ひとこと

  •  ああ、腰が痛い…。またまた、ぎっくり腰をやっちまいました。今回の原因は不明。先日、何となく腰が痛いなあ…と思って、整体に行ったら「ぎっくりですね」と言われちゃいました。ぎっくりと言われる前は何となく痛かった程度だったのに、ぎっくりと言われた途端にめっちゃ腰が痛くなりました。…言霊って、すごいなあ。
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2008年5月の記事

2008年5月31日 (土)

アカネ君は水槽に君臨する暴君

 金魚にも雌雄の別はあります。しかし金魚の場合、人間とは違い、実はその大半は雌、つまり女の子ばかりで、雄というのは、なかなか珍しい存在です。ま、自然界には、そういう男女比がアンバランスなのがナチュラルな生き物たちがたくさんいます。

 当然、我が家で飼ってきた金魚たちも、その大半は雌ばかりで、水槽の中には雌しかいないなんて状態で何年も過ぎました…なんてことは当たり前です。

 で、現在の我が家の水槽なのですが…。

 先日の稚魚騒ぎがあったことからもお分かりの通り、現在、水槽には雄と雌の二種類の金魚がいます。で、どの子が男の子かと言うと…間違いなく、ザ・レッド・ワンこと、真っ赤な魚体が目にまぶしい、素赤琉金のアカネ君が男の子です。

 いやあ、こいつは我が家に来た時から、その行動パターンからも『雄疑惑』があった子ですが、春先あたりから追星(おいぼし)が現れたので、ははーんと思ってました。

 追星とは、金魚のエラブタに白っぽい点々が現れることです。慣れないと「白点病か!」とビックリしますが、別にそうではなく、発情期に入った雄に現れるもので、まあニキビみたいなものです。

 てなわけで、先般の稚魚のお父さんはアカネ君なわけで、あの日の少し前の水槽の状態から考えてみると、お母さんはカスミさんでしょう。まあ、水槽の中はお盛んだったわけなんですが…。

 で、雄の金魚なんですが、私、実はこれで二匹目なんですよ。以前は、東錦(三色金魚)のミヤビ君というのがいて、この子が男の子でしたが、まあ、世間の男の常にもれず、この子は身体が弱くて長くは生きられませんでした。ま、雄って、か弱いのです。でもミヤビ君は、すごいチビでしたが、気が強くて、その上とても美しかった金魚です。この子があまりに美しかったので、今でも東錦の金魚は必ず飼う様にしてますが(現在はアオイちゃんが東錦です)、その後の東錦はすべて雌で、いま一つ美しくないのが残念です。

 現在飼っている男の子がアカネ君で、この子もキレイな子ですよ。腹ビレ&尾ビレがビラーと長くって、背ビレがデカくてピンとそそり立っております。金魚なのに筋肉質で背筋が割れてます(笑)。図鑑に載っているような子たちよりも、ずっとキレイです。キレイなのに気が強い。金魚なのに目つきが悪い。いつも人間様にケンカ売ってます(笑)。水換えの時なんか、ポンプに体当たりなどの攻撃しかけてきますし、何より水槽の中の他の女の子たちは、すべて自分の女だと心得ているみたいなのが笑っちゃいます。いつもいつも水槽のパトロールをしておりまして、気が休まる時がないみたいです。ああ、雄って悲しいね。

 ちなみにエサはいつも一番最初に食べてます。

 あと、たぶん、バカです(大笑)。

2008年5月30日 (金)

「なぜ?」に答えてみよう[2008年5月のまとめ]

 今月はラ・フォル・ジュルネ強化月間(笑)だったこともあり、まとめるにふさわしい発言もコメントもないのですが、まあそんな閑古鳥状態もいい機会なので、日々の流れの中では記事にしづらいことや、日頃皆さんが「なぜ?」と思っておられるだろう事を書いてみることにします。

大量削除をした理由

 もう皆さんはご存じかと思いますが、5月11日にブログの記事を大量に削除しました。断腸の思いで削除したわけです。色々とあったわけなのですが、皆さんからいただいたコメントも同時に削除せざるをえない状況にもなり、そういう意味では皆さん方に対する説明責任を感じています。

[2008年6月1日 以下、127文字削除] 

 で、泣く泣く皆さんからいただいたコメントごと削除したわけです(まことに申し訳ない)が、その後の事を書きますと…。

 このブログは、いわゆるニッチなブログなので、日々それほど人がやってくるものではありませんが、記事を削除した翌日からの三日間で、1000人以上のお客さんたちがやってきました。私はその日「炎上?」と勘違いしたほど、ここのブログにしては、大変珍しいくらい大勢の方々がいらっしゃったようで、削除した事が、却って良い宣伝になったのかなあ…と自分をなぐさめております。今はだいぶ落ち着き、低めに安定した顧客数を保っております(爆)。それでもその前後でお客さんが一割ほど増えているので、本当にありがたいことです。

 世の中、何がきっかけになるか、分からないものです。

[2008年6月1日 以下、87文字削除]

ブログ・ランキングに参加する理由

 私のブログの右側の欄に「↓参加しています」とあって、バナーが4つほど貼りつけてありますが、これはブログランキングへの投票バナーになっております。いつもいつも皆さん方にはクリックいただき、大変感謝しています。なんでこんなものが貼ってあるのか、説明したいと思います。

 これをクリックすると、クリック先にある、それぞれの「ブログ・ランキング」というところでカウントされ、ブログの順位が上がる仕組みになってます。世の中には、このブログ・ランキングにとても熱心な方々もいますよね。そういうブログに行くと、私もその気持ちが分からないでもないので、ポチっとクリックしてあげるようにしてます。私だって、ブログ・ランキングの順位が上がって、うれしくないわけはなく、やはり順位が上がるとちょっとだけ誇らしくなります。

 でも正直、私の場合、順位はあまり大切だとは思ってません。ただ、ブログを探す時、このブログ・ランキングを利用する方がいるわけで(私も結構利用してます。テーマごとに分かれているので、Google使うよりも便利だったりします)、そんな方々の目に停まるとうれしいなっと思って参加してます。まあ、駅前に広告を出したり、電車の中吊りに広告を出したりと、それに近い感覚かな?

 だから1位は取れなくてもいいけれど、最初のページに入っていたいと思ってます。最初のページが無理でも、次のページには入りたい。そこがダメだと…ガッカリしますよね。人と言うものは、2クリックまでは付き合っても3クリックはしないものネ。自分がそうだから、よく分かる。

 そんなわけで、極めてユルめにブログ・ランキングに参加しているわけです。

なぜ私は長めの文章ばかりをブログにアップするのか

 世の中には色々なブログがあります。私もそんな様々なブログを拝見させていただいて毎日を楽しく過ごしております。やはりブログごとに色とか特色というのがあるわけで、それがそのブログのウリです。

 本当に日記なブログ、写真中心ブログ、音声ファイルのあるブログ、短くて印象的な言葉で決めてくるブログ、ほんと、ブログの数だけ色々なタイプがあると思ってます。皆さん、それぞれの得意分野で勝負してくるわけです。

 やはり自分でブログをアップする以上、自分が読みたいタイプのブログにしたいなあという思いがありました。それが今のスタイルになってます。私が読みたいブログのタイプとは「文章長めでたっぷり」「毎日更新」「きちんとテーマが決まっている(雑談系ではない)」ってところでしょうか? これは私が元々、Niftyの電子会議室出身だから、ついついブログにも電子会議室的なものを求めているのだと思います。「文章長め」とか「毎日更新」とか「テーマが決まっている」なんて、すべて電子会議室の特徴そのものでしょう。つまり、ブログを「一人電子会議室」と捕らえているわけなんですね、私。

 ああ、だからオジサンは古いんだよなあ…、という声が聞こえてくる気がしますが、別にオジサンは古いからオジサンなんです。オジサンが古くなかったら、そっちの方が気味悪いよ、でしょ。

 しかし、お金にも成らないのに、こうして毎日、原稿を書いている私って、ほんと、奇特な人だよねえと、たまに冷静になると思います。まあ、正直な話、これだけ原稿が溜まると書籍化も可能な話だよね。まあ出版社に売り込んで書店の店頭で販売してもらうなんてのは、これはこれで面倒な話だし、内容的にも売れる内容とも思わないので、自分から出版社へ働きかけるつもりは全くないけれど、自費出版をして、書籍の形にして手元に残すくらいなら可能かな…って最近思うようになりました。幸いココログは自費出版のサービスもあるし、それを利用しなくても、地元の印刷屋なら個人的なツテがあるので、そっちを利用して凝りに凝った本を作ってもいいし。で、書籍化したら桐の箱にでも入れて家宝にして、子々孫々まで伝えさせたりして…(大笑)。

 というわけで、今月のまとめはこんなところです。

2008年5月29日 (木)

クロマチック・チューナーを買いました

 フルートの練習で必要かなあ…と思いましたので、先日フラっと楽器屋に行って、クロマチック・チューナー(ヤマハ TMD-70)を買いました。2008年5月29日の時点でアマゾンでは品切れです(追記:2008年6月10日の時点では在庫ありになってました)が、一応リンク張っておきます。アマゾンにはなくとも、現実の楽器屋さんの店頭在庫には豊富にあるはずなので、お店でお買い求めください。製造元であるヤマハのホームページはこちら。ちなみにコルグのTM-40も全く同じ製品です。おそらく、どちらかがどちらかのOEMなんでしょうね。違いはボディーカラーだけです。ヤマハがシャンパンゴールドとピンクゴールドの2色、コルグがシルバーのみの違いだけです。

 さて、クロマチック・チューナーってのは、1オクターブに含まれる12のすべての半音に対して、今手にしている楽器の音と平均律における基準音との差を視覚化して、演奏者が容易に調律できるようにする機械です。分かりやすく言うと、今出した音がどれだけ正しい音とズレているかをメーターで表示してくれる、スグレモノなのです。昔は音叉とか笛とかハーモニカなどを使って、自分の耳を頼りに調律していた楽器を、チューナーを使えば、音を目で見ながらより簡単に合わせることができるというわけで、楽器初心者にはとても重宝なものです。

 で、フルートの音合わせのためにチューナーを買いました。いちいちキーボードの側まで行ってチューニングするのが面倒だったもので…。ちなみに私が買ったTMD-70はクロマチック・チューナーであると同時にメトロノームでもあるので、メトロノームも欲しかった私は、とても重宝してます。2台買うより、ハイブリッド・メカを一つ買った方が結果として安いしネ。

 このチューナーは、もちろんフルートの音合わせで使っているのですが、これ内蔵マイクで音を拾って、その音が正しい音かどうかを判断しているんですよね。てことは…、そう、フルートの音のチューニングだけでなく、声のチューニングもできるんですよ。つまり自分の出した声が正しい音高であるかを瞬時に判断してくれるわけです。

 同様のことは、もちろんパソコンでもできます。私はプリマヴィスタという合唱練習ソフトを持っていて、それを使っても音高チェックはできますが、これだとパソコンの前に縛られてしまうので、パソコンから離れてキーボードの側で練習する時は不便です。その点、チューナーは手のひらサイズなので、片手に持って、どこでも使用できるので、とても便利。

 さっそくやってみました。

 がっかりしました。

  ???アレ? 私って音痴だったの???

 チューナーは音高をメーターで表示してくれます。その単位がセントなんです。セントというのは音の幅を表す単位で、100セントで半音、200セントで全音になります。私のチューナーは+-15セントまでだとOKのランプが光りますが、そこから外れると♯または♭のランプが光ります。つまり+-15セントというのが許容範囲で、おそらく平均律と純正律の差を考慮して、こうなっているのでしょう。

 それはともかく、私の場合、すべての音が一様に20~30セント低いのです。すべての音がぶら下がっているという笑えない状態が発覚。

 ウヒャー、これマズいっしょ。

 さっそくチューナー見ながら、正しい音高で発声しなおすと、気持ち悪い。キーボートの音を聞きながら声を出して、それをチューナーで確認しているのだれど、ほどほど高めにズレている時の声がチューナー的には正解なのです。スッキリした音がハズレで、濁って、うわずった音が正しいなんて、ホント、気持ち悪い。

 そう言えば以前キング先生に「すとんさんは声を聞きすぎる」と注意されたことがある。よく共鳴した声は、自分が出している声(つまり他人が聴いている声)と比べて、自分の身体の中から聞こえてくる声の方が高く聞こえるのだから、身体の中から聞こえる自分の声を聞きながら歌うと、どうしても耳で聴いたピアノの音よりも低くなってしまう。だから声を聞きすぎてはいけない。そう注意されました。つまり身体の中から聞こえる声に合わせて歌うと、どうしても低くなってしまうというのです。

 ではどうすればいいのかと尋ねたら、自分の出した声が壁に跳ね返って帰ってくるから、それを聞くか、あるいは音の感覚を身体で覚えておくかのどちらかでしょうと言われました。ちなみに先生は壁から帰って来た音を聴くそうです。

 先生の言葉が思い出されます。これはあのことだ! 言われた時は???な感じだったけれど、チューナー握りながらやれば、よく分かる。確かに私の声は許容範囲を少し越えたダメな低さで出されている。耳から聞こえるキーボードの音と、身体の中から伝わる自分の声で音高の調整をしてました。だからぶら下がるんだ、私の声。

 あの日以来、私はチューナー握りながら、発声練習です。声は音程だけが問題ではないけれど、音程がダメすぎではダメです。正しい音感を獲得するために、年齢は行き過ぎているだろうけれど、チューナーで微調整です。このズレ具合を覚えてしまえば、きっと何とかなる! そう思って練習してます。「これくらいズラして出せばOKだろう」と高めにズラして発声してチューナーチェックをすると、だいたいOK。そうそう、この感覚だ。

 あとチューナーは高音や低音の発声練習でも役に立ってます。今はそれほど音域を広げようなどとは思わずに地道に練習してますが、やはり自分の音域の両端の音は、やはり苦手で、ちょっと高かったり低かったりと音程が不安定になりがち。そこでチューナーでチェックしながら発声すると、どの程度届いていないかが一発で分かるので便利です。母音ごとに音程の癖が違ったりして、自分のことだけれど、結構おもしろいです。

 でもね、自分の出す声がすべて低めだと分かった時のショックは、それはまさにアップサイド・ダウンで、天地がひっくり返ったかと思うくらいビックリしました。時折ぶら下がることはあるけどなあ…と思っていたけれど、全部ぶら下がっていたなんて、ほんとショックでした。

 ピアノやキーボードと合わせて練習していても、音がズレてしまうなんて、やはり声楽を一人きりで練習するのは危険だな。先生が必要だし、先生がいない時は、それを補助する手段(友だちとかパソコンとかチューナーとか)が絶対必要となるわけだ。だって、自分の声をリアルタイムで聴いて調整するのは無理だよね、声楽の場合は。

 チューナー買ってよかった(安心)。

2008年5月28日 (水)

頭の後ろで「ガチョーン」

 「ガチョーン」ってのは、谷啓[クレージーキャッツのメンバーで一つの時代を作ったお笑いタレントであると同時に、日本を代表するトロンボーン奏者でもある]のいにしえのギャグだけれど、知ってます? 手のひらを開いたままの右手を前に突き出して、そこから「ガチョーン」と叫びながら、五本の指を合わせると同時に、右耳の側まで手を引くという、意味不明奇声系のギャグです。

 では、みなさんでやってみましょう。はい…「ガチョーン」。そう、よくできました。

 で、その「ガチョーン」なんですが、これ、声楽レッスンではとても大切なんですねえ。魔法のギャグなんですねえ。

 美しい声を出すポイントってのは、色々とありますし、人によって最重要ポイントというのは違うでしょうが、それでも「軟口蓋をあげる」とか「頭の中を開く」とか「声を後ろに廻す」とか「飲み込むように発声する」とかは、たぶん皆同じことを言ってると思います。頭蓋内の空間、つまり口腔とそこから鼻腔に通じる空間の体積を広げましょうってことです。

 これらの空間は、発声にとって大切な、いわゆる共鳴腔です。これらの空間が広がるほど、声は丸みを帯びつつ音量を増すので、優しくて大きな声が得られます。で、そのような声を出すために、ボイトレとか声楽の先生たちは生徒さんたちに、毎回同じような注意をするわけです。

 難しいですよね…軟口蓋をあげるのって…。簡単にできる方法があればいいのですが…って悩んでいると、キング先生がヒントを下さいました。それを私なりに再構成したのが『頭の後ろでガチョーン』です。

 ガチョーンって、スタートの位置が自分の前ですが、そのスタート位置を自分の後頭部にするのです。右手を自分の後頭部に置きます(置かなくて頭のすぐそばまで持ってくればOK)。そこからハンドパワーで頭の中の色々なものをツカミながら(あくまでイメージ)後ろ斜め上の方向に手を引き上げます。ツカんだ物を引っ張りあげる要領で。もちろんその時に「ガチョーン」と言ってはいけません(笑)。

 髪の長い女性が、お団子頭などにして髪をまとめるために、一度櫛で髪を後ろに引き上げるじゃないですか? あんな感じに近いかもしれません。

 声を出しながら、そう、ロングトーンの練習などをしている時にやると分かりやすいかもしれません。声変わりませんか? ガチョーンってやると、より深みのある柔らかい声に変わりませんか? 少なくとも私は激変しますよ。

 発声したり、歌ったりしている時、時折苦手な音とか発音とか音程とかがあると、どうしても声が口先発音になりがち(私の場合)なのですが、そういう時にこのガチョーンは効力を発します。ヤバいところはガチョーンをやりながら歌うとうまくクリアします。声が段々前に来た時も、ガチョーンで調整します。色々な場面で便利に使えるのがガチョーンです。

 しかし、一見、万能に思えるガチョーンですが、これにも欠点がありまして…。それは「人前で決してできない」のです。人前で歌いながらガチョーンをやったら…変でしょ。

 あと、類似のテクニックに「UFO」とか「クルクルパ~」などがあります。「UFO」は往年の大歌手ピンクレディーの大ヒット曲の「UFO」のあの有名なフリをやるのです。「クルクルパ~」は自分の後頭部で右手の人指し指をクルクル廻して五本の指を空に向かって開くという動作です。これらでもかなり共鳴腔は広がります。ま、私の場合は、ガチョーンの方がより効果的なので、専らガチョーンを使ってますが…。

 こんなつまらない動作一つで声が美しくなるなら、お安いものです。どうぞ、みなさんでご利用ください(笑)。

2008年5月27日 (火)

フルートの先生と連絡を取りました

 ええと、今日から登場するフルートの先生は、ネットに全く露出していない方なので、ハンドルネームがありません。そこで当ブログでは「笛先生」と呼称することにします。

 平日の夜に近所でレッスンをしてくれる先生として、笛先生が私のご近所レーダーにひっかかりました。フルートの先生は山のようにたくさんいるのですが、私の生活パターンとうまく合致する方はほぼいないし、何となく(理由はないけれど)楽器店で楽器を習う事に躊躇している私は、できるだけ個人の先生に習いたいなあと思っていましたので、笛先生はまさにグッド。あとは先生との相性が問題かな?

 まずはコンタクトをとらなければ…。休日の昼下がり、プラ~っと、普段、笛先生がレッスンをしている会場に行って「こちらで行われているフルート教室に通いたいんですけれど…」と係の人に申し出る。そう、私は先生のご自宅へうかがってレッスンを受けるのではなく、ウチの近所で行われている出張レッスンの方に参加希望なのです。

 簡単な説明は会場の方から受けました。「細かい話は先生から連絡が行くと思いますので、そちらで直接話してください」とのことでした。それはもっともだね。

 会場の方がおっしゃるには「笛先生は気さくな方で、初心者に優しい方」だそうです。それはよかった。「現役のジャズの演奏家なので、色々な音楽を楽しくレッスンしてくださる」そうで。…それは、

 ??? ジャズ? ???

 道を歩いていたら、いきなり横から車がやってきて、はね飛ばされたような気分です。おどろき、もものき、さんしょのき、だよ!

 フルートを習いたいとは思ってました。私の中では、フルートはクラシックの楽器。吹奏楽でも使うし、ポピュラーとかイージーリスニングとかのジャンルでの使用もあるだろうけれど、やはりクラシックの楽器。だから当然、フルートを習うと言ったらクラシックの先生に習う事になるだろうと漠然と考えていました。

 それがジャズですか? と言うよりも、ジャズでフルート使いますか?

 私の数少ないジャズコレクション(それでもそれなりの数は持っているのよ)を点検してみても、フルートとジャズは結びつかない。それどころか、ポピュラー大好き人間の私なのに、なぜジャズコレクションは数少ないかと言うと、実は私、ジャズ苦手なんです。個人的な好みだけれど、いわゆるブラックミュージックって得意ではないんです。だからというわけではないけれど、クラシックが好き。ブラックミュージックとクラシックって、ある意味音楽的ベクトルは真逆でしょ。

 だから会場の方が「ジャズ」と言った時、思わず脊髄反射で「ジャズ、苦手です」と言っちゃいました。うわー、失言だ! 正直なのも程度問題だあ!

 会場の方に「先生、ジャズの方ですが、ジャズだけでなく、ポピュラーもクラシックも色々とおやりになる、幅の広い方なんですよ~」とフォローさせてしまった。うう、ごめんなさい。

 とにかく、先生からの連絡待ちということにしてもらって、ひとまずの申し込み終了。

 家に帰って、色々と考える。もちろん考える事は、ジャズのこと。だって思ってもみなかったからねえ…。

 ひとまず「ジャズ」「フルート」で検索。色々と勉強。音源をチェックしたり、YouTubeを見たり、ホームページを読んだり、ブログ眺めたり。

 結論。

 案外おもしろいかもしれない。と言うか、フルートって、基本的に(音楽ジャンル的に)白い楽器だね。それもかなり強烈な白。だから、フルートが黒い音楽の中に入ると、音楽そのものがとても白くなる。私の好きな白人ロックのような、白っぽいグレーな音楽になる。なんかジャズと言っても、どジャズではなく、ポピューラーミュージックぽくなるのがおもしろい。

 ジャズなんて考えても見なかったけれど、それはそれでおもしろいかもしれない。だからジャズフルートの勉強をしてみるのも悪くはないと思う。

 しかし…

 ジャズフルートって、やはりフルート演奏の応用編だとも思う。ここから入ったら、基礎基本が抜けてしまうような気がする。基礎基本がなくても、ある程度の形にはなるだろうけれど、基礎基本がないと、音楽の間口を広げようとした時に苦労するんじゃないかな? 例えば、今はまだ夢でしかないけれど、アマオケに入りたいとか、ブラバンに入りたいとかいう、ムチャな野望が私の中にはまだある(大笑)のだけれど、そっちに行こうと思った時に、ジャズしか吹けない人はそこに対応できるのかしら…。ううむ。

 不安だ…、悩む。先生と会った時に、その辺の不安を率直に伝えてみよう。そう決めた。

 やがて笛先生から電話が入りました。ザッとした話をして、初回のレッスンの日時を約束しました。

 電話の感じでは雰囲気のやさしそうな女性で私と同世代の方。以下、電話での一問一答。

 「フルートは始めてですか?」「初心者です」

 「楽器はお持ちですか?」「チャイナ娘を一本」 初回のレッスンの時に、先生がチャイナ娘のチェックをしてくれることになりました。もしチェックで不合格になったら、練習用のフルートを貸してくれることになりました。

 「フルートを習う目的は?」「まずは、楽器屋にフルートを買いに行った時に、楽器の目利きができるようになりたい」 チャイナ娘の事が嫌いではないのだけれど、いずれはバージョンアップして日本娘が欲しいのは事実。その時に変な娘を掴まされないためにも、フルートの目利きができるようになりたいのです。さすがに最初の電話で笛先生に「実は私、アマオケに入りたいのです」とは言えなかったなあ…、ダメじゃん>自分。会った時に直接言うことにしよう。

 「何か楽器はできますか?」「ギターを少々。あと声楽を習ってます」

 「コードは分かりますか?」「コードネームを聞いて、ピアノでパーンと鳴らせる程度です…」 コードが分かる人と分からない人とでは、先生側の覚悟が違うみたいです。

 会場の人から話が伝わっていたようで「ジャズ以外の音楽にも対応しますよ」とおっしゃってました。それは大変ありがたいけれど、ジャズプレーヤーからジャズを習わないで、どーするのという気持ちも私の中にあります。

 さあ、あとはレッスンにうかがって、直接お会いしてみよう。笛先生との相性はいかに!

 さて、私のフルートライフは新しく局面を迎えることができるだろうか、乞ご期待。

2008年5月26日 (月)

フルートの先生を探してみました

 とにかく、フルートの独学には完全に限界があることを身をもって知った私です。となると、選択肢は二つ。フルートやめるか、先生探すか。

 今更、後ろには引き返せないので、先生を探すことにしました(爆)。

 で、チョイチョイと、ご近所レーダーのアンテナを高くあげてみたところ、あるはあるは、それはもう、声楽の先生とは全く違って、あっちでもフルート教室、こっちでもフルート教室、至るところでフルート教室、もう掃いて捨てるほどたくさんのフルート教室発見。すごくたくさんありました。

 おそらくピアノ教室のように、看板を揚げずにやっているところもたくさんあるでしょうから、その実態は全く掴めません。とにかくたくさんやってます。改めてフルート人口の多さを感じました。

 こりゃあ、先生、選び放題だな…。

 てなわけで、気楽に適当なところをピックアップして、詳細を検討してみると、レレレ。個人の先生のレッスンはどこも平日の昼間のみって感じ? 土日やっているところとか、平日の夜やっているところは…皆無? ウヘー、これって完全に「専業主婦のお稽古事」とか「子どもの習い事」用じゃん。

 改めて、フルートって、女の子の楽器だな、と認識…。

 電車に一駅乗れば、音楽系の各種学校がいくつもあるし、随時入学可だったり、夜学OKだったりするけれど、学校となると、さすがに仕事との両立は色々な意味でキビしいよね。

 いい年したオッサンはフルート習えないのかあー!と一声叫んだところで、大手楽器メーカー系の音楽教室でフルート習える事、判明。それも3軒、どちらも我が家から徒歩10分程度の教室。なんか、拍子抜けるほど、問題は簡単に解決…。簡単すぎて脱力。

 声楽の先生を探す時は、あれほど苦労したのに、フルートはほんとに苦労がいらない(涙)。一体この差は何!(涙々)。

 じゃあ、楽器屋さんのフルート教室で習うか…。楽器屋さんの教室だったら、フルート買い換える時に割引とかしてくれそうだしなあ…。先生もきっと、音大出の若くて優しい女性の先生[もちろん妄想]だろうし…。さあて、3軒のうち、一番月謝の安いお教室の体験レッスンでも受けてくるか! でもなあ…大手楽器メーカー系の音楽教室は、カリキュラムがしっかりしすぎていて、融通きかないんだよなあ。そこんとこがなあ…。それに個人の先生よりも月謝高いし…。

 などと、贅沢な悩みをウツウツと抱えていましたところ…。私のご近所レーダーに、夜のレッスンをメインにしている個人の先生がひっかかりました。うむ? レッスン場所はごく近所だし、この先生はどう?

 さっそく、連絡~。話はとんとん拍子に進んで、とりあえずレッスンを受けてみることにしました。

 続きはまた明日。

 蛇足。「ひとこと」に書いた『ファイフ』はコレ。アマゾンのリンクも貼っておきました。遊びで吹くのにちょうど良い横笛ですよ。C管で、音は楽譜よりも1オクターブ高い音(つまりソプラノリコーダーやピッコロと同じ)が出ます。運指もリコーダーっぽいと言うか、フルートっぽいと言うか、何気に親しみやすいのです。ソプラノリコーダーの横笛版と思っていれば、間違いないかな?

2008年5月25日 (日)

週の記録と日々の記録[5月第4週・通算19週]

体重:101.0㎏[+0.4㎏:-2.4㎏]
体脂肪率:30.4%[-0.2%:-0.1%]
BMI:32.2[+0.1:-0.5]
体脂肪質量:30.7㎏[+-0.0㎏:-0.8㎏]
腹囲:101.9㎝[+0.3㎝:-4.7㎝]

 数字は以上の通りです。なんか最近、このダイエットカテゴリーを読み返してみたところ、なんかダイエットの話というよりも、身辺雑記の要素の方が多いような気が…。まあ、ダイエットは生活の一部なのですがら、ダイエットの話をし始めると、どうしても身辺雑記になってしまいがちです。そこで反省…はせずに、身辺雑記OKみたいなスタンスでこのカテゴリーを書いてゆこうと思うことにしました。

 なぜか…? それは単純に「ダイエットが遅々として進行していないため、根本的なネタ不足状態」だからです(大笑)。そんな時は、海より広い心で「ははん、ネタ不足だな」と鼻で笑ってやってから、勘弁してやってください。

 それはともかく…

 このブログには一週間単位の平均値で数値をアップしていますが、実は、記録そのものは毎日測定しております。その毎日のデータを見ている感想と、このように一週間分の数値平均で見ると、見えてくる世界が違うことに、時々感心します。

 一週間単位の数値(つまりブログにアップしている数値)で見てみましょう。

 今週の数値は、先週と比べて大きく変わっていませんが、それでも細かく見ていくと、体重が増えています。内容的に体脂肪質量が変化していないので、単純に筋肉が増えたか、内蔵内容物が溜まっているか(単純に言えば便秘!)のどちらかの状態ですが、別に毎日快食快便(!)なので、たぶん筋肉増量の方でしょう。というか、ここに載せてませんが、毎日筋肉量も測定していて、確かに増えています。まあ、そういう意味では体重は増えたと言っても、実際の話は現状維持というか横ばいと言ったところなので、体重が増えた体重が増えたと大騒ぎする必要は全くないわけです。

 でも毎日の記録を見ると、また印象がだいぶ違います。

 私は休日に体重が増え、平日になると日々やつれていくという生活パターンをしています。今週はその程度がいつも以上に激しく、先週末にドカンと体重が増え「これはマズイ」と思っていたものの、平日に入り、今週は仕事がとても忙しかったこともあり、おもしろいように体重が減っていきました。自分の中では、週末に体重が増えていることは忘れているので「今週はハイペースで体重が落ちた、ラッキー」とか思っているので、週平均を見ると、かなりガックリするのです。アレアレアレ…って感じでしょうか?

 もちろん実態は週平均の数字の方が真実により近いと思います。でも人間って、自分に不都合なことはすぐ忘れ、都合の良い事ばかりを寄せ集めて、自分をなぐさめがちです。今週の私なんかは、まさにそれ。毎日の記録しか見ていなければ、ダイエットで体重を減らすどころか、いつのまにか体重が増えてゆき、あっと言う間に取り返しの付かない状態になってしまうのだと思います。

 はあ…、日々の数値で一喜一憂をするのではなく、長めの期間の数字を冷静に評価することは、何事であれ、大切だというわけです。これが月平均で数値を出すと、また見えてくる世界が違ってくるのでしょうね。

2008年5月24日 (土)

カスミさんは江戸時代の金魚です

 何を言ってるか、お分かりにならないと思いますが、我が家ではそういうことになってます。

 みなさんは江戸時代の浮世絵というのをご覧になったことはございますか? 江戸時代に写真の代わりに多く用いられた、多色刷りの版画の事です。多く見られる浮世絵は、役者絵とか美人絵が多いと思いますが、実は花鳥風月を題材したものも結構多くあり、当然ながら金魚の浮世絵もいくつかあります。

 江戸時代の浮世絵に描かれる金魚って、種類もそれほど多くはなく、たいてい、琉金・出目金・オランダ・ランチュウの四種類ですね。色も赤と白と黒の三色程度。バラエティありません。

 さらにいうと、江戸時代の金魚の絵って、今の目で見ると、かなり不細工な感じです。身体は太めの短め、目はロンパリでキツい感じ。尾は長く、ウロコも大きめ。頭のコブは隆々としている。こんな感じの黒オランダを想像してください。はい、まさにウチのカスミさんになります。

 というわけで、我が家では、カスミさんは江戸時代の金魚ってことになってます。どうも一匹だけ雰囲気が違うんだよね、カスミって。

2008年5月23日 (金)

高声用「オンブラ・マイ・フ」が歌えちゃいました

 いやあ、とてもうれしいのであ~る。表題どおり、高声用の「オンブラ・マイ・フ」が歌えちゃったのである!!

 もちろん、完璧ではないし、たぶんキング先生の前で歌ったら「惜しい!」と言われるかもしれないけれど、でもいいんだ、歌えた(喜)! 私の中では、十分歌えたのだ!(激喜)

 高声用「オンブラ・マイ・フ」を何としても歌ってやる~と宣言したのが3月4日のこちらの記事。もうすでに課題曲も「オンブラ・マイ・フ」から「カロ・ミオ・ベン」に変わってしまったけれど、それでも中声用は息のコントロールのチェックも兼ねて、毎日歌っておりました。でも、高声用は最近はほとんど歌っていませんでした。

 あの宣言以来、しばらくは高声用「オンブラ・マイ・フ」を試みておったわけですが、まあ、9割方はOKなんですが、最後の最後で6度(うわ、いやらしい)上に跳躍して、高音のGに行って伸ばす箇所が、どうしても明らかに届かなかったり、声が裏返ったりして、不満足だったわけなのです。

 そんなこんなで苦闘しているうちに、高音禁止令が出て、それ以降は、自宅の練習でも無理に高音を出さないようにしてました。すっかり高声用「オンブラ・マイ・フ」と遠ざかっておりました。

 最近の毎日の発声練習では、無理なくGが出るようになり、時折A♭に挑戦している私なのですが、ふと高声用「オンブラ・マイ・フ」の事を思い出して、久しぶりに歌ってみました。

 そしたら、なんと、だいぶ怪しいものの、歌えちゃったのです。すっげえーぞ、オレ。

 歌えたとは言え、例の箇所は、たぶん、ちょっと低いと思う。正直届いていないかもしれない。はっきり言えば、ぶら下がっていたと思う。でも、あの音はF#というよりはGでしょう。それに何と言っても、ひっくり返らなかったし、背中もつぶれなかった。

 かなりの下手下手でダメダメだけれど、生まれて始めて『高声用』の楽譜で曲が歌えた。とても、うれしい。あんまりうれしいから、しばらくは歌わないでおこう(笑)。だって、また気軽に歌って、もしダメダメで、声が裏がえったり、背中がつぶれたりしたら、悲しいじゃん。いい気持ちのまま、数日を過ごさせてもらおうと思う。

 ああ、うれしい。なんか、身体の中が厚く、もとい、熱くなるね。厚くなったら、単なるメタボだけど、熱くなるのは、身体全体で喜んでいるからだね。とにかく、うれしい。生きてて良かったと、冗談ではなく、そう思う。私の中のテノールの血が煮えたぎっているのが、よく分かる。ああ、高い声で歌えて、ちょ~うれしい。

 とりありず………テノール、ばんざい!!

2008年5月22日 (木)

サビとコーラス

 日本の流行歌などで、歌の中の一番の聞かせ所をサビと言います。語源的には、「ワサビのサビ」という説と、「侘び寂(わびさび)のサビ」の二説ありますが、まあ、どっちでも良いです、私にとっては。

 このサビが、洋楽になるとコーラスと呼ばれます。また実際、いわゆるAメロやBメロが歌手がソロで歌っていたのに対して、コーラス部分に入ると、文字通りコーラスが付きます。

 同じく歌の聞かせ所なのに、片やサビで、片やコーラス。おもしろいでしょ。コーラスにはコーラス(つまり合唱)が付きますが、サビにはコーラスがつく事は、あったりなかったり…、洋楽っぽいポップスだと、バックコーラスが付く例が多いですが、これがド演歌だったりすると、まず付きませんな。その代わり、コブシがグルグル廻ります。

 歌の文化の違いなんでしょうね。私はこういう文化の違いを見つけると、無性にうれしくなるタイプの人間です。

 オペラアリアなどは、聞かせ所にコーラスが付く事はまずありません。この場合、アリアの聞かせ所をサビと呼んでいいのでしょうか(笑)? その聞かせ所でコロラトゥーラ・ソプラノさんがコロコロ歌声を廻し始めたら、コブシを効かせていると言っていいのでしょうか(笑)? バスが低音を効かせたら、唸り節をあげていると言ってもいいのでしょうか(笑)? ね、考えるとおもしろいでしょ。

 ちなみに、洋楽でも、ド演歌のようにコーラスの付かない"コーラス"部分がある場合がありますが、その時はブリッジと呼ばれるようです。まあ『つなぎ』って感じなんでしょうね。ブリッジが使われる曲は、たいていAメロやBメロそのものがコーラス曲だったりする場合が多いです。つまり、洋楽の場合、一曲の中で、コーラスとソロが同居しているのか普通なんですね。

 教会音楽がコーラスが基本なのに対して、お寺のお坊さんのお経の声はソロ。この辺が、そもそもの違いの始まりなんでしょうね。

2008年5月21日 (水)

いかん、フルートにはまりそうだ…

 ラ・フォル・ジュルネの体験無料レッスンがいけなかったみたいだ。

 衝動買いをしてしまったので、やむなく(笑)独学で始めたフルート。買った以上は使わなければもったいない。だから吹く。でも先生につくのは、時間的にも金銭的にも無理があるから、独学。

 確かそのはずだったのに…。

 先日も楽器屋に行って、教則本を買ってしまった。今度はきちんとした奴。トレバー・ワイだ。何を買っていいのか分からないので、ひとまず「いちばんはじめのフルート教則本」と「フルート奏法の基礎」の二冊。これに以前買った「独習ナビ」の練習曲をプラスして、チマチマとやっている。ちなみに「朝練フルート」は放り出してしまった。あの教則本は、まだ私には難しいようだ…。

 そう、とにかくチマチマと。なにしろ練習時間がほとんど取れないからチマチマだ。

 私はごく普通の勤務形態の社会人なので、楽器の練習可能な時間を捻出するのは難しい。音出し可能な時間に早めに帰宅しても、まずは発声練習やら歌の練習やらが優先。フルートを衝動買いしたからと言って、歌の時間は減らさない。それどころか、4月以降、仕事が変わったら帰宅時間も以前より少し遅くなり、歌の練習時間そのものが半減してしまい、それはそれでイライラしているくらいなのだから、少なくなった時間からフルートの時間を作るのは、ちょっと無理。だから、休日などに本当にチマチマとしか練習できない。

 で、この適度な飢餓感が、また私の心をフルートに向けさせるわけだ。

 ウオー、フルート吹きてえー!

 で、休日にチマチマと練習。時間的に30分が限界。それ以上やるとヘトヘトになって、歌に差し支える。でも30分の練習で飢餓感がなくなるかと言うと、むしろ激しくなる。もっと練習したい! もっと吹いていたい!

 フルート吹いて30分でヘトヘトというのは、たぶんどこかが大きく間違っているからだと思う。でも、どこが間違っているのか分からない。きっとつまらないところなんだと思う。

 ヘトヘトになって頭痛がする。酸欠なのか? それとも頭蓋内の筋肉痛なのか? それとも集中しすぎて血圧が上がりすぎるのだろうか? 全く原因が分からない。

 たった10分の無料体験レッスンからでも、私はたくさんの事を学んだ。フルートの組み立て方、フルートの持ち方、構え方…。なんか音出し以前のことだけど、そんなことすら知らなかったのだから、入門者の独学は怖い。だからきっと今ひっかかっている問題も、すごく初歩的で演奏以前の常識的なところなのかもしれない。でも、そこがどこで何か問題なのかも分からない。

 まずいな…。

 こんな状況では、いくら使い捨ての、楽器の形をしたおもちゃであっても、我が愛器に対して申し訳ない。たとえニッケル合金のチャイナ娘であっても、縁があって私のところに嫁いできたのだから、きちんと鳴らしてあげたい、本当に。

 この娘の扱い方をきちんと知りたい。ほぼ無いに等しい練習時間をなんとか(歌を犠牲にせずに)確保したい…。どぎゃんすれば、よかと? 心の中のフルートが占める面積がドンドン増えている。

 さあ、この事態をどう解決する気だ>私

蛇足。さっき、この娘を丹念に眺めてみた。キイの裏とか、側の金具とか、しっかりメッキされていないまま地金が見えてる…。さすがはチャイナ・クオリティ。メッキされていなけれど、錆びないの? 大丈夫? すでに白くなって粉ふいてますけれど…。ちなみにキイの表面とかマウスピースの口をつけるところは、すでに銀色でなく、ほのかに黒ずみ、銅のような色になってきてるけど、これって錆び? ゴシゴシ磨いても落ちないので、汚れでは無いみたいなんだけど…。

 お手入れの仕方、ホームページで見たけれど、いま一つ、合点がゆかねえ…。

2008年5月20日 (火)

声とギターとリコーダーの関係 または 移高楽器の話

 ようやく「ラ・フォル・ジュルネ強化週間」(笑)が終了しました。今日から通常営業に戻ります。よろしくお願いします。

 さて…

 移高楽器というものが世の中にはあります。つまり、出てくる音と楽譜に表記される音の関係が、1オクターブ(または2オクターブ)ズレる楽器です。

 声で言うと、ポピュラー男声とテノールは移高楽器であって、楽譜よりも1オクターブ低い音で歌います。それに対して、女声全般とバリトン&バスは楽譜の表記通りの音を出します。

 それに加え、さらに身近な楽器である、ギターと(ソプラノ)リコーダーも移高楽器です。ギターは楽譜表記音よりも1オクターブ下の音を、リコーダーは逆に1オクターブ高い音を出します。

 時々、ネットでは、このあたりがグチャグチャのワヤワヤなまま話が進んだりして、大変なことになっています。

 例えば、Hi-Cと呼ばれる音があります。ほぼ男声の最高音と言ってもいい高さの音です。とっても『高い音』ってイメージがありますが、実はこれ、中央ドの1オクターブ上の音です。正しく楽譜で表記すると(ト音記号付き)五線の中のドの音です。女声なら一番楽に出せる「ド」がこれ。リコーダーの最低音がコレだったりします。そう考えると、全然高くないでしょ。

 でも、男声にとっては、あこがれの「すごく高い音」ですね。だって楽譜上では、五線の上に2本も線加えたところにある音だもの。すっごく高いよね。さらにこの男性がギターで音取りをしていたら、この音って、1弦8フレットの音でしょ。もう目がまわる高さだよね。でも、実はそんなに高い音ではないのよ、これ。

 私もそうだけれど、男性で、身近な楽器がギターって人は結構たくさんいると思います。こういう人は、知らず知らずのうちに、オクターブの関係を間違えたまま話を進める傾向があります。

 他人とコミニュケーションをする時は、共通言語を使用するというのは、当たり前の話。音楽の世界での共通言語は、やはり実音でしょうね。分かりやすくイメージすると、ピアノの音と楽譜の関係が実音です。だから、女性は問題なし。男性でも低音の人は問題なし。

 ポピュラー男性とテノールだけが、別の世界に住んでいるわけです。この人たちが、自分たちの性癖について自覚していれば、何の問題もないわけです。

 というわけで、ポピュラー男性とテノールの諸君、君たちは自分たちで思っているよりも1オクターブ低い世界に、実は暮らしているってことを、忘れずに。ここんとこ、よろしく。

2008年5月19日 (月)

私なりに感じた今年(2008年)のラ・フォル・ジュルネ

 長々と二週間にも渡ったダラダラ連載にお付き合いいただきました皆々様、厚く厚く感謝御礼申し上げます。感謝ついでにもう一日つきあってください(笑)。ラ・フォル・ジュルネについて時系列に書いてきましたが、その時系列の中では書き切れなかった事を書いてみたいと思います。

会場の立地条件は最高! でも音響的には決して恵まれているとは言えないね

 会場の東京国際フォーラムはとてもいい場所だと思います。特に私のような電車族には、東京駅から地下道を通って直接会場に行けるのは、高得点です。特に私の場合、最寄り駅から電車で一本だよ、天気が少々悪くても、雨にも濡れずに行けるし、すごく便利。たぶん、関東周辺の多くの人にとって便利な場所だと思う。

 でも音響的には恵まれているとは言えない。ホールはそれなりにあるけど、どれもクラシック向きとは言い難い。ラ・フォル・ジュルネは同時期に金沢でもやっているけれど、たぶん音響的にはあっちの方が恵まれていると思う。

 純粋に音楽を聴くなら、都内にはもっと音響のよいクラシック専用ホールがあるのだから、それを使えばいいだろうが、会場の利便性は損なわれる。

 ラ・フォル・ジュルネは音楽祭である。『音楽』を強調すれば、会場には一考の余地だらけだろうが、『祭』を強調すれば、今の場所で正解。私は…ううむ、祭派かな? でも、もう少しいい音響で演奏を聴きたいとも思ってます。ま、会場の特性と演奏家のタイプを考えてセレクトしてゆけば、少なくとも失望せずに済むだろうと思ってます。

子どもには寛大に、しかし子連れは自分に厳しく

 ラ・フォル・ジュルネの最大の特徴は、やたらと子連れがいることでしょうね。普通のコンサートでは(当たり前だけど)見られない光景です。子どもというのは、騒ぐものです、走るものです、空気が読めないものです。そういうものなのです。

 だから、コンサートの時に子どもがいて、ちょっとくらいガサゴソしても目くじらを立てるのはやめましょう。バッドタイミングでしゃべりだしても、脳内でその声を消去しながら聴きましょう。そのくらいの寛大な気持ちを持ってあげましょう。

 でも、子連れ自身はそれではダメだと思う。他人の存在を常に考え、自分たちに厳しくならないといけないと思いますよ。

 ラ・フォル・ジュルネの各コンサートには年齢制限が実はあります。それぞれの下限の年齢が決まっていて、「0才以上」「3才以上」「6才以上」という枠があるのに、明らかにその下限よりも小さい子を連れて会場に入っちゃあダメでしょ。さらに言うと、子どものチケットを持たずに会場入りするのは、もっとダメだと思う。音楽会はバスや電車などの公共交通機関ではないのだから、未就学児無料ってわけにはいかないと思うぞ。いくら「膝の上に座らせますから…」と言っても、それは論外だと思うぞ。電車とコンサートホールを一緒に考えてはいけません。

 それに、たとえ年齢制限はクリアしていても、子どもにマナーを守らせるのは大人の責任だと思う。自分がその演奏を聴きたいからと言って、たった1時間、その時間すら我慢できない子を会場に入れてはいけないと思う。会場の他の客とその子自身に迷惑だ。分かっているのかなあ…。ちなみに会場には託児サービスだってあるんだから、そういうのも積極的に利用して欲しいと思いました。


もっと吹奏楽団の参加があってもいいんじゃない?

 これは金沢のプログラムを見ていて思いました。金沢のプログラムにはやたらと(失礼)吹奏楽団が参加してます。私もプログラムの隅から隅までを穴があくほど見たわけではないので、見落としがあるかもしれませんが、たぶん東京には吹奏楽団は参加してないでしょう。なぜ?

 パワフルな吹奏楽が参加すると、もっとお祭りとして盛り上がると思いますよ。お昼時にネオ屋台村の周辺で演奏してもらってもいいし、グラーベン広場のように音響的に厳しいところでもいいじゃない。有料プログラムだって、Hall Aのようなところはブラバン向きじゃないかな? 吹奏楽団の参加は一考に値すると思うけれど、いかが?

マスタークラスは二部屋あってもいいんじゃない?

 率直にそう思います。だって、去年も今年も、マスタークラスはいつも満員だもん。満員になるってことは、それだけ需要があるということ。本来はもっと広い会場を押さえるべきだろうが、それは無理なら、会議室ならまだあるだろうから、マスタークラスそのものを増やしてしまって、同時に2クラス開講してもいいんじゃないかな? 先生になってくれるアーティストの方ならたくさんいるでしょう。クラスが増えれば生徒さんになりたい人だって喜ぶし、私のような見物オンリーの趣味人だってうれしいし。どうでしょう。

知らない人を知り、知らない曲を知る

 ラ・フォル・ジュルネってまさにそう。知らないアーティストさんの演奏を聴いてとても気に入ってしまったり(昨年のブラレイ先生とか今年のウォーカー君とか)、知らなかった曲とか親しみを感じなかった曲が好きになってしまったりとか(去年はビリティスの詩、今年はアルペッジョーネソナタ)、普通に音楽ファンとしての生活を送っていたらめぐり合わない人や曲と会えるんだ。これ、うれしい。だから、また来年も行きたくなる。
 それにしても、まだまだ私が知らないだけで、すごいアーティストや美しい曲は山のようにあるんだな、そう思う。

キッズプログラムはもっとキャパに余裕を

 単純な話、ほぼすべてのキッズプログラムは当日予約なんですが、その予約が朝の9時くらいにはもう満員になってしまうという点が問題だと思う。子ども連れで9時前にやってきて、3時とか4時とかの予約だと、その間、子ども連れはどうすればいいのでしょう?ってこと。音楽を聴いていればいい? 子どもはそんなに待てないよ。

 主催者的にはとても大変なことだってのは分かる。でも、キッズプログラムって大人気だし、需要もある。理想は予約をせずとも楽しめればいいんだけれねえ…。子連れに予定をたてて行動しなさいって、そもそも無理あるし…。要はもっとキャパがあればいいんだと思う、場所的にも、収容人数的にも。でも、厳しいことを要求しているかな…。

来年のラ・フォル・ジュルネに期待するもの

 ずばりオルガン! 私、実はオルガンって結構好き。毎朝でっかいパイプオルガンで讃美歌を歌っている(もちろん斉唱)ので、もはやパイプオルガンの音は私の血肉同然なのですが、何せいつも讃美歌ですから…。バッハとかブグステフーデとか(20世紀の人だけど)ウィドールとかアランとか…もう、きちんとしたオルガン曲を聴きたいです。オルガンって、オケなんかよりもっとスリリングでパワフルな楽器だと思ってます。なにしろオルガンの低音は建物ごと揺らすからね。だから、電気楽器でごまかすのではなく、空気で鳴らす本物のパイプオルガンを期待してます。

 ああ、東京国際フォーラムにはパイプオルガンはないし、パイプオルガンの演奏に耐えられるほどの残響の多いホールはないけれど、きっとマルタン氏はどうにかしてくれるはず。だから、オルガン期待してます。

 それと本物の古楽。私は地方に住んでいるので、本物の古楽というのものを聴いたことがありません。だいたい都会に住んでないと、古楽の演奏なんて聴けないよね。だから私が知っているバロック音楽って、みんなモダン楽器の演奏、当たり前だけど仕方のないことじゃない。ああ、CDじゃなく、生の古楽を聴いてみたい。

 最後は合唱、それも教会音楽。バッハの時代って音楽の中心は王宮か教会でしょ。バッハは教会で活躍した人だし、音楽そのものだって、声楽、とりわけ多声音楽がそのメインストリームにどっかり腰を据えていた時代じゃない。そういうのを楽しみたい。

 一般的な日本人クラオタにとって、バッハって、管弦楽組曲? ブランデンブルグ協奏曲? 無伴奏ヴァイオリンとかチェロ? トッカータとフーガ? ゴールドベルグ? 平均律クラヴィア曲集? ま、そんなところでしょ。それらも悪くないけれど、やっぱ王道を楽しみましょうよ。ずばり、ミサ曲ロ短調なんていかがっすか? マタイ受難曲は? 教会カンタータなんて一曲が短いから、ラ・フォル・ジュルネ向きだよ、どうすか?

 あと、ヘンデルの「メサイア」とヴィヴァルディの「四季」はやってくれるよね。私はこういう、どメジャーな曲も大好きだから、ついつい期待しちゃいます。

 それとたくさんの企業ブース。今年は去年と比べて企業のブースがちょっと寂しかったような印象があります。ラ・フォル・ジュルネにおける企業ブースって、神社のお祭りにおける露店みたいなものだと私は思ってます。だから、たくさんの会社に出展してもらいたいし、派手に広告うってほしい。景気づけをして欲しい。なんか今年は元気がなかったような気がします、個人的な感想ですが。

 さあ、これで今年のラ・フォル・ジュルネは本当に終わり。来年が待ち遠しい私です。次は息子君が楽しみにしている、夏休みの「丸の内キッズフェスタ」だな。

2008年5月18日 (日)

ダメじゃん、って言われました。[5月第3週・通算18週]

体重:100.6㎏[-0.3㎏:-2.8㎏]
体脂肪率:30.6%[+0.4%:+0.1%]
BMI:32.1[-0.1:-0.6]
体脂肪質量:30.7㎏[+0.2㎏:-0.8㎏]
腹囲:101.6㎝[+0.1㎝:-5.0㎝]

 先日、ダイエット中にも関わらず、満腹で死んでしまうかもしれないと思うほどの焼き肉三昧をしてしまいました。なにしろ、上司のオゴリだったもので…(失礼な奴だ>自分)。

 その席上、上司から「今、体重何㎏?」と尋ねられたので、あっさり答えたところ、ダメじゃんって言われてしまいました。

 そう、ダメなんです。前にその上司と組んで仕事をしていた時より、今の方が20㎏も重いのです。ダメじゃんって言われても仕方ないです。仕方ないのに、口いっぱい焼き肉をほおばっていていた私です。ますますダメじゃん。

 でも、久しぶりに外で食べた焼き肉はサイコーでした。やっぱりマイベスト焼き肉はタンシオだな。ちなみに豚足はプリプリでした。まるで共食いです。

 はあ、こんなことやっているから、いつまでたっても痩せないんだよなあ…。

2008年5月17日 (土)

アオイさんのコブは、ちょっと痛々しい

 三色金魚のアオイさん(このブログの右端の「aboutme」の写真の奥に写っている子)は、頭赤東錦(とうせき・あずまにしき)という種類の金魚で、当然、頭部には立派な肉コブがあります。

 しかし最近、アオイさんの右の尾びれの付け根にもコブができ始めました。今では、購入直後のチヅル程度の大きさにまでなってます。当然、このコブはガンなんだろうと思いますが、だからといって切除するわけにもいかず、放置してます。

 もっと、コブが小さかった時に気づいてやれば、潰してやることもできたのに、ここまで大きくなってしまっては、それも敵わず、飼い主として、少し後悔してます。

 痛いのかな…?

 このコブができてからのアオイさんは、ちょっと元気を無くしてます。痛いかどうかは分かりませんが、辛いのは事実のようです。

 ペットが病気なのに、何もしてやられないのは、つらいです。

 すぐに死につながるようなものではないので、このコブを抱えたまま、一日でも長く元気に過ごして欲しいと思ってます。

2008年5月16日 (金)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その5)

 ちょっと落ち込みながら、マスタークラスの会場を後にした私。でも、次はフルートアンサンブルの演奏を聴くんだ! 妻と息子君は「私たちも聴くの?」なんて言ってるから「君たちは先に夕食を食べていてもいいよ」と言って、私一人、うっとりとしながら演奏を聴きました。

フルートアンサンブルeffコンサート

 完全無料のミュージック・キオスクでのコンサート。ここはプレイヤーには失礼な言い方だけれど、ネオ屋台村のBGM程度の扱いのコンサートです。だいたい、PAも入っているし…。5月4日も、ピアノ連弾と、クラリネット&ピアノの2つのステージを聞いたのですか、やはり私にはBGM程度の印象しかありませんでした(ごめんなさい)。しかし、モノがフルートアンサンブルなので、私はちょっと頑張ってマジメに聴くことにしました(妻と息子君は夕食タイムです)。

 effは、横浜のきれいなお嬢さん3人組のグループでした。しかしなんでしょうね、どうしてフルートを吹く女性って、こうも美人ばかりなんでしょ。美人じゃないとフルート吹いちゃいけないっていう、女子界の掟でもあるんでしょうか? ま、いいっすけど。

 フルート三人のアンサンブルですが、手にした楽器は全員同じ、いわゆるフルート。ピッコロとかアルトフルートとかも登場するかなあ…と思いましたが、全員、フルート。で、フルート三本でアンサンブルが成り立っちゃうのだから、おもしろい。

 フルート三本のアンサンブルと言うと、音域的に女声三部コーラスとほぼ一緒。ま、あんな感じのキレイでフワフワしたアンサンブルでした。

 「ます」「アヴェ・マリア」それにモーツァルトの「ディヴェルティメント4番」をやってました。演奏には文句はありません。おもしろかったのは、フルートとPAって、案外相性がいいみたいです。PAが入っていても、それほどガッカリした感じの演奏にはなりませんでした。歌とかピアノとかはPAが入ると、全く別物になるのにネ。

 演奏を聴いてて思ったのは、彼女たちの息が長いこと。フルートのロングトーンがきれいな事。あんなにスマートな体型なのに、どこに空気が入っているでしょうね。不思議不思議。

 とまあ、演奏は楽しかったのですが、舞台下の様子もおもしろかったですよ。どうやら舞台下のテーブルは、長時間(もしかしたら一日中?)同じ人達が陣取り、ずーーーっと、酒盛りしているみたいなんです。酒飲んで、つまみ食って、いい気分になっていると、入れ代わり立ち代わり音楽家がやってきて、粋な演奏をする。最高の酔っぱらい環境だね、うらやましいね。おまけに場所代は無料だし…。舞台周辺が、アルコール臭くて酔っぱらいの臭いがして…でも、別に他人に迷惑をかけているわけでもなし、まあ、あれもアリかなって思いました。というか、私もそういうジジイになりたかったりして(笑)。

 演奏が終わる頃、息子君が私を迎えにきて、妻と合流。私も夕食タイムです。最後の夕食はどんなエスニックにしようかなと思い、フラフラして、結局、九州の冷や汁にしました。九州がエスニックかどうかは不明ですが、普段食べれないものという意味では、インドネシア料理と変わんないだろって事でチョイス。

 うまかったです! やっぱり日本の食事はアジアで一番美味しいです。そう思いました。別に根拠はありませんが。ああ、夕食が美味しくって良かった(涙)。

 満腹になったので、今年最後のコンサートを聴きに、グラーベン広場に向かいました。

交響曲第7番「未完成」D.759(尾原勝吉記念オーケストラ

 これもグラーベン広場での半券無料コンサートでした。

 「尾原勝吉記念オーケストラ」は、以前は「明治大学OB交響楽団」と名乗っていたアマチュアオケだそうです。私は不覚にも尾原勝吉さんのことを存じあげなかったのですが、N響の創設者の一人であり、日本における初期のヴァイオリニスト・指揮者として活躍なされた方だそうで、明治大学交響楽団も、この尾原勝吉さんの創設なんだそうです。この明治大学OB交響楽団に一般の方々も団員として加わってできたのが、現在のオケなんだそうです。

 私たちのラ・フォル・ジュルネの最後を飾るにふさわしい、なかなか素晴らしい演奏でした。場所的なハンデがある中、なんともデモーニュッシュな雰囲気を上手に醸し出してました。アマオケだって、なかなかやるものだと思いました。それに何と言っても、「未完成交響曲」だよ。普通に上手に演奏してくれるだけで、もう十分です、満腹です。

 時間的にあまり余裕もない状態でグラーベン広場に入ったので、いつもとは違う方向から舞台を見ることにしたのですが、それがかえって良かったようです。というのも、あの混んでいるグラーベン広場にしては珍しく、人の出入りが激しいところだったので、妻と息子君は演奏途中からだったけれど、座席に座って鑑賞できたし(私はずっと立ってましたが)、演奏そのものも、かなりいい位置から拝見できました。ほんと、終わり良ければすべて良しだ! 尾原勝吉記念オーケストラという名前は、しっかり覚えておくことにしましょう。

 さて、(私たちにとっての)最後の演奏が終わって、シューベルト市場に行くと、先日に引き続き、ベレゾフスキー氏のサイン会をやってました。も~、長蛇の列。妻は横から写真を取ってましたが、その混雑ぶりに、CDを買ってサインをもらう元気はありませんでした。

 シューベルト市場を出て、最後にもう一度フォト・ギャラリーを冷やかして、午後8時に会場を出ました。フォト・ギャラリーを見ながら「さっきすれちがった人はこの人だよ~」とか「エレベーターで一緒だったあの人はこの人じゃない?」とか、妻とミーハーな会話をしました(笑)。

 会場は午後7時半くらいに出ました。当然、翌日は疲れ切った体で仕事です。この疲れはなかなかとれず、一週間たっても、何となく全身がだるかったです。仕事に差し支えるくらい、遊び疲れていてはいけませんね。反省。

 そうそう、自分宛のお土産は以下の通りです。

 1)レネゲイズのCD…本当は演奏を聴きたかったのだけれど、タイミングが合わなかったので、今回はCDで我慢。来年もし来たら、今度はきちんと予定に組み込もうっと。
 2)大好きなブラレイ先生のCD…新盤のシューベルトと、国内廃盤済みのガーシュウィンとどっちを買おうか迷った末、廃盤のガーシュウィンを買いました。シューベルトはまだ新盤だから来年も買えるし、どうしても欲しくなったらアマゾンもあるけれど、廃盤になってしまったガーシュウィンはここでしか買えないものね。
 3)マスタークラスでお世話になったピドゥー氏のCD…当然、アルペジョーネ・ソナタです。
 4)青島広志氏のイラスト絵はがき集…イラストがなかなかユーモラスですし、何と言ってもサイン付きだし。
 5)ラ・フォル・ジュルネ公式ピンバッヂ[シューベルトとピアノ]…さっそく私のレッスンバッグに刺しました。

 以上で、私の、2008年のラ・フォル・ジュルネは終わりです。連載記事も長々とダラダラと続きました。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。まとめ記事は、来週アップします(って、まだ書くのかよ>自分)。

2008年5月15日 (木)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その4)

 キッズプログラムの後、もしも早く終わったら、丸の内合唱団の演奏が聴けるなあと思いながらも、おそらく時間的には厳しいだろうから、その時にはセカンドチョイスも考えておかないといけないなあというわけで、マスタークラスに行くという選択肢も考慮しておきました。

 で、案の定、丸の内合唱団には間に合いそうもなかったので、マスタークラスに行くことにしました。

 そのマスタークラス。事前のお知らせでは、古典四重奏団(この前、テレビで拝見し、一昨日エレベーターのところですれちがったアーチストさん)のマスタークラスの予定でしたが、当日の朝、インフォメーションで講師の先生の交替が掲示されていました。古典四重奏団さんからトリオ・ヴァンダラーさんに変更。室内楽には暗いので、トリオ・ヴァンダラーって誰?って状態です、私。

 後で調べたら、古典四重奏団はその日の4時半までコンサートです。4時半までコンサートして、同じ時刻からマスタークラスは、そりゃ無理だね。先生の交替もやむをえない話ですね。

マスタークラス(ピアノ三重奏:トリオ・ヴァンダラー)

 今年三回目のマスタークラスの先生はトリオ・ヴァンダラー(ピアノ三重奏団)のチェリストの方とピアニストの方のお二人でした。場所は前2回と同じコンヴィクト。曲はベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲第3番第1楽章」です。生徒さんは…若い女性三人組でした…と言うのも、前のキッズプログラムが延び延びで、マスタークラスの方は遅刻&満員(!)のため、なんと、会場に入れなかったんですよ。本当なら、この段階で諦めて、サードチョイスに行くべきところだったのですが、音楽の神様のご加護でしょうか、結果として、途中から入場することができました。感謝。しかし、入場がかなり遅くなってしまったため、先生の紹介も、生徒さんの紹介も、生徒さんたちの演奏も、全く聴いてないんです。

 最初から聴けなかったという負い目と自分自身に対する怒りで、なんか心が落ち着かず、誰のせいでもなく自分が悪いのですが、なんとなく楽しめなかったマスタークラスになってしまいました。

 なにしろ今回のマスタークラスは、若いトリオのアンサンブルの修正のようなところに力点をおいて指導されていたのですが、私はこのトリオの演奏を聴いていないのだから、何かワケワカメで…。ああ、なんで遅れてしまったのだ~! と心の中で叫んでいました。プンプン。

 とにかく、キッズプログラムが終わって「これはもう急いでマスタークラスに行くしかない!」ってなわけで、速攻で行ったのですが、移動に時間がかかって、会場にたどり着いたのが開始三分後だったのです。もうすでにマスタークラスは始まっていて、おまけに満席で、入り口の係員の方から「満席なので入れません。立ち見もいっぱいです。後は、途中で退出した人がいたら、その分の人数だけ入れますが、どうしますか?」と尋ねられました。わざわざマスタークラスを見に行って、途中退席する人っているの? そんな私たちの後からも、わらわらと人が集まり並び始めました。ここであきらめてしまっては、なんかなあ…でも途中退出者なんているの? などと思いながら、入り口付近でなんとなくグズグズしていると、中にいる係員さんが「三人分の余裕があります」と連絡。入り口付近の係員さんが「では、今は演奏中なので、演奏が終わり次第、中の係員の指示に従って入ってもらいます」とのこと。いいでしょう。待ちましょう。

 待ちました。10分ほど待ちました。たった60分のマスタークラスなのに、10分遅れですよ。ああ、なんとこの10分の長かったことか…。

 最初で最後の演奏が終わって部屋の一番奥、アーチスト札をぶらさげた大勢の人の前を通って、奏者が全く見えないとこに案内されました。生徒さんたちは若い女性の三人組のようですが、ほとんど見えません。先生の顔もよく見えません。まあ、顔が見えなくても、音さえ聴けるなら…演奏会なら仕方無いのですが、マスタークラスがこれではねえ…。マスタークラスは遅れていくものではありません。

 ちなみに途中退出する人って…案外いるものですね。とは言え、4~5人程度ですが…。色々な理由があって退出するのでしょうね。そんな気楽さもラ・フォル・ジュルネの魅力かな。

 おもむろにクラスは進行していきましたが、肝心の手元が見えず、気分もイライラしていたので、あまり内容はピンときませんでした(ゴメンなさい)。それでも何点か記憶に残っていることがあるので、書きます。

 まず、トリオ・ヴァンダラーはトリオですから、メンバーは3人のはずですが、なぜか先生役としていらっしゃったのは、お二人だけでした。どうやら、チェロとピアノの方です。メインの先生はチェロの方のようです。バイオリニストはお休みのようです。

 妻が「あの先生たち、屋台村でよく見かけるわ」だって。そう言えば、確かに屋台村に行くと、いつもいるよ、あの二人。私たちと気が合うのかしら?

 ええと、レッスンのこと書きます(謝)。どんな状況だったのがよく分からないままメモしたので(だって見えないんだもん)、印象に残った先生方のセリフの羅列で勘弁してください。

 「ベートーヴェンの先生であったハイドンは、この曲のことが嫌いでした。なにしろ風変わりな曲ですから。ですから、この風変わりな曲は、風変わりなまま演奏してください。普通の曲のように演奏しないでください」

 「ベートーヴェンって下品でしょ(会場がちょっとどよめく)失礼、でもそういうところがあるでしょ、この曲は、ベートーヴェンのそんな部分が表現されているのだから、そこを表現しないと…」

 「楽譜どおりに弾いてください。pはpとして、ppはppとして。自分勝手にではなく、ベートーヴェンが書いた通りにまずは弾いてください。まず、四分音符も八分音符も楽譜通りの長さ(もっと長めにという意味)で弾いてください」

 「室内楽と言うと、お金持ちのサロンで、素人のプレイヤーたちが集まって、なんとなく弾くものというイメージかあるかもしれないけれど、私たちはプロなんだから、室内楽とは言え、もっときちんと楽器を鳴らさないと…。ホール演奏なら、もっともっとすごい音を出さないといけない(そう言って生徒さんの楽器を借りて弾くと、確かにチェロもピアノもすごい音がしました。会場ざわめく)。みなさんはこれがすごい音だと思うかもしれないけれど、私たちがホールで弾く時は、もっとすごい音を出します」

 「今の音楽は音量重視だけれど、当時の楽器はもっと色々な音質や響きが出せた。だからこの曲を演奏する時は、音質や響きにもっと気を使って(と言って、先生がチェロを取り上げて、ひと弓ブンと弾くと、音の響きが部屋中に広がる)。このように部屋に広がる響きを聴きながら演奏してください」

 「弦は歌手のように弾いてください(と言って、そのフレーズを歌う)。電子楽器のような音は出さないように。ピアノは弓をマネして演奏してください。弦はもっと自由に弓を使って演奏してください」

 こんなところでしょうか。演奏上の注意が多かったので、ブログで書くと「なんのこっちゃ」って感じになるでしょうが、それでもなんとなく先生のおっしゃること、分かりますよね。

 ああ、遅刻せずに時間通りに入室して、たとえ立ち見でも正面の席からクラスを見たかったなあ…。残念です。なんか消化不良でした。今まで、マスタークラスで取り上げた曲って、たいてい好きになったのですが、今回のベートーヴェンのピアノ三重奏はなんかお友だちになれないような気がします。最初の出会いが悪かったのね…。

 今日はここまで。時間的には5月6日の4時半から5時半までの話でした。遅刻はいけません、遅刻は。そう、固く心に誓った私でした。では、続きはまた明日。

2008年5月14日 (水)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その3)

. オジサンのオーボエ体験レッスンの後は、お子さまのヴァイオリン体験レッスンだ。

キッズプログラム[ウィーンのメロディーを弾いてみよう](バイオリン講師:久保田巧)

 で、息子君にとって本日のメインプログラムであるキッズプログラム「ウィーンのメロディーを弾いてみよう -ウィーンのお話とヴァイオリンのおけいこ-」]に参加しました。半券無料プログラムですが、事前予約が必要なプログラムです。もちろんウチは予約をちゃんと取りましたよ。実は昨年もこのプログラムがあったのですが、去年も事前予約が必要だったので、参加したくてもできなくて(なにしろ当日フラッとやってきた私たちでしたから…)当日、羨望のまなざしでプログラム表を見つめていました。江戸の仇を長崎で…ではないのですが、去年の思いを今年につなげることにし「今年もバイオリンがあったら、絶対に参加してやる」と虎視眈々の思いで狙っていたのです。だから、今年もやりますっていうお知らせを見た時は、うれしかったです。

 場所はトラウトの前のセミナー室シュピーレンでした。遅刻者がいたので、開始は5分ほどズレ込みました、まあ、仕方がない。

 子どもたちは全部で40名。幼稚園くらいの子から中学生らしい女の子まで年齢差マックス! バイオリンは二人で一丁。先生の話を聞きながら、交互に実習って感じかな。息子君は1/2サイズのものをかわいい女の子と共有です。あと、専属のアシスタントさんも二人に一人ずつ。一応全員、バイオリンは始めて…どころか大半の子は楽器が始めて…らしい。まあ、音楽祭の体験プログラムだからネ。

 ちなみにこの会場、息子君が受けたクラスは、ラ・フォル・ジュルネ本体が主催している予約制のバイオリンの体験コースだけれど、同じ場所で違う時間帯に(おそらく)同じ楽器を使って、スズキメソッドが予約無しでバイオリン体験講座をしてました。無論、先生は違うわけ(そっちの講師は当然スズキメソッドの先生でしょう)ですが、そのスズキメソッドの体験コースの合間をぬって、ラ・フォル・ジュルネのキッズプログラムをやっているような感じでした。それだけバイオリン体験って人気あるんだね。

 それはともかく…

 全員揃ったところで…「まず遅れていらっしゃった方がいたので開始時間が遅くなった分、終了時刻が遅くなりますがいいですよね」というアナウンスがアシスタントのお姉さんから全体にありました。遅くなると困る方は事前にお知らせください、というので「次の予定(ムコ殿さんところのミサ4)があるので…」とお知らせしようとしたら、妻に止められました。チケット買った有料プログラムが控えているならともかく、無料の自由参加のプログラムのために申し出るわけにはいかないでしょ、とのこと。ごもっとも。でも、時間がタイトなので、たとえ5分でも遅れると、とてもとても困るんですよ。

 誰も遅れちゃ困ると言い出さなかった(なんと遠慮深い日本人たちだ!)ので、そこを確認して先生登場。「菩提樹」をサラっと演奏。当たり前だけど、うまい。先日のピドゥー先生の言葉を思い出して、聴いていたのですが、演奏をしながら息を吐き、フレーズの切れ目で深く息を吸い、また息を吐きながら演奏する…という、まるで歌っているような呼吸をしていました。一流の弦奏者は音楽に寄り添った自然な呼吸をするんですね、納得。

 しかし、こんな一流のヴァイオリニストさんに、体験とは言えレッスンをつけてもらえるなんて、息子君、うらやましすぎ。

 さて、実際の指導です。内容は、バイオリンの構え方、弓の持ち方、弓の動かしかたの三点を駆け足でやりました。45分ですし、二人で一丁のバイオリンですから、これだけできれば十分ですって。左手の動きは?と思われた方いるでしょうが、左手は至って簡単で、押さえるべき箇所にビニルテープが貼ってあって、そこをギターでいうセーハーで、ギュッと握りしめるように指導してました。弦を一本一本押さえるとか、ビブラートをかけるなんて、それは時間的に無理なので、正しい選択だと思いました。

 とにかく息子君。バイオリン構えられません。「アゴでバイオリンをはさむ」に集中して「肩にバイオリンを乗せる」ができません。ですので、正面向きに胸とアゴでバイオリンはさんでました。かっちょ悪い…。アシスタントのお姉さん、その辺全くスルーです。そんな不格好のまま、レッスン継続です。ちなみに周りを見ると、それぞれ怪しい構えをした、小さなバイオリニストが大量生産されていました。たかが構えですが、お子さんたちにはかなり難しいようで…。

 構えができたら(?)、弓を持ちます。親指とその他の指でつまむように持ちますと教えてくれますが、みんなしっかり弓を握りしめます。だってそんな、つまむように軽くなんて持てないよね。しっかり掴むか、えいやと離すかの、オンとオフの動作しかないもんなあ…子どもって。ああ、子どものウチから楽器やってる子って、実はすごいんだよなあ。

 弓を持ったら動かします。先生は腕の重さで自然に腕を落とすように弾くように指示しますが、そんなことは誰も聞かない。勢いつけてブン。思いっきりブン。あっちこっちでブンブン動かしてます。子どもって、身体を動かす事自体が楽しいから、こういう単純な動きでもハマルと夢中になるんだよね。

 実はこのあたりで終了予定時刻になりました。ええ!遅刻者がいたから、多少は終了時刻も延びるだろうけれど、まだ全然終わる見込みないよ、大丈夫? それよりミサ4に間に合うの?>私。って、もう無理だよ(涙)。

 さあ、次は弦の弾き分けだ。1弦と2弦をそれぞれ先生の指示にあわせて弾くぞ。まずは正しいリズムを無視して等間隔リズムで。次に曲の正しいリズムに合わせて。この弓の動作は難しそうに思えるけれど、これはどうやら息子君には簡単みたい。ま、ピアノとは言え楽器経験者だからネ。ひとまず先生の後をヘコヘコ付いてゆく。このあたりからレッスンの速度がグンと速まる。なにしろ時間オーバーしてるし…。当然、落ちこぼれる子が出始めるが、子どもたちが落ちこぼれたままレッスンは進む。

 次に左手を付けましょう、と、まずリズムを無視して等間隔リズムで、人指し指、中指、薬指…。これもどうやら息子君できる様子。そりゃ、先生のコールに合わせて、言われた指で弦とネック同時にギュッと握るだけだもん。そりゃ簡単さ。でも左手は弦を押さえ右手は弦を弾き分ける…落ちこぼれたくさん…屍累々…。

 「では、さっきのリズムに合わせてやってみると、シューベルトさんの曲になります」と先生が宣言して、まずは模範演奏。先生もしっかり弦をセーハーで握って演奏してます。ちゃんと曲になってました(当然ヴィブラートなどの高等テクニックはなし)。「では、やってみよう!」のひと言で、先生と子どもたちが一緒に始める。おお、いよいよ完成だ、本日のクライマックスだ。

 まあ、始めてのバイオリン演奏。それを勘定に入れれば大成功。もちろん演奏された音は現代音楽でしかないけれど、バイオリンって自分で音程を作っていく楽器なのに、触って1時間程度で、フレーズ弾いているんだから、これはもう御の字だね。すごいすごい。

 息子君は「バイオリン弾けた(笑)」とご満悦。そりゃよかった。私はバイオリンに触ったことすらないよ。もうお前はオヤジを越えたな(大笑)。

 全員が、メロディのようなものを弾き終わったところで、やっと終了宣言。予定時刻を15分強程オーバー。うわあ、覚悟はしていたものの、こりゃオーバーしすぎ。

 この後、本当はムコ殿さんのいらっしゃる丸の内合唱団のミサ4を(お世辞ではなく本気で)聴きに行きたかったのですが(元々定刻通りに終了してもキツい。早めに終了することを期待していたのですが…もう遅れに遅れてますね)、これでは時間的に厳しいというか、演奏終了までに現地(東京国際フォーラムではなく、なんと、丸の内オアゾ。山手線で約一駅の距離だ!)に到着することはできないだろうと判断し、セカンドチョンスとして考えていた「マスタークラス」の方に行くことにしました。それでも、時間的には、かなりヤバイぞお~。マスタークラスだって、もう開始時刻だよ。それ! 多少、マスタークラスが遅れて始まることを祈りつつ、急いで会場に向かいました。

 そう言えば、キッズプログラムのタイトルにあった「ウィーンのお話」って部分はなかったな。もっとも時間的に全く無理だけどサ。まっ、いいか。

 今日はここまで。時間的には5月6日の3時半から4時半までの話でした。しかしレッスンを見ていて、私もバイオリンを弾いてみたくなりました。もっとも、私が弾いたら、子どもたち以上にひどい事になりそうです。バイオリンがかわいそうですね、きっと。では、続きはまた明日。

2008年5月13日 (火)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その2)

 話は6日の午後2時半あたりからです。

 ブラレイ先生とコレギウム・ヴォカーレのコンサートで、幸せ気分満喫の私たちは、グラーベン広場に向かったところ、ブラレイ先生のサイン会やらコレギウム・ヴォカーレのサプライズコンサートとぶつかり、思わず心がよろめいてしまったものの、初心貫徹、青島広志氏のピアノミニコンサートに行きました。そう、先日、雑踏の中で思わず振り向かせて意味不明な行動で応答してしまった(ホント、申し訳ない)、あの青島広志氏のミニコンサートです。

 さあ、グラーベン広場の一番奥へと、雑踏くぐり抜けて、参ろうではないか!

青島広志ピアノミニコンサート

 そう、半券無料のプログラムにも色々あります。ラ・フォル・ジュルネの主催者側が用意してくれたプログラムもおもしろいのですが、協賛している企業がやってるイベントにもなかなかおもしろいものがあります。この青島広志氏のコンサートも実はそんな企業がやっているプログラムです。

 グラーベン広場の中に数社が出展していますが、その中の一つである旅行会社のH.I.S.が、自分たちのブースで行なったイベントがこれ。なぜ旅行会社が音楽祭に協賛しているのかは、私には分かりませんが、企業イベントなので、場所も狭く、そのため演奏者とお客さんの距離が近い近い。そんなところもいい感じです。

 お茶の間の人気者(表現が古くてすいません)のコンサートなので、混雑が予想されるます。そこで少し早めにブースに行きました。すでに座席はいっぱいでしたが、立ち見のいい場所がとれました。舞台まで約5メートルだよ。すごく近くだ。

 時はまさにグラーベン広場の中央舞台で無料コンサートの真っ最中。東京トルヴェーレという女声合唱団がすごいボリュームで達者な演奏をしてました。すっごいなあと思って聴いていたら、どうやらPAが入っているようす。そりゃあそうだよね。もしあの会場で、女声合唱団がPAなしだったら、結構キビしいよね。

 グラーベン広場のコンサートが終わると人が移動して、あっと言う間にこっちも人だかり。早めに来てよかった。

 そうこうしているうちに青島氏登場。ピアノを弾きすぎて指が『ひょうそう(爪周辺炎)』のようになってしまいましたと言いながら、指にしていた絆創膏を剥がしてピアノを弾いてくれました。さすがのプロ根性なのですが、ちょっと痛々しくて可哀相。痛む指で、まずは「キラキラ星変奏曲」を。指にアクシデントがあるので、演奏の方は完璧とは言えなかったけれど、それでもさすがはプロ。リズムとメロディは決して落とさなかったよ、それってすごいな、尊敬します。

 軽快なおしゃべりを交えて、二曲目からはヴァイオリニストの高畑氏登場。ベートーヴェンの「ロマンスヘ長調」とクライスラーの「美しきロスマリン」を演奏。目の前でヴァイオリンとピアノのデュオだよ、いいね、H.I.S.。私は海外旅行はしない人だから、世話になることはないだろうけれど、この会社の名前はしっかり覚えちゃいました。こういう宣伝はなかなか上手な宣伝だと思います。

 最後はシューベルト。「ヴァイオリンのためのソナチネニ長調」という曲を全曲やってくれましたが…実は私は終楽章の途中で泣く泣く退場。楽しいプログラムで最後まで聴いていたかったのですが、次のプログラム…オーボエの体験レッスンの予定が入っているのです。人ごみをかき分けながら、会場を後にし、島村楽器に向かった私です。

オーボエ・レッスン

 実は先日のフルート・レッスンに味をしめ、完全に冷やかしモードでオーボエの体験レッスンを受けてみました。だってオーボエに触ってみたかったんだもん。先生は小犬のような風貌のかわいい感じのお嬢さん先生でした。

 例によって防音室に入ってレッスンです。オーボエを組み立ててみました。オーボエって(当たり前ですが)木製です。黒檀でできているそうです。メーカーはヤマハでした。後で知ったのですが、オーボエ界ではヤマハはトップメーカーなんですって、意外ですね。組み立ててみると、見た目よりずっと軽い。紙細工のように軽い。もちろん比較対象はマイフルートなんですが(どんだけ重いんだい、我が愛器!)。

 楽器を組み立てたところで、持ち方を教わりました。キーがたくさんあって複雑そうですが、リコーダーと本質的には変わらず、親しみやすいです。

 次にマウスピースの説明。(おそらく)先生お手製のマウスピース登場。「これは本当は自分で作るんですよ」と未加工のリードとリードにすらなっていない葦の枝切れを見せてくれました。この葦の枝切れを自分で削ってリードにして、このリードをさらに細工してマウスピースにするのだそうだ。結構大変じゃん、オーボエ。本来はこのマウスピース作成からレッスンは始まるのだろうけれど、今日は体験なので、先生から借りて演奏です。

 マウスピースを楽器に差し込んでいよいよ音出し。マウスピースのくわえ方をレクチャーしてもらいました。注意点はくれぐれもマウスピースを噛んではいけませんとのこと。しっかり歯を唇で覆って優しくマウスピースを加えて息を吹き込んでくださいとのこと。そりゃあ、手間暇かけて作ったマウスピース、生徒さんがカジってダメにしたら悲しいよね。

 「シが出しやすいです」と先生がまずはお手本でブー。いい音です。

 「ではやってみましょう」との合図で、私もブー。先生が意外な顔をして「オーボエ、やったことありますか?」と質問してくる。「今日、生まれて始めて触りました(ほんと)」と答えました。なんでもオーボエって、音を出すのに苦労する楽器なんだそうですが、私はそこを難なく自然体でクリア。たぶん先生が作ってくれたマウスピースが、初心者でも音を出しやすく作られていただけだと思います。それとも私にオーボエの才能が満ちあふれているとか?

 冗談はともかく(笑)、音階を教わる。音はラクラク出るし、キー操作はフルートでおなじみだし、基本の指遣いはリコーダーと一緒だから、当然すぐマスター。気分はもう、のだめの黒木くんです。

 「ではさっそく曲に行ってみましょう」と言って出てきたのは、先日も拝見したフランス民謡の「月の光」。「この曲はご存じですか」との質問に「はい、知ってます」と返事。そりゃそうだ、一昨日吹いたばかりだよ。「では吹いてみてください」とおっしゃるので、さらっと全曲演奏。うっかりオクターブキーに触れてしまったハプニングもあって、時々素っ頓狂な音も出したけれど、止まらずに初見演奏終了。

 「タンギングって分かりますか?」と言って、オーボエのタンギングのやり方を教わる。当然だけど、フルートのタンギングとは違うし、リコーダーのそれともちょっと違う。

 「では、タンギングに注意しながら、もう一回演奏してみましょう」 やってみる。二度目は一度目よりも上手にできたような気がする。結構、オーボエもおもしろい。声楽とフルートがなければ、この楽器に夢中になってしまうかもしれない、それくらいオーボエも演奏していて楽しい楽器です。

 月の光全曲を二度も演奏したので、当然レッスンは終了です。最後に先生が目の前でディズニー映画の曲「ホール・ニュー・ワールド」(アラジンだね)を演奏してくれました。曲調とオーボエの音色が合っていて、なんかいい感じ。目の前で妙齢の女性が私だけのためにオーボエ吹いてくれるなんて、たぶん死ぬまで二度とそんなことないな。感動。

 ここまで約10分。もちろん修了書もいただきました。評価は「Very Good!」でした。フルートよりも評価が高いじゃん。フルートよりもオーボエの方に適性があるわけ、私?

 外へ出ると、妻と息子君がいました。レッスンの様子を防音室の外から見ていたようです。彼女は、青島広志氏の絵はがきセット(氏が描いた「題名のない音楽会」の番組内で使用した作曲家のイラストを絵はがき化したもの。なかなか愉快な絵はがきです)を購入して、氏のサインをゲットしたそうです。ブラレイ先生のサインはもらえなかったけれど、青島氏のサインがもらえてよかったね。

 さあ、時間もちょうどいいぞ。次はキッズプログラムだ。

 今日はここまで。時間的には5月6日の午後2時半から3時半までの話でした。青島広志氏のミニコンサートにしても、島村楽器の楽器体験レッスンにしても、当日の朝、チェックしたり申し込んだりしたものです。もちろん両方とも無料。こんなふうな楽しみ方も、ラ・フォル・ジュルネではできるんですね。では、続きはまた明日。

2008年5月12日 (月)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(最終日:5月6日の話 その1)

 もうみなさん、すっかり通常モードに戻り、ゴールデン・ウィークは遠い想い出になったのではないでしょうか? しかし、このブログはまだまだゴールデン・ウィークです。
 さて、ラ・フォル・ジュルネ、最終日のご報告がまだでしたね。簡単に書きます。

 4日に参加し、5日は休息日にして家でゆっくりしていました(年なので、連チャンでの参加は体力的に無理)。息子君も祖父母の家から帰って来て、最終日は親子三人でラ・フォル・ジュルネに参加です。

 今日は息子君も一緒なので、おとといのような強行軍では行動できません。私自身も疲れ切ってしまい体調不良です。食欲が湧かず、朝食はダイエット・ゼリーで済ませてしまいました。普段の私なら考えられない!

 何事も余裕をもって、ゆったりと行動です。朝もゆったり、10時すぎに到着。色々とフラフラとして、ミサ6に備えました。いくら体調が悪かろうと、コンサートは楽しまなくっちゃネ。

ミサ曲第6番(ミシェル・コルボ&ローザンヌ声楽アンサンブル)

 さて、本日の一発目がコレ。有料コンサート、指定席です。演奏者は御大、ミシェル・コルボです。ある意味、今年の白眉がこれ。前々から聴きたかったんだよなあ、ローザンヌ声楽アンサンブル! そう、私の興味感心は合唱団。別に指揮者やオケは誰でも何でもいいのです、ただCDでおなじみの、この合唱団の歌声を生で聴きたかったのです。

 場所はマイヤーホーファー[Hall C]と呼ばれる1490人入る大きな会場。大きな会場とは言え、音楽専用ホールだし、舞台にのる人数も多いし、オケは室内管弦楽団だし、まあ、バランス的にはちょうど良い感じかな? と考えて、こちらの会場で押さえてみました。

 と言うのも、この曲はここよりも大きなシュバウン[Hall A]という5004名も入る考えられないくらい大きなホールでもやったそうです(なつめさん、お元気?)が、さすがにいくら舞台上に人が大勢のっても、そのホールではクラシック音楽は厳しいかな…と思いまして、私はマイヤーホーファーの方をチョイス。実は昨年、そのホールで「展覧会の絵」などという、金管が炸裂するような曲を聞いたにも関わらず、音、拡散しまくりで、不満足だったからです。あれだけ広いと、音も反響できないって。あそこはロックコンサートのようにPAが入らないと厳しいなあ…、生音前提のクラシック音楽には不向きな会場だと(私は個人的に)思ってます。

 私は、基本的にクラシック音楽は(もちろん程度はありますが)会場が小さければ小さいほど良い音で聴ける…と個人的に考えてます。良い音で聴ける事は、良い演奏を聴くための最低条件だとも思ってます。特に声楽が入ったら、広い会場は致命的。いくら訓練したって、所詮は人の声。限界ってものがあります。またオケなどの器楽曲と違い、声楽系のコンサートは残響は必須。無論、程度問題ですが、残響はありすぎて困ることは無いです。ですので、声楽系のコンサートでは、会場の狭さと残響の多さをセレクトのポイントとしてます。

 というわけで、今年のセレクトではシュバウンは最初からないものとして考えてました、だって私のセレクトのバイオスとは真逆なホールなんだもん。…なんて書きながら、来年のバッハでは、Hall Aに通い詰めだったりして(笑)。

 さあ、ローザンヌ声楽アンサンブルだ!と合唱目当てで会場入りをして、演奏をワクワクしながら待ってました。始めて入るホールです。座席は一階フロアのほぼ中央。音楽聴くには一番良い場所です。

 椅子は木製で、背中のクッションは薄目。床も木製。客席は広めで前後の間隔も十分に広いし、天井も高い。ここまでは良し。本当は木よりも石の方が残響が出るのでうれしいのだけれど、まあ、木なら文句を言ってはいけないかな? ちょっと気になったのは、壁。人の身長を越える高さ辺りから、壁が木壁から金網になり、金網の向こうは何やら黒い部材に変わってます。吸音材? ううむ、残響の量をあれで調整しているのか? 良い方向に調整してくれてるなら歓迎だけどなあ…。

 ちょっとだけ不安な気持ちを抱えたまま、演奏が始まりました。秒殺です。思わず心の中で「やられた~!」と叫びました。感動した…わけではありません。むしろ逆。ガッカリしました。「やっちゃったよ、ハズしちゃったよ、ヘマったよ」と心の中のもう一人の私が叫んでます。

 遠い! 広い! 合唱聞こえない! 歌に必要な残響はほぼ無し! わざわざシュバウンを回避してこの会場を選んだのに、この人たちにはまだ大きいんだよ、この会場。うわあ、やっちゃったよ。

 結論。ローザンヌ声楽アンサンブル(以下、ローザンヌと省略)を聴くなら、東京国際フォーラムのホールは避けた方が良いです。彼らを聴くなら、教会とか音楽専用小ホールがいいですね。例えどこの音楽専用ホールでも大ホールは止めた方がよいです。

 と言うのも、聴いたところ、ローザンヌは典型的な横広がりの合唱をする団体です。声は軽く精密で各パートの声の溶け合いを重視する、そんな日本人好みの室内楽的な合唱が、彼らの演奏スタイルでした。教会のように残響たっぷりのところで演奏すると、男声は迫力をもって床を這い、女声は天上からふりそそぐように美しく響くことでしょう。また声質も細めなので、音もこもりが少なく、マイクのりもよく、録音も得意な団体でしょう。だから、CDで聴くと素晴らしいのだと思います。

 そんな残響頼りの姿勢は、構成メンバーを見ても分かる。なにしろアルトパートは男女半々よ。男声アルトと女声アルトが同数です。これって、ウチの団は教会音楽に特化してますって宣言しているようなものじゃない。ウチは教会で演奏するための団ですって宣言しているようなものじゃない。ウチは…(以下、省略)。

 だからと言ってはなんだけれど、ホール演奏は苦手と見た。なにしろ、声が舞台の上に溜まってしまって、全然客席まで届かない。届かないどころか、内声(アルトとテノール)は歌っているフレーズすらオケ(室内管弦楽団だよ、小編制だよ)にかき消されて、十分に聞こえない。しかし、会場そのものが全くクラシック演奏に向かないわけではない。その証拠にソリスト、特にソプラノとテノールは十分に堪能できた。一人の声が聞こえて、30名(ローザンヌのメンバーのおおよその数)の人間の声が聞こえないというのも不思議なもの。おそらく太めの音質でボリュームたっぷり、声を前に飛ばす巨人集団のカペラ・アムステルダムが合唱を担当していたなら、何の不足もなかったと思います。ただ、音楽性はちょっと違った方向になるでしょうが…。

 でも人気指揮者に率いられている団だからなあ…あんまり小さな会場に入れるわけには、商業的な理由から無理だよなあ。でもこれは、奏者にも観客にも不幸だなよな。合唱のソプラノなんか時々叫んでたもんなあ…。あのスタイルの合唱なら普段は絶対に叫ぶことはないだろうに…。あの会場に彼らなりに対応しようとしていたんだろうなあ…。

 ローザンヌの名誉のために書き添えておくと、おそらく彼らの演奏は耳にさえ届けば、かなり感動的なものだったろうとは推測できます。ただ、彼らの持ち味とホールの規模がミスマッチだと思ったので、私はガッカリしてしまっただけです。ホールの前の方でかぶりつきで聴ければ、おそらくこんな感想は出なかっただろうと思います。

 ではこのコンサート、全部ダメと思ったかと言うと、実は違う。テノール(もちろんソリスト)の二重唱が、なんとも天国的に美しかったのよ。私はイスに座ったまま、腰が砕けてしまいました。ああ、幸せ。これが聴けたので、合唱が期待外れでも料金分(なにしろ、ラ・フォル・ジュルネはお安いのよ)は楽しめました。至福、至福。

 まあ、至福半分、がっかり半分だったので、演奏終了時の拍手はおざなりにして、さっさと会場を出ました。お昼ごはんだよ。例によって、ネオ屋台村です。

 この頃になると、アドレナリンでも出たのでしょうか、体調も少し良くなり、私はインドシナ料理のナシゴレンとインドシナ・カレーのセット料理を食べました。例によって美味いんだかマズいんだか分からない味でした。お店の人が激辛だよって言ってたけれど、全く辛味を感じませんでした。もう辛味の感覚がマヒしてるのかしら(涙)。最終日のせいか、ネオ屋台村も少しすいているようで、アーチストさんたちがネオ屋台村のあたりをあっちこっち散歩してます。フランス語を聞きながら東南アジア系のエスニック料理を食べるというのも、ある意味、植民地っぽくって、レジャーとしては悪くない感じです。

フランク・ブラレイ&コレギウム・ヴォカーレによる男声合唱コンサート

 食事が終わったら、すっかりなじみになったテレーゼ・グローブでの有料プログラムです。ブラレイ先生(我が家ではフランク・ブラレイ氏はブラレイ先生と呼称します)に一年ぶりで会える!と家族全員で楽しみにしていました。そのブラレイ先生が男声合唱とガッチリ、ダッグを組んだコンサート、楽しくないはずがないではないですか! さっきのガッカリ感は忘れて、前向きにコンサートを聴こう!

 プログラムはオール・シューベルト。男性合唱曲ばかり10曲。その間に2曲、ブラレイ先生のソロピアノ(「3つのピアノ曲より 変ホ長調 D946-2」と「即興曲 変ト長調 作品90-3 D899-3」)が挟まります。幸福とはこの事。

 いやあ、よかったよかった。なんと言っても、コレギウム・ヴォカーレはいいね。男声合唱はいいね。舞台上は男だけ。今時じゃない風景で、なんかイメージとしてはむさ苦しいけれど、音楽は天国だね。なにしろ、トップテナーは並の女声ソプラノ程度の音域をカバーして歌っちゃうから、男声合唱と言えども、音の密度と広がりは混声合唱並。さらに全員男声だから、その声の溶け具合たるや、熱を加えたチョコレートのよう。甘さと適度の渋みと芳醇な香りでグーッです。女声と違って男声って元々倍音が豊富だから、これが合唱になって声が溶け合うと、響きがすごく厚くなるんだよね。いやあ、感激。

 それに加えて、ブラレイ先生のピアノだよ。もうチケット安すぎ!って感じです。

 ブラレイ先生のピアノは、もう最高。いいね、彼は。でも、ブラレイ先生の良さは生演奏でしか伝わらないのが残念。彼の素晴らしさは録音には全くと言っていいほど入りません。だからCDを聴いて「こんな感じのピアニストか」と判断したら大間違い。録音と違い、実演で奏でる音楽は、美しすぎるほど美しいのです。

 とにかくピアノをとても美しく響かせるピアニストなんです。それにテクニックは完璧だし、ソロもよければアンサンブルも良し。おまけにイケメンで、どこに欠点があるのだろうかと言いたくなるくらい、素晴らしいピアニストです。あ、欠点はあった。録音向きのピアニストではないってことかな? だから(録音中心で評価される日本の)音楽系のメディアにはあんまり登場しないけれど、生演奏のラ・フォル・ジュルネでは大人気のピアニストさん。一度でも彼の演奏を聴けば、その良さは分かるし、分かったから、ラ・フォル・ジュルネでは圧倒的な人気を誇っているのだと思う。ラ・フォル・ジュルネのローカルスターだもんね、ブラレイ先生は。

 また来年もブラレイ先生の演奏が聴けたらいいな。

 アンコール付きのコンサートが終わったら、ブラレイ先生はスタッフに取り囲まれてラチされてしまいました。出待ちをしてサインをゲットしようと、内心たくらんでいた妻はちょっとがっかり。仕方がないので、グラーベン広場に行くと「あれ、先生だ」。そう、広場入り口でブラレイ先生と一緒になりました。なんでもこの後、すぐにブラレイ先生はシューベルト市場でサイン会だそうです。そりゃ、スタッフにラチされるわけだ。

 いいなあ、サイン会。どーしようかな…と迷っていると、ドヤドヤと見た顔に囲まれました。お、コレギウム・ヴォカーレだ。なんでも、トラウトでサプライズライブだそうだ。サイン会もいいけれど、そっちもいいなあなんて迷ってしまったけれど、やはり心は決まっている。行こう! 青島広志氏のコンサートへ行こう!

 今日はここまで。時間的には5月6日の午前11時から午後2時半までの話でした。とにかくクラシック音楽を楽しんで聴くためには、演奏団体の特性と演奏されるホールの特性の両方を念頭においた上で、自分の趣味をチェックしてからチョイスしないと、演奏者も観客も不幸になってしまいますって事だ。しかし音楽としての指向と大衆性の両立というのは、資本主義の我が国では、ほとほと難しいものですな。では、続きはまた明日。

2008年5月11日 (日)

エスニックは太らない?[5月第2週・通算17週]

体重:100.9㎏[-0.8㎏:-2.5㎏]
体脂肪率:30.2%[-0.2%:-0.3%]
BMI:32.2[-0.3:-0.5]
体脂肪質量:30.5㎏[-0.4㎏:-1.0㎏]
腹囲:101.5㎝[-2.3㎝:-5.1㎝]

 ゴールデン・ウィークはもちろん、食べました。ええ、食べまくりましたとも。ラ・フォル・ジュルネでエスニックを…。でも数字はこんなもの。ちょっと振り返ってみます。

 なぜ食べた割には太らなかったか? それはおそらくエスニック料理を中心に珍しいものばかりを食べたからでしょう。料理自体は、いっぱい食べたにも関わらず、料理が体に合わなく、栄養にならかったのではないでしょうか? さらにラ・フォル・ジュルネ中、体調を崩した理由の一つに、この疲れ切った身体で「体に合わないもの(=エスニック料理)を食べた」があると思うのです。

 それほど(色々な意味で)すごかったもの、ネオ屋台村。エスニック料理を食べ慣れている都会の人はともかく、私のように普段は日本食しか食べない田舎のオジサンは、興味はあるし、、チャレンジする価値はあるものの、単純に体がついてゆけなかったのだと思います。

 でもね、こういう「身体に合わないもの」って、もしかするとダイエットにはいいんとちゃう? きっと私、一カ月、エスニック漬けになったら痩せるような気がする。あ、これエスニック料理を前向きに評価しての話ですよ。フォーとかナゴシレンとか、また食べたい気がするもの。でも、来年のラ・フォル・ジュルネまできっと食べれない。ちょっと残念。

2008年5月10日 (土)

稚魚、全滅…

 いやいや、悲しいことですが、それも仕方がありません。稚魚たちは全滅しました。あとに残った、多量の稚魚用のエサはどうしましょう?

 「死して屍(しかばね)、拾う者なし!」は大江戸捜査網[2008年5月15日訂正 「必殺シリーズ」→「大江戸捜査網」]の冒頭部のセリフにあったと思いますが、稚魚の場合、死んでしまっても遺体が残っているとは限らないのが、不思議。死んでしまって、しばらく経つと、体が水に溶けだしてしまって、無くなってしまいます。それだけ小さくて柔らかいということなのでしょうね。おそらく完全に溶けてなくても、目玉の部分が溶けてしまえば、あとは残っていても見えないので、溶けてしまったのと同じことです。

 また、出産して稚魚が生まれたら、隔離して育てたいと思いますが、さて、どうでしょう。

今までも何度も産卵しているはずですが、私たちが発見する前に、金魚のみなさんの食事になっていたはずです。最近はよく注意するようにしてますので、水草に白く濁って死んでしまった卵を見つけることがあります。当然、孵化した子もたくさんいたに違いありません。孵化のタイミングが悪ければ見つけられませんし、孵化する前の状態では、なかなか見つけることができません。

 それに前回と状況もだいぶ違います。前回は、たまたまヌマエビ全滅中(私はエビを育てるのが苦手で、すぐに全滅させてしまいます。もっとも、全滅に気づいたら、即、投入することにしてますが…)で、なぜか金魚たちも食欲がちょっと落ちていた頃だったから、卵から孵化できたのだと思ってます。

 そこへいくと、最近ヌマエビを大量に投入ましたし、水温のせいか金魚たちも食欲旺盛ですから、水草の卵なんて、イチコロでしょう。なにしろ水草の森にはヌマエビもたくさんいて卵を小脇に抱えて美味しそうに食べますし、なにより金魚たち自身が水草の森に頭を突っ込んで、エサとエビと卵をバクバク食べてしまいますから…。

 それにしてもわずか2~3週間でしたが、楽しい思いをさせてもらいました。感謝。

2008年5月 9日 (金)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(第3日目:5月4日の話 その4)

 話は5月4日の7時から始めましょう。夜は(疲れてきた事もあるので)移動はせずに、トラウトに腰を落ち着けることにしました。

クラシックソムリエ・トークサロン(平末広&本名徹次+ベトナム交響楽団のメンバーによる弦楽四重奏団)

 トラウトは地下2階の一番奥にある広い場所です。昼間は数多くのキッズプログラムをやっている場所です。夜になると子どもは帰るので(当たり前)、大人の雰囲気たっぷりの「クラシックソムリエ・トークサロン」の会場に変わります。これも半券無料のプログラムです。こうしてみると、今日の私たちは、有料と半券無料のプログラムばかりに参加していました。会場では(本当の誰でも参加できる)無料プログラムが結構あるのですが、そういうところはやはり素晴らしく混むので、なんとなく敬遠してしまうのですね…。

 この日はクラシックソムリエ・トークサロンが2連発で行われました。他の日はトークサロンと(大人のための)ワークショップの二本立てなのですが…。まあ、ワークショップも楽しそうなのですが、それはまた次回の機会ということで、今年はトークサロン二連発を楽しむことにしました。

 まず最初のソムリエ・トークサロンは、クラシック雑誌編集者(平末さん:こちらの方がクラシックソムリエです)と指揮者(本名さん)のトークに途中から弦楽四重奏団の方々が演奏で加わりました。ちなみに弦楽四重奏団のメンバーはベトナム国立交響楽団の方々だそうです。それもプリンシバルの方々。(セレクトメンバーとは言え)ベトナムのオケの演奏を聴くのは始めてでしたので、ちょっぴりワクワクしてました。

 トークの内容は、ベトナム国立交響楽団の紹介でした。オケの公式ホームページはこちらですが、英語とベトナム語です(笑)。

 ベトナム戦争後に少しずつ国が復興してきて、それに伴って文化の面でも少しずつベトナムが前進してきたという話や、日本の企業が地味に、しかし着実に、ベトナムに援助してきたことや、少しずつ成長しつづけているオケとそのメンバーの話とか、普通に暮らしていたら知ることのない話ばかりで大変おもしろかったです。

 時間が半分を過ぎた辺りで四重奏団の方々が登場。オケのプリンシパルクラスの人達だから、オジサンや外人さんだとばかり思っていたら、全員ベトナムの若い女性。民族衣装であるアオザイをきれいに着こなしての登場です。

 最初に軍隊行進曲の弦楽四重奏版を演奏してくれました。リズムの切れは悪いし、何より楽器が全然鳴っていない、あちゃ~と思いながら聴いていました。ベトナムはまだまだだなあ…なんて思っていましたが、演奏後、指揮者の本名氏が、韓国以外のアジア諸国に共通する音楽性、特にビートの浅さについて話されました。もちろんこのアジア諸国の中には、以前の(今でも?)日本も含まれています。

 楽曲には、それ自体が求めるビートの深さというものがあるそうです。またオーケストラにはそれぞれの色というものがあり、それぞれのビートがあるそうです。ベトナムを始めとして、アジア諸国のオケのビートは浅いのだそうです。だから、浅いビートのオケが深いビートを求める楽曲をやると…苦労するのだそうです。本名氏の意見では、シューベルトは深い深いビートを求める音楽だそうで、そういう意味ではベトナムのオケはとても苦労しながらシューベルトを演奏するのだそうです。

 確かに昔の日本のオケだって、個々の演奏者の腕は決して悪くないのに、オケになって音を出してみると、なんか向こうのオケとは違った響きしか出せなかった時代ってありますよね。たぶん、あの日本の状態が今のベトナムの状態なのでしょうね。だからベトナムのメンバーの演奏を下手というのは、本当は筋違いの話なのかもしれない。自分たちの苦手とする分野で一生懸命やっていて、ご苦労さまって言ってあげるべきなのかも…。もっともトラウトナイトは半券無料だから、私も鷹揚に構えてますが、有料コンサートでこれだったら…怒り狂っているかもしれません、なにしろ心狭いですから、私。

 二曲目はベトナムの作曲家であるホアン・ゾーン(聞き書きなので、多少違うかも)氏の「祖国の思い出」という曲を演奏しました。四重奏楽団の方々は、この曲はきちんときれいに、そして素晴らしく演奏してました。この演奏を聞きながら、さっきのビートの浅さ深さを思い出しました。そして、最初のシューベルトはやっぱり下手なのではなく、色の違い、ビートの浅深の違いなのかな…と改めて思いました。

 「祖国の思い出」という曲。どこかチャイナっぽくって、でもチャイナとはやっぱり違っていて…なんかベトナムの文化的なポジションが期せず表現されているおもしろい曲でした。聴いているうちにアオザイがチャイナドレスに見えてくるから不思議。知らずに聴いたら、バロックのあまり有名ではない曲を中国人がアレンジしました~って思ってしまうかなあ…という作風。午前中に聴いた藤倉氏の作品とは、全く別次元の作品です。

 この曲の後で、質問タイムがあって、会場の方々から弦楽四重奏団の方々への質問がありました。その中で「日本の歌で知っているものがあったら教えてください」という質問に、「花」「さくら(さくら)」などの日本の童謡や古典的なメロディの曲をいくつか挙げていました。これらの曲は彼女たちが日本関係の施設などに慰問に行く際に演奏する曲なんだそうです。

 その時に「この人たちって本当に音楽好きなの?」って思いました。だって、ベトナムに限らず、東南アジア全般の都会ではJ-POPって、スゴイ人気だし、日本人アーティストって向こうの都会ッ子の憧れでしょ。ベトナムじゃあテレビで日本の「ミュージック・ステーション」を放送しているらしいし…(その情報はここから)。向こうで普通に暮らしていたら、耳にする日本の音楽は、絶対に童謡の類ではなくJ-POPのはず。なのに「知ってる日本の歌は?」で出てきたのが自分たちのレパートリーにしている曲だとは…。つまり市井の流行歌を全く知らないというわけでしょ。彼女たち、音楽を楽しみで聴くことをしているのかなあ…。

 三曲目が、このオケの事務局長であり、ベトナムを代表するチェロ奏者にして作曲家であるノー・マン・クォン(これも聞き書きだからちょっと違うかも)氏の「お米の太鼓」という曲。これは「祖国の思い出」よりもずっと現代ぽい曲でおもしろかったです。旋律自体はベトナム民謡のものが散りばめられているそうなので、現代的な手法を使いながらも親しみやすいのは、そのせいなんでしょうね。しかし、やはりこの曲にもチャイナの香りが色濃いです。ベトナムは長いことフランスの植民地だったし、その後はアメリカ(と中国)に支配されていたのだけれど、でも文化の根っこにあるは、やはり中国文化。それが無意識に頭を持ち上げてチャイナの香りとして感じられるのでしょ。

 でも、好きだな、ベトナムの現代音楽。「祖国の思い出」と「お米の太鼓」の2曲は気に入りました。質問をしてくれた人には、この二曲が入ったCDがプレゼントされました。ああ、すごくうらやましい。このCDが発売されていたら、絶対に買うのだけれど、非売品なんだそうです。ああ、手に入らないとなると、ますます欲しい!残念無念。

 で、ベトナムの方々の話が終わって、30分の休憩をはさんで、次のトークサロンが始まるまでの休憩中に、隣のシューベルト市場をのぞいたら、ピアニストのベレゾフスキー氏のサイン会がいい感じでやってました。「今並べばサインがもらえる!」 でも演奏も聞いていない方のサインをミーハー気分だけでもらいに行くのはなんか違う気がしたので止めましたが…今はちょっと後悔してます。CDを買って、それにサインしてもらえば、何も後ろめたい気持ちを感じることなかったのになあ…。ふう。

クラシックソムリエ・トークサロン(田中泰&ルネ・マルタン)

 本日最後のプログラムは、会場もトラウトのままで、雑誌ぴあでクラシック担当の方(田中さん:当然こちらがクラシックソムリエ)とラ・フォル・ジュルネの芸術監督であるルネ・マルタン氏のトークでした。こちらは演奏家の方々は来ず、音楽は一切無しの、ベタな純粋トークショーでした。

 話は、ラ・フォル・ジュルネの世界各国での近況とマルタン氏の仕事ぶりの話と、来年のラ・フォル・ジュルネの話と、ショパン・ピアノ・プロジェクトの話でした。

 ラ・フォル・ジュルネの世界各国での近況の話は、その気になれば、出版物を漁ったりブログを検索すれば得られる情報ばかりですので、私は書かないでおきます。

 マルタン氏の仕事ぶりですが…彼はおそらく仕事中毒でしょうね。彼は有能なビジネスマンであると同時にディープなクラオタなのです。その二つの要素がうまく結合して出来上がったのがラ・フォル・ジュルネ。カラヤン亡き後のクラシック音楽界には久しく帝王がいませんでしたが、近い将来、彼がその座に付くのかな…と思いました。クラシック界の中心的ポジションが、演奏家(古典派くらいまで?)から作曲家(ロマン派)へ、作曲家から指揮者(20世紀)へと移り変わってきましたが、21世紀になった今、指揮者からプロデューサーへ変わってゆくのだとしたら、彼がその最有力候補なんだと思います。

 来年のラ・フォル・ジュルネは、すでに発表になっている通り、バッハです。マニフィカートをやるとマルタン氏は言ってましたので、マニフィカートは是非聞きたいものです。マタイやヨハネなどの大曲もやると言ってましたが、どういう形式でやるのでしょうね。これらもまた是非聞きたいです。教会カンタータや世俗カンタータも当然やるでしょう。きっとミシェル・コルボ氏はまた来日するでしょう。古楽関係者が大勢来日するそうです。古楽関係者には腕こきの合唱団がたくさんいます。とにかくバッハは声楽曲・合唱曲が大勢あるので、歌好きな私としては、これまた楽しみな作曲家でもあります。

 あと、周辺作曲家としてブグステフーデもやるそうです。うわあ、大好きなブグステフーデだよ。何やるんだろ、今から楽しみ。

 東京国際フォーラムにはオルガンがないのだけれど、バッハと言えばオルガンを連想する人も大勢いるでしょう。この件にはマルタン氏自身が「サプライズがあります」と言ってました。きっと、どこからかオルガンを調達してきて、すばらしいオルガン曲が聴けるようにするのだろうと思います。どんな方法を思いついたのかは分かりませんが、なにしろラ・フォル・ジュルネのようなビッグ・ビジネスを思いつき、それを実現化した人なのですから、きっと何かしでかに違いないので、期待して待っていることにします。

 ショパン・ピアノ・プロジェクトについては、私は書きません。こちらをご覧ください(とは言え、2008年5月9日の段階ではまだ工事中ですが(笑)。

 何はともあれ、このトークサロンはこの音楽祭の芸術監督である、ルネ・マルタン氏から直接話が聞けるというのが、最大のウリなのですから、話の内容がプレスリリースと被ろうが、ネット検索すれば分かる情報であっても良いのです。彼の口から直接聴いたという事実だ大切なのです(笑)。

 マルタン氏の話が終わったのが午後9時半。もうクタクタです。最後に少しだけシューベルト市場を冷やかしてから、まっすぐ帰宅しました。

 たった一日の体験だというのに、報告するのに4日もかかってしまいました(笑)。それだけラ・フォル・ジュルネを満喫していたのだと思ってくだされば幸いです。

 翌日は自宅でゆっくりしていたのは、言うまでもありません。一日おいて、5月6日の最終日のラ・フォル・ジュルネにも参加しました。その時の話は、来週します。今度は何回に分けて報告しようかな…(笑)

2008年5月 8日 (木)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(第3日目:5月4日の話 その3)

 話は5月4日の3時くらいのところから始めましょう。

 半券無料プログラムを半券でなく全券で楽しんでいた私たちですが、ようやくチケットが半券になる時がやってきました。私にとって、本日のメイン・イベントの時がやってきたのです。

トマス・ウォーカー(テノール)&カペラ・アムステルダム(合唱)コンサート

 本日始めての有料コンサートです。テレーゼ・グローブ[ホールB5]という、定員250名という中規模の会場でした。まさにテノール独唱と合唱とピアノという、こじんまりとした形態での音楽にふさわしいホールでした。あえて苦言を呈すれば「なんで床がフカフカのジュータンなの?」ってことかな。とは言え、演奏が始まってしまえば、床のジュータンも全く気になりませんでしたが…。

 トマス・ウォーカー君は若手バリバリのテノールです。ジークフリートが似合いそうな繊細だけどスケールの大きな声の持ち主です。ハリがあるけど少しクスミのある、ギターで言うと、フェンダーのストラトみたいな印象の高音が特徴的なテノールです。ドイツ・リートって言うと、どうしてもディースカウのイメージが強くて、バリトンの渋い演奏がイメージされますが、同じような曲でもテノールが歌うとハツラツとしながらも劇的な歌唱になり、これが同じ曲かというほどイメージが変わります。ま、同じ男声とは言え、テノールとバリトンでは楽器が違うのだなあとシミジミ思いました。

 一方、カペラ・アムステルダムは30名ほどの中規模な合唱団でした。いい演奏してくれました。さすが公式ガイドブックで「とてもうまい」というわけのわからない(笑)紹介がされているだけのことはあります。合唱団の規模は中規模でも人間は大規模で、とにかく巨人の集団です。男性も女性もみんな声も体もデカい。彼らを見ていると、やっぱり歌は体が楽器なんだなあと思いました。深くて芯のある堂々とした声で歌います。ピッチもリズムも歌い方も、全員がピタッと合っているのだけれど、音色が深いので、日本の上手な女性合唱団のような「まるで一人の人が歌っているような」印象はなくて、しっかり合唱合唱した演奏でした。「これが上手い合唱なのか…」と思いました。たまには本当に上手な演奏家の演奏を聴くことも大切ですな。

 トマス・ウォーカー君とカペラ・アムステルダムの諸君たちは、本来ミサ曲第5番を演奏するために来日しているみたいです。で、そんな中、唯一(合唱団の方は、メゾソプラノと組んだリサイタルがもう一つあるようですが…)のソロリサイタルがこのプログラムだったので、当然、演奏に力が入ってました。特にウォーカー君のハツラツぶりは、見ててオジサン、ニコニコしちゃいましたよ。

 曲目はシューベルトの合唱曲と独唱曲(「白鳥の歌」からのものを中心)に、プログラムの終わりの方では、ブラームスの合唱曲もやりました。当然ですが、演奏は非の打ち所のないスキがない演奏である上に感動的という、プロの演奏として当然だけれど素晴らしいレベルのものでした。

 演奏会が終わって、ロビーに出ると、ウォーカー君がファンの皆さんにサインをしていましたので、私も混ざってサインをいただきました。「サインをお願いします」「はい(と言ってサラサラと書く)」「ありがとうございます」「どういたしまして、大きな方ですね」「それほどでもありません」なんて会話もしました。ウォーカー君は私よりちょっとだけ背が低かったです(笑)。

 来年もウォーカー君が来たら、ぜひ演奏を聞かせてもらおうと、固く心に決めました。

 ピアニストの方(失礼だけど名前は存じあげない)にもファンがいるようで、そちらも即席のサイン会をしてました。

 サインをもらって、ウキウキな気分で外に出ると、ミュージック・キオスクでピアノ連弾をしてました。曲目は「軍隊行進曲」です。ミュージック・キオスクというのは、ネオ屋台村と同じオープンスペースにある小さなステージで、完全無料のコンサートをしてます。おなじ場所で、野外用の大きなモニターがあって、そちらではフランスのナントで行われたラ・フォル・ジュルネの演奏の模様を流しています。ラ・フォル・ジュルネはチケットがなくても、それなりに音楽が楽しめるようにできてます。ただし、完全無料のコーナーは死ぬほど混むので、私はなるべくそっちには近づかないようにしていますが…。

 ホールから外へ出る道筋の一角にやけに空気が汚い場所があります。そう、喫煙スペースですね(笑)。私はタバコを吸わないので、あんまり気にしてませんでしたが、今、日本では、大勢の人が集まる場所や公共スペースでは原則禁煙なんですよね。だからタバコが吸いたければ、主催者が用意した喫煙スペースを探して、そこでモクに火をつけ、煙をくゆるさなければいけません。

 本当にせまいガラス張りの部屋の中に、たくさんの喫煙者のみなさんが入って、もうもうと白煙をあげている姿は、ちょっぴり心が痛みます。ああ、そこまでして、この人たちはタバコが吸いたいんだなあ。特に、偏見はないつもりですが、若い女性がオジサンたちに混じって、喫煙室でタバコを吹かしている姿を見ると、心が痛いです。余計なお世話ですが…。

 そんなこんなで、グルグルっと人ごみをしばらく楽しんだ後、再び今出てきたテレーゼ・グローブに戻りました。今度はシュテファン・ゲンツ氏のコンサートです。

 ウォーカー君のコンサートが終わった時点で、すでに次のプログラム(一時間後)であるゲンツ氏のコンサートのお客さんたちがかなり長い行列を作ってました。私たちは、その行列を横目で見ながら、ウォーカー君のサインをいただいたわけですが…。

 次のプログラムであるゲンツ氏のコンサートは、私たちも聴くことになっていましたが、会場の状態も把握できていましたし、並ぶのイヤなので、会場が開くまでの時間潰しに外に散歩していたわけなんですが…。

 会場に戻ろうとしたら、ホールと同じフロアにあるギャラリーのような場所で何やら呼び込みが…。フラフラっと近寄ってみると、無料ワインサービスでした。ええ、よく冷えたスパークリングの白ワインをご馳走になりました。コンサートの合間にいただくワインは格別ですな。

シュテファン・ゲンツ(バリトン)コンサート

 30分ほど外で時間を潰して、ワインもいただいて、さすがに入場開始したろうと思って、テレーゼ・グローブに戻りましたところ、行列がさっきの5~6倍の長さになってました。うひゃー! なんでも、今、歌手とピアニストがリハーサルをしているので入場できないのだそうです。売れっ子同士だと、余所でリハーサルをしている時間的な余裕もないんでしょうかね?

 ええと、シュテファン・ゲンツ氏のコンサート、当然、有料プログラムでした。ゲンツ氏もなかなかの人気者なのですが、今回はピアニストがミシェル・ダルベルト氏。ただ今、NHKのスーパーピアノレッスンでシューベルトのピアノ曲のレッスンをしているピアニスト氏が伴奏するとなると、歌手を目当てに来る人もいれば、ピアニストを目当てに来る人とがいて、そりゃ大盛況にもなるでしょう。それにしても、テレビで毎週見ている人を生で見るというのは、なんか不思議な感じがしますね。

 実際、観客に子ども、それも小学生の女の子がたくさんいました。このコンサート、子どものためのコンサートではないのに、子ども占有率が高かったです。これはあきらかに歌手ではなくピアニスト目当てでしょうね。

 ゲンツ氏は中堅どころの今が旬って感じのバリトンさんでした。明るくて品のある美しい声です。曲目はベートーヴェンの歌曲集「遙かなる恋人に寄す」を前半に、後半はウェーバーの歌曲を4曲とシューベルトの歌曲3曲。シューベルトは、有名どころの「ガニュメート」「プロメテウス」「魔王」でした。妻は「生で魔王を始めて聴いた(うっとり)」と言ってました。実際「魔王」はすごく良かったと思います。

 シューベルト有名どころの歌なので、良いのは当たり前ですが、ウェーバーの歌曲がなかなか良かったです。ウェーバーの歌曲は普段なかなか聞きませんし、レコードもなかなかありません。こういう普段は耳にしない曲も聴けるのが、ラ・フォル・ジュルネの楽しみの一つです。

 最後には、ラ・フォル・ジュルネには珍しくアンコールをやってくれました。シューベルトの「鳩の使い」です。よかったですよお。

 一方ダルベルト氏のピアノは、自己主張が強くて、あまり伴奏には徹していなかったような気がします。ピアノと歌が対等ではなく、ピアノが歌を上回ろうとしているのではないかと勘繰りたくなる場面も何度かありました。そういう意味で、歌手とピアニストの相性はあまり良くなかったような気がします。

 あるいは、相性うんぬんではなく、一騎討ちのバトルだったのかもしれない。バリトン対ピアニスト。どちらも一線級のソリストたち。どっちがこの場を支配するか、真剣勝負をしていたのでしょうか? そういう見方もできるかな…。どっちにしても、歌とピアノがチグハグでした。両雄あい並び立たずってとこっすかね。

 私が思うに、プログラムの最中に一度歌手が引っ込んで、ピアニストだけの場面を作れば、多少はそんな状況が回避できたのではないかと思うのですが…それは素人の浅知恵というものでしょうか?

 それとダルベルト氏はテレビではよく分かりませんが、チビです。だからどうしたと言われても困りますが、一応報告しておきます、ダルベルト氏はチビでした。

 例によって、コンサート終了後、ゲンツ氏は多くの人に囲まれてサイン会をやっていました。笑顔で顔をクチャクチャにしながらサインしてました。ああ、この人はファンを大切にする人なんだなあと思いました。

 ええ、私ももちろんサインをいただきました。妻はプログラムを落としてしまったらしく、公式ガイドブックのゲンツ氏の写真の箇所にサインをもらってました。

 ダルベルト氏は2~3人にサインをしたら、さっさと帰りました。もっともこれはダルベルト氏がどうのこうのというのではなく、ラ・フォル・ジュルネでは音楽家の方々にサインは求めないという暗黙の約束のようなものがあるみたいなので、ウォーカー君やゲイツ氏が例外的な存在だそうです。考えてみれば、ラ・フォル・ジュルネは有名な音楽関係者の方々がそこらへんを常にウロウロしているような場所です。サインの要求にいちいち応えていたら、一歩も前に進めない人続出ですからね。ダルベルト氏のような人気者なら、サインの求めに答えずに行動するのが当たり前というものです。

 そうは言っても、この時点で妻は、翌々日になったら、ブラレイ先生(我が家では、フランク・ブラレイ氏はブラレイ先生と呼称します)のサインをどうにかして、もらいたいものだと色々と策を練っていましたが…。

 コンサートが終わって、また地上に出ました。今度は夕食です。私はインドネシア版の鳥丼を食べました。これまた、美味しいんだかマズイんだから分からない味でした。ただ辛かったなあ…辛いのは好きだから良かったけれど。夕食時のミュージック・キオスクでは、クラリネットの曲を何曲かやってましたが…クラリネットの曲って知らないんだよなあ…。

 夕食が終わると、地下一階におりて、フォト・ギャラリーを見ました。このフォト・ギャラリー、私たちが見に行った時間がたまたまかもしれませんが、音楽家の方々がたくさんいて、自分たちの写真や仲間の写真を楽しげに見てました。写真のいくつかにサインがあるのは、きっと「おお、オレ写ってるじゃん、サインしちゃおう!」なんてノリだったんでしょうね。

 フォト・ギャラリーの見物も終わったら、グラーベン広場やシューベルト市場を横目に見て、さらに奥にあるトラウトに行きました。

 今日はここまで。時間的には5月4日の午後3時から7時までの話でした。とにかく有料プログラムはダテに有料ではないという事です。では、続きはまた明日。

2008年5月 7日 (水)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(第3日目:5月4日の話 その2)

 さて、話は5月4日の12時半のあたりから始めましょう。

 フルートのレッスンも終わり修了書(「Cool!」という判定でした)をいただいたら、さっそくさっきと同じコンヴィクトへ。本日二度目のマスタークラスの見学です。途中、エレベーターのところで、古典四重奏団の方々とすれ違いました。うわ、この前テレビ番組(NHKの「名曲探偵アマデウス」)で「死と乙女」を演奏していた人たちじゃん。テレビに出る人とすれちがったちゃったよ…とワクワクなミーハー気分で会場に向いました。

マスタークラス(チェロ:ロラン・ピドゥ)

 今回のマスタークラスはチェロ。これも半券無料プログラムです。先生はフランス人でパリ音楽院(のだめちゃんの留学先ですよね)の先生だそうです。フランス語しか話さない人でした。フランス語はカケラも分からないので、私にとってフランス人は宇宙人と同じようなエイリアンでして、なんか親しめないんだよなあ…。ちなみに「フランス語」と入力しようとしたら「腐乱後」と出てきて、びっくり! 「ふらんすご」ではなく「ふらんご」とミスタッチしたんだねえ…、きっと。

 生徒さんは芸大の4年生のすごくきれいなお嬢さん。曲目は「アルペジョーネ・ソナタ」でした。会場には若いチェリストたちがチェロ持って大集合してました、狭い部屋なのに…。

 先生は手ぶらで登場。なんでもロストロポービッチもマスタークラスの時は手ぶらなんだそうですが(笑)、その理由は「模範演奏も生徒さんの楽器で弾くため」。つまり「それができないのは楽器のせいでなく、あなたの腕のせい」ときちんと分からせるためだそうです。うわあ、キッツ! でも、それはそう思いました。昨年のフルートのマスタークラスでは、先生と生徒さんの楽器が違いましたので、生徒さんと比べて先生が深々とした美しい音色の音を出しても「だって楽器違うもんなあ…、先生の楽器、生徒さんよりもあきらかに良い楽器じゃん」と見てて思ったくらいですから。

 で、レッスンでは徹底的にヴィブラートを直されていました。ヴィブラートはヴィブラートと分からない程度にかけるのが良いのだそうです(歌でもそうですね)。ヴィブラートの際の指のささいな動かし方まで指導してました。それときちんと自分の音を耳で聴いてヴィブラートの深さを確認することも再三注意してました。

 そうそう、チェロを弾く時は(心の中で)歌いなさいとも教えてました。フレーズには歌詞を乗せて演奏すること。フレーズの切れ目でさりげなく、しかし必ず呼吸すること(逆に言うとフレーズの途中で息するな)。「歌うように演奏する」という表現がありますが文字通り「歌うように演奏」しなさいと言ってましたね。それくらい歌は楽器演奏者にとって大切ってことですか…へえ、日本には歌える楽器奏者って何人いるんでしょうね。民族的な課題かもしれないなあ

 あと、体の重みをうまく使って弾きなさいと教えていましたが、それは日本女性である彼女にはムリだろうなあ、だって腕だってあんなに細い(本当に棒のように細かった)し、体もヤセてて小さくて軽そうだし…。ゴツい白人男性とは違うよなあ…。

 とにかく、私はチェロを弾きませんが、すごくおもしろかったし、色々と参考になりました。それにしても、シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」っていい曲だなあ。一つの曲を深く知ることができるのがマスタークラスの特徴です。うん、やっぱりマスタークラスっていいよね。

 最後に、美人で妙齢のお嬢さんが膝小僧を丸出しにして、チェロを股にはさみこむ姿は、いかがなもんでしょ。オジサンは別な意味でドキドキしちゃいました。若い女性なんだから、演奏する時の服装にもうちょっと配慮があったら、うれしかったなあ。

 さて、チェロのマスタークラスを見終わった私たちは、小腹もすいたので、途中のコンビニ(東京国際フォーラム内にコンビニがあるんですね)でおにぎり買って、それを持って、今度はグラーベン広場での半券無料コンサートに行きました。グラーベン広場って飲食可能な会場なんですよ。

シューベルト交響曲第3番(ベートーベン・ティアーデ室内管弦楽団)

 グラーベン広場(地下2階の展示ホール)そのものに入場するのに半券が必要なのです。そこはチケット売場のある地下一階からよく見える場所にあります。地下一階から見ると、人だかりもしてるし、お店もたくさん出てるし、何やらコンサートもやっているし、なんか呼び込みもしてるし、サイン会もやっているし、ラ・フォル・ジュルネのグッズやお土産も売っている(正確にはグラーベン広場ではなく、隣のシューベルト市場なんですが)し、なんか呼ばれているような気になる場所です。

 だけど、そこは半券無料ゾーン。チケットのない人は入れないゾーン。去年もそうでしたが、今年も入り口付近で揉めている風景を何度か見ました。チケットなくても、そっちに行きたいよね。チケットさえあれば行けるんだからと言っても、肝心のチケットがほぼ完売状態じゃ、買うに買えないよね。かわいそうだけど仕方がない。来年はぜひ前売りチケット争奪戦に参加してください。

 それはさておきグラーベン広場。ここはなかなかおもしろい。広い会場の真ん中にステージが作られ、そこで無料コンサートが開かれるわけなのですが、そのステージの周辺には、数多くの座席が用意され(この会場だけで何百もの座席があります)、さらにその外側に色々なお店が出てて、もうワクワク。フルート体験レッスンを受けた島村楽器もグラーベン広場にあります。

 グラーベン広場に行く途中、雑踏の中、音楽家の青島広志氏とすれちがいました。妻は青島氏に気がつかなかったようなので「有名人の青島広志氏とすれちがったよ」と小声でささやいたつもりなのですが、どうやら私の声がすでに10メートルほど離れてしまった青島氏の耳に入ったらしく、彼がこちらに振り返りました。思わず目が合っちゃいましたので、へへって感じで、手を振りながら会釈しちゃいました(我ながら意味不明な動作だなあ…)。

 妻に「あなたの声は人ごみの中でも、よく通るんだから気をつけてね。特に音楽家の悪口は言っちゃダメよ。どこに本人がいるか分からないんだから…」 まさにそのとおり。気をつけます。

 ちなみにグラーベン広場の隣がシューベルト市場。レコード屋(新星堂)とグッズコーナーです。明後日も来る予定なので、今日は冷やかしに徹しました。ここも半券無料コーナーなので、チケット持ってないと入れません。お土産もチケットがないと買えないのね。私は構わないけれど、商売的にはどうなの?って思いました。

 このシューベルト市場。私の記憶が正しければ、この場所は、去年は関係者オンリーのレストランでした。ガラス一枚向こうで、名だたる音楽家の方々がお食事をしてらっしゃるのを、トランペットが欲しい黒人少年のように眺めていた記憶があります。そのスペースが今年はお客様向けに解放されたというわけですが…関係者オンリーのレストラン(なんでも帝国ホテルのケータリングだそうですが…)はどこに行ってしまったのでしょうか?

 あ、シューベルト市場では「冷やかしに徹する」と書きましたが、首から下げるチケットケースだけは買いました。これをぶら下げていると、半券無料のコーナーに入る時、わざわざカバンからチケット出さずに済むので、とても便利です。ラ・フォル・ジュルネでは必要な首輪(首掛け式のストラップ)だと思います。

 首輪(笑)と言えば、現地では様々な首輪をした人がいました。私たちのような一般人はチケットの半券が入ってますが、その他の人は日の丸を首からさげてました。

 赤い日の丸に「ARTIST」って文字が入っているのは、演奏家の方々。たいていフランス語話してます。これがもう、実にたくさんいるんです。どこにでもいます。グラーベン広場にボオーっと立っていると、なぜか隣に赤い日の丸の首輪の人が立ってたり、エレベーターに乗って移動しようとすると、どやどやと赤い日の丸を下げた人が集団でやってきたり、それはもう音楽家密度が高すぎ!って感じです。

 もちろん首輪には「ARTIST」であっても色違いがありますし、また文字も「CREW」とか「FAMILY」とか、なんか色々あって、色違い&文字違いのたくさんの日の丸の首輪があって、なんか愉快でした。

 あ、書き遅れましたが、シューベルトの3番って、いい曲だと思います。立ち見で聞きました。今度CDでちゃんと聴いてみたいなあと思いました。

フルートのデモンストレーション・レッスン

 交響曲第3番が終わって、すぐに島村楽器へ。さっきレッスンを付けてくれた、ちっちゃくてかわいいフルートの先生が店頭でデモンストレーション・レッスンをするので、見に行きました。生徒さんは同じ島村楽器の店員さん。デモンストレーションなので、ある程度の打ち合わせが必要なんでしょうね。一般人ではなく店員さんを生徒さんにしたので、レッスンが円滑に進みました。

 デモンストレーションなので、レッスンの始めにビゼーのメヌエットを演奏してくれました。わらわらと人が集まってきます。人が集まってきたところでレッスン開始。基本的には私がさっき受けたレッスンとほぼ同じ。レッスンは約20分で「月の光」の前半8小節を吹いて修了。でもレッスンが進むにつれ、さっき集まってきた人たちがバラバラと解散。終わる頃にはほとんど人がいなくなってました。普通の音楽ファンは、楽器の演奏法なんかには興味ないんだなあと思いました。

 レッスンが終わったので、今度はメンデルスゾーンの「歌の翼に」の変奏曲をピアノを伴奏にして吹いてくれました。またまた人がわらわらと集まってきます。集まったところで、島村楽器さんの宣伝をひとくさり。でも宣伝が始まると同時に観客解散。ま、世の中って、そんなもんだよね。

 だいたい、フルートのデモンストレーション・レッスンをしている島村楽器からさほど離れていないH.I.Sでは、ピアノコンサートやってるし…、すぐそばではJBLがスピーカーのデモ演奏してるし、なんか音楽があふれ過ぎって感じかな。

 私たちも解散する観客に混じって、地上へ出ました。地上にはネオ屋台村というのがあって、ランチっぽい食事を屋台販売してます。大半がエスニック系の珍しい食事です。これが結構安くておもしろい。私はまず、ベトナムのお米のラーメンである「フォー」を食べました。珍しい味なので、美味しいんだかマズイんだか判断がつかないのが愉快。小腹がくちくなったので、再び演奏会です。

 今日はここまで。時間的には5月4日の12時半から3時までの話でした。とにかくまだ、有料プログラムにはたどり着かない私たちでした。それだけ無料のプログラムも充実しているラ・フォル・ジュルネというわけですね。続きはまた明日。

2008年5月 6日 (火)

ラ・フォル・ジュルネに行きました(第3日目:5月4日の話 その1)

 本日はゴールデン・ウィーク最終日。もちろんラ・フォル・ジュルネも最終日。当然、私はそちらに向かいました。その話も近いうちにアップしますが、今日のところは、ご報告が遅れていた5月4日(第3日目)に参加したラ・フォル・ジュルネを簡単に報告します。いやあ、充実してました。あんまり充実していたので、簡単に書いても、結構な分量になってしまったので、今週一杯4回に分けて報告しますね。でないと、読む方も大変だし…。

 『ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2008 シューベルトとウィーン』! 今年のテーマはシューベルト、歌曲王だ! 世間の評判はどうか知らないけれど、歌好きの私としては、ぜひ聞きたかった作曲家さん。もちろん、たくさん、見て、楽しんできました。

 心情としては、初日から毎日べったりと参加したかったのは、山々ですが、諸般の事情により(笑)、まずは今年のラ・フォル・ジュルネは、3日目の5月4日と最終日の6日に参加しました。

 まず私たちにとっての初日である5月4日は、妻と二人きり。息子君は私の両親の家に預けました(大笑)。まずは大人だけで音楽祭を楽しもうというわけです。

 朝は、9時過ぎにノコノコと会場である東京国際フォーラムに到着しました。すると、すでにチケット売場に人の集団が…。もうほとんどの演目のチケットは売り切れているのになあ…と思いながら近づいてみると、なにやら輪の中心に人が…それも指揮者らしき人が…よく見ると…小沢征爾? え、え、まさか…と思ってみると、小沢征爾が一生懸命オケも無しで指揮をしているではないですか(笑)。ははは、思いながら近づいてみると、好田タクト氏の指揮者モノマネ! 朝からいいもの見せていただきました。

 会場を一通り廻って、資料などをいただいて、色々と心づもりをしてから、本日の最初のプログラムに参りました。

マスタークラス(藤倉大[作曲家]×岡部真一郎[明治学院大学教授]対談)

 まずはこれ、マスタークラスからです。半券無料プログラムでした。半券無料とは私の造語なのですが(正式にはなんというのでしょう?)ラ・フォル・ジュルネのおもしろい企画の一つで、有料プログラムのチケットまたは半券を持っていれば、無料で楽しめるプログラムがたくさん用意されています、これもその一つ。

 マスタークラスと言うのは、プロの演奏家が若手のプレイヤーにレッスンするのを見るという企画。去年は、フルートの工藤重典氏とピアノのフランク・ブラレイ氏のマスタークラスを拝見し、すご~くおもしろかったので、今年も可能な限りマスタークラスを拝見しようと決意したのです。

 で、今年はいきなりマスタークラスから。とは言え、演奏家ではなく、作曲家のマスタークラスなので、若手へのレッスンではなく、学者との対談でした。現代に生きている作曲家と現代音楽を研究している学者さんの対談。これはこれでおもしろい。

 場所はコンヴィクトと命名された、ガラス練4階のG402という100名程度しか入らない、すごく狭い部屋でやりました。

 ひと言で言うと、メッチャおもしろかったです。藤倉大氏はまだ30歳そこそこの若手の作曲家なのですが、すごく態度が不遜で生意気で良い。本当に実力のある若者が生意気なのは、オジサン大好きです。

 マスタークラスは藤倉氏の話を岡部さんが苦労しながら引き出して(だって藤倉氏は話下手なんだな、これが)、彼の近作の一部を聴きました。すごく尖った音楽を書く作曲家さんですね。いわゆる現代音楽だし、ノイジーなサウンドなんだけれど、決して嫌いじゃないな。今後が楽しみな若手さんです。オジサンはこういう人が日本人にいると思うと、ちょっぴり誇りに感じます。

フルートの個人レッスン

 実は朝イチで会場廻りをした時に、島村楽器さんの音楽教室の無料体験レッスンを申し込んでおきました。もちろんフルート教室! おもしろかったですよ。

 会場に設置された、防音室の中に入ってのレッスンです。初心者という事を(最近中国製のフルートを買って、トータルで5時間程度の練習を自宅でしていた事も併せて)事前に伝えていたので、フルート各部の説明から入って、組み立て方、音の出し方、構え方、指遣いをやり、「月の光」というフランス民謡(たった16小節の曲ですが)を吹いてレッスンは終わり。最後に先生(ちっちゃくてかわいい感じのお嬢さんでした)が目の前でビゼーのメヌエットを演奏してくれました。ここまで時間にして約10分。本当は20分らしいのですが、さくさく進んでしまったので、10分で終わり。おまけに「月の光」も本当は前半8小節の予定だったらしいのですが、全部やっちゃいました。

 時間は短かったのですが、レッスンでは得るものはたくさんありました。かなり濃い10分間だと思いました。

 まず、フルートの普段の持ち方(笑)、演奏する時の構え方、演奏する時のフルートの向き。全部、直されました。というか、そんな事も知らないし、できてなかった私。やはり楽器を独学で学ぶというのは、難しいのかなあ…と痛感。教則本&DVDだけでは学べない多くの大切な事があるんだなあと改めて実感。やっぱりフルートもきちんと先生を探して勉強した方がいいのかしら?

 フルートの音はどこから出るでしょうという話をしてくれました。もちろん息が楽器の中を通って音が作られるのだけれど、音は楽器から直接出るのではなく、楽器を経由して、[さらにアゴ経由で]演奏者の口の中に戻って、そこで響きが作られてから出るんですよという話をしてくれました。だから、演奏中も口の中は大きく開いておくことが大切なんですとおっしゃってました。口の中は大きく開くなんて、響きの付けかたはフルートも歌も同じだなあと思いました。

 それに最後の先生のメヌエット演奏。目の前、ほんの1メートルくらいの息を感じられる距離で生演奏を聞きました。いい音だったなあ…。防音室でなけれは、もっとよい響きで聴けたろうなあ…。これ、たぶん貴重な体験なんだろうなあ…。

 それと、レッスンで借りたフルート。とても軽かったです。最初に持った時は「これ、ブラスチック製?」と思ってしまったくらい軽量。どこか外国のメーカーのちゃんとしたものらしい(メーカー名を尋ねるのを忘れてしまいました)のですが、すごく軽かったです。頭部のみ銀で本体は洋銀製のものらしいのですが…。ちなみに先生のフルート(銀製)も持たせてもらいました。「これは少し重いんですよ」と言いながら、手渡されたのですが、紙筒みたいに軽かった(涙)。フルートは、洋銀・銀・金・プラチナの順に重くなってゆくのだと聞きました。ああ、私のフルートはあきらかに重い。ニッケル合金(洋銀ですらない)なんだから、本当はかなり軽いはずなのに、ずっしり重い。ウチに帰ってからも確かめました。やっぱり重い(涙)。なんでこんなに重いんだあ! まるで鉄パイプのような重量じゃないか! ああ、やっぱりフルート買い換えた方がいいのかなあ…。

 レッスンの時に妻はそばで見学していたのですが、ウチに帰ってから「フルート貸して!」と言ってきました。音の出しかたを習ったから、音を出してみると言うのです。もちろん[頭部管だけ]貸しました。音出ません。かなり試行錯誤をしました。5分ほど戦って、ようやくスーがピーに一瞬だけ変わりました。さらに試行錯誤を重ねていくにつれ、少しずつピーの割合が増えていきました。たぶん彼女がフルートの体験レッスンを受けたら、20分のレッスン時間の大半が音出しで終わってしまったろうなあ。曲まで進めたかしら? サクサク、レッスンが進んでしまった私が変なんだよな、きっと。

 今日はここまで。時間的には5月4日の9時から12時半までの話でした。まだ午前中の話です。簡単に書いているのに、この分量。それだけラ・フォル・ジュルネが充実していたと思ってください(笑)。続きはまた明日。

2008年5月 5日 (月)

実は地味に、息子君のピアノと歌の発表会などもありました。

[2008年5月11日 削除依頼のため、文中に何カ所か削除した箇所があります。またそれに伴い、記事のタイトルも一部変更をしました。読みづらいとは思いますが、ご勘弁お願いします。]

 ええと、昨日、ラ・フォル・ジュルネ(2008年5月4日)に行ったのですが、その前々日と前日にピアノと歌の発表会[2008年5月11日 以下9文字削除]がありました。今日はその話をします。

 まずは、ピアノと歌の発表会の話から。

 いわゆるピアノ発表会なんですが、息子君の通っている教室は声楽とピアノの両方を教えているので「ピアノと歌の発表会」というタイトルになってます。とは言え、発表内容のほとんどはピアノですが…。

 プログラムは第1部から第3部まで分かれていて、第1部が比較的小さい子つまり、幼稚園の子とか小学生の部。第2部の前半が歌(斉唱と独唱)の発表会。後半がピアノ連弾です。第3部が比較的大きな子たちのピアノ演奏。つまりお兄さん、お姉さんの部というわけです。

 第2部の構成に関して書くと、生徒さんのノルマは「ピアノ独奏1曲(この部分の発表が第1部と第3部になります)」+「歌1曲またはピアノ連弾1曲」になってまして、歌をやるか、連弾をやるかはそれぞれの選択制になってます。もちろん息子君は「歌!」と即決したようです。

 というわけで、息子君は、第1部のトリと第2部の歌の発表会の部分のトリを取りました。と書くと、かっこいいけれど、まあ、別に他意はないでしょう。単に順番の問題ね。

 演奏曲目は、ピアノが「プレイエルのメヌエット」、独唱が「海はまねく(イタリア民謡)」。ピアノは先生から「これくらい弾けるでしょ」と渡された曲。しかし自宅練習というものをほとんどしなかった(こいつは音楽というものを、多少ナメていると思われるところがある…)ので、教室でのレッスンではかなり苦労していたようです。[2008年5月11日 以下153文字削除]

 出来ですが、練習不足はいかんともしがたいですね。練習不足のまま、舞台にのるな!と散々言ったのですが、見切り発車をしてしまったようです。数カ所のミスタッチは許すにしても、練習不足から来る思い切りの悪さが、演奏の際の音量の幅の狭さに出ていると思いました。舞台終了後、先生から「明日から、毎日バーナムだね」と言われたそうです。先生、よく見てらっしゃる。

 歌の方は、まあまあだったでしょうか。音が届かなかったところと声が不安定になるところがそれぞれ一カ所ずつありましたが、全体的にはよく声も出ていて、むしろ感心しました。[2008年5月11日 以下30文字削除]

 とにかく今回感じたことは、息子君の成長っぷり。前回、ヤマハのピアノ発表会の時から、わずかな時しかたっていないのに、ピアノの腕をぐんとあげました。歌の方も、いつのまにか一人前に歌っているし…。我が子の成長を見守る楽しみは、まさに親冥利につきますな。

 それはともかく、今回の発表会の全体的な感想を書きますと…

 なかなか良い発表会でした。息子君のピアノ教室探しに伴って、いくつかの発表会を見ましたが、それらとの比較でも、良い発表会だと思いました。具体的にどう良いかというと、生徒さんたちのスジの良さですね。

 ここのお教室の子たちは、発表会での演奏だというのに、凡ミスを多発する子が多いです。そういう意味でも希有な発表会でしたが、でもそのミスを補ってあまりあるほど、みんな旋律を歌わせてきます。

 ピアノを弾くのではなく、ピアノで歌う子の多いこと、多いこと。(歌うと言っても、声を出して歌うのではなく、ピアノをカンタービレに演奏するという事、)これがこの教室の生徒さんたちの特徴でしょう。

 メロディを歌わせることが演奏の中心なのでしょうね、多くの生徒さんたちは、ちょっとした伴奏部分のミスは振り切って、音楽を前へ前へと進めてゆきます。もう少しゆっくりと演奏すればちゃんと演奏できそうな箇所も、メロディを歌わせるための速度をキープして演奏するので、必然的(!)に音を落としてしまいますが、それでもかまわず歌い続けます。

 おそらく、上手いか下手かというと、下手なのかもしれない。少なくともピアニスティックな演奏ではない。しかし十分に音楽してます。

 子どもたちの発表会なのに、演奏技術的にはまだまだ未熟なのに、(おおげさではなく)思わず感動してしまった演奏がいくつかありました。特に第三部の演奏のいくつかには、お金を支払ってでも聞きたいと思わせるものもありました。

 息子君もああいうピアノが弾けるようになったら、素晴らしいと思います、ノーミスで!

 では、なぜこのお教室の生徒さんたちは、ピアノで歌うのかというと、私が思うにピアノと一緒に必ず(ただし息子君は例外だけど)声楽も習うからでしょう。ピアノと歌を平行して学ぶので、ピアノ演奏が自然と歌になっていくのではないかと思うし、心地よい旋律を奏でられるのは、心の中で歌いながら弾いているからだろうと思います。

 そういう意味で、歌心のあるピアノを弾いてくるのだと思います。

[2008年5月11日 以下650文字削除] 

2008年5月 4日 (日)

嵐の前の静けさ?[5月第1週・通算16週]

 本日は朝から、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに夫婦で出かけてます。その話は、そのうち、きっと、必ず、書きますので、ちょっと待っててね。

体重:101.7㎏[+0.1㎏:-1.7㎏]
体脂肪率:30.4%[-0.1%:-0.1%]
BMI:32.5[+0.1:-0.2]
体脂肪質量:30.9㎏[+-0.0㎏:-0.6㎏]
腹囲:103.8㎝[+0.8㎝:-2.8㎝]

 今週の数字はこんな感じ。横ばいって奴です[今、「よこばい」って入力しようとしたらミスタッチして「よばい」と入力して変換したら「夜這い」が出てきて、ビックリ!]。

 太っていないのだから、ひとまず良しにしなければいけないのでしょうね。それにしてもPapalinさんがうらやましい。気になる方は、この記事です。証拠写真も、使用前・使用後って感じだし、ああ、うらやましい。

 「人を呪わば穴二つ」とは言いますが「人を羨めば穴二つ」とは言いません、実に残念。ああ、うらやましい。

 なぜ、こうも他人のことをうらやましがっているかと言うと、宣言しますが、私、今週「太ります」!

 うひゃー、言っちゃったよ、おい。

 そう、今週は太りますよ。ブクブクに太りますよ。もう、これでもか~ってくらい太りますよ。だって、ゴールデン・ウィークだもん。だって、ラ・フォル・ジュルネなんだもん。だってだって、春なんだもん。

 ああ、来週は体重計に載るのが怖い。怖いと言えば、今はコーラとポテチが怖い。

 おあとがよろしいようで~…。

2008年5月 3日 (土)

稚魚、元気…みたい?

 レスキューしてから約半月。稚魚たちは…生きている子は…たぶん元気です。というのも、小さすぎてよく分からないけれど、この前、数を数えてみましたら、2匹でした。レスキューしたのは10匹以上でしたから、ほとんどの子が今日まで生き延びることができなかったことになります。それでも生き残っている二匹は、なかなか優秀な子たちだと思います。

 いやあ、それにしても実に小さい。小さな水槽に入れているのだけれど、ただボーと見ていても分からない。何となくいそうだなという雰囲気のあるところに、目の焦点をきちんと合わせないと見えない。なにしろ、相手は小さい上に透明だからね。見えるのは、針の先ほどの大きさでしかない、彼らの目の玉だけ。

 エサは最初の、間にあわせの卵の黄身から、近所の金魚専門店のお薦めの稚魚用のエサに切り換えました。卵の黄身だと、水がとても汚れるし、稚魚たちも食べづらそうだったし、栄養バランスといった面でも?なので、出来合いのものにしました。でも、売り物なので分量が多くって…20年くらい毎日エサやれそうな分量あります。毎日、耳掻き一杯程度も食べないというのに…。

 しかし半月にもなりますが、成長しているのでしょうか? いまだに5㎜以下だし透明だし。あんまり見づらいし、小さすぎるので、毎日の水槽のお掃除(食べ残しのエサをスポイトで吸い取ってます)の時に、おもわずゴミと一緒に捨ててしまいそうになります。

 とにかく見えないので、写真にも撮れません。たぶん今なら、裁縫で使う糸の方がまだ太いと思いま~す。糸より細い稚魚たち。針を入れたら、針穴を通過して遊ぶかな?

 そうそう、稚魚の誕生日は2008年4月16日(水曜日)です。どこかに書いておかないと忘れてしまうので、書いておきます。一匹でも無事に大人になってくれると、うれしいな。

2008年5月 2日 (金)

力一杯歌えば、声量が増すと考えるのは、間違いです。私も割と最近、気づきました。

 力一杯歌うと、声量が増すと思うでしょう。でも、これ大きな間違い。だいたい、力一杯歌うって、どんな状況のことでしょう?

 息をたくさん使うって事がまず思い浮かびます。私もその傾向がありますが、息と声はあんまり関係ないです。少しの息でも声は出ます。たくさんの息だと、たくさんの声が出そうな感じだけれど、ノドって笛みたいなものだから、あんまりたくさん息を送ると、逆に鳴らなくなります。子どもの頃吹いたリコーダーを思い浮かべるといいでしょう。あんまりたくさん息を送ると、正しい音ではなく、ピーって感じの素っ頓狂な音が出てくるでしょ。声も同じこと。

 次はノドに力を込めて歌うってのが思いつくかな。熱唱系の歌い方だ。いかにも大きな声が出そうでしょう。実際に、のどを絞めて、息をたくさん送ると、確かに大きな声は出ます。でも、これは叫び声という奴です。格好良くいうと、シャウトね。で、シャウトし続けると、ノドをつぶします。ハスキーな歌声を望むなら、それもアリだけど、きれいな声で歌いたいなら、ノドに力を入れるのは御法度。特に声楽だと「のど声」って言われて、ダメな声の見本みたいな感じになってしまいます。

 息をたくさん送ってもダメ、ノドを絞めてもダメ。では、どうすればいいのって事だけれど、ポイントは2つ。しっかり声を支えること。よく響く声を出すこと。この2点で、声量はアップすると思う。

 まず、しっかり声を支えること。支えのないヘナヘナな声では、声量アップが望めないのは、説明不要でしょうね。まずはしっかり声を腰で支えましょう。

 次によく響く声だけれど、まず第一段階としては、共鳴腔と言われる部分を大きく開けましょう。解剖学的に言うと、口腔内とかノドの奥とか鼻腔とかのあたりをガバっと開く。感覚的に言うと、頭の中の空洞の容量を大きくする方向に筋肉を動かすってことだな。

 第二段階としては、日頃からを身体に声響かせるようにして、よく鳴る身体を作って置く事。楽器でも、毎日音を出さないと、音の鳴りが悪くなるでしょ。あれと一緒で、身体も毎日響かせておかないと、鳴らなくなります。良く鳴る身体で歌うと、声量豊かに聞こえます。

 というわけで、声量アップを狙うなら、しっかり声を支えることを覚え、頭の中を開く練習をし、毎日のように歌って、よく鳴る身体を作っておく事。そういうことだ。息をたくさん送ったり、ノドを絞めたりしても、声をつぶすだけで、声量は増えないので、注意注意。

2008年5月 1日 (木)

どうして一人だと歌えないの?

 素朴な疑問です。プロ、とりわけクラシック系のプロの人達には当てはまらないことが多いのだけれど、一般的に言って、素人の合唱人って、キャリアが長くて、パートのリーダーもやれるような上手な人でも、一人で歌う(つまり独唱ね)と、イマイチって人、少なからずいるでしょ。あれ、なんででしょうね?

 とりわけ、歌の最初を合唱から入ったって人に、案外多いような気がするのは、偏見かなあ…。

 無論、音程だってリズムだって正確だし、音量だって十分だよね。

 とすると、やっぱり声そのものに問題があるのかな? いつも他人と一緒に歌っていて、自分の声そのものに対する興味感心が少なくて、美しい声を出そう、響き豊かに歌おう、とか思わないのかなあ…。

 それとも指揮者がいないと歌えないのかな? 合唱は常に指揮者がいて、指揮者の指導の元、指揮通りに歌っていけばいいけれど、独唱になると、そうはいかない。独唱者みずから考え、伴奏者に意見を言って、きちんと自分の音楽を作っていかないといけない。そのあたりの問題かなあ…。

 それとも単純に技量不足? 合唱人で独唱もいけますって人は、たいてい音楽の専門教育を受けている人(音大とか音楽専門学校とか音楽専攻科とか)でしょ。逆に言うと、専門教育を受けなければ、独唱ってムリなものなの? いくら合唱を長年やっていても、それだけでは不足があるの?

 それとも性格の問題? 合唱人はみなさん、奥ゆかしい性格の持ち主で、とても一人で前に出て歌を披露するなんて、考えただけで、そら恐ろしくて萎縮してしまって、結果、一人で歌うとイマイチになってしまうの?

 ああ、分からない。ホント、分からない。

 こう書くと「それは独唱と合唱では、発声法が違うから仕方無いのだ」という人がいますし、私も以前はそう思ってました。でも、独唱も合唱も発声そのものは同じでしょ。それとも独唱には美しい声が必要だけれど、合唱には不要とか思っていらっしゃる人がいるのかな? まさかね。

 合唱だって、一人一人の声が美しなければ、全体のハーモニーが美しくならないのは自明だし、独唱だって、独りよがりで歌えるものではなく、やはりその実態は伴奏(ピアノだったりオケだったりするけど)とのアンサンブルなんだしね。そう考えると、大きな違いってないと思う。

 そう考えると、ますます分からない。なぜ、合唱人は一人だと歌えないの? なぜなぜ?。

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