に音程の調整ができないと、アンサンブルはできません」と言われました。そりゃ、大変だ。

 とにかく、レッスン後、私はチューナーのキャリブレーションを441Hzにして、まるで中学校のブラバン部員みたいに、チューナー見つめてフルートを吹いてます。と言うのも、この練習をする時に「絶対に間違った音程で練習してはいけない」と厳命されているからです。間違った音程で練習すると耳が壊れてしまうので注意しなさいと言われています。一度耳が壊れてしまうと取り返し付かなくなるので要注意とも言われています。

 先生がおっしゃるには、フルートは見かけが機械っぽいから、何も考えずに、ただ息を吹き込めば正しい音程が出ると勘違いしている人が大勢いるけれど、それは大きな間違いだと言います。フルートは、弦楽器ほどではないにせよ、奏者が自分で音程を作っていく楽器なんだそうです。だから、奏者には『正しい音が分かる、ちゃんとした耳』がないと…ということなんです(でも、そんな立派な耳は持っていないのよ、私)。それと楽器ごとに癖が違う(アルタスは全体に高めなんだそうです)ので、自分の楽器の癖をきちんと把握しておくことも大切だと言われました。

 とにかく、耳、耳、耳、なんだそうです。音曲げだって、本来は耳がしっかりしていれば、難なくできるテクニックなんだそうです。私は音感ないからなあ…。チューナーを見つめながら、体で覚えていくしかないんだよなあ。

 がんばんないと、この壁はやたらと高そうだ。アンブシュアがいいかげんだと、うまく音が曲がんない。音を曲げているうちに、フルートの位置が動いてしまって、結果、アンブシュアが壊れたり、フルートの演奏フォームが崩れてしまう。変なところに力が入るのか、指がますます動かなくなる。気を抜くと、すぐに音が上ずったり、ぶら下がったりする。なんか、現時点でのフルート力のすべてを出し切らないと音を曲げたまま演奏なんて、できそうもない(涙)。

 でも、音曲げをきちんとすると、アゲハの音がより深くなり、より粘るようになります。妻が言うには「なんか、最近のアゲハは、いい音がするねえ」なんだそうです。だから、音曲げ、やるしかない。

 やるぞやるぞやるぞやるぞやるぞー。

2009年5月 6日 (水)

挫折した趣味 社交ダンス編

 「ウリナリ」ってテレビ番組はご存じですか? 「ポケビ」って知ってますか? 「ドーバー海峡横断部」に心は燃えましたかー! ちなみに検索かけたら、まだ公式ホームページが残ってました(爆)。興味のある方はこちらへ。

 というわけで、私、「ウリナリ」大好きでした。「ウリナリ」と言えば、「ポケビ」と「ドーバー海峡」と「社交ダンス部」じゃないですか。当然、私は、社交ダンスに興味シンシンでした。

 私はポケビにはなれないし、ドーバー海峡を横断することもできないし、赤山にも登れないし、シベリアの海にも潜ってクリオネの写真も取れない。でも、社交ダンスなら、一生懸命やれば、できるようになれるかもしれない…。

 野望あふるるというか、ミーハーというか、ある日突然、テレビの前で社交ダンスに目覚めた私でした。はい、もちろん、さっそく行動を起こしました。なにしろ、店頭で見かけたフルートを衝動買いするような、猪突猛進な私ですから。

 さっそく近所の社交ダンス教室に妻と二人で申込をしました。そこの教室はチケット制なので、ひとまず回数券のようなチケット(1回買うと、5レッスン受けられました)を購入しました。レッスンは週1でお願いしました。道具も揃えましたよ。ま、揃えると言っても、発表会に出るなら、立派な衣裳も必要でしょうが、普段の練習はジャージでOKなので、衣裳は後回し。でも、靴はきちんとしないといけないので(知る人ぞ知る)「ひまわり」に行って、ダンスシューズと教材ビデオを購入したさ。

 レッスンでは真剣に学び、レッスンに行かない日は自宅でステップの確認をかかさずに行ったサ。でもね…二回目のチケットの購入はしたけれど、三回目はありませんでした。

 理由? 金銭的な問題だな。ダンスのレッスン料もさることながら、当時息子君は小さかったので、時間決めの保育園に預けて、その間にダンスを習っていました。これが結構な負担でね。金の切れ目は縁の切れ目ってやつで、挫折しました。

 それでも、ブルースとかチャチャチャとかワルツとかのステップは今でも覚えているし、たぶんワルツはまだ踊れそうな気がする。だから、ダンスを習ったことは無駄ではないと思ってます。

 …社交ダンスは年をとってからでも始められるから…。そういう結論で、ダンスは挫折というよりも中断することにしました。年をとって、仕事を引退して、時間ができるようになったら、サークルにでも入って、社交ダンスを再開しよう、と思ってます。

 ああ、早く、年金生活に入りたいなあ。

 とりあえず、これで連休モードはお終い。次回からは通常モードに戻りますので、よろしくね。

2009年5月 5日 (火)

挫折した趣味 サーフィン編

 これでも湘南ボーイです(笑)。歩いて、湘南海岸に行けます。湘南海岸と言えば、サーフィンのメッカじゃないですか。猫も杓子もサーフィンやってます。そんな土地に私は住んでます。

 当然、サーフィン、やりたいじゃないですか。何しろ地元ですから、板一枚あれば、あとは何もいらないんですよ。交通費も宿泊費もかからずに、毎日、波乗り三昧の生活ができる環境がここにあるんですよ。そりゃあ、始めない理由がないじゃないですか!

 乗馬を何となくフェードアウトした私は…次の遊びのターゲットをサーフィンに絞りました。乗馬が挫折したのは、自分が住んでいるところで、できないから。だったら、自分が住んでいるところで、できるものなら、楽勝ー! ってわけです。

 思い立ったら吉日です。さっそく行動です。

 道具も何も持っていないし、やり方も全然知らないので、まずは、こちらにいくらでもある「サーフィン・スクール」というのに入校して、基礎からバッチリ学びましょうと思って、近所の(全国的に有名な)サーフショップに行きました。

 「サーフィン、習いたいんですけれど…。この(ポスターを指さしながら)サーフィン・スクールって、まだ間に合いますかね?」

 「…(店長とおぼしき人、私を一瞥しながら)…お客さん、サーフィン、始めて?」

 「はい、全くの素人です。道具も何も持っていないので、道具を揃えるところから、よろしくお願いします」

 「…無理だね」

 「へ? なんですか?」

 「…お客さんにはサーフィン無理だね、悪いことは言わないから、辞めなよ」

 「…無理…と言うと?」

 「失礼だけれど、お客さん、体重どれだけあるの?」

 「だいたい、100キロくらいですか?(当時は今とだいたい同じくらいの肥満度でした)」

 「その体重を支えるボードがないんだよ。それに、お客さんが着れるウェットスーツもない(季節は春先でした)。ま、特注すれば話は別だけれど、素人がいきなり、ボードとスーツを特注するのは、薦めないね。ボードもスーツも特注すると、高いよ。それに途中で辞めたら、もったいないしね。悪いことは言わないから、サーフィン、あきらめなよ」

 私は言い返すこともできずに、なんか釈然としない気持ちのまま、お店を出ました。別に、サーフ・ショップはここだけじゃないんだし、他のお店に行けばいいんだ。

 しかし……どこでも、同じような扱いを受けました。デ、デブは、サーフィンやっちゃあー、いけないのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!

 というわけで、サーフィンは挫折しました。いや、正確に言うと、挫折する前に現実の壁(体重の壁)にぶつかって玉砕しました。うへー。

 その頃はサーフィン関係とは無縁な私でしたが、今では、私自身はサーフィンをやらないにも関わらず、なぜか数名のサーファーさんとお友達になりました。もちろんプロサーファーさんも数名います。この話をすると「じゃあ、今度ウチのスクールにおいでよ、道具ぐらいどうにでもなるから」とか「道具貸すから、一緒に海にやろうよ、はじめてだって、やっているうちにできるようになるって。いくら太っていても、ロングボードならOKさ」とか言ってもらえるようになりましたが…、なんかもう、タイミングを外したというか、サーフィンにはトラウマしかないと言うか、せっかく誘ってもらっても、なんか腰が重くてね。何ものも、時機というのがあるみたい。

 私は、音楽の神様には、かわいがられているようだけれど、波乗りの神様とは相性が悪いみたいなんですわ。残念。あの時、サーフィン始めていたら、絶対、今頃、フルート吹いてないよ。

2009年5月 4日 (月)

挫折した趣味 乗馬編

 ゴールデン・ウィークですね。連休中は、ここの読者のみなさんも、色々とリアルな生活が忙しいことと存じます。そこで、ここのブログも、いつもの記事とはがらっと装いを変えて、連休モードってことで、軽い話を書きます。題して、シリーズ「挫折した趣味」です。

 いやあ、今の私に「ご趣味はなんですか?」と尋ねれば、「趣味は、音楽と金魚と昼寝です。パソコンは昔は趣味でしたが、今は仕事になってしまって残念です」と答えるかな? そこでさらに「音楽って、何が好きですか」とか、つっこまれたら、あとは止まらないマシンガントークです(笑)。

 そんな私ですが、この年になるまで、色々なことにトライしてきました。パソコンのように、仕事になってしまったものもあるけれど、興味をもって始めたのはいいけれど、結局モノにならなかった遊びもあります。今回はそんな挫折した話を…。

 挫折した趣味というと、真っ先に思い浮かぶのが「乗馬」です。実は私、馬、大好きなんです。馬も好きだし、牛も好き。カバとか象とかも好き。つまり、大きな動物が好きなんです。でも、特に馬は“乗れる”ので、他の大型動物よりも好き度が高いです。

 普通“馬が好き”って言うと、競馬を想像されると思いますが、ま、競馬も嫌いではないのですが、賭け事が好きではないので、やはり競馬よりも乗馬。見てるだけの競馬よりも、自分が馬と触れ合う乗馬の方が好き。私は馬に乗って、野山を駆けたいのですよ。

 乗馬に手を出したきっかけは、引き馬?でした。

 阿蘇山に行った時に、草千里で観光乗馬って言うのかな? とにかく、馬に乗って、そのお馬さんが草千里のあのあたりをグルって歩いて帰ってくるだけ、とまあ、そんな引き馬だったのですが、それがきっかけかな? なんか、馬の背に揺られて見る景色って、最高だなあって感じました。

 でも、引き馬じゃあ、なんか物足りなくて…。やっぱり自分で手綱を引いて、自分の意志どおりに馬をコントロールして、野山を駆けめぐりたい…、そう思いました。

 馬に乗りたい!と思っても、湘南地方ではなかなか嚴しいものがあります。そこで、九州の仇を北海道で取ろう!と思って、チャンスを作って北海道に行き、現地のホースセンターみたいなところに宿泊して乗馬を習っちゃいました。いやあ、思いついたら、さっさと行動です(大笑)。まだ若かった(30代前半でした)のですが、たいして上手にはなれませんでした。それでも一通りの事ができるようになりましたけれどネ。

 そうなると、おもしろいです。

 乗馬いいですよね。大好き。一人前の腕前…とは言い切れないし、インストラクターさんがいないと、やっぱり色々とうまくいかない部分もあるけれど、それでも自分で手綱を握りしめて、自分で馬に命令を出して、自分の行きたいところに、馬と一緒に行く。最高だよ。今の妻も馬が好きなので、昔は、二人で馬に乗りに行きました、北海道まで、やっぱり(笑)。

 でも、子どもが生まれると、金銭的にも時間的に厳しくなって、ひょいひょい北海道に馬を乗りに行けなくなり、やむなく県内の乗馬クラブに行くようになったのですが、馬場の中をぐるぐる回るのは、やっぱりおもしろくないです。なので、何となく足が遠のいてしまいました。で、いつしか乗馬をしなくなりました。いわゆる、フェードアウトってやつですね。

 今や、乗馬靴はただのでっかい長靴扱いです。

 時間とお金に余裕ができたら、また北海道に行って、馬に乗って、野山を駆けめぐりたいな。いや、北海道じゃなくてもいいや、外国でもいいや、私は馬で野山を散歩したいのよ。そういうカントリーな乗馬が好きなんですが…挫折しました。へへへ。

2009年5月 3日 (日)

脾臓が二つ[2009年5月第1週・通算17週]

体重:103.5kg[-0.1kg:-2.3kg]
体脂肪率:31.7%[+0.2%:-1.6%]
BMI:33.0[-0.1:+0.1]
体脂肪質量:32.8kg[+-0.0kg:+1.0kg]
腹囲:103.3cm[-0.5cm:-3.0cm]
     [先週との差:2009年当初との差]

 そふくしダイエット第12週目。

 いよいよゴールデンウィークも後半に突入。そして、ラ・フォル・ジュルネも始まります。この記事をアップしたら、私も東京に向かいます。帰って来たら、ラ・フォル・ジュルネの記事をガシガシ書きますが…アップはゴールデン・ウィーク明けの週からかな? そんなわけで、ラ・フォル・ジュルネの記事をお待ちの方は、もうしばらく待っていてくださいね。

 それにしても春ですね。いや、もう初夏かな? みなさんの職場でも健康診断なるものが行なわれていると思います。私の職場でも、毎年、この時期に健康診断が行なわれますか、私はそれには参加していません。代わりに、真夏に人間ドックを受けることにしてます。理由は色々ありますが、やっぱり体調が良い時に健診を受けたいなあと思う心が一番の理由でしょうか? だって、春先って(花粉症で)たいてい調子悪いし(笑)。

 で、例によって、自分で人間ドックの予約を取ったのですが、人間ドックの予約を取ると、思いだされるのが、自分の病歴というか、まあそんなもの。

 ああ、また、今年も肥満で注意されるのかな…とか、コレステロールの値が大きいとか、肝臓がうんぬん…とか注意されるのかな…ね。

 注意なら良いけれど、小心者のせいか「要精密検査」って書かれていると、ドキってします。

 でもね、私、たいてい「要精密検査」って書かれるんだよ。その理由は…私には脾臓が二つあるから。

 脾臓って何だか知ってる? もちろん、人間の臓器の一つだよ。よく分からない人はこちらをクリックするとウィキペディアに飛ぶので、そっちで確認してください。

 脾臓が二つと言っても、病名的には「副脾」と言って、まあ、内臓奇形の一つで本当は病気ではないので、精密検査とかそういうのは不要なのだけれど、それでも人間ドックの診断書に「要精密検査」の文字があると、ギクっとします。

 ああ、小心者って、イヤだね。

 そうそう、脾臓が二つあると、何か良いことがあるのかしら? たとえば「死んでも生き返る」とか? あるいは「ニュータイプとして目覚めることができる」とか? 「世界を救う勇者になれる」でもいいけど…ないだろうな。

 そう言えば、走っていて横っ腹が痛くなった事って、子どもの頃からなかったな。あの“横っ腹の痛み”って脾臓の痛みらしいのだけれど、それを感じたことがないのは、脾臓が二つあるから?

 そんなどうでも良い事が思い浮かぶなんて、やっぱ、幸せなんだろうね。

2009年5月 2日 (土)

ブニョは開き盲

 そうなんですよ、どうやらブニョは目が見えないらしいのです。見えないと言っても、前と後ろと上と下だけが見えないのです。では、どこが見えるかというと、真横。真横だけしか見えないようなんですよ。

 え? って感じがしますよね。でも、どうやらそうなんです。

 なんで、そうなったのかというと、ブニョはオランダ獅子頭という種類の金魚なんですが、この手の金魚は肉瘤というのありまして、この肉瘤が発達すればするほど、価値が高くなるという種類の金魚なんですが、ブニョちゃん、金魚すくい出身のくせして、この肉瘤がむやみに発達しております。発達しすぎて、目が肉瘤の中に埋もれてしまって、上述のように、真横しか見えない状態になっております。

09_05_02_  百聞は一見にしかずなので、とりあえずブニョの写真をとってみました。ブニョはカメラ向けると逃げる金魚です。それに携帯カメラで金魚をとるのは、ムズいです。なので、散々トライましたが、こんな写真しかとれませんでした。勘弁。ちなみに、ブニョの左隣にいるのはハズキです。ハズキと比べると、ブニョの目の凹み具合がよく分かると思います。

 とにかくブニョはほぼ全方向が見えないので、やたらとあっちこっちにぶつかります。もう、見ていて危なっかしくてたまりません。まあ、さすがにガラスにぶつかることはありませんが、他の子たちに平気でぶつかります。この体格でぶつかるのですから、ブニョは全く平気ですが、他の子はたまったもんではありません。この前は、チヅルがぶつけられて、その勢いで思いっきりガラスに激突して、尾ビレが割けてしまいました。ハヅキは地面に擦りつけられていました。王様であるカエデも水槽の隅っこで身動きがとれなくなってました。

 困ったもんです。

2009年5月 1日 (金)

荒川洋さんの演奏をテレビで見ました

 NHK-BS2の番組に『クラシック倶楽部』というのがあります。そこで、荒川洋さんのフルートコンサートがありました。CD発売記念のコンサートだったようですが、それがなかなか勉強になったので、今日はその話。

 荒川洋さんの公式ホームページはこちら。新進気鋭の若いフルーティストさんです。新日フィルのフルート首席奏者でもあるそうで…すごい人ですね。

 そのページを読んでいただいても、お分かりの通り、放送そのものはずいぶん前でした。実は録画しておいて、しばらく放置していたので、見るのが遅くなり、それからこんな記事を書いているので、こんなタイミングになってます。

 ま、このブログは私の備忘録だから、多少、時機を外してもいいんだ、いいんだ(一人で納得)。それにNHKって、何度も再放送するし…。たしか近々だと、5月19日のBS2で再放送が組まれているらしいし…。

 とにかく、話を戻します。演奏そのものをどうこう書くつもりはありません。演奏曲目は知らない曲ばかりでしたが、最近CDで吹き込んだ曲(レコ芸で特選盤になったそうです)なんですから、演奏だって悪いはずはない。私も、へー、とか、ホー、とか言いながら楽しく拝見しました。では、なぜここでとりあげるかと言うと…。

 テレビって、すっごくアップで映るんですよねえ(笑)。荒川さんの口元とか手元とかもアップでよく見えるんですよ。これは実際にコンサートに行ったとしても、ここまではっきりと見ることはできません。いやあ、テレビ鑑賞って、フルートの演奏方法のいい勉強になります。

 私自身、最近のテーマがアンブシュアとかフルートの構え方なので、そのあたりを中心に見ていましたが…いやいや、色々と勉強になりました。で、今日は、そのあたりの話をちょっとします。

 まずはアンブシュア。かなり極端なインコ(下向きに息を出す口のこと:失礼)でした。フルートの組み立て方も、おそく、かなりの内向きと見ました。その内向きのフルートをアゴにドンとつけて、思いっきり自分側に引き寄せいますので、当然、上アゴが残り、それでインコになるようです。あれくらい思い切ってフルートを自分側に引き寄せて演奏するんですねえ…。参考になります。

 そのインコのアンブシュアなんですが、下アゴが前後によく動く。片時もアゴの休む間がありません。あれで、音色とか音程とかの微調整をしているのでしょう。実に忙しいです。演奏しながら、色々なことを瞬時に行っているのがよく分かります。ほお、あれくらい忙しく動かさないといけないのですね。

 一方、フルートのクチへの当て方は無頓着です。荒川さんは、演奏中でもちょっとの間白があると、口からフルートを離すのですが、その次にフルートを当てる時に、特に何かをするわけでもなく、実に無造作にフルートをクチにあてがっています。

 これは、元々フルートをクチのどこに当てるかには、神経を使わずに済むアンブシュアなのか、無意識でベストポジションに当てられるようになっているのかは、不明ですが(たぶん両方なんでしょうね)、実に無造作にポンポンとフルートを当ててます。憧れますねえ…、ある意味、かっこいいです。

 時折、頬がカエル(失礼)のように膨れます。まるでトランペット奏者のようです。あれって…循環呼吸をやっているのかしら? それと、口の中でアゴの骨が思いっきり下げられている様子も分かりました。演奏しながら、口腔内をかなり広く使っているようです。

 次に、フルートの構え方。まず気になったのは、右手でフルートを支えていない事。どうやら左手一本でフルートを支えているようです。

 演奏中に忙しげに譜面をめくるシーンがあったのですが、その時に左手でフルートを構えたまま(たぶんまだ音を出していたと思う)右手をフルートから外して、サッと譜面をめくってました。ああ、右手をフルートの保持には使っていないのだなあと思いました。

 右手を注意してみると、右親指の位置がフルートの真下にありました。親指の上にフルートを乗せる…ような感じです。つまり、三点支持法ではないようです。他の指がフルートのキーを押さえるので、それに拮抗するために、親指はフルートの下なのでしょう。これは本当にフルートを乗せているだけで、固定はしていません。

 では、どうやってフルートを固定しているだろうと、目を皿にして観察してみたところ、どうやら左手人指し指にその秘密がありそうです。なんか、左人指し指の第三関節でフルートを挟み込んでいるように見えるんですよねえ…。左手の他の指はしっかり立っていて、指先でキーを操作しているのですが、人指し指だけは、あまり立っていなくて、指先というよりも指腹でキーを操作している感じなんです。

 この左人指し指で、常にフルートをガシっとつかんで固定し、それをアゴとか他の指で補助的に支えている…そんな感じの持ち方でした。こういう持ち方をなんて言うのだろ?

 キーを操作している指は見事なくらい、地味な動きをしていました。ほんと、最小限の動きって感じです。私などはきっとバタバタしているように見えるんだろうなあ…。

 いい演奏を聴きながら、いい勉強ができました。本当に、ありがとうございました & ごちそうさまでした。やっぱりテレビというか、視聴覚教材って、素晴らしいね。

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