ひとこと

  •  もうすぐ選挙ですね。選挙は、それぞれがご自分の思想信条に従って投票すれば良いことですが、その際に、枝葉の小さな問題に捕らわれて、大切な事を見失わないようにしないといけません。選挙は人気投票でもなければ、誰かを懲らしめるための手段でもありません。我々の子どもたちに、日本という国を安心安全に譲り渡すために、今何をしなければいけないのか、そしてそれを目指しているのは誰なのか、そこらへんを見極めていくことが大切なのです。問題は今ではなく、未来なのです。
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2008年10月の記事

2008年10月31日 (金)

ワーグナーから金魚の入院まで[2008年10月の落ち穂拾い]

 私の地元では、今月の始めはまだまだ暑かったというのに、月末になると、なんだかひんやりと涼しくなってきましたが、みなさんのところでは、いかがですか? そんな10月の、秋の真ん中の“落ち穂拾い”をいたします。

 そう、“落ち穂拾い”です。今までは「まとめ」と呼んできましたが、考えてみれば、今までの記事で、何かをまとめてきたことはなく、単にあっちこっちに書き散らかしてきたものを集めてきたり、ちょっとした備忘録やとりまとめだったりの記事だったので、今回から「まとめ」ではなく“落ち穂拾い”と呼ぶことにしました。以後よろしくお願いします。

 では今月の落ち穂拾いです。

ワーグナーと軍歌

 ワーグナーはお好きですか? 私は大好きです。ワーグナーはナチスドイツで戦意高揚のために効果的に用いられた作曲家であり、まあいわばナチスドイツにおける「軍歌」作家みたいな位置かな? ワーグナーの音楽を聞くと、戦争当時のことを思い出して、悲しみや怒りの感情に心を奪われてしまう人もいると聞きます。

 でもね、それは音楽の使われ方の問題であって、音楽自体の罪ではない。もちろん、ワーグナーは自分の音楽を戦意高揚のために書いたわけでもないし。

 21世紀の現代、世界中の歌劇場でワーグナーの楽劇が上演されていますが、誰も表立って楽劇と戦争をむすびつけて語ることは、もはや無いと思いますが、それでもやはり、ワーグナーの音楽を聴いて、心を悲しませている人がいることも事実。

 日本の軍歌にも同じようなことが言えると思う。まあ、軍歌はワーグナーの曲と違って、最初から戦意高揚のために作られたという負い目はあるものの、あの時代にそれ以外の目的で音楽が作られるはずもないのだから、その点は多少は考慮に入れて上げないとフェアではないかなっと思います。

 確かに軍歌の作られた背景、使われた状況などから、軍歌に悲しみや怒りを覚える人がいるのも理解します。でもこれだって、音楽の使われ方の問題であって、音楽自体の罪ではない。使われ方が気に入らなかったからと言って、その音楽自体まで悪い音楽であるかのように捕らえるのはいかがなもの、と思います。でも、一方で当事者だった人の気持ちも無視はできてないと思う。

 それに…。

 瀬戸口藤吉作曲の行進曲「軍艦」(一般的には「軍艦マーチ」って呼ばれるあの曲)は、素晴らしい名曲だと思うけれど、軍歌です。でも、軍歌と言って蔑むにはもったいないほどの名曲だと思います。でも、平成のオッサンオバサンには「軍艦マーチ」は軍歌というよりも、パチンコ屋のBGMのイメージの方が強くありませんか? 私も「軍艦」を聴いて『軍歌』と思う前に『パチンコ屋』って思うし、こんな名曲が、パチンコ屋のイメージソングになってしまった事に怒りを覚えるほどです。

 これが、音楽の使われ方の問題です。使われ方と音楽そのものは、分けて考えましょうよ。

無意識にできていること

 フルートの話です。

 私、ビブラートできます。別にやり方を笛先生から教わったわけではないけれど、できます。先生にも時折「ビブラートがきれいですね」とお誉めの言葉をいただきます。

 ビブラートのみならず、正しいやり方は教わってませんが、タンギングもスラーもスタッカートもできてます。おそらく、何となくやって、それらしくできているからOKというレベルなんだろうと思います。

 確かにできていればOKなんですが、意識的にコントロールされているわけではないんだよね。正確に言うと、コントロールされているわけではないどころか、コントロールできません。正しいやり方を知らないまま、自己流でドンドン進んでいくと、いずれ大きな壁にぶち当たるような気がして怖いですね。

歌詞をつけてフルートを吹く

 私はよくアルテの練習曲に歌詞を付けて吹いてます。歌詞と言っても、ほとんどが階名唱。あるいはデタラメ。階名唱じゃ歌詞じゃないじゃん、って言われそうですが、意味があるだけ、デタラメの歌詞よりも歌詞っぽいと思ってます。

 なんかねえ…いわゆる「トゥ・トゥ・トゥ…」とタンギングのアレで、フルートを吹くのがたまらなくイヤなんです。階名唱であっても、歌詞をつけたい人なんですよ、私って人は。

 歌詞のない音楽が、たまらなくイヤなんです。たとえヴォカリーズであっても、歌詞のようなものをつけたい。

 だから私は、フルートを吹く時に、歌詞を実際に歌って練習してます。もちろん、頭の中で。ときおり口をついて出てしまいますが、それはさすがに音色に影響を与えるので、良くないなあと思ってますが…。

 ところがね、どうも、ちょっと細かくて早めのフレーズ。どうしても指とタンギングが一致しなくて困ってましたが、歌うのをやめて、頭の中を真っ白にして「トゥ・トゥ・トゥ…」でやってところ、簡単に一致しました。歌の分だけ、タンギングが遅れていたわけです。

 歌詞を付けなければ、楽に吹けるフレーズを、歌詞を付けたばかりに難しくて手に負えないものにしてしまう私、やっかいな性分です。でも、頭を真っ白にして「トゥ・トゥ・トゥ…」は、やっぱりイヤだ。「ド・レ・ミー」でも「シュ・ビ・ドゥ・ビー」でも「パ・パ・パ・ヤー」でも歌詞を付けたいのです。

ああ、うれしい

 「ひとこと」に書きましたが、「A1307R」が、フルートの専門誌「THE FLUTE(アルソ出版)」の最新号(12月号)で見開きで取り上げられています。カラーページなので、グラビアみたいですね。A1307Rとは、つまりアゲハさんなんですけれど、いやあ、面映い気分です。

 アルタスって、日本のフルートメーカーでは中堅どころって感じで、地味なメーカーだし、アゲハもラインナップの真ん中付近で、これまた地味なポジション。そんな地味×地味のフルートを愛器にしているので、この手の雑誌に取り上げられるなんてことは、全く思ってもいなかったので、雑誌を買って、ペラペラとページをめくって見つけた時は、すごく驚いた。いや~、なになになになに~! って感じ?

 自分の愛器が雑誌に取り上げられるって、すごく良い気分。

 高級機種を使っている人は、よくあることだろうし、ムラマツやサンキョウのようなメジャーどころの楽器は、ラインナップまとめて「ご紹介」ってチャンスがあるだろうし、逆に小さな工房系の楽器も注目されやすい。

 アゲハのような中堅メーカーの中堅クラスの楽器が雑誌に取り上げられるなんて(涙)、まずないでしょう。ああ、意味はないけれど、うれしいよお(涙々)。

 「THE FLUTE 12月号」は永久保存だな。

 それにしても、現在のA1307Rの価格って、57万7500円なんだな…。税金入れたら60万円越しちゃうよ。このクラスのフルートって、店にもよるけれど、あんまり値引きしてくれないんだ、何しろハンドメイドだから、人件費がバリバリにかかっているだろうなあ…。私の場合は、値上げ前だったし、フェアだったとは言え、実に安く購入したんだなと実感。差額で、洋銀フルートが2本買えるもんなあ…。ほんと、よい買い物をしたものだと、自分を誉めてあげたい気分です。

今月の高音事情

 発声方法を変えた(なるべく喉の奥で母音を発声する)こともあり、最高音はソまでです。「使えない音が出てもダメ」というキング先生のおっしゃることは、全く正しいので、今は使える音を一つずつ身につけていくことにしています。試験に追われる学生ではないので、何もあせる事はないのです。一つずつ、少しずつ、着実に自分のものにしてゆけば、良いのです。とにかく今月はソまで。これだって、まだ確実とは言えないんだから、地道に努力をしてゆきましょう。

 ハイCまでの道のりは、遠くて長いなあ…。

今月の金魚

 「ひとこと」でカスミの退院について書きましたが、実はそのすぐ後に、また入院してしまいました。なんかな~って感じです。やはり赤斑病は不治の病なのかな? なかなかしつこい病気です。

カスミ 退院     2008年10月1日(水)
     再入院   2008年10月6日(月)
ハズキ 入院    2008年10月12日(日)
      退院    2008年10月23日(木)
カスミ  退院    2008年10月24日(金)
      再入院  2008年10月26日(日)

今月のお気に入り

 アゲハちゃん。最近、少しずつだけど、かわいいところを見せてくれるようになりました。気のせいか、音色も少しずつ優しい音になってきたような気がします。ツンツンしてないで、いつも笑顔でいてくれると、私はうれしいのだけれどなあ…。

今月のひとこと

笛先生のコンサートに行って知ったこと。フリューゲルホルンとフリューガーボーンは呼び方は似ているけれど、全然違う楽器だということ。前者は甘い音色のコルネットって感じ。後者はバルブ式のトロンボーンって感じ。この年になって初めて知りました。(2008年9月29日~10月1日)

「題名のない音楽会」というテレビ番組の収録を見に行きました。名曲100選の3回目と4回目の収録で、モーツァルトの交響曲25番とメサイアでした。佐渡裕指揮で、アンサンブル金沢と晋友会の演奏。30分番組の収録に40分前後しか使わないのは、すごいと思いました。あと、前説を佐渡さん自らがやってました、驚き!(2008年10月1~2日)

栗ごはんを食べた。サンマがおいしい。日本の秋だね。(2008年10月2~3日)

最近、自宅練習でのナポリ民謡は「オ・ソレ・ミオ」をやってます。テノールなら、誰もが歌いたい、あの歌です。もちろん、最初は楽譜どおりに歌ってましたが、やはりあの“三大テノール”のように歌いたいじゃないですか。あの最後の、聞かせ所の一番高い音は、私の使用している譜面だと、高音のラになります。ラーソソーって感じ。まあ、高いラと言え、一瞬のご登場なので、きちんと音取りをしてチャレンジしたら、歌えちゃった。いいぞ、いいぞ。この曲をきちんと身につけて、レパートリーにしちゃおうっと。ガンバ、ガンバ。………ね、フルートだけじゃなく、歌も頑張ってるでしょ。(2008年10月3~5日)

お恥ずかしいことに、また風邪をひきました。職場で大流行中だから、仕方がないです(涙)。今度の風邪は、ノドには影響がないので、歌う分には支障がないのでいいのですが、その代わり、頭とお腹がめっちゃ痛いです。新幹線がお腹の中で走っている気分です。(2008年10月5~9日)

ご心配かけましたが、風邪はどうやら、山を越えたような気がします。とは言え、体が何となくダルいのは、風邪がまだ残っているからでしょうか? それともストレス? それとも過労? それとも老化? いやあ、思い当たることが多すぎて…。仕事はなかなか忙しいのですが、少しペースダウンするかな。(2008年10月9~12日)

なぜか悲しかったこと。それは先日、モーツァルト作曲「フルートとヴァイオリンとチェロのためのソナタ」という曲を、アマチュア楽団だったけれど、生で聞いた時のこと。いわゆる小ホールのセンターど真ん中という、ベストの位置で聞いていたにも関わらず、ヴァイオリンとチェロの二重奏にしか聞こえなかったこと。奏者の力量の問題もあるにせよ、あきらかにフルートが主役の室内楽曲だったにも関わらず、音楽的にはフルートが不在だったこと。いくらフルートが小音量楽器とは言え、ヴァイオリンとチェロ各1台という、ある意味最小編成の楽器群に音がかき消されるとは…。フルート界の新参者としては、悲しいやら、情けないやら、涙が出てきます。がんばれ、フルート。負けるな、フルート。(2008年10月9~13日)

「さらば仮面ライダー電王」を見てきました。いやあ、キグルミのアクションシーン、かっこいい! キグルミのコント、おもしろーい! キグルミ、最高!! 「さらば」なんて言わないで、次も作ってくれないかなあ、仮面ライダー電王。いやあ、子ども向け映画だけれど、すっごく真面目に作っていて、おもしろいのよ。いや、ほんと。(2008年10月13~15日)

今度の土日は、銀座の山野楽器でアルタスフルートの試奏会・相談会・調整会があるそうです。ううむ、行きたい! しかし仕事が忙しすぎて、とてもじゃないけれど調整がつかない! ああ、悲しい。ああ、恨めしい。(2008年10月15~16日)

頭が割れてしまいました(涙)…と言いたいくらい、頭痛が激しいです。ううむ、仕事忙しすぎ、ストレスに負けてます(涙々)。これだけ頭痛が激しくても、フルートの練習は、何故かできてしまいます(涙々々)。でも歌は…ダメ。フォルテを出した途端に、ピキーーーーンと頭の中の何かが切れちゃっいました(涙々々々々…)。自分自身が楽器ってのも、善し悪しだなあと思いました。盗まれる心配がない代わりに、無理は絶対はできないのでした。(2008年10月16~18日)

試しに計算してみました。70才までフルートを毎日吹き続けるとしたら、アゲハの使用料の日額は…約70円。タバコよりは安い。しかし、70才まで生きている自信は全くないし、毎日フルートを吹き続ける余裕もない。そう考えると、使用料の日額はたぶんタバコ一箱(約300円)程度になるんじゃないかな? 値段は一緒でも、こっちはかなり健康的な趣味だね。(2008年10月18~22日)

今日の記事(10月22日)と少し重なるけれど、楽器として、私というテノールは、アゲハという名のフルートに完敗していると、つくづく思う。音色の美しさ、ピッチの正確さ、発音の滑らかさ、機敏な反応性、それらすべての面において、楽器としての私はアゲハに負けている。わずかに私の方が優れているのは、音量かな? 私の方がアゲハよりも“遠鳴り”する。あとは、携帯性? 声はどこにでも持っていける。最後はセキュリティ? 声は絶対に盗まれないし、電車の中に置き忘れない。なんか悲しいな。たかが、銀のチューブに負けてるんだよ、この私が…。 ああ、歌手としての私は、フルーティストとしての私に、いつ追いつけるのだろうか? って、フルーティストと名乗れるほど笛吹けないだろうって? ごもっとも。(2008年10月22~25日)

とりあえず、カスミとハズキは退院しました。ハズキはすっかり元気になりました。カスミは…安定したかな?って感じです。メイン水槽に戻って、ハズキはマイペースになってますが、カスミはまだヨロヨロです。カスミに関しては、要経過観察って感じですかね。(2008年10月25~26日)

フルートの専門誌「THE FLUTE(アルソ出版)」の最新号(12月号)の22ページを見て、びっくり。いやあ、見開きで「A1307R」の特集記事ではありませんか。A1307R、つまりアゲハさんです。アゲハさんって、専門雑誌の特集記事でとりあげられるほどの楽器だったのね。知りませんでした。何しろ、ブランドとか、楽器のランクとか、全然知らずに、ただ自分の耳だけを信用して、試奏して、選んだ楽器だからねえ。いやあ、なんというか、自分の妻が誉められているような、そんな面映い気分です。(2008年10月26~30日)

 今月の落ち穂拾いは、以上です。ちゃんと拾いきれているかな?

2008年10月30日 (木)

お先っぱしりで、ヘタこいた話

 みなさんは、CDを買うときに、何を目当てに買いますか? 好きなアーチストの新譜だから? お気に入りの作曲家のCDだから? ネットで評判になったから? ジャケットの写真が気になったから? それとも、ワゴンセールで安かったから?。その理由は、色々ありますよね、あって当然だと思います。

 私は先日、ヨコシマな思いでCDを買ってしまいました。それは…

 アルタスフルートの音が聴きたい。それも、プラチナのフルート! ご承知でしょうが、アルタスフルートは、私の愛笛アゲハのメーカーです。アゲハの姉妹たちの中で、一番高値のフルートを使っているプロの演奏が聴きたい!

 そこで、ネットをググって調べたところ、アルタスのプラチナフルートを吹いている奏者として、森圭吾さんというフルーティストがヒットしました。やったあ、さっそく注文だあ! すぐさまアマゾンから森圭吾さんの「フルートリサイタル」というCDを注文しました。

 CDが届くまで、ワクワクした数日間を過ごしました。私は森圭吾さんというフルーティストの方を、きちんと知らなかった(不勉強な奴です、叱ってやってください)のですが、なんかアルタスフルートをメインに演奏している方だと思うと、もう、それだけで尊敬の対象です。

 CDが届きました。さっそく封を開けて、演奏を聞く前にライナーノーツを読んで………“がっかり”しちゃいました(涙)。

 だって………ライナーノーツによれば、このCDの演奏って、アルタスのプラチナフルートではなく、ムラマツの14kゴールドで演奏されているんだそうです。と言うよりも、ムラマツ14Kゴールドで演奏していることがウリのCDでした。ムラマツフルートの副社長さんが寄稿文を載せているくらいですから。

 な、なんてこと! 私のCDを買った目的がガラガラと音をたてて崩れました。

 今は確かにアルタスフルートの愛用者かもしれないけれど、昔からアルタスってわけじゃなくても当然と言えば、当然。当たり前と言えば、当たり前。それを勝手に、森圭吾さんだから、すべてのCDをアルタスのプラチナフルートで録音していると勘違いした私が、愚かなだけ。つまり、きちんと調べずに、勝手な思い込みだけで、お先っぱしりして、勝手にヘタこいただけの話。

 ああ、なんて愚かなんだ! 私は!!

 別に、森圭吾さんにも、アルタスフルートさんにも、ムラマツフルートさんにも、レコード会社さんにも、何の罪もありません。悪いのは、勘違いした私。きちんと調べなかった私のせいです。

 考えてみれば、フルート奏者がどの楽器を使用して録音に臨んだか、なんて観点でCDを選択して、あげくの果てに購入するなんて、普通はありえないよね。そういうあり得ない観点でCDをセレクトして、結果として間違えて購入しているんだから、笑うに笑えない話です。

 でもね、それくらい、アルタスのプラチナフルートの音が聴きたかったんだと、ご理解ください。

 ああ、それにしても本当に間抜けなことをしたもんだ。

 アルタスのプラチナフルートではないという理由で、多少がっかりしましたが、それでも気持ちを建て直してCDを聴きました。

 当たり前ですが、素晴らしい演奏でした。ゴールドフルートが苦手な私でも、いいなあと感じる音で演奏していました。納得したので、きちんと私のiPODにも入れて、ヘビーローテーションしてます。しかし、ゴールドフルートでこれだけの音を奏でるフルーティストなんだから、きっとプラチナフルートの音も素晴らしいんだろうなあ…。ああ、その演奏を聴いてみたい。

 それにしても、やっぱり、日本のプロフルーティストのスタンダードフルートは、ムラマツなんだな…。すごいメーカーだ。

 負けないぞ(何に?)。

2008年10月29日 (水)

“やまとなでしこ”と、リング式

 私のフルート、アゲハはリング式というフルートです。つまりトーンホールを押さえるキーに穴が開いているタイプのフルート。もちろん、キーに穴が開いていないカバード式というフルートもあります。チャイナ娘がそれ。

 一般的に、穴の開いているリング式は、その穴をきちんと塞がないと音が出ないため、カバード式と比べて、演奏が難しいと言われています。だからでしょうか、スクールモデルのフルートのほとんどはカバード式です。ある意味、初心者に優しいカバード式と言えなくもないです。

 私もそうですが、フルートを始めた最初の時に持つ楽器って、たぶん、ほとんどの人がカバード式なんじゃないでしょうか。そして、ある程度の腕前になったり、経験を重ねてきたり、無謀な衝動買いだったりして、やがて二本目のフルート購入にたどり着きます。

 二本目のフルートとして候補に上がるのが、だいたいリング式フルートです。

 二本目のフルート候補になる価格帯のフルートって、リング式とカバード式の二種類用意されていることが多いけれど、なぜかカタログに写真が載っているのは、リング式の方だけ。

 雑誌やブログを見ても、プロ奏者の方がニッコリ微笑みながら手にしているフルートは大抵リング式(のゴールドフルート)。レッスンをつけてくださる、お教室の先生のフルートも大抵リング式。

 なんか、憧れますよねえ、リング式。

 たしかにキーに穴が開いていて、難しそうだけれど、少しはフルートが上達した自分にはちょうどいい乗り越えるべき課題というか、ステップアップするための目に見える難問のような気がして、ファイトもりもりになりますよね。

 お高いフルートは、みんなリング式のような気がします。リング式って、高級そうな感じします。本格的な感じもします。

 なんか、心の片隅で「カバード式のフルートを吹いているうちは、フルート奏者として、まだまだなんじゃないか」なんて気持ち、無いと言えば嘘になります。

 だから、買換え候補のフルートって、リング式が多いし、今すぐフルートを買い換えるつもりがなくても、「いつかは総銀のリング式のフルートを…」 そう願っている人、いるんじゃないですか? 実は私がそうでした。いやあ、実にお恥ずかしい。

 そして、実際に二本目のフルートをリング式にして、皆さん苦労するわけです。「音が出ない~」「穴が塞がらない~」「指が届かない~」となり、当面はホールキャップ(リング式の穴を塞ぐシリコン製の部材)の世話になりながら、何カ月もかけて、人によって数年に渡って、一つずつキャップを外してゆくという苦労をして、リング式を使いこなせるようになるわけだ。

 なぜに、それほど苦労する人が大勢いるのか? 私は考えてみました。技量が足りないから穴が塞げない? そんな事はないでしょう。技量なら十分にある音大生だって、リング式に転向したばかりだと苦労するそうです。では、なぜ?

 ここで翻って、自分自身のことを考えてみました。私はフルート初心者です。始めて三カ月の時にリング式のフルートに買い換えました。購入したその日から、何の苦労も不自由もなく吹いてます。

 自慢をしているわけではありません。みなさんご承知でしょうが、私のフルートは、当然まだまだです。うまくないどころか、たぶんヘタッピです。才能も無いでしょ。練習時間も雀の涙ほどです。

 それではなぜ、購入したその日から苦労もなくリング式を使えているのか? それは…。

 単純に、手がデカいから。指が太いから。それだけじゃないかな?

 フルートを構える私の手を真上から見ると、指に隠れて、フルートのキーそのものが見えなくなります。つまりフルートのキーよりも、指の方が太いわけです。だから、かなりアバウトにいいかげんにキーを押さえても、キーの穴は塞がります。って言うか、穴を開けたままキーだけ押さえろって言われると、たぶん苦労します。

 つまり、リング式のフルートのキーの穴をふさぐ、特別のテクニックがあるわけではなく、単に「手がデカい」「指が太い」だけで、リング式フルートが克服できるのです。

 日本では、フルートって女性の楽器というイメージが強いですが、この楽器、元来は男性用の楽器でしょう。軍楽隊で行進の時に軍人さんが吹いていたり、窓辺で求愛をする男性が恋人の気持ちを引きつけるために吹いたり、王様が宮廷音楽会で家臣たちを前にして威厳を持って演奏したり…、歴史的に見ると、フルートって、本質的には男性ホルモンむんむんの楽器だったみたいですよ。

 と言うか、ヨーロッパ(つまり西洋音楽の本場)では、現代になるまで、ピアノとハープと声楽以外の音楽活動は、男性が独占していたんだよね。当然、フルートだって男性しか演奏しなかった。

 だいたい、金属製でガシンガシンと組み立てる楽器だよ。超合金ロボの玩具みたいな楽器ってだけでも、男性というよりも、男の子向けって感じでしょ。

 男性用として作られた楽器だから、当然、そのサイズも男性用。ガタイのデカい、白人男性サイズに作られているわけで、だから私にはぴったりなわけだ。あ、私は身長も体重も白人並の巨漢日本人です。

 そのガタイのデカい白人男性向けの楽器を、小柄で華奢で可憐な日本女性が持てば…そりゃあ、色々無理があるよねえ。

 まるで男物の大きなスーツを、女性が着ると、ブカブカになって、なんともカワイイとは言えるけれど、ちょっとムリを感じる…そんな感じ?

 旧日本陸軍では「靴に足を合わせろ!」という言葉があったそうですが、現在の日本のフルート界には「フルートに指を合わせろ!」という風潮があるのでしょうか? ご苦労なことです。

 私は、細くてたおやかな白魚のような指の方々が、リング式のフルートを苦労をして演奏している様子を見るたび、大きな胸を痛めています。あの美しい指でリング式フルートを演奏するのは、元来、無理なことなのかもしれません。

 でも、その無理をみなさん押し通しているんですよねえ、みなさん。いやあ、すごい。さすが、日本女性。やまとなでしこ!

 いや、ほんと。茶化しているのではなく、本当に大変なんだろうなあと、同情しています。

 プロでもカバード式のフルート奏者って、少なからずいるでしょ。音だけ聞いたら、リング式もカバード式も区別がつきません。音楽を演奏するツールとして考えるなら、リング式にこだわる理由なんて、これっぽっちもないのかもしれません。

 それでも皆さん、一度はリング式のフルートを購入するわけです。それは理屈ではなく、憧れだってことはよく分かってます。はい、私もリング式に憧れていました。

 憧れですよね。その憧れのために、本来ならば不要な努力を積み重ねるわけです。頭下がります、本当に下がります。ただ、憧れのために、あえて苦難の道を選択する…。これぞロマンなのかもしれません。趣味人として、その姿には心うたれます。

 頑張ってゆきましょう。私も陰ながら応援します。色々難しいでしょうが、リング式を克服して、軽やかにフルートを吹きましょう。

 がんばれ、がんばれ、日本女性、やまとなでしこ! でも、カバード式でも、全然、無問題だと思ってます。

蛇足。私は指は太いけれど短くて…という人は、オフセットのリング式を選ぶといいと思います。そう、最近は、リング式でも、オフセットとインラインの二種類ある楽器がありますので、指が短い人はオフセットで、長い人はインラインがいいんじゃないかな? 指の長短とリング式適性の有無は、たぶん関係ないです。

2008年10月28日 (火)

脱力を目指すあまり、ヘタこいた~

 高い声が多少なりとも出るようになってくると、それをまぐれではなく、確実なものにしたくなります。で、試行錯誤をするわけ。

 ちょうど、脱力にハマっていた頃、力を抜いて声を楽に出そうと考えていました。ですから、いかに高音を楽にキレイに軽く出すかという方向で頑張っていました。色々試行錯誤をした結果、どうなったかと言うと、声を顔の前から出すようになってました。実際、この方が楽だし、下の音と切れ目なくつながるし、なにより高音のラやもう少し上まで出ちゃいますので、その下のソやラ♭も安心して歌える。これでOKと思ってました。

 ちょっといい気になってましたネ。たぶん、独学だと、この方向で突っ走っていたな…。

 で、そんなある日、キング先生の指導が入りました。「声を前ではなく、後ろから出してください」 見抜かれてました(汗)。どうやら私、いつのまにか間違った道を歩き始めていたようです。「後ろでガチョーン」が正しい発声なのに、「楽に、楽に」を優先して逆のやり方をやっていました。

 脱力を目指すあまり、ヘタこいた~。

 とにかく「そんな薄っぺらな声ではダメ」というわけで、具体的な指導が入りました。それは…

1)喉の奥で母音を発音する

 何より肝心なことが、これ。具体的な矯正方法は「頭の後ろでガチョーン」です。とにかく、声を後ろへ後ろへ持っていかないと、声が薄っぺらになってしまいます。

2)上アゴを開けない

 上アゴを開閉して歌うと、やはり声が薄っぺらになります。上アゴは大人しくし、下アゴを専ら運動させましょう。フルートでも「マペット」と言われた私です。上アゴを動かすのは、癖なのかなあ…。

3)舌先をおとなしくさせる

 発声において、舌の位置は大切な問題です。私は歌っている時に、口の中で舌が暴れているそうです。舌が暴れるということは、舌根が暴れているわけで、それも声が薄っぺらな原因の一つ。舌先(&舌根)には大人しくしていただきましょ。

4)うなじを伸ばして、目線を下げて歌う

 これは実は2)の上アゴと関連することですが、しっかりうなじを伸ばして、目線を下げて歌うと、声に厚みが出るそうな。

 いやいやいや…。自分の声は自分では分からないというけれど、本当にそうだね。いつのまにか、薄っぺらな声で歌ってましたよ、やばいやばい。

2008年10月27日 (月)

体中の空間をガバーっと開け続ける

 なぜ高い声が出ないのか? 理由は色々あるだろうけれど、キング先生がおっしゃるには、身体内の空間が塞がってしまうから、高い声が出ない。身体内の空間を広げたまま歌えれば、高い声も出せるそうです。

 身体内の空間? 医学用語で言えば、胸腔・咽喉・口腔・鼻腔が主なるところ。まずはこれらを十分に拡大し利用すること。普通の人は、この辺の空間は必要最低限しか開いていない。つまり、ほとんど開いていないわけ。これを最大限に広げるわけだ。そして一度広げたら、その状態をキープしたまま歌う。文字で書けば、それだけの話。

 さらに開けられるところは、できるだけ開ける。例えば、鼻腔とつながっている副鼻腔・耳・目も開けられるなら開ける。

 閑話休題。副鼻腔はよく分かりませんが、耳と目は開けると、すごく気持ち悪いですよお。耳なんかは『バカっ!』って大きな音がして、自分の声が耳の中へダイレクトに入ってくる。目なんかは、こめかみが音波でくすぐったくなる。頭の中が音波でマッサージ受けているような気分になります。

 話を戻します。とにかく、空間という空間を開けて、開けて、開けっ放しにする。それの態勢で歌うと、確かに声は出ます。高いところも、結構スコーンと出ます。問題は、身体内の空間を開けっ放しにするには、多大な体力が必要で、声を出すよりも、空間を開けるために体力を使ってしまいます。

 だから、これをやっていると、一曲歌うと、もうヘトヘト。そのうち疲れて、身体内の空間を開けられなくなります。それを無理して開け続けていると…筋肉が釣ります。体内のよく分からないところの筋肉が釣ってしまって、にっちもさっちも行かなくなります。

 身体内の筋肉が釣ると、ホント、どうにもならなくなりますよ(涙)。

 もちろん、これは高い声だけに限った話ではなく、低い声や中程度の高さの声の時も本質的は同じ。ただ、高い声ほど空間の広さがシビアな問題にならないだけの話。だから、歌っている間は、空間開けっぴろげで頑張る。それが肝心。

 うわー、大変。でも頑張らないと。

2008年10月26日 (日)

上を向いて歩きたくない[10月第4週・通算41週]

体重:102.1kg[-0.6kg:-1.3kg]
体脂肪率:31.2%[+0.2%:+0.3%]
BMI:31.2[-0.6:-0.5]
体脂肪質量:31.8kg[-0.1kg:+0.3kg]
腹囲:103.1cm[-0.7cm:-3.0cm]
     [先週との差:2008年当初との差]

 相変わらずの高水準をキープしております(涙)。ただ、ストレス太りの側面もたぶん(?)あると思いますので、これからは少し落ちるといいなあと思ってます。仕事もどうやらピークを過ぎ、これからは何とかなりそうな雰囲気ですしネ。

 さて、今週のエッセイです。

 坂本九歌唱の名曲「上を向いて歩こう」があります。中村八大氏作曲で、アメリカのビルボード誌で日本の歌としては、最初に第1位をとった曲ですよね。アメリカでは“スキヤキ”というタイトルだったんじゃなかったけ。私はこの歌が大好きです。

 悲しい時、つらい時、元気が出ない時、思わず涙があふれる時、うつむいて下ばかりを向いて涙をこぼしているのではなく、上を向いて歩いていこうよ。そんな、励まされるような感じの曲です。メロディもなんとなく哀愁があって、いいなあ…。

 たしかに、上を向いて、胸をはって歩いていると、しおれた心も勇気づけられ、なんとなく元気が出る…はずですよね? でも、実際に上を向いて歩いていると、私は気持ちが鬱々となります。

 上を向くと見えるもの…まるで網の目のように張りめぐらされたワイヤーたち。電灯線や送電線のワイヤー、電話線のワイヤー、光ケーブルやケーブルテレビのワイヤー、それらをささえるためのワイヤー、あと何だか分からないけれど、とりあえず張ってあるワイヤー。色々なワイヤーが、こちらの電信柱からあちらの電信柱まで、それこそ縦横無尽に張りめぐらされている。

 それらを見ていると、まるで蜘蛛の巣にかかった獲物になった気分。地平の向こうから、大きな蜘蛛が現れて、私を襲ってくるような気がする。

 気が滅入る。心がしおれてくる。

 だから、私は上を向いて歩きたくない。悲しい気分にならないために。

 それに上ばかり向いて歩いていると…犬のフンを踏んじゃうし…。犬のフン、多いのよ、ウチの地元。上を向いてワイヤーを見て、気持ちが沈んだところで、犬のフンを踏むと、ちょっと立ち直れないくらい落ち込む。ああ、悲しい。

 しっかり下を向いて、歩いていこう。それが、悲しい思いをしないための、人生の秘訣だから。あああ。

 何にもさえぎられず、どこまでも澄み渡る、青い空を眺めて生活したいものだ…。

2008年10月25日 (土)

元気な緋ドジョウ

 我が家の三本の緋(ひ)ドジョウたちですが、ふと、すごく元気になったなあ…って思いました。

 イカリムシが猛威を振るっていた頃、緋ドジョウたちはみんな苦しんでいました。実際に何本かのドジョウがイカリムシのせいで死んでしまいました。今の子たちも、体から何本ものイカリムシを駆除しました。時には開いた口の中にピンセットを入れて喉からイカリムシを乱暴に抜いたこともあります。

 今思えば、昔々、近所の金魚屋で買った緋ドジョウ(その子はすでにいませんが)にイカリムシが寄生していたのだと思います。当時の私は無知で、お店の人が「この子はケガをしているから、オマケしてあげる」と言って、タダ同然でくれた子を「ケガをしているだけなら、ウチで治療すればいいんだし、ラッキー」なんて思ってしまった私が馬鹿だったんです。

 ちょっと見、頭にケガをしていて、そこから濃いめの粘液のようなものが飛び出しているように見えたのですが、あれはイカリムシが頭にとりついていた姿だったのです。

 あの店員さん、まさか、分かっていて、押しつけたんじゃないだろうなあ…。

 あれ以来、イカリムシは我が家の水槽に潜伏をし、ドジョウたちの体をコロニーにしながら、勢力拡大していたわけです。

 私も鈍いものですから、ドジョウにイカリムシが付いていても「また、ケガをして…」くらいにしか思っていませんでした。無知って怖いですね。

 イカリムシが金魚に寄生するようになってから、ことの次第に気づき、しばらく毎日イカリムシを駆除しました。おそらく抜いたムシの数は百匹を軽く越えたと思います。特に緋ドジョウたちからは、本当にたくさん抜きました。緋ドジョウたちは、イカリムシを抜かれただけでなく、その後、一カ月近くも高濃度の塩漬けにされ、徹底的なイカリムシを駆除をされました。

 その効果もあったのが、今では緋ドジョウたちも、すごぶる元気になりました。

 ペットが元気だと、飼い主の心もハレバレとするものです。

2008年10月24日 (金)

どんな時もニッコリ笑顔で歌いましょう

 歌っているときはどんな表情をしてますか? 自分の声をよく聞くために、目をつぶってませんか? 高くて難しいところなど、怖い顔して歌ってませんか? 舞台上ならともかく、自宅練習とか先生と一緒のレッスンなどでは、表情まで気にしてられませんよね。

 それでも、いつでも笑顔で歌いましょうと、キング先生に言われました。恋の歌を歌っているのに、しかめっ面はないでしょうと。そりゃそうだ。

 ただし、笑顔と言っても、口角をあげて微笑むのはナシです。口角を上げるのは、我が門下では御法度だからです(口角を上げて歌う流派の人もいます。念のため)。目と眉で笑顔を表現して歌うわけです。

 つまり、目は軽く見開き、眉も美しく上に持ち上げて歌いましょうということです。

 目を見開いたり、眉を持ち上げると、鼻腔周辺の筋肉が連動して、声の響きが豊かになるからだそうです。あと、口の中も広くなって、さらに声の響きが豊かになるそうです。ですから、目をつぶって歌ったり、しかめっ面して歌うと、声の響きがダメになるそうです。

 へえー。となると、鏡を見ながらの練習って、すごく意味のある練習ってことだね。

 フルートの練習の時は、鏡を見るようにしているので、歌の時もその延長で鏡を見てますが…でもね、オッサンの笑顔って、やっぱりむさ苦しいよなあ、我ながら…。

2008年10月23日 (木)

思わぬ見つけものをしてしまいました

 私はカーペンターズが好きです。それもリアルタイムのファンです。子どもの頃、カーペンターズのシングルが発売になるたびに、いそいそとレコード屋に買いに行ったものです。

 中学生の頃、母親にねだって、カーペンターズの二枚組のベストアルバム(当時の中学生には、とても小遣いでは買えないほどの高価なものでした)を買ってもらい、それを毎日、それこそ盤面から粉が吹き出すくらいまで、熱心に聴き込んだものです。今となっては、懐かしい思い出です。

 ですから、フルート演奏のカーペンターズの(楽曲を演奏した)アルバムがあると知れば、買わずにはいられません。それが高木綾子さんの「青春の輝き ~playsカーペンターズ」というアルバム。

 不勉強なので、奏者の高木綾子さんの名前は、どこかで聞いたかもしれないなあ…程度の認識でした。だいたい、ジャケット写真が、きれいなお姉さん(高木さん自身ですね)でしょ。これは『ルックスでCDを売りましょう』作戦ですよね。音楽的には、全く期待してませんでした。

 アマゾンで「ヘタリア」を買った時に、ついでに注文しました。それくらい期待していませんでした。

 聴いてびっくり。これ、いいじゃないですか。もちろん、私はカーペンターズが大好きなので、曲がいいのは当たり前。では、何がいいのかと言えば、高木さんのフルートの音色。これがいい。

 きれいなお姉さんなのに、実に音色が男らしくてカッコいい(笑)。実に二枚目なのよ、フルートが。

 さっそうとしているのに音が深くて、そのくせ華やかで、どことなくカリスマ性すら感じさせるフルートです。音から思い浮かぶ私の勝手なイメージだと、金髪碧眼の若い男性イケメンフルーティストが、にっこり微笑みながら、婦女子を目で殺している…なんて感じ? だから、ジャケット写真と全然イメージ違います。

 あ、今、殺気を感じた…。これは私の勝手なイメージだからね。私の勝手なイメージなんだから「ものを知らないオジサンは、まったく聞く耳をもっていないなあ…」と笑ってスルーしてくださいね。「オレの綾子姫のフルートになんてことを!」と逆上しちゃイヤよ。

 ブログなんて、所詮、暇人の戯れ言。トイレの落書きみないなものだから、真に受けちゃ、ダメだよお。

 と、言い訳をしておいて(汗)。いやあ、実にいいフルートです。演奏に期待をしていなかった(大汗)だけに、すごく得した気分です。

 いいフルートの音だ…。本当にいい。大好きだ。

 さっそくググってみたところ、ヘルムート・ハンミッヒという工房のフルートを使っているようです。旧東ドイツのフルートみたいです。欲しいなあ、このフルート、高いんだろうなあ…。

 このフルートは総銀なんだそうです、やっぱり銀のフルートはいいなあ。私は銀の音が好きなんだと再確認。

 大好きな曲を、心がとろけるような美しい音色のフルートで楽しむ。極上のひとときです。このCD、本当の本当に、最近の私のヘビーローテーション・アルバムです。このアルバムの曲を聴かずに寝る日はないですね、マジで。

 今、私は“フルート貧乏”なので、CDも満足に買えません。ああ、アゲハのローンさえなければ、高木さんのCDを、大人買いで一挙に大量買い、できればコンプリートしてしまうのに…。ああ、お金がないって、悲しいね。

 フルートに可憐なイメージを持っている人が聞くと、裏切られた感になるかもしれませんが、音楽作品としては極上ですよ、このCD。カーペンターズファンの方に、ぜひ聴いてもらいたいCDです。

 しかし、よく知らずに、ジャケ写買いをした人は、スピーカーからこの音が出てきた時、どう思ったんだろう。ちょっと興味津々。

蛇足 それにしても日本人アーチストって、なかなか呼び捨てにできませんな。外国人アーチストなら、どんな大物でも、カラヤンが…とか、ドミンゴが…とか、ゴールウェイが…とか、平気で呼び捨てにできるのに、日本人アーチストになると、一面識もないにも関わらず、なんか呼び捨てに抵抗を感じます。なんか、逆差別みたいでイヤなのですが、でも簡単に呼び捨てにできません。そういう文化なんでしょうね、我が国の文化は。

2008年10月22日 (水)

声楽は難しい(汗)

 もちろん、その難しさのレベルは私のような初級者限定での、お話ということで。

 今、私は、声楽とフルートの両方を勉強しております。ま、ワタシ的には、声楽本科・フルート副科って感じなんですけれどね。

 フルート…、ええ、難しいですよ。きれいな音出ませんし、きれいな音どころか、時折スカーとかフニーって音だって出しちゃいます。指だってちゃんとは廻らないし、強弱の幅をつけるのも苦労しているし、ヴィブラートのコントロールだってまだまだ。時折、アゲハがストライキを起こすので、それをなだめたり、ごまかしたりするのも大変。

 決して、フルートが簡単だ、なんて、口が裂けても言いません。

 でもね、フルートは練習すれば、吹けるようになると思う。少なくとも、私の前にある、越えなければならない諸課題は、練習さえすれば、やがて越えられるし、上達だってする。問題は、それだけの練習量をどうやって確保するか、という問題だけ。ま、練習時間の確保ってのが、すごく難問でして、これが私のフルート上達の最大の敵だったりするのですけれどね。

 そこへ行くと声楽はそんなわけにはいかない。声楽は難しい。もちろん、色々とできないことだらけで、練習しなければいけないのだけれど、こっちの問題は「練習したからと言って上達するわけではない」という点。場合によっては「練習して下手になる」事の危険性も考えないといけない。

 いやあ、実際、声楽って、練習の仕方では簡単に下手になるんですよ。

 もちろん上達するためには練習しないといけないのだけれど、練習次第では、上達どころか、下手になったり、場合によっては楽器を壊す(つまり、喉をつぶす)ことだってある。だから、むやみやたらに練習できないし、私は時折、先生から「〇〇禁止令」が出されて、練習に制限がかかることすらある。

 フルートには教則本というのがある。私はアルテを使っているけれど、ひとまずこの教則本を最初から最後まで丁寧にさらえば、ひとまずの技量には達するし、簡単な曲なら演奏できるようになるだろう。

 声楽には教則本というのは…基本的に無い。少なくとも初級者が最初から最後まで丁寧にさらうことで、ひとまずの技量に達することができるようなものは存在しない。コールユーブンゲンにしても、コンコーネ50番にしても、先生がレッスンのテキストとして使う分には有用な教材だろうけれど、いわゆる独学の友となるべき教則本ではない。

 最近は、教則本のみならず、教則本ビデオというのがある。私はフルート初級用のものを一つ持っている(けど、一回見ただけで利用していない。だって笛先生の指導を受けているから)。このビデオ、なかなかあなどりがたいと思う。このビデオを先生代わりにして練習を重ねていけば、ある程度はいけると思う。

 声楽用の教則本ビデオってあるのかな? たぶん、ないと思うし、あっても使えないと思う。というのも、声楽のテクニック的なことって、すべて体内で行なわれているから、それをビデオで視覚化するのは、かなり難しいと思う。

 そう、視覚化。フルートの演奏のツボは視覚化できるけれど、声楽のツボは視覚化できない。

 極端な話、フルートは先生のマネをすれば上達できると思う。でも、声楽は先生のマネをすると、下手になるし、場合によっては楽器として壊れてしまうと思う。なぜなら、自分は先生ではないから。それにだいたい、性別が違えば、マネすらできない。

 声楽テクニックで大切なのは、外目で見えることにはなく、その体内で何がどう行なわれているかってこと。だから、まずは自分の体をうまくコントロールすること。これ大切。他の人の演奏を聴いて、その良いところを吸収し、自分なりに自分の体を使って再現してゆくこと。あくまで、根本的な再現であって、表層的なマネではない。

 まずは体内で何が行なわれているかを類推すること。しかし、その類推が完璧であり、何が行なわれているか理解できたとしても、全く同じことを、今度は自分の体内で再現するなんて、そりゃ難しい。

 分かることと、できることって、違うもんなあ…。そこが声楽の難しさ。

 試行錯誤、暗中模索、五里霧中…、ああ、本当に声楽は難しい。

2008年10月21日 (火)

低音ドは「ホーの息」で & 曲をいただきました

 毎日フルート吹いてます。いい音かどうかは別として、とりあえず音域の両端部近く以外は出せるようになってきました。ま、高い音の方はボチボチ対処することにして、当面の問題は低音側。とりわけ「低音ド」をいつでもどこでも十分な音量でバッチリ出せること。音色として美しいかどうかは別として、低音ドの発音を我が物とすること。これがしばらくの課題です。

 それにしても低音ドは難しいです。どうしても1オクターブ上の音が出ちゃいます。正しいオクターブで出た時でも、息の吹き込みから発音の間に、若干のタイムラグが生じるような。どっちにしてもヘタなんです。

 先生とその辺りのとこを、ちょっと練習しました。「ホーの息」で吹くといいでしょうと先生。ホーと言っても分かりづらいですね。その場で色々なホーをやってみましたが、すぐにはできません。散々試してOKをもらったホーは、胸声を出すポジションの息でのホー。つまり、喉と胸をガッと広げて息を出す感じ。歌で低音を出す要領の息でフルートを吹くと、低音ドが出やすいみたい。

 とは言え、いきなり低音ドだけをホーの息でやると音色が変わりすぎるので、低音ファくらいから、徐々に息の足場を下げていくと良いみたいです。万人に通用するテクニックかどうかは分かりませんが、少なくとも声楽経験者なら分かってもらえるかな? フルートも声も低音を出す時の息の廻し方は、あんまり変わらないって事じゃないかな?って、思いました。

 以前、笛先生が「フルートはソプラノ歌手と一緒」と言ってましたが、息のコントロールのテクニックなんか、そんな感じです。

 同じ要領で、高音側は息を目の奥に入れるようにしてます。何となく柔らかい音が出るような気がしますが…こっちはまだまだ試行錯誤の状態です。

 それにしても、低音ドは決まると、とろけるように美しいなあ…。

 それと先生から曲をいただきました。これからは、アルテと曲を平行してやるそうです。やっと、曲が吹けるレベルになりましたって事なんでしょうね。

 いただいた曲は、テンポ指定が「Bossa Nova (四分音符)=80]です。ああ、ボサノヴァの曲なんだ。次回のレッスンでは、先生がピアノを弾いてくださるそうなので、そのピアノと合わせます。

 曲名は「ラバース・コンチェルト」。“恋人たちの協奏曲”って訳すんでしょうね。バッハの「アンナ・マグダレーナのための音楽帳」に入っている、通称「ト長調のメヌエット」が原曲です。ピアノを習った人なら「バッハの(ト長調の)メヌエット」という題名で親しんでいる、あの有名曲です。

 もっとも、原曲はメヌエットなので、三拍子ですが、この曲は二拍子にアレンジされています。つまり原曲の一拍目はアレンジ後も一拍目。原曲の残り二拍を圧縮して一拍にしたのが、アレンジ後の二拍目。原曲の典雅さはなくなり、ビート音楽としてのノリの良さが強調されます。

 ま、曲はCメジャー(クラシック系でいうところの“ハ長調”)に移調してあるし、音形もほとんどスケールを登って降りるだけで、まあ、簡単。難儀な点は(四分音符)=80の速度なのに、譜面の半分以上が十六分音符って事。(四分音符)=80なら、(十六分音符)=320ってことでしょう。あの苦労してたアルテの5課の、どの曲よりも速いじゃん。この辺りで苦労しそうです。

 伴奏は五線譜に音符ではなく、コードネームで書かれています。ナインスやイレブンスのコードがバンバン使われてますね。ギターで弾いてみましたが、クラシック系でいうところの不協和音の連続で、こんなバッキングは久し振りです。不協和音も並べ方によると美しく感じるものだね。メロディーこそバッハですが、曲のトータルなイメージはバッハとはかなり遠いところにあります。

 実際、メロディは簡単なので、譜読みは初見でOKです。歌なら楽勝です。音形も単なるスケールなので、指もまわります(アルテ5課を練習したおかげです)。しかし、出てくる音はボロボロ。「不揃いの音符たち」がアリさんの行列してます。まずはここからだね。一つ一つの音をきちんと磨かないと…。まずは(四分音符)=60の速度から練習を始めたいと思います。

 でも、実際の曲となると、アルテより楽しいね。メロディがある曲はいいね。練習していても、自然と気合が入り、音もいい感じできれいになってくるような気がします。

 問題は、自宅では、この曲は譜面どおりのリズム(つまりクラシックのアクセント)で練習してますが、実際の演奏(つまりレッスン)では、ボサノヴァのアクセントでメロディを吹かないといけないんだよねえ…。その辺は体で覚えていくしかないんだろうね。まだまだ、ボサノヴァのリズムが体に入りきっていない私でした。ううむ、ううむ。

2008年10月20日 (月)

とても疲れていましたが、レッスンには行きました

 最近は、とても疲れています。秋は仕事が忙しいです。ストレスに負けて、体に負担がかかってます。時折「過労死」という言葉が頭をよぎります。

 あんまり疲れすぎて、フルートのレッスンに行くのがイヤになりました。あんなに好きなフルートなのに、あんなに楽しみにしていたレッスンなのに…。

 でも、行きました。行きたくなくても、体にムチ打ってでも行っちゃうところが、オジサンだよなあ…。

 レッスンに行ったら、さっそく先生と前のレッスン生の方に、心配されてしまいました。一目で分かるほど、ボロボロだったようです。なにしろ、目は充血して真っ赤、声は軽く一オクターブ低くなってましたから。

 さすがに今回はヤバかったです。演奏中に意識飛びました。一瞬、自分がどこにいるのか、何をしているのか、分からなくなりました。いやあ、やばいやばい。あ、そうそう。人って、意識が飛んだからと言って、すぐに倒れたりするわけではないんですねえ…。さすがに演奏は止まりますけれど…。いやはや、何とも。

 今回のレッスンは、集中力の有無なんてレベルの問題ではありません。なにしろ意識を保っているのが、やっとでしたから。

 今回学びました。人は疲れると、呼吸がとても浅くなります。ブレスがほとんど持ちません。人は疲れると、体のあっちこっちがケイレンします。フルート吹いているのに、指はもちろんですが、クチビルやらマブタやらがケイレンし始めた時は、さすがにマズいと思いました。シャレになりませんね。

 そんな絶不調の中、なんと、アルテの5課が終了いたしました。5課の練習を始めた時は、5課は何年たっても終了できないかも…と暗い気持ちになった箇所ですが、無事に終了です。何と言っても、楽譜どおりのテンポで間違いなく、(元気なら)心に余裕を持って演奏できるようになりました。練習ってやるものですね。あれだけ廻らなかった指もなんとかなりましたし、デコボコだった音も、オマケでしょうが、とりあえずOKをいただきました。

 よっしゃー、次は6課だー!  …って、6課も真ん中すぎると、またテンポが速くて指が追いつかないところがある…。しかし、今回のことで分かりました。最初はテンポが速くて指が追いつかなくても、練習を重ねて行けば、必ず指が追いつくようになって事。そう信じて、6課も頑張ってゆきましょう。

 ファイト、ファイト。

 しかし、ストレスで体が負けている時は、やはりレッスンを休んだ方が良いかもしれませんね。この辺が、社会人の習い事のネックだよなあ。仕事が忙しくて、練習時間が確保できない、いつもヘトヘトに疲れている、世の中の様々なつきあいのわずらわしさに関わらざるを得ない…。頑張れー、社会人。

 私、レッスンのあと、どうやって家に帰ったか、覚えてませんもの。やばいなあ…。

2008年10月19日 (日)

水のある風景[10月第3週・通算40週]

体重:102.7kg[+0.7kg:-0.7kg]
体脂肪率:31.0%[-0.2%:+0.1%]
BMI:32.8[+0.3:+0.1]
体脂肪質量:31.9kg[+-0.0kg:+0.4kg]
腹囲:103.8cm[+1.3cm:-2.3cm]
     [先週との差:2008年当初との差]

 数字にはあえて触れません(きっぱり)。

 私は高いところに登って、下を見下ろすのが大好き。ビルや塔の展望室でもいいし、山の頂でもいいし、ハイキングコースなどで、ちょっと視界が広がった場所なんかもいい。

 別にすっごく高いところでなくてもいい。ほんの少しの高さでも、周辺をぐるりと見渡せるところが好きだ。もしかすると、本当は空を飛びたいのかもしれない。でも空は飛べないから、代わりに高いところに登って下を見下ろしているのかもしれない。

 そんな疑似飛行を楽しむために、高いところを見つけたら、セッセセッセと汗をかきかき(時にはエレベーターでスーイと)登って下を眺めるのです。

 町々、場所々々で、色々風景があり、それぞれに楽しく、心を和ませてくれます。

 そんな中で私自身の好みは「水のある風景」。この風景が、特に好きなんだなあと、時折思います。 高いところから見下ろした時、眼下に広がる水のある風景が大好き。おもわず、うっとりしちゃいます。

 水のある風景、海はもちろん、湖や川もいいですねえ。小さな沼や溜め池も風情があって好きです。人工的な風景だけれど、プールも案外いいなあと思います。

 逆に視界にまったく水が見えない風景は、なんかイヤ。どこまでも果てなく地面が続くと、めまいがしそうな感じすらします。そこしれぬ不安と限りない絶望を感じます。

 私は生粋の島国野郎なんでしょうね。こんな奴は、大陸には住めません。

 いつもいつも、疑似飛行ができるわけではありません。地面に這いつくばって頑張って生きていくのが、人生。だから、たまに、地面にへばりついたまま、海に出かけて、砂浜に座って、ボケーっとしてたりします。寄せては返す波を見て、頭の中をからっぽにして、ただ右の耳から左の耳へ潮風を吹き抜けさせます。

 ああ、今、この瞬間、確実に馬鹿になってる!

 ひとしきり、馬鹿になったら、もう一回理性の皮をかぶって、実生活に戻るのでした。たまに馬鹿にならないと、ストレスの多い現代社会、まともに暮らせませんな。

 ああ、翼があったらなあ。

 ……………飛べないブタはただのブタ………、おい!

2008年10月18日 (土)

ハズキも入院しました

 一人で楽しく入院生活を送っていたカスミにとって、悲しいお知らせ。ついに先週から、病室が個室から二人部屋になってしまったこと。それはハズキも入院することになったからです。

 ハズキは尾ぐされ病でしょう。この子はウチに来た時から尾ぐされの傾向があり、検疫&治療をしたのですが、検疫の途中で死にかけてしまったので、薬を弱めて、検疫の途中でメイン水槽に入れてしまったという経過があります。

 その後、くさって無くなってしまったヒレ(健康なら回復します)は、一向に回復せず、体もあまり大きくならず、いつもヨタヨタと泳いでいました。怪しいと前々から注意はしていたものの、すでに尾はあまりありませんし、体表も最初から赤い子なので、病変になかなか気づいてやれず、ずいぶん時間がたってしまいました。

 とりあえず、かなり重傷のようなので、入院です。本来なら、二匹同時に入院というのは、好ましくないのですが、カスミもまだ戻すわけにはいかないので、仕方ありません。
 おかげさまで、カスミが大パニックです。「なんで、私だけの個室に、あんたがいるのサ~」みたいな感じで、水槽の中をグルグルグルグルと廻っちゃいました。よっぽど、ハズキが来たことが気に入らなかったみたいです。

 さすがに一晩たったら、グルグル廻るのは辞めていましたが、代わりに、すごく不機嫌になっていました。普通、金魚は寂しがり屋で群れを好む生き物だろうに…。やっぱりカスミは変な子だ。

 ハズキが持ち込んだ、尾ぐされ病ですが、カエデとチヅルとポニョにも伝染しているかもしれません。それらしい雰囲気があり、ちょっと気になります。

 秋になり、水温もさがったので、病気も出やすくなったようです。風雲急を告げる我が家のメイン水槽。ちょっと気が抜けません。今のところ、五体満足で元気なのは、キッカくらいです。

2008年10月17日 (金)

高い声が出れば、人は歌が上手くなったような気がします その2

 話は、昨日の続きです。

 確かにノッポ(ここではチビ背の低い方ではないくらいの意味で捕らえてください。それくらい芸能人って、チビ背の低い方が多い世界です)なのに、高い声で歌う人っていますね。そういう人は私が思うに4パターンあります。それは…

 1)天賦の才能の持ち主
 2)実力のある歌手。努力によって高音を勝ち取った歌手
 3)女性ホルモンのおかげで少年時代のままの声の歌手
 4)ファルセットで歌っている

 1)は身体が大きいけれど、声帯はあまり大きくないので、ボリュームもあり、音色も深いけれど、高い声が楽に出せるという、恵まれた歌手のことです。

 この状況を人工的に作ったのが、いにしえの「カストラート」です。もちろん、今はいません。

 クラシックやジャズの世界には、時々、カストラートという程ではないけれど、声帯の成長があまりなかったんだろうなあ…と思われる歌手がいます。たぶんこのパターンに属する人なんだろうなあと思われます。うらやましいですね。健康な身体に高い声ですから、歌手としては最高です。でも、いわゆるショービズの世界には、このパターンの人がいるんでしょうかねえ…。

 2)は、パパロッティとかドミンゴとか(例が古いのは勘弁。オジサンですから)の、テノールのスーパースターが代表例。彼らに限らず、クラシック界にはこのパターンがたくさんいます。努力の方向がクラシックとは違いますが、洋の東西を問わず、ロック界のスーパーヴォーカリストの幾人かもここに属するでしょうね。

 3)の疑いのある歌手は、(特にアメリカの)ポピュラー界には若干数いますね。もちろん疑いです。本当のことが分かってしまうとスキャンダルになりますから。なにしろ、現代版カストラートって感じですから。人権保護団体から文句が来そうな存在ですね。

 そして、日本人のノッポの高音歌手の大半は、4)ではないかと思います。特に癒し系の高音歌手は、ほぼ間違いなくファルセットです。あと、黒人歌手で女性のような声で歌う人もここでしょうね。白人だけれど、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンもここ。案外、たくさんいるタイプです。

 「ファルセットが巧みに使いこなせること」=「歌が上手い」 そう考えるなら、確かに、ファルセットで高い声が出せることは、歌の上手さの一つの指標になりますね。

 でもね、ファルセットは所詮ファルセット、ある種の歌手のモノマネには使えても、普通の歌を、男性がファルセットで歌うと、変だよ。…でしょ。言っちゃなんだが、カッパ声とかオカマ声(失礼!)とかでしかないもん。ファルセットって、効果的に使わないとギャグに聞こえちゃうんだよね。

 身体が大きくて、持っている声が高くない人が、高い音を出したいと言う時は、1~4のいずれかのパターンで攻めるしかないのだけれど、まあ、1と3は除外するとして、2または4のいずれを選択でしょうね。

 比較的簡単に行けるのが、4のファルセット。ファルセットを身につけることはやぶさかではないけれど、これしかないってのは、どうなんでしょ。ファルセットって応用が効かない歌い方だと思うよ。それに、コツさえつかめば簡単に出せるし…。

 ってことは、ファルセットをマスターして高い声を出せるようになっても、それは単にファルセットが出せるってだけで、歌の上手さとは全く関係ない。それどころか「変な声で歌う、変な人」って思われかねないよ…。

 やっぱりめざすのは、2のパターンだよね。2でありながらも、状況に応じてファルセットも使える、ってのがベストでしょ。これが叶うなら「高い声も出せる上手な歌手」って言えるでしょう。

 歌を上手く歌いたいなら、まずは自分の音域をしっかり把握し、それに見合う曲を選ぶこと。カラオケなら、キーチェンジを積極的にして歌うこと。まずはここからでしょうね。

 気持ちは痛いほどよく分かるけど、いたずらに高い声を追求しても、変な声になっては逆効果でしょう。これ、自分自身に言ってることでもあるけれど、他人が聞いて、いいなあって思ってもらえないと、歌う意味も半減しちゃうしね。

 高い声よりも、安らかな声で歌えるようにがんばりましょう。

2008年10月17日追記 クレームのため、一部表現を見え消しにした上で変更してみました。こんなので、いかがっすか?

2008年10月16日 (木)

高い声が出れば、人は歌が上手くなったような気がします その1

 これはワナだね。歌のワナ。私もかつては引っ掛かりました。カラオケ系の人の多くがはまるワナです。

 高い声が出る人は、歌が上手い人。そう思いがちですが、これ、まったくの嘘です。いくら高い声が出ても、歌が下手な人はいくらでもいるし、逆に低い声だけれど、上手な歌手も掃いて捨てるほどいます。だから、高い声が出ることと、歌がうまいことは全く関係ありません。

 でも、なぜ、そんな誤解が生じるのか? それは単純に、ポピュラー系のプロの男性歌手が高い声で歌うからでしょう。プロは高い声で歌う。プロは歌が上手い、だから高い声を出せる人は歌が上手い。という、わけの分からない三段論法が成り立つからでしょうね。あと、カラオケで歌手と同じキーで歌える人は歌が上手い人、キーを下げる人は歌が下手だからという、これもムチャな理屈ですが、こういう考え方もあるでしょうね。

 だから、高い声で歌えるように努力する人が絶えないわけで、高い声さえ出れば、自分は歌が上手くなったんだと、錯覚するだけです。

 はっきり言いますと、(ポピュラー系の男声の)プロの歌手がなぜ高い声で歌うのかというと、彼らは高い声しか出せないからです。別に歌が上手いから高い声を出すのではなく、低い声が出ないので、高い声で歌うのです。

 では、なぜ高い声しか出せないのかというと、チビ背の低い方だから。身体が小さいので、当然声帯も小さい。楽器の世界で、小型の楽器は音が高いのは当たり前の話。チビ背の低い方だから高い声しか出ないのです。

 テレビとか、ステージってのは、距離感覚がはっきりしないから、彼らの身長って、よく分からないので、あたかも自分と同じくらいの身長のような気がしますが、実は彼らは、かなりチビ背の低い方です。

 私はある高音で有名なロック歌手と学校の同級生ですが、彼は本当にチビ背の低い方でした。だいたい話し声から甲高いですし、そりゃあ、彼ならあれくらいの声は(もちろんプロとしての努力はしているでしょうが)出ないわけないよなあ…素の彼を知っている私はそう思ってます。

 そう私が書くと、〇〇という歌手はチビ背の低い方ではないが、高い声で歌うじゃないかと反論されそうですが、長くなるので、続きはこちら

2008年10月17日追記 クレームのため、一部表現を見え消しにした上で変更してみました。お便り、お待ちしてまーす。

2008年10月15日 (水)

健康なのに、声そのものが出なくなりました

 前回の声楽レッスンのさなか、突然、声が出なくなりました。すべての声が出なくなったわけでなく、ある特定フレーズの部分だけ、声が出なくなってしまいました。

 実は、前回のレッスンで、少人数(お姉様たちは二人ずつ、私は一人)で、先生の前で歌いました。前に歌ったお姉様たちに先生が「もっと優しく歌わないと…」みたいな事をおっしゃっていたので、よし、自分の時は、思いっきり優しく甘い声で歌ってやろうと手ぐすねひいて待っておりました。

 最近、声もイタリア~ンな感じで、我ながら甘い声も出せるようになってきた(自意識過剰?)ので、ちょっと調子に乗っていた事は否定できません。

 自分の番になり、出だしから、甘く優しく歌いだしたつもりなんですが…最後に近づいて、いわゆる決めのフレーズになった途端に、いきなり、声が出なくなってしまいました。

 れれ?

 何がおこったのか、分からなくなりました。パニックになって、禁断の「(少し前からだけど)歌い直し」をしてしまいましたが、それでも声が出ませんでした。

 いやあ…。こんな事は始めて。今まで、高いところに音が届かなかった事とか、ブレスが足りなくなって失速してしまった事はありましたが、声そのものが出なくなってしまった事はありませんでした。

 すごく惨めな気持ちになりました。先生もその箇所はスルーで、違う箇所の指導をしてくれました。風邪をひいているわけでもないのに、声そのものが出ない…。始めての経験でした。

 ウチに帰って、同じように歌ってみましたが、やはり声が出ません。悩みましたよ。普通にしゃべれるし、他の箇所はとりあえず歌える。そのフレーズだけ声が出ない。

 ヤケになって、元気一杯、ぶっ飛ばして歌ってみたら、いつもどおり歌えた。

 れれ?

 しばし木工、いや黙考。思い当たる事があって、確認しながら歌ってみたら、歌えた。

 そうです、何を確認したのかというと“お腹の支え”。実は私、思いっきり甘い声で歌ってやろうとして、甘い声ではなく、フニャフニャ声で歌っていたのですね。お腹の支えの全くないフニャフニャ声で。だから、あまり甘い声ではない、普通の箇所は何とか歌えても、決めのフレーズを甘い甘い声で歌おうとして、結果フニャフニャのナエナエの声で歌っていたから、息がきちんと体から出て行かず、声帯すら鳴らすことができず、声が出ないという状態を招いてしまいました。

 身から出たサビとはまさにこの事。

 甘い声だろうが、辛い声(?)だろうが、基本はお腹。息の支えですね。そこを忘れて、小手先のごまかしに走った私がバカでした。最近、ちょっと調子が良いからと図に乗っていたのが失敗でした。

 馬鹿ですね~、バカですよ。いやいや、基本はいつでも忘れずに。

2008年10月14日 (火)

しばらくチャイナ娘は吹けない…

 アゲハを購入したとき、月に一回程度はチャイナ娘も吹いてあげようと決意しました…が、しばらく無理かも。

 先日「たまにはチャイナ娘も吹こう」と思って、実際に吹いてみましたら、音が割れる割れる、息があふれるあふれる。もう音楽どころの騒ぎじゃありませんでした。

 チャイナ娘はもはや楽器ではなく、単なる騒音発生器になってました(涙)。

 別にチャイナ娘が壊れてしまったのではなく、私がチャイナ娘に合わなくなってしまったのが原因。もちろん細心の注意をしながら、弱く弱く息を吹き込めば、まあ何とかなるけれど、通常の吹き方では単に超音波が鳴るだけ。実用に耐えません。

 弱く息を吹き込む練習…とかなら使用可能だろうけれど、あまりにアゲハとチャイナ娘が違いすぎるので、片方を吹いていると片方が吹けなくなりそうで、当分の間、両立は無理っぽい感じです。

 今の私にとって、メインの笛はアゲハなんだけれど、アゲハに万が一のことがあって、修理入院ってことになった時の控えの笛としての役割を、チャイナ娘に期待していたのだけれど、それはちょっと難しそう。

 通常なら、笛のバージョンアップは、段階を踏んで行なうだろうから、バックアップフルートは、直前まで使用していた笛を使うのが普通だろうけれど、私の場合、チャイナ娘とアゲハの間のグレード差がありすぎるので、その用途に適さないんだと思う。

 とりあえず、チャイナ娘の始末は、また考えることにして、アゲハのバックアップフルートのことを考えないといけないな。とは言え、まだローンを支払っている段階で、次の笛の購入を考えるのは現実的ではない。でも世の中、何が起こるかは誰も分からないわけで、万が一に備えることは常に必要なことだ。このままでは、(お店から言われた)5年後に控えるオーバーホールの間、フルートが吹けなくなってしまう。オーバーホールは1カ月近くかかるそうだし、困った困った。

 何かいい方法はないものか…。ううむ。

 あと、チャイナ娘は貴重な真鍮フルートなので、いづれはまた吹いてみたいと思ってます。そのためには、私自身がもう少し奏者としてレベルアップをしてからでないと、メインで吹くアゲハ演奏に影響が出そうで怖いです。

 しかし、しばらくぶりにチャイナ娘を吹いてみたら、音痴が進行していた! 音程の修正を無意識にするという癖が、あっと言う間に抜けてしまったわけだ。まあ、人間、楽な方に流れるよな。

2008年10月13日 (月)

初級者はアンサンブルに加わるべきか否か

 ええと、タイトルにある「初級者」ってのは、初心者とか、ある程度のベテランにもかかわらず技術レベルが初心者相当の人をまとめて言ってます。もっとザックリ言っちゃえば「中級者レベルに達していない人」のことです。つまり、私レベルの趣味人のことです。

 中級者とは…ああ、難しい。ひと言で言っちゃうと「師匠や指導者の世話にならずとも、一人でドンドン音楽活動を楽しめる人」ってことにしちゃいます。とりあえず師匠から独立した人のことです。

 それと、この記事は、私の中では合唱を念頭においてますが、別にアマオケであれ、市民吹奏楽団であれ、フルートアンサンブルであれ、基本的に同様な問題だと思ってます。

 さて、前置きが済んだところで、本題に入りますと、つまるところ「技術と情熱を天秤にかけてみよう」という話になります。

 趣味なら何であれ、そうでしょうが、まずは「情熱」が必要です。情熱こそが、趣味を推進させる唯一のエネルギーであると言っても良いと思います。情熱のないところに趣味は無し、と言い切っても言い過ぎではないと思います。

 当然、音楽も趣味として行なっているならば、その通りです。ただ、音楽の場合は、他の趣味と違うのは、大半がアンサンブルの形式を取っているという事実です。合唱であれ、ブラバンであれ、ロックバンドであれ、素人の趣味の場合、独唱・独奏という方が珍しいくらいです。音楽系の趣味で独唱・独奏をメインにやっているのは、カラオケ系のサークルくらいでしょう。

 ま、音楽をやる人は、孤独よりも仲間との和を愛する人が多いからなんでしょうね。ひとりきりで趣味を極めたいと思う人は、音楽の道には行かないのかもしれません。

 さて、趣味でアンサンブルをするとなると、色々と問題が出てきます。練習場所と練習日や時間をどうしようかとか、必要経費はどのようにしてまかなうかとか、指導をプロの方にお願いすべきかとか、自分たちだけでこじんまりやった方が良いか、それとも手広くメンバーを募集した方が良いかとか、託児はどうするかとか、活動方針はどうしようかとか…もう、問題山積みですが、その中でも無視できないのが「メンバー間の技術の差をどうするか」という問題。

 初級者が多く中級者が少ないアンサンブルなら、中級者が全体を牽引する形で行けば、うまくいくことが多いけれど、逆に、中級者が揃っているアンサンブルに、若干名の初級者が混じっている場合、初級者が足かせになり、練習や本番で色々とトラブルが起きてきます。

 器楽系なら「降り番」というのもあるから、メンバーの実力に応じた曲を交替しながら演奏してゆくということもあるけれど、降り番のない小さなアンサンブルや合唱だと、中級者アンサンブルに混じった初級者は、「迷惑を承知で参加する」か「迷惑をかけるから辞めるか」のどっちかしかない。残念なことに、そこには、個人の情熱など入る余地がないと思う。

 あと、よくあるのが、初心者歓迎と募集しておきながら、本当に初心者や初級者が来ると「今度来た新入り、ちょっと下手すぎだよ(あるいは、本当に何もできないよ)、困るよ、あれ、どーする?」って問題。ま、募集をかけた方の想定する初心者と、そこにやってきた初級者のレベルがまるで違った場合の話です。

 募集をかけた方は「初心者歓迎って書いておくけれど、まさか本当の初心者が来るはずもないよな。でも初心者歓迎って書いておけば、一応、学生時代に音楽経験があって、久し振りにやってみます程度の人が、気安く応募してくれるに違いない」というつもりで「初心者歓迎」って書いちゃうわけだ。

 ある意味、嘘だと思う。でも音楽系のサークルにはよくある「嘘」です。

 そんな音楽系サークルの事情も知らず、嘘も見抜けぬ初級者は、表向き「初心者歓迎」で本音は「経験者のみ募集」の団体では、陰口や無視や居心地の悪さに大いに傷つき、やっぱり自分には音楽は無理なんだといらぬトラウマを植えつけられてお終いです。入団3~6カ月で辞めてる新人さんたちの大半が「傷ついて辞めている人たち」と言っても言い過ぎではないと思います。

 彼らの音楽に対する情熱をサークルが潰して、踏みにじり、消しているわけです。そんな例を私はイヤになるほど見てきました。

 ま、本当に初心者歓迎で、まるで学校の部活のように初級者も中級者も仲良くやっているアンサンブルもありますが、そういう所は、逆に中級者たちが物足りなさを感じて辞めてゆき、アンサンブルそのものが先細りだったりします。

 ああ、難しい。

 まだ正直に「入団テストあります」とか「入団には合唱経験〇年以上が条件になります」とか「体験入団〇週間後、正式入団となります」とか明記している団体の方が優しい団体だというものです。

 だいたい、音楽を趣味にする人って、なんか『真面目』なんだよねえ。『真剣』なんだよねえ。物事をいいかげんにアバウトに考えることができない人が多いのね。集団を運営するには「清濁併せ呑む」力量が必要だけれど、音楽系のサークルには、なかなかね。

 結局、初学者は習い事の延長のような“お教室”で、先生の手のひらで遊ばせてもらうのが精一杯で、アンサンブル参加の夢を自ら断ち切ります。

 市民合唱団とは言え「学生時代に合唱部で頑張った人」と「音大出たけれど就職は一般企業の人」がブイブイ言い、「歌は好きだけれど、歌以外の事を頑張ってきた人」はビクビクしながら小声でおそるおそる歌っているか、絶望して辞めていく。

 世の中はキレイゴトじゃ廻らない。そういう事だと思う。
 音楽は一人じゃできない。そういう事なんだと思う。

 初級者はアンサンブルに加わるべきか否か……これは「音楽は仲良しこよしでできるのか」と言う問題と同じだと思います。「趣味なんだから、仲良しこよしでいいじゃない」と思えればいいのでしょうし、私もそうあるべきだと思いますが、「〇〇はまた音をハズした」とか「▼△は出を間違えた」とか言う奴が必ずいるものです。そんな現実の中、どれだけの初級者が、そのアンサンブルで頑張れるか。おそらく頑張って、その場で経験を積み重ねられれば、いつしか上手にもなり、初学者を卒業して、足も引っ張らなくなるでしょう。『石の上にも三年』って奴です。

 でも、オトナって、進歩は遅いくせに、気は短いですからね。心臓に毛の生えた初級者じゃなければ、そんな環境では音楽できません。と言うのが、私なりの解答です。

 21世紀の今日、『石の上にも三年』じゃないでしょう、“A rolling stone gathers no moss”ですよ。

 異論、反論、大いに歓迎です。

2008年10月12日 (日)

ご当地料理[10月第2週・通算39週]

体重:102.0g[-0.3kg:-1.4kg]
体脂肪率:31.2%[+0.3%:+0.3%]
BMI:32.5[-0.2:-0.2]
体脂肪質量:31.9kg[+0.3kg:+0.4kg]
腹囲:102.7cm[+0.2cm:-3.4cm]
     [先週との差:2008年当初との差]

 今週の数字はこんな感じ。体重がちょっとだけ減っているにも関わらず、体脂肪質量が増えている点については、あえて触れないことにします。

 先週は讃岐うどんの話から始まって、各地のご当地料理に話が及びました。そこで考えたのは、私が住んでいる神奈川県湘南地方に、ご当地料理というものはあるかしら? ということ。

 ううむ、あるかな…。美味しい料理はたくさんあるし、元々はご当地料理だったけれど、いつの間にか全国区にのし上がってしまった…みたいなものばかりで、今も昔も変わらずのご当地料理って、どれだけあるのサア~って感じです。

 例えば、けんちん汁が鎌倉生まれって知ってますか? カレーライスは横須賀の海軍さんの料理だったって知ってます? あと、いちいち名前を挙げないけれど、明治の頃にドッと入ってきた新しい料理(西洋料理にしろ中華料理にしろ)は、まず横浜で日本風にアレンジされ、ご当地料理として名を馳せたけれど、やがてそれらは全国に普及したというのもご存じ?

 すぐに全国区になってしまうので、こっちの地元じゃないとなかなか食べられない、ご当地料理なんて、ほとんど無いのが残念。かろうじて、横浜のサンマーメンが全国区にならずに、ローカル料理のままでいるくらいかな?

 サンマーメンって知ってますか? サンマは入ってませんよ、念のため。お醤油ラーメンに、野菜のあんかけを載せたラーメン。案外、美味しいです。ウィキペディアに載っている「代表する店」って、全部私がよく行くお店じゃん。

 でもね、神奈川県民って、県民意識の極めて薄い土地柄なんで、湘南の人間にとって、鎌倉とか横浜とか横須賀って、地元とは違うなあ…って意識になります。

 そこで地元湘南ローカル限定って考えてみると、これがまた無い。なにしろ、昔から、海に行って、魚取ってきて、食べるだけの食文化だもんな。大抵は刺身か塩焼き。これじゃあ料理が発達しないわけだ。

 ああ、何かないかな…と、頭を絞ったところ、出てきたのが、最近流行りの「シラス丼」。ま、ご当地料理としては、最近のデビューなので、ちょっと気がひけるけれど、地元じゃ昔からよく食べてました。いわゆる「貧乏飯」の一種です。

 ウチの近所じゃシラス(釜あげシラス)は、もうタダみたいな値段で売ってます。サービスメニューというか、福祉事業ですかって感じの安値が当たり前。私は貧乏なし家の子どもだったのですが、月末近くの給料日前になると、家におかずを買うお金もなくなると、このシラスが毎食、山のように出てきました。ご飯に釜あげシラスを載せて食べる。ああ、ウチって貧乏なんだなあと実感する食事です。そういう、ほろ苦い、貧乏の味がシラスなんです。

 それが今じゃ、小洒落たおしゃれな観光客向けの店で、堂々とデカイ面並べてメニューになっとる。いいのか、こんな貧乏飯を客に出して!

 でも、実はこのシラス丼、案外美味しい。作り方はとても簡単。白いご飯の入った丼に、これでもか~ってくらい、たくさんの釜あげシラスを載せる。それだけ。もうちょっとオシャレにしたければ、キザミノリとか、シソ(青葉)を加えると彩りも良くなって、さらにグーっ! 贅沢したければ、釜あげシラスの代わりに生シラス(これも地元の魚屋に行けば普通に売っている。豊漁の日はタダみたいな値段だったりする)にしても良い。

 これにワサビを少量溶かしたお醤油をタラタラタラ~とかけてあげれば、もう食べられます。

 ウマイです。でも貧乏の味がします。

 あと、これも嘘くさいけれど、ロコモコ丼ってのがあります。これはきっと元々はハワイアン料理だと思うけれど、なぜか湘南地方では、デカイ面してます。それにたぶん、ハワイのロコモコと湘南のロコモコ丼はたぶん違うし…そのうち、既成事実化して、湘南の地元料理でございます~みたいな感じになるのかなあ…。とにかく、海っぽい店に行くと、間違いなくあります。

 こいつも作り方は簡単。白いご飯の入った丼に、半熟の目玉焼きを載せて、その上にハンバーグを載せる。それにトマトケチャップをかけると完成です。よりオシャレにしたい人は、トマトケチャップではなく、なんかオシャレなソースにするといいです。私は、トマトケチャップに少量のお醤油を入れたソースが好きですが…。あと、付け合わせはフライドポテトとパイナップルっすかね。思いっきり植民地っぽい料理ですが、海辺で潮風を浴びながら、ロコモコ丼を食べてると「このままアメリカに占領されてもいいかも~」って気分になります。

 ウマイです。でも嘘っぽい味がします。

 ああ、丼ものしかないじゃないか! ちゃんとした料理は湘南にはないのか! と言って、再び無い知恵を絞ったところ…湘南寿司というのがあった。お店によって、微妙に名前が違ったりするけれど、地元の魚で寿司握ってみました系の料理ですな。

 地元で普通にとれる魚を中心とした寿司で、青魚中心のメニューになります。アジ・イワシ・サンマ・サバ・カツオの握りに、軍艦で生シラスとサザエ。見た目は、すごく地味な色合いのお寿司ですが、これが思ったよりも高くないのがうれしい。

 ウマイです。でも漁師さんの都合で、いつでも食べれるってわけじゃないです。

 結局、ザ・郷土料理! みたいな、ババーンとした、押し出しの強い、ご当地料理なんて、湘南には無いってことだね。ちょっぴり寂しいですが、ま、美味しいものなら、そこらのお店に行けば、いくらでも食べられるので、勘弁してあげることにします。

 あ、“たたみいわし”を忘れていたよ。ま、いいか。

2008年10月11日 (土)

カスミの奇病

 カスミは入院が大好きな子です。それもどうかと思うのですが、一人っきりでいることが好きなようです。

 先月も入院していました。右頬の肉瘤にちょっとした内出血があったので、抗生物質(オキソリン酸)に漬け込んだところ、2~3日で回復したので、少し養生をしてあげてから、メイン水槽に戻したところ、すぐに再発。今度は前よりもひどくなってしまいました。

 内出血だし、他の子にウツるわけでもないし、どうしたものだろうと思って観察していました。一人が好きな子だから、他の金魚もいるメイン水槽に戻って、ストレスが溜まって内出血? それなら、ストレスに慣れてもらわないと困るなあ…と思ってました。

 メイン水槽に戻ってしばらくは、水槽の奥のよく見えないところに隠れていました。そこが彼女の定位置なので、仕方がないと思いつつ「よく観察できないなあ…」とこぼしていました。

 それが週が明けた頃、割と観察しやすいところに出てきて、しきりにアピールをするので、見てみると、右頬は真っ赤、今まで無事だった左頬まで赤くなってます。これはさすがにストレスとかではなく、何かの病気だろうと思ったけれど、どうも思い当たる病気がありません。

 そこでググりました(ネットって、便利ですね)。どうやらコレのようです。

 赤斑病ですか。マツカサ病や穴あき病と一緒ということは、死病ですね。参ったなあ…。

 原因は…エサや水や濾材ではないでしょう。という事は、過密飼育? 45cm水槽に中~大型の金魚6匹なので、明らかに過密飼育が原因でしょうね。

 ウチは必ず、小さい金魚を買ってくることにしているのですが、みんな、すぐに大きくなっちゃうんだよね。だから結果として過密飼育になってしまいます。

 今にして思えば、アオイもずっと尾が赤くなってましたから、実はこの病気だったのかもしれない。

 とにかく入院隔離をして、塩+抗生物質漬けにしました。今度は出血が止まっても、十分養生してあげて、体力が回復するのを待ってから、メイン水槽に戻すつもりです。

 難病のようなですが、治るといいなあ。

2008年10月10日 (金)

叫ぶテノール問題

 今日は、実に久し振りの、約2カ月ぶりの、合唱ネタでございます。いやはや…。

 「テノール! そこは叫ばない!」とか「怒鳴るなー! テノール」なんて言葉が行き交うのは、日本の合唱団ではよく見られる光景ですね。まさに平和日本を象徴する風景です(って、ちょっと違うか)。

 なぜ、そこで叫ぶのかなあ…と他のパートの人たちは思うでしょうね。答えは……テノールだから(笑)。いや、実際そうなんですよ。

 ではなぜテノールが叫ぶのか。それは……テノールだから(大笑)。いやいや、これ、本当の話。

 当のテノールは叫んでいるつもりは、たぶん、無い。では何をしているつもりなのかと言うと……高音で歌っているつもり。それだけ。

 だから、当のテノールたちにしてみれば「僕らがどれだけ大変な思いをして、これだけの高い音で歌っているか、分からないかなあ。それを“叫ぶな”とか“怒鳴るな”だって。失礼しちゃうよ、まったく」と心の中でつぶやいて、次の高いフレーズも思いっきりスコーンと歌い飛ばしてやろうと心に決めていたりします。

 つまり、テノールの高音が叫び声とか怒鳴り声にしか聴こえないのが、日本の平均的なアマチュア合唱団のレベルというわけだ。いやはや、何とも。

 叫び声や怒鳴り声は、確かに聞き苦しい。そこで困り果てた指揮者たちの幾人かは、テノールたちにファルセットで歌うように言い渡すわけだ。ファルセットとカタカナで言えば、何となくカッコいいけれど、実は裏声ね。カッパ声とかオカマ声とか言われるアレですよ、アレ。ま、曲によっては、ファルセットの方が似合う曲もあるし、一概にファルセットそのものを否定することはできないけれど、いわゆる普通の混声合唱で、テノールのパートをファルセットで歌う理由は…たぶんほとんどない。叫ばせない、怒鳴らせないと言った理由を除けば。

 テノールが高音を歌うのは、あくまでヒロイックな響きが楽曲に求められるからなのであって、ピッチだけが問題ならば、その手の音域に関して言えば、アルトが歌った方が、どれだけ安定しているか、聴いている方だって安心して聴いていられるというわけだ。つまり、テノールとは合唱におけるヒーローなのに、そのヒーローがオカマ声じゃあ、がっくりだよね。

 でも、叫び声はもっとダメ。怒鳴り声なんかじゃ音楽ぶちこわし。これもよく分かる。

 では最初に戻って、なぜテノールは叫んでしまうのか。それは、正しい発声方法を知らないから。そんだけ。

 チェンジの越え方を知らないから。チェンジの上の声の出し方を知らないから。チェンジの上の声と下の声のつなぎ方を知らないから。胸の声でどこまでも行こうとするから。

 だから、高音に行くと、叫んだり、怒鳴ったりするわけよ。

 ああ、思えば、私も昔は思いっきり叫んでいたなあ…。高いところに行くと、声が出づらくなるけれど、その出づらさをパワーで何とかしていた。何とかした結果が、叫び声だったり、怒鳴り声だったりするんだな。

 叫んだり、怒鳴ったりって、結構力がいるもの。体に力が入ると、体が硬くなる。硬くなると、体のあっちこっちにフタがされる。その結果、身体にある大半の共鳴腔が閉じてしまい、使いものにならなくなる。その結果が、叫び声だったり、怒鳴り声だったりする。

 でも、この「結構力がいる」歌い方が、不思議と充実感につながってくるから、テノールの叫びを辞めさせるのは、実はかなり難しい。だって、叫ぶのって快感でしょ。

 ソプラノさんで、時折、高音を悲鳴にして歌っている人がいるけれど、たぶんアレも、やっていることは、叫ぶテノールと同じ。体に力を入れて、力づくで高音を発声しているわけ。体の共鳴腔が使えないため、あんな声になっちゃっているわけよ。男と女。声域が違うので、片や叫び声、片や悲鳴という、別物に聴こえるけれど、実は全く同じこと。

 何事も、力づくはダメだね。無理はいけません。力づくの発声を辞めさせるには、本来は、ファルセットの強要ではなく、正しい発声方法を彼らに身につけてもらうことでしょう。そのためにも、適切な指導者が正しい発声方法をきちんと彼らに教えるべきでしょうね。

 日本の多くのアマチュア合唱団の弱点が、実はそこ。テノールやアルト、つまり内声パート[つまりチェンジを抱えているパート]の正しい発声方法をきちんと教えられる人材がいないか不足している点。いや、それどころか、きちんとしたヴォイストレーナーが団内にいなかったり、下手すると、発声練習すら、ろくにやらずに、いきなり歌いだす合唱団の多いこと多いこと。

 その結果、正しい発声方法を知らずに、ただ楽譜に書いてある音をピアノで取って、ムリムリに出そうとするから、叫ぶし怒鳴るわけだ。

 邦人作曲家の中には、そんな現実を知ってか、知らずか、混声合唱なのに、テノールに高音を与えない人もチラホラいるらしいという話も聞きます(私は邦人合唱曲を歌ったことがないので、よく知りませんが、知り合いからそんな話を聞きます。違ったら教えてください)。

 叫ぶテノール問題は、案外、根深い問題なのかもしれませんね。

2008年10月 9日 (木)

これからフルートを買おうと思っている人へのアドバイス その4

 前回の続きです。

現状優先か、それとも未来指向か

 フルートは一本買えば、しばらく使うことになります。そして、人は変わります。成長もすれば老いもします。今を優先して買うか、将来的なことを考えて買うか、それはあなた次第でしょう。

 今を優先する…今の自分にピッタリする笛を選ぶことです。フルートの経験年数もある程度になった人なら、これで良いでしょうね。

 将来的なことを考える…若者やフルート経験の浅い人は、成長分を見越して買う必要があるかもしれません。そうしないと早晩またまたフルートの買換えになってしまうかもしれません。フルートは高価な楽器ですから、そうそう何本も買い換えるわけにはいかないでしょうから、なるべく買換えの本数が少なくなるように考えて買い物をする必要があります。

 また、ある程度の年配者なら、老いの問題があります。年を取っても長くフルートを楽しむために、今よりも吹きやすい、音の出しやすいフルートに買い換えるというのもありえます。それはダウングレードではなく、人生が新しい局面に突入しただけの話です。

Eメカは必要?

 悩む人多いですよね。でも話は簡単なんですよ。「Eメカは不要」と考えていなければ、付けておけばいいのです。Eメカなんて、付いていても困るものではありませんから。むしろ将来「ああ、Eメカ付きのフルートにしておけばよかった」と後悔することの方がイヤでしょ。だから、Eメカ不要論の方以外は、Eメカをつけておきましょう。

 Eメカを付けるとフルートが重くなるとか、Eメカ付けると音の響きが変わるとか、そういう人もいますし、実際そうなのでしょうが、その件については、Eメカ付きのフルートで試奏して自分が納得できれば、クリアでしょ。フルート自体の重さとか音の響きなんて、そのフルートの個性ですって。無問題ですよ。

 あるいは逆の選択肢として、わざとEメカのないフルートを選ぶという方法もあります。と言うのも、オプションとしてのEメカって、実はそれなりのお値段がします。そこでEメカを辞めて、その分のお金で、もう少し高価なグレードの高い楽器を選ぶということができます。その辺をどう考えるかは、あなた次第です。

 ですから、Eメカ以外の各種ギミックについても同様です。「不要」と思っていないなら、お財布と相談して、可能ならば付けときましょう。それが原因で後悔する方が勿体ないです。しかし、その分の投資で楽器のグレードアップが図れるなら、そちらを考えるのも一手です。

 ちなみに、私のアゲハには一切のギミックはついてません。すっきりしたもんです。だって笛先生がEメカ不要論の先生だし、私自身、Eメカの分でグレードアップを考えた人ですから。

リング式かカバード式か

 リング式かカバード式かで悩んでいる人も、好きな方を買えば良いと思う。リング式にはリングをふさぐ部材(なんて言うの?)もあるから、当座の心配はいらない(ただし、できるだけ早めに部材を取り除く方向でがんばった方が何かと良いらしい)。インライン・オフセットの違いも同様。少しでも心魅かれる方を買っておきましょう。あとはどうにでもなると思いますよ。ただし、本当に悩んでいるなら、カバードのオフセットにしておくのが無難でしょう。だって、リング式のインラインって、やっぱり楽器としての扱いが多少難しくなると思いますよ。

ドゥローン式(引き上げ式)か、ソルダード式(ハンダ付け式)か

 同じ規格のフルートでもトゥローン式よりもソルダード式のフルートの方が高価なので、ソルダード式の方が良さそうな気がしますが、価格差は楽器としての性能差というよりも、製造工程の差から来るものです。つまり、ソルダード式の方が手間がかかるので、その手間賃の分、高価というだけの話です。ドゥローンとソルダードで違いがないわけではありませんが、それにどれだけの意味を見つけられるかという事と、価格だけの価値を見いだせる事ができるかが、問題だろうと思います。

 私は、ソルダードの方が音の立ち上がりが良い分、若干音が固めに思えました。と言え、それは比較すれば…の話で、それほど大きな違いだとは思いませんでした。あと、一般的にソルダードの方が吹き心地が重いと言いますが…私にはその差は分かりませんでした。

 現代フルートは、元々ソルダードで作られていたもので、ドゥローンは比較的新しい技術だそうです。ですので、多くのメーカーでプロ向けの高級機種になると、ドゥローン式ではなくソルダード式になります。結果、多くのプロは、ソルダード式のフルートを使っています。ただし、ムラマツフルートは、総銀の1機種を除き、プロ用も含めてドゥローン式なので、ドゥローン式がダメというわけではないと思います。

 この問題も、結局、お店に行って試奏すれば、簡単にクリアできる問題なので、悩む暇があったら、サッサと試奏をして、その違いを感じてきてください。

 試奏して、吹き比べてみて、ソルダードの方が良いと思えば、多少高価だけれどソルダードにすれば良いし、ドゥローンの方が好みだなと思えばドゥローンを買えばいい。違いを感じないとか、違いは分かるけれど気にしないとかなら、安価だし(ハンダがはがれるなどの)トラブルも無いので、ドゥローンにしておけばよい。それだけの話です。

使用目的は合奏か? 独奏か?

 この点を考えずにフルート選びをする人がいます。それはそれで良いのでしょうが、主な使用目的が決まっているなら、それにふさわしい道具を選ぶのは大切な話だと思います。それにやはり合奏と独奏では、フルートに求められるものは自ずとが違うでしょ。

 合奏で要求されることは、ピッチが正しいこと。その団体のカラーに合った音色であること(またはその団体で多く使われているメーカーのフルートであること)。大きな音が出せる楽器であること。その三点でしょう。そこを踏まえるならば、実はそれほど多くの選択肢は残されていないと思いますし、案外、高価なフルートにはならないと思います。
 いくら素晴らしいフルートであっても、その団体の中で、音が浮いてしまって、周囲の音に溶けなかったら「アンサンブルぶちこわし、お呼びじゃないよ」になりますから、注意注意。基本的には、倍音が豊かで、高音になっても柔らかな音色の笛がいいでしょうね。

 独奏で要求されることは、個性と美しさです。それを考えると何でもありなので、お財布が許す限り、わがまま贅沢にフルートを選択するとよいでしょう。彫刻などもたくさん入れてもいいかもしれませんよ。

 もっとも、アマチュアの場合は、独奏と言ってもピアノとのアンサンブルが多いと思います。ピアノは平均律ですから、平均律で設計されたフルートがアマチュアのソリストには使いやすい笛になると思います。

主に吹くのは、ポップス? クラシック?

 ポップスの世界では、フルートは小音量楽器なので、マイクの使用が前提になります。そうなると、マイクのとおりの良い音、つまり過度に大きな音がせず、倍音も少なめの細くて硬い感じの音の方が何かと便利です。

 一方クラシックでは、マイクの使用はありえませんので、大きな音量で倍音豊かな美しい音色の楽器が求められます。美しい音色…大切ですよ。いくら練習を重ねて上手になっても、その楽器が本来持っている以上の美しい音は、どんな名手にも出せませんから。

 迷ったら、クラシック向けの楽器を選択して、マイクを使用する時は奏者側の工夫(例えば口の中を狭くして、わざと笛の音を貧弱にしてマイクに乗りやすい音にするとか)で乗り切るというのも、一つの方法です。

それでは、いくらぐらいのフルートを買うべきか?

 ずばり大人は「今の自分が出せる最大の金額で、贅沢なフルート(一生モノ)をババンと買う」ことをお薦めします。贅沢なフルートを買って、贅沢な気分を満喫しましょう。所有する喜びも、また趣味の大切な楽しみです。

 大人になれば人生の有限性を感じることでしょう。こまめにフルートを買い換える楽しみもありますが、それよりも有限な時間の中で、音楽そのものを楽しむことに集中しましょうよ。

 あと、高い楽器を買うと、下手くそを楽器にせいにはできなくなります。練習に励むしかなくなるのも、大人向けと言えましょう。[大人はすぐに言い訳しますから(笑)]

 一方、子どもや若者は話が別。まず、フルートは贅沢品であることを知り、その費用を捻出するために、大人がどれだけ大変な思いをしているかを知らないといけない。その上で買い与えられた楽器なのだから、たとえそれが実用品レベルの楽器であったとしても、文句をいうどころか感謝をしないといけない。どうしても、贅沢な楽器が欲しいなら、大人になった時に、自分でお金を稼いで買いなさい、以上。

結論

 試奏をしてみて、気に入った楽器、これだと思った楽器、惚れた楽器を買いましょう。そういう楽器と出会えなかったら、今、無理して買う必要はないでしょう。またの機会にすればいいと思います。それでもどうしても、今すぐフルートが欲しければ、その売場にある一番安い国産品を買っておくのが無難です。国産品であれば、どんなに安くても十分に使えるし、音楽を奏でることができますから。そして浮いたお金でおいしいもので食べた方か幸せというものです。

 それでは、みなさんに幸せなフルートライフがありますように。

 ではでは。

2008年10月 8日 (水)

鼻と口の両方から、息は吸えますか?

 前回の声楽のレッスンで言われたこと。鼻と口と両方で一度に息を吸う事はできますか?

 やってみました。できないわけではないけれど、鼻1:口9くらいの割合ですね。つまり、あまり鼻は活用されていない。それじゃあ、ダメじゃんってことです。

 鼻と口の両方で均等に息ができないのは、喉と鼻の連絡路がきちんと開いていないから。つまり、喉から鼻への息の通りが悪いから。そのため、喉~口の経路が普通に使用できる時は、喉~鼻の経路が十分に活用されないわけです。

 喉~鼻に息が行かないということは、とりもなおさず、鼻腔が活用できていないわけで、目下の課題である鼻腔共鳴がうまく使われていないというわけです。

 そこで、意識して、鼻と口の両方で息をして、喉~鼻の経路を確保する感覚をつかみ、その感覚を忘れないようにして、歌うようにしましょうってことです。

 意識して、鼻の奥の方を開いてみると、確かに息は鼻の中を容易に通過しますし、いい感じです。まあ、鼻の中が息でスースーするのはお笑いですが。

 自分ではよく分かりませんが、鼻腔は共鳴しているのでしょうか? 鼻腔の共鳴はよく分かりませんが、声が多少甲高くなったように感じられます。高音で頭を押さえられるような感じとか、出しづらいといった感覚が薄くなりました。

 今までは高い音に行こうとすると、息が頭の中にどこかにぶつかっていた感覚がありましたが、鼻の奥を開くように心掛けていると、息がどこにもぶつからずに、ある程度の高音まで比較的楽にいけました。もっとも、息が楽に行けることと、声が楽に出せることは別なので、高音を出すための練習は、それはそれとして今後も必要なので、がんばっていかないと…。

 とにかく、鼻の奥を開くこと。そのためには、鼻と口の両方から息を吸う感覚を忘れずにいること。そこが私にとって、とても肝心なようです。

 一歩、また一歩と、前に進んでおります、最近の私。

2008年10月 7日 (火)

前歯を見せましょう

 イタリア語をはじめとするヨーロッパ語系の母音は、日本語の母音とどこかが違う。先生は色々と説明してくれたけれど、要は母音の響きをアゴの上の方から出すか、下の方から出すかの違いじゃあるまいか。あ、この表現は、音声学的に正しいかどうかは責任もちませんよ。でも、なんとなくそんな感じ。

 結論。アゴの上…つまり鼻の下あたりから声が出れば、声楽的な母音の響きになる。そこを意識して発音すると、かなり良い。おそらく、声楽で普通に言う「響きを上にあげる」と同じことではないかしら。

 鼻の下あたりを意識する…ひとまず、鼻の下に指を当てて歌ってみる。いい感じ。まるで『カトちゃんペッ!』だね、これじゃあ。

 この『カトちゃんペッ!』はなかなか良いのだけれど、欠点は、これをしながらは歌えないということ。だから、鼻の下に指を置いている時は良いのだけれど、一度鼻の下から指を離すと途端にダメになる。ほら、何しろ私、日本人だから。すぐに母音が下がっちゃうんだよね。

 そんな時、キング先生が「上の前歯を見せて歌ってください」と言いました。いわゆる、スマイルフェイスだね。

 実は最近の私、口を無理に(笑)縦開きにしようとするあまり、下の前歯を見せて歌っていました。これはカッコわるい。これでは「口を縦開き」というよりも「口の下部を開く」って感じです。これじゃあ、母音の響きも下に下がってしまうというもの。口は自然に縦開き、母音の響きは上アゴから…。これは今の口の開き方では無理というもの。

 そこで口を縦に開くことは少し横に置いて、前歯を見せるようにしてみました。ただし、前歯を見せると言っても、いわゆる口角を上げるのは、我が門下では御法度なので、口角を下げたまま前歯を見せるには……上唇をめくり上げる…のですよ。

 いやあ、上唇をめくると、どうしても神経が上唇に、つまり鼻の下にいきます。これは鼻の下に指を置いたのと同じ状況です。

 歯を見せるために、上唇をあげると、母音の響きが上にいく。いいね、これ。

 しばらくは、前歯を人々に見せつけていくことにしました。これが癖になり、懸案の母音まで上から響くようなら、良いことなのですから。

 ガンバ、ガンバ。

2008年10月 6日 (月)

サクソフォーンはやっぱりすごい

 昨日、何気にわが町を散歩していたところ、何やらけたたましい楽音が聴こえるので、そちらに行ってみたら、駅そばのスーパーの隣のビルの駐車場で、サックスの四重奏をやってました。

 全部、違う大きさのサックスだったので、おそらく、ソプラノ~バリトンだったのでしょう。あと、ドラムスやシンセの音も聴こえたので、カラオケをバッキングに使用していたのだと思いますが、それにしても、なかなかおもしろかったです。やっぱり、生演奏はいいね。

 あんなオープンスペースでの演奏なのに、100メートル先にいた、ヘッドフォンをしていた私の耳にも届くほどの音量なんだね、サックスは。すごいなあ…。

 閑話休題。ブラスバンドに行けば、こんな大音量のサックスが4本では済まないよね。もっとたくさんいる。おまけに、サックスよりも大音量の金管たちもたくさんいる。なんで、フルートはブラスバンドにいるんだろ? あんな音の巨人たちに囲まれていたら、いくら吹いたって、お客には聴こえないのに…。

 話を戻すと…それにしても、サックスってすごいな。音量は金管並なのに、木管のようなニュアンスあふれる表現もできる。そんな、音量と表現力の二つを兼ね備えている上に、おまけにあんなに良い音色なんだもん。そりゃ、楽器としての歴史は浅くても、あっと言う間に普及するわな。

 すげー、すげー、サックス、すげー。

 やっぱり、楽器って、野外向けと室内向けの二種類あるような気がする。で、サックスは野外向けの楽器だと思う。だって、我が家の居間でサックスを吹かれたら、うるさくてたまらないと思うよ。その点、ピアノとか(クラシック)ギターとかフルートとかヴァイオリンやチェロだったら、室内で演奏してくれたら、うっとりだもんね。サックスやペットはやっぱり野外向け。でも、ああいう野外向けの楽器って、猛々しくて雄々しくて、どこか男の魂を揺さぶるんだよね。

 ま、私は根本的にインドア人間だから、普段は楽器も、室内向けのものにより魅かれるわけだけど、でもでも、屋外で聴くなら、サックスだな。なんたってカッコいい。

 …でもきっと、トランペットを聴いたら「ペットさいこー」とか言うんだろう、私のことだから。ふう。

2008年10月 5日 (日)

釜玉うどんが好き[10月第1週・通算38週]

体重:102.3kg[-0.6kg:-1.1kg]
体脂肪率:30.9%[-0.1%:+-0.0%]
BMI:32.7[-0.1:+-0.0]
体脂肪質量:31.6kg[-0.2kg:+1.0kg]
腹囲:102.5cm[-0.3cm:-3.6cm]
     [先週との差:2008年当初との差]

 人はなぜ太るか? それは食べるからである。これは明白な事実である。では一体何を食べるとそんなに太るのか? そこが問題だ。

 ってなわけで、私の食生活を考えた時、一番多く食べているもの(料理名ね、原材料名ならコメだけど)は何かと言うと…『釜玉うどん』かな?

 そう、釜玉うどんがここ数カ月で、それまでのマイ・ファイヴァリットだった『ざるそば』を抜いて堂々のナンバーワンになってしまいました。なんてこと!

 釜玉うどんは…もちろん家では食べません、と言うか、作れません。私の場合は、専ら、近所にある讃岐うどんのチェーン店で食べてます。そう、釜玉うどんって、讃岐うどんの代表的なメニューの一つなのね。

 釜玉うどんって、知らない人のために解説をすると、茹で上がりのうどんを(コシを出すために)水洗いもせず、粗熱をとることもなく、釜から直接、丼に移し(この段階なら単なる『釜上げうどん』)、それに生卵を一つとキザミネギを少々と醤油をひとたらし加えて、ガーって混ぜて、キザミノリを乗せただけのもの。割とシンプルな料理。

 これが驚くほどうまい。いやあ、始めて食べた時はびっくりしました。それまでの私は頑固な蕎麦人間だったのですが、釜玉うどんを食べたその時から、蕎麦に負けず劣らず、うどんも食べるようになりました。

 「蕎麦はのど越しで食べるもの」とか言って、うどんに全く目もくれなかった私(だって、うどんって、柔らかくって、いかにも消化の良さそうな病人食でしょ。おかゆのめん類版?)が、なぜ釜玉うどんを食べる気になったかと言うと…映画「UDON」の影響。UDONって、「うどん」のことね。これ、いい映画だと思います。

 元々は「踊る大捜査線」の本広監督の作品だし、主演はユースケ・サンタリマリアだし、コメディとしておもしろいかなあ…って、軽いノリで映画館に見に行ったら、ハマルハマル。映画館出る頃には、もう、讃岐うどんが食べたくて食べたくて仕方なくなってしまいました。

 でもそこは悲しい湘南地方。讃岐うどんの店なんて普通にないので、あきらめていたら、近所に一軒だけチェーン店で讃岐うどん店があるじゃないですか!? チェーン店というところが、正直ちょっとアレだけど、とにかく行ってみて、あこがれの讃岐うどんというのを食べてみました。

 うまかったです(涙)。私が今まで知っていた、いわゆる“うどん”とは、なんか違う料理でした。関東と四国では、同じ“うどん”でも、こうも違うのか…なんか、そんな感想です。その讃岐うどんの中で、私の心を捕らえて離さないのが…釜玉うどん。もう、釜玉ラブです。

 この釜玉(うどん玉は常に2玉)に、箸休めとして、ゲソ天とトリ天とちくわ天をつけて食べる。サイドメニューには、おにぎりとか、かけうどんとかも加える。カロリーは計算したくないというか、あえて計算しない。だって計算したらこわいもん。

 がっつり食べる。幸せ…。釜玉って、ホントうまい。

 あ、うどんが好物と言っても、今のところ“讃岐うどん”限定です。いわゆる関東の“うどん”はねえ…、それなら蕎麦を食べるよ、アチキは。

 あと、うどんと言うと、やはり関西のうどんがハズせませんし、私も結構、あの薄い色の汁が好きなのですが、関西に行って、うどん屋に入ると、思わず注文しちゃうのが“にしんそば”。うどん屋で蕎麦を注文するのも変だけれど、私、にしんそばも大好き。で、にしんそばって、湘南では食べられない料理の一つなんですよ。だから~、食べたい食べたい食べたいです。

 右手に『釜玉うどん』、左手に『にしんそば』。これが私のあこがれる、西のめん類の二大横綱です。てへ。

2008年10月 4日 (土)

食欲の秋ですね、水草がピンチです。

 秋と言えば、食欲の秋。万年空腹の金魚たちも例外ではありません。金魚の食欲がいやが上にも増してくる秋です。

 ウチだって、きちんと毎日エサをあげてますよ。それも一日二回も。決して飢えさせてはいません。なのに、金魚たちは、私があげるエサだけでは足りないとばかりに、水草を食べ始めます。もちろん水草を食べてよいのだけれど、水草の成長速度よりも速く食べてはいけません。水草が全滅してしまいます。

 もちろん水草だって、負けちゃいません。長さで言えば、一週間で約3倍になるほど、がんばって生長してます。でも、金魚たちはそれ以上の速度で食べます。水草がピンチです。

 それほど金魚たちが飢えているなら、やはりメダカ投入かな? というのは、普段のエサをそんなにたくさん食べさせては、食べ残しなどのことをついつい考えてしまいます。そうなると、やはり生き餌? 美味しくて、食べるのに苦労するのが、彼らにはいいんだ。高いけどメダカ投入を真剣に考えた方がよさそうだな。ううむ。

 メダカ飼いの人が聞いたら、卒倒しそうな話でした。でも、弱肉強食だから勘弁してね。金魚だって、肉食魚のエサなんだから。

2008年10月 3日 (金)

これからフルートを買おうと思っている人へのアドバイス その3

 前回の続きです。

とにかく試奏をしよう

 フルートの購入には、まず試奏ありきです。試奏無しでフルートを購入してはいけません。

 そう言うと「え、私はフルートの吹き比べをしたって、その違いが分からないよ」という人がいます。その人に聞きたいのは「あなたは今まで試奏をした事がありますか?」です。おそらくないでしょうね。その発言の源にあるのは日本人特有の謙遜って奴ですが、大金出して買い物するのですから、謙遜は家に置いてきましょう。

 私も実際に試奏をするまでは「フルートの吹き比べをしたって、その違いなんて分からないよ」と思っていました。でもね、やってみるとよく分かる。実によく分かる。フルートって、本当に違う。特に素材が違えば楽器が違うんじゃないかと言うくらい、音が変わるし、同じ素材でできていても製品が違えば顕著に音が変わります。またハンドメイド系に特に言えますが、同じ製品でも個体差があって、全く同じフルートって、この世にないって事が分かります。これは理屈ではなく、感覚で分かる問題なので、初心者でも(今使っているフルートである程度の)一定した音が出せれば分かります。だから試奏については、特に心配する必要はないよ。

 フルートって、なまじ人の声と同じ音域だからか、人間の聴覚の方も敏感に反応して、ちょっとの違いでも、すごくよく分かるんだと思います。だからこそ、試奏をして、お気に入りの一本を選んでください。

 それから、管楽器では音の違いは、楽器の違いよりも奏者の違いの方が影響が大きいそうですから、試奏なんて無意味であるとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。つまりは「ゴールウェイが吹けば、どんなフルートであれ、ゴールウェイの音になる。だからフルートの違いなんて意味のない違いだ」とネ。でもね、それは机上の空論であって、現実は違う。

 まずは、このビデオを見てください。ゴールウェイが16本のフルートを吹いています。あなたが、このビデオを見て、これら16本のフルートの音が全部全く同じに聴こえるなら、たしかに試奏の必要はないでしょう。お店に行って、中国製の一番安いフルートを買って、余ったお金を別の用途に有意義にお使いください。その方がお金も幸せです。

 おそらく大半の人は、このビデオで、同じゴールウェイという人が吹いているにも関わらず、16本とも違う音を出していることが分かると思います。ただ、確かに16本全部が全く違う音というわけではなく、同じ傾向の音であることは否定しません。おそらく楽器が違っても同じ傾向の音になることが、ゴールウェイの、つまり奏者の個性の部分なんだと思います。そしてこの個性の部分を“ゴールウェイの音”と呼んでいるのだろうと思います。

 ですから、そういう意味で16本すべてのフルートの音は、全部“ゴールウェイの音”かもしれないけれど、その“ゴールウェイの音”であっても、楽器が違うとこれだけ音が違うわけ。いわんやまして…の世界ですよ。「考えるな、感じろ」の世界ですって。試奏は(後悔しないためにも)絶対した方がいいですって。

 それでも「私は試奏をして、なんとなく違うことは分かったけれど、どれが自分にとって良いフルートなのかは分かりません」という人はいるでしょうね。音の違いが分かれば、まずはそれで十分です。なぜなら、音の善し悪しって、理屈でなく感覚ですからね。なんとなくでも違いが分かれば、あとは好きな音の楽器を買えばいいのです。好きな音がする楽器が良い楽器なのですから。

 それでも自信を持って楽器を選べないとおっしゃる人へ。あなたが初心者ならば、先生に選んでもらってください。今のあなたにあった、無難な楽器を選んでくれると思います。まずはそこからスタートしましょう。経験者なら、今の自分の愛器を吹き続けることをお薦めします。心の底から良いと思えないものを買っても仕方ないでしょ。

 次に、試奏をするためには、まずフルートがそこそこ揃っている楽器屋に行くか、フルートフェアなどを開催しているお店を狙っていきましょう。蛇の道は蛇。先生とか先輩とか呼ばれる人は、どの店にどれくらいのフルートがあるは知っているでしょう。最初はそういう人に尋ねてもいいですね。また、それとおぼしき店を見つけたら、電話などで問い合わせをしてもいいかもしれません。店によっては試奏をするには電話予約が必要というところもあるようです。地方在住者は、この際、そのために可能ならば都会に出かける覚悟で考えましょう。

 お店に行ったら、私のように都会の空気に飲まれない(笑)で、正々堂々と店員さんに試奏を申し込みましょう。もし、いやな顔をされたら、後ろ足で砂を蹴って店から出てくればいいだけですから、大胆に参りましょう。恥ずかしかったら「試奏室はありますか?」と正直に聞いてもいいかもしれない。また、試奏の時に、こちらの注文ははっきりと伝えましょう。その際には、予算と条件を最初に言っちゃった方が良いかもしれません。

 予算を言ったら、無理やり買わされるかも…。その心配は分かりますが、フルートは高額商品です。即決で購入といかないことくらい、お店も分かっていますから、堂々と冷やかしてくればいいと思います。特に、今回ではなくても、必ず買い換えるという意志を見せれば、お店も本気を出して、アドバイスしてくれます。

 試奏室に案内されて、やがて店員さんが何本かのフルートを持ってくるでしょ。

 まず最初にすることは、低音から高音までのすべての音を半音進行で出してみましょう。この段階でうまく音が出せないようなら、ちょっとキビシイでしょうね。

 半音進行ですべての音が出せることを確認したら、次はスケールです。まずはハ長調のドレミを吹いてください。ピッチは大丈夫ですか? フルートは案外音痴な楽器です。私もそれなりの数を試奏しましたが、ピッチ的に「?」な笛が結構ありました。実際は多少音痴でも、演奏する時に微妙なピッチは修正しながら吹くので、大した問題ではないのですが、それでも修正する幅が狭いに越したことはないので、スケールで音程の確認をしてください。

 私の感じでは、ハ長調の「ミ」と「シ」があやしい笛が、たくさんありました。

 ハ長調が終わったら、別の調で再度確認するといいでしょうね。私はト長調を使いますが、ヘ長調も吹きやすいかもしれません。

 この辺までは“試奏”というよりも“検品”って感じですかね。でも、道具としてのフルートの性能を知っておくということは大切ですよ。

 次は音色の確認とキータッチの確認をかねて、何か曲を吹くとよいでしょう。それと、吹き心地もチェックです。ラクに音の出る笛もある一方、音出しに手間取る楽器もあると思います。これから長く使う楽器ですから、本当にしっくり来る笛を選ぶべきだと思います。

 吹いている音を心を落ち着けて聴いてみてください。その時に聴くのは、フルートから出ている音ではなく、壁に当たって跳ね返ってくる音です。跳ね返ってくる音が他人に聴こえる、あなたのフルートの音です。難しいですけれど、挑戦してみましょう。

 同伴者が笛吹きならば、同伴者に、そうでなれば店員さんにお願いして、吹いてもらって、それを聴くのも大切です。もちろん、彼(または彼女)はあなたではありませんから、あなたと同じ音は出せませんが、それでもその笛のおおまかな性格は分かると思います。

 試奏をお願いして「私はフルートは吹けませんから…」と店員さんが断ったなら「他に音が出せる人はいらっしゃいませんか?」と尋ねてもいいでしょうね。それでも誰にもフルートを吹いてもらえないならば、その店はフルートに関しては素人のお店と判断してもいいでしょう。将来的にもあまり役にたたないかもしれません。ま、買い物するなとまでは言いませんが、ちょっと心配になりますよね。少なくとも売場の担当者は、上手でなくとも一通りの事ができなければ…ね。プロの販売員として、どうよ。

 もし試奏をしてもピンと来る笛がなかったら…無理して今フルートを購入する必要はないと思います。また次の機会を待ちましょう。これだ!という笛で出会えたあなた、幸せ者です。さっそく『予約』を入れて、心と頭を冷静にしてから購入を検討しましょう。

 では、続きはこちらです。

2008年10月 2日 (木)

ピッチに気をつけて

 フルート・レッスンの話の続きです。

 前回、宿題になっていた半音階の確認をしました。とりあえず、低音と中音のすべての半音階を覚えてきました。高音は…覚えきれませんでした。だって、高音って、規則性がよく分からなくて…(汗)。

 高音は規則性もそうだけれど、出すこと自体が難しいネ。私はまだ4番目のドはロングトーンで一度も出せてません。何かが足りないんだろうと思います。ロングトーンで出せないものは、曲では使えませんので、まだまだな私です。やっぱり高音のラ~ドの付近が難しいです。ロングトーンでも時々コケます。

 とにかく覚えてきた部分を半音ずつ、ピアノに合わせて上って下ってをやりました。「できるだけきれいな音で」と言われたので、頑張ってきれいな音を出そうとしました。で、私、きれいな音と半音階の運指に気を取られて、ついつい音程を楽器まかせに無頓着に吹いていたら、また注意されました。どうしても、うわずる音、ぶら下がる音ってあるんですね。言われると確かにピアノとちょっとズレてます。それで修正。

 そのうち、しばらくすると全体的に音が気持ち悪くなってくるので、休憩時に先生に質問。やはり、楽器自体の温度でピッチが変わってくるので、演奏しているうちに、ドンドン体温や室温が楽器に移っていって、ピッチがうわずることが多いそうです。

 だから、先生は、ライブの時は、MCをしながら、何気に頭部管で調整するそうです。ふーん、そうだったんだ。

 とにかく「アンサンブルの時は耳を開いて吹いてください」と、いつものことですが、今回も言われました。

 あと「ブレスは楽譜どおりに」と言われました。ま、当たり前といえば当たり前なんだけれど出来てませんでした。だって~、(言い訳だけど)まだ未熟だし、吹いていて、息が足りなくなる時があるわけだし、そんな時にヘナヘナな音を出すよりも、スパーッてブレスして、吹いた方がいいんじゃない、なんて軽く考えていたのですが、「息はお腹でしっかり支えれば、足りなくなることはありません」だって。ま、そうなんだよな。

 笛先生は出来ないことは要求しない人です。私も多くのことを目こぼしてもらってます。今できないことは、練習をして、そのうち何とかしましょうって事なんですが…でも、できる事をサボっていると、すぐに注意します。当たり前か…。

 私ね、時々、気合を入れて、バシッとフルート吹くんだよね。問題は時々なんだ。大半は、気合が抜けて(“抜いて”じゃなくて“抜けて”だよ)ヘナヘナ吹いているので、注意されます。なので、息を背中で支えるのをさぼっているのを見抜かれていました。

 でもね、アゲハを30分、気合を入れっぱなしでは吹けません(涙)。そんな事をしたら倒れます。これは体力の問題です。でも、気合入れると、確かにブレスは足りるんだね、不思議。

 とにかくアルテは5課で苦戦中ですが、ここまで来ると、簡単な曲の演奏ができるので、そろそろ曲にも取りかかりましょうと先生がおっしゃってくださいました。選曲は先生におまかせです。さて、どんな曲になるのでしょうか?

 そしてレッスンの最後の最後で、先生(の新しいバンド)のCDを2枚購入しました。最新録音だそうです(インディーズなのでアマゾンでは売ってません)。ジプシー・ジャズというジャンルの音楽だそうです。きっと笛先生に師事しなかったら、死ぬまで一度も聴かずに終わった種類の音楽でした。

 いやあ、勉強になるなあ。

2008年10月 1日 (水)

ダメな右手

 フルートのレッスンに行きました。なんと、今回のアルテの合格は、たった1曲だけ。それも前回残した5課の3番のみ。その他の新曲(?)はすべて不合格となりました。つまり、全然進みませんでした。

 いやあ、これだけ進まなかったのは、始めてです。そういう意味では、今回の壁はかなり高め。とは言え、不合格の理由は「指がまわらないから」ではなく「音の粒が揃っていないから」、結局、同じことか。

 ま、それはともかく、曲の速度には付いていかれるようにはなってました(色々とアドバイスありがとうございました)が、それだけじゃダメってことでした。

 音の粒が揃っていない、その原因は右手の運指がダメだからだそうです。「もっともっと運指の練習をしてもらわないと…」と先生に言われました。特に右手の運指がダメだそうです。それも中指と小指が、特にダメなんだそうです。あ、ちなみに私、右利きです、一応。

 それで、次回のレッスンまでに、右手を重点的に練習してくることになりました。ま、アルテは全然進まなかったので、新曲の譜読みをする必要がないし、それもありかな…って感じです。

 右手の中指と小指のダメ…。具体的に書くと以下のとおり。

 右手の中指…立てすぎ。とにかく右手の指の動きが大きすぎ。バタバタしている。指がバタバタしているので、音もばらついて聴こえるし、そのままでは曲が速くなると吹けなくなる(すでにその兆候は見えてます)ので、とにかく右手の動きは最小限に。特に中指の動きが目立ちすぎ。

 右手の中指は、確かにイチイチ、ピンと伸びきって天を指してます。動きすぎと言われても仕方ないです。指はキイにくっついたままでも良いくらいなので、できるだけ動きを小さくするんだそうです。

 私は今まで、鏡を見ながらフルートの練習をしていましたが、それは主に口もとを見てました。使用する鏡が小さいこともあり、指先を鏡で見ることはなかったのです。右手の動きが大きすぎる…そう言われたので、試しに指先を鏡で見てみたら、たしかに“大運動会”状態でした。こんなに派手に動いてたら、吹けるフレーズも吹けないはずだよね。

 次回までに、少しでもこの“暴れん坊将軍”の右中指を大人しくできるように調教してきます。

 もう一つのダメが、右手の小指。右手の小指は「レ」以外では(多少の例外はあるにせよ)常に、Esキイを押しっぱなしのはずなのに、私の右小指は、しばしば空中を散歩しているそうです。「これは正しい運指ではないので、きちんと「レ」以外では右小指をキイの上に置ける様にしてください」とのことです。

 自分なりに冷静に、その原因を探ってみたところ、どうやら、右手の薬指が不器用で、薬指の動きに小指が多少なりとも影響を受けているフシがあります。というか、ずばり「リコーダー風の指遣い」?

 これでも、若いときにギターを少しやっていたので、普通のオッサンよりはウンと各指の運動の独立性はあると思ってましたが、その程度の独立性ではフルート演奏には足りないというわけだ。それに、右手の小指にまで注意が届いていなかったというのも事実。で、注意していなかったうちに、変な癖になってしまったのでしょうね。

 実は私、結果オーライな人でして、曲の出来不出来は耳で聴いて判断してます。運指は…一応、頭に入れてますが、フルートって自分の手元が見えないこともあり、音を聴いて、自分なりの合格ラインに達していれば、指が押さえようが押さえなかろうがOKにしてしまっています。右の小指がEsキイの上にあるかないかで、確かにフルートの音質は多少変わるけれど、音程的にはあまり変わらないような気がするので、そんなに気にしてませんでした。耳で聴いて、メロディが変じゃなかったら、OKじゃないの? だから、運指がもしかすると違うことだってあるわけですが…今回は違ったみたいです。

 とにかく、右手の運指にダメ出しです。悪い癖は見つけ次第に治していくというのが、笛先生の方針ですからネ。

 それにしても、右手の薬指って…きっと自前の脳味噌、持ってるよな。私の意志とは関係ないところで勝手に動くし、動いてほしいのにピクリともしないし…。

 次回までに、アルテの曲をテンポを落として(四分音符で100くらい)、指遣いの一つ一つ心に留めながら、注意深く練習をして、少しずつテンポアップをしてくるように言われました。

 頑張るぞ!

 これ以外のレッスンでの話は、また明日します。

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