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2008年2月13日 (水)

新旧のプレイエル・ピアノを聴き比べて または サンソン・フランソワ讃

 ムコ殿さんからの情報で「Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 03月号」を買いました。書店で探す方は男性誌のところを探してくださいね(ウンチク系ダンディな大人の男性向け雑誌です)。2008年 03月の特集は「ピアノ300年 音楽の真相」で、付録に新旧のプレイエルピアノの弾き比べCDが付いていました。今回はそのCDを聴いての感想をアップします。

 で、聴き比べのCDなのですが、演奏者はイブ・アンリ(Yves henry)というパリ国立高等音楽院の教授をやっている現役のピアニストさん。私が聴いたのは、もちろん抜粋盤(だって雑誌の付録だもん)なのですが、完全盤はアマゾン等のオンラインショップではなく、こちらの会社に問い合わせをすれば入手可能なようです。

 つまり、雑誌を買わないと実際の音はほぼ聴けないというわけで、この記事を読んでいる方は、このCDの音を聴いていないという前提で書きます。

 さて…、

 オールド・プレイエルのピアノを聴く価値とは、ずばり、ショパンが求めたピアノ音を知るということ。生前のショパンは、19世紀(ショパンにとっては現代)に作られた[オールド・]プレイエルを愛し、実際に作曲する際は、この楽器を念頭において作曲したそうです。ですから、オールド・プレイエルの演奏でショパンの曲を聴くことは、彼の音楽によりいっそう近づける…かもしれないというわけです。

 そして、ニュー・プレイエルを聴く価値とは…おそらく確認作業でしょうね。ニュー・プレイエルは現代ピアノです。現代のピアノとして必要な条件は、きちんと満たしているはずです。その上で、どれだけショパンが愛したピアノ音を引き継いでいるかを確認することでしょう。確認した上で、現代ピアノでショパンを演奏するなら、ニュー・プレイエルを選択するべきか、それともスタンウェイにするか、ヤマハにするか、カワイにするかは、それこそ「自由だ~~!(少しネタが古くてすみません)」となるわけです。

 で、聞きました。

 ニュー・プレイエルは2004年製作のものだそうです。聴いた感じは…普通のピアノ。録音環境のせいか、ちょっと残響強めで音像がぼける感じです。でもきちんと芯のあるしっかりした音で好感もてますね。

 でも生演奏ならともかく、録音なら、ニュー・プレイエルを他のメーカーピアノに置き換えたところで、多くのリスナーには関係ないことです。それくらい普通のピアノの音。おそらくは出せる音色の幅も含めた演奏感(って言うの?)の問題で、演奏者がこのピアノでショパンを弾くか、他のメーカーピアノでショパンを弾くかを、選ぶことでしょう。

 対して、オールド・プレイエルの方は1838年製作のものだそうです。聴いた感じは、優しい音色です。調律も少し低めかもしれません(私は絶対音感が無いので、あくまで印象なのですが…)。優しく甘くせつない音色です。現代のピアノとはちょっと違った音がします。現代ピアノとフォルテピアノの中間的な音色と言うと分かりますか? まあ、製作年代を考えれば、そりゃそうですが…(笑)。

 オールド・プレイエルは明らかに現代ピアノではありません(当然ですね)。音色は優しいですが、おそらく音量は少なめで、それほど音も通らないと思います。現代の大きな演奏会場ではたぶん使えないのでは?と思います。でも、ショパンはこの音色を愛したんですよね(しみじみ…)。

 このオールド・プレイエルの録音を何度か聴いているうちに、私の中の回路が突然つながりました。「あれ、この音、どこかで聴いたことがある…?」

 頭の中のハードディスクを高速回転して検索をかけたところ、サンソン・フランソワが出てきました。どういうことかと言うと、オールド・プレイエルで弾くショパンの音色は、サンソン・フランソワが弾くショパンの音色に瓜二つだと言うことです。

 サンソン・フランソワは私の好きなピアニストの一人です。20世紀も中頃の人(すでに故人です)で、日本のピアノ弾きの方々には、なぜか、あまり支持されないピアニストですが、私は昔から、この人の弾くショパンが好きでした。

 もちろん、ポリーニの弾くショパンも好きだし、ルービンシュタインの弾くショパンも好きですし、アルゲリッチだって、ブーニンだって好きだし、東洋人初のショパンコンクール優勝者のダン・タイ・ソンだって好き。でもやっぱり私はフランソワが一番好き。本当に彼のショパンが好きなんです。

 そうそう自信をもって言い切りますが、私はピアノ弾きではありませんし、勉強不足でもあるので、コルトーやリパッティのショパンは聴いたことはありません(笑)。いくら評判の良い演奏でも、録音が古いと敬遠したくなるでしょ。ちなみに録音が鮮明であってもアシュケナージのショパンはかなり苦手です、ははは。

 いや、本当に、オールド・プレイエルの音色は、フランソワの音色にそっくりなんですよ。フランソワがどこのピアノメーカーのピアノを使っているかは知りませんが、もしプレイエルだったら笑っちゃいますね。それくらい似てます。

 エスクァイア2008年3月号の92~93ページのピアニストの系譜によれば、フランソワはショパン(ショパンは生まれこそポーランドだけれど、フランスのパリで活躍した、フランスの音楽家です)を元祖とする、フレンチ・ピアニストの末裔だそうです。なるほどね、彼がどこのメーカー品を使っているかは定かではないけれど、どこのメーカーであれ、あの音色を引き出してショパンを弾くのが、本場フランス風ってわけだな。

 と言うわけで、オールド・プレイエルを聴くことで、サンソン・フランソワのピアノ界での立ち位置を確認したと同時に、フランソワのショパンを愛する自分の音楽趣味にちょっとだけ自信を持ちました。

 もちろんフランソワの弾くショパンは音色だけでなく、その演奏も私にとっては極上ものです。残念なのは、どれもこれも録音がちょびっと古いこと。モノラルからステレオへの移行期の演奏家なんです。ステレオ録音もあるのですが、生きのいい演奏はモノラルなんですね。ピアノだからモノラルでもいいじゃん、とも思いますが、やはり音の広がりや味わいのようなものがステレオ録音の方が勝っているような気がします。そこだけが残念な部分ですが、その録音の古さを越えて、伝わってくる何かが彼の演奏にはあります。

 もっと愛されてもいいと思うなあ、サンソン・フランソワ。ちなみに彼の弾くCD10枚組のショパン選集(すでに廃盤、全集でないのが残念)は私の宝です、いいでしょ。

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コメント

聴きくらべアップありがとうございました。
フランソワ、僕も大好きです。
昔、レコード盤のころ(笑)良く聴きましたが、CDになってからはほとんど・・・・・・でも、すとんさんのお話読んで、とても懐かしくなりました。
フランソワの風貌(特にあのヒゲ)がいかにもフランスのピアニストらしく洒落ていて、演奏も洒脱。また、聴きなおしてみようとおもいました。きっとプレイエルですよね。

それから、朗報です。
撮りだめしていた(なかなか見られないので)NHKのハイビジョン番組を見ていたら、なんとイブ・アンリがオールドプレイエルを弾く場面があったのです!!!。仲道郁代さんが案内役として登場する「ピアノの詩人 ショパンのミステリー」という番組です。番組中にはショパンの孫弟子?の弾くSPレコードなんかも登場し、ピアノの素人が(ちなみに僕は弾けません)みても、とてもとても興味深い番組でした。
すとんさんは鎌倉のお近くにお住まいですよね・・・・・・よろしければ、お貸ししても良いです。ただし、DVD-RWですが。

>ムコ殿さん
 実は「ショパンのミステリー」は見てます。もっとも、プレイエルピアノに特に注意を払って見たわけではありませんが、アンリさんが出てきて、「これがショパンと同時代のピアノです」とか言いながら演奏してたシーンは良く覚えてます。私の印象だと、聞き比べCDよりも実感硬い音がしていたような気がします。おそらく、オーディオとテレビ放送の録音の特性の差なのだと思いますが。
 
 というわけで、お申し出はありがたくお受けいたしますが、DVDをお貸しくださるには及びません。ありがとうございました。

 で、件の番組もそうですが、NHKのハイビジョン放送って、時折、おもしろいクラシック系の番組をやったりするので、目が離せません。でも、ハイビジョン放送なので、どれだけの人が見ているのでしょうね、少しもったいない気がします。

いやー、さすがすとんさんですね。
脱帽、脱帽です(笑)。

>ムコ殿さん
 いやあ、それほどでもありません。単なるクラ系音楽ファンなだけです。クラ系の音楽バラエティ番組って本当に少ないではないですか。だから、なるべく見逃さないように心がけているだけです。
 本当はケーブルテレビでやっている「クラシカ・ジャパン」なんて、見たくて仕方がないのですが、契約して見てしまうと、私の人生がテレビ漬けになってしまいそうなので、我慢しています。

結局アマゾンで買っちゃいました、この雑誌…。
まだCDは聴いていないので、書評は書けませんが…。

ショパンがプレイエルというピアノを使っていたのを知ったのはいつだったかな~と思い出してみると、やっぱり大学の頃かも。私、「田舎の音大生」ですので、大学に入るまでヤマハとカワイしかピアノを弾いたことがありませんでした。プレイエルは興味がありますね。

あと、フランソワは私結構昔から知ってましたよ~!
クセがあるので好き好きかもしれませんが、私は好きでした。

>ことなりままっちさん
 毎度、お買いあげありがとうございます。私は関係者でも何でもありませんが、とりあえずお礼申し上げます。
 私はピアノ弾きではないので、ニュー・プレイエルを「普通のピアノ」と言い切ってしまいましたが、ピアノ弾きの方が聞くと、また違った感想があるのではないかと、書評をワクワクしながら、勝手に、待っていたりします。
 フランソワいいでしょ。この人のショパンは、私は好きだけれど、実は邪道ではないかと、思っていたのですが、今回の件で、実はこっちが王道なのかなあ…と思い始めた次第です。実際のところは、コルトーとかリパッティとかの、もう少し古目のフレンチ・ピアニストを聴かない判断できないんでしょうけれどね。

ということで(笑)
記事、アップしてみました。(TBできるかな?エキサイトはTBがイマイチ成功しにくいからなぁ)

ちなみに私の師匠はリパッティを神とまであがめています。私はまだ聴いたことないですが。でもドイツものが得意な師匠…
ニュープレイエルは、比較すると普通っぽいですね。私は音が「若い」ように思えたんですけど…。

>ことなりままっちさん

 TBありがとうございました。

 たしかにおっしゃるとおり、ニュー・プレイエルは「音が若い」のだろうと思います。その視点が私に欠けていました、反省。

 ちなみに私は最近「ディヌ・リパッティの芸術」という8枚組のCDを入手いたしました。と言っても購入したのではなく、図書館から借りてきたのですが…。コルトーのショパン全集も、実は予約をいれている最中です。

 少し、古いタイプのフレンチ・ピアニストを聴きたくなったからですが、果たして私に、その味が分かるでしょうか? ははは。

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» Esquire3月号、あるいはピアノ300年 [日々の暮らしから・・・love music, love life]
すとんさんのブログで紹介されていた「Esquire」を買ってみました。 普段はこういう雑誌はほとんど目に留まらないのですが、以前のクラシック特集の時も、音楽専門雑誌とは違うアプローチで興味深かったので・・・。 付属CDの、新旧プレイエルでのショパンの前奏曲を聴いてみました。 実は私、プレイエルという名前のピアノがあるということはかなり前から知っていました。ただし現物は見たことがない。本誌でのプレイエル社のレポートとともに、とても興味を持てるピアノだなという気がしました。 1838年製のプ... [続きを読む]

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